JP2015075675A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の焦点距離が異なる光学系に対応する複数の撮像素子から、視点移動が連続する合焦画像を取得すること【解決手段】異なる焦点距離を有し、それぞれが被写体の光学像を形成する複数の光学系A〜Dの一つに対応し、前記複数の撮像素子のそれぞれが合焦状態となるように前記複数の光学系の一部を駆動するAF/AE評価部29、駆動制御部31、駆動部32と、前記複数の撮像素子の出力から複数の異なる焦点距離の合焦画像を表す複数の第1の画像信号を生成する画像処理部25と、前記複数の第1の画像信号に基づいて、前記複数の光学系のそれぞれの光軸を仮想的な光軸に一致させた場合の複数の第2の画像信号を生成する多眼画像処理部26と、を有する。【選択図】図7
Description
本発明は、複数の光学系を有する撮像装置に関する。
特許文献1は、画角の異なる短焦点のレンズユニットと長焦点のレンズユニットを配置し、被写体の同じ部分を撮像する撮像装置を提案している。即ち、短焦点レンズに対応した撮像素子により広角の画像を取得し、長焦点レンズに対応した撮像素子により望遠の画像を取得する。光学系は単焦点でよいので、光学系を小型化することが実現できる。短焦点の画像の一部を切り出す電子ズームにより長焦点の画像の画角と接続し、さらに単焦点の画像を切り出したときの画像の中心が長焦点の画像の中心の画像と一致するように画面に対して非対称な切り出しを行うことで視点移動の少ない変倍を可能にしている。
特許文献2は、画角の異なる単焦点のレンズユニットを複数配置し、画角が同じ複数の撮像素子からの画像を合成して一つの画像を出力し、画角が異なるレンズユニットを切り替えたときの視点の変化が目立たないようにする撮像装置を提案している。
しかしながら、特許文献1は、画面の中心の被写体画像の位置を合わせただけで撮影の視点方向を合致させることはできず、画面の中心以外の画像は依然として不連続な状態で接続されてしまう。特許文献2も、合成画像の一点の被写体位置が一致するが、その他はずれて合成され、一つのレンズユニットから得られた画像がシャープであったとしても、合成後は不均一にボケた画像しか得られない。
本発明は、複数の焦点距離が異なる光学系に対応する複数の撮像素子から、視点移動が連続的な画像を取得可能な撮像装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の撮像装置は、異なる焦点距離を有し、それぞれが被写体の光学像を形成する複数の光学系の一つにそれぞれが対応し、前記被写体の光学像を光電変換する複数の撮像素子と、前記複数の撮像素子のそれぞれが合焦状態となるように前記複数の光学系の一部を駆動する焦点調節手段と、前記複数の撮像素子の出力から複数の異なる焦点距離の合焦画像を表す複数の第1の画像信号を生成する第1の画像処理手段と、前記複数の第1の画像信号に基づいて、前記複数の光学系のそれぞれの光軸を仮想的な光軸に一致させた場合の複数の第2の画像信号を生成する第2の画像処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の焦点距離が異なる光学系に対応する複数の撮像素子から、視点移動が連続的な画像を取得可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して説明する。
図1(a)は、実施例1の撮像装置の撮影状態における正面図、図1(b)は、図1(a)の背面図、図1(c)は、図1(a)の側面図である。図1(d)は、実施例1の撮像装置の非撮影状態(収納状態)における正面図、図1(e)は図1(d)の側面図である。
1はカメラ本体、2は撮影レンズ、3は撮影レンズ保持部、4はシャッターボタン、5はズームレバー、6はグリップ、7は表示部、8は撮影モードを選択するモードダイヤル、9は露出補正のためのAEダイヤル、10はレンズバリアである。
撮影レンズ2は焦点距離が異なる複数の光学系2aで構成されている(○の部分が光学系2aを示す)。複数の光学系2aは、それぞれが被写体の光学像を形成する。図1(a)では、複数の光学系2aは4×4のマトリックス状に配置されている。なお、本実施例の撮像装置はレンズ一体型であるが、交換レンズがカメラ本体に装着されるものにも本発明は適用可能である。この場合、交換レンズに複数の光学系(撮影光学系)が設けられ、カメラ本体(撮像装置)には、複数の光学系の一つにそれぞれが対応し、前記被写体の光学像を光電変換する複数の撮像素子が設けられる。
撮影レンズ保持部3は沈胴構造を有し、図1(a)〜(c)に示す撮影時にはカメラ本体部1より繰り出して突出し、図1(d)、(e)に示す収納時には撮影レンズ保持部3はカメラ本体1に収納される。グリップ6は、複数の光学系2aがカメラ前面に配置されているので、不注意で手が一部の光学系を覆わないようにするための部材である。撮影レンズ保持部3が退避すると、撮影レンズ2は二分割型の機械的なレンズバリア10により遮蔽保護される。
図2(a)は、焦点距離が異なる複数の(ここでは4つの)光学系A、B、C、Dの光路図である。撮影レンズ2は、光学系A、B、C、Dをそれぞれ4個ずつ使用し、全部で4種類×4個の16個の光学系2aを有している。
光学系(第1の光学系)Aは、光路に沿って物体側から像側に順に、凹レンズ(第1のレンズ)11a、凸レンズ(第2のレンズ)12a、凸レンズ13a、凹レンズ14aを有し、Oaは光学系Aの光軸であり、像面に撮像素子15aが配置されている。
光学系(第2の光学系)Bは、光路に沿って物体側から像側に順に、凹レンズ(第3のレンズ)11b、凸レンズ(第4のレンズ)12b、凸レンズ13b、凹レンズ14bを有し、Obは光学系Bの光軸であり、像面に撮像素子15bが配置されている。
光学系(第3の光学系)Cは、光路に沿って物体側から像側に順に、凸レンズ11c、凹レンズ12c、凹レンズ13c、凸レンズ14cを有し、Ocは光学系Cの光軸であり、像面に撮像素子15cが配置されている。
光学系(第4の光学系)Dは、光路に沿って物体側から像側に順に、凸レンズ11d、凹レンズ12d、凹レンズ13d、凸レンズ14dを有し、Odは光学系Dの光軸であり、像面に撮像素子15dが配置されている。
凸レンズ14a〜dと撮像素子15a〜15dの間には、エレクトロ・ルミネッセンス・フィルタなどの光量調整素子17が設けられ、実施例1では、各光学系に共通の減光率で作用する。
また、複数の光学系A〜Dを近接して配置しているため、隣の光学系からの不要光が撮像素子に到達しないようにレンズ間およびレンズと撮像素子の間には、光線の有効範囲を限定する不図示の開口絞りまたは遮光壁を設けることが望ましい。
光学系Aの焦点距離(第1の焦点距離)をfa、光学系Bの焦点距離(第2の焦点距離)をfb、光学系Cの焦点距離(第3の焦点距離)をfc、光学系Dの焦点距離(第4の焦点距離)をfdとすると、以下の条件式が成立する。
fb/fa=fc/fb=fd/fc=2.0 …(1)
図2(a)において、点線で囲っているFの部分が撮影の被写体距離に応じて光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカス群である。光学系Aのフォーカス群Faは凸レンズ11aと凹レンズ12aの合成光学系である。光学系Bのフォーカス群Fbは凸レンズ11bと凹レンズ12bの合成光学系である。光学系Cのフォーカス群Fcは凸レンズ11cと凹レンズ12cの合成光学系である。光学系Dのフォーカス群Fdは凸レンズ11dと凹レンズ12dの合成光学系である。
図2(a)において、点線で囲っているFの部分が撮影の被写体距離に応じて光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカス群である。光学系Aのフォーカス群Faは凸レンズ11aと凹レンズ12aの合成光学系である。光学系Bのフォーカス群Fbは凸レンズ11bと凹レンズ12bの合成光学系である。光学系Cのフォーカス群Fcは凸レンズ11cと凹レンズ12cの合成光学系である。光学系Dのフォーカス群Fdは凸レンズ11dと凹レンズ12dの合成光学系である。
図3(a)、(b)は図2(a)に示す光学系A〜Dのフォーカシングを示す光路図である。
図3(a)は被写体距離が無限遠のときにピントが合っている状態を示し、黒矢印が結像している像を表す。
図3(b)は、フォーカス群Fが物体側に移動した状態を示す光路図である。白矢印はフォーカス群Fa〜Fdを移動する前の結像位置、黒矢印はフォーカス群Fa〜Fdを移動した後の結像位置(撮像素子上)を表す。
フォーカス群Fa〜Fdの光軸方向の移動量に対する結像位置の移動の敏感度をβa、βb、βc、βdとすると、次式が成立する。
βb/βa=( fb/fa)2 =4 …(2)
βc/βb=( fc/fb)2 =4 …(3)
βd/βc=( fd/fc)2 =4 …(4)
これにより、フォーカス群Fa〜Fdの繰り出し量が同一となり、ピント調整のときに光学系A〜Dを一体で移動させても、それぞれの光学系A〜Dの結像位置を撮像素子15a〜15dの位置に一致させることができる。
βc/βb=( fc/fb)2 =4 …(3)
βd/βc=( fd/fc)2 =4 …(4)
これにより、フォーカス群Fa〜Fdの繰り出し量が同一となり、ピント調整のときに光学系A〜Dを一体で移動させても、それぞれの光学系A〜Dの結像位置を撮像素子15a〜15dの位置に一致させることができる。
図2(b)は、撮影レンズ2における光学系A〜Dの配置を示す図である。同図の○が撮影レンズ2を構成する16個の光学系A〜Dを表している。焦点距離が同じ複数の光学系は各行に一つずつ配置されている。ここでは、光学系A、B、C、Dの光軸重心O’a,O’b,O’c,O’dが、点O’で一致するように配置している。即ち、第1の焦点距離を有する複数の光学系の光軸重心と、第2の焦点距離を有する複数の光学系の光軸重心は一致する。
図4(a)に示すように、4つの光学系A(A1、A2、A3、A4で区別されている)のそれぞれの光軸Oaの重心がO’aである。同様に、図4(b)に示すように、4つの光学系B(B1,B2,B3,B4で区別されている)のそれぞれの光軸Obの重心がO’bである。図4(c)に示すように、4つの光学系C(C1、C2、C3、C4で区別されている)のそれぞれの光軸Ocの重心がO’cである。図4(d)に示すように、4つの光学系D(D1,D2,D3,D4で区別されている)のそれぞれの光軸Odの重心がO’dである。
図5は、撮像レンズ保持部3において光学系A〜Dの個々のレンズを保持するレンズ保持パレット3aを説明する図である。16個の光学系A〜Dの個々のレンズは、光路に沿って物体側から像側に順に一つの保持パレットに保持される。
レンズ11a〜11dは保持パレット(第1の保持部材)3a1に保持され、レンズ12a〜12dは(第2の保持部材)保持パレット3a2に保持されている。また、レンズ13a〜13dは保持パレット3a3に保持され、レンズ14a〜14dは保持パレット3a4に保持される。このため、光学系A〜Dの同一の参照符号のレンズは、光軸直交方向において、一つの保持パレットに入る位置になるようにレンズ間隔を設定している。
図5(a)において、大きい○(c1)はレンズを挿入する側の開口部で小さい○(c2)はレンズを押し当てる側の開口部を示している。これにより小さい○(c2)の内部が貫通穴になる。図5(b)は、図5(a)の点線部分での断面図である。レンズは開口部c1側から落とし込み、開口部c2の段差に押し当てられる。レンズ挿入後、開口部c1側から接着剤を注入して固定する。
図5(c)撮像レンズ保持部3の断面図であり、光学系A〜Dを構成するレンズは、保持パレット3a1〜3a4にアレイ状に保持されている。55はカメラ本体1からは光軸方向に移動せず、撮影レンズ2を保持する鏡筒である。54は鏡筒55内を光軸方向に移動し、保持パレット3a4を保持する鏡筒である。53は鏡筒54内を光軸方向に移動し、保持パレット3a3を保持する鏡筒である。52は鏡筒53内を光軸方向に移動し、保持パレット3a2を保持する鏡筒(第2の鏡筒)である。51は鏡筒52内を光軸方向に移動し、レンズ保持パレットP1を保持する鏡筒(第1の鏡筒)である。O’は鏡筒51〜55の中心軸である。
フォーカス時は鏡筒51と鏡筒52が一体となって物体方向に鏡筒54内を移動する。収納時は、図5(d)に示すように、鏡筒51を鏡筒52内で撮像素子側に移動し、鏡筒52を鏡筒53内で撮像素子側に移動し、鏡筒53を鏡筒54内で撮像素子側に移動し、鏡筒54を鏡筒55内で撮像素子側に移動する。これにより、撮影レンズ2をカメラ本体1の内部に格納することができる。
図6は、鏡筒51と鏡筒52における移動構造を示す図である。図6(a)において、71は、鏡筒51に設けられた移動ピン、72は鏡筒51を移動するためのカム環、73は鏡筒51の移動をガイドするガイドバー、74は鏡筒52に設けられた移動ピン、O’は鏡筒51、52の中心軸である。図6(b)はカム環72の外観を示し、中心軸O’に斜めの溝75が設けられている。図6(c)は鏡筒52の外観を示し、中心軸O’に平行な直進溝76が形成されている。
カム環72は鏡筒52に対して中心軸O’を回転中心として回転し、中心軸O’に垂直な方向には鏡筒52によって規制されている。移動ピン71はカム環の斜めの溝75と鏡筒52の直進溝76を貫通して鏡筒51に固定される。これにより、カム環72が不図示のモータ等により回転すると、移動ピン71はカム環72の斜めの溝75に沿って移動する。このとき、鏡筒51はガイドバー73によって回転方向に規制されるので、鏡筒51は直進して鏡筒52の内部を移動する。他の鏡筒の移動も同様な構成でそれぞれ移動されることが可能となる。
図7は、撮像装置のブロック図である。21は撮影動作を制御するシステム制御部、22は撮像部、23は転送部、42は画像修復部、24は現像部、25は画像処理部
26は多眼画像処理部、27は表示用画像処理部、28は距離演算部である。29はオートフォーカス/オートエクスポージャ(AF/AE)評価部、30はユーザが撮影の指示をする操作部、31は駆動システム制御部である。32は駆動部、33はエンコーダ、34は露光システム制御部、35は記録エンコード部、36は記録部、37は通信エンコードである。38は通信部、39は外部出力部、40は手振れ検出部である。
26は多眼画像処理部、27は表示用画像処理部、28は距離演算部である。29はオートフォーカス/オートエクスポージャ(AF/AE)評価部、30はユーザが撮影の指示をする操作部、31は駆動システム制御部である。32は駆動部、33はエンコーダ、34は露光システム制御部、35は記録エンコード部、36は記録部、37は通信エンコードである。38は通信部、39は外部出力部、40は手振れ検出部である。
システム制御部21は、CPU(あるいはマイクロコンピュータ)と、CPUが実行する制御プログラムを格納するROM(いずれも図示せず)を含み、カメラ全体の処理を制御する。
画像の撮影は、ユーザが操作部30から撮影指示を行う。操作部30は、ユーザがカメラに対して指示を与えるために用いるキーやボタンなどの入力デバイスを有する。これらの入力デバイスの操作に応じた撮像装置のモード遷移やメニュー画面や各種情報などを表示するためのデータをシステム制御部21から表示部7へ供給し、撮影時/再生時の画像と共に表示する。
撮影指示がされるとシステム制御部21は撮影指示信号を撮像部22へ送る。図8は撮像部22のブロック図である。撮像部22は光学系A〜Dと撮像素子15a〜15d(「15」で総称する)と光量調整素子17、A/D変換部41を有する。システム制御部21からの撮影指示信号は、それぞれの撮像素子15に送られ、所定の期間露光し、光電変換により電荷が生成さる。撮像素子15はCMOS型イメージセンサであり、ローリングシャッター方式により撮像信号がアナログで所定の読み出しタイミングで読みだされ、A/D変換部41にてデジタルデータ列に変換して転送部23へ供給される。転送部23は複数の光学系A〜Dからの撮像信号を、後工程の現像と画像処理のと、処理部の構成に応じて、データ出力の順番とタイミングを適宜調整する。
画像修復部42は、画素毎のノイズや欠陥を補修する画像処理を行い、いわゆるRAWデータとして現像部24へ供給する。現像部24は、各画素について色補間処理により画像信号を生成し、所定のダイナミックレンジの範囲のデジタル撮像信号として画像処理部25へ供給する。色補間処理では、撮像素子15a〜15dのカラーフィルター構造に対応して全画素にRGB情報が割り当てられるように色でコード処理が施される。
操作部30に含まれるシャッター4が押されると、システム制御部21から画像処理部25に画像処理の指示が出される。画像処理部25は、さらにホワイトバランス補正、ガンマ補正、シャープネス補正、彩度補正などの画像処理を行う。画像処理部25は、複数の撮像素子15a〜15dの出力から複数の異なる焦点距離の合焦画像を表す複数の第1の画像信号を生成する第1の画像処理手段として機能する。表示部7は、第1の画像信号を表示することができる。
距離演算部(距離マップ取得手段)28は、画像処理部25からの同一の焦点距離の異なる光学系の画像信号から距離マップを取得する。図9(a)は、同じ焦点距離の2つの光学系H1、H2の撮像位置を示し、それぞれの光軸はo1,o2である。被写体pは2つの光学系HA1、A2により、それぞれの撮像素子S1,S2のp1’,p2’の位置に結像され、撮像信号として読み出される。
ここで、光学系H1、H2の主点位置から被写体pまでの距離をL、光軸o1、o2間の距離をD、光学系H1、H2の主点位置から撮像素子S1,S2までの距離をfa’、光軸o1、o2から結像点までの距離をそれぞれd1,d2とする。すると、次の関係が成立する。
L= D*fa’/(d1+d2) ・・・(5)
(d1+d2)は、図9(b)に示すように、2つの撮像画像をそれぞれの光軸を一致するようにして表示すると被写体の像p1’,p2’の撮像素子上での間隔Δとなる。異なる光軸の画像から被写体の対応点をブロックマッチングの手法などの、相関検出式特徴点マッチング手法を用いて検出し、撮像素子上の間隔を計算する。そのあと予めメモリなどに記録してある撮影状態の情報(光学系の主点から撮像素子までの距離fa’、光軸の間隔D)を用いて式から被写体距離を求めることができる。この計算を画面内全体において実行すると距離マップが生成できる。
(d1+d2)は、図9(b)に示すように、2つの撮像画像をそれぞれの光軸を一致するようにして表示すると被写体の像p1’,p2’の撮像素子上での間隔Δとなる。異なる光軸の画像から被写体の対応点をブロックマッチングの手法などの、相関検出式特徴点マッチング手法を用いて検出し、撮像素子上の間隔を計算する。そのあと予めメモリなどに記録してある撮影状態の情報(光学系の主点から撮像素子までの距離fa’、光軸の間隔D)を用いて式から被写体距離を求めることができる。この計算を画面内全体において実行すると距離マップが生成できる。
ここでは2つの画像を用いて距離マップを生成する方法を説明したが、物体の影などにより対応点がない画像を補うために2つよりも多くの画像を用いるのが望ましい。算出された距離マップはシステム制御部21を介して、画像処理部25や多眼画像処理部26にフィードバックされ、再構成画像信号に被写体距離に応じたボケを重畳処理するなどの特殊効果画像処理にも用いることができる。複数の光学系を用いることでオクルージョンの問題や光学系の誤差などに対するロバスト性が向上する。
多眼画像処理部26は、ユーザが操作部30に含まれる図1に示すズームレバー5で指示した撮影画角の仮想光軸から撮影したRGB画像(「再構成画像信号」)を生成する。「仮想光軸」とは、図2(b)に示す視点の重心Oに仮想の光学系を設定したときの光軸である。
ここでは4つの視点のRGB画像から、仮想光軸Oに視点を補正した画像信号を生成する。ユーザが指定した撮像画角が光学系A〜Dの焦点距離の画角と異なるときには、指定された画角より一段階広角の焦点距離の光学系で撮影した再構成画像信号から、指定した画角に相当する領域を切り出す電子ズーム処理を行う。このように、多眼画像処理部26は、画像処理部25からの複数の第1の画像信号に基づいて、複数の光学系A〜Dのそれぞれの光軸Oa〜Odを仮想的な光軸に一致させた場合の複数の第2の画像信号を生成する第2の画像処理手段として機能する。表示部7は、第2の画像信号を表示することができる。
図10は、多眼画像処理部26における処理を示すフローチャートであり、「S」はステップを表す。図10に示すフローチャートは、コンピュータに各ステップを実行させるためのプログラムとして具現化が可能である。これは他のフローチャートについても同様である。
S101では、画像信号を読み込み、S102では、同一の焦点距離の画像をグループ化し、S103では、焦点距離に応じた演算係数を読み込む。「演算係数」とは、焦点距離やイメージサイズ、光学系の間隔など視点を補正するのに必要なデータである。S104では、演算係数を用いて再構成画像信号を生成し、S105では、全ての焦点距離の処理を終了したか否を判定する。全ての焦点距離の処理を終了した場合、フローはS106へ進み、全ての焦点距離の処理が終了していない場合、フローはS104へ戻る。S106では、システム制御部21からの画角の指示により切り出しが必要か否かを判定し、必要であればフローはS107へ進み、指示された画角よりも広角の再構成画像信号を読み込む。不要であればフローはS109へ進む。S108では、画像信号の切り出しを行い、S109では、任意画角の再構成画像信号として出力して終了する。
図11は再構成画像の生成方法を説明する図であり、図11(a)、10(b)は図9と同じ記号を付けている。
図11(a)において、被写体pは2つの光学系により、それぞれの撮像素子のp1’,p2’の位置に結像され、撮像信号として読み出される。まず、画像の輝度信号分布や色信号分布の相関性から異なる光学系H1、H2で生成された画像から対応点p1’,p2’を抽出する。次に、数式8により光学系H1、H2の主点位置から被写体までの距離Lを求める。
次に、図11(b)に示すように、光学系H1、H2による画像の原点を基準とした座標p1’(x1’,y1’)、p2’(x2’,y2’)、被写体距離L、2つの光軸の間隔をD、光学系H1、H2の主点から撮像素子S1,S2までの距離をfa’とする。すると、撮像系原点O’(図11(b)では2つの光学系の中点)に対する計算上の被写体p’’の座標(x’’,y’’,L)を求める。
光学系の焦点距離の誤差や光学系と撮像素子の位置ずれ等から図11(b)における逆トレース直線R1’’,R2’’が計算上三次元の空間で交差しないときがある。その場合は、2つの直線が最も接近する位置に仮想の平面を設定し、この平面とそれぞれの直線の交点の中点を座標として求めてもよい。光学系が2つよりも多いときにはそれぞれの光学系から求められる直線を用いて同様な計算を行う。
次に、図11(c)に示すように、求められた計算上の被写体p’’を撮像系原点O’に仮想的に配置した焦点距離fa’の光学系H0により仮想の撮像素子S0の面上に射影して、仮想の像の座標p0’(x0’,y0’)を求める。このような画像処理を画像全体に対して実行し、仮想の光学系H0による仮想光軸の再構成画像を生成する。o0は仮想光軸である。
図12は、電子ズームの方法を説明する図である。
図12(a)は撮像素子から読み出される領域を模式的に表した図である。図中J1は撮像素子全画素の領域、J3は電子ズームの最大倍率の時に画像が切り出される領域、J2はJ1とJ3の間の任意の電子ズーム倍率(M倍)のときに画像が切り出される領域である。
図12(b)は領域J1の画素を拡大表示した図であり、構成する全ての画素(○)からデータが読み出される。図12(c)は領域J3の画素を拡大表示した図である。ここで、J3における最大倍率を2倍とし、構成する画素は図12(b)と同じように○で示している。倍率を2倍とすると領域に含まれる画素数は1/4となるので、領域J1と同じ画素数にするために撮像画素を補間するデータ(●)を生成する。補間は補間データ(●)の周辺の画素のデータ(○)からバイキュービック補間などの手法により補間する。
図12(d)はM倍に拡大した領域J2における画素を拡大表示した図である。構成する画素は図12(b)と同様に○で示している。倍率Mは任意であるので画素と補間するデータの関係は、図12(d)に示すように、一律ではなくなる。しかし、図12(e)に示すように、補間データ(●)は、周辺の画素のデータ(○)からバイキュービック補間などの手法により計算することで補間データを生成することが可能である。補間処理ではなく複数の画像を利用した超解像処理を施し、拡大処理にて不足した解像感を補強する方法で補間データを生成すると画像の解像度の劣化が抑制されて尚良い。
表示部7は、液晶パネルや有機EL等の薄型のユニットから構成され、表示用画像処理部27によって処理された、多眼画像処理部26の出力を表示する。表示用画像処理部27は、多眼画像処理部26と同様に視点の補正処理を簡易的に行って、表示用再構成画像信号を生成し、表示部7にリアルタイムで表示させる。簡易表示処理により、画像切り出し処理、補間処理、光軸合わせ処理、等の処理時間を要する画像処理を省いて、撮影画像をモニタに表示できるので、表示遅延の少ない画面をユーザに提供できる。
また、表示部7に画像を表示するとき、操作部30から別の表示方法を選択することも可能である。例えば、図13に示すように、ユーザが指示した画角の画像の中に、その画角よりも広角の画像を小さな画面Qで表示してもよい。このとき小さな画面で表示する画像は、処理を簡略化するために1つの撮像素子からの画像を表示するように処理している。
また、これら広角の画像内には現状指定されている画角が、枠としてグラフィカルに表示する方法を用いてもよい。
ユーザは、撮影する画像が静止画であるか動画であるかを操作部30から指示する。システム制御部21は指示に従い、静止画モードと動画モードで撮影の時定数Tiを切り替える。時定数は、露出制御、ピント制御、ホワイトバランス補正、防振制御などに設定される。露出制御の時定数Teは、静止画モードでは最速で適性露出に補正するように設定され、動画モードでは急激に変化しないようにゆっくりと補正するように設定される。
ピント制御の時定数Tpは、静止画モードでは調整過程は無視し、常に焦点位置を狙うように設定される。一方、動画モードでは調整の過程で大ボケしないようにし、焦点位置に対しては前後に迷ってピントが振動しないようにし、さらに撮影像倍の変化が分からないように、各々の撮影モードに適した動作アルゴリズムが設定される。ホワイトバランス補正の時定数Twは、静止画モードでは一画面を最速で補正するように設定され、動画モードでは電源起動時は早く、通常はゆっくり補正されるように設定される。防振制御の時定数Tsは、静止画モードでは常にブレがないように最大防振領域を確保するように設定され、動画モードではパニング考慮し、補正範囲の限界到達を回避するように設定される。
記録エンコード部35は、多眼画像処理部26からの再構成画像信号を図14(a)の左側に例示した所定のフォーマットにエンコードする。フォーマットは、撮影の情報が格納されているファイルのヘッダー部、画像データ部、距離マップデータ部からなる。
図14(a)の右側は、ヘッダー部のデータ構成例の詳細を示すフォーマットである。レンズの指定の部分には、カメラに設けられた光学系の構成に関する情報(数、本実施例では16など)が格納されている。レンズの情報には、各レンズの画角情報などが格納されている。レンズの位置関係には、各レンズの光軸の位置関係の情報が格納されている。レンズの指定、レンズの情報、レンズの位置関係が前述の演算係数に相当する。撮影の情報には、ユーザが撮影を指示したときの画角の情報、撮影した場所の経度、緯度の情報、撮影した場所の時刻の情報、撮影したときのカメラの方向の情報が格納されている。画素構造には記録された画像データの縦横の画素数の情報が格納されている。画像形式には、画像の圧縮の有無および圧縮の種類の情報が格納されている。
画像データは、ユーザが指示した画角で生成された再構成画像信号Eが記録される。次に光学系Aで撮像された画像信号IA1、IA2…、が記録され、光学系Bで撮像された画像信号、光学系Cで撮像された画像信号が記録され、光学系Dで撮像された画像信号…D4が記録される。
距離マップデータは、光学系Aで撮像された画像信号からの距離マップDA、光学系Bで撮像された画像信号からの距離マップDB、光学系Cで撮像された画像信号からの距離マップDC、光学系Dで撮像された画像信号からの距離マップDDが記録される。記録部36は、記録エンコード部35でエンコードされた再構成画像信号を不図示のメモリカードなどの記録媒体に記録する。
通信エンコード部37は、多眼画像処理部26からの再構成画像信号を図14(b)の左側に示すフォーマットにエンコードする。フォーマットは、撮影の情報が格納されているファイルのヘッダー、画像データ部、距離マップデータ部からなる。本実施例では通信時のデータを削減するために、画像データ部は、ユーザが指示した画角で生成された再構成画像信号E、光学系A〜Dで撮像され視点を補正した画像信号IA、IB、IC、IDが記録される。ヘッダー部には、図14(b)の右側に示すように、レンズの指定、レンズの情報、撮影の情報、画素構造、画像形式が格納される。送信部38は送信エンコード部37でエンコードされた再構成画像信号をWiFiなどの無線を通じて外部のサーバに送信する。
オートフォーカス(自動焦点調節)の制御においては、AF/AE評価部29は、複数の撮像素子15a〜dの各々の合焦状態を判定する合焦判定手段として機能する。AF/AE評価部29は、画像処理部25からの画像信号の輝度成分を評価し、被写体にピントが合っているかどうかを判定する。判定した結果はシステム制御部21に送信される。なお、コントラスト方式の焦点検出ではなく、位相差方式の焦点検出を採用してもよい。判定結果が非合焦のとき、システム制御部21は撮像部22のフォーカス群Fを移動する指示と移動量、移動方向を駆動制御部31に送信する。駆動制御部31はシステム制御部21からの指示に従い、フォーカス群Fを合焦の方向に不図示のモータを駆動するように駆動部32を制御する。AF/AE評価部29、駆動制御部31、駆動部32は、複数の撮像素子15a〜15dのそれぞれが合焦状態となるように複数の光学系A〜Dの一部(Fa〜Fd)を駆動する焦点調節手段として機能する。フォーカス群Fの移動量はエンコーダ33で検知され、駆動制御部31にフィードバックされる。駆動制御部31は、エンコーダ33からの移動量がシステム制御部21から指示された移動量と一致するまで、フォーカス群Fを移動させる。
自動露出の制御においては、AF/AE評価部29は画像処理部25からの画像信号の輝度成分を評価し、露出が適切かどうかを判定し、判定結果はシステム制御部21に送信される。判定結果が露出不良のときには、システム制御部21は撮像部の露出補正量を露出制御部34に送信する。露出制御部34はシステム制御部21からの指示に従い、各撮像素子15の露光期間や光量調整素子17の可視光の透過率を制御し、露光量を制御する。
撮像素子15と光量調整素子17の制御パターンはユーザが操作部30のモードダイヤル8やAEダイヤル9を操作することで(不図示の)周知のAEプログラム線図を選択する等を行い指示する。
手振れ補正の制御においては、手振れ検出部40はいわゆるジャイロセンサーや加速度センサー等で構成され、撮影時撮影時の手振れ量と手振れの方向を検出し、システム制御部21に送信される。システム制御部21は手振れ量と手振れ方向に応じて撮像素子15の撮像信号を読み出す領域を変更する指示を撮像素子15に対して行う。撮像信号を読み出す領域の変更量は撮影系の焦点距離によって異なり、焦点距離が長いほど変更量が大きい。
外部出力は、ユーザが操作部30から直接指示したり、カメラシステムのモード遷移に応じて対応してもよい。ユーザの指示はシステム制御部21に送られ、システム制御部21から外部出力部39に送信される。記録されている画像を出力するときには、外部出力部39は記録部36で記録された画像からユーザが選択したファイルを再生し、再構成画像信号を読み出し、PCや外部モニタなど出力先のフォーマットに変換して映像出力端子から出力する。撮影した画像を直接出力するときには、多眼画像処理部26からの再構成画像信号を出力先のフォーマットに変換して映像出力端子から出力する。
再生画像を表示部7に表示する場合、ユーザが直接指示する場合と、再生機器システムのモード遷移に応じて対応する場合がある。このとき表示部7には、記録された画像のサムネイル画像が表示され、ユーザが直接モニタをタッチして画像を選択できる。サムネイル画像は撮影のときにユーザが指定した画角の画像である。ユーザの指示はシステム制御部21に送られ、システム制御部21から表示用画像処理部27に送信される。記録されている画像を表示するときには、表示用画像処理部は記録部36で記録された画像からユーザが指示した再構成画像信号を読み出し、表示部7に応じた解像度に変換して表示部7に表示する。
本実施例によれば、焦点距離が異なる光学系で同時に合焦して複数の異なる焦点距離に合焦した状態で複数の画像信号を取得し、それらを仮想の光軸の画像に変換しているので、視点移動が連続する合焦画像を得ることができる。
図15(a)は、実施例2の撮像装置を示す図であり、51はカメラ本体、52は撮影レンズを表している。本実施例は、撮像部を構成する光学系の数を少なく、仮想の光軸に基づく再構成画像の生成方法が異なる点が実施例1と異なる。撮影レンズ52は複数の光学系で構成されている(○の部分が光学系を示す)。ここでは焦点距離が異なる4つの光学系で構成されている。4つの光学系は焦点距離の短い側から光学系N1、N4、N2、N3となっている。画角が広角である光学系を外側に配置している。
図15(b)は実施例2の撮像装置の背面図である。ここで、53は操作パネルを兼ねた表示部である。光学系は実施例1と同じ構成であり、所定のレンズ群を一体で駆動制御することでそれぞれ異なる焦点距離の光学系を同時にピント合わせすることができる。撮像装置の構成も図7と同様である。
図15(c)はN1の撮像素子からの画像信号である。図15(d)は光学系N4の撮像素子からの画像信号である。G1、G2は撮像素子15から得られる最大の画像範囲とする。
図15(c)において、G3はG1から電子ズーム処理により切り出す最大倍率(例えば、2倍)のときの切り出し範囲を示している。また、図15(c)における点線は、領域G2から読み出される画像の画角をG1の領域に当てはめたときの範囲を示している。図15(d)において二点鎖線は、電子ズームで読み出される最大倍率の切り出し範囲G3をG2に示している。
このように、G2の範囲をG3の範囲よりも大きく設定することにより、G2とG3の間の領域で同じ画角の画像が2つ取得することができる。この領域で再構成画像を生成する。
図16は実施例2の画像読み出しの処理のフローチャートである。S121では、指示されている画角が長焦点側の光学系B4の画角(G2)より大きいか否かを判定する。大きい場合はフローはS23へ移行し、以下の場合フローはS122へ移行する。S122では、指示されている画角が短焦点側の光学系B4の最小電子ズーム画角(G3)より大きいか否かを判定する。大きい場合フローはS124へ移行し、以下の場合フローはS125へ移行する。S123では、G1から画像を切り出す。S124では、G1とG2から再構成画像を生成する。S125では、G2から画像を切り出す。
実施例1においては共通の光軸を設定して再構成画像を生成したが、実施例2においては指示された撮影画角により、広角側の光学系の光軸から望遠側の光学系の光軸へ仮想の光軸が移動(変更)するように、仮想の光学系を移動して再構成画像を生成している。
本発明は、複数の光学系を有する撮像装置に適用可能である。
2a(A〜D)…光学系、15a〜15d…撮像素子、25…画像処理部(第1の画像処理手段)、26…多眼画像処理部(第2の画像処理手段)、29…AF/AE評価部(焦点調節手段)、31…駆動制御部(焦点調節手段)、32…駆動部(焦点調節手段)
Claims (18)
- 異なる焦点距離を有し、それぞれが被写体の光学像を形成する複数の光学系の一つにそれぞれが対応し、前記被写体の光学像を光電変換する複数の撮像素子と、
前記複数の撮像素子のそれぞれが合焦状態となるように前記複数の光学系の一部を駆動する焦点調節手段と、
前記複数の撮像素子の出力から複数の異なる焦点距離の合焦画像を表す複数の第1の画像信号を生成する第1の画像処理手段と、
前記複数の第1の画像信号に基づいて、前記複数の光学系のそれぞれの光軸を仮想的な光軸に一致させた場合の複数の第2の画像信号を生成する第2の画像処理手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記焦点調節手段は、各光学系の一部を一体で駆動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記複数の光学系は、第1の焦点距離を有する第1の光学系と、第2の焦点距離を有する第2の光学系と、第3の焦点距離を有する第3の光学系と、を有し、
前記第1の焦点距離をfa、前記第2の焦点距離をfb、前記第3の焦点距離をfcとすると、
(fb/fa)2=(fc/fb)2
が成立することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記複数の光学系を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記複数の光学系は、同一の焦点距離を有する複数の光学系を有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 第1の焦点距離を有する複数の光学系の光軸重心と、第2の焦点距離を有する複数の光学系の光軸重心は一致することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記同一の焦点距離を有する前記複数の光学系から得られる前記第1の画像信号から各光学系の主点位置から前記被写体の位置までの距離を取得する取得手段を更に有することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 各光学系は、少なくとも2つのレンズと、前記2つのレンズの間または前記2つのレンズの一つと前記撮像素子の間に配置されて光線の有効範囲を限定する開口絞りまたは遮光壁と、を有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記複数の光学系は、第1の焦点距離を有する第1の光学系と、第2の焦点距離を有する第2の光学系と、を有し、
前記第1の光学系は第1のレンズと第2のレンズを有し、前記第2の光学系は第3のレンズと第4のレンズを有し、
前記第1のレンズと前記第3のレンズを保持する第1の保持部材と、前記第2のレンズと前記第4のレンズを保持する第2の保持部材と、を更に有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 前記第1の保持部材を保持して光軸方向に移動する第1の鏡筒と、前記第2の保持部材を保持して前記第1の鏡筒に対して前記光軸方向に移動する第2の鏡筒と、を更に有することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
- 前記第2の画像信号を記録する記録部を更に有することを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記記録部に記録される前記第2の画像信号は、各光学系の情報、各光学系によって撮影された前記第2の画像信号、各光学系の主点位置から前記被写体の位置までの距離の情報を含むことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
- 前記第1の画像信号または前記第2の画像信号を表示する表示部を更に有することを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記表示部は、指示された画角の画像の中に、その画角よりも広角の画像を小さな画面で表示することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
- 前記第2の画像処理部は、指定された撮影画角が前記複数の光学系の焦点距離の画角と異なる場合には前記撮影画角よりも一段階広角の焦点距離の光学系によって得た前記第2の画像信号から、前記撮影画角に相当する領域を切り出す電子ズーム処理を行うことを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第2の画像処理部は、前記電子ズーム処理において撮像画素を補間することを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
- 前記複数の光学系は、焦点距離が異なる2つの光学系を含み、前記2つの光学系のうち焦点距離が短い方の光学系に対応する撮像素子から得られる第1の最大の画像範囲は、前記2つの光学系のうち焦点距離が長い方の光学系に対応する撮像素子から得られる第2の最大の画像範囲よりも大きく、
前記第2の最大の画像範囲は、前記第1の最大の画像範囲から前記電子ズーム処理によって切り出す最大の範囲よりも大きいことを特徴とする請求項15または16に記載の撮像装置。 - 前記第2の画像処理装置は、前記仮想の光軸を撮影画角によって変更することを特徴とする請求項17に記載の撮像装置。
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