JP2015087538A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの走行軌道を安定させ、定着ベルトを効率的に加熱する。【解決手段】本発明の定着装置は、定着ベルト22と、定着ベルト22の外側に配置され、定着ベルト22に圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルト22の内側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、定着ベルト22の内周面と接触し、熱源から放射される輻射熱を吸収する熱伝達部材27と、定着ベルト22の内周面と接触し、定着ベルト22に張力を付与するテンション部材29と、を備え、テンション部材29は、定着ベルト22の軸方向Yに沿って複数の分割体51〜53に分割されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置は、用紙等の記録媒体にトナー像を定着させる定着装置を備えている。この定着装置には、種々の方式が用いられている。最も一般的な方式としては、内部に熱源を備えたヒートローラーを加圧部材に圧接させて定着ニップを形成する所謂「ヒートローラー方式」が挙げられる。ヒートローラー方式の定着装置では、ヒートローラーと加圧部材の間に形成される定着ニップにおいてトナー像と記録媒体を加熱及び加圧することで、記録媒体にトナー像を定着させる。
一方で、近年、省エネルギーに関する規格や法規に画像形成装置を対応させるために、ウォームアップタイムの短縮や稼動時の電力の削減が定着装置に求められている。この点、上記のヒートローラー方式では、定着ニップを形成できるだけの強度がヒートローラーに必要となり、ヒートローラーの厚みを大きくしなければならず、結果としてヒートローラーの熱容量が大きくなってしまう。
そこで、ヒートローラーよりも厚みが薄くて熱容量の小さい定着ベルトを用いて定着ニップを形成する所謂「ベルト方式」の定着装置が開発されている。例えば、特許文献1には、定着ベルトと、定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材(特許文献1の「加圧ローラ40」参照)と、定着ベルトの内側に配置される熱源(特許文献1の「ハロゲンヒータ34a、34b」参照)と、定着ベルトの内周面と接触する熱伝達部材(特許文献1の「パイプ状金属体31」参照)と、を備えた定着装置が開示されている。
特開2011−186133号公報
特許文献1に記載の従来技術では、定着ベルトの一部を熱伝達部材のみによって内側から支持しているため、定着ベルトの走行軌道が不安定になりやすい。このように定着ベルトの走行軌道が不安定になると、定着ベルトに熱伝達部材を十分に密着させることができなくなり、熱伝達部材から定着ベルトへの熱伝達効率が低下してしまう。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、定着ベルトの走行軌道を安定させ、定着ベルトを効率的に加熱することを目的とする。
本発明の定着装置は、定着ベルトと、前記定着ベルトの外側に配置され、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ベルトの内側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、前記定着ベルトの内周面と接触し、前記熱源から放射される輻射熱を吸収する熱伝達部材と、前記定着ベルトの内周面と接触し、前記定着ベルトに張力を付与するテンション部材と、を備え、前記テンション部材は、前記定着ベルトの軸方向に沿って複数の分割体に分割されていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、テンション部材の分割体によって定着ベルトの各部に適切な大きさの張力を付与することが可能となり、これに伴って、定着ベルトの走行軌道を安定させることができる。そのため、定着ベルトに熱伝達部材を十分に密着させることができ、熱伝達部材から定着ベルトへの熱伝達効率を上昇させ、定着ベルトを効率的に加熱することが可能となる。
前記分割体は、前記定着ベルトの内周面と接触する接触部と、前記定着ベルトの前記軸方向における前記接触部の端部から内側に向かって屈曲される屈曲部と、を備え、隣り合う前記分割体の前記屈曲部同士が接触していても良い。
このような構成を採用することにより、一の分割体が隣り合う他の分割体に乗り上げるのを防止することが可能となる。
前記定着ベルトは、第1サイズの記録媒体が通過する第1通紙領域と、前記第1通紙領域外に設けられ、前記第1サイズの記録媒体よりも幅が大きい第2サイズの記録媒体が通過する第2通紙領域と、を備え、前記分割体は、前記第1通紙領域と前記第2通紙領域に少なくとも一個ずつ接触するように配置されていても良い。
このような構成を採用することにより、第1通紙領域と第2通紙領域の両方に、適切な大きさの張力を付与することができる。
前記定着装置は、前記定着ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、前記支持部材と前記分割体の間に介装され、前記定着ベルトの内周面に向かって前記分割体を付勢する付勢部材と、を更に備えていても良い。
このような構成を採用することにより、簡易な構成によって分割体を定着ベルトの内周面に向かって付勢することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトの走行軌道を安定させ、定着ベルトを効率的に加熱することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す断面図である。 図2のiii−iii断面図である。
まず、図1を用いて、プリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(記録媒体)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、図2、図3を用いて、定着装置18について説明する。以下、説明の便宜上、図2における紙面手前側を定着装置18の前側(正面側)とする。図3の矢印Frは、定着装置18の前側(正面側)を示している。
図2に示されるように、定着装置18は、箱型形状の定着フレーム21と、定着フレーム21の上部に収容される定着ベルト22と、定着フレーム21の下部に収容され、定着ベルト22の下側(外側)に配置される加圧ローラー23(加圧部材)と、定着ベルト22の内側の下部に配置される支持部材24と、定着ベルト22の内側且つ支持部材24の下側に配置されるニップ形成部材25と、定着ベルト22の内側の上部に配置されるヒーター26(熱源)と、定着ベルト22の内側且つヒーター26の上側及び左右両側に配置される熱伝達部材27と、定着ベルト22の内側且つヒーター26の下側に配置される反射部材28と、定着ベルト22の内側且つ支持部材24の左側に配置されるテンション部材29と、定着ベルト22の内側において支持部材24とテンション部材29の間に配置されるコイルスプリング30(付勢部材)と、を備えている。
定着フレーム21の右端部には、導入用開口部31が形成されている。定着フレーム21の左端部には、導出用開口部32が形成されている。そして、導入用開口部31を介して定着フレーム21に導入された用紙Sが、導出用開口部32を介して定着フレーム21から導出されるようになっている。
定着ベルト22は、所定の回転方向(図2の矢印A参照)に回転可能に設けられている。定着ベルト22は、無端状のベルトであり、前後方向に長い略円筒状を成している。定着ベルト22は、例えば、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。定着ベルト22の基材層は、例えばSUSやニッケルや銅等の金属によって形成されている。定着ベルト22の弾性層は、例えばシリコンゴムによって形成されている。定着ベルト22の離型層は、例えばPFA等のフッ素系樹脂によって形成されている。
図3に示されるように、定着ベルト22は、第1サイズの用紙Sが通過する第1通紙領域R1と、第1通紙領域R1の前後両側(第1通紙領域R1外)に配置され、第1サイズの用紙Sよりも幅が大きい第2サイズの用紙Sが通過する第2通紙領域R2と、第2通紙領域R2の前後両側(第2通紙領域R1外)に配置され、第2サイズの用紙Sよりも幅が大きい第3サイズの用紙Sが通過する第3通紙領域R3と、を備えている。図3に矢印Yで示されるように、定着ベルト22は、前後方向を軸方向(長手方向)としている。
加圧ローラー23(図2参照)は、前後方向に長い略円筒状を成している。加圧ローラー23は、例えば、円筒状の芯材と、この芯材に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。加圧ローラー23の芯材は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属によって形成されている。加圧ローラー23の弾性層は、例えばシリコンゴムやシリコンスポンジによって形成されている。加圧ローラー23の離型層は、例えばPFA等のフッ素系樹脂によって形成されている。
加圧ローラー23は、定着フレーム21に回転可能に支持されている。加圧ローラー23は、モーター等によって構成される駆動源33に接続されている。加圧ローラー23は、定着ベルト22に圧接しており、定着ベルト22との間に定着ニップ34を形成している。
支持部材24は、前後方向に長い形状を成している。支持部材24は、断面縦長矩形状を成している。支持部材24は、例えば板金によって構成されている。支持部材24の前後両端部は、定着フレーム21に取り付けられている。
支持部材24の左側面(テンション部材29側の側面)には、正面視三角形状の台座部47が突設されている。台座部47の左側面(テンション部材29側の側面)には、バネ支持部48が左下側(テンション部材29側)に向かって突設されている。図3に示されるように、バネ支持部48は、前後方向に間隔をおいて複数個設けられている。
ニップ形成部材25(図2参照)は、前後方向に長い形状を成している。ニップ形成部材25は、押圧部35と、押圧部35の下方に設けられる摺接部36と、を備えている。
ニップ形成部材25の押圧部35は、例えば、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂やアラミド繊維等の耐熱性繊維によって構成されている。押圧部35の上面は、支持部材24の下面に固定されている。これにより、ニップ形成部材25が支持部材24に支持されている。押圧部35の下面は、摺接部36を介して定着ベルト22を下側(加圧ローラー23側)に向かって押圧している。
ニップ形成部材25の摺接部36は、例えば、フッ素系樹脂やポリイミド系樹脂等の低摩擦材によって構成されている。摺接部36は、押圧部35と定着ベルト22の間に介装されており、定着ベルト22の内周面に接触している。そして、定着ベルト22が回転すると、定着ベルト22が摺接部36に対して摺動するように構成されている。
ヒーター26は、前後方向に長い形状を成している。ヒーター26は、例えば、ハロゲンランプによって構成されている。ヒーター26は、通電によって発熱し、輻射熱を放射するように構成されている。
熱伝達部材27は、前後方向に長い形状を成している。熱伝達部材27は、例えばアルミニウム等の導電性を有する金属によって構成されている。熱伝達部材27は、定着フレーム21に直接固定されるか、又は、支持部材24を介して定着フレーム21に固定されている。
熱伝達部材27の内周面(ヒーター26と対向する面)には、熱吸収の良い耐熱黒塗装が施されている。これにより、ヒーター26から放射される輻射熱を熱伝達部材27が効率よく吸収できるようになっている。熱伝達部材27の内周面に施される耐熱黒塗装としては、例えば、オキツモ(商品名)やセルモブラック(商品名)等を使用することができる。
熱伝達部材27は、上側(定着ニップ34から離間する側)に向かって円弧状に湾曲する湾曲部37と、湾曲部37の左右両端部から内側に向かって屈曲される曲げ部38R、38Lと、を備えている。
熱伝達部材27の湾曲部37は、ヒーター26の半円周以上(本実施形態では、ヒーター26の半円周よりも少し広い範囲)を覆うように設けられている。湾曲部37の外周面は、定着ベルト22の内周面と接触している。湾曲部37の内側には収容空間40が形成されており、この収容空間40にヒーター26が収容されている。収容空間40には、下側(定着ニップ34側)に向かって開口部41が形成されている。
熱伝達部材27の曲げ部38R、38Lは、収容空間40の開口部41の両側に配置されている。右側の曲げ部38Rは、熱伝達部材27の右端部に配置され、左側の曲げ部38Lは、熱伝達部材27の左端部に配置されている。
反射部材28は、前後方向に長い形状を成している。反射部材28は、光沢を向上させる表面処理が施された材料(例えば、光輝アルミニウム)によって構成されている。反射部材28は、定着フレーム21に直接固定されるか、又は、支持部材24を介して定着フレーム21に固定されている。
反射部材28は、熱伝達部材27の収容空間40の開口部41を覆うように設けられている。反射部材28の左右両端部は、熱伝達部材27の各曲げ部38R、38Lに接触している。反射部材28は、上側(定着ニップ34から離間する側)に向かって僅かに湾曲している。反射部材28の上面(ヒーター26と対向する面)には、反射面45が形成されている。
テンション部材29は、定着ベルト22の回転方向(図2の矢印A参照)において熱伝達部材27の上流側に配置されている。図3に示されるように、テンション部材29は、前後方向(定着ベルト22の軸方向)に沿って複数の分割体51〜53に分割されている。前後方向中央の分割体51は、定着ベルト22の第1通紙領域R1に接触している。分割体51の前後両側に配置される分割体52は、定着ベルト22の第2通紙領域R2に接触している。分割体52の前後両側に配置される分割体53(前後両端の分割体)は、定着ベルト22の第3通紙領域R3に接触している。このように、分割体51〜53は、定着ベルト22の第1通紙領域R1、第2通紙領域R2及び第3通紙領域R3に1個ずつ接触するように配置されている。
分割体51〜53は、接触部54と、接触部54の前後両端部(定着ベルト22の軸方向における接触部54の両端部)から内側に向かって屈曲される第1屈曲部55(屈曲部)と、接触部54の上下両端部から内側に向かって屈曲される第2屈曲部56と、を備えている。
接触部54は、定着ベルト22の内周面と接触している。これにより、定着ベルト22の各部(第1通紙領域R1、第2通紙領域R2及び第3通紙領域R3)に内側から張力が付与されている。隣り合う分割体51〜53の第1屈曲部55同士は、接触している。各分割体51〜53の上側の第2屈曲部56は、反射部材28の左端部に接触しており、反射部材28の左端部が熱伝達部材27の左側の曲げ部38Lと各分割体51〜53の上側の第2屈曲部56に挟み込まれている。
コイルスプリング30は、前後方向に間隔をおいて複数個設けられている。図2に示されるように、各コイルスプリング30は、支持部材24の台座部47と分割体51〜53の間に介装されている。各コイルスプリング30の右側部は、支持部材24の台座部47のバネ支持部48に支持されている。各コイルスプリング30の右端部(一端部)は、支持部材24の台座部47の左側面に接触している。各コイルスプリング30の左端部(他端部)は、分割体51〜53の接触部54の内面に接触している。各コイルスプリング30は、定着ベルト22の内周面に向かって分割体51〜53を付勢している。
上記のように構成された定着装置18において、用紙Sにトナー像Tを定着させる際には、駆動源33によって加圧ローラー23を回転させる(図2の矢印B参照)。このように加圧ローラー23が回転すると、加圧ローラー23に圧接する定着ベルト22が加圧ローラー23とは逆方向に従動回転する(図2の矢印A参照)。
また、用紙Sにトナー像Tを定着させる際には、ヒーター26を稼働(点灯)させる。このようにヒーター26が稼働すると、ヒーター26から輻射熱が放射される。ヒーター26から熱伝達部材27に向かって放射された輻射熱は、図2に矢印Dで示されるように、熱伝達部材27の内面に直接到達し、熱伝達部材27によって吸収される。また、ヒーター26から反射部材28に向かって放射された輻射熱は、図2に矢印Eで示されるように、反射部材28の反射面45によって熱伝達部材27に向かって反射され、熱伝達部材27の内面に到達し、熱伝達部材27によって吸収される。
以上のような作用により、熱伝達部材27が加熱されると共に、熱伝達部材27からの熱伝達によって定着ベルト22が加熱される。この状態で、図2に矢印Fで示されるように、用紙Sが定着ニップ34へと搬送されると、用紙Sとトナー像Tが加熱及び加圧されて、用紙Sにトナー像Tが定着される。
上記のように用紙Sにトナー像Tを定着させる際に、熱伝達部材27の軸方向(本実施形態では前後方向)又は断面方向に温度斑が発生した場合には、定着ベルト22にも温度斑が発生し、定着ベルト22の各部の熱膨張量の違いから定着ベルト22が変形することがある。このように定着ベルト22が変形すると、定着ベルト22と熱伝達部材27の湾曲部37の間に部分的な周長差が発生し、定着ベルト22と熱伝達部材27の湾曲部37の接触が不十分になる可能性がある。
しかしながら、本実施形態では、テンション部材29が前後方向(定着ベルト22の軸方向)に沿って複数の分割体51〜53に分割されているため、定着ベルト22の各部に適切な大きさの張力を付与することが可能となり、これに伴って、定着ベルト22の走行軌道を安定させることができる。そのため、定着ベルト22に熱伝達部材27の湾曲部37を十分に密着させることができ、熱伝達部材27から定着ベルト22への熱伝達効率を上昇させ、定着ベルト22を効率的に加熱することが可能となる。
また、隣り合う分割体51〜53の第1屈曲部55同士が接触しているため、一の分割体51〜53が隣り合う他の分割体51〜53に乗り上げるのを防止することが可能となる。
また、分割体51〜53は、定着ベルト22の第1通紙領域R1、第2通紙領域R2及び第3通紙領域R3に1個ずつ接触するように配置されている。そのため、定着ベルト22の第1通紙領域R1、第2通紙領域R2及び第3通紙領域R3に、適切な大きさの張力を付与することができる。
また、定着装置18は、定着ベルト22の内側に配置され、定着ベルト22を下側(加圧ローラー23側)に向かって押圧するニップ形成部材25と、ニップ形成部材25を支持する支持部材24と、支持部材24と分割体51〜53の間に介装され、定着ベルト22の内周面に向かって分割体51〜53を付勢するコイルスプリング30と、を備えている。このような構成を採用することにより、簡易な構成によって分割体51〜53を定着ベルト22の内周面に向かって付勢することが可能となる。
また、各分割体51〜53の上側の第2屈曲部56が反射部材28の左端部に接触している。そのため、各分割体51〜53の位置をより安定させることが可能となる。
本実施形態では、分割体51〜53が定着ベルト22の第1通紙領域R1、第2通紙領域R2及び第3通紙領域R3に1個ずつ接触する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、分割体が定着ベルトの各通紙領域に複数個ずつ接触しても良い。
本実施形態では、分割体51〜53が定着ベルト22の各通紙領域に対応する間隔(非等間隔)で配置される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、分割体を等間隔で配置しても良い。
本実施形態では、ハロゲンランプをヒーター26(熱源)として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、セラミックヒーター等をヒーター26(熱源)として用いても良い。
本実施形態では、定着ベルト22の基材層を金属によって構成したが、他の異なる実施形態では、定着ベルト22の基材層を樹脂によって構成しても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
22 定着ベルト
23 加圧ローラー(加圧部材)
24 支持部材
25 ニップ形成部材
26 ヒーター(熱源)
27 熱伝達部材
29 テンション部材
30 コイルスプリング(付勢部材)
34 定着ニップ
51 分割体
52 分割体
53 分割体
54 接触部
55 第1屈曲部(屈曲部)
R1 第1通紙領域
R2 第2通紙領域

Claims (5)

  1. 定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外側に配置され、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトの内側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、
    前記定着ベルトの内周面と接触し、前記熱源から放射される輻射熱を吸収する熱伝達部材と、
    前記定着ベルトの内周面と接触し、前記定着ベルトに張力を付与するテンション部材と、を備え、
    前記テンション部材は、前記定着ベルトの軸方向に沿って複数の分割体に分割されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記分割体は、
    前記定着ベルトの内周面と接触する接触部と、
    前記定着ベルトの前記軸方向における前記接触部の端部から内側に向かって屈曲される屈曲部と、を備え、
    隣り合う前記分割体の前記屈曲部同士が接触していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着ベルトは、
    第1サイズの記録媒体が通過する第1通紙領域と、
    前記第1通紙領域外に設けられ、前記第1サイズの記録媒体よりも幅が大きい第2サイズの記録媒体が通過する第2通紙領域と、を備え、
    前記分割体は、前記第1通紙領域と前記第2通紙領域に少なくとも一個ずつ接触するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、
    前記支持部材と前記分割体の間に介装され、前記定着ベルトの内周面に向かって前記分割体を付勢する付勢部材と、を更に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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