JP2015082544A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】縦型トランジスタにおいて、オン抵抗を低くしつつ、耐圧を高くする。
【解決手段】第1導電型のベース基板BSUBの上には、第1のドリフト層DRTが形成されている。ドリフト層DRTの上には、ドリフト層DRTよりも不純物濃度が高い高濃度第1導電型層DIF1が形成されている。高濃度第1導電型層DIF1の上には、ベース層BSEが形成されている。ベース層BSEの表層の少なくとも一部には、ソース層SOUが形成されている。そして、ゲートトレンチGTRNの下端は、ドリフト層DRTに達している。ゲートトレンチGTRNの底部には、埋込絶縁膜DEPIが埋め込まれている。厚さ方向において、埋込絶縁膜DEPIの上面は、高濃度第1導電型層DIF1と重なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、例えば縦型のFET(Field effect transistor)を有する半導体装置に適用可能な技術である。
半導体装置の一つに、縦型のFETを有するものがある。縦型のFETは、例えば大電流を制御する素子に用いられている。縦型のFETには、トレンチゲート構造を有するものがある。
トレンチゲート構造を有する縦型のFETとしては、例えば特許文献1に記載のFETがある。特許文献1に記載のFETは、ドレインとなるN層の上に、ドリフト層となるN層及びベースとなるP層を形成し、さらにP層の表層に、ソースとなるN層を形成した構造を有している。トレンチ構造のゲート電極は、P層からN層に向けて延在している。また、特許文献1に記載の構造において、N層のうちトレンチの底部の近傍に位置する部分には、P領域が形成されている。
特許第400530号
パワー制御用のFETにおいて、オン抵抗を低くすること、例えばRonA(単位面積あたりのオン抵抗)を低くすることが求められている。特に縦型のFETでは、N層のうちP層との境界に位置する部分において、電流はゲートトレンチの近傍に集中する。このため、この部分でオン抵抗が高くなっていた。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、第1導電型の基板の上には、第1の第1導電型層が形成されている。第1の第1導電型層の上には、この第1の第1導電型層よりも不純物濃度が高い高濃度第1導電型層が形成されている。高濃度第1導電型層の上には、第2導電型層が形成されている。第2導電型層の表層の少なくとも一部には、第2の第1導電型層が形成されている。第1の第1導電型層のうちゲートトレンチの周囲に位置する部分には、埋込第2導電型層が形成されている。そして、ゲートトレンチは、第2の第1導電型層、第2導電型層、及び高濃度第1導電型層を貫通しており、下端が第1の第1導電型層に達している。ゲートトレンチの底部には、埋込絶縁膜が埋め込まれている。厚さ方向において、埋込絶縁膜の上面は、高濃度第1導電型層と重なっている。そしてゲートトレンチの内壁にはゲート絶縁膜が形成されている。また、ゲートトレンチ内のうち埋込絶縁膜より上の部分には、ゲート電極が埋め込まれている。
前記一実施の形態によれば、縦型のパワー制御用のFETにおいて、オン抵抗を低くすることができる。
第1の実施形態に係る半導体装置の上面図である。 図1からゲートパッド、ゲート配線、及びソース電極を取り除いた図である。 図2のA−A´断面図である。 図3のB−B´断面における不純物の濃度プロファイルを示す図である。 半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 縦型トランジスタの耐圧(Vdss)と単位電流あたりの抵抗値(RonA)の関係を示す図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 図8に示した半導体装置の製造方法を示す断面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置SDの上面図である。図2は、図1からゲートパッドGEP1、ゲート配線GEI2、及びソース電極SOEを取り除いた図である。なお、図2において、高濃度層HDIFは省略されている。
半導体装置SDは、縦型のFET(以下、縦型トランジスタと記載)を有している。図2に示すように、この縦型トランジスタのゲート電極GEは、例えばポリシリコン層であり、半導体基板SUBの表層に形成されたゲートトレンチGTRNに埋め込まれている。ゲート電極GE及びゲートトレンチGTRNは、複数互いに平行に設けられている。そしてゲート電極GE及びゲートトレンチGTRNを挟むように2つのゲート配線GEI1が形成されている。複数のゲート電極GEは、いずれも両端がゲート配線GEI1に接続している。ゲート配線GEI1は、ゲート電極GEと一体に形成されているが、ゲート電極GEとは異なり、ゲートトレンチGTRNに埋め込まれていない。
2つのゲート配線GEI1は、いずれも、コンタクトGEC1を介してゲート配線GEI2(図1参照)に接続している。ゲート配線GEI2は、平面視において、複数のゲート電極GEを囲んでおり、また一部がゲート配線GEI1と重なっている。そしてゲート電極GEの一部は、ゲートパッドGEP1となっている。ゲートパッドGEP1は、ゲート電極と外部とを接続する端子になっている。
図1に示すように、ゲート配線GEI2で囲まれた領域には、ソース電極SOEが形成されている。ソース電極SOEは、ゲート配線GEI2と同一層に位置しており、平面視でゲート電極GE、及びゲート電極GEの間に位置するソース層SOUの双方と重なっている。図2に示すように、半導体基板SUBの一面のうちゲート電極GEの間に位置する領域には、ソース層SOUが形成されている。ソース層SOUは、コンタクトSOC(図3に図示)を介してソース電極SOEに接続している。ソース電極SOEの一部はソースパッドSOPとなっている。
また、半導体基板SUBには、トレンチTRN2が形成されている、トレンチTRN2は、平面視において縦型のトランジスタを囲んでいる。トレンチTRN2の中には、埋込絶縁膜DEPI1(後述)が埋め込まれている。なお、第2トレンチTRN2は、平面視でゲート配線GEI1と重なる領域にも形成されている。この領域において、ゲート配線GEI1は、第2トレンチTRN2及び埋込絶縁膜DEPIの上に形成されている。
図3は、図2のA−A´断面図である。なお、図2においては、図3に示す層間絶縁膜INSLの図示を省略している。以下、第1導電型をN型として、第2導電型をP型として説明を行う。ただし、第1導電型がP型であり、第2導電型がN型であっても良い。
半導体基板SUBは、ドレイン層DRNとなるN型のベース基板BSUBの上に、ドリフト層DRT(第1の第1導電型層)となるN型のエピタキシャル層EPIを積層したものである。ベース基板BSUBは、例えばバルクのシリコン基板である。エピタキシャル層EPIは、ベース基板BSUBの上にエピタキシャル成長させたシリコン層である。
エピタキシャル層EPIの表層には、高濃度第1導電型層DIF1、P型のベース層BSE(第2導電型層)、及びN型のソース層SOU(第2の第1導電型層)が形成されている。エピタキシャル層EPIのうち高濃度第1導電型層DIF1、ソース層SOU、及びベース層BSEとならない部分は、ドリフト層DRTとなる。エピタキシャル層EPIの表層側から、ソース層SOU、ベース層BSE、及び高濃度第1導電型層DIF1の順に位置している。そしてベース層BSEの下面の全面に、高濃度第1導電型層DIF1が形成されている。なお、ソース層SOUの一部はP+の高濃度層HIDF層で分断されている。高濃度層HDIFは、ベース層にソース電位を与えるために設けられている。高濃度層HDIFは、ベースコンタクトSOCを介してソース電極SOE(後述)に接続している。なお、図2では、高濃度層HDIFを省略している。
なお、高濃度第1導電型層DIF1の不純物濃度は、例えば、ドリフト層DRTの不純物濃度の1.2倍以上3倍以下である。例えばドリフト層DRTの不純物濃度は5.0E14〜5.0E16である。このようにすると、オン抵抗を低減しつつ、高濃度第1導電型層DIF1に起因して縦型トランジスタの耐圧が低くなることを抑制できる。
ゲートトレンチGTRNは、エピタキシャル層EPIに設けられており、ソース層SOU及びベース層BSEを貫通している。そしてゲートトレンチGTRNの下端はドリフト層DRTに位置している。
ゲートトレンチGTRNの底部には、埋込絶縁膜DEPIが埋め込まれている。埋込絶縁膜DEPIは、エピタキシャル層EPIの厚さ方向において、上面が高濃度第1導電型層DIF1と重なっている。そしてゲートトレンチGTRNの内壁にはゲート絶縁膜GINSが形成されている。また、ゲートトレンチGTRN内のうち埋込絶縁膜DEPIより上の部分には、ゲート電極GEが埋め込まれている。ゲート電極GEは、厚さ方向においてベース層BSEと重なっている。
そして、ドリフト層DRTには、P型の埋込第2導電型層DIF2が形成されている。埋込第2導電型層DIF2は、ゲートトレンチGTRNの下端を覆っている。
また、ベース基板BSUBのうちエピタキシャル層EPIとは逆側の面には、ドレイン電極DREが形成されている。上記したように、半導体基板SUBの一面側にはソース電極SOEが形成されている。そしてドレイン電極DREとソース電極SOEの間には、80V以上、例えば100V以上の電圧が印加される。
なお、ソース電極SOE及びゲート配線GEI2(図1参照)とエピタキシャル層EPIの間には、層間絶縁膜INSLが形成されている。層間絶縁膜INSLは、例えば酸化シリコン膜である。そして各コンタクト(例えばコンタクトSOC,GEC1,GEC2)は、層間絶縁膜INSLに埋め込まれている。そしてソース電極SOE及びゲート配線GEI2と層間絶縁膜INSLの間、及び各コンタクトと層間絶縁膜INSLの間には、バリアメタル膜BMが形成されている。バリアメタル膜BMは各コンタクトの底部にも形成されている。
なお、ソース電極SOE、ゲート配線GEI2、及びドレイン電極DREは、例えばAlにより形成されている。そして各コンタクトは、ソース電極SOEと異なる金属(例えばW)により形成されていてもよいし、ソース電極SOEと同一の金属により形成されていても良い。後者の場合、各コンタクトは、ソース電極SOEと同一工程で形成されている。
図4は、図3のB−B´断面における不純物の濃度プロファイルを示す図である。上記したように、エピタキシャル層EPIの表層側から、ソース層SOU、ベース層BSE、高濃度第1導電型層DIF1、ドリフト層DRT、及び埋込第2導電型層DIF2が形成されている。ソース層SOUは、N型の不純物(例えばAs及びP)を、P型の不純物(例えばB)よりも多く含んでいる。ベース層BSEは、P型の不純物(例えばB)を、N型の不純物(例えばP)よりも多く含んでいる。高濃度第1導電型層DIF1及びドリフト層DRTは、N型の不純物(例えばP)を、P型の不純物(例えばB)よりも多く含んでいる。そして埋込第2導電型層DIF2は、P型の不純物(例えばB)を、N型の不純物(例えばP)よりも多く含んでいる。
図5及び図6は、半導体装置SDの製造方法を説明するための断面図である。なお、これらの図において、説明のため、高濃度層HDIFの図示を省略している。まず、ベース基板BSUBの上にエピタキシャル層EPIが形成されたものを準備する。次いで、図5(a)に示すように、エピタキシャル層EPIに不純物を注入することにより、高濃度第1導電型層DIF1、ベース層BSE、ソース層SOU、及び高濃度層HDIFを形成する。
次いで、図5(b)に示すように、エピタキシャル層EPI上にマスク膜MSK1を形成する。マスク膜MSK1は、例えば酸化シリコン膜である。
次いで、マスク膜MSK1上にレジストパターン(図示せず)を形成する。次いで、このレジストパターンをマスクとしてマスク膜MSK1をエッチングする。これにより、マスク膜MSK1のうちゲートトレンチGTRNとなる領域の上には、開口OP1が形成される。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、図5(c)に示すように、マスク膜MSK1をマスクとして、エピタキシャル層EPIをエッチングする。これにより、ゲートトレンチGTRNが形成される。
次いで図6(a)に示すように、マスク膜MSK1をマスクとして、エピタキシャル層EPIを熱酸化する。これにより、ゲートトレンチGTRNの側面及び底面には、絶縁膜INSFが形成される。次いで、マスク膜MSK1をマスクとして、エピタキシャル層EPIにP型の不純物イオンを注入する。これにより、ゲートトレンチGTRNの底部には埋込第2導電型層DIF2が形成される。
次いで、図6(b)に示すように、マスク膜MSK1上及びゲートトレンチGTRN内に、絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)をCVD法を用いて形成する。その後、マスク膜MSK1上の絶縁膜、及び、ゲートトレンチGTRN内の絶縁膜のうち上部に位置する部分を、エッチバック法を用いて除去する。これにより、ゲートトレンチGTRNの下部には埋込絶縁膜DEPIが埋め込まれる。なお、この工程において、絶縁膜INSFのうち埋込絶縁膜DEPIで覆われていない部分、及びマスク膜MSK1は除去される。
次いで、図6(c)に示すように、エピタキシャル層EPIを熱酸化する。これにより、ゲート絶縁膜GINSが形成される。
次いで、ゲートトレンチGTRN内及びエピタキシャル層EPI上に、ポリシリコン膜を例えばCVD法を用いて形成する。次いで、エピタキシャル層EPI上のポリシリコン膜を、エッチバック法を用いて除去する。これにより、ゲート電極GEが形成される。またこの工程において、ゲート配線GEI1、及び下層パッドGEP2も形成される。
その後、層間絶縁膜INSL、バリアメタル膜BM、各コンタクト、ソース電極SOE、ゲート配線GEI2、及びドレイン電極DREを形成する。このようにして、半導体装置SDが形成される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。縦型トランジスタがオンしている間、ベース層BSEを流れる電流は、ベース層BSEのうちゲートトレンチGTRNの近傍に位置する領域を流れる。このため、ドリフト層DRTのうちベース層BSEとの界面に近い領域において、電流は、ゲートトレンチGTRNの近傍を集中して流れる。本実施形態では、この電流が集中する領域に、高濃度第1導電型層DIF1を形成している。このため、縦型トランジスタのオン抵抗を低くすることができる。また、ドリフト層DRTの残りの領域の不純物濃度は低いままであるため、縦型トランジスタの耐圧が低下することを抑制できる。
さらに、ベース層BSEは高濃度第1導電型層DIF1の上に形成されている。言い換えると、ベース層BSEの下面の全面に高濃度第1導電型層DIF1が形成されている。
図7は、縦型トランジスタの耐圧(Vdss)と単位電流あたりの抵抗値(RonA)の関係を示している。比較例は、実施形態から高濃度第1導電型層DIF1を取り除いたものである。この図から、高濃度第1導電型層DIF1を形成することにより、耐圧を維持したまま、RonAを小さくすることができることがわかる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す断面図であり、第1の実施形態における図3に対応している。本実施形態に係る半導体装置SDは、高濃度第1導電型層DIF1に厚部DIF11が形成されている点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
詳細には、厚部DIF11は、高濃度第1導電型層DIF1の他の部分よりも厚くなっている部分であり、ゲートトレンチGTRNの周囲に形成されている。このため、ゲートトレンチGTRNの周囲における高濃度第1導電型層DIF1の下端は、互いに隣り合うゲートトレンチGTRNの間の中央における高濃度第1導電型層DIF1の下端よりも下に位置している。
図9の各図は、図8に示した半導体装置SDの製造方法を説明するための断面図である。これらの図においても、説明のため、高濃度層HDIFの図示を省略している。本実施形態に係る半導体装置SDの製造方法は、高濃度第1導電型層DIF1を形成するタイミングを除いて、第1の実施形態に係る半導体装置SDの製造方法とほぼ同様である。
具体的には、図9(a)に示すように、埋込第2導電型層DIF2を形成する工程までは、高濃度第1導電型層DIF1は形成されていない。そして、図9(b)に示すように、埋込第2導電型層DIF2を形成し、さらにゲートトレンチGTRNの底部に埋込絶縁膜DEPIを埋め込んだ後に、高濃度第1導電型層DIF1を形成するためのイオン注入工程を行う。このとき、ベース基板BSUBを回転させつつ(又は入射方向を変えつつ)イオンを斜めに注入する。これにより、高濃度第1導電型層DIF1と同時に厚部DIF11も形成される。その理由は、不純物イオンの一部は、ゲートトレンチGTRNの内壁からエピタキシャル層EPIにイオン注入されるためである。その後の工程は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、高濃度第1導電型層DIF1のうちゲートトレンチの周囲に位置する部分は、高濃度第1導電型層DIF1の部分よりも厚くなっている。このため、縦型トランジスタの耐圧が低下することを抑制しつつ、縦型トランジスタのオン抵抗をさらに低くすることができる。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す断面図であり、図2のC−C´断面に対応している。本実施形態に係る半導体装置SDは、以下の点を除いて、第1又は第2の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。本図は、第1の実施形態と同様の場合を示している。
まず、平面視において、ゲートトレンチGTRNのうち最も半導体基板SUBの縁の近くに位置しているものと、半導体基板SUBの縁の間には、第2トレンチTRN2が複数互いに平行に形成されている。第2トレンチTRN2はゲートトレンチGTRNと同一工程で形成されており、かつゲートトレンチGTRNと平行である。
そして、第2トレンチTRN2は、埋込絶縁膜DEPI1によって埋められている。そして複数の第2トレンチTRN2の間には、高濃度第1導電型層DIF1が形成されていない。なお、本図に示す例では、複数の第2トレンチTRN2の間にはベース層BSEは形成されているが、ソース層SOUは形成されていない。
本実施形態によっても、第1又は第2の実施形態と同様の効果が得られる。また、第2トレンチTRN2の間に高濃度第1導電型層DIF1を形成した場合、この高濃度第1導電型層DIF1に電界が集中して、半導体装置SDの耐圧が下がる可能性がある。これに対して本実施形態では、第2トレンチTRN2の間には高濃度第1導電型層DIF1を形成していないため、このような問題が生じることを抑制できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
BM バリアメタル膜
BSE ベース層
BSUB ベース基板
DEPI 埋込絶縁膜
DGTRN ダミーゲートトレンチ
DEPI1 埋込絶縁膜
DIF1 高濃度第1導電型層
DIF11 厚部
DIF2 埋込第2導電型層
DRE ドレイン電極
DRN ドレイン層
DRT ドリフト層
EPI エピタキシャル層
GE ゲート電極
GEC1 コンタクト
GEC2 コンタクト
GEI1 ゲート配線
GEI2 ゲート配線
GEP1 ゲートパッド
GEP2 下層パッド
GINS ゲート絶縁膜
GTRN ゲートトレンチ
INSF 絶縁膜
INSL 層間絶縁膜
MSK1 マスク膜
OP1 開口
SD 半導体装置
SOC コンタクト
SOE ソース電極
SOP ソースパッド
SOU ソース層
SUB 半導体基板

Claims (7)

  1. 第1導電型の基板と、
    前記基板上に形成された第1の第1導電型層と、
    前記第1の第1導電型層の上に形成され、前記第1の第1導電型層よりも不純物濃度が高い高濃度第1導電型層と、
    前記高濃度第1導電型層上に形成された第2導電型層と、
    前記第2導電型層の表層の少なくとも一部に形成された第2の第1導電型層と、
    前記第2の第1導電型層、前記第2導電型層、及び前記高濃度第1導電型層を貫通しており、下端が前記第1の第1導電型層に達しているゲートトレンチと、
    前記ゲートトレンチの周囲に位置する前記第1の第1導電型層に形成された埋込第2導電型層と、
    前記ゲートトレンチの底部に埋め込まれ、厚さ方向において上面が前記高濃度第1導電型層と重なっている埋込絶縁膜と、
    前記ゲートトレンチの内壁に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲートトレンチ内のうち前記埋込絶縁膜より上の部分に埋め込まれたゲート電極と、
    を備える半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記高濃度第1導電型層の不純物濃度は、前記第1の第1導電型層の不純物濃度の1.2倍以上3倍以下である半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2導電型層の下面の全面に前記高濃度第1導電型層が形成されている半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    複数の前記ゲートトレンチが互いに平行に形成されており、
    前記ゲートトレンチの周囲における前記高濃度第1導電型層の下端は、互いに隣り合う前記ゲートトレンチの間の中央における前記高濃度第1導電型層の下端よりも下に位置している半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1の第1導電型層、前記高濃度第1導電型層、前記第2導電型層、及び前記第2の第1導電型層は、前記基板上に形成されたエピタキシャル層に形成されており、
    前記エピタキシャル層に設けられており、平面視において、前記ゲートトレンチと前記基板の縁の間に位置している複数のダミーゲートトレンチを備え、
    前記複数のダミーゲートトレンチの中は、第2の埋込絶縁膜によって埋め込まれており、
    前記複数のダミーゲートトレンチの間には前記高濃度第1導電型層は形成されていない半導体装置。
  6. 第1導電型のベース基板上に形成された第1の第1導電型層に、前記第1の第1導電型層よりも不純物濃度が高い高濃度第1導電型層、前記高濃度第1導電型層上に位置する第2導電型層、及び前記第2導電型層の表層の少なくとも一部に位置する第2の第1導電型層を形成する工程と、
    前記第1の第1導電型層に、前記第2の第1導電型層、前記第2導電型層、及び前記高濃度第1導電型層を貫通するゲートトレンチを形成する工程と、
    前記ゲートトレンチの周囲に位置する前記第1の第1導電型層に、埋込第2導電型層を形成する工程と、
    前記ゲートトレンチの底部に埋込絶縁膜を、厚さ方向において上面が前記高濃度第1導電型層と重なるように埋め込む工程と、
    前記ゲートトレンチの内壁にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲートトレンチ内のうち前記埋込絶縁膜より上の部分にゲート電極を埋め込む工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記高濃度第1導電型層を形成する工程において、前記高濃度第1導電型層のうち前記ゲートトレンチの周囲に位置する部分を、前記高濃度第1導電型層の他の部分よりも厚くする半導体装置の製造方法。
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