JP2015081978A - 電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置 - Google Patents

電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】次画像に対する現画像の映り込みを抑制して表示性能を向上すること。【解決手段】現画像を構成する描画画素のみにネガを書き込むパルスを第1の最小波形単位、現画像の背景画素のみにネガを書き込むパルスを第2の最小波形単位、現画像の全画素にネガを書き込むパルスを第3の最小波形単位とし、第1から第3の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動し、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形によるスキャン回数及び又は印加幅を変化させることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、電界等の作用により可逆的に視認状態を変化させる電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置に関する。
電子ペーパーに適した表示装置として、電気泳動表示インクにより画像を形成する電気泳動表示装置が知られている。一般に、このような電気泳動表示装置においては、スペーサなどを介して対向配置された一対の電極(共通電極、画素電極)と、着色等された帯電粒子を含み、これらの電極間に封入される電気泳動表示用液(電気泳動表示インク)とを含む電気泳動表示パネルを備えている。
このような電気泳動表示装置においては、電気泳動表示パネルの駆動に伴い、帯電粒子が徐々に凝集しドット状の欠陥などが表示上に現れる事態が生じ得る。また、時間経過とともに帯電粒子と電極との付着強度が増し、帯電粒子が電極に強固に張り付く現象(所謂、焼き付き現象)も生じ得る。そこで、電気泳動表示パネルの表示変更に先立ち、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧の印加条件と、帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧の印加条件とを異ならせ、凝集する帯電粒子の解離や電極からの帯電粒子の引き離しを行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5207644号公報
しかしながら、電気泳動表示パネルの表示変更に先立って印加条件を調整したとしても、印加態様によっては電極からの帯電粒子の引き離し等を十分に行えず、焼き付き現象等が発生してしまう場合がある。このような焼き付き現象等が発生した場合、電気泳動表示パネル上の画像を書き換える際に現画像が次画像に映り込み、表示性能が低下するという問題が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、次画像に対する現画像の映り込みを抑制して表示性能を向上することができる電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置を提供することを目的とする。
本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、少なくとも一方が光透過性を有する一対の基板と、一方の前記基板の基板面にマトリクス状に配置された複数の画素電極と、他方の前記基板の基板面に前記複数の画素電極に対向して配置された共通電極と、前記基板間に封入され、1又は2種類以上の電気泳動粒子が分散する電気泳動表示インクと、前記画素電極が行毎に接続された複数のデータ線に対して個別に画素信号を供給する第1の駆動回路と、前記複数のデータ線上に夫々設けられ、オン状態において当該データ線に供給される前記画素信号を対応する前記画素電極に印加する複数のスイッチと、前記スイッチが列毎に接続された複数の走査線を、前記スイッチをオン状態にする走査信号によって走査する第2の駆動回路と、前記各画素電極と前記共通電極との間にそれぞれ並列に接続された複数の保持容量と、を具備した電気泳動表示装置の駆動方法であって、現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動するネガ印加駆動ステップと、全画素を第1の極限色である同一表示状態へ変化させる全画素同一表示駆動ステップと、次画像データに基づいて第1の極限色以外の画素を階調表示駆動する階調表示駆動ステップと、を具備し、現画像を構成する画素のうち第1の極限色のままの画素を背景画素、現画像を構成する画素のうち第1の極限色から第2の極限色に至る中間色の画素及び第2の極限色の画素を描画画素とし、現画像の描画画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第1の最小波形単位、現画像の背景画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第2の最小波形単位、現画像の全画素にネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第3の最小波形単位とし、前記ネガ印加駆動ステップにおいて、前記第1から第3の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形を用いて駆動し、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形によるスキャン回数及び/又は印加幅を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、ネガ印加駆動ステップにおいて、現画像の描画画素及び/又は背景画素にネガを書き込む最小波形単位を含むネガ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動することから、全画素を第1の極限色である同一表示状態へ変化させる前に、現画像の描画画素や背景画素に応じてこれらの画素に柔軟にネガを書き込むことができる。また、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形によるスキャン回数及び/又は印加幅を変化させることから、現画像の階調レベルに応じて柔軟に現画像の描画画素や背景画素にネガを書き込むことができる。これらにより、次画像を表示する前に効果的に凝集する帯電粒子の解離や画素電極からの帯電粒子の引き離し行うことができるので、次画像に対する現画像の映り込みを抑制して表示性能を向上することが可能となる。
上記電気泳動表示装置の駆動方法においては、例えば、現画像の描画画素のみにポジを書き込む1つ又は複数のパルスを第4の最小波形単位、現画像の背景画素のみにポジを書き込む1つ又は複数のパルスを第5の最小波形単位、現画像の全画素にポジを書き込む1つ又は複数のパルスを第6の最小波形単位とし、前記ネガ印加駆動ステップにおいて、さらに前記第1から第6の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形及び/又はポジ印加駆動波形を用いて駆動し、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形及びポジ印加駆動波形によるスキャン回数及び/又は印加幅を変化させることが考えられる。
また、上記電気泳動表示装置の駆動方法において、全画素を第2の極限色である同一表示状態へ変化させる消去駆動ステップを更に具備し、前記全画素同一表示駆動ステップの直前に実行するようにしてもよい。
上記電気泳動表示装置の駆動方法において、前記消去駆動ステップは、第1の電圧V1を前記共通電極に印加し、第2の電圧V2を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を用いて全画素に一斉に駆動電圧を印加して全画素を第2の極限色である同一表示状態にする。
また、上記電気泳動表示装置の駆動方法において、前記消去駆動ステップは、第1の電圧V1を前記共通電極に印加し、第2の電圧V2を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を順次走査する駆動を1または複数フレーム繰り返すことで全画素を第2の極限色である同一表示状態にしてもよい。
例えば、上記電気泳動表示装置の駆動方法において、前記全画素同一表示駆動ステップは、第1の電圧V1を前記共通電極に印加し、第2の電圧V2を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を用いて全画素に一斉に駆動電圧を印加して全画素を第1の極限色である同一表示状態にする。
また、上記電気泳動表示装置の駆動方法においては、前記全画素同一表示駆動ステップは、第1の電圧V1を前記共通電極に印加し、第2の電圧V2を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を順次走査する駆動を1または複数フレーム繰り返すことで全画素を第1の極限色である同一表示状態にしてもよい。
本発明の電気泳動表示装置は、少なくとも一方が光透過性を有する一対の基板と、一方の前記基板の基板面にマトリクス状に配置された複数の画素電極と、他方の前記基板の基板面に前記複数の画素電極に対向して配置された共通電極と、前記基板間に封入され、1つ又は2種類以上の電気泳動粒子が分散する電気泳動表示インクと、前記画素電極が行毎に接続された複数のデータ線に対して個別に画素信号を供給する第1の駆動回路と、前記複数のデータ線上に夫々設けられ、オン状態において当該データ線に供給される前記画素信号を対応する前記画素電極に印加する複数のスイッチと、前記スイッチが列毎に接続された複数の走査線を、前記スイッチをオン状態にする走査信号によって走査する第2の駆動回路と、前記各画素電極と前記共通電極との間にそれぞれ並列に接続された複数の保持容量と、を具備し、現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動し、全画素を第1の極限色である同一表示状態へ変化させ、次画像データに基づいて第1の極限色以外の画素を階調表示駆動する電気泳動表示装置であって、現画像を構成する画素のうち第1の極限色のままの画素を背景画素、現画像を構成する画素のうち第1の極限色から第2の極限色に至る中間色の画素及び第2の極限色の画素を描画画素とし、現画像の描画画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第1の最小波形単位、現画像の背景画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第2の最小波形単位、現画像の全画素にネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第3の最小波形単位とし、現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動する際、前記第1から第3の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形を用いて駆動し、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形によるスキャン回数及び又は印加幅を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、次画像に対する現画像の映り込みを抑制して表示性能を向上することができる電気泳動表示装置の駆動方法及び電気泳動表示装置を提供できる。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置の全体構成図である。 上記電気泳動表示装置における画素の電気的な構成を示す回路図である。 上記電気泳動表示装置における表示部の部分断面図である。 上記電気泳動表示装置で用いられるネガ印加駆動波形の構成例の説明図である。 上記電気泳動表示装置で用いられるポジ印加駆動波形の構成例の説明図である。 上記電気泳動表示装置における全走査線同時選択方式によるコモン振りを用いた全画素同一表示駆動ステップの説明図である。 上記電気泳動表示装置における走査線順次選択方式によるコモン振りを用いた全画素同一表示駆動ステップの説明図である。 上記電気泳動表示装置のネガ印加駆動ステップにおいて、走査線順次選択方式により走査信号を表示画素に供給する場合の駆動波形の説明図である。 上記電気泳動表示装置のネガ印加駆動ステップにおいて、走査線順次選択方式により走査信号を表示画素に供給する場合の駆動波形の説明図である。 上記電気泳動表示装置におけるリセット駆動動作の一例の説明図である。 上記電気泳動表示装置におけるリセット駆動動作の一例の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電気泳動表示装置の全体構成図である。図1に示すように、この電気泳動表示装置1は、マトリクス状に表示画素が配置された表示部2と、表示部2に画素信号を供給するデータ線駆動回路3と、表示部2に矩形波のパルス信号からなる走査信号を供給する走査線駆動回路4と、表示部2の各表示画素に共通電位を与える共通電位供給回路5と、装置全体の動作を制御するコントローラ6とを備える。
また、電気泳動表示装置1は、表示部2に表示される現在の画像データ(現画像データ)を記憶するメモリ(現画像データメモリ)7と、現画像データの次に表示される画像データ(次画像データ)を記憶するメモリ(次画像データメモリ)8と、これらのメモリ7、8に記憶された現画像データ、次画像データに基づいてタイミング信号生成用の制御情報(以下、タイミング制御情報という)を演算する演算部9とを備える。
コントローラ6は、データ線駆動回路3、走査線駆動回路4及び共通電位供給回路5を制御することで、現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動するネガ印加駆動ステップと、全画素を第1の極限色(例えば、白)である同一表示状態(以下、適宜「第1表示状態」という)へ変化させる全画素同一表示駆動ステップと、次画像データに基づいて第1の極限色(例えば、白)以外の画素を階調表示駆動する階調表示駆動ステップと、全画素を第2の極限色(例えば、黒)である同一表示状態(以下、適宜「第2表示状態」という)へ変化させる消去駆動ステップと、を実行する。
演算部9は、現画像データメモリ7に記憶された現画像データ又は次画像データメモリ8に記憶された次画像データに基づいてタイミング制御情報を演算する。そして、演算部9は、演算したそのタイミング制御情報をコントローラ6に出力する。コントローラ6は、演算部9からのタイミング制御情報に応じてタイミング信号を生成する。そして、生成したタイミング信号をそれぞれデータ線駆動回路3、走査線駆動回路4に出力する。
表示部2には、データ線駆動回路3から列方向(Y方向)に並列に伸びるn本のデータ線X1からXnが延在するとともに、これらのデータ線と交差して走査線駆動回路4から行方向(X方向)に並列に伸びるm本の走査線Y1からYmが延在している。表示部2において、データ線(X1,X2,…Xn)と、走査線(Y1,Y2,…Ym)とが交差する各交差部に表示画素20がそれぞれ形成されている。このように、表示部2には、n行m列のマトリクス状に複数の表示画素20が配置されている。
データ線駆動回路3は、コントローラ6から供給されるタイミング信号に基づいて、各データ線(X1,X2,…Xn)に画素信号を供給する。本実施の形態に係る電気泳動表示装置1において、データ線駆動回路3は、高電位V1(例えば、15V)、低電位V2(例えば、−15V)、V1とV2の中間電圧であるVmid(例えば、0V)の3つの電位を選択可能に構成されている。
走査線駆動回路4は、コントローラ6から供給されるタイミング信号に基づいて、各走査線(Y1,Y2,…Ym)に任意のパルス幅の走査信号を同時に又は順番に供給する。これにより、駆動対象となる表示画素20に対して走査信号が供給される。走査信号によって階調制御対象となる画素を選択するので、走査信号のことを選択信号と呼ぶこともできる。
表示部2を構成する各表示画素20には、共通電位供給回路5から共通電位線11を介して共通電位Vcomが印加される。本実施の形態に係る電気泳動表示装置1において、共通電位供給回路5は、共通電位Vcomとして、高電位V1(例えば、15V)、低電位V2(例えば、−15V)、V1とV2の中間電圧であるVmid(例えば、0V)の3つの電位を選択可能に構成されている。すなわち、共通電位供給回路5は、データ線駆動回路3が画素信号として選択可能な3つの電圧V1,V2,Vminと同一電圧を選択可能に構成されている。
コントローラ6は、クロック信号、スタートパルス等のタイミング信号を、データ線駆動回路3、走査線駆動回路4及び共通電位供給回路5に供給して各回路を制御する。例えば、コントローラ6は、表示対象画素の階調データをデータ線駆動回路3または共通電位供給回路5に供給する。データ線駆動回路3または共通電位供給回路5は、階調データに応じて書込みパルスの印加回数及び電圧値を決定し、走査線駆動回路4のフレーム走査(画素行選択)動作に同期して対象画素に画素信号または共通電位を供給する。
図2は、表示画素20の電気的な構成を示す等価回路図である。なお、表示部2にマトリクス状に配置された各表示画素20は同一構成であるので、表示画素20を構成する各部には共通の符号を付して説明する。
表示画素20は、画素電極21と、共通電極22と、電気泳動表示インク23と、画素スイッチング用トランジスタ24と、保持容量25と、を備えている。画素スイッチング用トランジスタ24は、例えばTFT(Thin Film Transistor)で構成することができる。画素スイッチング用トランジスタ24のゲートは、対応する行の走査線(Y1,Y2,…Ym)に電気的に接続されている。画素スイッチング用トランジスタ24のソースは、対応する列のデータ線(X1,X2,…Xn)に電気的に接続されている。また、画素スイッチング用トランジスタ24のドレインは、画素電極21及び保持容量25に電気的に接続されている。画素スイッチング用トランジスタ24は、データ線駆動回路3からデータ線(X1,X2,…Xn)を介して供給される画素信号を、走査線駆動回路4から対応する行の走査線(Y1,Y2,…Ym)を介して供給される走査信号に応じたタイミングで、画素電極21及び保持容量25に出力する。
画素電極21には、データ線駆動回路3からデータ線(X1,X2,…Xn)及び画素スイッチング用トランジスタ24を介して、画素信号が供給される。画素電極21は、電気泳動表示インク23を介して共通電極22と互いに対向して配置されている。共通電極22は、共通電位Vcomが供給される共通電位線11に電気的に接続されている。
電気泳動表示インク23は、少なくとも1種類の電気泳動粒子が分散された液状体であり、電極間に図示しない封止材にて漏れ出さないように保持されている。
保持容量25は、誘電体膜を介して対向配置された一対の電極からなり、一方の電極が画素電極21及び画素スイッチング用トランジスタ24に電気的に接続され、他方の電極が共通電位線11に電気的に接続されている。例えば、保持容量25は、1回の選択で表示画素20の電極間に生じる駆動電圧がオフした後も電気泳動粒子を所定期間よりも長い時間に亘り駆動電圧に応じた方向へ移動させ続ける電荷を蓄積可能な容量サイズを有する。
次に、電気泳動表示装置1の表示部2の具体的な構成について、図3に基づいて説明する。図3は、電気泳動表示装置1における表示部2の部分断面図である。図3に示すように、表示部2は、素子基板28と、対向基板29とが、図示しないスペーサを介して対向配置され、基板間に電気泳動表示インク23が封入された構成となっている。なお、本実施の形態では、対向基板29側に画像を表示することを前提として説明する。
素子基板28は、例えば、ガラス又はプラスチック等からなる基板である。素子基板28上には、ここでは図示を省略するが、図2を参照して上述した画素スイッチング用トランジスタ24、保持容量25、走査線(Y1,Y2,…Ym)、データ線(X1,X2,…Xn)、共通電位線11などが作り込まれた積層構造が形成されている。この積層構造の上層側に、複数の画素電極21がマトリクス状に設けられている。
対向基板29は、例えば、ガラス又はプラスチック等からなる光透過性の基板である。対向基板29における素子基板28との対向面上には、共通電極22が、複数の画素電極21と対向して形成されている。共通電極22は、例えば、マグネシウム銀(MgAg)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電材料から形成されている。
電気泳動表示インク23は、少なくとも正又は負に帯電した第1の色を有する電気泳動粒子とそれとコントラスト表示可能となるような第2の色に着色された分散媒とからなる構成や、少なくとも正又は負に帯電した第1の色を有する第1の電気泳動粒子と、第1の電気泳動粒子とは異なる帯電特性を有し、第1の色とコントラスト表示可能となるような第2の色を有する第2の電気泳動粒子と分散媒とからなる構成をとることが可能である。
本実施の形態では、正に帯電した黒色粒子83と、負に帯電した白色粒子82と、これらの黒色粒子83及び白色粒子82を分散させる分散媒81と、からなる構成を例にとって説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、白色、黒色の粒子をコントラスト表示可能な範囲で任意に選択することにより、例えば、赤色、緑色、青色などの粒子に変えることによって、表示部2の表示面を赤色表示、緑色表示、青色表示などにすることができるものである。
画素電極21と共通電極22との間に、相対的に共通電極22の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、正に帯電した黒色粒子83は、クーロン力によって画素電極21側に引き寄せられる一方、負に帯電した白色粒子82は、クーロン力によって共通電極22側に引き寄せられる。この結果、表示面側(共通電極22側)には、白色粒子82が集まり、表示部2の表示面は白色表示となる。一方、画素電極21と共通電極22との間に、相対的に画素電極21の電位が高くなるように(相対的に共通電極22の電位が低くなるように)電圧が印加された場合には、正に帯電した黒色粒子83は、クーロン力によって共通電極22側に引き寄せられると一方、負に帯電した白色粒子82は、クーロン力によって画素電極21側に引き寄せられる。この結果、表示面側(共通電極22側)には、黒色粒子83が集まり、表示部2の表示面は黒色表示となる。
次に、以上のように構成された電気泳動表示装置1における駆動動作について説明する。本実施の形態に係る電気泳動表示装置1においては、次画像に対する現画像の映り込みを抑制して表示性能を向上すべく、現画像データを消去して次画像データを表示する前に、全画素を第1の極限色である同一の第1表示状態(例えば、全白)にするリセット駆動動作を行う。このリセット駆動動作は、少なくとも上述したネガ印加駆動ステップ及び全画素同一表示駆動ステップを含む。また、このリセット駆動動作は、上述した消去駆動ステップを含むこともできる。なお、消去駆動ステップは、全画素同一表示駆動ステップの直前(より具体的には、ネガ印加駆動ステップの後、全画素同一表示駆動ステップの直前)のタイミングで行われる。以下、これらのネガ印加駆動ステップ、全画素同一表示駆動ステップ及び消去駆動ステップについて順番に説明する。
まず、電気泳動表示装置1におけるネガ印加駆動ステップについて説明する。ネガ印加駆動ステップは、現画像データから算出されるネガデータ(ネガティブデータ)に基づいて対象画素を駆動するステップである。ネガデータは、現画像を構成する描画画素及び/又は背景画素から算出される。これらの現画像を構成する描画画素及び/又は背景画素については後述する。ネガ印加駆動ステップにおいては、後述するネガ印加駆動波形又はポジ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動する。特に、ネガ印加駆動ステップにおいては、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形又はポジ印加駆動波形によるスキャン回数及び又は印加幅を変化させる。
ここで、ネガ印加駆動ステップで用いられるネガ(ネガティブ)印加駆動波形及びポジ(ポジティブ)印加駆動波形の構成例について説明する。なお、以下においては、現画像データを構成する画素のうち、第1の極限色(例えば、白色)のままの画素を背景画素と呼ぶものとし、現画像データを構成する画素のうち、第1の極限色から第2の極限色(例えば、黒色)に至る中間色の画素及び第2の極限色の画素を描画画素と呼ぶものとする。
図4は、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1で用いられるネガ印加駆動波形の構成例の説明図である。図5は、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1で用いられるポジ印加駆動波形の構成例の説明図である。なお、図4及び図5においては、説明の便宜上、表示部20を構成する9つの表示画素20を用いて説明する。また、図4及び図5においては、表示画素20がG1〜G4の4階調を有する場合について示している。
図4に示すように、ネガ印加駆動波形には、N1〜N3の3種類の最小波形単位(波形単位)のいずれか1つ又は組み合わせが含まれる。N1は、現画像データの描画画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスで構成される波形単位である(第1の最小波形単位)。N2は、現画像データの背景画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスで構成される波形単位である(第2の最小波形単位)。N3は、現画像データの全画素にネガを書き込む1つ又は複数のパルスで構成される波形単位である(第3の最小波形単位)。
ここで、「ネガを書き込む」とは、対象画素を表示するために印加されたパルス(言い換えると、現画像を構成する画素(描画画素及び/又は背景画素)を書き込む際に印加されたパルス)と逆極性を有するパルスを印加することをいう。なお、この逆極性を有するパルスは、対象画素を表示するために印加されたパルスと必ずしも一致しない。すなわち、この逆極性を有するパルスは、対象画素を表示するために印加されたパルスにおける電圧と印加時間との積の絶対値と異なるものであってもよい。これにより、逆極性を有するパルスを、対象画素を表示するために印加されたパルスにおける電圧と印加時間との積の絶対値と同一値として印加する場合と比べて制御を簡素化できる。
例えば、G4の階調で表された描画画素のみに波形単位N1に応じた駆動信号(画素信号)が印加されると、例えば、描画画素の階調はG2に変更される。一方、G1の階調で表された背景画素のみに波形単位N2に応じた駆動信号が印加されると、例えば、背景画素の階調はG3に変更される。また、全画素(描画画素及び背景画素)に対して波形単位N3に応じた駆動信号が印加されると、G4の階調で表された描画画素の階調がG2に変更される一方、G1の階調で表された背景画素の階調がG3に変更される。なお、ここでは、波形単位N1〜N3に応じた駆動信号の印加により、表示画素20の階調が2段階変化する場合について説明するが、階調変化については任意に設定できる。
一方、図5に示すように、ポジ印加駆動波形には、P1〜P3の3種類の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせが含まれる。P1は、現画像データの描画画素のみにポジを書き込む1つ又は複数のパルスで構成される最小波形単位である(第4の最小波形単位)。P2は、現画像データの背景画素のみにポジを書き込む1つ又は複数のパルスで構成される最小波形単位である(第5の最小波形単位)。P3は、現画像データの全画素にポジを書き込む1つ又は複数のパルスで構成される最小波形単位である(第6の最小波形単位)。
ここで、「ポジを書き込む」とは、対象画素を表示するために印加されたパルス(言い換えると、現画像を構成する画素(描画画素及び/又は背景画素)を書き込む際に印加されたパルス)と逆極性を有するパルスを印加することをいう。なお、この逆極性を有するパルスは、対象画素を表示するために印加されたパルスと必ずしも一致しない。すなわち、この逆極性を有するパルスは、対象画素を表示するために印加されたパルスにおける電圧と印加時間との積の絶対値と異なるものであってもよい。これにより、逆極性を有するパルスを、対象画素を表示するために印加されたパルスにおける電圧と印加時間との積の絶対値と同一値として印加する場合と比べて制御を簡素化できる。
例えば、G2の階調で表された描画画素のみに波形単位P1に応じた駆動信号(画素信号)が印加されると、例えば、描画画素の階調はG4に変更される。一方、G3の階調で表された背景画素のみに波形単位P2に応じた駆動信号が印加されると、例えば、背景画素の階調はG1に変更される。また、全画素(描画画素及び背景画素)に対して波形単位P3に応じた駆動信号が印加されると、G2の階調で表された描画画素の階調がG4に変更される一方、G3の階調で表された背景画素の階調がG1に変更される。なお、ここでは、波形単位P1〜P3に応じた駆動信号の印加により、表示画素20の階調が2段階変化する場合について説明するが、階調変化については任意に設定できる。
ネガ印加駆動ステップにおいては、詳細について後述するように、共通電極22に印加される電位と画素電極21に印加される電位との差により、上述した複数の波形単位N1〜N3、P1〜P3における所望の画素(描画画素、背景画素又は全画素)に駆動信号(画素信号)が印加される。例えば、ネガ印加駆動ステップにおいては、共通電極22を画素電極21に対して高電位(低電位)に設定して描画画素及び/又は背景画素を構成する表示画素20の階調を変化させることができる。
次に、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1における全画素同一表示駆動ステップについて説明する。全画素同一表示駆動ステップは、表示部20上の全画素を、第1の極限色である同一の第1表示状態(例えば、全白)へ変化させるステップである。例えば、この全画素同一表示駆動ステップは、ネガ印加駆動ステップ(消去駆動ステップ)を行った後に行われる。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置1の全画素同一表示駆動ステップにおいては、例えば、コモン振りを行って表示部2を構成する全ての画素を同一の第1表示状態にする。しかしながら、全画素同一表示駆動ステップにおいては、表示部2を構成する全ての画素を同一の第1表示状態にする駆動方法であれば、コモン振りが適用される場合に限定されず適宜変更が可能である。
全画素同一表示駆動ステップにおいては、共通電極22に印加される共通電位Vcomを変化させるコモン振りが適用され、全ての表示画素20が同一の第1表示状態に設定される。例えば、全画素同一表示駆動ステップにおいては、共通電極22を画素電極21に対して高電位に設定して全ての表示画素20を第1表示状態(例えば、全白状態)に変化させることができる。
次に、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1における消去駆動ステップについて説明する。消去駆動ステップは、表示部20上の全画素を、第2の極限色である同一の第2表示状態(例えば、全黒)へ変化させるステップである。例えば、この消去駆動ステップは、ネガ印加駆動ステップを行った後であって、全画素同一表示駆動ステップの直前に行われる。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置1の消去駆動ステップにおいては、全画素同一表示駆動ステップと同様に、例えば、コモン振りを行って表示部2を構成する全ての画素を同一の第2表示状態にする。しかしながら、消去駆動ステップにおいては、表示部2を構成する全ての画素を同一の第2表示状態にする駆動方法であれば、コモン振りが適用される場合に限定されず、適宜変更が可能である。
消去駆動ステップにおいては、共通電極22に印加される共通電位Vcomを変化させるコモン振りが適用され、全ての表示画素20が同一の第2表示状態に設定される。例えば、消去駆動ステップにおいては、共通電極22を画素電極21に対して低電位に設定して全ての表示画素20を第2表示状態(例えば、全黒状態)に変化させることができる。
上述した全画素同一表示駆動ステップ及び消去駆動ステップで適用されるコモン振りにおいては、例えば、全ての走査線Y1〜Ymに対して同時に走査信号を供給して全ての表示画素20に同時に駆動電圧を印加する方式(全走査線同時選択方式)と、各走査線Y1〜Ymに対して順次に走査信号を供給して必要な表示画素20に駆動電圧を順番に印加する方式(走査線順次選択方式)とが適用される。一方、上述したネガ画像表示駆動ステップ及びポジ画像表示駆動ステップにおいては、例えば、各走査線Y1〜Ymに対して順次に走査信号を供給して必要な表示画素20に駆動電圧を順番に印加する方式(走査線順次選択方式)が適用される。
以下、全走査線同時選択方式、走査線順次選択方式を用いたコモン振りについて図6、図7に基づいて説明する。図6は、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1における全走査線同時選択方式によるコモン振りを用いた全画素同一表示駆動ステップの説明図である。図7は、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1における走査線順次選択方式によるコモン振りを用いた全画素同一表示駆動ステップの説明図である。なお、図6、図7に示すコモン振りにおいては、画素電極21及び共通電極22に印加される高電位の電圧V1として15Vを用いる一方、低電位の電圧V2として−15Vを用い、これらの中間電圧Vmidとして0Vを用いて説明する。
図6に示すように、全走査線同時選択方式を用いたコモン振りにおいては、共通電極22に15Vの電圧V1が印加され、画素電極21に−15Vの電圧V2が印加される。また、全ての走査線Y1〜Ymに対して同時に走査信号(オン電位)が供給される。これにより、各表示画素20の電気泳動表示インク23には、V1−V2の駆動電圧(すなわち、30V)が印加される。
図7に示すように走査線順次選択方式を用いたコモン振りにおいては、各走査線Y1〜Ymに対して順次に走査信号(オン電位)が供給され、この走査信号が供給されるタイミングで該当する画素電極21に電圧V2、共通電極22に電圧V1が印加される点で、図6に示した全走査線同時選択方式を用いたコモン振りと相違する。図7Aにおいては、フレーム先頭の走査線Y1に対して走査信号が供給された場合について示し、図7Bにおいては、フレーム最後の走査線Ymに対して走査信号が供給された場合について示している。なお、走査線Y2〜Y(m−1)については、走査線Y1に対する走査信号の供給タイミングと、Ymに対する走査信号の供給タイミングとの間で、順次シフトしたタイミングで走査信号が供給される。
次に、ネガ印加駆動ステップにおいて、走査線順次選択方式により最小波形単位N1〜N3、P1〜P3に応じた駆動信号を表示画素20に供給する場合の駆動波形について説明する。図8及び図9は、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1のネガ印加駆動ステップにおいて、走査線順次選択方式により走査信号を表示画素20に供給する場合の駆動波形の説明図である。なお、図8及び図9においては、図4に示す最小波形単位N1に応じた駆動信号を供給する場合について示している。また、図8及び図9においては、描画画素(背景画素)がG1〜G4の4階調を有する場合について示している。さらに、図8及び図9においては、説明の便宜上、最小波形単位N1に応じた駆動信号の印加により、表示画素20の階調が1段階変化する場合について説明する。
最小波形単位N1に応じた駆動信号を供給する場合、背景画素においては、図8に示すように、共通電極22の電圧が中間電圧Vmid(0V)に維持された状態となっている。一方、描画画素においては、共通電極22の電圧が中間電圧Vmid(0V)に維持され、画素電極21に高電位の電圧V1が印加される。描画画素に対する電圧V1の印加回数は、その階調に応じて変化する。例えば、描画画素の階調がG1である場合、画素電極21に電圧V1が1回印加される。これにより、描画画素の階調がネガ方向(すなわち、描画画素が白画素に近づく方向)に1段階変化することとなる。また、描画画素の階調がG2である場合、画素電極21に電圧V1が2回印加される。これにより、描画画素の階調がネガ方向に2段階変化することとなる。同様に、描画画素の階調がG3、G4である場合、それぞれ画素電極21に電圧V1が3回、4回印加される。
図8においては、描画画素を構成する画素電極21に波形単位N1に応じた駆動信号を複数回供給する場合に連続して駆動信号を印加する場合について示している。図9においては、描画画素を構成する画素電極21に波形単位N1に応じた駆動信号を複数回供給する場合に分割して駆動信号を供給する点で、図8に示す駆動波形と相違する。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置1においては、これらのようなネガ印加駆動ステップと、消去駆動ステップと、全画素同一表示駆動ステップとを組み合わせてリセット駆動動作が行われる。図10及び図11は、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1におけるリセット駆動動作の一例の説明図である。図10においては、消去駆動ステップが含まれないリセット駆動動作の一例を示している。図11においては、消去駆動ステップが含まれるリセット駆動動作の一例を示している。なお、図10及び図11においては、ネガ印加駆動ステップとして、説明の便宜上、5つのネガ印加駆動ステップが含まれる場合について示している。
図10の上段に示す組み合わせにおいては、ネガ印加駆動動作にて、ネガ印加駆動波形による駆動と、ポジ印加波駆動波形による駆動とを複数回(ここでは、2回)行う場合について示している。具体的には、1回目のネガ印加駆動ステップ(ネガ印加駆動1)において、描画画素のみにネガ印加駆動波形による駆動信号を印加し(N1)、2回目のネガ印加駆動ステップ(ネガ印加駆動2)において、背景画素のみにネガ印加駆動波形による駆動信号を印加する(N2)。また、3回目のネガ印加駆動ステップ(ネガ印加駆動3)において、描画画素のみにポジ印加駆動波形により駆動信号を印加し(P1)、4回目のネガ印加駆動ステップ(ネガ印加駆動4)において、背景画素のみにポジ印加駆動波形により駆動信号を印加する(P2)。そして、これらのネガ印加駆動動作を行った表示画素20に対して全画素同一表示駆動を行う。
図10の中段に示す組み合わせにおいては、ネガ印加駆動動作にて、ネガ印加駆動波形による駆動と、ポジ印加波駆動波形による駆動とを1回ずつ行う場合について示している。具体的には、ネガ印加駆動1において、描画画素のみにネガ印加駆動波形による駆動信号を印加し(N1)、ネガ印加駆動2において、描画画素のみにポジ印加駆動波形による駆動信号を印加する(P1)。そして、これらのネガ印加駆動動作を行った表示画素20に対して全画素同一表示駆動を行う。
図10の下段に示す組み合わせにおいては、ネガ印加駆動動作にて、ネガ印加駆動波形による駆動と、ポジ印加波駆動波形による駆動とを1回ずつ行う場合について示している。具体的には、ネガ印加駆動1において、全画素(すなわち、描画画素及び背景画素)にネガ印加駆動波形による駆動信号を印加し(N3)、ネガ印加駆動2において、全画素(すなわち、描画画素及び背景画素)にポジ印加駆動波形による駆動信号を印加する(P3)。そして、これらのネガ印加駆動動作を行った表示画素20に対して全画素同一表示駆動を行う。
図11の上段に示す組み合わせにおいては、ネガ印加駆動動作にて、5回目の画像表示駆動ステップ(ネガ印加駆動5)において、背景画素のみにネガ印加駆動波形による駆動信号を印加する(N2)点において、図10の上段に示す組み合わせと相違する。そして、これらのネガ印加駆動を行った表示画素20に対して消去駆動動作が行われる。この消去駆動動作においては、全画素を第1表示状態(例えば、全白)にした後、全画素を第2表示状態(全黒)にする。そして、これらの消去駆動動作を行った表示画素20に対して全画素同一表示駆動を行う。
図11の中段に示す組み合わせにおいては、ネガ印加駆動動作にて、ネガ印加駆動5において、背景画素のみにネガ印加駆動波形による駆動信号を印加する(N2)点において、図10の中段に示す組み合わせと相違する。そして、これらのネガ印加駆動動作を行った表示画素20に対して消去駆動動作が行われる。この消去駆動動作においては、全画素を第1表示状態(例えば、全白)にした後、全画素を第2表示状態(全黒)にする。そして、これらの消去駆動動作を行った表示画素20に対して全画素同一表示駆動を行う。
図11の下段に示す組み合わせにおいては、ネガ印加駆動動作にて、ネガ印加駆動5において、背景画素のみにネガ印加駆動波形による駆動信号を印加する(N2)点において、図10の下段に示す組み合わせと相違する。そして、これらのネガ印加駆動動作を行った表示画素20に対して消去駆動動作が行われる。この消去駆動動作においては、全画素を第1表示状態(例えば、全白)にした後、全画素を第2表示状態(全黒)にする。そして、これらの消去駆動動作を行った表示画素20に対して全画素同一表示駆動を行う。
図10、図11に示す全画素同一表示駆動動作、消去駆動動作においては、上述した全走査線同時選択方式と、走査線順次選択方式とを選択できる。全画素同一表示駆動動作に関し、図10においては走査線順次選択方式(順次選択方式)が選択され、図11においては全走査線同時選択方式(同時選択方式)が選択される場合について説明しているが、それぞれ異なる方式を適用することも可能である。また、消去駆動動作に関し、図11においては、全走査線同時選択方式(同時選択方式)が選択される場合について説明しているが、異なる方式(走査線順次選択方式(順次選択方式))を適用することも可能である。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置1においては、ネガ印加駆動ステップにおいて、現画像の描画画素及び/又は背景画素にネガを書き込む波形単位N1〜N3を含むネガ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動する。これにより、全画素を第1表示状態(全白状態)へ変化させる前に、現画像の描画画素や背景画素に応じてこれらの画素に柔軟にネガを書き込むことができる。この結果、次画像を表示する前に効果的に凝集する帯電粒子の解離や画素電極からの帯電粒子の引き離しを行うことができるので、次画像に対する現画像の映り込みを抑制して表示性能を向上することが可能となる。
特に、ネガ印加駆動ステップにおいては、現画像を構成する描画画素のみにネガを書き込む波形単位N1、現画像を構成する背景画素のみにネガを書き込む波形単位N2、現画像の全画素にネガを書き込む波形単位N3のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動する。このように背景画素と描画画素とを区別してネガを書き込むことができるので、背景画素又は描画画素に対応する帯電粒子の凝集状態や画素電極への付着状態に応じて効果的にネガを書き込むことができる。
また、ネガ印加駆動ステップにおいては、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形(ポジ印加駆動波形)によるスキャン回数を変化させている(図8、図9参照)。このように現画像の階調レベルに関する情報を利用することにより、現画像の階調レベルに応じて柔軟に現画像の描画画素や背景画素にネガ(ポジ)を書き込むことができる。これにより、画素電極からの帯電粒子の引き離しを効率的に行うことができる。また、現画像の階調レベルを超えてネガ印加駆動波形(ポジ印加駆動波形)によるスキャンが行われるのを回避できるので、このようなスキャンに伴って画素電極に帯電粒子が付着するのを防止することが可能となる。
さらに、ネガ印加駆動ステップにおいては、ネガ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動した後、現画像の描画画素及び/又は背景画素にポジを書き込む最小波形単位P1〜P3を含むポジ印加駆動波形を用いて対象画素を駆動する。これにより、全画素を第1表示状態(全白状態)へ変化させる前に、現画像の描画画素や背景画素に応じてこれらの画素に柔軟にポジを書き込むことができる。この結果、より効果的に凝集する帯電粒子の解離や画素電極からの帯電粒子の引き離しを行うことが可能となる。
さらに、実施の形態に係る電気泳動表示装置1においては、全画素を第2の極限色である同一の第2表示状態(例えば、全黒状態)へ変化させる消去駆動ステップを、全画素同一表示駆動ステップの直前に実行する。これにより、全画素同一表示駆動ステップの直前に全画素を第2表示状態に変化させることができるので、次画像を表示する前により効果的に凝集する帯電粒子の解離や画素電極からの帯電粒子の引き離しを行うことが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ネガ印加駆動ステップにおいては、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形(ポジ印加駆動波形)によるスキャン回数を変化させる場合について説明している。しかしながら、ネガ印加駆動ステップにおけるネガ印加駆動波形(ポジ印加駆動波形)の態様については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、ネガ印加駆動ステップにおいては、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形(ポジ印加駆動波形)による印加幅を変化させるようにしてもよい。また、ネガ印加駆動波形(ポジ印加駆動波形)によるスキャン回数及び印加幅の双方を変化させるようにしてもよい。これらのように変更する場合においても、現画像の階調レベルに応じて柔軟に現画像の描画画素や背景画素にネガを書き込むことができる。
1 電気泳動表示装置
2 表示部
3 データ線駆動回路
4 走査線駆動回路
5 共通電位供給回路
6 コントローラ
7 現画像データメモリ
8 次画像データメモリ
9 演算部
11 共通電位線
20 表示画素
21 画素電極
22 共通電極
23 電気泳動表示インク
24 画素スイッチング用トランジスタ
25 保持容量
28 素子基板
29 対向基板
81 分散媒
82 白色粒子
83 黒色粒子

Claims (8)

  1. 少なくとも一方が光透過性を有する一対の基板と、
    一方の前記基板の基板面にマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
    他方の前記基板の基板面に前記複数の画素電極に対向して配置された共通電極と、
    前記基板間に封入され、1又は2種類以上の電気泳動粒子が分散する電気泳動表示インクと、
    前記画素電極が行毎に接続された複数のデータ線に対して個別に画素信号を供給する第1の駆動回路と、
    前記複数のデータ線上に夫々設けられ、オン状態において当該データ線に供給される前記画素信号を対応する前記画素電極に印加する複数のスイッチと、
    前記スイッチが列毎に接続された複数の走査線を、前記スイッチをオン状態にする走査信号によって走査する第2の駆動回路と、
    前記各画素電極と前記共通電極との間にそれぞれ並列に接続された複数の保持容量と、
    を具備した電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動するネガ印加駆動ステップと、
    全画素を第1の極限色である同一表示状態へ変化させる全画素同一表示駆動ステップと、
    次画像データに基づいて第1の極限色以外の画素を階調表示駆動する階調表示駆動ステップと、
    を具備し、
    現画像を構成する画素のうち第1の極限色のままの画素を背景画素、現画像を構成する画素のうち第1の極限色から第2の極限色に至る中間色の画素及び第2の極限色の画素を描画画素とし、現画像の描画画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第1の最小波形単位、現画像の背景画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第2の最小波形単位、現画像の全画素にネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第3の最小波形単位とし、
    前記ネガ印加駆動ステップにおいて、
    前記第1から第3の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形を用いて駆動し、
    現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形によるスキャン回数及び/又は印加幅を変化させる
    ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  2. 現画像の描画画素のみにポジを書き込む1つ又は複数のパルスを第4の最小波形単位、現画像の背景画素のみにポジを書き込む1つ又は複数のパルスを第5の最小波形単位、現画像の全画素にポジを書き込む1つ又は複数のパルスを第6の最小波形単位とし、
    前記ネガ印加駆動ステップにおいて、
    さらに前記第1から第6の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形及び/又はポジ印加駆動波形を用いて駆動し、
    現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形及びポジ印加駆動波形によるスキャン回数及び/又は印加幅を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  3. 全画素を第2の極限色である同一表示状態へ変化させる消去駆動ステップを更に具備し、前記全画素同一表示駆動ステップの直前に実行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  4. 前記消去駆動ステップは、
    第2の電圧V2を前記共通電極に印加し、第1の電圧V1を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を用いて全画素に一斉に駆動電圧を印加して全画素を第2の極限色である同一表示状態にすることを特徴とする請求項3記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  5. 前記消去駆動ステップは、
    第2の電圧V2を前記共通電極に印加し、第1の電圧V1を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を順次走査する駆動を1または複数フレーム繰り返すことで全画素を第2の極限色である同一表示状態にすることを特徴とする請求項3記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  6. 前記全画素同一表示駆動ステップは、
    第1の電圧V1を前記共通電極に印加し、第2の電圧V2を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を用いて全画素に一斉に駆動電圧を印加して全画素を第1の極限色である同一表示状態にすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  7. 前記全画素同一表示駆動ステップは、
    第1の電圧V1を前記共通電極に印加し、第2の電圧V2を画素信号として前記各データ線に印加した状態で、前記複数の走査線を順次走査する駆動を1または複数フレーム繰り返すことで全画素を第1の極限色である同一表示状態にすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電気泳動表示装置の駆動方法。
  8. 少なくとも一方が光透過性を有する一対の基板と、
    一方の前記基板の基板面にマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
    他方の前記基板の基板面に前記複数の画素電極に対向して配置された共通電極と、
    前記基板間に封入され、1つ又は2種類以上の電気泳動粒子が分散する電気泳動表示インクと、
    前記画素電極が行毎に接続された複数のデータ線に対して個別に画素信号を供給する第1の駆動回路と、
    前記複数のデータ線上に夫々設けられ、オン状態において当該データ線に供給される前記画素信号を対応する前記画素電極に印加する複数のスイッチと、
    前記スイッチが列毎に接続された複数の走査線を、前記スイッチをオン状態にする走査信号によって走査する第2の駆動回路と、
    前記各画素電極と前記共通電極との間にそれぞれ並列に接続された複数の保持容量と、
    を具備し、
    現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動し、全画素を第1の極限色である同一表示状態へ変化させ、次画像データに基づいて第1の極限色以外の画素を階調表示駆動する電気泳動表示装置であって、
    現画像を構成する画素のうち第1の極限色のままの画素を背景画素、現画像を構成する画素のうち第1の極限色から第2の極限色に至る中間色の画素及び第2の極限色の画素を描画画素とし、現画像の描画画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第1の最小波形単位、現画像の背景画素のみにネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第2の最小波形単位、現画像の全画素にネガを書き込む1つ又は複数のパルスを第3の最小波形単位とし、
    現画像データから算出されるネガデータに基づいて対象画素を駆動する際、前記第1から第3の最小波形単位のいずれか1つ又は組み合わせを含むネガ印加駆動波形を用いて駆動し、現画像の階調レベルに応じて、ネガ印加駆動波形によるスキャン回数及び/又は印加幅を変化させる
    ことを特徴とする電気泳動表示装置。
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