JP2015080491A - 圧力調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ふきこぼれの規模を最小限に抑える。
【解決手段】加熱手段(誘導加熱コイル21)によって加熱される鍋11と、鍋11内と外部とを連通する排気通路40を有する蓋体25と、排気通路40の排気孔43を開放可能に閉塞する開閉弁(調圧弁41)と、開閉弁41によって鍋11内を昇圧させた後に減圧させる加減圧サイクルを実行する圧力制御手段(マイコン77)と、排気通路40を通した液状物の排出を検出するふきこぼれ検出手段(光センサ68)と、前の加減圧サイクルにおいてふきこぼれ検出手段68によってふきこぼれを検出しない場合、後の加減圧サイクルで鍋11内を昇圧させる圧力を前の加減圧サイクルで昇圧させた鍋11内の圧力より大きく設定する圧力設定手段(マイコン77)と、を備えた構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧力調理器に関する。
特許文献1には、鍋内を大気圧より高い圧力に昇圧可能とした圧力炊飯器が記載されている。この圧力炊飯器の蓋体には、鍋内と外部とを連通する排気通路が形成されている。この排気通路中には、排気通路の一部を構成する排気孔を閉塞可能なボールが配設されている。加熱手段によって鍋の加熱中に、ボールによって排気孔を閉塞することにより鍋内を昇圧させた後、ボールを排気孔から離反させて排気孔を開放することにより鍋内を減圧させる。この加減圧を(加減圧サイクル)繰り返すことで、鍋内で飯米の撹拌作用を得ることができる。
しかし、圧力調理器は、加減圧サイクルにおいて減圧を実行する度に鍋内から液状物である調理汁(おねば等)が排気通路を通って排出口から外部へ吹き出す現象(ふきこぼれ)が生じることがある。このふきこぼれは、鍋内に規定量の飯米と水が収容されていない場合に発生し易い。例えば、飯米に対して水を多く入れ過ぎると、おねばによるふきこぼれが発生する。また、飯米以外の食材を調理する調理器の場合、調理汁の粘性が強いものがあるため、ふきこぼれ問題が顕著に現れる。
しかも、ふきこぼれが生じる圧力より昇圧目標の設定圧力が大幅に大きい場合、ふきこぼれの規模(噴出する勢い等)は大きくなる。この圧力状態で、例えば特許文献1の圧力炊飯器のように、鍋内を0.1気圧(atm)以上一気に減圧すると、その減圧の度に規模が大きいふきこぼれが発生するという虞がある。
特開2006−75654号公報
本発明では、ふきこぼれの規模を最小限に抑えることが可能な圧力調理器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の圧力調理器は、加熱手段によって加熱される鍋と、前記鍋の上端開口を閉塞し、前記鍋内と外部とを連通する排気通路を有する蓋体と、前記排気通路の一部を構成する排気孔を開放可能に閉塞する開閉弁と、前記開閉弁によって前記排気通路を閉塞することにより前記鍋内を昇圧させた後、前記開閉弁によって前記排気通路を開放することにより前記鍋内を減圧させる、加減圧サイクルを実行する圧力制御手段と、前記排気通路を通した液状物の排出を検出するふきこぼれ検出手段と、連続する2つの加減圧サイクルのうち、前の加減圧サイクルにおいて前記ふきこぼれ検出手段によってふきこぼれを検出しない場合、後の加減圧サイクルで前記鍋内を昇圧させる圧力(目標圧力値)を前の加減圧サイクルで昇圧させた前記鍋内の圧力(目標圧力値)より大きく設定する圧力設定手段と、を備える構成としている。即ち、ふきこぼれの前兆である液状物の排出を検出しない場合、鍋内は段階的に昇圧される。
この圧力調理器は、ふきこぼれの有無を随時検出しながら、ふきこぼれを検出しない場合に、鍋内の圧力(目標圧力値)を徐々に大きくする。そのため、仮にふきこぼれが生じたとしても、ふきこぼれが生じる圧力に対して大幅に大きくなることはない。よって、減圧時のふきこぼれの勢い等を比較的小さく抑えることが可能である。したがって、ふきこぼれの規模を最小限に抑えることができる。
前記圧力設定手段は、前記ふきこぼれ検出手段によってふきこぼれを検出した場合に、後の加減圧サイクルで昇圧させる前記鍋内の圧力を前の加減圧サイクルで昇圧させた前記鍋内の圧力より小さく設定することが好ましい。このようにすれば、ふきこぼれが生じた後の加減圧サイクルでふきこぼれが発生することを確実に防止することができる。
この場合、前記圧力設定手段は、後の加減圧サイクルで昇圧させる前記鍋内の圧力を前の加減圧サイクルで昇圧させた前記鍋内の圧力より小さく設定すると、その設定を以後の加減圧サイクルで維持することが好ましい。このようにすれば、ふきこぼれが発生しない圧力を維持するため、調理物をできるだけ大きい圧力で調理することが可能になる。
前記圧力設定手段は、前記鍋内の圧力を多段階で設定可能であることが好ましい。このようにすれば、鍋内の圧力を容易に制御することができる。
または、前記ふきこぼれ検出手段によってふきこぼれ検出した場合に、調理を中断する、または、前記開閉弁によって前記排気通路を開放する、または、前記加熱手段による加熱を中止または低減して調理を継続することが好ましい。このようにすれば、ふきこぼれの再発を確実に防止することができる。
前記加減圧サイクルの減圧時に前記鍋内の圧力を検出し、所定量減圧されない場合に調理処理を終了することが好ましい。このようにすれば、鍋内の圧力が異常状態のままで調理物を調理することを防止することができる。
前記圧力制御手段は、前記鍋内を大気圧まで減圧させることが好ましい。このようにすれば、減圧時における圧力差が十分に確保されるため、鍋内の調理物を確実に撹拌することができる。
または、前記圧力制御手段は、前記鍋内を加減圧サイクルの加圧時の圧力より低く大気圧より高い圧力まで減圧させることが好ましい。このようにすれば、直ぐに鍋内の圧力を大きくすることができるため、調理時間を短縮することができる。
前記圧力設定手段は、加減圧サイクルの加圧時の圧力から所定圧力減算することによって減圧時の圧力を設定することが好ましい。このようにすれば、鍋内の圧力をより容易に制御することができる。
前記鍋内の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、前記圧力制御手段は、前記圧力検出手段による検出値に基づいて、前記鍋内を圧力を設定することが好ましい。このようにすれば、鍋内の圧力を精度良く設定することができる。
前記圧力制御手段は、前記加熱手段による前記鍋の加熱量を調整することによって、前記鍋内の圧力を設定することが好ましい。このようにすれば、鍋内の圧力を精度良く設定することができる。なお、加熱量による圧力の設定とは、加熱手段による加熱時間を変更することによって圧力を設定する方法と、加熱手段による火力の変更することによって圧力を設定する方法と、両方法を組み合わせた方法とを意味する。
本発明の圧力調理器では、ふきこぼれを検出しない場合に、鍋内の圧力を徐々に大きくするため、ふきこぼれが生じる圧力に対して鍋内の圧力が大幅に大きくなることはない。したがって、ふきこぼれの規模を最小限に抑えることができる。
本発明の第1実施形態の圧力調理器を示す断面図。 図1の一部拡大断面図。 圧力調理器のブロック図。 (A)は沸騰前、(B)は沸騰状態、(C)は過熱状態、(D)はふきこぼれ状態の出力を示す概略図。 第1実施形態の圧力制御による圧力推移の一例を示すタイムチャート。 マイコンによる制御を示すフローチャート。 第2実施形態の圧力制御による圧力推移の一例を示すタイムチャート。 第3実施形態の圧力制御による圧力推移の一例を示すタイムチャート。 第4実施形態の圧力制御による圧力推移の一例を示すタイムチャート。 第1および第4実施形態の圧力制御を組み合わせた調理処理を示すタイムチャート。 圧力調理器の変形例を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る圧力調理器10を示す。この圧力調理器10は、平面視円形状をなす内鍋11と、内鍋11を着脱可能に収容する調理器本体13と、調理器本体13に回動可能に取り付けた蓋体25とを備えている。蓋体25は、内鍋11内と外部とを連通する排気通路40を備え、この排気通路40にふきこぼれを検出する光センサ68を配設し、ふきこぼれの規模を最小限に抑える。
図1に示すように、内鍋11は、上端を開口した有底筒状をなし、その内部に調理物である食材(飯米、野菜、肉など)を水と一緒に収容して調理器本体13に収容される。この内鍋11は、誘導加熱コイル21に高周波電流を流すことにより、発生した磁界によって渦電流が流れて電磁誘導加熱される。規定量の食材と水を収容すれば、調理処理中にふきこぼれが生じることはない。しかし、収容する食材量に対して水量が規定量より多い場合には、ふきこぼれが発生する可能性が高くなる。
調理器本体13は、有底筒状をなす胴体14と、胴体14の上端開口を閉塞する肩体15とを有する本体外装体を備える。肩体15の中央には、内鍋11を着脱可能に配置するための開口部16が設けられ、この開口部16の下側に内鍋11を着脱可能に収容する内鍋収容部17が形成されている。内鍋収容部17は、開口部16の下側に配設されるステンレス製の内胴18と、この内胴18の下端に配設さる樹脂製の保護枠19とを備えている。
図1に示すように、本体外装体と内鍋収容部17との間の空間は、調理処理および保温処理を実行するための各部品を収容する部品収容部20を構成する。この部品収容部20には、保護枠19の下部に位置するように第1加熱手段である誘導加熱コイル21がフェライトコア22を介して配設されている。また、内胴18の外周部には、内鍋11の上部を加熱する第2加熱手段である胴ヒータ23が配設されている。そして、部品収容部20には、内鍋11の温度を検出するための第1温度検出手段である鍋温度センサ24が、保護枠19を貫通するように配設されている。
蓋体25は、内鍋収容部17の上方を閉塞するように、調理器本体13に対して開閉可能にヒンジ接続されている。この蓋体25は、調理器本体13の側に位置する下板26と、この下板26の外側を覆う上板27とを有する蓋外装体を備える。下板26には調理器本体13に対して閉塞状態に維持するためのロック部材28が配設され、ロック部材28の上部に位置するように開放操作用の操作部材29が上板27に配設されている。
蓋体25には、閉塞状態で内鍋11を臨む下面に放熱板30が配設されている。この放熱板30の上側には、第3加熱手段である蓋ヒータ31が配設されている。放熱板30の外周部には、放熱板30の下側に着脱可能に配設される内蓋33との間をシールする内蓋パッキン32が配設されている。内蓋33は、金属製の内蓋本体34と、内鍋11の上端開口の内周壁に密着してシールする蓋パッキン35とを備えている。
蓋体25の内部には、内鍋11内の上部の温度を検出するための第2温度検出手段である蓋温度センサ36(図3参照)が配設されている。また、内鍋11内の圧力を検出する圧力検出手段である圧力センサ37(ダイアフラムゲージ)が配設されている。この圧力センサ37は、放熱板30を貫通するように下板26に配設され、貫通した下部には内蓋33の上面に圧接されるパッキン38が配設されている。なお、内蓋33にはパッキン38内に位置するように、内鍋11内に連通する検出用孔39が形成されている。なお、圧力検出手段は圧力センサ37に限らず、蓋温度センサ36によって検出した温度との相関関係によって圧力を検出してもよい。
図2に示すように、蓋体25は、内鍋11内を臨む排気孔43から外部に露出する排出口67にかけて延びる排気通路40を備える。この排気通路40は、内蓋33に配設した調圧弁41と、下板26に形成した弁収容部47と、放熱板30と内蓋33との間に形成される空隙部53と、空隙部53から上板27にかけて延びる連通部54と、排気通路40の出口を構成する蒸気口ユニット63とで構成される。
調圧弁41は、内鍋11内を大気圧より高い圧力に昇圧可能とする開閉弁である。この調圧弁41は、内蓋本体34に配設される台座42と、台座42を覆う収容カバー44と、収容カバー44内に配設されたボール部材46とを備える。台座42には、排気通路40の入口を構成する排気孔43が設けられている。収容カバー44には、内部に流入した排気を外部(下流側)へ排出する連通口45が設けられている。ボール部材46は、台座42上を転動可能な弁体であり、排気孔43を閉塞することによって重量に応じた設定圧力(例えば1.30atm)まで内鍋11内を昇圧可能とする。なお、この調圧弁41は、内鍋11内が異常昇圧することを防止する安全弁の役割を兼ねる。
弁収容部47は、上向きに膨出された下端開口のドーム形状をなす。この弁収容部47は、ロック部材28の配設側に開口部が設けられ、この開口部がパッキン48により閉塞されている。放熱板30には、弁収容部47の下端開口と対向する位置に第1連通孔49が設けられ、弁収容部47の下端開口との間がパッキン50により密閉されている。
パッキン48の外側には、排気孔43を開閉させる駆動手段であるソレノイド51が配設されている。このソレノイド51は、通電により後退し、通電の遮断により進出するロッド52を備える。通電によりロッド52を後退させ、ボール部材46を転動可能として排気孔43を閉塞させることにより、内鍋11内を大気圧より高い圧力に昇圧できる。通電の遮断によりロッド52を進出させ、ボール部材46を押圧して排気孔43から離反させて排気孔43を開口させることにより、内鍋11内の圧力を大気圧に戻す。
空隙部53は、放熱板30と内蓋本体34との間の空間であり、外周部が内蓋パッキン32により密閉されている。この空隙部53は、結露水を含む液状物を溜める溜部の役割を兼ねる。具体的には、排気通路40内では、排気通路40を画定する壁との熱交換により微粒子状に凝結し、集結した結露水が内蓋本体34上に溜まる。また、飯米または食材の旨み成分を含む液状物(おねば)が、内鍋11内の排気圧で排気通路40内に浸入し、この液状おねばが内蓋本体34上に溜まる。この液状物が蒸気口ユニット63の排出口67から噴出される現象がふきこぼれである。
連通部54は、放熱板30に形成した第2連通孔55と、下板26に形成した通気孔部56と、上板27に形成した接続口57と、通気孔部56と接続口57との間に配設した接続パイプ58とを備える。第2連通孔55と通気孔部56との間はパッキン59により密閉される。通気孔部56と接続パイプ58との間はパッキン60により密閉される。接続パイプ58と接続口57との間はパッキン61により密閉される。これらにより画定される連通部54は、溜部である空隙部53から鉛直方向上向き延びる筒状をなす。接続パイプ58は、透明度が高い樹脂製品であり、透光性を有する検出用配管部を構成する。
蒸気口ユニット63は、上板27の背面側に形成した配設凹部62に着脱可能に配設される。この配設凹部62の底に接続口57が形成されている。蒸気口ユニット63は、受皿状をなす下ケース64と、下ケース64の上端開口を閉塞する上ケース66とを備える。下ケース64の底には、下向きに突出する筒状の接続部65が設けられている。接続部65は、接続口57内に挿入され、通気孔部56と接続パイプ58とを密閉するパッキン60を越えて延び、外周部がパッキン60によってシールされる。上ケース66には、排気通路40の出口を構成する排気口67が設けられている。接続部65は透明度が高い樹脂からなり、下ケース64を2色成形して形成されるが、下ケース64全体を透明度が高い樹脂により形成してもよい。接続部65は、接続パイプ58と同様に透光性を有する検出用配管部を構成する。但し、接続パイプ58を設けることなく、接続部65だけで構成してもよい。接続部65は蒸気口ユニット63の清掃時に汚れが除去されるため、受光素子70による誤検出を抑制できる。
この排気通路40には、内鍋11内が沸騰すると排気孔43から蒸気が流入する。そして、収容カバー44内から、収容カバー44と弁収容部47との間を通って空隙部53に流入する。その後、空隙部53から連通部54内を通って蒸気口ユニット63内に流入し、排出口67から外部へ排出される。この際、調圧弁41により排気孔43が閉塞されている場合には、内鍋11内がボール部材46の重量に応じた設定圧力を超えると、内圧(排気圧)によって排気孔43上からボール部材46が浮き上がり、同様に外部へ排出される。
蓋体25は、排気通路40内の状態に基づいて内鍋11内の状態を判断するための光センサ68(ふきこぼれ検出手段)を備える。この光センサ68は、1組の発光素子69と受光素子70とを備え、フォトインタラプタが適用可能である。発光素子69と受光素子70とは、互いの間に接続パイプ58(接続部65)が介在するように、排気方向と交差する方向である径方向外側に対向配置される。発光素子69が照射した光は、接続パイプ58および接続部65を透過して、受光素子70にて受光される。この際、接続パイプ58内および接続部65内には、内鍋11からの排気を除いて、何ら遮光部材が通過することはない。よって、受光素子70の受光値は、接続部65内の状態だけによって変動する。この受光値の減少レベルに基づいて、内鍋11内の状態を後述するマイコン77が判断する。
図1および図3に示すように、調理器本体13の前側上部には操作パネル部71が設けられ、その内部に位置するように操作基板72が配設されている。この操作基板72には、入力手段である複数のスイッチ73と、表示手段である液晶パネル74とが実装されている。また、部品収容部20の前側の広い空間には制御基板75が配設されている。この制御基板75には、受光素子70の受光値に相当する出力を電圧に変換する電圧変換部76が実装されている。また、制御基板75には、全体の制御手段であるマイコン77が実装されている。
マイコン77は、処理を実行するプログラムが記憶されたROM(記憶手段)を備える。本実施形態のマイコン77は、ふきこぼれの有無を判断するふきこぼれ判断処理を実行しながら、温度センサ24,36および圧力センサ37の検出値に基づいて、ソレノイド51、誘導加熱コイル21、胴ヒータ23および蓋ヒータ31を制御して調理処理を実行(並行処理)する。ふきこぼれ判断処理では判断手段の役割を兼ね、調理処理では調理制御手段の役割を兼ねる。
光センサ68を用いたふきこぼれ判断処理は、電圧変換部76を介して受光素子70から入力される受光値に相当する入力電圧(入力値)に基づいて、ふきこぼれ発生の有無を判断する。なお、図4は、受光素子70の出力を電圧変換部76にてマイコン77が読み込み可能な電圧値に変換した状態を示す。この例では、接続パイプ58内に排気を含む遮光部材が無い状態での基準電圧(基準値)を5Vに設定している。
沸騰前の状態を含む調圧弁41により排気孔43を閉塞している状態では、排気通路40を通して内鍋11内の蒸気は排出されない。よって、発光素子69から照射した光は遮られないため、図4(A)に示すように、マイコン77の接続ポートには5Vの電圧が入力され続ける。但し、入力電圧は、5Vの一定電圧ではなく、ノイズにより所定幅のハンチングが生じた状態で入力される。
沸騰後に排気通路40を通して内鍋11内の蒸気が排出され、蒸気が連通部54内に流入すると、外気により冷やされた壁(接続パイプ58および接続部65)により熱交換されて冷やされる。その結果、水分が微粒子状に凝結し、接続部65の内面に付着し、曇らせる。この曇りの度合い(濃さ)は、内鍋11内の温度が高くなるに従って排気に含まれる液体量が増えるため、高く(濃く)なる。
図4(B)に示すように、排気通路40内に蒸気が流入する沸騰状態では、接続部65内の曇り(微粒子状液状物)により発光素子69による光が吸光または屈折され、受光素子70の受光値が減少するため、マイコン77への入力電圧(絶対値)が減少する。また、図4(C)に示すように、内鍋11内が過熱状態になって排気圧が高くなり、空隙部53に溜まった液体の一部が滴となって跳ね上がる(突沸現象)と、その滴が接続部65に付着した微粒子状の液状物より遥かに大きいため、マイコン77への入力電圧が瞬間的かつ大幅に減少する。そして、図4(D)に示すように、液状物が排出されるふきこぼれが生じた場合、マイコン77への入力電圧が大幅に減少した状態が続く。そのため、基準電圧に対するふきこぼれ判定値Vo(例えば1.5V)を設定し、入力値がふきこぼれ判定値Voを超えるか否かを判断することにより、ふきこぼれの有無を判断する。
調理処理は、内鍋11内を大気圧より高い加圧状態に維持する下ゆで工程と、変圧幅が大きい加減圧サイクルを繰り返す煮込み工程と、内鍋11内を大気圧状態に戻す減圧工程とを備える(図10参照)。各工程は、ユーザが選択した調理コースによって設定された実行時間が経過すると終了する。下ゆで工程および煮込み工程にてマイコン77は、加減圧サイクルを繰り返し実行する圧力制御手段の役割を兼ねる。また、加減圧サイクルでの目標昇圧値PuNと目標減圧値PdNとを設定する圧力設定手段の役割を兼ねる。
図5に示すように、圧力制御手段であるマイコン77は、内鍋11を加熱しながら調圧弁41によって排気孔43を閉塞し、圧力センサ37の検出値が設定された目標昇圧値PuNになるまで昇圧させる。その後、内鍋11を加熱しながら調圧弁41によって排気孔43を開放し、圧力センサ37の検出値が設定された目標減圧値PdNになるまで減圧させる。この加圧と減圧の1サイクルを設定された時間が経過するまで実行する。言い換えれば、誘導加熱コイル21および調圧弁41は内鍋11内の加圧手段の役割を兼ねる。なお、本実施形態では、誘導加熱コイル21による火力(通電量)は同一としているため、目標昇圧値PuNに応じて加熱時間が異なっている。
圧力設定手段であるマイコン77は、連続する2つの加減圧サイクルのうち、前の加減圧サイクルにてふきこぼれを検出しない場合、後の加減圧サイクルで内鍋11内を昇圧させる圧力(目標昇圧値PuN+1)を、前の加減圧サイクルで昇圧させた圧力(目標昇圧値PuN)より大きく設定する。また、前の加減圧サイクルにてふきこぼれを検出した場合に、後の加減圧サイクルで内鍋11内を昇圧させる圧力(目標昇圧値PuN+1)を、前の加減圧サイクルで昇圧させた圧力(目標昇圧値PuN)より小さく設定する。
具体的には、マイコン77は、調圧弁41によって昇圧可能な調圧範囲を多段階に区分けする。図5に示す例では、大気圧(1.00atm)から最大圧力(1.30atm)までの調圧範囲を0.05atm毎に区分けし、最大圧力の1.30atmを除き、1.00atmから1.25atmまでの6段階で設定可能とする。そして、実行した加減圧サイクルでふきこぼれを検出しなかった場合(Pu1−4)には、直後に実行する加減圧サイクルで昇圧させる内鍋11内の目標昇圧値PuNを現設定より1段階高く設定する。これにより、ふきこぼれを検出しない場合には、設定可能な最大圧力(Pu7,8)まで内鍋11内が段階的に昇圧される。また、実行した加減圧サイクルでふきこぼれを検出した場合(Pu5)には、直後に実行する加減圧サイクルで昇圧させる内鍋11内の目標昇圧値PuNを現設定より1段階低く設定する。これにより、ふきこぼれが発生しない最大限の圧力を投入可能とする。さらに、実行した加減圧サイクルでのふきこぼれの有無により、加減圧サイクルで減圧させる内鍋11内の目標減圧値PdNを設定する。なお、本実施形態では、目標減圧値PdNを全て同一の大気圧(1.00atm)としている。
次に、マイコン77による調理処理の圧力制御について具体的に説明する。
図6に示すように、マイコン77は、ステップS1で設定圧力のレベルを示すNを1(1.05atm)とし、ステップS2で目標昇圧値PuNを設定する。その後、ステップS3でソレノイド51への通電を開始することにより調圧弁41を閉弁させた後、ステップS4に進む。
ステップS4では、誘導加熱コイル21、胴ヒータ23および蓋ヒータ31の加熱処理を実行してステップS5に進む。本実施形態の加熱処理では、誘導加熱コイル21、胴ヒータ23および蓋ヒータ31が、予め設定した一定の通電率、かつ、一定のデューティ比で制御される。但し、目標昇圧値PuNまでの昇圧時間を考慮して、各設定圧力レベルで通電率(時間)および通電量(火力)を異なるように制御してもよい。
ステップS5では、圧力センサ37の検出値Pが目標昇圧値PuN以上になるまで待機する。そして、検出値Pが目標昇圧値PuN以上になると、ステップS6でソレノイド51への通電を遮断して調圧弁41を開弁させた後、ステップS7で異常判断カウンタをリセットしてスタートさせてステップS8に進む。
ステップS8では、圧力センサ37の検出値Pが目標減圧値PdN以下になったか否かを判断する。そして、検出値Pが目標昇圧値PdN以下になるとステップS11に進む。また、検出値Pが目標昇圧値PdN以下になっていない場合にはステップS9に進み、異常判断カウンタがカウントアップしたか否かを検出する。そして、異常判断カウンタがカウントアップしていない場合にはステップS8に戻り、異常判断カウンタがカウントアップした場合にはステップS10に進む。
ステップS10では、調理処理の停止処理を実行して制御を終了する。即ち、調圧弁41によって排気通路40を開放し、内鍋11内を減圧可能な状態としたにも拘わらず、内鍋11内の圧力が目標減圧値PdNまで下がらない場合には、調理を終了する。これにより、異常状態での調理の継続を防止している。
ステップS11では、現設定の加減圧サイクルでふきこぼれが生じたか否かを読み込む。そして、ふきこぼれが生じていない場合にはステップS12に進み、ふきこぼれが生じた場合にはステップS14に進む。
ふきこぼれが生じていない場合、ステップS12で、設定圧力レベルNが最大値Nmax(5)であるか否かを判断する。そして、設定圧力レベルNが最大値Nmaxでない場合にはステップS13に進み、設定圧力レベルNを1加算してステップS2に戻る。また、設定圧力レベルNが最大値Nmaxである場合にはそのままステップS2に戻る。
ふきこぼれが生じていた場合、ステップS14で、設定圧力レベルNが最小値Nmin(0)であるか否かを判断する。そして、設定圧力レベルNが最小値Nminでない場合にはステップS15に進み、設定圧力レベルNを1減算してステップS2に戻る。また、設定圧力レベルNが最小値Nminである場合にはそのままステップS2に戻る。
このように、ふきこぼれを随時検出し、ふきこぼれを検出しない場合には内鍋11内の圧力を徐々に大きくし、ふきこぼれを検出した場合には後の加減圧サイクルで昇圧させる圧力より小さくする。そのため、仮にふきこぼれが生じたとしても、ふきこぼれが生じる圧力に対して大幅に大きくなることはない。よって、減圧時のふきこぼれの規模(勢い等)を比較的小さく抑えることが可能である。したがって、ふきこぼれの規模を最小限に抑えることができる。
また、内鍋11内の目標圧力を多段階で設定可能としているため、内鍋11内の圧力を容易に制御することができる。さらに、内鍋11内を大気圧まで減圧させる加減圧サイクルを繰り返し実行する構成であるため、減圧時における圧力差が十分に確保されるため、内鍋11内の調理物を確実に撹拌することができる。よって、全ての食材に偏りなく熱を加えることができるうえ、食材に煮汁または調味汁を浸み込ませて良好な味付けを実現できる。
(第2実施形態)
図7は第2実施形態の圧力調理器10のマイコン77による圧力制御を示す。この第2実施形態では、圧力設定手段としてのマイコン77は、ふきこぼれを検出した場合に、後の加減圧サイクルで昇圧させる内鍋11内の圧力を、前の加減圧サイクルで昇圧させた圧力より小さく設定すると、その設定を以後の加減圧サイクルで維持するようにした点で、第1実施形態と相違する。即ち、ふきこぼれを検出(Pu5)すると、以後の加減圧サイクルで1段階低い目標昇圧値PuNの設定を維持(Pu6−8…)する。このようにすれば、ふきこぼれが発生しない圧力を維持するため、調理物をできるだけ大きい圧力で調理することができる。
(第3実施形態)
図8は第3実施形態の圧力調理器10のマイコン77による圧力制御を示す。この第3実施形態では、圧力設定手段としてのマイコン77は、ふきこぼれを検出した場合(Pu5)に、以後、調圧弁41によって排気孔43を開放し、内鍋11内を大気圧状態で調理するようにした点で、第1実施形態と相違する。このようにすれば、ふきこぼれの発生を確実に防止できる。
なお、ふきこぼれが発生した場合には調理を中断し、その状態を液晶パネル74で表示するとともに圧電ブザーで警告音を出力し、ユーザに報知する(報知手段)。そして、ユーザの操作により調理を再開する構成としてもよい。また、調圧弁41によって排気孔43を開放して調理を継続するようにしたが、誘導加熱コイル21等の加熱手段による加熱を中止または低減して調理を継続してもよい。
(第4実施形態)
図9は第4実施形態の圧力調理器10のマイコン77による圧力制御を示す。この第4実施形態では、圧力設定手段としてのマイコン77は、加減圧サイクルの減圧時に、加圧時の圧力(目標昇圧値PuN)より低く、大気圧より高い圧力(目標減圧値PdN)までしか減圧させないようにした点で、第1実施形態と相違する。具体的には、目標減圧値PdNは、同一の加減圧サイクルでの加圧時の圧力(目標昇圧値PuN)から所定圧力(例えば減圧値0.05atmまたは0.10atm)減算することによって設定される。このようにすれば、内鍋11内の圧力をより容易に制御することができる。また、内鍋11内での食材の撹拌効果は減少するが、減圧に伴う急激な排気によるふきこぼれを確実に防止できる。しかも、内鍋11内は大気圧より高い圧力状態に維持されるため、短時間で食材に多くの熱を加えることができる。但し、減圧値は0.05atmまたは0.10atmに限らず、希望に応じて設定することができる。
なお、本発明の圧力調理器10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、大気圧より高い目標減圧値PdNを設定する第4実施形態の構成は、ふきこぼれが生じると以後の加減圧サイクルの目標昇圧値PuNを一定に維持する第2実施形態、および、ふきこぼれが生じると以後の調理を大気圧状態で行う第3実施形態にも適用できる。また、各実施形態の構成を希望に応じて組み合わせて、調理処理を実施することが好ましい。
図10に第4実施形態と第1実施形態の圧力制御を組み合わせてなる調理処理を示す。この調理処理は、内鍋11内を大気圧より高い加圧状態に維持する下ゆで工程に、大気圧より高い目標減圧値PdNを設定する第4実施形態の圧力制御を適用している。このようにすれば、ふきこぼれを防止しつつ、食材に対して最大限に熱を加えることができるため、食材の芯まで熱を通し、短時間で柔らかくすることができる。また、食材に煮汁または調味汁を浸み込ませる煮込み工程に、目標減圧値PdNを大気圧に設定する第1実施形態の圧力制御を適用している。このようにすれば、変圧幅が大きい加減圧サイクルを繰り返すため、急激な圧力変化による撹拌作用により食材全体に煮汁または調味汁を付着させるとともに、減圧に伴う急激な冷却(温度降下)により煮汁または調味汁の浸み込みを促進できる。
また、前記実施形態では、内鍋11内の圧力を圧力センサ37によって検出し、その検出値に基づいて圧力制御したが、圧力と相関関係がある蓋温度センサ36の検出値に基づいて制御してもよい。また、圧力センサ37または蓋温度センサ36などの圧力検出手段に限らず、加熱手段である誘導加熱コイル21の加熱量に従って目標昇圧値PuNまで昇圧させてもよい。即ち、内鍋11内の圧力は、誘導加熱コイル21の加熱量(通電量および通電率)と相関関係がある。よって、目標昇圧値PuNおよび目標減圧値PdNに応じて内鍋11に対する加熱量を設定し、加減圧させる構成としてもよい。即ち、誘導加熱コイル21に対して同一の通電量(火力)で、加熱時間(通電率を含む)を変更することで、目標圧力値を設定してもよい。または、加熱時間は同一で、通電量(通電率を含む)を変更することで、目標圧力値を設定してもよい。
さらに、前記実施形態では、排気通路40を通したふきこぼれを光センサ68により検出したが、ふきこぼれ検出手段の構成も希望に応じて変更が可能である。図11に異なるふきこぼれ検出装置78を搭載した圧力調理器10を示す。この圧力調理器10では、蒸気口ユニット63の内部に、ふきこぼれ検出装置78が配設されている。このふきこぼれ検出装置78は、液状おねばに浮く浮動部材79と、この浮動部材79の状態を検出する浮動検出センサ84とを備える。
浮動部材79の内部には磁性材料である磁石80が内装されている。この浮動部材79は、水平方向の移動を規制し、上下(垂直)方向の回動を可能とする取付部81によって蒸気口ユニット63内に配設される。取付部81は、下ケース64に設けられた軸受部82と、軸受部82に回動可能に配設した回動部83とを備える。この取付部81は、浮動部材79の水平方向の移動を規制し、垂直方向に移動可能にガイドする構成であれば、希望に応じて変更が可能である。
浮動検出センサ84は、浮動部材79内に配設した磁石80の磁気を検出する磁気センサであり、リードスイッチ、MR(磁気抵抗効果)センサおよびホール素子が使用可能である。この浮動検出センサ84は、蓋体25内に位置するように配設凹部62の底である上板27の内面に配設され、浮動部材79の浮動位置、具体的には浮動部材79が液状物に浮くことによって底壁から離れた状態を検出する。
また、前記実施形態では、圧力設定手段が内鍋11内の圧力を段階的に設定した多段方式としたが、特定の設定値を設けない無段方式としてもよい。また、前記実施形態では、開閉弁は、ボール部材46を転動させることにより排気孔43を径閉する調圧弁41を用いたが、付勢部材を電気的に制御することによって任意の弁部材を移動させることにより排気孔43を開閉する弁を用いてもよい。また、圧力制御手段は、加圧した直後に減圧する加減圧サイクルを繰り返す構成としたが、加圧した後に所定時間圧力を維持し、その後、減圧する加減圧サイクルを繰り返す構成としてもよい。
本発明は、ふきこぼれの有無により目標昇圧値PuNを変更しながら、加減圧サイクルを繰り返す工程を備えれば、他の構成においては種々の変更が可能である。勿論、食材の調理には、飯米を炊飯する炊飯処理も含まれる。具体的には、予熱工程、昇温(中ぱっぱ)工程、電力制御工程およびむらし工程を有する炊飯処理の場合、昇温工程および電力制御工程に、本発明の圧力制御を採用すればよい。
10…圧力調理器
11…内鍋(鍋)
21…誘導加熱コイル(加熱手段)
23…胴ヒータ(加熱手段)
24…鍋温度センサ(温度検出手段)
25…蓋体
31…蓋ヒータ(加熱手段)
36…蓋温度センサ(温度検出手段)
37…圧力センサ(圧力検出手段)
40…排気通路
41…調圧弁(開閉弁)
43…排気孔
46…ボール部材(弁体)
51…ソレノイド(駆動手段)
63…蒸気口ユニット
67…排出口
68…光センサ(ふきこぼれ検出手段)
69…発光素子
70…受光素子
77…マイコン(圧力制御手段、圧力設定手段)

Claims (11)

  1. 加熱手段によって加熱される鍋と、
    前記鍋の上端開口を閉塞し、前記鍋内と外部とを連通する排気通路を有する蓋体と、
    前記排気通路の一部を構成する排気孔を開放可能に閉塞する開閉弁と、
    前記開閉弁によって前記排気通路を閉塞することにより前記鍋内を昇圧させた後、前記開閉弁によって前記排気通路を開放することにより前記鍋内を減圧させる、加減圧サイクルを実行する圧力制御手段と、
    前記排気通路を通した液状物の排出を検出するふきこぼれ検出手段と、
    連続する2つの加減圧サイクルのうち、前の加減圧サイクルにおいて前記ふきこぼれ検出手段によってふきこぼれを検出しない場合、後の加減圧サイクルで前記鍋内を昇圧させる圧力を前の加減圧サイクルで昇圧させた前記鍋内の圧力より大きく設定する圧力設定手段と、
    を備えることを特徴とする圧力調理器。
  2. 前記圧力設定手段は、前記ふきこぼれ検出手段によってふきこぼれを検出した場合に、後の加減圧サイクルで昇圧させる前記鍋内の圧力を前の加減圧サイクルで昇圧させた前記鍋内の圧力より小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。
  3. 前記圧力設定手段は、後の加減圧サイクルで昇圧させる前記鍋内の圧力を前の加減圧サイクルで昇圧させた前記鍋内の圧力より小さく設定すると、その設定を以後の加減圧サイクルで維持することを特徴とする請求項2に記載の圧力調理器。
  4. 前記圧力設定手段は、前記鍋内の圧力を多段階で設定可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  5. 前記ふきこぼれ検出手段によってふきこぼれ検出した場合に、調理を中断する、または、前記開閉弁によって前記排気通路を開放する、または、前記加熱手段による加熱を中止または低減して調理を継続することを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。
  6. 前記加減圧サイクルの減圧時に前記鍋内の圧力を検出し、所定量減圧されない場合に調理処理を終了することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  7. 前記圧力制御手段は、前記鍋内を大気圧まで減圧させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  8. 前記圧力制御手段は、前記鍋内を加減圧サイクルの加圧時の圧力より低く大気圧より高い圧力まで減圧させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  9. 前記圧力設定手段は、加減圧サイクルの加圧時の圧力から所定圧力減算することによって減圧時の圧力を設定することを特徴とする請求項8に記載の圧力調理器。
  10. 前記鍋内の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、
    前記圧力制御手段は、前記圧力検出手段による検出値に基づいて、前記鍋内を圧力を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  11. 前記圧力制御手段は、前記加熱手段による前記鍋の加熱量を調整することによって、前記鍋内の圧力を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の圧力調理器。
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CN109419316A (zh) * 2018-03-28 2019-03-05 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 液体溢出检测方法及装置、锅具、电磁加热组件
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