JP2015081518A - エンジンの動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロッカーアームとバルブステムとの間の当接部をより効率的に潤滑する。【解決手段】エンジンの支持部11に揺動自在に支持されたロッカーアーム20と、軸状のバルブステム5bの一端aにバルブの弁孔4に接離する傘部5aが設けられ他端bの端面又は他端に装着されたキャップ7の端面にロッカーアーム20が当接するバルブ部材5とを備えたエンジンの動弁構造において、ロッカーアーム20は、そのロッカーアーム20を貫通しその開口がバルブステム5bの他端bの端面又はキャップ7の端面に臨む給油孔22を備える構成を採用した。傘部5aが弁孔4を完全に閉鎖する最小リフト時に、給油孔22の開口は、最小リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面又はキャップ7の端面との接触点と、最大リフト時におけるロッカーアームとバルブステム5bの他端bの端面又はキャップ7の端面との接触点との間に位置している。【選択図】図1
Description
この発明は、吸排気弁を開閉動作させるエンジンの動弁装置に関する。
従来から、エンジンの吸排気弁を開閉動作させる動弁装置として、ロッカーアームを用いた構造がある。
ロッカーアームは、エンジンのシリンダヘッドに設けた支持部に揺動自在に支持され、カムの回転に伴って揺動を繰り返すようになっている。
吸排気弁としては、それぞれ軸状のバルブステムの一端に弁体部である傘部が設けられたバルブ(以下、「バルブ部材」と称する。)が用いられる。バルブ部材は、バルブスプリングによって、傘部が弁孔を閉じる方向に付勢されている。傘部が弁孔に接離することによって、吸排気弁は開閉する。
バルブステムの他端、すなわち、傘部を設けた側の反対側の端部の端面には、ロッカーアームの揺動端部が当接する。
ロッカーアームの揺動により、ロッカーアーム先端の揺動端部がバルブステムに近づく側へ移動し、バルブステムの他端をバルブスプリングの付勢力に抗して押圧すれば、吸気弁や排気弁を開弁する。また、ロッカーアームの揺動端部がバルブステムの端部から離れる方向へ移動すれば、バルブ部材はバルブスプリングの付勢力によって移動し、吸気弁や排気弁を閉弁する。
なお、特許文献1には、バルブをオイル潤滑するために、ロッカーアームの揺動端部に、給油用の貫通孔を設けた技術が開示されている。
上記特許文献1によれば、ロッカーアームに設けた給油用の貫通孔を通じて、シリンダヘッド側のオイルをバルブ側へ供給することができる。
しかし、上記特許文献1の貫通孔はロッカーアーム揺動端部のうち、特にバルブステム側面を挟み込む箇所に設けられており、この給油孔の直下にはバルブステムは位置しておらず、オイルはバルブステムにほとんど当たることなく、燃焼室側に落下していく。このため、ロッカーアームとバルブステムとの当接部を潤滑する機能を果たしていない。ロッカーアームとバルブステムとの当接部は、ロッカーアームの揺動とともに常に互いに摺接しているので、摩耗防止等のため効率的に潤滑することが望ましい。また、バルブステムの他端にエンドキャップと呼ばれるキャップを装着する場合は、そのロッカーアームとキャップとの当接部を、同じく効率的に潤滑することが望ましい。
そこで、この発明の課題は、ロッカーアームとバルブステムとの間の当接部、又は、ロッカーアームとバルブステムに装着したキャップとの当接部をより効率的に潤滑することである。
上記の課題を解決するために、この発明は、シリンダヘッドの支持部に揺動自在に支持されたロッカーアームと、軸状のバルブステムの一端にバルブの弁孔に接離する傘部が設けられ他端の端面又は他端に装着されたキャップの端面に前記ロッカーアームが当接するバルブ部材とを備えたエンジンの動弁構造において、前記ロッカーアームは、そのロッカーアームを貫通しその開口が前記バルブステムの他端の端面又は前記キャップの端面に臨む給油孔を備える構成を採用した。
このとき、前記傘部が前記弁孔を完全に閉鎖する最小リフト時に、前記給油孔の開口は、前記最小リフト時における前記ロッカーアームと前記バルブステムの他端の端面又は前記キャップの端面との接触点と、最大リフト時における前記ロッカーアームと前記バルブステムの他端の端面又は前記キャップの端面との接触点との間に位置する構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記給油孔の内面は、前記バルブステムに面する側と反対側の面への開口から、前記バルブステム側の面への開口に向かって徐々に狭くなるテーパ穴である構成を採用することができる。
また、これらの各態様において、前記ロッカーアームは、前記バルブステムに面する側と反対側の面に凹状のオイル溜まりを備え、前記給油孔は、前記オイル溜まりに開口している構成を採用することができる。
さらに、これらの各態様において、前記ロッカーアームはカムシャフトの回転によって揺動し、前記カムシャフトはその上方又は側方に備えたオイルパイプに設けられた第一オイル供給部から噴射されるオイルによって潤滑されるようになっており、前記オイルパイプは、前記ロッカーアームの給油孔に向かってオイルを噴射する第二オイル供給部を備える構成を採用することができる。
この発明によれば、ロッカーアームに備えた給油孔の開口をバルブステムの端面又はキャップの端面に臨ませたので、ロッカーアームとバルブステムの他端の端面との間又はキャップの端面との間の摺接部を効率的に潤滑することができる。
また、最小リフト時に給油孔の開口が、その最小リフト時におけるロッカーアームと他端の端面又はキャップの端面との接触点と、最大リフト時におけるロッカーアームとバルブステムの他端の端面又はキャップの端面との接触点との間に位置するようにしたので、給油孔を通過したオイルは、バルブステムの他端の端面又はキャップの端面全域に行きわたりやすい。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態は、自動車用エンジンの動弁装置10である。図面では、この発明に直接関係する部材、手段のみを示し、他の部材等については図示省略している。また、図面では、一つのシリンダ1のみを示しているが、エンジンは、単気筒であってもよいし、複数のシリンダ1を備えた多気筒であってもよい。
図1に示すように、シリンダ1には、燃焼室2に通じる吸気ポート3と、この吸気ポート3の弁孔4を開閉するバルブ5(以下「バルブ部材5」と称する。)が設けられている。吸気ポート3内には、その吸気ポート3内に燃料を噴射する燃料噴射装置(図示せず)が設けられ、吸気ポート3内の吸入空気に燃料を噴射し混合気を形成する。以下、この吸気ポート3を例にエンジンの動弁装置10について説明するが、排気ポートにおいても同様の構造を採用することができる。なお、エンジンは、燃料噴射装置を吸気ポート3内に設けるものに限らず、燃焼室2内に設けられて、燃焼室2内の吸入空気に燃料を噴射し混合気を形成する、筒内直接噴射式エンジンであってもよい。
動弁装置10は、図1に示すように、バルブ部材5と、そのバルブ部材5を弁孔4の閉弁方向に付勢する弾性部材6(以下、「バルブスプリング6」と称する。)と、エンジンのシリンダ1に設けた支持部11に揺動自在に支持されたロッカーアーム20とを備える。バルブステム5bは、筒状のバルブステムガイド5cを介して、シリンダ1に形成されたバルブ挿通孔5dに挿通され、シリンダ1に対して軸方向へ進退自在である。
バルブスプリング6は、その下端、すなわち、燃焼室2に近い側の端部が受け部材6aを介してシリンダ1に支持され、その上端、すなわち、シリンダヘッド側の端部は、リテーナ6b及びコッタ6cを介してバルブステム5bに固定されている。リテーナ6bは円環状部材であり、その外周部でバルブスプリング6の上端を支持する。リテーナ6bの内周部には、コッタ6cを介してバルブステム5bが挿通される。
コッタ6cは、外周面が円錐面となっている2つ割りの分割コレットである。このコッタ6cが、同じく円錐面で構成されるリテーナ6bの内周面と、バルブステム5bの外周面とにそれぞれ面接触し、バルブステム5bとリテーナ6bを固定する。このとき、コッタ6cの内面には抜け止め突起6dが設けられており、この抜け止め突起6dがバルブステム5bの外周面に形成された抜け止め凹部5eに入り込んで軸方向への抜け止め機能を発揮する。
なお、この実施形態では、バルブステム5bは、コッタ6c及びリテーナ6bに対して軸周り相対回転不能とされているが、このバルブステム5bを、コッタ6c及びリテーナ6bに対して軸周り相対回転可能に支持する構造を採用する場合もある。
ロッカーアーム20は、図2に示すように、支持端部20aから揺動端部20bまでプレス加工等によって形成された長手状の本体部材20cを備え、その本体部材20cの長手方向の中程に、カム30と摺接して力点として機能するローラ21を備える。ローラ21は支持軸21aによって本体部材20cに回転自在に支持されている。
支持端部20aには、シリンダ1側に設けた前記支持部11の凹部に嵌って、ロッカーアーム20を揺動可能に支持する支点部材25が設けられている。この実施形態では、支持部11の凹部内面を球面とし、また、支点部材25の外面を、その凹部内面に摺接する球面とすることにより、その球面同士の摺接によって、ロッカーアーム20の揺動端部20bが上下に揺動するようになっている。
支点部材25の本体部材20cへの固定は、その支点部材25と一体のボルト26が、本体部材20cに設けられた孔に挿通され、ナット27で締結されて一体化している。
支点部材25の本体部材20cへの固定は、その支点部材25と一体のボルト26が、本体部材20cに設けられた孔に挿通され、ナット27で締結されて一体化している。
バルブ部材5は、軸状のバルブステム5bの一端aに、弁孔4に接離する弁体部として機能する傘部5aが設けられている。また、バルブステム5bの他端bは、ロッカーアーム2の揺動端部20bまで伸びている。
ロッカーアーム20の揺動端部20bには、バルブステム5bの他端bに当接する当接部材25が設けられている。当接部材25の下面24はスリッパ面となっている。なお、当接部材25をロッカーアーム20とは別材料からなる別体に形成してもよいし、同一材で一体に形成してもよい。
この実施形態では、バルブステム5bの他端bに、エンドキャップと呼ばれる金属製の凹状のキャップ7が嵌められている。このため、ロッカーアーム20の当接部材25の下面24は、バルブステム5bのキャップ7の端面に当接する。すなわち、当接部材25の下面24は、キャップ7の端面に点接触する。キャップ7は、平面視円形であり前記端面を形成する端面部材7aと、その端面部材7aの周縁から、前記端面の反対側に向かって全周に亘って立ち上がる円筒状の周壁部7bを備える。
なお、バルブステム5bの他端bにキャップ7を嵌めないで使用する場合には、当接部材25の下面24は、バルブステム5bの他端bの端面に直接当接する。すなわち、当接部材25の下面24は、バルブステム5bの他端bの端面に点接触する。
カム30が、カムシャフト31の軸周りにカムシャフト31と共に回転することにより、カム30のカム面30aからローラ21に対して押圧力が作用する。カム30の作用により、ロッカーアーム20は、支持端部20aを支点として揺動端部20bが、シリンダヘッド側と燃焼室2側とを結ぶ方向に上下動する。
このとき、当接部材25が下降すれば、当接部材25の下面24が、バルブステム5bの他端bをバルブスプリング6の弾性力に抗して押圧し、バルブ部材5が下降して弁孔4を開放させる。当接部材25が上昇すれば、バルブ部材5は、バルブスプリング6の弾性力によって上昇し、弁孔4を閉鎖する。このように、カム30の回転及びそれに伴うロッカーアーム20の揺動によって、バルブ部材5は、所定のタイミングで吸気ポート3を開閉する。
なお、カムシャフト31への動力の伝達は、カムシャフト31側に設けたスプロケットとクランクシャフト側に設けたスプロケットとの間をタイミングチェーン等で連結することにより行われている。
ここで、ロッカーアーム20の当接部材25には、そのロッカーアーム20を貫通し、キャップ7の端面に臨む給油孔22が設けられている。
給油孔22のバルブステム5b側の開口は、図3(a)に示すように、バルブステム5bの軸心cから偏心した位置mで、キャップ7の端面に臨んでいる。位置mは、断面円形の給油孔22の中心線dと端面との交点である。図3(a)は、傘部5aが弁孔4を完全に閉鎖する最小リフト時のようすを示している。符号pは、その最小リフト時におけるロッカーアーム20の当接点である。
給油孔22を設けたことにより、ロッカーアーム20とキャップ7の端面との当接部を、その軸心c付近のみならず、その端面全面にわたってより効率的に潤滑することができる。さらに、キャップ7は、バルブステム5bに対してそのバルブステム5bの軸心c周りに回転自在であるので、その回転とともに、オイルが端面全体に行きわたりやすい。
これらの効果は、キャップ7を省略した場合においても同様である。特に、バルブステム5bがシリンダ1に対して軸周り相対回転可能である場合は、キャップ7の回転と同じ効果が期待できる。
ロッカーアーム20を揺動させるカムシャフト31は、図1に示すように、その上方に備えたオイルパイプ32に設けられた第一オイル供給部32aから噴射されるオイルによって潤滑されるようになっている。
このオイルパイプ32に、ロッカーアーム20の給油孔22に向かってオイルを噴射する第二オイル供給部32bが設けられている。第二オイル供給部32bを備えたことにより、ロッカーアーム20の給油孔22へのオイルの供給を充分に確保することができる。この実施形態では、第一オイル供給部32aは、オイルパイプ32に設けられカム30を指向する下向きの孔であるのに対し、第二オイル供給部32bは、ロッカーアーム20の給油孔22を指向する横向き又は斜め下向きの孔で構成されている。
また、ロッカーアーム20の揺動端部20bには、その上面、すなわち、バルブステム5bに面する側と反対側の面に、凹状のオイル溜まり23を備えている。また、給油孔22は、そのオイル溜まり23に開口している。このため、給油孔22及びバルブステム5b側へのオイルの供給を円滑にすることができる。
なお、バルブステム5bに装着するキャップ7を省略した場合、図3(b)に示すように、給油孔22の開口は、バルブステム5bの他端bの端面に直接臨むこととなる。この際も、給油孔22の開口は、バルブステム5bの軸心cから偏心した位置に臨んでいるので、バルブステム5bの他端bの端面を、その軸心c付近のみならず、その端面全面にわたってより効率的に潤滑することができる。図3(b)が、最小リフト時のようすを示している点は同様である。
また、バルブステム5bの軸心cは、図1に示すように、バルブステム5bの他端bが一端aよりも一方向側、すなわち、ロッカーアーム20の支持端部20a側へ傾斜している。この傾斜は、鉛直方向に対して角度αに相当する。
そして、給油孔22の開口は、バルブステム5bの軸心cから他方向側、すなわち、ロッカーアーム20の支持端部20aから遠い側へ偏心した位置でキャップ7の端面、又は、バルブステム5bの他端bの端面に臨んでいる。キャップ7の端面やバルブステム5bの他端bの端面は、いずれも軸心cに直交する平面で構成されているので、その平面は、一方向側から他方向側へ向かって仰角αの上り勾配である。
ここで、給油孔22の開口を、バルブステム5bの軸心cからその軸心cの傾斜方向とは逆側、すなわち、前記端面の上り勾配の上方寄り(他方向側)へ偏心した位置で、その端面に臨ませたので、給油孔22を通過したオイルは、ロッカーアーム20との当接面であるキャップ7の端面、あるいは、バルブステム5bの他端bの端面の全域に行きわたりやすい。
なお、最小リフト時は、ロッカーアーム20の揺動端部20bの位置が比較的上方に位置し、揺動端部20bは、カム30の上方に備えたオイルパイプ32に近い位置にある。このため、少なくともオイルが供給されやすい最小リフト時において、給油孔22の開口は、バルブステム5bの軸心cから他方向側、すなわち、端面の勾配の上方寄りへ偏心した位置でキャップ7の端面、又は、バルブステム5bの他端bの端面に臨んでいることが望ましい。
この実施形態では、図4(a)に示すように、最小リフト時における給油孔22の開口の位置を、最小リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点pと、最大リフト時におけるローカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点qとの間に配置している。最大リフト時において、給油孔22の開口が端面に臨む点は符号nで示す点である。符号nで示す位置は、給油孔22の中心線dと端面との交点である。
給油孔22の開口が、少なくとも最小リフト時において、ロッカーアーム20とバルブステム5bとの摺接範囲(キャップ7を用いる場合はキャップ7との摺接範囲)に位置するため、潤滑が必要な範囲に充分なオイルの供給が可能である。特に、最大リフト時おけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点qにも、給油孔22の開口が臨む期間が設定されるので、オイルが不足しがちな最大リフト時において、その潤滑性能を高めることができる。
また、図4(b)は、最小リフト時における給油孔22の開口の位置を、バルブステム5bの端面において軸心c(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面において軸心c)に位置させたものである。この例において、最小リフト時において、給油孔22の開口の位置は軸心cに対して偏心していないが、ここでも、最小リフト時における給油孔22の開口の位置は、最小リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点pと、最大リフト時におけるローカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点qとの間に位置している。
なお、バルブステム5bの軸心cの傾き、及び、バルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)の勾配が設定されていないエンジンにおいても、給油孔22を設けた効果が期待できる。
特に、最小リフト時における給油孔22の開口の位置を、最小リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点pと、最大リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点qとの間に配置すれば、両者の当接部へのオイルの供給を促進する効果が期待できる。
さらに、キャップ7がバルブステム5bの軸心c周りに回転可能である場合、キャップ7を省略し且つバルブステム5bがシリンダ1に対して軸心c周りに相対回転可能である場合は、その遠心力効果も手伝って、広い範囲に円滑にオイルを供給することができる。
特に、最小リフト時における給油孔22の開口の位置を、最小リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点pと、最大リフト時におけるロッカーアーム20とバルブステム5bの他端bの端面(キャップ7を用いる場合はキャップ7の端面)との接触点qとの間に配置すれば、両者の当接部へのオイルの供給を促進する効果が期待できる。
さらに、キャップ7がバルブステム5bの軸心c周りに回転可能である場合、キャップ7を省略し且つバルブステム5bがシリンダ1に対して軸心c周りに相対回転可能である場合は、その遠心力効果も手伝って、広い範囲に円滑にオイルを供給することができる。
図5は、ロッカーアーム20の揺動端部20bに設ける凹状のオイル溜まり23の設置を省略したものである。それ以外の構成は、前述の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図6は、給油孔22の内面を、シリンダヘッド側、すなわち、バルブステム5bに面する側と反対側の面への開口から、燃焼室2側、すなわち、バルブステム5b側の面への開口に向かって徐々に狭くなるテーパ穴としたものである。
給油孔22の内面形状を、バルブステム5b側に向かって徐々に狭まるテーパ穴とすることにより、オイルはロッカーアーム20上から給油孔22へ導かれやすくなり、バルブステム5bやキャップ7との当接部をより効率的に潤滑できるようになる。
また、テーパ穴を採用したことにより、ロッカーアーム20の上昇時、すなわち、ロッカーアーム20がバルブの最大リフト時に対応する位置から最小リフト時に対応する位置へ戻る場合、そのロッカーアーム20の揺動に伴う慣性力が働いて、給油孔22内のオイルを残らずバルブステム5b側に向かって排出することができる。
1 シリンダ
2 燃焼室
3 吸気ポート
4 弁孔
5 バルブ部材(バルブ)
5a 傘部
5b バルブステム
6 バルブスプリング
7 キャップ
10 動弁装置
11 支持部
20 ロッカーアーム
21 ローラ
22 給油孔
23 オイル溜まり
24 下面
25 当接部材
30 カム
31 カムシャフト
32 オイルパイプ
2 燃焼室
3 吸気ポート
4 弁孔
5 バルブ部材(バルブ)
5a 傘部
5b バルブステム
6 バルブスプリング
7 キャップ
10 動弁装置
11 支持部
20 ロッカーアーム
21 ローラ
22 給油孔
23 オイル溜まり
24 下面
25 当接部材
30 カム
31 カムシャフト
32 オイルパイプ
Claims (5)
- シリンダヘッドの支持部に揺動自在に支持されたロッカーアームと、
軸状のバルブステムの一端にバルブの弁孔に接離する傘部が設けられ他端の端面又は他端に装着されたキャップの端面に前記ロッカーアームが当接するバルブ部材とを備えたエンジンの動弁構造において、
前記ロッカーアームは、そのロッカーアームを貫通しその開口が前記バルブステムの他端の端面又は前記キャップの端面に臨む給油孔を備えることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 前記傘部が前記弁孔を完全に閉鎖する最小リフト時に、前記給油孔の開口は、前記最小リフト時における前記ロッカーアームと前記他端の端面又は前記キャップの端面との接触点と、最大リフト時における前記ロッカーアームと前記他端の端面又は前記キャップの端面との接触点との間に位置することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの動弁装置。
- 前記給油孔の内面は、前記バルブステムに面する側と反対側の面への開口から、前記バルブステム側の面への開口に向かって徐々に狭くなるテーパ穴であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの動弁装置。
- 前記ロッカーアームは、前記バルブステムに面する側と反対側の面に凹状のオイル溜まりを備え、前記給油孔は、前記オイル溜まりに開口していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のエンジンの動弁装置。
- 前記ロッカーアームはカムシャフトの回転によって揺動し、前記カムシャフトはその上方又は側方に備えたオイルパイプに設けられた第一オイル供給部から噴射されるオイルによって潤滑されるようになっており、前記オイルパイプは、前記ロッカーアームの給油孔に向かってオイルを噴射する第二オイル供給部を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のエンジンの動弁装置。
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