JP2015073843A - 大腿骨固定装置 - Google Patents

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Toru Sato
徹 佐藤
幸司 井元
Koji Imoto
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Abstract

【課題】手術中に取扱い易く、且つ手術後、固定した骨折部の、股関節付近の三次元的動作からの保護性能を向上させた骨固定装置を提供する。【解決手段】大腿部ネックねじ棒部と、大腿部ネックねじ棒部が貫通する第一貫通穴を有する骨髄内棒部と、調整具と、複数の大腿部ネックねじ棒補助部と、を有する大腿骨固定装置であって、骨髄内棒部は、複数の第二貫通穴と、同軸穴部を有し、調整具は、骨髄内棒部を大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で、同軸穴部に内嵌するとともに、第二貫通穴の2つに沿った凹状部が、2箇所形成されており、大腿部ネックねじ棒補助部の少なくとも一部が、第二貫通穴に挿入されると、凹状部を介して骨髄内棒部を貫通する。【選択図】図9

Description

本発明は、大腿骨近位部に使用する骨固定装置に関する。
昨今、高齢化社会の進展とともに、大腿骨近位部骨折の事例が増加している。高齢者の社会進出が多くなった反面、骨折を起すリスクも増している中、高齢者の骨折において最も頻度の高いものが大腿骨頚部・転子部骨折だと言われている。これら骨折の事例が増加していることからその症例も多様化しており、治療器具、特に骨折部位の骨固定装置に対しては、多様な症例に対応できる性能が求められている。
従来の大腿骨頸部・転子部骨折に使用する骨固定装置には、例えばまず大腿部ネックねじ棒を受け入れるための傾斜開口を持つ骨髄内棒と、大腿部ネックねじ棒とからなり、骨髄内棒は大腿部の骨髄内管に嵌め込まれ、大腿部ネックねじ棒は骨髄内棒中の軸線に対して傾斜した開口を通って、大腿頚部に挿入され、さらに骨頭中心付近に至るまで挿入されるものが挙げられる。また、この種類の骨固定装置では、大腿骨頭とネックとが密着するように大腿部ネックねじ棒に力を与えることができるように工夫されている。
また、大腿部ネックねじ棒が回転しないように、大腿部ネックねじ棒の中に止め螺子が係合する溝が設けられている。この止め螺子と溝によって、大腿部ネックねじ棒は溝に沿って滑動することは可能であるが、回転はできない。そして、手術が完了したときには止め螺子により、大腿部ネックねじ棒を所定の位置で保持することもできる。また、外科医は、止め螺子を緩めておくことにより、特定の患者に対して、回転のみを禁じ、横に動くことは可能とすることもできる。
文献1に記載の骨固定具においては、大腿部ネックねじ棒が手術中に滑動することを避けるための機能が開示されている。具体的には、文献1に記載の骨固定具においては大腿部ネックねじ棒のねじ山が存在する方の側の溝の深さを、より深くし、反対側の溝の深さを浅くしている。このように溝の深さを変化させた溝に止め具を係合させることにより、大腿部ネックねじ棒が溝の深さが深くなる方向へのみ、滑動できるようにし、溝の深さが浅くなる方向へは滑動できないように構成されている。
この特許文献1に開示されている骨固定具においては、大腿部ネックねじ棒が滑動する方向の制御は、止め具の先端と止め具の先端が接している大腿部ネックねじ棒の溝の底面の一点における摩擦力だけで行われている。図に基づいて説明する。
図1は、文献1に開示されている骨固定具の横断側面図である。図1において、106は大腿部ネックねじ棒のねじ山部であり、105は大腿部ネックねじ棒であり、107は大腿部ネックねじ棒の溝部であり、101は骨髄内棒部であり、104は骨髄内棒部101の中に設置された止め具である。また、Aは溝107のうち、止め具104が固定されている溝の位置を示すポイントである。また、121と122は大腿部ネックねじ棒105が滑動する方向を示す矢印である。また、103は止め具104が溝107の中に食い込む長さを調整するための調整具である。
文献1に開示されている骨固定具においては、大腿部ネックねじ棒の溝部107の溝の深さは、大腿部ネックねじ棒105のねじ山部106に向かってより深くなっている。したがって、止め具104をポイントAで固定すると、大腿部ネックねじ棒105は矢印121の方向に滑動できるが、矢印122の方向に滑動することはできない。大腿部ネックねじ棒105が矢印122の方向に滑動しようとすると、止め具104が溝部107の底にぶつかってしまうからである。逆に、大腿部ネックねじ棒105は矢印121の方向に滑動することはできる。大腿部ネックねじ棒105が矢印121の方向に行けば、溝107の深さは、深くなるので、止め具104が溝部107の底にぶつかることはないからである。
一方で、この場合において大腿部ネックねじ棒105の滑動は、溝部107の底と止め螺子104との間の一点だけの摩擦力によっている。また、文献1に開示されている骨固定具においては、止め具104を調整する調整具103は骨髄内棒部101の中に予め内蔵されているものではなく、骨髄内棒部101を骨折した人の骨に中に入れてから挿入する必要があることから、インプラント手術の最中において、取扱いの不便さに問題があった。
また、手術後においては、骨折した部位の大腿部ネックねじ棒が挿入された方向、すなわち骨折部の縦方向には、大腿部ネックねじ棒の滑動が制御される骨折部の固定・保護がなされていた。すなわち、既存の技術においては、骨折部の縦方向という一方向のずれに対しては、一定の保護がなされていた。
特開平10−66698号公報
しかしながら、股関節は球関節であって可動領域が三次元的であることから、骨折部が保護されるべき動作態様は縦方向のずれだけに留まらない。股関節は本来、回旋運動や内外転運動も行うものであり、大腿部の骨折に対するインプラント手術の後にあっては、この様な動作態様が施術部に三次元的なずれを引き起こし得る。そのため、このずれが患者に苦痛と快復遅延を与えてしまっていた。
そこで、本発明は、大腿骨転子部骨折の固定に用いる骨固定装置であって、手術中には取扱い易く、且つ手術後、固定した骨折部の、股関節付近の三次元的動作からの保護性能を向上させた骨固定装置を提供することを目的とする。
第一の発明にかかる大腿骨固定装置は、
大腿骨頭が含まれた骨にねじ込む螺子山を有する大腿部ネックねじ棒部と、
大腿骨骨幹の骨髄に挿入される棒状であるとともに、前記大腿部ネックねじ棒部が貫通する第一貫通穴を有する骨髄内棒部と、
前記大腿部ネックねじ棒部と接触して、前記第一貫通穴における滑動を調整する調整具と、
前記大腿部ネックねじ棒部による大腿骨の固定を補助する、複数の大腿部ネックねじ棒補助部と、を有する大腿骨固定装置であって、
前記骨髄内棒部は、さらに、
大腿骨骨幹の骨髄に挿入されると前記第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で、前記第一貫通穴と略並列して穿設された複数の第二貫通穴と、
前記骨髄内棒部の中心軸方向に、前記第一貫通穴と交差して延在する同軸穴部を有し、
前記調整具は、
前記骨髄内棒部を大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると前記第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で、前記同軸穴部に内嵌するとともに、
前記第二貫通穴の2つに沿った凹状部が、2箇所形成されており、
前記大腿部ネックねじ棒補助部の少なくとも一部が、前記第二貫通穴に挿入されると、前記凹状部を介して前記骨髄内棒部を貫通することを特徴とする。
第二の発明は、第一の発明に記載の大腿骨固定装置であって、
前記大腿部ネックねじ棒部は、さらに、
前記大腿部ネックねじ棒部を貫通する側の先端に溝部を有し、
前記調整具は、さらに、
前記大腿部ネックねじ棒部の前記溝部に係合する止め具を有し、
前記止め具は、
前記溝部に係合して、前記大腿部ネックねじ棒部が前記骨髄内棒部に接近する方向にしか滑動しないように構成されていることを特徴とする。
第三の発明は、第一又は第二の発明に記載の大腿骨固定装置であって、
前記溝部は、
溝の深さが一定で開口の横幅は前記螺子山に近いほど広く、遠くなるほど狭くなるように構成されて、前記溝の長手方向の対向する両側面がなす角度が一定であること
を特徴とする。
第四の発明は、第一乃至第三の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記複数の大腿部ネックねじ棒補助部が、釘状および/または螺子状であり、2本であることを特徴とする。
第五の発明は、第一乃至第三の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記複数の大腿部ネックねじ棒補助部が、釘状および/または螺子状であり、2本以上であり、
前記第二貫通穴が、2つ以上穿設され、
前記調整具は、さらに、前記凹状部に沿わない前記第二貫通穴を貫通させる補助穴が形成されていることを特徴とする。
第六の発明は、第一乃至第四の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記大腿部ネックねじ棒補助部が、一端が釘状であり、他端に螺子頭部と螺子山とを有することを特徴とする。
第七の発明は、第二乃至第六の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記調整具は、
前記溝部へ係合し、かつ前記同軸穴部の内壁に嵌合する回転阻止部を有し、
前記回転阻止部が、
前記大腿部ネックねじ棒部に対する回転を阻止するように構成されていること
を特徴とする。
第八の発明は、第七の発明に記載の大腿骨固定装置であって、
前記回転阻止部が、前記止め具と前記凹状部とを備えることを特徴とする。
第九の発明は、第二乃至第八の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記溝部の底面は平面であることを特徴とする。
第十の発明は、第二乃至第九の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記溝部の底面は凹凸部を有することを特徴とする。
第十一の発明は、第一乃至第十の発明のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
前記骨髄内棒部は大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると前記同軸穴部の内部で前記第一貫通穴よりも大腿骨遠位端寄りの部分が、湾曲形状であることを特徴とする。
本発明に係る大腿骨固定装置によれば、骨折した大腿部への手術の際、大腿部ネックねじ棒部の大腿部ネックねじ棒の滑動を制御するための調整具が、予め内蔵されていることから、この滑動の制御がより着実にでき、施術者の取扱いが容易となる。同時に患者にとっては手術中の身体負担が軽減される。
そして、調整具の内蔵により手術中、患者に対する身体負担の軽減を維持しつつ、手術後、股関節付近の三次元的動作から骨折部を固定強化し、保護できる。
大腿骨頚部・転子部骨折の症例多様化に伴い三次元動作態様に適した固定法が求められる中、骨固定具の構造をむやみに複雑化しては手術中の負担を増やし、ひいては患者の身体負担を増加させてしまうトレードオフの状況にあったところ、三次元な大腿骨骨折部の固定を調整具の凹状成形という簡潔な構造により、これを解決している。すなわち、調整具を内蔵して大腿部ネックねじ棒部の補助部を導入するのに調整具に十分な構造的強度を得るには、調整具に貫通穴を設けられる数は一つが限度であること等から一つの補助部が限度であると考えられていたが、調整具に凹状成形部を設けるという簡潔な構造により、二つの補助部の貫通を十分な構造的強度で得て、三次元な大腿骨骨折部の固定強化が出来る。
文献1に開示されている骨固定具の横断側面図である。 本発明の一実施形態にかかる骨固定装置の概略を示す斜視図である。 図3の(a)は本発明の実施の形態1に係る止め具1002を、大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の図6の位置603で係合したときの大腿部ネックねじ棒部205と止め具1002の図6のX−X切断線断面図である。 図3の(b)は図6の切断線Y−Yの位置に本発明の実施の形態1に係る止め具1002を固定させた状態の止め具1002と大腿部ネックねじ棒部205の図7のY−Y切断線断面図である。 図4の(a)は本発明の実施の形態2に係る止め具1002を、大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の図7の位置703で係合したときの大腿部ネックねじ棒部205と止め具1002のZ−Z切断線断面図である。 図4の(b)は図7の704の位置に本発明の実施の形態2に係る止め具1002を固定させた状態の止め具1002と大腿部ネックねじ棒部205の図7のA−A切断線断面図である。 本発明の一実施形態にかかる溝部207の部分を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の構成を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態2に係る大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の構成を示す部分平面図である。 本発明の一実施形態にかかる大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る調整具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る調整具の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る調整具が嵌め込まれた骨髄内棒部の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る骨髄内棒部の正面図である。 本発明の実施の形態1に係る骨髄内棒部の側面図である。 本発明の実施の形態1に係る骨髄内棒部の図13のC−C切断線断面図である。 本発明の実施の形態1に係る骨髄内棒部の図13のB−B切断線断面図である。 本発明の実施の形態3に係る骨髄内棒部の側面図である。 本発明の実施の形態5等に係る調整具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態4を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態5を示す斜視図である。 本発明の実施の形態6を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態6を示す斜視図である。
まず、本発明に係る大腿骨固定装置において、インプラント手術前に、調整具を内蔵させる機構を説明する。すなわち、大腿部ネックねじ棒の滑動の制御をより着実にでき、大腿部ネックねじ棒の滑動を制御するための調整具が、骨髄内棒部の中に予め内蔵されて、骨髄棒を骨折した人の骨に中に入れてから調整具を挿入する必要をなくす構成について、以下、図に基づいて説明する。
図2は骨固定装置の斜視図であって、205は大腿部ネックねじ棒部であり、206は大腿部ネックねじ棒部205の螺子山であり、207は大腿部ネックねじ棒部205の溝部であり、201は骨髄内棒部であり、204は止め具であり、208は止め具204が溝部207に食い込む度合いを調整するための調整部である。図2においては、骨髄内棒部201は真ん中で縦に切断した状態を描いている。溝部207の横幅W22は大腿部ネックねじ棒部205の螺子山206に近いほど幅が広くなるように構成されている。また、溝部207の長手方向の対向する二つの側面301と302がなす角度は一定である。
止め具204を溝部207の側面に接触させることによって、大腿部ネックねじ棒部205が中心軸の周りに回転することを阻止されている。また、止め具204を溝部207の側面に接触させて固定することによって、大腿部ネックねじ棒部205は骨髄内棒部201の貫通穴の中を矢印222の方向には滑動できるが、矢印221の方向には滑動させない構造となっている。この構造を図5に基づき説明する。
図5は溝部207の部分を拡大した大腿部ネックねじ棒部205の部分拡大斜視図である。図5において、溝部207の横幅W22は大腿部ネックねじ棒部205の螺子山206に近いほど幅が広い。また、溝部207の側面301と側面302がなす角度は側面301と側面302の位置にかかわらず一定である。その結果、止め具204を溝207に係合させると、溝部207の幅W22が広い部分では、止め具204は溝部207により深く食い込むことができるが、幅W22が狭い部分では溝に浅くしか食い込むことができない。そして、溝部207の一定の位置で、止め具204を固定すると、止め具204は、溝部の中を、幅が広くなる方向である矢印222の方向には滑動できるが、幅が狭くなる方向である矢印221の方向への滑動を禁止している。
更に、インプラント手術後、骨折部の矢印221の方向へのずれ防止を強化する方法で、補助的な大腿部ネック棒部を組み合わせる構成について、図に基づいて説明する。
図8において、801は補助大腿部ネック棒部である。大腿部ネック棒部205を骨折した骨の一方に挿入しても、僅かに回転してしまうような場合に、補助大腿部ネック棒部801を大腿部ネック棒部205を挿入した骨に挿入する。補助大腿部ネック棒部801を大腿部ネック棒部205を挿入した骨と同じ骨に挿入すれば、大腿部ネック棒部205が挿入されている位置と、補助大腿部ネック棒部801が挿入されている位置の間には、幅があるので骨固定装置が僅かに回転することが、この幅の存在によって防止される。
本発明に係る大腿骨固定装置は、以上のように調整具を内蔵する事で、手術中に施術者の取扱いを容易とすることができる。また、この構成によると、骨折部の縦方向の保護を強化することができる。
ここで、このような手術中の取扱容易さを維持しつつ、手術後、股関節付近の三次元的動作から施術部を保護強化することには、一つのトレードオフがある。すなわち、このような保護強化をするために骨固定具の構造をむやみに複雑化しては、手術中の負担を増やし、ひいては患者の身体負担を増加させてしまうというものである。本発明は、これを以下に例示する構成により解決している。股関節付近の三次元的動作から骨折部を固定強化できる構成について、以下、図を参照しつつ、説明する。
実施の形態1
図9は、本発明の実施の形態1に係る骨固定装置の概略を示す斜視図である。図9において、205は大腿部ネックねじ棒部であり、901は大腿部ネックねじ棒補助部であり、902は第一貫通穴であり、903は第二貫通穴である。図9において、骨髄内棒部201が大腿骨骨幹の骨髄に挿入された場合、大腿骨大転子は紙面上方に位置し、大腿骨長手方向は紙面縦方向とほぼ同じ方向であって、大腿骨遠位端は紙面下方に位置する。
図9では、大腿部ネックねじ棒補助部901である2本の釘状部材が、骨髄内棒部を大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると、第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で第一貫通穴と略平行に並列して左右二箇所設けられた第二貫通穴から貫通する態様が示されている。これにより、本発明にかかる大腿骨固定装置が骨折した大腿骨に埋め込まれた場合、大腿部ネックねじ棒部による骨折部分の固定を補助する態様が、三次元な配位になっており、股関節の回旋運動や内転外転運動からも骨折部を保護している。この様な大腿部ネックねじ棒補助部の配位を可能とするため、本実施の形態では、本発明に係る大腿骨固定装置の各部に以下の構成をとる。
まず骨髄内棒部につき、図13〜16は、骨髄内棒部201の正面図、側面図及び断面図である。第一貫通穴902は、前記大腿部ネックねじ棒部を移動可能に保持できる様に、図13のとおりに設けられている。これに対して第二貫通穴903は、骨髄内棒部を大腿骨骨幹の骨髄に挿入した際、第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で第一貫通穴と略平行に並列して左右二箇所、穿設されている。そのため、第二貫通穴の位置は大腿骨長手方向を鉛直方向と見て、第一貫通穴902を境に左右にずれた配位であり、切断線C−Cの断面に穴の中心軸がある。そして、同軸穴部904はこれら貫通穴と交差するように前記骨髄内棒部の中心軸方向へと設けられている。図13の様な穴の配位を取る事で、本発明に係る大腿骨固定装置を大腿骨骨折部にした際、構造力学的に十分な強度で骨折部を固定することが出来る。
また、同軸穴部904の内壁には、大腿骨骨幹の骨髄に挿入した際、調整具を、同軸穴部の内部で第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄り又は同じとなる位置に、第一貫通穴との距離が調整可能に嵌め込める態様の成形を施している。
次に、調整具の構造につき、図10を用いて説明する。回転阻止部1001の側壁において、一部の形状が同軸穴部904の内壁と合致するものであり、それらの部分の嵌合によりまず調整具の同軸回転が阻止される。また、回転阻止部1001に設けられた止め具1002が大腿部ネックねじ棒部205の有する溝部207と係合することにより、大腿部ネックねじ棒部205が第一貫通穴902を貫通している場合にその穴における回転を阻止することができる。
ここで、大腿部ネックねじ棒補助部901である2本の釘状部材が、骨髄内棒部201を、第一貫通穴902と略平行に並列して左右二箇所設けられた第二貫通穴903から貫通するためには、調整具が第二貫通穴を塞いではならない。そしてその場合にも、むやみに複雑な構造とする事で、調整具の構造的強度を下げてしまってはならない。本実施の態様では、回転阻止部1001の側面に形成された凹状部1003において、大腿部ネックねじ棒補助部901が骨髄内棒部201を、第二貫通穴を通って貫通する際、同時に回転阻止部1001を潜通する構成をとることで、十分な強度の調整具を構成している。
調整具1000が同軸穴部904に嵌め込まれる態様を、図11,12を用いて説明する。図11は調整具の断面図であり、図12は調整具が嵌め込まれた後の骨髄内棒部の断面図である。調整具1000は、骨髄内棒部201を大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると前記同軸穴部904の内部で前記第一貫通穴902よりも大腿骨大転子寄り又は同じとなる位置に嵌め込まれ、これに合わせた加工が骨髄内棒部の同軸穴部904内壁と調整具1000に施されている。すなわち、両者の側面に、螺子状加工が施された箇所1101を設けて嵌合させることで、調整具1000と第一貫通穴902との距離が調整可能となっており、これとは別に一部嵌合する部分1005と1102を設けることで、同軸穴部の内部における止め具1002の回転を防いでいる。本実施の態様では、調整具1000におけるこの2種類の加工1101と1005がされた部分を、1004と1001の別部品として両者を1103で嵌め合わす構成を取っているが、他の態様で構成しても良い。
そして、本実施の態様において、大腿部ネックねじ棒部の有する溝部は、以下の構成を取る。図6は大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の構成を示す部分平面図である。図6において、603は大腿部ネックねじ棒部205において、図3の(a)に示された止め具1002の先端が接触している位置である。604は大腿部ネックねじ棒部205の溝部207において、図3の(b)に示された止め具1002の先端が接触している位置である。611は大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の位置の一点を示す線である。
また、図3の(a)は図6の切断線X−Xの位置の側面301と側面302に止め具1002を固定させた状態での止め具1002と大腿部ネックねじ棒部205のX−X切断線断面図である。図3の(b)は止め具1002を大腿部ネックねじ棒部205の溝部207の図6の位置604に止め具1002を係合した状態での大腿部ネックねじ棒部205と止め具1002の図6のY−Y切断線断面図である。
図3の(a)において、301は溝部207の側面であり、302も溝部207の側面である。側面301と側面302とは対向している。θは側面301と側面302とがなす角度である。W1は止め具1002の先端の幅である。図3の(b)は図6の切断線Y−Yの位置に止め具1002を固定させた状態の止め具1002と大腿部ネックねじ棒部205のY−Y切断線断面図である。
図3の(b)においても、図3の(a)と同様に301は溝部207の側面であり、302も溝部207の側面である。側面301と側面302とは対向している。θは側面301と側面302とがなす角度である。W1は止め具1002の先端の幅である。D1は図3の(a)における止め具1002の先端と、図3の(b)における止め具1002の先端の位置の大腿部ネックねじ棒部205の中心軸と直交する方向における差である。止め具1002を溝部207に食い込ませると、大腿部ネックねじ棒部205は溝部207に食い込んだ止め具1002によって回転する動きが阻害されて、回転しない。
また、止め具1002を溝部207に食い込ませると、大腿部ネックねじ棒部205は、
図6の矢印602の方向に滑動できるが、矢印601の方向には滑動できない。というのも、止め具1002を図6の線611によって示される溝の位置で係合すると、止め具1002は、図3の(a)と図3の(b)の中間の前記特定高さ方向差となる位置でとまる。この位置で、止め具1002を固定すると大腿部ネックねじ棒部205は矢印602の方向に滑動するが、矢印601の方向には滑動できない。大腿部ネックねじ棒部205が矢印601の方向に滑動しようとすると、止め具1002に対して、図3の矢印310に示される方向の力が加わるが、止め具1002は固定されており止め具1002を持ち上げることはできないからである。しかし、大腿部ネックねじ棒部205を図6の矢印602の方向に滑動させることはできる。大腿部ネックねじ棒部205を図6の矢印602の方向に滑動させようとすると止め具1002と溝207の間には空間が生じることとなり、止め具204を持ち上げようとする力は発生しないからである。
実施の形態2
実施の形態2に係る大腿骨骨固定装置は溝部207の底面が平面ではなく、凹部及び/又は凸部がある場合の骨固定装置である。実施の形態2に係る骨固定装置と実施の形態1に係る骨固定装置との相違は溝部207の底面の形状のみであるので、溝部207の底面の形状のみについて説明し、他の部分についての説明は省略する。
図4の(a)は本発明の実施の形態2に係る止め具1002を大腿部ネックねじ棒部205の溝部207に、図7の位置703の位置で係合したときの大腿部ネックねじ棒部205と止め具1002のZ−Z切断線断面図である。
図4の(b)は本発明の実施の形態2に係る止め具1002を図7の704の位置に固定させた状態の止め具1002と大腿部ネックねじ棒部205の図7のA−A切断線断面図である。止め具1002は溝部207の側面301と側面302に接触して固定される点は実施の形態1に係る骨固定装置の場合と同様であり、止め具1002を溝部207の側面301と側面302に接触させて、固定した場合に、大腿部ネックねじ棒部205は矢印602の方向に滑動するが、矢印601の方向には滑動できない点は実施の形態1に係る骨固定装置の場合と同様である。
実施の形態2に係る骨固定装置の利点は、溝部207の底面に凹部及び/又は凸部が存在してもよいという点であり、この場合には大腿部ネックねじ棒部205の製造が容易となり、製造コストの低減が可能となり、患者の費用負担をも軽減し得ることにある。
実施の形態3
実施の形態3に係る大腿骨固定装置につき、図17を用いて説明する。図17のとおり、骨髄内棒部201において、大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると前記同軸穴部904の内部で前記第一貫通穴902よりも大腿骨遠位端寄りの部分1701が、湾曲形状となる。大腿骨は、人によって湾曲の度合いが異なり、本実施の形態3にかかる大腿骨固定装置であれば、骨髄内棒部201において前記大腿骨遠位端寄りの部分1701を湾曲形状とすることにより、そのような湾曲の個人差に合わせて大腿骨骨折の固定を行える。
実施の形態4
本実施の形態においては、図20のとおり、骨髄内棒部201において第一貫通穴902の上部の左右に設置された大腿部ネックねじ棒補助部901aは、各々が釘状および螺子状である。より具体的には、大腿部ネックねじ棒補助部901aの形状は、先端が釘状であり、他端に螺子頭部と螺子山とを有するものである。本発明はこのような形状に限るものではないが、この形状によると、手術時には大腿部ネックねじ棒補助部901aを大腿骨にまず打ち込んでからねじ込むこととなり、大腿骨に対する位置取りを行い易くする施術の容易化に資する。更には手術後、大腿骨を固定するにあたって、螺子頭部側に位置する螺子山によって、2本の大腿部ネックねじ棒補助部901aの支点側の固定が強化されることから、骨折部の三次元的動作に対する保護性能を、より向上させる。
なお、螺子頭部の形状については、特に限定するものではない。螺子頭部の頭部形状はナベ形状でも皿形状であっても良いし、ねじ穴の形状は六角穴に限らず、十字穴でもスリ割りであっても良い。また、図19のとおり、本実施形態において第二貫通穴903aは、ねじ溝の施されずに穿設している。本発明はこの構成に限らないが、この構成により、骨髄内棒部201に対する大腿部ネックねじ棒補助部901aの位置取りを適度に制限する事ができ、インプラント手術後、骨折部の縦方向の適度な保護に資する。
実施の形態5
図22は、実施の形態5にかかる骨固定装置の概略を示す斜視図である。本実施の形態においては、大腿部ネックねじ棒補助部は3本あり、実施の形態1よりも一本多い大腿部ネックねじ棒補助部901bが存する。本実施の形態において、3本目の大腿部ネックねじ棒補助部901bは、骨髄内棒部201に挿入されると、他の大腿部ネックねじ棒補助部901aよりも大腿骨大転子寄りとなる位置にある。この3本の大腿部ネックねじ棒補助部901a、901bに対応して、図21に図示するように第二貫通穴903a、903bが3つ穿設されている。一方、図18に示すとおり、調整具1800には2つの第二貫通穴903aに沿った方向に形成された凹状部1003に加え、第二貫通穴903bを貫通させる補助穴1801が形成されている。
この構成により、施術者は、それぞれ位置の異なる大腿部ネックねじ棒補助部を、最大で3本挿入することが可能となる。すなわち、本実施形態にかかる大腿骨固定装置は、より多様な骨折症例にあわせた施術の選択肢を提供できる。また、図18にあるとおり調整具1800は、2つの凹状部1003に沿って補助穴1801を形成することにより、凹状部と補助穴の間の厚みを略均質に保ち、三次元的動作による応力に対する調整具1800の強度を担保している。
実施の形態6
実施の形態6においては、実施の形態5とは異なる3本目の大腿部ネックねじ棒補助部の位置を採用しても良い。具体的には図24のように、3本目の大腿部ネックねじ棒補助部901cを、骨髄内棒部201に挿入すると、他の大腿部ネックねじ棒補助部901aよりも大腿骨遠位端寄りとなる位置としてもよい。この形態の場合、図23に図示されるとおり、3つの第二貫通穴903a、903cが、実施の形態5とは穿設される位置が異なるものとなる。一方、調整具1800については、図18と同じ補助穴1801を採用して良い。補助穴1801が、調整具1800の軸方向に延在していることにより、調整具1800を同軸穴部904に内嵌させると、3本目の大腿部ネックねじ棒補助部903cが骨髄内棒部201を貫通することができる。
このような構成により、より多様な骨折症例に対応できる大腿骨固定装置を提供できる。すなわち、このような構成が、骨折の症例によっては実施の形態5のものよりも適した骨折部の固定を行える場合があり、手術をするに当たって、上述の他の実施の形態と合わせて最適な大腿骨固定装置の選択肢を提供する。
また、実施の形態6として、大腿部ネックねじ棒補助部901a、901b、901c全てを挿入可能に、第二貫通穴903a、903b、903cを全て穿設しても良い。この場合も、調整具1800の補助穴1801は、図18のとおりのものを採用できる。このような構成においては、最大4本の大腿部ネックねじ棒補助部を挿入可能であるが、施術する際には4本以下の大腿部ネックねじ棒補助部を挿入して大腿骨を固定しても良い。よって、このような構成によると、一つの大腿骨固定装置によってより多様な骨折の症例に対応する事ができる。
なお、大腿部ネックねじ棒補助部の本数はさらに多くても良い。この場合、例えば更なる大腿部ネックねじ棒補助部の位置は、第二貫通穴903bおよび903cの間が考えられる。このような位置にさらなる第二貫通穴を穿設した場合にも、調整具の補助穴1801は、図18のとおりのものを採用できる。このような構成によると、一つの大腿骨固定装置によってより多様な骨折の症例に対応する事ができる一方、調整具の強度は実施の形態3と同様、担保することができる。
なお、本発明に係る骨固定装置の材料はチタンまたはステンレスが望ましいが他の材料であってもよい。また、公知の製造方法によって製造できるので、製造方法についての説明は省略する。
201 骨髄内棒部
204 止め具
205 大腿部ネックねじ棒部
206 大腿部ネックねじ棒部205の螺子山
207 大腿部ネックねじ棒部205の溝部
208 調整部
221 溝部の幅が広くなる方向を示す矢印
222 溝部の幅が狭くなる方向を示す矢印
W22 溝部207の横幅
801 補助大腿部ネック棒部
901 大腿部ネックねじ棒補助部
902 第一貫通穴
903 第二貫通穴
904 同軸穴部
1000 調整具
1001 回転阻止部
1002 止め具
1003 凹状部
1004 調整具筒状部
1101 螺子部
1800 調整具
1801 調整具補助穴

Claims (11)

  1. 大腿骨頭が含まれた骨にねじ込む螺子山を有する大腿部ネックねじ棒部と、
    大腿骨骨幹の骨髄に挿入される棒状であるとともに、前記大腿部ネックねじ棒部が貫通する第一貫通穴を有する骨髄内棒部と、
    前記大腿部ネックねじ棒部と接触して、前記第一貫通穴における滑動を調整する調整具と、
    前記大腿部ネックねじ棒部による大腿骨の固定を補助する、複数の大腿部ネックねじ棒補助部と、を有する大腿骨固定装置であって、
    前記骨髄内棒部は、さらに、
    大腿骨骨幹の骨髄に挿入されると前記第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で、前記第一貫通穴と略並列して穿設された複数の第二貫通穴と、
    前記骨髄内棒部の中心軸方向に、前記第一貫通穴と交差して延在する同軸穴部を有し、
    前記調整具は、
    前記骨髄内棒部を大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると前記第一貫通穴よりも大腿骨大転子寄りとなる位置で、前記同軸穴部に内嵌するとともに、
    前記第二貫通穴の2つに沿った凹状部が、2箇所形成されており、
    前記大腿部ネックねじ棒補助部の少なくとも一部が、前記第二貫通穴に挿入されると、前記凹状部を介して前記骨髄内棒部を貫通することを特徴とする大腿骨固定装置。
  2. 請求項1に記載の大腿骨固定装置であって、
    前記大腿部ネックねじ棒部は、さらに、
    前記大腿部ネックねじ棒部を貫通する側の先端に溝部を有し、
    前記調整具は、さらに、
    前記大腿部ネックねじ棒部の前記溝部に係合する止め具を有し、
    前記止め具は、
    前記溝部に係合して、前記大腿部ネックねじ棒部が前記骨髄内棒部に接近する方向にしか滑動しないように構成されていること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の大腿骨固定装置であって、
    前記溝部は、
    溝の深さが一定で開口の横幅は前記螺子山に近いほど広く、遠くなるほど狭くなるように構成されて、前記溝の長手方向の対向する両側面がなす角度が一定であること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
    前記複数の大腿部ネックねじ棒補助部が、釘状および/または螺子状であり、2本であること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
    前記複数の大腿部ネックねじ棒補助部が、釘状および/または螺子状であり、2本以上であり、
    前記第二貫通穴が、2つ以上穿設され、
    前記調整具は、さらに、前記凹状部に沿わない前記第二貫通穴を貫通させる補助穴が形成されていること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
    前記大腿部ネックねじ棒補助部が、一端が釘状であり、他端に螺子頭部と螺子山とを有すること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに記載の大腿骨固定装置であって、
    前記調整具は、
    前記溝部へ係合し、かつ前記同軸穴部の内壁に嵌合する回転阻止部を有し、
    前記回転阻止部が、
    前記大腿部ネックねじ棒部に対する回転を阻止するように構成されていること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  8. 請求項7に記載の大腿骨固定装置であって、
    前記回転阻止部が、前記止め具と前記凹状部とを備えること
    を特徴とする大腿骨固定装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれかに記載の大腿骨固定装置において、前記溝部の底面は平面であることを特徴とする大腿骨固定装置。
  10. 請求項2乃至9のいずれかに記載の大腿骨固定装置において、前記溝部の底面は凹凸部を有することを特徴とする大腿骨固定装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の大腿骨固定装置において、前記骨髄内棒部は大腿骨骨幹の骨髄に挿入すると前記同軸穴部の内部で前記第一貫通穴よりも大腿骨遠位端寄りの部分が、湾曲形状であることを特徴とする大腿骨固定装置。
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