JP2015069116A - 太陽電池複合型表示体 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズアレイを使用した表示体において太陽電池による発電を行う。
【解決手段】本発明に係る太陽電池複合型表示体は、複数のレンズ部を備えたレンズアレイを備え、レンズ部は入射光を集光する集光機能を有し、レンズ部と対向する領域内には、表示区画と、太陽電池区画を含む3以上の区画が形成されるとともに、太陽電池区画は、3以上の区画内において、少なくとも一端に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズアレイを使用することで、複数の観察像を視認可能、あるいは、立体的な観察像を観察可能な表示体であって、特に、このような表示体と太陽電池とを複合させた太陽電池複合型表示体に関する。
特許文献1、特許文献2に開示されているようなレンチキュラーレンズ印刷物が知られている。このようなレンチキュラーレンズ印刷物は立体画像または変化画像を視認することが可能であるため、観察者の注目を集め易く、特に広告用ポスター等に使用すると宣伝効果が高い。広告用ポスターの宣伝効果を高める他の方法としては、電光掲示装置や照明装置などの電気機器を搭載する方法も広く普及している。
特許文献3には、電光掲示装置や照明装置などの電気機器に給電するための太陽電池を搭載した電力自給式の太陽電池複合型広告体が開示されている。この太陽電池複合型広告体は電力自給式であるため、系統電源の電力配線の有無に捉われずに、大きな宣伝効果が見込まれる場所に広告体を設置することができる。レンチキュラーレンズ印刷物を用いた広告用ポスターに、電光掲示装置や照明装置などの電気機器と太陽電池を搭載することにより、従来よりも宣伝効果が高い宣伝用ポスターとすることが可能である。
特開2006−251608号公報 特開平8−234335号公報 特開2005−189629号公報
しかし、特許文献2に開示されている太陽電池複合型広告体を始めとして、太陽電池を併設した多くの電力自給式の電気製品では、共通して外観の環境調和性が課題となっている。すなわち、メガソーラーなどの専用施設に設置されていて人目に触れることがない太陽電池とは異なり、電力自給式の電気機器に搭載される太陽電池の多くは身近な生活空間で使用されるために、人の感性に馴染むデザイン性を有することが求められる。太陽電池の外観色は濃紺色や黒色の単一色である上に、光照射面を露出させる必要があるために、電気機器に太陽電池をそのまま併設してしまうと外観を周囲の環境に調和させることができない。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものである。すなわち、レンチキュラーレンズ等のレンズアレイを使用した表示体において、表示内容の視認性と、太陽電池の発電量と、外観の環境調和性を高い水準で両立することができる太陽電池複合型表示体を提供することを目的とする。
そのため、以下の構成要件を有することを特徴としている。
複数のレンズ部を備えたレンズアレイを備え、
前記レンズ部は入射光を集光する集光機能を有し、
前記レンズ部と対向する領域内には、表示区画と、太陽電池区画を含む3以上の区画が形成されるとともに、前記太陽電池区画は、3以上の前記区画内において、少なくとも一
端に配置されていることを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記レンズ部と対向する領域内には、複数の前記表示区画が形成され、
各前記表示区画には、異なる原画像を分割した分割画像が表示されていることを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記レンズ部は、前記表示区画の単位面積あたりの射出角度よりも、前記太陽電池区画の単位面積あたりの入射角度が大きく設定されていることを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記レンズ部は、入射光を反射して前記太陽電池区画に入射させる反射領域を有することを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記レンズアレイは、複数のレンズ部を一体成形して構成されていることを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記表示区画は、前記太陽電池複合型表示体を正面から見たときに視認可能な位置に配置されていることを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記レンズ部と対向する領域内の前記太陽電池区画の合計面積は、同領域内の前記表示区画の合計面積よりも大きいことを特徴とする。
さらに本発明に係る太陽電池複合型表示体において、
前記レンズ部と対向する領域内の端部に配置された前記太陽電池区画は、当該レンズ部と隣接する他の前記レンズ部と対向する領域内の端部に配置された前記太陽電池区画と一体であることを特徴とする。
本発明に係る太陽電池複合型表示体によれば、レンズアレイを使用した表示体において、表示内容の視認性と、太陽電池の発電量と、外観の環境調和性の両立を図ることが可能となる。
本発明の実施形態に係る太陽電池複合表示体の観察の様子を示す図 本発明の実施形態に係る太陽電池複合表示体の構成を示す図 本発明の実施形態に係る太陽電池複合表示体の光学特性を示す図 本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の構成を示す図 本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の構成を示す図 本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の構成を示す図 本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の光学特性を示す図 本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の光学特性を示す図 本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の光学特性を示す図 本発明他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の光学特性を示す図
図1は、本発明の実施形態に係る太陽電池複合表示体の観察の様子を示した図である。本発明に係る太陽電池複合表示体1は、観察者側に配置されたレンズアレイ11を介して観察することで、観察者視点2の位置に応じて、異なる像を観察することが可能である。レンズアレイ11には、レンチキュラーレンズ(もしくはシリンドリカルレンズ)やマイクロレンズアレイ(もしくはハエの目レンズ)等、複数のレンズ部が配列された各種形態を採用することが可能である。図1には、同じ太陽電池複合表示体1について、観察者視点2を異ならせて観察した観察像の様子が示されている。太陽電池複合表示体1は、屋外あるいは屋内に設置された広告や標識などの表示体に使用することが考えられる。
このような場合、観察者の方向等による移動によって、太陽電池複合表示体1に対する観察者視点2の位置変化によって、図1(A)、図1(B)、図1(C)のように異なる像が観察される。図1では、アルファベットによる像を示しているが、時系列に連続した像とすることで、観察者視点2の位置移動に伴い、観察者に対して動画(あるいはアニメーション)を観察させることが可能である。あるいは、観察者の両眼に視差を有する像を観察させることで、立体視を行うことも可能である。
なお、太陽電池複合表示体1は、このような設置形態の他、手持ちできる程度の大きさとし、観察者が太陽電池複合表示体1を移動させて像を観察する形態であってもよい。本実施形態では、図に示されるように太陽電池複合表示体1の表面をXY平面とし、観察者の観察方向をXY平面に直交するZ軸の正の方向に設定している。
図2には、本発明の実施形態に係る太陽電池複合表示体1の構成が示されている。図2(A)は、太陽電池複合表示体1を観察者側からみた正面図であり、図2(B)は、図2(A)のG−G間、X軸方向における断面図を示した図である。本実施形態の太陽電池複合表示体1は、複数のレンズ部12a〜12sを有するレンズアレイ11を有して構成されている。各レンズ部12a〜12sは、集光機能を有する凸レンズであって、Y軸方向に延在して形成されている。各レンズ部12a〜12sは、X軸方向に隣接して配置されている。なお、レンズアレイ11は、複数のレンズ部12a〜12sを一体構成しても、分離構成したものであってもよい。一体構成とした場合には、金型等で一体成型できるとともに、光学特性の調整が容易である。
図2(A)の断面図にみられるように、各レンズ部12a〜12sの背面には、各レンズ部12a〜12sに対向した位置に表示部13と太陽電池部14Aが配置されている。表示部13の表面には、印刷、塗装等により、観察者に対して像を観察させる画像が表示されている。表示部13には、このような静的な表示の他、LED、液晶表示部等を使用した動的な表示を行うこととしてもよい。本実施形態の太陽電池複合表示体1は、その名称から分かるように、太陽電池による発電を可能としている。そのため太陽電池部14A、14Bが表示部13に隣接して配置されている。太陽電池部14A、14Bは、レンズ部12a〜12sを介して入射する外部光に基づく起電力にて、外部の各種機器に対して電力を供給する。
図3には、本発明の実施形態に係る太陽電池複合表示体1の光学特性が示されている。この図は、太陽電池複合表示体1中、1のレンズ部12について、その光学特性を示したものである。レンズ部12は、焦点距離fを有する凸レンズである。このレンズ部12に対向して、5区画の表示部13A〜13Eと、2区画の太陽電池部14Aを有している。表示部13A〜13Eの表面には画像が表示され、表示区画を形成している。各区画には、異なる画像が表示されており、観察者の観察角度によって異なる表示区画が視認される。図3の例では、−a゜〜a゜までの観察角度(C)では、表示部13Cの表面に形成された表示区画が観察される。同様に、a゜〜b゜、b゜〜c゜、−a゜〜−b゜、−b゜〜−c゜の観察角度では、それぞれ、表示部13A(B)、13B(A)、13D(D)
、13E(E)の表面に形成された表示区画が観察される。
このように観察角度によって、観察される表示区画が変更されるため、各レンズ部12の添字(A〜E)が同じ表示区画に原画像を分割した画像を表示することで、図1で説明したような観察角度による像の変化を行うことが可能となる。あるいは、各表示部13A〜13Eに、視差を有する画像を配置することで立体視を行うことが可能となる。図2において説明したように、本実施形態の太陽電池複合表示体1は、太陽電池部14A、14Bの起電力による発電を可能としている。本実施形態では、この太陽電池部14A、14Bをレンズ部12に対向する領域中の端部に配置している。このような構成により、図に示されるように表示部13A〜13Eの観察角度の端部に不可視領域RA、RBを配置することが可能となる。
太陽電池部14A、14Bの表面(太陽電池区画)は、一般に黒色、あるいは、暗色で形成され、図柄等の画像を表示することは困難である。本実施形態では、このような太陽電池区画を、レンズ部12に対向する領域の端部に配置することで、太陽電池部14Aによる発電を可能とするとともに、表示部13A〜13Eに表示される像の観察に対する支障の低減を図っている。なお、本発明では、レンズ部12に対向する領域を3以上の区画に区切り、この3以上の区画中に表示区画と太陽電池区画を設け、領域中、少なくとも一端に太陽電池区画を配置することが必要とされる。このような構成により、レンズ部12と対向する領域を観察する際、最も大きい観察画角において太陽電池区画が観察されることとなり、表示区画に対する観察の支障低減を図ることが可能となる。
レンズアレイ11を使用した表示体では、図3のd゜または−d゜から、さらに観察角度を大きくした場合、隣のレンズ部12内の表示部13A〜13Eが観察される場合がある。具体的には、観察角度を大きくすることで、表示部13A〜13Eが繰り返し観察されることになる。このような場合、レンズ部12と対向する領域の端部に太陽電池区画が配置されていることで、観察者は、表示部13A〜13Eを観察し、次の表示部13A〜13Eを観察する間に、太陽電池区画を挟んで観察することとなり、表示部13A〜13Eが繰り返されていることを認識することもできる。
このような太陽電池複合表示体1における太陽電池部14と表示部13の各種配置形態について、図4〜図6を用いて説明する。図4(A)〜図4(D)に示される太陽電池複合表示体1は、図3と同様、太陽電池複合表示体1の断面を示した図である。図3に示される各種形態では、レンズ部12に対向する領域を4つの領域に区分し、領域の両端に太陽電池部14A、14Bを配置した形態となっている。図4(A)〜図4(C)は、表示区画と太陽電池区画の表面積において異なった形態となっている。各区画の面積は、Y軸方向の長さが共通であるため、X軸方向の長さに比で規定することができる。
図4(A)の場合、太陽電池部14Aの長さがn1、表示部13Aと13Bの合計長がm、太陽電池部14Bの長さがn2となっており、m=n1+n2の関係となっている。したがって、図4(A)では、領域中、表示区画と太陽電池区画の面積は等しく、表示と発電を両立した形態となっている。図4(B)の場合、各区画の長さはm<n1+n2の関係となっている。したがって、図4(B)では、領域中、表示区画に対して太陽電池区画の面積が大きく取られており、発電を優先した形態となっている。図4(C)の場合、各区画の長さはm>n1+n2の関係となっている。したがって、図4(C)では、領域中、太陽電池区画に対して表示区画の面積が大きく取られており、表示を両立した形態となっている。このように、表示区画と太陽電池区画の面積は、太陽電池複合表示体1の設置状況や使用用途によって適宜設定することが可能である。
図4に示される太陽電池複合表示体1のように、レンズ部12に対向する領域の両端に
太陽電池部14A、14Bを配置する場合、レンズ部12間の領域では、太陽電池部14Aと太陽電池部14Bが並設されることになる。図3あるいは図4(A)〜図4(C)のように太陽電池部14Aと太陽電池部14Bを独立して構成してもよいが、図4(D)のようにレンズ部12間の領域内で、太陽電池部14を一体に構成することとしてもよい。このような一体構成によれば、太陽電池部14A、14Bを設けた際の隙間を生じさせることなく、太陽電池部14による発電効率の向上を図ることが可能となる。また部品点数を削減することも可能となり、製造コストの削減、並びに、製造工程の容易化を図ることも可能となる。
以上、レンズ部12に対向する領域の両端に太陽電池部14A、14Bを配置し、その間に2つの表示部13A、13Bを配置する形態について説明したが、この形態中、表示部13の区画数は任意に設定することが可能である。
図5(A)〜図5(C)に示される太陽電池複合表示体1は、レンズ部12に対向する領域中、一端の区画に太陽電池部14Aを配置した形態となっている。残る2区画には表示部13Aと13Bが配置されている。このような形態においても、領域を観察する最外位置において太陽電池区画が観察される。また、隣接するレンズ部12内を繰り返して観察する場合、どちらの観察角度においても、太陽電池区画が観察されることとなり、観察者に対して像が繰り返されていることを認識可能としている。
各形態は、図4(A)〜図4(C)で説明した形態と同様、表示区画と太陽電池区画の面積比が異なる形態となっている。図5(A)の場合、各区画の長さはm=nの関係となっている。したがって、図5(A)では、領域中、表示区画と太陽電池区画の面積は等しく、表示と発電を両立した形態となっている。図5(B)の場合、各区画の長さはm<nの関係となっている。したがって、図5(B)では、領域中、表示区画に対して太陽電池区画の面積が大きく取られており、発電を優先した形態となっている。図5(C)の場合、各区画の長さはm>nの関係となっている。したがって、図4(C)では、領域中、太陽電池区画に対して表示区画の面積が大きく取られており、表示を両立した形態となっている。
図6は、レンズ部12に対向する領域内において、両端の2区画が太陽電池部14A、14Bによる太陽電池領域、その間に表示部13Aによる表示区画となっている。このような形態では、観察角度の変化に伴う観察像の変化はできないものの、像の観察と発電を行うことのできる表示体を提供することが可能となっている。
図6(A)の場合、各区画の長さはm=n1+n2の関係となっている。したがって、図6(A)では、領域中、表示区画と太陽電池区画の面積は等しく、表示と発電を両立した形態となっている。図6(B)の場合、各区画の長さはm<n1+n2の関係となっている。したがって、図6(B)では、領域中、表示区画に対して太陽電池区画の面積が大きく取られており、発電を優先した形態となっている。図6(C)の場合、各区画の長さはm>n1+n2の関係となっている。したがって、図6(C)では、領域中、太陽電池区画に対して表示区画の面積が大きく取られており、表示を両立した形態となっている。
図6(D)は、図4(D)と同様、レンズ部12間の各領域内で、太陽電池部14を一体に構成した形態である。以上、太陽電池複合表示体1における太陽電池部14と表示部13の各種配置形態を説明したが、本発明では、レンズ部12に対向する領域を3以上の区画に区切り、この3以上の区画中に表示区画と太陽電池区画を設け、領域中、少なくとも一端に太陽電池区画を配置する各種形態を採用することが可能である。なお、本発明の太陽電池複合表示体1を観察する場合、その正面方向を観察方向に設定することがよく行われる。このような事情を考慮し、表示部13が形成する表示領域は、太陽電池複合表示
体1を正面から観察したときに視認可能な位置に配置することが好ましい。図4、図6に示される全ての形態、並びに、図5(C)がこれらに相当している。
図3で説明した太陽電池複合表示体1の光学特性の説明では、各区画、すなわち、太陽電池部14A、14B、表示部13A〜13Eの表面に形成される区画は、略等幅に設定されており、各区画における視認可能領域A〜Eにおける射出角度、不可視領域RA、RBにおける入射角度は略等角度となっている。したがって、各区画の単位面積あたりの視認可能領域A〜Eにおける射出角度、不可視領域RA、RBにおける入射角度は、略等しくなっている。
次に説明する実施形態は、太陽電池部14A、14Bに対する発電効率の効率を図るため、太陽電池部14A、14Eにて形成される不可視領域RA、RBの拡大を図った実施形態となっている。図7には、本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体1の光学特性が示されている。本実施形態では、レンズ部12間に反射面を形成することで、不可視領域RA、RBの拡大が図られている。反射面Bは、レンズ部12の下端から適宜高さhを有して形成される。図7は、反射面Bを模式的に斜線で示しており、実際には、隣接するレンズ部12の間に形成される。反射面Bは、金属等、反射率の高い部材をレンズ12間に配置する、あるいは、レンズ12間に蒸着により金属膜を形成する等、各種形態にて形成することが可能である。あるは、レンズ部12の表面に凹凸、回折格子、ホログラムを形成する等の加工を行うことで形成することとしてもよい。
このようにレンズ部12に反射面Bを設けることにより、レンズ部12に対向する領域の端部に配置された太陽電池部14A、14Bには、反射面Bで反射した外部光が入射することとなり、図3で説明した反射面Bを設けない場合と比較して、観察角度d゜、−d゜を大きく取り、不可視領域RA、RBを拡大し、太陽電池区画への入射光を増大させることが可能となる。
図7では、レンズ部12中、YZ面に平行な面を反射面Bとして使用しているが、レンズ部12中、YZ面に対して傾斜した面を反射面Bとすることで、不可視領域RA、RBの拡大を図ることとしてもよい。図8には、本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体1の光学特性が示されている。この実施形態では、レンズ部12におけるYZ面に対して傾斜した面を反射面Bとして使用した形態となっている。
レンズ部12の反射面Bで反射した外部光を太陽電池部14A、14Bに入射させるには、以下の関係が必要となる。ここでは、レンズ部12の右傾斜面を使用して説明する。外部光がレンズ主軸12aと交差する位置と、反射面Bでの反射位置からレンズ主軸12aに下ろした垂線位置までの距離をh1とすると、距離h1は以下の式で示すことが可能である。
h1=(D−y)/tanφ
ただし、
D:レンズ主軸12aからレンズ12端部までの距離
y:反射位置から太陽電池部14Aに下ろした垂線位置から、太陽電池部14Aの端部までの距離
φ:外部光がレンズ主軸12aと形成する角度
また、反射面Bでの反射位置からレンズ主軸12aに下ろした垂線位置から区画表面までの距離h2は以下の式で示すことが可能である。
h2=f−h1
=f−(D−y)/tanφ
したがって、反射面Bでの反射位置から太陽電池部14Bに下ろした垂線位置から、外部光の入射位置までの距離xは、
x=h2tan(φ−2θ)
=[f−(D−y)/tanφ]tan(φ−2θ)
ただし、
θ:レンズ部12の反射位置における接線がZ軸と形成する角度
よって、太陽電池部14Aの端部から外部光の入射位置までの距離dは、以下の式で示される。
d=x+y
=[f−(D−y)/tanφ]tan(φ−2θ)
反射面Bで反射した外部光が太陽電池部14Bに入射するには、外部光の広がり(ボケ)を考慮して、0<d<X/2を満たす必要がある。したがって、上述した距離dをこの条件に代入すると、以下に示す条件式(1)が成立する。
0<[f−(D−y)/tanφ]tan(φ−2θ)<X/2・・・(1)
ただし、
X:太陽電池部14AのX軸方向の距離
レンズ部12が条件式(1)を満たす光学特性を有することで、外部光2を反射面Bで反射させ、積極的に太陽電池部14Bに取り込む、すなわち、図7で説明した不可視領域RA、RBの拡大を図ることで、太陽電池部14Bによる発電効率の向上を図ることが可能となる。
レンズ部12の反射面Bを利用した発電効率の向上は、他の形態を採用することも考えられる。図9、図10には、本発明の他の実施形態に係る太陽電池複合表示体の光学特性が示されている。レンズ部12は、上端に位置する集光面Aと、その周囲に位置する反射面Bを有して形成されている。実際のレンズ部12の設計では、図に示すように集光面Aと反射面Bの境界が明確でない場合もある。
図9中、集光面Aの中心位置が絞り中心Qであり、絞り中心Qを通る集光面Aの断面位置が開口絞り(瞳)に相当する。図9では、反射面Bは、平面形状であって、図7の場合と同様、YZ平面に対して傾斜して形成されている。図8で説明した実施形態では、右側の反射面Bで反射させた外部光を、同じく右側に位置する太陽電池部14Bに入射させていたのに対し、本実施形態では、左側に位置する太陽電池部14Aに入射させる形態で異なっている。このような反射面Bの形態においても図7の形態と同様、不可視領域RA、RBの拡大を図り、発電効率に向上を図ることが可能である。
図9では、平面形状の反射面Bを使用しているが、反射面Bは曲面を使用することとしてもよい。図10には、曲面形状の反射面Bを採用した形態となっている。特に本実施形態では、レンズ部12の絞り中心Qと太陽電池部14A上の所定位置R(集光位置R)が、楕円形状における焦点位置となっており、反射面Bの曲面形状が当該楕円形状に形成することで、入射する外部光を太陽電池部14Aの集光位置Rに的確に集光させることを可能としている。
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…太陽電池複合型表示体
2…観察者視点位置
11…レンズアレイ
12…レンズ部
12a…レンズ主軸
13…表示部
14…太陽電池部

Claims (8)

  1. 複数のレンズ部を備えたレンズアレイを備え、
    前記レンズ部は入射光を集光する集光機能を有し、
    前記レンズ部と対向する領域内には、表示区画と、太陽電池区画を含む3以上の区画が形成されるとともに、前記太陽電池区画は、3以上の前記区画内において、少なくとも一端に配置されていることを特徴とする
    太陽電池複合型表示体。
  2. 前記レンズ部と対向する領域内には、複数の前記表示区画が形成され、
    各前記表示区画には、異なる原画像を分割した分割画像が表示されていることを特徴とする
    請求項1に記載の太陽電池複合型表示体。
  3. 前記レンズ部は、前記表示区画の単位面積あたりの射出角度よりも、前記太陽電池区画の単位面積あたりの入射角度が大きく設定されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の太陽電池複合型表示体。
  4. 前記レンズ部は、入射光を反射して前記太陽電池区画に入射させる反射領域を有することを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の太陽電池複合型表示体。
  5. 前記レンズアレイは、複数のレンズ部を一体成形して構成されていることを特徴とする
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の太陽電池複合型表示体。
  6. 前記表示区画は、前記太陽電池複合型表示体を正面から観察したときに視認可能な位置に配置されていることを特徴とする
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の太陽電池複合型表示体。
  7. 前記レンズ部と対向する領域内の前記太陽電池区画の合計面積は、同領域内の前記表示区画の合計面積よりも大きいことを特徴とする
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の太陽電池複合型表示体。
  8. 前記レンズ部と対向する領域内の端部に配置された前記太陽電池区画は、当該レンズ部と隣接する他の前記レンズ部と対向する領域内の端部に配置された前記太陽電池区画と一体であることを特徴とする
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載の太陽電池複合型表示体。
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