JP2015076492A - 光電変換膜および固体撮像装置 - Google Patents

光電変換膜および固体撮像装置 Download PDF

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慶祐 矢澤
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徹 沖野
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Yutaka Hirose
裕 廣瀬
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Abstract

【課題】可視光から波長2000nmの赤外光までの全ての波長の光に対して高い感度を有する光電変換膜の提供。【解決手段】光電変換膜106は、第8族、第11族、第13族、及び第16族の各元素を含む化合物半導体で構成されている。前記化合物半導体は、バンドギャップが、前記第11族元素のd軌道と前記第16族元素のp軌道とからなる価電子帯及び前記第8族元素のd軌道と前記第16族元素のp軌道とからなる第1のエネルギーバンドによって決まり、前記第1のエネルギーバンドの最も高いエネルギーは、前記第8族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなる第2のエネルギーバンドの最も低いエネルギーより低く、前記第13族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなる第3のエネルギーバンドが、前記第1のエネルギーバンドと前記第2のエネルギーバンドとの間のエネルギーギャップを埋める。【選択図】図3A

Description

本発明は光電変換膜およびそれを用いた固体撮像装置に関する。
従来、太陽電池や固体撮像素子を構成する光電変換膜に、化合物半導体が広く用いられている。
例えば、特許文献1には、可視光に対し高い吸収係数を有する材料であるCuInGa1−xSeを光電変換材料として用いた固体撮像装置が記載されている。
また、非特許文献1には、バンドギャップが0.6eVと小さく、可視光から波長2000nmの赤外光まで感度を有する材料として、CuFeSが報告されている。
また、特許文献2には、感度が高い固体撮像装置として、光電変換膜を半導体基板の上方に配置した積層型固体撮像装置が記載されている。
国際公開第2008/093834号 特許第4444371号公報
JOURNAL OF THE PHYSICAL SOCIETY OF JAPAN, Vol. 48, 1, JANUARY, 1980
しかしながら、上記の材料では、可視光から波長2000nmの赤外光までの全ての波長の光に対する感度が十分ではないという問題がある。
そこで本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、可視光から波長2000nmの赤外光までの全ての波長の光に対して高い感度を有する光電変換膜およびその光電変換膜を光電変換部に用いた固体撮像装置を提供することを目的とする。
開示される一態様に係る光電変換膜は、第8族元素と、第11族元素と、第13族元素と、第16族元素と、を含む化合物半導体で構成されている。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システムまたは集積回路で実現されてもよく、システムおよび集積回路の任意な組み合わせで実現されてもよい。
開示される光電変換素子によれば、バンドギャップがCuFeSと同程度に小さいため赤外光に対する感度を有し、かつ前記第13族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなるエネルギーバンドが、CuFeSの伝導帯内にある前述したエネルギーギャップを埋めるので、伝導帯が連続になり、波長300nmから600nmの可視光波長領域の吸収係数が増加する。その結果、可視光から波長2000nmの赤外光までの波長範囲の全域で高い感度を有する光電変換素子および固体撮像装置を提供することができる。
本実施形態に係る光電変換部の構造の一例を示す模式図である。 CuFeSのバンド構造を示す図である。 CuFeSの吸収係数のエネルギー依存性を示すグラフである。 本実施形態に係る光電変換部を構成する化合物半導体のバンド構造の一例を示す図である。 該化合物半導体の吸収係数のエネルギー依存性の一例を示す図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 画素の構成の一例を示す回路図である。 画素部の3画素分の領域の構造の一例を示す断面図である。 変形例に係る光電変換部の構造の一例を示す断面図である。 図7のA−B間のバンド構造の一例を示す図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の全体構成の一例を示すブロック図である。 画素の構成の一例を示す回路図である。 m行目の画素の駆動方法の一例を示したタイミングチャートである。 本実施形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 該固体撮像装置に適用される信号処理方法の一例を示す図である。 該固体撮像装置に適用される信号処理方法の他の一例を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、背景技術の欄において記載した光電変換素子に関し、以下の問題が生じることを見出した。
特許文献1に記載された材料であるCuInGa1−xSeは、可視光に対し高い吸収係数を有する反面、バンドギャップが1eVより大きく、波長1300nm以上の近赤外光に感度を持たない。また、CuInGa1−xSeの構成元素の一つであるSeは、環境に対する影響が問題視されている。
非特許文献1に記載された材料であるCuFeSは、伝導帯内にエネルギーギャップがあり、かつ、そのエネルギーギャップは価電子帯の最も高いエネルギーから3eV程度高いエネルギーを中心に存在する。具体的には、CuFeSは、波長300nmから600nmの波長領域において光吸収係数が小さくなる領域があるため、該波長領域における可視光に対する感度が小さくなる。
このように、上記の材料では、可視光から波長2000nmの赤外光までの光に対して高い感度を有する光電変換素子および固体撮像装置を構成することができないという問題がある。
このような問題を解決するために、開示される一態様に係る光電変換膜は、第8族元素と、第11族元素と、第13族元素と、第16族元素と、を含む化合物半導体で構成されている。
また例えば、前記化合物半導体は、バンドギャップが、前記第11族元素のd軌道と前記第16族元素のp軌道とからなる価電子帯、及び、前記第8族元素のd軌道と前記第16族元素のp軌道とからなる第1のエネルギーバンドによって決まり、前記第1のエネルギーバンドの最も高いエネルギーは、前記第8族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなる第2のエネルギーバンドの最も低いエネルギーより低く、前記第13族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなる第3のエネルギーバンドの最も低いエネルギーは、前記第1のエネルギーバンドの前記最も高いエネルギーより低く、前記第3のエネルギーバンドの最も高いエネルギーは、前記第2のエネルギーバンドの最も低いエネルギーより高くてもよい。
これにより、前記第13族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなるエネルギーバンドが、CuFeSの伝導帯内にある前述したエネルギーギャップを埋めるので、伝導帯が連続になり、波長300nmから600nmの可視光波長領域の吸収係数が増加する。その結果、可視光から波長2000nmの赤外光までの光に対して高い感度を有する光電変換素子および固体撮像装置を提供することができる。
また例えば、前記第11族元素は、Cu、Ag、Auのうち少なくとも一つを含んでもよく、前記第8族元素は、Fe、Ru、Osのうち少なくとも一つを含んでもよく、前記第13族元素は、Ga、In、Alのうち少なくとも一つを含んでもよく、前記第16族元素は、O、S、Se、Teのうち少なくとも一つを含んでもよい。
これにより、上記の元素の中から、前記化合物半導体を構成するための好適な元素を選択できる。
例えば、前記化合物半導体は、CuFe1−x−yInGa(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y<1)を含む材料で構成されていてもよく、前記CuFe1−x−yInGa(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y<1)を含む材料において、x+yは0.15以上、且つ、0.9以下であってもよい。
これにより、波長470nmの光に対する吸収係数を向上させ、可視光から波長2000nmの赤外光までの全ての波長の光に対して高い感度を得ることができる。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、固体撮像装置で実現されてもよい。
以下、実施形態に係る光電変換膜および固体撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(光電変換膜)
図1は、本実施形態に係る光電変換部100の構造の一例を示す模式図である。光電変換部100は、第1電極102と第2電極104との間に光電変換膜106を備えた構造を有する。このような構造は、従来の光電変換素子にも広く採用される一般的な構造の一例である。
まず、光電変換膜106を、例えば非特許文献1に記載されているCuFeSで構成した比較例について検討する。
図2Aは、非特許文献1に記載されているCuFeSのバンド構造を示す図であり、図2Bは、CuFeSの吸収係数のエネルギー依存性を示すグラフである。
図2Aに示されるように、CuFeSでは、Cuの3d軌道とSの3p軌道との結合よりなるエネルギーバンドの最も高いエネルギーが、価電子帯の最も高いエネルギーとなる。Feの3d軌道とSの3p軌道との結合よりなるエネルギーバンドの最も低いエネルギーが、伝導帯の最も低いエネルギーとなる。価電子帯の最も高いエネルギーと伝導帯の最も低いエネルギーとのエネルギー差がバンドギャップに対応する。CuFeSのバンドギャップの値は0.6eVであり、CuFeSで構成された光電変換膜は、可視光から波長2000nmまでの赤外光を吸収する。
しかし、CuFeSには、価電子帯の最も高いエネルギーから約3eV高いエネルギー領域、つまり伝導帯内において、エネルギーギャップが存在する。このエネルギーギャップは、Feの4s軌道とSの3p軌道との結合よりなるエネルギーバンドの最も低いエネルギーと、Feの3d軌道とSの3p軌道との結合よりなるエネルギーバンドの最も高いエネルギーとの差である。
CuFeSは、このエネルギーギャップにより、波長300nmから600nmの波長領域の光に対して光吸収係数が小さくなるため、CuFeSで構成された光電変換膜は、該波長領域における可視光に対する感度が小さくなる。
そこで、本発明者らは、可視光から波長2000nmまでの赤外光を吸収することができ、かつ、伝導帯内にエネルギーギャップが存在しない材料を鋭意検討した結果、そのような材料として、第8族元素と、第11族元素と、第13族元素と、第16族元素とを含む化合物半導体に到達した。
図3Aは、本実施形態に係る光電変換膜106を構成する化合物半導体のバンド構造の一例を示す図である。図3Bは、該化合物半導体の吸収係数のエネルギー依存性の一例を示す図である。
該化合物半導体は、第11族元素の一例であるCu、第8族元素の一例であるFe、および第16族元素の一例であるSに加えて、さらに第13族元素の一例であるIn及びGaのうちの少なくとも一方を含む。In及びGaはそれぞれ3価の金属であり、同じく3価の金属であるFeと置換して固溶し、CuFe1−x−yInGa(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y<1)となる。
In、Gaが3価金属サイトに入ると、3価金属サイトの金属はSと結合するため、In−SおよびGa−S結合が生じる。このIn−SおよびGa−S結合は、Inの5s軌道とSの3p軌道との結合によるエネルギーバンドと、Gaの4s軌道とSの3p軌道との結合によるエネルギーバンドを生成する。
Inの5s軌道とSの3p軌道との結合によるエネルギーバンドの最も低いエネルギーは、Cuの3d軌道とSの3p軌道との結合よりなる価電子帯の最も高いエネルギーより約1.5eV高い。Gaの4s軌道とSの3p軌道との結合によるエネルギーバンドの最も低いエネルギーは、該価電子帯の最も高いエネルギーより約2.5eV高い。そして、これらのエネルギーバンドの最も高いエネルギーはそれぞれ、Feの4s軌道とSの3p軌道との結合よりなるエネルギーバンドの最も低いエネルギーより高い。
従って、In及びGaの何れから生成される上記のエネルギーバンドも、CuFeSの伝導帯内にある前述したエネルギーギャップを埋める。その結果、伝導帯が連続になり、波長300nmから600nmの可視光波長領域の吸収係数が増加するため、可視光波長から2000nmの広範な波長範囲において、高い感度を有する光電変換膜を実現できる。つまり、該化合物半導体は、In又はGaの少なくとも一方を含んでいれば良く、必ずしも両方含んでいる必要はない。
また、光電変換膜106を構成する化合物半導体は、第8族元素として、Feの代わりに、RuまたはOsを用いても良い。第13族元素として、InやGaの代わりにAlを用いても良い。第16族元素として、Sの代わりに、O、Se、またはTeを用いても良い。
また、光電変換膜106を構成する化合物半導体は、特には、その組成が、CuFe1−x−yInGa、0.15≦x+y≦0.9であってもよい。このような組成に制御された化合物半導体によれば、波長470nmの光に対する吸収係数が1.5倍になり、可視光から波長2000nmの赤外光に対して高い感度が得られる。
(固体撮像装置の構成)
次に、本実施形態に係る固体撮像装置について説明する。
図4は、固体撮像装置402の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
固体撮像装置402は、複数の画素522が行列状に配列された画素部404と、画素部404の各行に制御信号を送る行信号駆動回路406a及び406bと、画素部404の各列に対応する増幅機能とフィードバック機能とを有するフィードバック回路408と、画素部404の各列に配置された列アンプとノイズキャンセラとを有するノイズキャンセル回路410と、水平駆動回路412と、出力段アンプ414とを備える。
フィードバック回路408は、画素部404からの出力信号を受け取り、かつ、画素部404に該出力信号に応じたフィードバック信号を送るため、信号の流れの方向は画素部404及びフィードバック回路408間において双方向となる。画素部404には、例えば、約1000万の画素が行列状に配列されている。
図5は、画素522の構成の一例を示す回路図である。図5には、画素522とともに、フィードバック回路408の一例であるフィードバックアンプ回路514が示されている。
画素部404において、複数の画素522が、例えばm行n列(m、nはともに自然数)のマトリクス状に配置されている。フィードバックアンプ回路514は、列ごとに配置されている。フィードバックアンプ回路514と画素522とは、列信号線512および帰還線516で接続される。
画素522は、光電変換部502と、FD(フローティングディフュージョン)部630と、増幅トランジスタ632と、リセットトランジスタ634と、選択トランジスタ510と、を備える。
光電変換部502は、入射光を光電変換することにより、入射光量に応じた信号電荷を生成する。
選択トランジスタ510は、ソース端子が増幅トランジスタ632のソース端子に接続され、ドレイン端子が列信号線512に接続されている。
リセットトランジスタ634は、ソース端子がFD部630に接続され、ドレイン端子が帰還線516に接続されている。
列毎に配置されたフィードバックアンプ回路514は、反転入力が列信号線512に接続され、非反転入力が固定電圧に接続され、出力が帰還線516に接続され、画素522からの信号を反転増幅して得られるフィードバック信号を出力する。
この回路構成では、FD部630に蓄積された信号電荷をリセットトランジスタ634によってリセットする際に、フィードバックアンプ回路514を介してリセットトランジスタ634のドレイン端子に出力信号に応じたフィードバック信号を供給する。その結果、リセットトランジスタ634の熱ノイズに起因するkTCノイズが抑制される。
図6は、画素部404の3画素分の領域の構造の一例を示す断面図である。図6を用いて、画素部404の断面構造について説明する。
入射光の入射側から順に、SiNよりなる保護膜612があり、保護膜612下には、可視光及び赤外光を透過するITO(Indium Tin Oxide)よりなる上部電極614が、画素部404の全面にわたって形成されている。なお、上部電極614は、金属薄膜で構成され、かつ隣り合う画素の境界上にのみ格子状に配置されていてもよい。
上部電極614の下に、CuFe1−x−yInGa(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y<1)を含む材料で構成される光電変換膜616が形成されている。
光電変換膜616の下にはAlよりなる下部電極622が形成されている。下部電極622は、平坦化された厚さ約100nmの絶縁膜624上に形成されている。各下部電極622は約0.2μmの間隔で分離されている。
上部電極614、下部電極622、及び、光電変換膜616が光電変換部502を構成する。上部電極614、下部電極622、及び、光電変換膜616は、それぞれ、図1に示される第2電極104、第1電極102、及び、光電変換膜106に対応する。
下部電極622には配線層628が接続されている。配線層628は、コンタクトプラグ629を介して、FD部630と電気的に接続されている。FD部630は、コンタクトプラグ629及び配線層628を介して、増幅トランジスタ632のゲート電極に接続されている。さらにFD部630は、リセットトランジスタ634のソース部と領域を共有し、電気的に接続されている。増幅トランジスタ632、リセットトランジスタ634、図示されてはいないが同一画素内に形成されている選択トランジスタ、及び、FD部630は全て同一のシリコン基板636上に形成されたP型のウェル638内に形成されている。
各トランジスタは、例えば、SiOよりなるシャロウトレンチ分離(STI)領域640によって電気的に分離されている。また、ウェル638と下部電極622との間には1以上の層間絶縁層625が配置されている。
上記の構成にすることにより、可視光波長から2000nmの広範な波長範囲で、高い感度を有する積層型の固体撮像装置を実現できる。さらなる感度向上のために、各画素上にマイクロレンズをさらに備えてもよい。
なお、コンタクトプラグ629は銅やタングステンからなる金属又は半導体材料で構成される。コンタクトプラグ629を半導体材料で構成する場合、当該半導体材料の導電型は、FD部630の導電型と同一であってもよい。
(光電変換部の変形例)
図7は、変形例に係る光電変換部502aの構造の一例を示す断面図である。光電変換部502aは、光電変換部502に、上部ブロッキング膜702及び下部ブロッキング膜704を追加して構成される。
以下では、光電変換膜616で発生した正孔を信号電荷として用いる場合の、上部ブロッキング膜702及び下部ブロッキング膜704の一例について詳細に説明する。
上部ブロッキング膜702は、上部電極614と光電変換膜616との間に設けられる、上部電極614から光電変換膜616への正孔の注入を阻止する。下部ブロッキング膜704は、光電変換膜616と下部電極622との間に設けられ、下部電極622から光電変換膜616への電子の注入を阻止する。
上部電極614から光電変換膜616への正孔の注入を阻止するために、上部ブロッキング膜702のイオン化エネルギーは光電変換膜616のイオン化エネルギーより大きい必要がある。従って、上部ブロッキング膜702は、例えばSiO、GeO、MgO、AlO、ZrO、HfO、YO、LaO、AlN、ZnO、TiO、CeOなどの材料で構成されてもよい。
下部電極622から光電変換膜616への電子の注入を阻止するために、下部ブロッキング膜704の電子親和力は光電変換膜616の電子親和力より小さい必要がある。従って、下部ブロッキング膜704は、例えばSiO、GeO、MgO、AlO、ZrO、HfO、YO、LaO、AlN、NiO、CoO、FeO、MnOなどの材料で構成されてもよい。
光電変換膜616において光電変換で発生した電子を上部電極に排出するために、上部ブロッキング膜702の電子親和力は光電変換膜616の電子親和力より大きくてもよい。従って、上部ブロッキング膜702は、例えばZnO、TiO、CeOなどの材料で構成されてもよい。
光電変換膜616の光電変換で発生した正孔を下部電極に排出するために、下部ブロッキング膜704のイオン化エネルギーは光電変換膜616のイオン化エネルギーより小さくてもよい。従って、下部ブロッキング膜704は、例えばNiO、CoO、FeO、MnOなどの材料で構成されてもよい。
図8は、図7のA−B間のバンド構造の一例を示す図である。上部ブロッキング膜702の禁制帯により、上部電極614から光電変換膜616への正孔の注入が抑制される。また、下部ブロッキング膜704の禁制帯により、下部電極622から光電変換膜616への電子の注入が抑制される。
この構成により、暗時に光電変換膜616に流れる電流が小さくなるため、暗電流をより抑えることができる。下部ブロッキング膜704のキャリア濃度を1017/cm以下にすることによって、隣接画素間に流れる電流を抑制でき、混色を抑えることができる。
光電変換部は、必ずしも上部ブロッキング膜702及び下部ブロッキング膜704を両方備えている必要はない。上部ブロッキング膜702及び下部ブロッキング膜704のうちいずれかを備えることにより、暗電流を抑制する効果が得られる。
上記では、光電変換膜616で発生した電荷のうち正孔を信号電荷として用いる場合について説明したが、電子を信号電荷として用いてもよい。電子を信号電荷として用いる場合、上部ブロッキング膜702及び下部ブロッキング膜704は、正孔を信号電荷として用いる場合とは逆の特性を持つ膜体で構成される。
つまり、信号電荷が電子である場合、上部ブロッキング膜702の電子親和力は、光電変換膜616の電子親和力より小さくてもよく、また、上部ブロッキング膜702のイオン化エネルギーは、光電変換膜616のイオン化エネルギーより小さくてもよい。また、下部ブロッキング膜704のイオン化エネルギーは、光電変換膜616のイオン化エネルギーより大きくてもよく、下部ブロッキング膜704の電子親和力は、光電変換膜616の電子親和力より大きくてもよい。
(画素の回路構成の変形例)
図9は、本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の全体構成の一例を示すブロック図である。図9に記載された固体撮像装置902は、半導体基板上に複数の画素920が行列状に配置された画素部904と、行信号駆動回路906aおよび906bと、列毎に配置された列アンプ回路908と、各列に配置された相関二重サンプリング(CDS)回路などを含むノイズキャンセル回路910と、水平駆動回路912と、出力段アンプ914とを備える。
図10は、画素920の構成の一例を示す回路図である。画素部904において、例えばm行n列のマトリクス状に、複数の画素920が配置されている。画素920は、光電変換部502と、FD部630と、増幅トランジスタ632と、選択トランジスタ510と、リセットトランジスタ634とを備える。
光電変換部502は、例えば図7に示されるように、上部電極614と、上部ブロッキング膜702と、光電変換膜616と、下部ブロッキング膜704と、下部電極622とを有し、光電変換膜616において入射光を光電変換することにより、入射光量に応じた信号電荷を生成する。
選択トランジスタ510は、ソース端子が増幅トランジスタ632のソース端子に接続され、ドレイン端子が列信号線1012に接続されている。選択トランジスタ510は、増幅トランジスタ632で検出された信号を列信号線1012へ伝達するか否かを制御する。
リセットトランジスタ634は、ソース端子がFD部630に接続され、ドレイン端子が列信号線1012に接続されている。
列信号線1012の一端は、スイッチSW2および負荷トランジスタ1014を介して電源電位供給回路VDDに接続されている。列信号線1012の他端は、スイッチSW4を介して後段の列アンプ回路908等に接続されている。列信号線1012の電位はスイッチSW4を介して後段の列アンプ回路908へと出力される。
負荷トランジスタ1014のゲート端子には一定の電圧が印加されている。電源電位供給回路VDDと負荷トランジスタ1014とは定電流源として動作する。増幅トランジスタ632のドレイン端子は、電源線1016に接続されている。電源線1016の一端は、スイッチSW1を介して電源電位供給回路VDDと接続されている。電源線1016の他端は、スイッチSW3を介して接地電位供給回路と接続されている。
電源線1016および列信号線1012は画素部904の列毎に設けられている。ここでは、電源線1016および列信号線1012は、画素920を含む第n列に属する複数の画素に対し、共通に接続されている。
選択トランジスタ510のゲート端子には選択トランジスタ制御線1018が接続され、リセットトランジスタ634のゲート端子にはリセットトランジスタ制御線1020が接続されている。選択トランジスタ制御線1018およびリセットトランジスタ制御線1020は画素部404の行ごとに設けられている。ここでは、選択トランジスタ制御線1018およびリセットトランジスタ制御線1020は、画素920を含むm行に属する複数の画素に対し、共通に接続されている。
なお、固体撮像装置902では、画素920を構成するトランジスタはNMOSトランジスタであるとしたが、制御信号の極性を反転することにより、画素920をPMOSトランジスタで構成してもよい。
図11は、図10に示した画素920を含むm行目の画素の駆動方法の一例を示したタイミングチャートである。
スイッチSW1に制御信号S1が印加される。スイッチSW2に制御信号S2が印加される。スイッチSW3に制御信号S3が印加される。スイッチSW4に制御信号S4が印加される。各制御信号がハイレベルのとき、スイッチがONして導通状態になる。制御信号がローレベルのとき、スイッチがOFFして非導通状態になる。
選択トランジスタ制御線1018を介して選択トランジスタ510のゲート端子に制御信号S1018が印加される。リセットトランジスタ制御線1020を介してリセットトランジスタ634のゲート端子に制御信号S1020が印加される。
時刻t1では、光電変換部502で生成された信号電荷量に応じた画素信号が、列信号線1012を介して出力されている。制御信号S1およびS4はハイレベルであるため、スイッチSW1およびSW4は導通状態である。制御信号S2およびS3はローレベルであるため、スイッチSW2およびSW3は非導通状態である。また、制御信号S1018はハイレベルであるため、選択トランジスタ510は導通状態である。制御信号S1020はローレベルであるため、リセットトランジスタ634は非導通状態である。このとき、列信号線1012の電位S1012は、光電変換部502で生成された信号電荷量に応じた画素信号を示している。
時刻t2において、FD部630のリセットが開始される。このとき、制御信号S1、S2、S3およびS4は全て反転する。すなわち、制御信号S1およびS4はローレベルとなるため、スイッチSW1およびSW4は非導通状態になる。制御信号S2およびS3はハイレベルとなるため、スイッチSW2およびSW3は導通状態となる。制御信号S1020はハイレベルとなるため、リセットトランジスタ634は導通状態となる。制御信号S1018は、ハイレベルとローレベルとの中間の電位となるため、選択トランジスタ510は増幅トランジスタ632の負荷となる。
その結果、増幅トランジスタ632と選択トランジスタ510とは、いわゆるカスコードアンプを構成する。カスコードアンプでは、増幅トランジスタ632単独でアンプを形成するより利得を大きくできることが知られている。さらにこのカスコードアンプは、リセットトランジスタ634により出力と入力とを短絡されている。このとき、列信号線1012の電位S1012は、負荷トランジスタ1014と、この入力と出力とを短絡されたカスコードアンプにより決定される。
時刻t3において、制御信号S1020はハイレベルから徐々に降下し始める。このように、制御信号S1020をゆっくりと連続的に変化させ、制御信号S1020はテーパ形状に低下する。その結果、リセットトランジスタ634に発生する熱ノイズの帯域を下げ、カスコードアンプが追従できるようにすることによって、高いノイズ低減効果が得られる。
時刻t4において、列信号線1012の電位S1012は、更に降下し始める。これは、リセットトランジスタ634のゲート電極とFD部630とのカップリング容量により制御信号S1020の電位に列信号線1012の電位S1012が追従するためである。
時刻t5において、S1020がローレベルになることによって、FD部630のリセットが完了する。リセット後のFD部630の電位に応じたリセット信号が、列信号線1012を介して出力される。このとき、制御信号S1、S2、S3およびS4は全て反転する。すなわち、制御信号S1およびS4はハイレベルとなるため、スイッチSW1およびSW4は導通状態になる。制御信号S2およびS3はローレベルとなるため、スイッチSW2およびSW3は非導通状態となる。また、制御信号S1018はハイレベルであるため、選択トランジスタ510は導通状態である。制御信号S1020はローレベルであるため、リセットトランジスタ634は非導通状態である。このとき、列信号線1012の電位S1012は、リセット後のFD部630の電位に応じたリセット信号を示している。
時刻t6において、制御信号S1018がローレベルとなるため、画素920を含むm行目の画素からの画素信号およびリセット信号の読み出しが完了する。時刻t6以降、画素920を含むm行目の画素においては、光電変換部502で生成された信号電荷がFD部630に蓄積されていき、次の画素信号の読み出しに備える。その間、m+1行目など、m行目以外の行について、同様な駆動によって、m行目以外の行の画素から画素信号およびリセット信号が順次読み出される。
このように、FD部630のリセットの際、選択トランジスタ510のゲート端子にハイレベルとローレベルの中間の電位を印加することで、利得を増大させ、各画素の有するトランジスタが3つである場合であっても効果的にkTCノイズを低減できる。
(信号処理方法)
本実施形態に係る固体撮像装置の信号処理方法は、図12に示されるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)及び近赤外(IR)の4画素で構成される画素群1204を1単位とする固体撮像装置1218に関して解像度信号と色信号とを処理する。画素1202の信号は、垂直シフトレジスタ1206により行毎に選択されて、垂直信号線1208を通して行メモリ1210に転送される。その行メモリ1210内の信号は、水平シフトレジスタ1212により順次選択され、画素単位の信号が水平信号線1214に転送された後に出力アンプ1216から出力される。
図13は、本実施形態に係る解像度信号の処理方法を示す図である。図13に示されるように、信号処理装置1302は、固体撮像装置1218が出力する画素信号からレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)のフィルタの画素の解像度信号および色信号を生成する。そして、画素群1204の近赤外(IR)フィルタの画素の解像度信号を、同じ画素群1204の近赤外(IR)フィルタの対角にあるグリーン(G)フィルタの画素の解像度信号で置き換える。
このようにすれば、可視光によるカラー撮像の際に近赤外(IR)フィルタの画素における黒キズの発生が無くなるため、近赤外(IR)フィルタの画素の解像度信号が向上する。また、非可視光フィルタを有する画素の周辺で解像度の変化が少ない場合には、隣接する画素の情報を最も忠実に再現でき、解像度信号の向上により高画質を実現することができる。
図14は、本実施形態に係る色信号の処理方法を示す図である。図14に示されるように、信号処理装置1302は、画素群1204の近赤外(IR)フィルタの画素の色信号を、同じ画素群1204の近赤外(IR)フィルタの対角にあるグリーン(G)フィルタの画素の色信号で置き換える。
このようにすれば、可視光によるカラー撮像の際に近赤外(IR)フィルタの画素における黒キズの発生が無くなるため、近赤外(IR)フィルタの画素での色信号が向上する。特に非可視光フィルタを有する画素の周辺で色の変化が少ない場合には、隣接する画素の情報を最も忠実に再現でき、解像度信号の向上により高画質を実現することができる。
なお、固体撮像装置1218が出力する画素信号からレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)のフィルタの画素の解像度信号を生成するには、例えば、レッド(R)の場合は、可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号である「レッド(R)+近赤外(IR)」から非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号である「近赤外(IR)」を差し引くことでレッド(R)を導出して、レッド(R)を解像度信号とすれば良い。
また、色信号を生成するには、例えば、レッド(R)の場合は、可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号である「レッド(R)+近赤外(IR)」から非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号である近赤外(IR)を差し引くことでレッド(R)を導出して、レッド(R)を色信号とすれば良い。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る光電変換膜及び固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
開示される光電変換膜及び固体撮像装置は、例えばデジタルカメラ、携帯情報端末などにおける撮像装置に広く利用できる。
100 光電変換部
102 第1電極
104 第2電極
106 光電変換膜
402 固体撮像装置
404 画素部
406a 行信号駆動回路
408 フィードバック回路
410 ノイズキャンセル回路
412 水平駆動回路
414 出力段アンプ
502、502a 光電変換部
510 選択トランジスタ
512 列信号線
514 フィードバックアンプ回路
516 帰還線
522 画素
612 保護膜
614 上部電極
616 光電変換膜
622 下部電極
624 絶縁膜
625 層間絶縁層
628 配線層
629 コンタクトプラグ
630 FD部
632 増幅トランジスタ
634 リセットトランジスタ
636 シリコン基板
638 ウェル
640 STI領域
702 上部ブロッキング膜
704 下部ブロッキング膜
902 固体撮像装置
904 画素部
906a 行信号駆動回路
908 列アンプ回路
910 ノイズキャンセル回路
912 水平駆動回路
914 出力段アンプ
920 画素
1012 列信号線
1014 負荷トランジスタ
1016 電源線
1018 選択トランジスタ制御線
1020 リセットトランジスタ制御線
1202 画素
1204 画素群
1206 垂直シフトレジスタ
1208 垂直信号線
1210 行メモリ
1212 水平シフトレジスタ
1214 水平信号線
1216 出力アンプ
1218 固体撮像装置
1302 信号処理装置

Claims (21)

  1. 第8族元素と、第11族元素と、第13族元素と、第16族元素と、を含む化合物半導体で構成されている
    光電変換膜。
  2. 前記化合物半導体は、
    バンドギャップが、前記第11族元素のd軌道と前記第16族元素のp軌道とからなる価電子帯、及び、前記第8族元素のd軌道と前記第16族元素のp軌道とからなる第1のエネルギーバンドによって決まり、
    前記第1のエネルギーバンドの最も高いエネルギーは、前記第8族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなる第2のエネルギーバンドの最も低いエネルギーより低く、
    前記第13族元素のs軌道と前記第16族元素の前記p軌道とからなる第3のエネルギーバンドの最も低いエネルギーは、前記第1のエネルギーバンドの前記最も高いエネルギーより低く、
    前記第3のエネルギーバンドの最も高いエネルギーは、前記第2のエネルギーバンドの最も低いエネルギーより高い
    請求項1に記載の光電変換膜。
  3. 前記第11族元素は、Cu、Ag、Auのうち少なくとも一つを含む
    請求項1又は2に記載の光電変換膜。
  4. 前記第8族元素は、Fe、Ru、Osのうち少なくとも一つを含む
    請求項1から3のいずれかに記載の光電変換膜。
  5. 前記第13族元素は、Ga、In、Alのうち少なくとも一つを含む
    請求項1から4のいずれかに記載の光電変換膜。
  6. 前記第16族元素は、O、S、Se、Teのうち少なくとも一つを含む
    請求項1から5のいずれかに記載の光電変換膜。
  7. 前記化合物半導体は、CuFe1−x−yInGa(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y<1)を含む材料で構成されている
    請求項1から6のいずれかに記載の光電変換膜。
  8. 前記CuFe1−x−yInGa(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y<1)を含む材料において、x+yは0.15以上、且つ、0.9以下である
    請求項7に記載の光電変換膜。
  9. 行列状に配置された複数の画素を備える固体撮像装置であって、
    半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に、前記画素毎に形成されており、隣接する前記画素と電気的に分離された下部電極と、
    前記下部電極の上方に形成され、光を信号電荷に光電変換する、請求項1から8のいずれかに記載の光電変換膜と、
    前記光電変換膜の上方に形成された上部電極と、
    前記半導体基板に、前記画素毎に形成され、対応する画素の前記下部電極にコンタクトプラグを介して電気的に接続されており、前記光電変換膜により光電変換された前記信号電荷を蓄積するフローティングディフュージョン部と、
    前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセットトランジスタと、
    前記フローティングディフュージョン部に蓄積されている前記信号電荷を増幅する増幅トランジスタと、
    前記リセットトランジスタの動作時のノイズを抑圧する回路と、を備える、
    固体撮像装置。
  10. 前記信号電荷は、前記フローティングディフュージョン部の導電型を担う多数キャリアとは反対極性である
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  11. 前記コンタクトプラグが半導体材料で構成されている
    請求項9又は10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記コンタクトプラグの導電型は、前記フローティングディフュージョン部の導電型と同一である
    請求項11に記載の固体撮像装置。
  13. 前記信号電荷が正孔であって、
    前記下部電極と前記光電変換膜との間に、下部ブロッキング膜を備え、
    前記下部ブロッキング膜の電子親和力は、前記光電変換膜の電子親和力より小さく、
    前記下部ブロッキング膜のイオン化エネルギーは、前記光電変換膜のイオン化エネルギーより小さい
    請求項9から12のいずれかに記載の固体撮像装置。
  14. 前記信号電荷が正孔であって、
    前記光電変換膜と前記上部電極との間に、上部ブロッキング膜を備え、
    前記上部ブロッキング膜のイオン化エネルギーは、前記光電変換膜のイオン化エネルギーより大きく、
    前記上部ブロッキング膜の電子親和力は、前記光電変換膜の電子親和力より大きい
    請求項9から13のいずれかに記載の固体撮像装置。
  15. 前記信号電荷が電子であって、
    前記下部電極と前記光電変換膜との間に、下部ブロッキング膜を備え、
    前記下部ブロッキング膜のイオン化エネルギーは、前記光電変換膜のイオン化エネルギーより大きく、
    前記下部ブロッキング膜の電子親和力は、前記光電変換膜の電子親和力より大きい
    請求項9から12のいずれかに記載の固体撮像装置。
  16. 前記信号電荷が電子であって、
    前記光電変換膜と前記上部電極との間に、上部ブロッキング膜を備え、
    前記上部ブロッキング膜の電子親和力は、前記光電変換膜の電子親和力より小さく、
    前記上部ブロッキング膜のイオン化エネルギーは、前記光電変換膜のイオン化エネルギーより小さい
    請求項9から12のいずれか、又は、請求項15に記載の固体撮像装置。
  17. 前記下部ブロッキング膜のキャリア濃度は、1017/cm以下である
    請求項9から16のいずれかに記載の固体撮像装置。
  18. 前記上部電極が透明電極、または、金属薄膜からなる
    請求項9から17のいずれかに記載の固体撮像装置。
  19. 前記上部電極は、前記画素の境界上にのみ、格子状に配置されている
    請求項9から17のいずれかに記載の固体撮像装置。
  20. 前記半導体基板上に画素を選択する選択トランジスタと、
    前記画素内の前記増幅トランジスタのドレインと接続された電源線と、
    前記画素内の前記選択トランジスタのソースと接続された列信号線と、
    前記画素内の前記リセットトランジスタのドレインと接続された帰還線と、
    前記列信号線に入力が接続され、前記帰還線に出力が接続されたフィードバックアンプ回路と、をさらに備える
    請求項9から19のいずれかに記載の固体撮像装置。
  21. 前記半導体基板上に画素を選択する選択トランジスタと、
    前記画素内の前記増幅トランジスタのドレインと接続された電源線と、
    前記画素内の前記選択トランジスタのソース、および、前記リセットトランジスタのドレインに接続された列信号線と、をさらに備え、
    前記電源線の一端は、第1のスイッチを介して電源に接続され、
    前記列信号線の一端は、第2のスイッチを介して負荷トランジスタに接続され、
    前記電源線の他端は、第3のスイッチを介して接地され、
    前記列信号線の他端は、第4のスイッチを介して後段の回路と接続されている
    請求項9から19のいずれかに記載の固体撮像装置。
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