JP2015075037A - 風車用のブレード着脱方法及びブレード着脱装置 - Google Patents

風車用のブレード着脱方法及びブレード着脱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブレードの着脱時にブレードを適正な姿勢に維持でき、且つ、ハブに対してブレードを安定して着脱し得る風車用のブレード着脱方法及びブレード着脱装置を提供する。【解決手段】ナセル13が取り付けられたタワー15とを含む風車におけるブレード着脱方法は、ブレード2を翼根部が上方を向くように吊った状態で、翼長方向の互いに異なる位置で複数のサポートによってブレードから水平方向の支持荷重を受けて、前記翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢に保持する保持ステップと、前記第1姿勢に保持されたブレードをハブ3の略鉛直方向下方に位置する翼取付け部に対して着脱する着脱ステップと、前記複数のサポートの少なくとも一つの水平方向支持位置を変化させることにより、前記第1姿勢と、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対してなす角度が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢との間で前記ブレード姿勢を調節する姿勢調節ステップとを備える。【選択図】図3A

Description

本開示は、風車用のブレード着脱方法及びブレード着脱装置に係り、例えば、風車の施工時、保守時あるいは解体時等において、ハブの翼取付け部に対してブレードを着脱するための風車用のブレード着脱方法及びブレード着脱装置に関する。
近年、地球環境の保全の観点から、風力を利用した風車の普及が進んでいる。発電設備としての風車は、ハブ及び該ハブに取り付けられた複数のブレードを含むロータと、ロータを回転自在に支持するナセルと、ナセルが上端に取り付けられたタワーとを有している。そして、ブレードが風力を受けることによってロータが回転し、ロータに連結されたメインシャフトを介して発電機に回転エネルギーが入力され、発電を行うようになっている。
このような風車では、施工時、保守時あるいは解体時等にブレードを着脱することがある。ブレードの着脱方法として、クレーンやウィンチ等の昇降機構を用いて、タワー上部の高所に位置するハブに対してブレードを1枚ずつ着脱する方法が知られている。
例えば、特許文献1及び2には、略鉛直姿勢のブレードをハブから吊下げた状態で、ハブの鉛直方向下方に位置する翼取付け部に対してブレードを取り付ける方法が開示されている。
ところで、一般的な風車においては、ブレードとタワーとの干渉を避けるため、ロータ回転軸線のチルト角やブレードのコーン角が設けられている。ここで、チルト角は、ロータ回転軸が水平方向に対して上向きに傾斜した角度であり、コーン角は、ブレードがロータの回転面から前方に傾斜した角度である。ブレードをハブに取り付ける際には、ブレードの翼根部とハブの翼取付け部とを正確に対向させる必要があり、したがってハブに対するブレードの着脱時にチルト角やコーン角を考慮してブレードの姿勢を調整しなければならない。
そこで、例えば特許文献1には、ハブの内部に設けられた姿勢調節機構によって、ハブの翼取付け部に取り付けられた第2ヨークに対してブレードの翼根部に取り付けられた第1ヨークを位置調整する構成が記載されている。この構成によりハブの翼取付け部に対してブレードの姿勢を調節するようになっている。また、特許文献2には、ブレードの翼根部側方にワイヤが取り付けられるように構成された吊下げ治具を介して、ワイヤに吊り下げた状態のブレードをハブに取り付ける方法が記載されている。この方法では、ブレードが鉛直方向に対して所定角度傾斜した状態においてブレードの重心がワイヤの鉛直線上に位置するように吊下げ治具によってブレードを吊下げる。これによりブレード着脱時におけるブレードの姿勢をハブの角度に対応した姿勢に維持している。
国際公開第2009/128708号 欧州特許出願公開第2159419号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されるように、ハブに設けられた姿勢調節機構を用いてブレードの姿勢を調節する場合、長尺なブレードの一端である翼根部に対してブレードの姿勢を変化させ得る程度の力を与える必要があり、翼根部に過大な荷重が加わる可能性がある。特に、近年は風車の大型化に伴いブレードが長尺化し、重量も増加する傾向にあり、ブレードの翼根部に加わる荷重は大きなものとなる。さらに吊り点に対してブレードの重心位置を変化させるような姿勢調節機構も大掛かりな装置構成が必要となる。
一方、特許文献1に記載される方法では、吊下げ治具によって傾斜させた状態のブレードの重心位置を吊り点の鉛直線上に位置させることで翼根部へ過大な荷重が加わることを抑制できる。しかし、吊下げ治具のみでブレードの翼根部とハブの翼取付け部とを正確に対向させることは難しい。また、一般的に風車は風が強い環境下に設置されることが多いためブレードの姿勢は不安定となりやすい。そのため、ブレードの着脱時に、ブレードの姿勢を適正に維持してハブの翼取付け部へ近づけることは困難であった。
本発明の少なくとも一実施形態の目的は、ブレードの着脱時にブレードを適正な姿勢に維持でき、且つ、ハブに対してブレードを安定して着脱し得る風車用のブレード着脱方法及びブレード着脱装置を提供することである。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風車用のブレード着脱方法は、
少なくとも一本のブレードと、前記ブレードが取り付けられるハブと、前記ハブを回転自在に支持するナセルと、前記ナセルが上端に取り付けられたタワーとを含む風車におけるブレード着脱方法であって、
前記ブレードの翼根部が上方を向くように前記ブレードを吊った状態で、前記ブレードの翼長方向において互いに異なる位置で複数のサポートによって前記ブレードから水平方向の支持荷重を受けて、前記ブレードの翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢に保持する保持ステップと、
前記第1姿勢に保持された前記ブレードを前記ハブの略鉛直方向下方に位置する翼取付け部に対して着脱する着脱ステップと、
前記複数のサポートの少なくとも一つの水平方向支持位置を変化させることによって、前記第1姿勢と、前記ブレードの翼長方向が鉛直方向に対してなす角度が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節する姿勢調節ステップとを備えることを特徴とする。
上記風車用のブレード着脱方法によれば、ハブの翼取付け部に対してブレードを着脱する際に、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢に保持した状態で着脱する。この第1姿勢を、ブレードの翼根部がハブの翼取付け部に対して正確に対向する姿勢とすれば、ハブに対してブレードを適正な姿勢で着脱できる。ここで、第1姿勢はブレードの翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した姿勢であり、ブレードの吊り点とブレードの重心位置とは同一の鉛直線上に位置しない。そのため、ブレードには自重に起因したモーメントが発生する。上記風車用のブレード着脱方法では、このモーメントの水平方向成分(水平方向の支持荷重)を、ブレードの翼長方向において互いに異なる位置で複数のサポートによって受けるようにしている。これにより、ブレードを第1姿勢に安定して保持できるとともに、ブレードに対して局所的に過大な荷重が加わることを防止できる。また、複数のサポートの少なくとも一つの水平方向支持位置を変化させることによって、第1姿勢と第2姿勢との間でブレードの姿勢を調節するようにしている。ここで第2姿勢とは、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対してなす角度が第1姿勢とは異なる姿勢であり、例えば、ブレードの翼長方向が鉛直方向に沿った姿勢である。これにより、ハブから離れた位置においてはブレードを第2姿勢に保持することによって適正な姿勢でブレードを吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
幾つかの実施形態において、前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部の少なくとも一部に当接するように前記翼取付け部に設けられた第1サポートを含み、前記保持ステップでは、前記第1サポートによって前記ブレードの前記翼根部からの水平方向の支持荷重を受ける。
ハブに対してブレードを着脱する際には、少なくともハブの翼取付け部近傍においてブレードの翼根部がハブの翼取付け部に正確に対向する必要がある。そのため、ブレードを第1姿勢に保持するための第1サポートを翼取付け部に設けることにより、ブレードが翼取付け部の近傍に位置する時に精度よくブレードを第1姿勢に保持することができる。また、ブレードの取り付け時においては、第1サポートによってブレードの翼根部をハブの翼取付け部に正確に導くことができる。さらに、ハブへ取り付けられるブレードの翼根部は他の部位よりも一般的に高強度に形成されることが多い。そのため、第1サポートからブレードの翼根部へ加わる支持荷重に対する耐久性を高くすることができる。
一実施形態において、前記第1サポートが、前記ブレードの翼根部外周面のうち少なくとも前記タワー側の第1領域に当接するように設けられており、前記複数のサポートが、前記ブレードの重心位置よりも翼先端部側に当接する第2サポートを含み、前記姿勢調節ステップでは、前記第2サポートの水平方向支持位置を変化させることによって前記ブレードの姿勢を調節する。
上記実施形態では、第2サポートが重心位置よりも翼先端部側に当接するように構成されているので、翼根部をタワー側に向かわせるモーメントがブレードに作用する。そのため、第1サポートはタワー側の第1領域に当接するように構成することで、第1サポート及び第2サポートを含む少なくとも2点でブレードの水平方向の支持荷重を受けることができ、ブレードを安定して第1姿勢に保持できる。また、第2サポートの水平方向支持位置を変化させることで、ブレードの吊り点又は第1サポートを支点として容易にブレードを回動でき、ブレードを所望の姿勢に調節することができる。
他の実施形態において、前記第1サポートが、前記ブレードの翼根部外周面のうち少なくともタワーとは反対側の第2領域に当接するように設けられており、前記複数のサポートが、前記ブレードの重心位置よりも翼根部側に当接する第2サポートを含み、前記姿勢調節ステップでは、前記第2サポートの水平方向支持位置を変化させることによって前記ブレードの姿勢を調節する。
上記実施形態では、第2サポートが重心位置よりも翼根部側に当接するように構成されているので、翼根部をタワーとは反対側に向かわせるモーメントがブレードに作用する。そのため、第1サポートはタワーとは反対側の第2領域に当接するように構成することで、第1サポート及び第2サポートを含む少なくとも2点でブレードの水平方向の支持荷重を受けることができ、ブレードを安定して第1姿勢に保持できる。また、第2サポートの水平方向支持位置を変化させることで、ブレードの吊り点又は第1サポートを支点として容易にブレードを回動でき、ブレードを所望の姿勢に調節することができる。
幾つかの実施形態において、ウィンチ又はクレーンを含む昇降機構を用いて前記ブレードを前記タワーに沿って昇降させる昇降ステップをさらに備える。
これにより、ブレードを円滑に吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
一実施形態において、前記昇降ステップは、翼長方向が略鉛直方向に沿った前記第2姿勢に前記ブレードを維持した状態で該ブレードを昇降させる鉛直昇降ステップと、翼長方向が水平方向に沿った第3姿勢に前記ブレードを維持した状態で該ブレードを昇降させる水平昇降ステップと、前記鉛直昇降ステップと前記水平昇降ステップとの間で前記ブレードを回転させる回転ステップとを含み、前記昇降ステップにおいて、前記タワーの上方では前記鉛直昇降ステップで前記ブレードを昇降させ、前記タワーの下方では前記水平昇降ステップで前記ブレードを昇降させる。
ブレードの取り付け時、タワーが立設されるプラットフォーム上に水平に載置されたブレードを、翼長方向が水平方向に沿った第3姿勢で吊り上げた後、翼長方向が略鉛直方向に沿った第2姿勢までブレードを回転させてもよい。そして、ブレードを第2姿勢でハブ近くまで吊り上げた後、第1姿勢に姿勢調節してハブへブレードを取り付けてもよい。一方、ブレードの取り外し時、第1姿勢を維持したハブから取り外したブレードを第2姿勢に姿勢調節し、第2姿勢でブレードを吊り下ろした後、第3姿勢まで回転させてもよい。そして、第3姿勢を維持してプラットフォーム上にブレードを水平に載置してもよい。これにより、ブレードの端部とプラットフォームとの接触を防止しながらブレードの姿勢を変化させ、ハブに対してブレードを着脱することができる。
一実施形態において、前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部外周面の少なくとも一部に当接するように前記翼取付け部に設けられた第1サポートと、前記第1サポートよりも翼先端部側に設けられ、前記水平方向の支持荷重を受けるとともに前記昇降機構によって吊られた状態の前記ブレードの水平方向への揺れを規制するための第2サポートとを含み、前記昇降ステップにおける前記ブレードの前記タワーに沿った動きに合わせて前記第2サポートを移動させる移動ステップをさらに備え、前記移動ステップでは、前記第2サポートをガイド部によって案内しながら、前記タワーに沿って前記第2サポートを移動させる。
上記実施形態では、第2サポートによって、ブレードからの水平方向の支持荷重を受けるとともに、安定してブレードを昇降させるためにブレードの水平方向の揺れを規制するようになっている。この第2サポートは、ブレードのタワーに沿った動きに追従して移動するようになっているので、ブレードの高さ位置に関わらず、ブレードが昇降する間中、ブレードの揺動を抑制できる。また、第2サポートは、昇降機構によって吊られた状態におけるブレードの揺れを規制するように構成されている。そのため、ブレードの重力荷重を主として受けるのは昇降機構であり、第2サポートは重力荷重を積極的に受ける必要がない。したがって、第2サポート、及び第2サポートを案内するためのガイド部の強度設計を緩和でき、コンパクト化及び軽量化が可能となる。
一実施形態において、前記回転ステップでは、前記第2サポートを前記ブレードの回転とともに回転させる。
このように、ブレードの回転に追従して第2サポートを回転させることによって、ブレードの自重が許容範囲を超えて第2サポートに加わらないようにすることができる。したがって、第2サポートを設置した状態でブレードの姿勢調整が可能になり、ブレードの吊り上げ又は吊り下ろし作業を容易に行うことができる。
一実施形態において、前記第2サポートが、前記タワーとの水平方向における距離を調節する水平方向調節機構を含み、前記姿勢調節ステップでは、前記第2サポートの前記水平方向調節機構によって前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節する。
これにより、第1姿勢と第2姿勢との間でブレードの姿勢を容易に且つ適正に調節することができる。
他の実施形態において、前記第2サポートは、洋上に浮かぶ構造物若しくは船上又は陸上に設置されたクレーン又はウィンチのワイヤに接続されており、前記姿勢調節ステップでは、前記ワイヤの長さを調節することによって前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節する。
これにより、簡単な装置構成で以って、第1姿勢と第2姿勢との間でブレードの姿勢を調節することができる。
一実施形態において、前記回転ステップでは、前記ハブ又は前記ナセルに設けられた前記昇降機構によって、2本のワイヤを介して前記ブレードを翼根部側及び翼先端部側の2点で吊りながら、該2本のワイヤの長さをそれぞれ調節することによって前記ブレードを回転する。
これにより、簡単な装置構成で以って、ブレードを回転させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風車用のブレード着脱装置は、
少なくとも一本のブレードと、前記ブレードが取り付けられるハブと、前記ハブを回転自在に支持するナセルと、前記ナセルが上端に取り付けられたタワーとを含む風車におけるブレード着脱装置であって、
前記ブレードの翼根部が上方を向くように前記ブレードを吊った状態で昇降させるための昇降機構と、
前記昇降機構によって前記ブレードを吊った状態で、前記ブレードの翼長方向において互いに異なる位置で該ブレードの水平方向の支持荷重をそれぞれ受ける複数のサポートとを備え、
前記複数のサポートの一つが、前記ブレードの水平方向支持位置を変化させることによって、鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢と、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対してなす角度が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節可能に構成されたことを特徴とする。
上記風車用のブレード着脱装置によれば、複数のサポートによって、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢にブレードを保持した状態でブレードを着脱することにより、ハブに対してブレードを適正な姿勢で着脱できる。また、複数のサポートは、ブレードからの水平方向の支持荷重をブレードの翼長方向において互いに異なる位置で受けるようにしているので、ブレードを第1姿勢に安定して保持できるとともに、ブレードに対して部分的に過大な荷重が加わることを防止できる。さらに、複数のサポートの一つが、ブレードの水平方向支持位置を変化させることによって、第1姿勢とは異なる第2姿勢との間でブレードの姿勢を調節可能に構成されているので、ハブから離れた位置においてはブレードを第2姿勢に保持することによって適正な姿勢でブレードを吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
幾つかの実施形態において、前記ブレードの翼根部が取り付けられる第1旋回輪と前記ハブに取り付けられて前記第1旋回輪と相対的に回動可能な第2旋回輪とを含む軸受を介して前記ブレードが前記ハブに取り付けられ、前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部の少なくとも一部に当接するように前記第2旋回輪に取り付けられた第1サポートを含む。
このように、ブレードを第1姿勢に保持するための第1サポートを有することにより、ブレードが翼取付け部の近傍に位置する時に精度よくブレードを第1姿勢に保持することができる。また、ブレードの取り付け時においては、第2旋回輪に取り付けられた第1サポートによってブレードの翼根部を第1旋回輪に正確に導くことができる。さらに、ハブへ取り付けられるブレードの翼根部は他の部位よりも一般的に高強度に形成されることが多い。そのため、第1サポートからブレードの翼根部へ加わる荷重に対する耐久性を高くすることができる。
幾つかの実施形態において、前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部外周面の少なくとも一部に当接するように前記翼取付け部に設けられた第1サポートと、前記第1ブレードよりも翼先端部側に設けられ、前記水平方向の支持荷重を受けるとともに前記昇降機構によって吊られた状態の前記ブレードの水平方向への揺れを規制するための第2サポートとを含み、前記昇降機構による前記ブレードの前記タワーに沿った動きに合わせて前記第2サポートを移動させるための移動機構と、前記移動機構により前記タワーに沿って前記第2サポートが移動するように前記第2サポートを案内するためのガイド部とをさらに備える。
上記実施形態は、ブレードのタワーに沿った動きに追従して移動し、ブレードからの水平方向の支持荷重を受けるとともに、ブレードの水平方向の揺れを規制するための第2サポートを有する。これにより、ブレードを適正な姿勢に保持可能であるとともに、ブレードの高さ位置に関わらず、ブレードが昇降する間中、ブレードの揺動を抑制でき、安定してブレードを昇降させることができる。また、第2サポートは重力荷重を積極的に受ける必要がないため、第2サポート、及び第2サポートを案内するためのガイド部の強度設計を緩和でき、コンパクト化及び軽量化が可能となる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ハブに対するブレードの着脱時に、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢にブレードを保持した状態でブレードを着脱することによって、ハブに対してブレードを適正な姿勢で着脱できる。また、ブレードを第1姿勢に保持する際、ブレードからの水平方向の支持荷重を、ブレードの翼長方向において互いに異なる位置で複数のサポートによって受けるようにしている。これにより、ブレードを第1姿勢に安定して保持できるとともに、ブレードに対して部分的に過大な荷重が加わることを防止できる。さらに、ハブから離れた位置においては、第1姿勢とは異なる第2姿勢にブレードを保持することによって適正な姿勢でブレードを吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
風力発電装置の構成例を示す図である。 一実施形態におけるハブに対する着脱中のブレードの翼根部周辺を示す斜視図である。 一実施形態におけるブレード着脱方法の保持ステップを説明する図である。 一実施形態におけるブレード着脱方法のブレード着脱ステップを説明する図である。 一実施形態におけるブレード着脱方法の姿勢調節ステップを説明する図である。 他の実施形態におけるブレード着脱方法の保持ステップを説明する図である。 第1サポートの構成例を示す斜視図である。 第1サポートが装着された翼旋回輪にブレードが取り付けられた状態を示す断面図である。 第1サポートが装着された翼旋回輪からブレードを取り外した状態を示す断面図である。 第2サポートの構成例を示す側面図である。 第2サポートの構成例を示す斜視図である。 第2サポートによる姿勢調節ステップを説明する図である。 一実施形態におけるブレード着脱方法の昇降ステップを説明する図である。 回動機構を備える第2サポートの構成例を示す側面図である。 一実施形態における回動機構を用いた第2サポート52の回動手順を説明する図である。 他の構成例における第2サポートの構成例を示す側面図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、実施形態として以下に記載され、あるいは、実施形態として図面で示された構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、図1を参照して、実施形態に係るブレード着脱装置が適用される風車の一例としての風力発電装置について説明する。
図1は、風力発電装置の構成例を示す図である。図1に示すように、風力発電装置1は、基礎16上に立設されている。基礎16の上部には、ブレード2の着脱作業をはじめとして各種の作業を行うプラットフォーム17が設けられている。なお、本実施形態に係る風力発電装置1は、海面上に設置される洋上風力発電装置であってもよいし、陸上に設置された陸上風力発電装置であってもよい。
風力発電装置1は、主として、少なくとも一枚のブレード2と、ブレード2が取り付けられるハブ3と、ハブ3に連結されるメインシャフト7と、メインシャフト7のトルクを伝達するためのドライブトレイン8と、ドライブトレイン8を介してメインシャフト7のトルクが入力される発電機12とを備える。また、風力発電装置1は、メインシャフト7、ドライブトレイン8、発電機12等の各種機器を収容するためのナセル13と、ナセル13を支持するタワー15とを備える。なお、ハブ3は、スピナ(ハブカバー)4によって覆われていてもよい。
幾つかの実施形態では、ハブ3には複数のブレード2が放射状に等間隔で取り付けられる。ブレード2の枚数は特に限定されないが、例えば2枚又は3枚のブレード2がハブ3に取り付けられていてもよい。これらのブレード2とハブ3によりロータ5が構成される。
メインシャフト7はナセル13に回転自在に支持されていることから、メインシャフト7に連結されたハブ3はメインシャフト7とともに回転可能である。そのため、ブレード2が受けた風の力によってロータ5が回転するようになっている。さらに、ロータ5は、ターニング装置(不図示)によって風の力に頼らずに回転させることもできる。
なお、ロータ5を回転させるためのターニング装置は、例えば、ブレード2の着脱作業等にロータ5を所望の角度位置(アジマス角)に回転させることを目的として設けられる。一実施形態では、ターニング装置は、メインシャフト7又はこれと共に回転する部材に一端がヒンジを介して連結され、ナセル13に他端がヒンジを介して連結された駆動シリンダ(油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動シリンダ等のアクチュエータ)を含む。この場合、駆動シリンダを伸縮させることで、メインシャフト7を回動させることができる。
また、ハブ3は、ロータ5の回転軸線Cが水平方向から風上側(図1の左側)に向かって上方(図1の上側)に傾斜するチルト角αを有するように配置されている。一方、ブレード2は、ロータ5の回転軸線Cに直交する面Lに対してブレード2の先端が風上側に向かって傾斜するコーン角βを有するようにハブ3に取り付けられる。
したがって、ハブ3の鉛直方向下方において、ブレード2の翼長方向が、チルト角及びコーン角を合計した角度θ(=α+β)だけ鉛直方向に対して傾斜するように、ブレード2はハブ3に取り付けられる。すなわち、ブレード2の翼先端部23側が翼根部20側よりも前方に位置するようにブレード2が鉛直方向Vに対して傾斜してハブ3に取り付けられる。ここで、風力発電装置1の前後方向とは、基本的にはメインシャフト7に沿った水平方向であり、風向に応じてナセル13が旋回するヨー旋回機能を有する風力発電装置1の場合には風車翼2の着脱作業時における風向(例えば主風向)に沿った水平方向である。これに対し、メインシャフト7に直交する水平方向を風力発電装置1の横方向と称する。
図2は、一実施形態におけるハブ3に対する着脱中のブレード2の翼根部20周辺を示す斜視図である。
ハブ3には各々のブレード2(2A,2B,2C)に対応する翼取付け部30(30A,30B,30C)が設けられている。幾つかの実施形態では、各々の翼取付け部30には、図2に示すように、各ブレード2の翼根部20が連結される翼旋回輪32が設けられている。ここで、一実施形態に係る翼旋回輪32の構成例を図6A及び図6Bに示す。なお、図6Aは第1サポートが装着された翼旋回輪にブレードが取り付けられた状態を示す断面図で、図6Bは第1サポートが装着された翼旋回輪からブレードを取り外した状態を示す断面図である。一実施形態では、翼旋回輪32のうち、各ブレード2の翼根部20が取り付けられる第1旋回輪はピッチ軸受の内輪32Aであり、ハブ3に固定される第2旋回輪はピッチ軸受の外輪32Bである。なお、翼旋回輪32は、第1旋回輪が外輪32Bで第2旋回輪が内輪32Aである構成としてもよい。図2、図6A及び図6Bに示す各ブレード2の翼根部20と各翼取付け部30の翼旋回輪32とは、例えば、スタッド34及びナット23を用いたT−ボルト締結によって互いに連結されてもよい。この場合、スタッド34による締結箇所に対応して翼根部20に埋め込まれた複数のナット23に、翼旋回輪32に設けられた穴33に挿通された締結ボルト34を螺着して、翼旋回輪32に対する翼根部20の固定が行われる。
以下、図3A〜図3Cを参照して、翼取付け部30Aに対するブレード着脱方法について説明する。なお、図3Aは一実施形態におけるブレード着脱方法の保持ステップを説明する図で、図3Bは一実施形態におけるブレード着脱方法のブレード着脱ステップを説明する図で、図3Cは一実施形態におけるブレード着脱方法の姿勢調節ステップを説明する図である。
幾つかの実施形態に係るブレード着脱方法は、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対して傾斜した第1姿勢にブレード2を保持する保持ステップと、ブレード2をハブ3の翼取付け部30に対して着脱する着脱ステップと、ブレード2の姿勢を調節する姿勢調節ステップとを有する。
一実施形態において、図3Aに示す保持ステップで、ブレード2は、翼根部20が上方を向くように昇降機構40によってハブ3に吊られた状態となっている。昇降機構40として、ウィンチやクレーン等を用いてもよい。例えば、昇降機構40は、巻取り機41と、滑車42と、ワイヤ43と、フック44とを含む。巻取り機41はワイヤ41を巻き上げ又は巻き下げることによって、ブレード2を吊り上げ又は吊り下ろすように構成される。巻取り機41はナセル13、ハブ3又はタワー15に設置されてもよい。
図示した例では、ナセル13内に巻取り機41が設置され、ハブ3内に滑車41が設置されている。ワイヤ43は、ナセル13内の巻取り機41からハブ13内の滑車42を介して延在し、滑車42から翼取付け部30へ向けて垂下している。ワイヤ42の先端側には、ブレード2を吊り下げるためのフック43が接続されている。ワイヤ42に吊り下げられるブレード2の吊り点Sはハブ43内に位置していてもよい。なお、昇降機構40の巻取り機41は、ハブ3、ナセル13、タワー15又はプラットフォーム17の何れに設けられてもよい。
また、保持ステップでは、ブレード2の翼長方向Pにおいて互いに異なる位置で複数のサポートによってブレード2から水平方向の支持荷重を受けて、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対して傾斜した第1姿勢になるようにブレード2を保持する。一実施形態では、複数のサポートは、ハブ3の翼取付け部30に設けられた第1サポート50と、第1サポート50よりも翼先端部23(図1参照)側に設けられた第2サポート52とを含む。
上述したように、ロータ5の回転軸線Cのチルト角αやブレード2のコーン角βによって、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対して角度θ(=α+β)だけ傾斜するように、ブレード2はハブ3に取り付けられる。したがって、ハブ3に対するブレード2の着脱時、ブレード2の翼根部20をハブ3の翼取付け部30に正確に対向させるためには、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対して角度θだけ傾斜した第1姿勢にブレード2を保持する必要がある。ところが、ブレード2を第1姿勢に保持しようとした場合、ブレード2の吊り点Sよりブレード2の重心位置Dが前方に位置するため、ブレード2には自重に起因したモーメントM(タワー15側へ向かうモーメント)が発生する。そこで、第1サポート50及び第2サポート52によって、モーメントMの水平方向成分である水平方向の支持荷重を受ける。これにより、ハブ3の翼取付け部30に対してブレード2の翼根部20を、ブレード2の着脱に適した姿勢に保持することができる。また、第1サポート50及び第2サポート52を含む複数のサポートによってブレード2からの水平方向の支持荷重を受けるようにしているので、ブレード2を第1姿勢に安定して保持できるとともに、ブレード2に対して部分的に過大な荷重が加わることを防止できる。
さらに、図3Aに示すように、第2サポート52が、ブレード2の重心位置Dよりも翼先端部23(図1参照)側に当接するように構成される場合、第1サポート50は、ブレード2の翼根部外周面のうち少なくともタワー15側の第1領域に当接するように設けてもよい。第2サポート52が重心位置Dよりも翼先端部23側に当接するように構成される場合、ブレード2に作用するモーメントMに起因したタワー15側へ向かう水平方向荷重が翼根部20に加わる。そのため、第1サポート50はタワー15側の第1領域に当接するように構成することで、第1サポート50及び第2サポート52を含む少なくとも2点でブレード2の水平方向の支持荷重を受けることができ、ブレード2を安定して第1姿勢に保持できる。
一実施形態において、図3Bに示す着脱ステップでは、保持ステップにて第1姿勢に保持されたブレード2を、ハブ3の略鉛直方向下方に位置する翼取付け部30に対して着脱する。例えば、ブレード2の取り外し時、ブレード2を第1姿勢に保持した状態で、翼根部20を翼取付け部30から取り外した後、昇降機構40によってブレード2を僅かに下方に吊り下ろす。これにより、ハブ3からブレード2が取り外される。また、ブレード2の取り付け時、ブレード2を第1姿勢に保持した状態で、昇降機構40によってブレード2を吊り上げて翼根部20を翼取付け部30に近づけ、翼根部20を翼取付け部30に取り付ける。これにより、ハブ3にブレード2が取り付けられる。
一実施形態において、図3Cに示す姿勢調節ステップでは、複数のサポートの少なくとも一つの水平方向支持位置を変化させることによって、第1姿勢と第2姿勢との間でブレード2の姿勢を調節する。ここで第2姿勢とは、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対してなす角度が第1姿勢とは異なる姿勢である。昇降機構40のみがブレード2の自重を支持した状態でブレード2を吊り上げ又は吊り下ろす場合、第2姿勢は、ブレード2に対して水平方向の支持荷重を加えない状態において、ブレード2の吊り点Sとブレード2の重心位置Dとが同一の鉛直線上に位置するような姿勢としてもよい。例えば第2姿勢は、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに沿った姿勢である。なお、第2姿勢は、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対してなす角度が0°より大きく且つ第1姿勢の角度θよりも小さくなるような姿勢であってもよい。図に示す例では、第2サポート52の水平方向支持位置を変化させることによってブレード2の姿勢を調節している。このように、姿勢調節ステップにて、ハブ3から離れた位置においてはブレード2を第2姿勢に保持することによって適正な姿勢でブレード2を吊り上げ又は吊り下ろすことができる。また、第2サポート52の水平方向支持位置を変化させることで、ブレード2の吊り点S又は第1サポート50を支点として容易にブレード2を回動でき、ブレード2を所望の姿勢に調節することができる。
他の実施形態において、保持ステップは、図4に示すように第2サポート52がブレード2の重心位置Dよりも翼根部20側に当接する場合、第1サポート51は、ブレード2の翼根部外周面のうち少なくともタワー15とは反対側の第2領域に当接するように設けてもよい。なお、図4は他の実施形態におけるブレード着脱方法の保持ステップを説明する図である。第2サポート52が重心位置Dよりも翼根部20側に当接するように構成される場合、翼根部20にはタワー15とは反対側へ向かうモーメントが発生する。そのため、第1サポート51はタワー15とは反対側の第2領域に当接するように構成することで、第1サポート51及び第2サポート52を含む少なくとも2点でブレード2の水平方向の支持荷重を支持することができ、ブレード2を安定して第1姿勢に保持できる。
ここで、第1サポート50(51)の構成について詳細に説明する。図5は第1サポートの構成例を示す斜視図である。図6A及び図6Bは翼旋回輪に装着された第1サポートを示す断面図である。
図5、図6A及び図6Bに示すように、第1サポート50(51)は、第1旋回輪(図6A及び図6Bでは内輪32A)に取り付けられるブラケット本体501と、ブラケット本体501のうちブレード2に面する側に設けられる摺動パッド502とを含む。
一実施形態では、ブラケット本体501は第1サポート50(51)のうちブレード2に当接しない部分を形成し、摺動パッド502は第1サポート50(51)のうちブレード2に当接する部分を形成する。この場合、摺動パッド502は、翼根部20の外周面の少なくとも一部に当接するように、ブレード2の翼根部20の半径方向に沿った断面形状が湾曲した当接面502Bを有していてもよい。例えば、摺動パッド502の当接面502Bは、ブレード2の翼根部20の外形の半径と同等又はこれよりも大きな曲率半径を有していてもよい。なお、摺動パッド502は、翼根部20の外周面の全周に当接面502Bが当接するように断面が円環状に形成されてもよい。
また、ブラケット本体501は、第1姿勢に保持したブレード2からの水平方向の支持荷重を受けることができるように高い剛性を有していてもよく、例えば鋼材等の金属材料で構成される。摺動パッド502は、翼根部20が第1サポート50(51)に当接した状態でブレード2を吊り上げ又は吊り下ろした時、翼根部20が円滑に移動可能なように、摺動性に優れた材料で形成される。例えば、摺動パッド502は低摩擦係数で耐摩耗性が高く、且つ滑り特性が高い材料(例えば、PEEK、PTFE等の樹脂やエラストマ)で形成される。他の構成例では、摺動パッド502に替えて、ブラケット本体501の内面側(翼根部20側)に、転動可能なコロを設けてもよい。
さらに、摺動パッド502は、ブラケット本体501の外周側に向けて拡径したテーパ面502Aを当接面502Bの下方に有していてもよい。これにより、ブレード2の翼根部20を第1サポート50(51)に近づけたり第1サポート50(51)から遠ざけたりする際、第1サポート50(51)の下部の縁が翼根部20に接触して翼根部20が損傷することを防止できる。なお、摺動パッド502のテーパ面502Aは、ベンド部(湾曲部又は屈曲部)を介して当接面502Bに接続されていてもよい。
また、ブラケット本体501のうち第2旋回輪(図6A及び図6Bでは外輪32B)に取り付けられる端部には、ボルト穴504が設けられている。一方、第2旋回輪にもボルト穴(不図示)が設けられている。そして、ブラケット本体501のボルト穴504及び第2旋回輪のボルト穴に装着ボルト510を挿入して締結することにより、第1サポート50(51)が第2旋回輪に取り付けられるようになっている。ブラケット本体501には、ボルト穴504に隣接して空間503が形成されている。この空間503は、ブラケット本体501の外周面に設けられた作業用穴505を介してブラケット本体501の外周側と連通している。この作業用穴505を介して工具が挿入可能となっており、第1サポート50(51)を第2旋回輪に当接させた状態で、ブラケット本体501の外周側から作業用穴505を介して装着ボルト510の締結作業を行うことができる。
上記構成を有する第1サポート50(51)は、翼根部20からの水平方向の支持荷重を受けるようになっている。一実施形態において、図6Aには、外輪32Bに第1サポート50(51)が装着され、内輪32Aにブレード2の翼根部20が取り付けられた状態を示している。図6Bには、内輪32Aからブレード2の翼根部20を取り外した状態を示している。ハブ3からブレード2を取り外す時、第1サポート50(51)及び第2サポート52によってブレード2を第1姿勢に保持した状態で、締結ボルト34を内輪32A及び翼根部20から抜き取り、昇降機構40によってブレード2を僅かに下方に吊り下ろす。これにより、翼根部20が第1サポート50(51)に案内されて、第1姿勢を保持した状態で翼取付け部30から翼根部20を離すことができる。ブレード2をハブ3に取り付ける時は、上記手順を逆の順番で行う。なお、ここでは内輪32Aにブレード2が取り付けられ、外輪32Bに第1サポート50(51)が装着される場合を例示したが、内輪32Bにブレード2が取り付けられ、外輪32Aに第1サポート50(51)が装着されてもよい。また、第1サポート50(51)を、第1旋回輪の円周方向に互いに離間させて複数設けてもよい。
次に、図7、図8及び図9を参照して、第2サポート52の構成について詳細に説明する。なお、図7は第2サポートの構成例を示す側面図で、図8は第2サポートの構成例を示す斜視図で、図9は第2サポートによる姿勢調節ステップを説明する図である。
幾つかの実施形態において、図7及び図8に示す第2サポート52は、昇降機構40によって吊られた状態のブレード2から水平方向の支持荷重を受けるとともに、ブレード2の水平方向の揺動を抑制するように構成されている。一実施形態において、第2サポート52は、少なくともブレード2とタワー15の間に配置されるフレーム520を含む。フレーム520は、吊られた状態のブレード2の周囲を囲むように構成されてもよいし、一部が開放したコの字状(直角のコーナーを有するU字形状)に構成されてもよい。
また、第2サポート52は、昇降機構40によるブレード2のタワー15に沿った動きに合わせてフレーム520を移動させるための移動機構530と、フレーム520をタワー15に沿って案内するためのガイド部540とを有していてもよい。
例えば、移動機構530は、フレーム520に取り付けられたウィンチ531と、ウィンチ531に巻回されるフレーム昇降用ワイヤ532とを含む。そして、ウィンチ531のワイヤの巻き取り量を調節することによりフレーム520の鉛直方向位置を調整するように構成される。また、図8に示すように、フレーム520を吊下げる滑車天秤534を設けて、滑車天秤534に吊りワイヤ535を接続し、ウィンチ531によって滑車天秤534ごとフレーム520を昇降させるようにしてもよい。なお、滑車天秤534は、吊りワイヤ535を介してナセル13、ハブ3又はタワー15上端に固定される。
例えば、ガイド部540は、タワー15に取り付けられた複数の係合部541と、第2サポート52のフレーム520に取り付けられた少なくとも一つのガイドレール542とを含む。係合部541は、タワー15の外周面に取り付けられ、離間するように複数配置されている。各係合部541は、ガイドレール542に当接することによってフレーム520のタワー外周面に沿った昇降を案内する。ガイドレール542は、タワー15に沿ったフレーム520の移動時に複数の係合部541に順次当接するように構成される。すなわち、ガイドレール542は、フレーム520の移動時に、上下方向に隣り合う2つの係合部541の間で受け渡されることによってタワー15の外周面に沿った昇降が案内されるようになっている。
図7及び図9に示すように、幾つかの実施形態において、第2サポート52は、ブレード2を吊り点S周りに回動させて第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢調節するために、ブレード2に当接した支持部545を水平方向に移動させるアクチュエータ546をさらに有している。ブレード2の取り外し時、ハブ3から翼根部20を取り外した直後はブレード2が第1姿勢に保持されているため、図9(A)に示すようにブレード2の重心位置Dが吊り点Sの鉛直方向下方からずれており、ブレード2には吊り点S周りのモーメントMが加わる。そこで、支持部545でブレード1のモーメントMを支持した状態で、図9(B)に示すように、吊り点Sの鉛直下方に重心位置Dが位置する第2姿勢となるように、アクチュエータ546を図中X方向に動かす。これにより、ブレード2は、ブレード2の重心位置Dが吊り点Sの鉛直方向下方に位置する第2姿勢で安定となる。一方、ブレード2の取り付け時には、上記操作を逆の手順で行えばよい。
上述のように、ブレード2へのモーメントMを支持部545で受けながらアクチュエータ546によって支持部545を水平方向(矢印X方向)に移動させることによって、吊り点S周りにブレード2を緩やかに回動させ、ブレード2の重心位置Dやブレード2の姿勢を安定して調節できる。また、支持部545はブレード2へのモーメントMを受ける構成であるに過ぎず、ブレード2の自重はあくまでブレード2を吊る昇降機構40(図7参照)によって支持される。そのため、第2サポート52へ過大な荷重が加わることを防ぐことができる。なお、図7〜図9には、
幾つかの実施形態において、ブレード着脱方法は、ハブ3又はナセル13に設けられた昇降機構40を用いてブレード2をタワー15に沿って昇降させる昇降ステップをさらに備えている。
一実施形態において、図10に示すように、昇降ステップは、鉛直昇降ステップと、水平昇降ステップと、回転ステップとを含む。なお、図10は一実施形態におけるブレード着脱方法の昇降ステップを説明する図であり、図10(A)〜図10(C)はブレード2の吊り下ろし時の手順を示している。図10では、回転ステップにて、補助ウィンチ61と補助ワイヤ62と翼端保持具63とを含む回転機構60を用いてブレード2の回転を行う場合を例示している。補助ウィンチ61は、ハブ3、ナセル13又はタワー15上部の何れかの側方に設けられ、補助ワイヤ62を巻き上げ又は巻き下げる構成となっている。翼端保持具63は、ブレード2の翼先端部22側に設けられ、補助ワイヤ62が取り付けられる。そして、翼端保持具63を介してブレード2の翼先端部22側に取り付けられた補助ワイヤ62を、補助ウィンチ61によって巻き上げ又は巻き下げることによって、翼先端部22の高さ位置を調節可能となっている。
図10Aに示す鉛直昇降ステップは、翼長方向Pが略鉛直方向Vに沿った第2姿勢にブレード2を保持した状態で、昇降装置40(図3A〜図3C参照)によってブレード2を吊り下ろす。図10Bに示す回転ステップは、ブレード2を、第2姿勢から翼長方向Pが水平方向に沿った第3姿勢に回転させる。このとき、ブレード2がタワー15に緩衝しないように、ロータ5の回転軸線Cに直交する面L(図1参照)内で回転させてもよい。例えば、回転ステップでは、昇降装置40によりワイヤ43の長さを調節するとともに、補助ウィンチ61により補助ワイヤ62の長さを調節し、翼根部20及び翼先端部22の相対的な高さ位置を変化させることによってブレード2を回転させる。図10Cに示す水平昇降ステップでは、翼根部20及び翼先端部22の高さ位置を略一致させて、ブレード2の翼長方向Pが略水平方向に沿った第3姿勢でブレード2を吊り下ろす。なお、ブレード2の吊り上げ時は、上記操作の逆の手順でブレード2を吊り上げる。これにより、ブレード2の端部とプラットフォームとの接触を防止しながらブレード2の姿勢を変化させ、ハブ3に対してブレード2を着脱することができる。
また、図7〜図9で説明した第2サポート52を用いる場合、回転ステップでは、ブレード2の回転に追従させて、図11及び図12に示す回動機構550によって第2サポート52を回動させてもよい。なお、図11は回動機構を備える第2サポートの構成例を示す側面図で、図12は回動機構を用いた第2サポート52の回動手順を説明する図である。
図11に示すように、幾つかの実施形態では、第2サポート52は、フレーム520を水平方向に沿った回動軸551周りに回動させるための回動機構550をさらに備える。回動機構550は、フレーム520とガイド部110との間に設けられ、ガイド部110に対してフレーム520を水平方向に沿った回動軸551周りに回動させる構成となっている。
一実施形態において、回動機構550は、ガイドレール542に固定されたフレーム取付部552に取り付られた回動ディスク553と、回動ディスク553を回動させるためのターニングモータ554とを含む。
回動ディスク553は、フレーム取付部552に対して複数のディスク支持部143によって回動自在に取り付けられている。ターニングモータ554には回動ギヤ(ピニオンギヤ)555が連結されており、この回動ギヤ555は回動ディスク553のギヤと噛合している。そして、ターニングモータ554が駆動されることによって回動ギヤ555が回転し、回動ギヤ555に噛合した回動ディスク553が回動軸551周りに回動されるようになっている。
なお、図11に示す構成例では、タワー15の径方向においてブレード2を挟んで一側に一対の支持部545a1,545a2及び一対のアクチュエータ546a1,546a2が配置され、他側に一対の支持部545b1,545b2及び一対のアクチュエータ546b1,546b2が配置されている。これらの支持部545a1,545a2,545b1,545b2及びアクチュエータ546a1,546a2,546b1,546b2はフレーム520に取り付けられている。アクチュエータ546a1,546a2の伸縮量及びアクチュエータ546b1,546b2の伸縮量をそれぞれ独立して調節することによって、ブレード2の鉛直方向に対する角度を調節可能となる。これにより、ブレード2を吊り点S周りに徐々に回動させることができる。
ここで、図12を参照して、ブレード2の吊り下ろし作業におけるブレードの回転手順について説明する。なお、図12(A)〜(C)はブレード及びフレームの回転手順を示す図である。
ブレード2は、ハブ3の鉛直方向下方に位置する翼取付け部30から取り外された後、鉛直方向に沿って吊り下ろされ、タワー15の上部に待機していたフレーム520内に挿入される。あるいは、ハブ3の鉛直方向下方に位置する翼取付け部30に取り付けられたブレード2がフレーム520内に挿入されるように、タワー15に沿ってフレーム520を上昇させてもよい。そして、図12(A)に示すように、ブレード2がフレーム520に挿入された状態で、昇降装置40(図1参照)によりブレード2を吊り下ろす。このとき、吊り点S周りのモーメント荷重Mを支持部545によって受けながら、支持部545をアクチュエータ546によって水平方向に移動させて、ブレード2の姿勢を調節してもよい。なお、昇降装置40のよるブレード2の吊り下し時、ブレード2の吊り下ろしに追従させて、移動機構530によりフレーム520を吊り下ろす。このとき、フレーム520に取り付けられたガイドレール542が、係合部541に順次当接することによって、フレーム520はタワー15の外周面に沿って昇降するように案内される。
タワー15の途中までブレード2及びフレーム520が吊り下ろされたら、ブレード2及びフレーム520の鉛直方向への移動を一旦停止して回動作業に移る。回動作業では、回動機構550によってブレード2の回動に追従するようにフレーム520を回動させる。図12(B)に示すように、回動機構550は、ターニングモータ554を駆動して回動ディスク553を回動させ、回動軸551によって回動ディスク553に連結されたフレーム520を回動させる。そして、図12(C)に示すように、水平姿勢となるように略90°回動されたブレード2に合わせて、鉛直方向に対して略90°回動されたフレーム520は、回動された状態のままブレード2に追従してさらに吊り下ろされる。こうして、ブレード2は水平姿勢でプラットフォーム上に載置される。このように、ガイドレール542に対してフレーム520を水平方向に沿った回動軸551周りに回動させるための回動機構550を設ければ、ブレード2の姿勢変化に追従してフレーム520を回動させて、ブレード2の自重が許容範囲を超えてフレーム520に加わらないようにすることができる。したがって、フレーム520を設置した状態でブレード2の姿勢調整が可能になり、ブレード2の搬送作業を容易に行うことができる。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、ハブ3に対するブレード2の着脱時に、ブレード2の翼長方向Pが鉛直方向Vに対して傾斜した第1姿勢にブレード2を保持した状態でブレード2を着脱することによって、ハブ3に対してブレード2を適正な姿勢で着脱できる。また、ブレード2を第1姿勢に保持する際、ブレード2からの水平方向の支持荷重を、ブレード2の翼長方向Pにおいて互いに異なる位置で複数のサポート(例えば第1サポート50,51及び第2サポート52)によって受けるようにしている。これにより、ブレード2を第1姿勢に安定して保持できるとともに、ブレード2に対して部分的に過大な荷重が加わることを防止できる。さらに、ハブ3から離れた位置においては、第1姿勢とは異なる第2姿勢にブレード2を保持することによって適正な姿勢でブレード2を吊り上げ又は吊り下ろすことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
例えば、図5及び図6A及び図6Bには、翼根部20に当接するブラケットタイプの第1サポート50(51)を例示したが、第1サポートの構成はこれに限定されるものではない。
また、図7〜図12には、アクチュエータを用いて姿勢調節を行う第2サポート52の構成を例示したが、第2サポートの構成はこれに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、第2サポート70は、第1サポート51よりも翼先端部22側のブレード2に取り付けられたワイヤ係止部71を含む。洋上に浮かぶ構造物若しくは船上又は陸上にはウィンチ(又はクレーン)75が設置される。このウィンチ75に巻回される第2ワイヤ76は、ワイヤ係止部71を介して一端側がナセル13、ハブ3又はタワー15上部に接続される。そして、姿勢調節ステップにおいて、ウィンチ75によって第2ワイヤ76の長さを調節することによって、ワイヤ係止部71からブレード2に対して水平方向の力Fを与えて、第1姿勢と第2姿勢との間でブレード2の姿勢を調節する。これにより、簡単な装置構成で以って、第1姿勢と第2姿勢との間でブレード2の姿勢を調節することができる。
1 風力発電装置
2 ブレード
3 ハブ
4 スピナ
5 ロータ
7 メインシャフト
8 ドライブトレイン
12 発電機
13 ナセル
15 タワー
16 洋上基礎
17 プラットフォーム
20 翼根部
22 翼先端部
30 翼取付け部
32 翼旋回輪
32A 内輪
32B 外輪
33 ボルト穴
34 締結ボルト
40 昇降機構
41 巻取り機
42 滑車
43 ワイヤ
50,51 第1サポート
52,70 第2サポート
60 補助ウィンチ
61 補助ワイヤ
62 翼端保持具
71 ワイヤ係止部
75 ウィンチ
76 第2ワイヤ
501 ブラケット本体
502 摺動パッド
502A テーパ面
502B 当接面
503 空間
504 ボルト穴
505 作業用穴
507 フランジ
510 装着ボルト
520 フレーム
530 移動機構
531 ウィンチ
532 フレーム昇降用
534 滑車天秤
535 吊りワイヤ
540 ガイド部
541 係合部
542 ガイドレール
545 支持部
546 アクチュエータ
550 回動機構
551 回動軸
552 フレーム取付部
553 回動ディスク
554 ターニングモータ
555 回動ギヤ

Claims (14)

  1. 少なくとも一本のブレードと、前記ブレードが取り付けられるハブと、前記ハブを回転自在に支持するナセルと、前記ナセルが上端に取り付けられたタワーとを含む風車におけるブレード着脱方法であって、
    前記ブレードの翼根部が上方を向くように前記ブレードを吊った状態で、前記ブレードの翼長方向において互いに異なる位置で複数のサポートによって前記ブレードから水平方向の支持荷重を受けて、前記ブレードの翼長方向が鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢に保持する保持ステップと、
    前記第1姿勢に保持された前記ブレードを前記ハブの略鉛直方向下方に位置する翼取付け部に対して着脱する着脱ステップと、
    前記複数のサポートの少なくとも一つの水平方向支持位置を変化させることによって、前記第1姿勢と、前記ブレードの翼長方向が鉛直方向に対してなす角度が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節する姿勢調節ステップとを備えることを特徴とする風車用のブレード着脱方法。
  2. 前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部の少なくとも一部に当接するように前記翼取付け部に設けられた第1サポートを含み、
    前記保持ステップでは、前記第1サポートによって前記ブレードの前記翼根部からの水平方向の支持荷重を受けることを特徴とする請求項1に記載の風車用のブレード着脱方法。
  3. 前記第1サポートが、前記ブレードの翼根部外周面のうち少なくとも前記タワー側の第1領域に当接するように設けられており、
    前記複数のサポートが、前記ブレードの重心位置よりも翼先端部側に当接する第2サポートを含み、
    前記姿勢調節ステップでは、前記第2サポートの水平方向支持位置を変化させることによって前記ブレードの姿勢を調節することを特徴とする請求項2に記載の風車用のブレード着脱方法。
  4. 前記第1サポートが、前記ブレードの翼根部外周面のうち少なくともタワーとは反対側の第2領域に当接するように設けられており、
    前記複数のサポートが、前記ブレードの重心位置よりも翼根部側に当接する第2サポートを含み、
    前記姿勢調節ステップでは、前記第2サポートの水平方向支持位置を変化させることによって前記ブレードの姿勢を調節することを特徴とする請求項2に記載の風車用のブレード着脱方法。
  5. ウィンチ又はクレーンを含む昇降機構を用いて前記ブレードを前記タワーに沿って昇降させる昇降ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の風車用のブレード着脱方法。
  6. 前記昇降ステップは、翼長方向が略鉛直方向に沿った前記第2姿勢に前記ブレードを維持した状態で該ブレードを昇降させる鉛直昇降ステップと、翼長方向が水平方向に沿った第3姿勢に前記ブレードを維持した状態で該ブレードを昇降させる水平昇降ステップと、前記鉛直昇降ステップと前記水平昇降ステップとの間で前記ブレードを回転させる回転ステップとを含み、
    前記昇降ステップにおいて、前記タワーの上方では前記鉛直昇降ステップで前記ブレードを昇降させ、前記タワーの下方では前記水平昇降ステップで前記ブレードを昇降させることを特徴とする請求項5に記載の風車用のブレード着脱方法。
  7. 前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部外周面の少なくとも一部に当接するように前記翼取付け部に設けられた第1サポートと、前記第1サポートよりも翼先端部側に設けられ、前記水平方向の支持荷重を受けるとともに前記昇降機構によって吊られた状態の前記ブレードの水平方向への揺れを規制するための第2サポートとを含み、
    前記昇降ステップにおける前記ブレードの前記タワーに沿った動きに合わせて前記第2サポートを移動させる移動ステップをさらに備え、
    前記移動ステップでは、前記第2サポートをガイド部によって案内しながら、前記タワーに沿って前記第2サポートを移動させることを特徴とする請求項5又は6に記載の風車用のブレード着脱方法。
  8. 前記回転ステップでは、前記第2サポートを前記ブレードの回転とともに回転させることを特徴とする請求項7に記載の風車用のブレード着脱方法。
  9. 前記第2サポートが、前記タワーとの水平方向における距離を調節する水平方向調節機構を含み、
    前記姿勢調節ステップでは、前記第2サポートの前記水平方向調節機構によって前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節することを特徴とする請求項7又は8に記載の風車用のブレード着脱方法。
  10. 前記第2サポートは、洋上に浮かぶ構造物若しくは船上又は陸上に設置されたクレーン又はウィンチのワイヤに接続されており、
    前記姿勢調節ステップでは、前記ワイヤの長さを調節することによって前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節することを特徴とする請求項7又は8に記載の風車用のブレード着脱方法。
  11. 前記回転ステップでは、前記ハブ又は前記ナセルに設けられた前記昇降機構によって、2本のワイヤを介して前記ブレードを翼根部側及び翼先端部側の2点で吊りながら、該2本のワイヤの長さをそれぞれ調節することによって前記ブレードを回転することを特徴とする請求項7又は8に記載の風車用のブレード着脱方法。
  12. 少なくとも一本のブレードと、前記ブレードが取り付けられるハブと、前記ハブを回転自在に支持するナセルと、前記ナセルが上端に取り付けられたタワーとを含む風車におけるブレード着脱装置であって、
    前記ブレードの翼根部が上方を向くように前記ブレードを吊った状態で昇降させるための昇降機構と、
    前記昇降機構によって前記ブレードを吊った状態で、前記ブレードの翼長方向において互いに異なる位置で該ブレードの水平方向の支持荷重をそれぞれ受ける複数のサポートとを備え、
    前記複数のサポートの一つが、前記ブレードの水平方向支持位置を変化させることによって、鉛直方向に対して傾斜した第1姿勢と、ブレードの翼長方向が鉛直方向に対してなす角度が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢との間で前記ブレードの姿勢を調節可能に構成されたことを特徴とする風車用のブレード着脱装置。
  13. 前記ブレードの翼根部が取り付けられる第1旋回輪と前記ハブに取り付けられて前記第1旋回輪と相対的に回動可能な第2旋回輪とを含む軸受を介して前記ブレードが前記ハブに取り付けられ、
    前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部の少なくとも一部に当接するように前記第2旋回輪に取り付けられた第1サポートを含むことを特徴とする請求項12に記載の風車用のブレード着脱装置。
  14. 前記複数のサポートが、前記ブレードの翼根部外周面の少なくとも一部に当接するように前記翼取付け部に設けられた第1サポートと、前記第1ブレードよりも翼先端部側に設けられ、前記水平方向の支持荷重を受けるとともに前記昇降機構によって吊られた状態の前記ブレードの水平方向への揺れを規制するための第2サポートとを含み、
    前記昇降機構による前記ブレードの前記タワーに沿った動きに合わせて前記第2サポートを移動させるための移動機構と、
    前記移動機構により前記タワーに沿って前記第2サポートが移動するように前記第2サポートを案内するためのガイド部とをさらに備えることを特徴とする請求項12又は13に記載の風車用のブレード着脱装置。
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