JP2015076814A - 画像形成装置、画像生成方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの操作負担を省くことができる画像形成装置、画像生成方法、コンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録された記録媒体を提供する。
【解決手段】原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成するのにおいて、該読取画像が含む特定画像を抽出し、抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置することにより該重畳画像を生成する。
【選択図】図9
【解決手段】原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成するのにおいて、該読取画像が含む特定画像を抽出し、抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置することにより該重畳画像を生成する。
【選択図】図9
Description
本発明は、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置、画像生成方法及びコンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
近年の画像形成装置においては、その多くが、印刷データに「社外秘」、「複写」などの画像を付加して記録用紙に出力するウォーターマーク(透かし)、又は画像形成装置に登録された画像データを付加する機能、また、マニュアル、取扱説明書などの冊子を作成する作業において、印刷物に訂正が必要となった場合、訂正内容を記した合い紙を前記冊子に機械的に挿入する機能等を有している。
また、特許文献1には、用紙搬送路上に搬送される印刷済みの用紙の画像を読み取ってスキャン画像を生成した後、前記用紙搬送路に保持された前記印刷済みの用紙を修正領域が上書き位置となるように搬送して、前記修正領域を用紙と同色のトナーで上書き印刷して消去し、前記修正領域を消去した後に、再度、前記修正領域の上書き位置に前記印刷済みの用紙を搬送して、前記修正領域に修正情報を上書き印刷する複合機が開示されている。
しかしながら、特許文献1に係る複合機は、個々の原稿に対して実物でないスキャン画像を視認しながら修正を行なうため作業性が悪く、修正すべき原稿が大量にある場合にはユーザに大きな負担となる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成するにおいて、該読取画像が含む特定画像を抽出し、抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成することにより、原稿そのものに特定画像を付し、生成された重畳画像を同一画像の他の原稿にも適用できるので個々の原稿に対して同じ修正作業を繰り返す必要がない等、ユーザの操作負担を省くことができる画像形成装置、画像生成方法及びコンピュータプログラム、並びに該コンピュータプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置において、前記読取画像が含む特定画像を抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記特定画像は複数種であり、特定画像毎に異なる要素画像を記憶する記憶部を備え、前記生成手段は、前記抽出手段によって抽出された特定画像に係る位置に基づき、該特定画像に対応する要素画像が占める領域を定めるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記特定画像は手書きを含み、該手書きの入力を受け付ける手書き受付手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記記憶部に記憶されている複数種の特定画像から何れかの選択を受け付ける選択受付手段を備え、前記抽出手段は、該選択受付手段が受け付けた選択に係る特定画像を抽出するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記複数種の特定画像は、対応する要素画像が文字列である一種の特定画像を含み、該一種の特定画像に係る位置に配置すべき文字列を受け付ける文字列受付手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記生成手段が生成した重畳画像を前記読取画像に重畳して該重畳画像に係るプレビュー画像を表示する表示制御手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記生成手段は、前記重畳画像を拡大又は縮小できるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記要素画像毎の変更指示を受け付ける変更受付手段を備え、前記生成手段は、該変更受付手段が受け付けた変更指示に基づいて前記重畳画像を変更するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記特定画像の入力を受け付ける特定画像受付手段を備えており、前記記憶部は、一つの要素画像に対して複数の異種の特定画像を対応付けて記憶していることを特徴とする。
本発明に係る画像生成方法は、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成する画像生成方法において、前記読取画像が含む特定画像を抽出する抽出ステップと、該抽出ステップによって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成するステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置を構成するコンピュータに、前記重畳画像を生成させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記読取画像が含む特定画像を抽出させる抽出ステップと、コンピュータに、前記抽出ステップによって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成させるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
本発明によれば、原稿そのものに特定画像を付し、かつ、生成された重畳画像を同一画像の他の原稿にも適用できるので個々の原稿に対して同じ修正作業を繰り返す必要がない等、ユーザの操作負担を省くことができる。また、これによって、元の原稿を破棄せず修正して利用可能であるので、資源の浪費を防ぐことができる。
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置、画像生成方法及びコンピュータプログラムを、いわゆるタッチパネルの機能を有する複合機に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る複合機100の要部構成を示す機能ブロック図である。複合機100は、制御部1と、CPU2と、ROM3と、RAM4と、記憶部5と、画像読取部6と、操作パネル7と、画像出力部8と、表示部9と、給紙部10と、タッチパネル部20とを備えている。
図1は本発明の実施の形態1に係る複合機100の要部構成を示す機能ブロック図である。複合機100は、制御部1と、CPU2と、ROM3と、RAM4と、記憶部5と、画像読取部6と、操作パネル7と、画像出力部8と、表示部9と、給紙部10と、タッチパネル部20とを備えている。
また、本発明の実施の形態1に係る複合機100は、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、斯かる原稿の画像上に、該重畳画像に基づく画像形成を行なう。前記重畳画像は、一又は複数の要素画像によって構成されており、ユーザは必要に応じて、前記重畳画像の構成を変更することができる。
例えば、既に印刷したプレゼンテーション用の原稿に社内秘に係る記載があったことを後で見つかった場合、斯かるプレゼンテーション用の原稿を作り直すのではなく、前記重畳画像を生成し、該プレゼンテーション用の原稿上に重畳して画像形成(印刷)することにより、社内秘に係る記載に内容を隠す。
ROM3には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM4はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM4は、例えば、ROM3から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
CPU2は、ROM3に予め格納されている制御プログラムをRAM4上にロードして実行することによって、上述した各種ハードウェアの制御を行ない、装置全体を本発明の複合機100として動作させる。また、CPU2は、タッチパネル部20を介して、ユーザから所定処理の指示を受け付ける。
記憶部5は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(登録商標)、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。
また、記憶部5は、後述する印(特定画像)毎に、対応する要素画像を対応づけて記憶する。更に、一つの要素画像を、複数種の印に対応づけて記憶するように構成しても良い。
ここで、要素画像は、前記重畳画像を構成する部分画像であり、例えば、所定の領域を占める不透明・半透明の図形、所定の領域を囲む線図の図形、削除線、二重取消線等を含む。
また、前記要素画像には、文字列が含まれる。例えば、プレゼンテーション用の原稿のユーザが該原稿の作成時に記載を忘れたものがあれば、前記重畳画像の要素画像として追加することにより、斯かるプレゼンテーション用の原稿を作り直すのではなく、斯かる記載内容が追記される。
表示部9は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、画像出力部8を介して、所定の記録用紙へ出力(印刷)すべき画像が表示される。例えば、表示部9は、前記重畳画像に係るプレビュー画像を表示し、また、当該原稿の読取画像に該プレビュー画像を重畳して表示する。
更に、表示部9は、複合機100の状態、ジョブ処理の状況、画像読取部6が読み取った原稿の画像及び操作パネル7の操作内容の確認等、ユーザに対して報知すべき情報を表示する。また、表示部9の表示画面はタッチパネル部20によって覆われている。
タッチパネル部20は、タッチパネルを有しており、タッチパネルは表示部9の表示画面を覆うように設けられている。従って、タッチパネル部20はユーザのタッチ操作により表示部9の表示画面上における所定位置を検出することができる。タッチパネル部20はユーザの指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、ユーザの指先の接触位置に対応する表示部9の表示画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、タッチパネル部20は、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等を用いる構成であっても良い。
画像読取部6は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有し、該原稿の画像データの光学的読み取りを行なう。また、画像読取部6では、所定の読取り位置に載置された原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログデータを出力する。
画像出力部8は、画像読取部6が読み取った原稿の読取画像、又は、後述する制御部1の生成部12によって生成された重畳画像に基づく画像を記録用紙、OHPフィルム等の記録媒体上に印刷する。画像出力部8は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写器等を備えており、例えば、電子写真方式にて画像を記録媒体上に出力する。
また、操作パネル7は、複合機100における「ファクシミリ」、「印刷」、「メール」等の機能を切り替える機能ボタン、テンキー、スタートキー、キャンセルキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、画像読取部6を介して読み取った原稿の画像をシート状の記録媒体上に画像形成するための「コピー」キー等を備えている。
また、操作パネル7には、重畳画像を作成する旨の指示を受け付ける「重畳画像作成」のハードキー又はソフトキーが設けられており、ユーザは斯かる「重畳画像作成」キーを適宜操作することにより、重畳画像を作成することができる。
以上の構成を用いて、本発明の実施の形態1に係る複合機100は、前記タッチパネルを介してユーザから表示部9へのタッチ操作を受け付け、印の入力、文字列(要素画像)の入力、既に記憶されている印の選択、生成された重畳画像の変更に係る指示等を受け付ける。
例えば、ユーザが表示部9の表示画面(タッチパネル)に指先を触れることにより、タッチパネル部20はタッチ操作を受け付ける。この場合、タッチパネル部20は、タッチされた点の位置を検出し、この点の座標を特定する信号をCPU2に送出する。
CPU2は、タッチパネル部20から前記信号(座標)を取得して、例えば、表示部9に表示されているソフトキーの内、該座標に対応する位置のソフトキーが操作されたものと認識する。
給紙部10は、記録用紙、OHPフィルム等の記録媒体をサイズ毎に収納したカセットを1又は複数有しており、印刷の際、制御部1の指示に応じて特定サイズの用紙を1枚ずつ給紙すべく構成されている。
図2は本発明の実施の形態1に係る複合機100の制御部1の要部構成を示す機能ブロック図である。
制御部1は、抽出部11と、生成部12と、手書き受付部13と、選択受付部14と、文字列受付部15と、表示制御部16と、変更受付部17と、印受付部18とを備えている。
抽出部11は、原稿の読取画像から特定の印を抽出する。斯かる印は記憶部5に予め記憶されている複数種の図形、文字、記号等である。また、これに限るものではなく前記印は、手書きの図形、文字、記号等であっても良い。このように、前記印が手書きの図形、文字、記号等である場合は、手書き受付部13がタッチパネル部20を介して斯かる手書きの印の入力を受け付ける。
生成部12は、抽出部11によって抽出された印に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して、当該原稿の画像に重畳すべき重畳画像を生成する。また、生成部12は、生成された重畳画像における各要素画像を変更することによって、該重畳画像を変更し、生成された重畳画像の拡大又は縮小を行なう。
手書き受付部13は、上述したように、タッチパネル部20を介して斯かる手書きの印の入力を受け付ける。図3は本発明の実施の形態1に係る複合機100において、手書きの印の入力を受け付けるために、表示部9に表示される操作画面である。説明の便宜上、前記要素画像が所定の領域を塗りつぶす不透明の図形、所定の領域を囲む線図の図形、二重取消線、及び文字列(すなわち、追記)であるとする。
図3に示す操作画面には、「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」の項目があり、各項目毎に手書き入力欄が設けられている。ユーザは、例えば、スタイラスペンを用いて前記手書き入力欄に適宜手書きの印を書き込むことにより入力する。
すなわち、図3に示したように、ユーザは「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」の項目に係る各手書き入力欄に、夫々丸付バツ、三角、星印及び丸付プラスを手書きにて書き込む。(以下、丸付バツ及び丸付プラスを単にバツ及びプラスという。)
これによって、「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」という要素画像に対して、夫々バツ、三角、星印及びプラスという手書きの印が受け付けられ、記憶部5がこれらを関連付けて記憶する。
より詳しくは、タッチパネル部20は、ユーザから手書き入力欄内に手書きの印が入力されると、ペン先の軌跡を読み取り、読み取られた軌跡は、RAM4上に確保された手書き認識用のワークエリアに入力される。また、制御部1は、入力の軌跡を表示部9に表示させる。
また、この際、CPU2が手書き認識処理用に用意している処理プログラムを実行することにより、手書き入力欄内に入力された手書きの印(ペン先の軌跡)を記憶部5の所定領域に記憶して登録する。
抽出部11は、記憶部5の所定領域に登録されている手書きの印を照合することにより、原稿の読取画像から特定の印を抽出する。このような軌跡の照合に係る技術としては、公知のパターン認識技術が適用され得る。
このように、手書きの印が抽出された場合、例えば、「バツ」の印が抽出された場合、生成部12は、「バツ」に係る位置に、対応する要素画像である二重取消線を配置し、「三角」の印が抽出された場合、生成部12は、「三角」に係る位置に、対応する要素画像である白抜きの四角を配置する。
文字列受付部15は、プラスの印に係る位置に配置すべき文字列の入力を受け付ける。すなわち、プラスの印に対応する要素画像は「追記」であり、文字列受付部15は追記すべき文字列の入力を受け付ける。
図3に示す操作画面には、「追記事項」の項目があり、これに対応する手書き入力欄が設けられている。ユーザは、例えば、スタイラスペンを用いて前記手書き入力欄に適宜追記すべき事項を書き込むことにより入力する。
これによって、「追記」という要素画像に係る追記事項として当該手書き入力欄に書き込まれた事項が受け付けられ、記憶部5がこれを「追記」の要素画像に関連付けて記憶する。
すなわち、上述したように、手書き入力欄内に追記事項が入力されると、タッチパネル部20がペン先の軌跡を読み取り、読み取られた軌跡は、RAM4上に入力される。また、制御部1は、斯かる入力の軌跡を表示部9に表示させる。また、読み取られた軌跡に基づいて、公知のOCR処理が施され、読み取られた軌跡にマッチする文字・図形として認識して記憶される。
選択受付部14は、既に記憶部5に記憶されている複数種の印から何れかの印の選択を受け付ける。すなわち、ユーザは操作パネル7又はタッチパネル部20を適宜操作することにより、記憶部5に既に記憶されている複数種の印を表示部9に表示させて何れかの印を選択する。
例えば、図3に示す操作画面おいては、「記憶データから選択」のソフトキーが設けられており、ユーザが斯かるソフトキーをタッチ操作することにより、記憶部5が既に記憶している複数種の印が表示部9に列挙させる。この際、ユーザは何れかの印を適宜タッチ操作すれば、タッチされた印が当該手書き入力欄に表示されることにより選択される。
このような操作の繰り返しによって、「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」という要素画像に対して、夫々印が選択され、記憶部5がこれらを関連付けて記憶する。
表示制御部16は表示部9への画像表示を制御する。例えば、表示制御部16は生成部12が生成した重畳画像に係るプレビュー画像を表示部9に表示する。また、表示制御部16は前記読取画像に該重畳画像に係るプレビュー画像を重畳して表示する。
変更受付部17は前記要素画像毎の変更指示を受け付ける。例えば、ユーザが何れかの要素画像をタッチ操作した場合、当該要素画像がアクティブ状態となり、ユーザはドラッグ−アンド−ドロップ等の操作を行ない、アクティブ状態の要素画像を移動させ、又は該要素画像の大きさ・色を変更することができる。この際、生成部12は、変更受付部17が受け付けた変更指示に基づいて当該要素画像を変更させ、これにより前記重畳画像が変更される。
また、本発明の実施の形態1に係る複合機100は、外部から印を受け付けることができる。例えば、送受信部(図示せず)と接続されたインターネットを介して、印受付部18が印を受け付けることができる。また、印受付部18はUSBメモリのような外部メモリからも印を受け付けることができる。
図4及び図5は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、重畳画像の生成を説明するフローチャートである。説明の便宜上、図3に説明したように、「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」という要素画像に対して、夫々バツ、三角、星印及びプラスという手書きの印が受け付けられる場合を例として説明する。
すなわち、原稿の読取画像にて、二つの「バツ」が抽出された場合、該二つのバツ間に二重取消線の要素画像を配置し、二つの「三角」が抽出された場合、該二つの三角を対角線の頂点とする矩形の領域に、該領域を取り囲む四角を配置する。また、原稿の読取画像にて、二つの「星印」が抽出された場合、該二つの星印を対角線の頂点とする矩形の領域に、該領域を塗りつぶす不透明の四角を配置し、又は斯かる二つの星印のX又はY座標が同一である場合は、該二つの星印間に、斯かる領域を塗りつぶす短冊状の不透明の四角を配置する。更に、原稿の読取画像にて、二つの「プラス」が抽出された場合は、該二つのプラスの間に、上述したように受け付けた「追記事項」を要素画像として配置する。
まず、CPU2は操作パネル7を監視することにより、ユーザから何れかの機能の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。
CPU2はユーザから何れの機能の選択も受け付けていないと判定した場合(ステップS101:NO)、何れかの機能の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返して行なう。
一方、CPU2はユーザから何れかの機能の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS101:YES)、受け付けた選択に係る機能が重畳画像の作成であるか否かを判定する(ステップS102)。
CPU2は受け付けた選択に係る機能を重畳画像の作成でないと判定した場合(ステップS102:NO)、すなわち、受け付けた選択に係る機能が重畳画像の作成でない他の機能である場合、受け付けた機能の実行を行なう(ステップS111)。
一方、CPU2が受け付けた選択に係る機能を重畳画像の作成であると判定した場合(ステップS102:YES)、手書き受付部13はユーザから手書きの印の入力を受け付ける(ステップS103)。
すなわち、CPU2が図3にて示したような操作画面を表示部9に表示し、手書き受付部13がユーザから手書きの印の入力を受け付ける。本実施例においては、上述したように「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」という項目に対して、夫々バツ、三角、星印及びプラスという手書きの印が入力されるものとする。また、手書き受付部13による手書きの印の入力の受け付けについては既に説明しており、詳しい説明を省略する。受け付けた手書きの印(ペン先の軌跡)は記憶部5の所定領域に記憶して登録される。
手書き受付部13が前記操作画面を介してユーザから手書きの印の入力を受け付ける際、文字列受付部15は追記すべき追記事項についてもユーザから入力を受け付ける(ステップS104)。すなわち、文字列受付部15は前記操作画面の「追記事項」の項目に係る手書き入力欄に書き込まれた文字列を追記事項として受け付ける。本実施例においては、「XXX理論を用いたBBB実施結果」との追記事項の入力を受け付けたとする。受け付けた追記事項は、上述したようにOCR処理が施され、受け付けた手書きの入力にマッチする文字・図形が記憶部5に記憶される。
このようにして手書きの印の入力及び追記事項の入力の受け付けが終了した場合、CPU3は表示部9に案内表示を行ない、ユーザは斯かる案内表示に応じて、複合機100の原稿台(図示せず)に原稿を載置し、操作パネル7を適宜操作することにより、該原稿の読み取りを指示する。
図6は本発明の実施の形態1に係る複合機100において、手書きの印が書き込まれていない状態の元の原稿を示す図である。ユーザはこのような元の原稿に、ステップS103にて入力した手書きの印と同様の手書きの印を、必要に応じて該元の原稿に手書きにて記載する。
例えば、ユーザは、所定の文書を削除したい場合、該文書の頭と尾とに丸付けバツを書き込み、四角で囲みたい部分には該四角の対角線の頂点になるところに三角を書き込み、四角で塗りつぶしたい部分には該四角の対角線の頂点になるところに星印を書き込み、また、追記したい箇所には、斯かる箇所の範囲を表す2つの丸付けプラスを書き込む。
図7は読み取りされる原稿に、ユーザが手書きの印を書き込んだ場合を例示する例示図である。ユーザは、このように、手書きの印を書き込んだ原稿を複合機100の前記原稿台に載置し、操作パネル7を適宜操作することにより、該原稿の読み取りを指示する。
この際、CPU2は操作パネル7を介して斯かる原稿の読み取りの指示を受け付け、画像読取部6に当該原稿の読取を指示する。画像読取部6はCPU2の指示に応じて原稿の読み取りを実行する(ステップS105)。
このように画像読取部6によって原稿の読取画像が得られた場合、抽出部11は斯かる読取画像から手書きの印の抽出を行なう(ステップS106)。すなわち、抽出部11はステップS103にて受け付けられ、記憶部5に記憶されている、手書きの印を照会することにより、前記読取画像から手書きの印の抽出を行なう。
次いで、生成部12は、抽出部11による手書きの印の抽出結果に基づいて、重畳画像の生成を行なう(ステップS107)。
すなわち、本実施例においては、抽出部11によって前記読取画像からバツ、三角、星印及びプラスの手書きの印が抽出され、生成部12は、記憶部5に記憶されている内容に基づいて、抽出された各手書きの印に対応する要素画像を、該手書きの印に係る位置に配置する。
図8は本発明の実施の形態1に係る複合機100において、生成部12によって生成された重畳画像を概念的に示す概念図である。
生成部12は、抽出された各手書きの印の位置に基づき、当該重畳画像において各要素画像が占めるべき領域を定めて、各手書きの印に対応する要素画像を配置する。すなわち、抽出された二つのバツの手書きの印に対しては、二つのバツの印の間に、対応する二重取消線の要素画像が配置され、抽出された二つの三角の手書きの印に対しては、該二つの三角を対角線の頂点とする矩形の領域に、該領域を取り囲む四角が配置されている。また、抽出された二つの星印の手書きの印に対しては、該二つの星印を対角線の頂点とする矩形の領域に、該領域を塗りつぶす不透明の四角が配置され、斯かる二つの星印のX又はY座標が同一である場合は、該二つの星印の間に、斯かる領域を塗りつぶす短冊状の不透明の四角が配置されている。更に、抽出された二つのプラスの手書きの印に対しては、該二つのプラスの間に、ステップS104にて受け付けた追記事項に係る文字列が要素画像として配置されている。
次いで、表示制御部16は生成部12が生成した重畳画像に係るプレビュー画像を、前記読取画像に重畳して表示部9に表示する(ステップS108)。
図9は本発明の実施の形態1に係る複合機100における、重畳画像に係るプレビュー画像の表示例を示す例示図である。図9に示すように、図8に示した重畳画像が前記読取画像に重畳され、元の原稿の複数箇所に対する、塗りつぶし、取り消し、追記、強調等が加えられている。
次いで、ユーザは斯かるプレビュー画像を視認しながら重畳画像を変更する。例えば、ユーザが何れかの要素画像を変更したい場合、斯かる要素画像をタッチ操作して、該要素画像を移動させ、又は該要素画像の大きさ・色を変更する。このような操作については既に説明しており、詳しい説明を省略する
この際、CPU2はタッチパネル部20を監視することにより、重畳画像の変更指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS109)。
例えば、ユーザによって所定の要素画像がタッチ操作された場合、CPU2は重畳画像の変更指示を受け付けたと判定し(ステップS109:YES)、変更受付部17部は当該要素画像をアクティブ状態にし、ユーザから移動、大きさ・色変更等の指示を受け付ける。
この際、生成部12は、変更受付部17が受け付けた変更指示に基づいて当該要素画像を変更させ、これにより前記重畳画像が変更される(ステップS110)。
一方、所定時間の間、ユーザによる要素画像のタッチ操作がない場合、CPU2は重畳画像の変更指示を受け付けていなかったと判定し(ステップS109:NO)、処理をステップS112に進める。
以上のように、重畳画像の変更が終了した場合、又は所定時間、重畳画像の変更の指示がなかった場合、CPU2は斯かる重畳画像の作成に続く処理を続行するか否かを判定する(ステップS112)。
例えば、CPU2は「重畳画像の作成に続く処理を続行して宜しいでしょうか」との案内文と共に、「YES」及び「NO」のソフトキーを表示部9に表示する。CPU2は、何れかのソフトキーがタッチ操作されるか監視することにより、斯かる判定を行なう。
ユーザによって、「NO」のソフトキーがタッチ操作された場合、CPU2は斯かる重畳画像の作成に続く処理を続行しないと判定し(ステップS112:NO)処理を終了する。
一方、ユーザによって、「YES」のソフトキーがタッチ操作された場合、CPU2は斯かる重畳画像の作成に続く処理を続行すると判定し(ステップS112:YES)、作成された重畳画像に基づく画像形成のための設定の入力を受け付ける(ステップS113)。作成された重畳画像に基づく画像形成のための設定としては、例えば、給紙元(カセット)の設定が挙げられる。
斯かる設定の入力の受け付けが終わった場合、CPU2は画像出力部8に、受け付けた設定に係るカセットから供給される記録用紙の上に、作成された重畳画像に基づく画像形成(印刷)を行なうよう指示する。CPU2の指示に応じて、画像出力部8は、当該カセットに収納されている記録用紙に、作成された重畳画像に基づく画像形成を行なう(ステップS114)。
例えば、図6に示したような元の原稿が大量にある場合、該元の原稿を給紙部10の特定のカセットに収納して、前記設定として当該特定のカセットを入力することにより、大量の元の原稿の各画像上に重畳して、作成された重畳画像に基づく画像が画像形成される。
すなわち、既に印刷したプレゼンテーション用の原稿に社内秘に係る記載があったことを後で見つかった場合、又は該原稿の作成時に記載を忘れたものがある場合、以上の記載のように、重畳画像を作成して斯かる大量の元の原稿上に重畳して印刷することにより、斯かるプレゼンテーション用の原稿を作り直すのではなく、既に印刷された原稿を破棄せずそのまま利用することができる。従って、ユーザの作業負担を軽減できると共に、記録用紙、インク、トナー等の資源の浪費を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図10は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、重畳画像の生成を説明するフローチャートである。説明の便宜上、実施の形態1と同一の例に基づいて説明する。
図10は本発明の実施の形態2に係る複合機100における、重畳画像の生成を説明するフローチャートである。説明の便宜上、実施の形態1と同一の例に基づいて説明する。
まず、CPU2は操作パネル7を監視することにより、ユーザから何れかの機能の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。
以降、ステップS202からステップS213までの処理は、実施の形態1における、ステップS102からステップS113までの処理と同一であり、詳しい説明を省略する。
ステップS213にて設定の入力の受け付けが終わった場合、CPU2は、「重畳画像の倍率を変更しますか?」との案内文と共に、「YES」及び「NO」のソフトキーを表示部9に表示する。CPU2は、何れかのソフトキーがタッチ操作されるか監視することにより、倍率変更の指示を受け付けたか否かの判定を行なう(ステップS214)。
ユーザによって、所定時間の間、「NO」のソフトキーがタッチ操作されなかった場合、CPU2は斯かる重畳画像の倍率変更の指示を受け付けていないと判定し(ステップS214:NO)処理をステップS215に進める。
一方、ユーザによって、「YES」のソフトキーがタッチ操作された場合、CPU2は斯かる重畳画像の倍率変更の指示を受け付けたと判定し(ステップS214:YES)、例えば、表示部9に「70%」、「90%」、「150%」、「200%」等のソフトキーを表示させる。
ユーザが前記複数のソフトキーのなか、何れかをタッチ操作した場合、CPU2はタッチパネル部20を介して斯かるソフトキーの選択を受け付け、選択されたソフトキーに応じた重畳画像の変更を、生成部12に指示する。生成部12は、CPU2からの指示に応じて作成された重畳画像の倍率を変更する(ステップS217)。
以上のように、重畳画像の倍率変更が終了した場合、又は所定時間、重畳画像の倍率変更の指示がなかった場合、CPU2は画像出力部8に、受け付けた設定に係るカセットから供給される記録用紙の上に、作成された重畳画像に基づく画像形成(印刷)を行なうよう指示する。CPU2の指示に応じて、画像出力部8は、当該カセットに収納されている記録用紙に作成された重畳画像に基づく画像形成を行なう(ステップS215)。
ステップS215での画像形成(印刷)が終わった場合、CPU2は、例えば、「重畳画像を再利用しますか?」との案内文と共に、「YES」及び「NO」のソフトキーを表示部9に表示する。CPU2は、何れかのソフトキーがタッチ操作されるか監視することにより、重畳画像を再利用するか否かの判定を行なう(ステップS216)。
ユーザによって、所定時間の間、ソフトキーがタッチ操作されなかった場合、「NO」のソフトキーがタッチ操作された場合、CPU2は斯かる重畳画像を再利用しないと判定し(ステップS216:NO)処理を終了する。
一方、ユーザによって、「YES」のソフトキーがタッチ操作された場合、CPU2は斯かる重畳画像を再利用すると判定し(ステップS216:YES)、処理をステップS213に戻す。
例えば、図6に示したような元の原稿が大量にあり、かつ斯かる元の原稿を縮小した配布用の資料もまた大量に存在する場合が想定される。このような場合、ユーザが当該元の原稿を給紙部10の一のカセットに収納して、該元の原稿を縮小した配布資料を他のカセットに収納した後、先ず、前記設定として当該一のカセットを入力することにより、大量の元の原稿の各画像上に、作成された重畳画像に基づく画像の画像形成を行ない、続いて、前記設定として当該他のカセットを入力することにより、大量の配布資料の各画像上に、倍率変更された重畳画像に基づく画像の画像形成を行なう。
これにより、斯かる元の原稿を作り直すのではなく、既に印刷された元の原稿及び配布資料を破棄せずそのまま利用することができる。従って、記録用紙、インク、トナー等の資源の浪費を防ぐことができる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
実施の形態1においては、抽出部11が抽出すべき手書きの印を、手書き受付部13が受け付ける場合を例として説明したが、実施の形態3においては、抽出部11が抽出すべき手書きの印を、実施の形態3に係る複合機100の記憶部5が既に記憶している印のなかから選択することができる。
実施の形態1においては、抽出部11が抽出すべき手書きの印を、手書き受付部13が受け付ける場合を例として説明したが、実施の形態3においては、抽出部11が抽出すべき手書きの印を、実施の形態3に係る複合機100の記憶部5が既に記憶している印のなかから選択することができる。
図11及び図12は本発明の実施の形態3に係る複合機100における、重畳画像の生成を説明するフローチャートである。説明の便宜上、実施の形態1と同一の例に基づいて説明する。また、記憶部5には、複数種の印が夫々の要素画像に対応付けて記憶されており、追記すべき文字列として複数の幾つかの文字列が記憶されている。
まず、CPU2は操作パネル7を監視することにより、ユーザから何れかの機能の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS301)。
CPU2はユーザから何れの機能の選択も受け付けていないと判定した場合(ステップS301:NO)、何れかの機能の選択を受け付けるまで斯かる判定を繰り返して行なう。
一方、CPU2はユーザから何れかの機能の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS301:YES)、受け付けた選択に係る機能が重畳画像の作成であるか否かを判定する(ステップS302)。
CPU2は受け付けた選択に係る機能を重畳画像の作成でないと判定された場合(ステップS302:NO)、すなわち、受け付けた選択に係る機能が重畳画像の作成でない他の機能である場合、受け付けた機能の実行を行なう(ステップS311)。
一方、CPU2が受け付けた選択に係る機能を重畳画像の作成であると判定した場合(ステップS302:YES)、選択受付部14はユーザから印の選択を受け付ける(ステップS303)。
すなわち、CPU2が図3にて示したような操作画面を表示部9に表示し、選択受付部14がユーザから印の選択を受け付ける。本実施例においては、「二重取消線」、「四角で囲む」、「四角で塗りつぶす」、「追記」という項目に対して、夫々バツ、三角、星印及びプラスという印が夫々選択されるものとする。すなわち、ユーザは各項目毎に「記憶データから選択」のソフトキーをタッチ操作することにより、記憶部5が既に記憶している複数種の印が表示部9に列挙され、ユーザは列挙された印からバツ、三角、星印及びプラスを夫々タッチ操作して選択する。(図3参照)これによって選択受付部14は印の選択を受け付けることができる。
選択受付部14は、前記操作画面を介してユーザから印の選択を受け付ける際、追記すべき文字列の選択も共に受け付ける(ステップS304)。すなわち、ユーザは「追記事項」の項目に係る「記憶データから選択」のソフトキーをタッチ操作することにより、記憶部5が既に記憶している複数種の文字列が表示部9に列挙され、ユーザは列挙された文字列から何れかの文字列をタッチ操作して選択する。これによって選択受付部14は追記すべき事項の選択を受け付けることができる。
このようにして印の選択及び追記事項の選択の受け付けが終了した場合、CPU2は表示部9に案内表示を行ない、ユーザは斯かる案内表示に応じて、複合機100の前記原稿台に原稿を載置し、操作パネル7を適宜操作することにより、該原稿の読み取りを指示する。
本発明の実施の形態3に係る複合機100においては、印が書き込まれていない状態の元の原稿に、ユーザが、例えば、パーソナルコンピュータ等を用いてバツ、三角、星印及びプラスという印を付している。また、これに限るものでなく、原稿作成の当時から付していても良い。
図13は元の原稿に、ユーザが必要に応じて印を付した場合を例示する例示図である。ユーザは、このように、印を付した原稿を複合機100の前記原稿台に載置し、操作パネル7を適宜操作することにより、該原稿の読み取りを指示する。
この際、CPU2は操作パネル7を介して斯かる原稿の読み取りの指示を受け付け、画像読取部6に当該原稿の読み取りを指示する。画像読取部6はCPU2の指示に応じて原稿の読み取りを実行する(ステップS305)。
このように画像読取部6によって原稿の読取画像が得られた場合、抽出部11は斯かる読取画像から印の抽出を行なう(ステップS306)。すなわち、抽出部11はステップS303にて受け付けられた選択に係る印を前記読取画像から抽出する。
以降、ステップS307からステップS314までの処理は、実施の形態1における、ステップS107からステップS114までの処理と同一であり、詳しい説明を省略する。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、上述した抽出部11、生成部12、手書き受付部13、選択受付部14、文字列受付部15、表示制御部16、変更受付部17及び印受付部18は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、CPU2が所定のプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に構築されてもよい。
(実施の形態4)
図14は本発明の実施の形態4に係る複合機100の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態4に係る複合機100は、動作を行うためのコンピュータプログラムが、I/F30を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態4に係る複合機100は、前記コンピュータプログラムを、外部装置から図示しない通信部を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
図14は本発明の実施の形態4に係る複合機100の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態4に係る複合機100は、動作を行うためのコンピュータプログラムが、I/F30を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態4に係る複合機100は、前記コンピュータプログラムを、外部装置から図示しない通信部を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
実施の形態4に係る複合機100は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、読取画像が含む特定画像(印)を抽出させ、抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU2がROM3にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM4にロードして実行される。これにより、本発明の実施の形態4に係る複合機100として機能する。
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
前記通信部を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の態様1に係る画像形成装置100は、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置100において、前記読取画像が含む特定画像を抽出する抽出手段11と、該抽出手段11によって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成する生成手段12とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成するにおいて、前記抽出手段が該読取画像に含まれた特定画像を抽出し、前記生成手段が抽出された特定画像に係る位置に前記要素画像を配置することにより該重畳画像を生成する。
本発明の態様2に係る画像形成装置100は、前記特定画像は複数種であり、特定画像毎に異なる要素画像を記憶する記憶部5を備え、前記生成手段12は、前記抽出手段11によって抽出された特定画像に係る位置に基づき、該特定画像に対応する要素画像が占める領域を定めるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記生成手段は、抽出された特定画像に係る位置に基づいて該特定画像に対応する要素画像が占める領域を定め、斯かる領域に該要素画像を配置することにより該重畳画像を生成する。
本発明の態様3に係る画像形成装置100は、前記特定画像は手書きを含み、該手書きの入力を受け付ける手書き受付手段13を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記手書き受付手段はユーザから手書きの入力を受け付け、前記抽出手段は該手書きを特定画像として前記読取画像に含まれた特定画像を抽出する。
本発明の態様4に係る画像形成装置100は、前記記憶部5に記憶されている複数種の特定画像から何れかの選択を受け付ける選択受付手段14を備え、前記抽出手段11は、該選択受付手段14が受け付けた選択に係る特定画像を抽出するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記選択受付手段は前記記憶部に記憶されている複数種の特定画像のうち何れかの選択をユーザから受け付け、前記抽出手段は、前記選択受付手段が受け付けた選択に係る特定画像を前記読取画像から抽出する。
本発明の態様5に係る画像形成装置100は、前記複数種の特定画像は、対応する要素画像が文字列である一種の特定画像を含み、該一種の特定画像に係る位置に配置すべき文字列を受け付ける文字列受付手段15を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記生成手段は、前記一種の特定画像に係る位置に、前記文字列受付手段がユーザから受け付けた文字列を配置して前記重畳画像を生成する。
本発明の態様6に係る画像形成装置100は、前記生成手段12が生成した重畳画像を前記読取画像に重畳して該重畳画像に係るプレビュー画像を表示する表示制御手段16を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記表示制御手段は、前記生成手段が生成した重畳画像を前記読取画像に重畳して該重畳画像に係るプレビュー画像を表示するので、当該原稿の画像(読取画像)と重畳画像との対比が容易となる。
本発明の態様7に係る画像形成装置100は、前記生成手段12は、前記重畳画像を拡大又は縮小できるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記生成手段は、生成された重畳画像の倍率を変更して、該重畳画像を拡大又は縮小できる。
本発明の態様8に係る画像形成装置100は、前記要素画像毎の変更指示を受け付ける変更受付手段17を備え、前記生成手段12は、該変更受付手段17が受け付けた変更指示に基づいて前記重畳画像を変更するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記生成手段は、前記変更受付手段が受け付けた前記要素画像毎の変更指示に基づいて各要素画像を変更することにより、前記重畳画像を変更する。
本発明の態様9に係る画像形成装置100は、前記特定画像の入力を受け付ける特定画像受付手段18を備えており、前記記憶部5は、一つの要素画像に対して複数の異種の特定画像を対応付けて記憶していることを特徴とする。
本発明によれば、前記特定画像受付手段が、インタ−ネット、外部USBメモリ等を介して前記特定画像の入力を受け付け、前記抽出手段は、前記特定画像受付手段が受け付けた特定画像を前記読取画像から抽出する。
本発明の態様10に係る画像生成方法は、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成する画像生成方法において、前記読取画像が含む特定画像を抽出する抽出ステップと、該抽出ステップによって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成するステップとを含むことを特徴とする。
本発明の態様11に係るコンピュータプログラムは、原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置100を構成するコンピュータに、前記重畳画像を生成させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記読取画像が含む特定画像を抽出させる抽出ステップと、コンピュータに、前記抽出ステップによって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成させるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、前記読取画像に含まれた特定画像が抽出され、抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像が配置されることにより該重畳画像が生成される。
本発明の態様12に係る記録媒体Aは、前述のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
本発明によれば、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の画像形成装置、及び画像生成方法がコンピュータにより実現される。
2 CPU
5 記憶部
11 抽出部
12 生成部
13 手書き受付部
14 選択受付部
15 文字列受付部
16 表示制御部
17 変更受付部
18 印受付部(特定画像受付手段)
100 画像形成装置
A 記録媒体
5 記憶部
11 抽出部
12 生成部
13 手書き受付部
14 選択受付部
15 文字列受付部
16 表示制御部
17 変更受付部
18 印受付部(特定画像受付手段)
100 画像形成装置
A 記録媒体
Claims (12)
- 原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置において、
前記読取画像が含む特定画像を抽出する抽出手段と、
該抽出手段によって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成する生成手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記特定画像は複数種であり、
特定画像毎に異なる要素画像を記憶する記憶部を備え、
前記生成手段は、前記抽出手段によって抽出された特定画像に係る位置に基づき、該特定画像に対応する要素画像が占める領域を定めるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記特定画像は手書きを含み、
該手書きの入力を受け付ける手書き受付手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記記憶部に記憶されている複数種の特定画像から何れかの選択を受け付ける選択受付手段を備え、
前記抽出手段は、該選択受付手段が受け付けた選択に係る特定画像を抽出するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記複数種の特定画像は、対応する要素画像が文字列である一種の特定画像を含み、
該一種の特定画像に係る位置に配置すべき文字列を受け付ける文字列受付手段を備えることを特徴とする請求項2又は4に記載の画像形成装置。 - 前記生成手段が生成した重畳画像を前記読取画像に重畳して該重畳画像に係るプレビュー画像を表示する表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記生成手段は、前記重畳画像を拡大又は縮小できるように構成されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の画像形成装置。
- 前記要素画像毎の変更指示を受け付ける変更受付手段を備え、
前記生成手段は、該変更受付手段が受け付けた変更指示に基づいて前記重畳画像を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の画像形成装置。 - 前記特定画像の入力を受け付ける特定画像受付手段を備えており、
前記記憶部は、一つの要素画像に対して複数の異種の特定画像を対応付けて記憶していることを特徴とする請求項2、4又は5に記載の画像形成装置。 - 原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成する画像生成方法において、
前記読取画像が含む特定画像を抽出する抽出ステップと、
該抽出ステップによって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成するステップと
を含むことを特徴とする画像生成方法。 - 原稿の画像から読み取った読取画像に基づいて、前記画像に重畳すべき重畳画像を生成し、該画像上に画像形成を行なう画像形成装置を構成するコンピュータに、前記重畳画像を生成させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、前記読取画像が含む特定画像を抽出させる抽出ステップと、
コンピュータに、前記抽出ステップによって抽出された特定画像に係る位置に、前記重畳画像の構成要素となる要素画像を配置して該重畳画像を生成させるステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2019069704A1 (ja) * | 2017-10-02 | 2020-10-15 | ローム株式会社 | 複合機およびその処理方法 |
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2013
- 2013-10-10 JP JP2013213202A patent/JP2015076814A/ja active Pending
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