JP2015084355A - ナノ構造体シート、電子機器、ナノ構造体シートの製造方法、及び電子機器の製造方法 - Google Patents

ナノ構造体シート、電子機器、ナノ構造体シートの製造方法、及び電子機器の製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 簡単な手法で十分な膜厚と安定した熱伝達能力を有するナノ構造体シートを提供する。
【解決手段】基板上の互いに隣接する第1領域に第1の長さの第1線状構造体を成長し、原子層堆積法により、前記第1線状構造体の長さ方向の一部又は全部を個別に覆い、かつ前記線状構造体の成長端で前記基板の面内方向に連続する被膜を形成し、前記隣接する前記第1線状構造体同士を前記成長端で重ね合わせて、ナノ構造体シートを作製する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ナノ構造体シートとこれを用いた電子機器、ナノ構造体シートの製造方法、及び電子機器の製造方法に関する。
サーバーやパーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)などに用いられる電子部品では、半導体素子からの熱を効率よく放出する構成が求められる。このため、電子部品では一般に半導体素子の直上に、銅などの高熱伝導性材料のヒートスプレッダが配置されている。発熱源である半導体素子やヒートスプレッダの表面には微細な凹凸が存在するため、双方をダイレクトに接触させても十分な接触面積を稼ぐことができない。接触界面での熱抵抗を低減するために、サーマルインターフェイスマテリアル(TIM)を介して発熱源とヒートスプレッダを接続することが行われている。サーマルインターフェイスマテリアルには、それ自体が高い熱伝導率を有することに加え、発熱源やヒートスプレッダ表面の微細な凹凸に対して広面積で接触する特性が求められる。
従来、サーマルインターフェイスマテリアルとして、放熱グリースやフェイズチェンジマテリアル(PCM)、インジウムなどが用いられている。これらの材料が放熱材料として用いられる理由のひとつは、電子機器の耐熱温度以下で流動性を有しているため、微細な凹凸に対して大きな接触面積を得ることができる点にある。
しかしながら、放熱グリースやフェイズチェンジマテリアルは、熱伝導率が1W/m・K〜5W/m・Kと比較的低い。また、インジウムはレアメタルであることに加え、ITO関連での大幅な需要増加により価格が高騰しており、より安価な代替材料が待望されている。
このような背景から、カーボンナノチューブ(CNT)に代表される炭素元素のナノ構造体が注目されている。カーボンナノチューブは、長手方向に非常に高い熱伝導度(1500W/m・K〜3000W/m・K)を有するだけでなく、耐熱性に優れ、放熱材料として高いポテンシャルを有している。カーボンナノチューブを用いた放熱構造体として、樹脂中にカーボンナノチューブを分散した放熱構造体や、基板上に配向成長したカーボンナノチューブ束を樹脂等によって埋め込んだ放熱構造体が提案されている。また、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法により、カーボンナノチューブの各々を長手方向に熱伝導性の被膜層で覆って、カーボンナノチューブの束状構造体の機械的強度を高める構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
サーマルインターフェイスマテリアルとして用いられるCNTシートは、200ミクロン以上の膜厚(長さ)が求められることが多い。一般的に、カーボンナノチューブは長尺化が難しいとされている。グラファイト構造が触媒表面を覆うにつれて、触媒に取り込まれる炭素の割合が減少し、最終的にはCNT成長が止まってしまうためである。また、成長時間を長くすることにより、多少の長尺化はできても、長時間にわたる成長の影響でカーボンナノチューブの根元に抜けが生じたり、径が細くなったりする現象が生じ、TIMとしての熱伝達に悪影響が及ぶ。
特開2012−199335号公報
そこで、簡単な手法で十分な膜厚と安定した熱伝達能力を有するナノ構造体シートを提供することを課題とする。
ひとつの態様では、ナノ構造体シートの製造方法は、
基板上の互いに隣接する第1領域に第1の長さの第1線状構造体を成長し、
原子層堆積法により、前記第1線状構造体の長さ方向の一部又は全部を個別に覆い、かつ前記第1線状構造体の成長端で前記基板の面内方向に連続する被膜を形成し、
前記隣接する前記第1線状構造体同士を前記成長端で重ね合わせる、
ことを特徴とする。
簡単な手法で十分な膜厚と安定した熱伝達能力を有するナノ構造体シートを提供することができる。
実施形態のナノ構造体シートの製造工程図である。 実施形態のナノ構造体シートの製造工程図であり、図1(D)に続く工程を示す図である。 実施形態のナノ構造体シートの製造工程図であり、図2(C)に続く工程を示す図である。 実施形態のナノ構造体シートと、これを用いた電子機器の図である。
カーボンナノチューブ(CNT)に代表されるナノ構造体を用いたTIMシートで十分な膜厚を得る方法として、別々の基板で成長させたシート状のカーボンナノチューブ同士を重ね合わせることが考えられる。しかし、別々の基板でカーボンナノチューブを成長させた場合、パターニングされたカーボンナノチューブシートを重ね合わせるときの位置合わせが難しい。また、同じ品質のカーボンナノチューブを生成すること自体が難しい。
そこで、実施形態では、同一基板内でカーボンナノチューブを成長し、隣接する領域のカーボンナノチューブ同士を所望の位置で折り曲げて、重ね合わせることで、良質の長尺ナノ構造体シートを作製する。同じ品質のカーボンナノチューブ同士を重ね合わせることにより、熱的に安定したナノ構造体シートを実現することができる。このナノ構造体シートを熱伝導性シートあるいはTIMシートとして電子機器に用いることで、効率の良い放熱構造が実現する。
より具体的には、カーボンナノチューブなどの線状構造体を成長した後に、この線状構造体の熱伝導率と同等の熱伝導率を有する材料を用いて、ALD(Atomic Layer Deposition:原子層堆積)法により線状構造体をコーティングする被膜層を形成する。その後、コーティングされたナノ構造体を所定位置で折り曲げて、隣接する領域で成長した線状構造体同士を重ね合わせて膜厚を2倍にする。
以下の実施形態では、図1〜図4を参照して、ナノ構造体シート30と、これを用いた電子機器10の製造方法と構成を説明する。
図1(A)で、まず、カーボンナノチューブを形成する土台として用いる基板11を用意する。基板11は、カーボンナノチューブの形成後にカーボンナノチューブ束を容易に剥離できる任意の基板である。基板11として、シリコンなどの半導体基板、アルミナ(サファイア)基板、MgO基板、ガラス基板などを用いることができる。また、これらの基板上に薄膜が形成されたものを用いてもよい。基板11のカーボンナノチューブに接する面が、カーボンナノチューブから容易に離れる材料、あるいは、カーボンナノチューブ束に対して選択的にエッチングできる材料で形成されていればよい。図1の例では、シリコン基板11上に膜厚300nm程度のシリコン酸化膜12が形成されたものを用いる。シリコン酸化膜12上にレジストを塗布して、基板11上にレジスト膜14を形成する。
図1(B)で、レジスト膜14を露光及び現像して、所定の形状のレジストマスク14Mを形成する。レジストマスク14Mは、基板11上に成長レートの異なる触媒領域を形成するためのマスクである。成長レートの異なる触媒領域を形成することで、領域によって異なる長さでカーボンナノチューブを成長させることができる。カーボンナノチューブ等の線状構造体の成長レートは、触媒材料自体を異ならせる場合のほか、単層触媒と積層触媒を用いる場合や、同じ種類の触媒層で膜厚を異ならせることによっても、変えることができる。一般的に、同じ成長であれば、積層触媒から長く成長し、単層触媒から短く成長する。短く成長する箇所を、後述するカーボンナノチューブシートの折り曲げ用のスリットとして用いる。レジストマスク14Mの幅は折り曲げ用のスリット幅に対応し、例えば、50ミクロン幅とする。
図1(C)で、基板11の全面に、スパッタ法等により膜厚2.5nmのAl23層15を形成する。
図1(D)で、リフトオフ法により、レジストマスク14M上のAl23層15を除去する。これにより、Al23層15に開口16が形成され、下地のシリコン酸化膜12が露出する。
図2(A)で、Al23層15上と開口16内に、2.5nmの厚さのFe層17を形成する。開口16内には、単層のFe層(Fe_2.5nm)17が形成され、それ以外の領域にはAl23層15とFe層17の積層(Fe_2.5nm/Al2O3_2.5nm)が形成される。Al23層15とFe層17の積層を、第1触媒層18とする。単層のFe層17を第2触媒層17とする。第2触媒層17としては、Feのほか、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Pt(白金)又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金を用いてもよい。これらの触媒金属を積層にする際の下地触媒層として、Al23層15に代えて、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、Hf(ハフニウム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、V(バナジウム)、TaN(窒化タンタル)、TiSi(チタンシリサイド)、Al(アルミニウム)、TiO(酸化チタン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、Cu(銅)、Au(金)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、TiN(窒化チタン)などの膜又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金からなる膜を用いてもよい。
図2(B)で、例えばホットフィラメントCVD法により、積層の第1触媒層(Fe_2.5nm/Al2O3_2.5nm)18からカーボンナノチューブ19aを成長し、単層の第2触媒層(Fe_2.5nm)17からカーボンナノチューブ19bを成長する。この例では、第1触媒層18でAl23層15は下地層となり、Feが凝集してカーボンナノチューブ19aが析出する。第2触媒層17では、シリコン酸化膜12が下地層となり、Feが凝集してカーボンナノチューブ19bが析出する。図2(B)以降では図示の便宜上、Al23層15とFe層17を省略する。カーボンナノチューブ19a、19bの成長条件は、例えば原料ガスとしてアセチレン・アルゴンの混合ガス(分圧比1:9)を用いる。炭素原料として、アセチレンのほか、メタン、エチレン等の炭化水素類、エタノール、メタノール等のアルコール類などを用いてもよい。成膜室内の総ガス圧を1kPa、ホットフィラメント温度を620℃、成長時間を45分とする。
二元系の積層触媒(Fe_2.5nm/Al2O3_2.5nm)である第1触媒層18は、Fe単層触媒と比較して成長レートが速い。積層触媒の箇所から、長さ約100ミクロンのカーボンナノチューブ19aが成長してカーボンナノチューブ束19Aが形成される。単層の第2触媒層(Fe_2.5nm)17からは、約50ミクロンのカーボンナノチューブ19bが成長し、カーボンナノチューブ束19Bが形成される。短いカーボンナノチューブ束19Bにより、隣接するカーボンナノチューブ束19Aの間にスリット22が形成される。スリット22の深さと幅の比は1:1となる。
成長レートを異ならせるためには、必ずしも積層触媒と単層触媒である必要はない。同じ材料の単層触媒であっても、膜厚を異ならせることで長さの異なるカーボンナノチューブ19aと19bを成長させることができる。例えば、開口16内(図1(D)参照)に厚さ3.5nmのFe層(Fe_3.5nm)を形成し、それ以外の領域に厚さ4.5nmのFe層(Fe_4.5nm)を形成し、620℃で90分成長させる。この場合、膜厚の大きいFe_4.5nm層(第1触媒層)から長さ100ミクロンのカーボンナノチューブ19aが成長し、膜厚の小さいFe_3.5nm層(第2触媒層)から長さ60ミクロンのカーボンナノチューブ19bが成長する。このときのスリット22の幅(すなわちレジストマスク14Mの幅)は40ミクロンとするのが望ましい。このように設定することで、スリット22の深さと幅の比は1:1となる。
図2(C)で、ALD(Atomic Layer Deposition:原子層堆積)法により、カーボンナノチューブ19aに被膜21を形成する。このとき、短いカーボンナノチューブ19bも被膜21でコーティングされる。被膜21の材料は、カーボンナノチューブ束19Aの熱伝導率と同等の熱伝導率を有し、ALD法を適用することのできる材料であれば、特に限定されない。カーボンナノチューブ19の熱伝導率は1500W/m*k〜3000W/m*kであるので、この範囲の熱伝導率を有し、ALD法で成長することのできる任意の材料、たとえば、金属や金属酸化物を用いることができる。金属酸化物を用いる場合は、アルミニウム酸化物(Al)、チタン酸化物(TiO)、ハフニウム酸化物(RuO)、鉄酸化物(FeO)、インジウム酸化物(InO)、ランタン酸化物(LaO)等を用いることができる。また、モリブデン酸化物(MoO)、ニオブ酸化物(NbO)、ニッケル酸化物(NiO)、ルテニウム酸化物(RuO)、シリコン酸化物(SiO)、バナジウム酸化物(VO)、タングステン酸化物(WO)等を、被膜21の材料として用いてもよい。また、イットリウム酸化物(YO)、ジルコニウム酸化物(ZrO)等を被膜21の材料として用いてもよい。被膜21の材料として金属を用いる場合は、例えば、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、銀(Ag)、ランタン(La)等を用いることができる。
被膜21の材料に、カーボンナノチューブ19aの熱伝導率と同等の熱伝導率を有する材料を選択することで、被膜21の熱伝導率がカーボンナノチューブ束19A、19B全体の熱伝導率以上となる。
図2(C)では、一例としてアルミニウム酸化物(酸化アルミニウム若しくはアルミナ)を、被膜21の材料として用いる。たとえば、原料ガスとしてトリメチルアルミニウム(Al(CH3)3)と水(H2O)を用い、200℃でカーボンナノチューブ19a、19bに被膜21を形成する。被膜21の膜厚は、特に限定されないが、カーボンナノチューブ19aの弾性を向上する観点から1nm〜20nm程度とすることが好ましい。
実施例1では、サークルAの拡大模式図に示すように、個々のカーボンナノチューブ19aの長さ方向の一部又は全部が被膜21で個別に覆われ、かつ、カーボンナノチューブ束19Aの成長端で、基板11の面内方向に連続する被膜21で相互接合されている。ALD法は材料元素を一原子層ごとに堆積するためカバレッジが良く、原料ガスがカーボンナノチューブ19aの間隙に入り込んで個々のカーボンナノチューブ19aをコーティングする。他方、カーボンナノチューブ19aはその成長端で部分的に隣接するカーボンナノチューブ19aと近接または接触し合うため、原子層数が増えるにつれ、成長端およびその近傍で被膜21が面内方向(横方向)に連続する。被膜21によりコーティングされたカーボンナノチューブ束19Aは、機械的強度が向上し、荷重に対する耐性が高い。また、面内方向への熱伝達が可能になり、熱伝達効率が向上する。
図3(A)で、被膜21を有するカーボンナノチューブ束19A及び19Bを、基板11上のシリコン酸化膜12から剥離する。被膜21により、隣り合うカーボンナノチューブ同士の結束力が強くなっている一方で、カーボンナノチューブ19a、19bと基板11(あるいはシリコン酸化膜12)との接合力は弱い。したがって、カーボンナノチューブ束19Aをシート形状で容易に剥離することができる。これによりスリット22を有するカーボンナノのチューブシート20が得られる。
図3(B)で、カーボンナノチューブシート20を発熱体(又は放熱体)40上に配置し、スリット22の位置で折り曲げる。発熱体40は、たとえば図示しない回路基板上に実装された半導体チップである。
図4(A)で、折り曲げたカーボンナノチューブ束19Aを他方のカーボンナノチューブ束19Aに重ね合わせる。スリット22は折り曲げ位置を制御するために形成されているので、隣接するカーボンナノシート束19A同士を重ね合わせた後は、短いカーボンナノチューブ束19Bはあってもなくてもよい。カーボンナノチューブ束19Bは、折り曲げ過程で剥がれてしまってもよいし、カーボンナノチューブシート20の輪の部分として残っていてもよい。
図4(B)で、カーボンナノチューブ束19A同士がその成長端で完全に重ね合わされて、ナノ構造体シート30が完成する。ナノ構造体シート30の膜厚tは、カーボンナノチューブシート20の2倍であり、厚さ方向と面内方向の双方で熱伝達性に優れている。また、ナノ構造体シート30の両面は、カーボンナノチューブ19aの成長の根元に当たるので、シート30の両面でカーボンナノチューブ19aの端部の長さが揃っている。ナノ構造体シート30の発熱体(又は放熱体)40と反対側の面に放熱体(又は発熱体)41を搭載して電子機器10が完成する。放熱体41は、たとえば図示しない回路基板に固定され、回路基板上の半導体チップから発せられる熱を逃がすヒートスプレッダである。半導体チップとヒートスプレッダの間にナノ構造体シート30を挿入することで、ナノ構造体シート30を熱インターフェイスとして用いることができる。
図4(C)は図4(B)の模式図である。ナノ構造体シート30は、膜厚方向の中央部に面内方向で連続する連続被膜層25を有する。個々のカーボンナノチューブ19aは連続被膜層25で接続されるとともに、成長方向(シート膜厚方向)の一部または全部が被膜21で個別に覆われている。図4(C)の例では、カーボンナノチューブ19aの成長の根元部分(発熱体40又は放熱体41との接触部)は被膜21に覆われていないが、ALD法の成膜条件を制御することによって、根元まで被膜21で覆われていてもよい。
ナノ構造体シート30は、被膜21が施されたカーボンナノチューブシート20を所定の位置で折り曲げて重ねるだけで、カーボンナノチューブの長さを2倍に成長したときと同様のシート厚さが得られ、カーボンナノチューブ19aの成長時間を大幅に短縮することができる。ナノ構造体シート30は、その膜厚方向の中央部に横方向(面内方向)に連続する連続被膜層25を有するので、横方向への熱伝達を可能にする。また、機械的強度に優れ、荷重に対する耐性が強い。さらに、長いカーボンナノチューブを成長する場合と比べて、径の細りや密度の減少が少なく、高品質のナノ構造体シート30を形成することができる。同一の基板11で成長された1枚のカーボンナノチューブシート20を用いているので、ナノ構造体シート30の全体にわたって品質が均等になる。スリット22により折り曲げ位置が制御されているので、位置合わせ精度が高い。発熱体(又は放熱体)40や放熱体(又は発熱体)41に接触する界面では、ともにカーボンナノチューブ19aの成長の根元側を用いるため、カーボンナノチューブ19aの高さバラツキも少なく、熱伝導に寄与するCNTが増える。その結果、ナノ構造体シート30の熱伝導率が向上する。
図1〜図4では、図示の便宜上、スリット22を挟んで隣接する一対のカーボンナノチューブ束19Aのみを描いているが、基板11上にレジストのパターニングにより触媒層を形成しない分離領域を形成しておき、同じウェハ内から、スリット22の入ったカーボンナノチューブシート20を複数枚作製してもよい。
また、折り曲げて重ね合わせた一対のカーボンナノチューブ束19Aのいずれか一方の側で、被膜21に覆われたカーボンナノチューブ19aの間に樹脂を充填してもよい。樹脂は、たとえば熱可塑性樹脂である。この場合、熱をかけることにより被膜21に覆われたカーボンナノチューブの間に樹脂を含浸させることができる。カーボンナノチューブの間に樹脂を充填することで、ナノ構造体シート30のハンドリングが容易になる。また、ナノ構造体シート30と放熱体あるいは発熱体との間の接着強度を強化できるので、シーラントを用いなくても、熱圧着のみで放熱体あるいは発熱体と接着することができる。
たとえば、図2(C)でALDコーティングによる被膜21を形成した後に、基板11上で隣接するカーボンナノチューブ束19Aの一方を折り曲げて他方に重ね、上側のカーボンナノチューブ束19A上に樹脂フィルムを置く。樹脂フィルムの溶融温度以上の温度で加熱して、被膜21に覆われたカーボンナノチューブ19aの間に樹脂を浸透させ、その後室温で硬化させる。この場合は、個々のカーボンナノチューブ19aの根元部分を樹脂層から露出させておく。重ね合わせて樹脂を充填した2段のカーボンナノチューブ束19Aを基板11から剥離することで、膜厚が2倍になったナノ構造体シートを得ることができる。
このような構成のナノ構造体シートも、連続被覆層25により面内方向への熱伝達が可能であり、同時にALD被膜された2段のカーボンナノチューブ束19Aにより、膜厚方向への熱伝達が強化されている。樹脂層を有するナノ構造体シートを発熱体と放熱体の間に挿入して熱伝導性シートあるいはTIMシートとして用いる場合は、ハンドリングの容易さ、アセンブリの容易さで有利である。
実施形態では炭素元素の中空ファイバであるカーボンナノチューブを例にとって説明したが、中空内に炭素鎖を有するカーボンナノワイヤやカーボンナノロッドを用いた線状構造体にも適用可能である。また、炭素元素に限定されず、炭化ケイ素(SiC)、銀(Ag)、金(Au)などのナノワイヤに適用することもできる。いずれの場合も、基板上の隣接する領域に線状構造体を成長し、ALD被膜後に折り返しと重ね合わせを行ってナノ構造体シートを作製することができる。銀や金の線状構造体の場合、炭素以上に長さを確保することが難しいが、同一基板で成長した数十ミクロン程度のナノワイヤ束をALDコーティングし、所定の位置で折り曲げて重ねるだけで、2倍の膜厚のナノ構造体シートを得ることができる。
実施形態では、シート状のカーボンナノチューブを折り返し易くするために短いカーボンナノチューブを成長してスリットを形成しているが、スリットは必須ではない。同一基板上の隣接する領域で成長したカーボンナノチューブ束を折り曲げて重ね合わせることができれば、スリットがなくてもよい。
以下の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
第1方向に延びる複数の線状構造体と、
前記第1方向の中央部で前記複数の線状構造体を前記第1方向と直交する第2方向に連続して接続し、かつ前記線状構造体の各々について前記第1方向に沿った一部又は全部を個別に覆う原子層堆積被膜と、
を有するナノ構造体シート。
(付記2)
前記第1方向は前記ナノ構造体シートの膜厚方向であり、
前記ナノ構造体シートの両面で、前記線状構造体の端部の長さが揃っていることを特徴とする付記1に記載のナノ構造体シート。
(付記3)
前記原子層堆積被膜の熱伝導率は、前記線状構造体全体の熱伝導率以上であることを特徴とする付記1または2に記載のナノ構造体シート。
(付記4)
前記第1方向の中央部で連続する前記原子層堆積膜の少なくとも一方の側で前記複数の線状構造体の間を埋める樹脂層、
をさらに有することを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載のナノ構造体シート。
(付記5)
発熱体と、
放熱体と、
前記発熱体と前記放熱体の間に配置されるナノ構造体シートと、
を有し、
前記ナノ構造体シートは、
第1方向に延びる複数の線状構造体と、前記第1方向の中央部で前記複数の線状構造体を前記第1方向と直交する第2方向に連続して接続し、かつ前記線状構造体の各々について前記第1方向に沿った一部又は全部を個別に覆う原子層堆積被膜と、を有することを特徴とする電子機器(10)。(請求項2)
(付記6)
基板上の互いに隣接する第1領域に第1の長さの第1線状構造体を成長し、
原子層堆積法により、前記第1線状構造体の長さ方向の一部又は全部を個別に覆い、かつ前記第1線状構造体の成長端で前記基板の面内方向に連続する被膜を形成し、
前記隣接する前記第1線状構造体同士を前記成長端で重ね合わせる、
ことを特徴とするナノ構造体シートの製造方法。
(付記7)
前記基板上で隣接する前記第1領域の境界に前記第1の長さよりも短い第2の長さの第2線状構造体を成長し、
前記隣接する前記第1線状構造体のいずれか一方を、前記第2線状構造体で折り曲げて前記第1線状構造体の他方に重ね合わせる、
ことを特徴とする付記6に記載のナノ構造体シートの製造方法。
(付記8)
前記基板上の第1領域に第1の触媒層を形成し、
前記基板上の前記境界に位置する第2領域に、前記第1の触媒層と異なる第2の触媒層を形成し、
前記第1の触媒層から前記第1線状構造体を成長し、
前記第2の触媒層から前記第2線状構造体を成長する
ことを特徴とする付記7に記載のナノ構造体シートの製造方法。
(付記9)
前記基板から、前記第1線状構造体と前記第2線状構造体をシート状態で剥離し、
前記剥離した後に前記第2線状構造体で折り曲げて前記第1線状構造体同士を重ね合わせる、
ことを特徴とする付記7に記載のナノ構造体シートの製造方法。
(付記10)
前記基板上で、隣接する前記第1線状構造体のいずれか一方を前記第2線状構造体で折り曲げて、前記第1線状構造体の他方に重ね合わせ、
前記重ね合わせた前記第1線状構造体を前記基板から剥離する、
ことを特徴とする付記7に記載のナノ構造体シートの製造方法。
(付記11)
前記被膜を、前記第1線状構造体全体の熱伝導率以上の熱伝導率を有する材料で形成することを特徴とする付記6〜10のいずれかに記載のナノ構造体シートの製造方法。
(付記12)
基板上の互いに隣接する第1領域に第1の長さの第1線状構造体を成長し、
原子層堆積法により、前記第1線状構造体の長さ方向の一部又は全部を個別に覆い、かつ前記線状構造体の成長端で前記基板の面内方向に連続する被膜を形成し、
前記隣接する前記第1線状構造体同士を前記成長端で重ね合わせてナノ構造体シートを作製し、
前記ナノ構造体シートを発熱体と放熱体の間に配置する、
ことを特徴とする電子機器の製造方法。
(付記13)
前記基板上で隣接する前記第1領域の境界に前記第1の長さよりも短い第2の長さの第2線状構造体を成長し、
前記基板から、前記第1線状構造体と前記第2線状構造体をシート状態で剥離し、
前記剥離した前記第1線状構造体と前記第2線状構造体を、前記発熱体と前記放熱体のいずれか一方に搭載し、
前記搭載後に、前記隣接する前記第1線状構造体のいずれか一方を、前記第2線状構造体で折り曲げて前記第1線状構造体の他方に重ね合わせ、
前記重ね合わせられた前記第1線状構造体上に、前記発熱体と前記放熱体の他方を搭載する、
ことを特徴とする付記12に記載の電子機器の製造方法。
10 電子機器
11 基板
15 Al23
16 開口
17 Fe層(第2触媒層)
18 積層触媒層(第1触媒層)
19a 長いカーボンナノチューブ
19b 短いカーボンナノチューブ
19A カーボンナノチューブ束
19B カーボンナノチューブ束
21 被膜
22 スリット
30 ナノ構造体シート
40 発熱体(又は放熱体)
41 放熱体(又は発熱体)

Claims (6)

  1. 第1方向に延びる複数の線状構造体と、
    前記第1方向の中央部で前記複数の線状構造体を前記第1方向と直交する第2方向に連続して接続し、かつ前記線状構造体の各々について前記第1方向に沿った一部又は全部を個別に覆う原子層堆積被膜と、
    を有するナノ構造体シート。
  2. 発熱体と、
    放熱体と、
    前記発熱体と前記放熱体の間に配置されるナノ構造体シートと、
    を有し、
    前記ナノ構造体シートは、第1方向に延びる複数の線状構造体と、前記第1方向の中央部で前記複数の線状構造体を前記第1方向と直交する第2方向に連続して接続し、かつ前記線状構造体の各々について前記第1方向に沿った一部又は全部を個別に覆う原子層堆積被膜と、を有することを特徴とする電子機器。
  3. 基板上の互いに隣接する第1領域に第1の長さの第1線状構造体を成長し、
    原子層堆積法により、前記第1線状構造体の長さ方向の一部又は全部を個別に覆い、かつ前記第1線状構造体の成長端で前記基板の面内方向に連続する被膜を形成し、
    前記隣接する前記第1線状構造体同士を前記成長端で重ね合わせる、
    ことを特徴とするナノ構造体シートの製造方法。
  4. 前記基板上で隣接する前記第1領域の境界に前記第1の長さよりも短い第2の長さの第2線状構造体を成長し、
    前記隣接する前記第1線状構造体のいずれか一方を、前記第2線状構造体で折り曲げて前記第1線状構造体の他方に重ね合わせる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のナノ構造体シートの製造方法。
  5. 前記基板上の第1領域に第1の触媒層を形成し、
    前記基板上の前記境界に位置する第2領域に、前記第1の触媒層と異なる第2の触媒層を形成し、
    前記第1の触媒層から前記第1線状構造体を成長し、
    前記第2の触媒層から前記第2線状構造体を成長する
    ことを特徴とする請求項4に記載のナノ構造体シートの製造方法。
  6. 基板上の互いに隣接する第1領域に第1の長さの第1線状構造体を成長し、
    原子層堆積法により、前記第1線状構造体の長さ方向の一部又は全部を個別に覆い、かつ前記線状構造体の成長端で前記基板の面内方向に連続する被膜を形成し、
    前記隣接する前記第1線状構造体同士を前記成長端で重ね合わせてナノ構造体シートを作製し、
    前記ナノ構造体シートを発熱体と放熱体の間に配置する、
    ことを特徴とする電子機器の製造方法。
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