JP2015087459A - 電気光学装置、及び、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】2個のデータ線駆動回路を備える電気光学装置において高品位な表示を実現する。【解決手段】領域Ar1に設けられた画素PX1と、領域Ar2に設けられた画素PX2と、領域Ar3に設けられた画素PX3と、データ信号VD1をデータ線51に出力する第1データ線駆動回路21と、データ信号VD2をデータ線52に出力する第2データ線駆動回路22と、を備え、第1データ線駆動回路21は、フレーム期間F1において、データ線51を介してデータ信号VD1を画素PX1及び画素PX3に供給し、フレーム期間F2において、データ線51を介してデータ信号VD1を画素PX1に供給し、第2データ線駆動回路22は、フレーム期間F1において、データ線52を介してデータ信号VD2を画素PX2に供給し、フレーム期間F2において、データ線52を介してデータ信号VD2を画素PX2及び画素PX3に供給する、ことを特徴とする電気光学装置1。【選択図】図1
Description
本発明は、電気光学装置、及び、電子機器に関する。
液晶素子や発光素子等を具備する画素を備える電気光学装置が各種提案されている。この電気光学装置では、複数の走査線と、複数のデータ線と、複数の走査線及び複数のデータ線の交差に対応して設けられる複数の画素と、複数の走査線を順番に選択するための走査線駆動回路と、走査線駆動回路により選択された走査線に対応して設けられる画素に対して当該画素が表示すべき階調を指定するデータ信号を供給するためのデータ線駆動回路とを備える構成が一般的である。
近年、このような電気光学装置においては、電気光学装置が備える画素数の増加や、表示速度の高速化、または、高解像度化等が要求されることが多い。しかし、画素数を増加させる場合や、または、表示速度を高速化する場合等においては、データ線駆動回路が各画素に対してデータ信号を供給するために確保することのできる時間が短くなる。このため、各画素に対してデータ信号を十分に書き込めず、表示品位が低下するという問題があった。
このような問題に対応するため、電気光学装置に2個のデータ線駆動回路を設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1)。電気光学装置が2個のデータ線駆動回路を備える場合、複数の画素のうち一部の画素に対して一方のデータ線駆動回路からデータ信号を供給するのと並行して、複数の画素のうち他の画素に対して他方のデータ線駆動回路からデータ信号を供給することができる。このため、電気光学装置が1個のデータ線駆動回路のみを備える場合と比較して、各画素に対してデータ信号を書き込むための時間長を長くする(例えば、約2倍の時間長にする)ことができ、その結果、データ信号の書込不足に起因する表示品位の低下を抑制することが可能となる。
近年、このような電気光学装置においては、電気光学装置が備える画素数の増加や、表示速度の高速化、または、高解像度化等が要求されることが多い。しかし、画素数を増加させる場合や、または、表示速度を高速化する場合等においては、データ線駆動回路が各画素に対してデータ信号を供給するために確保することのできる時間が短くなる。このため、各画素に対してデータ信号を十分に書き込めず、表示品位が低下するという問題があった。
このような問題に対応するため、電気光学装置に2個のデータ線駆動回路を設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1)。電気光学装置が2個のデータ線駆動回路を備える場合、複数の画素のうち一部の画素に対して一方のデータ線駆動回路からデータ信号を供給するのと並行して、複数の画素のうち他の画素に対して他方のデータ線駆動回路からデータ信号を供給することができる。このため、電気光学装置が1個のデータ線駆動回路のみを備える場合と比較して、各画素に対してデータ信号を書き込むための時間長を長くする(例えば、約2倍の時間長にする)ことができ、その結果、データ信号の書込不足に起因する表示品位の低下を抑制することが可能となる。
ところで、電気光学装置に2個のデータ線駆動回路を設ける場合、製造誤差等に起因して、当該2つのデータ線駆動回路の間で駆動能力に差異が生じることがある。このため、一方のデータ線駆動回路が画素に指定する階調と、他方のデータ線駆動回路が当該画素に指定する階調とが同一の階調であっても、当該画素が実際に表示する階調は、当該画素が一方のデータ線駆動回路からデータ信号の供給を受ける場合と、他方のデータ線駆動回路からデータ信号の供給を受ける場合とで、異なる階調となる場合がある。その結果、一方のデータ線駆動回路からデータ信号が供給される画素と、他方のデータ線駆動回路からデータ信号が供給される画素との間に階調差が生じ、当該階調差に起因した表示品位の低下が生じるという問題が存在している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、電気光学装置が、画素が表示すべき階調を指定するデータ信号を供給するデータ線駆動回路を2個備える場合であっても、高品位な表示を可能とする電気光学装置を提供することである。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、第1方向に1列に並べられた複数の画素からなる第1画素列と、画素が表示すべき階調を指定する第1のデータ信号を、前記第1方向に延在する第1のデータ線に出力する第1のデータ線駆動回路と、画素が表示すべき階調を指定する第2のデータ信号を、前記第1方向に延在する第2のデータ線に出力する第2のデータ線駆動回路と、を備え、前記第1画素列は、第1領域に設けられた第1の画素と、第2領域に設けられた第2の画素と、前記第1領域及び前記第2領域の間の第3領域に設けられた第3の画素と、を含み、前記第1のデータ線駆動回路は、第1期間において、前記第1のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第1の画素と、前記第3の画素とに供給し、前記第1期間に後続する第2期間において、前記第1のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第1の画素に供給し、前記第2のデータ線駆動回路は、前記第1期間において、前記第2のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第2の画素に供給し、前記第2期間において、前記第2のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第2の画素と、前記第3の画素とに供給する、ことを特徴とする。
この発明によれば、第1のデータ線駆動回路から第1のデータ信号が供給される画素と、第2のデータ線駆動回路から第2のデータ信号が供給される画素との境界の位置が、第1期間と第2期間との間で変化する。このため、第1のデータ線駆動回路と第2のデータ線駆動回路との間の駆動能力の差異や、第1のデータ線の寄生容量と第2のデータ線の寄生容量との間の容量値の差異等に起因して、前記境界において隣り合う画素において画素の表示する階調が変化する場合であっても、第1期間と第2期間との間で境界の位置が変化しない場合と比較して、当該境界における表示階調の変化が表示上の不具合として電気光学装置の利用者に視認される可能性を低く抑えることが可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記第1のデータ線は、前記第1領域に設けられ、前記第2のデータ線は、前記第2領域に設けられ、前記電気光学装置は、前記第1方向に延在し、前記第3領域に設けられた第1の接続配線と、前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第1のスイッチと、前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第2のスイッチと、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチのオンまたはオフを制御する切替制御回路と、を備え、前記切替制御回路は、前記第1期間において、前記第1のスイッチをオンさせ、前記第2のスイッチをオフさせ、前記第2の期間において、前記第1のスイッチをオフさせ、前記第2のスイッチをオンさせ、前記第1のデータ線駆動回路は、前記第1期間において、前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第1のデータ信号を供給し、前記第2のデータ線駆動回路は、前記第2期間において、前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第2のデータ信号を供給する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置は、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1の走査線と、前記第2方向に延在する第2の走査線と、選択信号により前記第1の走査線または前記第2の走査線を選択する走査線駆動回路と、を備え、前記第3画素は、2つの電極を有し、当該第3画素に供給される前記第1のデータ信号または前記第2のデータ信号を保持する第1容量と、前記第1容量の有する2つの電極のうち一方の電極と前記第1のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択するときにオンする第1のトランジスターと、前記第1容量の一方の電極と前記第2のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択するときにオンする第2のトランジスターと、を備え、前記走査線駆動回路は、前記第1期間の一部の期間において、前記第1の走査線を選択し、前記第2期間の一部の期間において、前記第2の走査線を選択し、前記第1のデータ線駆動回路は、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択する期間において、前記第1のデータ線を介して前記第1容量に前記第1のデータ信号を供給し、前記第2のデータ線駆動回路は、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択する期間において、前記第2のデータ線を介して前記第1容量に前記第2のデータ信号を供給する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置は、前記第1方向に1列に並べられた複数の画素からなる第2画素列と、前記第1方向に延在し、前記第1のデータ線駆動回路から前記第1のデータ信号が出力される第3のデータ線と、前記第1方向に延在し、前記第2のデータ線駆動回路から前記第2のデータ信号が出力される第4のデータ線と、を備え、前記第2画素列は、前記第1画素列と前記第1方向に交差する第2方向に隣り合うように設けられ、前記第1領域に設けられた第4の画素と、前記第2領域に設けられた第5の画素と、前記第3領域に設けられた第6の画素と、を含み、前記第3のデータ線は、前記第1のデータ線と前記第2方向に隣り合うように設けられ、前記第4のデータ線は、前記第2のデータ線と前記第2方向に隣り合うように設けられ、前記第1のデータ線駆動回路は、前記第1期間において、前記第3のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第4の画素に供給し、前記第2期間において、前記第3のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第4の画素と、前記第6の画素とに供給し、前記第2のデータ線駆動回路は、前記第1期間において、前記第4のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第5の画素と、前記第6の画素とに供給し、前記第2期間において、前記第4のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第5の画素に供給する、ことを特徴とするものであってもよい。
この態様によれば、第1のデータ線駆動回路から第1のデータ信号が供給される画素と、第2のデータ線駆動回路から第2のデータ信号が供給される画素との境界の形状が、直線以外の形状(例えば、所謂、櫛歯状の形状)を有するとともに、当該境界の位置が、第1期間と第2期間との間で変化する。このため、第1のデータ線駆動回路と第2のデータ線駆動回路との間の駆動能力の差異や、第1のデータ線乃至第4のデータ線の間の寄生容量の容量値のばらつき等に起因して、前記境界において隣り合う画素において画素の表示する階調が変化する場合であっても、境界の位置が変化しない場合や境界の形状が直線状の形状である場合と比較して、当該境界における表示階調の変化が表示上の不具合として電気光学装置の利用者に視認される可能性を低く抑えることが可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記第1のデータ線及び前記第3のデータ線は、前記第1領域に設けられ、前記第2のデータ線及び前記第4のデータ線は、前記第2領域に設けられ、前記電気光学装置は、前記第1方向に延在し、前記第3領域に設けられた第1の接続配線と、前記第1方向に延在し、前記第3領域に設けられた第2の接続配線と、前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第1のスイッチと、前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第2のスイッチと、前記第3のデータ線及び前記第2の接続配線の間に電気的に接続された第3のスイッチと、前記第4のデータ線及び前記第2の接続配線の間に電気的に接続された第4のスイッチと、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、前記第3のスイッチ、及び、前記第4のスイッチのオンまたはオフを制御する切替制御回路と、を更に備え、前記切替制御回路は、前記第1期間において、前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチをオンさせ、前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチをオフさせ、前記第2の期間において、前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチをオンさせ、前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフさせ、前記第1のデータ線駆動回路は、前記第1期間において、前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第1のデータ信号を供給し、前記第2期間において、前記第3のデータ線及び前記第2の接続配線を介して、前記第6画素に前記第1のデータ信号を供給し、前記第2のデータ線駆動回路は、前記第1期間において、前記第4のデータ線及び前記第2の接続配線を介して、前記第6画素に前記第2のデータ信号を供給し、前記第2期間において、前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第2のデータ信号を供給する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置は、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1の走査線と、前記第2方向に延在する第2の走査線と、選択信号を前記第1の走査線及び前記第2の走査線に供給する走査線駆動回路と、を備え、前記第3画素は、2つの電極を有し、当該第3画素に供給される前記第1のデータ信号または前記第2のデータ信号を保持する第1容量と、前記第1容量の有する2つの電極のうち一方の電極と前記第1のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択するときにオンする第1のトランジスターと、前記第1容量の一方の電極と前記第2のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択するときにオンする第2のトランジスターと、を備え、前記第6画素は、2つの電極を有し、当該第6画素に供給される前記第1のデータ信号または前記第2のデータ信号を保持する第2容量と、前記第2容量の有する2つの電極のうち一方の電極と前記第4のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択するときにオンする第3のトランジスターと、前記第2容量の一方の電極と前記第3のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択するときにオンする第4のトランジスターと、を備え、前記走査線駆動回路は、前記第1期間の一部の期間において、前記第1の走査線を選択し、前記第2期間の一部の期間において、前記第2の走査線を選択し、前記第1のデータ線駆動回路は、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択する期間において、前記第1のデータ線を介して前記第1容量に前記第1のデータ信号を供給し、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択する期間において、前記第3のデータ線を介して前記第2容量に前記第1のデータ信号を供給し、前記第2のデータ線駆動回路は、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択する期間において、前記第4のデータ線を介して前記第2容量に前記第2のデータ信号を供給し、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択する期間において、前記第2のデータ線を介して前記第1容量に前記第2のデータ信号を供給する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを特徴とする。このような電子機器として、カーナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、テレビ、投射型表示装置、及び、携帯電話等が該当する。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<A.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1のブロック図である。
電気光学装置1は、電気光学パネル10と制御回路90とを具備する。電気光学パネル10は、複数の画素が配列された表示部30と、各画素を駆動する駆動回路20と、を含む。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1のブロック図である。
電気光学装置1は、電気光学パネル10と制御回路90とを具備する。電気光学パネル10は、複数の画素が配列された表示部30と、各画素を駆動する駆動回路20と、を含む。
図1に示すように、表示部30は、領域Ar1(「第1領域」の一例)、領域Ar2(「第2領域」の一例)、並びに、領域Ar1及び領域Ar2の間の領域である領域Ar3(「第3領域」の一例)の、3つの領域に区分されている。
表示部30には、y方向(「第1方向」の一例)に2M行で、y方向に交差するx方向(「第2方向」の一例)にN列となるように、2M×N個の画素が行列状に配列されている(M及びNは自然数)。なお、本実施形態では、表示部30に、複数の画素が偶数行×偶数列に配列される場合を例示して説明する(つまり、Nが偶数である場合を例示して説明する)が、複数の画素は奇数行または奇数列に配列されるものであってもよい。
2M×N個の画素は、領域Ar1に配置された(M−1)行×N列の画素PX1と、領域Ar2に配置された(M−1)行×N列の画素PX2と、領域Ar3に配置された2行×N列の画素PX3とを含む。2行×N列の画素PX3は、領域Ar3の奇数列に配置された画素PX3Aと、領域Ar3の偶数列に配置された画素PX3Bとを含む。
以下では、画素PX1、画素PX2、及び、画素PX3(PX3A、PX3B)等の表示部30に設けられる画素を、画素PXと称することがある。また、各列のM行の画素PXを、「画素列」と称することがある。すなわち、表示部30には、N列の画素列が設けられている。
表示部30には、y方向(「第1方向」の一例)に2M行で、y方向に交差するx方向(「第2方向」の一例)にN列となるように、2M×N個の画素が行列状に配列されている(M及びNは自然数)。なお、本実施形態では、表示部30に、複数の画素が偶数行×偶数列に配列される場合を例示して説明する(つまり、Nが偶数である場合を例示して説明する)が、複数の画素は奇数行または奇数列に配列されるものであってもよい。
2M×N個の画素は、領域Ar1に配置された(M−1)行×N列の画素PX1と、領域Ar2に配置された(M−1)行×N列の画素PX2と、領域Ar3に配置された2行×N列の画素PX3とを含む。2行×N列の画素PX3は、領域Ar3の奇数列に配置された画素PX3Aと、領域Ar3の偶数列に配置された画素PX3Bとを含む。
以下では、画素PX1、画素PX2、及び、画素PX3(PX3A、PX3B)等の表示部30に設けられる画素を、画素PXと称することがある。また、各列のM行の画素PXを、「画素列」と称することがある。すなわち、表示部30には、N列の画素列が設けられている。
表示部30のうち、領域Ar1及び領域Ar3には、x方向に延在する(M+1)行の走査線41(「第1の走査線」の一例)と、y方向に延在するN列のデータ線51と、が形成されている。(M+1)行の走査線41は、第1行〜第(M+1)行に位置する(M+1)行の画素PXに対応して設けられている。以下では、これら(M+1)行の走査線41のそれぞれを、第1行、第2行、…、第(M+1)行の走査線41と称する。また、N列のデータ線51は、N列の画素PXに1対1に対応して設けられている。
表示部30のうち、領域Ar2及び領域Ar3には、x方向に延在する(M+1)行の走査線42(「第2の走査線」の一例)と、y方向に延在するN列のデータ線52と、が形成されている。(M+1)行の走査線42は、第M行〜第2M行に位置する(M+1)行の画素PXに対応して設けられている。以下では、これら(M+1)行の走査線42のそれぞれを、第M行、第(M+1)行、…、第2M行の走査線42と称する。また、N列のデータ線52は、N列の画素PXに1対1に対応して設けられている。
表示部30のうち、領域Ar2及び領域Ar3には、x方向に延在する(M+1)行の走査線42(「第2の走査線」の一例)と、y方向に延在するN列のデータ線52と、が形成されている。(M+1)行の走査線42は、第M行〜第2M行に位置する(M+1)行の画素PXに対応して設けられている。以下では、これら(M+1)行の走査線42のそれぞれを、第M行、第(M+1)行、…、第2M行の走査線42と称する。また、N列のデータ線52は、N列の画素PXに1対1に対応して設けられている。
図1に示すように、駆動回路20は、走査線駆動回路24、第1データ線駆動回路21(「第1のデータ線駆動回路」の一例)、及び、第2データ線駆動回路22(「第2のデータ線駆動回路」の一例)、を備える。
走査線駆動回路24は、後述する制御信号Ctrに基づいて、走査信号G1[1]、G1[2]、…、G1[M+1]、及び、走査信号G2[M]、G2[M+1]、…、G2[2M]を生成する。そして、走査線駆動回路24は、走査信号G1[m1]を、第m1行の走査線41に出力し(m1は、1≦m1≦M+1を満たす自然数)、走査信号G2[m2]を、第m2行の走査線42に出力する(m2は、M≦m2≦2Mを満たす自然数)。
また、走査線駆動回路24は、走査信号G1[m1]を、所定の選択電位に設定することで、第m1行の走査線41を選択し、走査信号G2[m2]を、所定の選択電位に設定することで、第m2行の走査線42を選択する。
走査線駆動回路24は、後述する制御信号Ctrに基づいて、走査信号G1[1]、G1[2]、…、G1[M+1]、及び、走査信号G2[M]、G2[M+1]、…、G2[2M]を生成する。そして、走査線駆動回路24は、走査信号G1[m1]を、第m1行の走査線41に出力し(m1は、1≦m1≦M+1を満たす自然数)、走査信号G2[m2]を、第m2行の走査線42に出力する(m2は、M≦m2≦2Mを満たす自然数)。
また、走査線駆動回路24は、走査信号G1[m1]を、所定の選択電位に設定することで、第m1行の走査線41を選択し、走査信号G2[m2]を、所定の選択電位に設定することで、第m2行の走査線42を選択する。
第1データ線駆動回路21は、走査線駆動回路24による走査線41の選択に同期して、N列のデータ線51のそれぞれに対して、画素PX(画素PX1、または、画素PX3)の表示すべき階調を指定する信号であるデータ信号VD1(「第1のデータ信号」の一例)を出力する。以下では、第n列に出力されるデータ信号VD1を、データ信号VD1[n]と表すことがある(nは、1≦n≦Nを満たす自然数)。
第2データ線駆動回路22は、走査線駆動回路24による走査線42の選択に同期して、N列のデータ線52のそれぞれに対して、画素PX(画素PX2、または、画素PX3)の表示すべき階調を指定する信号であるデータ信号VD2(「第2のデータ信号」の一例)を出力する。以下では、第n列に出力されるデータ信号VD2を、データ信号VD2[n]と表すことがある。
以下では、データ信号VD1及びデータ信号VD2を、データ信号VDと総称する場合がある。
第2データ線駆動回路22は、走査線駆動回路24による走査線42の選択に同期して、N列のデータ線52のそれぞれに対して、画素PX(画素PX2、または、画素PX3)の表示すべき階調を指定する信号であるデータ信号VD2(「第2のデータ信号」の一例)を出力する。以下では、第n列に出力されるデータ信号VD2を、データ信号VD2[n]と表すことがある。
以下では、データ信号VD1及びデータ信号VD2を、データ信号VDと総称する場合がある。
制御回路90は、図示省略した上位装置から供給される同期信号に基づいて、駆動回路20の動作を制御するための信号である制御信号Ctrを生成し、生成した制御信号Ctrを駆動回路20に対して供給する。ここで、同期信号とは、例えば、垂直同期信号、水平同期信号、及び、ドットクロック信号を含む信号である。また、制御信号Ctrとは、Y入力パルスDy、Yクロック信号Cly、及び、ドットクロック信号を含む信号である。Y入力パルスDy及びYクロック信号Clyについては後述する。
また、制御回路90は、図示省略した上位装置から供給される映像信号Videoと同期信号とに基づいて、画像信号Vin1及び画像信号Vin2を生成する。そして、制御回路90は、生成した画像信号Vin1を第1データ線駆動回路21に供給するとともに、画像信号Vin2を第2データ線駆動回路22に供給する。
ここで、映像信号Videoとは、各画素PXで表示すべき階調を「0」から「255」までの256段階(つまり、8ビット)で規定するデジタルデータである。また、画像信号Vin1とは、各画素PX1及び各画素PX3で表示すべき階調を256段階で規定するデジタルデータである。また、画像信号Vin2とは、各画素PX2及び各画素PX3で表示すべき階調を256段階で規定するデジタルデータである。
なお、本実施形態では、映像信号Video、画像信号Vin1、及び、画像信号Vin2として、画素PXで表示すべき階調を8ビットで規定するデジタル信号を想定するが、8ビット以外であってもよい。また、本実施形態では、画像信号Vin1及び画像信号Vin2は、デジタルの信号であるが、アナログの信号であってもよい。
ここで、映像信号Videoとは、各画素PXで表示すべき階調を「0」から「255」までの256段階(つまり、8ビット)で規定するデジタルデータである。また、画像信号Vin1とは、各画素PX1及び各画素PX3で表示すべき階調を256段階で規定するデジタルデータである。また、画像信号Vin2とは、各画素PX2及び各画素PX3で表示すべき階調を256段階で規定するデジタルデータである。
なお、本実施形態では、映像信号Video、画像信号Vin1、及び、画像信号Vin2として、画素PXで表示すべき階調を8ビットで規定するデジタル信号を想定するが、8ビット以外であってもよい。また、本実施形態では、画像信号Vin1及び画像信号Vin2は、デジタルの信号であるが、アナログの信号であってもよい。
次に、図2乃至図5を参照しつつ、各画素PXの有する画素回路について説明する。
図2は、画素PX1が有する画素回路の回路図である。この図では、第m1行で第n列に位置する画素PX1の画素回路を例示している。この図に示すように、画素PX1の画素回路は、液晶素子CL、トランジスターT1、保持容量CO、及び、光源(図示省略)を備える。
図2は、画素PX1が有する画素回路の回路図である。この図では、第m1行で第n列に位置する画素PX1の画素回路を例示している。この図に示すように、画素PX1の画素回路は、液晶素子CL、トランジスターT1、保持容量CO、及び、光源(図示省略)を備える。
液晶素子CLは、画素電極31、共通電極33、並びに、画素電極31及び共通電極33の間に設けられた液晶32を具備する。共通電極33には、所定の基準電位Vcomが供給される。液晶素子CLに(つまり、画素電極31と共通電極33との間に)電圧が印加されると、当該印加された電圧の大きさに応じて液晶素子CLの相対透過率が変化する。そして、画素PXは、液晶素子CLの相対透過率に応じた階調を表示する。
保持容量COは、電極34及び電極35を備え、電極34が画素電極31に電気的に接続され、電極35が一定の電圧に保たれた容量線11に電気的に接続される。
トランジスターT1は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線51との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT1のゲートは走査線41と電気的に接続され、走査信号G1[m1]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT1がオン状態となる。トランジスターT1がオン状態となると、当該画素PX1の画素回路に、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1[n]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD1[n]に応じた電圧が印加される。これにより、当該画素PX1の液晶素子CLは、データ信号VD1[n]に応じた相対透過率に設定され、当該画素PX1は、データ信号VD1[n]に応じた階調を表示する。
画素PX1の液晶素子CLにデータ信号VD1[n]に応じた電圧が印加された後、トランジスターT1がオフ状態となると、データ信号VD1[n]は保持容量COにより保持される。そのため、各画素PX1は、トランジスターT1がオン状態となった後から、次にオン状態となるまでの期間において、データ信号VD1[n]に応じた階調を表示する。
トランジスターT1は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線51との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT1のゲートは走査線41と電気的に接続され、走査信号G1[m1]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT1がオン状態となる。トランジスターT1がオン状態となると、当該画素PX1の画素回路に、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1[n]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD1[n]に応じた電圧が印加される。これにより、当該画素PX1の液晶素子CLは、データ信号VD1[n]に応じた相対透過率に設定され、当該画素PX1は、データ信号VD1[n]に応じた階調を表示する。
画素PX1の液晶素子CLにデータ信号VD1[n]に応じた電圧が印加された後、トランジスターT1がオフ状態となると、データ信号VD1[n]は保持容量COにより保持される。そのため、各画素PX1は、トランジスターT1がオン状態となった後から、次にオン状態となるまでの期間において、データ信号VD1[n]に応じた階調を表示する。
図3は、画素PX2が有する画素回路の回路図である。この図では、第m2行で第n列に位置する画素PX2の画素回路を例示している。この図に示すように、画素PX2の画素回路は、トランジスターT1の代わりにトランジスターT2を備える点を除き、画素PX1の画素回路と同様に構成される。トランジスターT2は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線52との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT2のゲートは走査線42と電気的に接続され、走査信号G2[m2]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT2がオン状態となる。トランジスターT2がオン状態となると、当該画素PX2の画素回路に、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2[n]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD2[n]に応じた電圧が印加される。このため、各画素PX2は、トランジスターT2がオン状態となった後から、次にオン状態となるまでの期間において、データ信号VD2[n]に応じた階調を表示する。
図4は、画素PX3Aが有する画素回路の回路図である。この図では第m3行(m3は、M≦m3≦M+1を満たす自然数)で第n1列(n1は、1≦n1<Nを満たす奇数)に位置する画素PX3Aの画素回路を例示している。この図に示すように、画素PX3Aの画素回路は、液晶素子CL、トランジスターT3、トランジスターT4、保持容量CO、及び、光源(図示省略)を備える。
図4に示すように、トランジスターT3は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線51との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT3のゲートは走査線41と電気的に接続され、走査信号G1[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT3がオン状態となる。トランジスターT3がオン状態となると、当該画素PX3Aの画素回路に、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1[n1]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD1[n1]に応じた電圧が印加される。
トランジスターT4は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線52との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT4のゲートは走査線42と電気的に接続され、走査信号G2[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT4がオン状態となる。トランジスターT4がオン状態となると、当該画素PX3Aの画素回路に、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2[n1]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD2[n1]に応じた電圧が印加される。
このため、各画素PX3Aは、トランジスターT3がオン状態となった後から、次にトランジスターT3またはトランジスターT4がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD1[n1]に応じた階調を表示し、トランジスターT4がオン状態となった後から、次にトランジスターT3またはトランジスターT4がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD2[n1]に応じた階調を表示する。
トランジスターT4は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線52との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT4のゲートは走査線42と電気的に接続され、走査信号G2[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT4がオン状態となる。トランジスターT4がオン状態となると、当該画素PX3Aの画素回路に、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2[n1]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD2[n1]に応じた電圧が印加される。
このため、各画素PX3Aは、トランジスターT3がオン状態となった後から、次にトランジスターT3またはトランジスターT4がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD1[n1]に応じた階調を表示し、トランジスターT4がオン状態となった後から、次にトランジスターT3またはトランジスターT4がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD2[n1]に応じた階調を表示する。
図5は、画素PX3Bが有する画素回路の回路図である。この図では第m3行で第n2列(n2は、1<n2≦Nを満たす偶数)に位置する画素PX3Bの画素回路を例示している。
この図に示すように、画素PX3Bの画素回路は、液晶素子CL、トランジスターT5、トランジスターT6、保持容量CO、及び、光源(図示省略)を備える。
この図に示すように、画素PX3Bの画素回路は、液晶素子CL、トランジスターT5、トランジスターT6、保持容量CO、及び、光源(図示省略)を備える。
図5に示すように、トランジスターT5は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線52との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT5のゲートは走査線41と電気的に接続され、走査信号G1[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT5がオン状態となる。トランジスターT5がオン状態となると、当該画素PX3Bの画素回路に、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2[n2]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD2[n2]に応じた電圧が印加される。
トランジスターT6は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線51との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT6のゲートは走査線42と電気的に接続され、走査信号G2[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT6がオン状態となる。トランジスターT6がオン状態となると、当該画素PX3Bの画素回路に、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1[n2]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD1[n2]に応じた電圧が印加される。
このため、各画素PX3Bは、トランジスターT5がオン状態となった後から、次にトランジスターT5またはトランジスターT6がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD2[n2]に応じた階調を表示し、トランジスターT6がオン状態となった後から、次にトランジスターT5またはトランジスターT6がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD1[n2]に応じた階調を表示する。
トランジスターT6は、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極31とデータ線51との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT6のゲートは走査線42と電気的に接続され、走査信号G2[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT6がオン状態となる。トランジスターT6がオン状態となると、当該画素PX3Bの画素回路に、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1[n2]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD1[n2]に応じた電圧が印加される。
このため、各画素PX3Bは、トランジスターT5がオン状態となった後から、次にトランジスターT5またはトランジスターT6がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD2[n2]に応じた階調を表示し、トランジスターT6がオン状態となった後から、次にトランジスターT5またはトランジスターT6がオン状態となるまでの期間において、データ信号VD1[n2]に応じた階調を表示する。
なお、本実施形態においては、各画素PXは、保持容量COを備えるが、各画素PXは保持容量COを備えずに構成されてもよい。画素PXが保持容量COを具備しない場合であっても、液晶素子CLの有する液晶容量によりデータ信号VDが保持されるため、当該画素PXは、データ信号VDに応じた階調を表示することができる。
以下では、保持容量COと、液晶素子CLの液晶容量とを、「容量」と総称する。また、以下では、「容量の有する2つの電極のうち一方の電極」という場合、当該「一方の電極」は、画素電極31及び電極34の一方または双方を示すこととする。
以下では、保持容量COと、液晶素子CLの液晶容量とを、「容量」と総称する。また、以下では、「容量の有する2つの電極のうち一方の電極」という場合、当該「一方の電極」は、画素電極31及び電極34の一方または双方を示すこととする。
また、本実施形態においては、各画素PXが備えるトランジスター(T1〜T6)は、Nチャネル型のトランジスターであるが、トランジスターT1〜T6の一部または全部にPチャネル型のトランジスターを採用してもよい。但し、トランジスターT1〜T6の中に、Nチャネル型のトランジスターと、Pチャネル型のトランジスターが混在する場合には、トランジスターT3及びT5、トランジスターT4及びT6、は同じチャネル型のトランジスターが採用される。
次に、図6乃至図9を参照しつつ、電気光学装置1の動作について説明する。
図6は、電気光学装置1の動作を示すタイミングチャートである。
この図に示すように、電気光学装置1の動作期間は、複数のフレーム期間Fからなる。フレーム期間Fとは、電気光学装置1が一つの画像を表示するために必要な期間であり、Y入力パルスDyにより規定される。例えば、電気光学装置1が、1秒間に60個の画像を表示する場合、フレーム期間Fの時間長は約16.67ミリ秒である。
図6は、電気光学装置1の動作を示すタイミングチャートである。
この図に示すように、電気光学装置1の動作期間は、複数のフレーム期間Fからなる。フレーム期間Fとは、電気光学装置1が一つの画像を表示するために必要な期間であり、Y入力パルスDyにより規定される。例えば、電気光学装置1が、1秒間に60個の画像を表示する場合、フレーム期間Fの時間長は約16.67ミリ秒である。
図6に示すように、電気光学装置1の動作期間を構成する複数のフレーム期間Fは、時間軸上において交互に繰り返されるフレーム期間F1(「第1期間」の一例)と、フレーム期間F2(「第2期間」の一例)とに分類される。
また、各フレーム期間F(F1、F2)は、複数の水平走査期間Hからなる。より具体的には、本実施形態では、各フレーム期間Fは、少なくとも(M+1)個の水平走査期間Hを含む。なお、この図に示すように、水平走査期間Hは、Yクロック信号Clyにより規定される期間である。
また、各フレーム期間F(F1、F2)は、複数の水平走査期間Hからなる。より具体的には、本実施形態では、各フレーム期間Fは、少なくとも(M+1)個の水平走査期間Hを含む。なお、この図に示すように、水平走査期間Hは、Yクロック信号Clyにより規定される期間である。
走査線駆動回路24は、フレーム期間F1において、水平走査期間H毎に、走査信号G1[1]、G1[2]、…、G1[M+1]の順番で、これらの走査信号G1を選択電位に設定する。これにより、走査線駆動回路24は、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hにおいて、第1行、第2行、…、第(M+1)行の(M+1)行の走査線41を、水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G2[2M]、G2[2M-1]、…、G2[M+2]の順番で、これらの走査信号G2を選択電位に設定する。これにより、走査線駆動回路24は、当該(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第2M行、第(2M−1)行、…、第(M+2)行の(M−1)行の走査線42を、水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
すなわち、フレーム期間F1において走査線駆動回路24は、領域Ar3に設けられる走査線41及び走査線42のうち、走査線41のみを選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G2[2M]、G2[2M-1]、…、G2[M+2]の順番で、これらの走査信号G2を選択電位に設定する。これにより、走査線駆動回路24は、当該(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第2M行、第(2M−1)行、…、第(M+2)行の(M−1)行の走査線42を、水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
すなわち、フレーム期間F1において走査線駆動回路24は、領域Ar3に設けられる走査線41及び走査線42のうち、走査線41のみを選択する。
走査線駆動回路24は、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G1[1]、G1[2]、…、G1[M-1]の順番で、これらの走査信号G1を選択電位に設定する。これにより、走査線駆動回路24は、当該(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第1行、第2行、…、第(M−1)行の(M−1)行の走査線41を、水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F2において、水平走査期間H毎に、走査信号G2[2M]、G2[2M-1]、…、G2[M]の順番で、これらの走査信号G2を選択電位に設定する。
これにより、走査線駆動回路24は、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hにおいて、第2M行、第(2M−1)行、…、第M行の(M+1)行の走査線42を、水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
すなわち、フレーム期間F2において走査線駆動回路24は、領域Ar3に設けられる走査線41及び走査線42のうち、走査線42のみを選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F2において、水平走査期間H毎に、走査信号G2[2M]、G2[2M-1]、…、G2[M]の順番で、これらの走査信号G2を選択電位に設定する。
これにより、走査線駆動回路24は、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hにおいて、第2M行、第(2M−1)行、…、第M行の(M+1)行の走査線42を、水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
すなわち、フレーム期間F2において走査線駆動回路24は、領域Ar3に設けられる走査線41及び走査線42のうち、走査線42のみを選択する。
なお、図6では、走査線41または走査線42が選択される(M+1)個の水平走査期間Hは、フレーム期間Fの開始と同時に開始され、フレーム期間Fの終了と同時に終了するが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、当該(M+1)個の水平走査期間Hは、フレーム期間Fの開始よりも遅れて開始され、また、フレーム期間Fの終了よりも前に終了するものであってもよい。すなわち、フレーム期間Fは、(M+1)個よりも多くの水平走査期間Hを含む期間であってもよい。
図7は、フレーム期間F1における画素PX3の動作を説明するための説明図であり、図8は、フレーム期間F2における画素PX3の動作を説明するための説明図である。
これらの図では、領域Ar3に設けられた互いにX方向に隣り合う2つの画素PX3である、第m3行第n1列の画素PX3Aと、第m3行第(n1+1)列の画素PX3Bと、を示している。
これらの図では、領域Ar3に設けられた互いにX方向に隣り合う2つの画素PX3である、第m3行第n1列の画素PX3Aと、第m3行第(n1+1)列の画素PX3Bと、を示している。
図6において説明したように、フレーム期間F1では、領域Ar3に設けられる第m3行の走査線41に供給される走査信号G1[m3]、及び、領域Ar3に設けられる第m3行の走査線42に供給される走査信号G2[m3]のうち、走査信号G1[m3]のみが、フレーム期間F1に含まれる一の水平走査期間Hにおいて選択電位に設定される。
そして、図7において太線で示すように、フレーム期間F1において、走査線駆動回路24が第m3行の走査線41を選択し、走査信号G1[m3]が選択電位に設定される場合、画素PX3AのトランジスターT3、及び、画素PX3BのトランジスターT5がオンする。
一方、フレーム期間F1においては、走査線駆動回路24は第m3行の走査線42を選択しないため、画素PX3AのトランジスターT4と、画素PX3BのトランジスターT6とは、オフした状態を維持する。
よって、フレーム期間F1においては、走査線駆動回路24が第m3行の走査線41を選択する水平走査期間Hにおいて、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介して画素PX3Aにデータ信号VD1[n1]が供給され、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介して画素PX3Bにデータ信号VD2[n1+1]が供給される。
そして、図7において太線で示すように、フレーム期間F1において、走査線駆動回路24が第m3行の走査線41を選択し、走査信号G1[m3]が選択電位に設定される場合、画素PX3AのトランジスターT3、及び、画素PX3BのトランジスターT5がオンする。
一方、フレーム期間F1においては、走査線駆動回路24は第m3行の走査線42を選択しないため、画素PX3AのトランジスターT4と、画素PX3BのトランジスターT6とは、オフした状態を維持する。
よって、フレーム期間F1においては、走査線駆動回路24が第m3行の走査線41を選択する水平走査期間Hにおいて、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介して画素PX3Aにデータ信号VD1[n1]が供給され、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介して画素PX3Bにデータ信号VD2[n1+1]が供給される。
また、フレーム期間F2では、走査信号G1[m3]及び走査信号G2[m3]のうち、走査信号G2[m3]のみが、フレーム期間F2に含まれる一の水平走査期間Hにおいて選択電位に設定される。
そして、図8において太線で示すように、フレーム期間F2において、走査線駆動回路24が第m3行の走査線42を選択し、走査信号G2[m3]が選択電位に設定される場合、画素PX3AのトランジスターT4、及び、画素PX3BのトランジスターT6がオンする。
一方、フレーム期間F2においては、走査線駆動回路24は第m3行の走査線41を選択しないため、画素PX3AのトランジスターT3と、画素PX3BのトランジスターT5とは、オフした状態を維持する。
よって、フレーム期間F2においては、走査線駆動回路24が第m3行の走査線42を選択する水平走査期間Hにおいて、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介して画素PX3Aにデータ信号VD2[n1]が供給され、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介して画素PX3Bにデータ信号VD1[n1+1]が供給される。
そして、図8において太線で示すように、フレーム期間F2において、走査線駆動回路24が第m3行の走査線42を選択し、走査信号G2[m3]が選択電位に設定される場合、画素PX3AのトランジスターT4、及び、画素PX3BのトランジスターT6がオンする。
一方、フレーム期間F2においては、走査線駆動回路24は第m3行の走査線41を選択しないため、画素PX3AのトランジスターT3と、画素PX3BのトランジスターT5とは、オフした状態を維持する。
よって、フレーム期間F2においては、走査線駆動回路24が第m3行の走査線42を選択する水平走査期間Hにおいて、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介して画素PX3Aにデータ信号VD2[n1]が供給され、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介して画素PX3Bにデータ信号VD1[n1+1]が供給される。
なお、画素PX1については、各フレーム期間Fの当該画素PX1に対応する走査線41が選択される水平走査期間Hにおいて、第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給される。
また、画素PX2については、各フレーム期間Fの当該画素PX2に対応する走査線42が選択される水平走査期間Hにおいて、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給される。
また、画素PX2については、各フレーム期間Fの当該画素PX2に対応する走査線42が選択される水平走査期間Hにおいて、第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給される。
なお、本実施形態における画素PX3A(すなわち、奇数列の画素PX3)が属する画素列は、
フレーム期間F1において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給されるとともに、フレーム期間F2において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給される画素PX3が属する画素列である、「第1の画素列」の一例である。
また、本実施形態における画素PX3B(すなわち、偶数列の画素PX3)が属する画素列は、
フレーム期間F1において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給されるとともに、フレーム期間F2において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給される画素PX3が属する画素列である、「第2の画素列」の一例である。
また、第1の画素列に対応して設けられるデータ線51は、「第1のデータ線」の一例であり、第1の画素列に対応して設けられるデータ線52は、「第2のデータ線」の一例であり、第2の画素列に対応して設けられるデータ線51は、「第3のデータ線」の一例であり、第2の画素列に対応して設けられるデータ線52は、「第4のデータ線」の一例である。
また、第1の画素列に属する2M個の画素PXのうち、画素PX1は、「第1の画素」の一例であり、画素PX2は、「第2の画素」の一例であり、画素PX3(本実施形態における画素PX3A)は、「第3の画素」の一例である。
また、第2の画素列に属する2M個の画素PXのうち、画素PX1は、「第4の画素」の一例であり、画素PX2は、「第5の画素」の一例であり、画素PX3(本実施形態における画素PX3B)は、「第6の画素」の一例である。
また、第1の画素列に属する画素PX3(本実施形態における画素PX3A)が備える容量(保持容量COまたは液晶素子CLの液晶容量)は、「第1の容量」の一例であり、トランジスターT3は、「第1のトランジスター」の一例であり、トランジスターT4は、「第2のトランジスター」の一例である。
また、第2の画素列に属する画素PX3(本実施形態における画素PX3B)が備える容量(保持容量COまたは液晶素子CLの液晶容量)は、「第2の容量」の一例であり、トランジスターT5は、「第3のトランジスター」の一例であり、トランジスターT6は、「第4のトランジスター」の一例である。
フレーム期間F1において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給されるとともに、フレーム期間F2において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給される画素PX3が属する画素列である、「第1の画素列」の一例である。
また、本実施形態における画素PX3B(すなわち、偶数列の画素PX3)が属する画素列は、
フレーム期間F1において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給されるとともに、フレーム期間F2において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給される画素PX3が属する画素列である、「第2の画素列」の一例である。
また、第1の画素列に対応して設けられるデータ線51は、「第1のデータ線」の一例であり、第1の画素列に対応して設けられるデータ線52は、「第2のデータ線」の一例であり、第2の画素列に対応して設けられるデータ線51は、「第3のデータ線」の一例であり、第2の画素列に対応して設けられるデータ線52は、「第4のデータ線」の一例である。
また、第1の画素列に属する2M個の画素PXのうち、画素PX1は、「第1の画素」の一例であり、画素PX2は、「第2の画素」の一例であり、画素PX3(本実施形態における画素PX3A)は、「第3の画素」の一例である。
また、第2の画素列に属する2M個の画素PXのうち、画素PX1は、「第4の画素」の一例であり、画素PX2は、「第5の画素」の一例であり、画素PX3(本実施形態における画素PX3B)は、「第6の画素」の一例である。
また、第1の画素列に属する画素PX3(本実施形態における画素PX3A)が備える容量(保持容量COまたは液晶素子CLの液晶容量)は、「第1の容量」の一例であり、トランジスターT3は、「第1のトランジスター」の一例であり、トランジスターT4は、「第2のトランジスター」の一例である。
また、第2の画素列に属する画素PX3(本実施形態における画素PX3B)が備える容量(保持容量COまたは液晶素子CLの液晶容量)は、「第2の容量」の一例であり、トランジスターT5は、「第3のトランジスター」の一例であり、トランジスターT6は、「第4のトランジスター」の一例である。
図9は、フレーム期間F1及びフレーム期間F2において表示部30に表示される画像を説明するための説明図である。なお、この図では、表示部30に、16行×16列の画素PXが配置されている場合を想定する。また、この図において、ハッチングを付した部分は、フレーム期間Fにおいて第1データ線駆動回路21からデータ信号VD1が供給される画素PXを示しており、ハッチングを付していない部分は、第2データ線駆動回路22からデータ信号VD2が供給される画素PXを示している。
上述のとおり、本実施形態では、表示部30が備える複数の画素PXに対して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22との2つのデータ線駆動回路によりデータ信号VDを供給する。
しかし、製造誤差等に起因して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22との間で、駆動能力に差異が生じることがある。また、第1データ線駆動回路21がデータ信号VD1を出力するデータ線51と、第2データ線駆動回路22がデータ信号VD2を出力するデータ線52との間で、データ線に寄生する容量の容量値が異なる場合がある。
このため、データ信号VD1がある画素PXに対して指定する階調と、データ信号VD2が当該ある画素PXに対して指定する階調とが同一である場合であっても、当該ある画素が実際に表示する階調は、データ信号VD1が供給される場合と、データ信号VD2が供給される場合とで、異なることとなる場合がある。その結果、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの「境界」が、表示階調の急激な変化等の表示上の不具合として、電気光学装置1の利用者に視認されることがある。
このような境界は、境界が直線状である場合には、直線状でない場合と比べて、表示上の不具合として利用者に視認される可能性が高くなる。また、このような境界は、境界の位置が変化しない場合には、変化する場合と比べて、表示上の不具合として利用者に視認される可能性が高くなる。
しかし、製造誤差等に起因して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22との間で、駆動能力に差異が生じることがある。また、第1データ線駆動回路21がデータ信号VD1を出力するデータ線51と、第2データ線駆動回路22がデータ信号VD2を出力するデータ線52との間で、データ線に寄生する容量の容量値が異なる場合がある。
このため、データ信号VD1がある画素PXに対して指定する階調と、データ信号VD2が当該ある画素PXに対して指定する階調とが同一である場合であっても、当該ある画素が実際に表示する階調は、データ信号VD1が供給される場合と、データ信号VD2が供給される場合とで、異なることとなる場合がある。その結果、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの「境界」が、表示階調の急激な変化等の表示上の不具合として、電気光学装置1の利用者に視認されることがある。
このような境界は、境界が直線状である場合には、直線状でない場合と比べて、表示上の不具合として利用者に視認される可能性が高くなる。また、このような境界は、境界の位置が変化しない場合には、変化する場合と比べて、表示上の不具合として利用者に視認される可能性が高くなる。
これに対して、本実施形態では、フレーム期間F1においては、図9(A)に示すように、奇数列に位置する画素PX3にはデータ信号VD1が供給され、偶数列に位置する画素PX3にはデータ信号VD2が供給される一方、フレーム期間F2においては、図9(B)に示すように、奇数列に位置する画素PX3にはデータ信号VD2が供給され、偶数列に位置する画素PX3にはデータ信号VD1が供給される。このため、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの境界は、直線とは異なる所謂「櫛歯状」の形状を有し、また、境界の位置は、フレーム期間F毎に変化する。これにより、表示部30が備える複数の画素PXに対して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22の2つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給する場合であっても、2つのデータ線駆動回路によりデータ信号VDを供給することに起因して生じる「境界」が、表示上の不具合として利用者に視認される可能性を大幅に低下させることができる。
更に、本実施形態では、表示部30に配置される複数の画素PXに対して、2つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給するため、1つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給する場合と比較して、各画素PXに対してデータ信号VDを供給するための時間長を約二倍にすることができる。このため、画素PXに対して十分にデータ信号VDを書き込むことが可能となり、表示部30に配置される画素数が多い場合であっても、高品位な表示を実現することができ、表示の高速化や高精細化、高解像度化が可能となる。
<B.第2実施形態>
上述した第1実施形態では、領域Ar3に配置された画素PX3は、データ線に電気的に接続されるトランジスター(所謂、書込トランジスター)を2個備え、フレーム期間F毎に、オンさせる書込トランジスターを交互に切り替えることにより、画素PX3に供給されるデータ信号VDを、フレーム期間F毎データ信号VD1及びデータ信号VD2の一方から他方へと交互に切り替えるものであった。
これに対して、第2実施形態に係る電気光学装置は、領域Ar3に配置された画素PXが、データ線に電気的に接続されるトランジスター(書込トランジスター)を1個のみ備え、当該書込トランジスターが電気的に接続される1本のデータ線に供給されるデータ信号VDを、フレーム期間F毎にデータ信号VD1及びデータ信号VD2の一方から他方へと切り替えることで、画素PX3へのデータ信号VD1及びデータ信号VD2の供給を、フレーム期間F毎に交互に切り替える点で、第1実施形態に係る電気光学装置1と相違する。
なお、以下に例示する第2実施形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する(以下で説明する実施形態及び変形例についても同様)。
上述した第1実施形態では、領域Ar3に配置された画素PX3は、データ線に電気的に接続されるトランジスター(所謂、書込トランジスター)を2個備え、フレーム期間F毎に、オンさせる書込トランジスターを交互に切り替えることにより、画素PX3に供給されるデータ信号VDを、フレーム期間F毎データ信号VD1及びデータ信号VD2の一方から他方へと交互に切り替えるものであった。
これに対して、第2実施形態に係る電気光学装置は、領域Ar3に配置された画素PXが、データ線に電気的に接続されるトランジスター(書込トランジスター)を1個のみ備え、当該書込トランジスターが電気的に接続される1本のデータ線に供給されるデータ信号VDを、フレーム期間F毎にデータ信号VD1及びデータ信号VD2の一方から他方へと切り替えることで、画素PX3へのデータ信号VD1及びデータ信号VD2の供給を、フレーム期間F毎に交互に切り替える点で、第1実施形態に係る電気光学装置1と相違する。
なお、以下に例示する第2実施形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する(以下で説明する実施形態及び変形例についても同様)。
図10は、第2実施形態に係る電気光学装置1Aのブロック図である。電気光学装置1Aは、駆動回路20A及び表示部30Aを具備する電気光学パネル10Aと、制御回路90とを備える。
表示部30Aは、領域Ar3において、画素PX3の代わりに画素PX3Tが設けられている点、領域Ar3において、各行に走査線41及び走査線42の2本の走査線が設けられる代わりに、各行に1本の走査線43が設けられている点、領域Ar3において、各列にデータ線51及びデータ線52の2本のデータ線が設けられる代わりに、各列に1本のデータ線53が設けられている点、制御線61、制御線62、制御線63、及び、制御線64が形成されている点、並びに、トランジスタTa(「第1のスイッチ」の一例)、トランジスタTb(「第3のスイッチ」の一例)、トランジスタTc(「第2のスイッチ」の一例)、及び、トランジスタTd(「第4のスイッチ」の一例)が、それぞれ複数個ずつ設けられている点を除き、図1に示す表示部30と同様に構成される。なお、以下では、走査線41、走査線42、及び、走査線43を、単に「走査線」と総称することがある。
表示部30Aは、領域Ar3において、画素PX3の代わりに画素PX3Tが設けられている点、領域Ar3において、各行に走査線41及び走査線42の2本の走査線が設けられる代わりに、各行に1本の走査線43が設けられている点、領域Ar3において、各列にデータ線51及びデータ線52の2本のデータ線が設けられる代わりに、各列に1本のデータ線53が設けられている点、制御線61、制御線62、制御線63、及び、制御線64が形成されている点、並びに、トランジスタTa(「第1のスイッチ」の一例)、トランジスタTb(「第3のスイッチ」の一例)、トランジスタTc(「第2のスイッチ」の一例)、及び、トランジスタTd(「第4のスイッチ」の一例)が、それぞれ複数個ずつ設けられている点を除き、図1に示す表示部30と同様に構成される。なお、以下では、走査線41、走査線42、及び、走査線43を、単に「走査線」と総称することがある。
駆動回路20Aは、走査線駆動回路24の代わりに、走査線駆動回路24Aを備える点を除き、図1に示す駆動回路20と同様に構成される。
走査線駆動回路24Aは、第1行〜第2M行の走査線のそれぞれに対応する走査信号G[1]〜G[2M]を生成するとともに、第m行の走査線に対して出力される走査信号G[m]を所定の選択電位に設定することで、第m行の走査線を選択する(mは、1≦m≦2Mを満たす自然数)。また、走査線駆動回路24Aは、制御線61〜64にのそれぞれに対して、切替信号CH1〜CH4のそれぞれを出力する。なお、以下では、切替信号CH1〜CH4を、切替信号CHと称称することがある。
走査線駆動回路24Aは、第1行〜第2M行の走査線のそれぞれに対応する走査信号G[1]〜G[2M]を生成するとともに、第m行の走査線に対して出力される走査信号G[m]を所定の選択電位に設定することで、第m行の走査線を選択する(mは、1≦m≦2Mを満たす自然数)。また、走査線駆動回路24Aは、制御線61〜64にのそれぞれに対して、切替信号CH1〜CH4のそれぞれを出力する。なお、以下では、切替信号CH1〜CH4を、切替信号CHと称称することがある。
トランジスタTaは、第n1列のデータ線51と、第n1列のデータ線53(「第1の接続配線」の一例)との間に設けられ、これらデータ線51及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTaのゲートは制御線61と電気的に接続され、切替信号CH1が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
トランジスタTbは、第n2列のデータ線51と、第n2列のデータ線53(「第1の接続配線」の一例)との間に設けられ、これらデータ線51及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTbのゲートは制御線62と電気的に接続され、切替信号CH2が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
トランジスタTcは、第n1列のデータ線52と、第n1列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線52及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTcのゲートは制御線63と電気的に接続され、切替信号CH3が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
トランジスタTdは、第n2列のデータ線52と、第n2列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線52及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTdのゲートは制御線64と電気的に接続され、切替信号CH4が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
なお、本実施形態では、トランジスタTa、Tb、Tc、及び、Tdは、Nチャネル型のトランジスターであるが、トランジスタTa、Tb、Tc、及び、Tdのうち、一部または全部がPチャネル型であってもよい。
トランジスタTbは、第n2列のデータ線51と、第n2列のデータ線53(「第1の接続配線」の一例)との間に設けられ、これらデータ線51及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTbのゲートは制御線62と電気的に接続され、切替信号CH2が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
トランジスタTcは、第n1列のデータ線52と、第n1列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線52及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTcのゲートは制御線63と電気的に接続され、切替信号CH3が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
トランジスタTdは、第n2列のデータ線52と、第n2列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線52及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。具体的には、トランジスタTdのゲートは制御線64と電気的に接続され、切替信号CH4が所定の選択電位に設定されるとオン状態となる。
なお、本実施形態では、トランジスタTa、Tb、Tc、及び、Tdは、Nチャネル型のトランジスターであるが、トランジスタTa、Tb、Tc、及び、Tdのうち、一部または全部がPチャネル型であってもよい。
図11は、画素PX3Tが有する画素回路の回路図である。この図では、第m3行で第n列に位置する画素PX3Tの画素回路を例示している。
画素PX3Tの画素回路は、トランジスターT1の代わりにトランジスターT7を備える点を除き、画素PX1の画素回路と同様に構成される。トランジスターT7は、画素電極31とデータ線53との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT7のゲートは走査線43と電気的に接続され、走査信号G[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT7がオン状態となる。トランジスターT7がオン状態となると、当該画素PX3Bの画素回路に、データ線53からデータ信号VD[n]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD[n]に応じた電圧が印加される。
画素PX3Tの画素回路は、トランジスターT1の代わりにトランジスターT7を備える点を除き、画素PX1の画素回路と同様に構成される。トランジスターT7は、画素電極31とデータ線53との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。トランジスターT7のゲートは走査線43と電気的に接続され、走査信号G[m3]が選択電位に設定されると、当該トランジスターT7がオン状態となる。トランジスターT7がオン状態となると、当該画素PX3Bの画素回路に、データ線53からデータ信号VD[n]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD[n]に応じた電圧が印加される。
図12は、第2実施形態に係る電気光学装置1Aの動作を示すタイミングチャートである。
走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G[1]、G[2]、…、G[M+1]の順番で、これらの走査信号Gを選択電位に設定する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G[2M]、G[2M-1]、…、G[M+2]の順番で、これらの走査信号Gを選択電位に設定する。
これにより、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第1行、第2行、…、第(M−1)行の(M−1)行の走査線41を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択するとともに、第2M行、第(2M−1)行、…、第(M+2)行の(M−1)行の走査線42を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hにおいて、第M行、第(M+1)行の2行の走査線43を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F1において、切替信号CH1及びCH4を選択電位(この図では、ハイレベルの電位)に設定し、切替信号CH2及びCH3を選択電位とは異なる電位(この図では、ローレベルの電位)に設定する。
このため、フレーム期間F1においては、第n1列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、第n2列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される。
走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G[1]、G[2]、…、G[M+1]の順番で、これらの走査信号Gを選択電位に設定する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G[2M]、G[2M-1]、…、G[M+2]の順番で、これらの走査信号Gを選択電位に設定する。
これにより、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第1行、第2行、…、第(M−1)行の(M−1)行の走査線41を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択するとともに、第2M行、第(2M−1)行、…、第(M+2)行の(M−1)行の走査線42を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F1に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hにおいて、第M行、第(M+1)行の2行の走査線43を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F1において、切替信号CH1及びCH4を選択電位(この図では、ハイレベルの電位)に設定し、切替信号CH2及びCH3を選択電位とは異なる電位(この図では、ローレベルの電位)に設定する。
このため、フレーム期間F1においては、第n1列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、第n2列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される。
なお、走査線が選択される(M+1)個の水平走査期間Hは、フレーム期間Fの開始よりも遅れて開始されるものであっても良いし、また、フレーム期間Fの終了よりも前に終了するものであってもよい。
走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G[1]、G[2]、…、G[M-1]の順番で、これらの走査信号Gを選択電位に設定する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hにおいて、水平走査期間H毎に、走査信号G[2M]、G[2M-1]、…、G[M]の順番で、これらの走査信号Gを選択電位に設定する。
これにより、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第1行、第2行、…、第(M−1)行の(M−1)行の走査線41を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択するとともに、第2M行、第(2M−1)行、…、第(M+2)行の(M−1)行の走査線42を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hにおいて、第(M+1)行、第M行の2行の走査線43を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F2において、切替信号CH2及びCH3を選択電位(この図では、ハイレベルの電位)に設定し、切替信号CH1及びCH4を選択電位とは異なる電位(この図では、ローレベルの電位)に設定する。
このため、フレーム期間F2においては、第n2列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、第n1列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される。
これにより、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hを除く(M−1)個の水平走査期間Hにおいて、第1行、第2行、…、第(M−1)行の(M−1)行の走査線41を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択するとともに、第2M行、第(2M−1)行、…、第(M+2)行の(M−1)行の走査線42を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。また、走査線駆動回路24Aは、フレーム期間F2に含まれる(M+1)個の水平走査期間Hのうち最後の2個の水平走査期間Hにおいて、第(M+1)行、第M行の2行の走査線43を水平走査期間H毎に1行ずつ順番に選択する。
また、走査線駆動回路24は、フレーム期間F2において、切替信号CH2及びCH3を選択電位(この図では、ハイレベルの電位)に設定し、切替信号CH1及びCH4を選択電位とは異なる電位(この図では、ローレベルの電位)に設定する。
このため、フレーム期間F2においては、第n2列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、第n1列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される。
このように、本実施形態では、フレーム期間F1においては、奇数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、偶数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される一方、フレーム期間F2においては、奇数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給され、偶数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給される。
このため、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの「境界」は、直線とは異なる所謂「櫛歯状」の形状を有し、また、「境界」の位置は、フレーム期間F毎に変化する。
これにより、表示部30Aが備える複数の画素PXに対して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22の2つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給する場合であっても、2つのデータ線駆動回路によりデータ信号VDを供給することに起因して生じる「境界」が、表示上の不具合として利用者に視認される可能性を大幅に低下させることができる。
このため、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの「境界」は、直線とは異なる所謂「櫛歯状」の形状を有し、また、「境界」の位置は、フレーム期間F毎に変化する。
これにより、表示部30Aが備える複数の画素PXに対して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22の2つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給する場合であっても、2つのデータ線駆動回路によりデータ信号VDを供給することに起因して生じる「境界」が、表示上の不具合として利用者に視認される可能性を大幅に低下させることができる。
<C.第3実施形態>
上述した第2実施形態に係る電気光学装置1Aは、表示部30Aにおいて、制御線61〜64の4本の制御線が形成されるものであった。
これに対して、第3実施形態に係る電気光学装置は、表示部において、2本の制御線のみが形成される点において、第2実施形態に係る電気光学装置1Aと相違する。
上述した第2実施形態に係る電気光学装置1Aは、表示部30Aにおいて、制御線61〜64の4本の制御線が形成されるものであった。
これに対して、第3実施形態に係る電気光学装置は、表示部において、2本の制御線のみが形成される点において、第2実施形態に係る電気光学装置1Aと相違する。
図13は、第2実施形態に係る電気光学装置1Bのブロック図である。電気光学装置1Bは、駆動回路20B及び表示部30Bを具備する電気光学パネル10Bと、制御回路90とを備える。
表示部30Bは、4本の制御線61〜64が形成される代わりに、図12に示す切替信号CH1が供給される制御線61が2本だけ形成されている点、並びに、トランジスタTa、Tb、Tc、及び、Tdの代わりに、トランジスタTx(「第1のスイッチ」の一例)、トランジスタTy(「第3のスイッチ」の一例)、トランジスタTz(「第2のスイッチ」の一例)、及び、トランジスタTw(「第4のスイッチ」の一例)が、それぞれ複数個ずつ設けられている点を除き、図10に示す表示部30Aと同様に構成される。
駆動回路20Bは、走査線駆動回路24Aの代わりに、走査線駆動回路24Bを備える点を除き、図10に示す駆動回路20Aと同様に構成される。
走査線駆動回路24Bは、制御線61〜64に対して切替信号CH1〜CH4を出力する代わりに、2本の制御線61のそれぞれに対して切替信号CH1(図12参照)を出力する点を除き、走査線駆動回路24Aと同様に構成されている。
表示部30Bは、4本の制御線61〜64が形成される代わりに、図12に示す切替信号CH1が供給される制御線61が2本だけ形成されている点、並びに、トランジスタTa、Tb、Tc、及び、Tdの代わりに、トランジスタTx(「第1のスイッチ」の一例)、トランジスタTy(「第3のスイッチ」の一例)、トランジスタTz(「第2のスイッチ」の一例)、及び、トランジスタTw(「第4のスイッチ」の一例)が、それぞれ複数個ずつ設けられている点を除き、図10に示す表示部30Aと同様に構成される。
駆動回路20Bは、走査線駆動回路24Aの代わりに、走査線駆動回路24Bを備える点を除き、図10に示す駆動回路20Aと同様に構成される。
走査線駆動回路24Bは、制御線61〜64に対して切替信号CH1〜CH4を出力する代わりに、2本の制御線61のそれぞれに対して切替信号CH1(図12参照)を出力する点を除き、走査線駆動回路24Aと同様に構成されている。
トランジスタTxは、Nチャネル型のトランジスターであり、第n1列のデータ線51と、第n1列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線51及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。トランジスタTyは、Pチャネル型のトランジスターであり、第n2列のデータ線51と、第n2列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線51及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。トランジスタTzは、Pチャネル型のトランジスターであり、第n1列のデータ線52と、第n1列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線52及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。トランジスタTwは、Nチャネル型のトランジスターであり、第n2列のデータ線52と、第n2列のデータ線53との間に設けられ、これらデータ線52及びデータ線53の間の電気的な接続を制御する。
また、トランジスタTx、Ty、Tz、及び、Twのそれぞれのゲートは、制御線61と電気的に接続される。そして、フレーム期間F1において、制御線61に出力される切替信号CH1が所定の選択電位(例えば、ハイレベルの電位)に設定されると、トランジスタTx及びTwがオン状態となり、トランジスタTy及びTzがオフ状態となる。また、フレーム期間F2において、制御線61に出力される切替信号CH1が所定の選択電位とは異なる電位(例えば、ローレベルの電位)に設定されると、トランジスタTy及びTzがオン状態となり、トランジスタTx及びTwがオフ状態となる。
なお、本実施形態では、トランジスタTx及びTwはNチャネル型のトランジスターであり、トランジスタTy及びTzはPチャネル型のトランジスターであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、トランジスタTx及びTwがPチャネル型のトランジスターであり、トランジスタTy及びTzがNチャネル型のトランジスターであってもよい。つまり、
トランジスタTx及びTwが同一のチャネル型であり、トランジスタTy及びTzが同一のチャネル型であり、且つ、トランジスタTx及びTwのチャネル型と、トランジスタTy及びTzのチャネル型とが、異なるものであればよい。
トランジスタTx及びTwが同一のチャネル型であり、トランジスタTy及びTzが同一のチャネル型であり、且つ、トランジスタTx及びTwのチャネル型と、トランジスタTy及びTzのチャネル型とが、異なるものであればよい。
図13に示す電気光学装置1Bは、切替信号CH2〜CH4が存在しない点を除き、図12のタイミングチャートにより示される動作と同様の動作を示す。
つまり、本実施形態では、フレーム期間F1においては、奇数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、偶数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される一方、フレーム期間F2においては、奇数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給され、偶数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給される。
このため、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの「境界」は、直線とは異なる所謂「櫛歯状」の形状を有し、また、「境界」の位置は、フレーム期間F毎に変化する。これにより、表示部30Bが備える複数の画素PXに対して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22の2つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給する場合であっても、2つのデータ線駆動回路によりデータ信号VDを供給することに起因して生じる「境界」が、表示上の不具合として利用者に視認される可能性を大幅に低下させることができる。
つまり、本実施形態では、フレーム期間F1においては、奇数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給され、偶数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給される一方、フレーム期間F2においては、奇数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD2が供給され、偶数列に位置する画素PX3Tにはデータ信号VD1が供給される。
このため、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が供給される画素PXとの「境界」は、直線とは異なる所謂「櫛歯状」の形状を有し、また、「境界」の位置は、フレーム期間F毎に変化する。これにより、表示部30Bが備える複数の画素PXに対して、第1データ線駆動回路21と第2データ線駆動回路22の2つのデータ線駆動回路からデータ信号VDを供給する場合であっても、2つのデータ線駆動回路によりデータ信号VDを供給することに起因して生じる「境界」が、表示上の不具合として利用者に視認される可能性を大幅に低下させることができる。
<D.変形例>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。
<変形例1>
上述した第2実施形態及び第3実施形態では、走査線駆動回路24A(または24B)が切替信号CHを生成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、切替信号CHは、制御回路90または駆動回路20で生成されるものであればよい。
例えば、第1データ線駆動回路21及び第2データ線駆動回路22の一方または双方において、切替信号CHを生成してもよい。また、例えば、電気光学装置1(または、1A、1B)は、切替信号CHを生成する「切替制御回路」を備えるものであればよく、当該切替制御回路は、走査線駆動回路24または第1データ線駆動回路21若しくは第2データ線駆動回路22と一体として形成されるものであってもよい。
上述した第2実施形態及び第3実施形態では、走査線駆動回路24A(または24B)が切替信号CHを生成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、切替信号CHは、制御回路90または駆動回路20で生成されるものであればよい。
例えば、第1データ線駆動回路21及び第2データ線駆動回路22の一方または双方において、切替信号CHを生成してもよい。また、例えば、電気光学装置1(または、1A、1B)は、切替信号CHを生成する「切替制御回路」を備えるものであればよく、当該切替制御回路は、走査線駆動回路24または第1データ線駆動回路21若しくは第2データ線駆動回路22と一体として形成されるものであってもよい。
<変形例2>
上述した実施形態及び変形例は、フレーム期間F1において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給されるとともに、フレーム期間F2において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給される画素PX3(または画素PX3T)を有する第1の画素列と、フレーム期間F1において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給されるとともに、フレーム期間F2において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給される画素PX3(または画素PX3T)を有する第2の画素列とが、1列ずつ交互に設けられるものであるが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
例えば、連続する複数列の第1の画素列と、連続する複数列の第2の画素列とが、交互に設けられるものであってもよい。
また、複数の連続する第1の画素列と、複数の連続する第2の画素列とが、交互に設けられる場合、第1の画素列が連続する列数と、第2の画素列が連続する列数とは、等しいものであってもよいし、異なるものであってもよい(例えば、第1の画素列が2列連続で設けられ、その+X側に第2の画素列が3列連続で設けられ、更にその+X側に第1の画素列が4列連続で設けられる、等という形態でもよい)。
要するに、電気光学装置1(または、1A、1B)は、表示部30(30A、30B)に設けられるN列の画素列に、第1の画素列を少なくとも1列以上含み、且つ、第2の画素列を少なくとも1列以上含むものであればよい。
上述した実施形態及び変形例は、フレーム期間F1において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給されるとともに、フレーム期間F2において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給される画素PX3(または画素PX3T)を有する第1の画素列と、フレーム期間F1において第2データ線駆動回路22からデータ線52を介してデータ信号VD2が供給されるとともに、フレーム期間F2において第1データ線駆動回路21からデータ線51を介してデータ信号VD1が供給される画素PX3(または画素PX3T)を有する第2の画素列とが、1列ずつ交互に設けられるものであるが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
例えば、連続する複数列の第1の画素列と、連続する複数列の第2の画素列とが、交互に設けられるものであってもよい。
また、複数の連続する第1の画素列と、複数の連続する第2の画素列とが、交互に設けられる場合、第1の画素列が連続する列数と、第2の画素列が連続する列数とは、等しいものであってもよいし、異なるものであってもよい(例えば、第1の画素列が2列連続で設けられ、その+X側に第2の画素列が3列連続で設けられ、更にその+X側に第1の画素列が4列連続で設けられる、等という形態でもよい)。
要するに、電気光学装置1(または、1A、1B)は、表示部30(30A、30B)に設けられるN列の画素列に、第1の画素列を少なくとも1列以上含み、且つ、第2の画素列を少なくとも1列以上含むものであればよい。
<変形例3>
上述した実施形態及び変形例において、表示部30(30A、30B)の領域Ar3には、2行の画素PX3(PX3T)が設けられるが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、領域Ar3に設けられる画素の行数は、1行以上であればよい。
上述した実施形態及び変形例において、表示部30(30A、30B)の領域Ar3には、2行の画素PX3(PX3T)が設けられるが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、領域Ar3に設けられる画素の行数は、1行以上であればよい。
<変形例4>
上述した実施形態及び変形例において、電気光学装置1(または、1A、1B)は、表示部30(30A、30B)に設けられるN列の画素列に、第1の画素列と第2の画素列との双方を含むものであるが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、表示部30(30A、30B)には、第1の画素列または第2の画素列の一方のみが設けられるものであってもよい。例えば、電気光学装置は、表示部において、第1の画素列のみをN列備えるものであってもよい。
この場合、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が境界される画素PXの「境界」は、直線状の形状となるものの、当該直線状の境界の位置が、フレーム期間F毎に+Y方向または−Y方向に変化するため、位置がフレーム期間F毎に変化しない場合と比較して、当該境界が表示上の不具合として利用者に視認される可能性を低く抑えることができる。
上述した実施形態及び変形例において、電気光学装置1(または、1A、1B)は、表示部30(30A、30B)に設けられるN列の画素列に、第1の画素列と第2の画素列との双方を含むものであるが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、表示部30(30A、30B)には、第1の画素列または第2の画素列の一方のみが設けられるものであってもよい。例えば、電気光学装置は、表示部において、第1の画素列のみをN列備えるものであってもよい。
この場合、データ信号VD1が供給される画素PXと、データ信号VD2が境界される画素PXの「境界」は、直線状の形状となるものの、当該直線状の境界の位置が、フレーム期間F毎に+Y方向または−Y方向に変化するため、位置がフレーム期間F毎に変化しない場合と比較して、当該境界が表示上の不具合として利用者に視認される可能性を低く抑えることができる。
<変形例5>
上述した実施形態及び変形例において、画素PXは、光源及び液晶素子CLを備えるものであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)素子などの電流に応じた輝度で発光する発光素子と、当該発光素子に電流を供給する駆動トランジスターとを具備するものであってもよい。
上述した実施形態及び変形例において、画素PXは、光源及び液晶素子CLを備えるものであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)素子などの電流に応じた輝度で発光する発光素子と、当該発光素子に電流を供給する駆動トランジスターとを具備するものであってもよい。
<C.応用例>
以上の各形態に例示した電気光学装置1は、各種の電子機器に利用され得る。図14から図16には、電気光学装置1を採用した電子機器の具体的な形態が例示されている。
以上の各形態に例示した電気光学装置1は、各種の電子機器に利用され得る。図14から図16には、電気光学装置1を採用した電子機器の具体的な形態が例示されている。
図14は、電気光学装置1を適用した投射型表示装置(3板式のプロジェクター)4000の模式図である。投射型表示装置4000は、相異なる表示色(赤色,緑色,青色)に対応する3個の電気光学装置1(1R,1G,1B)を含んで構成される。照明光学系4001は、照明装置(光源)4002からの出射光のうち赤色成分rを電気光学装置1Rに供給し、緑色成分gを電気光学装置1Gに供給し、青色成分bを電気光学装置1Bに供給する。各電気光学装置1は、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画像に応じて変調する光変調器(ライトバルブ)として機能する。投射光学系4003は、各電気光学装置1からの出射光を合成して投射面4004に投射する。
図15は、電気光学装置1を採用した可搬型のパーソナルコンピューターの斜視図である。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する電気光学装置1と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図16は、電気光学装置1を適用した携帯電話機の斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置1とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図14から図16に例示した機器のほか、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants),デジタルスチルカメラ,テレビ,ビデオカメラ,カーナビゲーション装置,車載用の表示器(インパネ),電子手帳,電子ペーパー,電卓,ワードプロセッサ,ワークステーション,テレビ電話,POS端末,プリンター,スキャナー,複写機,ビデオプレーヤー,タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
1……電気光学装置、10……電気光学パネル、20……駆動回路、21……第1データ線駆動回路、22……第2データ線駆動回路、24……走査線駆動回路、30……表示部、41……走査線、42……走査線、51……データ線、52……データ線、90……制御回路、PX……画素。
Claims (7)
- 第1方向に1列に並べられた複数の画素からなる第1画素列と、
画素が表示すべき階調を指定する第1のデータ信号を、前記第1方向に延在する第1のデータ線に出力する第1のデータ線駆動回路と、
画素が表示すべき階調を指定する第2のデータ信号を、前記第1方向に延在する第2のデータ線に出力する第2のデータ線駆動回路と、
を備え、
前記第1画素列は、
第1領域に設けられた第1の画素と、
第2領域に設けられた第2の画素と、
前記第1領域及び前記第2領域の間の第3領域に設けられた第3の画素と、
を含み、
前記第1のデータ線駆動回路は、
第1期間において、
前記第1のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第1の画素と、前記第3の画素とに供給し、
前記第1期間に後続する第2期間において、
前記第1のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第1の画素に供給し、
前記第2のデータ線駆動回路は、
前記第1期間において、
前記第2のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第2の画素に供給し、
前記第2期間において、
前記第2のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第2の画素と、前記第3の画素とに供給する、
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記第1のデータ線は、前記第1領域に設けられ、
前記第2のデータ線は、前記第2領域に設けられ、
前記電気光学装置は、
前記第1方向に延在し、前記第3領域に設けられた第1の接続配線と、
前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第1のスイッチと、
前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第2のスイッチと、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチのオンまたはオフを制御する切替制御回路と、
を備え、
前記切替制御回路は、
前記第1期間において、
前記第1のスイッチをオンさせ、前記第2のスイッチをオフさせ、
前記第2の期間において、
前記第1のスイッチをオフさせ、前記第2のスイッチをオンさせ、
前記第1のデータ線駆動回路は、
前記第1期間において、
前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第1のデータ信号を供給し、
前記第2のデータ線駆動回路は、
前記第2期間において、
前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、
前記第3画素に前記第2のデータ信号を供給する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1の走査線と、
前記第2方向に延在する第2の走査線と、
選択信号により前記第1の走査線または前記第2の走査線を選択する走査線駆動回路と、
を備え、
前記第3画素は、
2つの電極を有し、当該第3画素に供給される前記第1のデータ信号または前記第2のデータ信号を保持する第1容量と、
前記第1容量の有する2つの電極のうち一方の電極と前記第1のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択するときにオンする第1のトランジスターと、
前記第1容量の一方の電極と前記第2のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択するときにオンする第2のトランジスターと、
を備え、
前記走査線駆動回路は、
前記第1期間の一部の期間において、
前記第1の走査線を選択し、
前記第2期間の一部の期間において、
前記第2の走査線を選択し、
前記第1のデータ線駆動回路は、
前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択する期間において、
前記第1のデータ線を介して前記第1容量に前記第1のデータ信号を供給し、
前記第2のデータ線駆動回路は、
前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択する期間において、
前記第2のデータ線を介して前記第1容量に前記第2のデータ信号を供給する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記第1方向に1列に並べられた複数の画素からなる第2画素列と、
前記第1方向に延在し、前記第1のデータ線駆動回路から前記第1のデータ信号が出力される第3のデータ線と、
前記第1方向に延在し、前記第2のデータ線駆動回路から前記第2のデータ信号が出力される第4のデータ線と、
を備え、
前記第2画素列は、
前記第1画素列と前記第1方向に交差する第2方向に隣り合うように設けられ、
前記第1領域に設けられた第4の画素と、
前記第2領域に設けられた第5の画素と、
前記第3領域に設けられた第6の画素と、
を含み、
前記第3のデータ線は、
前記第1のデータ線と前記第2方向に隣り合うように設けられ、
前記第4のデータ線は、
前記第2のデータ線と前記第2方向に隣り合うように設けられ、
前記第1のデータ線駆動回路は、
前記第1期間において、
前記第3のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第4の画素に供給し、
前記第2期間において、
前記第3のデータ線を介して、前記第1のデータ信号を、前記第4の画素と、前記第6の画素とに供給し、
前記第2のデータ線駆動回路は、
前記第1期間において、
前記第4のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第5の画素と、前記第6の画素とに供給し、
前記第2期間において、
前記第4のデータ線を介して、前記第2のデータ信号を、前記第5の画素に供給する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記第1のデータ線及び前記第3のデータ線は、前記第1領域に設けられ、
前記第2のデータ線及び前記第4のデータ線は、前記第2領域に設けられ、
前記電気光学装置は、
前記第1方向に延在し、前記第3領域に設けられた第1の接続配線と、
前記第1方向に延在し、前記第3領域に設けられた第2の接続配線と、
前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第1のスイッチと、
前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線の間に電気的に接続された第2のスイッチと、
前記第3のデータ線及び前記第2の接続配線の間に電気的に接続された第3のスイッチと、
前記第4のデータ線及び前記第2の接続配線の間に電気的に接続された第4のスイッチと、
前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、前記第3のスイッチ、及び、前記第4のスイッチのオンまたはオフを制御する切替制御回路と、
を更に備え、
前記切替制御回路は、
前記第1期間において、
前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチをオンさせ、前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチをオフさせ、
前記第2の期間において、
前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチをオンさせ、前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフさせ、
前記第1のデータ線駆動回路は、
前記第1期間において、
前記第1のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第1のデータ信号を供給し、
前記第2期間において、
前記第3のデータ線及び前記第2の接続配線を介して、前記第6画素に前記第1のデータ信号を供給し、
前記第2のデータ線駆動回路は、
前記第1期間において、
前記第4のデータ線及び前記第2の接続配線を介して、前記第6画素に前記第2のデータ信号を供給し、
前記第2期間において、
前記第2のデータ線及び前記第1の接続配線を介して、前記第3画素に前記第2のデータ信号を供給する、
ことを特徴とする、請求項4に記載の電気光学装置。 - 前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1の走査線と、
前記第2方向に延在する第2の走査線と、
選択信号を前記第1の走査線及び前記第2の走査線に供給する走査線駆動回路と、
を備え、
前記第3画素は、
2つの電極を有し、当該第3画素に供給される前記第1のデータ信号または前記第2のデータ信号を保持する第1容量と、
前記第1容量の有する2つの電極のうち一方の電極と前記第1のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択するときにオンする第1のトランジスターと、
前記第1容量の一方の電極と前記第2のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択するときにオンする第2のトランジスターと、
を備え、
前記第6画素は、
2つの電極を有し、当該第6画素に供給される前記第1のデータ信号または前記第2のデータ信号を保持する第2容量と、
前記第2容量の有する2つの電極のうち一方の電極と前記第4のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択するときにオンする第3のトランジスターと、
前記第2容量の一方の電極と前記第3のデータ線との間に電気的に接続され、前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択するときにオンする第4のトランジスターと、
を備え、
前記走査線駆動回路は、
前記第1期間の一部の期間において、
前記第1の走査線を選択し、
前記第2期間の一部の期間において、
前記第2の走査線を選択し、
前記第1のデータ線駆動回路は、
前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択する期間において、
前記第1のデータ線を介して前記第1容量に前記第1のデータ信号を供給し、
前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択する期間において、
前記第3のデータ線を介して前記第2容量に前記第1のデータ信号を供給し、
前記第2のデータ線駆動回路は、
前記走査線駆動回路が前記第1の走査線を選択する期間において、
前記第4のデータ線を介して前記第2容量に前記第2のデータ信号を供給し、
前記走査線駆動回路が前記第2の走査線を選択する期間において、
前記第2のデータ線を介して前記第1容量に前記第2のデータ信号を供給する、
ことを特徴とする、請求項4に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の電気光学装置を具備する電子機器。
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