JP2015074198A - 保持容器および黒鉛材の製造方法 - Google Patents

保持容器および黒鉛材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズが大きくなっても成形体および黒鉛材の変形を防止し、かつ、上下両端部が欠けにくくすることができる保持容器および黒鉛材の製造方法を提供する。【解決手段】粉体12が充填される袋状体40および天板50を保持するためのCIP成形用の保持容器10は、側壁31と、底33と、側壁31の上部外側面を円形状または楕円形状に周回し横断面が外側に膨らむ閉じた曲線状の係止部35と、係止部35の外側表面に側壁31を周回する溝と、側壁31の係止部35より下側の外側面から延びる支持具36と、を有するケース30と、ケース30の上端と間隔を有するように支持具36に着脱され、下面が平面よりなる天板50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、CIP(Cold Isostatic Press;冷間静水圧加圧)成形に使用する保持容器および保持容器を用いた黒鉛材の製造方法に関するものである。
ゴム材料等の弾性体で構成された成形型に、成形しようとする粉末を充填した後、圧力媒体により加圧し、該粉末に一様に等しい圧力を加えて成形を行う等方加圧成形(CIP成形、冷間静水圧加圧)方法は、黒鉛材、セラミック材、金属粉末の成形に適した数十MPa以上の高圧を容易に作用させることができて、高密度で均質な成形体が得られることが知られている。さらに、CIP成形では製造困難な長尺の丸棒等の成形が容易であること等から、セラミックス粉末や黒鉛粉末、金属粉末の成形に利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、以下のように課題が記載されている。
一般に成形型において、粉末の充填作業でのハンドリング性や成形型の製造上、加工上および耐久性の観点から、ある程度剛性のある材料で肉厚に構成されるのが実情である。特に、棒状の成形体を製造する場合、蓋体として、圧縮性が小さく、高剛性の材料(例えば金属)からなる栓等が用いられるため、蓋体の圧縮収縮量が小さくなる。また、粉末と蓋体との間で摩擦力が発生するために、成形型の上下端部は胴部程収縮できない。この結果、得られる成形体は、上下両端部分の外径が中央部の外径に比して大きい、いわゆる象の足現象(象の足のような形状)を呈した成形体となる。
特許文献1の発明では、内部に流体が充填された蓋体を使用することにより成形体の変形を防止することが提案され、具体的には、象の足現象の発生を防止することが記載されている。
また、このほかに、象の足現象を呈した成形体では、上下両端部分のコーナー部分が鋭角の突起となるので欠けやすくなる問題がある。(図7(A)、図7(B))
特開平6−285696号公報
しかしながら、前述したような特許文献1に記載の従来の保持容器および黒鉛材の製造方法においては、成形する袋状体のサイズが大きくなるにつれて、液体充填部を大きくする必要がある。
そして、液体充填部が大きくなると、袋状体に収容される粉体の浮力によって上面が膨らみ、変形が大きくなるという問題がある。
本発明では、従来の問題を解決するためになされたもので、サイズが大きくなっても成形体および黒鉛材の変形を防止し、かつ、上下両端部が欠けにくくすることができる保持容器および黒鉛材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の保持容器は、粉体が充填される袋状体および蓋体を保持するためのCIP成形用の保持容器であって、前記保持容器は、側壁と、底と、前記側壁の上部外側面を円形状または楕円形状に周回する係止部と、前記係止部の外側表面に前記側壁を周回する溝と、前記側壁の前記係止部より下側の外側面から延びる支持具と、を有するケースと、前記ケースの上端と間隔を有するように前記支持具に着脱され、下面が平面よりなる天板と、を備えるものである。
また、本発明の保持容器の前記間隔は、前記袋状体と前記蓋体との厚さの和よりも大きい。
また、本発明の保持容器の前記粉体は、黒鉛材の成形原料である。
また、本発明の保持容器の前記ケースは、床面に固定する固定具を有している。
さらに、本発明の黒鉛材の製造方法は、前述した保持容器の前記袋状体に成形原料を充填し蓋体で密閉した後、CIP成形し成形体を得る成形工程と、前記成形体を焼成し、焼成体を得る焼成工程と、前記焼成体を黒鉛化し黒鉛材を得る黒鉛化工程と、を行うものである。
本発明は、袋状体に圧力媒体より成形圧力が加わると粉体の収縮に追随して収縮することができるので、大型の材料であっても上下両端部のコーナーが鋭角の突起となりにくく、欠けにくい成形体を得ることができる。また、蓋体の上面が天板に接してかつ粉体の収縮に追随して収縮することができるので、大型の材料であっても上面が膨らむことなく変形の少ない成形体が得られる保持容器を提供することができる。
また、本発明は、浮力の発生しやすい黒鉛材の成形原料を袋状体に充填し、CIP成形しても、袋状体に成形圧力が加わると粉体の収縮に追随して収縮することができるので、大型の材料であっても上下両端部のコーナーが鋭角の突起となりにくく、欠けにくい成形体を得られる黒鉛材の製造方法を提供することができる。
また、本発明は、蓋体の上面が天板に接してかつ粉体の収縮に追随して収縮することができるので、大型の材料であっても上面が膨らむことなく変形の少ない成形体が得られ、これを焼成および黒鉛化するので、サイズが大きくなっても成形体の変形を防止し、かつ、上下両端部が欠けにくくすることができる黒鉛材の製造方法を提供することができる。
本発明に係る実施形態の保持容器、袋状体、蓋体およびCIP成形装置の断面図 本発明に係る実施形態の保持容器の分解斜視図 (A)はケースの上部を示す斜視図であり、(B)は凹凸の拡大図 (A)は本発明に係る実施形態の保持容器によって成形される成形体の平面図であり、(B)は側面図 (A)は本発明に係る実施形態の保持容器の平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は断面図 (A)は本発明に係る実施形態の保持容器が保持容器内で圧力が加わる前の断面図、(B)は圧力が加わったあとの断面図 (A)は従来の金属等の高剛性の材料からなる栓等を用いた成形容器によって成形される成形体の平面図であり、(B)は側面図
以下、本発明に係る実施形態の保持容器および黒鉛材の製造方法について、図面を用いて説明する。
図1および図2に示すように、実施形態の保持容器10は、天板50とケース30とを有する。
なお、以下の説明においては、特に断りがない限り、鉛直下方を「下」、縁直上方を「上」として説明する。
CIP成形装置20の内部に、CIP成形装置開口部21からケース30および天板50からなる保持容器10が収容され成形される。ケース30は、例えば円柱や角柱の筒形状を呈している。なお、以下においては、円筒形状の場合を例示して説明する。
ケース30は、側壁31の上端にケース開口部32が設けられ、下端には底33を有する。ケース30は、例えばパンチングメタルを用いて形成することができ、側壁31および底33には、圧力媒体26を内外に流通可能な流通孔34が多数設けられている。なお、流通孔34の大きさや形状は、特に限定しない。
従って、ケース30をCIP成形装置20の内部空間23に収容して、圧力媒体26を注入すると、圧力媒体26はケース30の側壁31および底33からケース30の内部に浸入する。
図3(A)に示すように、ケース30の側壁31の上部外側面には、上部外側面を周回し横断面が外側に膨らむ係止部35が設けられている。係止部35は、外側表面に側壁を円形状または楕円形状に周回する溝352が設けられている。
なお、楕円形状とは、弧成楕円のほか、角が丸まった長方形等も含まれる。
すなわち、図3(B)に示すように、係止部35の断面形状は、外側に膨らむ例えば円形や楕円形等の一部で構成される閉曲線状である。溝352は、凸部351と凹部とが交互に設けられて、凹部が溝となる。凹部は、隣接する凸部351の間の凹んだ部分であり、特に形状は限定されない。
係止部35の溝352は1列でも良いが複数列であることが好ましい。係止部35が複数列の溝352を有していると、後述するように成形の圧力で袋状体40および蓋体60がケース30の内部に引っ張られても締結具42が袋状体40および蓋体60の移動とともに隣の溝に移り、密閉状態を保持することができる。
図1および図2に示すように、ケース30の側壁31における係止部35の下側には、外側に突出する支持具36が設けられている。支持具36は、例えば、ケース30に対して対称な位置に一対設けられている。あるいは、ケース30の外周に沿って均等な距離の位置に、複数個の支持具36を設けることも可能である。
支持具36の形状は、特に限定しないが、ここでは、例えばL字形状の部材をケース30の側壁31から上方に向かって設ける。支持具36の上端部には、下面が平面よりなる天板50が取り付けられる。
円筒形状のケースの一例を図5(A)〜図5(C)に示す。
図5(A)〜図5(C)に示すように、ケース30は、全体円筒形状を呈しており、図5(B)中、点で表される多数の流通孔34を有する側壁31と底33とを有する。
側壁31は、その上部外側面を円形状または楕円形状に周回する係止部35を有し、袋状体を出し入れするのに用いるケース開口部32を有している。係止部35には、2つの溝が側壁31の回りに設けられている。また、側壁31には、支持具36が設けられている。支持具36の上端にはリングを有しており、リングおよび天板50にピンを挿入することで、ケース30の上端との間隔を保持しながら天板50を取り付けることができる。
ケース30に収容される袋状体40は、例えばケース30と相似形である有底の円筒形状とすることができる。また、袋状体40は、圧力媒体26を通さず、自由な形状に変形可能な、例えばゴムにより形成することができる。さらに、所定の形状の成形体を得る場合には、所定の形状の袋状体40を用いることができる。
袋状体40の粉体収容部の断面は、ケース30の断面よりも小さく、袋状体40の長さ(高さ)は、ケース30の長さよりも長い。袋状体40は、ケース30に収容された際に、袋状体40の上端部を外側へ折返し、さらに下方に折り返して(折返部41)、ケース30の係止部35の外側に被せる。
ケース30の上端で、外側に折り返され係止部35に被せられた袋状体40には、粉体12が充填可能であり、さらに蓋体60を被せることができる。蓋体60は、圧力媒体26を通さず、自由な形状に変形可能な、例えばゴムにより形成することができる。さらに、所定の形状の成形体11を得る場合には、所定の形状の蓋体60を用いることができる。
そして、蓋体60の上からゴムバンド等の締結具42で締付ける。この際、締結具42が、ケース30の係止部35の溝352に嵌合するようにして、袋状体40および蓋体60を確実に保持し密閉する。
ケース30のケース開口部32には、天板50がケース30の上端と一定の間隔を有するように着脱可能に取り付けられる。天板50は下面が平板からなり、支持具36により支持されている。
これにより、天板50は、袋状体40の折返部41および蓋体60の上からケース開口部32を平面的に覆う。
ケース30の上端と天板50との間の一定の間隔は、袋状体40と蓋体60との厚さの和より大きい。このため袋状体40および蓋体60には、ケース30の上端と天板50とから力が加わらず、固定されないので、後述するように成形の圧力で袋状体40および蓋体60がケース30の内部に引っ張られてもケース30の内部への移動を妨げない。
次に、保持容器10を用いて粉体12を成形して形成される成形体11の成形方法について説明する。
まず、図2に示すように、袋状体40はケース30の内部に収容され、袋状体40の上端部はケース開口部32から外側へ折り返して折返部41が形成されている。
袋状体40の内部に粉体12を充填し、蓋体60を袋状体40の折返部41に被せ、締結具42により折返部41を係止部35に固定する。このようにして袋状体40の内部空間は、密閉される。
次に、天板50を支持具36に取り付けることによってケース30の上端と間隔を有するようにケース開口部32に取り付ける。袋状体40の折返部41および蓋体60の上からケース開口部32を平面的に覆う。次に締結具42により折返部41を係止部35に固定する。すなわち、係止部35と締結具42とによって袋状体40と蓋体60とが固定され、天板50とケース30との間では圧迫されていない。
粉体12の充填された袋状体40を保持容器10とともに、CIP成形装置20の内部空間23に収容する。
次いで、CIP成形装置20に圧力媒体26を注入することによって加圧する。
これにより、粉体12は袋状体40を介して圧力媒体26の圧力で一様に加圧され、圧縮成形により成形体11が形成される(図1および図4(B)参照)。
図4(A)および図4(B)に示すように、CIP成形は全体が均一な圧力で成形され均一な密度が得られることが特徴である。このため充填時に密度の高い部分がCIP成形では収縮量が小さくなる。本発明の保持容器10を用いた成形では、重力によって袋状体の下部に充填された粉のかさ密度が高くなるので、CIP成形後に成形体の下部114が成形体の中間部115と比較してわずかに膨張した形状が得られる。
次に、袋状体40に粉体12を充填した後に、蓋体60で覆い、袋状体40を圧力媒体26に沈めると、圧力媒体26からの浮力を受ける。粉体12のかさ密度が圧力媒体26の密度より小さいと、浮力によって粉体12が袋状体40とともに浮きあがりはじめ、粉体12が袋状体40の中で袋状体40とともに上方に移動する。移動した粉体12は、天板50の下面に押し付けられるので、成形体11は、上面111が平坦面となるとともに、粉体12が上方に移動するので成形体の上部113は成形体の中間部115と比較してわずかに膨張した形状が得られる。
特にこの浮力の効果は、黒鉛材の成形原料を用いたときに効果がある。黒鉛は、セラミックの中でも軽い元素から構成される材料であるので成形原料も密度が低い。成形原料の空隙率によっては圧力媒体よりかさ密度大幅に小さくなりが浮きやすくなる。一般的に黒鉛の成形原料は、密度が1.0未満であり、水を圧力媒体26として使用すると、袋状体40が圧力媒体26に沈むと成形原料である粉体12が浮きあがり、成形体11の上面が膨らみやすくなる。本発明の保持容器10は浮きあがった粉体12を押さえる作用があり、変形防止効果がある。
また、袋状体40は、圧力媒体26によって加えられる圧力とともに上下方向および水平方向が同時に収縮していくので、上下両端部に対応する粉体12が均等に収縮し成形体11の上下両端部が鋭角の突起を形成しにくくすることができる。
さらに、袋状体40および蓋体60は、係止部35に締結具42を用いて締め付けられているので、袋状体40および蓋体60は、粉体12の収縮とともに係止部35の表面で横ずれしながらケース30の内部に引っ張られ移動する(図6(A)→図6(B)参照)。このため、圧力が加えられた成形体11の上端部は、ケース30の上端部よりも内部に位置するようになるので、上端部が象の足の様な形状を呈した鋭角の突起とならず、欠けにくくすることができる。
図1に示すように、ケース30には、床面に固定する固定具37を有している。固定具37としては特に限定されないが、例えば鎖、ワイヤー等を用いた固定具37で床面と固定することができる。このような固定具37を用いることで、特に圧力媒体26よりも密度の小さな粉体12を充填し、CIP成形装置20に搬入したときに、保持容器10が浮力により浮きあがり、転倒することを防止することができる。床面とは、保持容器10を載置する床面である。床面とはCIP成形装置20の床面に限定されず、保持容器10を搬送台70に載置する場合には搬送台70の床面である。
次に、黒鉛材の製造方法について説明する。
上述した保持容器10の袋状体40に、粉体12として黒鉛材の成形原料を充填して、上述した成形方法で成形して成形体11を得る。
その後、成形体11を焼成し焼成体を得る焼成工程および黒鉛化工程を実施して、黒鉛材を製造する。
本実施形態の保持容器10の作用効果について説明する。
保持容器10は、天板50と、ケース開口部32を有する有底筒状に形成されたケース30とを有する。
ケース30は、圧力媒体26を内外に流通可能な多数の流通孔34を有するので、CIP成形装置20に収容された状態で、CIP成形装置20に貯留された圧力媒体26がケース30の内外を流通する。
また、ケース30の支持具36に支持され、ケース開口部32の開口面に対して一定の間隔を有するように平行に配置可能な天板50を有する。
そして、ケース30の内部に収容された袋状体40に粉体12を充填し、蓋体60で覆い、締結具42で密閉させる。天板50を取り付け次いで保持容器10をCIP成形装置20の内部空間に収容してから、CIP成形装置20に圧力媒体26を注入する。この際に、天板50は、押し上げられる袋状体40の上部に接触するので、粉体12に平坦な上面を成形する。
さらに、成形体11の上下両端部に対応する粉体12は、圧力の増加にともなって上下方向と横方向とが同時に収縮していくのでコーナー部分が引っ張られず象の足の様な形状を呈した鋭角の突起とならず、欠けにくくすることができる。
これにより、成形体11の上面が平坦になり、サイズが大きくなっても変形を防止することができ、無駄が少なく欠けにくい成形体11を得ることができる。
また、本実施形態の保持容器10では、ケース30の上端と天板50との間隔は、袋状体40と蓋体60との厚さの和よりも大きい。このため袋状体40および蓋体60には、ケース30の上端と天板50とから力が加わらず、固定されないので、成形の圧力で袋状体40および蓋体60がケース30の内部に引っ張られてもケース30の内部への移動を妨げない。よって、袋状体40および蓋体60は、粉体12の収縮とともに係止部35の表面で横ずれしながらケース30の内部に引っ張られ移動する。このため、圧力が加えられた成形体11の上端部は、ケース30の上端部よりも内部に位置するようになるので、上端部が象の足の様な形状を呈した鋭角の突起となりにくく、欠けにくくすることができる。
また、本実施形態の保持容器10では、粉体12が、黒鉛材の成形原料である。
黒鉛材の成形原料である黒鉛は、セラミックの中でも軽い元素から構成される材料であるので成形原料も密度が低い。成形原料の空隙率によっては圧力媒体26より浮きやすくなる。一般的に黒鉛の成形原料は、密度が1.0未満であり、水を圧力媒体26として使用すると、袋状体40が圧力媒体26に沈むと成形原料である粉体12が浮きあがり、成形体11の上面が膨らみやすくなる。本発明の保持容器10は浮き上がった粉体12を天板50が押さえる作用があり、特に黒鉛材の成形原料を適用させたときに変形防止効果が顕著である。
また、本実施形態の保持容器10は、ケース30が床面に固定する固定具37を有している(図1参照)。
このような固定具37を用いることで、特に圧力媒体26よりも密度の小さな粉体12を袋状体40に充填し、CIP成形装置20に搬入したときに、保持容器10が浮力により浮きあがり、転倒することを防止することができる。
次に、本実施形態の黒鉛材の製造方法の作用効果について説明する。
黒鉛材の製造方法は前述の保持容器10の袋状体40に成形原料である粉体12を充填し、CIP成形し成形体11を得る成形工程と、成形体11を焼成し、焼成体を得る焼成工程と、焼成体を黒鉛化し黒鉛材を得る黒鉛化工程とからなる。
これにより、サイズが大きくなっても変形を防止することができ、欠けにくく、変形の少ない黒鉛材を得ることができる。
次に、本実施形態の成形体11の作用効果について説明する。
本実施形態の成形体11は、袋状体40に粉体12を充填した後、袋状体40の外側から圧力媒体26により加圧して成形体11を得る。
そして、成形体11は、上下両端部が広がらず、コーナー部分が鋭角の突起となりにくく(直角若しくは鈍角)の成形体を得ることができる。また、成形体の上面は平坦に形成される。このため変形が少なく欠けにくい黒鉛材を得ることができる。
保持容器10および黒鉛材の製造方法は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、CIP成形装置20、ケース30、袋状体40等の断面形状が円形(円筒形)の場合について例示したが、本発明はその他の断面形状にも適用可能である。例えば、楕円断面や矩形断面とすることも可能である。
以上のように、本発明にかかる保持容器および黒鉛材の製造方法は、袋状体の上面が天板に接してかつ成形圧力が加わると粉体の収縮に追随して収縮することができるので、大型の材料であっても材料の無駄の少ない成形体を得ることができる。また、成形体の上面と下面の周囲の辺が鈍角で側面とつながるので、欠けが生じにくいという効果を有し、CIP成形に使用する保持容器および保持容器を用いた黒鉛材の製造方法等として有用である。
10 保持容器
11 成形体
12 粉体
20 CIP成形装置
21 CIP成形装置開口部
26 圧力媒体
30 ケース
31 側壁
33 底
32 ケース開口部
34 流通孔
35 係止部
351 凸部
352 溝(凹部)
36 支持具
37 固定具
40 袋状体
42 締結具
50 天板
60 蓋体
70 搬送台

Claims (5)

  1. 粉体が充填される袋状体および蓋体を保持するためのCIP成形用の保持容器であって、
    前記保持容器は、
    側壁と、底と、前記側壁の上部外側面を円形状または楕円形状に周回する係止部と、前記係止部の外側表面に前記側壁を周回する溝と、前記側壁の前記係止部より下側の外側面から延びる支持具と、を有するケースと、
    前記ケースの上端と間隔を有するように前記支持具に着脱され、下面が平面よりなる天板と、
    を備える保持容器。
  2. 前記間隔は、前記袋状体と前記蓋体との厚さの和よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の保持容器。
  3. 前記粉体は、黒鉛材の成形原料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の保持容器。
  4. 前記ケースは、床面に固定する固定具を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の保持容器。
  5. 請求項3又は4に記載の前記保持容器の前記袋状体に成形原料を充填し、前記蓋体で密閉したのち、前記天板を取り付けCIP成形し成形体を得る成形工程と、
    前記成形体を焼成し、焼成体を得る焼成工程と、
    前記焼成体を黒鉛化し黒鉛材を得る黒鉛化工程と、
    からなることを特徴とする黒鉛材の製造方法。
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