JP6194709B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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本発明は、情報処理装置に関するものである。
従来から、データが正しく書き込めない等、データ書き込み処理の失敗を防止するため、記憶装置へのデータ書き込み中にノイズ発生源の動作があった場合に、記憶装置への書き込み処理を中止する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の電子制御装置は、不揮発性メモリのデータを新たなデータに書き換える書換処理の実行中において、スタータモータへの通電を検出すると、上記書換処理を中止する。これにより、スタータモータへの通電(突入電流)に伴うノイズの影響によって、データが正しく書き込めないこと等を防止することができる。
特開2000−145534号公報
しかしながら、あるデータの書き込み処理に要することが可能な時間に制約がある場合、ノイズ発生源の動作中に記憶装置への書き込み処理を中止すると、制約時間内に書き込み処理が完了しないおそれがある。
よって、上記課題に鑑み、ノイズ発生源の動作によるデータ書き込み処理の失敗を防止しつつ、制約時間内にデータ書き込み処理を完了させることが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、情報処理装置は、
車両に搭載される情報処理装置であって、
データを記憶する記憶部と、
前記記憶部のバッファにデータを転送するデータ転送処理と、前記転送されたデータを前記バッファから前記記憶部に書き込むデータ書き込み処理とを実行する処理部と、を有し、
前記処理部は、前記車両内に存在する所定のノイズ発生源の動作を制御し、前記データ転送処理を実行している間、前記所定のノイズ発生源を動作させず、前記データ書き込み処理を実行している間、前記所定のノイズ発生源を動作させることを特徴とする。
本実施の形態によれば、ノイズ発生源の動作によるデータ書き込み処理の失敗を防止しつつ、制約時間内にデータ書き込み処理を完了させることが可能な情報処理装置を提供することができる。
情報処理装置(MG−ECU)を含む車両の構成を示すブロック図である。 情報処理装置(MG−ECU)による終了制御と車両のIG−OFFからMREL−OFF(電源供給停止)までの時間制約との関係を示す図である。 情報処理装置(MG−ECU)のIG−OFFからMREL−OFFまでの間の動作を示すフローチャートである。 不揮発性メモリへのデータ書き込み制御のシーケンスを示す図である。 データ書き込み制御、及びディスチャージ制御と制約時間(IG−OFF〜MREL−OFF)との関係を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(MG−ECU10)を含む車両1のシステム構成の一例を示すブロック図である。
車両1は、電動機を駆動源の一つとして有する電動車両である。なお、車両1は、エンジンを併せて搭載したハイブリッド車であってもよいし、電動機のみを駆動源とする電気自動車であってもよい。
車両1は、MG−ECU10、補機バッテリ20、MREL(電源リレー)25、HVバッテリ30、モータジェネレータ(以下、MGと呼ぶ)40、IPM(Intelligent Power Module)50等を含む。
補機バッテリ20は、低電圧(約12V〜14V)の蓄電装置である。例えば、鉛蓄電池等を用いることができるが、これらに限られず、任意の二次電池を用いてよいし、キャパシタ等を用いてもよい。補機バッテリ20は、後述するMG−ECU10等の車両1の各種ECUやヘッドランプ、ワイパー等の電装品に電力を供給する。
MREL25は、補機バッテリ20からMG−ECU10等への電力供給を行う電源ラインに設けられた電源リレーである。MREL25は、図示しない電源ECUからの指令により接続又は遮断される。例えば、MREL25は、イグニッションオフ(以下、IG−OFFと呼ぶ)後、所定時間経過した後に遮断される。
なお、イグニッションオフは、イグニッションスイッチをオフにすることを意味し、イグニッションスイッチは、車両1を走行可能な状態に起動(イグニッションオン)したり、走行可能な状態を終了(停止)させたり(イグニッションオフ)するスイッチである。よって、イグニッションオフ(IG−OFF)は、車両1がハイブリッド車である場合におけるエンジンの停止を意味するものではなく、例えば、車両1の統合制御ECU(不図示)を停止し、車両1の走行可能な状態を終了させること等を含む。
HVバッテリ30は、MG40に電力を供給する蓄電装置である。例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等を用いることができるが、これらに限られず、任意の二次電池を用いてよい。また、キャパシタ等を用いてもよい。
MG40は、車両1の駆動源の1つとしての回転電動機であり、発電機でもある。例えば、MG40は、HVバッテリ30から供給された電力により車両1を駆動し、車両1の減速時には、回生動作により発電機として機能し、発電された電力をHVバッテリ30に充電してよい。又、車両1がハイブリッド車の場合、MG40は、エンジン(不図示)により駆動され、発電を行ってよい。なお、発電された電力は、車両1に設けられた他の回転電動機に供給されたり、HVバッテリ30に充電されたりしてよい。MG40は、後述するIPM50に含まれるインバータ52を介して供給される三相交流電力により駆動される。
IPM50は、HVバッテリ30から供給された電力を用いてMG40を駆動するための駆動装置であり、昇圧コンバータ51、インバータ52を含む。
昇圧コンバータ51は、HVバッテリ30の電圧を所定の電圧(MG40の駆動電圧)に昇圧する。昇圧コンバータ51は、入力コンデンサ53、リアクトル54、トランジスタSW11、SW12等を含み、後述するMG−ECU10(マイコン11)によりトランジスタSW11、SW12のスイッチング制御が行われることにより昇圧動作が実現される。なお、昇圧コンバータ51は、例えば、MG40が発電を行う場合には、インバータ52を介して供給される発電電力を降圧し、HVバッテリ30に供給する。降圧の場合も、昇圧の場合と同様、MG−ECU10(マイコン11)によるトランジスタSW11、SW12のスイッチング制御が行われることにより降圧動作が実現される。なお、昇圧コンバータ51は、トランジスタSW11、SW12の駆動回路(不図示)を含み、MG−ECU10(マイコン11)によるスイッチング制御は、該駆動回路を介して行われる。
インバータ52は、昇圧コンバータ51を介してHVバッテリ30から供給された直流電力を三相交流電力に変換して、MG40に供給する電力変換装置である。インバータ52は、U相用のトランジスタSW1(上アーム)、SW2(下アーム)と、V相用のトランジスタSW3(上アーム)、SW4(下アーム)と、W相用のトランジスタSW5(上アーム)、SW6(下アーム)とを含む。インバータ52は、後述するMG−ECU10(マイコン11)によりトランジスタSW1〜SW6のスイッチング制御が行われることにより直流電力を三相交流電力に変換して、MG40に供給することができる。なお、インバータ52は、トランジスタSW1〜SW6の駆動回路(不図示)を含み、MG−ECU10(マイコン11)によるスイッチング制御は、該駆動回路を介して行われる。
また、インバータ52は、平滑コンデンサ56、放電抵抗55等を含む。
平滑コンデンサ56は、インバータ52に入力される電流を平滑化し、ノイズの放射やサージ電圧を抑制するために設けられる。
放電抵抗55は、IG−OFF時等において、平滑コンデンサ56に残留した電荷を放電させるために設けられる。なお、放電させるときのみ通電可能なように、スイッチ(例えば、トランジスタ)等を設けてもよい。
MG−ECU10は、MG40の駆動制御を行う制御ユニットであり、マイコン11、不揮発性メモリ12等を含む。MG−ECU10は、補機バッテリ20からの電力供給により動作する。
マイコン11は、制御プログラムを格納するROM、ROMから所定の制御プログラムをロードして演算処理を行うCPU、演算結果等を格納する読み書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入出力インターフェイス等を含む。マイコン11は、各制御プログラムをCPU上で実行することにより、後述する昇圧コンバータ51の制御、MG40の制御、平滑コンデンサ56等のディスチャージ制御、及び制御学習値、異常情報等の不揮発性メモリ12への書き込み制御等の各種処理を実行する。
マイコン11は、昇圧コンバータ51の昇圧動作を制御する。具体的には、HVバッテリ30からの供給電圧を所定の電圧(MG40の駆動電圧)に昇圧するため、昇圧コンバータ51の出力側の電圧を測定する電圧センサ(不図示)からの信号に基づくフィードバック制御を行う。マイコン11は、トランジスタSW11、SW12のデューティ比等を演算し、昇圧コンバータ51(駆動回路)にPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する。
また、マイコン11は、車両1の統合制御ECU(不図示)が運転者によるアクセル操作量、HVバッテリ30の状態、車両状態等に基づき算出したトルク指令を受信し、該トルク指令に沿ったトルクが出力されるように、インバータ52を介してMG40の制御を行う。具体的には、MG40に設けられた回転速度センサからの回転速度信号、MG40の各相(U相、V相、W相)に設けられた電流センサからの電流値信号等に基づくフィードバック制御によりMG40を制御してよい。マイコン11は、トランジスタSW1〜SW6のデューティ比等を演算し、インバータ52(駆動回路)にPWM信号を出力する。
また、マイコン11は、インバータ52の入力側に設けられる平滑コンデンサ56、昇圧コンバータ51の入力コンデンサ53の残留電荷を放電させる制御(以下、ディスチャージ制御と呼ぶ)を行う。車両1のIG−ON中における平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53は、高電圧であるため、車両1の衝突時においては、早期に残留電荷を放電させることにより、IPM50内の回路が正常に機能しなくなった場合等においても残留電荷による問題の発生を防止することができる。なお、マイコン11は、車両1に設けられた図示しない衝突検出センサ(加速度センサ)からの衝突信号を受信可能であり、該衝突信号を受信することにより車両1の衝突が発生したことを判断することができる。また、車両1のIG−OFF時に平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷を早期に放電させることにより、何らかの回路異常が発生した場合等においても残留電荷による問題の発生を防止することができる。車両1のIG−OFF時におけるディスチャージ制御の詳細については、後述する。
ここで、マイコン11によるディスチャージ制御は、MG40の各相(U相、V相、W相)のコイルを用いて、MG40にトルクを発生させることなく、強制的に放電させることにより行われてよい。具体的には、ディスチャージ制御は、ベクトル制御により行う。MG40に設けられた図示しないロータ位置センサから入力されたMG40のロータ位置の情報に基づいて、放電電流のベクトル方向を決定して、MG40のロータにトルクが発生しないように、SW1〜SW6のスイッチング制御を行う。即ち、d軸(MG40のロータが生成する磁界の方向)と平行な方向に放電電流のベクトルが向くように放電を制御する。マイコン11は、決定した放電電流のベクトル方向に基づき、インバータ52(駆動回路)に指令信号を出力することによりディスチャージ制御を行う。
なお、上述したディスチャージ制御は一例であり、早期に平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷を放電可能であれば、任意のディスチャージ制御が用いられてよい。例えば、専用の放電回路を設けて、IG−OFF時や車両1の衝突時に、回路を切り替えて、該放電回路を通じて残留電荷が放電されるような制御を行ってもよい。
また、マイコン11は、IG−OFF時において、MREL25が遮断される(以下、MREL−OFFと呼ぶ)までの間に、制御学習値や異常情報等の情報を不揮発性メモリ12に書き込む(記憶させる)制御を行う(書き込み制御)。なお、制御学習値とは、上述した昇圧コンバータ51、MG40(インバータ52)等の制御に関する値であって、次回のIG−ON中における制御に利用するために保持する値を意味する。例えば、フィードバック制御等に用いるセンサ(昇圧コンバータ51の出力側の電圧を測定する電圧センサ等)やMG40のロータ等のアクチュエータの原点情報(次回のIG−ON時における初期位置情報)が含まれてよい。また、異常情報とは、発生した異常に関する情報である。例えば、発生した異常のダイアグノーシスコードや異常が発生した時点の車両状態(各種制御情報)を記憶したFFD(Freeze Frame Data;フリーズフレームデータ)等が含まれてよい。制御学習値は、IG−ON中における制御状態に従って更新される必要があるため、IG−OFFからMREL−OFFまでの間に書き込まれる(記憶される)。また、記憶容量の制約等により、逐次保存では限られた数しか保存ができない可能性があるため、異常情報は、IG−OFFからMREL−OFFまでの間に、異常情報の優先順位(例えば、車両1への影響度合い)等に応じて書き込まれる(記憶される)。
不揮発性メモリ12は、電力供給の有無に関わらず記憶された情報を保持することが可能な記憶装置であり、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を用いてよい。また、MRAM(Magnetoresistive Randam Access Memory;磁気抵抗メモリ)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory;強誘電体メモリ)等を用いてもよい。不揮発性メモリ12は、上述したマイコン11により制御学習値や異常情報等が記憶される。
ここで、IG−OFFからMREL−OFFまでの時間は予め規定されている。よって、図2に示すように、マイコン11は、この制約時間の中で、上述したディスチャージ制御と書き込み制御とを含む終了制御を完了させる必要がある。そのため、ディスチャージ制御と書き込み制御は、並列処理されることが好ましい。なお、IG−OFFからMREL−OFFまでの時間は、車両1の運転者がイグニッションスイッチ(不図示)をオフにする操作を行なって、車両1の電源が切れるまでの時間に相当する。よって、IG−OFF後、すぐに運転者が車両1から離れることができない等により運転者が違和感を抱かないようにIG−OFFからMREL−OFFまでの時間は所定の時間に設定される。
しかしながら、ディスチャージ制御は、上述したとおり、インバータ52に含まれるトランジスタSW1〜SW6のスイッチング動作を伴うため、ノイズを発生させる。そのため、該ノイズの影響により書き込み制御における不揮発性メモリ12へのアクセス中に記憶させるためのデータが変化してしまう(データ化け)可能性がある。よって、単純にディスチャージ制御と書き込み制御とを並列に処理した場合、不揮発性メモリ12に書き込まれる制御学習値や異常情報等のデータが意図せず変化してしまう可能性がある。
そこで、情報処理装置(MG−ECU10)は、書き込み制御シーケンスを上記ノイズの影響を受ける処理と上記ノイズの影響を受けない処理とに分け、書き込み制御シーケンスのうち、上記ノイズの影響を受けない処理を行っているときに、ディスチャージ制御を並列して処理するとよい。また、書き込み制御シーケンスのうち、上記ノイズの影響を受ける処理を行っているときは、ディスチャージ制御を停止するとよい。
以下、本実施形態における情報処理装置(MG−ECU10)の動作、特に、IG−OFFからMREL−OFFまでの間における書き込み制御とディスチャージ制御の並列処理手法について説明をする。
図3は、MG−ECU10のIG−OFFからMREL−OFFまでの間の動作の一例を示すフローチャートである。
図3を参照するに、ステップS101にて、MG−ECU10(マイコン11)は、不揮発性メモリ12への所定のデータ(上記制御学習値や異常情報等)の書き込み(書き込み制御)を開始する。
ここで、MG−ECU10(マイコン11)による書き込み制御のシーケンスについて説明をする。
図4は、MG−ECU10(マイコン11)による書き込み制御シーケンスを示す図である。
図4を参照するに、書き込み制御は、下記(1)〜(4)の順に処理されることにより実行される。なお、IG−OFFからMREL−OFFの間において、(1)〜(4)の処理は、書き込むデータ(制御学習値、異常情報等)の数だけ繰り返し行われる。
(1)設定
マイコン11は、不揮発性メモリ12に対する設定を行う。具体的には、マイコン11は、データを書き込む命令や書き込むアドレス等を含む設定情報を不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理を行う。
(2)設定完了待ち
マイコン11は、設定完了を待つ。具体的には、マイコン11は、不揮発性メモリ12のバッファ上の上記設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理を行う。
(3)書き込みデータ転送
マイコン11は、書き込むデータの転送を行う。具体的には、不揮発性メモリ12に書き込む(記憶させる)データを不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理を行う。
(4)書き込み完了待ち
マイコン11は、データの書き込み完了を待つ。具体的には、マイコン11は、不揮発性メモリ12のバッファ上の(記憶させる)データを不揮発性メモリ12に書き込む処理を行う。
大別すると、(1)と(3)は、不揮発性メモリ12のバッファにデータを転送する処理(データ転送処理)を行っており、(2)と(4)は、不揮発性メモリ12のバッファから不揮発性メモリ12にデータを書き込む処理(データ書き込み処理)を行っている。
図3のステップS101では、まず、(1)設定(設定情報を不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理)から開始されるため、ディスチャージ制御はまだ実行されない。ディスチャージ制御に起因したノイズによるデータの変化(データ化け)は、マイコン11と不揮発性メモリ12との間のデータ転送中に発生するからである。
図3に戻り、ステップS102にて、書き込み制御のシーケンスが(2)設定完了待ちであるか否か、即ち、マイコン11が不揮発性メモリ12のバッファ上の設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理を行っているか否かを判定する。
マイコン11が不揮発性メモリ12のバッファ上の設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理を行っている場合、ステップS103に進み、マイコン11は、ディスチャージ制御を実行(開始)する。ディスチャージ制御に起因したノイズによるデータの変化(データ化け)は、マイコン11と不揮発性メモリ12との間のデータ転送中に発生するため、不揮発性メモリ12のバッファ上の設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理と並行して行っても問題がないからである。
マイコン11が不揮発性メモリ12のバッファ上の設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理を行っていない場合、図4の(1)設定が完了するまでステップS102の判定を繰り返し実行する待ち状態となる。
ステップS103でディスチャージ制御が実行されると、ステップS104にて、書き込み制御のシーケンスが(3)書き込みデータ転送であるか否か、即ち、マイコン11が書き込むデータを不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理を行っているか否かを判定する。
マイコン11が書き込むデータを不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理を行っている場合、マイコン11は、ディスチャージ制御を停止する。ディスチャージ制御に起因したノイズによるデータの変化(データ化け)は、マイコン11と不揮発性メモリ12との間のデータ転送中に発生するからである。
マイコン11が書き込むデータを不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理を行っていない場合、マイコン11は、ディスチャージ制御の実行を継続し、(2)設定完了待ちのシーケンスが終了するまでステップS104の判定を繰り返し実行する待ち状態となる。
ステップS105でディスチャージ制御が停止されると、ステップS106にて、書き込み制御のシーケンスが(4)書き込み完了待ちであるか否か、即ち、マイコン11が不揮発性メモリ12のバッファ上の(記憶させる)データを不揮発性メモリ12に書き込む処理を行っているか否かを判定する。
マイコン11が不揮発性メモリ12のバッファ上のデータを不揮発性メモリ12に書き込む処理を行っている場合、ステップS107に進み、ディスチャージ制御を実行(再開)する。
マイコン11が不揮発性メモリ12のバッファ上のデータを不揮発性メモリ12に書き込む処理を行っていない場合、ディスチャージ制御の停止を継続し、(3)書き込みデータ転送のシーケンスが終了するまでステップS106の判定を繰り返し実行する待ち状態となる。
ステップS107にて、ディスチャージ制御が実行(再開)されると、ステップS108にて、データの書き込みが完了したか否かを判定する。
データの書き込みが完了した場合、ステップS109に進む。
データの書き込みが完了していない場合、ディスチャージ制御の実行を継続し、(4)書き込み完了待ちのシーケンスが終了するまでステップS108の判定を繰り返し実行する待ち状態となる。
データの書き込みが完了した場合、ステップS109にて、全データの書き込みが完了したか否かを判定する。複数のデータが不揮発性メモリ12に書き込まれる場合があるためである。
全データの書き込みが完了した場合、ステップS111に進む。
全データの書き込みが完了していない場合、ステップS110に進み、ディスチャージ制御を停止し、ステップS101に戻って、次のデータについて上記(1)〜(4)の書き込み制御のシーケンスが開始される。そして、ステップS102からS109のフローが繰り返される。
全データの書き込みが完了した場合、ステップS111にて、ディスチャージ制御が完了したか否かを判定する。なお、ディスチャージ制御の完了とは、平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の電圧が所定値以下まで低下したことを指す。
ディスチャージ制御が完了した場合は、終了制御は完了となる。
ディスチャージ制御が完了してない場合は、ディスチャージ制御の実行を継続し、完了するまでステップS111の判定を繰り返す。
次に、本実施形態に係るMG−ECU10の作用について説明をする。
上述したように、MG−ECU10(マイコン11)は、ディスチャージ制御の実行中に、不揮発性メモリ12のバッファにデータを転送する処理(データ転送処理)の実行を禁止し、不揮発性メモリ12のバッファから不揮発性メモリ12にデータを書き込む処理(データ書き込み処理)の実行を許可する。具体的には、MG−ECU10は、ディスチャージ制御の実行中に、設定情報を不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理と書き込むデータを不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理を実行させない(実行を禁止する)。また、MG−ECU10(マイコン11)は、ディスチャージ制御の実行中に、不揮発性メモリ12のバッファ上の設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理と不揮発性メモリ12のバッファ上の(記憶させる)データを不揮発性メモリ12に書き込む処理を実行させる(実行を許可する)。これにより、書き込み制御の処理のうち、ディスチャージ制御に起因したノイズの影響を受けない処理をディスチャージ制御と並行して処理するため、データ書き込みの失敗を防止しつつ、データ書き込みに要する時間を短縮することが可能である。
また、MG−ECU10(マイコン11)は、書き込み制御におけるデータ転送処理を実行している間、ディスチャージ制御を実行せず、書き込み制御におけるデータ書き込み処理を実行している間、ディスチャージ制御を実行する。具体的には、MG−ECU10(マイコン11)は、書き込み制御において、設定情報を不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理と書き込むデータを不揮発性メモリ12のバッファに転送する処理とを実行している間、ディスチャージ制御を実行しない。また、MG−ECU10(マイコン11)は、書き込み制御において、不揮発性メモリ12のバッファ上の設定情報を不揮発性メモリ12に書き込む処理と不揮発性メモリ12のバッファ上の(記憶させる)データを不揮発性メモリ12に書き込む処理とを実行している間、ディスチャージ制御を実行する。これにより、書き込み制御を連続的に実行しつつ、ディスチャージ制御に起因したノイズの影響を受けない処理(データ書き込み処理)を実行している間に、ディスチャージ制御を分割処理するため、データ書き込みの失敗を防止しつつ、データ書き込みに要する時間を短縮することができる。また、書き込み制御とディスチャージ制御とを並列処理することができるため、書き込み制御とディスチャージ制御とを含む終了制御全体を制約時間(IG−OFF〜MREL−OFF)内に完了することができる。
ここで、上述した作用について、図5を用いて説明をする。
図5は、書き込み制御、及びディスチャージ制御、と制約時間(IG−OFF〜MREL−OFF)との関係を示す図である。図5(a)は、データ書き込みの失敗を防止するため、書き込み制御とディスチャージ制御を直列処理した場合を示す。図5(b)は、本実施形態の場合を示す。
図5(a)を参照するに、ディスチャージ制御に起因したノイズの影響によるデータ書き込み失敗を防止するため、ディスチャージ制御を実行した後に書き込み制御を実行した場合、書き込み制御がMREL−OFFまでに完了しない場合がある。なお、平滑コンデンサ56、入力コンデンサ53の残留電荷による問題の発生を確実に防止する(MREL−OFFまでに確実に完了させる)観点からディスチャージ制御を先に実行している。
これに対して、図5(b)を参照するに、本実施形態による書き込み制御とディスチャージ制御の並列処理の場合、ディスチャージ制御は分割処理となるため、ディスチャージ制御自体の処理時間は長くなる。しかし、書き込み処理とディスチャージ処理とを含む終了制御全体はMREL−OFFまでに完了し、制約時間を守ることができる。また、IG−OFFからMREL−OFFまでの時間短縮が可能な場合もある。
このように、本実施形態に係る情報処理装置(MG−ECU10)によりデータ書き込みの失敗を防止しつつ、制約時間内にデータ書き込み処理を完了させることができる。また、制約時間内にデータ書き込み処理とノイズ発生源の動作を伴う処理(ディスチャージ制御)を完了させることもできる。
なお、上述したデータ書き込み処理とノイズ発生源の動作を伴う処理とを並列して処理する手法は、IG−OFFからMREL−OFFまでの終了制御以外に用いられてもよい。例えば、通常制御時における昇圧コンバータ51、インバータ52のスイッチング制御とMG−ECU10内の任意の記憶部へのデータの書き込み制御とを実行する場合等に用いられてよい。
以上、本発明の一実施形態に係る情報処理装置について、車両1に搭載されたMG−ECU10の例を用いて説明行ったが、本実施形態に係る情報処理装置は、車両1に搭載されるものに限られず、ノイズ発生源を含む任意の装置に搭載されてよい。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、建設機械、工場に定置された産業機械等に搭載されてよい。
この場合、該情報処理装置は、記憶部(不揮発性メモリ等)のバッファにデータを転送するデータ転送処理と、転送されたデータをバッファから記憶部に書き込む処理を実行する処理部を有してよい。また、該処理部は、所定のノイズ発生源の動作時に、上記データ転送処理の実行を禁止し、上記データ書き込み処理の実行を許可してよい。例えば、所定のノイズ発生源としては、スイッチング素子を含む電力変換装置等が含まれてよい。これにより、MG−ECU10の場合と同様、データ書き込み処理のうち、ノイズ発生源の動作に影響を受けない処理をノイズ発生源の動作と並行して処理するため、データ書き込みの失敗を防止しつつ、データ書き込みに要する時間を短縮することができる。
また、情報処理装置は、所定のノイズ発生源の動作を制御し、上記データ転送処理を実行している間、所定のノイズ発生源を動作させず、上記データ書き込み処理を実行している間、所定のノイズ発生源を動作させる処理部を有してよい。これにより、MG−ECU10の場合と同様、データ書き込み処理と所定のノイズ発生源の動作を伴う処理とを制約時間内に完了させることができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 車両
10 MG−ECU(情報処理装置)
11 マイコン(処理部)
12 不揮発性メモリ(記憶部)
20 補機バッテリ
25 MREL
30 HVバッテリ
40 モータジェネレータ(電動機)
50 IPM
51 昇圧コンバータ(電力変換装置)
52 インバータ(電力変換装置)
53 入力コンデンサ(蓄電部)
56 平滑コンデンサ(蓄電部、コンデンサ)
SW11、12 トランジスタ(スイッチング素子)
SW1〜SW6 トランジスタ(スイッチング素子)

Claims (7)

  1. 車両に搭載される情報処理装置であって、
    データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部のバッファにデータを転送するデータ転送処理と、前記転送されたデータを前記バッファから前記記憶部に書き込むデータ書き込み処理とを実行する処理部と、を有し、
    前記処理部は、前記車両内に存在する所定のノイズ発生源の動作を制御し、前記データ転送処理を実行している間、前記所定のノイズ発生源を動作させず、前記データ書き込み処理を実行している間、前記所定のノイズ発生源を動作させることを特徴とする、
    情報処理装置。
  2. 前記データ転送処理は、
    前記記憶部に記憶させるデータを書き込む命令と前記記憶させるデータを書き込むアドレスとを含む設定データを前記バッファに転送する処理と、前記記憶させるデータを前記バッファに転送する処理と、を含み、
    前記データ書き込み処理は、
    前記設定データを前記バッファから前記記憶部に書き込む処理と、前記記憶させるデータを前記バッファから前記記憶部に書き込む処理と、を含むことを特徴とする、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記所定のノイズ発生源は、スイッチング素子を含む電力変換装置であり、
    前記所定のノイズ発生源の動作は、
    前記スイッチング素子のスイッチング動作であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 少なくとも電動機を駆動源の一つとする前記車両に搭載され、
    前記電力変換装置は、
    前記電動機に交流電力を供給するインバータであることを特徴とする、
    請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記スイッチング動作は、
    前記車両のイグニッションスイッチがオフにされた後であって、電力供給が停止される前において、前記車両を駆動する電動機に電力を供給する蓄電部に蓄えられた電力を放電させるために行われることを特徴とする、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記蓄電部は、
    前記インバータの入力側に設けられたコンデンサであることを特徴とする、
    請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記処理部は、
    前記車両のイグニッションスイッチがオフにされた後であって、電力供給が停止される前において、所定の情報を前記記憶部に記憶させる処理を行うことを特徴とする、
    請求項又はに記載の情報処理装置。
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