JP2015074009A - ボルトの製造方法とボルト - Google Patents

ボルトの製造方法とボルト Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界の発生をなくし、腐食の内部への進行を抑えて、例えば、応力集中等に起因した破断を防止することができるボルトの製造方法とボルトを提供すること。【解決手段】 アルミニウム合金製の線材片に鍛造加工を施し、上記鍛造加工された線材片に溶体化処理を施し、上記溶体化処理を施された線材片に転造加工を施して雄ネジ部を成形するようにし、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界の発生をなくしたもの。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、アルミフレームの締結に使用されるアルミニウム合金製のボルトを製造するボルトの製造方法とボルトに係り、特に、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界の発生をなくし、腐食の内部への進行を抑えて、例えば、応力集中等に起因した破断を防止することができるように工夫したものに関する。
従来、アルミニウム合金製のボルトの製造は、例えば、次のような工程で行われていた。
まず、所定の長さのアルミニウム合金製の線材片を用意する。次に、この線材片に鍛造加工を施し、頭部や軸部を成形する。
次に、上記軸部に転造加工を施して雄ネジ部を成形する。これにより、上記線材片からボルトが成形されることになる。
次に、溶体化処理を施す。この溶体化処理は、例えば、電気炉の中で、上記成形されたボルトを450℃で3時間加熱した後水冷するものである。
そして、上記ボルトを水冷した後、最後に、時効処理を施す。この時効処理は、例えば、電気炉の中で、上記成形されたボルトを120℃で24時間加熱した後放冷するものである。
また、アルミニウム合金製のボルトの製造方法を記載したものとして、例えば、特許文献1がある。
特開平6−185512号公報
しかし、上記従来の方法によると、例えば、応力集中等に起因して、ボルトが破断してしまうという問題があった。以下、図16を参照して詳しく説明する。図16は、従来の製造方法によりアルミニウム合金製のボルトを製造した場合に、結晶組織が各工程でどのように変化していくかを順次示す図である。
まず、図16(a)に示すように、線材片201の結晶組織は、鍛造される前の素材の状態では、O材(焼きなまし処理が施された金属材料)化され、再結晶組織となっており、無数の球状の結晶粒203が形成されている。
次に、上記線材片201に鍛造加工を施すと、図16(b)に示すように、上記結晶粒203の形状が棒状に変化する。
次に、転造加工を施して雄ネジ部205を成形してボルト207とする。その際、図16(c)に示すように、上記雄ネジ部205には、表面に沿って変形した結晶粒203が配列し、結晶組織中には転位、空孔が多く存在している。
ここで、溶体化処理を行うと、上記ボルト207は、再結晶温度以上の高温に加熱されるため、図16(d)に示すように、上記変形した結晶粒203による結晶組織が再結晶化され、球状に近い結晶粒203による結晶組織に戻る。これにより、上記雄ネジ部205に複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界が生じることになる。
その後、時効処理を施すことにより、図16(e)に示すように、結晶粒内及び結晶粒界上へ化合物が析出するが、結晶粒界上への上記化合物の析出が多くなるので、上記ボルト207が腐食した際、その腐食が結晶粒界の隙間に沿って内部へと進行し、その結果、例えば、応力集中等によって上記ボルト207が破断してしまうことになる。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界の発生をなくし、これにより、内部への腐食の進行を抑えて、例えば、応力集中等に起因した破断を防止することが可能なボルトの製造方法とボルトを提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるボルトの製造方法は、アルミニウム合金製の線材片に鍛造加工を施し、上記鍛造加工が施された線材片に溶体化処理を施し、上記溶体化処理が施された線材片に転造加工を施して雄ネジ部を成形するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2によるボルトの製造方法は、請求項1記載のボルトの製造方法において、上記溶体化処理の加熱温度は450℃〜480℃であることを特徴とするものである。
又、請求項3によるボルトの製造方法は、請求項1又は請求項2記載のボルトの製造方法において、上記溶体化処理の加熱時間は3時間〜10時間であることを特徴とするものである。
又、請求項4によるボルトの製造方法は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記転造加工後に時効処理を施すようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項5によるボルトの製造方法は、請求項4記載のボルトの製造方法において、上記時効処理の加熱温度は105℃〜135℃であることを特徴とするものである。
又、請求項6によるボルトの製造方法は、請求項4又は請求項5記載のボルトの製造方法において、上記時効処理の加熱時間は8時間〜36時間であることを特徴とするものである。
又、請求項7によるボルトの製造方法は、請求項4〜請求項6の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記時効処理後に復元処理を施し、上記復元処理後に再時効処理を施すことを特徴とするものである。
又、請求項8によるボルトの製造方法は、請求項7記載のボルトの製造方法において、上記再時効処理の加熱温度は105℃〜135℃であることを特徴とするものである。
又、請求項9によるボルトの製造方法は、請求項7又は請求項8記載のボルトの製造方法において、上記再時効処理の加熱時間は8時間〜36時間であることを特徴とするものである。
又、請求項10によるボルトの製造方法は、請求項7〜請求項9の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記復元処理の加熱温度は、200℃〜250℃であることを特徴とするものである。
又、請求項11によるボルトの製造方法は、請求項7〜請求項10の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記復元処理の加熱時間は0.5分〜30分であることを特徴とするものである。
又、請求項12によるボルトの製造方法は、請求項1〜請求項11の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記アルミニウム合金は、Al−Zn−Mg−Cu系高力アルミニウム合金であることを特徴とするものである。
又、請求項13によるボルトは、請求項1〜請求項12の何れかに記載されたボルトの製造方法により製造されることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1記載のボルトの製造方法によると、アルミニウム合金製の線材片に鍛造加工を施し、上記鍛造加工された線材片に溶体化処理を施し、上記溶体化処理を施された線材片に転造加工を施して雄ネジ部を成形するようにしているため、雄ネジ部に複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界ではなく、層状の結晶粒界が生じることになり、腐食の内部への進行を抑制し、例えば、応力集中に起因した破断を防止することができる。
又、請求項2記載のボルトの製造方法によると、請求項1記載のボルトの製造方法において、上記溶体化処理の加熱温度は450℃〜480℃であるので、所望の溶体化処理を行って、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項3によるボルトの製造方法は、請求項1又は請求項2記載のボルトの製造方法において、上記溶体化処理の加熱時間は3時間〜10時間であるので、上記効果をより高めることができる。
又、請求項4記載のボルトの製造方法によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記転造加工後に時効処理を施すようにしたので、結晶組織中に化合物が析出し、腐食された際にこの化合物が優先的に腐食されることで内部への腐食の進行を防ぐことができるボルトを製造することができる。
又、請求項5記載のボルトの製造方法によると、請求項4記載のボルトの製造方法において、上記時効処理の加熱温度は105℃〜135℃であるので、所望の時効処理を行って、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項6記載のボルトの製造方法によると、請求項4又は請求項5記載のボルトの製造方法において、上記時効処理の加熱時間は8時間〜36時間であるので、上記効果をより高めることができる。
又、請求項7記載のボルトの製造方法によると、請求項4〜請求項6の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記時効処理後に復元処理を施し、上記復元処理後に再時効処理を施すようにしたので、結晶粒界に析出する化合物を少なくすることができ、さらに内部への腐食の進行を防止できるボルトを製造することができる。
又、請求項8記載のボルトの製造方法によると、請求項7記載のボルトの製造方法において、上記再時効処理の加熱温度は105℃〜135℃であるので、所望の再時効処理を行って、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項9記載のボルトの製造方法によると、請求項7又は請求項8記載のボルトの製造方法において、上記再時効処理の加熱時間は8時間〜36時間であるので、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項10記載のボルトの製造方法によると、請求項7〜請求項9の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記復元処理の加熱温度は、200℃〜250℃であるため、所望の復元処理を行って、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項11によるボルトの製造方法によると、請求項7〜請求項10の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記復元処理の加熱時間は0.5分〜30分であるので、上記効果をより高めることができる。
又、請求項12によるボルトの製造方法によると、請求項1〜請求項11の何れかに記載のボルトの製造方法において、上記アルミニウム合金は、Al−Zn−Mg−Cu系高力アルミニウム合金であるので、上記効果をより顕著にえることができる。
又、請求項13記載のボルトは、請求項1〜請求項12の何れかに記載されたボルトの製造方法により製造されるため、上記ボルトの雄ネジ部の谷に複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界ではなく、層状の結晶粒界が生じるようにすることができ、ボルトが腐食した際、その腐食がボルトの内部まで進行してしまうことを防止でき、例えば、応力集中に起因したボルトの破断を防止することができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、図1(a)はボルトの平面図、図1(b)はボルトの正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、線材片の組成を示す表である。 本発明の一実施の形態を示す図で、縦軸に温度をとり、横軸に経過時間をとり、ボルトの製造方法における各工程と温度変化を示すグラフである。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの製造方法の内の鍛造加工を工程順に示したものであり、図4(a)はせん断された線材片を示す正面図、図4(b)は線材片に一段目の鍛造加工を施した状態を示す正面図、図4(c)は線材片に最終段の鍛造加工を施した状態を示す正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの製造方法の内の鍛造加工を工程順に示したものであり、図5(a)は線材をせん断して線材片を得る様子を示す正面図、図5(b)はせん断された線材片に一段目の鍛造加工を施す様子を示す正面図、図5(c)は線材片に最終段の鍛造加工を施す様子を示す正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの製造方法の内の溶体化処理、時効処理、及び、再時効処理に使用する電気炉の断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの製造方法の内の転造加工により雄ネジ部を成形する工程を示す側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの製造方法における結晶構造の変化を示す図で、図8(a)はせん断された線材片の結晶構造を示す側面図、図8(b)は鍛造加工が施された線材片の結晶構造を示す側面図、図8(c)は鍛造加工が施された後に溶体化処理が施された線材片の結晶構造を示す側面図、図8(d)は線材片に溶体化処理が施された後に転造加工が施されボルトが成形された際の結晶構造を示す側面図、図8(e)はボルトに時効処理が施された後の結晶構造を示す側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの製造方法の鍛造工程以降に行われる工程とその順番を、各実施例と従来例を対比しながら示す表である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図10(a)は実施例1によるボルトに関して塩水噴霧試験前の雄ネジ部の断面組織(ケラー氏液エッチング)を示す写真、図10(b)は実施例1によるボルトに関して塩水噴霧試験500時間後の雄ネジ部の断面腐食状況を示す写真である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの腐食試験の様子を示す断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの引張試験の様子を示す断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ボルトの腐食試験前後における引張強度を各実施例と従来例を対比しながら示す表である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図14(a)は実施例2によるボルトに関して塩水噴霧試験前の雄ネジ部の断面組織(ケラー氏液エッチング)を示す写真、図14(b)は実施例2によるボルトに関して塩水噴霧試験500時間後の雄ネジ部の断面腐食状況を示す写真である。 従来例を示す図で、図15(a)は従来例によるボルトに関して塩水噴霧試験前の雄ネジ部の断面組織(ケラー氏液エッチング)を示す写真、図15(b)は従来例によるボルトに関して塩水噴霧試験500時間後の雄ネジ部の断面腐食状況を示す写真である。 従来例を示す図で、ボルトの製造方法における結晶構造の変化を示す図で、図16(a)はせん断された線材片の結晶構造を示す側面図、図16(b)は鍛造加工が施された線材片の結晶構造を示す側面図、図16(c)は鍛造加工が施された後に転造加工が施されボルトが成形された際の結晶構造を示す側面図、図16(d)はボルトに溶体化処理が施された際の結晶構造を示す側面図、図16(e)は溶体化処理後にボルトに時効処理を施した後の結晶構造を示す側面図である。
以下、図1乃至図14を参照しながら、本発明の一実施の形態を説明する。
まず、本実施の形態によるボルト1の構成を図1を参照しながら説明する。
本実施の形態によるボルト1は、図1に示すように、頭部3と軸部5から構成されている。上記頭部3は、図1に示すように、略円筒形状を成しており、反軸部5側の端面(図1(a)中紙面垂直方向手前側の面)には治具用凹部7が形成されている。また、上記頭部3の反軸部5側(図1(b)中上側)の外縁部には面取り部9が形成されている。また、上記頭部3の軸部5側(図1(b)中下側)の外縁部にはテーパ部11が形成されている。
上記軸部5の反頭部3側(図1(b)中下側)は、縮径されて小径部13となっており、ここに雄ネジ部15が形成されている。
なお、上記軸部5の、上記頭部3と上記小径部13との間は、大径部17となっている。
また、上記軸部5の大径部17と小径部13との間にはテーパ部19が設けられている。
また、上記ボルト1は、例えば、Al−Zn−Mg−Cu系高力アルミニウム合金製であり、具体的には、図2に示すような組成となっている。まず、ケイ素(Si)が0.02(mass%)、鉄(Fe)が0.06(mass%)、銅(Cu)が2.3(mass%)、マグネシウム(Mg)が2.2(mass%)、亜鉛(Zn)が6.4(mass%)、ジルコニウム(Zr)が0.1(mass%)、残部がアルミニウム(Al)である。
また、上記構成のボルト1を使用して、各種アルミフレームの締結を行うものである。
次に、上記ボルト1の製造方法の概要を、図3を参照しながら説明する。図3は、横軸に時間(t)をとり、縦軸に温度(℃)をとり、本実施の形態によるボルト1の製造方法を、温度の時間変化との関係で示した図である。図3に示すように、まず、鍛造加工が行われ、上記ボルト1の雄ネジ部15以外の部分が成形される。次に、溶体化処理が施される。この溶体化処理は、例えば、450℃〜480℃で3時間〜10時間加熱し、その後、水冷する処理である。次に、転造加工が施される。これにより、上記ボルト1の雄ネジ部15が成形される。
次に、時効処理が施される。この時効処理は、例えば、105℃〜135℃で8時間〜36時間加熱し、その後、放冷する処理である。これらの工程を経て上記ボルト1が完成される。
また、上記時効処理の後に復元処理が施され、この復元処理後に、再時効処理が施される場合もある。上記復元処理は、例えば、200℃〜250℃で0.5分〜30分加熱し、その後、水冷する処理である。また、上記再時効処理は、上記時効処理と同様に、例えば、105℃〜135℃で8時間〜36時間加熱し、その後、放冷する処理である。
以上が、本実施の形態によるボルト1の製造方法の概要である。
次に、各工程を詳細に説明する。
まず、鍛造加工について、図4及び図5を参照しながら説明する。
まず、図4(a)、図5(a)に示すように、図示しないリールに巻き取られているAl−Zn−Mg−Cu系高力アルミニウム合金製の線材21の先端を固定刃20aと可動刃20bとによって所定の長さ分せん断して、線材片21aを得る。
次に、図5(b)に示すように、上記線材片21aに、一段目の鍛造加工を施す。ここでは、図5(b)に示すように、ダイ31、押し出しピン33、及び、頭部・軸部成形用パンチ35を用いて行う。
上記ダイ31には、図5(b)中下側が縮径された貫通孔37が形成されている。この貫通孔37に、図5(b)中下側から上記押し出しピン33を挿入する。上記押し出しピン33の径は、上記貫通孔37の縮径された側の径と同じに設定されている。
そして、上記頭部・軸部成形用パンチ35を、図5(b)中上側から、上記貫通孔37内に挿入し、上記線材片21aを押圧・変形させる。
これにより、上記線材片21aは、図4(b)に示すような、頭部3と軸部5が成形された形状に塑性変形される。
頭部3と軸部5が成形された上記線材片21aは、上記押し出しピン33によって図5(b)中上側へと押し出され、上記貫通孔37の外に排出される。
次に、図5(c)に示すように、上記線材片21aに、最終段の鍛造加工を施す。ここでは、図5(c)に示すように、ダイ47、押し出しピン49、及び、成形用パンチ51を用いて行う。
上記ダイ47には、図5(c)に示すような形状の貫通孔53が形成されている。この貫通孔53に、図5(c)中下側から上記押し出しピン49を挿入する。上記押し出しピン49の径は、上記貫通孔53の図5(c)中下側の径と同じに設定されている。
そして、上記成形用パンチ51を、図5(c)中上側から、上記貫通孔53内に挿入し、上記線材片21aを押圧・変形させる。
これにより、上記線材片21aは、図4(c)に示すような形状に塑性変形される。
成形された上記線材片21aは、上記押し出しピン49によって図5(c)中上側へと押し出され、上記貫通孔53の外に排出される。
これにより、上記線材片21aの鍛造加工が終了する。
次に、鍛造加工された上記線材片21aに溶体化処理を施す。この溶体化処理は、図6に示すような電気炉61を用いて行われる。この電気炉61は、箱状の炉本体63を備えていて、この炉本体63の図6中左右両端側にヒータ65、65が設置されている。また、上記炉本体63内の上記ヒータ65、65より内側には、それぞれエアシャッタ67、67が設置されている。
また、上記炉本体63内の上面(図6中上側の面)にはファン69が設置されており、上記炉本体63の外部の図6中上側には、上記ファン69を回転させるモータ71が設置されている。
そして、上記炉本体63内には、棚75が設置されている。この棚75に鍛造加工が施された複数の上記線材片21aを並べ、上記ヒータ65、65によって、例えば、450℃〜480℃で、例えば、3時間〜10時間加熱し、その後、水冷する。
次に、上記溶体化処理がされた線材片21aに転造加工を施す。
上記線材片21aの転造加工は、次のようにして行われる。図7に示すように、外周面に螺旋状の凹凸が形成された転造ダイス81、83があり、これら転造ダイス81、83は、それぞれ、互いに逆方向に回転される。上記転造ダイス81、83の間に上記線材片21aの軸部5を挿入すると、上記線材片21aの軸部5は上記転造ダイス81、83の外周面の凹凸形状によって塑性変形される。これによって、上記軸部5には、雄ネジ部15が形成され、上記線材片21aはボルト1となる。
次に、上記ボルト1に時効処理を施す。この時効処理は、図6に示す電気炉61内で行われ、例えば、105℃〜135℃で、例えば、8時間〜36時間加熱し、その後、放冷する。
このようにして、上記ボルト1が完成される。
また、上記ボルト1の時効処理の後、復元処理が行われ、その後、さらに、再時効処理が行われる場合もある。上記復元処理は、上記ボルト1を、上記電気炉61内で、例えば、200℃〜250℃で、例えば、0.5分〜30分加熱し、その後水冷するものである。上記再時効処理は、上記時効処理と同様の条件で行われる。すなわち、上記電気炉61内で、例えば、105℃〜135℃で例えば、8時間〜36時間加熱し、その後放冷する。
また、必要に応じて、その後、上記ボルト1に陽極酸化処理が行われる場合もある。この場合、上記ボルト1の表面に陽極酸化被膜が形成される。
また、上記線材片21aからボルト1が製造されていく過程で、上記線材片21a(又は、ボルト1)の組織は、図8に示すように変化する。まず、上記線材片21aは、鍛造される前の素材の状態では、図8(a)に示すように、O材(焼きなまし処理が施された金属材料)化され、再結晶組織となっており、無数の球状の結晶粒91が形成されている。
上記線材片21aに鍛造加工を施すと、図8(b)に示すように、上記結晶粒91の形状が棒状に変化する。
鍛造加工後に、上記線材片21aに溶体化処理を施すと、図8(c)に示すように、上記結晶粒91は再結晶化され、上記結晶粒91の形状は球状に近い形状になる。
ここで、転造加工を施し上記線材片21aをボルト1とすると、図8(d)に示すように、上記結晶粒91は棒状の形状に変化する。これにより、上記ボルト1の雄ネジ部15には、層状の結晶組織が形成される。このような層状の結晶組織により、上記ボルト1の雄ネジ部15では、表面側に腐食が発生しても、上記ボルト1の内部へは上記腐食が進行し難い状態となる。
なお、既に述べたように、仮に、転造加工後に溶体化処理を施すと、上記転造加工によって成形された雄ネジ部に複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界が生じてしまうことになるが、本実施の形態では、溶体化処理後に転造加工を施すことにより、溶体化処理により生じた球状に近い形状の結晶粒91を層状の結晶組織に変化させるものである。
そして、その後、時効処理を施すと、図8(e)に示すように、上記結晶粒91内に化合物が析出するとともに、上記結晶粒界にも化合物が析出する。上記ボルト1が腐食された際、上記化合物が優先的に腐食されることで、上記ボルト1の内部への腐食の進行はさらに防止される。
また、上記時効処理の後に復元処理を施し、その後、再時効処理を施すことにより、上記結晶粒界に析出する化合物の量が少なくなる。
次に、本実施の形態によるボルトの製造方法、及び、ボルト1の効果について説明する。
まず、前述したように、溶体化処理を施した後に、上記ボルト1の雄ネジ部15を成形するための転造加工を行うため、上記雄ネジ部15の結晶組織を層状にすることができる。上記ボルト1が腐食環境に置かれた場合、結晶粒界に沿って腐食が進行する為、このような層状の結晶組織により、上記ボルト1の雄ネジ部15の表面で発生した腐食が内部に進行してしまうことを防止できる。
また、上記ボルト1の内部への腐食の進行を防止することで、例えば、応力手中に起因したボルト1の破断を防止することができる。
また、上記ボルト1は、時効処理が施されるため、上記結晶粒91内に化合物が析出するとともに、上記結晶粒界にも化合物が析出し、上記ボルト1が腐食された際、上記化合物が優先的に腐食されることで、上記ボルト1の内部への腐食の進行をさらに防止することができる。
また、上記時効処理の後、復元処理を施し、その後、再時効処理を施すことにより、上記結晶粒界に析出する化合物の量を少なくすることができ、これによって内部への腐食の進行をさらに防止できる。
なお、容体化処理、時効処理、復元処理、再時効処理について、既に説明した各温度範囲内、各時間内で行った場合は、上記効果を確実に得ることができた。
次に、効果を確認するために、本実施の形態の実施例1について説明する。
この実施例1では、図9の表の「実施例1」の行に示すような工程で、ボルト1aを製造した。すなわち、鍛造工程が行われ、溶体化処理が行われ、その後、転造工程が行われ、続いて、時効処理が行われる。溶体化処理では450℃で3時間加熱した後水冷した。時効処理では120℃で24時間加熱した後放冷した。
実施例1によるボルト1aは、図10(a)の写真に示すような組織となっている。すなわち、層状の結晶組織がみられ、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界は生じていない。
次に、このようにして製造されたボルト1aに、図11に示すようにして、腐食試験(JIS Z 2371 塩水噴霧試験)を施した。すなわち、上記ボルト1aとナット93、及び、ワッシャ94によって、被締結部材95a、95b、95cが締結された状態とし、この状態で5%の温塩水を噴霧し、500時間放置したものである。
上記腐食試験の結果を、図10(b)の写真に示す。この図10(b)の写真では、上記ボルト1aの雄ネジ部15の斜面に腐食がみられるが、その腐食はボルト1aの内部に進行していない。
次に、上記ボルト1aの引張り試験を行った。
上記図12に示すように、引張用治具101に上記ボルト1aを貫通させるとともにその頭部3を係合させ、固定用治具103に上記ボルト1aの軸部5の雄ネジ部15を螺合・固定させる。
そして、上記引張用治具101を図12中上側に所定の力で引張り、上記引張用治具101を引っ張る力を、上記ボルト1aが破断するまで徐々に増加させていく。
上記ボルト1aの引張試験の結果を、図13の表の「実施例1」の行に示す。図8の表の「試験前」の列は、腐食試験を行わない状態での上記ボルト1aの引張強度を示しており、図13の表の「1000H試験後」の列は、前述したような塩水による腐食試験を1000時間行った後での上記ボルト1aの引張強度を示している。
実施例1の場合、上記ボルト1aの「試験前」の引張強度は23.2kN、「1000H試験後」の引張強度は23.0kNであり、引張強度の低下はみられなかった。
次に、実施例2について説明する。
この実施例2では、図9の表の「実施例2」の行に示すような工程で、ボルト1bが製造された。すなわち、鍛造工程が行われ、溶体化処理が行われ、その後、転造工程が行われ、続いて、時効処理、復元処理、再時効処理が順次行われた。溶体化処理では450℃で3時間加熱し、その後水冷した。時効処理では120℃で24時間加熱し、その後放冷した。復元処理では220℃で15分加熱し、その後、水冷した。再時効処理では、120℃で24時間加熱し、その後放冷した。
実施例2によるボルト1bは、図14(a)の写真に示すような組織となっている。すなわち、層状の結晶組織がみられ、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界は生じていない。
次に、このようにして製造されたボルト1bに、図12に示すようにして、腐食試験(JIS Z 2371 塩水噴霧試験)を行った。実施例2の腐食試験も、前述した実施例1の腐食試験と同様である。
上記腐食試験の結果を、図14(b)の写真に示す。この図14(b)の写真では、上記ボルト1bの雄ネジ部15の斜面に腐食がみられるが、その腐食は軽く、ごく表層面のみに留まっている。
次に、上記ボルト1bの引張試験を行った。
実施例2の引張試験も、前述した実施例1の引張試験と同様である。
上記ボルト1bの引張試験の結果を、図13の表の「実施例2」の行に示す。
実施例2の場合、上記ボルト1bの「試験前」の引張り強度は24.2kN、「1000H試験後」の引張強度は24.6kNであり、引張強度の腐食による低下はなく、また、復元処理と再時効処理により引張強度が向上している。
次に、前述した本実施の形態の実施例1、実施例2の比較例として従来例についても実験を行った。
この従来例では、図9の表の「従来例」の行に示すような工程で、前述したボルト207が製造された。すなわち、鍛造工程が行われ、次に、転造工程が行われ、その後、溶体化処理が行われ、続いて、時効処理が行われた。上記溶体化処理と時効処理の条件は、実施例1と同様である。
従来例によるボルト207は、図15(a)の写真に示すような組織となっている。すなわち、ボルト207の雄ネジ部205に粒状の結晶組織が形成されており、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界が生じた状態となっている。
次に、この従来例によるボルト207に、図12に示すようにして、腐食試験(JIS Z 2371 塩水噴霧試験)を行った。従来例の腐食試験も、前述した実施例1の腐食試験と同様である。
上記腐食試験の結果を、図15(b)の写真に示す。この図15(b)の写真では、上記ボルト207の雄ネジ部205の全体に腐食がみられ、その腐食がボルト207の内部へ進行している様子を確認できた。
次に、上記ボルト207の引張試験を行った。従来例の引張試験も、前述した実施例1、実施例2の引張試験と同様である。
上記ボルト207の引張試験の結果を、図13の表の「従来例」の行に示す。
従来例の場合、上記ボルト1bの「試験前」の引張強度は22.1kN、「1000H試験後」の引張強度は21.7kNであった。
なお、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、時効処理、復元処理、再時効処理を施すか否かは任意である。
また、溶体化処理、時効処理、復元処理、再時効処理における温度や時間には様々な場合が想定される。
また、ボルト1の形状も様々な場合が考えられる。
また、前記一実施の形態の場合には、Al−Zn−Mg−Cu系高力アルミニウム合金を例に挙げて説明したが、その他のアルミニウム合金にも適用可能である。
本発明は、例えば、例えば、アルミフレームの締結に使用されるアルミニウム合金製のボルトを製造するボルトの製造方法とボルトに係り、複数の粒状の塊からなる網目状の結晶粒界の発生をなくし、腐食の内部への進行を抑えて、例えば、応力集中等に起因した破断を防止することができるように工夫したものに関し、例えば、工場内で使用される機械装置の筐体に好適である。
1 ボルト
1a ボルト
1b ボルト
15 雄ネジ部
21 線材
21a 線材片

Claims (13)

  1. アルミニウム合金製の線材片に鍛造加工を施し、
    上記鍛造加工が施された線材片に溶体化処理を施し、
    上記溶体化処理が施された線材片に転造加工を施して雄ネジ部を成形するようにしたことを特徴とするボルトの製造方法。
  2. 請求項1記載のボルトの製造方法において、
    上記溶体化処理の加熱温度は450℃〜480℃であることを特徴とするボルトの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載のボルトの製造方法において、
    上記溶体化処理の加熱時間は3時間〜10時間であることを特徴とするボルトの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のボルトの製造方法において、
    上記転造加工後に時効処理を施すようにしたことを特徴とするボルトの製造方法。
  5. 請求項4記載のボルトの製造方法において、
    上記時効処理の加熱温度は105℃〜135℃であることを特徴とするボルトの製造方法。
  6. 請求項4又は請求項5記載のボルトの製造方法において、
    上記時効処理の加熱時間は8時間〜36時間であることを特徴とするボルトの製造方法。
  7. 請求項4〜請求項6の何れかに記載のボルトの製造方法において、
    上記時効処理後に復元処理を施し、
    上記復元処理後に再時効処理を施すことを特徴とするボルトの製造方法。
  8. 請求項7記載のボルトの製造方法において、
    上記再時効処理の加熱温度は105℃〜135℃であることを特徴とするボルトの製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8記載のボルトの製造方法において、
    上記再時効処理の加熱時間は8時間〜36時間であることを特徴とするボルトの製造方法。
  10. 請求項7〜請求項9の何れかに記載のボルトの製造方法において、
    上記復元処理の加熱温度は、200℃〜250℃であることを特徴とするボルトの製造方法。
  11. 請求項7〜請求項10の何れかに記載のボルトの製造方法において、
    上記復元処理の加熱時間は0.5分〜30分であることを特徴とするボルトの製造方法。
  12. 請求項1〜請求項11の何れかに記載のボルトの製造方法において、
    上記アルミニウム合金は、Al−Zn−Mg−Cu系高力アルミニウム合金であることを特徴とするボルトの製造方法。
  13. 請求項1〜請求項12の何れかに記載されたボルトの製造方法により製造されることを特徴とするボルト。
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