JP2015087435A - 立看板 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示面が傷つき難く、傷ついた場合には表示面のシートを剥がすだけでよく、また軽量で取り扱い性に優れ、保管にスペースを要することなく、さらに表示面が時間の経過とともに歪が生じて表示面に波打ちを生じない立看板を提供する。
【解決手段】表面に標識が記載されたターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板において、枠体を構成する両サイド枠材は、該枠材の長さ方向に沿って形成された溝部を有しており、一方、該ターポリンシートの両サイド端部には、ポリスチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んで該端部に沿って玉縁状に折り返されて接合されて玉縁状膨らみ部が形成されており、そしてこの玉縁状膨らみ部が該溝部に嵌入されていることにより該ターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板。
【選択図】図1
【解決手段】表面に標識が記載されたターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板において、枠体を構成する両サイド枠材は、該枠材の長さ方向に沿って形成された溝部を有しており、一方、該ターポリンシートの両サイド端部には、ポリスチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んで該端部に沿って玉縁状に折り返されて接合されて玉縁状膨らみ部が形成されており、そしてこの玉縁状膨らみ部が該溝部に嵌入されていることにより該ターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板。
【選択図】図1
Description
本発明は、工事現場等で「工事中」であることを一般の人々に伝え、注意を喚起するため等に用いられる立看板に関する。
従来から、工事現場等で用いられる立看板として、金属製の枠体に、表面に「工事中」等の標識を記載した薄い金属製の表示板を取り付けたものが一般的に用いられている。
立看板は、屋外で用いられるものがほとんどで、また、粗略に取り扱われることが多く、特に表面の薄い金属製の表示板は物に当たるとへこみ易く、傷み易い。そして、枠体に損傷が生じていなくとも、表面の金属板が損傷されると、立看板は使用できず、枠体も含めて廃棄されている場合が殆どである。また枠体および表示板が金属製であることから、重たく、取り扱い性の点でも問題である。
立看板は、屋外で用いられるものがほとんどで、また、粗略に取り扱われることが多く、特に表面の薄い金属製の表示板は物に当たるとへこみ易く、傷み易い。そして、枠体に損傷が生じていなくとも、表面の金属板が損傷されると、立看板は使用できず、枠体も含めて廃棄されている場合が殆どである。また枠体および表示板が金属製であることから、重たく、取り扱い性の点でも問題である。
さらに立看板の表面に記載される表示内容には、「工事中」、「工事予告」、「通行止」、「車両通行止」、「片側通行」等を初め、種々のものが数多くあり、それら種々の表示内容の立看板を予め用意しておき、それら多くの保管されている種々の表示内容の立看板の中から、要求に合致した表示内容の立看板を選び出して使用する方法が一般に用いられているが、このような方法は、種々の標識を記載した立看板を保管しなければならず、極めて広い保管スペースを要することとなる。
このような金属製の立看板の有する問題点を解消する立看板として、表示内容を記載したターポリンシートを枠体に被せ、立看板裏面でターポリンシートを紐により固定した立看板が提案されている(特許文献1)。確かに、この提案の立看板の場合には、表示面がターポリンシートであることから、金属板のように、表示面にへこみを生じることがなく、また傷付いたりすることも減らすことができ、また軽量であることから取り扱い性に優れており、さらには保管する際にターポリンシートを枠体から剥がして別々に保管でき、しかもターポリンシートは折りたたんだり、ロール状に丸めて保管できることから保管スペースを減ずることもできる。
本発明者等は、この文献に記載されている立看板を作製して、性能を調べたところ、ターポリンシートからなる表示面が時間の経過とともに波打ちを生じ、特に立看板の横方向に波打ち状態が生じ、表示面が見にくくなることを見出した。この文献に記載されている立看板の場合には、ターポリンシートが裏面の数箇所で固定されているだけであり、固定されている部分とその部分の上下部分で歪が生じることが波打ちの原因と推測される。
本発明者等は、従来の金属製の立看板の有する問題点および上記特許文献1に記載されたターポリンシートを用いた立看板の有する問題点を解消する技術について研究した結果、本発明の立看板に到達した。
より詳細には、本発明は、従来の金属製の立看板が、表示面がへこみや傷つきやすいこと、へこみや傷がついた場合には枠体も含めて全て廃棄せざるを得なかったこと、また、重たくて取り扱い性で劣ること、さらに保管にスペースを要すること等の問題点を有していたこと、さらに上記ターポリンシートを使用した立看板が、表示面が時間の経過とともに固定されている箇所とその上下部分で歪が生じて表示面に波うちを生じ易くなるという問題点を有していたことを解消するものである。
より詳細には、本発明は、従来の金属製の立看板が、表示面がへこみや傷つきやすいこと、へこみや傷がついた場合には枠体も含めて全て廃棄せざるを得なかったこと、また、重たくて取り扱い性で劣ること、さらに保管にスペースを要すること等の問題点を有していたこと、さらに上記ターポリンシートを使用した立看板が、表示面が時間の経過とともに固定されている箇所とその上下部分で歪が生じて表示面に波うちを生じ易くなるという問題点を有していたことを解消するものである。
すなわち、本発明は、表面に標識が記載されたターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板において、枠体を構成する両サイド枠材は、該枠材の長さ方向に沿って形成された溝部を有しており、一方、該ターポリンシートの両サイド端部には、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んで該端部に沿って玉縁状に折り返されて接合されて玉縁状膨らみ部が形成されており、そしてこの玉縁状膨らみ部が該溝部に嵌入されていることにより該ターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板である。
そして、好ましくは、このような本発明の立看板において、スチレン系エラストマー樹脂が、ポリスチレン/水添ポリイソプレン/ポリスチレンからなるトリブロック共重合体である場合であり、また芯材が、直径4〜8mmの円形断面を有している場合であり、またターポリンシートが、織物の両面に軟質ポリ塩化ビニル樹脂層を設けたシートである場合であり、また玉縁状膨らみ部の付け根部分の、ターポリンシートの重なり合った部分が縫合により接合されている場合である。
また、本発明において好ましくは、溝部を有する枠材が、枠材と溝部が同時に一体成形された樹脂製のものである場合であり、さらに枠体の上枠材および下枠材に面ファスナー(A)が取り付けられており、かつターポリンシートの上端および下端にも面ファスナー(A)と係合可能な面ファスナー(B)が取り付けられており、面ファスナー(A)と面ファスナー(B)が係合されている場合であることを見出した。
本発明の立看板の場合には、表示面、すなわちターポリンシートが傷つきにくく、傷ついた場合には容易に表示面を枠体から外して取り替えることができ、また両端部がスチレン系エラストマー樹脂を芯材として巻いた玉縁状の膨らみ部となっており、この玉縁状膨らみ部が、いつまでもターポリンシートを玉縁状膨らみ部に沿って展張状態を保持し、その結果、表示面に波打ちが生じにくく、いつまでも見易い立看板が得られることとなる。
さらに本発明の立看板は、枠体からターポリンシートを容易に外すことができるため、保管時には枠体からターポリンシートを外して、ターポリンシートを折り畳んだり、ロール状に巻いたりすることができるため、保管にスペースを要しない。
以下、本発明の立看板を図面に基づいて説明する。もちろん、本発明の立看板は、自立可能なように、裏面側に支柱が取り付けられていてもよく、また電柱等に固定できるように枠体部分に取り付け用の穴や取り付け材等を有していても良い。さらに足部を取り付けることが可能な構造を有していてもよい。
本発明の立看板は、図1に示すように、枠体1の表面にターポリンシートからなる表示用シート2が展張固定されている。枠体1は、両サイド枠材1.1、上枠材1.2、下枠材1.3からなり、必要により、両サイド枠材を連結する中間連結材等を有していてもよい。さらに、枠体は表示面の広さを自由に変更できるような構造を有していてもよい。
これら両サイド枠材は、樹脂製のものが軽量で取り扱い性に優れていることから好ましい。具体的には、図2に示すように、コの字型の断面を有する棒状体が強度の点で、さらに上枠材や下枠材と組み合わせて長方形形状の枠体を形成し易く、かつコの字型の中空部を利用してサイド枠材と上枠材または下枠材とが直交状態を保ちやすいことからより好ましい。
例えば、一辺が2〜3cmのコの字型の断面で樹脂厚さとしては2〜4mmのものが適当である。枠体構成樹脂には汚れ等が目立たないように、黒色系の着色剤が添加されていても良い。このような枠材は樹脂を押し出し成形することにより容易に得られる。なお、コの字型断面は上枠材または下枠材との嵌合性をより強固にするために、コの字の開口部が枠体の内側を向くようにし、さらに開口部に近づくほどコの字型の上辺および下辺が間隔を狭くしてくるような断面形状が好ましい。
そして、両サイド枠材には、ターポリンシートが存在する部分には、溝部3を枠材の長さ方向に沿って有している。溝部3は、両サイド用枠材と同時に形成されているのが好ましい。溝部3には、後述するように表示シートとなるターポリンシート2の端部玉縁状膨らみ部が嵌入されて、シートを固定するものであることから、図2に示すように溝部の奥部に比べて入口部は狭くなっているのが好ましい。すなわち、ターポリンシートの両サイド端部に形成した、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んでシートの端部に沿って玉縁状に該シートを折り返して形成した玉縁状の膨らみ部の付け根部分を接合した、玉縁状膨らみ部が該溝部から抜けないように、溝部の入口を狭くしている。
図2では、溝部3は両サイド枠材1.1と同時に成形されたものを示しているが、両者は別々に成形され、後において一体化したものでも良い。また溝部の断面形状は、図2では、サイド枠材の一辺を共通とするコの字形状の場合を示しているが、一部が開放している円形形状や楕円形状等でもよい。溝部3の深さは4〜8mmで、幅も4〜8mm、入口の開口幅としては1.5〜3.5mmの範囲が適当である。
次に、標識が記載されたターポリンシートとは、一般に防水布と称され、織物の表面に柔軟な樹脂層を存在させたシートであって、その表面に図1に示すように、「工事中」等の情報を文字や記号等により表したものである。
なお、文字や記号等の表示は、織物と樹脂層の間に存在していてもよい。さらに、蛍光塗料により表示されていてもよい。大きさは用途により相違するが、工事中であることを表示する立看板などの場合には、縦1〜2m、横0.4〜1.2mが一般的である。
なお、文字や記号等の表示は、織物と樹脂層の間に存在していてもよい。さらに、蛍光塗料により表示されていてもよい。大きさは用途により相違するが、工事中であることを表示する立看板などの場合には、縦1〜2m、横0.4〜1.2mが一般的である。
本発明の立看板を構成するターポリンシートは、一般にテントや幌等に用いられ、屋外で使用される布材であって、例えば、ポリエステル系繊維やナイロン系繊維、特にマルチフィラメント糸からなる織物の表面および裏面に軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹脂フィルムを貼り合わせたものである。そして、表裏に存在する樹脂層は、織物を構成する糸と糸の間隙を通じて表裏両層の合成樹脂が熱融着されているのが、強度や耐久性の点で好ましい。
そしてターポリンシートの織組織としては、十分な強度が得られ、寸法安定性に優れることから平織が好ましい。また、ターポリンシートの織物を構成する糸の太さとしては、400〜900dtxのマルチフィラメント糸が好ましく、また織物の重さとしては500〜900g/m2が本発明に適している。そのうち、織物の重量としては70〜200g/m2、表裏に存在させる合成樹脂層の重量としては、表裏両層の合計で、織物の重量に対して3〜8倍が好ましい。
そして、このようなターポリンシートを枠体に展張する手段として、本発明では、両サイド枠材の長さ方向に沿って形成された溝部に、ターポリンシートの両サイド端部を嵌入する方法が用いられる。
そして、ターポリンシートの両サイド端部は、図2に示すように、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んで該端部に沿って玉縁状に該シートが折り返されており、この玉縁状の膨らみ部を該溝部に嵌入することにより、ターポリンシートは枠体に展張・固定されている。
そして、ターポリンシートの両サイド端部は、図2に示すように、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んで該端部に沿って玉縁状に該シートが折り返されており、この玉縁状の膨らみ部を該溝部に嵌入することにより、ターポリンシートは枠体に展張・固定されている。
なお、両サイド枠材に取り付けられた溝部の下端部には、展張した表示シートが下方向に脱落しないように、溝部を塞ぐ蓋材が設けられているのが好ましく、枠体の下枠材がこの蓋材の働きを有していてもよい。
本発明において、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材がターポリンシートの端部に沿って折り返し部に巻き込まれている点がもっとも重要な点であり、これにより、ターポリンシートに皺や弛みが生じることが少なく、いつまでも、表示面が波打ち等を生じることがほとんどなく、緊張したフラットな状態を保つことができる。ポリスチレン系エラストマーに代えて他の樹脂からなる芯材を用いた場合には、たとえそれがエラストマー樹脂であっても、本発明で使用するスチレン系エラストマーほども優れた性能を発揮しない。
本発明に用いられるスチレン系エラストマーとしては、スチレン重合体からなるブロックを少なくとも2個と、イソプレン重合体の水素添加物からなるブロックを少なくとも1個有するブロック共重合体であるスチレン系エラストマーが好ましい。なかでも、特にイソプレン重合体の水素添加物からなるブロックを中央に置いて、その両端にスチレン重合体ブロックを存在させた、ポリスチレン/水添ポリイソプレン/ポリスチレンからなるトリブロック共重合体が、高いゴム弾性と反発性を有していることから特に好ましい。
ポリスチレンと水添ポリイソプレンとの割合(重量比)は、例えば、ポリスチレン/水添ポリイソプレン=5/95〜75/25、好ましくは10/90〜65/35(特に15/85〜50/50)程度である。そして、水素添加前のブロック共重合体におけるイソプレンに由来する不飽和二重結合の70%以上(好ましくは75〜99.9%、さらに好ましくは80〜99%程度)が水素添加されていることが好ましい。このようなスチレン系エラストマーは、例えば、(株)クラレ製「セプトン」、「ハイブラー」などの商品名で販売されている。
もちろん、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材には他の樹脂等が添加されていてもよい。さらに、芯材は、鞘成分がスチレン系エラストマー樹脂、芯成分が他の樹脂である芯鞘断面構造を有していてもよい。
芯材は、上記スチレン系エラストマーからなる棒状体であって、その直径は4〜8mm、特に5〜7mmの範囲が適当である、芯材の断面形状は円形や楕円形等の他、四角形、六角形、星型等の異形であっても良い。特に円形または楕円形が好ましい。
芯材は、上記スチレン系エラストマーからなる棒状体であって、その直径は4〜8mm、特に5〜7mmの範囲が適当である、芯材の断面形状は円形や楕円形等の他、四角形、六角形、星型等の異形であっても良い。特に円形または楕円形が好ましい。
このような芯材をターポリンシートの両サイド端部に置き、芯材を中心に巻き込むようにターポリンシートの両サイド端部を玉縁状に折り返して膨らみ部を形成する。折り返して、重なり合った端部と玉縁状膨らみ部の付け根部を接合して玉縁状の膨らみを完成する。なお、接合は接着や融着でも可能であるが、縫製で行うのが長期間強度を保つことができることから好ましい。
このようなターポリンシートを枠体の溝部に嵌入する方法としては、サイド枠材の上端部または下端部からターポリンシートの玉縁状膨らみ部を挿入し、ターポリンシートを溝部に平行に移動させることにより、ターポリンシートの端部の上から下まで全てを溝部に挿入する方法が取られる。そして溝部の下端にはターポリンシートが抜け落ちないように、キャップ等により溝部下端を封鎖する方法がとられる。
また、ターポリンシートが枠体からより外れないように上枠材および下枠材に面ファスナー(A)を取り付け、一方ターポリンシートの対応する上端部および下端部には、面ファスナー(A)と係合可能な面ファスナー(B)を取り付け、面ファスナー(A)と面ファスナー(B)を係合させる方法を用いても良い。この際、上枠材および下枠材に取り付けられる面ファスナー(A)としてはループ状係合素子を有する面ファスナーを、またターポリンシートに取り付けられる面ファスナー(B)としては、フック状係合素子やきのこ状係合素子や鏃状係合素子を有する面ファスナーを用いるのが、保管の際や取り扱い中に係合素子が損なわれにくいことから好ましい。
また、ターポリン中央部にも面ファスナー(A)を取り付け、枠体の中間部に取り付けた補強用棒材には面ファスナー(A)と係合可能な面ファスナー(B)を取り付け、面ファスナー(A)と(B)を係合させることにより、風等によりターポリンシートが補強用棒材と擦れあうことにより、磨耗・劣化することを防ぐことができる。
なお、面ファスナーは上枠材の端から端まで全面的に取り付けても、あるいは所々のみに取り付けてもよく、同様にターポリンシートの上端の端から端まで全面的に取り付けたも、あるいは所々のみに取り付けてもよい。所々に面ファスナーを取り付ける場合には、枠材に取り付けた面ファスナー(A)とターポリンシートに取り付けた面ファスナー(B)が係合し合うような位置に取り付ける必要があることはもちろんのことである。
本発明の立看板は、「工事中」や「車両通行止」等であることを人々に知らせ、注意を喚起する一時的な簡易立看板に適しており、「工事中」や「車両通行止」等の期間が完了した後は、速やかに立看板を撤去し、撤去された立看板の枠体からターポリンシートを剥がし、必要により枠体を分解して個々の枠材状態にして保管でき、一方ターポリンシートはロール状に巻いて、あるいは折り畳みあるいは重ね合わせて保管することができ、さらに軽量であることから保管や持ち運びにスペースを要さず、嵩張らず、極めて便利である。
さらに、枠体に取り付けるターポリンシートとして、自由に選べ、簡単に交換できることから、従来の金属製立看板のように、表示の異なる多くの立看板を常時用意しておく必要がなく、極めて経済的である。
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
図2の1.1に示すような断面形状を有する枠材および同枠材に図2の3で示すような溝部を一体化した合成樹脂製の枠材を押し出し成形により製造した。枠材の断面の1辺の長さは28mmであり、コの字型断面の開口部の幅は20mmであり、溝部の奥行きは7.5mm、幅は7.5mm、溝部開口幅は3mmである。
このような枠材を両サイドに用い、上枠材および下枠材として、上記コの字型断面の開口部に先端部が嵌入できかつ固定でき、さらに直角状態が保つことができるコの字型の枠材を用い、さらにサイドの枠材の中間部を連結する補強用中間材を用いて、高さ1.6m、幅0.6mの枠体を組んだ。
図2の1.1に示すような断面形状を有する枠材および同枠材に図2の3で示すような溝部を一体化した合成樹脂製の枠材を押し出し成形により製造した。枠材の断面の1辺の長さは28mmであり、コの字型断面の開口部の幅は20mmであり、溝部の奥行きは7.5mm、幅は7.5mm、溝部開口幅は3mmである。
このような枠材を両サイドに用い、上枠材および下枠材として、上記コの字型断面の開口部に先端部が嵌入できかつ固定でき、さらに直角状態が保つことができるコの字型の枠材を用い、さらにサイドの枠材の中間部を連結する補強用中間材を用いて、高さ1.6m、幅0.6mの枠体を組んだ。
また図1に示すように、表面に「工事中」と表示したターポリンシート(720dtexのポリエステルマルチフィラメントからなる平織の両表面にポリ塩化ビニル層を存在させた厚さ0.8mmの防水シート)であって、その両サイドには、端部に沿って、玉縁状に膨らみが形成されており、その玉縁状膨らみ部の内部には、ポリスチレン/水添ポリイソプレン/ポリスチレンからなるトリブロック共重合体[(株)クラレ製セプトン2007(スチレン含有量30重量%)]の直径5.4mmの丸棒状物を芯材として入っている。そして、玉縁状膨らみ部の付け根部分は、玉縁状膨らみが保てるように折り返してきてシート同士が重なる部分を縫製した。
このようなターポリンシートの両サイド玉縁状膨らみ部を両サイド枠材の溝部に挿入して、ターポリンシートを枠体に展張した。そして、上枠材および下枠材にループ面ファスナーを貼り付け、一方、ターポリンシートの上枠材および下枠材対応箇所にフック面ファスナーを取り付け、フック面ファスナーとループ面ファスナーを係合させることにより、ターポリンシートが枠体からずり落ちないようにした。
このようにして、作成された「工事中」という立看板を太陽が当たるところに、太陽および雨風が当たるように置き、4〜9月の6ヶ月間放置したところ、6ヵ月後においても標識面に弛みやしわや歪が生じることが全くなく、緊張された状態が保たれており、立看板として全く問題のないものであった。さらに5ヵ月後に枠体からターポリンシートを外してロール状に巻いたところ、収納のためにスペースを要するようなことがなく、さらに軽量であることから持ち運び性に極めて優れたものであった。
比較例1
実施例1において、芯材を天然ゴムの棒状物に置き換える以外は実施例1と同様にして立看板を製造した。得られた立看板を実施例1のものと並べて太陽光のあたる場所に放置した。その結果、2ヶ月程度で標識面に横筋状の凹凸が生じ、4ヶ月ほど経過した時点で、実施例1のものと比べると明らかに、「工事中」という表示が読みづらいものであった。
実施例1において、芯材を天然ゴムの棒状物に置き換える以外は実施例1と同様にして立看板を製造した。得られた立看板を実施例1のものと並べて太陽光のあたる場所に放置した。その結果、2ヶ月程度で標識面に横筋状の凹凸が生じ、4ヶ月ほど経過した時点で、実施例1のものと比べると明らかに、「工事中」という表示が読みづらいものであった。
1:枠体
1.1:サイド枠材
1.2:上枠材
1.3:下枠材
2:ターポリンシート(表示面)
3:溝部
4:芯材
5:玉縁状膨らみ部
1.1:サイド枠材
1.2:上枠材
1.3:下枠材
2:ターポリンシート(表示面)
3:溝部
4:芯材
5:玉縁状膨らみ部
Claims (7)
- 表面に標識が記載されたターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板において、枠体を構成する両サイド枠材は、該枠材の長さ方向に沿って形成された溝部を有しており、一方、該ターポリンシートの両サイド端部には、スチレン系エラストマー樹脂からなる芯材を内側に巻き込んで該端部に沿って玉縁状に折り返されて接合された玉縁状膨らみ部が形成されており、そしてこの玉縁状膨らみ部が該溝部に嵌入されていることにより該ターポリンシートが枠体に展張固定されている立看板。
- スチレン系エラストマー樹脂が、ポリスチレン/水添ポリイソプレン/ポリスチレンからなるトリブロック共重合体である請求項1に記載の立看板。
- 芯材が直径4〜8mmの円形断面を有している請求項1または2に記載の立看板。
- ターポリンシートが、織物の両面に軟質ポリ塩化ビニル樹脂層を設けたシートである請求項1〜3のいずれかに記載の立看板。
- 玉縁状膨らみ部の付け根部分の、ターポリンシートの重なり合った部分が縫合により接合されている請求項1〜4のいずれかに記載の立看板。
- 溝部を有する枠材が、枠材と溝部が同時に一体成形された樹脂製のものである請求項1〜5のいずれかに記載の立看板。
- 枠体の上枠材および下枠材に面ファスナー(A)が取り付けられており、かつターポリンシートの上端および下端にも面ファスナー(A)と係合可能な面ファスナー(B)が取り付けられており、面ファスナー(A)と面ファスナー(B)が係合されている請求項1〜6のいずれかに記載の立看板。
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JP2013223802A JP2015087435A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | 立看板 |
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