JP2015089631A - 転写装置用チャンバ及びこの転写装置用チャンバを用いた転写方法並びに転写装置 - Google Patents

転写装置用チャンバ及びこの転写装置用チャンバを用いた転写方法並びに転写装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 転写装置の小型化を図りつつ、生産効率の向上及び低コスト化を実現可能な転写装置用チャンバ及びこれを用いた転写方法並びに転写装置を提供する。【解決手段】 上側が開口され、内部にワークWが載置される下側チャンバ部材12と、下側チャンバ部材12の上側開口を覆って配設される転写シートSを挟んで載置される、側壁のみで形成された上側チャンバフレーム14とを含んで構成され、下側チャンバ部材12の上側開口縁部及び上側チャンバフレーム14の下側開口縁部に沿って二重の環状弾性部材16が突設され、下側チャンバ部材12の側壁13に第一通気路18が設けられ、上側チャンバフレーム14の側壁15に、二重の環状弾性部材16間と外部とを導通する第二通気路20が設けられ、第一通気路の外側開口及び第二通気路の他端開口に逆止弁22及び開閉弁24を備える転写装置用チャンバ10及びこれを用いた転写方法並びに転写装置である。【選択図】 図2

Description

本発明は、ワークの表面に転写シートに印刷された絵柄を転写するための転写装置用チャンバ、及びこの転写装置用チャンバを用いた転写方法並びに転写装置に関する。
従来から、ワークの表面に転写シートに印刷された絵柄を転写するための転写装置や転写方法が種々開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1に開示された転写装置は、ワークが載置される下側チャンバ部材、該下側チャンバ部材の上に前記転写シートを挟んで載置される上側チャンバ部材、両チャンバ部材間に挟まれた前記転写シートを加熱する加熱手段、及び前記転写シートにより仕切られた上側チャンバ部材内の空間及び下側チャンバ部材内の空間の気体の状態をコントロールすることにより前記転写シートをワークの表面に密着させる密着手段を有する第1の装置と、前記ワークの形状に対応する押し付け面を有するラバー部材、該ラバー部材を昇降させる昇降手段、及び前記ラバー部材を加熱する加熱手段を有し、前記第1の装置によって転写シートが密着されたワークを加熱されたラバー部材で押し付ける第2の装置と、前記下側チャンバ部材を第1の装置から第2の装置に移動させる移動手段とを有していることを特徴とする。
この特許文献1に開示された転写装置によると、第1の装置と、第2の装置とを有していることにより、第1の装置のみによる転写、第1、第2の装置の両方を用いた転写を行うことができる。また、両方の装置を用いる場合、第1の装置の加熱手段を作動させずに、密着手段のみを作動させることもできるため、種々のワーク、種々の転写シートに対して柔軟に対応することができる旨、記載されている。
また、特許文献2に開示された絵付方法(転写方法)は、真空引きによりワークの表面に転写フィルムを密着させる工程と、該工程によって表面に転写フィルムが密着されたワークの周囲を囲う工程と、該工程により囲われたワークの周囲の空間に、転写フィルムにおける絵柄層の反ベースフィルム側に設けられた接着層をベースフィルム側から溶融可能な温度の蒸気を供給する工程とを有することを特徴とする。更に、特許文献2に開示された絵付装置(転写装置)は、内部にワークが載置され、上面に転写フィルムが配設されるチャンバ部材と、該チャンバ部材内の転写フィルムにより仕切られた空間を真空状態とすることにより、前記転写フィルムをワークの表面に密着させる真空引き装置と、前記チャンバ部材内の空間、または該チャンバ部材内に配置されてワークの周囲を囲う仕切壁部材内の空間に、ワークの表面に密着された転写フィルムにおける絵柄層の反ベースフィルム側の接着層をベースフィルム側から溶融可能な温度の蒸気を供給する蒸気供給装置とを有することを特徴とする。
この特許文献2に開示された絵付方法等によると、ワークの表面に転写フィルムが密着された状態で、その周囲の囲われた空間に蒸気が供給され、この蒸気がワークの表面に密着した転写フィルムの外側の面、即ちベースフィルム側の面に接触することになる。その際、この蒸気の温度は、転写フィルムにおける絵柄層の反ベースフィルム側に設けられた接着層をベースフィルム側から溶融可能な温度とされているから、該蒸気の熱が転写フィルムの接着層に伝達されることにより前記接着層を形成する接着剤が溶融し、絵柄層がワークの表面に転写されることになる。その場合に、ワークの周囲に供給された蒸気は、該ワークの表面のあらゆる部位にほぼ均等にいきわたって熱を伝えるから、例えばワークの周辺部下面や切込み部の側面等の周囲に配置したヒータでは十分加熱することができない部位でも、十分に加熱することが可能となる。これにより、転写フィルムが密着した部位に対しては、該フィルムの絵柄層が良好に転写されることになり、ワークの表面形状にかかわらず、常に良好な転写が行われることになる旨、記載されている。
特開2010−110984号公報 特開2011−126263号公報
特許文献1に開示された転写装置によると、第1及び第2の装置を併用することによって、種々のワーク、種々の転写シートに対して柔軟に対応できるものと思料する。また、下側チャンバ部材にワークをセットするのみで、下側チャンバ部材が移動手段によって第1の装置及び第2の装置へ順次移動されるため、作業員による下側チャンバ部材の運搬が不要となり、従来の転写装置に比べて生産性の向上も図られる。
しかしながら、基本的には一つの下側チャンバ部材が作業ステーション(第1ステーション)と第2の装置との間を往復移動する構成であるため、更なる生産性の向上を図るためにはチャンバサイズを大きくする必要がある。また、チャンバサイズを大きくすると、転写装置全体も当然に大きくなると共に圧力容器構造規格の遵守が必須となる。更に、チャンバ自体の質量も大きくなるため転写フィルムを加熱するための熱が奪われると共に、チャンバ内部の空間も広いため加熱効率が悪化してしまう。
一方の特許文献2に開示された絵付方法等では蒸気加熱によって絵付け(転写)が行われるため、従来の遠赤外線ヒータによる加熱に比べて良好な転写が行われる。しかしながら、生産性の向上を図るためには特許文献1に開示された転写装置と同様、チャンバサイズを大きくする必要があるため、転写装置全体も大きくなって圧力容器構造規格の遵守が必須となる。また、チャンバ自体の質量の増大、チャンバ内部の空間の増大によって、蒸気加熱であっても加熱効率が悪化するおそれがある。更に、蒸気加熱を行うことによってチャンバ内に水分が溜まるため、水滴の処理が必要になると共に、転写フィルムが破損した際には、真空ポンプに水分が入り込んで真空ポンプの寿命を著しく低下させるおそれがある。
また、上記の転写装置等では、ワークと転写シートとの間に埃が入らないように転写装置全体をクリーンルーム内に設置する必要があるが、生産率向上のためにチャンバサイズを大きくすると、それに伴って転写装置全体も大きくなるため、転写装置を設置するためのクリーンルーム自体も大きくする必要があり、設置コストが高くなるという問題も生じる。
そこで本願発明者らは、上記の問題点に鑑み、転写装置の小型化を図りつつ、生産効率の向上及び低コスト化を実現可能な転写装置用チャンバ及びこの転写装置用チャンバを用いた転写方法並びに転写装置を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
即ち、本発明は、ワークの表面に、転写シートに印刷された絵柄を転写する転写装置用のチャンバであって、上側が開口され、内部にワークが載置される下側チャンバ部材と、前記下側チャンバ部材の上側開口を覆って配設される転写シートを挟んで載置される、側壁のみで形成された上側チャンバフレームと、を含んで構成され、前記下側チャンバ部材の上側開口縁部及び/又は前記上側チャンバフレームの下側開口縁部に沿って、内側及び外側に二重の環状弾性部材が突設され、前記下側チャンバ部材の側壁に、該側壁を貫通する第一通気路が設けられ、前記下側チャンバ部材の側壁又は前記上側チャンバフレームの側壁に、一端開口が前記二重の環状弾性部材間に形成され、他端開口が前記下側チャンバ部材の側壁又は前記上側チャンバフレームの側壁の外側に形成されて、前記二重の環状弾性部材間と外部とを導通する第二通気路が設けられ、前記第一通気路の外側開口及び前記第二通気路の他端開口に逆止弁又は開閉弁を備えることを特徴とする。
また、本発明の転写装置用チャンバにおいて、前記上側チャンバフレームの上側開口縁部に沿って環状弾性部材が突設されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記の転写装置用チャンバを用いて、ワークの表面に、転写シートに印刷された絵柄を転写する転写方法であって、ワークを載置した前記下側チャンバ部材の上側に転写シートを挟んで前記上側チャンバフレームを載置し、前記第二通気路を介して前記二重の環状弾性部材間を真空引きして前記転写シートを固定し、前記第一通気路を介して前記ワークと前記転写シート間を真空引きして前記転写シートを前記ワークに密着させる転写準備工程と、前記ワーク及び前記転写シートがセットされ、上下を反転させた前記転写装置用チャンバを加熱する加熱工程と、加熱された前記転写装置用チャンバの下方から前記転写シートに対して空気を加圧供給する転写工程と、を含んで構成されることを特徴とする。
更に、本発明の転写方法において、前記転写準備工程が、固定された前記転写シートを予備加熱する工程を含むことを特徴とする。
また更に、本発明の転写方法において、前記加熱工程が蒸気加熱であることを特徴とする。
また、本発明は、ワークの表面に、転写シートに印刷された絵柄を転写する転写装置であって、複数の上記の転写装置用チャンバと、前記転写装置用チャンバに係る前記二重の環状弾性部材間及び前記ワークと前記転写シート間を真空引きする真空ポンプを含んで構成される転写準備ステーションと、前記ワーク及び前記転写シートがセットされ、上下を反転させた前記転写装置用チャンバを加熱する加熱手段と、加熱された前記転写装置用チャンバの下方から前記転写シートに対して空気を加圧供給する加圧空気供給手段を含んで構成される転写装置本体と、を含んでなることを特徴とする。
更に、本発明の転写装置において、前記転写準備ステーションが前記転写シートを予備加熱する予備加熱手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の転写装置において、前記転写装置用チャンバを、前記転写準備ステーションから前記加熱手段及び前記転写装置本体へ順次移動させる移動手段を備えることを特徴とする。
更に、本発明の転写装置において、前記転写装置用チャンバを、前記転写装置本体から前記転写準備ステーションへ戻すリターン手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の転写装置において、前記加熱手段が、前記転写準備ステーションと前記転写装置本体との間に位置する前記移動手段に設けられたトンネル状の蒸気加熱装置であることを特徴とする。
また更に、本発明の転写装置において、前記転写準備ステーションに、前記転写装置用チャンバの上下を反転させる反転装置を備えることを特徴とする。
本発明によると、ワーク及び転写シートがセットされる転写装置用チャンバと転写装置本体とが別体として構成されているため、複数の転写装置用チャンバを予め準備しておくことによって、転写装置本体を圧力容器構造規格の遵守義務を受けないサイズまで小型化しつつ、加熱効率及び転写効率の向上を図ることができる。
特に、本発明の転写装置用チャンバを下側チャンバ部材と、側壁のみで形成された上側チャンバフレームとで構成することによって、ワークに転写シートを密着させる転写準備工程を容易にすると共に、加熱効率の高い蒸気加熱を適用した場合であっても、水滴の処理を簡単に行い得る。
また、本発明の転写装置用チャンバを含む転写装置によると、転写装置用チャンバを複数準備しておくことによって、転写装置用チャンバ及び転写装置本体を小型化しても生産効率の向上を図ることができる。
特に、本発明の転写装置が、転写装置用チャンバを転写準備ステーションから加熱手段及び転写装置本体へ順次移動させる移動手段を備えることによって、更に転写装置用チャンバを転写装置本体から転写準備ステーションへ戻すリターン手段を備えることによって、ワークへの転写作業を順次行い得るライン式の転写装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る転写装置用チャンバの平面図である。 (a)は、図1に示した転写装置用チャンバのA−A線断面図、(b)はB−B線断面図である。 本発明の一実施形態に係る転写装置用チャンバにワーク及び転写シートをセットする手順を示した断面図である。 本発明の一実施形態に係る転写装置の平面図である。 図4に示した転写装置の要部概略側面図である。 図4に示した転写装置に係る転写装置本体の概略正面図である。 図4に示した転写装置に係る転写装置本体による転写の手順を示した要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係る転写装置の概略側面図である。
以下、本発明の転写装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る転写装置用チャンバ10の平面図、図2(a)は、図1に示した転写装置用チャンバ10のA−A線断面図、(b)はB−B線断面図である。これら図1及び図2に示すように、本実施形態に係る転写装置用チャンバ10は、ワークWの表面に、転写シートSに印刷された絵柄を転写する転写装置用のチャンバであって、上側が開口され、内部にワークWが載置される下側チャンバ部材12と、下側チャンバ部材12の上側開口を覆って配設される転写シートSを挟んで載置される、側壁15のみで形成された上側チャンバフレーム14とを含んで構成され、下側チャンバ部材12の上側開口縁部12a(下側チャンバ部材12の側壁13の上面)及び上側チャンバフレーム14の下側開口縁部14a(上側チャンバフレーム14の側壁15の下面)に沿って、内側及び外側に二重の環状弾性部材16,16が突設されている。
そして、下側チャンバ部材12の側壁13には、この側壁13を貫通する第一通気路18が設けられている。また、上側チャンバフレーム14の側壁15に、一端開口20aが二重の環状弾性部材16,16間に形成され、他端開口20bが上側チャンバフレーム14の側壁15の外側に形成されて、二重の環状弾性部材16,16間と外部とを導通する第二通気路20が設けられている。そして、第一通気路18の外側開口18aに逆止弁22、第二通気路20の他端開口20bに開閉弁24をそれぞれ備えている。
また、本実施形態に係る上側チャンバフレーム14には、その上側開口縁部14bに沿って内側に環状弾性部材16が突設され、一対の側壁15,15の両外側縁に沿って切り欠き部17が形成されている。
以上の構成からなる本実施形態の転写装置用チャンバ10には、図3に示す手順に従ってワークW及び転写シートSがセットされる。まず同図(a)に示すように、下側チャンバ部材12の内部にワークセット用治具Jを配設し、このワークセット用治具JにワークWをセットする。そして、下側チャンバ部材12の上側開口を覆うように転写シートSをセットし、この転写シートSを挟むように上側チャンバフレーム14を下側チャンバ部材12の上に載置する。このとき、下側チャンバ部材12の上側開口縁部12aの内側及び外側に沿って突設された二重の環状弾性部材16,16と、上側チャンバフレーム14の下側開口縁部14aの内側及び外側に沿って突設された二重の環状弾性部材16,16とが相対して密着されることとなる。この状態で、第二通気路20が備える開閉弁24に接続された真空ポンプ(不図示)を作動させることによって、同図(b)に示すように、二重の環状弾性部材16,16間が真空状態となり、下側チャンバ部材12と上側チャンバフレーム14が密着固定されると共に、転写シートSが下側チャンバ部材12と上側チャンバフレーム14との間に固定されることとなり、この状態で開閉弁24を閉状態とする。
次に、第一通気路18が備える逆止弁22に接続された真空ポンプ(不図示)を作動させ、転写シートSと下側チャンバ部材12で形成された空間を真空引きすることによって、図3(c)に示すようにワークWに転写シートSが密着する。
そして、逆止弁22及び開閉弁24に接続された真空ポンプを取り外すことによって、下側チャンバ部材12に載置されたワークWに転写シートSが密着された転写装置用チャンバ10が得られる。
本実施形態の転写装置用チャンバ10によると、逆止弁22及び開閉弁24を閉状態とすることによって真空状態を維持することが可能となるため、これらの弁体から真空ポンプを取り外して転写装置用チャンバ10のみを自由に移動させることが可能となる。
また、本実施形態の転写装置用チャンバ10は、上側チャンバフレーム14が側壁15のみで形成され、上方が開放された状態となっているため、転写シートSのセット状態、ワークWへの転写シートSの密着状態、転写シートの破損等を目視にて確認することが可能となる。
そして、本発明の転写装置は、上記実施形態に係る転写装置用チャンバ10を含んで構成される転写装置である。また、本発明の転写方法においては、図3(d)に示すように、ワークW及び転写シートSがセットされた転写装置用チャンバ10の上下を反転させた状態で転写を行うが、当該転写方法の詳細については後述する。
以下に、本発明の転写装置の一実施形態について図面に基づいて詳述する。図4は本発明の一実施形態に係る転写装置30の平面図、図5は転写装置30の要部概略側面図である。図4及び図5に示すように、本実施形態の転写装置30は、上述した複数の転写装置用チャンバ10と、転写装置用チャンバ10に係る二重の環状弾性部材16,16間及び転写シートSと下側チャンバ部材12で形成された空間を真空引きする真空ポンプ(不図示)を含んで構成される転写準備ステーション32と、ワークW及び転写シートSがセットされ、上下を反転させた転写装置用チャンバ10を加熱する加熱手段40と、加熱された転写装置用チャンバ10の下方から転写シートSに対して空気を加圧供給する加圧空気供給手段54を含んで構成される転写装置本体50と、を含んでなる。
更に、本実施形態の転写装置30においては、転写準備ステーション32、加熱手段40及び転写装置本体50が移動手段60によって連結され、更に、転写装置本体50と転写準備ステーション32がリターン手段70によって連結されている。つまり、本実施形態の転写装置30では、複数の転写装置用チャンバ10が転写準備ステーション32から加熱手段40及び転写装置本体50へと移動手段60によって順次移動し、転写装置本体50から再び転写準備ステーション32へとリターン手段70によって戻ってくる構成となっている。なお、本実施形態では、移動手段60が間欠駆動方式のローラーコンベア62,64及び2条の間欠駆動方式のチェーンコンベア66で構成され、リターン手段70が間欠駆動方式のローラーコンベア72で構成されているが、移動手段60及びリターン手段70の構成及びコンベアの種類等は特に限定されるものではなく、公知のあらゆる移動手段が適用できる。
本実施形態に係る転写装置30では、転写準備ステーション32が3箇所設けられており、各転写準備ステーション32には少なくとも真空ポンプ(不図示)を各々備えている。この真空ポンプによって転写装置用チャンバ10に係る二重の環状弾性部材16,16間及び転写シートSと下側チャンバ部材12で形成された空間を真空引きすることにより、上述の通り、下側チャンバ部材12に載置されたワークWに転写シートSが密着された転写装置用チャンバ10を得ることができ、本発明の転写方法を実現するための準備が調うこととなる。なお、各転写準備ステーション32に配設される真空ポンプは、転写装置用チャンバ10の逆止弁22に接続される真空ポンプと、開閉弁24に接続される真空ポンプの合計2つであることが作業効率の観点から好ましいが、1つの真空ポンプを逆止弁22と開閉弁24にそれぞれ切り替えて使用する態様であってもよい。
転写準備ステーション32において、下側チャンバ部材12に載置されたワークWに転写シートSが密着された転写装置用チャンバ10は、上下を反転させた状態で移動手段60を構成するローラーコンベア62,64及び2条のチェーンコンベア66によって移動し、加熱手段40に到達する。本実施形態の転写装置30に係る加熱手段40は、移動手段60を構成する2条のチェーンコンベア66にトンネル状に設けられた蒸気加熱装置42であって、2条のチェーンコンベア66の周囲をトンネル状の囲い部材44で覆い、2条のチェーンコンベア66間の下方から上方に向かって蒸気を噴出する蒸気噴出口46が配設されている。また、2条のチェーンコンベア66間の下方には排水口48が設けられている。
そして、移動手段60を構成する2条のチェーンコンベア66によって加熱手段40であるトンネル状の蒸気加熱装置42を通過した転写装置用チャンバ10は、更に2条のチェーンコンベア66によって転写装置本体50へと移動する。図6は、本実施形態に係る転写装置本体50を転写装置用チャンバ10の搬送方向下流側(図5におけるC方向)から見た概略正面図であるが、図5及び同6に示すように、転写装置本体50は、転写装置用チャンバ10を上方から押圧する押圧手段52及び転写装置用チャンバ10の下方から転写シートSに対して空気を加圧供給する加圧空気供給手段54を含んで構成される。より具体的には、押圧手段52は、基台53に設置された載置台55上に載置された転写装置用チャンバ10を上方から押圧する押圧板56と、押圧板56の上面に固定されたロッド57aを備える油圧シリンダ57を含んで構成され、油圧シリンダ57を作動させることによって、押圧板56を昇降させる。一方の加圧空気供給手段54は、載置台55の下方に配設された圧縮空気供給バルブ58と、圧縮空気供給バルブ58から噴出された圧縮空気を排出するための排出バルブ61とを含んで構成され、圧縮空気供給バルブ58を作動させることによって、載置台55に形成された噴出口59aから上方に向かって圧縮空気が噴出されて転写装置用チャンバ10内が加圧状態となり、ワークWへの転写が終了すると、排出バルブ61を作動させることによって、載置台55に形成された排出口59bから圧縮空気が排出されることとなる。
なお、符号68で示すのは載置台55に設けられた一対のチャンバ受けレールであって、2条のチェーンコンベア66によって加熱手段40から転写装置本体50へと移動してきた転写装置用チャンバ10は、載置台55上にてこの一対のチャンバ受けレール68へ移載される。一対のチャンバ受けレール68は、常時は載置台55の上面より突出する方向に付勢されており、一対のチャンバ受けレール68上に載置された転写装置用チャンバ10が押圧手段52によって上方から押圧されると、載置台55に形成された凹溝69内へ収納されるように下降する構成となっている。
以上の構成を備える本実施形態の転写装置30を用いた転写方法について以下に説明する。まず、転写準備ステーション32において、本実施形態の転写装置用チャンバ10にワークW及び転写シートSがセットされる。なお、転写装置用チャンバ10へのワークW及び転写シートSのセット方法については上述の通りであるため、ここでは説明を省略する。
転写準備ステーション32において、下側チャンバ部材12に載置されたワークWに転写シートSが密着された転写装置用チャンバ10は、その上下方向を反転させた状態で、移動手段60を構成する間欠駆動方式のローラーコンベア62,64及び2条の間欠駆動方式のチェーンコンベア66によって所定の時間毎に停止と移動を繰り返して加熱手段40へと到達する。
加熱手段40に到達した転写装置用チャンバ10は、2条の間欠駆動方式のチェーンコンベア66によって加熱手段40を構成するトンネル状の蒸気加熱装置42内へそのまま進入する。転写装置用チャンバ10が蒸気加熱装置42内へ進入すると、下方に配設された蒸気噴出口46から噴出される蒸気によって転写フィルムSが直接加熱されることとなる。特に、加熱手段40として蒸気加熱装置42を適用することによって、従来のヒータ加熱に比べて加熱効率が高く、ワークWの側面やアンダーカット部も満遍なく加熱することが可能となる。
加熱手段40によって転写フィルムSが加熱された転写装置用チャンバ10は、移動手段60であるチェーンコンベア66によって更に移動し、転写装置本体50に到達する。転写装置本体50に到達した転写装置用チャンバ10は、転写装置本体50が備える載置台55に設けられた一対のチャンバ受けレール68上に移載される(図7(a)参照)。そして、押圧手段52を構成する油圧シリンダ57を作動させて押圧板56を下降させることによって、転写装置用チャンバ10を上方から押圧する。すると、一対のチャンバ受けレール68が下降して転写装置用チャンバ10の上側チャンバフレーム14と載置台55が密着することとなる(図7(b)参照)。この状態で、加圧空気供給手段54に係る圧縮空気供給バルブ58を作動させることによって、噴出口59aから上方に向かって圧縮空気が噴出され、転写シートSに印刷された絵柄がワークWに転写されることとなる。
転写が完了すると、排出バルブ61を作動させて載置台55に形成された排出口59bから圧縮空気を排出し、押圧手段52による押圧状態を解除することによって転写装置用チャンバ10は転写装置本体50から排出され、リターン手段70及び移動手段60によって再び転写準備ステーション32へと返送される。なお、転写済みのワークWは、転写装置本体50から排出された後、リターン手段70における排出部74で取り出し、空になった転写装置用チャンバ10を更にリターン手段70及び移動手段60で転写準備ステーション32に戻してもよいが、転写準備ステーション32において転写済みのワークWの取り出しと、次のワークW及び転写シートSのセットが行われてもよい。
以上の本実施形態に係る転写方法によると、ワークW及び転写シートSがセットされた転写装置用チャンバ10を移動手段60により加熱手段40及び転写装置本体50へ順次移動させていくことによって、ワークWへの転写を容易に行うことができる。これは、本実施形態に係る転写装置用チャンバ10へのワークW及び転写シートSのセットが完了した状態で逆止弁22及び開閉弁24から真空ポンプを取り外しても、逆止弁22及び開閉弁24を閉状態にしておくことによって真空状態が維持されるため、ワークW及び転写シートSがセットされた転写装置用チャンバ10のみを自由に移動させることが可能となり、本実施形態の転写方法が実現可能となる。従って、ワークW及び転写シートSをセットした転写装置用チャンバ10を複数準備し、順次、移動手段60によって加熱手段40及び転写装置本体50へと移動させていくことによって、チャンバサイズを大きくすることなく、生産効率を向上することができる。そして、チャンバサイズが小さくてすむことから、油圧シリンダ57に要求される押圧力、載置台55の保持力等も省力化が可能であり、転写装置本体50の小型化も可能である。
更に、転写装置用チャンバ10の上下を反転させ、転写シートSを露出させた状態で加熱及び転写を行うため、転写シートSの加熱効率が高く、蒸気加熱を適用してもチャンバ内に水滴が溜まり難くなる。また、転写シートS表面やチャンバ内に水滴が残留していても、加熱工程に次ぐ転写工程において、転写装置本体50に係る噴出口59aから転写用に噴出される圧縮空気によって残留する水滴が吹き飛ばされるため、チャンバ内の水滴は転写時に除去されることとなる。なお、吹き飛ばされた水滴は、転写装置本体50に係る排出口59bから排出バルブ61を介して転写装置本体50外部へ排出されることとなる。
なお、本実施形態の転写装置30に係る転写準備ステーション32において、転写装置用チャンバ10を反転させるための反転装置が設けられてもよい。本実施形態の転写方法では、転写装置用チャンバ10にワークW及び転写シートSがセットされた後、転写装置用チャンバ10の上下を反転させる必要があるが、この反転装置を転写準備ステーション32に設けることによって、作業者の負担を大幅に軽減することが可能となる。
次に、本発明の転写装置の他の実施形態について、図8に基づいて説明する。図8に示した本実施形態に係る転写装置31は、上述した実施形態に係る転写装置30と同様、複数の転写装置用チャンバ10と、転写準備ステーション32と加熱手段40と転写装置本体51とを含んで構成されている。更に、複数の転写装置用チャンバ10が、移動手段及びリターン手段を構成する2条の間欠駆動方式のチェーンコンベア80によって、図中の矢印D方向に転写準備ステーション32から加熱手段40、転写装置本体51、そして再び転写準備ステーション32へと順次移動可能に構成されている。
まず、本実施形態の転写装置31に係る転写準備ステーション32は、転写装置31の上方に位置する。この転写準備ステーション32では、予めワークW及び転写シートSがセットされた転写装置用チャンバ10に係る下側チャンバ部材12を2条のチェーンコンベア80に固定する作業が行われるか、或いは2条のチェーンコンベア80に予め固定されている転写装置用チャンバ10に係る下側チャンバ部材12に、ワークW及び転写シートSをセットする作業が行われることとなる。なお、2条のチェーンコンベア80への下側チャンバ部材12の固定方法は特に限定されず、公知のあらゆる固定方法が適用可能である。
転写準備ステーション32において転写準備が調った転写装置用チャンバ10は、移動手段を構成する2条のチェーンコンベア80によって、転写装置31の下方に設けられた加熱手段40へと移動する。この加熱手段40は、上述した実施形態の転写装置30に係る加熱手段40と同様、2条のチェーンコンベア80にトンネル状に設けられた蒸気加熱装置42であって、2条のチェーンコンベア80の周囲をトンネル状の囲い部材44で覆い、2条のチェーンコンベア80間の下方から上方に向かって蒸気を噴出する蒸気噴出口46が配設されている。
そして、2条のチェーンコンベア80によって加熱手段40であるトンネル状の蒸気加熱装置42を通過した転写装置用チャンバ10は、更に2条のチェーンコンベア80によって転写装置本体51へと移動する。この転写装置本体51は、転写装置用チャンバ10を下方から押圧する押圧手段82及び転写装置用チャンバ10の下方から転写シートSに対して空気を加圧供給する加圧空気供給手段54を含んで構成される。より具体的には、押圧手段82は、基台に設けられた、転写装置用チャンバ10の上方に位置する当接板83と、転写装置用チャンバ10を下方から押圧する押圧板84と、押圧板84の下方に支柱85を介して連接された昇降板86と、昇降板86の下面に固定されたロッド57aを備える油圧シリンダ57とを含んで構成され、油圧シリンダ57を作動させることによって、昇降板86と共に押圧板84を昇降させる。一方の加圧空気供給手段54は、押圧板84の下方に配設された圧縮空気供給バルブ58と、圧縮空気供給バルブ58から噴出された圧縮空気を排出するための排出バルブ(不図示)とを含んで構成され、圧縮空気供給バルブ58を作動させることによって、押圧板84に形成された噴出口(不図示)から上方に向かって圧縮空気が噴出されて転写装置用チャンバ10内が加圧状態となり、ワークWへの転写が終了すると、排出バルブを作動させることによって、押圧板84に形成された排出口(不図示)から圧縮空気が排出されることとなる。
本実施形態の転写装置31に係る転写装置本体51によると、まず転写装置用チャンバ10が転写装置本体51へ到達すると、油圧シリンダ57を作動させて昇降板86と共に押圧板84を上昇させることによって、転写装置用チャンバ10が下方から押圧されることとなる。すると、上方に配設された当接板83に転写装置用チャンバ10に係る下側チャンバ部材12が当接し、転写装置用チャンバ10は当接板83と押圧板84とで挟まれた状態で固定され、転写装置用チャンバ10内が押圧板84によって密閉されることとなる。そして、加圧空気供給手段54に係る圧縮空気供給バルブ58を作動させることによって、噴出口から上方に向かって圧縮空気が噴出され、転写シートSに印刷された絵柄がワークWに転写され、転写が完了すると、排出バルブを作動させて押圧板84に形成された排出口から圧縮空気を排出し、押圧手段82による押圧状態を解除することによって転写装置用チャンバ10は転写装置本体51から排出され、リターン手段を構成する2条のチェーンコンベア80によって再び転写準備ステーション32へと返送される。
以上の実施形態に係る転写装置31によると、転写装置用チャンバ10を移動させる過程で転写装置用チャンバ10の上下を反転させることができるため、転写装置用チャンバ10を反転させる作業が不要となり、また、転写装置用チャンバ10を反転させる装置を別途準備する必要もなくなるため、転写作業の省力化、作業効率の向上等が図られる。
以上、本発明の種々の実施形態について詳述したが、本発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。例えば、本発明の転写装置に係る転写準備ステーションにおいて、転写シートSを予備加熱する予備加熱手段が設けられてもよい。転写準備ステーションに予備加熱手段として、例えば遠赤外線加熱ヒータを設けることによって、ワークに転写シートを密着させる際、より良好な密着状態を得ることができる。
また、本発明の実施形態に係る転写装置本体50及び転写装置本体51の下流側に位置する排出部74に、下方から転写装置用チャンバ10に向かって送風するエアブローが配設されてもよい。加熱工程を経た転写装置用チャンバ10及び転写シートSの表面に付着した水滴は転写工程における圧縮空気によって略除去されるが、転写工程を経ても僅かに水滴が残留する場合があるため、転写装置本体50や転写装置本体51から排出された転写装置用チャンバ10にエアブローにより空気を噴出することによって、チャンバ内や転写シートSに残留する水滴を完全に除去することができると共に、加熱された転写装置用チャンバ10の冷却時間の短縮も図られる。
更に、本発明の転写装置用チャンバにおいては、各図に示すように、転写装置用チャンバ10に係る上側チャンバフレーム14の上側開口縁部14bに沿って環状弾性部材16が突設されることが好ましい。上側チャンバフレーム14の上側開口縁部14bに沿って環状弾性部材16を突設することによって、転写装置本体50に係る載置台55や転写装置本体51に係る押圧板84と上側チャンバフレーム14との高い密着性を確保することが容易となる。
また、本発明の実施形態に係る転写装置用チャンバ10では、下側チャンバ部材12の上側開口縁部12a及び上側チャンバフレーム14の下側開口縁部14aに沿って、内側及び外側に二重の環状弾性部材16,16を突設したが、何れか一方のみに、即ち下側チャンバ部材12の上側開口縁部12a又は上側チャンバフレーム14の下側開口縁部14aの何れかに一方にのみ、二重の環状弾性部材16,16が突設されてもよい。或いは、下側チャンバ部材12の上側開口縁部12aの外側と上側チャンバフレーム14の下側開口縁部14aの内側、又は下側チャンバ部材12の上側開口縁部12aの内側と上側チャンバフレーム14の下側開口縁部14aの外側に環状弾性部材16を一つずつ突設してもよい。少なくとも下側チャンバ部材12と上側チャンバフレーム14との間に環状弾性部材16,16を二重に突設することによって、密着状態を維持することは可能であり、両方に突設することによって、密着状態をより確実に維持することができる。
また、本発明の実施形態に係る転写装置用チャンバ10において、下側チャンバ部材12と上側チャンバフレーム14の位置決め及び転写シートSの仮固定のための突起19が設けられてもよい。
更にまた、本発明の実施形態に係る転写装置用チャンバ10では、上側チャンバフレーム14の側壁15に、一端開口20aが二重の環状弾性部材16,16間に形成され、他端開口20bが上側チャンバフレーム14の側壁15の外側に形成されて、二重の環状弾性部材16,16間と外部とを導通する第二通気路20が設けられているが、この第二通気路20は下側チャンバ部材12の側壁13に設けられてもよい。つまり、下側チャンバ部材12の側壁13に係る二重の環状弾性部材16,16間に第二通気路の一端開口が形成され、他端開口が下側チャンバ部材12の側壁13の外側に形成されて、二重の環状弾性部材16,16間と外部とが導通されてもよい。
また、本発明の実施形態に係る転写装置用チャンバ10では、第一通気路18の外側開口18aに逆止弁22、第2通気路の他端開口20bに開閉弁24を設けたが、第1通気路18の外側開口18aに開閉弁24を設け、第2通気路20の他端開口20bに逆止弁22を設けてもよく、両方の弁体を同種のものとしてもよい。なお、第1通気路18の外側開口18aには、転写工程における圧縮空気による加圧によって、転写シートSと下側チャンバ部材12の間に残留する空気を排出することができるように逆止弁22を設けることがより好ましい。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
10:転写装置用チャンバ
12:下側チャンバ部材
13:下側チャンバ部材の側壁
14:上側チャンバフレーム
15:上側チャンバフレームの側壁
16:環状弾性部材
18:第一通気路
20:第二通気路
22:逆止弁
24:開閉弁
30,31:転写装置
32:転写準備ステーション
40:加熱手段
42:蒸気加熱装置
50,51:転写装置本体
52:押圧手段
54:加圧空気供給手段
60:移動手段
70:リターン手段
S:転写シート
W:ワーク

Claims (11)

  1. ワークの表面に、転写シートに印刷された絵柄を転写する転写装置用のチャンバであって、
    上側が開口され、内部にワークが載置される下側チャンバ部材と、
    前記下側チャンバ部材の上側開口を覆って配設される転写シートを挟んで載置される、側壁のみで形成された上側チャンバフレームと、を含んで構成され、
    前記下側チャンバ部材の上側開口縁部及び/又は前記上側チャンバフレームの下側開口縁部に沿って、内側及び外側に二重の環状弾性部材が突設され、
    前記下側チャンバ部材の側壁に、該側壁を貫通する第一通気路が設けられ、
    前記下側チャンバ部材の側壁又は前記上側チャンバフレームの側壁に、一端開口が前記二重の環状弾性部材間に形成され、他端開口が前記下側チャンバ部材の側壁又は前記上側チャンバフレームの側壁の外側に形成されて、前記二重の環状弾性部材間と外部とを導通する第二通気路が設けられ、
    前記第一通気路の外側開口及び前記第二通気路の他端開口に逆止弁又は開閉弁を備えることを特徴とする転写装置用チャンバ。
  2. 前記上側チャンバフレームの上側開口縁部に沿って環状弾性部材が突設されていることを特徴とする請求項1に記載の転写装置用チャンバ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の転写装置用チャンバを用いて、ワークの表面に、転写シートに印刷された絵柄を転写する転写方法であって、
    ワークを載置した前記下側チャンバ部材の上側に転写シートを挟んで前記上側チャンバフレームを載置し、前記第二通気路を介して前記二重の環状弾性部材間を真空引きして前記転写シートを固定し、前記第一通気路を介して前記ワークと前記転写シート間を真空引きして前記転写シートを前記ワークに密着させる転写準備工程と、
    前記ワーク及び前記転写シートがセットされ、上下を反転させた前記転写装置用チャンバを加熱する加熱工程と、
    加熱された前記転写装置用チャンバを上方から押圧し、下方から前記転写シートに対して空気を加圧供給する転写工程と、を含んで構成されることを特徴とする転写方法。
  4. 前記転写準備工程が、固定された前記転写シートを予備加熱する工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の転写方法。
  5. 前記加熱工程が蒸気加熱であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の転写方法。
  6. ワークの表面に、転写シートに印刷された絵柄を転写する転写装置であって、
    複数の請求項1又は請求項2に記載の転写装置用チャンバと、
    前記転写装置用チャンバに係る前記二重の環状弾性部材間及び前記ワークと前記転写シート間を真空引きする真空ポンプを含んで構成される転写準備ステーションと、
    前記ワーク及び前記転写シートがセットされ、上下を反転させた前記転写装置用チャンバを加熱する加熱手段と、
    加熱された前記転写装置用チャンバの下方から前記転写シートに対して空気を加圧供給する加圧空気供給手段を含んで構成される転写装置本体と、を含んでなることを特徴とする転写装置。
  7. 前記転写準備ステーションが前記転写シートを予備加熱する予備加熱手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の転写装置。
  8. 前記転写装置用チャンバを、前記転写準備ステーションから前記加熱手段及び前記転写装置本体へ順次移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の転写装置。
  9. 前記転写装置用チャンバを、前記転写装置本体から前記転写準備ステーションへ戻すリターン手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の転写装置。
  10. 前記加熱手段が、前記転写準備ステーションと前記転写装置本体との間に位置する前記移動手段に設けられたトンネル状の蒸気加熱装置であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の転写装置。
  11. 前記転写準備ステーションに、前記転写装置用チャンバの上下を反転させる反転装置を備えることを特徴とする請求項6から請求項10の何れかに記載の転写装置。
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