JP2015079116A - 現像剤補給容器及び画像形成装置 - Google Patents

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Takayuki Tanaka
孝幸 田中
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Shinichi Nishida
真一 西田
田村 昌重
Masashige Tamura
田村  昌重
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Takeshi Fujino
猛 藤野
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Junji Yasuda
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Kazuaki Takahata
和明 高畑
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覚 仁戸部
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Abstract

【課題】
現像剤収容袋を膨張させる圧力発生手段に必要とされる発生圧力を低減することで圧力発生手段を小型化する。
【解決手段】
現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置の装置本体に着脱可能で、前記装置本体に前記現像剤を補給する現像剤補給容器であって、弾性復元力を有し、前記現像剤を収容する現像剤収容袋と、前記装置本体に装着された場合に前記現像剤収容袋に収容されている現像剤を前記装置本体へ排出するための現像剤排出路とを具備し、前記装置本体に装着された場合に前記装置本体に設けられた圧力発生手段により前記現像剤収容袋を膨張させることが可能であり、前記現像剤収容袋に収容されている前記現像剤の量は、前記現像剤が収容されることにより前記現像剤収容袋の容積が、前記現像剤収容袋の収縮圧力が極大値をとる際の容積以上となる量であることを特徴とする現像剤補給容器。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に脱着可能に設けられた現像剤を補給する現像剤補給容器、および、これを有する画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置の多くでは、粉体に加工された現像剤が使用され、画像形成を行うにつれて現像器内の現像剤は消費されていく。そして、現像器の耐用期間内に現像器内の現像剤を消費してしまった時に、脱着可能な現像剤補給容器を画像形成装置に装着して、現像剤を現像剤補給容器から現像器内に搬送する。
現像剤を現像剤補給容器から現像器に搬送するために、現像剤補給容器にはスクリューなどの撹拌搬送部材が用いられている場合がある。現像剤補給容器はいわゆる消耗品であり、使用後は空容器となって廃棄され、あるいは、部品毎に分解してリサイクルされる。近年は環境に配慮し、消耗品である現像剤補給容器の部品点数を少なく構成する設計が望まれている。
例えば特許文献1では、部品点数の少ない現像剤補給容器として、現像剤を収容する現像剤収容袋を伸縮可能な弾性材料で形成している。現像剤収容袋には空気を含み流動化した現像剤が充填されており、現像剤収容袋の復元力によって現像剤を現像器に搬送している。
特開昭60−232578号公報
伸縮可能な弾性材料でできた現像剤収容袋に、空気を含み流動化した現像剤を充填した現像剤補給容器の場合には、以下のような問題がある。すなわち、一般的に伸縮可能な弾性材料は気体透過性が高いので、現像剤補給容器の製造から使用されるまでに長い期間が経った場合に、弾性材料内部の空気が漏出してしまう。すると、現像剤収容袋内の空気が減少した分、弾性材料が収縮して、弾性材料の復元力が低減する。
このために、製造から使用されるまでに長い期間が経った現像剤補給容器は、現像剤の排出性能が低下してしまう。この排出性能の低下を回復するために、現像剤補給容器に空気を供給するポンプを画像形成装置に設けることがある。
ポンプは現像剤収容袋を膨張させるために、現像剤収容袋の復元力による収縮圧力よりも高い圧力を発生させなければならない。特に、伸縮可能な弾性材料できた現像剤収容袋は膨らみ始めの領域に圧力の極大値がある。ポンプは、この極大値を超える高い発生圧力が必要であり、ポンプの大型化していた。
そこで本発明の目的は、現像剤収容袋を膨張させる力を小さくすることが可能な現像剤補給容器を提供する。これにより、ポンプに必要とされる発生圧力を低減することでポンプの小型化が可能となる。
この目的を達成するために、本発明の現像剤補給容器は、
現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置の装置本体に着脱可能で、前記装置本体に前記現像剤を補給する現像剤補給容器であって、
弾性復元力を有し、前記現像剤を収容する現像剤収容袋と、
前記装置本体に装着された場合に前記現像剤収容袋に収容されている現像剤を前記装置本体へ排出するための現像剤排出路とを具備し、
前記装置本体に装着された場合に前記装置本体に設けられた圧力発生手段により前記現像剤収容袋を膨張させることが可能であり、前記現像剤収容袋に収容されている前記現像剤の量は、前記現像剤が収容されることにより前記現像剤収容袋の容積が、前記現像剤収容袋の収縮圧力が極大値をとる際の容積以上となる量であることを特徴とする。
本発明では、現像剤収容袋には、前記現像剤収容袋の容積が、前記現像剤収容袋の収縮圧力が極大値となる容積以上となる量の現像剤が収容されている。
このため、現像剤収容袋が収縮圧力の極大値となる容積を下回ることがないので、圧力発生手段にかかる負荷を低減することができ、圧力発生手段を小型化することができる。
本発明の実施形態の画像形成装置の概略断面図である。 本発明の実施形態のプロセスカートリッジの概略断面図である。 本発明の実施形態のトナーカートリッジの概略断面図である。 本発明の実施形態のトナーカートリッジの外観図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態のトナーカートリッジと画像形成装置との装着状態を示す断面図と画像形成装置の動作のモードを示す表である。図6(a)はトナーカートリッジと画像形成装置との装着状態を示す断面図であり、図6(b)は、画像形成装置の動作のモードを示す表である。 本発明の実施形態のトナー収容袋の内圧と半径の関係を示すグラフである。 本発明の実施形態において、トナーの充填量を変えた場合の空気の充填量と、ポンプの発生圧力の関係を示すグラフである。 本発明の実施形態において、トナーの充填量と充填時のポンプの最大圧力との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態において、トナーの充填量を変化させて、トナー収容袋内のトナーを排出させた時のトナーの充填量と、トナー収容袋に残ったトナーの質量との関係を示すグラフである。 本発明の他の実施形態のトナーカートリッジの概略断面図である。 本発明の他の実施形態のトナーカートリッジの外観図である。 本発明の他の実施形態のトナーカートリッジと画像形成装置の装置本体との装着状態を示す断面図と画像形成装置の動作のモードを示す表である。図13(a)はトナーカートリッジと画像形成装置の装置本位との装着状態を示す断面図であり、図13(b)は、画像形成装置の動作のモードを示す表である。 本発明の他の実施形態において、トナーの充填量を変えた場合の、空気の充填量とポンプの発生圧力との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
(画像形成装置の全体構成)
先ず、本実施形態の画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、画像形成装置100の概略断面図である。
画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザプリンタであり、画像情報に従って、記録シート、プラスチックシート、布などの記録材12にフルカラー画像を形成することができる。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。
尚、画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
画像形成装置100は、並設された4個の感光体ドラム1を有し、感光体ドラム1は回転駆動される。感光体ドラム1の周囲には、画像情報に基づきレーザ光を照射して感光体ドラム1上に静電潜像を形成するスキャナユニット3が配置されている。
さらに、感光体ドラム1の周囲には、静電像をトナー像として現像する現像ユニット4が設けられている。そして、感光体ドラム1に対向して、感光体ドラム1上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写ベルト5が配置されている。
現像ユニット4は、感光体ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを、感光体ドラム1上の露光により電荷が減衰した画像部に付着させることで静電像を現像する。
本実施形態では、感光体ドラム1と、現像ユニット4等のプロセス手段等は、一体的にカートリンジ化されて、プロセスカートリッジ7を形成している。プロセスカートリッジ7は、画像形成装置100に着脱可能となっている。
中間転写ベルト5は、全ての感光体ドラム1に当接し、矢印Bの方向に回転する。中間転写ベルト5は、複数の支持部材として、従動ローラ51、二次転写対向ローラ52、駆動ローラ53に掛け渡されている。
また、中間転写ベルト5の内周面側には、感光体ドラム1に対向するように、4個の一次転写ローラ8が並設されている。一次転写ローラ8は、中間転写ベルト5を感光体ドラム1に向けて押圧し、中間転写ベルト5と感光体ドラム1とが当接する一次転写部N1を形成する。そして、一次転写ローラ8には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加され、感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト5上に一次転写される。
さらに、中間転写ベルト5の外周面側において二次転写対向ローラ52に対向する位置には、二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は中間転写ベルト5を介して二次転写対向ローラ52に圧接し、中間転写ベルト5と二次転写ローラ9とが当接する二次転写部N2を形成する。そして、二次転写ローラ9に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加され、中間転写ベルト5上のトナー像が記録材12に二次転写される。
画像形成時には、まず、感光体ドラム1の表面が帯電され、スキャナユニット3から発された画像情報に応じたレーザ光によって帯電した感光体ドラム1の表面が走査露光され、感光体ドラム1上に画像情報に従った静電像が形成される。
次いで、感光体ドラム1上に形成された静電像は、現像ユニット4によってトナー像として現像される。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ8の作用によって中間転写ベルト5上に一次転写される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて順次行われ、中間転写ベルト5上に各色のトナー像が重ね合わせられて一次転写される。
その後、中間転写ベルト5の移動と同期が取られて記録材12が二次転写部N2へと搬送され、記録材12を介して中間転写ベルト5に当接している二次転写ローラ9の作用で、中間転写ベルト5上の4色トナー像は、一括して記録材12上に二次転写される。
トナー像が転写された記録材12は定着装置10に搬送され、記録材12に熱及び圧力を加えられることで記録材12にトナー像が定着される。
本実施形態においては、現像剤として1成分非磁性トナーを用いた例について説明するが、このような例だけではなく、以下のような構成としても構わない。 具体的には、1成分磁性トナーを用いて現像を行う1成分現像器を用いる場合、現像剤として1成分磁性トナーを補給することになる。また、磁性キャリアと非磁性トナーを混合した2成分現像剤を用いて現像を行う2成分現像器を用いる場合、現像剤として非磁性トナーを補給することなる。なお、この場合、現像剤として非磁性トナーとともに磁性キャリアも併せて補給する構成としても構わない。
(プロセスカートリッジの構成)
次に、画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ7の構成について説明する。
尚、現像ユニット或いはプロセスカートリッジの構成や動作について、上、下、垂直、水平といった方向を表す用語は、特に断りのない場合は、それらの通常の使用状態において見た時の方向を表す。つまり、現像ユニット或いはプロセスカートリッジの通常の使用状態は、適正に配置された画像形成装置本体に対して適正に装着され、画像形成動作に供し得る状態である。
図2は、プロセスカートリッジ7の概略断面図である。尚、収容している現像剤の色を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成及び動作は実質的に同一である。
プロセスカートリッジ7は、感光体ドラム1等を備えた感光体ユニット13と、現像ローラ17等を備えた現像ユニット4とが一体となった構成である。なお、感光体ユニット13と現像ユニット4とは、別枠体となっている。
感光体ユニット13は、感光体ユニット13内の各種要素を支持する枠体としての枠体14を有する。そして、枠体14には、感光体ドラム1の他に、帯電ローラ2や、クリーニング部材6などが配設されている。帯電ローラ2は感光体ドラム1表面に対して一様に帯電を行う。クリーニング部材6は、現像後の感光体ドラム1表面に残った転写残トナーを回収する。なお、感光体ドラム1は、矢印Aの方向に回転駆動される。
一方、現像ユニット4は、現像ユニット4内の各種要素を支持する枠体としての枠体18を有する。現像ユニット4には、感光体ドラム1と接触して矢印D方向に回転し、現像剤を担持する現像ローラ17が設けられている。現像ローラ17と感光体ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向(上から下に向かう方向)に移動するようにそれぞれ回転する。また、現像ローラ17の回転速度は感光体ドラム1の回転速度より約1.3倍早回しするよう設定されている。現像ローラ17は、芯金上にシリコーン、ウレタンなどの低硬度のゴム材或は発泡体、及びその組み合わせにより構成された弾性現像ローラである。
また、現像ユニット4には、現像ローラ17の周面上に接触するように、矢印E方向に回転して現像剤を現像ローラ17に供給するトナー供給ローラ20(現像剤供給ローラ)が配置されている。トナー供給ローラ20と現像ローラ17とは、対向部(接触部)において互いの表面が逆方向に移動するようにそれぞれ回転する。また、トナー供給ローラ20は導電性芯金の外周に連泡性の発泡体が設けられて構成されており、その表面回転速度は、現像ローラ17の表面回転速度の0.85倍とした。
枠体18には、現像剤の層厚を規制する現像ブレード21が設けられている。現像ブレード21は金属製の板ばねであり、所定の当接圧にて現像ローラ17と当接している。現像ローラ17上に供給されたトナーは、この現像ブレード21によって層厚が規制されるとともに摩擦帯電により電荷が付与される。これによって、現像ローラ17上にトナーの薄層が形成され、現像領域へと搬送される。
また、現像には寄与せず、現像ローラ17上に担持されたままのトナーは、トナー供給ローラ20による摺擦で現像ローラ17上から剥ぎ取られる。そして、その一部は新たにトナー供給ローラ20上に供給されたトナーと共に再びトナー供給ローラ20によって現像ローラ17上へと供給され、残りは枠体18内へと戻される。
また、枠体18は、枠体18の外部から供給されるトナーが一時的に収容されるためのトナー収納室18aと、現像ローラ17やトナー供給ローラ20が設けられている現像室18bとを有している。すなわち、枠体18は、現像剤容器を構成する。
トナー収納室18aと現像室18bとは、トナーが通過するための開口部18cによって仕切られており、トナー収納室18aに供給されたトナーは、トナー収納室18aに設けられている撹拌部材19によって現像室18bへと搬送される。
さらに、トナー収納室18aにはトナーカートリッジ15から排出されるトナーを受け入れるためのトナー流入口22が備えられている。
尚、本実施形態においては、現像ユニット4に供給されたトナーがトナー収納室18aにおいて一時的に収容される構成としているが、直接に現像室18bへとトナーが搬送される構成としてもよい。
(トナーカートリッジの構成)
次に、本実施形態における現像剤補給容器としてのトナーカートリッジ15について説明する。
図3はトナーカートリッジ15の概略断面図であり、図4はトナーカートリッジ15の外観図である。
図3に示すように、トナーカートリッジ15はトナーカートリッジ15内の各種要素を支持する枠体としての容器枠体40と、トナーTを収容するための弾性(弾性復元力)を有するトナー収容袋41(現像剤収容袋)とを有している。また、容器枠体40にはトナー排出路42、空気連通路43及び装着ガイド48が設けられている。
トナー排出路42はトナー収容袋41と容器枠体40の内部において接続されており、トナー収容袋41内のトナーはトナー排出路42(現像剤排出路)を経由して排出される。トナー収容袋41はトナー排出路42と接続されることにより容器枠体40に支持される。空気連通路43は容器枠体40とトナー収容袋41との間を容器外と接続し、容器枠体40とトナー収容袋41との間を大気圧に保つ。
このように構成されるトナーカートリッジ15に対して、トナー排出路42を経由して所定量のトナーが空気と共にトナー収容袋41に充填される。トナー充填が終了したら、トナー収容袋41の膨張を維持したまま、トナー排出路42に対し、排出路封止部材46を取り付ける。排出路封止部材46は、トナーカートリッジ15が製造されてから使用されるまでの間、トナー収容袋41内の気密を保っている。
容器枠体40の材質としては、内外からの力に対して大きく変形しない程度の剛性を有するものを採用するのが好ましい。本実施形態においては、容器枠体40の材質としてポリスチレン樹脂を採用している。尚、使用する材質として、内外からの力に耐えうる素材であれば、例えば、ABS、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を使用することも可能であるし、金属製であっても構わない。本実施形態において、容器枠体40の内容積は120ccである。
トナー収容袋41の材質としては、伸縮可能な弾性材料である各種樹脂が使用可能であり、例えばポリアミド、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、フッ素系エラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種エラストマー、またはこれらのうちの2種以上を組合せたもの等を使用することができる。このような材料は一般に空気の透過率が高い。そのため、トナー収容袋41にトナーと共に充填された空気は、徐々にトナー収容袋41から漏出してトナー収容袋41は収縮してしまう。
特にトナーの排出能力を高くするためには、大きな伸度と復元力を持つ材料を採用することが好ましい。このような特性を持つ材料としては、エントロピー弾性体がり、本実施形態では、エントロピー弾性体の一種であるラテックスゴムを採用している。
トナー収容袋41には、自然状態の体積が5.5(cm)で、厚さ0.2(mm)の風船様のものを用いた。また、トナー収容袋41は容器枠体40内で、容器枠体40の内容積に等しい120ccまで膨張可能である。
トナー収容袋41に収容したトナーは、懸濁重合法で製造した非磁性のトナーで平均粒径が6.5μm程度のものである。表面性を改質するために、トナー重量の1.5%程度の量の20nm程度の酸化ケイ素粒子をトナーの表面に均一に付着させている。ここで、トナーの平均粒径はベックマン・コールター株式会社製のレーザ回折式粒度分布測定器LS−230で測定した体積平均粒径である。
トナーの流動時の嵩密度は0.32(g/cm)で、加圧時の嵩密度は0.50(g/cm)である。流動時の嵩密度はJIS−K−5101−12−1に従って測定した。トナーは嵩密度の時間変化が大きいので、トナーを受器に入れ始めてから受器に山盛りになったトナーをすり切るまでの時間が10秒になるように測定した。
また、JIS−K−5101−12−1で規定されている見掛け密度(Apparent Density)は嵩密度(Bulk Density)の同義語である。加圧時の嵩密度は、Malvern Instruments Ltd.製のパウダーレオメーターFT4を用いて行った。加圧力はトナー収容袋の収縮圧力に略等しい10(kPa)で行った。本実施形態において、トナー収容袋41にトナーを12.5(g)充填した。
トナー排出路42はトナーが排出される際の流路抵抗の観点から内径4mm以上が望ましい。一方で、空気連通路43は空気が流出入する経路であって、流路抵抗の影響は少ない。そのため、トナー排出路42の内径よりも小さくすることが可能であり、空気連通路43としては内径2mm以上が望ましい。本実施形態において、具体的にトナー排出路42は内径6mm、空気連通路43は内径4mmとしている。
(トナーカートリッジ装着動作)
次に、トナーカートリッジ15を画像形成装置100に装着して、トナーカートリッジ15からトナー収納室18aへトナーを補給する動作について説明する。
図5は画像形成装置100の外観図を示している。
同図に示すように、画像形成装置100の外装カバーの一部である前扉70を操作者が開けると、トナーカートリッジ15を装着するための挿入口71が現れる。画像形成装置100には装着の為のガイドとなる装着リブ72が備えられており、容器枠体40に設けられた装着ガイド48を装着リブ72に沿わせてスライド挿入する。
図6は、トナーカートリッジ15と画像形成装置100との装着状態を示す断面図と画像形成装置100の動作のモードを示す表である。図6(a)はトナーカートリッジ15と画像形成装置100との装着状態を示す断面図であり、図6(b)は、画像形成装置100の動作のモードを示す表である。
図6(a)に示すように、トナーカートリッジ15を画像形成装置100に対してスライドして挿入していくと、トナー排出路42が画像形成装置100に備えられたトナー排出路受入部80に対して進入する。そして、排出路封止部材46が破断して、トナー排出路42はトナー収納室18aに設けられたトナー流入口22に結合される。これにより、トナーカートリッジ15からトナー収納室18aにトナーTを供給することができる。また、トナー排出路42はトナー排出路受入部80に設けられた受入シール部材81に係合されている。
受入シール部材81はトナー供給時にトナー飛散を防止すると共に、トナー排出路42との摩擦によりトナーカートリッジ15が脱落してしまうことを防止している。
本実施形態においては、排出路封止部材46に樹脂と金属箔の複合フィルムを使用した。トナー排出路受入部80による破断を容易にするために、予め排出路封止部材46の表面にV字状の切り込み溝が成形されているとより好適である。また、受入シール部材81としてオイルシールを用いたが、その他の例としては、フェルト材や発泡スポンジ材を一定量圧縮するようにして使用してもよい。
トナー排出路受入部80とトナー流入口22は、トナー導入路201により接続される。そして、トナー導入路201には、トナー導入路を開閉する開閉部材82が設けられている。さらに、トナー排出路受入部80と開閉部材82との間には、ポンプ73(圧力発生手段)と連通している空気注入路83(第2の接続路)が設置されている。空気注入路83には開閉部材94が取り付けられている。開閉部材94が開いた状態の時にポンプ73を動作させることによって、空気注入路83およびトナー排出路42を経由して、トナー収容袋41に空気が供給される。
また、トナー排出路42は、トナーカートリッジ15を画像形成装置100の装置本体に装着した場合に、トナー収容袋41に対して鉛直下方に位置するように取り付けられている。これにより、ポンプ73がトナー収容袋41に空気を送り込む際にトナーが撹拌され、トナーの流動化が促される。また、トナー収容袋41からトナーを排出する際には、空気よりトナーを優先的に排出するのでトナーの排出能力が高まる。
(トナー補給動作)
次に、トナーカートリッジ15からトナー収納室18aへトナーを補給する動作の工程を順に説明する。
図6(b)は開閉部材82、開閉部材94、およびポンプ73の制御モードを示している。
モード1は初期状態であり、開閉部材82、開閉部材94ともに閉じた状態であり、ポンプ73は停止している。
続くモード2においては、開閉部材82は閉じた状態を維持し、開閉部材94を開いた状態に切り替える。そして、ポンプ73を駆動させて、空気を供給し始める。空気はトナー収容袋41に流入して、トナー収容袋41を膨張させる。トナー収容袋41が容器枠体40に接触するまで膨張したら、モード3に切り替えて、開閉部材94を閉じて、ポンプを停止させる。
モード3では、開閉部材82と開閉部材94は共に閉じられており、トナー収容袋41は膨張した状態を維持している。
そして、モード4において開閉部材82を開くと、トナー収容袋41が復元力によって収縮して、内容物であるトナーと空気を排出する。トナーは空気と共にトナー排出路42、トナー流入口22を経由して、トナー収納室18aに供給される。
トナー収容袋41からトナーの排出が終了したら、次回のトナー排出に備えるために、初期状態であるモード1に戻る。
(ポンプ負荷)
本実施形態において、トナー収容袋41に、エントロピー弾性体の一種であるラテックスゴムを用いている。このような伸縮可能な弾性材料で作られた風船様の袋を膨張させた時の内圧と半径の関係について考える。
袋が球状に膨らむと仮定すると、袋の内圧と応力の関係は式1のラプラスの法則で与えられる。
Δp=2σt/r … (式1)
Δp:袋の内圧、σ:袋の応力、t:袋の厚さ、r:袋の半径
薄い球面の構成則は式2で与えられる。
σ=Eε/(1−ν) … (式2)
E:ヤング率、ν:ポアソン比、ε:ひずみ
また、球面が膨張した時の歪は式3で与えられる。
ε=(2πr−2πr)/2πr=(r−r)/r … (式3)
:袋の初期半径
球面の厚みは全域で一定であるとすると、球面が膨張した時の厚みの変化は式4で与えられる。
4πrt=4πr
従って、t=r /r … (式4)
t0:袋の初期厚さ
以上から、袋の内圧と半径の関係を求めると式5となる。
Δp=k・(r−r)/r、 k=2Er/(1−ν) … (式5)
図7は、式5を示すグラフである。
同図に示すように、伸縮可能な弾性材料で作られた袋を膨張させると、圧力の極大値が存在することが分かる。そして、圧力の極大値を与える半径よりも大きくなると、袋を膨張させるのに必要な圧力は低下する。ここでは、袋が球形に膨らむこと、袋の厚さが一定であることなど理想的な条件で述べたが、現実の伸縮可能な弾性材料で作られた袋においても、ここで述べた圧力の極大値は存在する。
ポンプ73でトナー収容袋41に空気を充填して、トナー収容袋41を膨張させた時の、空気の充填量に対するポンプ73の発生圧力を測定した。トナーの充填量は、0(g)から17.5(g)まで変化させた。測定は、トナー収容袋41から空気が漏出して、トナー収容袋41は収縮しきった状態から開始した。
図8は、トナーの充填量を変えた場合の空気の充填量と、ポンプ73の発生圧力の関係を示すグラフである。
同図に示すように、トナーの充填重量が0(g)の場合には、図7に示すものと同様に大きな極大値が存在する。この時の空気の充填量、つまりトナー収容袋41の体積は体積8.8(cm)である。トナー収容袋41にトナーを充填して測定した場合には、トナーの充填量が5(g)を超えるとポンプ73の最大圧力が減少し始める。
最大圧力が減少した要因は、トナー収容袋41が圧力の極大値となる半径以下に収縮しないように、トナーがトナー収容袋41を支持していたためである。
ポンプ73の最大圧力を減少させるのに必要なトナーの充填量を考える。空気を充填する前のトナー収容袋41内のトナーは、トナー収容袋41の復元力により加圧された状態にある。そこで、トナーの密度として、加圧時の嵩密度0.50(g/cm)を用いる。
すなわち、加圧時の嵩密度にトナー収容袋41の圧力が極大値となるときの体積を掛けた量のトナーをトナー収容袋41に封入しておけば、トナー収容袋41の圧力が極大値となる半径以下には収縮しないことになる。
本実施形態の場合に、具体的なトナー量を計算すると、圧力の極大値となるトナー収容袋41の体積8.8(cm)を支持するのに必要なトナーの充填量は、以下のとおりとなる。
8.8(cm)×0.50(g/cm)=4.4(g)となる。
図9は、トナーの充填量と充填時のポンプ73の最大圧力との関係を示すグラフである。
同図に示すように、トナー充填量が4.4(g)を超えた付近から、ポンプ73の最大圧力が減少していることが確認できる。
本実施形態のようにトナーの充填量が12.5(g)の場合も最大圧力は大きく低下し、トナー収容袋41を膨張させ時のポンプの最大圧力を低減できた。
すなわち、本実施形態では、トナー収容袋41には、所定の圧力で現像剤を加圧した場合の現像剤の嵩密度とトナー収容袋41の収縮圧力が極大値となる容積との積によって求められる量以上の現像剤が収容されている。
つまり、トナー収容袋41には、トナー収容袋41の容積が、トナー収容袋41の収縮圧力が極大値となる容積以上となる量のトナーが収容されていることになる。
なお、上述のように、所定の圧力は、トナー収容袋41の収縮圧力に略等しい10(kPa)が適切であるが、圧力値の変化に対して、トナー密度の変化がそれほど大きく変化しない場合には、他の圧力値であっても良い。すなわち、トナー収容袋41の収縮圧力が極大値となる際のトナーの量が正確に求められる範囲内の圧力値で現像剤の嵩密度を調べれば良い。
(トナー排出能力)
伸縮可能な弾性材料でできたトナー収容袋41は膨張により容積が変化する。また、トナーは空気の含有量により嵩密度が変化する。そのために、トナー収容袋41へのトナーの充填量は様々な値を取り得る。しかし、トナーに対する空気の比率が低減すると、トナーの流動性が低下して、トナーカートリッジ15は、トナーの排出性能が低下してしまう。そこで、トナー排出時のトナーの流動性を高めて、トナーの排出性能を高める必要がある。
トナーの充填量を5(g)から50(g)まで変化させて、トナー収容袋41内のトナーを排出させた時に、トナー収容袋41に残ったトナーの質量を測定した。測定は、トナー収容袋から空気が漏出して、トナー収容袋41は収縮しきった状態から開始した。
図10は、トナーの充填量を5(g)から50(g)まで変化させて、トナー収容袋41内のトナーを排出させた時のトナーの充填量と、トナー収容袋41に残ったトナーの質量との関係を示すグラフである。
同図に示すように、トナーの充填量を増加させていくと、ある値からトナー収容袋41のトナー残量が急増する。トナー収容袋41内のトナーが排出されるためには、トナーに対して適切な量の空気が含まれ、トナーが十分に流動化している必要がある。トナー収容袋41の最大容積は、容器枠体40の内容積で制限されている。トナー収容袋41が容器枠体40に内包されていない場合の最大体積は、トナー収容袋が破断する体積、または、ポンプ73の最大圧力で膨張させることができる限界の体積で制限される。そのため、過剰にトナー収容袋41にトナーが充填されていると、トナーを流動化させるために必要な空気を充填することが出来ないのでトナー残量が増加してしまう。
次に、トナー収容袋41内のトナーが流動化することができるトナーの充填量を考える。流動化しているトナーの流動時の嵩密度はJIS−K−5101−12−1に従って測定することができる。
この測定法では、所定の体積の受器を用いる。そして、漏斗上にふるいを載せ、試料1さじをふるいの上に載せ,これをはけでふるいの全面に均等に軽くはき,ふるいを通った試料を受器に受ける。これを、試料が受器に山盛りとなるまで繰り返す。ヘラを用いて山の部分を削り取り、試料の入った受器の質量をはかる。これにより受器の体積と受器内に保持された資料の質量から嵩密度が求められる。
従って、トナーの流動時の嵩密度とトナー収容袋41の最大の内容積との積により、トナー収容袋41内のトナーが流動化することができるトナーの充填量を求めることが出来る。
本実施形態の場合はトナーの流動時の嵩密度0.32(g/cm)と、トナー収容袋41の最大の内容積が120(cm)から、トナー収容袋41内のトナーが流動化することができるトナーの充填量は、以下のように求めることができる。
120(cm)×0.32(g/cm)=38.4(g)となる。
図10を見ると、トナー充填量が38.4(g)を超えた付近から、トナー残量が急増していることが確認できる。
本実施形態のようにトナーの充填量が12.5(g)の場合はトナー残量1(g)以下で、トナー収容袋41にトナーをほとんど残すことなくトナーを排出することが出来た。
したがって、ポンプ73の最大圧力を低下させ、かつ、トナーの流動性によりトナー排出時のトナー残量を少なくするためには、トナー収容袋41に収容されるトナーの量は、以下のようにするのが適当である。すなわち、トナーの量は、加圧時の嵩密度にトナー収容袋41の圧力が極大値となるときの体積を掛けた量よりも大きく、トナーの流動時の嵩密度にトナー収容袋41の最大の内容積を掛けた量よりも小さいようにすれば良い。
つまり、トナー収容袋41には、トナーの流動時の嵩密度とトナーの排出を開始する直前のトナー収容袋41の容積との積によって求められる量以下の現像剤が収容されている。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の他の実施形態の画像形成装置について説明する。
本実施形態の構成は、基本的には第1実施形態の画像形成装置に準ずるが、以下の点が異なる。なお、第1実施形態と同一又は類似の部分には、同一の符号を付し、重複する説明は、省略する。
(トナーカートリッジの構成)
図11は本実施形態のトナーカートリッジ15aの概略断面図であり、図12はトナーカートリッジ15aの外観図である。
容器枠体40とトナー収容袋41との間の空間は空気連通路43を出入口とした密閉空間をなし、気密室44を形成する。
このように構成されるトナーカートリッジ15aに対してトナー充填装置(不図示)によりトナーを充填する工程について説明する。
トナー排出路42を経由して所定量のトナーTが空気と共にトナー収容袋41に充填される。トナーが充填されるにつれて、トナー収容袋41が膨張して、気密室44の空気を空気連通路43から排出する。トナー充填が終了したら、トナー収容袋41の膨張を維持したまま、空気連通路43に薄膜シール部材47(第1の開閉手段)を取り付けて、気密室44を封止して気密状態にする。すると、トナー排出路42に排出路封止部材46を取り付けなくても、トナー収容袋41は収縮しない。
これは以下の機構による。トナー収容袋41はその復元力により収縮しようとする。しかし、トナー収容袋41が収縮すると、気密室44の気圧は大気圧よりも低い状態(負圧状態)となる。その結果、トナー収容袋41の復元力と、トナー収容袋41と気密室44の圧力差による力が釣り合い、トナー収容袋41は収縮しない。
その後、トナー排出路42に対し、排出路封止部材46を取り付ける。排出路封止部材46は、トナーカートリッジ15が製造されてから使用されるまでの間に、トナー排出路42からトナー収容袋41内のトナーが排出されるのを防止している。
本実施形態において、容器枠体40の容積は120ccで、トナーの充填量は12.5(g)である。
製造時の気密室44の圧力は大気圧に対して−10kPa程度である。トナー収容袋41には、空気の透過率が高いラテックスゴムが使用されている。そのため、トナー収容袋41にトナーと共に充填された空気は、徐々にトナー収容袋41から気密室44に漏出する。このため、製造から使用までの時間経過につれて、トナー収容袋41内と気密室44の圧力差は小さくなり、トナー収容袋41は収縮していく。トナー収容袋41の収縮と共に、トナーの嵩密度も上昇していく。
(トナー補給動作)
次に、トナーカートリッジ15aを画像形成装置100の装置本体に装着して、トナーカートリッジ15aからトナー収納室18aへトナーを補給する動作について説明する。
図13は、トナーカートリッジ15aと画像形成装置100の装置本体との装着状態を示す断面図と画像形成装置100の動作のモードを示す表である。図13(a)はトナーカートリッジ15aと画像形成装置100の装置本位との装着状態を示す断面図であり、図13(b)は、画像形成装置100の動作のモードを示す表である。
図13(a)に示すように、トナーカートリッジ15aを画像形成装置100の装置本体に対してスライドして挿入していくと、トナー排出路42が画像形成装置100に備えられたトナー排出路受入部80に進入する。そして、排出路封止部材46が破断して、トナー排出路42はトナー収納室18aに設けられたトナー流入口22に結合される。
同様に、空気連通路43が空気連通路受入部90に進入し、シール破断部材91により薄膜シール部材47が破断して、空気連通路43は空気注入路83を経由してポンプ73に結合して、トナーTが排出可能になる。空気連通路43と係合する空気連通路受入部90には、空気連通路受入部90と空気連通路43との気密性を保つための空気シール部材92が備えられている。
なお、トナーカートリッジ15aが画像形成装置100の装置本体に装着された場合に、トナー排出路42とトナー流入口22とを接続するトナー導入路201が設けられている。そして、トナー導入路201には、トナー導入路201を開閉する開閉部材82が設けられている。一方、空気連通路43には、空気導入路202(第1の接続路)が設けられている。そして、空気導入路202には、空気導入路202を開閉する開閉部材93(第2の開閉手段)が設けられている。さらに、空気導入路202の空気連通路受入部90と開閉部材93との間には、空気注入路83(第2の接続路)が設けられている。そして、空気注入路83には、空気注入路83を開閉する開閉部材94が設けられている。
図13(b)に示す表は、開閉部材82、開閉部材93、開閉部材94およびポンプ73の制御モードを示している。
次に、トナーカートリッジ15aからトナー収納室18aへトナーを補給する動作について説明する。
図13(b)に示すモード1は初期状態であり、開閉部材82、開閉部材93、開閉部材94は、ともに閉じた状態であり、ポンプ73は停止している。この状態においては、気密室44は負圧状態を保っており、トナー収容袋41は現状を維持する。
続くモード2においては、開閉部材82と開閉部材94とが開いた状態に切り替わる。そして、ポンプ73を駆動させて、空気注入路83と、空気導入路202、及び空気連通路43を経由して気密室44から空気を排気する。
トナー収容袋41と気密室44の圧力差による力がトナー収容袋41の復元力を上回ると、トナー収容袋41が膨張する。トナー収容袋41が容器枠体40に接触するまで膨張したら、モード3に切り替えて、開閉部材94を閉じて、ポンプを停止させる。
モード3では、トナー収容袋41と気密室44の圧力差による力とトナー収容袋41の復元力が釣り合っており、トナー収容袋41は膨張した状態を維持している。
次に、モード4において開閉部材93を開くと、気密室44の圧力がトナー収容袋41内と同じ大気圧に戻り、トナー収容袋41と気密室44の圧力差による力がなくなる。すると、トナー収容袋41が復元力によって収縮して、内容物であるトナーを空気と共に排出する。トナーと空気はトナー排出路42、トナー導入路201、及びトナー流入口22を経由して、トナー収納室18aに供給される。
トナー収容袋41からトナーの排出が終了したら、次回のトナー排出に備えるために、初期状態であるモード1に戻る。
(ポンプ負荷)
本実施形態では、ポンプ73は空気注入路83、空気導入路202、及び空気連通路43を経由して気密室44に接続されている。トナー収容袋41内の圧力と気密室44の圧力は、正負が逆であるだけで絶対値は等しい。そのため、第1実施形態と同様に、トナー収容袋41が圧力の極大値となる半径以下に収縮しないように、トナーがトナー収容袋41を支持すれば、ポンプ73の最大圧力は減少する(但し、圧力の符号は逆)。
すなわち、加圧時の嵩密度にトナー収容袋41の圧力が極大値となるときの体積を掛けた量のトナーをトナー収容袋41に封入しておけば、トナー収容袋41の圧力が極大値となる半径以下には収縮しないことになる。具体的には、第1実施形態と同様に、4.4(g)以上のトナーをトナー収容袋41に封入しておけば、良い。
ポンプ73で気密室44の空気を排気して、トナー収容袋41を膨張させた時の、空気の排気量に対するポンプ73の発生圧力を測定した。トナーの充填量は、0(g)と12.5(g)について測定した。また、測定はトナー収容袋41から空気が漏出して、トナー収容袋41が収縮しきった状態から開始した。
図14は、トナーの充填量は、0(g)と12.5(g)とした場合の、空気の充填量とポンプ73の発生圧力との関係を示すグラフである。
同図に示すように、第1実施形態と同様に、トナー充填量0(g)の時は大きな圧力の極大値が存在し、ポンプ73の最大圧力が大きい。本実施形態のようにトナーの充填量が12.5(g)の場合は、圧力の極大値は大きく低下し、トナー収容袋41を膨張させ時のポンプの最大圧力を低減できた。
(トナー排出能力)
本実施形態においても、トナー収容袋41内のトナーが排出されるためには、トナーに対して適切な量の空気が含まれ、トナーが十分に流動化している必要がある。これも第1実施形態と同様であり、容器枠体40の内容積が120(cc)であるので、トナー充填量が38.4(g)以下であれば、トナー収容袋41内のトナーが流動化することができる。
本実施形態のようにトナーの充填量が12.5(g)の場合はトナー残量1(g)以下で、トナー収容袋41にトナーをほとんど残すことなくトナーを排出することが出来た。
15、15a…トナーカートリッジ
22…トナー流入口
40…容器枠体
41…トナー収容袋
42…トナー排出路
43…空気連通路
44…気密室
47…薄膜シール部材
73…ポンプ
82…トナー排出路開閉部材
83…空気注入路
91…シール破断部材
93…開閉部材
94…開閉部材
100…画像形成装置
202…空気導入路

Claims (10)

  1. 現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置の装置本体に着脱可能で、前記装置本体に前記現像剤を補給する現像剤補給容器であって、
    弾性復元力を有し、前記現像剤を収容する現像剤収容袋と、
    前記装置本体に装着された場合に前記現像剤収容袋に収容されている現像剤を前記装置本体へ排出するための現像剤排出路とを具備し、
    前記装置本体に装着された場合に前記装置本体に設けられた圧力発生手段により前記現像剤収容袋を膨張させることが可能であり、
    前記現像剤収容袋に収容されている前記現像剤の量は、前記現像剤が収容されることにより前記現像剤収容袋の容積が、前記現像剤収容袋の収縮圧力が極大値をとる際の容積以上となる量であることを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 前記現像剤収容袋には、現像剤を所定の圧力で加圧した場合の現像剤の嵩密度と前記現像剤収容袋の収縮圧力が極大値となる容積との積によって求められる量以上の現像剤が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
  3. 前記所定の圧力は、前記現像剤収容袋の収縮圧力の前記極大値であることを特徴とする請求項2に記載の現像剤補給容器。
  4. 前記現像剤収容袋には、前記現像剤の流動時の嵩密度と前記現像剤の排出を開始する直前の前記現像剤収容袋の容積との積によって求められる量以下の現像剤が収容されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の現像剤補給容器。
  5. 前記現像剤収容袋は、エントロピー弾性を有する材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像剤補給容器。
  6. 前記現像剤収容袋を内包する容器枠体と、
    前記容器枠体と前記現像剤収容袋との間の空間と前記現像剤補給容器の外部とを接続する空気連通路と、
    前記空気連通路を開閉する第1の開閉手段と
    を具備し、
    前記第1の開閉手段が閉じている場合には、前記空間が気密状態になり、前記現像剤収容袋の前記弾性復元力により前記現像剤収容袋が収縮し、前記空間の気圧が前記現像剤補給容器の外部の気圧よりも低い負圧状態を維持し、
    前記第1の開閉手段が開いている場合には、前記空間を前記装置本体と連通することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の現像剤補給容器。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の現像剤補給容器と、
    前記圧力発生手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の現像剤補給容器と、
    前記圧力発生手段とを具備し、
    前記圧力発生手段によって発生された圧力により前記現像剤排出路から前記現像剤収容袋に空気を注入することで前記現像剤収容袋を膨張させることができることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6に記載の現像剤補給容器と、
    前記圧力発生手段とを具備し、
    前記圧力発生手段は、負圧を発生させ、前記負圧により前記空気連通路から空気を吸い出すことにより前記現像剤収容袋を膨張させることができることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記装置本体には、
    前記現像剤補給容器が前記装置本体に装着された際に、前記空気連通路を前記装置本体の内部に接続する第1の接続路と、
    前記第1の接続路を開閉する第2の開閉手段と、
    前記第1の接続路が前記空気連通路に接続される部分と前記第2の開閉手段との間の前記第1の接続路と前記圧力発生手段とを接続する第2の接続路と
    を具備し、
    前記現像剤補給容器が前記装置本体に装着されて、前記第2の開閉手段が開いた場合に、前記装置本体の内部から前記空間に空気が導入され、前記現像剤収容袋が前記弾性復元力により収縮して前記現像剤収容袋に収容されている現像剤が前記現像剤排出路から排出され、
    前記現像剤補給容器が前記装置本体に装着されて、前記第2の開閉手段が閉じた状態で、前記圧力発生手段により前記空気連通路から前記空間の空気を吸い出すことにより前記現像剤収容袋を膨張させることが可能であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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