JP2015070627A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の蓄電モジュールの充電に伴う配線長を容易に短縮でき、複数の蓄電モジュールの充電率のばらつきを低減可能な車両用電源装置を提供する。【解決手段】インバータ11に電源を供給する外部端子Pi1,Pi2と、電極N1,N2を持つ蓄電モジュール10aと、電極N3,N4を持つ蓄電モジュール10bと、充電用ノードVc1,Vc2と、配線経路12〜14と、スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4bとを設ける。各スイッチを適宜制御することで、充電用ノードVc1,Vc2から蓄電モジュール10a,10bに対する直列の充電と、充電用ノードVc1,Vc2から蓄電モジュール10a,10bのぞれぞれに対する分割の充電が行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電源装置に関し、例えば、分散して配置されたバッテリを持つ電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等の車両用電源装置に関する。
特許文献1には、メインバッテリと、当該メインバッテリの両端のノードから電源が供給される三相インバータ(PCU)と、接続切換回路とを備えた電動車両が示されている。メインバッテリは、直列接続された複数のバッテリ群からなり、接続切換回路は、その複数のバッテリ群内の各ノードの中からいずれかのノードを選択して分割充電を行う。最大充電電流が最適充電電流以上である場合には、メインバッテリの両端のノードが接続切換回路によって選択され、メインバッテリ全体が充電される。
特許文献2には、直列および並列に接続された多数のセルからなる電池モジュールと、当該電池モジュールに対してそれぞれ並列に接続された負荷および充電装置とを備えた大型二次電池の充電システムが示されている。
特許文献3には、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、その両端がインバータに接続される蓄電器と、太陽電池で得られた電力で複数の蓄電セルのいずれかを充電する充電スイッチ部とを備えた充電制御装置が示されている。
特開2009−296820号公報 特開2011−72084号公報 特開2009−142071号公報
近年、モータとエンジンを動力源とするプラグインハイブリッド自動車や、モータを動力源とする電気自動車を代表に、大型のバッテリ(二次電池)を搭載した車両の普及が進んでいる。このような車両では、必要な電力および電力量を得るため、数V程度の電圧を発生する電池セル(例えば、ニッケル水素電池セルやリチウムイオン電池セル)が多数搭載される。また、これらの電池セルは、通常、電流による損失を低減する目的などから直列接続で使用される場合が多く、全体で百V程度から数百V程度の電圧を発生する。
ここで、車両に搭載すべき電池セルの数が多くなると、電池セルを1個の蓄電モジュールに搭載して1箇所に配置することが困難となり、複数の蓄電モジュールに分散して搭載し、それらを直列接続で使用する必要性が生じる場合がある。例えば、このような直列接続の蓄電モジュールを車載充電器で充電する場合を考えると、特許文献1および特許文献2に示されるように、通常、直列接続の蓄電モジュールの両端に対して充電が行われるため、この両端の近辺に車載充電器を配置することが望ましい。ただし、実際上、この両端の近辺に車載充電器を配置することが容易でない場合もあり、この場合、この両端と車載充電器との間の配線長が増大することになる。
また、直列接続の蓄電モジュールの両端に対して充電を行った場合、各蓄電モジュール毎の充電率(所謂SOC(State of Charge))にばらつきが生じる恐れがある。例えば、いずれかの蓄電モジュールが満充電となった段階で充電を停止すると、満充電に満たない他の蓄電モジュールに伴いバッテリ全体としての能力が十分に発揮できない場合がある。一方、当該他の蓄電モジュールを満充電にするため、いずれかの蓄電モジュールが満充電となった後も充電を継続すると、当該満充電となった蓄電モジュールの破損・劣化等を招く恐れがある。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、複数の蓄電モジュールの充電に伴う配線長を容易に短縮でき、複数の蓄電モジュールの充電率のばらつきを低減可能な車両用電源装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本発明の車両用電源装置は、第1および第2端子と、第1および第2蓄電モジュールと、第1および第2充電用ノードと、第1〜第3配線経路と、第1、第2、第3A、第3B、第4Aおよび第4Bスイッチと、を有する。第1および第2端子は、インバータに電源を供給する。第1蓄電モジュールは、第1および第2電極を持ち、第2蓄電モジュールは、第1蓄電モジュールと直列に接続して使用され、第3および第4電極を持つ。第1および第2充電用ノードは、第1および第2蓄電モジュールを充電するためのノードである。第1配線経路は、第1電極と第1端子を接続し、第2配線経路は、第2電極と第3電極を接続し、第3配線経路は、第4電極と第2端子を接続する。第1スイッチは、第1配線経路と第3配線経路を接続する。第2スイッチは、第2配線経路上に挿入される。第3Aスイッチは、第1充電用ノードと第3配線経路を接続し、第3Bスイッチは、第2充電用ノードと、第2スイッチの第2電極側のノードを接続する。第4Aスイッチは、第1充電用ノードと、第2スイッチの第3電極側のノードを接続し、第4Bスイッチは、第2充電用ノードと第3配線経路を接続する。
本発明によれば、複数の蓄電モジュールの充電に伴う配線長を容易に短縮でき、加えて、複数の蓄電モジュールの充電率のばらつきを低減することが可能になる。
本発明の実施の形態1による車両用電源装置において、その主要部の概略的な回路構成例を示すブロック図である。 (a)および(b)は、図1の車両用電源装置において、その充電用ノード周りを含めたそれぞれ異なる概略構成例を示すブロック図である。 図1の車両用電源装置の動作例を示す図である。 図3とは異なる動作例を示す図である。 図3とは更に異なる動作例を示す図である。 図3とは更に異なる動作例を示す図である。 図1の車両用電源装置を変形した回路構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による車両用電源装置において、その主要部の実装形態の一例を示す図である。 図8とは異なる実装形態の一例を示す図である。 図8とは更に異なる実装形態の一例を示す図である。 図8とは更に異なる実装形態の一例を示す図である。 図8または図10の車両用電源装置において、その車両上の概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。 図8または図10の車両用電源装置において、その車両上の図12とは異なる概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。 図9または図11の車両用電源装置において、その車両上の概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。 図9または図11の車両用電源装置において、その車両上の図14とは異なる概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。 (a)は、本発明の前提として検討した車両用電源装置の概略的な回路構成例を示すブロック図であり、(b)は、(a)の概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《車両用電源装置(比較例)の概略構成》
まず、本実施の形態による車両用電源装置の説明に先だって、その前提として検討した車両用電源装置について説明する。図16(a)は、本発明の前提として検討した車両用電源装置の概略的な回路構成例を示すブロック図であり、図16(b)は、図16(a)の概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。図16(a)に示す車両用電源装置は、外部端子Pi1,Pi2から電源が供給されるインバータ(INV)11と、外部端子Pi1,Pi2の間に直列に接続される2個の蓄電モジュール10a,10bと、外部からの交流電源を直流電源に変換するAC/DC変換部(車載充電器)20とを備える。
2個の蓄電モジュール10a,10bは、その両端となるバッテリ出力ノードVo1,Vo2に電源を出力し、当該電源は、ここでは、スイッチSW5を介して外部端子Pi1,Pi2に供給される。蓄電モジュール10a,10bのそれぞれは、直列接続された複数の電池セルによって構成される。AC/DC変換部(車載充電器)20は、2個の蓄電モジュール10a,10bを直列に充電するため、バッテリ出力ノードVo1,Vo2に接続される。
実際の実装上の観点では、AC/DC変換部20は、図示しないその他の部品を含めて1個の部品ユニット(充電ユニット50と呼ぶ)に搭載される。また、蓄電モジュール10aも、図示しないその他の部品を含めて1個の部品ユニット(電池パック[1]51と呼ぶ)に搭載され、同様に、蓄電モジュール10bも、電池パック[2]52に搭載される。この場合、充電ユニット50および電池パック51,52は、車両上で、例えば図16(b)のような箇所に配置される。
図16(b)の例では、エンジンルーム(またはモータルーム)41a内にインバータ11およびモータ(M)40が配置され、車室外の床下42eに電池パック[1]51が配置され、車室内の荷室43eに電池パック[2]52が配置される。車両に搭載すべき電池セルの数が多くなると、電池セルを1個の電池パックに収納して1箇所に配置することが困難となり、このように、複数(ここでは2個)の電池パックに分散して収納し、空いたスペースに分割して配置する必要性が生じる場合がある。
ここで、図16(a)から判るように、AC/DC変換部20とバッテリ出力ノードVo1,Vo2との間の配線長を短くするためには、充電ユニット50は、例えばエンジンルーム(またはモータルーム)41a内に配置されることが望ましい。しかしながら、エンジンルーム(またはモータルーム)41a内では、空きスペースを確保することが比較的困難であることや、発熱が大きい環境下であるため充電ユニット50を水冷する仕組み等が必要とされるなどの各種制約が生じ得る。そこで、図16(b)のように、例えば、充電ユニット50を空きスペースを確保し易い車室内の荷室43eに配置し、充電ユニット50の発熱を空冷によって抑制することが考えられる。
しかしながら、この場合、バッテリ出力ノードVo1,Vo2と充電ユニット50との間に長い外部配線53が必要となり、これに伴うコストや配線スペースの増大に加えて、配線長に伴う電力損失も懸念される。このように、図16(a)のような車両用電源装置では、蓄電モジュール10a,10bの充電に伴う配線長を短縮することが容易でなく、その結果、効率的な充電を行うことが困難となる場合がある。
さらに、このように蓄電モジュール10a,10bを直列に充電した場合、その充電率(SOC)にばらつきが生じる恐れがある。例えば、蓄電モジュール10a,10bのそれぞれの内部では、所謂セルバランス回路等を搭載することで自身に含まれる各電池セルの電圧を均一化することができる。ただし、蓄電モジュール10aと10bの間では、依然としてばらつきが生じ得る。特に、図16(b)に示されるように、電池パック[1]51と電池パック[2]52がそれぞれ異なる環境下に配置される(例えば一方は車室外に他方は車室内に配置される)と、周辺温度や劣化条件等が大きく異なる場合があり、充電率(SOC)のばらつきが生じ易くなる。
《車両用電源装置(主要部)の概略回路構成》
図1は、本発明の実施の形態1による車両用電源装置において、その主要部の概略的な回路構成例を示すブロック図である。図1に示す車両用電源装置は、外部端子Pi1,Pi2に電源が供給されるインバータ(INV)11と、外部端子Pi1,Pi2の間に直列に接続される2個の蓄電モジュール10a,10bと、充電用ノードVc1,Vc2と、複数のスイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5を備える。充電用ノードVc1,Vc2は、蓄電モジュール10a,10bを充電するためのノードである。
蓄電モジュール(第1蓄電モジュール)10aは、2個の電極(第1および第2電極)N1,N2を持つ。蓄電モジュール(第2蓄電モジュール)10bは、2個の電極(第3および第4電極)N3,N4を持ち、蓄電モジュール10aに直列に接続して使用される。電極(第1電極)N1と外部端子(第1端子)Pi1は、配線経路(第1配線経路)12で接続され、電極(第2電極)N2と電極(第3電極)N3は、配線経路(第2配線経路)13で接続され、電極(第4電極)N4と外部端子(第2端子)Pi2は、配線経路(第3配線経路)14で接続される。
スイッチ(第1スイッチ)SW1は、配線経路12と配線経路14を接続する。スイッチ(第2スイッチ)SW2は、配線経路13上に挿入される。スイッチ(第3Aスイッチ)SW3aは、充電用ノード(第1充電用ノード)Vc1と配線経路14を接続し、スイッチ(第3Bスイッチ)SW3bは、充電用ノード(第2充電用ノード)Vc2と、スイッチSW2の電極(第2電極)N2側のノードを接続する。スイッチ(第4Aスイッチ)SW4aは、充電用ノードVc1と、スイッチSW2の電極(第3電極)N3側のノードを接続し、スイッチ(第4Bスイッチ)SW4bは、充電用ノードVc2と配線経路14を接続する。スイッチSW5は、配線経路12上に挿入される。各スイッチは、例えば、電磁石を用いたリレーで構成される。
蓄電モジュール10a,10bのそれぞれは、直列接続された複数の電池セル(例えば、数V程度の電圧を発生するニッケル水素電池セルやリチウムイオン電池セル)によって構成される。蓄電モジュール10aの電極N1と蓄電モジュール10bの電極N4の間には、特に限定はされないが、百V程度から数百V程度の電圧が生成される。インバータ(INV)11は、この電極N1,N4に生成された直流電源をスイッチSW5を介して外部端子Pi1,Pi2で受け、主に、当該直流電源から三相交流電源を生成し、これによって図示しないモータを駆動する。
《充電用ノード周りの構成》
図2(a)および図2(b)は、図1の車両用電源装置において、その充電用ノード周りを含めたそれぞれ異なる概略構成例を示すブロック図である。図2(a)に示す車両用電源装置は、図1に示した構成例に加えて、AC/DC変換部(車載充電器)20と、普通充電用プラグ21と、スイッチ制御部22とを備え、これらが車両15内に搭載された構成となってる。
普通充電用プラグ21は、例えば、家庭用の100V又は200Vの交流電源に接続されるプラグである。AC/DC変換部(車載充電器)20は、充電ユニットの主要部となり、普通充電用プラグ21からの家庭用の交流電源を直流電源に変換し、充電用ノードVc1,Vc2に供給する。スイッチ制御部22は、各スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5のオン・オフを制御する。
図2(b)に示す車両用電源装置は、図1に示した構成例に加えて、急速充電用プラグ23と、スイッチ制御部22とを備え、これらが車両15内に搭載された構成となってる。急速充電用プラグ23は、例えば、所定の直流電源を生成する急速充電器に接続されるプラグであり、充電用ノードVc1,Vc2に接続される。急速充電器は、車両15の外部に設置される。スイッチ制御部22は、図2(a)の場合と同様である。
《車両用電源装置(主要部)の概略動作》
図3〜図6は、図1の車両用電源装置のそれぞれ異なる動作例を示す図である。ここでは、図2(a)のAC/DC変換部(車載充電器)20を用いる場合を例に説明する。また、ここでは、蓄電モジュール10a,10bの電極N1,N3側を正極、電極N2,N4側を負極とし、充電用ノードVc1側を正極、充電用ノードVc2側を負極とする場合を例に説明する。
図3には、全体充電モード時の動作例が示されている。全体充電モード(第1充電モード)時には、図2(a)のスイッチ制御部22によってスイッチSW1,SW3b,SW4aがオンに制御され、スイッチSW2,SW3a,SW4b,SW5がオフに制御される。その結果、充電用ノードVc1から、順に、スイッチSW4a、蓄電モジュール10b、配線経路14、スイッチSW1、蓄電モジュール10a、スイッチSW3bを介して充電用ノードVc2に向けて充電電流25が流れる。これによって、蓄電モジュール10a,10bが直列に充電される。
図4には、電源供給モード時(通常動作時)の動作例が示されている。電源供給モード時には、スイッチ制御部22によってスイッチSW2,SW5がオンに制御され、スイッチSW1,SW3a,SW3b,SW4a,SW4bがオフに制御される。その結果、蓄電モジュール10a,10bの電極N1,N4に生成された直流電源がスイッチSW5を介してインバータ(INV)11の外部端子Pi1,Pi2に供給され、インバータ(INV)11を介して動作電流26が流れる。
図5には、分割充電モード[1]時の動作例が示されている。分割充電モード[1](第2充電モード)時には、スイッチ制御部22によってスイッチSW1,SW3a,SW3bがオンに制御され、スイッチSW2,SW4a,SW4b,SW5がオフに制御される。その結果、充電用ノードVc1から、順に、スイッチSW3a、配線経路14、スイッチSW1、蓄電モジュール10a、スイッチSW3bを介して充電用ノードVc2に向けて充電電流27が流れる。これによって、蓄電モジュール10aが分割して(言い換えれば選択的に)充電される。
図6には、分割充電モード[2]時の動作例が示されている。分割充電モード[2](第3充電モード)時には、スイッチ制御部22によってスイッチSW4a,SW4bがオンに制御され、スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW5がオフに制御される。その結果、充電用ノードVc1から、順に、スイッチSW4a、蓄電モジュール10b、配線経路14、スイッチSW4bを介して充電用ノードVc2に向けて充電電流28が流れる。これによって、蓄電モジュール10bが分割して(言い換えれば選択的に)充電される。
なお、AC/DC変換部(車載充電器)20は、図5および図6の分割充電モード[1]および[2]の際には、それぞれ、蓄電モジュール10a内の電池セルの数および蓄電モジュール10b内の電池セルの数に応じて、図3の全体充電モード時よりも低い直流電圧を生成する。仮に、蓄電モジュール10a,10b内の電池セルの数を同一とした場合には、AC/DC変換部20は、分割充電モード[1]および[2]の際に、共に図3の全体充電モード時の半分程度の直流電圧を生成する。また、ここでは、AC/DC変換部20を用いた普通充電の場合を例に説明を行ったが、図2(b)の急速充電用プラグ23を用いた急速充電の場合も同様である。この場合、外部の急速充電器は、各モードに応じて直流電圧を適宜変更する。
《車両用電源装置(主要部)の概略回路構成(変形例)》
図7は、図1の車両用電源装置を変形した回路構成例を示すブロック図である。
図7に示す車両用電源装置は、図1の場合と同様の構成要素を備えるが、図1の場合とは、スイッチSW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4bの配置が異なった構成例となっている。図7において、まず、スイッチ(第2スイッチ)SW2は、配線経路(第3配線経路)14上に挿入される。
これに応じて、スイッチ(第3Aスイッチ)SW3aは、充電用ノード(第2充電用ノード)Vc2と配線経路(第2配線経路)13を接続し、スイッチ(第3Bスイッチ)SW3bは、充電用ノード(第1充電用ノード)Vc1と、スイッチSW2の外部端子(第2端子)Pi2側のノードを接続する。スイッチ(第4Aスイッチ)SW4aは、充電用ノードVc2と、スイッチSW2の電極(第4電極)N4側のノードを接続し、スイッチ(第4Bスイッチ)SW4bは、充電用ノードVc1と配線経路13を接続する。各スイッチは、図3〜図6の場合と同様に制御され、これにより図3〜図6の場合と同様の動作が行われる。
図1および図7に示すように、本実施の形態による車両用電源装置では、まず、スイッチSW1を設けることで、スイッチSW1と蓄電モジュール10a,10bとによって形成される閉回路29(図7で図示するが図1でも同様)を仮に設定する。そして、この閉回路29上の任意の位置にスイッチSW2を挿入し、このスイッチSW2の一端に正極充電箇所、他端に負極充電箇所を定めることで、図3の全体充電モードを実現する。さらに、スイッチSW2の正極充電箇所から蓄電モジュール10a,10bの一方を挟んで対向する位置に負極充電箇所を定め、スイッチSW2の負極充電箇所から蓄電モジュール10a,10bの他方を挟んで対向する位置に正極充電箇所を定める。充電用ノードVc1,Vc2からこれらの各充電箇所を適宜選択して充電できるようにスイッチを設けることで、図5および図6の分割充電モードを実現する。
《車両用電源装置の主な効果》
以上、本実施の形態1の車両用電源装置を用いることで、主に、下記(1)〜(3)のような効果が得られる。
(1)図16(a)では、蓄電モジュール10a,10bの全体充電に伴う充電用ノードVc1,Vc2の接続先が固定的(バッテリ出力ノードVo1,Vo2に固定)であったのに対して、当該接続先を図7に示した閉回路29の中から自由に定めることが可能になる。その結果、充電用ノードVc1,Vc2の配置(具体的には図2(a)のAC/DC変換部(車載充電器)20や図2(b)の急速充電用プラグ23の配置)に関わらず、蓄電モジュール10a,10bの充電に伴う配線長を容易に短縮することができる。すなわち、充電用ノードVc1,Vc2の配置に応じて、その近辺にスイッチSW2を配置すればよい。
充電に伴う配線長を短縮することで、配線コストや重量、配線スペース、および電力損失等の観点から充電を効率的に行うことが可能になる。また、言い換えれば、蓄電モジュール10a,10bの充電に伴う配線長を短くすることを前提として、車載充電器や急速充電用プラグの配置を自由に定めることができる。
(2)図16(a)の場合と異なり、蓄電モジュール10a,10bの全体充電に加えて、蓄電モジュール10a,10bのそれぞれを分割で(言い換えれば選択的に)充電することが可能になる。これにより、各蓄電モジュール10a,10bの充電率(SOC)のばらつきを低減でき、バッテリ全体としての能力の向上や、あるいは、各蓄電モジュール10a,10bの破損・劣化等の防止が実現可能になる。
なお、図3の全体充電モードと図5および図6の分割充電モードは、適宜組み合わせて使用することができる。その代表的な使用方法の一例として、最初に、全体充電モードを用いて充電を行い、所定の条件に到達したのち分割充電モードを用いて充電率(SOC)が均一となるように充電を行うような方法等が挙げられる。
(3)全体充電モードに加えて、分割充電モードの際にも、上記(1)で述べた充電に伴う配線長の短縮や、車載充電器や急速充電用プラグの配置に伴う自由度の向上といった効果が得られる。例えば、図1において、スイッチSW3aの一端を配線経路14の代わりに電極N1に接続したり、あるいは、図7において、スイッチSW3bの一端を配線経路14の代わりに電極N1に接続した場合でも、蓄電モジュール10a,10bの分割充電(および全体充電)を行うことが可能である。しかしながら、この場合、電極N1に対する配線に伴い、前述した図16(a)および図16(b)の場合と同様の問題が生じ得る。そこで、図1および図7のように、図1のスイッチSW3aの一端および図7のスイッチSW3bの一端をスイッチSW1を介して電極N1に接続できるように構成し、図5のようにスイッチSW1を介して分割充電の経路を構築することが有益となる。
なお、図2(a)では普通充電用プラグ21を、図2(b)では急速充電用プラグ23をそれぞれ示したが、この両方のプラグを備えている電気自動車やプラグインハイブリッド自動車も存在する。この場合、本実施の形態の車両用電源装置を用いることで、この両方のプラグの位置を個別に自由に定めることができ、かつ、全体充電や分割充電に伴う配線長を短くすることができる。
(実施の形態2)
《車両用電源装置(主要部)の実装形態》
図8は、本発明の実施の形態2による車両用電源装置において、その主要部の実装形態の一例を示す図である。図8には、前述した図2(a)の構成例の詳細な実装形態の一例が示されている。図8の車両用電源装置は、インバータ(INV)11と、電池パック[1]30aと、充電ユニット31aと、電池パック[2]32aと、スイッチ制御部34とを備え、これらが車両15内に搭載された構成となっている。
インバータ(INV)11は、外部端子(第1および第2端子)Pi1,Pi2を備える。電池パック[1]30aは、外部端子Pb11〜Pb14を備えた部品ユニットであり、図2(a)に示した蓄電モジュール10aおよびスイッチSW1,SW5を内部に含んでいる。外部端子Pb11は、蓄電モジュール10aの電極(ここでは正極側電極)N1にスイッチSW5を介して接続される。外部端子Pb13は、蓄電モジュール10aの電極(ここでは負極側電極)N2に接続される。外部端子Pb12,Pb14は、内部で共通に接続され、当該共通ノードは図2(a)の配線経路14の一部となる。
充電ユニット31aは、外部端子Pc11〜Pc15を備えた部品ユニットであり、図2(a)に示したスイッチSW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4bおよびAC/DC変換部(車載充電器)20に加えてスイッチSW6を内部に含んでいる。外部端子Pc11は、スイッチSW2の一端に接続され、外部端子Pc13は、スイッチSW2の他端に接続される。ここでは、充電用ノードVc1は、AC/DC変換部20の正極側出力ノードとなり、充電用ノードVc2は、AC/DC変換部20の負極側出力ノードとなる。
外部端子Pc12,Pc14は、内部で共通に接続され、当該共通ノードは図2(a)の配線経路14の一部となる。スイッチSW6は、この外部端子Pc12とPc14の間の配線経路14上に挿入される。スイッチSW3a,SW4bは、このスイッチSW6の両端にそれぞれ接続される。外部端子Pc15は、AC/DC変換部20のAC入力ノードに接続される。
電池パック[2]32aは、外部端子Pb21,Pb22を備えた部品ユニットであり、図2(a)に示した蓄電モジュール10bに加えて、ここでは、スイッチSW7、メインスイッチSWm、プリチャージリレー回路33、およびサービスプラグSPを内部に含んでいる。外部端子Pb21は、スイッチSW7の一端に接続され、スイッチSW7の他端は、蓄電モジュール10bの電極N3(ここでは正極側電極)に接続される。すなわち、外部端子Pb21と電極N3の間の経路は、図2(a)の配線経路13の一部を構成し、スイッチSW7は当該配線経路13上に挿入される。
外部端子Pb22は、メインスイッチSWmまたはプリチャージリレー回路33の一端に接続される。サービスプラグSPは、メインスイッチSWmまたはプリチャージリレー回路33の他端と蓄電モジュール10bの電極N4(ここでは負極側電極)を接続する。すなわち、電極N4と外部端子Pb22の間の経路は、図2(a)の配線経路14の一部を構成し、サービスプラグSPと、メインスイッチSWmおよびプリチャージリレー回路33は、当該配線経路14上に挿入される。
プリチャージリレー回路33は、プリチャージ用スイッチSWpと抵抗Rpからなる直列回路であり、メインスイッチSWmに並列に接続された構成となっている。例えば、蓄電モジュール10a,10bからインバータ(INV)11に向けた電源供給を開始するためメインスイッチSWmをオフからオンに制御した場合、瞬間的にメインスイッチSWmの接点に大電流が流れ、破損するような場合がある。そこで、プリチャージリレー回路33は、始めにプリチャージ用スイッチSWpをオンに制御することで、まず直列に接続された抵抗Rpを介して回路に通電し、瞬間的な大電流を抑制し、その後に、メインスイッチSWmをオフからオンに制御する。
車両用電源装置内には、例えば、各スイッチのいずれかが破損(例えばオンに固着)したような場合でも安全性を保てるように、通常、様々な箇所にスイッチが設けられる。その一例として、図8では、スイッチSW6やスイッチSW7が設けられる。スイッチ(第2スイッチ)SW2も、このような安全性の観点から設けられる場合があり、この場合には、この安全性の観点から設けられたスイッチSW2を流用して、充電用ノードVc1,Vc2の接続先とすることも可能である。
なお、図8のようなスイッチSW6を備える場合、図3の全体充電モードに際して、スイッチSW2をオフ、スイッチSW6をオンに制御することも、スイッチSW2をオン、スイッチSW6をオフに制御することも可能である。前者は、図1と同様の回路構成に対応し、後者は、図7と同様の回路構成に対応する。また、スイッチSW5は、前述したような安全性の観点に加えてインバータ(INV)11の着脱を制御するために設けられる。
サービスプラグSPは、整備作業者等が車両用電源装置のメンテナンス等を行う際に、手動で開放されるプラグ(スイッチ)である。サービスプラグSPを開放する際には、自動的に内部の各スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5〜SW7,SWm,SWpも開放状態となり、安全性が確保される。各スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5〜SW7,SWm,SWpは、例えば、電磁石を用いたリレーで構成される。蓄電モジュール10a,10bのそれぞれは、実施の形態1でも述べたように、直列接続された複数の電池セルによって構成される。
図8の車両用電源装置は、前述した各部品ユニット(すなわちインバータ(INV)11、電池パック[1]30a、充電ユニット31aおよび電池パック[2]32a)を外部配線によって適宜接続することで組み立てられる。具体的には、インバータ(INV)11の外部端子Pi1,Pi2は、電池パック[1]30aの外部端子Pb11,Pb12にそれぞれ接続される。電池パック[1]30aの外部端子Pb13,Pb14は、充電ユニット31aの外部端子Pc11,Pc12にそれぞれ接続される。充電ユニット31aの外部端子Pc13,Pc14は、電池パック[2]32aの外部端子Pb21,Pb22にそれぞれ接続される。また、充電ユニット31aの外部端子Pc15は、普通充電用プラグ21に接続される。
スイッチ制御部34は、図3〜図6の場合と同様に、全体充電モードまたは分割充電モード([1]または[2])あるいは電源供給モードに応じて、各スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5〜SW7,SWm,SWpのオン・オフを制御する。分割充電モード([1]または[2])の際、スイッチSW6は、オンであってもよいが、蓄電モジュール10aと10bの接続を完全に切り離すため、オフに制御される方がより望ましい。
スイッチ制御部34は、例えば、1個の部品で構成したり、あるいは、電池パック30a,32aおよび充電ユニット31a毎の内部部品として複数の部品ユニットに分割して構成してもよい。分割して構成する場合、例えば、電池パック[1]30a内のスイッチ制御部は、スイッチSW1,SW3のオン・オフを制御する。
図示は省略しているが、実際には、電池パック30a,32aおよび充電ユニット31aのそれぞれは、前述した電源用の外部端子の他に制御信号用の外部端子を備えている。例えば、スイッチ制御部34を1個の部品で構成する場合、当該スイッチ制御部は、制御信号用の外部端子を介して電池パック30a,32aおよび充電ユニット31a内の各スイッチを制御する。一方、スイッチ制御部34を分割して構成する場合、各部品ユニット内のスイッチ制御部は、制御信号用の外部端子を介して全体充電モードや分割充電モード([1]または[2])や電源供給モード等を示す命令を受け、各命令に応じて対応するスイッチを制御する。
図9〜図11のそれぞれは、図8とは異なる実装形態の一例を示す図である。図9に示す車両用電源装置は、図8と比較して、充電ユニット31b内の構成と電池パック[2]32b内の構成が異なっている。図9では、図8の充電ユニット31aおよび電池パック[2]32aの中からAC/DC変換部20のみが充電ユニット31b内に含まれ、残りの部品は電池パック[2]32b内に含まれる構成となっている。この部品ユニットの枠組みの変更に伴い、同一部品ユニット内の同一の配線経路13上にスイッチSW2とスイッチSW7が設けられることになるため、ここでは、部品点数の削減の観点からスイッチSW7が削除されている。同様に、部品点数の削減の観点から、図8のスイッチSW6の位置にメインスイッチSWmおよびプリチャージリレー回路33が配置されている。
また、図9では、前述した部品ユニットの枠組みの変更に伴い、外部端子の形態が図8とは異なっている。図9に示す電池パック[2]32bは、外部端子Pb31,Pb32,Pb33,Pb44を備える。外部端子Pb31,Pb32は、図8の外部端子Pc11,Pc12にそれぞれ対応する端子であり、電池パック[1]30aの外部端子Pb13,Pb14にそれぞれ接続される。外部端子Pb33,Pb44は、図8における充電用ノードVc1,Vc2の位置にそれぞれ設けられる。なお、図9では、図8における外部端子Pc13,Pc14,Pb21,Pb22は削除される。
図9に示す充電ユニット31bは、外部端子Pc15〜Pc17を備える。外部端子Pc15は、図8の場合と同様に、普通充電用プラグ21に接続される。外部端子Pc16,Pc17は、図8における充電用ノードVc1,Vc2の位置にそれぞれ設けられ、前述した電池パック[2]32bの外部端子Pb33,Pb44にそれぞれ接続される。また、図9のスイッチ制御部34は、各スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5,SWm,SWpのオン・オフを制御する。
図10に示す車両用電源装置は、図8と比較して、メインスイッチSWmおよびプリチャージリレー回路33の配置が異なっている。メインスイッチSWmおよびプリチャージリレー回路33は、図8では、電池パック[2]32a内の配線経路14上に挿入されていたが、図10では、電池パック[1]30a内の配線経路14上に挿入されている。ここでは、スイッチSW1の一端と外部端子Pb12との間の配線経路14上に挿入されている。
図11に示す車両用電源装置は、図9と比較して、電池パック[2]32b内のメインスイッチSWmおよびプリチャージリレー回路33の配置が図10の場合と同様の位置に変更されてている。これに伴い、図11では、図9のメインスイッチSWmおよびプリチャージリレー回路33の位置にスイッチSW6が設けられている。図11のスイッチ制御部34は、各スイッチSW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b,SW5,SW6,SWm,SWpのオン・オフを制御する。
図8〜図11の中のいずれの実装形態を用いるかは、その搭載車両の仕様等に応じて適宜定めればよい。また、勿論、図8〜図11の実装形態に必ずしも限定されるものではなく、必要に応じて部品の追加・削除・移動を行ったり、あるいは、部品ユニットの枠組みを更に変更することも可能である。
《車両用電源装置(主要部)のレイアウト構成》
図12は、図8または図10の車両用電源装置において、その車両上の概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。図12において、車両15上の前方部に位置するエンジンルーム(またはモータルーム)41a内には、インバータ(INV)11および当該インバータ(INV)11によって駆動されるモータ(M)40が配置される。車両15上の後方部に位置する車室内の荷室43aには、充電ユニット31aと電池パック[2]32aが配置される。また、前方部と後方部の間の中間部に位置する車室外の床下42aには、電池パック[1]30aが配置される。
この例では、電池パック[1]30aは、安全性の観点から、車室内ではなく、車室外の床下42aに配置されている。充電ユニット31aは、空きスペースを確保し易く、空冷によって温度を抑制することが可能な車室内の荷室43aに配置されている。また、充電ユニット31aを車室内の荷室43aに配置することで、例えば、従来のガソリン給油口と同様な位置に普通充電用プラグ21を配置した場合に、充電ユニット31aと普通充電用プラグ21を短い配線で接続することができる。
図12から判るように、本実施の形態による車両用電源装置を用いることで、前述した図16(b)の場合と異なり、充電ユニット31aとその接続先との間の長い外部配線(図16(b)の外部配線53)が不要となり、実施の形態1で述べたような各種有益な効果が得られる。また、図12のように電池パック[1]30aと電池パック[2]32aがそれぞれ異なる環境下に配置される(例えば一方は車室外に他方は車室内に配置される)と、周辺温度や劣化条件等が大きく異なる場合があり、充電率(SOC)のばらつきが生じ易くなる。本実施の形態による車両用電源装置を用いると、分割充電が行えるため、このような充電率(SOC)のばらつきを低減できる。なお、図12の例では、電池パック[1]30aは、電池パック[2]32aに比べて、多くの電池セルを搭載している。
図13は、図8または図10の車両用電源装置において、その車両上の図12とは異なる概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。図13では、図12の場合と異なり、車室外の床下42bに電池パック[1]30aと充電ユニット31aが配置され、車室内の荷室43bに電池パック[2]32aが配置されている。車両の種類によっては、車室外の床下42bに空きスペースを確保し易く、また十分な空冷を行える場合がある。このような場合には、図13のような配置を用いてもよい。
図14は、図9または図11の車両用電源装置において、その車両上の概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。図14では、図12の場合と同様に、車室外の床下42cに、電池パック[1]30aが配置され、車室内の荷室43cに、充電ユニット31bと電池パック[2]32bが配置される。ただし、図12の例では、電池パック[1]30aと電池パック[2]32aの両方に充電ユニット31aが接続されるのに対して、図14の例では、電池パック[1]30aは電池パック[2]32bに接続され、充電ユニット31bは電池パック[2]32bに接続される。
図15は、図9または図11の車両用電源装置において、その車両上の図14とは異なる概略的なレイアウト構成例を示す平面図である。図15では、図14の場合と異なり、車室外の床下42dに電池パック[1]30aと充電ユニット31bが配置され、車室内の荷室43dに電池パック[2]32bが配置されている。車両の種類によっては、車室外の床下42dに空きスペースを確保し易く、また十分な空冷を行える場合がある。このような場合には、図15のような配置を用いてもよい。
図12〜図15のいずれの配置を用いる場合でも、本実施の形態による車両用電源装置を用いることでAC/DC変換部(車載充電器)20の接続先を自由に定められるため、充電(全体充電および分割充電)に伴う配線長を容易に短縮することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ここでは、主に、蓄電モジュール10a,10bが離れた箇所に分散して配置される場合を有益な適用例として説明を行ったが、必ずしもこのような状況に限定されるものではない。場合によっては、直列接続された多数の電池セルが1箇所に配置され、その多数の電池セルの合間の位置から全体充電および分割充電を行いたいような場合にも適用できる。
10a,10b 蓄電モジュール
11 インバータ
12〜14 配線経路
15 車両
20 AC/DC変換部(車載充電器)
25,27,29 充電電流
41a エンジンルーム(モータルーム)
42a〜42e 車室外の床下
43a〜43e 車室内の荷室
N1〜N4 電極
Pi1,Pi2 外部端子
SW1,SW2,SW3a,SW3b,SW4a,SW4b スイッチ
Vc1,Vc2 充電用ノード

Claims (6)

  1. インバータに電源を供給する第1および第2端子と、
    第1および第2電極を持つ第1蓄電モジュールと、
    前記第1蓄電モジュールと直列に接続して使用され、第3および第4電極を持つ第2蓄電モジュールと、
    前記第1および第2蓄電モジュールを充電するための第1および第2充電用ノードと、
    前記第1電極と前記第1端子を接続する第1配線経路と、
    前記第2電極と前記第3電極を接続する第2配線経路と、
    前記第4電極と前記第2端子を接続する第3配線経路と、
    前記第1配線経路と前記第3配線経路を接続する第1スイッチと、
    前記第2配線経路上に挿入される第2スイッチと、
    前記第1充電用ノードと前記第3配線経路を接続する第3Aスイッチと、
    前記第2充電用ノードと、前記第2スイッチの前記第2電極側のノードを接続する第3Bスイッチと、
    前記第1充電用ノードと、前記第2スイッチの前記第3電極側のノードを接続する第4Aスイッチと、
    前記第2充電用ノードと前記第3配線経路を接続する第4Bスイッチと、
    を有する、車両用電源装置。
  2. 請求項1記載の車両用電源装置において、
    さらに、前記第1および第2充電用ノードに接続され、外部からの交流電源を直流電源に変換する車載充電器を有する、車両用電源装置。
  3. 請求項2記載の車両用電源装置において、
    前記インバータは、車両上の前方部に配置され、
    前記第2蓄電モジュールは、前記車両上の後方部に配置され、
    前記第1蓄電モジュールは、前記前方部と前記後方部の間の中間部に配置され、
    前記車載充電器は、前記後方部に配置される、車両用電源装置。
  4. 請求項2記載の車両用電源装置において、
    前記車載充電器は、第1〜第3充電モードのいずれかで動作し、
    前記第1充電モードでは、前記第1、第3Bおよび第4Aスイッチをオン、前記第2、第3Aおよび第4Bスイッチをオフの状態で、前記第1および第2蓄電モジュールを直列に充電し、
    前記第2充電モードでは、前記第1、第3Aおよび第3Bスイッチをオン、前記第2、第4Aおよび第4Bスイッチをオフの状態で、前記第1蓄電モジュールを充電し、
    前記第3充電モードでは、前記第4Aおよび第4Bスイッチをオン、前記第1、第2、第3Aおよび第3Bスイッチをオフの状態で、前記第2蓄電モジュールを充電する、車両用電源装置。
  5. インバータに電源を供給する第1および第2端子と、
    第1および第2電極を持つ第1蓄電モジュールと、
    前記第1蓄電モジュールと直列に接続して使用され、第3および第4電極を持つ第2蓄電モジュールと、
    前記第1および第2蓄電モジュールを充電するための第1および第2充電用ノードと、
    前記第1電極と前記第1端子を接続する第1配線経路と、
    前記第2電極と前記第3電極を接続する第2配線経路と、
    前記第4電極と前記第2端子を接続する第3配線経路と、
    前記第1配線経路と前記第3配線経路を接続する第1スイッチと、
    前記第3配線経路上に挿入される第2スイッチと、
    前記第2充電用ノードと前記第2配線経路を接続する第3Aスイッチと、
    前記第1充電用ノードと、前記第2スイッチの前記第2端子側のノードを接続する第3Bスイッチと、
    前記第2充電用ノードと、前記第2スイッチの前記第4電極側のノードを接続する第4Aスイッチと、
    前記第1充電用ノードと前記第2配線経路を接続する第4Bスイッチと、
    を有する、車両用電源装置。
  6. 請求項5記載の車両用電源装置において、
    さらに、前記第1および第2充電用ノードに接続され、外部からの交流電源を直流電源に変換する車載充電器を有する、車両用電源装置。
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