JP2015073206A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015073206A
JP2015073206A JP2013207996A JP2013207996A JP2015073206A JP 2015073206 A JP2015073206 A JP 2015073206A JP 2013207996 A JP2013207996 A JP 2013207996A JP 2013207996 A JP2013207996 A JP 2013207996A JP 2015073206 A JP2015073206 A JP 2015073206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
antenna
reception
control
side phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013207996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5739964B2 (ja
Inventor
行隆 高橋
Yukitaka Takahashi
行隆 高橋
佐藤 啓介
Keisuke Sato
啓介 佐藤
渉平 名取
Shohei Natori
渉平 名取
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKK Co Ltd
Original Assignee
Denki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kogyo Co Ltd filed Critical Denki Kogyo Co Ltd
Priority to JP2013207996A priority Critical patent/JP5739964B2/ja
Publication of JP2015073206A publication Critical patent/JP2015073206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5739964B2 publication Critical patent/JP5739964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】AISGで規定している信号を使用して、より自由度の高い指向性制御が可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナユニット(1A)は、アレー配置された複数の送信用アンテナ素子(15)及び受信用アンテナ素子(19)と、各送信用アンテナ素子(15)に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器(23)と、各受信用アンテナ素子(19)で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器(27)と、各送信側位相調整器(23)及び各受信側位相調整器(27)を制御する制御回路(11)と、を有する。制御回路(11)は、制御装置(3)で設定された指向性設定信号に基づいて複数のデータテーブルの中から適用すべきデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって各送信側位相調整器(23)及び各受信側位相調整器(27)を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動通信システムの基地局において好適に使用することができるアンテナ装置に関し、特に、AISG(Antenna Interface Standards Group)を用いて指向性を制御するアンテナ装置に関する。
移動通信システムの基地局アンテナ装置では、サービスエリア(セル)のサイズを所望の大きさに設定するため、置局後に指向性を制御することが実施される。この指向性の制御は、アンテナ装置の内部あるいは外部に設置された給電装置内の位相器をモータ等の機構部品を使用して動作させ、それに伴う各アンテナ素子の信号径路での信号位相の相対的変化に基づいてメインビームのチルト角を要求された大きさに設定するものである(例えば、特許文献1参照)。
また、基地局アンテナ装置は、鉄塔、ビルの屋上等の高所や、容易に立ち入ることのできない場所に設置されるので、給電装置を遠隔制御してメインビームのチルト角を変化させることが実施されている(例えば、特許文献2参照)。
以下、この遠隔チルト制御について説明する。図11に示す基地局アンテナ装置は、アンテナユニット100及び無線・制御装置200を備えている。図12、図13にアンテナユニット100の具体例100A,100Bを示す。アンテナユニット100Aにおいて、給電部110は、位相調整部111、駆動部112及び制御回路113を備えている。位相調整部111はコネクタ115を介して、また、制御回路113はコネクタ116を介してそれぞれ図11に示す無線・制御装置200に接続されている。そして、位相調整部111には、アレー配置されたアンテナ素子114〜114が接続されている。
無線・制御装置200からは、基地局装置300から入力されるベースバンド信号に基づく無線周波数の高周波電力信号を形成する。この高周波電力信号は、上記位相調整部111を介してアンテナ素子114〜114に供給されて、これらのアンテナ素子114〜114を励振する。また、無線・制御装置200は、アンテナ素子114〜114の受信信号を位相調整部111を介して受け取り、基地局装置300に出力する。
一方、無線・制御装置200は、制御回路113にAISG(Antenna Interface Standards Group)規格に準拠したチルト角指令信号を送る。これに伴い、制御回路113は、駆動部112を介して位相調整部111を制御し、その結果、チルト角指令信号で指令されたビームチルト角が実現されるように各アンテナ素子の信号径路における信号位相が相対的に変化にされる。
図13に示すアンテナユニット100Bは、無線周波数の高周波電力信号にチルト角指令信号を重畳、分離するAISGモデム117を備えている点でアンテナユニット100Aと相違する。
特開2001−211025号公報 特開2012−44507号公報
上記従来のアンテナ装置は、各送信経路における信号の位相及び各受信経路における位相を制御することができないので、指向性制御の自由度が低いという問題点、つまり、メインビームをチルトさせる機能しか有さないので、柔軟なセル構成の要求に応えられないという問題点を有する。例えば、水平面内指向性の3dBビーム幅を変更するなどの指向性制御は不可能である。
そこで、本発明は、AISGで規定している信号を使用して、より自由度の高い指向性制御が可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成することができるアンテナ装置を提供する。このアンテナ装置は、アンテナユニットと、AISGに準拠した指向性設定信号が設定される制御装置とを備えている。前記アンテナユニットは、アレー配置された複数の送信用アンテナ素子及び受信用アンテナ素子と、前記複数の送信用アンテナ素子に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器と、前記複数の受信用アンテナ素子で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器と、前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御する制御回路と、を有する。
前記制御回路は、複数種の面内指向性を実現するための前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器の制御データを予め格納した複数のデータテーブルを備え、前記制御装置で設定された指向性設定信号に基づいて前記複数のデータテーブルの中から適用すべきデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御するように構成される。
前記制御回路は、指向性設定信号をコード信号として読み替え、前記複数のデータテーブル中から前記コード信号に対応するデータテーブルを選択するように構成することができる。
一実施の態様では、前記複数の送信用アンテナ素子に供給される送信信号の振幅をそれぞれ調整する複数の送信側振幅調整器と、前記複数の受信用アンテナ素子で受信される受信信号の振幅をそれぞれ調整する複数の受信側振幅調整器と、がさらに備えられる。この場合、前記複数のデータテーブルに前記各送信側振幅調整器及び前記各受信側振幅調整器の制御データが予め格納される。
他の実施の態様では、前記各送信用アンテナ素子及び前記各受信用アンテナ素子の少なくとも一方に増幅器が接続される。また、前記アンテナユニット内に前記制御装置を組み込む態様も取り得る。
本発明は、以下のようなアンテナ装置も提供する。このアンテナ装置もアンテナユニットと、AISGに準拠した指向性設定信号が設定される制御装置とを備えている。前記アンテナユニットは、アレー配置された複数の送受共用アンテナ素子と、前記各送受共用アンテナ素子に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器と、前記複数の各送受共用アンテナ素子で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器と、前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御する制御回路と、を有する。
前記制御回路は、複数種の面内指向性を実現するための前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器の制御データを予め格納した複数のデータテーブルを備え、前記制御装置で設定された指向性設定信号に基づいて前記複数のデータテーブルの中から適用すべきデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御するように構成される。
本発明によれば、本来、メインビームのチルト角を制御するために用いられるAISGに準拠した指向性設定信号を使用して、より自由度の高い指向性制御が可能であるので、セル構成の柔軟性も向上する。
本発明に係る基地局アンテナ装置の実施形態を示すブロック図である。 制御回路の構成例を示すブロック図である。 AISGに規定されているチルト変更信号(Set Tilt)のフォーマットの一部を示す。 図3で示したフォーマットを用いた指向性の設定手順を例示したフローチャートである。 AISG規格に従ったオプション信号である「Read User Data」信号のフォーマットの一部を示す。 AISG規格に従ったオプション信号である「Write User Data」信号のフォーマットの一部を示す。 AISG規格に従ったオプション信号である「Vendor specific procedure」信号のフォーマットの一部を示す。 アンテナユニットの他の構成を示すブロック図である。 アンテナユニットの更に別の構成を示すブロック図である。 アンテナユニットの更に別の構成を示すブロック図である。 従来のアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 従来のアンテナ装置のアンテナユニットの構成を示すブロック図である。 従来のアンテナ装置のアンテナユニットの他の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1に本発明に係る基地局アンテナ装置の実施形態を示す。本実施形態の基地局アンテナ装置は、アンテナユニット1Aと、このアンテナユニット1Aに接続された無線・制御装置3と、この無線・制御装置3に接続された基地局装置5とを備えている。本実施形態において、アンテナユニット1A及び無線・制御装置3は、鉄塔、ビルの屋上等の高所に配置され、基地局装置5は局舎内等に配置されている。
アンテナユニット1Aは、分配回路7、合成回路9及び制御回路11を有する。分配回路7には送信径路13〜13を介してn個の送信アンテナ素子15〜15が接続され、合成回路9には受信径路17〜17を介してm個の受信アンテナ素子19〜19が接続されている。また、送信径路13〜13には、振幅調整器21〜21、位相調整器23〜23がそれぞれ配置され、受信径路17〜17には、振幅調整器25〜25、位相調整器27〜27がそれぞれ配置され配置されている。
送信アンテナ素子15〜15及び受信アンテナ素子19〜19は、垂直方向あるいは水平方向にアレー配置されている。分配回路7はコネクタ29及びケーブル31を介して、合成回路9はコネクタ33及びケーブル35を介して、制御回路11はコネクタ37及びケーブル39を介してそれぞれ無線・制御装置3に接続されている。
上記振幅調整器21〜21,25〜25は、制御信号によって減衰量が変化されるアッテネータである。また、上記位相調整器23〜23,27〜27には、例えば、制御信号によって容量が変化される容量可変ダイオードを移相素子として含む構成のものが使用される。この容量可変ダイオードを用いた移相調整器は、マイクロストリップラインで形成された機械式移相調整器に比べて非常に小さく構成することができる。
無線・制御装置3は、周波数変換、アナログ−デジタル変換、信号処理、通信制御等を行なう機能を有し、基地局装置5から入力されるベースバンド信号に基づいた無線周波数の高周波電力信号を形成して分配回路7に出力するとともに、AISG(Antenna Interface Standards Group)規格に準拠した後述の信号を制御回路11に出力し、更に、合成回路9から出力される合成信号を入力する。
図2に制御回路11の構成例を示す。この制御回路11は、入出力部41、演算部43、記憶部45、位相制御部47及び振幅制御部49を備え、無線・制御装置3から送られてくる上記AISG規格に準拠した信号を受信する。ここで、AISG規格に準拠した信号のフォーマットについて説明する。
図3は、AISGに規定されているチルト変更信号(Set Tilt)のフォーマットの一部を示す。このフォーマットにおいて、「Elementary Procedure」は手順コードを、「Number of data octets」はNumber of data octets以降(Number of data octetsは含まない)のデータ数を、「Tilt value」は設定するチルト角の値をそれぞれ表している。「Tilt value」は、最大65536(2の16乗)通りのチルト値を表現することができる。通常は、符号付の整数表現を用いて−32768〜+32767個のチルト角の値を表すことになる。
しかし、本実施形態では、「Tilt value」をチルト角としてではなく、指向性設定用のデータテーブルを指定するコードとして取り扱うようにしている。この場合、「Tilt value」によって最大65536通りのコードを指定することができるので、1つのコードを1つの指向性に対応付けておけば、最大65536通りの指向性を指定することが可能となる。
以下、図3で示したフォーマットを用いた指向性の設定手順について述べる。なお、ここでは、図1に示す送信アンテナ素子15〜15及び受信アンテナ素子19〜19が垂直方向に配列されている場合の垂直面内の指向性の設定手順について述べるが、上記送信アンテナ素子15〜15及び受信アンテナ素子19〜19が水平方向に配列されている場合の水平面内の指向性の設定手順も上記垂直面内の指向性の設定手順に準じたものとなる。
図2に示す制御回路11の記憶部45は、複数のデータテーブルを備え、それらのデータテーブルには、異なる垂直面内指向性を実現するための制御データがそれぞれ予め格納される。個々のテーブルに格納される制御データは、図1に示した振幅調整器21〜21、位相調整器23〜23n、振幅調整器25〜25、位相調整器27〜27を制御するものである。そして、振幅調整器21〜21及び位相調整器23〜23をそれらについての制御データで制御することにより送信系の垂直面内指向性が設定され、また、振幅調整器25〜25及び位相調整器27〜27をそれらについての制御データで制御することにより受信系の垂直面内指向性が設定されることになる。
上記制御データは、測定あるいは推定(シミュレーション)によって予め作成される。すなわち、位相調整器23〜23,27〜27、及び振幅調整器21〜21,25〜25の制御データは、所望の指向性が生成されるように作成される。
図4に示す手順では、まず、図1に示す無線・制御装置3から送信された「Set Tilt」信号(図2の記憶部45のデータテーブルを指定するためコードを示す信号として読み替える)が制御回路11の演算部43によって受信される(ステップS1)。そこで、演算部43は、上記コードを認識する処理(ステップS2)、このコードに対応するデータテーブルを記憶部45から読み出す処理(ステップS3)、そのデータテーブルに格納された位相制御データ及び振幅制御データをそれぞれ位相制御部47及び振幅制御部49に渡す処理(ステップS4)を順次実行する。
位相制御部47は、位相制御データに基づいて位相調整器23〜23,27〜27を制御するとともに、振幅制御データに基づいて振幅調整器21〜21,25〜25を制御する(ステップS5)。この結果、上記データテーブルに格納された制御データによって規定された所定の指向性が形成されることになる。
本実施形態に係る基地局アンテナ装置によれば、無線・制御装置3から送信されるコード信号としての「Set Tilt」信号によって記憶部45のデータテーブルを指定し、そのデータテーブルに格納された位相制御データ及び振幅制御データを用いて垂直面内指向性を設定するので、演算部43において複雑な演算等を実行する必要がなく、その結果、演算部43を安価なマイクロコンピュータ(MPU)で構成することができる。
また、無線・制御装置3から送信される「Set Tilt」信号は、AISGを使用したチルト制御システムにおいて必ずサポートされている信号であるから、無線・制御装置3として既存のチルト制御システムの制御装置を用いることが可能である。かくすれば、ハードウェアの交換やソフトウェアの更新等が不要となるので、アンテナ装置1Aのみの交換で対応することが可能となり、装置の施工時間及び費用が低減される。
なお、無線・制御装置3から送信させるコード信号の指定は、基地局装置5によって行われる。
図5に、AISG規格に従ったオプション信号である「Read User Data」信号のフォーマットの一部を示す。この「Read User Data」信号を使用すれば、「Memory offset」の部分を前述のテーブル指定コードに読み替えることによって、そのコードに対応するデータテーブルの制御データを記憶部45から読み込むことができる。
そこで、無線・制御装置3は、制御データの確認を必要とする場合に、上記「Read User Data」信号を用いた制御データの読込み処理を実行する。なお、この読込み処理は基地局装置5の指示に基づいて実行される。
図6に、AISG規格に従ったオプション信号である「Write User Data」信号のフォーマットの一部を示す。この「Write User Data」信号を使用すれば、「Memory offset」の部分を前述のテーブル指定コードに読み替えることによって、そのコードに対応するデータテーブルの制御データを書き換えることが可能である。
そこで、無線・制御装置3は、制御データの書き換えを必要とする場合に、すなわち、例えば工場出荷時に記憶部45に記憶されている標準の制御データを置局後に最適化した制御データに書き換える必要がある場合に、上記「Write User Data」信号を用いた制御データの書き換え処理を実行する。なお、この書き換え処理は基地局装置5の指示に基づいて実行される。
図7に、AISG規格に従ったオプション信号である「Vendor specific procedure」信号のフォーマットの一部を示す。この「Vendor specific procedure」信号は、ベンダが自由に設定することができる信号である。したがって、これを使用すれば、例えば、実験や検証時に、記憶部45に制御データを記憶させることなく直接、位相調整回路23〜23,27〜27及び振幅調整回路21〜21,25〜25のパラメータを設定することや、故障解析時に特定の位相調整回路または振幅調整回路のパラメータを異常値に設定して、故障時の状態を再現すること等が可能になる。
図1に示すアンテナユニット1Aに代えて、図8に示すアンテナユニット1Bを使用することができる。このアンテナユニット1Bは、位相調整器23〜23と送信アンテナ素子15〜15との間に増幅器51〜51を配置し、位相調整器27〜27と受信アンテナ素子19〜19との間に増幅器53〜53を配置した点において図1に示すアンテナユニット1Aと構成が相違する。
振幅調整器21〜21及び/又は位相調整器23〜23として小電力仕様のものを使用する場合、それらの損傷や高周波電力信号の品質劣化を防止するために送信径路13〜13に小電力の高周波電力信号を供給することになるが、そのようにすると、送信アンテナ素子15〜15からの放射電力が不足することになる。
しかし、増幅器51〜51を配置したアンテナユニット1Bによれば、振幅調整器21〜21及び位相調整器23〜23を通過した高周波電力信号が増幅器51〜51でそれぞれ電力増幅されるので、送信径路13〜13に小電力の高周波電力信号を供給するようにしても、放射電力が不足するという不都合が回避される。
一方、上記増幅器53〜53は次のように作用する。すなわち、受信電波が弱い場合には、位相調整器27〜27及び振幅調整器25〜25による信号ロスのために、合成回路9に入力される受信信号のC/N(搬送波対雑音比)が低下する。しかし、増幅器53〜53を配置したアンテナユニット1Bによれば、受信アンテナ素子19〜19で受信された信号が増幅器53〜53によって増幅された後に位相調整器27〜27及び振幅調整器25〜25を通過するので、合成回路9に入力される受信信号のC/Nの低下が抑制される。
図1に示すアンテナユニット1Aに代えて、図9に示すアンテナユニット1Cを使用することができる。このアンテナユニット1Cは、図8に示すアンテナユニット1Bの内部に無線・制御装置3を組み込んだ構成を有する。なお、図1に示すアンテナユニット1A内に無線・制御装置3を組み込むことも可能である。このアンテナユニット1Cにおいては、無線・制御装置3がコネクタ55を介して図1に示す基地局装置5に接続される。
また、図1に示すアンテナユニット1Aに代えて、図10に示すアンテナユニット1Dを使用することができる。このアンテナユニット1Dは、図9に示すアンテナユニット1Cと次の点で構成が異なる。すなわち、増幅器51〜51と送信アンテナ素子15〜15の間にデュプレクサ等のフィルタ要素57〜57を配置した点、受信経路の数を送信経路の数と同数のnにした点、受信用増幅器53〜53の入力端子をフィルタ要素57〜57に接続した点、受信アンテナ素子を除去して、送信アンテナ素子15〜15を送受共用アンテナとして使用するようにした点、において構成が相違する。
フィルタ要素57〜57は、送信用増幅器51〜51から出力される送信信号に対して、アンテナ素子15〜15側への伝送を許容するとともに、受信用増幅器53〜53側への伝送を阻止するように動作し、また、アンテナ素子15〜15によって受信された信号に対して、受信用増幅器53〜53側への伝送を許容するとともに、送信用増幅器51〜51側への伝送を阻止するように動作する。このアンテナユニット1Dを使用すれば、アンテナ素子数が低減するという利点が得られる。
なお、図1に示すアンテナユニット1A及び図8に示したアンテナユニット1Bにおいても上記に準じた構成を持たせることが可能である。
高度化する移動通信システムでは、セルサイズの調整や、セル間の干渉抑制などのために柔軟なセル構成が求められるが、上記実施形態に係るアンテナ装置によれば、AISGに準拠した指向性設定信号を使用して、より自由度の高い指向性成形が可能であるので、セル構成の柔軟性も向上する。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下に例示するような種々の変形態様を含み得るものである。
(a)上記実施形態と比べて、形成可能な指向性の自由度が減ることになるが、振幅調整器21〜21,25〜25を除いた形態で実施することも可能である。
(b)上記実施形態では、垂直面内指向性を制御しているが、送信アンテナ素子15〜15及び受信アンテナ素子19〜19を水平にアレー配置するとともに、記憶部45のデータテーブルにその配置に対応した制御データを格納させることにより、AISGに準拠した指向性設定信号を使用して水平面内指向性も制御することが可能である。
また、送信アンテナ素子15〜15及び受信アンテナ素子19〜19を共に縦横にアレー配置して、送信アンテナ素子15〜15全体及び受信アンテナ素子19〜19全体による垂直面内の指向性あるいは水平面内指向性を制御することも当然可能である。
(c)図1のアンテナユニット1A及び図8のアンテナユニット1Bに内蔵された分配回路7、合成回路9は、それらのアンテナユニット1A,1B外に配置することも可能である。
(d)制御回路11には、例えば、信号経路の断線等の異常が発生した場合に、それを検出するセンサの検出信号に基づいてアラーム信号を無線・制御装置に出力する機能をもたせることができる。
1A,1B,1C,1D アンテナユニット
3 無線・制御装置
5 基地局装置
7 分配回路
9 合成回路
11 制御回路
13〜13 送信径路
15〜15送信アンテナ素子
17〜17 受信径路
19〜19 受信アンテナ素子
21〜21 振幅調整器
23〜23 位相調整器
25〜25 振幅調整器
27〜27 位相調整器
29,33,37,55 コネクタ
31,35,39 ケーブル
41 入出力部
43 演算部
45 記憶部
47 位相制御部
49 振幅制御部
51〜51 増幅器
53〜51 増幅器
57〜57 フィルタ要素
無線・制御装置200は、基地局装置300から入力されるベースバンド信号に基づく無線周波数の高周波電力信号を形成する。この高周波電力信号は、上記位相調整部111を介してアンテナ素子114〜114に供給されて、これらのアンテナ素子114〜114を励振する。また、無線・制御装置200は、アンテナ素子114〜114の受信信号を位相調整部111を介して受け取り、基地局装置300に出力する。
一方、無線・制御装置200は、制御回路113にAISG(Antenna Interface Standards Group)規格に準拠したチルト角指令信号を送る。これに伴い、制御回路113は、駆動部112を介して位相調整部111を制御し、その結果、チルト角指令信号で指令されたビームチルト角が実現されるように各アンテナ素子の信号径路における信号位相が相対的に変化にされる。
図13に示すアンテナユニット100Bは、無線周波数の高周波電力信号にチルト角指令信号を重畳、分離するAISGモデム117を備えている点でアンテナユニット100Aと相違する。
本発明は、上記の目的を達成することができるアンテナ装置を提供する。このアンテナ装置は、アンテナユニットと、AISGに準拠した指向性設定信号が設定される制御装置とを備えている。前記アンテナユニットは、アレー配置された複数の送信用アンテナ素子及び受信用アンテナ素子と、前記複数の送信用アンテナ素子に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器と、前記複数の受信用アンテナ素子で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器と、前記制御装置から送られてくる前記指向性設定信号に基づいて前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御する制御回路と、を有する。
前記制御回路は、複数種の面内指向性を実現するための前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器の制御データを予め格納した複数のデータテーブルを備え、前記制御装置で設定された指向性設定信号をコード信号として読み替えて、前記複数のデータテーブルの中から前記コード信号に対応するデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御するように構成される。
実施の態様では、前記複数の送信用アンテナ素子に供給される送信信号の振幅をそれぞれ調整する複数の送信側振幅調整器と、前記複数の受信用アンテナ素子で受信される受信信号の振幅をそれぞれ調整する複数の受信側振幅調整器と、がさらに備えられる。この場合、前記複数のデータテーブルに前記各送信側振幅調整器及び前記各受信側振幅調整器の制御データが予め格納される。
他の実施の態様では、前記各送信用アンテナ素子及び前記各受信用アンテナ素子の少なくとも一方に増幅器が接続される。また、前記アンテナユニット内に前記制御装置を組み込む態様も取り得る。
本発明は、以下のようなアンテナ装置も提供する。このアンテナ装置もアンテナユニットと、AISGに準拠した指向性設定信号が設定される制御装置とを備えている。前記アンテナユニットは、アレー配置された複数の送受共用アンテナ素子と、前記各送受共用アンテナ素子に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器と、前記複数の各送受共用アンテナ素子で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器と、前記制御装置から送られてくる前記指向性設定信号に基づいて前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御する制御回路と、を有する。
前記制御回路は、複数種の面内指向性を実現するための前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器の制御データを予め格納した複数のデータテーブルを備え、前記制御装置で設定された指向性設定信号をコード信号として読み替えて、前記複数のデータテーブルの中から前記コード信号に対応するデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御するように構成される。

Claims (6)

  1. アンテナユニットと、AISGに準拠した指向性設定信号が設定される制御装置とを備えるアンテナ装置であって、前記アンテナユニットは、
    アレー配置された複数の送信用アンテナ素子及び受信用アンテナ素子と、
    前記複数の送信用アンテナ素子に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器と、
    前記複数の受信用アンテナ素子で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器と、
    前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、複数種の面内指向性を実現するための前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器の制御データを予め格納した複数のデータテーブルを備え、前記制御装置で設定された指向性設定信号に基づいて前記複数のデータテーブルの中から適用すべきデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御するように構成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記制御回路は、指向性設定信号をコード信号として読み替え、前記複数のデータテーブル中から前記コード信号に対応するデータテーブルを選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記複数の送信用アンテナ素子に供給される送信信号の振幅をそれぞれ調整する複数の送信側振幅調整器と、
    前記複数の受信用アンテナ素子で受信される受信信号の振幅をそれぞれ調整する複数の受信側振幅調整器と、をさらに備え、
    前記複数のデータテーブルに前記各送信側振幅調整器及び前記各受信側振幅調整器の制御データが予め格納されることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記各送信用アンテナ素子及び前記各受信用アンテナ素子の少なくとも一方に増幅器を接続したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナユニット内に前記制御装置を組み込んだことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. アンテナユニットと、AISGに準拠した指向性設定信号が設定される制御装置とを備えるアンテナ装置であって、前記アンテナユニットは、
    アレー配置された複数の送受共用アンテナ素子と、
    前記各送受共用アンテナ素子に供給される送信信号の位相をそれぞれ調整する複数の送信側位相調整器と、
    前記各送受共用アンテナ素子で受信される受信信号の位相をそれぞれ調整する複数の受信側位相調整器と、
    前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、複数種の面内指向性を実現するための前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器の制御データを予め格納した複数のデータテーブルを備え、前記制御装置で設定された指向性設定信号に基づいて前記複数のデータテーブルの中から適用すべきデータテーブルを選択し、その選択したデータテーブルに格納された制御データによって前記各送信側位相調整器及び前記各受信側位相調整器を制御するように構成されていることを特徴とするアンテナ装置。
JP2013207996A 2013-10-03 2013-10-03 アンテナ装置 Active JP5739964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013207996A JP5739964B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013207996A JP5739964B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015073206A true JP2015073206A (ja) 2015-04-16
JP5739964B2 JP5739964B2 (ja) 2015-06-24

Family

ID=53015290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013207996A Active JP5739964B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5739964B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112701496A (zh) * 2019-10-22 2021-04-23 罗森伯格科技澳洲有限责任公司 一种基站天线

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0847043A (ja) * 1994-08-01 1996-02-16 N T T Ido Tsushinmo Kk 移動通信におけるゾーン変更システム
JP2001211025A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Denki Kogyo Co Ltd アレーアンテナ給電装置
JP2005252844A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Sharp Corp 受信装置
JP2011103612A (ja) * 2009-11-12 2011-05-26 Hitachi Kokusai Electric Inc 通信装置
JP2012044507A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Denki Kogyo Co Ltd アンテナ設備用制御器
JP2013055526A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Hitachi Cable Ltd アンテナ装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0847043A (ja) * 1994-08-01 1996-02-16 N T T Ido Tsushinmo Kk 移動通信におけるゾーン変更システム
JP2001211025A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Denki Kogyo Co Ltd アレーアンテナ給電装置
JP2005252844A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Sharp Corp 受信装置
JP2011103612A (ja) * 2009-11-12 2011-05-26 Hitachi Kokusai Electric Inc 通信装置
JP2012044507A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Denki Kogyo Co Ltd アンテナ設備用制御器
JP2013055526A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Hitachi Cable Ltd アンテナ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112701496A (zh) * 2019-10-22 2021-04-23 罗森伯格科技澳洲有限责任公司 一种基站天线

Also Published As

Publication number Publication date
JP5739964B2 (ja) 2015-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2866294C (en) Antenna system
EP2283540B1 (en) A system and a method for mast vibration compensation
US8823593B2 (en) Antenna characteristic measuring system and antenna characteristic measuring method
JPH10336087A (ja) 最大比合成送信ダイバーシティ装置
JP2005341265A (ja) 情報機器およびダイバーシティアンテナ制御方法
JPWO2011142214A1 (ja) 移動通信端末
US20120086603A1 (en) Method and apparatus for adjusting horizontal beam of omni-directions antenna
JP5739964B2 (ja) アンテナ装置
JP2012209615A (ja) 通信装置及び通信方法
JP2009159453A (ja) 無線通信システム、偏波面調整方法、基地局、及びセンサ局
JP2017195471A (ja) アクティブアンテナシステム
WO2015086403A1 (en) Beam forming for industrial system
US11973565B2 (en) Candidate beam selection for a terminal device
WO2016072159A1 (ja) アクティブアンテナシステム
JP4838205B2 (ja) 複数系統の無線送受信機の干渉低減方法及び無線機器
US9985668B2 (en) Relay apparatus, relay system, and relay method
JP2006115267A (ja) 無線通信装置
US20070115201A1 (en) Antenna system and radio communication unit
JP6487221B2 (ja) 制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム
JPWO2019176388A1 (ja) 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、及びプログラム
US11424794B1 (en) Methods and systems for wireless communication in a reflective environment
JP5719722B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP2018129605A (ja) 基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び端末方向推定方法
JP6476770B2 (ja) 基地局装置
JP2016076929A (ja) アンテナシステム、制御装置、通信装置、及びコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5739964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250