JP2015067614A - エポキシ樹脂混合物、および硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、薄型化に伴い、はんだ実装時に反り量が増大し、接続信頼性が低下することから高温時の弾性率が高い、高収縮エポキシ樹脂の開発が求められている。
本発明は、流動性に優れた組成物を与え、同時に高温時に弾性率が高く、強度に優れた硬化物を与えるフェノール樹脂およびエポキシ樹脂を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
(1)
下記一般式(I)
で表されるフェノール・ナフトール混合ザイロック型エポキシ樹脂と置換もしくは無置換の4,4´−ビスグリシジルオキシビフェニル(ただし、置換基をその芳香環に有する場合、置換基の数は4以下、炭素数は4以下である。)を含有することを特徴とするエポキシ樹脂混合物、
(2)
前記式(I)で表されるフェノール・ナフトール混合ザイロック型エポキシ樹脂(A)と置換もしくは無置換の4,4´−グリシジルオキシビフェニル(B)の重量比がA/B=1〜10であることを特徴とする前項(1)に記載のエポキシ樹脂混合物、
(3)
下記一般式(II)
で表されるフェノール・ナフトール混合ザイロック型フェノール樹脂と置換もしくは無置換の4,4´−ビフェノール(ただし、置換基をその芳香環に有する場合、置換基の数は4以下、炭素数は4以下である。)を混合し、エピハロヒドリンと反応させ、得られることを特徴とする前項(1)に記載のエポキシ樹脂混合物、
(4)
前項(1)〜(3)に記載のエポキシ樹脂混合物、および硬化剤を含有することを必須とする硬化性樹脂組成物、
(5)
硬化剤がフェノールノボラックであることを特徴とする前項(4)に記載の硬化性樹脂組成物、
(6)
前項(1)〜(3)に記載のエポキシ樹脂混合物、および硬化促進剤を含有することを必須とする硬化性樹脂組成物、
(7)
前項(4)〜(6)に記載の硬化性樹脂組成物を硬化することを特徴とする硬化物、
(8)
前項(7)に記載の硬化物のうち、250℃における弾性率が2500〜5000MPaであることを特徴とする硬化物、
を提供するものである。
フェノール・ナフトール混合ザイロック型エポキシ樹脂とはフェノール・ナフトール混合ザイロック型フェノール樹脂とエピハロヒドリンとの反応物、また4,4´−ビスグリシジルオキシビフェニル(ただし、置換基をその芳香環に有する場合、置換基の数は4以下、炭素数は4以下である。)は4,4´−ビフェノール(ただし、置換基をその芳香環に有する場合、置換基の数は4以下、炭素数は4以下である。)を示す。
で表されるフェノール樹脂を使用する。
上記フェノール樹脂は、例えば特開2012−97229号公報に記載の方法によって得ることができる。また、市販品としては、GPNX−70HN(群栄化学社製)として入手することができる。
上記式(II)において、ナフタレン核(a)とベンゼン核(b)の割合(モル比)は、通常(a)/(b)=0.1〜100であり、1.0〜20がより好ましく、2.0〜10が特に好ましい。ここで、(a)/(b)の算出方法は、例えば、上記式(II)のフェノール樹脂を反応させた後、残存しているナフタレン核を付与する原料とベンゼン核を付与する原料の未反応残存量をガスクロマトグラフィーで測定し、フェノール樹脂(II)に取り込まれたナフタレン核、ベンゼン核のモル比を算出することで求めることができる。
尚、ナフタレン核(a)は、下記骨格
また、ベンゼン核(b)は、下記骨格
また、nは繰り返し数を表し、通常0〜15であるが、1〜10がより好ましい。nが15を超えると軟化点が高くなりすぎるため好ましくない。
軟化点としては30〜80℃が好ましく、40〜70℃がより好ましい。
水酸基当量としては、180〜230g/eqが好ましく、195〜215が特に好ましい。
で表される構造を表す。即ち、置換もしくは無置換の4,4’−ビフェノール(ただし、置換基をその芳香環に有する場合、置換基の数は4以下、炭素数は4以下である。)は4,4´−ビフェノールを基本骨格とする化合物であり、その具体例としては、4,4´−ビフェノール、3,3´,5,5´−テトラメチルビフェニル−4,4´−ジオール、3,3´−ジメチルビフェニル−4,4´−ジオール等が挙げられる。本発明においては入手のしやすさから、4,4´−ビフェノール、3,3´,5,5´−テトラメチルビフェニル−4,4´−ジオールが好ましく、エポキシ樹脂混合物のハンドリング性から4,4´−ビフェノールが好ましい。
R1としては、全て水素原子が好ましい。
3.0モルを下回るとエポキシ当量が大きくなる恐れがあり、また、できたエポキシ樹脂の作業性が悪くなる可能性が高いため好ましくなく、15モルを超えると溶剤量が多量であり、産業上好ましくない。
アルカリ金属水酸化物の使用量は本発明のフェノール混合物の水酸基1モルに対して通常0.90〜1.5モルであり、好ましくは0.95〜1.25モル、より好ましくは0.99〜1.15モルである。
系中の水分が多い場合には、得られたエポキシ樹脂混合物において電気信頼性が悪くなるため好ましくなく、水分は5%以下にコントロールして合成することが好ましい。また、非極性プロトン溶媒を使用してエポキシ樹脂混合物を得た際には、電気信頼性に優れるエポキシ樹脂混合物が得られるため、非極性プロトン溶媒は好適に使用できる。
これらのエポキシ化反応の反応物を水洗後、または水洗無しに加熱減圧下でエピハロヒドリンや溶媒等を除去する。また更に加水分解性ハロゲンの少ないエポキシ樹脂混合物とするために、回収したエポキシ樹脂混合物を炭素数4〜7のケトン化合物(たとえば、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等が挙げられる。)を溶剤として溶解し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物の水溶液を加えて反応を行い、閉環を確実なものにすることも出来る。この場合アルカリ金属水酸化物の使用量はエポキシ化に使用した本発明のフェノール混合物の水酸基1モルに対して通常0.01〜0.3モル、好ましくは0.05〜0.2モルである。反応温度は通常50〜120℃、反応時間は通常0.5〜2時間である。
本発明において、得られる最も好適なエポキシ樹脂混合物の外観としては結晶性を帯びた濁った色味(具体的には白濁 アモルファスではない)を有する。
で表される構造を有する。
上記式(II)において、ナフタレン核(a)とベンゼン核(b)の割合は、通常(a)/(b)=0.1〜100であり、1.0〜20がより好ましく、2.0〜10が特に好ましい。ここで、(a)/(b)は上記フェノール・ナフトール混合ザイロック型フェノール樹脂の際に算出した方法と同じ手法で算出可能である。
ここで、 ナフタレン核(a)は、下記骨格
また、ベンゼン核(b)は、下記骨格
また、nは繰り返し数を表し、通常0〜15であるが、1〜10がより好ましい。
で表される構造を有する。
R1としては、全て水素原子が好ましい。
また、エポキシ樹脂に残存している全塩素としては5000ppm以下、より好ましくは3000ppm以下、特に2000ppm以下であることが好ましい。塩素量による悪影響については前述同様である。なお、塩素イオン、ナトリウムイオンについては各々5ppm以下が好ましく、より好ましくは3ppm以下である。塩素イオンは先に記載し、いうまでも無いが、ナトリウムイオン等のカチオンも、特にパワーデバイス用途においては非常に重要なファクターとなり、高電圧がかかった際の不良モードの一因となる。
本発明の硬化性樹脂組成物においては、硬化剤または硬化促進剤を必須成分として使用する。
硬化性樹脂組成物Aは本発明のエポキシ樹脂混合物と硬化剤を必須成分とする組成物である。
硬化性樹脂組成物Bは本発明のエポキシ樹脂と硬化促進剤を必須成分とする組成物である。
硬化剤による熱硬化(硬化性樹脂組成物A)
本発明の硬化性樹脂組成物Aが含有する硬化剤の具体例としては例えばフェノール樹脂、フェノール系化合物、アミン系化合物、酸無水物系化合物、アミド系化合物、カルボン酸系化合物などが挙げられる。用いうる硬化剤の具体例としては フェノール樹脂、フェノール化合物;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール、テルペンジフェノール、4,4’−ビフェノール、2,2’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジオール、ハイドロキノン、レゾルシン、ナフタレンジオール、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノール類(フェノール、アルキル置換フェノール、ナフトール、アルキル置換ナフトール、ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)とホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシアセトフェノン、o−ヒドロキシアセトフェノン、ジシクロペンタジエン、フルフラール、4,4’−ビス(クロロメチル)−1,1’−ビフェニル、4,4’−ビス(メトキシメチル)−1,1’−ビフェニル、1,4’−ビス(クロロメチル)ベンゼン、1,4’−ビス(メトキシメチル)ベンゼン等との重縮合物及びこれらの変性物、テトラブロモビスフェノールA等のハロゲン化ビスフェノール類、テルペンとフェノール類の縮合物などのポリフェノール類が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
好ましいフェノール樹脂としては、フェノールアラルキル樹脂(芳香族アルキレン構造を有する樹脂)が挙げられ、特に好ましくはフェノール、ナフトール、クレゾールから選ばれる少なくとも一種を有する構造であり、そのリンカーとなるアルキレン部が、ベンゼン構造、ビフェニル構造、ナフタレン構造から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする樹脂(具体的にはザイロック、ナフトールザイロック、フェノールビフェニレンノボラック樹脂、クレゾール−ビフェニレンノボラック樹脂、フェノール−ナフタレンノボラック樹脂などが挙げられる。)である。
アミン系化合物、アミド系化合物;ジアミノジフェニルメタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジフェニルスルホン、イソホロンジアミン、ジシアンジアミド、リノレン酸の2量体とエチレンジアミンより合成されるポリアミド樹脂などの含窒素化合物
酸無水物系化合物、カルボン酸系化合物;無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、無水ナジック酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ブタンテトラカルボン酸無水物、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸無水物、メチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸無水物、シクロヘキサン−1,3,4−トリカルボン酸−3,4−無水物、などの酸無水物
各種アルコール、カルビノール変性シリコーン、と前述の酸無水物との付加反応により得られるカルボン酸樹脂
その他;イミダゾール、トリフルオロボラン−アミン錯体、グアニジン誘導体の化合物などが挙げられる
これらに限定されるものではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。本発明においては特に信頼性の面からフェノール樹脂の使用が好ましい。
光安定剤としては、ヒンダートアミン系の光安定剤、特にHALS等が好適である。HALSとしては特に限定されるものではないが、代表的なものとしては、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N’―ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)〔〔3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル〕メチル〕ブチルマロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、等が挙げられる。HALSは1種のみが用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
本発明の硬化性樹脂組成物Bが含有しうる硬化促進剤としては、熱または光により重合させる触媒であれば限定なく使用できるが、具体的には、硬化促進剤または酸性硬化促進剤が使用できる。用いる硬化促進剤の具体例としては前記のものが挙げられる。硬化促進剤を用いる場合は、エポキシ樹脂100重量部に対して0.01〜5.0重量部が必要に応じ用いられる。
イン ポリマーサイエンス(Adv. in Plymer Sci.,62,1(1984))で開示している化合物を用いることが可能である。具体的には、ピレン、ペリレン、アクリジンオレンジ、チオキサントン、2−クロロチオキサントン及びペンゾフラビン等がある。また、光ラジカル重合開始剤として広く使用されている化合物も使用することができ、具体的には、ベンゾフェノン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインエーテル類、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン等のベンジルジメチルケタール類、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等のα−ヒドロキシアルキルフェノン類、カンファーキノン等のα−ジカルボニル化合物等が挙げられる。本発明においては、チオキサントン類やα−ヒドロキシアルキルフェノン類が特に好適に使用できる。
以下に実施例で用いた各種分析方法について記載する。
エポキシ当量: JIS K 7236 (ISO 3001) に準拠
ICI溶融粘度: JIS K 7117−2 (ISO 3219) に準拠
軟化点: JIS K 7234 に準拠
GPC:
カラム(Shodex KF−603、KF−602.5、KF−602、KF−601x2)
連結溶離液はテトラヒドロフラン
流速は0.5ml/min.
カラム温度は40℃
検出:RI(示差屈折検出器)
撹拌機、還流冷却管、撹拌装置を備えたフラスコに、窒素パージを施しながらフェノール・ナフトール混合ザイロック型フェノール樹脂(GPC測定結果に基づき、(a)/(b)=2.3)200部(群栄化学工業製)、4,4´−ビフェノール23部、エピクロロヒドリン456部、ジメチルスルホキシド114部を加え、撹拌下で溶解し、45℃にまで昇温した。次いでフレーク状の水酸化ナトリウム51部を90分かけて分割添加した後、更に45℃で2時間、70℃で75分反応を行った。反応終了後,油層からロータリーエバポレーターを用いて減圧下、過剰のエピクロルヒドリン等の溶剤類を留去した。残留物にメチルイソブチルケトン584部を加え溶解し、水洗後、75℃にまで昇温した。撹拌下で30重量%の水酸化ナトリウム水溶液14部を加え、1時間反応を行った後、油層の洗浄水が中性になるまで水洗を行い、得られた溶液から、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下にメチルイソブチルケトン等を留去することで本発明のエポキシ樹脂(EP1)263部を得た。得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は231g/eq.、軟化点55℃、150℃におけるICI溶融粘度は0.09Pa・sであった。
撹拌機、還流冷却管、撹拌装置を備えたフラスコに、窒素パージを施しながらフェノール・ナフトール混合ザイロック型フェノール樹脂235部、エピクロロヒドリン429部(4モル当量 対 フェノール樹脂)、メタノール129部を加え、撹拌下で溶解し、70〜75℃にまで昇温した。次いでフレーク状の水酸化ナトリウム52部を90分かけて分割添加した後、更に75℃で75分反応を行った。反応終了後,水155部で水洗を行い、油層からロータリーエバポレーターを用いて減圧下、過剰のエピクロルヒドリン等の溶剤類を留去した。残留物にメチルイソブチルケトン570部を加え溶解し、75℃にまで昇温した。撹拌下で30重量%の水酸化ナトリウム水溶液19部を加え、1時間反応を行った後、油層の洗浄水が中性になるまで水洗を行い、得られた溶液から、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下にメチルイソブチルケトン等を留去することでエポキシ樹脂(EP2)270部を得た。得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は261g/eq.、軟化点55℃、150℃におけるICI溶融粘度は0.08Pa・sであった。
<耐熱性試験、難燃性試験>
前記で得られたエポキシ樹脂、硬化剤としてフェノールノボラック樹脂(P1、軟化点80℃、水酸基当量105g/eq)等を表1の割合(重量部)で配合し、ミキシングロールを用いて均一に混合・混練し、封止用硬化性樹脂組成物を得た。この硬化性樹脂組成物をミキサーにて粉砕し、更にタブレットマシーンにてタブレット化した。このタブレット化された硬化性樹脂組成物をトランスファー成型(175℃×60秒)し、更に脱型後160℃×2時間+180℃×6時間の条件で硬化、評価用試験片を得た。
なお、硬化物の物性は以下の要領で測定した。
・耐熱性(DMA)
動的粘弾性測定器:TA−instruments、DMA−2980
測定温度範囲:−30〜280℃
温速度:2℃/分
試験片サイズ:5mm×50mmに切り出した物を使用した(厚みは約800μm)
Tg:Tan−δのピーク点をTgとした
また、フェノールノボラックと組み合わせやフィラーを含有させて硬化させることで弾性率が高くなり、強度が増すことが明らかであり、はんだ実装時の反り低減に有用であることがわかる。
Claims (8)
- 前記式(I)で表されるフェノール・ナフトール混合ザイロック型エポキシ樹脂(A)と置換もしくは無置換の4,4´−グリシジルオキシビフェニル(B)の重量比がA/B=1〜10であることを特徴とする請求項1に記載のエポキシ樹脂混合物
- 請求項1〜請求項3に記載のエポキシ樹脂混合物、および硬化剤を含有することを必須とする硬化性樹脂組成物
- 請求項1〜請求項3に記載のエポキシ樹脂混合物、および硬化促進剤を含有することを必須とする硬化性樹脂組成物
- 硬化剤がフェノールノボラックであることを特徴とする請求項4に記載の硬化性樹脂組成物
- 請求項4〜請求項6に記載の硬化性樹脂組成物を硬化することを特徴とする硬化物
- 請求項7に記載の硬化物のうち、250℃における弾性率が2500〜5000MPaであることを特徴とする硬化物
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