JP2015070645A - 情報処理装置 - Google Patents

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Toshihiko Hatanaka
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Abstract

【課題】異常の発生により電力供給が遮断された場合に、次回の起動時において、確実に該異常の発生を判定することが可能な情報処理装置を提供すること。【解決手段】外部からの電力供給により駆動する情報処理装置であって、入力される所定の情報を前記電力供給が行われている間において継続的に記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記所定の情報が所定範囲内にあるか否かにより前回の前記電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかを判定する処理部と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置に関するものである。
車両における衝突の発生時等、異常の発生により情報処理装置への電力供給が停止される場合がある。この場合、安全性の観点等から上記電力供給の停止が異常の発生によるものであるか否かの判定を要することがある。例えば、情報処理装置が異常の発生による支障を解消する処理(高電圧のコンデンサを含む車両の衝突が発生した場合における上記コンデンサの残留電荷を放電させる処理等)を行う必要がある場合である。
そこで、異常の発生、特に、車両における衝突の発生を記録する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、エアバッグの作動時に、加速度センサにより検出された車両の加速度データを不揮発性メモリに書き込むことが開示されており、該加速度データにより衝突の発生を判定することができる。
特開2003−261001号公報 特開2011−164848号公報 特開2005−208007号公報
しかしながら、特許文献1のように、異常の発生を検出し、該異常に関する情報を記録する場合、異常の発生を正常に検出できないと、異常に関する情報を記録できず、その結果、異常の発生を判定することができないおそれがある。
また、異常の発生により不揮発性メモリを含む情報処理装置への電力供給が遮断され、その結果、異常に関する情報の書き込みを行うことができず、同様に、異常の発生を判定することができないおそれがある。
よって、情報処理装置は、異常の発生による支障を解消するための処理等を行うことができずに問題が生じるおそれがある。
そこで、上記課題に鑑み、異常の発生により電力供給が遮断された場合に、次回の起動時において、確実に該異常の発生を判定することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、情報処理装置は、
外部からの電力供給により駆動する情報処理装置であって、
入力される所定の情報を前記電力供給が行われている間において継続的に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記所定の情報に基づいて、前記所定の情報が所定範囲内にあるか否かにより前回の前記電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかを判定する処理部と、を有することを特徴とする。
本実施の形態によれば、異常の発生により電力供給が遮断された場合に、次回の起動時において、確実に該異常の発生を判定することが可能な情報処理装置を提供することができる。
情報処理装置(MG−ECU)を含む車両の構成を示すブロック図である。 情報処理装置(MG−ECU)の動作を示すフローチャートである。 正常な電力供給の停止時(IG−OFF時)と衝突発生による電力供給の停止時におけるモータジェネレータの回転速度を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(MG−ECU10)を含む車両1のシステム構成の一例を示すブロック図である。
車両1は、電動機を駆動源の一つとして有する電動車両である。なお、車両1は、エンジンを併せて搭載したハイブリッド車であってもよいし、電動機のみを駆動源とする電気自動車であってもよい。
車両1は、MG−ECU10、バッテリ20、モータジェネレータ(以下、MGと呼ぶ)30、センサ40、IPM(Intelligent Power Module)50、衝突検出部60等を含む。
バッテリ20は、MG30に電力を供給する蓄電装置である。例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等を用いることができるが、これらに限られず、任意の二次電池を用いてよい。また、キャパシタ等を用いてもよい。
MG30は、車両1の駆動源の1つとしての回転電動機であり、発電機でもある。例えば、MG30は、バッテリ20から供給された電力により車両1を駆動し、車両1の減速時には、回生動作により発電機として機能し、発電された電力をバッテリ20に充電してよい。又、車両1がハイブリッド車の場合、MG30は、エンジン(不図示)により駆動され、発電を行ってよい。なお、発電された電力は、車両1に設けられた他の回転電動機に供給されたり、バッテリ20に充電されたりしてよい。MG30は、後述するIPM50に含まれるインバータ52を介して供給される三相交流電力により駆動される。
センサ40は、MG30の駆動制御に用いる物理量を計測するセンサである。例えば、MG30のロータの位置(回転角)、MG30の回転速度、MG30の各相(U相、V相、W相)の電流値等を計測するセンサが含まれてよい。センサ40の計測データは、後述するMG−ECU10(MG制御部14)に出力され、MG30の駆動制御(フィードバック制御等)に用いられる。また、MG−ECU10に出力されたセンサ40の計測データは、MG−ECU10の不揮発性メモリ16に記憶される。
IPM50は、バッテリ20から供給された電力を用いてMG30を駆動するための駆動装置であり、昇圧コンバータ51、インバータ52を含む。
昇圧コンバータ51は、バッテリ20の電圧を所定の電圧(MG30の駆動電圧)に昇圧する。昇圧コンバータ51は、入力コンデンサ53、リアクトル54、トランジスタSW11、SW12等を含み、後述する昇圧制御部12によりトランジスタSW11、SW12のスイッチング制御が行われることにより昇圧動作が実現される。なお、昇圧コンバータ51は、例えば、MG30が発電を行う場合には、インバータ52を介して供給される発電電力を降圧する。降圧の場合も、昇圧の場合と同様、昇圧制御部12によりトランジスタSW11、SW12のスイッチング制御が行われることにより降圧動作が実現される。なお、昇圧コンバータ51は、トランジスタSW11、SW12の駆動回路(不図示)を含み、昇圧制御部12によるスイッチング制御は、該駆動回路を介して行われる。
インバータ52は、昇圧コンバータ51を介してバッテリ20から供給された直流電力を三相交流電力に変換して、MG30に供給する電力変換装置である。インバータ52は、U相用のトランジスタSW1(上アーム)、SW2(下アーム)と、V相用のトランジスタSW3(上アーム)、SW4(下アーム)と、W相用のトランジスタSW5(上アーム)、SW6(下アーム)とを含む。インバータ52は、後述するMG制御部14によりトランジスタSW1〜SW6のスイッチング制御が行われることにより直流電力を三相交流電力に変換して、MG30に供給することができる。なお、インバータ52は、トランジスタSW1〜SW6の駆動回路(不図示)を含み、MG制御部14によるスイッチング制御は、該駆動回路を介して行われる。
また、インバータ52は、平滑コンデンサ56、放電抵抗55等を含む。
平滑コンデンサ56は、インバータ52に入力される電流を平滑化し、ノイズの放射やサージ電圧を抑制するために設けられる。
放電抵抗55は、イグニッションオフ(以下、IG−OFFと呼ぶ)時等において、平滑コンデンサ56に残留した電荷を放電させるために設けられる。なお、放電させるときのみ通電可能なように、スイッチ(例えば、トランジスタ)等を設けてもよい。また、イグニッションオフは、イグニッションスイッチをオフにすることを意味し、イグニッションスイッチは、車両1を走行可能な状態に起動(イグニッションオン)したり、走行可能な状態を終了(停止)させたり(イグニッションオフ)するスイッチである。よって、イグニッションオフ(IG−OFF)は、車両1がハイブリッド車である場合におけるエンジンの停止を意味するものではなく、例えば、車両1の統合制御ECU(不図示)を停止し、車両1を走行可能な状態を終了させること等を含む。
衝突検出部60は、車両1の衝突を検出する。具体的には、車両1に設けられた加速度センサ(不図示)からの信号を受信可能として、該加速度センサからの信号に基づいて、車両1の衝突を検出してよい。衝突検出部60は、衝突信号をMG−ECU10(放電制御部13)に出力する。
MG−ECU10は、MG30の駆動制御を行う制御ユニットであり、マイコン11、不揮発性メモリ16等を含む。なお、MG−ECU10は、低電圧(約12V〜14V)
の補機バッテリ(不図示)からの電力供給により動作する。
マイコン11は、制御プログラムを格納するROM、ROMから所定の制御プログラムをロードして演算処理を行うCPU、演算結果等を格納する読み書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入出力インターフェイス等を含む。マイコン11は、各制御プログラムをCPU上で実行することにより、昇圧制御部12、放電制御部13、MG制御部14、リセット検出部15等を構成する。
昇圧制御部12は、昇圧コンバータ51の昇圧動作を制御する。具体的には、バッテリ20からの供給電圧を所定の電圧(MG30の駆動電圧)に昇圧するため、昇圧コンバータ51の出力側の電圧を測定する電圧センサ(不図示)からの信号に基づくフィードバック制御が行われる。昇圧制御部12は、トランジスタSW11、SW12のデューティ比等を演算し、昇圧コンバータ51(駆動回路)にPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する。
放電制御部13は、インバータ52の入力側に設けられる平滑コンデンサ56、昇圧コンバータ51の入力コンデンサ53の残留電荷を放電させる制御を行う。車両1のIG−ON中における平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53は、高電圧であるため、例えば、車両1のIG−OFF時に平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷を早期に放電させることにより、何らかの回路異常が発生した場合等においても残留電荷による問題の発生を防止することができる。又、車両1の衝突時においては、早期に残留電荷を放電させることにより、IPM50内の回路が正常に機能しなくなった場合等においても残留電荷による問題の発生を防止することができる。なお、放電制御部13は、衝突検出部60からの衝突信号を受信可能であり、該衝突信号を受信することにより車両1の衝突が発生したことを判断することができる。
放電制御部13は、MG30の各相(U相、V相、W相)のコイルを用いて、MG30にトルクを発生させることなく、強制的に放電させてよい(放電制御)。具体的には、放電制御は、ベクトル制御により行う。センサ40(ロータ位置センサ)から入力されたMG30のロータ位置の情報に基づいて、放電電流のベクトル方向を決定して、MG30のロータにトルクが発生しないように、SW1〜SW6のスイッチング制御を行う。即ち、d軸(MG30のロータが生成する磁界の方向)と平行な方向に放電電流のベクトルが向くように放電を制御する。放電制御部13は、決定した放電電流のベクトル方向に基づき、インバータ52(駆動回路)に指令信号を出力することにより放電制御を行う。
なお、上述した放電制御は一例であり、早期に平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷を放電可能であれば、任意の放電制御が用いられてよい。例えば、専用の放電回路を設けて、IG−OFF時や車両1の衝突時に、回路を切り替えて、該放電回路を通じて残留電荷が放電されるような制御を行ってもよい。
MG制御部14は、車両1の統合制御ECU(不図示)が運転者によるアクセル操作量、バッテリ状態、車両状態等に基づき算出したトルク指令を受信し、該トルク指令に沿ったトルクが出力されるように、インバータ52を介してMG30の制御を行う。具体的には、センサ40から受信した回転速度信号、電流値信号等に基づく、フィードバック制御によりMG30の制御が行われてよい。MG制御部14は、トランジスタSW1〜SW6のデューティ比等を演算し、インバータ52(駆動回路)にPWM信号を出力する。
リセット検出部15は、車両1の衝突によるMG−ECU10のリセット(MG−ECU10への電力供給の停止)を検出する。具体的には、後述する不揮発性メモリ16に記憶されているMG30の回転速度のデータ等に基づいて、MG−ECU10のリセットの有無を判定し、リセット信号を放電制御部13に出力する。MG−ECU10のリセットの有無の判定の詳細については、後述する。
不揮発性メモリ16は、電力供給の有無に関わらず記憶された情報を保持することが可能な記憶装置であり、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を用いてよい。また、MRAM(Magnetoresistive Randam Access Memory;磁気抵抗メモリ)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory;強誘電体メモリ)等を用いてもよい。不揮発性メモリ16は、補機バッテリからの電力供給が行われている間、センサ40(回転速度センサ、電流センサ、ロータ位置センサ等)からの出力信号を受信し、MG30の回転速度、各相の電流値、ロータ位置等を所定のサンプリング時間毎に記憶する。
次に、本実施形態における情報処理装置(MG−ECU10)の動作、特に、MG−ECU10のリセット信号を用いた車両1の衝突判定の動作、及び該判定に基づく放電制御について説明をする。
図2は、MG−ECU10の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図2に示す処理は、MG−ECU10の起動(MG−ECU10への電力供給の開始)により開始され、MG−ECU10の停止(MG−ECU10への電力供給の停止)まで実行される。また、MG−ECU10の起動の度に、当該処理は実行される。
図2を参照するに、ステップS101にて、リセット検出部15は、不揮発性メモリ16から記憶された情報を読み出す。不揮発性メモリ16には、上述したとおり、所定のサンプリング時間毎のセンサ40からの出力情報が記憶されている。本例では、前回の起動から停止まで(前回のMG−ECU10に電力供給が行われていた期間)におけるMG30の回転速度のデータ(所定のサンプリング時間毎の時系列データ)を読み出し、ステップS102に進む。
ステップS102にて、リセット検出部15は、読み出したMG30の回転速度のデータのうち、時系列における最後の回転速度の値、即ち、前回のMG−ECU10の停止の直前における回転速度の値に基づいて、車両1の衝突によるMG−ECU10のリセットの有無を判定する。具体的には、前回のMG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度が判定閾値Thよりも大きいか否かを判定する。
ステップS102にて、前回のMG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度が判定閾値Thよりも大きい場合、ステップS103にて、リセット検出部15は、車両1の衝突によるリセットが有ったと判定する。即ち、前回のMG−ECU10の停止は、車両1の衝突によるリセットであったと判定する。
また、前回のMG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度が判定閾値Th以下である場合、ステップS105にて、リセット検出部15は、車両1の衝突によるリセットは無かったと判定する。即ち、前回のMG−ECU10の停止は、IG−OFFによる正常な停止であったと判定する。
ここで、ステップS102における衝突によるMG−ECU10のリセットの有無の判定について、図3を用いて詳しく説明をする。
図3は、MG−ECU10の正常停止時(IG−OFF時)と衝突発生によるリセット時の双方におけるMG30の回転速度を示す図である。縦軸をMG30の回転速度、横軸を時間として、MG30の回転速度の時間変化を示している。また、横軸の時間の下に、時間経過に対応したMG−ECU10の状態(起動/停止)が示されている。図中、白抜きの丸が車両1のIG−OFF時におけるMG30の回転速度を時系列で示したものであり、白抜きのひし形が車両1の衝突時におけるMG30の回転速度を時系列で示したものである。
図3を参照するに、車両1のIG−OFF時におけるMG30の回転速度は、高い状態から徐々に低下し、MG−ECU10の停止直前における点200においては、ある程度低い回転速度に下がっている。車両1のIG−OFFは、車両1の停車した状態で行われる場合が多いため、例えば、車両1がハイブリッド車の場合であって、MG30がエンジンの動力により発電している場合でも、MG30の回転速度はある程度低い状態で、MG−ECU10は、停止される。
これに対して、車両1の衝突時におけるMG30の回転速度は、高い状態のまま推移し、MG−ECU10の停止直前における点100においてもある程度高い回転速度を維持した状態となっている。車両1の衝突は、車両1が走行している状態で発生するため、MG30の回転速度は、ある程度高い回転速度の状態で、MG−ECU10は停止される。
このように、正常にMG−ECU10が停止した場合と、車両1の衝突によりMG−ECU10が停止した場合とで、MG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度は有意に異なることが分かる。即ち、判定閾値Thを設けて、MG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度が判定閾値Thより大きい場合に車両1の衝突によるMG−ECU10の停止(リセット)があったと判定することができる。
なお、「有意に異なる」とは、偶然ではなく、意味を持って異なることを意味する。例えば、上述したMG30の回転速度の例の場合、車両1が停車時であるか、走行時であるかという意味を持って異なることを意味する。より具体的には、「有意に異なる」とは、所定の範囲を超えて異なることを意味する。例えば、上述したMG30の回転速度の例の場合、車両1の停車時におけるMG30の回転速度の範囲を超えて異なることを意味する。よって、上述した判定閾値Thは、車両1の停車時におけるMG30の回転速度の範囲の最大値に設定してよい。
よって、本実施形態のように、MG−ECU10の起動から停止までにおけるMG30の回転速度を不揮発性メモリ16に所定サンプリング時間毎に記憶しておき、次回のMG−ECU10の起動時に読み出すことにより車両1の衝突によるMG−ECU10のリセットがあったか否かを判定することができる。具体的には、図3において、前回のMG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度である点100又は200の値が不揮発性メモリ16に記憶されている。そのため、MG−ECU10の次回起動時に、前回のMG−ECU10の停止直前におけるMG30の回転速度は、読出し可能(点101又は点201の値)であるため、前回のMG−ECU10の停止が車両1の衝突によるものか否かを判定することができる。
図2に戻り、ステップS103にて、車両1の衝突によるリセットがあった、即ち、前回のMG−ECU10の停止は、車両1の衝突によるリセットであると判定された場合、ステップS104に進み、放電制御部13は、上記放電制御を行う。車両1の衝突によりMG−ECU10が停止した場合、放電制御部13は衝突検出部60からの衝突信号に基づく放電制御を実行できていない場合がある。また、そもそも、車両1の衝突時において、衝突検出部60による衝突信号が正常に生成できない場合もありうるため、その場合、放電制御部13による放電制御は実行されない。よって、MG−ECU10の停止後においても高電圧である平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の電荷が残留した状態となっているおそれがある。車両1の衝突が発生すると、IPM50等の回路異常が発生し、平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷による問題が生じる可能性がある。そのため、車両1の衝突によるリセットがあったと判定された場合に、放電制御部13による放電制御が実行されることにより残留電荷による問題の発生等を防止することができる。
一方、ステップS105にて、車両1の衝突によるリセットは無かった、即ち、前回のMG−ECU10の停止は、IG−OFFによる正常な停止であったと判定された場合、ステップS106に進み、MG−ECU10は通常制御を行う。なお、通常制御とは、昇圧制御部12による昇圧制御、及びMG制御部14によるMG30の駆動制御等、通常時に行われる制御を指す。
また、ステップS106の通常制御と平行して、ステップS107にて、不揮発性メモリ16のデータ更新が行われる。即ち、今回のMG−ECU10の起動から停止まで(電力供給が行われている期間)において、所定のサンプリング時間毎にセンサ40(回転速度センサ)から受信したMG30の回転速度の値を不揮発性メモリ16に記憶させる。これにより、次回のMG−ECU10の起動(MG−ECU10への電力供給の開始)時に、MG−ECU10に車両1の衝突によるリセットがあったか否かの判定(ステップS102)を行うことができる。
次に、本実施形態に係るMG−ECU10の作用について説明をする。
上述したように、MG−ECU10は、電力供給の停止が正常に行われた場合(IG−OFF)と、電力供給の停止が異常により行われた場合とで有意に異なるMG30の回転速度の値を電力供給が行われている間において継続的に不揮発性メモリ16に記憶させる。また、MG−ECU10は、不揮発性メモリ16に記憶させたMG30の回転速度のデータに基づいて、前回のMG−ECU10への電力供給の停止が正常に行われたもの(IG−OFFによる停止)か、車両1の衝突により行われたものかを判定する。具体的には、MG−ECU10は、前回のMG−ECU10への電力供給の停止の直前におけるMG30の回転速度の値が所定範囲内にあるか否かにより、前回のMG−ECU10への電力供給の停止が正常に行われたものか否かを判定する。より具体的には、MG−ECU10は、前回のMG−ECU10への電力供給の停止の直前におけるMG30の回転速度の値が判定閾値Thより大きい場合に、前回のMG−ECU10への電力供給の停止は、車両1の衝突により行われたと判定する。また、前回のMG−ECU10への電力供給の停止の直前におけるMG30の回転速度の値が判定閾値Th以下の場合に、前回のMG−ECU10への電力供給の停止は、正常に行われたものであると判定する。これにより、MG−ECU10が車両1の衝突によりリセット(電力供給の供給が停止)された場合であっても、次回の起動(電力供給の開始)時において、前回のリセットが車両1の衝突によるものであったと確実に判定することができる。
なお、上述した例において、電力供給の停止が正常に行われた場合と、電力供給の停止が異常により行われた場合とで有意に異なる情報として、MG30の回転速度を用いたが、他の情報を用いてもよい。例えば、本実施形態におけるセンサ40(MG30の各相の電流センサ)によるMG30の各相の電流値でもよいし、車両1の車輪速センサからの出力値(又は、車速の値)等であってもよい。
また、MG−ECU10は、車両1の衝突に起因して変化しない情報であるMG30の回転速度の値に基づいて、MG−ECU10への電力供給の停止が正常に行われたものか、車両1の衝突により行われたものかを判定することができる。例えば、加速度センサの出力値のように車両1の衝突に起因して変化する情報に基づいた場合、車両1の衝突に起因した変化を検出する前に加速度センサ自体が断線等により値を出力できないようなことが想定され、上記判定をすることができない。しかしながら、MG30の回転速度のように車両1の衝突に起因して変化しない情報を用いることにより確実に上記判定を行うことが可能となる。又、車両1の衝突検出用に特別なセンサ等を設けたり、該センサとの通信ラインを設けたりすることなく、MG制御部14におけるMG30のフィードバック制御に用いるMG30の回転速度を用いることで、コスト上昇や開発工数の上昇を抑制することができる。
また、MG−ECU10は、起動時(電力供給の開始時)に上記判定を行う。これにより、早期に車両1の衝突によるMG−ECU10の停止があったことを認識し、上述した放電制御のような、車両1の衝突による支障を解消する処理を早期に行うことができる。
また、MG−ECU10は、前回の電力供給の停止が車両1の衝突により行われたと判定した場合、車両1を駆動するMG30に電力を供給する蓄電部、即ち、平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53に蓄えられた電力(残留電荷)を放電させる。これにより、車両1の衝突によるインバータ52の回路異常等に起因して、高電圧の平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷による問題が発生することを防止できる。
以上、本発明の一実施形態に係る情報処理装置について、車両1に搭載されたMG−ECU10を用いて説明行ったが、本実施形態に係る情報処理装置は、車両1に搭載されるものに限られず、任意の装置に搭載され、該任意の装置の異常に対処するものであってよい。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、建設機械、工場に定置された産業機械等に搭載されてよい。
この場合、該情報処理装置は、入力される所定の情報であって、電力供給の停止が正常に行われた場合と電力供給の停止が異常により行われた場合とで、有意に異なる所定の情報を外部からの電力供給が行われている間において継続的に記憶する記憶部(不揮発性メモリ等)を有してよい。例えば、情報処理装置がある装置の制御を行うものであれば、情報処理装置の正常停止とある装置の正常停止とは連動している場合が多く、この場合、ある装置の動作中と停止直前とにおいて有意に異なる値となる駆動部の動作に関する物理量を所定の情報としてよい。また、記憶部に記憶された所定の情報に基づいて、該所定の情報が所定範囲内にあるか否かにより前回の電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかを判定する処理部を有してよい。具体的には、処理部は、前回の電力供給の停止の直前における所定の情報に基づいて、該所定の情報が所定範囲内にあるか否かにより前回の電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかを判定してよい。これにより、上述した車両1の異常としての衝突によるMG−ECU10のリセットの有無の判定の場合と同様に、該情報処理装置が搭載された装置の異常による電力供給の停止が行われたか否かを確実に判定することができる。
また、情報処理装置は、所定の情報として、異常に起因して変化しない情報を用いて、異常による電力供給の停止が行われたか否かを判定してよい。例えば、ある定置装置の地震の発生による情報処理装置のリセットが行われる場合には、地震計等の出力値ではなく、地震の発生に起因して変化しない物理量(ある装置の駆動部の動作に関する物理量等)を取得するセンサの値を所定の情報としてよい。これにより、異常に起因して変化する情報を取得することができないリスクを回避することができるため、上述したMG−ECU10を用いた例の場合と同様、より確実に上記判定を行うことが可能となる。また、異常検出用のセンサや該センサとの通信ライン等を設ける必要がなく、コスト上昇や開発工数の上昇等を抑制することができる。
また、前回の電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかの判定は、情報処理装置への電力供給の開始時に行われるとよい。これにより、早期に前回の電力供給の停止が正常に行われたものか、異常により行われたものかを判定することができる。また、早期に該判定を行うことができることにより、異常による支障を解消する処理を早期に行うことができる。
また、情報処理装置が搭載されたある装置に高電圧のコンデンサ(例えば、インバータの入力側に設けられた平滑コンデンサ)等の蓄電部が備えられている場合、電力供給の停止が異常により行われたと判定された場合に蓄電部に蓄えられた電力を放電させるとよい。これにより異常に起因した蓄電部における残留電荷による問題の発生を防止することができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 車両
10 MG−ECU(情報処理装置)
11 マイコン(処理部)
12 昇圧制御部
13 放電制御部
14 MG制御部
15 リセット検出部
16 不揮発性メモリ(記憶部)
20 バッテリ
30 モータジェネレータ(電動機)
40 センサ
50 IPM
51 昇圧コンバータ
52 インバータ
53 入力コンデンサ(蓄電部)
56 平滑コンデンサ(蓄電部、コンデンサ)
60 衝突検出部

Claims (8)

  1. 外部からの電力供給により駆動する情報処理装置であって、
    入力される所定の情報を前記電力供給が行われている間において継続的に記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記所定の情報に基づいて、前記所定の情報が所定範囲内にあるか否かにより前回の前記電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかを判定する処理部と、を有することを特徴とする、
    情報処理装置。
  2. 前記処理部は、
    前回の前記電力供給の停止の直前における前記所定の情報に基づいて、前回の前記電力供給の停止が正常に行われたものか、又は、異常により行われたものかを判定することを特徴とする、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記所定の情報は、
    前記異常に起因して変化しない情報であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定は、前記電力供給の開始時に行われることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 車両に搭載され、
    前記異常は、前記車両の衝突であることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理部は、
    前記電力供給の停止が前記車両の衝突により行われたと判定した場合に、前記車両を駆動する電動機に電力を供給する蓄電部に蓄えられた電力を放電させることを特徴とする、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記蓄電部は、
    前記電動機を駆動するインバータの入力側に設けられたコンデンサであることを特徴とする、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記所定の情報は、
    前記電動機の回転速度の値であることを特徴とする、
    請求項6又は7に記載の情報処理装置。
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