JP2015076770A - 車載通信装置 - Google Patents

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秀明 保泉
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Abstract

【課題】通信ハードウェアの通信品質に応じて柔軟に通信を切り替える。【解決手段】本発明の車載通信装置1は、外部ネットワーク17と無線通信する複数の通信ハードウェア15a、15bに対応して通信用ゲストOS13a、13bを設置し、通信ハードウェア15a、15bの通信品質に基づいて通信データを外部ネットワーク17へ送信する通信ハードウェアを選択し、仮想ネットワークインターフェース21の通信データの送信先を、選択された通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSに切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されて外部ネットワークと無線通信する車載通信装置に関する。
従来では、クライアントからの要求を処理する現用系サーバと、現用系サーバの障害発生時に代替処理を行う待機系サーバとを備えたクライアントサーバシステムとして特許文献1が開示されている。この特許文献1に開示されたクライアントサーバシステムでは、仮想ネットワークインターフェースを用いて、現用系サーバに異常が発生したときに待機系サーバが行う現用系サーバの代替処理を、クライアントに意識させずに行っていた。
特開平9−259096号公報
しかしながら、上述した従来のクライアントサーバシステムでは、通信プロトコルが有線環境におけるLANを前提としているので、移動体の無線環境のように通信プロトコル(3G、LTE、WiMAX・・・etc)が混在することを考慮していない。
そのため、移動体における無線通信では、異常時における切り替えだけではなく、通信品質(通信速度や電波強度等)の良いほうへ切り替えていく必要もあるが、そのような通信品質に応じて柔軟に通信を切り替えることができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、通信品質に応じて柔軟に通信を切り替えることのできる車載通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、外部ネットワークと無線通信する複数の通信ハードウェアを備え、これら複数の通信ハードウェアに対応して複数の通信用ゲストOSを設置し、通信ハードウェアの通信品質を含む通信状態を把握する。そして、通信ハードウェアの通信品質に基づいて通信ハードウェアを選択し、仮想ネットワークインターフェースの通信データの送信先を、選択された通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSに切り替える。
本発明によれば、複数の通信ハードウェアの中から通信品質に応じて柔軟に通信を切り替えることができるので、常により良い通信ハードウェアを自動的に選択して通信することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る車載通信装置の通信用ゲストOSによる初期化処理の処理手順を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第1実施形態に係る車載通信装置による仮想ネットワークインターフェースの送信先の切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第1実施形態に係る車載通信装置のアプリケーションによる通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第2実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る車載通信装置の通信条件記憶部に記憶された通信条件の一例を示す図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る車載通信装置の通信条件判定部による通信ハードウェアの選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第3実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る車載通信装置のハードウェア管理部による通信用ゲストOSの追加処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第4実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の第5実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明を適用した第1〜第5実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
[車載通信装置の構成]
図1は本実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る車載通信装置1は、ホストOS3がインストールされ、このホストOS3には、カーネル5と、仮想化ソフトウェア7と、ホストOSアプリケーション9が導入されている。そして、仮想化ソフトウェア7によって提供された仮想環境上でゲストOS11a、11bと、第1通信用ゲストOS13aと、第2通信用ゲストOS13bが動作している。また、車載通信装置1は、第1通信ハードウェア15aと、第2通信ハードウェア15bを備え、外部ネットワーク17に接続されている。
ここで、車載通信装置1は車両に搭載された移動端末であり、外部ネットワーク17との間で無線通信を行う。特に、本実施形態では、複数の通信ハードウェア15a、15bの中から通信品質の良いほうを選択して外部ネットワーク17と通信する。
ホストOS3は、車載通信装置1にインストールされたOS(Operating System)であり、車載通信装置1に接続されている各種のハードウェアへのアクセスを提供する。そして、そのアクセスのためのAPI(Application Programing Interface)をアプリケーションに対して提供する。
カーネル5は、ホストOS3の核となるソフトウェアであり、ハードウェアやソフトウェア等のホストOS3に関係する各種資源を制御している。そして、仮想ネットワークインターフェース21と、論理ネットワーク23と、通信経路制御部25を備えている。
仮想ネットワークインターフェース21は、1つのネットワークアドレスを保持して送信先の切り替え機能を有するソフトウェアであり、アプリケーションからの通信データを第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bのいずれかに送信する。また、仮想ネットワークインターフェース21は、論理的に存在するソフトウェアによって提供されるネットワークインターフェースであり、上位層であるアプリケーション等からは物理的なネットワークインターフェースハードウェアとして認識される。しかし、ハードウェアは存在しないので、受け取ったデータをそのまま転送する機能を保有する仮想的なインターフェースである。したがって、通常のネットワークインターフェースハードウェアのようにIPアドレス等のネットワークアドレスの情報を保持している。
論理ネットワーク23は、仮想的なネットワークであり、仮想ネットワークインターフェース21と同様にソフトウェアによって構築された物理的には存在しない仮のネットワークである。この論理ネットワーク23を通じて、ホストOS3と各ゲストOS11a、11b、13a、13bは、物理的なネットワークに通信するのと同様の通信プロトコルでお互いに情報を交換することができる。また、ホストOSアプリケーション9等の上位層からのアクセスに対しては、アクセス先のゲストOSに関わらず常に同じプロトコルや設定を提供する。
通信経路制御部25は、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bの通信品質に基づいて、アプリケーションからの通信データを外部ネットワーク17へ送信するための通信ハードウェアを選択する。そして、仮想ネットワークインターフェース21の通信データの送信先を、選択された通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOS13a、13bに切り替える。すなわち、仮想ネットワークインターフェース21の通信データの送信先アドレスを変更する。
仮想化ソフトウェア7は、仮想環境を提供するための基本ソフトウェアであり、仮想的なハードウェアをエミュレーションすることによって仮想環境を提供し、提供された仮想環境ではゲストOSを複数動作させることが可能となる。また、仮想化ソフトウェア7は、ネットワーク制御部31と、ゲストOS管理部33を備えている。
ネットワーク制御部31は、仮想化ソフトウェア7が備えているネットワーク管理機能である。ネットワーク制御部31が提供する機能としては、ゲストOSの通信データをそのまま外部へ送信する機能(Bridge)やゲストOSのネットワークアドレスを統合して送信する機能(NAT:Network Address Translate)がある。また、ゲストOS間のみで通信する機能(Host Only network)も備えているが、本実施形態では外部への通信を前提としているので、この機能は設定されていない。
ゲストOS管理部33は、仮想化ソフトウェア7が備えるゲストOSの管理機能である。ゲストOSの起動や停止の管理からゲストOSの状態の管理まで、管理に必要な機能を備えている。また、ゲストOS管理部33は、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bから第1及び第2通信ハードウェア15a、15bの通信状態を取得し、通信経路制御部25へ提供する。
ホストOSアプリケーション9は、ホストOS3で動作するアプリケーションであり、このアプリケーションが外部のインターネット等と通信する際には、ホストOS3が提供する仮想ネットワークインターフェース21を使用する。
ゲストOS11aは、仮想化ソフトウェア7によって提供された仮想環境上で動作するゲストOSである。ゲストOS11a上では、このOS用に最適化されたゲストOSアプリケーション41aが動作し、その結果、異なる環境であるホストOS3を利用するユーザにもゲストOSアプリケーション41aの機能が提供される。
ゲストOS11bもゲストOS11aと同様に仮想化ソフトウェア7によって提供された仮想環境上で動作するゲストOSであり、ホストOS3やゲストOS11aでは提供できない異なるOS上に最適化されたゲストOSアプリケーション41bが動作している。
第1通信用ゲストOS13aは、通信用に最適化されたOSが導入されたゲストOSであり、第1通信ハードウェア15aに対応して設置され、第1通信ハードウェア15aの通信品質を含む通信状態を把握している。ここで、第1通信用ゲストOS13aは、第1通信ハードウェア15aに対応したカーネル51a、ルーティング部53a、暗号化モジュール55a、ドライバ57a等のソフトウェアを備えている。また、第1通信用ゲストOS13aには、第1通信ハードウェア15aを用いて通信するのに必要な個人情報(ID、パスワード)が設定されている。そして、仮想ネットワークインターフェース21から転送された通信データをルーティングする機能を備え、受信した通信データに必要な認証と暗号化を行った上で、認識している第1通信ハードウェア15aを経由して外部ネットワーク17へ通信する。
第2通信用ゲストOS13bは、第1通信用ゲストOS13aと同一の機能を備えているが、第2通信ハードウェア15bに対応している点が相違している。尚、本実施形態では通信ハードウェアが2つの場合を一例として説明しているが、通信ハードウェアが3つ以上であってもよい。その場合には、通信用ゲストOSも通信ハードウェアに対応して3つ以上設置される。
カーネル51aは、第1通信用ゲストOS13aにインストールされているOSの基本機能部である。ルーティング部53aや暗号化モジュール55a、ドライバ57aが導入されており、第1通信ハードウェア15aへ通信データを送信するにあたり必要な基本機能を提供する。尚、カーネル51bもカーネル51aと同一の機能を備えているが、第2通信ハードウェア15b用に最適化されている点が相違している。
ルーティング部53aは、仮想ネットワークインターフェース21から送られてきた通信データを、第1通信用ゲストOS13a用に接続された第1通信ハードウェア15aを転送先として送信する。これにより、仮想ネットワークインターフェース21を介して通信する各アプリケーションの通信データを、最終的に外部ネットワーク17へルーティングして通信できるようにしている。尚、ルーティング部53bもルーティング部53aと同一の機能を備えているが、第2通信ハードウェア15bを経由する点が相違している。
暗号化モジュール55aは、外部ネットワーク17へアクセスするにあたって必要なデータの暗号化を提供する。この暗号化は、SSLのようにデータを単純に分かりづらくするためのものや、第1通信ハードウェア15aにアクセスするために必須の暗号化等が該当する。尚、暗号化モジュール55bも暗号化モジュール55aと同一の機能を備えているが、第2通信ハードウェア15b用に最適化されている点が相違している。
ドライバ57aは、第1通信ハードウェア15aにアクセスするために、第1通信用ゲストOS13aに導入されたドライバソフトウェアである。このソフトウェアはデータ通信に必要な通信手段を提供すると共に、第1通信ハードウェア15aの状態など通信に必要なデータや付加情報を提供する。同様に、ドライバ57bは、第2通信ハードウェア15bにアクセスするために、第2通信用ゲストOS13bに導入されたドライバソフトウェアである。
第1通信ハードウェア15aは、3Gや無線LAN等の通信手段であり、この通信ハードウェア用に用意されたドライバソフトウェアを用いることによって各OSに通信を提供する。
第2通信ハードウェア15bは、第1通信ハードウェア15aと同一の機能を備えているが、第1通信ハードウェア15aとは異なる通信方式を備えている。
外部ネットワーク17は、インターネット等のユーザがサービスを受けるために必要なネットワークである。
[通信用ゲストOSによる初期化処理の手順]
次に、本実施形態に係る車載通信装置1の第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bによる初期化処理の手順を、図2のフローチャートを参照して説明する。
図2に示すように、まずステップS101において車載通信装置1が起動すると、ステップS102において仮想化ソフトウェア7が起動し、仮想環境上で動作するゲストOS11a、11bと第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bを起動させる。
次に、ステップS103において、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは、それぞれ第1及び第2通信ハードウェア15a、15bを確認し、自らが対応している通信ハードウェアを認識できたか否かを判定する。そして、認識できない場合には、ステップS104に進んで、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは接続を監視し、車載通信装置1に新たな通信ハードウェアが追加されたか否かを判定する。これはUSBのような取り外し自在な通信デバイスが追加されたか否かを判定するものである。ここで、新たな通信ハードウェアが追加されていない場合には継続して接続を監視し、新たな通信ハードウェアが追加された場合にはステップS103に戻る。
一方、ステップS103において通信ハードウェアを認識できた場合には、ステップS105に進んで、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bを使用するために必要な初期化を行う。具体的には、暗号化モジュール55a、55bとドライバ57a、57bを用いて第1及び第2通信ハードウェア15a、15bを初期化し、通信を開始する。
次に、ステップS106において、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは、データ転送用のルーティング設定をシステムに対して行う。これにより、ホストOS3が保有する仮想ネットワークインターフェース21から転送されてくる通信データを、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bを経由して外部ネットワーク17へ送信できるようになる。
次に、ステップS107において、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bの通信状態を把握してゲストOS管理部33からの状態問い合わせに備える。このとき、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bが通信可能であるか否かだけではなく、電波強度や通信速度等の通信品質が良好であるか否かについての情報も取得して把握する。
こうして第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bが、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bの通信状態を把握すると、本実施形態に係る通信用ゲストOSによる初期化処理を終了する。
[仮想ネットワークインターフェースの送信先の切り替え処理の手順]
次に、本実施形態に係る車載通信装置1による仮想ネットワークインターフェース21の送信先を切り替える処理の手順を、図3のフローチャートを参照して説明する。
この切り替え処理は、車載通信装置1がすでに通信を開始しており、外部ネットワーク17を経由して必要な通信データの送受信を行っているときに実行される。また、この切り替え処理では、通常は3G等の広いエリアの低速な通信を行い、特定のエリアのみで無線LANによる高速通信を行う場合を想定しており、エリアが変わって通信が変化した場合に対応するための処理である。したがって、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bに何らかの通信状態の変化が起きた場合に、この処理が実行される。
図3に示すように、まずステップS201において、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bのドライバ57a、57bは、それぞれ第1及び第2通信ハードウェア15a、15bを監視して通信状態を把握する。このとき、ドライバ57a、57bは、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bが通信可能であるか否かだけではなく、電波強度や通信速度等の通信品質が良好であるか否かについても把握する。
次に、ステップS202において、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bは、ゲストOS管理部33からドライバ57a、57bに通信状態の問い合わせが来たか否かを判定する。ここで、通信状態の問い合わせが来ていない場合にはステップS201に戻って最新の通信状態を保持し続け、問い合わせが来た場合にはステップS203へ進む。
ステップS203では、ドライバ57a、57bがゲストOS管理部33へ通信状態のデータを提供する。
次に、ステップS204において、ゲストOS管理部33が、通信経路制御部25から通信状態の問い合わせが来たか否かを判定する。そして、通信状態の問い合わせが来ていない場合にはステップS201に戻って最新の通信状態を保持し続け、問い合わせが来た場合にはステップS205へ進む。尚、本実施形態ではポーリングすることを想定しているが、搭載された車両の状態に合わせて必要な際に通信状態を取得するようにしてもよい。
ステップS205では、ゲストOS管理部33が、通信経路制御部25へ通信状態のデータを提供する。
次に、ステップS206において、通信経路制御部25は、第1通信ハードウェア15aの通信状態が第2通信ハードウェア15bの通信状態より良いか否かを判定する。そして、第1通信ハードウェア15aの通信状態が良い場合にはステップS207へ進み、第2通信ハードウェア15bの通信状態が良い場合にはステップS208へ進む。尚、本実施形態では通信ハードウェアが2つの場合を一例として説明しているが、3つ以上の場合には最も通信状態の良い通信ハードウェアを選択すればよい。
ステップS207では、通信経路制御部25が、仮想ネットワークインターフェース21のデフォルトのデータ送信先アドレスを第1通信用ゲストOS13aに設定する。
また、ステップS208では、通信経路制御部25が、仮想ネットワークインターフェース21のデフォルトのデータ送信先アドレスを第2通信用ゲストOS13bに設定する。
こうして、通信状態の良いほうの通信ハードウェアを使用できるように仮想ネットワークインターフェース21の送信先が設定されると、本実施形態に係る仮想ネットワークインターフェース21の送信先の切り替え処理を終了する。
[アプリケーションによる通信処理の手順]
次に、本実施形態に係る車載通信装置1のアプリケーションによる通信処理の手順を図4のフローチャートを参照して説明する。ただし、図4ではホストOSアプリケーション9が外部ネットワーク17と通信する場合を示しているが、ゲストOSアプリケーション41a、41bが外部ネットワーク17と通信する場合も同様な処理となる。
図4に示すように、まずステップS301において、ホストOSアプリケーション9はユーザにサービスを提供するために通信を開始し、ステップS302において通信するためにカーネル5が提供するネットワーク機能へアクセスして通信データを送信する。
次に、ステップS303において、カーネル5は、受け取ったホストOSアプリケーション9からの通信データを、自身にインストールされている仮想ネットワークインターフェース21へ送出する。
ステップS304において、仮想ネットワークインターフェース21は、論理ネットワーク23へ通信データを転送する。このとき、通信データの送信先は、通信経路制御部25によって指示されたアドレスになっている。すなわち、通信経路制御部25の指示により第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bのいずれかが通信データの送信先となる。
ステップS305において、第1通信用ゲストOS13aが、通信データを受信したか否かを判定する。そして、受信した場合には、ステップS306に進み、第1通信用ゲストOS13aのルーティング部53aが通信データを外部へ転送するための処理を行い、ステップS307において暗号化モジュール55aが通信データを暗号化する。この後、ステップS308において、ドライバ57aを用いて第1通信ハードウェア15aへ通信データを送信する。
一方、ステップS305において、第1通信用ゲストOS13aが、通信データを受信しなかった場合には、ステップS309に進み、第2通信用ゲストOS13bが通信データを受信する。
そして、ステップS310では、第2通信用ゲストOS13bのルーティング部53bが通信データを外部へ転送するための処理を行い、ステップS311において暗号化モジュール55bが通信データを暗号化する。この後、ステップS312において、ドライバ57bを用いて第2通信ハードウェア15bへ通信データを送信する。
こうして第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bのいずれかで通信データを送信するための処理が行われると、ステップS313において、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bのいずれかにより外部ネットワーク17へ通信データが送信される。これにより、ホストOSアプリケーション9が送信した通信データを、最終的に外部へ送信して本実施形態に係るアプリケーションによる通信処理を終了する。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る車載通信装置1では、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bに対応させて第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bを設けている。そして、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bの通信品質に基づいて通信ハードウェアを選択し、仮想ネットワークインターフェース21の通信データの送信先となる通信用ゲストOSを切り替えている。これにより、複数の通信ハードウェアの中から通信品質に応じて柔軟に通信を切り替えることができるので、常により良い通信ハードウェアを自動的に選択して通信することができる。
また、本実施形態に係る車載通信装置1では、仮想ネットワークインターフェース21が、1つのネットワークアドレスを保持し、送信先の切り替え機能を有するソフトウェアで構成されている。これにより、アプリケーションを通信仕様に関係なく設計することができる。また、アプリケーションは送信先の通信ハードウェアを意識することなく通信することができる。
さらに、本実施形態に係る車載通信装置1では、仮想環境を仮想化ソフトウェア7によって提供し、仮想化ソフトウェア7は仮想的なハードウェアをエミュレーションすることによって仮想環境を提供している。これにより、複数の通信用ゲストOSを動作させることができるので、複数の通信ハードウェアを切り替えて通信することができる。また、ゲストOSの追加、削除、更新を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る車載通信装置1では、第1及び第2通信用ゲストOS13a、13bが、それぞれルーティング部53a、53bと、暗号化モジュール55a、55bと、ドライバ57a、57bを有している。これにより、通信用ゲストOS毎に通信ハードウェア固有の暗号化方式や個人情報を扱うことができるので、通信ハードウェアの仕様に合わせて最適な機能を提供することができる。また、他の通信ハードウェアによる制限や影響を最小限に抑えることができるので、安定で高速な通信環境を提供することができる。さらに、通信用ゲストOSの間が完全に分離されているので、更新する際には必要な通信用ゲストOSのみを更新すればよい。また、新たな通信ハードウェアを追加、更新する場合も通信用ゲストOS同士が互いに影響を受けることなく更新できるので、システム更新による不具合や不安定化を防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る車載通信装置について図面を参照して説明する。尚、第1実施形態と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
[車載通信装置の構成]
図5は本実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態に係る車載通信装置61は、通信条件記憶部63と、通信条件判定部65をさらに備え、車両に搭載されたGPS67と、CAN69に接続されていることが、第1実施形態と相違している。
本実施形態の車載通信装置61は、車両の状態に応じて予め通信条件を設定しておき、車両の状態が通信条件を満たすか否かを判定することによって、通信データを送信する通信ハードウェアを選択する。
通信条件記憶部63は、移動体である車両が通信する際に、車両の状態に応じて第1及び第2通信ハードウェア15a、15bのいずれかを選択するための通信条件を記憶している。ここで、通信条件としては、車両に関する様々なパラメータを用いることが可能であるが、本実施形態では車両の「速度」と「位置(緯度、経度)」をパラメータとして利用する場合を一例として示す。
通信条件判定部65は、車両に搭載された各種センサーからの情報を取得し、車両の状態が通信条件を満たすか否かを判定して、通信データを外部ネットワーク17へ送信する通信ハードウェアを選択する。具体的には、GPS67とCAN69から車両の速度と位置を取得し、通信条件記憶部63に記憶された通信条件を取得する。そして、車両の状態が通信条件を満たすか否かを判定して、外部ネットワーク17へ送信するための通信ハードウェアとして第1及び第2通信ハードウェア15a、15bのいずれかを選択する。この判定結果は通信経路制御部25に送信されて仮想ネットワークインターフェース21の制御に使用される。
GPS(Global Positioning System)67は、車両に搭載され、車両の位置情報を取得するためのデバイスである。
CAN(Controller Area Network)69は、車両に搭載された車載ネットワークであり、車両情報を取得するためのデバイスである。本実施形態では、特に車両の状態として車両の速度を取得する。
次に、図6を参照して、通信条件記憶部63に記憶されている通信条件の一例を示す。図6に示すように、601は、車両の速度の判定条件であり、時速60km/hより高い場合のみが該当する条件分岐である。
602は、601が適合する場合に使用する通信ハードウェアを指定する条件である。すなわち、車両が60km/hより高い車速であれば、第1通信ハードウェア15aを使用することを定義する。
603は、「else if」文であり、601が適合せず、尚且つ新たな条件として車両の速度が0km/hの場合を指定する条件分岐である。
604は、603が適合する場合に使用する通信ハードウェアを指定する条件である。図6では、指定する通信ハードウェアが無いので、速度が0km/h(車両停止)のときには通信を行わないことを定義する。
605は、「else」文であり、これ以降の条件は601や603が成立しない場合に適用される。図6では車両の速度が0km/hより大きく、60km/h以下の場合に該当する。
606は、GPS67から取得した位置情報による条件の判定式である。()内は緯度、経度、半径を示している。ただし、図6では緯度と経度の値は、一例として「0」としている。尚、指定した半径は、対象の緯度、経度を中心として半径内が対称エリアとなり、このエリア内に車両が侵入した場合に有効となる条件を意味している。例えば、自宅ではプライベートな無線LAN等の通信手段を用いる場合や特定のエリア内だけで提供される狭域なサービス提供を利用する場合に、606の通信条件を指定する。
607は、車両が606のエリア内に進入したときに利用する通信ハードウェアを指定する条件であり、図6では第1通信ハードウェア15aを使用することを定義する。
608は、607が該当しないエリアに車両が位置する場合に適合する条件分岐である。
609は、608が適合する場合に使用する通信ハードウェアを指定する条件であり、図6では第2通信ハードウェア15bを使用することを定義する。ただし、第1及び第2通信ハードウェア15a、15bの両方を指定して、通信経路制御部25が通信状態の良いほうの通信ハードウェアを選択するようにしてもよい。
[通信条件判定部による通信ハードウェアの選択処理の手順]
次に、本実施形態に係る車載通信装置61の通信条件判定部65による通信ハードウェアの選択処理の手順を図7のフローチャートを参照して説明する。
図7に示すように、まずステップS401において、通信条件判定部65が起動すると、通信条件記憶部63から図6に示した通信条件を取得して初期化する。
次に、通信条件判定部65は、ステップS402においてGPS67から位置情報を取得し、ステップS403においてCAN69から車両の状態を示す車両情報を取得する。
ステップS404において、通信条件判定部65は、車両の状態を図6に示した通信条件により判定し、第1通信ハードウェア15aが選択されたか否かを判定する。
ここで、第1通信ハードウェア15aが選択された場合、すなわち図6の通信条件で車速が60km/hより高い場合と、車速が0km/hより高く60km/h以下で指定されたエリア内に車両が位置する場合には、ステップS405に進む。
ステップS405では、通信条件判定部65が、第1通信ハードウェア15aを使用対象の通信デバイスとして通信経路制御部25に通知して接続情報を送信し、本実施形態に係る通信ハードウェアの選択処理を終了する。
一方、ステップS404において、第1通信ハードウェア15aが選択されなかった場合、すなわち図6の通信条件で車速が0km/h以上で60km/h以下で指定されたエリア内に車両が位置しない場合には、ステップS406に進む。
ステップS406では、通信条件判定部65は、車両の状態を図6に示した通信条件により判定し、第2通信ハードウェア15bが選択されたか否かを判定する。
ここで、第2通信ハードウェア15bが選択されなかった場合、すなわち図6の通信条件で車速が0km/hの場合にはステップS407に進んで、通信条件に合致する通信ハードウェアなしと判定してステップS402に戻る。一方、第2通信ハードウェア15bが選択された場合、すなわち図6の通信条件で車速が0km/hより高く60km/h以下で指定されたエリア内に車両が位置しない場合には、ステップS408に進む。
ステップS408では、通信条件判定部65が、第2通信ハードウェア15bを使用対象の通信デバイスとして通信経路制御部25に通知して接続情報を送信し、本実施形態に係る通信ハードウェアの選択処理を終了する。
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る車載通信装置61では、車両の状態に応じて通信ハードウェアを選択するための通信条件を設定しておき、車両の状態が通信条件を満たすか否かを判定して通信ハードウェアを選択する。これにより、車両の状態に応じて適切な通信ハードウェアを選択して通信することができる。例えば、自宅ではプライベートな無線LANを利用し、特定のエリア内ではそのエリア特有の狭域なサービスを利用することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る車載通信装置について図面を参照して説明する。尚、第1及び第2実施形態と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
[車載通信装置の構成]
図8は本実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る車載通信装置81は、ハードウェア管理部83をさらに備えたことが第1及び第2実施形態と相違している。また、ホストOSアプリケーションの一例としてナビゲーションアプリケーション85がインストールされており、第2通信ハードウェア15bが追加され、それに伴って第2通信用ゲストOS13bが追加される場合を一例として説明する。
本実施形態の車載通信装置81では、通信ハードウェアが追加、更新された場合にその通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSを追加、更新する。これにより、通信ハードウェアの追加や更新を容易に行うことができるようにする。したがって、ユーザは新たな携帯電話やスマートフォンの買い替え、世代交代があった場合でも、大きなシステム更新を行うことなく対応することが可能になる。
ハードウェア管理部83は、USBのようなプラグインすることで機能する通信デバイスを監視するためのソフトウェアである。ハードウェア管理部83は、新たな通信ハードウェアが追加して接続されると、その通信ハードウェアの情報を取得して検知し、通信ハードウェアを使用するために必要な初期化を開始するトリガーを提供する。
ナビゲーションアプリケーション85は、ホストOSアプリケーションの中の1つのアプリケーションである。主にGUI(Graphical User Interface)を提供するとともにユーザへの情報提供、ユーザの判断を受け付けるアプリケーションとして機能する。
第2通信用ゲストOS13bは、本実施形態では外部の更新サーバに配置されている更新ソフトウェアとして提供されるが、機能は第1実施形態と同一である。したがって、更新後は仮想化ソフトウェア7によって、ゲストOS管理部33や論理ネットワーク23に接続される。
第2通信ハードウェア15bは、新たに接続された通信ハードウェアであり、ここではユーザの携帯電話やスマートフォン等の更新可能な通信ハードウェアのことを指している。ただし、更新とは通信ハードウェアの買い換えも含んでいる。
尚、本実施形態では、図1に記載されているゲストOS11a、11bは簡略化のため省略している。
[ハードウェア管理部による通信用ゲストOSの追加処理の手順]
次に、本実施形態に係る車載通信装置81による通信用ゲストOSの追加処理の手順を図9のフローチャートを参照して説明する。
図9に示すように、まずステップS501において、ユーザが新たな通信ハードウェアとして第2通信ハードウェア15bを購入して追加しようとする場合、ユーザは第2通信ハードウェア15bを接続する。
ステップS502において、ハードウェア管理部83は、システムに接続された第2通信ハードウェア15bを感知する。
ステップS503において、ハードウェア管理部83は、ナビゲーションアプリケーション85に第2通信ハードウェア15bのハードウェア情報を提供する。
ステップS504において、ナビゲーションアプリケーション85は、新たな通信ハードウェアが接続されたことをユーザに通知し、この通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSの存在の有無を更新サーバに確認するか否かをユーザに問い合わせる。ここで、ユーザが確認を希望しなければ、本実施形態に係る通信用ゲストOSの追加処理を終了する。
一方、ユーザが確認を希望した場合には、ステップS505に進んで、ナビゲーションアプリケーション85は外部ネットワーク17を通じて更新用サーバとの通信を開始する。
ステップS506において、ナビゲーションアプリケーション85は、追加された第2通信ハードウェア15bに対応した第2通信用ゲストOS13bが更新サーバ上に存在するか否かを確認する。
そして、第2通信用ゲストOS13bが更新サーバ上に存在した場合には、ステップS507へ進む。ステップS507では、ナビゲーションアプリケーション85が、第2通信用ゲストOS13bをダウンロードし、仮想化ソフトウェア7上にインストールして必要な初期設定を行って本実施形態に係る通信用ゲストOSの追加処理を終了する。
一方、第2通信用ゲストOS13bが更新サーバ上に存在しなかった場合には、ステップS508へ進んで、通信用ゲストOSが存在しなかったことをユーザへ通知して本実施形態に係る通信用ゲストOSの追加処理を終了する。
尚、本実施形態では、通信ハードウェアを追加する場合について説明したが、通信ハードウェアを更新する場合も同様の処理で対応することができる。
[第3実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る車載通信装置81では、通信ハードウェアの追加接続を検知すると、追加接続された通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSを追加して設定する。これにより、通信ハードウェアの追加、更新を容易に行うことができるので、通信方式の変更やアップデートにも柔軟に対応することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る車載通信装置について図面を参照して説明する。尚、第1〜第3実施形態と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
[車載通信装置の構成]
図10は本実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態に係る車載通信装置101では、通信ハードウェア15が1つのみであることが第1実施形態と相違している。また、第2通信用ゲストOS13bに変換モジュール103が導入されていることが相違している。
第1通信用ゲストOS13aは、暗号化モジュール55aが導入されており、通信ハードウェア15を用いて暗号化を行いながら外部ネットワーク17と通信することが可能である。
第2通信用ゲストOS13bは、変換モジュール103が導入されており、法人向けの特殊接続に対応するために必要な変換処理を行うことができる。ただし、変換モジュール103で行われる変換の中には、暗号化等も含まれるため、暗号化を行うことも可能である。
本実施形態に係る車載通信装置101では、仮想環境という閉じた環境を用いて複数の通信用ゲストOS13a、13bで異なる接続情報や個人情報(ユーザID、パスワード)を管理し、1つの通信ハードウェア15を用いて外部ネットワーク17と通信する。これにより、例えば家族それぞれの個人情報を別々の通信用ゲストOSで管理して通信回線は共有することができる。
また、複数の通信用ゲストOS13a、13bで複数の暗号化・プロトコルを管理し、セキュリティレベル毎に別の通信用ゲストOSで接続したり、特殊なプロトコルへ対応するための通信用ゲストOSを別に設けたりすることが可能となる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る車載通信装置について図面を参照して説明する。尚、第1〜第4実施形態と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
[車載通信装置の構成]
図11は本実施形態に係る車載通信装置の構成を示すブロック図である。図11に示すように、本実施形態に係る車載通信装置111は、ナビゲーションアプリケーション113が、通信マップ115を保持していることが第3実施形態と相違している。また、第3実施形態ではハードウェア管理部83を備えていたが、本実施形態では備えていない。
ナビゲーションアプリケーション113は、図8に示したナビゲーションアプリケーション85と同一の機能を備えているが、本実施形態では位置毎に適切な通信ハードウェアを記録した通信マップ115を保持している。
通信マップ115は、マップ上の位置毎に適切な通信ハードウェアを記録しており、適切な通信ハードウェアを選択するための情報や、選択した通信ハードウェアを接続するための接続情報を含んでいる。
ここで、第2通信ハードウェア15bが特定の通信エリアに限定された無線通信用のハードウェアであり、第2通信用ゲストOS13bが第2通信ハードウェア15bに最適化されたゲストOSであるとする。
この場合に、車両が対象の通信エリアに侵入すると、ナビゲーションアプリケーション113が通信マップ115を参照して第2通信ハードウェア15bを選択したほうが良いと判断する。そうすると、ナビゲーションアプリケーション113は、外部ネットワーク17を通じて更新サーバから第2通信用ゲストOS13bを取得し、通信用ゲストOSの追加指示をゲストOS管理部33へ通知して使用可能な状態にする。
このように本実施形態に係る車載通信装置111では、通信マップ115に基づいて通信用ゲストOSが必要となった場面でダウンロードして通信ハードウェアを切り替えるので、通信用ゲストOSの追加、更新を自動で行うことができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1、61、81、101、111 車載通信装置
3 ホストOS
5 カーネル
7 仮想化ソフトウェア
9 ホストOSアプリケーション
11a、11b ゲストOS
13a 第1通信用ゲストOS
13b 第2通信用ゲストOS
15a 第1通信ハードウェア
15b 第2通信ハードウェア
17 外部ネットワーク
21 仮想ネットワークインターフェース
23 論理ネットワーク
25 通信経路制御部
31 ネットワーク制御部
33 ゲストOS管理部
41a、41b ゲストOSアプリケーション
51a、51b カーネル
53a、53b ルーティング部
55a、55b 暗号化モジュール
57a、57b ドライバ
63 通信条件記憶部
65 通信条件判定部
67 GPS
69 CAN
83 ハードウェア管理部
85、113 ナビゲーションアプリケーション
103 変換モジュール
115 通信マップ

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、仮想環境上で動作するアプリケーションが外部ネットワークと無線通信する車載通信装置であって、
    前記外部ネットワークと無線通信する複数の通信ハードウェアと、
    前記複数の通信ハードウェアに対応して設置され、前記通信ハードウェアの通信品質を含む通信状態を把握する複数の通信用ゲストOSと、
    前記アプリケーションからの通信データを前記複数の通信用ゲストOSに送信する仮想ネットワークインターフェースと、
    前記通信用ゲストOSで把握されている前記通信ハードウェアの通信品質に基づいて、前記アプリケーションからの通信データを前記外部ネットワークへ送信する通信ハードウェアを選択し、前記仮想ネットワークインターフェースの通信データの送信先を、選択された通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSに切り替える通信経路制御部と
    を備えたことを特徴とする車載通信装置。
  2. 前記車両の状態に応じて前記通信ハードウェアを選択するための通信条件を記憶する通信条件記憶部と、
    前記通信条件記憶部に記憶された通信条件を取得し、前記車両の状態が前記通信条件を満たすか否かを判定して、前記アプリケーションからの通信データを前記外部ネットワークへ送信する通信ハードウェアを選択する通信条件判定部とをさらに備え、
    前記通信経路制御部は、前記通信条件判定部による判定結果に応じて前記仮想ネットワークインターフェースの通信データの送信先を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  3. 前記仮想ネットワークインターフェースは、1つのネットワークアドレスを保持し、送信先の切り替え機能を有するソフトウェアであることを特徴とする請求項1または2に記載の車載通信装置。
  4. 前記仮想環境は仮想化ソフトウェアによって提供され、前記仮想化ソフトウェアは仮想的なハードウェアをエミュレーションすることによって前記仮想環境を提供することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載通信装置。
  5. 前記通信用ゲストOSは、
    前記アプリケーションからの通信データを前記通信ハードウェアへ転送するルーティング部と、
    前記通信データを暗号化する暗号化モジュールと、
    前記通信ハードウェアに対応したドライバと
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載通信装置。
  6. 前記通信ハードウェアが追加して接続されたことを検知するハードウェア管理部をさらに備え、
    前記ハードウェア管理部によって前記通信ハードウェアの追加接続が検知されると、追加接続された通信ハードウェアに対応した通信用ゲストOSを追加して設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車載通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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