JP2015069603A - 吸気冷却システムおよび吸気冷却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】データセンターの冷却における省エネルギ化を図ることを課題とする。
【解決手段】吸気冷却システムは、情報処理装置が吸気する空気が集められた第1の領域に前記第1の領域の外部から空気を取り込む外気取込部と、少なくとも前記外気取込部から取り込まれた外気の一部を冷却して冷気を排出する冷却部と、前記冷却部によって冷却され、前記冷却部から排出された冷気と、前記外気取込部から取り込まれ、前記冷却部で冷却されない外気とを合流させて前記第1の領域に供給する出力部と、を備える。冷却部から出力される空気とともに、外気の一部を情報処理装置の吸気として供給することにより、外気活用と風量適正調整による省エネルギ化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸気冷却システムおよび吸気冷却方法に関する。
昨今、複数の情報処理装置を配備したデータセンターの効率的な冷却が求めら、種々の省エネルギ対策が検討されている。省エネルギ対策として有効と考えられているのが、冷却された風量をできるだけ少量に調整することと、外気の活用である。風量をできるだけ少量に調整することで、ファンの駆動エネルギを低減することができる。また、例えば、いわゆるホットアイル領域の温度よりも外気温度の方が低い場合に積極的に外気を取り込むようにすれば、省エネルギの一助となる。データセンサーを冷却する主要な方式として、Air Handling Unit(AHU)方式と、Packaged Air Conditioner(PAC)方式が知られている。AHU方式は、物件ごとに設備設計の段階で種々の機器を組み合わせて構築することができ、利用用途に応じた仕様にすることができる。すなわち、選択する機器により、風量を必要最小量に調整することや、外気の活用にも容易に対応することができる。このようなAHU方式が適用可能であると考えられる技術として、例えば、特許文献1が知られている。一方、PAC方式は、空調冷却機能がひと通りパッケージされた冷却装置を用いることから、標準化し易く、量産向きであり、AHU方式と比較して取り扱いも容易である。最近では、データセンサーの需要予測が難しく、当初より初期投資の大きな重厚大規模なセンターを構築するよりも、需要に応じて対応可能なコンパクトで安価なセンターが望まれる傾向にある。このような需要に対しては、PAC方式が対応し易い。
特開2013−104639号公報
しかしながら、PAC方式における風量はPACの装置毎に固定とされており、風量調整という要請に対応し難い。また、PAC方式を採用した場合、一般的には、情報処理装置の排気をPACが吸気して冷却し、冷却した空気を情報処理装置の吸気側に供給する構成が採られ、外気の活用がなされない。ここで、PAC方式を採用しつつ外気を活用しようとすると、例えば、外気を導入する装置を別途準備してPACと切り替えることが考えられるが、PAC方式に切り替えられている運用時には依然として風量調整の要請に対応しがたいことには変わりない。以上のように、従来のPAC方式による冷却では、省エネルギの面で効率化がなされないおそれがある。
1つの側面では、本明細書開示の吸気冷却システムおよび吸気冷却方法は、データセンターの冷却における省エネルギ化を図ることを課題とする。なお、上記課題に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の課題の1つとして位置付けることができる。
本明細書開示の吸気冷却システムは、情報処理装置が吸気する空気が集められた第1の領域に前記第1の領域の外部から空気を取り込む外気取込部と、少なくとも前記外気取込部から取り込まれた外気の一部を冷却して冷気を排出する冷却部と、前記冷却部によって冷却され、前記冷却部から排出された冷気と、前記外気取込部から取り込まれ、前記冷却部で冷却されない外気とを合流させて前記第1の領域に供給する出力部と、を備える。
冷却部で生成された冷気とともに外気の一部を第1の領域に供給することで冷却部から出力される空気の風量不足を補い冷却性能の低下を抑制することができる。
また、本明細書開示の吸気冷却方法は、情報処理装置が吸気する空気が集められた第1の領域に前記第1の領域の外部から空気を取り込む第1の工程と、少なくとも前記第1の工程で前記第1の領域の外部から取り込まれた空気の一部を冷却して冷気を生成する第2の工程と、前記第2の工程で生成された前記冷気と、前記第1の工程で前記第1の領域の外部から取り込まれた外気の一部と、を合流させて前記第1の領域に供給する第3の工程と、を含む。
冷気とともに外気の一部を第1の領域に供給することで冷気の風量不足を補い冷却性能の定価を抑制することができる。
本明細書開示の冷却装置によれば、データセンターの冷却における省エネルギ化を図ることができる。
図1は実施形態の吸気冷却システムを組み込んだサーバルームを模式的に示す説明図である。 図2は実施形態の吸気冷却システムに含まれるパッケージエアコン、外気冷却ユニット、外気分流チャンバ及び混合チャンバを示す説明図である。 図3は実施形態の吸気冷却システムに含まれる制御部のブロック図である。 図4は実施形態の吸気冷却システムが動作する際に参照されるマップの一例である。 図5はパッケージエアコンの作動期間の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(実施形態)
図1は実施形態の吸気冷却システム1を組み込んだサーバルーム3を模式的に示す説明図である。図2は実施形態の吸気冷却システム1に含まれるパッケージエアコン(PAC)4、外気冷却ユニット5、外気分流チャンバ11及び混合チャンバ14を示す説明図である。図3は実施形態の吸気冷却システム1に含まれる制御部50のブロック図である。まず、図1を参照すると、本実施形態の冷却システム1は、サーバルーム2に組み込まれている。本実施形態の吸気冷却システム1は、情報処理装置の一例であるサーバ3を冷却する吸気を冷却する。すなわち、本実施形態における吸気冷却システムは、サーバ3の吸気の冷却における外気活用と、風量適正調整による省エネルギ化を図るべく構成されている。サーバルーム2は、コールドアイル領域2aと、ホットアイル領域2bと、天井チャンバ2cを含む。コールドアイル領域2aとホットアイル領域2bとは、隣接して設けられており、サーバ3は、コールドアイル領域2aとホットアイル領域2bとの間に配置されている。コールドアイル領域2aは、第1の領域に相当し、ホットアイル領域は、第2の領域に相当する。サーバ3は、吸気側となる前面側がコールドアイル領域2aに位置するように配置されている。天井チャンバ2cは、サーバ3が排出した空気が集められるホットアイル領域2bと連通しており、ホットアイル領域2b内の空気を、熱気O2として、再度コールドアイル領域2aに戻す。また、天井チャンバ2cには、サーバルーム2内の空気を外部へ排出する内気排出部15が設けられている。なお、コールドアイル領域2aとホットアイル領域2bとの分離の態様、サーバ3の配置等は、適宜変更することができ、従来公知の配置を採用することができる。また、ホットアイル領域2b内の空気を再度コールドアイル領域に戻すための経路も天井チャンバ2cに限定されるものではなく、他の形式の経路を設けてもよい。
コールドアイル領域2aは、外気を導入することができる導入口2a1を備える。コールドアイル領域2aには、サーバ3が吸気する空気が集められる。このコールドアイル領域2aには、外部から空気が取り込まれる。この外部からの空気には、サーバルーム2の外から取り込まれる外気O1や、天井チャンバ2cを通じて取り込まれる熱気O2が含まれる。導入口2a1からは、外気O1が取り込まれる。導入口2a1には、外気取込部の機能を発揮する外気冷却ユニット5が設置される。外気冷却ユニット5については、後に詳述する。
コールドアイル領域2a内には、冷却部に相当するパッケージエアコン(PAC)4が設置されている。ここで、PAC4の空気の導入部4aと排出部4bはいずれもコールドアイル領域2a内に配置されている。PAC4は、少なくとも外気取込部の機能を発揮する外気冷却ユニット5から取り込まれた外気O1の一部を冷却して冷気P2を排出する。PAC4によって冷却され、排出された冷気P2は、出力部として機能する混合チャンバ14内で外気冷却ユニット4から取り込まれた外気O1の一部と合流し、その混合気D3がコールドアイル領域2aに供給される。
ここで、PAC4、外気冷却ユニット5及び混合チャンバ14につき、図1、図2を参照しつつ、それぞれ、詳細に説明する。まず、PAC4は、冷却機能一式がパッケージングされ、高効率の冷却をすることができる。排出部4bから排出される冷気P2の温度をセンサで監視し、導入部4aから吸い込まれる吸込空気P1の温度の変動に対しコンプレッサーのインバータ制御で冷却能力を調整する。このようにPAC4は、目標とする温度の冷気を排出することができるが、その一方で、所定の風量を出力することができるのみである。PAC4は、後に詳述する外気冷却ユニット5から取り込まれた外気O1の一部である第1分流D1とともに、後に詳述する混合チャンバ14によってコールドアイル領域2aに出力された空気を吸込空気P1とすることができる。本実施形態では、2基のPAC4が装備されている。
外気冷却ユニット5は、チャンバ構造であり、第1導入部5a1、第2導入部5a2及び排出部5bを備える。第1導入部5a1は、コールドアイル領域2aに外気を導入する導入口2a1と一致させて設けられている。第1導入部5a1には、第1吸気量調整ダンパ6が設置されている。第2導入部5a2は、熱気O2を取り込むように天井チャンバ2cと接続されている。これにより、外気冷却ユニット5は、天井チャンバ2c及び第2導入部5a2を通じてホットアイル領域2b内の空気を取り込むことができる。第2導入部5a2には、第2吸気量調整ダンパ7が設置されている。外気冷却ユニット5は、第1吸気量調整ダンパ6の開度と、第2吸気量調整ダンパ7の開度を調整することで、外気O1と熱気O2との導入割合を調整することができる。外気冷却ユニット5は、内部に供給ファン8を備える。供給ファン8の上流側には防塵フィルタ9が設置されている。供給ファン8の下流側には、気化式の加湿ユニット10が設置されている。外気冷却ユニット5は、排出部5bから冷却外気O3を排出する。本実施形態では、2基の外気冷却ユニット5が装備されている。
外気分流チャンバ11は、導入部11aと、第1排出部11b1及び第2排出部11b2を備える。導入部11aは、外気冷却ユニット5が備える排出部5bと接続されており、外気分流チャンバ11内には、導入部11aから冷却外気O3が導入される。第1排出部11b1は、冷却外気O3の一部となる第1分流D1を直接コールドアイル領域2aへ放出する。第1排出部11b1には、出力調整ダンパ12が設置されており、出力調整ダンパ12の開度により、コールドアイル領域2aへ放出される冷却外気O3の割合、すなわち、第1分流D1の量が調整される。第2排出部11b2からは、残りの冷却外気O3である第2分流D2が、後述する混合チャンバ14へ送られる。すなわち、外気分流チャンバ11は、冷却外気O3を2方向に分流する。なお、図1に示された第1排出部11b1の位置は、説明の都合上、実際とは異なる位置に描かれている。
混合チャンバ14は、上述のように出力部として機能するものであり、第1導入部14a1、第2導入部14a2及び排出部14bを備える。第1導入部14a1は、PAC4の排出部4bと接続されている。混合チャンバ14内には、第1導入部14a1を通じて、PAC4によって冷却され、排出された冷気P2が導入される。第2導入部14a2は、外気分流チャンバ11が備える第2排出部11bと接続されている。第2導入部14a2と第2排出部11bとの接続部には、チャッキダンパ13が設置されており、混合チャンバ14内の空気が外気分離チャンバ11側へ逆流しないようにされている。混合チャンバ14内には、第2導入部14a2(チャッキダンパ13)を通じて、外気冷却ユニット5から取り込まれた外気の一部であり、PAC4で冷却されない外気である第2分流D2が導入される。混合チャンバ14内では、PAC4が排出した冷気P2と、冷却外気O3の第2分流D2とが混合され、混合気D3が生成される。生成されたD3は、排出部14bを通じてコールドアイル領域2aに排出される。このように、混合チャンバ14は、PAC4で冷却された冷気P2とともに、外気の一部である第2分流D2を混合してコールドアイル領域2aに供給するので、サーバ3が要求する風量を確保することができる。すなわち、PAC4の風量は、制限されるが、第2分流D2を導入することで必要十分な風量を確保することができる。
吸気冷却システム1は、内気排出部15を備える。内気排出部15は、天井チャンバ2cに設けられている。内気排出部15は、排気ファン16と、気圧差検出センサ17を備える。気圧差検出センサ17は、サーバルーム3の内側の気圧を測定する内側センセ17aと、サーバルーム3の外側の気圧を測定する外側センサ17bを含む。内気排出部15は、ホットアイル領域2b内の排気E1と天井チャンバ2c内の排気E2をサーバルーム3の外側へ排出することで、サーバルーム3内外の差圧を一定とする。
吸気冷却システム1は、制御部50を備える。制御部50は、サーバルーム3内外の各部の温度や湿度の情報に基づいて、第1吸気量調整ダンパ6や第2吸気量調整ダンパ7等の各構成要素を制御する。そのため、吸気冷却システム1は、多数の温度センサ、湿度センサを備える。以下、各種センサについて説明する。第1温度センサ20は、外気分離チャンバ11内に設置されており、冷却外気O3の温度を取得する。第1温度/湿度センサ21は、サーバルーム3の外側に設置されており、外気の温度及び湿度を取得する。第2温度センサ22は、天井チャンバ2c内に設置されており、熱気O2の温度を取得する。第2温度/湿度センサ23は、コールドアイル領域2a内に設置され、コールドアイル領域2a内の空気の温度及び湿度を取得する。第3温度センサ25は、サーバ3の前面側に設置され、サーバ3によって吸気される空気の温度を取得する。第3温度センサ25は、PAC4と接続されている。PAC4は、第3温度センサ25により取得される温度が目標温度に一致するように調整する。ここで、目標温度とは、サーバ3の吸気として適切な温度である。一般的なPACは、排出部近傍の空気の温度変動に対応させた制御を行う。これに対し、本実施形態の吸気冷却システム1が備えるPAC4は、サーバ3によって吸気される空気の温度を目標温度に調整する。これにより、効率よくサーバ3が要求する温度の吸気が準備される。
つぎに、吸気冷却システム1が備える制御部50について、図3を参照しつつ説明する。制御部50は、全体制御部51と、外部情報取得部52を備える。外部情報取得部52は、吸気冷却システム1を稼動させるにあたり、入力が必要となる情報を取得する。サーバ3の吸気の目標温度は、サーバルーム2の仕様やサーバ3自体の仕様、設置数等によって変化することがある。そこで、外部情報取得部52は、サーバ3の吸気の目標温度の設定、変更等を行うことができる。制御部50は、それぞれ全体制御部51と接続された外気冷却部ユニット制御部53、PAC制御部54及び内気排気制御部55を備える。外気冷却ユニット制御部53には、第1温度センサ20、第1温度/湿度センサ21、第2温度センサ22、第2温度/湿度センサ23が接続されている。外気冷却ユニット制御部53は、これらのセンサから取得した情報に基づいて、第1吸気量調整ダンパ6、第2吸気量調整ダンパ7、供給ファン8及び加湿ユニット10を制御する。これにより、所望の状態の冷却外気O3を生成する。
PAC制御部4は、PAC4に装備され、吸気冷却システム1に組み込まれるに当たり、全体制御部51と接続されている。また、PAC制御部54には、第3温度センサ25が接続さている。これにより、PAC4は、自身が備えるPAC制御部54により適切な冷却を行うことができる。内気排出制御部55は、気圧差検出センサ17と接続されており、気圧差検出センサ17により取得した情報に基づいて排気ファン16へ駆動指令を発する。全体制御部51には、出力調整ダンパ12が接続されている。全体制御部51は、出力調整ダンパ12の開度により、コールドアイル領域2aへ放出される第1分流D1の量を調整する。
制御部50は、PAC4による冷却が必要であるか否かを判断する。制御部50は、PAC4による冷却が不要であると判断したときに、PAC4の稼動を停止させる。外気の状態等に応じて、PAC4を稼動させなくても所望の吸気温度を達成することができる場合は、PAC4の稼動を停止して、消費電力を削減することができる。
つぎに、図を参照して、吸気冷却システム1の動作の一例について説明する。吸気冷却システム1は、基本的に、制御部50に含まれる各制御部によって主体的に行われる。吸気冷却システム1は、主として図4に示すマップを参照して動作する。制御部50は、所定条件下の場合にのみPAC4を稼動させる。図5は、制御部50が、PAC4を作動させる期間Hを示している。
まず、図4に示すマップについて説明する。マップは、横軸を乾球温度[℃]とし、縦軸を絶対湿度[kg/kgDA]とした空気線図を外気の状態によって区分けすることによって作成されている。マップには、コールドアイル領域2a内の空気が満たすべき空気質範囲限界が示されている。空気質範囲限界は、温度上限t0、温度下限t1、湿度下限h0、湿度上限h1及び露点温度上限w1によって規定されている。マップは、これらの要素により、領域A、領域B、領域C、領域D、領域E、領域G、領域X、領域X0に区分けされている。コールドアイル領域2a内の空気は、領域A内の状態であることが望ましい。吸気冷却システム1は、外気の状態が領域X、領域X0、領域Gが出現する期間Hの範囲内でPAC4を稼動させる。期間H以外であれば、PAC4を稼動させなくても、所望の状態の吸気を提供することができるからである。図2は、領域X、領域X0、領域Gが出現する期間Hを示している。図2は、領域X、領域X0が出現する時間帯を▲で示し、領域Gが出現する時間帯を●で表している。また、それ以外の領域A、領域B、領域C、領域D、領域Eが出現する時間帯を小ドットで表している。図2を参照すると、期間Hは、6月終わり頃から、10月初めごろに設定される。期間Hの始期は、第1温度/湿度センサ21により取得された外気の温度及び湿度から判定することができる。期間Hの終期の判断が、第1温度/湿度センサ21のデータだけでは難しい場合は、出現頻度に関するデータや、過去の統計データ等を参酌することによって、判断するようにしてもよい。制御部50は、期間Hの始期が訪れたと判断したときは、PAC4を起動させる。一方、期間Hの終期が訪れたと判断したときは、PAC4を停止させる。なお、期間Hの始期及び終期は、制御部50によって判別することができるが、人為的判断を加味してもよい。
なお、仮に、外気をPAC4に通過させてコールドアイル領域2aに供給する態様とすると、PAC4の稼動を停止しても取り込んだ外気はPAC4を通過しなければならず、エアフロー性能が低下する。これに対し、本実施形態の吸気冷却システム1では、PAC4の稼動が停止すると、第1分流D1は、PAC4内を通過しない。これにより、エアフロー性能の低下が抑止される。
つぎに、吸気冷却システム1の具体的な動作について説明する。吸気冷却システム1は、まず、コールドアイル領域2aにコールドアイル領域2aの外部から空気を取り込む第1の工程を行う。ここで、コールドアイル領域2aの外部には、サーバルーム2の外側と、天井チャンバ2cが含まれる。サーバルーム2の外側から取り込まれる空気は、外気O1である。天井チャンバ2cから取り込まれる空気は熱気O2である。外気O1と熱気O2は、ともに、外気冷却ユニット5を通じてコールドアイル領域2aに取り込まれる。外気冷却ユニット5は、冷却外気O3の温度がt1以上、かつ、コールドアイル領域2a内の湿度がh0以上h1以下、さらに、w1以下となるように第1吸気量調整ダンパ6、第2吸気量調整ダンパ7及び加湿ユニット10を制御する。この際、外気冷却ユニット制御部53は、第1温度センサ20、第1温度/湿度センサ21、第2温度センサ22及び第2温度/湿度センサ23の取得値を参酌する。
屋外空気質、すなわち、外気の状態が領域A、領域B、領域C、領域D、領域Eに属する場合、ホットアイル領域2bから排出され、相対的に高温で低湿度である熱気O2を必要に応じて導入し、また、加湿ユニット10で調湿することにより領域Aに属する冷却外気O3を生成することは可能である。一方、外気の状態が領域X及び領域X0に属する場合、ホットアイル領域2bから排出され、相対的に高温で低湿度である熱気O2を加えることで、加温減湿方向へ調整する。領域X及び領域X0が出現する期間Hでは、PAC4が稼動していることから、PAC4内部での結露除湿効果が加わる。制御部50は、これらを考慮して冷却外気O3を露点上限温度w1以下に維持できるように外気O1と熱気O2との混合割合を決定し、第1吸気量調整ダンパ6と第2吸気量調整ダンパ7の開度調整を行う。なお、領域Gは、領域Aに対して温度が高い状態となっている。このため、PAC4による冷却が行われることにより、領域Aへ移行させることができる。
外気冷却ユニット5がこのように動作しているとき、全体制御部51は、供給ファン8の回転数を制御して冷却外気O3の必要量を確保する。コールドアイル領域2aに供給される空気量は、この冷却外気O3の量で定まる。冷却外気O3の量は、サーバルーム2に設置されたサーバ3の吸気空気量の総和に足る量とされる必要がある。冷却外気O3の量は、この吸気空気量の総和に足る最小量とされる。これは、省エネルギを考慮したものである。なお、吸気空気量の総和は、サーバルーム2内に設置されたサーバ3の仕様等によって異なるため、これらの情報は外部情報取得部52から取得される。
全体制御部51は、これと併せて、第1分流D1の量を算出し、これに見合った量となるように出力調整ダンパ12の開度調整を行う。第1分流D1の量は、固定量であるPAC4の吸込空気P1の量と比較して少なく設定されている。本実施形態の吸気冷却システムでは、第1分流D1の量は、吸込空気P1の70%に設定されている。従って、全体制御部51は、第1分流D1の量が吸込空気P1の70%となるように出力調整ダンパ12の開度調整を行う。このような設定を行うことにより、第1分流D1がコールドアイル領域2aに拡散することが抑制される。なお、PAC4が停止されているときは、第1分流D1の量は0とされる。
吸気冷却システム1は、第1の工程に引き続き、少なくとも第1の工程でコールドアイル領域2aの外部から取り込まれた空気の一部を冷却して冷気を生成する第2の工程を行う。この第2の工程は、主としてPAC4によって行われる。この外部からの空気には、サーバルーム2の外から取り込まれる外気O1や、天井チャンバ2cを通じて取り込まれる熱気O2が含まれる。すなわち、外気O1と熱気O2とが適宜混合された状態の冷却外気O3が外部から取り込まれる空気に相当する。PAC4は、吸込空気P1として、少なくとも、冷却外気3の一部、すなわち、外気分流チャンバ11で分流された第1分流D1を取り込んで冷気P2を生成する。なお、本実施形態では、上述のように第1分流D1の量は、吸込空気P1の70%に設定されている。PAC4はセンサ入力値として第3温度センサ25の値を入力し、この値が、目標温度となるように稼動する。本実施形態では、目標温度は、温度上限t0に設定されている。これにより、コールドアイル領域2a内の温度がt0に収束しようとする。
吸気冷却システム1は、第2の工程に引き続き、第3の工程を行う。すなわち、第2の工程で生成された冷気P2と、第1の工程でコールドアイル領域2aの外部から取り込まれた外気(冷却外気O3)の一部である第2分流D2とを合流させ、コールドアイル領域2aに供給する。冷却外気O3は、湿度調整を施されているが、温度は変化している。また、冷却外気O3の量は、サーバ3が必要とする吸気空気量に応じて設定されるものであり、必ずしも一定ではない。PAC4の風量は、吸気冷却システム1に設置された機種によって固定であり、サーバ3が必要とする吸気空気量の一部しか冷却することができない。しかしながら、本実施形態の吸気冷却システム1におけるPAC4は、設定された冷却外気O3の量が異なっていても、外気O1が変動していても、これらの変化を吸収するように、必要な冷却能力を得るように変動稼動すればよい。例えば、冷却外気O3が温度上限t0以下であればインバータを停止し、効率的にコールドアイル領域2aの温度を温度上限t0以下に保つことができる。本実施形態の吸気冷却システム1におけるPAC4は、温度差分の冷却に専念することができ、サーバ3が要求する風量は、冷却外気O3の量を調節することで確保される。なお、PAC4を複数台設置している場合には、稼動するPACの数が故障等で減少した場合であっても、改めて特別な措置をとることなく残存したPAC4により冷却性能が補填される。
本実施形態の吸気冷却システム1によれば、PAC4を利用しているので、安価に短納期でシステムを構築することができる。また、風量を適切に調整することができ、この点で省エネルギ化が達成される。さらに、容易に外気活用をすることができ、この点でも省エネルギ化が促進される。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 冷却システム
2 サーバルーム
2a コールドアイル領域
2b ホットアイル領域
2c 天井チャンバ
3 サーバ
4 パッケージエアコン(PAC)
4a 導入部
4b 排出部
5 外気冷却ユニット
6 第1吸気量調整ダンパ
7 第2吸気量調整ダンパ
8 供給ファン
9 防塵フィルタ
10 加湿ユニット
11 外気分流チャンバ
12 出力調整ダンパ
14 混合チャンバ
14a1 第1導入部
14a2 第2導入部
14b 排出部
15 内気排出部
17 気圧差検出センサ
20 第1温度センサ
21 第1温度/湿度センサ
22 第2温度センサ
23 第2温度/湿度センサ
25 第3温度センサ
50 制御部
51 全体制御部
52 外部情報取得部
53 外気冷却ユニット制御部
54 PAC制御部
55 内気排出制御部
P1 吸込空気
P2 冷気
O1 外気
O2 熱気
O3 冷却外気
D1 第1分流
D2 第2分流
D3 混合気

Claims (8)

  1. 情報処理装置が吸気する空気が集められた第1の領域に前記第1の領域の外部から空気を取り込む外気取込部と、
    少なくとも前記外気取込部から取り込まれた外気の一部を冷却して冷気を排出する冷却部と、
    前記冷却部によって冷却され、前記冷却部から排出された冷気と、前記外気取込部から取り込まれ、前記冷却部で冷却されない外気とを合流させて前記第1の領域に供給する出力部と、
    を、備えた吸気冷却システム。
  2. 前記冷却部は、前記外気取込部から取り込まれた外気の一部とともに、前記出力部によって前記第1の領域に出力された空気を取り込んで冷却する請求項1に記載の吸気冷却システム。
  3. 前記冷却部は、前記情報処理装置によって吸気される空気の温度を目標温度に調整する請求項1又は2に記載の吸気冷却システム。
  4. 前記出力部は、冷却部によって冷却され、排出された冷気が導入される第1導入部と、前記外気取込部から取り込まれた外気の一部が導入される第2導入部と、内部で合流して混合された混合気を排出する排出部と、を備えた混合チャンバである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  5. 前記冷却部による冷却が必要であるか否かを判断し、前記冷却部による冷却が不要であると判断したときに、前記冷却部の稼動を停止させる制御部を備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  6. 前記冷却部は、空気の導入部と排出部を前記第1の領域内に設置された請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  7. 前記情報処理装置が排出した空気が集められる第2の領域を備え、前記外気取込部は、前記第2の領域内の空気を取り込む請求項1乃至6のいずれか一項に記載の吸気冷却システム。
  8. 情報処理装置が吸気する空気が集められた第1の領域に前記第1の領域の外部から空気を取り込む第1の工程と、
    少なくとも前記第1の工程で前記第1の領域の外部から取り込まれた空気の一部を冷却して冷気を生成する第2の工程と、
    前記第2の工程で生成された前記冷気と、前記第1の工程で前記第1の領域の外部から取り込まれた外気の一部と、を合流させて前記第1の領域に供給する第3の工程と、
    を含む吸気冷却方法。
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