JP2015073399A - 分散型電源の単独運転検出装置及び方法 - Google Patents

分散型電源の単独運転検出装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015073399A
JP2015073399A JP2013208584A JP2013208584A JP2015073399A JP 2015073399 A JP2015073399 A JP 2015073399A JP 2013208584 A JP2013208584 A JP 2013208584A JP 2013208584 A JP2013208584 A JP 2013208584A JP 2015073399 A JP2015073399 A JP 2015073399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
zero
cross points
power source
occurred
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013208584A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 浩
Hiroshi Yamada
浩 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2013208584A priority Critical patent/JP2015073399A/ja
Publication of JP2015073399A publication Critical patent/JP2015073399A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

【課題】連系された系統の事故時にのみ単独運転を検出する。【解決手段】直流電源200から出力される直流電力を交流電力に変換して系統300及び一般負荷400に供給する分散型電源の単独運転検出装置であって、連系された系統300の交流電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部152と、ゼロクロス点間の時間を計測する周期計測部154と、計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、連系された系統300に異常が生じたと認識する位相跳躍認識部158と、連系された系統300に異常が生じたとする認識が一定回数連続してあった場合には単独運転と判断する一方、その認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する運転継続判断部160と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、連系された系統の事故時にのみ単独運転を検出する分散型電源の単独運転検出装置及び方法に関する。
近年、コジェネレーション設備、燃料電池発電設備、太陽電池発電設備などの直流電力源を電源とする分散型電源が用いられつつある。通常、分散型電源は商用の系統と連系して運転される。分散型電源は、直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を系統に供給したり負荷に供給したりする。
系統に事故が生じると系統は停電状態となる。ところが、停電状態となっている系統に、連系する分散型電源から交流電力が供給されてしまうと、系統側で感電事故が生じたり、送電を再開する障害となったりする恐れがある。
このため、分散型電源は、系統の事故時に系統に生じる電圧変動や周波数変動を利用して交流電力の供給を停止する機能、すなわち、下記特許文献1に開示されているような単独運転検出機能を備えている。
一方、近年、分散型電源の普及、拡大が進み、総発電出力に占める割合が高くなった場合において、系統擾乱により分散電源が一斉に系統から解列すると、系統内の需給バランスが崩れ、さらに広範囲に停電が及ぶ可能性がある。以上のように系統の品質や安定運用に問題が発生する。
特開2001−286063号公報
分散型電源は、系統の事故を逸早く検出するために単独運転検出機能の感度を上げると、連系された系統以外の事故も検出してしまうため、広範囲の系統に停電が波及しやすくなる。
分散型電源は、逆に、連系された系統以外の事故を検出し難くなるように単独運転検出機能の感度を下げると、連系された系統の事故の検出の信頼性が低下してしまう。
したがって、連系された系統で事故が起こった場合は分散型電源を解列し、連系された系統以外で事故が起こった場合は運転を継続するようにすれば、上記のような不具合は生じない。
本発明は、上記の不具合の解消に鑑みて成されたものであり、連系された系統の事故時にのみ単独運転を検出する分散型電源の単独運転検出装置及び方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る分散型電源の単独運転検出装置は、ゼロクロス検出部、周期計測部、位相跳躍認識部、及び運転継続判断部を有する。
本発明に係る分散型電源の単独運転検出装置は、直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換して複数の系統及び一般負荷に供給する。
ゼロクロス点検出部は、連系された系統の交流電圧のゼロクロス点を検出する。周期計測部は、ゼロクロス点間の時間を計測する。
位相跳躍認識部は、計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、連系された系統に異常が生じたと認識する。
運転継続判断部は、連系された系統に異常が生じたとする認識が一定回数連続してあった場合には単独運転と判断する一方、その認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する。
また、上記目的を達成するための本発明は、直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換して複数の系統及び一般負荷に供給する分散型電源の単独運転検出方法であって、
連系された系統の交流電圧のゼロクロス点を検出する段階と、
ゼロクロス点間の時間を計測する段階と、
計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、連系された系統に異常が生じたと認識する段階と、
連系された系統に異常が生じたとする認識が一定回数連続してあった場合には単独運転と判断する一方、その認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する段階と、
を含むことを特徴とする。
本発明に係る分散型電源の単独運転検出装置及び方法によれば、計測したゼロクロス点間の時間が平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、連系された系統に異常が生じたと認識し、その認識が一定回数連続してあった場合には単独運転と判断する一方、その認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断するようにしたため、連系された系統の事故時にのみ単独運転を検出することができる。
したがって、連系された系統の事故時には分散型電源を系統から切り離すことができ、連系された系統以外の事故に対しては分散型電源を系統から切り離すことなく継続して運転することができる。
本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置のブロック図である。 本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置の動作を示すメインフローチャートである。 本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置の動作説明に供する図である。 本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置の動作説明に供する図である。 図2の位相跳躍認識のサブルーチンフローチャートである。 図5の平均周期算出のサブルーチンフローチャートである。 図2の運転継続判断のサブルーチンフローチャートである。 本発明の効果の説明に供する図である。
次に、本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置及び方法について、図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置及び方法は、位相電圧跳躍の現象を用いて、受動的に単独運転を検出するものであり、連系された系統以外の短絡事故やループ切換時の瞬時低下、瞬時停電、位相跳躍時には運転を継続し、連系された系統の事故に対しては、迅速かつ確実に、系統から解列することができる。
(分散型電源の単独運転検出装置の構成)
図1は、本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置のブロック図である。分散型電源100は、インバータ110、解列リレー120、単独運転検出装置130を有する。
分散型電源100は、直流電源200から出力される直流電力を交流電力に変換して系統300及び一般負荷400に供給する。
インバータ110は直流電源200から出力される直流電力を交流電力に変換する。解列リレー120は、直流電源200を系統300から解列する。すなわち、解列リレー120は、インバータ110と系統300、一般負荷400とを接続したり分離したりする。解列リレー120がオンすると、インバータ110を介して直流電源200と系統300、一般負荷400とが接続され、解列リレー120がオフすると、インバータ110を介して直流電源200が系統300、一般負荷400から分離される。
直流電源200は、コジェネレーション設備、燃料電池発電設備、太陽電池発電設備などの直流電力源である。しかし、直流電源200はこれらの設備には限定されず、たとえば自動車に搭載されているバッテリも含む。
系統300は分散型電源100に連系された系統である。
一般負荷400は、たとえば、一般的な家屋で使用されるテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品である。しかし、一般負荷400はこれらの製品に限定されない。
単独運転検出装置130は、連系された系統300で事故などの異常が生じた場合に、インバータ110のゲートブロックをした後、解列リレー120をオフし、直流電源200及びインバータ110を系統300から解列させる。また、単独運転検出装置130は、連系された系統以外で事故などの異常が生じた場合には、解列リレー120をオンさせたままとして、インバータ110を通常通り動作させ、直流電源200を系統300と連系させる。
単独運転検出装置130は、能動的検出機能部140、受動的検出機能部150及び単独運転制御部170を有する。
能動的検出機能部140は、系統300に事故などの異常が生じたことを能動的に検出する。たとえば、系統300に能動的に無効電力を注入するなどして、系統300に事故などの異常が生じたことを検出する。系統300に異常が生じたか否かは能動的検出部145によって検出される。なお、能動的検出機能部140は本発明には直接関係する機能ではない。
受動的検出機能部150は、ゼロクロス点検出部152、周期計測部154、記憶部156、位相跳躍認識部158及び運転継続判断部160を有する。
ゼロクロス点検出部152は、連系された系統300の交流電圧のゼロクロス点を検出する。たとえば、系統300の交流電圧の大きさは、図3に示すように、正弦波状に変化し、交流電圧の大きさが0Vになる点がある。ゼロクロス点検出部152は、この点をゼロクロス点として検出する。
周期計測部154は、ゼロクロス点検出部152によって検出されたゼロクロス点間の時間を計測する。たとえば、図3に示すように、ゼロクロス点間の時間は、ゼロクロス点の立ち上がりから立ち上がりまでの周期Ta(n−1)、Ta(n)、Ta(n+1)、…、及び、ゼロクロス点の立ち下がりから立ち下がりまでの周期Tb(n−1)、Tb(n)、Tb(n+1)、…、である。
記憶部156は、周期計測部154が計測したゼロクロス点間の時間、たとえば、Ta(n−1)、Ta(n)、Ta(n+1)、…、Tb(n−1)、Tb(n)、Tb(n+1)、…、をそれぞれ時系列に記憶する。
位相跳躍認識部158は、周期計測部154が計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、連系された系統300に位相跳躍が生じたと認識する。
位相跳躍認識部158は平均周期を次のようにして算出する。位相跳躍認識部158は、記憶部156に記憶された複数のゼロクロス点間の時間の内、過去の一定時間の複数のゼロクロス点間の時間を取得する。次に、取得した複数のゼロクロス点間の時間から他の時間に比較して特に大きなものと特に小さなものを除く。最後に、残りの複数のゼロクロス点間の時間から平均周期を算出する。
たとえば、図4に示すように、直前に計測されたゼロクロス点間の時間がTa(n)であったとすると、位相跳躍認識部158は、記憶部156からTa(n)よりもM周期(たとえば400msec)過去に遡ったTa(n−M)からTa(n−M−N−2)までのN+2周期分のゼロクロス点間の時間を取得する。次に、取得したN+2周期分のゼロクロス点間の時間から最も大きなものと最も小さなものを除く。最後に、残ったN周期分のゼロクロス点間の時間の和を求め、その和をNで割った時間を平均周期Trefとする。
位相跳躍認識部158は、経時的に連続する複数のゼロクロス点間の時間、たとえばTa(n)、Tb(n−1)、Tb(n)が、算出した平均周期Trefに対して一定時間以上ずれているか否かを判断し、一定時間以上ずれているゼロクロス点間の時間が複数ある場合には、連系された系統300に位相跳躍が生じたと認識する。
位相跳躍認識部158が算出した平均周期Trefに対して経時的に連続する複数のゼロクロス点間の時間が一定時間以上ずれているか否かを判断するためには、位相跳躍閾値Tsetを用いる。図3に示すように、位相跳躍閾値Tsetは、連系された系統300に事故などの異常が生じたか否かを正確に認識するために用いる。たとえば、系統電圧の周波数が50Hzであったときに、平均周期Trefが19.95secであったとする。位相跳躍が生じたことを判断する閾値が電気角で10°であったとすると、位相跳躍閾値Tsetは19.95×10/360=0.55msecとなる。位相跳躍閾値Tsetは記憶部156に記憶させておく。なお、本実施形態では、位相跳躍閾値Tsetを平均周期Trefから求めているが、系統電圧の周波数に応じて固定(たとえば50Hzのときは20msecなので20×10/360=0.56msec)させておくこともできる。
したがって、位相跳躍認識部158は、たとえば、図3に示すように、平均周期TrefとTa(n)との時間差を求め、また、平均周期TrefとTb(n−1)との時間差を求め、さらに、平均周期TrefとTb(n)との時間差を求める。求めたこれらの時間差が位相跳躍閾値Tsetよりも大きいものが複数あれば、連系された系統300に位相跳躍が生じたと認識する。
運転継続判断部160は、連系された系統300に位相跳躍が生じたとする認識が一定回数連続してあったか否かを判断する。運転継続判断部160は、この認識が一定回数連続してあった場合には、単独運転と判断する一方、この認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する。運転継続判断部160は、単独運転と判断した場合には単独運転制御部170を介してインバータ110のゲートブロックをし、解列リレー120をオフさせてインバータ110及び直流電源200を系統300から切り離す一方、継続運転と判断した場合には連系運転を継続する。
単独運転制御部170は、運転継続判断部160が出力する信号を受けて、インバータ110に出力する駆動パルスを供給または停止させたり、解列リレー120をオンまたはオフさせたりする。運転継続判断部160が単独運転と判断したときには、単独運転制御部170はインバータ110に出力する駆動パルスを停止し、解列リレー120をオフさせる。また、運転継続判断部160が継続運転と判断したときには、連系運転を継続する。
(分散型電源の単独運転検出装置の動作)
図2は、本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置の動作を示すメインフローチャートである。なお、このメインフローチャートは、本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出方法の手順を示すものでもある。
まず、分散型電源100は、運転指令がオンになっているか否かを判断し(ステップS100)、運転指令がオンになっていなければ待機し(ステップS100:NO)、運転指令がオンになっていれば、次のステップの処理に進む(ステップS100:YES)。
次に、ゼロクロス点検出部152は、分散電源200が連系された系統300の系統電圧に対してゼロクロス点を検出する(ステップS110)。
次に、周期計測部154は、ゼロクロス点検出部152によって検出された、ゼロクロス点とゼロクロス点との間の時間、すなわちゼロクロス点間の周期(Ta・Tb)を計測する。ゼロクロス点間の周期は、図3に示したように、ゼロクロス点の立ち上がりから立ち上がりまでの周期Ta(n−1)、Ta(n)、Ta(n+1)、…、及び、ゼロクロス点の立ち下がりから立ち下がりまでの周期Tb(n−1)、Tb(n)、Tb(n+1)、…、である(ステップS120)。
次に、記憶部156は、周期計測部154が計測した周期、つまり、図3に示すようなゼロクロス点間の時間、たとえば、Ta(n−1)、Ta(n)、Ta(n+1)、…、Tb(n−1)、Tb(n)、Tb(n+1)、…、をそれぞれ時系列に記憶する(ステップS130)。
次に、位相跳躍認識部158は、記憶部156に記憶されている周期を取得し、周期計測部154が計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、連系された系統300に位相跳躍が生じたと認識する(ステップS140)。このステップの詳しい処理は、図5のフローチャートで説明する。
次に、運転継続判断部160は、連系された系統300に位相跳躍が生じたとする認識が一定回数連続してあったか否かを判断する。運転継続判断部160は、この認識が一定回数連続してあった場合には、単独運転と判断する。一方、この認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する(ステップS150)。このステップの詳しい処理は、図7のフローチャートで説明する。
最後に、分散型電源100は、運転指令がオフになっているか否かを判断し(ステップS160)、運転指令がオフになっていなければ、上記のステップS100からステップS150までの処理を繰り返し(ステップS160:NO)、運転指令がオフになっていれば、以上の処理を終了する(ステップS160:YES)。
図5は、図2の位相跳躍認識のサブルーチンフローチャートである。このフローチャートの処理は、位相跳躍認識部158によって実行される。
位相跳躍認識部158は、自己の持つカウンタnの値(初期値は0である)を1だけインクリメントしてn=1とする。カウンタnは、対象とする周期を1周期ずつずらすために用いる(ステップS141)。
次に、位相跳躍認識部158は、記憶部156に記憶されている周期、すなわち、図3に示すようなゼロクロス点間の時間Ta(n)、Tb(n−1)、Tb(n)と、位相跳躍閾値Tsetを取得する(ステップS142)。
位相跳躍認識部158は、記憶部156に記憶されている周期、たとえば、図4に示してあるように、Ta(n−M)からTa(n−M−N−2)までのN+2周期分の周期
を取得し、取得した周期から平均周期Trefを算出する(ステップS143)。なお、平均周期の詳細な算出手順は図6のフローチャートで説明する。
位相跳躍認識部158は、周期Ta(n)に位相跳躍が発生したか否かを判断する。位相跳躍が発生したか否かは、Ta(n)の時間と平均周期Trefとの時間的なずれが、位相跳躍閾値Tsetを超えるか否かで判断する。すなわち、位相跳躍認識部158は、|Ta(n)−Tref|>Tsetであれば、周期Ta(n)に位相跳躍が発生したと判断する(S144)。
位相跳躍認識部158は、周期Ta(n)に位相跳躍が発生したと判断したときには(S144:YES)、同様にして、今度は、周期Tb(n−1)に位相跳躍が発生したか否かを判断する(S145)。
位相跳躍認識部158は、周期Tb(n−1)に位相跳躍が発生したと判断したときには(S145:YES)、位相跳躍発生回数をカウントするカウンタNの値を1だけインクリメントする(ステップS146)。
また、位相跳躍認識部158は、周期Tb(n−1)に位相跳躍が発生しなかったと判断したとき、すなわち、|Tb(n−1)−Tref|>Tsetでなかったときには(S145:NO)、同様にして、今度は、周期Tb(n)に位相跳躍が発生したか否かを判断する(S147)。
位相跳躍認識部158は、周期Tb(n)に位相跳躍が発生したと判断したときには(S147:YES)、位相跳躍発生回数をカウントするカウンタNの値を1だけインクリメントする(ステップS146)。
一方、位相跳躍認識部158は、周期Ta(n)に位相跳躍が発生しなかったと判断したとき(ステップS144:NO)、または、周期Tb(n)に位相跳躍が発生しなかったと判断したとき(ステップS147:NO)には、位相跳躍発生回数をカウントするカウンタNの値をリセットし、N=0とする(ステップS148)。
以上の処理が終了したら、図2のフローチャートのステップS150の処理を行う。次回、位相跳躍認識の処理が行われるときにはカウンタnの値は2になる。したがって、記憶部156から取得する周期は1周期ずつずらされて取得され、また、平均周期Trefも前回よりも1周期ずつずれたN+2周期分の周期から算出される。
図6は、図5の平均周期演算のサブルーチンフローチャートである。このフローチャートの処理は、位相跳躍認識部158によって実行される。
位相跳躍認識部158は、前回のN+2周期分のカウント数を1カウント分シフトする。すなわち、平均周期を算出する場合、前回計測されたゼロクロス点間の時間がTa(n−1)であったとすると、今回は、カウント数を1カウント分シフトして、図4に示すように、記憶部156からTa(n)よりもM周期過去に遡ったTa(n−M)からTa(n−M−N−2)までのN+2周期分のゼロクロス点間の時間を取得する(ステップS143−1)。
位相跳躍認識部158は、N周期分の周期の内、大きい周期と小さい周期のカウント数をK個除外する。上記の例ではK=2である。K=2の場合、たとえば、取得したN+2周期分のゼロクロス点間の時間から最も大きなものと最も小さなものを除く(ステップ143−2)。なお、Kは2以外の任意の値、たとえば、3、4であっても良い。
残りのカウント数の周期Nから平均周期Trefを算出する。つまり、残ったN周期分のゼロクロス点間の時間の和を求め、その和をNで割った時間を平均周期Trefとする(ステップ143−3)。
図7は、図2の運転継続判断のサブルーチンフローチャートである。このフローチャートの処理は、運転継続判断部160によって実行される。
運転継続判断部160は、位相跳躍認識部158によって規定回数の位相跳躍が発生したか否かを判断する。規定回数の位相跳躍が発生したか否かは、位相跳躍発生回数をカウントするカウンタNの値が規定の回数に達したか否かによって判断する。本実施形態の場合は3であるが、それ以外の数であっても良い(ステップS151)。
運転継続判断部160は、規定回数の位相跳躍が発生したと判断されたときには、単独運転が発生したと判断する。単独運転が発生したと判断したときには、連系された系統300で事故などの異常が生じたのであるから、運転継続判断部160は、単独運転制御部170を介して、インバータ110のゲートブロックをした後、解列リレー120をオフし、直流電源200及びインバータ110を系統300から解列させる。(ステップS152)。
運転継続判断部160は、規定回数の位相跳躍が発生していないと判断されたときには、継続運転が発生したと判断する。継続運転が発生したと判断したときには、連系された系統300で事故などの異常は生じていないと判断したのであるから、運転継続判断部160は、単独運転制御部170を介して、解列リレー120をオンさせたままとして、インバータ110を通常通り動作させ、直流電源200を系統300と連系させる。(ステップS153)。
運転継続判断部160は、位相跳躍発生回数をカウントするカウンタNの値をリセットし、N=0とする(ステップS154)。
以上のように、本実施形態に係る分散型電源の単独運転検出装置及び方法によれば、平均周期Trefに対する各周期Ta、Tbそれぞれのずれが位相跳躍閾値Tsetを超えるか否かを判断し、位相跳躍閾値Tsetを超える周期がそれぞれ1つ以上ある場合には、位相跳躍が発生したと判断する。さらに、位相跳躍が発生したとの判断が複数回生じたときに、単独運転が発生したと判断し、直流電源200を系統300から解列する。
その一方、位相跳躍が発生したとの判断が複数回発生しなければ、単独運転は発生せず、継続運転が発生したと判断し、直流電源200を系統300に接続したままとする。
なお、位相跳躍閾値Tsetを超える周期がTa、Tbにそれぞれ1つ以上ない場合には、位相跳躍は発生していないと判断する。
図8は、本発明の効果の説明に供する図である。この図は、系統300に連系された分散型電源100が、連系された系統以外の系統に事故などの異常が生じても、単独運転が発生したとは判断せずに、継続運転ができたことを示している。
図の上側に示している波形は連系された系統以外の系統の系統電圧の変化を示す波形である。図に示すように、連系された系統以外の系統の電圧は事故継続中に低下し、事故の復帰とともに元の電圧に戻っている。
従来の分散型電源の単独運転検出装置であれば、連系された系統以外の事故や切換による位相跳躍や電圧低下により単独運転が生じたと判断してしまい、連系された系統300から解列してしまう。しかし、本発明に係る分散電源100では、連系された系統以外の事故や切換を単独運転の発生とは認識せずに、インバータ110が出力電流を供給し続けている。
このように、本発明に係る分散型電源の単独運転検出装置は、連系された系統以外の事故や切換が発生しても、系統300から解列することなく継続して運転できることがわかる。
なお、本発明に係る分散型電源の単独運転検出装置は、複数回、位相跳躍が発生したことを認識する必要がある。このため、単独運転の検出には従来に比較して多少多くの時間が掛かる。
しかし、事故などの異常が生じてから単独運転の検出までにかかる時間は、位相跳躍を認識する回数を調整することで、調整することができる。単独運転の検出の感度を上げるためにはこの回数を減らせばよいし、単独運転の誤検出をなくすためにはこの回数を増やせばよい。事故などの異常が生じてから単独運転の検出までにかかる時間に制限がある場合には、感度と誤検出とを勘案しながら最適の回数を設定する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
100 分散型電源、
110 インバータ、
120 解列リレー、
130 単独運転検出装置、
140 能動的検出機能部、
150 受動的検出機能部、
152 ゼロクロス点検出部、
154 周期計測部、
156 記憶部、
158 位相跳躍認識部、
160 運転継続判断部、
170 単独運転制御部、
200 直流電源、
300 系統、
400 一般負荷。

Claims (8)

  1. 直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換して系統及び一般負荷に供給する分散型電源の単独運転検出装置であって、
    連系された系統の交流電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出部と、
    ゼロクロス点間の時間を計測する周期計測部と、
    計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、前記連系された系統に異常が生じたと認識する位相跳躍認識部と、
    前記連系された系統に異常が生じたとする認識が一定回数連続してあった場合には単独運転と判断する一方、前記認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する運転継続判断部と、
    を有することを特徴とする分散型電源の単独運転検出装置。
  2. 前記周期計測部が計測したゼロクロス点間の時間を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記位相跳躍認識部は、前記記憶部に記憶された複数のゼロクロス点間の時間の内、過去の一定時間の複数のゼロクロス点間の時間を取得し、取得した複数のゼロクロス点間の時間から他の時間に比較して特に大きなものと特に小さなものを除き、残りの複数のゼロクロス点間の時間から平均周期を算出することを特徴とする請求項1に記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  3. 前記直流電源を前記系統から解列する解列リレーと前記解列リレーを動作させる単独運転制御部をさらに有し、
    前記運転継続判断部は、単独運転と判断した場合には前記単独運転制御部を介して前記解列リレーをオフさせて前記直流電源を前記系統から切り離す一方、継続運転と判断した場合には前記単独運転制御部を介して前記解列リレーをオンさせたままにし、前記直流電源を前記系統に連系継続することを特徴とする請求項1または2に記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  4. 前記位相跳躍認識部は、経時的に連続する複数のゼロクロス点間の時間が、算出した平均周期に対して一定時間以上ずれているか否かを判断し、一定時間以上ずれているゼロクロス点間の時間が複数ある場合には、前記連系された系統に異常が生じたと認識することを特徴とする請求項2または3に記載の分散型電源の単独運転検出装置。
  5. 直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換して系統及び一般負荷に供給する分散型電源の単独運転検出方法であって、
    連系された系統の交流電圧のゼロクロス点を検出する段階と、
    ゼロクロス点間の時間を計測する段階と、
    計測したゼロクロス点間の時間が複数のゼロクロス点間の時間から算出した平均周期に対して一定時間以上ずれている場合には、前記連系された系統に異常が生じたと認識する段階と、
    前記連系された系統に異常が生じたとする認識が一定回数連続してあった場合には単独運転と判断する一方、前記認識が一定回数連続してなかった場合には継続運転と判断する運転判断段階と、
    を含むことを特徴とする分散型電源の単独運転検出方法。
  6. 前記連系された系統に異常が生じたと認識する段階は、
    複数のゼロクロス点間の時間の内、過去の一定時間の複数のゼロクロス点間の時間を取得する段階と、
    取得した複数のゼロクロス点間の時間から他の時間に比較して特に大きなものと特に小さなものを除き、残りの複数のゼロクロス点間の時間から平均周期を算出する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の分散型電源の単独運転検出方法。
  7. 前記運転判断段階は、
    前記単独運転と判断した場合には前記直流電源を前記系統から解列する解列リレーをオフさせて前記直流電源を前記系統から切り離す一方、前記継続運転と判断した場合には前記解列リレーをオンさせたままとし、前記直流電源を前記系統に連系する段階を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の分散型電源の単独運転検出方法。
  8. 前記連系された系統に異常が生じたと認識する段階は、
    経時的に連続する複数のゼロクロス点間の時間が、算出した平均周期に対して一定時間以上ずれているか否かを判断する段階と、
    一定時間以上ずれているゼロクロス点間の時間が複数ある場合には、前記連系された系統に異常が生じたと認識する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の分散型電源の単独運転検出方法。
JP2013208584A 2013-10-03 2013-10-03 分散型電源の単独運転検出装置及び方法 Pending JP2015073399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208584A JP2015073399A (ja) 2013-10-03 2013-10-03 分散型電源の単独運転検出装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208584A JP2015073399A (ja) 2013-10-03 2013-10-03 分散型電源の単独運転検出装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015073399A true JP2015073399A (ja) 2015-04-16

Family

ID=53015403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013208584A Pending JP2015073399A (ja) 2013-10-03 2013-10-03 分散型電源の単独運転検出装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015073399A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019221121A (ja) * 2018-06-14 2019-12-26 一般財団法人電力中央研究所 周波数変化率耐量の算出プログラム、算出方法および算出装置
JP7508383B2 (ja) 2021-02-09 2024-07-01 株式会社日立製作所 電力系統監視制御装置、およびその制御方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07163065A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Tokyo Gas Co Ltd 分散型電源の系統連系における周波数変化率検出方式単独運転検出方法
JP2000324700A (ja) * 1999-05-12 2000-11-24 Daihen Corp 系統連系型インバータの単独運転検出装置、および系統連系型インバータの単独運転検出方法
JP2001286063A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Sanyo Denki Co Ltd 分散型電源の単独運転検出方法及び装置
JP2004350429A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Mitsubishi Electric Corp 分散型電源システム及び分散型電源システムの制御プログラム
JP3948487B1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-25 オムロン株式会社 単独運転検出方法、分散型電源の単独運転検出用制御装置、単独運転検出装置および分散型電源
JP2008035619A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Omron Corp 分散型電源の単独運転判定方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07163065A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Tokyo Gas Co Ltd 分散型電源の系統連系における周波数変化率検出方式単独運転検出方法
JP2000324700A (ja) * 1999-05-12 2000-11-24 Daihen Corp 系統連系型インバータの単独運転検出装置、および系統連系型インバータの単独運転検出方法
JP2001286063A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Sanyo Denki Co Ltd 分散型電源の単独運転検出方法及び装置
JP2004350429A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Mitsubishi Electric Corp 分散型電源システム及び分散型電源システムの制御プログラム
JP3948487B1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-25 オムロン株式会社 単独運転検出方法、分散型電源の単独運転検出用制御装置、単独運転検出装置および分散型電源
JP2008035619A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Omron Corp 分散型電源の単独運転判定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019221121A (ja) * 2018-06-14 2019-12-26 一般財団法人電力中央研究所 周波数変化率耐量の算出プログラム、算出方法および算出装置
JP7007994B2 (ja) 2018-06-14 2022-01-25 一般財団法人電力中央研究所 周波数変化率耐量の算出プログラム、算出方法および算出装置
JP7508383B2 (ja) 2021-02-09 2024-07-01 株式会社日立製作所 電力系統監視制御装置、およびその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10418851B2 (en) Uninterruptible power supply device
JP5893057B2 (ja) 単独運転検出装置及び単独運転検出方法
US9991819B2 (en) Power conversion system and method for detecting isolated operation of the same
JP6065273B2 (ja) 単独運転検出装置、及び検出方法
KR101582850B1 (ko) Hvdc 시스템의 전원 이중화 장치 및 그 제어방법
US20130076131A1 (en) Distributed power generation system and operation method thereof
US11644506B2 (en) Power switch fault detection method and power switch fault detection circuit
CN115085367A (zh) 一种孤岛检测方法以及装置
JP2009136095A (ja) 単独運転検出方法、制御装置、単独運転検出装置および分散型電源システム
JP6047425B2 (ja) 単独運転検出装置および単独運転検出方法
JP5050723B2 (ja) 単独運転検出方法、制御装置、単独運転検出装置および分散型電源システム
JP4645735B2 (ja) 単独運転検出方法、単独運転検出装置、及びプログラム
JP2015073399A (ja) 分散型電源の単独運転検出装置及び方法
JP5359242B2 (ja) パワーコンディショナ
JP6341791B2 (ja) 単独運転検出装置および単独運転検出方法ならびに、単独運転検出用の制御装置および分散型電源装置
CN103515981A (zh) 并网光伏发电系统及其自动式相位移孤岛现象检测方法
JP2020092532A (ja) 蓄電システム及び、電流センサの異常判定方法
KR101032487B1 (ko) 태양광 발전 전력제어장치
JP6623746B2 (ja) 分散電源の単独運転検出システム
JP2016123241A (ja) パワーコンディショナ
JP6345078B2 (ja) 単独運転検出用の制御装置、単独運転検出装置および単独運転検出方法
JP2015107033A (ja) 解列制御装置、解列制御方法およびパワーコンディショナー
JP6399892B2 (ja) 単独運転検出用の制御装置、および単独運転検出装置
JP6408356B2 (ja) 分散型電源システムの単独運転判定方法、分散型電源システム、及びパワーコンディショナ
JP2019092328A (ja) 単独運転検出装置、系統連系インバータ及び単独運転検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160121

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404