JP2015070730A - 振動アクチュエータ - Google Patents

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慎 小田島
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優樹 正田
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正明 ▲高▼木
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佳英 殿貝
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佳英 殿貝
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Abstract

【課題】操作者が知覚し易い振動を発生可能な振動アクチュエータを提供する。【解決手段】振動アクチュエータ6Aは、マグネット17を有し、直線状に往復移動する可動子16Aと、マグネット17を包囲するように配置された第1及び第2のコイル部26,27と、可動子16Aと第1及び第2のコイル部26,27とを収容するハウジング8と、ハウジング8に取り付けられた錘28と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、可動子の衝突により振動を発生させる振動アクチュエータに関する。
従来、このような分野の技術として特許文献1がある。特許文献1には、携帯電話等の無線通信端末装置に取り付けられて呼び出し装置として利用される振動器が記載されている。この振動器では、コイルが巻き付けられた筒体の内部に永久磁石を有する振動子が収容されている。振動子は筒体の中心軸線方向に沿って往復移動し、筒体の両端部に配置された打点部材を叩いて振動を発生させている。
特開2001―347227号公報
しかし、無線通信端末装置の操作感を高めるためのフィードバックとして特許文献1の振動器で発生させた振動を利用すると、振動の周波数が高いため、操作者が知覚し難い場合があった。
そこで、本発明は、発生させる振動の周波数を操作者が知覚し易い周波数に調整可能な振動アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明の振動アクチュエータは、マグネットを有し、往復移動する可動子と、マグネットを包囲するように配置されたコイルと、可動子とコイルとを収容するハウジングと、ハウジングに取り付けられる錘と、を備えたことを特徴とする。
本発明の振動アクチュエータは、可動子のマグネットとマグネットを包囲するコイルとの協働により可動子を往復移動させている。そして、移動された可動子は、ハウジングに衝突して振動を発生させる。
ここで衝突により加振される振動アクチュエータ全体の質量が大きくなると衝突により生じる振動の周波数が低くなる傾向がある。従って、ハウジングに錘を取り付けることにより、発生する振動の周波数を操作者が知覚しやすい比較的低い周波数に調整することができる。
また、錘は、可動子の移動方向を軸線としてコイルを包囲するようにコイルとハウジングとの間に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、可動子の移動方向を軸線としてコイルを包囲するようにコイルとハウジングとの間に錘を配置することにより、錘の重心を可動子の移動軌跡上に配置することが可能となる。このため、可動子の移動方向に振動アクチュエータを振動させることができる。従って、移動方向以外の力が可動子に作用することが抑制されて、可動子に作用するストレスが低減されるため可動子の耐衝撃性を高めることができる。
また、本発明の振動アクチュエータは、マグネットを有し、往復移動する可動子と、マグネットを包囲するように配置されたコイルと、可動子とコイルとを収容するハウジングと、可動子に取り付けられる錘と、を備えたことを特徴とする。
本発明の振動アクチュエータは、可動子のマグネットとマグネットを包囲するコイルとの協働により可動子を往復移動させている。そして、移動された可動子は、ハウジングに衝突して振動を発生させる。
ここで衝突により加振される振動アクチュエータ全体の質量が大きくなると衝突により生じる振動の周波数が低くなる傾向がある。従って、可動子に錘を取り付けることにより、発生する振動の周波数を操作者が知覚しやすい比較的低い周波数に調整することができる。
また、錘は、マグネットに包囲されていることを特徴とする。
この構成によれば、錘を取り囲むようにマグネットが配置されているため、マグネットが大型化されて、可動子も容易に大型化することができる。
本発明の振動アクチュエータによれば、発生させる振動の周波数を操作者が知覚し易い比較的低い周波数に調整することができる。
本発明に係る振動アクチュエータを備えた情報端末処理装置を示す外観斜視図である。 図1に示された振動アクチュエータを示す断面斜視図である。 図2のIII―III線に沿う振動アクチュエータの断面図である。 図3のIV―IV線に沿う振動アクチュエータの動作を示す断面図である。 駆動パルス信号の波形とタッチパネルに伝達される振動波形とを示すグラフである。 本発明に係る振動アクチュエータの第2の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る振動アクチュエータの変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る振動アクチュエータの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示されるように、情報端末処理装置1Aは、スマートフォン等の情報端末である。情報端末処理装置1Aは、回路基板Cや電池などを収容する筐体2を有し、筐体2は、情報表示及び情報入力のための感知パネルとしてのタッチパネル3と、タッチパネル3を取り囲み情報端末処理装置1Aの強度部材をなすフレーム4とを有している。この情報端末処理装置1Aは、タッチパネル3の表示画面側とは反対側に取り付けられた振動アクチュエータ6Aと振動伝達部7とを有している。これら振動アクチュエータ6Aと振動伝達部7とは、操作者が指先でタッチパネル3を触れて操作したとき、正常な入力操作が実行されたことを操作者に知覚させるための振動を発生させる。
図2及び図3に示されるように、振動アクチュエータ6Aのハウジング8は、略直方体の箱状をなす本体ケース部9と本体ケース部9の開放側を閉鎖するための蓋部11とを有している。これら本体ケース部9と蓋部11とは、非磁性材料としてのステンレス鋼からなる。本体ケース部9には開放側にフランジ部9aが設けられ、蓋部11は開口9b(図3参照)とフランジ部9aとを覆うように本体ケース部9に固定されて開口9bを閉鎖する。
ハウジング8の略中央には、ガイドシャフト12が配置されている。ガイドシャフト12は、中心軸線方向が蓋部11から本体ケース部9の底部9cに向かう方向へ沿うように配置されている。ガイドシャフト12は、下端が本体ケース部9の底部9cに設けられた圧入穴13に嵌め込まれ、上端が蓋部11に設けられた圧入穴14に嵌め込まれている。また、本体ケース部9の底部9cと蓋部11とはガイドシャフト12の中心軸線方向において対向する一対の壁部をなしている。
ムービングマグネット型の構成を有する振動アクチュエータ6Aは、可動子16Aと固定子23を有している。可動子16Aは、ガイドシャフト12の中心軸線方向に沿って往復移動するように、ガイドシャフト12を取り囲んでハウジング8内に配置されている。
可動子16Aは、ガイドシャフト12の中心軸線方向にN極とS極とを有するように一極着磁されたマグネット17を有し、このマグネット17には、中心軸線方向に延びた貫通穴17aが設けられ、ガイドシャフト12が挿通されている。また、可動子16Aは、マグネット17の下端面に接着された第1のヨーク18と、マグネット17の上端面に接着された第2のヨーク19とを有している。薄板円板状である第1及び第2のヨーク18,19は、マグネット17の両端面の全体を覆うようにして、ガイドシャフト12の中心軸線方向においてマグネット17を挟むように固定されている。また、第1及び第2のヨーク18,19には、ガイドシャフト12と協働して可動子16Aをガイドシャフト12の中心軸線方向に案内するガイド穴18a,19aが形成されている。従って、可動子16Aが直線状に往復移動する振動方向は、ガイドシャフト12の中心軸線方向と一致する。
この可動子16Aによれば、マグネット17と第1及び第2のヨーク18,19とを有しているため質量が大きくなり、可動子16Aの移動により生じる運動量を増大することができる。
本体ケース部9の底部9cにおいて、第1のヨーク18とガイドシャフト12の中心軸線方向に対面する対面部分A1(図4(a)参照)には、クッション21が取り付けられている。また、蓋部11において、第2のヨーク19とガイドシャフト12の中心軸線方向に対面する部分には、クッション22が取り付けられている。それぞれのクッション21,22の形状は、ガイドシャフト12が挿通される穴21a,22aを有する環状である。このクッション22によれば、衝撃からマグネット17を保護することができる。また、クッション22によって衝突時に発生する衝撃音を低減することもできる。
固定子23は、可動子16Aを取り囲むようにハウジング8内に配置されている。固定子23は、ボビン24を有している。ボビン24は、ガイドシャフト12の中心軸線方向に延びた開口24aと、蓋部11側に設けられた上側フランジ部24bと、底部9c側に設けられた下側フランジ部24cと、上側フランジ部24bと下側フランジ部24cとの間に設けられた仕切り部24dとを有している。下側フランジ部24cと仕切り部24dとの間で第1のボビン部24eを形成し、上側フランジ部24bと仕切り部24dとの間で第2のボビン部24fを形成している。これら第1及び第2のボビン部24e,24fはガイドシャフト12の中心軸線方向に並設されている。
また、固定子23は、直列接続された2個のコイル部26,27を有している。第1のコイル部26は、第1のヨーク18に対応するように第1のボビン部24eにコイル線が巻き回されて形成されている。第2のコイル部27は、第2のヨーク19に対応するように第2のボビン部24fにコイル線が巻き回されて形成されている。これら第1及び第2のコイル部26,27はガイドシャフト12の中心軸線方向に並設されている。コイル線の巻方向は互いに逆向きであり、コイル線の端部は本体ケース部9の側面に設けられた引出開口9dからハウジング8の外部に引き出されている。
ハウジング8には、比較的密度の大きい材料(例えばタングステン)からなる錘28が取り付けられている。この錘28は、振動アクチュエータ6Aで発生する振動の周波数を調整するものである。衝撃により発生する振動アクチュエータ6Aでは、振動アクチュエータ6Aの質量が大きくなると、振動の周波数が低くなる傾向がある。そこで、振動アクチュエータ6Aでは、錘28をハウジング8に取り付けて質量を大きくすることにより、振動の周波数を低下させるように調整している。
錘28は、可動子16Aの移動方向を中心軸線として、第1及び第2のコイル部26,27を包囲している。そして、第1及び第2のコイル部26,27と本体ケース部9の内壁面9fとの間の隙間に錘28が配置されている(図3参照)。錘28の上端面28bには、ボビン24の上側フランジ部24bが当接して、上側フランジ部24bによって錘28が本体ケース部9の底部9c側に押し付けられている。ガイドシャフト12の中心軸線に対して点対称の形状である錘28は、ボビン24と第1及び第2のコイル部26,27を差し込み可能な円形の開口28aを有し、錘28の重心はガイドシャフト12の中心軸線上に位置している。
底部9cと、ガイドシャフト12の中心軸線方向における錘28の下端面28cとの間には、板状磁性体29が挟み込まれている。矩形薄板形状の鉄板である板状磁性体29には、底部9cにおける可動子16Aが対面する対面部分A1の全体を露出させる開口29a(図4(a)参照)が形成されている。従って、板状磁性体29は、対面部分A1上に配置されていない。一方、板状磁性体29は、底部9cにおける対面部分A1以外であり、可動子16Aの端面と対向しない非対面部分A2上に配置されている。
この板状磁性体29とマグネット17との間には磁気吸引力が発生し、可動子16Aは板状磁性体29が配置された底部9c側に引き寄せられる。このため、第1及び第2のコイル部26,27が無通電状態であるときに振動アクチュエータ6Aの姿勢が変化しても、可動子16Aの位置は常に板状磁性体29が配置された底部9c側に維持されるため、駆動開始時における可動子16Aの位置と、可動子16Aの移動方向との関係が保たれる。従って、駆動パルス信号が有する最先の信号成分で可動子16Aを確実に直線状に移動させて、駆動パルス信号の入力に対して振動の立ち上げを確実に行うことができる。
また、マグネット17に作用する磁気吸引力の大きさは、マグネット17と板状磁性体29との間の距離によって調整することが可能である。さらに、マグネット17と板状磁性体29との間に作用する磁気吸引力は、第1及び第2のコイル部26,27とマグネット17との協働により生じる駆動力を低減する成分を有している。この構成によれば、マグネット17と板状磁性体29との間の距離が大きくなり可動子16Aに作用する磁気吸引力の大きさが低減するため、可動子16Aに作用する駆動力の低下を抑制できる。
振動アクチュエータ6Aとタッチパネル3との間には、弾性部材からなる振動伝達部7が挟み込まれている。振動伝達部7は、振動アクチュエータ6Aとタッチパネル3とに接着されている。この振動伝達部7は、振動アクチュエータ6Aで発生した振動の周波数を、操作者が知覚しやすい150Hz〜500Hzの周波数帯域にまで低減することにより、振動波形を鋭いピークを有する衝撃波形から正弦波振動に近い振動波形に変化させてタッチパネル3へ伝達するものである。この振動伝達部7には、特に、0.3〜1.0g/cm程度の密度を有するゴム製部材が好適である。
次に、情報端末処理装置1Aの動作について説明する。
タッチパネル3に操作者が触れていない状態では、第1及び第2のコイル部26,27には駆動パルス信号は入力されておらず、無通電状態である。このとき、図4(a)に示されるように、可動子16Aは、板状磁性体29とマグネット17との間に発生する磁気吸引力によって本体ケース部9の底部9c側に引き寄せられている。
タッチパネル3に操作者が触れて、データ入力が正常に実行されたと判断された場合、制御部(不図示)が第1及び第2のコイル部26,27に駆動パルス信号を入力する。この駆動パルス信号は、タッチパネル3の共振周波数(数百Hz程度)付近の周波数に設定される。駆動パルス信号の周波数をタッチパネル3の共振周波数付近に設定することにより、共振現象によってタッチパネル3の振動振幅を大きくすることができる。また、駆動パルス信号は、可動子16Aを板状磁性体29が配置された底部9cから蓋部11側へ移動させる方向に電流の向きが設定されている。
このような駆動パルス信号が第1及び第2のコイル部26,27に入力されることにより、駆動パルス信号の入力に対して振動の立ち上げを確実に行うことができる。
図4(b)に示されるように、駆動パルス信号が第1及び第2のコイル部26,27に入力されると、駆動パルス信号が有する最先の信号成分S1a(図5(a)参照)によって可動子16Aがガイドシャフト12の中心軸線方向に沿って蓋部11に向かって移動し、蓋部11のクッション22に衝突する。この衝突によって、振動アクチュエータ6Aの全体が中心軸線方向に沿って移動して振動波が発生し、振動波が振動伝達部7を介しタッチパネル3へ伝達される。このタッチパネル3へ伝達された振動波が操作者に知覚されると、操作者は操作感を感じる。
振動アクチュエータ6Aは、可動子16Aのマグネット17とマグネット17を包囲する第1及び第2のコイル部26,27との協働により可動子16Aを直線状に移動させている。そして、直線状に移動された可動子16Aは、ハウジング8に衝突して振動を発生させる。
ここで衝突により生じる振動の周波数は、衝突により加振される振動アクチュエータ6A全体の質量が大きくなると低くなる傾向がある。従って、ハウジング8に錘28を取り付けることにより、発生する振動の周波数を操作者が知覚しやすい比較的低い周波数に調整することができる。
また、錘28は、可動子16Aの移動方向を中心軸線として第1及び第2のコイル部26,27を包囲するように第1及び第2のコイル部26,27とハウジング8との間に配置されている。この構成によれば、錘28の重心を可動子16Aの移動軌跡上に配置することが可能となる。このため、可動子16Aの移動方向に振動アクチュエータ6Aを振動させることができる。従って、可動子16Aの移動方向以外の力が可動子16Aに作用することが抑制されて、可動子16Aに作用するストレスが低減されるため可動子16Aの耐衝撃性を高めることができる。
また、振動アクチュエータ6Aは、錘28がハウジング8に取り付けられる構造を有しているため、容易に組み立てることができる。
また、振動アクチュエータ6Aでは、全体質量を調整するためにハウジング8とは別体の錘28がハウジング8に取り付けられている。操作者が知覚しやすい振動の周波数は、150Hz〜500Hz程度の範囲であり、錘28の質量を調整してハウジング8に取り付けることにより、発生する振動の周波数をこの範囲に近づけるように調整することができる。また、振動の周波数を振動アクチュエータ6Aが取り付けられるタッチパネル3等の共振周波数に近づくように調整すれば、共振現象により振幅が増大されるため、操作者が一層知覚しやすい振動を生じさせることもできる。
また、振動アクチュエータ6Aは、可動子16Aをハウジング8に衝突させて振動を発生させているため、タッチパネル3の操作に対して応答性の高い振動を生じさせることができる。また、情報端末処理装置1Aは、振動アクチュエータ6Aとタッチパネル3との間に振動伝達部7を挟み込んでいるため、衝撃により生じた振動の周波数が低下されて、タッチパネル3に振動が伝達される。従って、情報端末処理装置1Aによれば、操作者が知覚し易く且つ応答性の高い振動をタッチパネル3に与えることが可能であるため、タッチパネル3の操作に対応した操作感を向上させることができる。
ここで、情報端末処理装置1Aの効果を確認するために、情報端末処理装置1Aと、錘28を有していない振動アクチュエータをタッチパネル3へ直接に取り付けた比較例に係る情報端末処理装置とを作製し、それぞれのタッチパネル3に伝達された振動の波形を確認した。なお、情報端末処理装置1Aと比較例に係る情報端末処理装置とには、同一振幅であり同一周波数である駆動パルス信号を入力した。具体的には、図5(a)に示されるように、駆動パルス信号S1は、周波数が440Hzである一周期の信号とした。
図5(b)に示されるように、比較例の情報端末処理装置においてタッチパネル3に伝達された振動波形S2は、周波数が高く、鋭いピークを複数有することが確認できた。
一方、図5(c)に示されるように、錘28を有する振動アクチュエータ6Aを、振動伝達部7を介してタッチパネル3に取り付けた場合には、図5(b)に示された比較例の振動波形S2よりも周波数が低く、正弦波振動に近い振動波形S3が確認できた。従って、振動アクチュエータ6Aに錘28を配置して質量を増加させ、且つ振動伝達部7を介して振動アクチュエータ6Aをタッチパネル3に取り付けた情報端末処理装置1Aによれば、操作者に知覚されやすい振動を発生させ得ることがわかった。
また、情報端末処理装置1Aによれば、可動子16Aをクッション22に衝突させて振動を発生させているため、回転モーターに偏心錘を取り付けた振動アクチュエータ(比較例1)や、バネの共振を利用した振動アクチュエータ(比較例2)と比較すると、振動の起動及び停止の時間が短いため、触覚フィードバックとして振動のキレや使用感を高めることができる。また、圧電素子を利用した振動アクチュエータ(比較例3)によれば応答速度を高めることが可能であるが、操作者に知覚させ得る振動振幅を得るためには圧電素子が大型化する。これに対して、本実施形態の情報端末処理装置1Aでは、圧電素子を利用した振動アクチュエータ(比較例3)と比較して小型化できる。
[第2実施形態]
第2実施形態の情報端末処理装置について説明する。図6に示されるように、情報端末処理装置1Bは、振動アクチュエータ6Bにおける錘31が可動子16Bに設けられている点で、第1実施形態の情報端末処理装置1Aと相違する。以下、錘31について詳細に説明し、第1実施形態の情報端末処理装置1Aと共通する要素の説明は省略する。
円筒形状を有する錘31は、マグネット32に包囲されるように、マグネット32に設けられた貫通穴32aに配置されている。そして、錘31の略中央に設けられた貫通穴31aには、ガイドシャフト12が挿通されている。ガイドシャフト12の中心軸線方向における錘31とマグネット32の下端面には、ガイド穴33aが設けられた第1のヨーク33が接着され、錘31とマグネット32の上端面には、ガイド穴34aが設けられた第2のヨーク34が接着されている。
振動アクチュエータ6Bであっても、第1実施形態の振動アクチュエータ6Aと同様に、可動子16Bに錘31を取り付けることにより、発生する振動の周波数を操作者が知覚しやすい周波数に調整することができる。
また、錘31は、マグネット32に包囲されているため、マグネット32が大型化されて、可動子16Bも容易に大型化することができる。
また、この振動アクチュエータ6Bによれば、可動子16Bの質量がより大きくなるため、可動子16Bの運動量を大きくすることができる。可動子16Bの運動量が大きくなると、可動子16Bをクッション21又はクッション22に衝突させたときに生じる振動波形の振幅が大きくなるため、操作者が確実に感じ取ることが可能な大きさの振動を生じさせることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、下記のような種々の変形が可能である。
図7(a)に示されるように、第1実施形態の振動アクチュエータ6Aはガイドシャフト12を備えておらず、可動子16Aに代えて可動子16Cを備えていてもよい。可動子16Cは、円柱状のマグネット36の両端面にヨーク37,38が取り付けられている。このような構成によれば、可動子16Aのガイド穴18a,19a(図2参照)とガイドシャフト12との接触がなくなるため、可動子16Aの移動速度を高めて可動子16Aの運動量を増加させることができる。
また、図7(b)に示されるように、第2実施形態の振動アクチュエータ6Bも同様に、ガイドシャフト12を備えておらず、可動子16Bに代えて可動子16Dを備えていてもよい。可動子16Dは、円筒状のマグネット39の内部に錘41が嵌め込まれて、マグネット39と錘41の両端面にヨーク42,43が取り付けられている。このような構成であっても、可動子16Bのガイド穴33a,34a(図6参照)とガイドシャフト12との接触がなくなるため、可動子16Bの移動速度を高めて可動子16Bの運動量を増加させることができる。
また、可動子16Aは、ハウジング8の底部9c側から蓋部11側に移動して蓋部11のクッション22に衝突させた後に、更に底部9c側に駆動して底部9cのクッション21に衝突させてもよい。また、可動子16Aは、クッション21とクッション22との間において往復動作させて、複数回の衝突を発生させてもよい。
また、振動アクチュエータ6A,6Bは、ガイドシャフト12に代えて、可動子16A,16Bを収容して振動方向に案内するガイド筒(不図示)を備えていてもよい。
また、振動アクチュエータ6A,6Bは、情報端末処理装置1A,1Bの筐体2をなすフレーム4に取り付けられてもよいし、筐体2内に配置された回路基板Cに取り付けられてもよい。
また、振動アクチュエータ6A,6Bのコイルの数は、2個に限定されることはなく、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、振動アクチュエータ6A,6Bのクッション21,22は、第2のヨーク19,33の上面と、第1のヨーク18,34の下面とに接着されていてもよい。
板状磁性体29は、ボビン24の上側フランジ部24bと蓋部11との間に挟み込まれるように配置されてもよい。この構成によれば、無通電状態における可動子16Aの位置を蓋部11側に設定することができる。このように、無通電状態における可動子16Aの位置は、タッチパネル3への振動アクチュエータ6Aの取付姿勢や振動方向に応じて底部9c側(図4(a)参照)或いは蓋部11側に設定することができる。
また、板状磁性体29は、底部9cと第1のコイル部26との間に配置されてもよく、蓋部11と第2のコイル部27との間に配置されもよい。さらに、板状磁性体29は、底部9cとクッション21との間に配置されてもよく、蓋部11とクッション22との間に配置されてもよい。
これらの構成によれば、板状磁性体29を錘28と対面するように配置した場合よりも板状磁性体29とマグネット17との間の距離が短くなるため、可動子16Aに作用する磁気吸引力が大きくなる。従って、情報端末処理装置に外部から激しい振動や衝撃が加わる場合であっても、第1及び第2のコイル部26,27の無通電状態において可動子16Aを確実に底面29c側又は蓋部11側に引き寄せておくことができる。
また、情報端末処理装置1A,1Bは、携帯電話やスマートフォンといった通信端末に限定されることはなく、タッチパネル3を備えた自動販売機、自動券売機、パーソナルコンピュータ、情報キオスクなどの装置に用いられてもよい。
また、本実施例にあたっては、感知パネルとして直接触れるパネルにおいて説明しているが、例えば、感知パネルは、接近することで操作するパネルであってもよい。また、感知パネルは、ペン型入力手段を用いて、接触あるいは接近することで操作するパネルであってもよい。また、装置に複数個の振動アクチュエータ6A,6Bを配置することで、複数の振動パターンを得られる。
[実施例]
ここで、振動伝達部7に用いる弾性部材として好適に用いることができる材料を説明する。
本発明では、振動伝達部7の好適な材料として、スチレンゲル(北川工業株式会社製KGゲル、型番:YMG90V、密度:1.29g/cm)や、シリコーンゲル(株式会社タイカ製シリコーンフィルム、型番:θ―7、密度:1.06g/cm)、ウレタンフォーム(株式会社イノアック製、型番:SR−S15P、密度:0.15g/cm)などがある。これらの材料からなる振動伝達部7によれば、振動アクチュエータ6Aをタッチパネル3に直接に取り付けた場合よりも、タッチパネル3に伝達される振動の周波数を低下させることができる。
本発明では、振動伝達部7のより好適な材料として、天然ゴム(密度0.93g/cm)、スチレンゲル(北川工業株式会社製KGゲル、型番:YMG80BK、密度:0.87g/cm)、ウレタンフォーム(株式会社イノアック製、型番:WP−32P、密度:0.32g/cm、型番:WP−40P、密度:0.40g/cm、型番:SR−S48P、密度:0.48g/cm)などがある。これらの材料からなる振動伝達部7によれば、振動アクチュエータ6Aをタッチパネル3に直接に取り付けた場合よりも、タッチパネル3に伝達される振動の周波数を低下させることができる。更に、振動の振幅の低減を抑制して、操作者の知覚に適する振動の振幅を確保することができる。
一方、エーテル系ポリウレタン(三進興産株式会社製、型番:ソルボS、密度:1.38g/cm)(三進興産株式会社製、型番:ソルボM、密度:1.38g/cm)は、振動アクチュエータ6Aをタッチパネル3に直接に取り付けた場合と同様に、タッチパネル3に伝達される振動の周波数が高くなるため不適である。
1A,1B…情報端末処理装置、2…筐体、3…タッチパネル、4…フレーム、6A,6B…振動アクチュエータ、7…振動伝達部、8…ハウジング、12…ガイドシャフト、16A,16B…可動子、17,32,36,39…マグネット、18,33…第1のヨーク、19,34…第2のヨーク、21,22…クッション、26…第1のコイル部、27…第2のコイル部、28,31,41…錘、29…磁性体板、C…回路基板。

Claims (4)

  1. マグネットを有し、往復移動する可動子と、
    前記マグネットを包囲するように配置されたコイルと、
    前記可動子と前記コイルとを収容するハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられる錘と、を備えたことを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 前記錘は、前記可動子の移動方向を軸線として前記コイルを包囲するように前記コイルと前記ハウジングとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  3. マグネットを有し、往復移動する可動子と、
    前記マグネットを包囲するように配置されたコイルと、
    前記可動子と前記コイルとを収容するハウジングと、
    前記可動子に取り付けられる錘と、を備えたことを特徴とする振動アクチュエータ。
  4. 前記錘は、前記マグネットに包囲されていることを特徴とする請求項3に記載の振動アクチュエータ。
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