JP2015078642A - 風車用の機器昇降装置及びその設置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナセルの小型化、軽量化を図りながら大型の機器も搬送し得る風車用の機器昇降装置及びその設置方法を提供する。【解決手段】風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置は、前記機器を吊るためのワイヤと、前記ワイヤを案内するための少なくとも一つの滑車を含む滑車部と、ナセル内部空間に着脱自在に設置され、前記滑車部を支持するためのアーム部と、タワー内部空間に設置され、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、前記ナセル内部空間と前記タワー内部空間との間を連通する第1開口を通過可能なように前記アーム部が複数のセクションに分割可能に構成されており、前記ワイヤが、前記第1開口を介して前記ナセル内部空間の前記アーム部と前記タワー内部空間の前記第1巻取り機との間に延在する。【選択図】 図1
Description
本開示は、風車用の機器昇降装置及びその設置方法に関する。
近年、地球環境の保全の観点から、風力を利用した風車の普及が進んでいる。発電設備としての風車は、一般的に、ハブに複数のブレードが取り付けられたロータと、ロータと共に回転するメインシャフトとを有している。そして、ブレードが風を受けることでロータが回転し、その回転エネルギーがメインシャフトを介して発電機に入力され、発電するようになっている。
通常、ロータ及びメインシャフトは、地上又は洋上に立設されたタワーの上端に設けられたナセルに回転自在に支持される。このナセルの内部空間には各種の機器が設置される。風車の施工時、保守時あるいは解体時等において、ナセル内部空間に設置される機器やこれらの機器の保守等に用いられる器具を搬送する際には、一般的にクレーンやウィンチ等の昇降装置を用いて、高所に位置するナセル内部空間とタワー下部との間で昇降させる方法が採られている。例えば、特許文献1〜3には、ナセルに取り付けられた昇降装置を用いて機器を昇降させる方法が開示されている。
ところで、風車は、発電効率向上の観点から大型化が進んでおり、タワーに作用する荷重はますます増加する傾向にある。そのため、タワーの上端に設けられるナセルの小型化、軽量化が求められている。一方、風車の大型化に伴い、ナセルの内部空間に設置される機器(例えば発電機やドライブトレイン等)の重量増加が避けられない。通常、ナセルの内部空間には、ナセル内部空間における機器の搬送を目的として、常設の昇降装置(ウィンチやクレーン等)が設置されることが多い。しかし、大重量の機器を搬送するための定格荷重が大きい大型の昇降装置をナセル内部空間に設置した場合、ナセル軽量化を阻害してしまう。そこで、特許文献1には、タワーの内部空間に巻取り機を設置した構成が開示されており、この構成によってナセルの軽量化が図れるものと考えられる。
しかしながら、ナセルの小型化、軽量化を図ろうとした場合、限られたナセル内部空間内に、大型の機器も搬送可能な昇降装置を設置するスペースを常時確保しておくことは困難であった。
この点、特許文献1及び2には、ナセルの天井を開放してスペースを確保した上でクレーンを設置するようにした構成が開示されているが、クレーン設置のためにナセルの天井を開放する作業は風車が大型化する程大掛かりとなり、また悪天候時には作業が中断されてしまうという問題もあった。
この点、特許文献1及び2には、ナセルの天井を開放してスペースを確保した上でクレーンを設置するようにした構成が開示されているが、クレーン設置のためにナセルの天井を開放する作業は風車が大型化する程大掛かりとなり、また悪天候時には作業が中断されてしまうという問題もあった。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、ナセルの小型化及び軽量化を図りながら大型の機器も搬送し得る風車用の機器昇降装置及びその設置方法を提供することを目的とする。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風車用の機器昇降装置は、
風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置であって、
前記機器を吊るためのワイヤと、
前記ワイヤを案内するための少なくとも一つの滑車を含む滑車部と、
ナセル内部空間に着脱自在に設置され、前記滑車部を支持するためのアーム部と、
タワー内部空間に設置され、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、
前記ナセル内部空間と前記タワー内部空間との間を連通する第1開口を通過可能なように前記アーム部が複数のセクションに分割可能に構成されており、
前記ワイヤが、前記第1開口を介して前記ナセル内部空間の前記アーム部と前記タワー内部空間の前記第1巻取り機との間に延在することを特徴とする。
風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置であって、
前記機器を吊るためのワイヤと、
前記ワイヤを案内するための少なくとも一つの滑車を含む滑車部と、
ナセル内部空間に着脱自在に設置され、前記滑車部を支持するためのアーム部と、
タワー内部空間に設置され、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、
前記ナセル内部空間と前記タワー内部空間との間を連通する第1開口を通過可能なように前記アーム部が複数のセクションに分割可能に構成されており、
前記ワイヤが、前記第1開口を介して前記ナセル内部空間の前記アーム部と前記タワー内部空間の前記第1巻取り機との間に延在することを特徴とする。
上記風車用の機器昇降装置によれば、アーム部がナセルに着脱自在に取り付けられる構成となっているため、風車の施工時、保守時あるいは解体時等に必要に応じて風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に取り付けることができる。したがって、風車運転時には機器昇降装置を取り外しておくこともでき、ナセル内部空間の有効利用が図れる。また、上記風車用の機器昇降装置は、ナセルの軽量化を目的として、機器を昇降させるための第1巻取り機をタワー内部空間に設置している。そして、ナセル内部空間とタワー内部空間との間を連通する第1開口を介して、ナセル内部空間のアーム部とタワー内部空間の第1巻取り機との間にワイヤを延在させている。さらに、この第1開口を通過可能なようにアーム部が複数のセクションに分割可能に構成されている。これにより、長尺なアーム部であっても複数のセクションに分割して第1開口を搬送することが可能となる。そのため、風車の外部を通らずにナセル内部空間とタワー内部空間との間で風車用の機器昇降装置の各部品を搬送することができ、悪天候時においても風車用の機器昇降装置の取り付け又は取り外しを行うことが可能となる。
幾つかの実施形態において、前記第1開口は、前記風車のメインシャフトの少なくとも一方の側方に設けられた開口である。
これにより、第1開口を介して風車用の機器昇降装置の各部品を搬送する際に、各部品とメインシャフトとの干渉を防止できる。また、一般的に、メインシャフトは回転部材であるためその周囲にスペースを設けて配置されることが多く、このスペースを利用すれば、第1開口を介したタワー内部空間とナセル内部空間との間における風車用の機器昇降装置の各部品の搬送を円滑に行うことができる。
これにより、第1開口を介して風車用の機器昇降装置の各部品を搬送する際に、各部品とメインシャフトとの干渉を防止できる。また、一般的に、メインシャフトは回転部材であるためその周囲にスペースを設けて配置されることが多く、このスペースを利用すれば、第1開口を介したタワー内部空間とナセル内部空間との間における風車用の機器昇降装置の各部品の搬送を円滑に行うことができる。
幾つかの実施形態において、前記滑車部又は前記複数のセクションは、前記ナセルの内部空間に設置され前記機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置によって、前記第1開口を介して前記タワー内部空間から前記ナセル内部空間へ搬入可能に構成される。
このように、風車の機器昇降装置の各部品(滑車部、ブラケット部又は複数のセクション)をナセル内部空間とタワー内部空間との間で搬送するための搬送装置として、機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置を用いる構成としたので、ナセルの重量増加及び大型化を抑制できる。
このように、風車の機器昇降装置の各部品(滑車部、ブラケット部又は複数のセクション)をナセル内部空間とタワー内部空間との間で搬送するための搬送装置として、機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置を用いる構成としたので、ナセルの重量増加及び大型化を抑制できる。
幾つかの実施形態に係る風車用の機器昇降装置は、前記ナセルに対して前記アーム部を支持するための少なくとも2つのブラケットをさらに備え、前記少なくとも2つのブラケットは、前記タワーの上端に取り付けられたナセル台板に直接又は間接的に取り付けられる。
このように、少なくとも2つのブラケットによってアーム部を支持するようにしたので、風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に安定して固定できる。また、一般的にナセル台板は構造的に高強度に形成されるため、このナセル台板に少なくとも2つのブラケットを取り付けることによって、重量の大きい機器であっても安定した搬送が可能となる。
このように、少なくとも2つのブラケットによってアーム部を支持するようにしたので、風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に安定して固定できる。また、一般的にナセル台板は構造的に高強度に形成されるため、このナセル台板に少なくとも2つのブラケットを取り付けることによって、重量の大きい機器であっても安定した搬送が可能となる。
一実施形態において、前記少なくとも2つのブラケットは、前記ナセル台板若しくは該ナセル台板に接続されたナセルフレーム、又は、前記風車のメインシャフトを軸支する主軸受のハウジングに取り付けられる。
これにより、風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に安定して固定できるとともに、風車用の機器昇降装置によって重量の大きい機器であっても安定した搬送が可能となる。
これにより、風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に安定して固定できるとともに、風車用の機器昇降装置によって重量の大きい機器であっても安定した搬送が可能となる。
幾つかの実施形態において、前記ナセル内部空間は、前記風車のメインシャフトの両側にそれぞれ位置する第1領域と第2領域とを含み、前記第1開口は、前記ナセル内部空間のうち前記第1領域内において前記メインシャフトの側方に位置し、前記アーム部は、前記メインシャフトを軸支する主軸受のハウジングに支持され、前記ハウジングから前記第2領域内の前記機器の設置場所に向かって延びており、前記ワイヤは、前記第1領域内の前記第1開口から、前記ハウジング及び前記メインシャフトを跨ぐように前記機器の前記設置場所に向かって前記アーム部に沿って延在している。
これにより、風車用の機器昇降装置を構造的に高強度な主軸受のハウジングに取り付けることができるとともに、第1開口から機器の設置場所に向けてワイヤを直線上に延在させることもでき、ワイヤの緩みや荷重の偏りの発生を抑制できる。
これにより、風車用の機器昇降装置を構造的に高強度な主軸受のハウジングに取り付けることができるとともに、第1開口から機器の設置場所に向けてワイヤを直線上に延在させることもでき、ワイヤの緩みや荷重の偏りの発生を抑制できる。
一実施形態では、前記第1領域内の前記機器及び前記第2領域内の前記機器の両方に対応可能なように、前記アーム部及び前記滑車部は前記メインシャフトの中心軸を通る平面に対して対称に設置可能に構成される。
これにより、メインシャフトの中心軸を通る平面に対して両サイドに設置される機器の何れについても、一台の風車用の機器昇降装置で搬送することが可能となる。
これにより、メインシャフトの中心軸を通る平面に対して両サイドに設置される機器の何れについても、一台の風車用の機器昇降装置で搬送することが可能となる。
幾つかの実施形態において、前記アーム部の先端は、前記機器昇降装置によって前記機器を前記ナセル内部空間とナセル外部空間との間で移動させるために前記ナセルの底面に形成された第2開口の上方に位置する。
これにより、第2開口を介して、ナセル内部空間とナセル外部空間との間で、機器を円滑に吊り上げ又は吊り下ろすことが可能となる。
これにより、第2開口を介して、ナセル内部空間とナセル外部空間との間で、機器を円滑に吊り上げ又は吊り下ろすことが可能となる。
幾つかの実施形態において、前記滑車部は、前記第1開口の上方に位置し、前記巻取り機から前記ワイヤを前記ナセル内部空間に引き込む第1滑車と、前記機器の設置場所の上方に位置し、前記機器を前記ワイヤで吊下げる吊り点となる第2滑車と、前記第1滑車及び前記第2滑車の間に配置される第3滑車とを含む。
このように、第1巻取り機からワイヤをナセル内部空間に引き込む第1滑車を第1開口の上方に設け、且つ、機器をワイヤで吊下げる吊り点となる第2滑車を機器の設置場所の上方に設けることで、ワイヤがナセル底面(第1開口の周縁)や他の機器に接触することを防止できる。また、第1滑車と第2滑車の間に第3滑車を設けることで、第1滑車と第2滑車の間でワイヤを円滑に導くことができる。
このように、第1巻取り機からワイヤをナセル内部空間に引き込む第1滑車を第1開口の上方に設け、且つ、機器をワイヤで吊下げる吊り点となる第2滑車を機器の設置場所の上方に設けることで、ワイヤがナセル底面(第1開口の周縁)や他の機器に接触することを防止できる。また、第1滑車と第2滑車の間に第3滑車を設けることで、第1滑車と第2滑車の間でワイヤを円滑に導くことができる。
幾つかの実施形態において、前記滑車部は、前記アームに軸支された固定滑車と、前記ワイヤによって支持された動滑車とを含み、前記ナセル内部空間に設置された前記滑車部まで前記ワイヤを引き込むためのワイヤ引き込み機構をさらに備え、前記ワイヤ引き込み機構は、前記ナセル内部空間に設けられる第2巻取り機と、前記ワイヤの端部に接続され、前記第2巻取り機によって巻き上げられる補助ワイヤと、前記補助ワイヤによる前記ワイヤの引き込み時に前記動滑車を固定するための仮固定部材とを含む。
上記構成のワイヤ引き込み機構を用いれば、例えば、次の手順で滑車部にワイヤを取り付けることができる。まず、仮固定部材によって動滑車を固定した状態で、ワイヤが接続された補助ワイヤを第2巻取り機によって巻き上げる。そして、ワイヤ端部がその固定部位まで到達したら、ワイヤ端部を固定部位に固定した後、仮固定部材を取り外す。こうして、固定滑車と動滑車を含む滑車部にワイヤが取り付けられる。
このように、上記構成のワイヤ引き込み機構を設けることで、タワー内部空間に設置された第1巻取り機からナセル内部空間に設置された動滑車まで、限られた空間内でワイヤを容易に引き上げることができる。
上記構成のワイヤ引き込み機構を用いれば、例えば、次の手順で滑車部にワイヤを取り付けることができる。まず、仮固定部材によって動滑車を固定した状態で、ワイヤが接続された補助ワイヤを第2巻取り機によって巻き上げる。そして、ワイヤ端部がその固定部位まで到達したら、ワイヤ端部を固定部位に固定した後、仮固定部材を取り外す。こうして、固定滑車と動滑車を含む滑車部にワイヤが取り付けられる。
このように、上記構成のワイヤ引き込み機構を設けることで、タワー内部空間に設置された第1巻取り機からナセル内部空間に設置された動滑車まで、限られた空間内でワイヤを容易に引き上げることができる。
幾つかの実施形態において、前記風車は、前記ナセルの底面に形成された第2開口の上方の第1空間に位置するときに第1機器を支持するように構成された支持フレームを備え、前記支持フレームは、前記第1空間から少なくとも水平方向に移動して前記第1空間とは異なる第2空間に退避可能に構成され、前記アーム部は、前記支持フレームが前記第2空間に退避した状態で、前記支持フレームと前記第1機器との干渉を防ぎながら前記第1空間及び前記第2開口を介して前記ナセル内部空間とナセル外部空間との間で前記第1機器を搬送可能に構成される。
第1機器を支持するように構成された支持フレームが、第2開口の上方の第1空間から第2空間へ退避可能に構成されている。この第2空間は、水平方向に第1空間からずれた位置に設けられている。そして、アーム部は、支持フレームが第1空間から第2空間に退避した状態で、第1空間及び第2開口を介してナセル内部空間とナセル外部空間との間で第1機器を搬送するようになっている。これにより、第1機器が支持フレームと干渉することなく第1機器を吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
第1機器を支持するように構成された支持フレームが、第2開口の上方の第1空間から第2空間へ退避可能に構成されている。この第2空間は、水平方向に第1空間からずれた位置に設けられている。そして、アーム部は、支持フレームが第1空間から第2空間に退避した状態で、第1空間及び第2開口を介してナセル内部空間とナセル外部空間との間で第1機器を搬送するようになっている。これにより、第1機器が支持フレームと干渉することなく第1機器を吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風車用の機器昇降装置の設置方法は、
風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置の設置方法であって、
前記機器昇降装置が、前記機器を吊るためのワイヤと、前記ワイヤを案内するためのアーム部と、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、
タワー内部空間とナセル内部空間とを連通する第1開口を介して、前記アーム部が前記第1開口より小さく分割された複数のセクションを前記ナセル内部空間に搬入する搬入ステップと、
前記搬入ステップで搬入された前記複数のセクションを用いて前記ナセル内部空間で前記アーム部を組み立てる組立ステップと、
前記組立ステップで前記アーム部を組み立てた後に、前記タワー内部空間に設置された前記第1巻取り機から前記ナセル内部空間に設置された前記アーム部に前記第1開口を介して前記ワイヤを引き込むワイヤ引き込みステップとを備えることを特徴とする。
風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置の設置方法であって、
前記機器昇降装置が、前記機器を吊るためのワイヤと、前記ワイヤを案内するためのアーム部と、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、
タワー内部空間とナセル内部空間とを連通する第1開口を介して、前記アーム部が前記第1開口より小さく分割された複数のセクションを前記ナセル内部空間に搬入する搬入ステップと、
前記搬入ステップで搬入された前記複数のセクションを用いて前記ナセル内部空間で前記アーム部を組み立てる組立ステップと、
前記組立ステップで前記アーム部を組み立てた後に、前記タワー内部空間に設置された前記第1巻取り機から前記ナセル内部空間に設置された前記アーム部に前記第1開口を介して前記ワイヤを引き込むワイヤ引き込みステップとを備えることを特徴とする。
上記風車用の機器昇降装置の設置方法によれば、風車の施工時、保守時あるいは解体時等に必要に応じて風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に設置することができる。また、風車の外部を通らずにナセル内部空間とタワー内部空間との間で風車用の機器昇降装置の各部品を搬送することができ、悪天候時においても風車用の機器昇降装置の取り付け又は取り外しを行うことが可能となる。
幾つかの実施形態において、前記搬入ステップでは、前記ナセルの内部空間に設置され前記機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置によって、前記滑車部又は前記複数のセクションを、前記第1開口を介して前記タワー内部空間から前記ナセル内部空間へ搬入する。
このように、風車の機器昇降装置の各部品(滑車部又は複数のセクション)をナセル内部空間とタワー内部空間との間で搬送するための搬送装置として、機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置を用いるようにしたので、ナセルの重量増加及び大型化を抑制できる。
このように、風車の機器昇降装置の各部品(滑車部又は複数のセクション)をナセル内部空間とタワー内部空間との間で搬送するための搬送装置として、機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置を用いるようにしたので、ナセルの重量増加及び大型化を抑制できる。
幾つかの実施形態において、前記滑車部は、前記アーム部に軸支された固定滑車と、前記ワイヤによって支持された動滑車とを含み、前記ワイヤ引き込みステップでは、前記動滑車を仮固定部材によって固定した後、前記ワイヤの端部に接続された補助ワイヤを前記ナセル内部空間に設けられた第2巻取り機で巻き上げることによって前記ワイヤを前記滑車部まで引き上げて前記ワイヤの前記端部を前記ナセル側に固定した後、前記仮固定部材を前記動滑車から取り外す。
これにより、タワー内部空間に設置された第1巻取り機からナセル内部空間に設置された動滑車まで、限られた空間内でワイヤを容易に引き上げることができる。
これにより、タワー内部空間に設置された第1巻取り機からナセル内部空間に設置された動滑車まで、限られた空間内でワイヤを容易に引き上げることができる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、風車の施工時、保守時あるいは解体時等に必要に応じて風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に取り付けることができ、ナセル内部空間の有効利用が図れる。また、風車の外部を通らずにナセル内部空間とタワー内部空間との間で風車用の機器昇降装置の各部品を搬送することができ、悪天候時においても風車用の機器昇降装置の取り付け又は取り外しを行うことが可能となる。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、実施形態として以下に記載され、あるいは、実施形態として図面で示された構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
以下、本発明の実施形態に係る風車及び風車用の機器昇降装置について述べた後、風車用の機器昇降装置の設置方法について説明する。
図1は、一実施形態に係る風車の全体構成の概略を示す図である。図2は一実施形態に係る風車に取り付けられた機器昇降装置の構成例を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、風車1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成されるロータ3と、ハブ4に連結されるメインシャフト6と、電力を生成する発電機16と、メインシャフト6の回転エネルギーを発電機16に伝えるドライブトレイン11と、メインシャフト6を含む種々の機器を収容するナセル20と、ナセル20が取り付けられるタワー18とを備える。
図1及び図2に示すように、風車1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成されるロータ3と、ハブ4に連結されるメインシャフト6と、電力を生成する発電機16と、メインシャフト6の回転エネルギーを発電機16に伝えるドライブトレイン11と、メインシャフト6を含む種々の機器を収容するナセル20と、ナセル20が取り付けられるタワー18とを備える。
幾つかの実施形態において、ナセル20は、ナセル台板21と、ナセル台板21に取り付けられたナセルフレーム22と、ナセル内部空間24を形成するように設けられたナセルカバー23とを含む。本明細書では、ナセルカバー23によって外部空間から仕切られたナセルカバー23の内側の空間をナセル内部空間24と呼ぶ。また本実施形態では、ナセル内部空間24においてメインシャフト6の軸方向にハブ4に近い側を前方、ハブ4から遠い側を後方と呼ぶ。ナセルフレーム22は、ナセル台板21の後方の端部に接続され、メインシャフト6の軸方向に沿って延在するように設けられている。ナセルフレーム22は、メインシャフト6を挟んで互いに平行に2本設けられていてもよい。なお、本実施形態では、一部のナセルフレーム22のみを例示しており、ナセルフレームの他の部分は省略しているが、ナセルフレームの他の部分は、ナセル20内の各種機器を載置するためのプレートやナセルカバー23を支持するように設けられていてもよい。
タワー18は、陸上又は洋上に設けられた基礎に立設される。本明細書では、タワー18の外壁の内部をタワー内部空間19と呼ぶ。タワー18の上端には、ヨー旋回輪軸受17を介してナセル台板21が取り付けられてもよい。メインシャフト6は、前方軸受7及び後方軸受8を含む一対の主軸受を介してナセル20に取り付けられてもよい。前方軸受7はハブ4に近い側に位置し、後方軸受8はハブ4から遠い側に位置する。前方軸受7のハウジング9及び後方軸受8のハウジング10は、それぞれ、ナセル台板21によって支持されてもよい。
タワー18は、陸上又は洋上に設けられた基礎に立設される。本明細書では、タワー18の外壁の内部をタワー内部空間19と呼ぶ。タワー18の上端には、ヨー旋回輪軸受17を介してナセル台板21が取り付けられてもよい。メインシャフト6は、前方軸受7及び後方軸受8を含む一対の主軸受を介してナセル20に取り付けられてもよい。前方軸受7はハブ4に近い側に位置し、後方軸受8はハブ4から遠い側に位置する。前方軸受7のハウジング9及び後方軸受8のハウジング10は、それぞれ、ナセル台板21によって支持されてもよい。
また、ナセル台板21には、ナセル内部空間24とタワー内部空間19との間を連通するように、ヨー旋回輪軸受17の内側に第1開口29が設けられている。第1開口29は、風車1のメインシャフト6の少なくとも一方の側方に設けられている。幾つかの実施形態では、風車1のメインシャフト6の両側にそれぞれ第1開口29が設けられる。他の実施形態では、風車1のメインシャフト6の片側から他側にかけてメインシャフト6の軸方向に直交する方向(軸直交方向)に連続的に延在する1個の第1開口29が設けられる。なお、図3に示す例示的な実施形態では、1個の第1開口29が、メインシャフト6の片側から他側に軸直交方向に延在している。
さらに、ナセルカバー23の底面には、ナセル内部空間24とナセル外部空間とを連通するように第2開口25が設けられている。第2開口25は、後述する機器昇降装置30によって搬送される機器の下方に設けられていてもよい。例えば、図2では、後述する油圧モータ14の下方に第2開口25が設けられている。第2開口25は、ナセル内部空間24をナセル外部空間から隔離して略気密状態に保持可能なように、蓋23aによって開閉可能に構成されてもよい。
さらに、ナセルカバー23の底面には、ナセル内部空間24とナセル外部空間とを連通するように第2開口25が設けられている。第2開口25は、後述する機器昇降装置30によって搬送される機器の下方に設けられていてもよい。例えば、図2では、後述する油圧モータ14の下方に第2開口25が設けられている。第2開口25は、ナセル内部空間24をナセル外部空間から隔離して略気密状態に保持可能なように、蓋23aによって開閉可能に構成されてもよい。
一実施形態において、ドライブトレイン11は、メインシャフト6に取り付けられた油圧ポンプ12と、高圧油ライン13及び低圧油ライン15を介して油圧ポンプ12に接続される油圧モータ14とを含んで構成される。油圧ポンプ12は、トルクアーム(ポンプ支持部)26を介してナセル台板21に支持される。トルクアーム26は油圧ポンプ12の振動やトルクを吸収するように構成されている。また、油圧ポンプ12は、メインシャフト6によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ12の出口は、高圧油ライン13を介して油圧モータ14の入口に接続されている。油圧モータ14は、支持フレーム27,28(図2参照)を介してナセルフレーム22に支持される。
上記ドライブトレイン11において、油圧ポンプ12で生成された圧油は高圧油ライン13を介して油圧モータ14に供給され、この圧油によって油圧モータ14が駆動される。油圧モータ14で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ14の出口と油圧ポンプ12の入口との間に設けられた低圧油ライン15を経由して、油圧ポンプ12に再び戻される。また、油圧モータ14の出力軸は発電機16のメインシャフト6に接続されており、油圧モータ14の回転が発電機16に入力されるようになっている。油圧ポンプ12、油圧モータ14及び発電機16の個数は特に限定されず、それぞれ、少なくとも一つあればよい。
なお、図1では油圧トランスミッションを用いた場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、ギヤ式の増速機を介してメインシャフト6のトルクを発電機12に伝える構成のドライブトレインを採用してもよい。また、ドライブトレイン8を設けずに、メインシャフト6と発電機12とを直結させた構成であってもよい。
なお、図1では油圧トランスミッションを用いた場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、ギヤ式の増速機を介してメインシャフト6のトルクを発電機12に伝える構成のドライブトレインを採用してもよい。また、ドライブトレイン8を設けずに、メインシャフト6と発電機12とを直結させた構成であってもよい。
ナセル内部空間24には、ナセル内部空間24における機器の搬送を目的として、常設昇降装置40が設けられていてもよい。常設昇降装置40は、後述する機器昇降装置30よりも定格荷重が小さい。一例として、図1に示す常設昇降装置40は、ナセル内部空間24の上部に設けられたレール43と、レール43に沿って水平面内を移動可能に構成された第2巻取り機41と、第2巻取り機41によって巻き上げ又は巻き下げられるワイヤ42とを有する。ワイヤ42の先端には、機器を吊下げるためのフックが取り付けられていてもよい。例えば、レール43は、ナセル20の天井の縁に沿って配置されるナセルフレームによって形成されていてもよい。なお、図1に示す例示的な実施形態では、常設昇降装置40として常時設置される昇降装置を例示したが、機器昇降装置30よりも定格荷重が小さい昇降装置であれば着脱自在な昇降装置であってもよい。また、図1に示す例示的な実施形態には、第2巻取り機41がレール43に沿って走行するタイプの常設昇降装置40を示したが、このタイプとは異なる常設昇降装置40が設けられていてもよい。例えば、ナセル台板21やナセルフレーム等に取り付けられるクレーン又はウィンチであってもよい。
ここで、上述の図1及び図2に加えて図3及び図4を参照して、本実施形態に係る機器昇降装置30について説明する。なお、図3は一実施形態に係る機器昇降装置の構成例を示す平面図である。図4は図3のA方向から視た機器昇降装置の側面図である。
幾つかの実施形態において、機器昇降装置30は、タワー内部空間19に設置される第1巻取り機31と、ナセル内部空間24に設置される機器を吊るためのワイヤ32と、ナセル内部空間24に設置されるアーム部33、ブラケット部34及び滑車部35とを有する。
以下、機器昇降装置30を構成する各部品の構成例を詳細に説明する。
図1に示すように、第1巻取り機31は、ワイヤ32を巻き上げ又は巻き下げる構成となっており、例えば、ワイヤ32が巻き取られる回転ドラムと、回転ドラムを回転させる動力源としてのモータとを含む。この第1巻取り機31は、タワー内部空間19であればどこに設置されてもよい。
ワイヤ32は、第1開口29を介してナセル内部空間24のアーム部33とタワー内部空間19の第1巻取り機31との間に延在する。
図2乃至図4に示すように、アーム部33は、滑車部34をナセル20に支持する構成となっている。また、アーム部33は、第1開口29を通過可能なように複数のセクションに分割されている。図2乃至図4では、一例としてアーム部33が、ハウジング10に取り付けられる第1アーム33aと、第1アーム33aに隣接してハウジング10に取り付けられる第2アーム33bと、トルクアーム26に取り付けられる第3アーム33cと、第2アーム33b及び第3アーム33cに接続される第4アーム33dとに分割された構成を示している。
アーム部33は、ブラケット部34を介してナセル20に取り付けられる。ブラケット部34を設けることで、アーム部33をナセル20に対して着脱可能に構成することができる。図2乃至図4では、一例としてブラケット部34は、第1アーム33aをハウジング10に取り付けるための第1ブラケット34aと、第2アーム33bをハウジング10に取り付けるための第2ブラケット34bと、第3アーム33cをトルクアーム26に取り付けるための第3ブラケット34cとを含む。ブラケット部34は、主軸受10又はトルクアーム26に対してボルト固定され、アーム部33はブラケット部34に対してフランジを介してボルト固定されてもよい。なお、第2アーム33b及び第3アーム33cと、第4アーム33dとの接続もフランジを介したボルト固定であってもよい。このように、少なくとも2つ(図3及び図4では3つ)のブラケット33a〜33cによってアーム部33の各セクションを支持することによって、機器昇降装置30をナセル内部空間24に安定して立設できる。また、ナセル台板21に直接又は間接的(図3では主軸受10、トルクアーム26)にブラケット部34を取り付けることによって、重量の大きい機器であっても安定した搬送が可能となる。なお、他の実施形態では、ブラケット部34を介さずに、アーム部33をナセル20(例えばナセル台板21、トルクアーム26又はナセルフレーム22)に直接取り付ける。
図1に示すように、第1巻取り機31は、ワイヤ32を巻き上げ又は巻き下げる構成となっており、例えば、ワイヤ32が巻き取られる回転ドラムと、回転ドラムを回転させる動力源としてのモータとを含む。この第1巻取り機31は、タワー内部空間19であればどこに設置されてもよい。
ワイヤ32は、第1開口29を介してナセル内部空間24のアーム部33とタワー内部空間19の第1巻取り機31との間に延在する。
図2乃至図4に示すように、アーム部33は、滑車部34をナセル20に支持する構成となっている。また、アーム部33は、第1開口29を通過可能なように複数のセクションに分割されている。図2乃至図4では、一例としてアーム部33が、ハウジング10に取り付けられる第1アーム33aと、第1アーム33aに隣接してハウジング10に取り付けられる第2アーム33bと、トルクアーム26に取り付けられる第3アーム33cと、第2アーム33b及び第3アーム33cに接続される第4アーム33dとに分割された構成を示している。
アーム部33は、ブラケット部34を介してナセル20に取り付けられる。ブラケット部34を設けることで、アーム部33をナセル20に対して着脱可能に構成することができる。図2乃至図4では、一例としてブラケット部34は、第1アーム33aをハウジング10に取り付けるための第1ブラケット34aと、第2アーム33bをハウジング10に取り付けるための第2ブラケット34bと、第3アーム33cをトルクアーム26に取り付けるための第3ブラケット34cとを含む。ブラケット部34は、主軸受10又はトルクアーム26に対してボルト固定され、アーム部33はブラケット部34に対してフランジを介してボルト固定されてもよい。なお、第2アーム33b及び第3アーム33cと、第4アーム33dとの接続もフランジを介したボルト固定であってもよい。このように、少なくとも2つ(図3及び図4では3つ)のブラケット33a〜33cによってアーム部33の各セクションを支持することによって、機器昇降装置30をナセル内部空間24に安定して立設できる。また、ナセル台板21に直接又は間接的(図3では主軸受10、トルクアーム26)にブラケット部34を取り付けることによって、重量の大きい機器であっても安定した搬送が可能となる。なお、他の実施形態では、ブラケット部34を介さずに、アーム部33をナセル20(例えばナセル台板21、トルクアーム26又はナセルフレーム22)に直接取り付ける。
滑車部35は、アーム部33に支持され、ワイヤ32を案内するように構成されている。図2乃至図4において、一例として滑車部35は、アーム部33に軸支された定滑車である第1滑車35a、第2滑車35b及び第3滑車35cと、ワイヤ32に支持される動滑車である第4滑車35dとを含む。第1滑車35aは、第1開口29の上方に位置し、第1巻取り機31からナセル内部空間24へワイヤ32を引き込むように構成される。第1滑車35aは第1アーム33aに軸支されてもよい。第2滑車35bは、機器の設置場所、すなわち第2開口25の上方に位置し、機器(例えば油圧モータ14)をワイヤ32で吊下げる吊り点となる。第2滑車35bは第4アーム33dに軸支されてもよい。第3滑車35cは、第1滑車35a及び第2滑車35bの間に配置される。第3滑車35cは第2アーム35bに軸支されてもよい。第4滑車35dは、第2滑車35bと機器を吊下げるためのフック37との間に配置される。このような滑車部35によれば、第1滑車35a及び第2滑車35bによってワイヤ32がナセル底面(第1開口29又は第2開口25の周縁)や他の機器に接触することを防止できるとともに、第1滑車35aと第2滑車35bの間で第2滑車35cによってワイヤ32を円滑に導くことができる。さらに、より低い定格荷重の第1巻取り機31を採用可能なように、第2滑車(定滑車)35b及び第4滑車(動滑車)35dは、それぞれ、滑車が2つ隣接して配置された2連滑車としてもよい。
上記機器昇降装置30によれば、ブラケット部34によってアーム部33がナセル20に着脱自在に取り付けられる構成となっているため、風車1の施工時、保守時あるいは解体時等に必要に応じて機器昇降装置30をナセル内部空間24に取り付けることができる。したがって、風車運転時には機器昇降装置30を取り外しておくこともでき、ナセル内部空間24の有効利用が図れる。また、上記機器昇降装置30は、ナセル20の軽量化を目的として、機器を昇降させるための第1巻取り機31をタワー内部空間24に設置している。そして、ナセル内部空間24とタワー内部空間19との間を連通する第1開口29を介して、ナセル内部空間24のアーム部33とタワー内部空間19の第1巻取り機31との間にワイヤ32を延在させている。さらに、この第1開口29を通過可能なようにアーム部33が複数のセクション(第1アーム33a、第2アーム33b、第3アーム33c、第4アーム33d)に分割可能に構成されている。これにより、長尺なアーム部33であっても複数のセクションに分割して第1開口29を搬送することが可能となる。そのため、風車1の外部を通らずにナセル内部空間24とタワー内部空間19との間で機器昇降装置30の各部品を搬送することができ、悪天候時においても機器昇降装置30の取り付け又は取り外しを行うことが可能となる。
一実施形態では、アーム部33の各セクション、ブラケット部34及び滑車部35は、常設昇降装置40によって、第1開口29を介してタワー内部空間19からナセル内部空間24へ搬入可能に構成される。これにより、ナセル20の重量増加及び大型化を抑制できる。
幾つかの実施形態では、図3に示すように、メインシャフト6の少なくとも一方の側方に設けられた第1開口6を介して機器昇降装置30の各部品の搬送を行うようにしてもよく、これにより各部品とメインシャフト6との干渉を防止できる。
一実施形態では、図3に示すように、ナセル内部空間24のうちメインシャフト6の一方の側に第1領域24aが位置し、第1領域24a内に第1開口29が設けられる。また、ナセル内部空間24のうちメインシャフト6の他方の側に第2領域24bが位置し、搬送対象である機器の設置場所、すなわち第2開口25が位置する。この場合、第2アーム33bは第2ブラケット34bによってハウジング10に支持され、第4アーム33dはハウジング10からナセル内部空間24のうちメインシャフト6の一方の側に位置する第2領域内の機器の設置場所に向かって延びるように第2アーム33bに接続される。そして、ワイヤ32は、第1領域24a内の第1開口29から、ハウジング10及びメインシャフト6を跨ぐように機器の設置場所に向かって第2アーム33b及び第4アーム33dに沿って延在する。
このような構成とすることにより、機器昇降装置1を構造的に高強度な主軸受のハウジング10に取り付けることができるとともに、第1開口29から機器の設置場所に向けてワイヤ32を直線上に延在させることもでき、ワイヤ32の緩みや荷重の偏りの発生を抑制できる。
なお、アーム部33は、第1領域24aの第1開口29の上方に位置する第1滑車35aと、第2両機24bの第2開口25の上方に位置する第3滑車35cとの間においてメインシャフト6の軸方向に交差する方向に延在するように、ナセル20に対して不動に固定されてもよい。他の実施形態では、アーム部33の先端(フック37が設けられる部位)がナセル内部空間24において移動するように旋回可能に構成される。
一実施形態では、図3に示すように、ナセル内部空間24のうちメインシャフト6の一方の側に第1領域24aが位置し、第1領域24a内に第1開口29が設けられる。また、ナセル内部空間24のうちメインシャフト6の他方の側に第2領域24bが位置し、搬送対象である機器の設置場所、すなわち第2開口25が位置する。この場合、第2アーム33bは第2ブラケット34bによってハウジング10に支持され、第4アーム33dはハウジング10からナセル内部空間24のうちメインシャフト6の一方の側に位置する第2領域内の機器の設置場所に向かって延びるように第2アーム33bに接続される。そして、ワイヤ32は、第1領域24a内の第1開口29から、ハウジング10及びメインシャフト6を跨ぐように機器の設置場所に向かって第2アーム33b及び第4アーム33dに沿って延在する。
このような構成とすることにより、機器昇降装置1を構造的に高強度な主軸受のハウジング10に取り付けることができるとともに、第1開口29から機器の設置場所に向けてワイヤ32を直線上に延在させることもでき、ワイヤ32の緩みや荷重の偏りの発生を抑制できる。
なお、アーム部33は、第1領域24aの第1開口29の上方に位置する第1滑車35aと、第2両機24bの第2開口25の上方に位置する第3滑車35cとの間においてメインシャフト6の軸方向に交差する方向に延在するように、ナセル20に対して不動に固定されてもよい。他の実施形態では、アーム部33の先端(フック37が設けられる部位)がナセル内部空間24において移動するように旋回可能に構成される。
また、第1領域24a内の機器及び第2領域24b内の機器の両方に対応可能なように、アーム部33及び滑車部35はメインシャフト6の中心軸Lを通る鉛直平面に対して対称に設置可能に構成されてもよい。具体的に、図3では第1領域24aに第1アーム33a及び第1滑車35aが配置され、第2領域24bに第2アーム33b、第3アーム33c及び第4アーム33dと、第2滑車35b、第3滑車35c及び第4滑車35dが配置された構成となっている。ここで、第2領域24bの機器を搬送した後、第1領域24aの機器も搬送する場合には、ブラケット部を全て取り外して、設置されていた領域とは異なる領域の対称位置(中心軸Lを通る鉛直平面に対する対称位置)に付け替える。すなわち、第2領域24bに第1アーム33a及び第1滑車35aが配置され、第1領域24aに第2アーム33b、第3アーム33c及び第4アーム33dと、第2滑車35b、第3滑車35c及び第4滑車35dが配置されることとなる。このような構成とすることにより、メインシャフト6の中心軸Lを通る平面に対して両サイドに設置される機器を一台の機器昇降装置30で順次搬送することが可能となる。
次に、図5A〜図5Dを参照して、一実施形態に係る機器昇降装置の設置方法について詳述する。なお、図5Aは各セクションをナセル内へ搬入する状態を示す図で、図5Bは各セクションを組み立てる状態を示す図で、図5Cは機器昇降装置の設置方法の一例を示す図で、ワイヤを引き込む状態を示す図で、図5Dは機器昇降装置の設置方法の一例を示す図で、機器昇降装置が設置された状態を示す図である。
幾つかの実施形態では、図5Aに示すように、タワー内部空間19には機器昇降装置30を構成する各部品が設置されている。これらの部品は、第1開口29を通過可能な程度に分解されている。例えば、アーム部33は、第1アーム33a、第2アーム33b、第3アーム33c及び第4アーム33dに分解されている。搬送ステップにおいて、常設昇降装置40を用いて、各部品を第1開口29を介してタワー内部空間19からナセル内部空間24に搬入する。搬入された部品は、ナセル内部空間24内の空きスペースに一時保管しておく。次いで、図5Bに示す組立ステップにおいて、搬入ステップで搬入された各部品をナセル20に取り付ける。例えば、第1アーム33aを第1ブラケット34aによってハウジング10にボルト固定し、第2アーム33bを第2ブラケット34bによってハウジング10にボルト固定し、第3アーム33cを第3ブラケット34cによってトルクアーム26にボルト固定し、さらに第2アーム33b及び第3アーム33cに第4アーム33dをボルト固定する。
そして、図5Cに示すワイヤ引き込みステップにおいて、タワー内部空間19に設置された第1巻取り機31からナセル内部空間24に設置されたアーム部33及び滑車部34に第1開口29を介してワイヤ32を引き込む。ワイヤ引き込みステップでは、機器昇降装置30の設置時に第1巻取り機31から滑車部35までワイヤ32を引き込むためのワイヤ引き込み機構45を用いてもよい。例えば、ワイヤ引き込み機構45は、ナセル内部空間24に設けられる第2巻取り機41と、ワイヤ32の端部に接続され、第2巻取り機41によって巻き上げられる補助ワイヤ46と、補助ワイヤ46によるワイヤ32の引き込み時に第4滑車(動滑車)35dを固定するための仮固定部材47とを含む。仮固定部材47は、固定部位(例えば第4アーム33d)に対して第4滑車35dを固定するものである。図5Cに示す例示的な実施形態では、第4滑車35dと固定部位とを接続する長尺なプレートで構成される。なお、ここでは一例として第2巻取り機41として常設昇降装置40の巻取り機を用いているが、これとは別に設けられたワイヤ引き込み用の巻取り機を用いてもよい。ワイヤ引き込み機構45は、仮固定部材47によって第4滑車35dを固定した状態で、接続部48においてワイヤ32が接続された補助ワイヤ46を第2巻取り機41によって巻き上げる。ワイヤ32の端部が固定部位(例えば第4アーム33d)まで到達したら、図5Dに示すようにワイヤ32の端部を固定部位に固定した後、仮固定部材47を取り外す。これにより、タワー内部空間19に設置された第1巻取り機31からナセル内部空間24に設置された第4滑車35dまで、限られた空間内でワイヤ32を容易に引き上げることができる。
ここで、上述のようにして設置された機器昇降装置30を用いた機器昇降方法を補足的に説明する。図6は機器昇降装置を用いた機器昇降方法の一例を説明する図であり、油圧モータ14を吊り下ろす場合を示している。図7Aは一実施形態に係る支持フレームの構成例(機器設置時)を示す斜視図で、図7Bは一実施形態に係る支持フレームの構成例(退避時)を示す斜視図である。
図6に示すように、まず、搬送対象である油圧モータ14の下部に設けられたナセルカバー23の蓋23aを開ける。次いで、第4滑車33dに取り付けられたフック37に油圧モータ14を吊下げ、第1巻取り機31を駆動して油圧モータ14を浮かせる。このとき、油圧モータ14は、油圧モータ14が載置された機器台50ごと持ち上げてもよい。油圧モータ14を浮かせた状態で、油圧モータ14とその下方の第2開口25との間に位置する他の機器を移動させる。例えば、油圧モータ14をナセル20側に支持するための支持フレーム27,28を移動させる。
図6に示すように、まず、搬送対象である油圧モータ14の下部に設けられたナセルカバー23の蓋23aを開ける。次いで、第4滑車33dに取り付けられたフック37に油圧モータ14を吊下げ、第1巻取り機31を駆動して油圧モータ14を浮かせる。このとき、油圧モータ14は、油圧モータ14が載置された機器台50ごと持ち上げてもよい。油圧モータ14を浮かせた状態で、油圧モータ14とその下方の第2開口25との間に位置する他の機器を移動させる。例えば、油圧モータ14をナセル20側に支持するための支持フレーム27,28を移動させる。
図7A及び図7Bには、メインシャフト6の軸方向において異なる位置にそれぞれ設けられた一対の支持フレーム27,28を有する構成を例示している。支持フレーム27,28は、ナセルフレーム22に対して回動自在又はスライド自在に取り付けられ、第2開口25の上方の第1空間に位置するときに油圧モータ14(機器台50)をナセルフレーム22側に支持するように構成されている。なお、機器台50は、通常時、油圧モータ14が載置された状態で支持フレーム27,28に支持されている。また、図7Aに示すように、支持フレーム27,28は第2開口25の上方の第1空間に位置するときに油圧モータ14を支持するように構成されている。支持フレーム27,28は、ナセルフレーム22に対して一端側のみが取り付けられた片持ち状に設けられてもよい。また、支持フレーム27,28は、第1空間に位置するとき、水平面内においてメインシャフト6の軸方向に対して略垂直(すなわちナセル20の幅方向)となるように設けられている。さらにまた、図7Bに示すように、支持フレーム27,28は、第1空間から少なくとも水平方向に移動して第1空間とは異なる第2空間に退避可能に構成されている。例えば、前方の支持フレーム27は回動することによって第1空間から第2空間に退避可能となっている。この場合、支持フレーム27を回動するための回動軸がナセルフレーム22に取り付けられていてもよい。なお、支持フレーム27の回動後又は回動前に支持フレーム27をスライドさせてもよく、2つ以上の動きによって第1空間から第2空間に退避してもよい。後方の支持フレーム28はスライドすることによって第1空間から第2空間に退避可能となっている。例えば、ナセルフレーム22から水平面内において略垂直方向に延出する他のナセルフレーム52が設けられている場合、支持フレーム28のスライドを案内するための溝53をナセルフレーム52に設けておいてもよい。そして、アーム部33は、支持フレーム27,28が第1空間から第2空間に退避した状態で、第1空間及び第2開口を介してナセル内部空間24とナセル外部空間との間で油圧モータ14を搬送する。これにより、油圧モータ14等の搬送機器が支持フレーム27,28と干渉することなく油圧モータ14を吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、風車の施工時、保守時あるいは解体時等に必要に応じて風車用の機器昇降装置をナセル内部空間に取り付けることができ、ナセル内部空間の有効利用が図れる。また、風車の外部を通らずにナセル内部空間とタワー内部空間との間で風車用の機器昇降装置の各部品を搬送することができ、悪天候時においても風車用の機器昇降装置の取り付け又は取り外しを行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
1 風車
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
5 ハブカバー
6 メインシャフト
7 前方軸受
8 後方軸受
9,10 ハウジング
11 ドライブトレイン
12 油圧ポンプ
13 高圧油ライン
14 油圧モータ
15 低圧油ライン
16 発電機
17 ヨー旋回輪
18 タワー
19 タワー内部空間
20 ナセル
21 ナセル台板
22 ナセルフレーム
23 ナセルカバー
23a 蓋
24 ナセル内部空間
25 第2開口
26 トルクアーム
27,28 支持フレーム
29 第1開口
30 機器昇降装置
31 第1巻取り機
32 ワイヤ
33 アーム部
33a 第1アーム
33b 第2アーム
33c 第3アーム
33d 第4アーム
34 ブラケット部
34a 第1ブラケット
34b 第2ブラケット
34c 第3ブラケット
35 滑車部
35a 第1滑車(定滑車)
35b 第2滑車(定滑車)
35c 第3滑車(定滑車)
35d 第4滑車(動滑車)
37 フック
40 常設昇降装置
41 第2巻取り機
42 ワイヤ
43 レール
45 ワイヤ引き込み機構
46 補助ワイヤ
47 仮固定部材
48 ワイヤ接続部
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
5 ハブカバー
6 メインシャフト
7 前方軸受
8 後方軸受
9,10 ハウジング
11 ドライブトレイン
12 油圧ポンプ
13 高圧油ライン
14 油圧モータ
15 低圧油ライン
16 発電機
17 ヨー旋回輪
18 タワー
19 タワー内部空間
20 ナセル
21 ナセル台板
22 ナセルフレーム
23 ナセルカバー
23a 蓋
24 ナセル内部空間
25 第2開口
26 トルクアーム
27,28 支持フレーム
29 第1開口
30 機器昇降装置
31 第1巻取り機
32 ワイヤ
33 アーム部
33a 第1アーム
33b 第2アーム
33c 第3アーム
33d 第4アーム
34 ブラケット部
34a 第1ブラケット
34b 第2ブラケット
34c 第3ブラケット
35 滑車部
35a 第1滑車(定滑車)
35b 第2滑車(定滑車)
35c 第3滑車(定滑車)
35d 第4滑車(動滑車)
37 フック
40 常設昇降装置
41 第2巻取り機
42 ワイヤ
43 レール
45 ワイヤ引き込み機構
46 補助ワイヤ
47 仮固定部材
48 ワイヤ接続部
Claims (14)
- 風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置であって、
前記機器を吊るためのワイヤと、
前記ワイヤを案内するための少なくとも一つの滑車を含む滑車部と、
ナセル内部空間に着脱自在に設置され、前記滑車部を支持するためのアーム部と、
タワー内部空間に設置され、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、
前記ナセル内部空間と前記タワー内部空間との間を連通する第1開口を通過可能なように前記アーム部が複数のセクションに分割可能に構成されており、
前記ワイヤが、前記第1開口を介して前記ナセル内部空間の前記アーム部と前記タワー内部空間の前記第1巻取り機との間に延在することを特徴とする風車用の機器昇降装置。 - 前記第1開口は、前記風車のメインシャフトの少なくとも一方の側方に設けられた開口であることを特徴とする請求項1に記載の風車用の機器昇降装置。
- 前記滑車部又は前記複数のセクションは、前記ナセルの内部空間に設置され前記機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置によって、前記第1開口を介して前記タワー内部空間から前記ナセル内部空間へ搬入可能に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の風車用の機器昇降装置。
- 前記ナセルに対して前記アーム部を支持するための少なくとも2つのブラケットをさらに備え、
前記少なくとも2つのブラケットは、前記タワーの上端に取り付けられたナセル台板に直接又は間接的に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の風車用の機器昇降装置。 - 前記少なくとも2つのブラケットは、前記ナセル台板若しくは該ナセル台板に接続されたナセルフレーム、又は、前記風車のメインシャフトを軸支する主軸受のハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の風車用の機器昇降装置。
- 前記ナセル内部空間は、前記風車のメインシャフトの両側にそれぞれ位置する第1領域と第2領域とを含み、
前記第1開口は、前記ナセル内部空間のうち前記第1領域内において前記メインシャフトの側方に位置し、
前記アーム部は、前記メインシャフトを軸支する主軸受のハウジングに支持され、前記ハウジングから前記第2領域内の前記機器の設置場所に向かって延びており、
前記ワイヤは、前記第1領域内の前記第1開口から、前記ハウジング及び前記メインシャフトを跨ぐように前記機器の前記設置場所に向かって前記アーム部に沿って延在していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の風車用の機器昇降装置。 - 前記第1領域内の前記機器及び前記第2領域内の前記機器の両方に対応可能なように、前記アーム部及び前記滑車部は前記メインシャフトの中心軸を通る平面に対して対称に設置可能に構成されたことを特徴とする請求項6に記載の風車用の機器昇降装置。
- 前記アーム部の先端は、前記機器昇降装置によって前記機器を前記ナセル内部空間とナセル外部空間との間で移動させるために前記ナセルの底面に形成された第2開口の上方に位置することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の風車用の機器昇降装置。
- 前記滑車部は、
前記第1開口の上方に位置し、前記第1巻取り機から前記ワイヤを前記ナセル内部空間に引き込む第1滑車と、
前記機器の設置場所の上方に位置し、前記機器を前記ワイヤで吊下げる吊り点となる第2滑車と、
前記第1滑車及び前記第2滑車の間に配置される第3滑車と、
を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の風車用の機器昇降装置。 - 前記滑車部は、前記アームに軸支された固定滑車と、前記ワイヤによって支持された動滑車とを含み、
前記ナセル内部空間に設置された前記滑車部まで前記ワイヤを引き込むためのワイヤ引き込み機構をさらに備え、
前記ワイヤ引き込み機構は、前記ナセル内部空間に設けられる第2巻取り機と、前記ワイヤの端部に接続され、前記第2巻取り機によって巻き上げられる補助ワイヤと、前記補助ワイヤによる前記ワイヤの引き込み時に前記動滑車を固定するための仮固定部材とを含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の風車用の機器昇降装置。 - 前記風車は、前記ナセルの底面に形成された第2開口の上方の第1空間に位置するときに第1機器を支持するように構成された支持フレームを備え、
前記支持フレームは、前記第1空間から少なくとも水平方向に移動して前記第1空間とは異なる第2空間に退避可能に構成され、
前記アーム部は、前記支持フレームが前記第2空間に退避した状態で、前記支持フレームと前記第1機器との干渉を防ぎながら前記第1空間及び前記第2開口を介して前記ナセル内部空間とナセル外部空間との間で前記第1機器を搬送可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の風車用の機器昇降装置。 - 風車のタワーの上端に取り付けられたナセル内に設置される機器を昇降するための風車用の機器昇降装置の設置方法であって、
前記機器昇降装置が、前記機器を吊るためのワイヤと、前記ワイヤを案内するためのアーム部と、前記ワイヤを巻き上げ又は巻き下げるための第1巻取り機とを含み、
タワー内部空間とナセル内部空間とを連通する第1開口を介して、前記アーム部が前記第1開口より小さく分割された複数のセクションを前記ナセル内部空間に搬入する搬入ステップと、
前記搬入ステップで搬入された前記複数のセクションを用いて前記ナセル内部空間で前記アーム部を組み立てる組立ステップと、
前記組立ステップで前記アーム部を組み立てた後に、前記タワー内部空間に設置された前記第1巻取り機から前記ナセル内部空間に設置された前記アーム部に前記第1開口を介して前記ワイヤを引き込むワイヤ引き込みステップとを備えることを特徴とする風車用の機器昇降装置の設置方法。 - 前記搬入ステップでは、前記ナセルの内部空間に設置され前記機器昇降装置よりも定格荷重が小さい昇降装置によって、前記滑車部又は前記複数のセクションを、前記第1開口を介して前記タワー内部空間から前記ナセル内部空間へ搬入することを特徴とする請求項12に記載の風車用の機器昇降装置の設置方法。
- 前記滑車部は、前記アーム部に軸支された固定滑車と、前記ワイヤによって支持された動滑車とを含み、
前記ワイヤ引き込みステップでは、前記動滑車を仮固定部材によって固定した後、前記ワイヤの端部に接続された補助ワイヤを前記ナセル内部空間に設けられた第2巻取り機で巻き上げることによって前記ワイヤを前記滑車部まで引き上げて前記ワイヤの前記端部を前記ナセル側に固定した後、前記仮固定部材を前記動滑車から取り外すことを特徴とする請求項12又は13に記載の風車用の機器昇降装置の設置方法。
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EP14188976.6A EP2865891B1 (en) | 2013-10-17 | 2014-10-15 | Equipment lifting apparatus for wind turbine and installation method of the same |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017207028A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 三菱重工業株式会社 | 風車用ナセル及び風力発電装置並びに風力発電装置の部品昇降方法 |
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WO2023166231A1 (es) * | 2022-03-04 | 2023-09-07 | Nordex Energy Spain, S.A.U. | Grúa pluma para un aerogenerador, kit de grúa pluma, sistema de transporte y sistema de mantenimiento, además de métodos |
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ES2316200B1 (es) * | 2004-12-21 | 2010-01-11 | GAMESA INNOVATION & TECHNOLOGY, S.L. | Aerogenerador con grua desmontable y pescante auxiliar y procedimiento de montaje de dicha grua. |
EP2520792B2 (en) * | 2011-05-05 | 2018-04-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Hoist system and method of providing a hoist system |
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WO2013080322A1 (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-06 | 三菱重工業株式会社 | 再生エネルギー型発電装置およびその油漏れ検出方法 |
JP2014190313A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 吊り上げ装置、風力発電装置および風力発電装置のメンテナンス方法 |
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2013
- 2013-10-17 JP JP2013216089A patent/JP2015078642A/ja active Pending
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2014
- 2014-10-15 EP EP14188976.6A patent/EP2865891B1/en not_active Not-in-force
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017207028A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 三菱重工業株式会社 | 風車用ナセル及び風力発電装置並びに風力発電装置の部品昇降方法 |
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EP2865891B1 (en) | 2016-07-27 |
EP2865891A1 (en) | 2015-04-29 |
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