JP2015082930A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流モータにおけるコイルに生じる逆起電力を、MOSFETのアバランシェ降伏によって消弧しつつ、交流モータの制御性が悪化することを抑制できる駆動装置を提供すること。【解決手段】コントローラ100は、寄生ダイオード11を含むMOSFET10と、MOSFET10をオン又はオフする制御部21とを有し、コイル210の逆起電力をMOSFET10のアバランシェ降伏によって消弧するものである。制御部21は、MOSFET10をオンからオフさせるMOSFET制御部21eと、MOSFET10におけるアバランシェ電圧を検出する降伏電圧検出部21aと、検出されたアバランシェ電圧に基づいてMOSFET10におけるオフタイミングを補正する消弧時間推定部21b、補正時間決定部21c、オフタイミング補正部21dと、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、交流モータの駆動制御を行う駆動装置に関する。
従来、特許文献1に開示された回転電機がある。この回転電機は、モータジェネレータ部(以下、モータと記載する)、駆動装置としての電力変換部、制御部により構成されている。モータは、3相のコイルなどにより構成されている。電力変換部は、3相インバータであり、モータの各相のコイルに接続された6個のMOSFETやフライホイールダイオードなどを備えて構成されている。制御部は、電力変換部における各MOSFETの駆動を行うゲート駆動部などを備えて構成されている。
特開2012−244670号公報
特許文献1においては、MOSFETがオンからオフした際にコイルに生じた逆起電力を、MOSFETのアバランシェ降伏によって消弧することができる。しかしながら、MOSFETは、アバランシェ電圧の上限が規定できない。このため、特許文献1では、MOSFETの個体差によって、各相のコイルにおける逆起電力の消弧時間がばらつき、モータの制御性が低下するという問題がある。
なお、従来技術ではないが、単相の交流モータを駆動制御する駆動装置に関しても、MOSFETがオンからオフした際にコイルに生じた逆起電力を、MOSFETのアバランシェ降伏によって消弧することができる。しかしながら、単相の交流モータの駆動装置であっても、MOSFETの個体差によって、コイルにおける逆起電力の消弧時間がばらつき、モータの制御性が低下する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、交流モータにおけるコイルに生じる逆起電力を、MOSFETのアバランシェ降伏によって消弧しつつ、交流モータの制御性が悪化することを抑制できる駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
交流モータ(200)の駆動制御を行う駆動装置であり、
交流モータにおけるコイル(210〜230)に対して設けられた、寄生ダイオード(11)を含むMOSFET(10)と、
MOSFETを制御するものであり、交流モータの回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングでMOSFETをオン又はオフする制御部(21,51)と、を有し、
MOSFETがオンからオフした際に生じるコイルの逆起電力をMOSFETのアバランシェ降伏によって消弧するものであって、
制御部は、
交流モータの回転状態に応じたオフタイミングで、MOSFETをオンからオフさせるオフ制御手段(21e,51d)と、
MOSFETがオンからオフした際のMOSFETにおけるアバランシェ電圧を検出する電圧検出手段(21a,51a)と、
電圧検出手段にて検出されたアバランシェ電圧に基づいて、MOSFETにおけるオフタイミングを補正する補正手段(21b〜21d,51b,51c)と、を備えることを特徴とする。
このように、本発明は、MOSFETがオンからオフした際のMOSFETにおけるアバランシェ電圧を検出する。そして、本発明は、検出したアバランシェ電圧に基づいてMOSFETにおけるオフタイミングを補正する。
つまり、本発明は、MOSFETにおけるアバランシェ電圧の上限が規定されていなくても、実際にMOSFETがオンからオフした際のアバランシェ電圧に基づいてオフタイミングを補正することができる。従って、本発明は、交流モータにおけるコイルに生じる逆起電力をMOSFETのアバランシェ降伏によって消弧しつつ、交流モータの制御性が悪化することを抑制できる。
また、本発明のさらなる特徴は、
交流モータ(200)の駆動制御を行う駆動装置であり、
交流モータにおけるコイル(210〜230)に対して設けられた、寄生ダイオード(11)を含むMOSFET(10)と、
MOSFETを制御するものであり、交流モータの回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングでMOSFETをオン又はオフする制御部(61)と、を有し、
MOSFETがオンからオフした際に生じるコイルの逆起電力をMOSFETのアバランシェ降伏によって消弧するものであって、
制御部は、
MOSFETがオンからオフした際におけるMOSFETのアバランシェ電流を検出し、検出したアバランシェ電流が所定値以下になるまでの時間を、MOSFETによって消弧される消弧時間として計測する消弧時間検出手段(61a)と、
消弧時間検出手段によって検出された消弧時間から、MOSFETにおける補正時間を決定する補正時間決定手段(61b)と、
交流モータの回転状態に応じたオフタイミングに補正時間を加算することで、MOSFETのオフタイミングを補正する補正手段(61c)と、を備える点にある。
このように、本発明は、MOSFETのアバランシェ電流を検出すると共に、検出したアバランシェ電流を用いて実際に計測した消弧時間に基づいて補正時間を決定する。そして、本発明は、交流モータの回転状態に応じたオフタイミングに、この補正時間を加算することで、MOSFETにおけるオフタイミングを補正する。
つまり、本発明は、MOSFETにおけるアバランシェ電圧の上限が規定されていなくても、実際にMOSFETがオンからオフした際におけるMOSFETのアバランシェ電流に基づいてオフタイミングを補正することができる。従って、本発明は、交流モータにおけるコイルに生じる逆起電力をMOSFETのアバランシェ降伏によって消弧しつつ、交流モータの制御性が悪化することを抑制できる。
なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における駆動装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態における駆動装置の異常検出処理を示すフローチャートである。 実施形態における駆動装置のオフタイミング決定処理を示すフローチャートである。 実施形態における駆動装置のドレイン電圧と電流の波形図である。 変形例1における駆動装置の概略構成を示すブロック図である。 変形例1におけるアバランシェ電圧とオフタイミングとが関連付けられたマップを示すイメージである。 変形例1における駆動装置のオフタイミング決定処理を示すフローチャートである。 変形例2における駆動装置のオフタイミング決定処理を示すフローチャートである。 変形例3における駆動装置の概略構成を示すブロック図である。 変形例3における駆動装置のオフタイミング決定処理を示すフローチャートである。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
本実施形態では、本発明の駆動装置をコントローラ100に適用した例を採用する。また、本実施形態では、交流モータの一例として、SRモータ200を採用する。このSRモータ200は、図1に示すように、三相分のコイル210〜230などを備えて構成されている。コントローラ100は、このSRモータ200の駆動制御を行うものである。また、コントローラ100は、例えば、SRモータ200と共に車両に搭載されるものであってもよい。ただし、コントローラ100は、単相の交流モータを駆動制御するものであっても目的を達成できる。
まず、図1を用いて、コントローラ100の構成に関して説明する。コントローラ100は、SRモータ200における各コイル210〜230に対して設けられたMOSFET10、及びMOSFET10を制御するマイコン20を備えて構成されている。更に、コントローラ100は、分圧抵抗31,32や外部端子40などを備えて構成されている。
なお、コントローラ100は、コイル210に電気的に接続された外部端子40の他にも、コイル220に接続された外部端子、及びコイル230に接続された外部端子が設けられている。つまり、コントローラ100は、各コイル210〜230の夫々に対して設けられた外部端子を備えている。しかしながら、コイル220に接続された外部端子と、コイル230に接続された外部端子は、外部端子40と同様であるため図示及び説明を省略している。
また、コントローラ100は、コイル210用のスイッチング素子であるMOSFET10の他に、コイル220用のスイッチング素子であるMOSFET、及びコイル230用のスイッチング素子であるMOSFETが設けられている。つまり、MOSFET10は、各コイル210〜230の夫々に対して設けられたMOSFETを備えている。しかしながら、コイル220用のスイッチング素子であるMOSFETと、コイル230用のスイッチング素子であるMOSFETは、MOSFET10と同様であるため図示及び説明を省略する。
MOSFET10は、コイル210を駆動するためのスイッチング素子である。言い換えると、MOSFET10は、コイル210への通電を制御するためのスイッチング素子である。ここでは、MOSFET10として、N型のパワーMOSFETを採用している。なお、MOSFET10は、ドレインが外部端子40に接続されており、ソースがグランドに接続されており、ゲートが制御部21に接続されている。
このMOSFET10は、自身の内部に寄生して形成された寄生ダイオード11を含むものである。つまり、MOSFET10は、自身のドレインとソースとの間に、逆方向にバイアスする寄生ダイオード11が形成されている。言い換えると、MOSFET10は、逆並列に寄生ダイオード11が形成されている。
コントローラ100は、このMOSFET10がオンからオフした際に生じるコイル210の逆起電力を、MOSFET10のアバランシェ降伏によって消弧するものである。また、MOSFET10は、自身がオンからオフした際に、コイル210の逆起電力によってコイル210に蓄積されたエネルギーにより、アバランシェ降伏する寄生ダイオード11を含む、と言い換えることができる。よって、コントローラ100は、MOSFET10がオンからオフに切り替わった際に、コイル210に蓄積されたエネルギーにより、寄生ダイオード12が降伏して降伏電流が流れる。なお、コイル210に蓄積されたエネルギーは、L負荷エネルギーと称することができる。また、降伏電流は、アバランシェ電流とも記載することができる。
マイコン20は、MOSFET10を制御するものであり、SRモータ200の回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングでMOSFET10をオン又はオフするものである。つまり、マイコン20は、SRモータ200の回転状態に応じたオンタイミングでMOSFET10をオンすると共に、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングでMOSFET10をオフする。
このマイコン20は、制御部21、ポート22,23、ADC24などを備えて構成されている。ここで、まず、ポート22,23、ADC24に関して説明し、その後、制御部21に関して説明する。
ポート22は、制御部21とMOSFET10のゲートとを接続している。よって、MOSFET10は、ポート22から出力されるオン指令を示す駆動信号に基づいてオンすると共に、ポート22から出力されるオフ指令を示す駆動信号に基づいてオフする。なお、ポート22は、駆動信号を出力するものであるため、ポート23と区別するために出力ポート、と言い換えることもできる。
ポート23は、後ほど説明する分圧抵抗31,32同士を接続している配線に接続されており、且つ、ADC24に接続されている。分圧抵抗31,32は、特許請求の範囲におけるドレイン電圧検出手段に相当する。この分圧抵抗31,32は、MOSFET10のドレイン電圧を検出するための抵抗であり、MOSFET10のドレイン電圧を分圧する。詳述すると、分圧抵抗31,32は、外部端子40の天絡及び地絡を検出するためのものである。更に、MOSFET10がアバランシェ降伏した際のアバランシェ電圧は、分圧抵抗31,32によって分圧され、ポート23に入力されることになる。
なお、分圧抵抗31は、一方の端子が外部端子40とMOSFET10のドレインとを接続している配線に接続されており、他方の端子が分圧抵抗32に接続されている。また、分圧抵抗32は、一方の端子が分圧抵抗31における他方の端子に接続されており、他方の端子がグランドに接続されている。
また、ADC24は、アナログデジタル変換回路であり、ポート23に入力された電圧をデジタル値に変換する。そして、ADC24は、変換したデジタル値を制御部21に対して出力する。なお、ポート23は、分圧抵抗31,32によって分圧された電圧が入力されるものであるため、ポート22と区別するために入力ポート、と言い換えることもできる。
制御部21は、演算処理部、記憶部、入出力部などを備えて構成されており、各種機能を実行可能に構成されている。また、制御部21は、自身が実行する機能を示す機能ブロックとして、降伏電圧検出部21a、消弧時間推定部21b、補正時間決定部21c、オフタイミング補正部21d、MOSFET制御部21e、異常検出部21fなどを備えて構成されている。
ここで、図2〜図4を用いて、制御部21の構成と共に、コントローラ100の処理動作に関して説明する。まず、図2を用いて、コントローラ100の異常検出処理に関して説明する。コントローラ100は、異常検出部21fが、所定時間毎に図3のフローチャートで示す処理を実行する。
異常検出部21fは、特許請求の範囲における異常検出手段に相当する。異常検出部21fは、ドレイン電圧によって、外部端子40の天絡及び地絡を検出する。詳述すると、異常検出部21fは、ポート23及びADC24を介して入力された電圧によって、外部端子40の天絡及び地絡を検出する。なお、異常検出部21fは、例えば、コントローラ100が製品化されて、実際にSRモータ200を駆動制御する際に異常検出を行う。
ステップS10では、ドレイン電圧を検出する。異常検出部21fは、上述のように、分圧抵抗31,32で分圧されたMOSFET10のドレイン電圧がADC24を介して入力されており、これによってドレイン電圧を検出する。
ステップS11では、閾値に達しているか否かを判定する。ここでの閾値は、天絡検出用の閾値、又は地絡検出用の閾値である。異常検出部21fは、ステップS10で検出したドレイン電圧が閾値に達しているか否かを判定する。そして、異常検出部21fは、ステップS10で検出したドレイン電圧が閾値に達していると判定した場合はステップS12へ進み、ステップS10で検出したドレイン電圧が閾値に達していないと判定した場合はステップS13へ進む。
例えば天絡検出用の閾値を採用した場合、異常検出部21fは、ステップS10で検出したドレイン電圧が閾値に達していると判定すると、外部端子40は天絡しているとみなしてステップS12へ進む。また、異常検出部21fは、ステップS10で検出したドレイン電圧が閾値に達していないと判定すると、外部端子40は天絡していないとみなしてステップS13へ進む。異常検出部21fは、地絡検出用の閾値を採用した場合も同様に判定を行う。
ステップS12では、異常と判定する。異常検出部21fは、ドレイン電圧が閾値に達していると判定した場合、外部端子40が天絡又は地絡しており異常であると判定する。一方、ステップS13では、正常と判定する。異常検出部21fは、ドレイン電圧が閾値に達していないと判定した場合、外部端子40が天絡又は地絡しておらず正常であると判定する。
次に、図3,図4を用いて、コントローラ100のオフタイミング決定処理に関して説明する。コントローラ100は、自身の製造工程における所定のタイミングで、図3のフローチャートに示す処理を実行する。
なお、図4における実線A1はバラつきが発生していない場合の電流を示す波形(つまり、基準となる電流を示す波形)であり、破線A2はバラつきが発生した場合の電流を示す波形である。一方、実線V1はバラつきが発生していない場合の電圧を示す波形(つまり、基準となる電圧を示す波形)であり、破線V2はバラつきが発生した場合の電圧を示す波形である。
また、VAMは、降伏電圧検出部21aが検出したアバランシェ電圧である。VABは、基準となるアバランシェ電圧である。TM1は、消弧時間推定部21bが推定した消弧時間である。TB1は、アバランシェ電圧にバラつきがなかった場合の消弧時間である。つまり、TB1は、アバランシェ電圧がVABの場合の消弧時間である。TB2は、消弧時間のバラつきを考慮しない場合のオフタイミングである。TM2は、補正後のオフタイミングである。つまり、TM2は、降伏電圧検出部21aが検出したアバランシェ電圧VAMを考慮したオフタイミングである。よって、制御部21は、図3のフローチャートに示す処理を実行することで、TM2を決定する。
ステップS20では、回転状態に応じてMOSFET10をオフする。ステップS20は、アバランシェ電圧VAMを検出するために、MOSFET制御部21eが実行する処理である。このMOSFET制御部21eは、特許請求の範囲におけるオフ制御手段に相当する。MOSFET制御部21eは、ステップS20において、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングで、MOSFET10をオンからオフさせる。
なお、詳細な説明は省略するが、MOSFET制御部21eは、SRモータ200の回転状態を示す信号を取得可能に構成されている。そして、MOSFET制御部21eは、取得したSRモータ200の回転状態を示す信号に基づいて、ポート22を介してオン指令を示す駆動信号及びオフ指令を示す駆動信号を出力する。このようにして、MOSFET制御部21eは、MOSFET10をオフからオン、及びオンからオフさせる。また、MOSFET制御部21eは、製品化されて、実際にSRモータ200を駆動制御する際にも、SRモータ200の回転状態を示す信号に基づいてMOSFET10をオフからオン、及びオンからオフさせる。
ステップS21では、アバランシェ電圧を検出する。ステップS21は、オフタイミングを補正するために、降伏電圧検出部21aが実行する処理である。この降伏電圧検出部21aは、特許請求の範囲における電圧検出手段に相当する。降伏電圧検出部21aは、MOSFET10がオンからオフした際のMOSFET10におけるアバランシェ電圧VAMを検出する。また、降伏電圧検出部21aは、分圧抵抗31,32で分圧され、ADC24によってデジタル化された電圧によってアバランシェ電圧VAMを検出する。
上述のように、制御部21は、異常検出部21fによる異常検出のために、MOSFET10のドレイン電圧が分圧抵抗31,32で分圧されて、ADC24を介して入力される構成となっている。そこで、降伏電圧検出部21aは、ステップS21において、異常検出部21fによる異常検出のために制御部21に入力される電圧によって、アバランシェ電圧VAMを検出する。言い換えると、降伏電圧検出部21aは、分圧抵抗31,32で検出されたドレイン電圧によってアバランシェ電圧VAMを検出する。また、降伏電圧検出部21aは、異常検出部21fによる異常検出のために設けられた分圧抵抗31,32を利用して、アバランシェ電圧VAMを検出する、と言い換えることもできる。
このため、コントローラ100は、アバランシェ電圧VAMを検出するためだけに電圧を検出する部品などを備える必要がない。つまり、コントローラ100は、アバランシェ電圧VAMを検出するためだけに、分圧抵抗31,32を備える必要がない。よって、コントローラ100は、オフタイミングを補正するために、分圧抵抗31,32などの部品を増加する必要がない。従って、コントローラ100は、部品を増加させることなく、後ほど説明するように、SRモータ200の制御性が悪化することを抑制できる。
ステップS22では、消弧時間を推定する。ステップS22は、消弧時間推定部21bが実行する処理である。この消弧時間推定部21bは、特許請求の範囲における演算手段に相当する。よって、ステップS22では、消弧時間推定部21bは、ステップS21で検出されたアバランシェ電圧VAMから、MOSFET10によって消弧される消弧時間TM1を演算する。詳述すると、消弧時間推定部21bは、アバランシェ電圧VAMと、基準となるアバランシェ電圧VABとを比較して、消弧時間TM1を算出する。消弧時間TM1は、アバランシェ電圧に比例すると考えた場合、TM1=TB1×VAM/VABで計算することができる。よって、消弧時間推定部21bは、この数式に基づいて演算を実行することで、消弧時間TM1を算出する。つまり、消弧時間推定部21bは、演算によって消弧時間を推定する、と言う事ができる。
ステップS23では、補正時間を決定する。ステップS23は、補正時間決定部21cが実行する処理である。この補正時間決定部21cは、特許請求の範囲における補正時間決定手段に相当する。よって、ステップS23では、補正時間決定部21cは、ステップS22で算出された消弧時間TM1に基づいて演算することで補正時間を決定する。この補正時間は、α(TM1−TB1)で算出することができる。なお、αは、タイミングの補正係数であり、対象とする交流モータやシステムによって異なる。また、オフタイミングTM2は、TB2+α(TM1−TB1)となる。つまり、オフタイミングTM2は、補正時間を考慮したオフタイミングと称することができる。
ステップS24では、MOSFETをオンする。このとき、MOSFET制御部21eは、ポート22を介してオン指令を示す駆動信号を出力することで、MOSFET10をオフからオンさせる。
ステップS25では、回転状態と補正時間に応じてMOSFETをオフする。このとき、オフタイミング補正部21dは、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングに補正時間決定部21cにて決定された補正時間を加算することで、MOSFET10のオフタイミングTM2=TB2+α(TM1−TB1)を決定する。
このオフタイミング補正部21dは、特許請求の範囲におけるオフタイミング決定手段に相当する。なお、消弧時間推定部21b、補正時間決定部21c、オフタイミング補正部21dは、検出されたアバランシェ電圧VAMに基づいて、MOSFET10におけるオフタイミングを補正するものであり、特許請求の範囲における補正手段に相当する。
そして、ステップS25では、MOSFET制御部21eは、オフタイミング補正部21dにて決定されたオフタイミングTM2に基づいて、ポート22を介してオフ指令を示す駆動信号を出力することで、MOSFET10をオンからオフさせる。
このように、コントローラ100は、MOSFET10の個体差による消弧時間のバラつきを検出し、バラつきを補正したMOSFET10のオフタイミングを設定するために、製造工程において図3のフローチャートに示す処理を実行する、と言う事ができる。
なお、コントローラ100は、記憶装置(図示省略)にオフタイミングα(TM1−TB1)を記憶させておき、出荷後において動作する際に、記憶されたオフタイミングα(TM1−TB1)を用いて、MOSFET10を制御するようにしてもよい。つまり、コントローラ100は、車両に搭載されて動作する際に、記憶されたオフタイミングTM2を用いて、MOSFET10を制御するようにしてもよい。
このように、コントローラ100は、MOSFET10がオンからオフした際のMOSFET10におけるアバランシェ電圧を検出する。そして、コントローラ100は、検出したアバランシェ電圧に基づいてMOSFET10におけるオフタイミングを補正する。
つまり、コントローラ100は、MOSFET10におけるアバランシェ電圧の上限が規定されていなくても、実際にMOSFET10がオンからオフした際のアバランシェ電圧に基づいてオフタイミングを補正することができる。従って、コントローラ100は、SRモータ200におけるコイル210に生じる逆起電力をMOSFET10のアバランシェ降伏によって消弧しつつ、SRモータ200の制御性が悪化することを抑制できる。また、コントローラ100は、SRモータ200などのように多相交流モータを駆動制御する場合、相毎のオフタイミングのズレを抑制できるため、SRモータ200の制御性が悪化することを抑制できる。
なお、コントローラ100は、SRモータ200におけるロータ(図示省略)の位置により、通電する相を順次切り替えることで、SRモータ200を回転させる。言い換えると、コントローラ100は、通電するコイル210,220,230を順次切り替えることで、SRモータ200を回転させる。そして、L負荷エネルギーの消弧による通電タイミングは、次の相への通電が開始されているため、2つのコイルの通電によりロータを引き合うこととなる。例えば、コイル210の次にコイル220に通電する場合、コイル210におけるL負荷エネルギーを消弧しているとき、コイル220への通電が開始されている。よって、コイル210とコイル220は、同時に通電され、これによって互いにロータを引き合うことになる。よって、SRモータ200にとっては、ブレーキ作用が生じることとなる。このため、上述のようにMOSFET10のアバランシェ電圧が規定できず、L負荷エネルギーの消弧時間がばらついた場合、想定しているブレーキ作用が生じない、或いは通常以上にブレーキ作用が生じるという問題が発生する。
しかしながら、コントローラ100は、上述のようにMOSFET10のオフタイミングを設定できるため、想定しているブレーキ作用が生じない、或いは通常以上にブレーキ作用が生じるという問題を解決することができる。
また、後ほど説明するが、本発明は、マップを用いてオフタイミングを決定することもできる。しかしながら、コントローラ100は、演算によってオフタイミングを決定するため、マップを記憶しておく記憶領域を確保する必要がない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例1〜3に関して説明する。上述の実施形態及び変形例1〜3は、夫々単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。
(変形例1)
次に、変形例1のコントローラ110に関して説明する。なお、コントローラ110は、オフタイミングの補正方法がコントローラ100と異なる。しかしながら、コントローラ110は、コントローラ100と同様な箇所が多い。よって、ここでは、コントローラ110に関して、コントローラ100と異なる点を重点的に説明する。そして、コントローラ110に関して、コントローラ100と同様な箇所に対して同じ符号を付与するなどして説明を省略する。
まず、図5,図6を用いて、コントローラ110の構成に関して説明する。コントローラ110は、SRモータ200における各コイル210〜230に対して設けられたMOSFET10、及びMOSFET10を制御するマイコン50を備えて構成されている。更に、コントローラ110は、分圧抵抗31,32や外部端子40などを備えて構成されている。
マイコン50は、MOSFET10を制御するものであり、SRモータ200の回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングでMOSFET10をオン又はオフするものである。つまり、マイコン50は、SRモータ200の回転状態に応じたオンタイミングでMOSFET10をオンすると共に、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングでMOSFET10をオフする。
マイコン50は、制御部51、ポート52,53、ADC54などを備えて構成されている。なお、ポート52,53は、ポート22,23と同様であり、ADC54は、ADC24と同様である。よって、ポート52,53、ADC54に関する説明は省略する。
制御部51は、演算処理部、記憶部51b、入出力部などを備えて構成されており、各種機能を実行可能に構成されている。また、制御部51は、自身が実行する機能を示す機能ブロックとして、降伏電圧検出部51a、オフタイミング補正部51c、MOSFET制御部51d、異常検出部51eなどを備えて構成されている。
記憶部51bは、特許請求の範囲における記憶手段に相当する。記憶部51bは、図6に示すようなマップが記憶されている。このマップは、MOSFET10における複数のアバランシェ電圧と、アバランシェ電圧毎に対応したオフタイミングTM2とが関連付けられたものである。また、このマップは、実測やシミュレーション結果を用いて作成されたものである。
次に、図7を用いて、制御部51の構成と共に、コントローラ110のオフタイミング決定処理に関して説明する。コントローラ110は、自身の製造工程における所定のタイミングで、図7のフローチャートに示す処理を実行する。
なお、ステップS30は、ステップS20と同様であり、ステップS31は、ステップS21と同様であり、ステップS34は、ステップS24と同様である。よって、ステップS30,S31,S34に関しては、説明を省略する。また、降伏電圧検出部51aは、降伏電圧検出部21aと同様であり、異常検出部51eは、異常検出部21fと同様である。よって、降伏電圧検出部51a及び異常検出部51eに関する説明は省略する。
ステップS32では、マップを参照する。ステップS32は、オフタイミング補正部51cが実行する処理である。このオフタイミング補正部51cは、特許請求の範囲におけるオフタイミング決定手段に相当する。よって、ステップS32では、オフタイミング補正部51cは、ステップS30で検出されたアバランシェ電圧に関連付けられたオフタイミングを決定するために、記憶部51bに記憶されたマップを参照する。
ステップS33では、補正後のオフタイミングを決定する。ステップS33は、オフタイミング補正部51cが実行する処理である。よって、ステップS33では、オフタイミング補正部51cは、記憶部51bに記憶されたマップと、降伏電圧検出部51aにて検出されたアバランシェ電圧とに基づいて、MOSFET10におけるオフタイミングを決定する。例えば、オフタイミング補正部51cは、降伏電圧検出部51aにて検出されたアバランシェ電圧が50Vであった場合、MOSFET10におけるオフタイミングをTM21に決定する。なお、記憶部51b及びオフタイミング補正部51cは、特許請求の範囲における補正手段に相当する。
ステップS35では、補正後のオフタイミングに応じてMOSFETをオフする。ステップS35は、MOSFET制御部51dが実行する処理である。このMOSFET制御部51dは、特許請求の範囲におけるオフ制御手段に相当する。よって、ステップS33では、MOSFET制御部51dは、オフタイミング補正部51cにて決定されたオフタイミングTM2に基づいて、ポート52を介してオフ指令を示す駆動信号を出力することで、MOSFET10をオンからオフさせる。
上述のように記憶部51bに記憶されたマップは、実測やシミュレーション結果を用いて作成されたものである。よって、コントローラ110は、このマップを用いてオフタイミングを決定するため、演算によって算出された消弧時間及び補正時間に基づいてオフタイミングを決定するコントローラ100より、精度が高いオフタイミングとすることができる。なお、コントローラ110は、出荷後において動作する際に、図7のフローチャートに示す処理を実行して、MOSFET10を制御するようにしてもよい。
(変形例2)
次に、変形例2のコントローラ100に関して説明する。なお、変形例2のコントローラ100は、上述の実施形態におけるコントローラ100と構成が同じであるため同じ符号100を用いている。変形例2のコントローラ100は、オフタイミングの決定処理動作を行うタイミングが上述の実施形態のコントローラ100と異なる。変形例2のコントローラ100は、出荷後において動作する場合、オフタイミングの決定処理動作を行う。例えば、変形例2のコントローラ100は、車両に搭載されて動作する際に、オフタイミングの決定処理動作を行う。
図8を用いて、変形例2のコントローラ100におけるオフタイミング決定処理に関して説明する。変形例2のコントローラ100は、出荷後において、自身に対する電源供給が開始されてから、その電源供給が停止されるまでの間、図8のフローチャートに示す処理を実行する。例えば、変形例2のコントローラ100は、車両のイグニッションスイッチがオンされてから、イグニッションスイッチがオフされるまでの間、図8のフローチャートに示す処理を実行する。なお、ステップS40〜S45は、ステップS20〜S25と同様である。ただし、変形例2のコントローラ100は、ステップS45での処理が終了すると、ステップS40に戻る。
このように、コントローラ100は、出荷後において動作する際に、常にオフタイミングの決定処理動作を実施することで、MOSFET10の耐久劣化による制御性の悪化を調整することが可能となる。
(変形例3)
次に、変形例3のコントローラ120に関して説明する。なお、コントローラ120は、オフタイミングの補正方法がコントローラ100と異なる。しかしながら、コントローラ120は、コントローラ100と同様な箇所が多い。よって、ここでは、コントローラ120に関して、コントローラ100と異なる点を重点的に説明する。そして、コントローラ120に関して、コントローラ100と同様な箇所に対して同じ符号を付与するなどして説明を省略する。
まず、図9を用いて、コントローラ120の構成に関して説明する。コントローラ120は、SRモータ200における各コイル210〜230に対して設けられたMOSFET10、MOSFET10を制御するマイコン60に加えて、検出部70を備えて構成されている。更に、コントローラ120は、分圧抵抗31,32や外部端子40などを備えて構成されている。なお、コントローラ120は、分圧抵抗31,32が設けられていなくても目的は達成できる。
検出部70は、アバランシェ電流を検出するためのシャント抵抗71を備えて構成されている。シャント抵抗71は、一方の端子がMOSFET10のソースに接続されており、他方の端子がグランドに接続されている。また、シャント抵抗71は、MOSFET10のソース電流を検出するための抵抗と言うこともできる。更に、検出部70は、シャント抵抗71に加えて、抵抗72,73やコンパレータ74などを備えて構成されていてもよい。コンパレータ74は、自身の入力端子にシャント抵抗71の両端が接続されており、自身の出力端子にマイコン60のポート63が接続されている。つまり、コンパレータ74の出力端子は、マイコン60のポート63及びADC64を介して制御部61と接続されている。なお、検出部70は、上述の構成に限定されるものではなく、後ほど説明する制御部61において、MOSFET10のアバランシェ電流を検出できる構成であれば採用できる。
マイコン60は、MOSFET10を制御するものであり、SRモータ200の回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングでMOSFET10をオン又はオフするものである。つまり、マイコン60は、SRモータ200の回転状態に応じたオンタイミングでMOSFET10をオンすると共に、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングでMOSFET10をオフする。
マイコン60は、制御部61、ポート62,63、ADC64などを備えて構成されている。なお、ポート62,63は、ポート22,23と同様であり、ADC64は、ADC24と同様である。よって、ポート62,63、ADC64に関する説明は省略する。
制御部61は、演算処理部、記憶部、入出力部などを備えて構成されており、各種機能を実行可能に構成されている。また、制御部61は、自身が実行する機能を示す機能ブロックとして、消弧時間検出部61a、補正時間決定部61b、オフタイミング補正部61c、MOSFET制御部61dなどを備えて構成されている。
次に、図10を用いて、制御部61の構成と共に、コントローラ120のオフタイミング決定処理に関して説明する。コントローラ120は、自身の製造工程における所定のタイミングで、図10のフローチャートに示す処理を実行する。なお、ステップS50は、ステップS20と同様であり、ステップS54では、ステップS24と同様である。このため、ステップS50,S54に関しては、説明を省略する。
ステップS51,S52では、アバランシェ電流を検出して消弧時間を計測する。このステップS51,S52は、消弧時間検出部61aが実行する処理である。この消弧時間検出部61aは、特許請求の範囲における消弧時間検出手段に相当する。よって、ステップS51では、消弧時間検出部61aは、MOSFET10がオンからオフした際におけるMOSFET10のアバランシェ電流を検出する。そして、ステップS52では、消弧時間検出部61aは、検出したアバランシェ電流が所定値以下(例えば、0A)になるまでの時間を、MOSFET10によって消弧される消弧時間として計測する。詳述すると、消弧時間検出部61aは、ポート63及びADC64を介して取得した検出部70からの値に基づいて、アバランシェ電流が所定値以下になるまでの時間を消弧時間として計測する。
ステップS53では、補正時間を決定する。このステップS53は、補正時間決定部61bが実行する処理である。この補正時間決定部61bは、特許請求の範囲における補正時間決定手段に相当する。よって、ステップS53では、補正時間決定部61bは、ステップS52で検出された消弧時間から、MOSFET10における補正時間を決定する。
ステップS55では、回転状態と補正時間に応じてMOSFETをオフする。このとき、オフタイミング補正部61cは、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングにステップS53で決定された補正時間を加算することで、MOSFET10のオフタイミングを決定する。このオフタイミング補正部61cは、特許請求の範囲における補正手段に相当する。
そして、ステップS55では、MOSFET制御部61dは、オフタイミング補正部61cにて決定されたオフタイミングに基づいて、ポート62を介してオフ指令を示す駆動信号を出力することで、MOSFET10をオンからオフさせる。
このように、コントローラ120は、MOSFET10のアバランシェ電流を検出すると共に、検出したアバランシェ電流を用いて実際に計測した消弧時間に基づいて補正時間を決定する。そして、コントローラ120は、SRモータ200の回転状態に応じたオフタイミングに、この補正時間を加算することで、MOSFET10におけるオフタイミングを補正する。
つまり、コントローラ120は、MOSFET10におけるアバランシェ電圧の上限が規定されていなくても、実際にMOSFET10がオンからオフした際におけるMOSFET10のアバランシェ電流に基づいてオフタイミングを補正することができる。従って、コントローラ120は、SRモータ200におけるコイルに生じる逆起電力をMOSFET10のアバランシェ降伏によって消弧しつつ、SRモータ200の制御性が悪化することを抑制できる。
10 MOSFET、11 寄生ダイオード、20 マイコン、21 制御部、21a 降伏電圧検出部、21b 消弧時間推定部、21c 補正時間決定部、21d オフタイミング補正部、21e MOSFET制御部、21f 異常検出部、22,23 ポート、24 ADC、31,32 分圧抵抗、40 外部端子、50 マイコン、51 制御部、51a 降伏電圧検出部、51b 記憶部、51c オフタイミング補正部、51d MOSFET制御部、51e 異常検出部、52,53 ポート、54 ADC、60 マイコン、61 制御部、61a 消弧時間検出部、61b 補正時間決定部、61c オフタイミング補正部、61d MOSFET制御部、62,63 ポート、64 ADC、70 検出部、71 シャント抵抗、72,73 抵抗、74 コンパレータ、100〜120 コントローラ、200 SRモータ、210〜230 コイル

Claims (5)

  1. 交流モータ(200)の駆動制御を行う駆動装置であり、
    前記交流モータにおけるコイル(210〜230)に対して設けられた、寄生ダイオード(11)を含むMOSFET(10)と、
    前記MOSFETを制御するものであり、前記交流モータの回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングで前記MOSFETをオン又はオフする制御部(21,51)と、を有し、
    前記MOSFETがオンからオフした際に生じる前記コイルの逆起電力を前記MOSFETのアバランシェ降伏によって消弧するものであって、
    前記制御部は、
    前記交流モータの回転状態に応じたオフタイミングで、前記MOSFETをオンからオフさせるオフ制御手段(21e,51d)と、
    前記MOSFETがオンからオフした際の該MOSFETにおけるアバランシェ電圧を検出する電圧検出手段(21a,51a)と、
    前記電圧検出手段にて検出された前記アバランシェ電圧に基づいて、前記MOSFETにおける前記オフタイミングを補正する補正手段(21b〜21d,51b,51c)と、を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記MOSFETと前記コイルとを電気的に接続している外部端子(40)と、
    前記MOSFETのドレイン電圧を検出するためのドレイン電圧検出手段(31,32)と、
    前記ドレイン電圧検出手段で検出された前記ドレイン電圧によって、前記外部端子の天絡及び地絡を検出する異常検出手段(21f)と、を備えるものであり、
    前記電圧検出手段は、前記ドレイン電圧検出手段で検出された前記ドレイン電圧によって前記アバランシェ電圧を検出することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記制御部(21)における前記補正手段は、
    前記電圧検出手段にて検出された前記アバランシェ電圧から、前記MOSFETによって消弧される消弧時間を演算する演算手段(21b)と、
    前記演算手段が演算した前記消弧時間に基づいて演算することで、補正時間を決定する補正時間決定手段(21c)と、
    前記交流モータの回転状態に応じた前記オフタイミングに前記補正時間決定手段にて決定された前記補正時間を加算することで、前記MOSFETの前記オフタイミングを決定するオフタイミング決定手段(21d)と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記制御部(51)における前記補正手段は、
    前記MOSFETにおける複数の前記アバランシェ電圧と、前記アバランシェ電圧毎に対応したオフタイミングとが関連付けられたマップが記憶された記憶手段(51b)と、
    前記マップと、前記電圧検出手段にて検出された前記アバランシェ電圧とに基づいて、前記MOSFETにおける前記オフタイミングを決定するオフタイミング決定手段(51c)と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  5. 交流モータ(200)の駆動制御を行う駆動装置であり、
    前記交流モータにおけるコイル(210〜230)に対して設けられた、寄生ダイオード(11)を含むMOSFET(10)と、
    前記MOSFETを制御するものであり、前記交流モータの回転状態に応じたオンタイミング及びオフタイミングで前記MOSFETをオン又はオフする制御部(61)と、を有し、
    前記MOSFETがオンからオフした際に生じる前記コイルの逆起電力を前記MOSFETのアバランシェ降伏によって消弧するものであって、
    前記制御部は、
    前記MOSFETがオンからオフした際における該MOSFETのアバランシェ電流を検出し、検出した前記アバランシェ電流が所定値以下になるまでの時間を、前記MOSFETによって消弧される消弧時間として計測する消弧時間検出手段(61a)と、
    前記消弧時間検出手段によって検出された前記消弧時間から、前記MOSFETにおける補正時間を決定する補正時間決定手段(61b)と、
    前記交流モータの回転状態に応じた前記オフタイミングに前記補正時間を加算することで、前記MOSFETの前記オフタイミングを補正する補正手段(61c)と、を備えることを特徴とする駆動装置。
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