JP2015077217A - 医療用容器および移注具 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体が外部に漏れることをより確実に防止することができるとともに、複数の内容物を順次混合するのに適した構造を備える医療用容器および移注具を提供する。
【解決手段】第1係止機構および第2係止機構によって第1内筒体330および第2内筒体310のスライド移動が制限された状態で、薬剤容器200の口部201aを第2内筒体310に向けて押し進めることにより、第1穿刺針333aが口部201aを閉鎖する弾性閉鎖膜202に刺通され、第1係止機構および第2係止機構が押し広げられることでこれらによる係止が解除されるとともに、第2穿刺針333bが封鎖膜103に刺通され、これにより薬剤容器200と輸液容器100とが液体移注具300を介して連通する。
【選択図】図7

Description

本発明は、医療用容器および移注具に関し、特に、薬剤等の内容物が収容された容器を可能な限り無菌に維持した状態で溶解液等の内容物が収容された容器に連通させることができる移注具およびこれを備えた医療用容器に関する。
病院などの医療機関においては、バイアル等の薬剤容器に収容された乾燥薬剤を、蒸留水、生食、ブドウ糖液、溶解液、その他の溶解液に溶解して液状薬品を調整し、点滴注射などにこの液状薬品を用いている。
このような液状薬品を簡便に調整できるように、乾燥薬剤を収容した薬剤容器を、溶解液を収納した輸液容器に直列状に連結し、使用時にこれら二つの容器の内部を連通するようにした医療用容器が、特開平5−337163号公報(特許文献1)および特開平10−165479号公報(特許文献2)等に開示されている。
各特許文献に開示される医療用容器は、通称、「ハーフキット」と呼ばれ、溶解液を蓄えた輸液容器に、中空管路を有する両頭針を備えた移注具が装着されている。使用時には、両頭針の一方側の穿刺針に薬剤容器を押し進めることで、移注具が輸液容器側に移動し、両頭針の一方側の穿刺針が薬剤容器に刺通され、両頭針の他方側の穿刺針が輸液容器に刺通されることになる。
その結果、輸液容器の内部と薬剤容器の内部とが、両頭針により同時に連通状態になる。これにより、輸液容器の溶解液に乾燥薬剤を容易な作業で溶解することが可能となる。
特開平5−337163号公報 特開平10−165479号公報
しかしながら、上記各特許文献に開示される医療用容器においては、薬剤容器に設けられた弾性閉鎖膜(ゴム栓)に両頭針の穿刺針を突き刺す際に、薬剤容器が安定せず穿刺針が弾性閉鎖膜の中央から外れた位置に刺通される場合がある。穿刺針が弾性閉鎖膜に対して垂直に刺通されず、穿刺針が弾性閉鎖膜に対して傾斜した状態で刺通される場合もある(いわゆる「斜め刺し」)。
このように、両頭針の穿刺針の薬剤容器への刺通の状態が正常でない場合には、薬剤容器の弾性閉鎖膜と穿刺針との間に隙間が生じ、当該隙間から輸液容器内の溶解液等の液体が外部に漏れ出るおそれがある。
薬剤容器側に液体薬剤または溶解液等の液体が収容されている場合にあっても同様に両頭針の穿刺針の薬剤容器への刺通の状態が正常でない場合には、当該隙間から薬剤容器内の液体が外部に漏れ出るおそれもある。
また、複数の薬剤容器にそれぞれ収容された乾燥薬剤、液体薬剤および溶解液等の各種の内容物を混合させたい場合には、一度医療用容器に接続された薬剤容器を取り外し、再度異なる内容物が収容された薬剤容器医療用容器に接続する必要が生じる。
しかしながら、上記各特許文献に開示される医療用容器では、薬剤容器と医療用容器とを連通させた後に、移注具を使用前の位置に復帰させるのに適した構造は採用されておらず、複数の内容物を順次混合することが困難である。
したがって、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、液体が外部に漏れることをより確実に防止することができるとともに、複数の内容物を順次混合するのに適した構造を備える医療用容器および移注具を提供することにある。
上記本発明に基づく医療用容器は、第1内容物を収容し、口部が弾性閉鎖膜によって閉鎖されてなる第1容器に接続される医療用容器であって、内部空間と外部とを連通する連通口を規定する先端壁部を有する容器本体と、上記連通口を封鎖する封鎖膜とを含み、第2内容物を収容する第2容器と、上記第2容器の上記先端壁部に挿着される移注具とを備える。上記第1内容物および上記第2内容物の少なくともいずれか一方は液体である。上記移注具は、外筒体と、上記外筒体に内装され、上記外筒体の内表面に沿ってスライド移動可能に上記外筒体に支持される第1内筒体と、上記第1内筒体に内装され、上記第1内筒体の内側面に沿ってスライド移動可能に上記第1内筒体に支持される第2内筒体とを含む。
上記外筒体は、軸方向の一端側に設けられ、上記第1容器を受け入れ可能な開放部と、軸方向の他端側に設けられ、上記第2容器の上記先端壁部を挿着可能な挿着部と、上記開放部および上記挿着部を仕切る仕切り部とを有する。上記第1内筒体は、上記第2内筒体を受け入れ可能に上記開放部側が開放された第1開放空間と、底部と、当該底部に設けられた両頭針とを有する。上記両頭針は、上記開放部側に向けて延在し上記弾性閉鎖膜に刺通される第1穿刺針、上記開放部側とは反対側に向けて延在し上記封鎖膜に刺通される第2穿刺針、および上記第1穿刺針の内部と上記第2穿刺針の内部とを連通する中空管路を有する。上記仕切り部は、上記第2穿刺針を挿通可能な挿通孔を有する。上記第2内筒体は、上記第1容器を受け入れ可能に上記開放部側が開放された第2開放空間と、上記第1容器の上記弾性閉鎖膜が上記第2容器側を向いた状態で上記第1容器の姿勢が維持されるように上記第1容器を保持する保持部とを有する。
上記外筒体と上記第1内筒体との間には、上記第1内筒体のスライド移動を制限する第1係止機構が設けられる。上記第1内筒体と上記第2内筒体との間には、上記第2内筒体のスライド移動を制限する第2係止機構が設けられる。上記第1係止機構による上記外筒体と上記第1内筒体との係止は、上記第2内筒体が上記第2容器側に向けてスライド移動する際に上記第2内筒体が上記第1係止機構を押し広げることにより解除される。上記第2係止機構による上記第1内筒体と上記第2内筒体との係止は、上記第1容器が上記第2内筒体に保持される際に上記第1容器が上記第2係止機構を押し広げることにより解除される。
上記第1容器が上記第2内筒体に挿し込まれていない状態、かつ、上記第1係止機構および上記第2係止機構によって上記第1内筒体および上記第2内筒体のスライド移動が制限された状態において、上記第1容器の上記口部を上記第2内筒体に向けて押し進めることにより、上記第1穿刺針が上記弾性閉鎖膜に刺通され、上記第1係止機構および上記第2係止機構による係止が解除されるとともに上記第1内筒体が上記第2容器側に押し進められて上記第2穿刺針が上記封鎖膜に刺通され、これにより、上記第1容器と上記第2容器とが上記移注具を介して連通する。
上記本発明に基づく医療用容器にあっては、上記第1内筒体は、上記底部から立設し、上記開放部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1係合板部を含むことが好まく、上記第2内筒体は、基台部と、上記基台部から上記開放部側に向けて立設された周面部とを含むことが好ましい。また、上記基台部は、上記第1穿刺針を挿入可能に設けられた挿入孔と、上記第1係合板部を挿通可能に設けられた第1穴部とを有することが好ましく、上記周面部は、上記第1穴部に接続される第1切り欠き部と、上記開放部側に位置する上記第1切り欠き部の端部の一部に連設され、上記基台部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1舌片部とを有することが好ましい。この場合には、上記第2係止機構は、上記第1舌片部が上記第1係合板部の内側に当接し、かつ、上記開放部側に位置する上記第1切り欠き部の端部に上記第1係合板部の先端部が係止されることにより、上記第2内筒体のスライド移動を制限することが好ましい。さらにこの場合には、上記第2係止機構によって上記第2内筒体のスライド移動が制限された状態で、上記第1容器を上記第2内筒体に向けて押し進めることにより、上記第1容器が上記第1舌片部を介して上記第1係合板部を押し広げることで、上記第2係止機構による上記第1内筒体と上記第2内筒体との係止が解除されることが好ましい。
上記本発明に基づく医療用容器にあっては、上記外筒体は、上記仕切り部から立設し、上記開放部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第2係合板部を含むことが好ましく、上記第1内筒体は、上記底部から上記開放部側に向けて立設された環状の起立壁部を含むことが好ましい。また、上記底部は、上記第2係合板部を挿通可能に設けられた第2穴部を有することが好ましく、上記起立壁部は、上記第2穴部に接続される第2切り欠き部と、上記開放部側に位置する上記第2切り欠き部の端部の一部に連設され、上記底部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第2舌片部とを有することが好ましい。この場合には、上記第1係止機構は、上記第2舌片部が上記第2係合板部の内側に当接し、かつ、上記開放部側に位置する上記第2切り欠き部の端部に上記第2係合板部の先端部が係止されることにより、上記第1内筒体のスライド移動を制限することが好ましい。さらにこの場合には、上記第1係止機構によって上記第1内筒体のスライド移動が制限された状態で、上記第2内筒体を上記第2容器側に向けて押し進めることにより、上記第2内筒体が上記第2舌片部を介して上記第2係合板部を押し広げることで、上記第1係止機構による上記外筒体と上記第1内筒体との係止が解除されることが好ましい。
上記本発明に基づく医療用容器にあっては、上記外筒体は、上記仕切り部から立設し、係合溝が設けられた複数の可撓性の係合支持部を含むことが好ましく、上記第1内筒体の上記底部は、複数の上記係合支持部を挿通可能に設けられた複数の第3切り欠き部を有することが好ましい。この場合には、上記第1係止機構は、上記第1内筒体の上記第3切り欠き部の端部が上記係合溝に嵌り込むことにより、上記第1内筒体のスライド移動を制限することが好ましい。さらにこの場合には、上記第1係止機構によって上記第1内筒体のスライド移動が制限された状態で、上記第2内筒体を上記第2容器側に向けて押し進めることにより、上記係合支持部が押し広げられることで、上記第1係止機構による上記外筒体と上記第1内筒体との係止が解除されることが好ましい。
上記本発明に基づく医療用容器にあっては、上記第2穿刺針が上記封鎖膜に刺通された状態で、上記第2内筒体に保持されている上記第1容器を上記開放部側に向けて移動させた場合に、上記第1容器と上記第1内筒体と上記第2内筒体とが一体となって上記開放部側に向けて移動して、上記第1係止機構によって上記第1内筒体のスライド移動が制限されるとともに、上記第1容器と上記第2内筒体とが一体となって上記開放部側に向けて移動して、上記第2係止機構によって上記第2内筒体のスライド移動が制限され、これにより上記第1容器のみが上記開放部側に移動して、上記第1穿刺針の上記弾性閉鎖膜への刺通が解除されることが好ましい。
上記本発明に基づく移注具は、第1内容物を収容し、口部が弾性閉鎖膜によって閉鎖されてなる第1容器と、第2内容物を収容し、連通口が封鎖膜によって封鎖されてなる第2容器とを連通させるための移注具であって、外筒体と、上記外筒体に内装され、上記外筒体の内表面に沿ってスライド移動可能に上記外筒体に支持される第1内筒体と、上記第1内筒体に内装され、上記第1内筒体の内側面に沿ってスライド移動可能に上記第1内筒体に支持される第2内筒体とを備える。
上記外筒体は、軸方向の一端側に設けられ、第1容器を受け入れ可能な開放部と、軸方向の他端側に設けられ、第2容器の先端壁部を挿着可能な挿着部と、上記開放部および上記挿着部を仕切る仕切り部とを有する。上記第1内筒体は、上記第2内筒体を受け入れ可能に上記開放部側が開放された第1開放空間、底部および当該底部に設けられた両頭針を有する。上記両頭針は、上記開放部側に向けて延在し第1容器の弾性閉鎖膜に刺通される第1穿刺針、上記開放部側とは反対側に向けて延在し第2容器の封鎖膜に刺通される第2穿刺針、および上記第1穿刺針の内部と上記第2穿刺針の内部とを連通する中空管路を有する。上記仕切り部は、上記第2穿刺針を挿通可能な挿通孔を有する。上記第2内筒体は、第1容器を受け入れ可能に上記開放部側が開放された第2開放空間と、第1容器の弾性閉鎖膜が第2容器側を向いた状態で第1容器の姿勢が維持されるように第1容器を保持する保持部とを有する。
上記外筒体と上記第1内筒体との間には、上記第1内筒体のスライド移動を制限する第1係止機構が設けられる。上記第1内筒体と上記第2内筒体との間には、上記第2内筒体のスライド移動を制限する第2係止機構が設けられる。上記第1係止機構による上記外筒体と上記第1内筒体との係止は、上記第2内筒体が第2容器側に向けてスライド移動する際に上記第2内筒体が上記第1係止機構を押し広げることにより解除される。上記第2係止機構による上記第1内筒体と上記第2内筒体との係止は、第1容器が上記第2内筒体に保持される際に第1容器が上記第2係止機構を押し広げることにより解除される。
第1容器が上記第2内筒体に挿し込まれていない状態、かつ、上記第1係止機構および上記第2係止機構によって上記第1内筒体および上記第2内筒体のスライド移動が制限された状態において、第1容器の口部を上記第2内筒体に向けて押し進めることにより、上記第1穿刺針が第1容器の弾性閉鎖膜に刺通され、上記第1係止機構および上記第2係止機構による係止が解除されるとともに上記第1内筒体が第2容器側に押し進められて上記第2穿刺針が第2容器の封鎖膜に刺通され、これにより、第1容器と第2容器とを連通させる。
本発明によれば、液体が外部に漏れることをより確実に防止することができるとともに、複数の内容物を順次混合するのに適した構造を備える医療用容器および移注具を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る医療用容器およびこれに連結される薬剤容器を示す断面図である。 図1に示す移注具の分解断面斜視図である。 図1に示す移注具の外観を示す分解断面斜視図である。 図2に示す第1内筒体と第2内筒体との間に設けられた第1係止機構を示す断面斜視図である。 図2に示す外筒体と第1内筒体との間に設けられた第2係止機構を示す断面斜視図である。 図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第1状態を第1方向から見た場合の断面図である。 図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第1状態を第2方向から見た場合の断面図である。 図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第2状態を第1方向から見た場合の断面図である。 図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第2状態を第2方向から見た場合の断面図である。 図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第3状態を第1方向から見た場合の断面図である。 図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第3状態を第2方向から見た場合の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る医療用容器を示す断面斜視図である。 図12に示す移注具の部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る医療用容器およびこれに連結される薬剤容器を示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態に係る移注具300を備えた医療用容器1について説明する。
図1に示すように、医療用容器1は、第1容器としての薬剤容器200に対向して配置される第2容器としての輸液容器100と、輸液容器100に装着され、薬剤容器200を輸液容器100に連結する移注具300とを備える。
薬剤容器200は、第1内容物としての乾燥薬剤(不図示)を収容し、口部201aを有する薬剤容器本体201と、閉鎖部材204とを含む。閉鎖部材204は、口部201aに装着され口部201aを閉鎖する弾性閉鎖膜202と、弾性閉鎖膜202を口部201aに固定するリング状部材203とを含む。このように、薬剤容器200は、乾燥薬剤を収容し、口部201aが弾性閉鎖膜によって閉鎖されてなる。
弾性閉鎖膜202の中央は、簿肉状に形成されている。リング状部材203は、弾性閉鎖膜202の簿肉部分(被刺通面202a)が露出するように、薬剤容器本体201の先端部および弾性閉鎖膜202を囲繞してこれらを一体的に締結する。
容器本体501としては、ガラス製容器、樹脂性容器を採用することができる。弾性閉鎖膜202としては、たとえば、ゴム部材や熱可塑性エラストマー樹脂を採用することができる。これにより、弾性閉鎖膜202に穿刺された針が抜かれた場合でも、口部201aを再度封鎖状態にすることができる。
輸液容器100は、第2内容物としての溶解液105を収容する。輸液容器100は、両端に連通口102aおよび取り出し部104を有する輸液容器本体101と、連通口102aを封鎖する封鎖膜103とを含む。輸液容器本体101は、先端側に連通口102aを規定する先端壁部102を有する。輸液容器本体101は、先端に向かうにつれて段階的に幅狭になるように形成される。
輸液容器本体101は、先端壁部102の基端部と輸液容器本体101の幅広部とを接続する段差部101aを有する。取り出し部104は、弾性栓体401を含む医療用キャップ400によって覆われている。弾性栓体401に穿刺針が穿刺されることにより取り出し部104から溶解液105を取り出し可能となる。
輸液容器100の先端壁部102は、後述する移注具300の挿着部350bに挿着可能に構成されている。先端壁部102の外側には、後述する外筒体350の内壁部354に係止される係合部およびフランジ部102bが設けられている。
内壁部354には、先端壁部102を係止する係合部が設けられている。たとえば先端壁部102の外側にらせん状に延在するリブによって構成される捻じ込み部(不図示)が設けられており、当該捻じ込み部が内壁部354の内表面に設けられたねじ溝に捻じ込まれることにより、輸液容器100が移注具300に挿着される。
なお、輸液容器100を移注具300に挿着する構造は、上記のような構造に限定されない。たとえば、先端壁部102の外側に凹部または凸部が設けられており、内壁部354の内表面に当該凹部または凸部に嵌り込む凸部または凹部が設けられ、これらが係合することにより、輸液容器100が移注具300に挿着されてもよい。
フランジ部102bは、輸液容器100を移注具300に挿着する際に、連通口102aを封鎖する封鎖膜103が後述する両頭針333に刺通されないように輸液容器100の相対的な移動を規制する。また、段差部101aは、後述する外筒体350の外壁部352の内側に嵌り込むことにより、フランジ部102b同様に輸液容器100の相対的な移動を規制する。
輸液容器本体101としては、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの比較的柔らかい合成樹脂により形成された押圧変形可能なボトルが用いられる。封鎖膜103としては、輸液容器本体101と同一材料によって構成されていてもよいし、上述の弾性閉鎖膜202と同様にゴム部材や熱可塑性エラストマー樹脂によって構成されていてもよい。溶解液105としては、蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖液などが一般的に用いられるが、これらに限定されるものではない。
移注具300は、外筒体350と、当該外筒体350に内装され、当該外筒体350の内表面に沿ってスライド移動可能に外筒体350に支持される第1内筒体330と、当該第1内筒体330に内装され、当該第1内筒体330の内側面に沿ってスライド可能に第1内筒体330に支持される第2内筒体310とを含む。
外筒体350と第1内筒体330との間には、薬剤容器200が第2内筒体310に挿し込まれていない状態で第1内筒体330のスライド移動を制限する第1係止機構が設けられている。
第1内筒体330と第2内筒体310との間には、薬剤容器200が第2内筒体310に挿し込まれていない状態で第2内筒体310のスライド移動を制限する第2係止機構が設けられている。
図2は、図1に示す移注具の分解断面斜視図である。図3は、図1に示す移注具の外観を示す分解断面斜視図である。図4は、図2に示す第1内筒体と第2内筒体との間に設けられた第1係止機構を示す断面斜視図である。図5は、図2に示す外筒体と第1内筒体との間に設けられた第2係止機構を示す断面斜視図である。なお、移注具は、図2から図5における断面に対して対称に形成されている。図2から図5を参照して、移注具300の詳細について説明する。
図2から図5に示すように、移注具300を構成する外筒体350は、一端側に設けられ、薬剤容器200を受け入れ可能な開放部350aと、他端側に設けられ、輸液容器100の先端壁部102を挿着可能な挿着部350bと、当該開放部350aおよび挿着部350bを仕切る仕切り部351とを有する。
外筒体350は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートABS樹脂などの可撓性樹脂で形成されている。
開放部350aは、使用前の状態においては、滅菌紙などで封止されており、これを剥離してから使用する。仕切り部351の略中央には後述する両頭針333の第2穿刺針333bを挿通可能な挿通孔353が設けられている。
外筒体350は、略円筒形状の外壁部352と、上記挿通孔353を囲うように仕切り部351から開放部350aと反対側に向けて延在する略円筒形状の内壁部354とを含む。外壁部352の他端側には切り欠き部356が設けられている。
外壁部352は、一端側(開放部350a側)の内径が他端側(挿着部350b側)の内径よりも大きい大径部352a、他端側(挿着部350b側)の内径が一端側(開放部350a側)の内径より小さい小径部352b、および大径部352aと小径部352bとの間に形成される段差部352cを含む。
段差部352cと仕切り部351の間に位置する小径部352bの内表面には、周方向に90度のピッチで合計4つのガイド溝部355が設けられている。ガイド溝部355は、第1内筒体330が外筒体350内で回転することを防止するとともに、第1内筒体330が開放部350a側と仕切り部351との間を移動する移動範囲を規制する。
外筒体350は、仕切り部351から立設し開放部350a側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第2係合板部361を含む。第2係合板部361は、たとえばガイド溝部355に対向する位置に設けられ、仕切り部351の周方向に180度のピッチで合計2つ設けられる。
移注具300を構成する第1内筒体330は、第2内筒体310を受け入れ可能に開放部350a側が開放された第1開放空間330aと、底部331および当該底部331の略中央部に設けられた両頭針333を含む。第1内筒体330は、略有底筒形状を有する。
第1内筒体330は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートABS樹脂などの可撓性樹脂により形成されている。
両頭針333は、開放部350a側に向けて延在し薬剤容器200の弾性閉鎖膜202に刺通される第1穿刺針333a、開放部350a側とは反対側に向けて延在し輸液容器100の封鎖膜103に刺通される第2穿刺針333b、および第1穿刺針333aの内部と第2穿刺針333bの内部とを連通する中空管路333cを有する。
底部331には、上述した第2係合板部361を挿通可能な第2穴部334が設けられている。第2穴部334は、外筒体350の第2係合板部361に対応する位置に設けられ、底部331の周方向に180度ピッチで合計2つ設けられる。
また、第1内筒体330は、底部331から開放部350a側に向けて立設された環状の起立壁332と、底部331から立設し、開放部350a側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1係合板部341とを含む。
起立壁332は、外筒体350の内表面に摺動しない非摺動部332aと、外筒体350の内表面に摺動する摺動部332b,332cと、非摺動部332aの両端に位置するコーナー部332dと、コーナー部332dおよび摺動部332bを接続する接続部332eとを含む。
非摺動部332aは、底部331の法線方向に沿って見た場合に直線状に延在する。非摺動部332aは、第2穴部334に接続される第2切り欠き部335と、開放部350a側に位置する第2切り欠き部335の端部の一部に連設され、底部331側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第2舌片部336とを有する。
第2切り欠き部335および第2舌片部336は、周方向に180度ピッチで2つずつ設けられる。また、当該第2舌片部336と第2係合板部361が当接可能となるように、第2舌片部336の下方には、第2穴部334が位置する。
第2切り欠き部335、第2舌片部336、および外筒体350の第2係合板部361は、第1係止機構として機能する。第1係止機構は、薬剤容器200が挿し込まれていない状態で、第2舌片部336の先端部336aの外側が第2係合板部361の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第2切り欠き部335の端部337に第2係合板部361の先端部が係止されることにより、第1内筒体330のスライド移動を制限する。
また、第2舌片部336の基端すなわち、第2舌片部336が第2切り欠き部335に連設される部分は、第2係合板部361の先端部が係止される第2切り欠き部335の端部337よりも開放部350a側に位置する。第2係合板部361の先端部が係止される第2切り欠き部335の端部337は、第2舌片部336を挟み込むように第2舌片部336の両側に位置する。
コーナー部332dは、底部331の法線方向に沿って見た場合に略円弧状に湾曲する部位である。コーナー部332dの内側面には、内側に向けて突出する突起部338がそれぞれ設けられている。突起部338は、第2内筒体310の移動範囲を規制する。
摺動部332bは、第1係合板部341の主表面に対向するように位置している。摺動部332bは、第1係合板部341に接触しないように第1係合板部341から外側に離れて設けられている。
摺動部332cは、非摺動部332aに対向するとともに非摺動部332aから外側に離れて位置する。摺動部332cと非摺動部332aとの間には、第2穴部334に連通することにより一端側から他端側にかけて連通する空間342が形成されている。
摺動部332b,332cの外面には、外側に突出する凸部339が設けられている。凸部339は、外筒体350のガイド溝部355の幅よりもわずかに狭く構成されており、ガイド溝部355内に入り込んでいる。
第1内筒体330が開放部350a側と外筒体350の仕切り部351との間を移動する際に、凸部339はガイド溝部355内を移動する。これにより、第1内筒体330の移動範囲が規制される。たとえば、凸部339がガイド溝部355の開放部350a側の端部に当接することにより、第1内筒体330は開放部350a側に移動できなくなる。また、第1内筒体330の移動に際して、摺動部332b,332cは、ガイド溝部355が形成されていない外壁部352の内表面に沿って摺動する。
接続部332eは、第1係合板部341の側面に対向するように位置している。接続部332eは、後述する第2内筒体310の外側ガイドリブ319に摺動し、第2内筒体310の移動をガイドする。
第1係合板部341は、仕切り部351の周方向に180度のピッチで合計2つ設けられる。第1係合板部341は、後述する第2穴部334を周方向に90度回転させた位置に位置する。
移注具300を構成する第2内筒体310は、薬剤容器200を受け入れ可能に開放部350a側が開放された第2開放空間310aと、薬剤容器200の弾性閉鎖膜202が輸液容器100側を向いた状態で薬剤容器本体201の姿勢が維持されるように閉鎖部材204を保持する保持部を有する。保持部は、後述する一対の第1舌片部316によって構成される。一対の第1舌片部316が閉鎖部材204を挟み込むことにより、上記のように薬剤容器200が第2内筒体310に保持される。
第2内筒体310は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートABS樹脂などの可撓性樹脂により形成されている。
第2内筒体310は、有底筒形状を有し、基台部311と、当該基台部311から開放部350a側に向けて立設された周面部312とを含む。基台部311は、中央に第1穿刺針333aを挿入可能に設けられた挿入孔313と、第1係合板部341を挿通可能に設けられた第1穴部314とを有する。
第1穴部314は、第1内筒体330の第1係合板部341に対応する位置に設けられ、基台部311の周方向に180度ピッチで合計2つ設けられる。
周面部312は、第1穴部314に接続される第1切り欠き部315と、開放部350a側に位置する第2切り欠き部の端部の一部に連設され、基台部311に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1舌片部316とを有する。
第1切り欠き部315および第1舌片部316は、周方向に180度ピッチで2つずつ設けられる。また、第1舌片部316と第1係合板部341が当接可能となるように、第1舌片部316の下方には、第1穴部314が位置する。移注具300を外筒体350の軸線方向から見た場合に、第1切り欠き部315および第1舌片部316は、第2切り欠き部335および第2舌片部336から周方向に90度回転した位置に位置する。
第1切り欠き部315、第1舌片部316、および第1内筒体330の第1係合板部341は、第2係止機構として機能する。第2係止機構は、薬剤容器200が挿し込まれていない状態で、第1舌片部316の先端部316aの外側が第1係合板部341の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第1切り欠き部315の端部317に第1係合板部341の先端部が係止されることにより、第2内筒体310のスライド移動を制限する。
第1舌片部316の基端すなわち、第1舌片部316が第1切り欠き部315に連設される部分は、第1係合板部341の先端部が係止される第1切り欠き部315の端部317よりも開放部350a側に位置する。第1係合板部341の先端部が係止される第1切り欠き部315の端部317は、第1舌片部316を挟み込むように第1舌片部316の両側に位置する。
周面部312の内周面には、開放部350a側から基台部311に向かって延在する内側ガイドリブ318が設けられている。内側ガイドリブ318は、周面部312のうち、第1内筒体330のコーナー部332dに対応する角面部312dに形成されている。内側ガイドリブ318は、薬剤容器200の閉鎖部材204に摺動可能に設けられている。薬剤容器200の閉鎖部材204が内側ガイドリブ318に沿って移動することにより、薬剤容器200の移動が安定する。
周面部312の外周面には、開放部350a側から基台部311に向かって延在する外側ガイドリブ319および、上述の角面部312dの基台部311寄りから外側に向けて突出する突出部321が設けられている。
外側ガイドリブ319は、第1内筒体330の起立壁332における接続部332eの内側面に摺動可能に設けられている。外側ガイドリブ319が接続部332eの内側面に沿って移動することにより、第2内筒体310の移動が安定する。
突出部321は、第2内筒体310の移動時に、第1内筒体330の突起部338に当接可能に構成されている。また、突出部321は、第2内筒体310が開放部350a側と第1内筒体330の底部331との間を移動する際に、第1内筒体330突起部338と底部331との間を移動可能に構成されている。これにより、第2内筒体310の移動範囲が規制される。突出部321が、突起部338に当接することにより、第2内筒体310は開放部350a側に移動できなくなる。
図4および図5に示すように、薬剤容器200が第2内筒体310に挿し込まれていない使用前の状態において、第1内筒体330と外筒体350とが第1係止機構によって係止することにより、第1内筒体330は、底部331が仕切り部351から離れた所定の位置に位置決めされる。
このとき、第2舌片部336の先端部336aの外側が第2係合板部361の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第2切り欠き部335の端部337に第2係合板部361の先端部が係止されることにより、第1内筒体330は、仕切り部351側への移動が制限されている。
また、薬剤容器200が第2内筒体310に挿し込まれていない使用前の状態において、第2内筒体310と第1内筒体330とが第2係止機構によって係止することにより、第2内筒体310は、基台部311が底部331から離れた所定の位置に位置決めされる。
このとき、第1舌片部316の先端部316aの外側が第1係合板部341の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第1切り欠き部315の端部317に第1係合板部341の先端部が当接することにより、第2内筒体310は、仕切り部351側への移動が制限されている。
図6および図7は、図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第1状態を第1方向および第2方向から見た場合の断面図である。図8および図9は、図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第2状態を第1方向および第2方向から見た場合の断面図である。図10および図11は、図1に示す薬剤容器を医療用容器に連結させる連結動作の第3状態を第1方向および第2方向から見た場合の断面図である。
ここで、第1方向とは、互いに対向する第2内筒体310の第1舌片部316の中心を通る外筒体350の軸線方向に沿った平面の法線方向を指す。第2方向とは、互いに対向する第1内筒体330の第2舌片部336の中心を通る外筒体350の軸線方向に沿った平面の法線方向を指す。第2方向は、第1方向を外筒体350の軸線に対して周方向に90度回転させた方向に相当する。図6から図11を参照して、薬剤容器200と輸液容器100とを移注具300によって連結させる連結動作について説明する。
図6および図7に示すように、上述の如く第1係止機構および第2係止機構によって第1内筒体330および第2内筒体310のスライド移動が制限された状態で、移注具300が輸液容器100に取り付けられている。この状態で、薬剤容器200の弾性閉鎖膜202が輸液容器100側を向くようにして、図中DR1方向に沿って薬剤容器200の口部201aを第2内筒体310内に押し進める。
対角に位置する内側ガイドリブ318間の距離は、閉鎖部材204の外径と略同一であるため、薬剤容器200は、内側ガイドリブ318によって、弾性閉鎖膜202の被刺通面202aが基台部311とほぼ平行となるようにその姿勢が保たれる。内側ガイドリブ318は押し込み方向に平行に延在するため、薬剤容器200を押し進める際に、押し込み方向と交差するような不要な外力が薬剤容器200に負荷されない。このため、薬剤容器200を押し進めても薬剤容器200の姿勢はほぼ一定となる。
薬剤容器200の姿勢が内側ガイドリブ318によって保たれた状態でさらに薬剤容器200を押し進めることにより、第1穿刺針333aが弾性閉鎖膜202に刺通される。この際、第2内筒体310は、第2係止機構によって係止されているため、基台部311は左右に傾斜することなく、弾性閉鎖膜202の被刺通面202aに対して平行状態を保ったままである。これにより、第1穿刺針333aは、被刺通面202aに対してほぼ垂直となるように弾性閉鎖膜202に刺通される。この結果、穿刺針が刺通面に対して斜めに刺通されることにより発生する輸液容器内の溶解液の漏れを防止することができる。
また、薬剤容器200の閉鎖部材204の外径は、互いに向かい合う一対の第1舌片部316の先端部316a間の距離よりも大きいため、薬剤容器200を輸液容器100側に向けてさらに押し進めることにより、閉鎖部材204の外周部が可撓性の第1舌片部316を外側へ押し広げながら、基台部311に移動する。
外側へ押し広げられた第1舌片部316は、第1舌片部316の外側に当接する第1内筒体330の第1係合板部341を外側へ押し広げる。これにより、第1係合板部341の先端部が第1切り欠き部315の端部317から外れて、第1係合板部341の内側が第2内筒体310の外周面の外側に移動する。この結果、第2内筒体310と第1内筒体330との係止が解除され、第2内筒体310は、第1内筒体330の底部331に向けてスライド移動可能となる。この際、第1係合板部341は、第2内筒体310の外周面に沿って移動する。
また、薬剤容器200の閉鎖部材204は、第1舌片部316の弾性付勢力によって一対の第1舌片部316に挟持されることにより、第2内筒体310に保持される。
図8および図9に示すように、スライド移動可能となった第2内筒体310は、上記のように薬剤容器200を保持して、薬剤容器200と一体となって輸液容器100側に押し込まれる。この際、外側ガイドリブ319(図3参照)が起立壁332の接続部332e(図2参照)に沿って移動することにより、第2内筒体310は、基台部311を底部331に対して平行に保ったまま底部331に向けて移動する。
一対の第2舌片部336が並ぶ方向に沿った第2内筒体310の外径は、一対の第2舌片部336の先端部316a間の距離よりも大きいため、薬剤容器200を輸液容器100側に向けてさらに押し進めることにより、第2内筒体310の外周面が可撓性の第2舌片部336を外側へ押し広げながら、底部331に移動する。
外側へ押し広げられた第2舌片部336は、第2舌片部336の外側に当接する外筒体350の第2係合板部361を外側へ押し広げる。これにより、第2係合板部361の先端部が第2切り欠き部335の端部337から外れて、第2係合板部361の内側が第1内筒体330の外面の外側に移動する。この結果、第1内筒体330と外筒体350との係止が解除され、第1内筒体330は、外筒体350の第1内筒体330の仕切り部351に向けてスライド移動可能となる。
また、第2内筒体310は、第2舌片部336および第1係合板部341の弾性付勢力によって一対の第2舌片部336および一対の第1係合板部341に挟持されることにより、第1内筒体330に保持される。
図10および図11に示すように、スライド移動可能となった第1内筒体330は、上記のように第2内筒体310を保持して、第2内筒体310および薬剤容器200と一体となって輸液容器100側に押し込まれる。この際、摺動部332b,332c(図2参照)が外筒体350の内表面に沿って移動し、凸部339がガイド溝部355に沿って移動することにより、第1内筒体330は、底部331を仕切り部351に対して平行に保ったまま仕切り部351に向けて移動する。
第1内筒体330と第2内筒体310と薬剤容器200とが一体となって輸液容器100側に向けて移動することにより、第2穿刺針333bが封鎖膜103に刺通されて、薬剤容器200と輸液容器100とが移注具300によって連通する。すなわち、薬剤容器200の内部空間と輸液容器100の内部空間とが、両頭針333の中空管路333cによって連通される。これにより、輸液容器100内で乾燥薬剤と溶解液105とを無菌状態で混合して、液状薬品として取り出し部104から取り出し可能となる。
続いて、薬剤容器200を第1穿刺針333aから引き抜く際の動作について説明する。第2穿刺針333bが封鎖膜103に刺通された状態においては、薬剤容器200が一対の第1舌片部316によって挟持されることにより第2内筒体310に保持されており、第2内筒体310が一対の第2舌片部336によって挟持されることにより第1内筒体330に保持されている。また、弾性閉鎖膜202が第1穿刺針333aを圧縮することによって薬剤容器200が第1内筒体330を保持している。このため、薬剤容器200を開放部350a側に向けて引き抜く場合には、薬剤容器200と第2内筒体310と第1内筒体330とが一体となって、開放部350a側に向けて移動する。
薬剤容器200と第2内筒体310と一体となって移動する第1内筒体330は、凸部339がガイド溝部355の開放部350a側の端部に達することにより、開放部350a側への移動が制限される。この際、第2舌片部336の先端部336aの外側が第2係合板部361の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第2切り欠き部335の端部337に第2係合板部361の先端部が係止されることにより、第1内筒体330が外筒体350に係止される。
これにより、第2内筒体310は、第2舌片部336によって挟持されなくなる。また、弾性閉鎖膜202が第1穿刺針333aを圧縮する圧縮力は、第1内筒体330と外筒体との間に作用する係止力よりも弱いため、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、弾性閉鎖膜202は第1穿刺針333aに対して摺動することになる。一方、第2内筒体310は、一対の第1舌片部316によって薬剤容器200を保持したままである。
これらの結果、第1内筒体330が外筒体350に係止された状態で、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、薬剤容器200と第2内筒体310とが一体となって開放部350a側に向けて移動する。
薬剤容器200と一体となって移動する第2内筒体310は、突出部321(図3参照)が突起部338(図2参照)に当接することにより、開放部350a側への移動が制限される。この際、第1舌片部316の先端部316aの外側が第1係合板部341の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第1切り欠き部315の端部317に第1係合板部341の先端部が係止されることにより、第2内筒体310が第1内筒体330に係止される。
これにより、薬剤容器200は、第1舌片部316によって挟持されなくなる。また、弾性閉鎖膜202が第1穿刺針333aを圧縮する圧縮力は、第2内筒体310と第1内筒体330Aとの間に作用する係止力よりも弱いため、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、第1穿刺針333aの弾性閉鎖膜202への刺通が解除される。この結果、薬剤容器200が第2内筒体から取り出される。
第1穿刺針333aの弾性閉鎖膜202への刺通が解除された状態にあっては、移注具300の外筒体350、第1内筒体330および第2内筒体310の位置関係は、使用前の状態に戻る。これにより、溶解液105に別途新たに異なる乾燥薬剤を混合した場合には、異なる乾燥薬剤を収容した薬剤容器200を再び第2内筒体310に押し進めていくことで、異なる乾燥薬剤と溶解液105とを無菌状態で混合することができる。
以上のような構成とすることにより、本実施の形態に係る医療用容器および移注具にあっては、薬剤容器200の押し込み方向に延在する内側ガイドリブ318によって薬剤容器200の移動をガイドすることにより、薬剤容器200を押し進める際に、押し込み方向と交差するような不要な外力が薬剤容器200に負荷されることを防止できる。このため、薬剤容器200の姿勢を一定に保つことができ、第1穿刺針333aが被刺通面202aに対してほぼ垂直となるように弾性閉鎖膜202に刺通される。この結果、穿刺針が刺通面に対して斜めに刺通されることにより発生する液体の漏れを防止することができる。
また、上記のように薬剤容器200が第2内筒体から取り出された後に移注具300を構成する外筒体350、第1内筒体330および第2内筒体310が使用前の位置に復帰するため、当該移注具300を用いて複数の薬剤容器200を順次輸液容器100に連結させることができる。これにより、輸液容器100中の溶解液105に順次複数の薬剤を溶かして液状薬品を調整することができる。
(実施の形態2)
図12は、本実施の形態に係る医療用容器を示す断面斜視図である。図13は、図12に示す移注具の部分断面図である。図12および図13を参照して、本実施の形態に係る医療用容器1Aについて説明する。
図12および図13に示すように、本実施の形態に係る医療用容器1Aは、実施の形態1に係る医療用容器1と比較した場合に、移注具300Aの第1内筒体330Aおよび外筒体350Aの構造が相違することにより、第1係止機構の構造が相違し、その他の構成については、ほぼ同様である。
外筒体350Aは、一端側に設けられた開放部350aと、他端側に設けられた挿着部350bと、当該開放部350aおよび挿着部350bを仕切る仕切り部351と、仕切り部から開放部350aに向けて立設する複数の係合支持部361Aとを含む。
係合支持部361Aは、開放部350a側(先端361C側)において内側から外側に凹む係合溝361Bを有する。
係合支持部361Aは、たとえば、仕切り部351の周方向に90度のピッチで合計4つ設けられる。4つの係合支持部361Aのうち互いに対向する一対の係合支持部361Aは、たとえば、第1係合板部341に対向するように配置される。
第1内筒体330Aは、中央に両頭針333が設けられた底部331Aと、底部331Aから開放部350a側に向けて立設された起立壁332Aと、底部331Aから立設し、開放部350a側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1係合板部341とを含む。
底部331Aには、上述した係合支持部361Aを挿通可能な第3切り欠き部としての切り欠き部334Aが設けられている。切り欠き部334Aは、外筒体350の係合支持部361Aに対応する位置に設けられ、底部331の周方向に90度ピッチで合計4つ設けられる。
係合支持部361A、切り欠き部334Aは、第1係止機構として機能する。係合支持部361Aに設けられた係合溝361Bに底部331Aに設けられた切欠き部334Aの端部が嵌り込むことにより、第1内筒体330Aのスライド移動が制限される。
起立壁332Aの内側面には、開放部350a側から底部331Aに向けて延在するガイドリブ332Eが設けられている。ガイドリブ332Eは、第2内筒体310の外側ガイドリブ319に摺動し、第2内筒体310の移動をガイドする。
第2内筒体310は、実施の形態1と同様に第1切り欠き部315、第1舌片部316、および第1係合板部341によって構成される第2係止機構によって第1内筒体330Aに係止される。
続いて、薬剤容器200と輸液容器100とを移注具300Aによって連結させる連結動作について説明する。
本実施の形態における連結動作においては、薬剤容器200を第2内筒体310内に押し進め、第2内筒体310と第1内筒体330Aとの係止を解除して、第2内筒体310と薬剤容器200とが一体となって第1内筒体330A内をスライド移動するまでの動作は、実施の形態1に係る連結動作とほぼ同様である。このため、本実施の形態においても、第1穿刺針333aは、被刺通面202aに対してほぼ垂直となるように弾性閉鎖膜202に刺通される。この結果、穿刺針が刺通面に対して斜めに刺通されることにより発生する薬剤の漏れを防止することができる。
スライド移動可能となった第2内筒体310は、薬剤容器200と一体となって輸液容器100側に押し込まれる。この際、外側ガイドリブ319が起立壁332Aのガイドリブ332Eに沿って移動することにより、第2内筒体310は、基台部311を底部331に対して平行に保ったまま底部331Aに向けて移動する。
また、第2内筒体310は、第1係合板部341を押し広げながら底部331Aに向けて移動する。押し広げられた第1係合板部341の基端部側の部分が、これに対向する係合支持部361Aの先端361Cを外側に押し広げる。
第1係合板部341に対向しない一対の係合支持部361Aが並ぶ方向に沿った第2内筒体310の外径は、当該一対の係合支持部361Aの先端部間の距離よりも若干大きいため、薬剤容器200を押し進めることにより、第2内筒体310の外周面が当該一対の係合支持部361Aの先端を外側へ押し広げる。
このように全ての係合支持部361Aが外側に押し広げられることにより、係合溝361Bから切欠き部334Aの端部が外れる。この結果、第1内筒体330Aと外筒体350Aとの係止が解除され、第1内筒体330Aは、外筒体350Aの仕切り部351Aに向けてスライド移動可能となる。
また、第2内筒体310は、第1係合板部341の弾性付勢力によって一対の第1係合板部341に挟持されることにより、第1内筒体330Aに保持される。
スライド移動可能となった第1内筒体330Aは、上記のように第2内筒体310を保持して、第2内筒体310および薬剤容器200と一体となって輸液容器100側に押し込まれる。この際、起立壁332Aの外面が外筒体350の内表面に沿って移動するとともに、底部331Aに設けられた切り欠き部334Aの端部が係合支持部361Aの内側に沿って移動することにより、第1内筒体330Aは、底部331Aを仕切り部351に対して平行に保ったまま仕切り部351に向けて移動する。
第1内筒体330Aと第2内筒体310と薬剤容器200とが一体となって輸液容器100側に向けて移動することにより、第2穿刺針333bが封鎖膜103に刺通されて、薬剤容器200と輸液容器100とが移注具300Aによって連通する。すなわち、薬剤容器200の内部空間と輸液容器100の内部空間とが、両頭針333の中空管路333cによって連通される。これにより、輸液容器100内で乾燥薬剤と溶解液105とを無菌状態で混合して、液状薬品として取り出し部104から取り出し可能となる。
続いて、薬剤容器200を第1穿刺針333aから引き抜く際の動作について説明する。第2穿刺針333bが封鎖膜103に刺通された状態においては、薬剤容器200が一対の第1舌片部316によって挟持されることにより第2内筒体310に保持されている。また、弾性閉鎖膜202が第1穿刺針333aを圧縮することによって薬剤容器200が第1内筒体330Aを保持している。このため、薬剤容器200を開放部350a側に向けて引き抜く場合には、薬剤容器200が第2内筒体310に保持されながら第1内筒体330Aの第1穿刺針333aを保持することにより、薬剤容器200と第2内筒体310と第1内筒体330Aとが一体となって、開放部350a側に向けて移動する。
薬剤容器200と第2内筒体310と一体となって移動する第1内筒体330Aは、切り欠き部334Aの端部が係合支持部361Aに沿って移動して係合溝361Bに嵌り込むことにより、開放部350a側への移動が制限される。これにより、第1内筒体330Aが外筒体350に係止される。
弾性閉鎖膜202が第1穿刺針333aを圧縮する圧縮力は、第1内筒体330Aと外筒体350Aとの間に作用する係止力よりも弱いため、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、弾性閉鎖膜202は第1穿刺針333aに対して摺動することになる。一方、第2内筒体310は、一対の第1舌片部316によって薬剤容器200を保持したままである。
これらの結果、第1内筒体330Aが外筒体350に係止された状態で、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、薬剤容器200と第2内筒体310とが一体となって開放部350a側に向けて移動する。
薬剤容器200と一体となって移動する第2内筒体310は、第1舌片部316の先端部316aの外側が第1係合板部341の内側に当接し、かつ、開放部350a側に位置する第1切り欠き部315の端部317に第1係合板部341の先端部が係止されることにより、第2内筒体310が第1内筒体330Aに係止される。
これにより、実施の形態1同様に、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、薬剤容器200をさらに引っ張ることにより、第1穿刺針333aの弾性閉鎖膜202への刺通が解除される。
第1穿刺針333aの弾性閉鎖膜202への刺通が解除された状態にあっては、移注具300Aの外筒体350、第1内筒体330Aおよび第2内筒体310の位置関係は、使用前の状態に戻る。これにより、溶解液105に別途新たに異なる乾燥薬剤を混合した場合には、異なる乾燥薬剤を収容した薬剤容器200を再び第2内筒体310に押し進めていくことで、異なる乾燥薬剤と溶解液105とを無菌状態で混合することができる。
以上のような構成とすることにより、本実施の形態に係る医療用容器および移注具は、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態においては、一部の係合支持部361Aが第1係合板部341に対向するように配置される場合を例示して説明したが、これに限定されず、全ての支持部材が第1係合板部341と対向しないように配置されていてもよい。この場合には、第2内筒体310の外面によって全ての係合支持部361Aが押し広げられることにより、第1内筒体330Aと外筒体350Aとの係合が解除される。
上述した実施の形態1および2においては、薬剤容器200を輸液容器100側に向けて押し進めることにより、第1穿刺針333aが弾性閉鎖膜202に刺通された後に、第2係止機構による第2内筒体310と第1内筒体330,330Aとの係止が解除される場合を例示して説明したが、これに限定されず、第1穿刺針333aが弾性閉鎖膜202に刺通されたと同時に第2係止機構による第2内筒体310と第1内筒体330,330Aとの係止が解除されてもよい。
上述した実施の形態1および2においては、第1容器としての薬剤容器200が第1内容物として乾燥薬剤を収容する場合を例示して説明したが、これに限定されず、液体薬剤を収容していてもよいし、溶解液を収容していてもよい。この場合には、第2容器としての輸液容器100には、第2内容物の溶解液105に代えて乾燥薬剤が収容されていてよい。また、この場合には、第2容器としての輸液容器100が薬剤容器200と同様に構成されていていてもよい。
上述した実施の形態1および2においては、薬剤容器200と輸液容器100とを連結させる一連の連結動作は、上述の順序で時間差を持って行なわれる場合に限定されない。薬剤容器200を素早く輸液容器100側に押し込んだ場合には、上述の一連の連結動作がほぼ同時に行なわれてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1A 医療用容器、100 輸液容器、101 輸液容器本体、101a 段差部、102 先端壁部、102a 連通口、102b フランジ部、103 封鎖膜、105 溶解液、200 薬剤容器、201 薬剤容器本体、201a 口部、202 弾性閉鎖膜、202a 被刺通面、203 リング状部材、204 閉鎖部材、300,300A 移注具、310 第2内筒体、311 基台部、312 周面部、312d 角面部、313 挿入孔、314 第1穴部、315 第1切り欠き部、316 第1舌片部、318 内側ガイドリブ、319 外側ガイドリブ、321 突出部、330,330A 第1内筒体、331,331A 底部、332,332A 起立壁、332E ガイドリブ、332a 非摺動部、332b,332c 摺動部、332d コーナー部、332e 接続部、333 両頭針、333a 第1穿刺針、333b 第2穿刺針、333c 中空管路、334 第2穴部、334A 切り欠き部、335 第2切り欠き部、336 第2舌片部、338 突起部、339 凸部、341 第1係合板部、342 空間、350,350A 外筒体、350a 開放部、350b 挿着部、351 仕切り部、352 外壁部、352a 大径部、352b 小径部、352c 段差部、353 挿通孔、354 内壁部、355 ガイド溝部、356 切り欠き部、361 第2係合板部、361A 係合支持部、361B 係合溝、400 医療用キャップ、401 弾性栓体。

Claims (6)

  1. 第1内容物を収容し、口部が弾性閉鎖膜によって閉鎖されてなる第1容器に接続される医療用容器であって、
    内部空間と外部とを連通する連通口を規定する先端壁部を有する容器本体と、前記連通口を封鎖する封鎖膜とを含み、第2内容物を収容する第2容器と、
    前記第2容器の前記先端壁部に挿着される移注具とを備え、
    前記第1内容物および前記第2内容物の少なくともいずれか一方は液体であり、
    前記移注具は、外筒体と、前記外筒体に内装され、前記外筒体の内表面に沿ってスライド移動可能に前記外筒体に支持される第1内筒体と、前記第1内筒体に内装され、前記第1内筒体の内側面に沿ってスライド移動可能に前記第1内筒体に支持される第2内筒体とを含み、
    前記外筒体は、軸方向の一端側に設けられ、前記第1容器を受け入れ可能な開放部と、軸方向の他端側に設けられ、前記第2容器の前記先端壁部を挿着可能な挿着部と、前記開放部および前記挿着部を仕切る仕切り部とを有し、
    前記第1内筒体は、前記第2内筒体を受け入れ可能に前記開放部側が開放された第1開放空間と、底部と、当該底部に設けられた両頭針とを有し、
    前記両頭針は、前記開放部側に向けて延在し前記弾性閉鎖膜に刺通される第1穿刺針、前記開放部側とは反対側に向けて延在し前記封鎖膜に刺通される第2穿刺針、および前記第1穿刺針の内部と前記第2穿刺針の内部とを連通する中空管路を有し、
    前記仕切り部は、前記第2穿刺針を挿通可能な挿通孔を有し、
    前記第2内筒体は、前記第1容器を受け入れ可能に前記開放部側が開放された第2開放空間と、前記第1容器の前記弾性閉鎖膜が前記第2容器側を向いた状態で前記第1容器の姿勢が維持されるように前記第1容器を保持する保持部とを有し、
    前記外筒体と前記第1内筒体との間には、前記第1内筒体のスライド移動を制限する第1係止機構が設けられ、
    前記第1内筒体と前記第2内筒体との間には、前記第2内筒体のスライド移動を制限する第2係止機構が設けられ、
    前記第1係止機構による前記外筒体と前記第1内筒体との係止は、前記第2内筒体が前記第2容器側に向けてスライド移動する際に前記第2内筒体が前記第1係止機構を押し広げることにより解除され、
    前記第2係止機構による前記第1内筒体と前記第2内筒体との係止は、前記第1容器が前記第2内筒体に保持される際に前記第1容器が前記第2係止機構を押し広げることにより解除され、
    前記第1容器が前記第2内筒体に挿し込まれていない状態、かつ、前記第1係止機構および前記第2係止機構によって前記第1内筒体および前記第2内筒体のスライド移動が制限された状態において、前記第1容器の前記口部を前記第2内筒体に向けて押し進めることにより、前記第1穿刺針が前記弾性閉鎖膜に刺通され、前記第1係止機構および前記第2係止機構による係止が解除されるとともに前記第1内筒体が前記第2容器側に押し進められて前記第2穿刺針が前記封鎖膜に刺通され、これにより、前記第1容器と前記第2容器とが前記移注具を介して連通する、医療用容器。
  2. 前記第1内筒体は、前記底部から立設し、前記開放部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1係合板部を含み、
    前記第2内筒体は、基台部と、前記基台部から前記開放部側に向けて立設された周面部とを含み、
    前記基台部は、前記第1穿刺針を挿入可能に設けられた挿入孔と、前記第1係合板部を挿通可能に設けられた第1穴部とを有し、
    前記周面部は、前記第1穴部に接続される第1切り欠き部と、前記開放部側に位置する前記第1切り欠き部の端部の一部に連設され、前記基台部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第1舌片部とを有し、
    前記第2係止機構は、前記第1舌片部が前記第1係合板部の内側に当接し、かつ、前記開放部側に位置する前記第1切り欠き部の端部に前記第1係合板部の先端部が係止されることにより、前記第2内筒体のスライド移動を制限し、
    前記第2係止機構によって前記第2内筒体のスライド移動が制限された状態で、前記第1容器を前記第2内筒体に向けて押し進めることにより、前記第1容器が前記第1舌片部を介して前記第1係合板部を押し広げることで、前記第2係止機構による前記第1内筒体と前記第2内筒体との係止が解除される、請求項1に記載の医療用容器。
  3. 前記外筒体は、前記仕切り部から立設し、前記開放部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第2係合板部を含み、
    前記第1内筒体は、前記底部から前記開放部側に向けて立設された環状の起立壁部を含み、
    前記底部は、前記第2係合板部を挿通可能に設けられた第2穴部を有し、
    前記起立壁部は、前記第2穴部に接続される第2切り欠き部と、前記開放部側に位置する前記第2切り欠き部の端部の一部に連設され、前記底部側に向かうにつれて内側に傾斜する可撓性の第2舌片部とを有し、
    前記第1係止機構は、前記第2舌片部が前記第2係合板部の内側に当接し、かつ、前記開放部側に位置する前記第2切り欠き部の端部に前記第2係合板部の先端部が係止されることにより、前記第1内筒体のスライド移動を制限し、
    前記第1係止機構によって前記第1内筒体のスライド移動が制限された状態で、前記第2内筒体を前記第2容器側に向けて押し進めることにより、前記第2内筒体が前記第2舌片部を介して前記第2係合板部を押し広げることで、前記第1係止機構による前記外筒体と前記第1内筒体との係止が解除される、請求項1または2に記載の医療用容器。
  4. 前記外筒体は、前記仕切り部から立設し、係合溝が設けられた複数の可撓性の係合支持部を含み、
    前記第1内筒体の前記底部は、複数の前記係合支持部を挿通可能に設けられた複数の第3切り欠き部を有し、
    前記第1係止機構は、前記第1内筒体の前記第3切り欠き部の端部が前記係合溝に嵌り込むことにより、前記第1内筒体のスライド移動を制限し、
    前記第1係止機構によって前記第1内筒体のスライド移動が制限された状態で、前記第2内筒体を前記第2容器側に向けて押し進めることにより、前記係合支持部が押し広げられることで、前記第1係止機構による前記外筒体と前記第1内筒体との係止が解除される、請求項1または2に記載の医療用容器。
  5. 前記第2穿刺針が前記封鎖膜に刺通された状態で、前記第2内筒体に保持されている前記第1容器を前記開放部側に向けて移動させた場合に、前記第1容器と前記第1内筒体と前記第2内筒体とが一体となって前記開放部側に向けて移動して、前記第1係止機構によって前記第1内筒体のスライド移動が制限されるとともに、前記第1容器と前記第2内筒体とが一体となって前記開放部側に向けて移動して、前記第2係止機構によって前記第2内筒体のスライド移動が制限され、これにより前記第1容器のみが前記開放部側に移動して、前記第1穿刺針の前記弾性閉鎖膜への刺通が解除される、請求項1から4のいずれか1項に記載の医療用容器。
  6. 第1内容物を収容し、口部が弾性閉鎖膜によって閉鎖されてなる第1容器と、第2内容物を収容し、連通口が封鎖膜によって封鎖されてなる第2容器とを連通させるための移注具であって、
    外筒体と、前記外筒体に内装され、前記外筒体の内表面に沿ってスライド移動可能に前記外筒体に支持される第1内筒体と、前記第1内筒体に内装され、前記第1内筒体の内側面に沿ってスライド移動可能に前記第1内筒体に支持される第2内筒体とを備え、
    前記外筒体は、軸方向の一端側に設けられ、第1容器を受け入れ可能な開放部と、軸方向の他端側に設けられ、第2容器の先端壁部を挿着可能な挿着部と、前記開放部および前記挿着部を仕切る仕切り部とを有し、
    前記第1内筒体は、前記第2内筒体を受け入れ可能に前記開放部側が開放された第1開放空間、底部および当該底部に設けられた両頭針を有し、
    前記両頭針は、前記開放部側に向けて延在し第1容器の弾性閉鎖膜に刺通される第1穿刺針、前記開放部側とは反対側に向けて延在し第2容器の封鎖膜に刺通される第2穿刺針、および前記第1穿刺針の内部と前記第2穿刺針の内部とを連通する中空管路を有し、
    前記仕切り部は、前記第2穿刺針を挿通可能な挿通孔を有し、
    前記第2内筒体は、第1容器を受け入れ可能に前記開放部側が開放された第2開放空間と、第1容器の弾性閉鎖膜が第2容器側を向いた状態で第1容器の姿勢が維持されるように第1容器を保持する保持部とを有し、
    前記外筒体と前記第1内筒体との間には、前記第1内筒体のスライド移動を制限する第1係止機構が設けられ、
    前記第1内筒体と前記第2内筒体との間には、前記第2内筒体のスライド移動を制限する第2係止機構が設けられ、
    前記第1係止機構による前記外筒体と前記第1内筒体との係止は、前記第2内筒体が第2容器側に向けてスライド移動する際に前記第2内筒体が前記第1係止機構を押し広げることにより解除され、
    前記第2係止機構による前記第1内筒体と前記第2内筒体との係止は、第1容器が前記第2内筒体に保持される際に第1容器が前記第2係止機構を押し広げることにより解除され、
    第1容器が前記第2内筒体に挿し込まれていない状態、かつ、前記第1係止機構および前記第2係止機構によって前記第1内筒体および前記第2内筒体のスライド移動が制限された状態において、第1容器の口部を前記第2内筒体に向けて押し進めることにより、前記第1穿刺針が第1容器の弾性閉鎖膜に刺通され、前記第1係止機構および前記第2係止機構による係止が解除されるとともに前記第1内筒体が第2容器側に押し進められて前記第2穿刺針が第2容器の封鎖膜に刺通され、これにより、第1容器と第2容器とを連通させる、移注具。
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