JP2015077716A - トレース用ファイルホルダ - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本発明で言う一辺における連接とは、上下一対のシートの一辺が、複数の点で、または、連続の線で、または、接着剤や溶着による接合面で繋がっているものすべてであり、一枚のシートを中央で折り曲げてなる上下一対のシートも連接されたものとする。
また、滑り止め層がベタ印刷で形成されたものであるから、滑り止め層の上にトレーシング部材を置いてトレースしても凹凸による引っかかりも無く、滑らかなトレースが可能である。
また、下方のシート状部材をポリオレフィン系のポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂とすることで、表面が適度な滑らかさをもち、トレース台やガラス板面上で前後左右にトレース用ファイルホルダを摺動でき、また、摺動させても傷つきが無く、透光性や透明性が極端に低下することがない。
この滑り止め層6を形成する合成樹脂としては、柔軟性及び弾力性と共に若干の仮粘着性を有するものが望まれるが、このような樹脂として、ウレタンアクリレートとエーテルアクリレートを含有する組成物を使用するのが好ましい。
ウレタンアクリレートはジイソシアネートと、末端に水酸基を有するとともにラジカル重合性不飽和基を有するアクリレートとが結合してなり、必要に応じて両末端に水酸基を有するジオールを含有するのが好ましい。ウレタンアクリレートは1分子中に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和基を有する。
OCN-R1 -NCO+HO-R2 -OH → OCN-R1 -[NHCOO-R 2 -COONH-R1 ] n
- NCO
ただし、R1 及びR2 はそれぞれアルキレン基等の炭化水素基であり、nは整数である。
OCN-R1
-[NHCOO-R 2 -COONH-R1 ] n -NCO+ 2HO-R3 →
R3 -COONH-R 1 -[NHCOO-R 2 -COONH-R1 ] n
-NHCOO-R 3
ただしR3 はアクリレート残基(アクリル酸エステル基又はメタクリル酸エステル基である。
ウレタンアクリレートに混合するエーテルアクリレートとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
十分な柔軟性及び弾力性とともに適度な仮粘着性を有するためには、ウレタンアクリレートとエーテルアクリレートとの重量配合比は30/70〜40であるのが好ましい。また紫外線硬化型樹脂組成物は上記成分の他に、公知の光開始剤、顔料及び添加剤を含有しても良い。紫外線硬化型樹脂組成物を含有するインキは市販されており、例えば十条ケミカル社のJELCON USLシリーズのスクリーンインキや、帝国インキ製造(株)製のUVQVNスクリーンインキを用いることができる。
上記ウレタンアクリレート及びエーテルアクリレートを適当な光開始剤、添加剤、等とともに有機溶媒に溶解し、紫外線硬化型インク組成物とする。インク組成物による滑り止め層6の形成は、ベタ刷りで、且つ、約10μmから200μmの厚みを確保するためには、スクリーン印刷法により行うのが好ましい。すなわち、トレース用ファイルホルダ1の場合、一対の比較的ハードな上下シート状部材2,3が重なり合っており、また上下シート状部材2、3は、あらかじめ、一方の長辺において連設され、且つ、連接辺4に隣接する短辺も接合部5として熱溶着されている矩形状のものであるため、印刷時に版ロールに巻きつけ、被印刷物である上下シート状部材2、3に加圧や変形を加える印刷方法は2枚のシートのずれを発生させ、均一なベタ印刷は困難である。その点、スクリーン印刷方法は上下シート状部材2,3の表面に、スキージの操作でスクリーンのメッシュ版を通り抜けたインキが乗るだけであり、上下シート部材2,3に加圧や変形を加えるものでなく、均一に且つ比較的厚みのある印刷層を形成できる長所を有している。
すなわち、上方のシート状部材2はインキの密着性の優れる樹脂材とし、下方のシート状部材3はポリオレフィン系の樹脂とし、上方のシート状部材2の外面に透明または半透明の滑り止め層6を形成するものである。
また、下方のシート状部材をポリオレフィン系のポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂とすることで、表面が適度な滑らかさをもち、トレース台やガラス板面上で前後左右自在にトレース用ファイルホルダを摺動でき、また、摺動させても傷つきが少なく、透光性や透明性が極端に低下することがない。
ファイリングホルダ1の下シート状部材3となる半透明のポリプロピレン樹脂シートの長辺側と隣接する短辺部に、約2mm幅のエラストマーシートを置き、その上から、上シート部材2となるポリエチレン樹脂シートを置き接合準備を行った。エラストマーシートとしては、スチレン系熱可塑性エラストマーをシート状に成形したものを用いた。そのシートは、レーザ吸収率を向上させるためにレーザ吸収色素を1重量%添加しており、今回用いた808nmでのレーザ吸収率は95%である。下シート状部材3側からエラストマーシートが介在する部分にレーザ照射を行った。熱源としては、半導体レーザ(Laser Line社製LDF600−1000;最大出力:1kW)を用いた。レーザの出力を50 W一定とし、熱源の走査速度を20mm/sとした。接合強度を評価した結果、トレース用ファイルホルダ1として充分耐える強度であり問題は無かった。
2・・・上シート状部材
3・・・下シート状部材
4・・・連接部
5・・・接合部
6・・・滑り止め部
7・・・原稿シート
8・・・トレーシングペーパ
9・・・全外周辺端部
Claims (7)
- 合成樹脂製で、連設された相対向する上下一対の透光性シート状部材を有し、該シート状部材の内面間に、下地となる文字や図案や模様等を施した原案シートを挟持可能に構成し、前記上下一対の透光性シート状部材の一方の外面に、トレーシング部材を所定の位置に設置した時、前記トレーシング部材とのずれを防止する透明または半透明の滑り止め層を形成したトレース用ファイルホルダ。
- 上下一対の透光性シート状部材は、一辺において連設されるとともに、これに隣接する他の一辺においても連接した請求項1記載のトレース用ファイルホルダ。
- 透明または半透明の滑り止め層は、透光性シート状部材の全外周辺端部に達しない大きさで所定の面をベタ印刷した請求項1と2のいずれかに記載のトレース用ファイルホルダ。
- 上下一対の透光性シート状部材の上方のシート状部材はインキの密着性の優れる樹脂材からなり、下方のシート状部材はポリオレフィン系の樹脂からなり、上方のシート状部材の外面に透明または半透明の滑り止め層を形成した請求項1から3のいずれかに記載のトレース用ファイルホルダ。
- トレーシング部材とのずれを防止する透明または半透明の滑り止め層として、ウレタンアクリレートとエーテルアクリレートの少なくとも一つの成分を含有するインキを用いた請求項1から4のいずれかに記載のトレース用ファイルホルダ。
- トレーシング部材とのずれを防止する透明または半透明の滑り止め層の厚みが、10μmから200μmである請求項1から5のいずれかに記載のトレース用ファイルホルダ。
- トレーシング部材とのずれを防止する透明または半透明の滑り止め層の面に、少なくとも一枚のトレーシングペーパーが添付された請求項1から6のいずれかに記載のトレース用ファイルホルダ。
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2013
- 2013-10-16 JP JP2013215624A patent/JP6263757B2/ja active Active
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