JP2015076846A - 遅延予測器、遅延予測方法およびプログラム、通信装置、通信方法およびプログラム - Google Patents

遅延予測器、遅延予測方法およびプログラム、通信装置、通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スパイク遅延の発生を予測することができる遅延予測器、遅延予測方法および遅延予測プログラムを提供する。また、VoIP等における音声品質を向上することができる通信装置、通信方法および通信プログラムを提供する。【解決手段】通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部201と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部202とを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、パケット通信、特にモバイルネットワークにおけるパケット通信に適用する遅延予測器、通信装置、遅延予測方法、通信方法、遅延予測プログラムおよび通信プログラムに関する。
従来、音声通話は、通話する端末間に伝送路を設定して回線を占有する回線交換方式で行われていた。しかし、パケット通信網の高帯域化・高品質化によって、パケット通信網で行うVoIP(Voice over IP)が一般的になっている。第3.9世代の携帯電話の規格であるLTE(Long Term Evolution)においても、音声通話にパケット通信方式であるVoLTE(Voice over LTE)が採用された。
パケット通信網では、送信端末から一定間隔で音声データを含むパケット(音声パケット)を送信しても、ネットワークの輻輳などによって受信端末での受信間隔が一定にならず、パケットの遅延量に揺らぎ(ジッタ)が発生する。VoIPでは、パケット到着が遅延すると、再生する音声データが枯渇して音切れが発生してしまう。このような音切れを防止するため、VoIPを用いて受信した音声データを再生する装置(音声再生装置)などでは、受信した音声データを一時的にバッファリングしてから再生する方法がとられている。このとき使用されるバッファを「ジッタバッファ」という。ジッタバッファの長さを大きくするほど音切れが発生しにくくなるが、音声再生までの遅延が増加する。一方で、ジッタバッファの長さを小さくすると音声再生までの遅延は低減するが、バッファの長さを超えてパケット遅延が発生すると音切れが発生する。そのため、VoIPなどでは、音声品質を低下させないためには、音声遅延と音切れの両方を勘案して、ジッタバッファの長さを適切な長さに設定することが重要である。
特許文献1には、ジッタバッファの長さを適応的に制御する方法の一例が記載されている。特許文献1に記載された方法では、適応デジッタバッファ(上記「ジッタバッファ」と同義)と、時間伸縮コントローラを有する復号器とを備える受信機が、ジッタバッファのアンダーフロー率やパケットの遅延量などの情報からジッタバッファの長さの目標値を設定し、目標値に近づくようにジッタバッファの長さを制御する。
特許文献2には、音声パケットの到着間隔を監視し、その到着間隔と到着予測時間との差から音声パケットのジッタを推測し、ジッタバッファのしきい値を自動的に制御する方法が記載されている。
特開2010−136346号公報 特開2003−87317号公報
特許文献1および特許文献2に記載された方法は、モバイルネットワークのように、周囲の端末の通信や端末の移動などによる無線品質の変動によって変動することによって突発的にパケットの遅延量が増加する環境では、ジッタバッファの長さを適切に制御できないという問題がある。
図11は、パケットの遅延量が突発的に増加する様子を示すグラフの一例である。具体的には、図11は、LTEで接続した端末とインターネット上のサーバとの間で音声通信を行ったときの、サーバにおけるパケットの受信間隔をプロットしたグラフである。グラフの横軸は、パケットの送信順序を示すシーケンス番号を表す。端末からサーバへのパケットの送信間隔は、10msである。また、シーケンス番号は、1パケットごとに1ずつ増加する。従って、図11に示すグラフは、1秒間に送信された各パケットの受信間隔を示すデータである。グラフの縦軸は、i−1番目のパケットとi番目のパケットの到着間隔、すなわち受信間隔であり、ジッタの全くない理想的な環境ではパケットの受信間隔は全て10msとなる。
図11に示すグラフでは、パケットの受信間隔が、ほとんどの区間で40ms以下になっている。それに対して、シーケンス番号13820付近では、パケットの受信間隔が120ms程度まで増加している。このように、パケットの遅延量が突発的に増加する事象を、「スパイク遅延」という。スパイク遅延発生時に突発的に増加したパケットの遅延量は、その後急速に以前の状態に戻る。パケットの遅延量の増加がごく小さい場合には通信品質にほとんど影響がないため、パケットの遅延量の増加が一定以上の大きさである事象をスパイク遅延と呼ぶことが多い。例えば、パケットの遅延量が、ある基準に対して所定の値以上増加する事象がスパイク遅延に該当する。具体的には、遅延量の増加が、過去一定時間の平均・分散等の統計量のn倍以上になる事象や、あらかじめ定めたしきい値を上回る事象などをスパイク遅延と呼ぶ。上記のnやしきい値は、想定するアプリケーションに応じて決定される。VoIPの場合、しきい値として「通常時のジッタバッファの長さを上回る値」が用いられることが多く、例えば「100ms」が用いられる。
特許文献1および特許文献2に記載された方法では、過去に発生したパケットの最大遅延時間等の過去の情報を使用してバッファの長さの目標値を決定するため、図11に示すようなスパイク遅延が発生すると、バッファの長さを適切に制御できなくなり、バッファが枯渇し音切れが発生する可能性がある。
そこで、本発明は、スパイク遅延の発生を予測することができる遅延予測器、遅延予測方法および遅延予測プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、VoIP等における音声品質を向上することができる通信装置、通信方法および通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明による遅延予測器は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部とを備えることを特徴とする。
本発明による通信装置は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部と、予測部の予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御するバッファ長制御部とを備えることを特徴とする。
本発明による遅延予測方法は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去し、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測することを特徴とする。
本発明による通信方法は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去し、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測し、予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御することを特徴とする。
本発明による遅延予測プログラムは、コンピュータに、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去する処理と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する処理とを実行させることを特徴とする。
本発明による通信プログラムは、コンピュータに、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去する処理と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する処理と、予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御する処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、スパイク遅延の発生を予測することができる。また、VoIP等における音声品質を向上することができる。
第1の実施形態における遅延予測器の構成を示すブロック図である。 遅延予測器の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における通信装置の構成を示すブロック図である。 通信装置がパケットを受信してからバッファに音声データを保存するまでの動作を示すフローチャートである。 通信装置が音声データを再生する処理を示すフローチャートである。 受信パケット情報記憶部に格納された情報の一例を示す説明図である。 音声通信を試行したときのサーバにおけるパケットの受信間隔をプロットしたグラフの一例である。 図7に示すデータに対して4パケットおきにサンプリングしたデータ列のグラフを示す説明図である。 本発明による遅延予測器の主要部を示すブロック図である。 本発明による通信装置の主要部を示すブロック図である。 パケットの遅延量が突発的に増加する様子を示すグラフの一例である。
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態における遅延予測器の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態における遅延予測器11は、パケット受信時刻取得部111と、スケジューリングジッタ除去部112と、ジッタ算出部113と、スパイク遅延予測部114と、受信パケット情報記憶部115とを備える。
パケット受信時刻取得部111は、パケットの受信を行う通信部(図示せず)等から各パケットの受信時刻情報を取得する。本実施形態では、パケット受信時刻取得部111は、パケットの受信時刻情報として、パケットの識別子と、パケットの本来受信すべき時刻と、パケットの実際の受信時刻とを取得する。そして、パケット受信時刻取得部111は、パケットの受信時刻情報を受信パケット情報記憶部115に保存する。そして、パケット受信時刻取得部111は、スケジューリングジッタ除去部112に、新たな情報を取得したことを通知する。本来受信すべき時刻は、ジッタの全くない理想的な環境での受信時刻である。
スケジューリングジッタ除去部112は、パケット受信時刻取得部111から情報取得の通知を受けると、受信パケット情報記憶部115から各パケットの本来受信すべき時刻と実際の受信時刻とを示す情報、すなわちパケットの遅延量の時系列データを取得する。そして、スケジューリングジッタ除去部112は、取得した時系列データによって示されるパケットの遅延量のジッタから、スケジューリングによって発生したジッタ(スケジューリングジッタ)を除去する。以下、時系列データによって示される遅延量のジッタからスケジューリングジッタを除去することを、単に時系列データからスケジューリングジッタを除去すると表現する。
第3世代移動通信システム(3rd Generation:3G)やLTEといったモバイルネットワークを介した通信では、ジッタの大部分は基地局と端末の間の無線区間で発生する。無線区間で発生するジッタは、スケジューリングジッタと状態悪化ジッタの2種類に大別できる。
スケジューリングジッタは、送受信区間において定常的に発生するジッタである。例えば、無線区間のスケジューリングによって発生するジッタである。モバイルネットワークでは、基地局と端末との間の無線区間において基地局によるスケジューリングが行われる。そして、基地局と端末は、スケジューリングによって割り当てられた通信リソースを使用してデータの送受信を行う。基地局と端末において送信すべきデータが発生してから実際にリソースが割り当てられるまでの時間にばらつきがあるため、ジッタが発生する。
状態悪化ジッタは、無線区間の状態悪化によって発生するジッタであり、伝送エラーによる再送や電波状態悪化による送信待ちによって発生する。
3G,LTEは、無線区間でデータを送信する度に受信側から応答確認を受信する通信方式である。そのため、3G,LTEでは、正常な受信が確認できない場合にはHARQ(Hybrid ARQ(Automatic repeat−request))と呼ばれる再送が発生する。HARQは1回あたり8msの遅延が発生する。HARQが最大の8回繰り返された場合には、遅延量は64msになる。さらに、8回再送してもデータが正常に届かない場合には、データ全体を再送するARQが行われるため、さらに遅延量が増加し、これがスパイク遅延の原因となる。
また、電波状態悪化による送信待ちは、基地局と端末の間の電波状態悪化によってリソース割り当てが行われない状況であり、待ち時間が長くなるとスパイク遅延の原因となる。
すなわち、スパイク遅延の発生する環境では、スパイク遅延の発生前に伝送エラーによる再送(HARQやARQ)、電波状態悪化による短時間の送信待ちが多数発生していると考えられる。従って、状態悪化ジッタを観測することで、スパイク遅延の発生を予測できる。本実施形態では、スパイク遅延の発生頻度、すなわちスパイク遅延が何パケットに1回発生するかを予測する。スパイク遅延の発生頻度を予測することにより、音声再生装置等において、その予測結果をもとにより適切なバッファ制御を行うことが可能となる。例えば、スパイク遅延の発生頻度が低いと予測した場合には、音声再生装置等は、バッファの長さを変更せずにそのままにしておくことができる。このとき低頻度で一瞬音切れは発生するが、一時のスパイク遅延のためにバッファの長さをずっと長く保っておく必要がなくなり、低遅延での音声通話が可能である。また、スパイク遅延の発生頻度が高いと予測した場合には、音声再生装置等は、バッファの長さを長く確保しておくことができるので、音切れが頻発することを回避することができる。
観測されるジッタはスケジューリングジッタと状態悪化ジッタの両方の影響を含んでいるため、そのままではスパイク遅延の発生を予測できない。
そこで、スケジューリングジッタ除去部112は、スケジューリングによる影響を除去する。スケジューリングジッタは、一般に、周期性を有する。そのため、スケジューリングジッタ除去部112は、受信パケット情報記憶部115から取得した時系列データから周期的に発生するジッタを除去する。これにより、スケジューリングジッタ除去部112は、受信パケット情報記憶部115から取得した時系列データから、スケジューリングによる遅延の影響を排除し、状態悪化による遅延の影響を抽出する。
ジッタ算出部113は、スケジューリングジッタ除去部112からスケジューリングジッタを除去した時系列データを受信し、受信した時系列データに対するジッタを算出する。具体的には、ジッタ算出部113は、受信した時系列データによって示されるパケットの遅延量のジッタを算出する。
スパイク遅延予測部114は、ジッタ算出部113が算出したジッタの大小からスパイク遅延の発生頻度の予測値を出力する。
受信パケット情報記憶部115は、パケット受信時刻取得部111が受信したパケットの識別子と、本来受信すべき時刻と、実際の受信時刻とを記憶する。そして、受信パケット情報記憶部115は、スケジューリングジッタ除去部112からの要求に応じて、記憶している情報を出力する。
なお、パケット受信時刻取得部111、スケジューリングジッタ除去部112、ジッタ算出部113およびスパイク遅延予測部114は、例えば、遅延予測プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。遅延予測プログラムは、例えば、コンピュータの記憶装置(図示せず)に記憶される。CPUは、そのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、パケット受信時刻取得部111、スケジューリングジッタ除去部112、ジッタ算出部113およびスパイク遅延予測部114として動作する。また、パケット受信時刻取得部111、スケジューリングジッタ除去部112、ジッタ算出部113およびスパイク遅延予測部114が別々のハードウェアで実現されていてもよい。
また、受信パケット情報記憶部115は、例えば、コンピュータのRAM(Random Access Memory)等の記憶装置上に確保された記憶領域である。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図2は、遅延予測器11の動作を示すフローチャートである。
まず、パケット受信時刻取得部111は、通信部(図示せず)等からパケットの受信時刻情報を取得すると(ステップS101)、取得した情報を受信パケット情報記憶部115に格納する(ステップS102)。そして、パケット受信時刻取得部111は、スケジューリングジッタ除去部112に新たな情報を取得したことを通知する。
次に、スケジューリングジッタ除去部112は、受信パケット情報記憶部115から、パケットの受信時刻を示す時系列データを取り出す(ステップS103)。スケジューリングジッタ除去部112は、受信パケット情報記憶部115から取り出した時系列データから、スケジューリングジッタを除去する(ステップS104)。スケジューリングジッタ除去部112は、スケジューリングジッタを除去した時系列データをジッタ算出部113に渡す。
ジッタ算出部113は、スケジューリングジッタ除去部112から受け取ったデータに対するジッタを算出する(ステップS105)。これにより、スケジューリングジッタを除去した、パケットの遅延量のジッタが算出される。ジッタ算出部113は、算出結果をスパイク遅延予測部114に渡す。
最後に、スパイク遅延予測部114は、ジッタ算出部113から受け取ったスケジューリングジッタを除去したジッタからスパイク遅延の発生頻度を予測し(ステップS106)、予測値を出力する。
以上に説明したように、本実施形態では、スケジューリングジッタ除去部が、パケットの遅延量のジッタから、スケジューリングジッタを除去して状態悪化によって発生するジッタを抽出し、抽出した状態悪化によって発生するジッタをもとにスパイク遅延の発生頻度を予測する。従って、パケットの遅延量のジッタからスパイク遅延の発生頻度を予測することができる。また、パケットの遅延量のジッタからスケジューリングによる遅延の影響を排除するので、状態悪化による遅延の影響のみを考慮した予測が可能となる。よって、スケジューリングジッタと状態悪化ジッタが混在する環境においても、より正確にスパイク遅延の発生を予測することができる。
なお、本実施形態では、パケットの遅延量のジッタからスパイク遅延の発生を予測する場合を例にしたが、パケットのその他の挙動、例えばパケットの受信間隔または遅延量の時間的推移や、パケットの受信間隔または遅延量の増加率からスパイク遅延の発生頻度を予測するようにしてもよい。
実施形態2.
以下、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
図3は、第2の実施形態における通信装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態における通信装置1は、第1の実施形態の遅延予測器11(以下、遅延予測部11という。)と、バッファ長制御部12と、パケット受信部13と、伝送プロトコルデコード部14と、データデコード部15と、バッファリング部16と、再生部17とを備える。
パケット受信部13は、ネットワークインタフェースを含む。パケット受信部13は、ネットワークインタフェースを介して、音声送信装置(図示せず)から音声パケットを受信する。そして、パケット受信部13は、受信した音声パケットを伝送プロトコルデコード部14に渡す。
伝送プロトコルデコード部14は、パケット受信部13から受け取った音声パケットの伝送プロトコルをデコードし、音声パケット識別子、当該音声パケットの本来受信すべき時刻、音声データを取り出す。また、伝送プロトコルデコード部14は、そのときの時刻、すなわち音声パケットの実際の受信時刻を取得する。伝送プロトコルデコード部14は、音声パケット識別子と、本来受信すべき時刻と、実際の受信時刻とを遅延予測部11に渡す。また、伝送プロトコルデコード部14は、音声データを、データデコード部15に渡す。
データデコード部15は、伝送プロトコルデコード部14から受け取った音声データをデコードし、再生可能な形式に変換してバッファリング部16に渡す。
バッファリング部16は、バッファを含み、データデコード部15から受け取った音声データを一時的にバッファリングする。バッファリング部16は、バッファに格納された音声データを再生部17に転送する。その際、バッファリング部16は、バッファ長、つまりバッファリングするデータ長がバッファ長制御部12から指示された目標値になるように、音声データのコピーや削除、再生速度の変更などを行う。
再生部17は、出力装置(例えば、スピーカ)を含む。再生部17は、バッファリング部16から受け取った音声データを再生する。
遅延予測部11は、伝送プロトコルデコード部14から受け取った音声パケット識別子、本来受信すべき時刻、実際の受信時刻をもとに、第1の実施形態と同様の方法で、スパイク遅延の発生頻度を予測する。そして、遅延予測部11は、予測値をバッファ長制御部12に通知する。
バッファ長制御部12は、遅延予測部11から受け取ったスパイク遅延の発生頻度の予測値をもとに、バッファリング部16がバッファリングするデータ長、すなわちバッファ長の目標値を決定する。そして、バッファ長制御部12は、バッファリング部16に指示する。具体的には、バッファ長制御部12は、バッファリング部16にバッファ長の目標値を渡す。
なお、遅延予測部11、バッファ長制御部12、パケット受信部13、伝送プロトコルデコード部14、データデコード部15、バッファリング部16および再生部17は、例えば、通信プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。通信プログラムは、例えば、コンピュータの記憶装置(図示せず)に記憶される。CPUは、そのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、遅延予測部11、バッファ長制御部12、パケット受信部13、伝送プロトコルデコード部14、データデコード部15、バッファリング部16および再生部17として動作する。また、遅延予測部11、バッファ長制御部12、パケット受信部13、伝送プロトコルデコード部14、データデコード部15、バッファリング部16および再生部17が別々のハードウェアで実現されていてもよい。
また、バッファリング部16が含むバッファは、例えば、コンピュータのRAM(Random Access Memory)等の記憶装置上に確保された記憶領域である。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図4は、通信装置1がパケットを受信してからバッファに音声データを保存するまでの動作を示すフローチャートである。
パケット受信部13は、音声パケットを受信すると(ステップS201)、受信した音声パケットを伝送プロトコルデコード部14に渡す。
次に、伝送プロトコルデコード部14は、パケット受信部13から受け取った音声パケットの伝送プロトコルをデコードする(ステップS202)。
データデコード部15は、伝送プロトコルデコード部14から受け取った音声データをデコードし(ステップS203)、デコードした音声データをバッファリング部16のバッファに追加する(ステップS204)。
一方で、遅延予測部11は、伝送プロトコルデコード部14から受け取った、音声パケットの識別子、本来受信すべき時刻、実際の受信時刻から、スパイク遅延の発生頻度を予測する(ステップS205)。そして、遅延予測部11は、予測値をバッファ長制御部12に通知する。
バッファ長制御部12は、遅延予測部11が予測したスパイク遅延の発生頻度をもとにバッファ長の目標値を決定し(ステップS206)、バッファリング部16に指示する。
バッファリング部16は、バッファ長がバッファ長制御部12から指示された目標値になるように制御を行う(ステップS207)。
図5は、通信装置1が音声データを再生する処理を示すフローチャートである。
バッファリング部16は、内部のバッファから音声データを取り出し、再生部17に転送する(ステップS301)。
再生部17は、バッファリング部16から受け取った音声データを出力する(ステップS302)。
通信装置1は、ステップS301〜ステップS302の処理を、通話が終了するまで繰り返す(ステップS303)。
以上に説明したように、本実施形態では、遅延予測部がスケジューリングによる遅延の影響を排除した、つまり状態悪化による遅延の影響のみを考慮したスパイク遅延の予測を行い、その予測値をもとに、バッファ長制御部がバッファ長の目標値を決定し、バッファリング部が、バッファ長を制御する。従って、スパイク遅延が発生する可能性があるモバイルネットワークを介した音声通信、特に無線区間を介した音声通信においても、バッファ長を適切に制御することができ、例えば音切れを防止することができる。よって、VoIPなどに音声再生時の音質を向上することができる。
なお、本実施形態では、通信装置が音声パケットを受信する場合について説明したが、通信装置は、音声データ以外のデータ、例えば、映像データを含むパケットを受信してもよい。その場合、伝送プロトコルデコード部は、映像データを含むパケットの伝送プロトコルをデコードし、データデコード部は、映像データをデコードすればよい。そのような形態によれば、モバイルネットワークを介した映像通信等にも本発明を適用することができる。
以下、具体的な実施例により本発明を説明するが、本発明の範囲は以下に説明する内容に限定されない。
本実施例では、第1の実施形態の遅延予測器がVoIPシステムに適用される場合を例にする。
遅延予測器11のパケット受信時刻取得部111は、IPパケットの受信処理を行う通信部(図示せず)から、音声パケットの識別子であるRTPのシーケンス番号と、本来受信すべき時刻であるRTPのタイムスタンプと、実際の受信時刻とを受け取る。すると、パケット受信時刻取得部111は、受け取った情報(パケットの受信時刻情報)を受信パケット情報記憶部115に保存する。
図6は、受信パケット情報記憶部115に格納された情報の一例を示す説明図である。受信パケット情報記憶部115は、図6に示すように、識別子であるRTPのシーケンス番号と、本来受信すべき時刻であるRTPのタイムスタンプと、実際の受信時刻とを含むテーブルを記憶する。図6に示すテーブルの先頭の行は、シーケンス番号10000のパケットのタイムスタンプは0であり、時刻0で通信部(図示せず)が当該パケットを受信したことを意味する。同様に2行目は、シーケンス番号10001のパケットのタイムスタンプは10であり、時刻20で通信部(図示せず)が当該パケットを受信したことを意味する。
次に、パケット受信時刻取得部111は、パケットの受信時刻情報を取得し、受信パケット情報記憶部115に保存したことを、スケジューリングジッタ除去部112に通知する。この通知は、スパイク遅延の予測結果が必要となる頻度に応じて間引いてもよい。すなわち、予測結果が1秒間隔で必要であれば、スケジューリングジッタ除去部112に対する通知を1秒間隔にしてもよい。
スケジューリングジッタ除去部112は、パケット受信時刻取得部111から通知を受けると、受信パケット情報記憶部115から、パケットの受信時刻を示す時系列データを取得する。
図7は、音声通信を試行したときのサーバにおけるパケットの受信間隔をプロットしたグラフの一例である。具体的には、図7は、LTEで接続したAndroid(登録商標)端末とインターネット上のサーバ間で音声通信を試行したときの、サーバが受信したパケットの受信間隔をプロットしたグラフである。音声コーデックにG.711μを使用し、パケットの送信間隔を10msとしている。G.711μにおける伝送速度は、64kbpsである。従って、パケットの送信間隔が10msである場合、1パケットの音声データのサイズは80バイトとなる。この音声データにRTPヘッダ12バイトとUDPヘッダ8バイトが加わった100バイトのUDPパケットが、端末から送信される。図7(a)は、スパイク遅延が全く発生しなかった試行の結果を示すグラフである。図7(b)は、スパイク遅延が頻発した試行の結果から、スパイク遅延発生前のデータを抜き出してプロットしたグラフである。グラフの横軸はシーケンス番号、縦軸はパケットの受信間隔である。どちらの試行においても、端末が10ms間隔でパケットを送信しているため、ジッタの全くない理想的な環境では、全パケットの受信間隔が10msになる。図7(a)と図7(b)の受信間隔を比較すると、どちらも0msから40ms前後の間でばらついていることが分かる。図7(a)、(b)に示すデータについて、RFC3550で規定されたジッタ(Interarrival Jitter)を計算してみると、どちらもほぼ同じ値になり有意な差は見られない。これは、図7(a)、(b)ともにスケジューリングジッタがあり、スケジューリングジッタに比べて振れ幅が小さい状態悪化ジッタの影響が顕在化していないためである。
そこで、スケジューリングジッタ除去部112は、取得した時系列データからスケジューリングジッタを除去する。前述したように、モバイルネットワークでは、無線区間のスケジューリングによって定常的にジッタが発生する。このジッタは、通信リソース、例えば無線リソースの割り当てのタイミングなどが原因で発生し、周期性を有することが知られている。本実施例では、スケジューリングジッタ除去部112は、この周期性を除去することで、スケジューリングジッタの影響を除去する。それにより、スケジューリングジッタ除去部112は、状態悪化ジッタの影響を抽出することができる。
スケジューリングジッタ除去部112は、周期性を除去するため、図7(a)、(b)に示す時系列データそれぞれに対して自己相関を求める。図7(a)、(b)ともに4パケットずらした場合の相関係数が最大になる。つまり、図7(a)、(b)ともに遅延量の変動が4パケット周期になっている。そこで、スケジューリングジッタ除去部112は、4パケットおきにサンプリングしたデータ列を生成する。このようにして、スケジューリングジッタ除去部112は、スケジューリングジッタを除去した時系列データを生成する。
図8は、図7に示すデータに対して4パケットおきにサンプリングしたデータ列のグラフを示す説明図である。図8(a)、(b)は、それぞれ図7(a)、(b)に対応する。
スパイク遅延が将来発生しない図8(a)では受信間隔がほぼ一定であるのに対して、スパイク遅延が将来頻発する図8(b)では受信間隔が大きく揺らいでいることが分かる。スケジューリングジッタ除去部112は、スケジューリングジッタを除去した時系列データ(図8に示すデータ)をジッタ算出部113に出力する。周期性を除去する方法として、サンプリングするパケット数を変更する方法以外に、以下の式で求めた時系列を使用してもよい。
(i番目のパケットの受信時刻)−(i−4番目のパケットの受信時刻)
なお、本実施例では、周期性を除去する手段として自己相関を求める方法を例示したが、図7に示すデータをフーリエ変換等により周波数変換し、変換後のデータから導出される周期性を除去対象とするようにしてもよい。
ジッタ算出部113は、スケジューリングジッタ除去部112が生成した時系列データに対してRFC3550で規定されたジッタを算出し、算出した値をスパイク遅延予測部114に出力する。
スパイク遅延予測部114は、ジッタ算出部113が算出したジッタ、つまりスケジューリングジッタを除去した時系列データから算出したジッタの値から、スパイク遅延の発生頻度を予測する。上述したように、スケジューリングジッタを除去した時系列データから算出したジッタとスパイク遅延の発生頻度との間には相関がある。そのため、スパイク遅延の発生頻度を予測する方法として、例えば、次に示すように発生頻度の高低を求める方法が考えられる。ジッタ算出部113が算出したジッタの大きさに対するしきい値を定めておき、当該ジッタの大きさがしきい値以上である場合にはスパイク遅延の発生頻度が高いと判定し、しきい値未満である場合にはスパイク遅延の発生頻度が低いと判定する方法である。なお、しきい値は2つ以上あってもよい。そのような形態によれば、発生頻度の高さを3段階以上に分けて判定することができるので、スパイク遅延予測部114は、より細分化された予測値を出力することができる。
なお、スパイク遅延予測部114は、スパイク遅延の発生確率を予測するようにしてもよい。スパイク遅延の発生確率を予測する方法として、例えば、pをスパイク遅延の発生確率、Jをジッタ算出部113が算出したジッタ、αを係数としたとき、通信網の特性などに応じて事前に決定した係数αをもとに、以下の式から発生確率を予測する方法がある。
p=α×J
ここで、スパイク遅延の発生確率は、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生するか否かを示す。例えば、次のパケット受信時にスパイク遅延が発生する確率や、現在からパケットを所定数受信するまでの間にスパイク遅延が発生する確率である。
スパイク遅延予測部114は、予測値として、上記方法で予測したスパイク遅延の発生頻度の高低を示す値、または、スパイク遅延の発生確率を示す値を出力する。
なお、本実施例では、音声のRTPパケットを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、パケットを本来受信すべき時刻が受信側で分かるシステムであれば、本発明を適用可能である。例えば、映像のRTPパケットを受信するシステムにも本発明を適用可能である。
また、本実施例では、遅延予測器がVoIPシステムに適用される場合を例に説明したが、遅延予測器をその他の通信システムに適用するようにしてもよい。すなわち、通信部(図示せず)がIPパケット以外の通信データを受信し、遅延予測器がその通信データに対して遅延予測を行うようにしてもよい。
本実施例では、第2の実施形態の通信装置が、PC、スマートフォン、タブレット等の端末装置に適用される場合を例にする。つまり、本実施例の通信装置は、PC、スマートフォン、タブレット等の端末装置に搭載されたデバイスと、当該端末装置上で動作するソフトウェアとの組み合わせで実現される。
また、本実施例では、音声データの伝送プロトコルにRFC3550で規定されたRTPを使用する。
ユーザが端末装置を操作して音声通話を開始すると、通信装置1は、セッション制御部(図示せず)を介してセッション制御サーバとの間でSIP(Session Initiation Protocol)等によって、通話開始のネゴシエーションを行う。通信装置1は、ネゴシエーション完了後、音声送信部(図示せず)を介して通話相手に対する音声の送信を開始するとともに、受信処理を開始する。
パケット受信部13は、通話相手から音声のRTPパケットを受信すると、受信したパケットを伝送プロトコルデコード部14に渡す。
伝送プロトコルデコード部14は、パケット受信部13からRTPパケットを受け取ると、そのときの時刻(RTPパケットの実際の受信時刻)を取得する。さらに、伝送プロトコルデコード部14は、RTPヘッダの解析を行う。
RTPヘッダは、ペイロードタイプフィールド、シーケンス番号フィールド、タイムスタンプフィールド、SSRC(synchronization source)フィールドなどから構成される。ペイロードタイプフィールドは、音声コーデック種別(ペイロードタイプ)を識別するための情報を格納する領域である。シーケンス番号フィールドは、RTPパケットの送信順序を表すシーケンス番号を格納する領域である。タイムスタンプフィールドは、ペイロード部分に格納されている音声データがサンプリングされた時刻(RTPタイムスタンプ)を格納する領域である。SSRCフィールドは、送信元の識別子を格納する領域である。
伝送プロトコルデコード部14は、RTPヘッダを解析して、識別子であるシーケンス番号と、本来受信すべき時刻であるRTPタイムスタンプとを取得する。そして、伝送プロトコルデコード部14は、シーケンス番号と、RTPタイムスタンプと、RTPパケットの実際の受信時刻とを遅延予測部11に渡す。また、伝送プロトコルデコード部14は、ペイロードタイプフィールドを解析して求めた音声コーデック種別と、音声データを含むRTPパケットのペイロード部分とをデータデコード部15に渡す。
データデコード部15は、伝送プロトコルデコード部14から音声コーデック種別とRTPパケットのペイロード部分とを受け取る。すると、データデコード部15は、ペイロード部分に含まれる音声データをデコードし、PCM(Pulse Code Modulation)などの再生可能な形式に変換する。本実施例では、データデコード部15は、音声データをPCMデータに変換する。データデコード部15は、PCMデータをバッファリング部16に渡す。
バッファリング部16は、受け取ったPCMデータを、内部のバッファに追加する。
遅延予測部11は、伝送プロトコルデコード部14からシーケンス番号とRTPタイムスタンプとRTPパケットの実際の受信時刻とを受け取り、実施例1と同様の方法で、スパイク遅延の発生頻度の予測値を算出する。そして、遅延予測部11は、算出した予測値を予測結果としてバッファ長制御部12に通知する。
バッファ長制御部12は、遅延予測部11から受け取ったスパイク遅延の発生頻度の予測値に基づいて、バッファリング部16がバッファリングするデータ長を決定する。つまり、バッファ長制御部12は、バッファ長の目標値を決定する。
遅延予測部11が「発生頻度高」または「発生頻度低」を示す予測値を出力する場合、予測値が「発生頻度高」である場合には、バッファ長制御部12は、スパイク遅延が発生しても音切れが発生しないようにバッファ長の目標値を大きくする。また、予測値が「発生頻度低」である場合には、バッファ長制御部12は、バッファ長の目標値を小さくすることで音声遅延を低減させる。
例えばLTEの場合、スパイク遅延発生時には、平常時に比べてパケットの遅延量が100〜150ms程度増加する。従って、バッファ長制御部12は、予測値が「発生頻度高」である場合にはバッファ長の目標値を、スパイク遅延の遅延量、すなわちスパイク遅延発生時の遅延の増加量よりも大きい値、例えば200ms程度に設定する。また、バッファ長制御部12は、予測値が「発生頻度低」である場合には、バッファ長の目標値を、スパイク遅延の遅延量よりも小さい値、例えば50ms程度に設定する。
なお、バッファ長を適応的に変動させてもよい。すなわち、過去のスパイク遅延発生時の遅延量の増加が100ms程度だった場合にはバッファ長の目標値を150msにしてもよい。また、過去のスパイク遅延発生時の遅延量の増加が200ms程度だった場合にはバッファ長の目標値を250msにしてもよい。予測値が「発生頻度低」である場合も同様に、ジッタの大きさに応じてバッファ長の目標値を設定してもよい。
また、遅延予測部11がスパイク遅延の発生確率を予測値として出力する場合、例えば、バッファ長制御部12は、あらかじめしきい値を定めておき、遅延予測部11が出力する予測値がしきい値以上である場合には予測値が「発生頻度高」であるときと同様の動作をし、しきい値未満である場合には「発生頻度低」であるときと同様の動作をする。なお、しきい値は2つ以上あってもよい。そのような形態によれば、発生頻度の高さを3段階以上に分けて判定することができる。その場合、バッファ長制御部12は、発生頻度の高さの段階に応じた動作をすればよい。それにより、バッファ長制御部12は、バッファ長制御の精度を上げることができる。
バッファ長制御部12は、バッファ長の目標値に基づいてバッファリングするように、バッファリング部16に対して指示を出す。
バッファリング部16は、バッファ長をバッファ長制御部12から指示された長さに変更する。バッファリング部16は、バッファ長を変更する手段として、無音部分の延長や短縮、再生部17に音声データを渡す速度の変更、音声の基本周波数単位でのコピーや削除などの方法を用いる。例えば、再生部17に音声データを渡す速度を遅くすれば、実質的にバッファ長を長くすることができる。
バッファリング部16は、再生部17に対して、一定周期で音声データを出力する。再生部17は、バッファリング部16から受け取った音声データをもとに、スピーカ等の出力装置から音声を出力する。
以上、本発明を上記各実施形態および実施例に即して説明したが、本発明は、上記の各実施形態の構成のみに限定されるものでなく、本発明の原理に準ずる範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
図9は、本発明による遅延予測器の主要部を示すブロック図である。
図9に示すように、遅延予測器(図1に示す遅延予測器11に相当。)は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部201(図1に示す遅延予測器11におけるスケジューリングジッタ除去部112に相当。)と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部202(図1に示す遅延予測器11におけるジッタ算出部113およびスパイク遅延予測部114に相当。)とを備える。
そのような構成によれば、通信データ(例えばパケット)の遅延量のジッタからスパイク遅延の発生を予測することができる。また、通信データ(例えばパケット)の遅延量を示す時系列データからスケジューリングによる遅延の影響を排除するので、状態悪化による遅延の影響のみを考慮した予測が可能となり、より正確にスパイク遅延の発生を予測することができる。
また、スケジューリングジッタ除去部201は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから周期性を除去することにより、スケジューリングジッタを除去してもよい。そのような構成によれば、周期性を有するスケジューリングジッタをより簡単に除去することができる。
また、スケジューリングジッタ除去部201は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから周期性が除去されるように、当該時系列データからデータをサンプリングし、予測部202は、サンプリングされたデータ列によって示される遅延量のジッタを算出し、算出したジッタをもとにスパイク遅延の発生を予測するようにしてもよい。そのような構成によれば、スケジューリングジッタが除去された通信データ(例えばパケット)の遅延量のジッタと、スパイク遅延の発生との間には相関があるので、例えば、スパイク遅延の発生頻度を予測することができる。
また、予測部202は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求めてもよい。そのような構成によれば、スパイク遅延が発生する頻度に応じた予測値を出力することができる。それにより、例えば、スパイク遅延の予測値を用いて、通信データ(例えばパケット)から取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御する装置等において、スパイク遅延の発生頻度に応じたバッファ長の制御を行うことが可能となる。
また、予測部202は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさが予め定められたしきい値以上である場合には、スパイク遅延が発生する頻度が高いと予測し、しきい値未満である場合にはスパイク遅延が発生する頻度が低いと予測してもよい。そのような構成によれば、スパイク遅延を予測する環境に応じて、しきい値を適切な値に設定することにより、その環境に適した予測値を出力することができる。
また、予測部202は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求めてもよい。そのような構成によれば、スパイク遅延が発生する確率に応じた予測値を出力することができる。
図10は、本発明による通信装置の主要部を示すブロック図である。
図10に示すように、通信装置(図3に示す通信装置1に相当。)は、通信データの遅延量の時系列データによって示される遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部201(図3に示す通信装置1における遅延予測部11におけるスケジューリングジッタ除去部(図示せず)に相当。)と、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部202(図3に示す通信装置1における遅延予測部11におけるジッタ算出部(図示せず)およびスパイク遅延予測部(図示せず)に相当。)と、予測部202の予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御するバッファ長制御部203(図3に示す通信装置1におけるバッファ長制御部12に相当。)とを備える。
そのような構成によれば、スパイク遅延の発生の予測結果をもとにバッファ長を制御することができる。また、スケジューリングによる遅延の影響を排除した、つまり状態悪化による遅延の影響のみを考慮したスパイク遅延の予測を行うので、スパイク遅延が発生する可能性があるモバイルネットワークを介した通信、特に無線区間を介した通信において、バッファ長を適切に制御することができる。
また、予測部202は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求め、バッファ長制御部203は、スパイク遅延が発生する頻度が高い場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、スパイク遅延が発生する頻度が低い場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定してもよい。そのような構成によれば、スパイク遅延の発生頻度が低いと予測した場合には、バッファ長を変更せずにそのままにしておくことができる。このとき一瞬音切れは発生するが、一時のスパイク遅延のためにバッファ長をずっと長く保っておく必要がなくなり、メモリ等のリソースの浪費をより防ぐことができる。また、スパイク遅延の発生頻度が高いと予測した場合には、バッファ長を長く確保しておくことができるので、音切れが頻発することを回避することができる。
また、予測部202は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求め、バッファ長制御部203は、スパイク遅延が発生する確率が予め定められたしきい値以上である場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、しきい値未満である場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定してもよい。そのような構成によれば、例えば、スパイク遅延の発生確率に応じて、バッファ長を更新するか否かを判断することが可能となる。
また、通信データが、音声データを含む音声パケットであってもよい。そのような形態によれば、例えばVoIPなどにおける音声再生時の音質を向上することができる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
(付記1)通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去し、スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測することを特徴とする遅延予測方法。
(付記2)通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから周期性を除去することにより、スケジューリングジッタを除去する付記1に記載の遅延予測方法。
(付記3)通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから周期性が除去されるように、当該時系列データからデータをサンプリングし、サンプリングされたデータ列によって示される前記遅延量のジッタを算出し、算出したジッタをもとにスパイク遅延の発生を予測する付記1または付記2に記載の遅延予測方法。
(付記4)スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求める付記1から付記3のうちのいずれか1つに記載の遅延予測方法。
(付記5)スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさが予め定められたしきい値以上である場合には、スパイク遅延が発生する頻度が高いと予測し、前記しきい値未満である場合にはスパイク遅延が発生する頻度が低いと予測する付記4に記載の遅延予測方法。
(付記6)スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求める付記1から付記3のうちのいずれか1つに記載の遅延予測方法。
(付記7)通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去し、スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測し、前記予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御することを特徴とする通信方法。
(付記8)スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求め、スパイク遅延が発生する頻度が高い場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、スパイク遅延が発生する頻度が低い場合には、前記バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定する付記7に記載の通信方法。
(付記9)スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求め、スパイク遅延が発生する確率が予め定められたしきい値以上である場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、前記しきい値未満である場合には、前記バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定する付記7に記載の通信方法。
(付記10)通信データが、音声データを含む音声パケットである付記7から付記9のうちのいずれか1つに記載の通信方法。
(付記11)コンピュータに、通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去する処理と、スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する処理とを実行させるための遅延予測プログラム。
(付記12)コンピュータに、通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから周期性を除去することにより、スケジューリングジッタを除去する処理を実行させる付記11に記載の遅延予測プログラム。
(付記13)コンピュータに、通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから周期性が除去されるように、当該時系列データからデータをサンプリングする処理と、サンプリングされたデータ列によって示される前記遅延量のジッタを算出し、算出したジッタをもとにスパイク遅延の発生を予測する処理とを実行させる付記11または付記12に記載の遅延予測プログラム。
(付記14)コンピュータに、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求める処理を実行させる付記11から付記13のうちのいずれか1つに記載の遅延予測プログラム。
(付記15)コンピュータに、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさが予め定められたしきい値以上である場合には、スパイク遅延が発生する頻度が高いと予測し、前記しきい値未満である場合にはスパイク遅延が発生する頻度が低いと予測する処理を実行させる付記14に記載の遅延予測プログラム。
(付記16)コンピュータに、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求める処理を実行させる付記11から付記13のうちのいずれか1つに記載の遅延予測プログラム。
(付記17)コンピュータに、通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去する処理と、スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する処理と、前記予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御する処理とを実行させるための通信プログラム。
(付記18)コンピュータに、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求める処理と、スパイク遅延が発生する頻度が高い場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、スパイク遅延が発生する頻度が低い場合には、前記バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定する処理とを実行させる付記17に記載の通信プログラム。
(付記19)コンピュータに、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求める処理と、スパイク遅延が発生する確率が予め定められたしきい値以上である場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、前記しきい値未満である場合には、前記バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定する処理とを実行させる付記17に記載の通信プログラム。
(付記20)通信データが、音声データを含む音声パケットである付記17から付記19のうちのいずれか1つに記載の通信プログラム。
1 通信装置
11 遅延予測器(遅延予測部)
12、203 バッファ長制御部
13 パケット受信部
14 伝送プロトコルデコード部
15 データデコード部
16 バッファリング部
17 再生部
111 パケット受信時刻取得部
112、201 スケジューリングジッタ除去部
113 ジッタ算出部
114 スパイク遅延予測部
115 受信パケット情報記憶部
202 予測部

Claims (14)

  1. 通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部と、
    スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部とを備える
    ことを特徴とする遅延予測器。
  2. スケジューリングジッタ除去部は、通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから周期性を除去することにより、スケジューリングジッタを除去する
    請求項1に記載の遅延予測器。
  3. スケジューリングジッタ除去部は、通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから周期性が除去されるように、当該時系列データからデータをサンプリングし、
    予測部は、サンプリングされたデータ列によって示される前記遅延量のジッタを算出し、算出したジッタをもとにスパイク遅延の発生を予測する
    請求項1または請求項2に記載の遅延予測器。
  4. 予測部は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求める
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の遅延予測器。
  5. 予測部は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさが予め定められたしきい値以上である場合には、スパイク遅延が発生する頻度が高いと予測し、前記しきい値未満である場合にはスパイク遅延が発生する頻度が低いと予測する
    請求項4に記載の遅延予測器。
  6. 予測部は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタの大きさに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求める
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の遅延予測器。
  7. 通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去するスケジューリングジッタ除去部と、
    スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する予測部と、
    前記予測部の予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御するバッファ長制御部とを備える
    ことを特徴とする通信装置。
  8. 予測部は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいてスパイク遅延が発生する頻度を求め、
    バッファ長制御部は、スパイク遅延が発生する頻度が高い場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、スパイク遅延が発生する頻度が低い場合には、前記バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定する
    請求項7に記載の通信装置。
  9. 予測部は、スケジューリングジッタが除去された遅延量のジッタに基づいて、現在から所定期間が経過するまでの間にスパイク遅延が発生する確率を求め、
    バッファ長制御部は、スパイク遅延が発生する確率が予め定められたしきい値以上である場合には、バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも大きい値に設定し、前記しきい値未満である場合には、前記バッファ長をスパイク遅延の遅延量よりも小さい値に設定する
    請求項7に記載の通信装置。
  10. 通信データが、音声データを含む音声パケットである
    請求項7から請求項9のうちのいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去し、
    スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する
    ことを特徴とする遅延予測方法。
  12. 通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去し、
    スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測し、
    前記予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御する
    ことを特徴とする通信方法。
  13. コンピュータに、
    通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去する処理と、
    スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する処理とを実行させる
    ための遅延予測プログラム。
  14. コンピュータに、
    通信データの遅延量の時系列データによって示される前記遅延量のジッタから、通信リソースのスケジューリングによって発生するスケジューリングジッタを除去する処理と、
    スケジューリングジッタが除去された前記遅延量のジッタをもとに、通信データの遅延量が突発的に増加する現象であるスパイク遅延の発生を予測する処理と、
    前記予測結果をもとに、通信データから取得したデータを格納するバッファのバッファ長を制御する処理とを実行させる
    ための通信プログラム。
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