JP2011103612A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ装置の制御規格のバージョンの差やネゴシエーション未実装を検知する通信装置を提供する。
【解決手段】
アンテナ装置のスレーブ装置20を制御する通信装置であるマスター装置10を用いる。そして、スレーブ装置20に搭載されているアンテナ装置の制御規格のバージョンの違いによるネゴシエーションの差を検知する。加えて、スレーブ装置20がアンテナ装置の制御規格のネゴシエーションの未実装であることも検知する。この上で、マスター装置10のCPU100は、ネゴシエーション部115を用いて、相手先装置に合わせたネゴシエーションを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置に係り、特にAISG規格にてネゴシエーションを行う通信装置に関する。
近年、第3世代の携帯電話方式である3Gシステムの発展により、この3Gシステムのようなデジタル通信方式を応用した電波送受信のシステムが進歩している。これにより、デジタル遠隔操作や、モニター施設があるアンテナ装置の使用・販売が増えていた。
このようなデジタル通信方式において、無線基地局に接続されるアンテナ装置の制御をおこなう規格(制御規格)として、Antenna Interface Standards Groupの規格(以下AISGと呼ぶ)が存在する。
AISGは主に国際標準化機構(ISO)に制定されているOpen Systems Interconnection(OSI)の7層モデルのコンパクト形であり、Layer 1,2,7プロトコルについて規定されている。すなわち、通常のLAN等のイーサネット(登録商標)等で用いられているプロトコルを簡素化したものである。
このAISGの規定では、通信ポートを介して通信フレームをやり取りする。そして、この通信フレームにコマンドを入れ込み、アンテナ角度の調製や無線増幅装置の調整等の制御を行うことができる。この際、AISGの規格では、コンパクトなプロトコルを用いているため、コマンドの制御を一つのマイクロコントローラで実現することもできる。
また、AISGは、拡張性が高く設定されている。このため、複数のバージョンが存在し、使用できるデバイスの機能と利用可能なコマンドが増えている。
現在AISGのリリースされたバージョンは、AISGl.lとAISG2.0に大きく分けられる。
AISG1.1: インターネット〈URL:http://www.torni.fi/aisg/AISG1_Issue_1.1.pdf〉
AISG2.0: インターネット〈URL:http://www.torni.fi/aisg/AISG%20v2.0%20.pdf〉
しかしながら、AISGl.lとAISG2.0では、主にネゴシエーションの手段が大きく異なっているという問題があった。ここで、ネゴシエーションとは、通信の情報を設定する側の通信装置であるマスター装置と、通信の情報を設定される側のアンテナ装置であるスレーブ装置において、通信を確立する際、通信の情報を相互に交換しながら通信設定を決定していくことをいう。この通信の情報としては、通信速度に係るビットレートや通信方式等の情報がある。
つまり、AISGl.lとAISG2.0では、マスター装置とスレーブ装置とのAISGのリリースバージョンが異なる場合、このネゴシエーションが失敗するという問題があった。このため、マスター装置とスレーブ装置との通信確立ができないという問題があった。
ここで、図4を参照して、AISGl.lとAISG2.0のネゴシエーションで異なる箇所を説明する。図4(a)は、AlSG1.lとAlSG2.0のネゴシエーションで使用するAddress assignment Commandに係るフレームの構造を示す。図4(b)は、Address assignment Commandに対するレスポンス(Response)に係るフレームの構造を示す。ここで、XID((Exchange IDentification)フレームは、各種コマンドにより、マスター装置とスレーブ装置との間でデータのやり取りをするためのフレームである。また、UA(Unnumbered acknowledgement)フレームは、応答を行うだけのフレームである。
この図4のように、AISG2.0は、ネゴシエーション中は主にXIDフレームを用いて制御する。これに対し、AISGl.lは、XIDフレームを用いたネゴシエーション中に、XIDフレーム以外のフレームであるUAフレームを使用する。
これに加えて、AISGネゴシエーション機能を有しないスレーブ装置も存在する。このようなスレーブ装置との通信時においても、ISO/IEC13239に記載のHDLC/NRM(High−Level Data Link Control / Normal Response Mode)を用いて、通信確立が行える場合もある。
以下で、図5、図6、図7を参照して、それぞれ従来のAlSG1.1、AlSG2.0を用いる場合、AISGを用いない場合における通信確立前のネゴシエーションについて説明する。
〔従来のAISG1.1における通信確立〕
まず、図5を用いて、従来のマスター装置11とスレーブ装置21とで、従来のAlSGl.lを用いて、通信確立をする際の動作について説明する。
タイミングT200において、マスター装置11とスレーブ装置21にて、リセットを行う。このリセットは、CPU、フラッシュメモリ、FPGA等の機器において、通常に行われる初期化処理である。加えて、このリセットにおいては、通常、AISGの通信のための通信ポートを初期化する。
タイミングT201において、マスター装置11は、スレーブ装置21に対し、XIDフレームのAddress Assignment Command(図4(a)参照)を送出する。これにより、スレーブ装置21に対し、通信アドレスを付与する。この通信アドレスは、8bit(0〜255)の値を用いる。
タイミングT202において、スレーブ装置21は、マスター装置11に対し、応答を返す。この際に、UAフレームを、タイミングT201で付与されたアドレスで応答する。このUAフレームは、図4(b)を参照するとコントロール(CTRL)フィールドにUA Response(応答)を示す以外の情報を含まない、すなわちフレームの情報部を含まないフレームである。
タイミングT203において、マスター装置11は、スレーブ装置21に対し、XIDフレームのParameter Commandを送出する。これにより、マスター装置11は、スレーブ装置21との通信パラメータの位相合わせをする。
タイミングT204において、スレーブ装置21は、マスター装置11に対し、XIDフレームのParameter Responseにより応答する。この際に、タイミングT203の位相を取った値にて応答する。
タイミングT205において、マスター装置11はスレーブ装置21に対し、通信リンク確立を行うコマンドとなるSNRM(Set normal response mode)フレームを送出する。
なお、このSNRMフレームの属性値のうち、通信制御に用いる「コントロールフィールド」のP/Fビット(Poll/Final bit)には、P=1を設定する。
このP/Fビットは、コマンドの送信側が相手から応答を返してもらいたい場合に、P=1を設定する。また、コマンドの相手側からは、F=1でレスポンスを返す。
タイミングT206において、スレーブ装置21は、マスター装置11に対し、レスポンスのUAフレームで応答する。この際のP/Fビットには、F=1を設定する。
タイミングT207において、上述の一連のネゴシエーションで、通信リンク確立となる。そして、マスター装置11とスレーブ装置21は、共にリンク確立(通信確立)状態へ移行する。
タイミングT208において、マスター装置11は、RR(Receive ready)のフレームを送信する。P/Fビットには、P=1を設定する。
タイミングT209において、スレーブ装置21は、RR(Receive ready)のフレームで応答する。P/Fビットには、F=1を設定する。
また、タイミングT210において、マスター装置11は、RR(Receive ready)のフレームを送信する。P/Fビットには、P=1を設定する。
タイミングT211において、スレーブ装置21は、I(Information)フレームを応答する。このIフレームが、具体的なデータが記載されたフレームである。P/Fビットには、F=1を設定する。
その後、リンクが確立したマスター装置11とスレーブ装置21との間で、RRフレーム(P=1)とIフレーム(F=1)を繰り返して送受信し、具体的なアンテナ装置の制御を行う。
〔従来のAISG2.0における通信確立〕
次に、図6を参照して、従来のマスター装置12とスレーブ装置22とで、従来のAlSG2.0を用いて、通信確立をする際の動作について説明する。
まず、タイミングT220にて、上述の図5のタイミングT200と同様のリセットを行う。
次に、タイミングT221において、マスター装置12は、スレーブ装置22に対し、XIDフレームにて、Address Assignment Command(図4(a)参照)を送出する。これにより、スレーブ装置22に対し通信アドレスを付与する。
なお、AISG1.1とAISG2.0のAddress Assignment Commandは、送受信のタイミングや形式等が多少異なっている。
タイミングT222において、スレーブ装置22は、マスター装置12に対し、XIDフレームにて、Address Assignment Response(図4(b)参照)で、タイミングT221にて付与されたアドレスを用いて応答する。
タイミングT223において、マスター装置12は、スレーブ装置22に対し、XIDフレームにて、Parameter Commandを送出しスレーブ装置22との通信パラメータの位相合わせをする。
タイミングT224において、スレーブ装置22は、マスター装置12に対し、XIDフレームにて、ParameterResponseを、タイミングT223で位相を取った値にて応答する。
タイミングT225において、マスター装置12は、スレーブ装置22に対し、SNRMフレームにて、通信リンク確立コマンドを送出する。
以下、コントロールフィールドのP/Fビットの状態は、上述のタイミングT205(図5)と同様である。
タイミングT226において、スレーブ装置22は、マスター装置12に対し、UAフレームにて応答する。
タイミングT227において、このような一連のネゴシエーションで、通信リンク確立となり、マスター装置12、スレーブ装置22は共にリンク確立(通信確立)状態へ移行する。
以下の処理は、図5のAISG1.1の通信確立の際の動作と同様である。
〔従来のAISGを用いない場合における通信確立〕
次に、図7を参照して、従来のマスター装置14とスレーブ装置24とで、従来のAISGネゴシエーションを用いない通信確立をする際の動作について説明する。
このAISGネゴシエーションを用いない通信確立では、上述のようなXIDコマンドを使用したネゴシエーションはおこなわない。その代わり、マスター装置14は、前もってスレーブ装置24の情報を把握して記憶しておき、以下の通り、簡略的な方法でリンク確立へ移行する。
まず、タイミングT240にて、上述の図5のタイミングT200と同様のリセットを行う。
次に、タイミングT241にて、マスター装置14は、スレーブ装置24に対し、前もって認識している所定のアドレスで、SNRMフレームにて、通信リンク確立コマンドを送出する。
次に、タイミングT242にて、スレーブ装置24は、マスター装置14に対し、UAフレームにて応答する。この際に、予め決められた所定のアドレスを用いる。
タイミングT243にて、上述の一連のネゴシエーションで通信リンク確立となる。
すなわち、タイミングT243で、マスター装置14、スレーブ装置24は、共にリンク確立(通信確立)状態へ移行する。
以下の処理は、上述の図5のAISG1.1の通信確立の際の動作、図6のAISG2.0の動作と同様である。
このように、従来のネゴシエーションにおいて、AISG1.1、AISG2.0、AISGを用いない場合における通信確立は、それぞれ異なっており、同一の装置にて対応することができなかった。
ここで、従来の複数の規格に対応するネゴシエーションとして、特許文献1を参照すると、第1のソフトウェアプロセスと通信している第2のソフトウェアプロセスへ、第1のソフトウェアプロセスでの圧縮能力を表すメッセージを送信する圧縮スキームのネゴシエーション方法及びその関連した装置が提案されている(以下、従来技術1とする。)。
従来技術1のネゴシエーション方法により、通信しているソフトウェアプロセスの間で通信効率を増大させることができる。
特表2007−524314号公報
しかしながら、従来技術1は、圧縮データのネゴシエーションを行うものであり、アンテナ装置において、AISGで規定されていて異なるリリースバージョンを搭載した相手先装置及びAISGを搭載しない相手先装置に対し、通信確立前のネゴシエーションで相手先装置のAISGバージョンを自動で認識し通信確立状態へ遷移させることに用いることはできなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
本発明の通信装置は、アンテナ装置である相手先装置を制御する通信装置において、前記相手先装置に搭載されているアンテナ装置の制御規格のバージョンの違いによるネゴシエーションに用いるフレームの種別、又は前記相手先装置が該アンテナ装置の制御規格のネゴシエーションの未実装を検知し、前記相手先装置に応じたネゴシエーションを行うネゴシエーション部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、通信装置において、通信確立前のネゴシエーションの差とネゴシエーションの未実装を検知することで、相手先装置の制御規格のバージョンを自動で認識し、通信確立状態へ遷移させるメンテナンス性の高い通信装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る通信システムXの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るマスター装置10のネゴシエーション処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る通信システムXのAISGネゴシエーションのシーケンス図である。 AISGのAddress assignmentのバージョンによる比較を示す表である。 従来のAISGl.lのネゴシエーションのシーケンス図である。 従来のAISG2.0のネゴシエーションのシーケンス図である。 従来のAISGネゴシエーションを用いない場合のシーケンス図である。
<実施の形態>
〔通信システムXの制御構成〕
以下で、本発明の実施の形態に係る通信システムXについて、図面を参照して詳しく説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態に係る通信システムXは、マスター装置10(通信装置)、スレーブ装置20(相手先装置)、通信上位装置30を含んで構成される。
このうち、マスター装置10は、通信上位装置30と接続され、スレーブ装置20の制御を行うための通信の制御装置であり、通信上位装置30からのデータをスレーブ装置を制御して送受信する。
スレーブ装置20は、無線増幅装置やアンテナと接続された物理的な無線送受信装置であり、マスター装置10のコマンドに従って、アンテナ角度や無線増幅のゲイン/ノイズ処理やビットレートや通信方式等の調整を行うことができる。このスレーブ装置20は、AISG1.1を搭載、AISG2.0を搭載、AISGでのネゴシエーションを搭載しない、といういずれかの構成を用いることができる。なお、このスレーブ装置20は、マスター装置10と同様の装置を用いることもできる。
通信上位装置30は、無線基地局の装置と接続するための通信制御装置であり、通信の状態を表示する表示部等を備えている。
マスター装置10は、CPU100(制御部)、ROM110(補助記憶部)、RAM130(主記憶部)、AISG−IF部140(インターフェイス部)を含んで構成される。
このうち、CPU100は、ROM110に対してアクセスすることでプログラムの実行制御をおこなうCPU(Central Processing Unit)、MPU、マイクロコントローラ(Micro Controler)、DSP(Digital Signal Processor)等である。CPU100は、ROM110の制御プログラムを用いて、アンテナ装置の各規格のネゴシエーションを行うことができる。なお、上述したように、AISGにおいては、安価で低速のCPU100を用いることができる。
ROM110は、ROM(Read Only Memory)、NAND/NOR型フラッシュメモリ、相変化メモリ、磁気メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発の補助記憶装置である。ROM110は、CPU100が実行する制御プログラムや、マスター/スレーブ情報等のデータを格納する。
RAM130は、制御プログラムの一時実行や一時格納領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等の主記憶装置である。
AISG−IF部140は、マスター装置10、スレーブ装置20の間において、通信ポートを用いてAISGインタフェース通信を制御し送受信を行うためのAISGのIF(Interface)である。このAISG−IF部140には、AISG専用のLSI(Large Scale Integration)であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が用いられる。
また、ROM110は、ROM110の制御プログラムとデータ等であるネゴシエーション部115、接続監視部116、通信上位装置報知部117を備えている。
ネゴシエーション部115は、ネゴシエーションを行うためのオブジェクト、クラス、サブルーチン等とそのデータを含む制御プログラムである。ネゴシエーション部115により、AISGで規定されていて異なるリリースバージョンを搭載したり、AISGネゴシエーション機能を有しないスレーブ装置20に対し、ネゴシエーションを行う。これにより、AISGの自動認識機能を実現することができる。
接続監視部116は、ネゴシエーション後に、スレーブ装置20との通信リンクが切れた場合、XIDフレームを送出してスレーブ装置20の状態監視を行うオブジェクト、クラス、サブルーチン等とそのデータである。
通信上位装置報知部117は、ネゴシエーション後にリンク確立状態へ移行できなかった場合に、通信上位装置30に対して、通信接続異常といった情報を報知するオブジェクト、クラス、サブルーチン等とそのデータである。
スレーブ装置20は、CPU200、ROM220、RAM230、AISG−IF部240を含んで構成される。
CPU200は、CPU100と同様の制御部である。
ROM220は、ROM110と同様の補助記憶部である。このROM220には、アンテナ角度や無線増幅のゲイン/ノイズ処理やビットレートや通信方式を制御するための制御プログラムを備えている。
RAM230は、RAM130と同様の主記憶部である。
AISG−IF部240は、AISG−IF部140と同様に、通信ポートを用いて、AISGインタフェース通信を制御し送受信を行うためのAISGのIFである。
なお、上述したように、スレーブ装置20は、マスター装置10と同様な構成のものを用いることもできる。この場合は、ROM110内のマスター/スレーブ情報を「スレーブ」と設定する。
また、マスター装置10、スレーブ装置20は、通信上位装置30は、独立したそれぞれの装置をLANケーブルや同軸コード等で接続して用いても、単一の筐体内に備えられていてもよい。また、同一の通信装置内で、制御部でハードウェア資源を使用して実行されるプログラムとして実装されてもよい。
〔通信システムXのネゴシエーション処理〕
ここで、本発明の実施の形態に係るマスター装置10とスレーブ装置20との間のAISG自動認識を行うためのネゴシエーション処理について、図2、図3を参照して詳しく説明する。図2は、主にマスター装置10のネゴシエーション処理のフローチャートである。また、図3は、マスター装置10とスレーブ装置20との間の通信のタイミングを示すシーケンス図である。
以下の処理は、ハードウェア資源を用いて、マスター装置10のCPU100が、ROM110内の制御プログラムの主にネゴシエーション部115を実行することで実現する。
まず、ステップS100において、マスター装置10のCPU100は、リセット処理を行う。このリセット処理は、図5のタイミングT200、図6のタイミングT220、図7のタイミングT240のリセット処理と同様に行う。
次に、ステップS101において、マスター装置10のCPU100は、スレーブ装置20判別処理を行う。
この処理において、マスター装置10のCPU100は、AISG−IF部140を用いて、スレーブ装置20に対し、XIDフレームにて、Address Assignment Command(図4(a)参照)を送出する(タイミングT101)。
すなわち、マスター装置10は、従来のAISG1.1、AISG2.0と同様に、スレーブに対し通信アドレスを付与しようとする。
しかしながら、本発明の実施の形態に係るスレーブ装置20は、その構成により応答が異なる。
スレーブ装置20がAISG1.1を搭載する場合には、CPU200は、AISG−IF部240から、情報部のないUAフレームで応答する(タイミングT102)。
また、スレーブ装置20がAISG2.0を搭載する場合には、CPU200は、AISG−IF部240から、XIDフレームにより、Address Assignment Response(図4(b)参照)で応答する(タイミングT103)。
また、スレーブ装置20がAISGによるネゴシエーションを搭載しない場合には、スレーブ装置20は、何も応答しない。これにより、マスター装置10はタイムアウトと検知する(タイミングT104)
次に、ステップS102において、マスター装置10のCPU100は、スレーブ装置20からの応答がUAフレームであるか判定する。CPU100は、UAフレームの場合は、Yes、すなわちAISG1.1方式と判定する。
Yesの場合、CPU100は、処理をステップS103に進める。
Noの場合、CPU100は、処理をステップS104に進める。
ステップS103において、マスター装置10のCPU100は、AISG1.1用ネゴシエーション処理を行う。
ここで、AISG1.1とAISG2.0では、XIDフレームのParamer Commandを用いたネゴシエーションについても異なる点がある。このため、CPU100は、AISG1.1の仕様に合わせたネゴシエーションの処理を行う。
マスター装置10のCPU100は、AISG−IF部140を用いて、スレーブ装置20に対し、XIDフレームのParameter Commandを送出する。これにより、マスター装置10は、スレーブ装置20の通信パラメータの位相合わせをする(タイミングT105)。
スレーブ装置20のCPU200は、AISG−IF部240を用いて、XIDフレームのParameter Responseにより応答する(タイミングT106)。この際に、CPU200は、タイミングT105の位相を取った値にて応答する。
その後、CPU100は、処理をステップS108に進める。
ステップS104において、CPU100は、スレーブ装置20からの応答がXIDフレームであるか判定する。CPU100は、スレーブ装置20からの応答がXIDフレームの場合はYes、すなわちAISG2.0方式と判定する。
Yesの場合、CPU100は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、CPU100は、処理をステップS106に進める。
ステップS105において、CPU100は、AISG2.0用ネゴシエーション処理を行う。
具体的には、AISG2.0の仕様に合わせたネゴシエーションの処理を行う。
マスター装置10のCPU100は、AISG−IF部140を用いて、スレーブ装置20に対し、XIDフレームのParameter Commandを送出し、通信パラメータの位相合わせをする(タイミングT107)。
スレーブ装置20のCPU200は、AISG−IF部240を用いて、XIDフレームのParameter Responseにより位相を取った値にて応答する(タイミングT108)。
その後、CPU100は、処理をステップS108に進める。
ステップS106において、マスター装置10のCPU100は、スレーブ装置20から応答があったかどうか判定する。すなわち、タイムアウトであったと検知した場合はYes、つまりAISGネゴシエーションを行わない方式と判定する。
Yesの場合、CPU100は、処理をステップS107に進める。
Noの場合、CPU100は、処理をステップS108に進める。
ステップS107において、CPU100は、非XIDネゴシエーション処理を行う。
具体的には、CPU100は、AISGネゴシエーションを行わない方式の場合はXIDフレームを用いたネゴシエーションはおこなわない。
その代わり、CPU100は、ISO/IEC13239のHDLC(High−Level Data Link Control)の仕様により、前もってスレーブ装置20の情報を把握して記憶しておいた所定のアドレスにて、スレーブ装置20とのリンク確立へ移行する。
ここで、ステップS108において、マスター装置10のCPU100は、リンク確立コマンド処理を行う。
具体的には、マスター装置10のCPU100は、AISG−IF部140を用いて、スレーブ装置20に対し、SNRMフレームにて、通信リンク確立コマンドを送出する。(タイミングT109)。この際の、P/Fフラグの状態は、P=1である。
そして、スレーブ装置20のCPU200は、マスター装置10に対し、AISG−IF部240を用いて、UAフレームで応答する(タイミングT110)。P/Fフラグの状態は、F=1である。
次に、ステップS109において、CPU100は、リンク確立移行処理を行う。
このリンク確立移行処理は、上述のT207(図5)、T227(図6)、T243(図7)と同様に、一連のネゴシエーションで通信リンク確立とする処理である。
すなわち、マスター装置10のCPU100と、スレーブ装置20のCPU200とは、共にリンク確立の状態へ移行する処理を行う。
以上の制御によりスレーブがAISG1.1とAISG2.0混在の場合でも、マスター装置10はスレーブ装置20からの応答コマンドの状態で通信可能となる。また、AISGによるネゴシエーションを搭載しないスレーブ装置20にも対応できる。
次に、ステップS110において、CPU100は、実際にリンク確立の状態になったか判定する。
Yesの場合、CPU100は、処理をステップS112に進める。
Noの場合、CPU100は、処理をステップS111に進める。
ステップS111において、マスター装置10のCPU100は、一連のネゴシエーションで通信リンクが確立できない場合は、報知処理を行う。
具体的には、CPU100は通信上位装置報知部117を用いて、マスター装置10の更なる通信上位装置30に対して、通信接続異常といった情報を報知する。
これにより、接続不良等の異常を、通信上位装置30にて検知できる。これに加えて、AISGのネゴシエーションを搭載していないスレーブ装置20においてアドレスの設定をしていない場合等の問題についても検知可能である。
その後、マスター装置10は、ネゴシエーション処理を終了する。
ステップS112において、CPU100は、送受信継続処理を行う。
具体的には、マスター装置10のCPU100と、スレーブ装置20のCPU200とは、上述の従来のAISG1.1によるリンク確立後の処理、AISG2.0によるリンク確立後の処理、AISGのネゴシエーションを搭載していない装置とのリンク確立後の処理と同様に、RRフレームとIフレームによりデータの送受信を行う(タイミングT111〜T114)。
また、CPU100は接続監視部116を用いて、接続時または、接続中にマスター装置10側とスレーブ装置20側の通信リンクが切れた場合は、定期的に再接続を試みる。このため、CPU100は、AISG−IF部140を用いてXIDフレームを送出することで、マスター装置10側はスレーブ装置20の状態監視を行う。
以上により、本発明の実施の形態に係るネゴシエーション処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、AISG1.1とAISG2.0では通信確立前のネゴシエーションの手段が異なっているという問題があった。
従って、マスター側の装置はスレーブ側装置とのAISGのリリースバージョンが異なる場合、ネゴシエーションが失敗してマスターとスレーブの通信確立が行うことができないという問題があった。
また、AISGネゴシエーション機能を搭載しないスレーブ装置との通信時においても通信確立する場合もあったが、AISGのネゴシエーションをするマスター装置ではこれに対応できなかった。
そして、これらのAISGを用いたネゴシエーションに対しては、従来技術1では対応できないという問題があった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る通信システムXのマスター装置10においては、AISGで規定されている異なるリリースバージョンを搭載した相手先のスレーブ装置20に対し、通信確立前のネゴシエーションにて、スレーブ装置20のAISGバージョンを自動で認識し通信確立状態へ遷移させる制御ができる。
すなわち、マスター装置10において、通信確立前のネゴシエーションで、フレームの種別と応答の有無を確認することで、スレーブ装置20のAISGバージョンを自動で認識し通信確立状態へ遷移させることができる。
また、AISGネゴシエーション機能を有しないスレーブ装置20に関しても、ISO/IEC13239に記載のHDLC/NRMにて通信確立状態へ遷移させることができる。
すなわち、本発明の実施の形態に係る通信システムXのマスター装置10は、通信確立前のネゴシエーションで、フレームの種別と応答の有無とを確認することで、相手先装置の制御規格のバージョンを自動で認識し通信確立状態へ遷移させることができる。
これにより、AISGバージョンによる自動認識機能を実現することができ、多様なスレーブ装置に対応できる。
より具体的に説明すると、本発明の実施の形態に係る通信システムXのマスター装置10においては、ネゴシエーション部115の制御プログラムを用いることで、スレーブ装置20に搭載されているAISGバージョンでのネゴシエーションが、Ver1.1でもVer2.0でも、さらにAISGのネゴシエーションを搭載していなくても、マスター装置10側のソフトウェアを変更することなく、スレーブ装置20との通信制御が可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る通信システムXのマスター装置10は、通信リンク接続時または、切断時に再度スレーブ装置20の接続監視を行うことが可能である。
これにより、安定した通信が可能になり、スレーブ装置20を接続し直したり、取り替えた場合にもすぐにネゴシエーションを行って接続可能になり、使い勝手がよくなる。
また、本発明の実施の形態に係る通信システムXのマスター装置10は、スレーブ装置20とネゴシエーション失敗時、通信上位装置30へ報知する機能を備えている。
これにより、AISGのネゴシエーション機能を搭載せず、HDLC/NRMでも制御できないアンテナ装置が接続されることをユーザに知らせることができ、メンテナンスのコストを削減することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るマスター装置10とスレーブ装置20とは、AISGでのネゴシエーションについて記載したが、OSIのサブセットを用いたような、類似のアンテナ装置の制御規格に用いることができる。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
10、11、12、14 マスター装置
20、21、22、24 スレーブ装置
30 通信上位装置
100、200 CPU
110、220 ROM
115 ネゴシエーション部
116 接続監視部
117 通信上位装置報知部
130、230 RAM
140、240 AISG−IF部
X 通信システム

Claims (1)

  1. アンテナ装置である相手先装置を制御する通信装置において、
    前記相手先装置に搭載されているアンテナ装置の制御規格のバージョンの違いによるネゴシエーションに用いるフレームの種別、又は前記相手先装置が該アンテナ装置の制御規格のネゴシエーションの未実装を検知し、前記相手先装置に応じたネゴシエーションを行うネゴシエーション部を備える
    ことを特徴とする通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015073206A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 電気興業株式会社 アンテナ装置

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