JP2015080398A - 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム - Google Patents
負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015080398A JP2015080398A JP2014153607A JP2014153607A JP2015080398A JP 2015080398 A JP2015080398 A JP 2015080398A JP 2014153607 A JP2014153607 A JP 2014153607A JP 2014153607 A JP2014153607 A JP 2014153607A JP 2015080398 A JP2015080398 A JP 2015080398A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- load torque
- time constant
- rotational speed
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B13/00—Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
- G05B13/02—Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/1605—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
- G03G15/1615—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support relating to the driving mechanism for the intermediate support, e.g. gears, couplings, belt tensioning
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/16—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
- G03G21/1642—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements for connecting the different parts of the apparatus
- G03G21/1647—Mechanical connection means
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B13/00—Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
- G05B13/02—Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
- G05B13/04—Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
- G05B13/042—Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators in which a parameter or coefficient is automatically adjusted to optimise the performance
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2221/00—Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
- G03G2221/16—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
- G03G2221/1651—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts for connecting the different parts
- G03G2221/1657—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts for connecting the different parts transmitting mechanical drive power
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Artificial Intelligence (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Evolutionary Computation (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Software Systems (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】 電動モータの負荷トルクの推定精度を向上させる。
【解決手段】 電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置であって、前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定部(206)と、前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出部(207)と、を有し、推定部(206)は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】 電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置であって、前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定部(206)と、前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出部(207)と、を有し、推定部(206)は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラムに関する。
従来より、電動モータの負荷トルクをリアルタイムに推定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、制御対象である電動モータについての制御モデルを同定し、電動モータを制御するための電圧値(制御値)と、電動モータの回転速度(実測値)とを用いて、電動モータの負荷トルクを推定する技術が開示されている。
特許文献1によれば、トルクメータを配することなく負荷トルクをリアルタイムに算出し、電動モータの速度制御にフィードバックすることができるため、負荷トルクの変動の影響を受けにくい制御システムを低コストで実現することができる。
しかしながら、上記特許文献1のように、制御モデルを同定して負荷トルクを推定する方法の場合、制御対象の状態が変化した場合に、正しく推定できないことがある。同定される制御モデルが制御対象の状態の変化によって変動することがあるからである。
具体的には、上記特許文献1の場合、電動モータの回転速度によっては、推定される負荷トルクの誤差が大きくなるといった問題がある。このため、上記特許文献1の場合、回転速度の制御レンジが広い装置(つまり、低速での使用から高速での使用まで、様々な回転速度での使用が想定される装置)等には、適用しにくいといった不都合が生じる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、電動モータの負荷トルクの推定精度を向上させることを目的とする。
本発明の実施形態に係る負荷トルク推定装置は、以下のような構成を有する。すなわち、
電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置であって、
前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定手段と、
前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出手段と、を有し、
前記推定手段は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする。
電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置であって、
前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定手段と、
前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出手段と、を有し、
前記推定手段は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする。
本発明の各実施形態によれば、電動モータの負荷トルクの推定精度を向上させることができるようになる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<負荷トルク推定装置>
はじめに、本実施形態に係る負荷トルク推定装置のハードウェア構成について説明する。図1は、負荷トルク推定装置100のハードウェア構成を説明するための図である。
<負荷トルク推定装置>
はじめに、本実施形態に係る負荷トルク推定装置のハードウェア構成について説明する。図1は、負荷トルク推定装置100のハードウェア構成を説明するための図である。
図1に示すように、負荷トルク推定装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、記憶装置104を備える。更に、表示部105、入力部106、インタフェース部107を備える。なお、負荷トルク推定装置100の各部は、バス108を介して相互に接続されているものとする。
CPU101は、記憶装置104に格納された、負荷トルク推定プログラム110を実行するコンピュータである。
ROM102は不揮発性メモリである。ROM102は、負荷トルク推定プログラム110をCPU101が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM103は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM103は、負荷トルク推定プログラム110がCPU101によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。
記憶装置104は、負荷トルク推定プログラム110を格納する。表示部105は電動モータ130の制御目標値(目標回転速度や目標位置)を入力するための画面や、電動モータ130の回転速度の検出結果(実測値)または位置情報の検出結果(実測値)を表示するための画面を表示する。更に、算出された負荷トルクの推定値を表示するための画面を表示する。
入力部106は、負荷トルク推定装置100に対して各種入力操作(制御目標値を入力したりするための操作)を行うための操作部材であり、例えば、マウスやキーボード等が含まれる。
インタフェース部107は、制御対象である電動モータ130を制御するための制御値をモータ駆動装置120に送信する。また、モータ駆動装置120を介して、位置/回転速度検出部140より、制御対象である電動モータ130の状態を示す情報(回転速度の実測値または位置情報の実測値)を受信する。
モータ駆動装置120は、インタフェース部107より送信された制御値に基づいて、電動モータ130を駆動する。また、位置/回転速度検出部140より出力された検出信号を受信し、回転速度の実測値または位置情報の実測値として、インタフェース部107に送信する。
位置/回転速度検出部140は、電動モータ130に配され、検出信号(回転速度を示す信号または位置を示す信号)を出力する。本実施形態において、位置/回転速度検出部140には、例えば、2相エンコーダや1相フォトディテクタが含まれる。あるいは、FG(Frequency Generator)センサ、ホール素子センサ等の磁気センサが含まれる。
<負荷トルク推定プログラムの機能構成>
次に、負荷トルク推定プログラム110が実行されることにより実現される機能について説明する。図2は、負荷トルク推定プログラム110が実行されることにより実現される機能を示す機能構成図である。
次に、負荷トルク推定プログラム110が実行されることにより実現される機能について説明する。図2は、負荷トルク推定プログラム110が実行されることにより実現される機能を示す機能構成図である。
図2において、目標回転速度入力部201及び目標位置入力部202は、ユーザが、入力部106を用いて入力した制御目標値(電動モータの目標回転速度または目標位置)を取得し、制御部200に入力する。
実測値入力部204は、インタフェース部107において受信した、電動モータ130の回転速度の実測値または位置情報の実測値を取得し、制御部200に入力する。
制御部200は、入力された制御目標値(目標回転速度または目標位置)と、入力された回転速度の実測値または位置情報の実測値とに基づいて、電動モータ130を制御するための制御値(電圧値)を算出する。
制御値出力部205は、制御部200において算出された制御値(電圧値)を、インタフェース部107を介してモータ駆動装置120に送信する。
推定部206は、回転速度推定部210とトルク推定部211とを有する。回転速度推定部210は、制御部200より出力される制御値(電圧値)に基づいて電動モータ130の回転速度の推定値を算出する制御モデルである、モータノミナルモデルを生成する。また、当該モータノミナルモデルを用いて回転速度の推定値を算出する。
トルク推定部211は、モータノミナルモデルに基づいて算出された回転速度の推定値と、制御部200を介して取得した回転速度の実測値とに基づいて電動モータ130の負荷トルクの推定値を算出する制御モデルである、トルク推定モデルを生成する。また、当該トルク推定モデルを用いて電動モータ130の負荷トルクの推定値を算出する。
導出部207は、推定部206より送信された回転速度の実測値に基づいて、予め保持する近似式またはテーブルを参照し、回転速度に応じた機械時定数及び電気時定数を導出する。また、導出した機械時定数及び電気時定数を推定部206に入力する。なお、近似式またはテーブルは、回転速度と機械時定数及び電気時定数との関係を規定しているものとする。
推定部206の回転速度推定部210及びトルク推定部211では、それぞれ、導出部207より入力された機械時定数及び電気時定数に基づいて、モータノミナルモデル及びトルク推定モデルを更新する。なお、推定部206の詳細は後述する。
推定トルク値出力部203は、推定部206のトルク推定部211において算出された
負荷トルクの推定値を出力する。なお、推定値の出力先は、記憶装置104であってもよいし、表示部105であってもよい。あるいは、インタフェース部107を介して、外部の装置に出力されてもよい。
負荷トルクの推定値を出力する。なお、推定値の出力先は、記憶装置104であってもよいし、表示部105であってもよい。あるいは、インタフェース部107を介して、外部の装置に出力されてもよい。
<ブロック線図の説明>
次に、電動モータの回転速度または位置を制御するとともに、負荷トルクを推定するためのブロック線図について説明する。図3は、電動モータ130の回転速度または位置を制御するとともに、負荷トルクを推定するためのブロック線図である。
次に、電動モータの回転速度または位置を制御するとともに、負荷トルクを推定するためのブロック線図について説明する。図3は、電動モータ130の回転速度または位置を制御するとともに、負荷トルクを推定するためのブロック線図である。
図3に示すように、制御部200では、制御目標値(目標回転速度ωtgtまたは目標位置xtgt)と、フィードバックされた実測値(回転速度の実測値ωdetまたは回転位置の実測値xdet)とに基づいて、制御値(電圧値Vctl)を出力する。
電動モータ130では、制御部200より出力された制御値(電圧値Vctl)に基づいて、所定の回転トルクTが発生する。これに対して、電動モータ130には、負荷トルクτがかかるため、電動モータ130は、回転トルクTと負荷トルクτとの差分値に応じた回転速度で回転する。
位置/回転速度検出部140では、電動モータ130の回転速度を検出し、回転速度の実測値ωdetを制御部200にフィードバックする。
あるいは、検出した回転速度に基づいて位置情報を算出し(あるいは直接位置情報を検出し)、位置情報の実測値xdetとして制御部200にフィードバックする。
このように、回転速度の実測値ωdetまたは位置情報の実測値xdetに基づくフィードバック制御を行うことで、電動モータ130は、目標回転速度ωtgtまたは目標位置xtgtに制御される。
電動モータ130の回転速度の制御または位置の制御と平行して、推定部206では、逐次、負荷トルクの推定値τeの算出を行う。
具体的には、回転速度推定部210が、制御部200より出力される制御値(電圧値Vctl)を取得し、モータノミナルモデルP(s)に基づいて、電動モータ130の回転速度の推定値ωeを算出する。
更に、推定部206では、位置/回転速度検出部140において検出された回転速度の実測値ωdetを取得し、回転速度の推定値ωeと実測値ωdetとの差分値を算出したうえでトルク推定部211に入力する。
トルク推定部211では、入力された差分値から、トルク推定モデルTq(s)を用いて負荷トルクの推定値τeを算出する。
なお、トルク推定モデルTq(s)は、以下のように表すことができる。
ここで、回転速度の推定値ωeと実測値ωdetとの差分値をトルク推定部211に入力することで、負荷トルクの推定値τeを算出する過程について簡単に説明する。
式1において、まず、回転速度の推定値ωeと実測値ωdetとの差分値に、P−1(s)F(s)をかけあわせると、負荷トルクτ分を駆動するのに必要な電圧の推定値(ここではVeと称す)が算出される。
更に、算出した電圧の推定値Veに、1/(R+sL)をかけあわせると、負荷トルクτ分を駆動するのに必要な電流の推定値(ここではIeと称す)が算出される。そして、算出した電流の推定値Ieにトルク定数Ktをかけあわせると、負荷トルクτに対応する推定値τeを算出することができる。
以上のことから、回転速度の推定値ωeと実測値ωdetとの差分値に、式1に示すトルク推定モデルTq(s)をかけあわせることで負荷トルクの推定値τeが算出されることがわかる。
なお、制御値(電圧値Vctl)及び実測値(回転速度の実測値ωdet)は、制御部200の制御周期ごとに出力されるため、推定部206では、制御部200の制御周期ごとに、負荷トルクの推定値τeを算出することができる。
<モータノミナルモデル>
次に、モータノミナルモデルP(s)の詳細について説明する。一般に電動モータは、図4(a)に示すブロック線図により表現することができる。
次に、モータノミナルモデルP(s)の詳細について説明する。一般に電動モータは、図4(a)に示すブロック線図により表現することができる。
なお、図4(a)において、Vctlは、制御部200より出力される制御値(電圧値)であり、Rは電動モータ130のコイル抵抗を、Lは電動モータ130のコイルインダクタンスを、Ktはトルク定数をそれぞれ表している。また、Jはイナーシャを、Keは逆起電力定数をそれぞれ表している。
ここで、図4(a)に示す閉ループのブロック線図は、図4(b)に示す開ループのブロック線図に書き替えることができる。
つまり、モータノミナルモデルP(s)は、以下のように表すことができる。
また、Teは電気時定数であり、下式により表すことができる。
このように、負荷トルクの推定値τeを求めるために必要なモータノミナルモデルP(s)には、機械時定数と電気時定数とが含まれる。
ここで、本願出願人は、従来技術を用いて算出する負荷トルクの推定値が、電動モータの回転速度によって誤差が大きくなってしまうことの原因を解析するにあたり、電動モータの機械時定数と電気時定数とに着目した。
従来技術を用いて負荷トルクの推定値を算出する場合、電動モータの機械時定数と電気時定数は一定であると仮定しており、回転速度に関わらず、電動モータの機械時定数と電気時定数には、所定の定数が代入されることになっているからである。
これに対して、本願出願人が、電動モータの機械時定数及び電気時定数を、様々な回転速度において実験的に求めたところ、電動モータの機械時定数及び電気時定数は、回転速度によって変動することがわかった。
そこで、以下では、電動モータの機械時定数及び電気時定数と回転速度とがどのような関係にあるかを説明し、回転速度に応じて、電動モータの機械時定数及び電気時定数を更新しながら、負荷トルクの推定値を算出する処理について説明する。
<電動モータの機械時定数及び電気時定数と回転速度との関係>
はじめに、電動モータ130の機械時定数Tm及び電気時定数Teと、回転速度ωdetとの関係について図5乃至図7を用いて説明する。
はじめに、電動モータ130の機械時定数Tm及び電気時定数Teと、回転速度ωdetとの関係について図5乃至図7を用いて説明する。
図5は、電動モータ130の機械時定数Tmと回転速度ωdetとの関係を実験的に求める様子を示した図である。図5において、(a−1)は、回転速度が500rpmになるように電圧V500をステップ入力した様子を示している。また(b−1)は、電動モータ130に電圧V500をステップ入力した場合の、電動モータ130の回転速度の実測値ωdetの時間変化を示している。
図5(b−1)において、回転速度の実測値ωdetが、変位量の63.2%に到達するまでの時間を求めることで、回転速度が500rpmのときの機械時定数Tm500を導き出すことができる。
同様に、(a−2)は、回転速度が1000rpmになるように、電圧V1000をステップ入力した様子を示している。また、(b−2)は、電動モータ130に電圧V1000をステップ入力した場合の、電動モータ130の回転速度の実測値ωdetの時間変化を示している。
図5(b−2)において、回転速度の実測値ωdetが、変位量の63.2%に到達するまでの時間を求めることで、回転速度が1000rpmのときの機械時定数Tm1000を導き出すことができる。
同様に、(a−3)は、回転速度が3000rpmになるように、電圧V3000をステップ入力した様子を示している。また、(b−3)は、電動モータ130に電圧V3000をステップ入力した場合の、電動モータ130の回転速度の実測値ωdetの時間変化を示している。
図5(b−3)において、回転速度の実測値ωdetが、変位量の63.2%に到達するまでの時間を求めることで、回転速度3000rpmのときの機械時定数Tm3000を導き出すことができる。
図7のTmは、このようにして求めた各回転速度における機械時定数をグラフ化したものである。図7において、横軸は電動モータ130の回転速度を、縦軸は、それぞれの機械時定数を正規化した値を示している。
一方、図6は、電動モータ130の電気時定数Teと回転速度ωdetとの関係を実験的に求める様子を示した図である。図6において、(a−1)は、回転速度が500rpmになるように電圧V500をステップ入力した様子を示している。また(b−1)は、電動モータ130に電圧V500をステップ入力した場合の、電動モータ130のコイルに流れる電流の実測値Idetの時間変化を示している。
図6(b−1)において、電流の実測値Idetが、変位量の63.2%に到達するまでの時間を求めることで、回転速度が500rpmのときの電気時定数Te500を導き出すことができる。
同様に、(a−2)は、回転速度が1000rpmになるように、電圧V1000をステップ入力した様子を示している。また、(b−2)は、電動モータ130に電圧V1000をステップ入力した場合の、電動モータ130のコイルに流れる電流の実測値Idetの時間変化を示している。
図6(b−2)において、電流の実測値Idetが、変位量の63.2%に到達するまでの時間を求めることで、回転速度が1000rpmのときの電気時定数Te1000を導き出すことができる。
同様に、(a−3)は、回転速度が3000rpmになるように、電圧V3000をステップ入力した様子を示している。また、(b−3)は、電動モータ130に電圧V3000をステップ入力した場合の、電動モータ130のコイルに流れる電流の実測値Idetの時間変化を示している。
図6(b−3)において、電流の実測値Idetが、変位量の63.2%に到達するまでの時間を求めることで、回転速度3000rpmのときの電気時定数をTe3000を導き出すことができる。
図7のTeは、このようにして求めた各回転速度における電気時定数をグラフ化したものである。図7において、横軸は電動モータ130の回転速度を、縦軸は、それぞれの電気時定数を正規化した値を示している。
以上のように、電動モータ130の機械時定数Tm及び電気時定数Teは、回転速度に応じて変動する。このため、負荷トルク推定装置100では、モータノミナルモデルP(s)を用いて回転速度の推定値ωeを算出するにあたり、算出時の電動モータ130の回転速度の実測値(ωdet)に応じて、機械時定数Tm及び電気時定数Teを逐次更新する構成とした。
具体的には、図7のグラフに基づいて、Tm、Teをそれぞれ、回転速度の関数としてn次式により近似しておき、当該近似式に、算出時の電動モータ130の回転速度の実測値を代入することで、機械時定数Tm及び電気時定数Teを算出する。そして、当該算出した機械時定数Tm及び電気時定数Teを用いてモータノミナルモデルP(s)を生成(または更新)し、生成(または更新)したモータノミナルモデルP(s)により、回転速度の推定値ωeを算出する構成とした。
なお、機械時定数Tm及び電気時定数Teを、例えば、1次式で表すと、以下のように表すことができる。
Tm=Am×ωdet+Bm (Am、Bmは定数)
Te=Ae×ωdet+Be (Ae、Beは定数)
ただし、近似式は1次式に限定されないことはいうまでもない。
Te=Ae×ωdet+Be (Ae、Beは定数)
ただし、近似式は1次式に限定されないことはいうまでもない。
なお、機械時定数Tm及び電気時定数Teの導出方法は、近似式に限定されない。例えば、図7のグラフをテーブル化したものを予め作成しておき、算出時に、電動モータ130の回転速度の実測値(ωdet)に最も近い回転速度に対応する機械時定数Tm及び電気時定数Teを当該テーブルより導出するように構成してもよい。
なお、上記近似式またはテーブルは、回転速度が0rpmから3000rpmまでの機械時定数及び電気時定数について記載した図7に基づいて作成することとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、更に、広いレンジについて実験を行うことで得られた結果を用いて、近似式またはテーブルを作成するようにしてもよい。
<負荷トルク推定プログラムによる処理>
次に、回転速度に応じて電動モータの機械時定数及び電気時定数を更新しながら、負荷トルクの推定値を算出する、負荷トルク推定プログラム110による負荷トルク推定処理の流れについて説明する。図8は、負荷トルク推定プログラム110による負荷トルク推定処理の流れを示すフローチャートである。
次に、回転速度に応じて電動モータの機械時定数及び電気時定数を更新しながら、負荷トルクの推定値を算出する、負荷トルク推定プログラム110による負荷トルク推定処理の流れについて説明する。図8は、負荷トルク推定プログラム110による負荷トルク推定処理の流れを示すフローチャートである。
負荷トルク推定プログラム110が実行されると、ステップS801では、実測値入力部204が、タイミングT1で、回転速度の実測値ωdet1を取得する。
ステップS802では、導出部207が、回転速度の実測値ωdet1に対応する機械時定数及び電気時定数を近似式に基づいて導出する。ここでは、機械時定数Tm_ωdet1と電気時定数Te_ωdet1を導出する。
ステップS803では、回転速度推定部210が、機械時定数Tm_ωdet1及び電気時定数Te_ωdet1に基づいて、モータノミナルモデルP(s)1を生成する。更に、トルク推定部211がトルク推定モデルTq(s)1を生成する。
ステップS804では、推定部206が、タイミングT1において制御部200より出力された制御値(電圧値Vctl1)を取得する。更に、回転速度推定部210が、ステップS803において生成したモータノミナルモデルP(s)1に、制御値(電圧値Vctl1)をかけあわせることで、回転速度の推定値ωe1を算出する。
ステップS805では、推定部206が、ステップS801で取得した回転速度の実測値ωdet1とステップS804で算出した回転速度の推定値ωe1との差分値を算出する。
更に、トルク推定部211が、ステップS803において生成したトルク推定モデルTq(s)1に、当該差分値をかけあわせることで、負荷トルクの推定値τe1を算出する。
ステップS805において負荷トルクの推定値τe1の算出が終了すると、次の制御周期まで待機し、次の制御周期において、再び、ステップS801からの処理を実行する。
つまり、タイミングT2において回転速度の実測値ωdet2を取得し(ステップS801)、機械時定数Tm_ωdet2と電気時定数Te_ωdet2を導出する(ステップS802)。更に、モータノミナルモデルP(s)2及びトルク推定モデルTq(s)2を生成し(ステップS803)、回転速度の推定値ωe2を算出し(ステップS804)、負荷トルクの推定値τe2を算出する(ステップS805)。
以下、次の制御周期においても同様の処理を繰り返す。これにより、各制御周期ごとに、回転速度の実測値に応じた機械時定数及び電気時定数が算出され、負荷トルクの推定値が算出される。この結果、回転速度に関わらず負荷トルクの推定値の誤差を低減させることが可能となる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る負荷トルク推定装置では、
・制御対象である電動モータのモデルを同定し、電動モータを制御するための制御値(電圧値)と、電動モータの回転速度の実測値とを用いて、電動モータの負荷トルクを推定する構成とした。
・電動モータのモデルを同定するにあたっては、機械時定数及び電気時定数が、電動モータの回転速度に応じて変動する点に着目し、回転速度の実測値に基づく機械時定数及び電気時定数を導出する構成とした。
・各回転速度における機械時定数及び電気時定数は、予め、実験的に求めておき、n次式の近似式で近似するか、テーブルに格納しておく構成とした。
・機械時定数及び電気時定数を、各制御周期ごとに、近似式またはテーブルに基づいて導出し、モデルに含まれる機械時定数及び電気時定数を、各制御周期ごとに更新する構成とした。
・各制御周期ごとに、更新されたモデルを用いて負荷トルクの推定値を算出する構成とした。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る負荷トルク推定装置では、
・制御対象である電動モータのモデルを同定し、電動モータを制御するための制御値(電圧値)と、電動モータの回転速度の実測値とを用いて、電動モータの負荷トルクを推定する構成とした。
・電動モータのモデルを同定するにあたっては、機械時定数及び電気時定数が、電動モータの回転速度に応じて変動する点に着目し、回転速度の実測値に基づく機械時定数及び電気時定数を導出する構成とした。
・各回転速度における機械時定数及び電気時定数は、予め、実験的に求めておき、n次式の近似式で近似するか、テーブルに格納しておく構成とした。
・機械時定数及び電気時定数を、各制御周期ごとに、近似式またはテーブルに基づいて導出し、モデルに含まれる機械時定数及び電気時定数を、各制御周期ごとに更新する構成とした。
・各制御周期ごとに、更新されたモデルを用いて負荷トルクの推定値を算出する構成とした。
これにより、電動モータの回転速度によって、負荷トルクの推定値の誤差が大きくなるといった事態を回避することが可能となる。この結果、電動モータの負荷トルクの推定精度を向上させることが可能になる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、各制御周期ごとに、機械時定数及び電気時定数を導出する構成としたが、本発明はこれに限定されない。図7に示すように、回転速度の変化に伴う機械時定数の変動と、回転速度の変化に伴う電気時定数の変動とを比較すると、機械時定数の変動の方が大きい。
上記第1の実施形態では、各制御周期ごとに、機械時定数及び電気時定数を導出する構成としたが、本発明はこれに限定されない。図7に示すように、回転速度の変化に伴う機械時定数の変動と、回転速度の変化に伴う電気時定数の変動とを比較すると、機械時定数の変動の方が大きい。
したがって、各制御周期ごとに、機械時定数のみを導出し、電気時定数は、所定の値を予め代入しておく構成としてもよい。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、回転速度の実測値をフィードバックし、電動モータ130が目標回転速度で回転するように、制御部200によるフィードバック制御が行われる場合について説明した。あるいは、位置情報の実測値をフィードバックし、電動モータ130が目標位置に回転するように、制御部200によるフィードバック制御が行われる場合について説明した。
上記第1の実施形態では、回転速度の実測値をフィードバックし、電動モータ130が目標回転速度で回転するように、制御部200によるフィードバック制御が行われる場合について説明した。あるいは、位置情報の実測値をフィードバックし、電動モータ130が目標位置に回転するように、制御部200によるフィードバック制御が行われる場合について説明した。
しかしながら、本発明において、制御部200により行われる制御は、これに限定されない。例えば、目標回転速度から速度フィードフォワード制御を行うように構成してもよいし、目標位置から位置フィードフォワード制御を行うように構成してもよい。
[第4の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、負荷トルク推定装置100の適用先について明示しなかったが、上記第1乃至第3の実施形態で説明した負荷トルク推定装置100は、例えば、駆動ローラを回転駆動する駆動モータが配された画像形成装置に適用することができる。あるいは、自動車やロボット、アミューズメント機器等にも適用可能である。
上記第1乃至第3の実施形態では、負荷トルク推定装置100の適用先について明示しなかったが、上記第1乃至第3の実施形態で説明した負荷トルク推定装置100は、例えば、駆動ローラを回転駆動する駆動モータが配された画像形成装置に適用することができる。あるいは、自動車やロボット、アミューズメント機器等にも適用可能である。
図9は、負荷トルク推定装置100の適用先の一例である画像形成装置900の内部構成を示す図である。図9に示すように、画像形成装置900は、中間転写ユニット910と、光書込ユニット920と、スキャナ930と、原稿自動搬送装置940と、給紙装置950とを有する。
また、図10は、画像形成装置900の中間転写ユニット910の駆動・搬送機構を拡大して示した図である。図10に示すように、中間転写ユニット910の駆動・搬送機構は、中間転写体としての中間転写ベルト1009、像担持体としての感光ドラム1001〜1004、一次転写部材としての1次転写ローラ1005〜1008、駆動ローラ1010を有する。また、中間転写ユニット910の駆動・搬送機構は、二次転写対向ローラ1011、二次転写ローラ1012、テンションローラ1013、従動ローラ1014等を有する。なお、駆動ローラ1010は、駆動手段としての駆動モータにより回転駆動される。
画像形成装置900の中間転写ユニット910の駆動・搬送機構に由来する異常画像として、周期的またはランダムに帯状の濃度ムラが発生するバンディング現象がある。また、バンディング現象の中でも、特に記録媒体1015の先端または後端の駆動・搬送機構通過時や、2種類の駆動・搬送機構の接離時などに生じるショックにより、特定のタイミングで帯状の濃度ムラが発生するショックジターという現象が知られている。
ショックジターによるバンディング現象の対策として、記録媒体1015の先端または後端が2次転写領域を通過する際の負荷の変動に対して、駆動ローラ1010の回転速度変動を軽減するという方法が知られている。すなわち、負荷が変動しても一定回転で駆動ローラ1010が回転するように制御するという方法が知られている。
駆動ローラ1010を回転駆動する駆動モータの制御に、上記各実施形態に係る負荷トルク推定装置100を適用し、モータノミナルモデルを変化させることで、負荷トルク変動に対して、高精度な制御電圧/負荷トルク推定を行うことが可能となる。そして、推定した制御電圧をフィードバックすることで、ショックジターによる負荷トルク変動の影響を低減させることが可能となる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :負荷トルク推定装置
101 :CPU
102 :ROM
103 :RAM
104 :記憶装置
105 :表示部
106 :入力部
107 :インタフェース部
108 :バス
110 :負荷トルク推定プログラム
120 :モータ駆動装置
130 :電動モータ
140 :位置/回転速度検出部
200 :制御部
201 :目標回転速度入力部
202 :目標位置入力部
203 :推定トルク値出力部
204 :実測値入力部
205 :制御値出力部
206 :推定部
207 :導出部
210 :回転速度推定部
211 :トルク推定部
101 :CPU
102 :ROM
103 :RAM
104 :記憶装置
105 :表示部
106 :入力部
107 :インタフェース部
108 :バス
110 :負荷トルク推定プログラム
120 :モータ駆動装置
130 :電動モータ
140 :位置/回転速度検出部
200 :制御部
201 :目標回転速度入力部
202 :目標位置入力部
203 :推定トルク値出力部
204 :実測値入力部
205 :制御値出力部
206 :推定部
207 :導出部
210 :回転速度推定部
211 :トルク推定部
Claims (7)
- 電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置であって、
前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定手段と、
前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出手段と、を有し、
前記推定手段は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする負荷トルク推定装置。 - 前記導出手段は、更に、前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの電気時定数を導出し、
前記推定手段は、更に、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる電気時定数を、該取得した実測値に対応する電気時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする請求項1に記載の負荷トルク推定装置。 - 前記導出手段は、前記電動モータの回転速度と前記機械時定数との関係を規定する近似式またはテーブル、あるいは、前記電動モータの回転速度と前記電気時定数との関係を規定する近似式またはテーブルを参照することにより、前記電動モータの回転速度の実測値に対応する前記電動モータの機械時定数、または、前記電動モータの回転速度の実測値に対応する前記電動モータの電気時定数を導出することを特徴とする請求項2に記載の負荷トルク推定装置。
- 前記電動モータの回転速度の実測値は、前記電動モータに配された2相エンコーダの出力または磁気センサの出力に基づいて取得されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の負荷トルク推定装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の負荷トルク推定装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置のコンピュータに、
前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定工程と、
前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出工程と、を実行させるプログラムであって、
前記推定工程は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とするプログラム。 - 電動モータの負荷トルクを推定する負荷トルク推定装置における負荷トルク推定方法であって、
前記電動モータを制御するための制御値と、前記電動モータの回転速度の実測値とをモデルに入力することで、前記電動モータの負荷トルクを推定する推定工程と、
前記電動モータの回転速度の実測値に対応する、前記電動モータの機械時定数を導出する導出工程と、を有し、
前記推定工程は、前記電動モータの回転速度の実測値の取得のタイミングに応じて、前記モデルに含まれる機械時定数を、該取得した実測値に対応する機械時定数を用いて更新し、更新した該モデルを用いて前記電動モータの負荷トルクを推定することを特徴とする負荷トルク推定方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014153607A JP2015080398A (ja) | 2013-09-13 | 2014-07-29 | 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム |
US14/482,056 US9395705B2 (en) | 2013-09-13 | 2014-09-10 | Load torque estimation apparatus, image forming apparatus, load torque estimation method and non-transitory computer-readable information recording medium |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013191150 | 2013-09-13 | ||
JP2013191150 | 2013-09-13 | ||
JP2014153607A JP2015080398A (ja) | 2013-09-13 | 2014-07-29 | 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015080398A true JP2015080398A (ja) | 2015-04-23 |
Family
ID=52667389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014153607A Pending JP2015080398A (ja) | 2013-09-13 | 2014-07-29 | 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9395705B2 (ja) |
JP (1) | JP2015080398A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9853584B2 (en) | 2015-02-24 | 2017-12-26 | Ricoh Company, Ltd. | Load torque estimation apparatus, image forming apparatus, load torque estimation method and recording medium |
JP7456222B2 (ja) | 2020-03-23 | 2024-03-27 | 株式会社リコー | 搬送装置および画像形成装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016176823A (ja) | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 株式会社リコー | 電流計測装置、画像形成装置、搬送装置、及び電流計測方法 |
JP6672799B2 (ja) | 2016-01-06 | 2020-03-25 | 株式会社リコー | 電流検出装置、モータ制御システム、画像処理装置及びシート搬送装置 |
JP6972971B2 (ja) | 2017-11-28 | 2021-11-24 | 株式会社安川電機 | 制御システム、機械学習装置、メンテナンス支援装置、及びメンテナンス支援方法 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3388112B2 (ja) | 1996-03-13 | 2003-03-17 | 株式会社リコー | 位置決め制御装置 |
DE69917630T2 (de) * | 1999-09-01 | 2005-06-23 | Ramarathnam, Ramachandran | Motorregler für unterschiedliche Geschwindigkeiten |
JP2007097329A (ja) | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Ricoh Co Ltd | モータ制御装置、画像形成装置、モータ制御方法、およびモータ制御プログラム |
TWM290932U (en) * | 2005-11-22 | 2006-05-21 | Fego Prec Ind Co Ltd | Universal low-energy-consumption ceiling fan controller |
JP5151128B2 (ja) | 2006-11-30 | 2013-02-27 | 日本精工株式会社 | 電動式ステアリング装置 |
US7960931B2 (en) * | 2007-06-15 | 2011-06-14 | Illinois Institute Of Technology | Digital control of motor drives |
JP2012176827A (ja) | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Ricoh Co Ltd | ジャム処理アシスト装置及び前記ジャム処理アシスト装置を備えた画像形成装置 |
US8928270B2 (en) | 2011-09-26 | 2015-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Electric motor system and motor control method |
JP6194583B2 (ja) | 2012-01-31 | 2017-09-13 | 株式会社リコー | モータ制御装置、モータ制御方法、モータシステム、搬送装置及び画像形成装置 |
JP5713031B2 (ja) | 2012-02-06 | 2015-05-07 | 株式会社リコー | モータ制御装置、モータシステム、搬送装置、画像形成装置、モータ制御方法およびプログラム |
JP5747831B2 (ja) | 2012-02-07 | 2015-07-15 | 株式会社リコー | モータ制御装置、搬送装置、画像形成装置、モータ制御方法およびプログラム |
JP5942696B2 (ja) | 2012-08-17 | 2016-06-29 | 株式会社リコー | モータ制御装置およびモータ制御方法、ならびに、画像形成装置 |
-
2014
- 2014-07-29 JP JP2014153607A patent/JP2015080398A/ja active Pending
- 2014-09-10 US US14/482,056 patent/US9395705B2/en active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9853584B2 (en) | 2015-02-24 | 2017-12-26 | Ricoh Company, Ltd. | Load torque estimation apparatus, image forming apparatus, load torque estimation method and recording medium |
JP7456222B2 (ja) | 2020-03-23 | 2024-03-27 | 株式会社リコー | 搬送装置および画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US9395705B2 (en) | 2016-07-19 |
US20150077028A1 (en) | 2015-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015080398A (ja) | 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム | |
JP4816645B2 (ja) | Ac同期モータの初期磁極位置推定装置 | |
JP5331370B2 (ja) | ステッピングモータの脱調状態検出方法 | |
CN107797446B (zh) | 模型预测控制装置、控制方法及记录介质 | |
JP6272508B2 (ja) | 位置検出器の角度誤差補正装置および角度誤差補正方法 | |
JP2015079488A (ja) | 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム | |
US20120059642A1 (en) | Method and device for the angle sensor-free detection of the position of the rotor shaft of a permanently excited synchronous machine on the basis of current signals and voltage signals | |
US10236815B2 (en) | Sensor error detection and correction | |
JP6476992B2 (ja) | 負荷トルク推定装置、画像形成装置、負荷トルク推定方法及びプログラム | |
JP2016019374A (ja) | 制御装置、画像形成装置、制御方法及びプログラム | |
JP2009244115A (ja) | 位置検出誤差補正装置および位置検出誤差補正方法 | |
US8896257B2 (en) | Motor control device and out-of-step detecting method of stepping motor | |
WO2016207980A1 (ja) | 消費電力量推定装置 | |
JP2015139232A (ja) | モータ制御装置、画像形成装置及び制御方法 | |
KR20160068478A (ko) | 화상형성장치 및 화상형성장치의 동작 방법 | |
JP5888371B2 (ja) | 揺動式ダイナモメータシステム及びその制御方法 | |
JP6522236B2 (ja) | 電動機制御装置 | |
US20210239730A1 (en) | Reverse detection for rotating machinery | |
JP2019108845A (ja) | エンジン発電装置の燃料消費量算出装置およびエンジン発電装置の燃料消費量算出方法 | |
JP6189695B2 (ja) | ワイヤ送給装置 | |
JP2011145077A (ja) | トルク測定装置、トルク測定方法、イナーシャ測定装置、イナーシャ測定方法、及び、プログラム | |
JP2015002596A (ja) | モータ駆動装置 | |
US10879824B2 (en) | Motor control apparatus, image forming apparatus, and method for controlling motor control apparatus | |
CN110024276B (zh) | 转子控制方法和设备 | |
CN113352315B (zh) | 转矩推定系统、转矩推定方法及储存有程序的计算机可读介质 |