JP2015066978A - 船舶用表示システムおよびそれを備えた小型船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の機能の集約と情報の閲覧性を両立できる船舶用表示システムを提供する。
【解決手段】中央コントローラ8は、船外機3L,3Rを制御する。中央コントローラ8は、メイン画面表示ユニット111と、機器操作画面表示ユニット112と、設定画面表示ユニット113と、画面遷移ユニット114とを含む。メイン画面表示ユニット111は、船舶の航行に関連する船舶関連情報を含むメイン画面をディスプレイ装置10に表示する。機器操作画面表示ユニット112および設定画面表示ユニット113は、船舶の航行中に利用可能な機能に関連する機能情報と、メイン画面に表示される船舶関連情報のうちの少なくとも一つを含む共通表示情報とを含む機器操作画面および設定画面をそれぞれディスプレイ装置10に表示する。画面遷移ユニット114は、ディスプレイ装置10の表示を、メイン画面から機器操作画面または設定画面へと遷移させる。
【選択図】図4

Description

この発明は、船舶用表示システムおよびそれを備えた小型船舶に関する。小型船舶とは、総トン数20トン未満の船舶をいう。ただし、総トン数が20トン以上の船舶であっても、長さが20メートル未満であるものは小型船舶に含まれる。
特許文献1および特許文献2は、タッチパネル機能を有するディスプレイ装置を備えた小型船舶を開示している。ディスプレイ装置には、計器類が表示されるほか、小型船舶に備えられた機器を操作するためのソフトウェアキーが表示される。ソフトウェアキーを操作することによって、小型船舶に備えられた機器を操作したり、操船のための入力を行ったりすることができる。
特開2013−103525号公報 特開2013−103526号公報
船舶の操船席には、一般に、計器類、各種スイッチ類および各種操作機器が配置される。これらの機能の一部または全部をタッチパネル機能付きのディスプレイ装置に集約することにより、操船席近傍のレイアウトを簡素化できる。
ところが、ディスプレイ装置に多数の機能を集約しようとすると、一つの画面内での集約が不可能になるので、複数枚の表示画面に切り換える必要がある。たとえば、計器類の表示画面から、操作機器の操作のための操作画面に切り換える必要がある。このような表示画面の切り換えに伴い、操船者は、従前の画面に表示されていた情報を得ることができなくなるから、必要に応じて、従前の画面の表示に切り換えて、船舶の状態を確認したりする必要が生じる。したがって、複数の機能の集約によってレイアウトを簡素化しようとすると、とくに情報の閲覧性が悪くなり、必要な情報の取得のために画面の切り換えを頻繁に行わなければならなくなるおそれがある。
この発明の一実施形態は、複数の機能の集約と情報の閲覧性を両立できる船舶用表示システム、およびこのような船舶用表示システムを備えた小型船舶を提供する。
この発明の一実施形態は、船舶の航行に関連する船舶関連情報を含む第1画面を表示する第1画面表示手段と、船舶の航行中に利用可能な機能に関連する機能情報と、前記第1画面に表示される船舶関連情報のうちの少なくとも一つを含む共通表示情報とを含む第2画面を表示する第2画面表示手段と、前記第1画面から前記第2画面へと遷移させる画面遷移手段とを含む、船舶用表示システムを提供する。
この構成によれば、第1画面および第2画面を切り換えて表示することができる。第1画面は船舶の航行に関連する船舶関連情報を含み、第2画面は船舶の航行中に利用可能な機能情報を含む。第2画面は、さらに、第1画面に表示される船舶関連情報のうちの少なくとも一つを含む。すなわち、第1画面および第2画面に共通に表示される共通表示情報がある。したがって、第1画面から第2画面に遷移しても、第1画面への切り換えを要することなく、共通表示情報を使用者に提供できる。これによって、複数の機能の集約と情報の閲覧性とを両立できる船舶用表示システムを提供できる。
この発明の一実施形態では、前記共通表示情報が、前記船舶の推進機の出力を表す出力情報を含む。この構成により、第1画面から第2画面に遷移したときでも、推進機の出力を表す出力情報を使用者に提供することができる。したがって、使用者は、画面表示を第1画面に切り換えることなく、推進機の出力を知ることができる。
この発明の一実施形態では、前記共通表示情報が、さらに、船舶の速さ、船舶の周辺の水深、および前記船舶が消費可能なエネルギー残量のうちの少なくとも一つを含む。この構成により、画面表示が、第1画面から第2画面に遷移したときも、船舶の速さ、船舶の周辺の水深、および船舶が消費可能なエネルギー残量に関する情報を使用者に提供することができる。したがって、第2画面が表示されているときに、使用者は、第1画面に切り換えることなく、船舶の操船に必要な情報を得ることができる。
この発明の一実施形態では、前記第2画面が、操作者によって操作可能な操作キーを含む。この構成では、第2画面には、操作者によって操作可能な操作キー含まれているので、操作者である使用者はその操作キーを操作することによって、船舶に備えられた機器を操作したり、設定入力を行ったりすることができる。第2画面には、船舶関連情報の一部である共通の情報が含まれているので、使用者は、船舶に備えられた機器の操作をしたり設定入力をしたりしながら、共通表示情報を得ることができる。すなわち、共通表示情報を得るために、第1画面に切り換える必要がない。
この発明の一実施形態では、前記操作キーが、複数の機能を択一的に選択するためのメニューキーを含む。この構成によれば、メニューキーの操作によって、複数の機能のいずれかを選択して起動することができる。それにより、多数の機能を集約することができる。したがって、多数の機能の集約と、情報閲覧性とを両立した、船舶用表示システムを提供することができる。
この発明の一実施形態では、前記複数の機能が、船舶の移動を制御するための入力を受け付ける操船入力機能を含む。この構成によれば、使用者は、船舶用表示システムを用いて、船舶の移動を制御するための操作を行うことができる。このとき、第2画面には、共通表示情報が表示されているので、使用者は、その共通表示情報の提供を受けながら、船舶の移動のための操作を行うことができる。これにより、操船のための機能を集約し、かつ、情報閲覧性に優れた船舶用表示システムを提供することができる。
この発明の一実施形態では、前記複数の機能が、前記船舶に備えられた機器を制御するための入力を受け付ける機器制御入力機能を含む。この構成により、第2画面における入力操作によって、船舶に備えられた機器を制御することができる。第2画面には共通表示情報が表示されているので、使用者は共通表示情報の提供を受けながら船舶に備えられた機器の制御のための入力操作を行うことができる。
船舶に備えられた機器の例は、推進機類、ポンプ類、照明類などである。
この発明の一実施形態では、前記操作キーが、設定情報を入力するための設定キーを含む。この構成によれば、第2画面に表示された設定キーを操作することによって、設定情報を入力することができる。第2画面には、共通表示情報が表示されているので、使用者は、設定情報を入力しているときでも、共通表示情報を得ることができる。これにより、設定情報入力機能を集約しながら、情報閲覧性にも優れた船舶用表示システムを実現できる。
この発明の一実施形態では、前記第2画面が、前記共通表示情報を当該第2画面の周縁領域に表示するように構成されている。この構成によれば、第2画面において共通表示情報は、その周縁領域に表示される。したがって、第2画面によって実現されるべき主要な機能については、第2画面の中央領域を用いることができる。したがって、第2画面の機能を阻害することなく、共通表示情報を提供することができる。
この発明の一実施形態では、前記第2画面が、前記共通表示情報を表示する領域が残余の領域よりも狭くなるように構成されている。この構成によれば、共通表示情報が表示される領域は、第2画面内のその他の領域よりも狭い。したがって、第2画面において実現されるべき主要な機能のために、第2画面内の広い領域を用いることができる。
この発明の一実施形態では、前記第1画面が、操作者の操作を受け付けるための操作部の表示を含み、前記船舶関連情報の表示領域が前記操作部の表示領域よりも広くなるように構成されている。この構成によれば、第1画面においては、船舶関連情報の表示領域が操作部の表示領域よりも広く確保されている。それによって、第1画面においては、船舶関連情報を良好な視認性で提供することができる。
この発明の一実施形態では、前記共通表示情報が、前記第1画面ではアナログ形式で表示され、前記第2画面ではディジタル形式で表示される。この発明の一実施形態では、第1画面においてはアナログ形式で共通表示情報が表示されるので、直感的な表示が可能である。一方、第2画面では、共通表示情報がディジタル形式で表示されるので、小さな表示領域で共通表示情報を表示することができる。したがって、第2画面における主要な機能のための表示を阻害することなく、共通表示情報を表示できる。
この発明の一実施形態は、複数の機器と、前記複数の機器を制御するコントローラと、前記コントローラに接続された、前述のような特徴を有する船舶用表示システムとを含む、小型船舶を提供する。
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶用表示システムが適用された小型船舶の構成を説明するための斜視図である 図2は、前記小型船舶に備えられた船外機の構成例を説明するための図解的な側面図である。 図3は、前記小型船舶の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図4は、前記小型船舶に備えられた中央コントローラの機能的な構成を説明するためのブロック図である。 図5Aは、前記小型船舶に備えられたディスプレイ装置に表示されるメイン画面の一例を示す。 図5Bは、オン/オフパネルが展開表示された状態のメイン画面の一例を示す。 図5Cは、オン/オフパネルが展開表示された状態のメイン画面の他の例を示す。 図5Dは、ディジタル形式のメイン画面の例を示す。 図6は、メイン画面から機器操作画面または設定画面への遷移を説明するための図である。 図7は、推進機操作画面(機器操作画面)の例を示す。 図8は、補助機器類操作画面(機器操作画面)の例を示す。 図9は、統合制御操作画面(機器操作画面)の例を示す。 図10Aは、外部機器接続画面(機器操作画面)の例を示す。 図10Bは、外部機器接続画面(機器操作画面)の例を示す。 図10Cは、外部機器接続画面(機器操作画面)の例を示す。 図10Dは、外部機器接続画面(機器操作画面)の例を示す。 図11Aは、設定画面の一つのページを示す。 図11Bは、設定画面の別のページを示す。 図11Cは、設定画面のさらに別のページを示す。 図11Dは、設定画面のさらに別のページを示す。 図11Eは、設定画面のさらに別のページを示す。 図11Fは、設定画面のさらに別のページを示す。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶用表示システムが適用された小型船舶の構成を説明するための斜視図である。
小型船舶1は、船体2と、複数(この実施形態では2基)の船外機3L,3R(以下総称するときには「船外機3」という。)とを有している。2基の船外機3は船体2の後尾(船尾)に取り付けられている。2基の船外機3は、小型船舶1の進行方向に向かって右側に配置された右舷船外機3Rと、左側に配置された左舷船外機3Lとを含む。船外機3は、船体2に推進力を与える推進機の一例である。
船体2には、2つの操船ステーション5M,5S(操船席)が備えられている。具体的には、船体2の中央に、メインステーション5M(主操船席)が配置され、その上方にサブステーション5S(副操船席)が配置されている。操船者は、これらの操船ステーション5M,5Sのいずれかにおいて、操船のための操作を行うことができる。
メインステーション5Mには、メインステアリング装置6Mと、メインリモコン装置7Mと、中央コントローラ8と、メインディスプレイ装置10Mとが配置されている。サブステーション5Sには、サブステアリング装置6Sと、サブリモコン装置7Sと、サブディスプレイ装置10Sとが配置されている。メインディスプレイ装置10Mおよびサブディスプレイ装置10S(以下総称するときには「ディスプレイ装置10」という。)は、タッチパネル機能を備えており、操作パネルとして用いられる。
ステアリング装置6M,6S(以下総称するときには「ステアリング装置6」という。)は、操船者が小型船舶1の針路を操作するための装置である。具体的には、各ステアリング装置6は、操船者によって左右に回転されるステアリングホイール61を含む。ステアリングホイール61の回転によって船外機3を転舵させ、それによって、小型船舶1を左右に旋回させることができる。
リモコン装置7M,7S(以下総称するときには「リモコン装置7」という。)は、それぞれ、操船者によって操作される左レバー7Lおよび右レバー7Rを含む。左レバー7Lおよび右レバー7Rの操作によって、左舷船外機3Lおよび右舷船外機3Rの出力をそれぞれ調整し、それによって、船速を調整することができる。また、左レバー7Lおよび右レバー7Rの操作によって、左舷船外機3Lおよび右舷船外機3Rがそれぞれ発生する推進力の方向を前進方向と後進方向とに切り換えることができる。
ディスプレイ装置10M,10Sは、それぞれ操船ステーション5M,5Sで操船する操船者が視認しやすい場所、すなわち操船者の前方に配置されている。ディスプレイ装置10は、小型船舶1の情報を表示し、かつ小型船舶1に備えられた機器を操作するためのインタフェースを提供する。
中央コントローラ8は、船外機3L,3R、ステアリング装置6M,6S、リモコン装置7M,7Sおよびディスプレイ装置10M,10Sと通信し、これらを統合制御する。
図2は、船外機3の構成を説明するための図解的な側面図である。船外機3は、カバー部材11と、エンジン12と、プロペラ13と、動力伝達機構14と、ブラケット15とを備えている。カバー部材11は、エンジン12と動力伝達機構14とを収容している。エンジン12は、カバー部材11内の上部空間に配置されている。エンジン12は、推進力を発生させるための動力源の一例である。プロペラ13は、エンジン12が発生する駆動力によって回転駆動される。プロペラ13は、船外機3の下部において、カバー部材11の外に配置されている。動力伝達機構14は、エンジン12の駆動力をプロペラ13に伝達する。動力伝達機構14は、ドライブシャフト16と、プロペラシャフト17と、シフト機構18とを含む。
ドライブシャフト16は、上下方向に沿って配置されている。ドライブシャフト16は、エンジン12のクランクシャフト19に連結されており、エンジン12が発生する動力を伝達する。プロペラシャフト17は、前後方向に沿って配置されている。プロペラシャフト17は、シフト機構18を介してドライブシャフト16の下部に連結されている。プロペラシャフト17は、ドライブシャフト16の駆動力をプロペラ13に伝達する。
シフト機構18は、ドライブシャフト16からプロペラシャフト17へ伝達される動力の回転方向を切り換える。シフト機構18は、ピニオンギヤ21と、前進用ギヤ22と、後進用ギヤ23と、ドッグクラッチ24とを有している。ピニオンギヤ21は、ドライブシャフト16の下端に固定されている。前進用ギヤ22および後進用ギヤ23は、プロペラシャフト17上に配置され、プロペラシャフト17に対して相対回転可能に設けられている。ピニオンギヤ21は、前進用ギヤ22および後進用ギヤ23と噛み合っている。ドッグクラッチ24は、プロペラシャフト17にスプライン結合しており、前進用ギヤ22と後進用ギヤ23との間に配置されている。ドッグクラッチ24は、プロペラシャフト17に沿って移動可能であり、かつプロペラシャフト17とともに回転する。ドッグクラッチ24は、プロペラシャフト17上において、前進位置、中立位置および後進位置に移動可能である。前進位置とは、ドッグクラッチ24が前進用ギヤ22に噛み合い、後進用ギヤ23とは噛み合わない位置である。後進位置とは、ドッグクラッチ24が後進用ギヤ23に噛み合い、前進用ギヤ22とは噛み合わない位置である。中立位置とは、ドッグクラッチ24が前進用ギヤ22および後進用ギヤ23のいずれとも噛み合わない位置であり、前進位置と後進位置との間の位置である。ドッグクラッチ24が前進位置に位置しているとき、ドライブシャフト16の回転は、前進用ギヤ22を介してプロペラシャフト17に伝達される。これにより、船体2を前進させる推進力を発生させる方向にプロペラ13が回転する。ドッグクラッチ24が後進位置に位置しているとき、ドライブシャフト16の回転は、後進用ギヤ23を介してプロペラシャフト17に伝達される。これにより、船体2を後進させる推進力を発生する方向にプロペラ13が回転する。ドッグクラッチ24が中立位置に位置しているときには、前進用ギヤ22および後進用ギヤ23のいずれの回転もプロペラシャフト17に伝達されない。したがって、プロペラ13に駆動力が伝達されない。
シフト機構18は、ドッグクラッチ24をプロペラシャフト17に沿って移動させるためのシフトロッド25をさらに含む。シフトロッド25は、シフトアクチュエータ26によって駆動される。したがって、シフトアクチュエータ26の動作を制御することにより、ドッグクラッチ24を前進位置、中立位置および後進位置のいずれかに制御できる。以下、ドッグクラッチ24の位置を、「シフト位置」という場合がある。
ブラケット15は、船外機3を船体2に取り付けるための機構である。船外機3は、ブラケット15に対して、チルト軸31および転舵軸32まわりに回動可能に取り付けられている。チルト軸31は、船体2の幅方向(水平方向)に延びている。転舵軸32は、チルト軸31に対して垂直であり、船外機3の使用状態においてほぼ上下方向に沿っている。船外機3をチルト軸31まわりに回動させるためにチルトトリムアクチュエータ27が備えられている。船外機3をチルト軸31まわりに回動させることによって、船外機3のトリム角を変化させることができる。トリム角とは、船体2に対する船外機3の取付角に相当する。
船外機3を船体2に対して転舵させるために、転舵機構4が備えられている。転舵機構4は、船外機3を転舵軸32まわりに回動させるように構成されている。転舵機構4は、動力源としての転舵アクチュエータ28を含む。転舵機構4によって船外機3を転舵軸32まわりに回動させることにより、転舵角を変化させることができる。転舵角とは、船体2の前後方向に延びる中心線に対して、船外機3の推進力の方向がなす角度である。
図3は、小型船舶1の電気的構成を説明するためのブロック図である。
小型船舶1内には、中央コントローラ8を含む機器ネットワークシステムが構築されている。機器ネットワークシステムは、船外機3L,3Rと、ステアリング装置6M,6Sと、リモコン装置7M,7Sと、中央コントローラ8と、ディスプレイ装置10M,10Sと、第1付加機能システム41と、第2付加機能システム42とを含む。
各船外機3は、エンジンECU(電子制御ユニット)33、スタータモータ34、燃料噴射装置35、スロットルアクチュエータ36、点火装置37、シフトアクチュエータ26、チルトトリムアクチュエータ27などを備えている。エンジンECU33は、スタータモータ34、燃料噴射装置35、スロットルアクチュエータ36、点火装置37、シフトアクチュエータ26、チルトトリムアクチュエータ27の動作を制御する。さらに、エンジンECU33は、転舵機構4の転舵アクチュエータ28を制御する。図3では、左舷船外機3Lおよび右舷船外機3Rにそれぞれ対応する転舵機構4を符号4L,4Rで表してある。
スタータモータ34は、エンジン12を始動する。燃料噴射装置35は、エンジン12の燃焼室に供給される燃料を噴射する。スロットルアクチュエータ36は、エンジン12のスロットル弁の開度を変更する。点火装置37は、燃焼室内の混合気に点火する。シフトアクチュエータ26は、シフトロッド25を駆動して、ドッグクラッチ24の位置(シフト位置)を前進位置、中立位置および後進位置のいずれかに切り換える。チルトトリムアクチュエータ27は、船外機3をチルト軸31まわりに回動させる。転舵アクチュエータ28は、船外機3を転舵軸32まわりに回動させる。
エンジンECU33は、エンジン12の制御プログラムを内部のメモリ(図示せず)に記憶している。エンジンECU33は、中央コントローラ8に、通信線38を介して接続されている。エンジンECU33には、中央コントローラ8から、ステアリング装置6およびリモコン装置7からの入力に対応した出力指令信号および転舵指令信号が入力される。また、エンジンECU33には、船外機3および転舵機構4に搭載された各種のセンサ類(図示せず)の検出信号が入力される。エンジンECU33は、これらの指令信号および検出信号に基づいて、スタータモータ34、燃料噴射装置35、スロットルアクチュエータ36、点火装置37、シフトアクチュエータ26、チルトトリムアクチュエータ27、転舵アクチュエータ28等の動作を制御する。エンジンECU33は、中央コントローラ8と、CAN(Control Area Network)プロトコルを用いて通信を行う。
各リモコン装置7は、リモコンECU45を備えている。リモコンECU45は、中央コントローラ8との間で通信線44を介して通信を行う。各リモコン装置7は、この実施形態では、2本のレバー7L,7Rと、それぞれのレバー7L,7Rの操作位置を検出する2つの操作位置センサ47L,47Rとを備えている。操作位置センサ47L,47Rの出力信号は、リモコンECU45に入力され、リモコンECU45から通信線44を介して中央コントローラ8に送信される。レバー7L,7Rは、それぞれ、前後方向に傾倒可能な操作部材である。レバー7L,7Rの前後方向の傾倒位置に応じて、中央コントローラ8は、シフト指令信号およびエンジン回転速度指令信号を含む出力指令信号を、対応する船外機3L,3RのエンジンECU33に与える。それによって、エンジンECU33は、シフト指令信号に応じてシフトアクチュエータ26を駆動し、エンジン回転速度指令信号に応じてスロットルアクチュエータ36を駆動する。これにより、レバー7L,7Rの操作によって、船外機3L,3Rのシフト位置を切り換え、かつスロットル開度を変化させることができる。それによって、船外機3L,3Rの推進力の方向、推進力の発生/非発生、および出力を設定することができる。船外機3の出力とは、推進力の大きさであり、より具体的にはエンジン回転速度である。
この実施形態では、レバー7L,7Rには、チルトスイッチ48L,48Rがそれぞれ設けられている。チルトスイッチ48L,48Rが操作されると、その操作信号がリモコンECU45に入力され、さらにリモコンECU45から通信線44を介して中央コントローラ8に送信される。中央コントローラ8は、チルトスイッチ48L,48Rの操作に応じて、対応する船外機3L,3RのエンジンECU33に対して、トリム指令信号を入力する。それに応じて、エンジンECU33は、チルトトリムアクチュエータ27を駆動する。これにより、船外機3のトリム角を変更することができる。
各ステアリング装置6は、ステアリングホイール61と、ステアリング位置センサ62と、ステアリングECU63とを含む。ステアリング位置センサ62は、ステアリングホイール61の操作量すなわち操作角を検出する。ステアリング位置センサ62が検出する操作角は、ステアリングECU63から、通信線44を介して中央コントローラ8に送信される。中央コントローラ8は、操作角に応じた転舵指令信号を船外機3L,3RのエンジンECU33に与える。エンジンECU33は、転舵指令信号に基づいて、転舵アクチュエータ28を駆動する。それによって、ステアリングホイール61の操作角に応じて船外機3が転舵される。
第1付加機能システム41は、ワイパー51、ホーン52、ソナー53、ビルジポンプ54、生け簀ポンプ55、フレッシュウォーターポンプ65、船舶灯56、スピーカ57、カメラ58、および各種の計測機器類59を含む。第1付加機能システム41を構成する機器は、通信線44を介して中央コントローラ8に接続されている。
ワイパー51は、操船ステーション5の前方のフロントウィンドシールドに取り付けられ、フロントウィンドシールド外面の水滴を拭う。ホーン52は、警告音(警笛)を発生する。ソナー53は、船体2の周囲の水中に音波を発することにより、水中の物体の位置を測定する装置であり、水中の魚群の発見等のために用いられる。ビルジポンプ54は、船底に溜まった水を外部に汲み出すポンプであり、複数個設けられていてもよい。生け簀ポンプ55は、船体2に設けられた生け簀の中の水を入れ替えるためのポンプである。フレッシュウォーターポンプ65は、船内に予め積み込んだ真水を供給するためのポンプである。船舶灯56は、小型船舶1に備えられた照明装置であり、たとえば、マスト灯、船尾灯、停泊灯、航海灯、船室灯等が該当する。スピーカ57は、船内に配置され、音声を出力する。カメラ58は、小型船舶1の周囲の画像を撮影し、撮影した画像の電子データ(画像データ)を生成する装置である。カメラ58が出力する画像データは中央コントローラ8に送信される。複数のカメラ58が備えられていてもよい。具体的には、船体2の後方を撮像する後方カメラ58Aや、船体2の周囲の平面画像(いわゆるアラウンドビュー)を合成するために必要な周囲カメラ58Bが含まれていてもよい。各種の計測機器類59は、燃料流量計59a等を含む。燃料流量計59aとは、エンジン12に送り込まれる燃料の流量を計測する装置である。
第2付加機能システム42は、オートパイロット装置71、GNSS受信機72、および各種の計測機器類73を含む。第2付加機能システム42は、さらに、携帯電話(とくにスマートフォン)74、オーディオデバイス75等の他の付加機能装置を含んでいてもよい。第2付加機能システム42を構成する機器は、通信線70を介して中央コントローラ8に接続されている。
オートパイロット装置71は、設定した針路を保持するための装置である。より具体的には、目的地を設定すると、現在位置から目的地までの経路を自動計算によって計画し、その計画された経路に従って針路を設定する装置である。オートパイロット装置71は、小型船舶1の実際の針路が設定した針路からずれると、小型船舶1の針路を修正するための指令信号を中央コントローラ8に送信する。中央コントローラ8は、オートパイロット装置71からの指令信号に基づいて、針路を修正するための転舵指令信号を、船外機3L,3RのエンジンECU33に送信する。したがって、各船外機3のエンジンECU33は、針路修正のための転舵指令信号に応じて、転舵アクチュエータ28を制御する。それによって、小型船舶1の針路が修正される。
GNSS受信機72は、GPSなどのGNSS(Global Navigation Satellite Systems)の受信機であり、小型船舶1の現在位置を計測する現在位置検出ユニットである。各種の計測機器類73は、距離計測ユニット73a、方位計73b、船速計73c、風向・風速計73dなどを含む。距離計測ユニット73aは、ソナー、レーザ、カメラ画像等を用いて小型船舶1から対象物(たとえば着岸対象物)までの距離を測定する。方位計73bは、たとえば地磁気センサからなり、小型船舶1の船首方向(船体2の方位)を測定する。船速計73cは、小型船舶1の航走速度を測定する。風向・風速計73dは、小型船舶1の周辺の風向および風速を測定する。
中央コントローラ8は、機器ネットワークシステムのネットワークホストとして機能する。中央コントローラ8は、CPUなどの演算装置81と、メモリ82と、記憶装置83と、出力装置84と、通信装置85とを含む。記憶装置83は、ハードディスクやフラッシュメモリなどで構成した固定記憶媒体であってもよいし、メモリカードやUSBメモリ等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。記憶装置83には、演算装置81が実行する制御プログラム88と、画面データ89とが格納されている。演算装置81が制御プログラムを実行することによって、中央コントローラ8は、複数の機能処理ユニットとしての機能を実現する。画面データ89は、ディスプレイ装置10に表示される画面を表すデータである。画面データ89は、複数枚の画面に対応した画面データを含む。
出力装置84は、各ディスプレイ装置10に画像信号を出力する装置である。通信装置85は、船外機3L,3R、ステアリング装置6M,6S、リモコン装置7M,7S、第1付加機能システム41および第2付加機能システム42との通信を行うための装置である。通信装置85は、複数のポートを含み、それらに船外機3L,3R、ステアリング装置6M,6S、リモコン装置7M,7S、第1付加機能システム41および第2付加機能システム42が接続されている。通信装置85は、第2付加機能システム42を接続するためのゲートウェイ85aを有していてもよい。
第1付加機能システム41の機器は、たとえば、船外機3のメーカが提供する機器である。そのため、これらの機器が接続された通信線44は、通信装置85に直接接続されている。ステアリング装置6およびリモコン装置7も、船外機3のメーカが提供する機器であり、これらの機器も通信線44によって通信装置85に直接接続されている。そして、船外機3L,3Rに接続された通信線38も通信装置85に直接接続されている。
一方、第2付加機能システム42の機器は、船外機3のメーカとは異なるいわゆるサードパーティ製の機器であってもよい。そこで、第2付加機能システム42の機器が接続された通信線70は、ゲートウェイ85aを介して通信装置85に接続されている。
各ディスプレイ装置10は、GUI(Graphical User Interface)によって、小型船舶1の情報を表示する。ディスプレイ装置10は、中央コントローラ8に接続された機器の情報を表示する。ディスプレイ装置10は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどであってもよい。ディスプレイ装置10は、タッチパネル機能を有している。すなわち、ディスプレイ装置10の表示画面上には、タッチパネル10Aが備えられている。タッチパネル10Aの出力信号は、中央コントローラ8に入力されている。使用者は、タッチパネル10Aを操作することによって、ディスプレイ装置10の表示画面を切り換えたり、表示されたボタン(ソフトウェアキー)を操作して、小型船舶1に備えられた機器の操作を行ったりすることができる。
図4は、中央コントローラ8の機能的な構成を説明するためのブロック図である。中央コントローラ8は、演算装置81が制御プログラム88を実行することによってソフトウェア的に実現される複数の機能処理ユニットを含む。これらの複数の機能処理ユニットは、ディスプレイ制御ユニット101と、推進力制御ユニット102と、転舵制御ユニット103とを含む。
ディスプレイ制御ユニット101は、ディスプレイ装置10に表示すべき画面データを出力装置84に供給することにより、ディスプレイ装置10の表示を制御する。ディスプレイ制御ユニット101は、メイン画面表示ユニット111と、機器操作画面表示ユニット112と、設定画面表示ユニット113と、画面遷移制御ユニット114とを含む。
メイン画面表示ユニット111は、この発明における第1画面の一例としてのメイン画面をディスプレイ装置10に表示させる第1画面表示手段である。メイン画面とは、通常の操船時にディスプレイ装置10に表示される画面である。通常の操船時とは、ステアリング装置6およびリモコン装置7を操作して小型船舶1を高速に航走させる場合が主として該当する。機器操作画面表示ユニット112は、メイン画面とは異なる機器操作画面をディスプレイ装置10に表示させる第2画面表示手段の一例である。機器操作画面は、この発明における第2画面の一例であり、小型船舶1に備えられた各種の機器を操作するためのインタフェースを提供する。設定画面表示ユニット113は、各種設定のための設定画面をディスプレイ装置10に表示させる第2画面表示手段の他の例である。設定画面は、この発明における第2画面の他の例であり、小型船舶1に装備された機器の設定のためのインタフェースを提供する。画面遷移制御ユニット114は、ディスプレイ装置10に表示される画面の遷移を制御する。具体的には、ディスプレイ装置10のタッチパネル10Aに対して画面切り換えのための入力操作が行われると、メイン画面表示ユニット111、機器操作画面表示ユニット112および設定画面表示ユニット113に画面切換指令信号を与える。
推進力制御ユニット102は、船外機3L,3RのエンジンECU33に出力指令信号(シフト指令信号およびエンジン回転速度指令信号)を出力する。転舵制御ユニット103は、船外機3L,3RのエンジンECU33に転舵指令信号を出力する。推進力制御ユニット102は、リモコン装置7の出力に応じて出力指令信号を生成するほか、機器操作画面上でのタッチパネル10Aの操作に応じて出力指令信号を生成する場合がある。同様に、転舵制御ユニット103は、ステアリング装置6の出力に応じて転舵指令信号を生成するほか、機器操作画面上でのタッチパネル10Aの操作に応じて転舵指令信号を生成する場合がある。
図5Aは、ディスプレイ装置10に表示されるメイン画面の一例を示す図である。メイン画面120は、ステアリング装置6およびリモコン装置7を操作して操船する通常の操船時に表示される画面である。図5Aに示すメイン画面120は、船舶関連情報の表示エリア121と、ホーンスイッチ122と、ワイパースイッチ123と、アナログボタン124と、ディジタルボタン125と、エンジンタブ126と、ファンクションタブ127と、セットアップタブ128とを含む。
船舶関連情報の表示エリア121は、船速の表示130、水深の表示131、燃料残量132の表示を含む。さらに表示エリア121は、左舷船外機3Lに対応して、エンジン回転速度の表示133L、トリム角の表示134L、シフト位置の表示135L、バッテリ電圧の表示136L、エンジン温度の表示137L、冷却水圧力の表示138L、潤滑油油圧の表示139L、燃費の表示140L、および燃料流量141Lの表示を含む。同様に、表示エリア121は、右舷船外機3Rに対応して、エンジン回転速度の表示133R、トリム角の表示134R、シフト位置の表示135R、バッテリ電圧の表示136R、エンジン温度の表示137R、冷却水圧力の表示138R、潤滑油油圧の表示139R、燃費の表示140R、および燃料流量141Rの表示を含む。
図5Aの例では、船速表示130が中央に配置されており、船速表示130の左側に左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示133Lが配置され、船速表示130の右側に右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示133Rが配置されている。船速表示130の下方には、左舷船外機3Lのシフト位置表示135Lおよび右舷船外機3Rのシフト位置表示135Rが左右に並べて配置されている。船速表示130およびエンジン回転速度表示133L,133Rは、アナログメータを模した表示となっており、目盛りの該当位置を指標(指針)が指し示すことによって、船速およびエンジン回転速度をそれぞれ表示している。シフト位置の表示135L,135Rは、前進位置、中立位置および後進位置をそれぞれ表す文字「F」、「N」および「R」の点灯によって表示される。「点灯」とは、具体的には、該当する文字を他の文字から区別して着色表示することである。
左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示133Lの左側に、左舷船外機3Lのトリム角表示134Lが配置されている。また、右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示133Rの右側に、右舷船外機3Rのトリム角表示134Rが配置されている。トリム角表示134L,134Rは、左右方向の外側に凸の円弧形状を成すように配列された複数のセグメントを含み、トリム角に対応する一つのセグメントを点灯することによって、トリム角を表示するように構成されている。「点灯」とは、具体的には、該当するセグメントを他のセグメントから区別して着色表示することである。図5Aでは、点灯状態のセグメントを斜線で表す。
船速表示130の上方には、水深表示131が配置されている。水深表示131は、数値によって水深を表示する。水深表示131から左側に向かって、左舷船外機3Lの燃料流量表示141Lおよび燃費表示140Lが順に配置されている。水深表示131から右側に向かって、右舷船外機3Rの燃料流量表示141Rおよび燃費表示140Rが順に配置されている。燃料流量表示141L,141Rおよび燃費表示140L,140Rは、いずれも数値による表示である。燃料流量とは、単位時間あたりの燃料消費量であり、船外機3のエンジン12に供給される燃料の流量である。燃費とは、単位燃料あたりの航走距離である。
船速表示130の下方には、燃料残量表示132が配置されている。燃料残量表示132は、この例では、空(E)から満量(F)までの範囲で長さ(高さ)が変動するバー表示132aを含む。また、燃料残量表示132は、この例では、燃料残量の数値表示132bを含む。燃料残量表示132から左側に向かって、左舷船外機3Lについての情報表示、具体的には、バッテリ電圧表示136L、エンジン温度表示137L、冷却水圧力表示138Lおよび潤滑油油圧表示139Lが順に配置されている。同様に、燃料残量表示から右側に向かって、右舷船外機3Rについての情報表示、具体的には、バッテリ電圧表示136R、エンジン温度表示137R、冷却水圧力表示138Rおよび潤滑油油圧表示139Rが順に配置されている。図5Aの例では、これらの各表示は、アナログメータを模した表示となっており、目盛りの該当位置を指標(指針)が指し示すことによって、該当数値を表示している。指標が高値(H)と低値(L)との中間位置を指していれば、正常である。
以上のとおり、たとえば、船外機が2基備えられている場合に、両船外機に共通する項目(燃料残量など)や船に関する情報(船速、水深など)の各表示は中央に配置されてもよい。これに対して、個々の船外機に関する項目(各船外機のエンジン回転速度、シフト位置、トリム角など)の表示は、左右に振り分けて配置されてもよい。
メイン画面120の左上隅には、ホーンスイッチ122が配置されている。ホーンスイッチ122は、ホーン52を作動させるためのソフトウェアキーである。メイン画面120の右上隅には、ワイパースイッチ123が配置されている。ワイパースイッチ123は、ワイパー51を作動させるためのソフトウェアキーである。これらのスイッチ122,123は、対応する装置が作動中には、点灯表示とされ、非作動中には消灯状態とされる。点灯表示と消灯表示とは、異なる色の着色表示によって区別される。
メイン画面120の左下隅にはアナログボタン124が配置され、メイン画面120の右下隅にはディジタルボタン125が配置されている。アナログボタン124は、メイン画面120をアナログ形式による表示画面(図5Aに示す画面)に設定するためのソフトウェアキーである。ディジタルボタンはメイン画面120をディジタル形式による表示画面(図5D参照)に設定するためのソフトウェアキーである。メイン画面がアナログ形式で表示されているときにはアナログボタン124が点灯表示状態とされ、ディジタルボタン125が消灯表示状態とされる。反対に、メイン画面120がディジタル形式で表示されているときには、アナログボタン124が消灯表示状態とされ、ディジタルボタン125が点灯表示状態とされる。図面中、点灯表示状態のボタンを斜線で表してある。
メイン画面120の上辺中央部には、エンジンタブ126が配置されている。エンジンタブ126は、使用者がタッチすることによって、メイン画面120の上辺から下辺に向かう方向へとオン/オフパネル143が展開されて引き出されるソフトウェアキーである。オン/オフパネル143が展開された状態が、図5Bに示されている。展開された状態のオン/オフパネル143は、左舷船外機停止スイッチ144Lと、右舷船外機停止スイッチ144Rと、全船外機停止スイッチ145と、システム停止スイッチ146とを含む。左舷船外機停止スイッチ144Lは、左舷船外機3Lのエンジン12を停止させるためのソフトウェアキーである。右舷船外機停止スイッチ144Rは、右舷船外機3Rのエンジン12を停止させるためのソフトウェアキーである。全船外機停止スイッチ145は、全ての船外機3、すなわち、左舷船外機3Lおよび右舷船外機3Rの両方のエンジン12を停止させるためのソフトウェアキーである。システム停止スイッチ146は、全船外機3のエンジン12を停止し、かつ中央コントローラ8の制御下にある全ての機器の動作を停止させるためのソフトウェアキーである。オン/オフパネル143のいずれかのスイッチを操作すると、オン/オフパネル143が閉じられてもよい。また、オン/オフパネル143が展開された状態で、エンジンタブ126を操作することによって、オン/オフパネル143が閉じられてもよい。
展開表示されたオン/オフパネル143は、エンジン回転速度表示133L,133Rと重複しない。したがって、使用者は、エンジン回転速度を確認しながら、オン/オフパネル143内のスイッチを操作できる。さらに、図5Bの例では、船速表示130およびシフト位置表示135L,135Rなどもオン/オフパネル143と重複していないので、使用者は、これらの情報も確認できる。
オン/オフパネル143が展開表示されたときに画面上方部の表示が隠れないように、図5Cに示すように、ディスプレイ装置10の画面の別の位置、たとえば下方部にオン/オフパネル143が配置されてもよい。この場合でも、オン/オフパネル143は、エンジン回転速度表示133L,133Rと重複しないことが好ましい。
メイン画面120の右辺中央部には、ファンクションタブ127が配置されている。ファンクションタブ127に対してタッチ操作を行うと、ファンクションタブ127がメイン画面120の左側に向かって引き出される。それによって、小型船舶1に備えられた機器の操作等のための機器操作画面151〜157(図7〜図10D参照)が表示される。メイン画面120の左辺中央部には、セットアップタブ128が配置されている。セットアップタブ128に対してタッチ操作を行うと、セットアップタブ128がメイン画面120の右側に向かって引き出される。それによって、各種設定のための設定画面210(図11A〜図11F参照)が表示される。ファンクションタブ127およびセットアップタブ128は、機器操作画面151〜157および設定画面210をそれぞれ表示させるために操作者によって操作されるソフトウェアキーである。
このように、メイン画面120には、操作部としてのホーンスイッチ122、ワイパースイッチ123、エンジンタブ126、ファンクションタブ127、アナログボタン124、ディジタルボタン125等が設けられている。また、メイン画面120には、船舶関連情報表示エリア121が設けられており、この船舶関連情報表示エリア121に各種の船舶関連情報に関する表示130,131,132,133L,133R,134L,134R,135L,135R,136L,136R,137L,137R,138L,138R,139L,139R,140L,140R,141L,141Rが配置されている。
図5Dは、ディジタル形式のメイン画面120の例を示す。図5Dにおいて、図5Aの対応部分には同一参照符号を付して示す。ディジタル形式のメイン画面120では、船速表示130、エンジン回転速度表示133L,133R等が数値で表示される。また、この例では、燃料残量表示132は、空(E)位置から満量(F)位置まで配置された複数の長方形セグメントを含み、空位置から順に点灯される点灯セグメントの個数で燃料残量が表示される。さらに、この例では、バッテリ電圧表示136L,136R、エンジン温度表示137L,137R、冷却水圧力表示138L,138Rおよび潤滑油油圧表示139L,139Rは、それぞれ、複数のセグメントを上下方向に配列して構成されている。そして、各値に対応する上下方向位置の一つのセグメントを点灯状態とすることによって、該当値が表示されるように構成されている。
図6は、メイン画面120から機器操作画面151〜157または設定画面210への遷移を説明するための図である。使用者がメイン画面120のファンクションタブ127にタッチすると、図6の中央部に表したメイン画面120からその右側に表した機器操作画面151〜157にディスプレイ装置10の表示画面が遷移する。使用者がメイン画面120のセットアップタブ128にタッチすると、図6の中央部に表したメイン画面120からその左側に表した設定画面210にディスプレイ装置10の表示画面が遷移する。
機器操作画面151〜157および設定画面210のいずれにもエンジンタブ126が設けられており、その配置は、メイン画面120の場合と同様である。また、機器操作画面151〜157および設定画面210において、エンジンタブ126がタッチされてオン/オフパネル143が展開されたときに、その展開されたオン/オフパネル143配置は、メイン画面120の場合と同様である(図5Bおよび図5C参照)。
機器操作画面151〜157において、ファンクションタブ127にタッチすると、メイン画面120に復帰する。同様に、設定画面210において、セットアップタブ128にタッチすると、メイン画面120に復帰する。
図7は、メイン画面120のファンクションタブ127に対してタッチ操作を行ったときに、ディスプレイ装置10に表示される機器操作画面151の例を示す。この機器操作画面151は、メイン画面120の表示の上にファンクションタブ領域160がオーバレイ表示された構成を有している。ただし、機器操作画面151においてファンクションタブ領域160の上方に配置された共通情報領域159の表示は、メイン画面120の表示内容とは異なっている。具体的には、共通情報領域159は、船速表示161、左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示162Lおよびバッテリ電圧表示163L、右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示162Rおよびバッテリ電圧表示163R、水深表示164、ならびに燃料残量表示165を含む。これらは、いずれもディジタル形式(数値形式)の表示とされている。これらの情報は、メイン画面120においても機器操作画面151においても共通に表示される共通表示情報である。さらに、この実施形態では、ホーンスイッチ122およびワイパースイッチ123が、機器操作画面151においても、メイン画面120と同様の位置に配置されている。操作者は、必要に応じてこれらのスイッチ122,123を操作することができる。
この例では、共通情報領域159の中央に船速表示161が配置され、船速表示161から左側に向かって、左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示162L、左舷船外機3Lのバッテリ電圧表示163L、および水深表示164が順に配置されている。また、船速表示161から右側に向かって、右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示162R、右舷船外機3Rのバッテリ電圧表示163R、および燃料残量表示165が順に配置されている。
ファンクションタブ領域160は、メニューボタン領域166と、操作領域167とを含む。メニューボタン領域166は、複数のメニューボタン168A,168B,168C,168Dを含む。この例では、複数のメニューボタンは、推進機操作選択ボタン168A、補助機器類操作選択ボタン168B、統合制御操作選択ボタン168C、および外部機器操作選択ボタン168Dを含む。これらのメニューボタン168A,168B,168C,168Dを操作することによって、それぞれ推進機操作画面151(図7)、補助機器類操作画面152(図8)、統合制御操作画面153(図9)、および外部機器接続画面154〜157(図10A〜図10D)をそれぞれファンクションタブ領域160に表示させることができる。いずれかの機器操作画面151〜157(たとえば、推進機操作画面151)が、ファンクションタブ127にタッチしてファンクションタブ領域160を引き出したときに最初に表示される初期画面とされていてもよい。
機器操作画面151〜157は、ファンクションタブ領域160内の構成が異なるが、その他の領域の構成は共通である。すなわち、機器操作画面151〜157は、共通情報領域159、ホーンスイッチ122、ワイパースイッチ123およびエンジンタブ126をそれぞれ同じ位置に含む。また、共通情報領域159内の各表示の配置も同じである。ファンクションタブ領域160は、小型船舶1の航行中に利用可能な機能に関連する機能情報を提供する。
推進機操作画面151(図7)は、左舷船外機3Lおよび右舷船外機3Rの各エンジンのエンジン回転速度を表示するエンジン回転速度表示部170と、複数の操作ボタン172〜177とを含む。この例では、中央にエンジン回転速度表示部170が配置され、その周囲に複数の操作ボタン172〜177が配置されている。エンジン回転速度表示部170内では、左側に左舷船外機3Lのエンジン回転速度の数値表示171Lが配置され、右側に右舷船外機3Rのエンジン回転速度の数値表示171Rが配置されている。複数の操作ボタンは、ノーウェイクボタン172、トロールボタン173、フリースロットルボタン174、操船席選択ボタン175、エンジン回転速度可変設定ボタン176、チルトトリムボタン177を含む。
ノーウェイクボタン172は、エンジン回転速度を所定速度以下に制限するために操作されるソフトウェアキーである。たとえば、港湾内など、引き波を立ててはいけないエリアを航行するときに用いられる。ノーウェイクボタン172を操作することによって、リモコン装置7のレバー7L,7Rの操作量によらずに、エンジン回転速度が所定速度以下に制限される。トロールボタン173は、トローリングを行うためのトローリングモードに設定するためのソフトウェアキーである。トローリングとは、船舶をゆっくりと走らせながら行う釣りであり、トローリングモードとは、そのために小型船舶1をゆっくりと航走させる推進機制御モードである。トローリングモードにおけるエンジン回転速度は、エンジン回転速度可変設定ボタン176によって段階的に設定可能である。エンジン回転速度可変設定ボタン176は、ソフトウェアキーであるアップボタン176uおよびダウンボタン176dを含む。アップボタン176uの操作によって、左右の船外機3L,3Rのエンジン回転速度が一定回転速度だけ増加し、ダウンボタン176dの操作によって、左右の船外機3L,3Rのエンジン回転速度が一定回転速度だけ減少する。それによって、トローリング時のエンジン回転速度を容易に調整できる。フリースロットルボタン174とは、エンジンを空ぶかしするために操作されるソフトウェアキーである。フリースロットルボタン174を操作することで、レバー7L,7Rの操作位置によらずに、船外機3のシフト位置が中立位置に保持される。操船席選択ボタン175とは、メインステーション5M(主操船席)とサブステーション5S(副操船席)とのいずれかを有効にするために操作されるソフトウェアキーである。操船席選択ボタン175は、メインステーション5Mを有効化するためのメインステーション選択ボタン175mと、サブステーション5Sを有効化するためのサブステーション選択ボタン175sとを含む。チルトトリムボタン177は、船外機3のチルト角を変化させるために操作されるソフトウェアキーである。チルトトリムボタン177は、チルトアップキー177uとチルトダウンキー177dとを含む。チルトアップキー177uを操作すると、チルトトリムアクチュエータ27が作動して、プロペラ13が持ち上げられ、船外機3のトリム角が大きくなる。チルトダウンキー177dを操作すると、チルトトリムアクチュエータ27が作動して、プロペラ13が下げられ、船外機のトリム角が小さくなる。
図8は、補助機器類操作画面152の例を示す。補助機器類操作画面152は、ファンクションタブ領域160に表示された補助機器類操作選択ボタン168Bにタッチすることによって表示される。補助機器類操作画面152は、小型船舶1に設けられた各種機器の配置を表す図形が表示される機器配置表示部180と、複数の操作ボタン181〜186とを含む。この例では、ファンクションタブ領域160の中央の左右全幅に渡って機器配置表示部180が配置され、複数の操作ボタン181〜186がその上下に振り分けて配置されている。複数の操作ボタンは、第1ビルジポンプボタン181、第2ビルジポンプボタン182、フレッシュウォーターボタン183、生け簀ポンプボタン184、バウライトボタン185、室内灯ボタン186を含み、これらはソフトウェアキーである。機器配置表示部180は、各ボタン181〜186と対応する機器の配置を示す円とを結ぶ線を含む。
第1ビルジポンプボタン181および第2ビルジポンプボタン182は、船内に進入した水を船外に排出するための第1および第2ビルジポンプ54(図3参照)をそれぞれ作動および停止させるためのボタンである。フレッシュウォーターボタン183は、船内に予め貯留した真水を供給するためのフレッシュウォーターポンプ65を作動および停止させるためのボタンである。生け簀ポンプボタン184は、船内に備えられた生け簀の水を入れ替えるための生け簀ポンプ55を作動および停止させるためのボタンである。バウライトボタン185は、船首に備えられた照明であるバウライトを点灯および消灯するためのボタンである。室内灯ボタン186は、船室内に備えられた照明灯である室内灯を点灯および消灯するためのボタンである。バウライトおよび室内灯は、船舶灯56の例である。
各ボタン181〜186は、対応する機器が作動中/点灯中のときにアクティブ表示状態に制御され、対応する機器が停止中/消灯中のときには非アクティブ表示状態に制御される。アクティブ表示状態と非アクティブ表示状態とは、各ボタンを異なる色に着色表示することによって区別される。
図9は、統合制御操作画面153の一例を示す。統合制御操作画面153は、ファンクションタブ領域160内の統合制御操作選択ボタン168Cを操作することによって表示される。統合制御操作選択ボタン168Cは、主として、着岸時や離岸時などに操作される。統合制御操作画面153は、小型船舶1の周囲の状況を画像表示する画像表示部190と、推進機(船外機)を制御するための操作部191とを含む。
画像表示部190は、この例では、小型船舶1およびその周囲を含むエリアの平面視画像192(いわゆるアラウンドビュー)と、小型船舶1に備えられたカメラ(たとえば後方カメラ58A)が撮像しているカメラ画像193とを含む。
操作部191は、円形の移動指示部195と、移動指示部195に沿う円弧形状の回頭指示部196とを含む。移動指示部195は、中心195aから等角度間隔で放射状に延びた方向ガイド線197と、同心円状に形成された速度ガイド線198とを含む。移動指示部195に対してタッチ操作を行うと、移動指示部195の中心195aに対するタッチ操作位置の方向が、目標方向に設定される。また、移動指示部195の中心195aからの距離に応じて、目標速度が設定される。目標方向に目標速度で小型船舶1が移動するように、船外機3のエンジン回転速度および転舵角が制御される。さらに、回頭指示部196に対してタッチ操作を行うと、そのタッチ位置に応じた回頭目標速度および回頭方向が設定される。具体的には、タッチ操作位置が回頭指示部196の中央位置196aに対して左側か右側かによって、回頭方向が左方向または右方向に設定される。さらに、その中央位置196aとタッチ操作位置との間の距離(円弧状の回頭指示部196に沿う距離)に応じて、回頭速度が設定される。当該回頭方向に向けて当該回頭速度で小型船舶1が回頭するように船外機3が制御される。
操船者は、必要に応じて画像表示部190の表示を参照しながら、移動指示部195および回頭指示部196を操作する。それによって、小型船舶1を移動および回頭させながら、離岸または着岸等のための操船を行うことができる。
図10A〜図10Dは、外部機器接続画面の一例を示す。外部機器接続画面154〜157は、ファンクションタブ領域160内の外部機器操作選択ボタン168Dを操作することによって表示される。外部機器接続画面154〜157は、外部機器に関連する画像を表示する表示部200と、外部機器を選択するための複数の外部機器選択ボタン201〜204とを含む。複数の外部機器選択ボタンは、この例では、魚群探知機選択ボタン201、携帯電話選択ボタン202、カメラ選択ボタン203およびオーディオデバイス選択ボタン204を含む。
魚群探知機選択ボタン201は、図10Aに示すように、ソナー53等の魚群探知機が出力する画像データを表示部200に表示させるためのボタンである。携帯電話選択ボタン202は、図10Bに示すように、携帯電話(とくにスマートフォン)の画面およびその他の情報を表示部200に表示させるためのボタンである。カメラ選択ボタン203は、図10Cに示すように、小型船舶1に備えられたカメラ58(たとえば後方カメラ58A)が出力する画像データを表示部200に表示させるためのボタンである。オーディオデバイス選択ボタン204は、図10Dに示すように、オーディオデバイス75の表示画面およびその他の情報を表示部200に表示させるためのボタンである。各外部機器選択ボタン201〜204は、対応する外部機器が選択されている状態のときにアクティブ表示状態に制御され、対応する外部機器が非選択状態のときには非アクティブ表示状態に制御される。アクティブ表示状態と非アクティブ表示状態とは、各ボタンを異なる色に着色表示することによって区別される。
図11A〜図11Fは、メイン画面120のセットアップタブ128に対してタッチ操作を行ったときにディスプレイ装置10に表示される設定画面210の例を示す。設定画面210は、メイン画面120の表示の上にセットアップタブ領域211がオーバレイ表示された構成を有している。ただし、機器操作画面151〜157(図7等参照)と同様に、セットアップタブ領域211の上方に配置された共通情報領域212の表示は、メイン画面120の表示内容とは異なっている。この例では、共通情報領域212の表示は、機器操作画面151〜157の共通情報領域159の表示と同様である。具体的には、図7等の場合と同様に、共通情報領域212は、船速表示161、左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示162Lおよびバッテリ電圧表示163L、右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示162Rおよびバッテリ電圧表示163R、水深表示164、ならびに燃料残量表示165を含む。これらの配置および表示態様は、図7等の場合と同様であるので説明を省く。また、ホーンスイッチ122、ワイパースイッチ123およびエンジンタブ126が、設定画面210においても、メイン画面120と同様の位置に配置されている。この点も図7等に示した機器操作画面と同様である。したがって、操作者は、設定画面210をディスプレイ装置10に表示させているときでも、必要に応じて、ホーンスイッチ122またはワイパースイッチ123を操作して、ホーン52またはワイパー51を作動させることができる。また、エンジンタブ126を操作して、オン/オフパネル143を表示させることができる。
セットアップタブ領域211は、小型船舶1の航行中に利用可能な機能の一つである各種設定機能に関するインタフェースを提供する。セットアップタブ領域211内の設定領域画像213は、タッチパネル機能を利用することによって、上下にスクロールさせて複数のページを表示させることができる。それによって、各種の設定を行うことができる。セットアップタブ領域211には、設定領域画像213の表示ページ位置を示すページ位置表示部209が設けられている。ページ位置表示部209は、この例では、セットアップタブ領域211の右端に配置され、複数の長方形セグメントを上下方向に配列して構成されている。表示ページ位置に対応したいずれかのセグメントが点灯表示されることにより、表示ページ位置が表現される。
セットアップタブ128にタッチすることにより、セットアップタブ領域211が閉じられ、メイン画面120に遷移する。
図11Aは、セットアップタブ領域211に表示される設定領域画像213に含まれる単位・言語選択ページ213−1が表示された状態を示す。単位・言語選択ページ213−1は、単位選択ボタン215および言語選択ボタン216を含む操作部214を有している。単位選択ボタン215は、メイン画面120等で表示される数値の単位系を選択するためのソフトウェアキーである。単位選択ボタン215は、この例では、キロメートル、メートルおよびリットルの組を選択するための第1単位系選択ボタン215Aと、フィート、マイルおよびガロンの組を選択するための第2単位系選択ボタン215Bとを含む。言語選択ボタン216は、メイン画面120等で表示される用語の言語を選択するためのソフトウェアキーである。言語選択ボタン216は、この例では、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、日本語および韓国語をそれぞれ選択するための複数のボタンを含む。
図11Bは、設定領域画像213に含まれる使用者情報設定ページ213−2が表示されている状態を示す。使用者情報設定ページ213−2は、使用者の情報を表示し、必要に応じて編集するためのページである。使用者情報設定ページは、使用者の名前220、年齢221、居所222、性別223、血液型224、使用言語225、ログインモード226、航走距離227の各欄を含む。ログインモード226および航走距離227以外の欄については、ソフトウェアキーである編集ボタン228を操作することによって、必要に応じて編集することができる。
図11Cは、設定領域画像213に含まれる船外機データ設定ページ213−3が表示されている状態を示す。船外機データ設定ページ213−3は、燃料タンク数設定ボタン230と、燃料タンク容量設定ボタン231と、船外機数設定ボタン232と、船舶の平面図形を表示する船舶図形表示部233とを含む。燃料タンク数設定ボタン230は、小型船舶1に備えられる燃料タンクの数を設定するためのソフトウェアキーである。燃料タンク数設定ボタン230は、インクリメントボタン230iとデクリメントボタン230dとを含み、これらのボタン230i,230dを操作することによって燃料タンク数を増減して設定することができる。この実施形態では、1個〜3個の燃料タンク数A,B,Cの設定が可能である。燃料タンク容量設定ボタン231は、各燃料タンクA,B,Cのタンク容量を設定するためのソフトウェアキーである。燃料タンク容量設定ボタン231は、設定可能なタンクの数に応じて、各タンクA,B,Cについて、インクリメントボタン231iとデクリメントボタン231dとを含む。これらのボタン231i,231dを操作することによって、各燃料タンクA,B,Cのタンク容量を設定することができる。船外機数設定ボタン232は、小型船舶1に搭載される船外機3の数を設定するためのソフトウェアキーである。船外機数設定ボタン232は、インクリメントボタン232iとデクリメントボタン232dとを含む。これらのボタン232i,232dを操作することによって、船外機数を増減して設定することができる。船舶図形表示部233に表示される船舶図形は、船体の簡易図形234と、設定された数の燃料タンクの簡易図形235と、設定された数の船外機の簡易図形236とを含む。操作者は、船舶図形表示部233の表示を参照しながら、燃料タンク数および船外機数等を設定して登録できる。
図11Dは、設定領域画像213に含まれる外部接続機器設定ページ213−4が表示されている状態を示す。外部接続機器設定ページ213−4は、接続可能な外部接続機器を設定して登録するためのページである。この例では、外部接続機器として、携帯電話、カメラ、魚群探知機および周囲画像撮像装置が登録できる場合を示す。それに応じて、携帯電話名編集ボタン240、カメラ名編集ボタン241、魚群探知機名編集ボタン242および周囲画像撮像装置名編集ボタン243が設けられている。これらのボタン240〜241は、タッチパネル10Aを用いて操作されるソフトウェアキーである。これらのボタン204〜241を操作することによって、各カテゴリの外部接続機器の名称を登録することができる。
図11Eは、設定領域画像213に含まれる自己診断データページ213−5が表示されている状態を示す。自己診断データページ213−5は、船外機3に備えられたエンジンECUが有する自己診断機能を利用して収集された自己診断データのテーブル250を含む。この自己診断データテーブル250は、診断対象機器名251、診断対象機器に付与された識別コード252、診断対象機器の故障の有無253の各欄を含む。診断対象機器は、小型船舶1に備えられた船外機3の数だけ存在し、船外機3毎の当該診断対象機器の故障の有無がテーブルの該当欄に記入される。
図11Fは、設定領域画像213に含まれるエンジン状態ページ213−6が表示された状態を示す。エンジン状態ページ213−6は、船外機3のエンジンECUがモニタするエンジン状態データを収集して作成され、エンジン状態データが記入されたテーブル260を含む。エンジン状態データテーブル260は、モニタ対象項目名261、単位262、および検出された数値263の各欄を含む。数値263の欄は、小型船舶1に備えられた船外機3の数だけ設けられており、各船外機3について、モニタ対象項目の該当数値が記入される。
以上のように、この実施形態によれば、ディスプレイ装置10に複数の画面を切り換えて表示することができ、それによって、複数の機能をディスプレイ装置10に集約して、操船席周辺のレイアウトを簡単にすることができる。一方、メイン画面120には、小型船舶1の航行に関連する船舶関連情報として、船速、周囲の水深、燃料残量、船外機のエンジン回転速度、船外機のトリム角、船外機のシフト位置、船外機のバッテリ電圧、船外機のエンジン温度、船外機の冷却水圧力、船外機の潤滑油圧、船外機の燃費、船外機の燃料流量が表示される。これらの船舶関連情報のうち、船速、水深、燃料残量、船外機のエンジン回転速度、および船外機のバッテリ電圧は、メイン画面120以外の画面においても共通に表示される共通表示情報である。すなわち、この実施形態では、メイン画面120から、機器操作画面151〜157および設定画面210のいずれの画面に遷移したときでも、前記共通表示情報がディスプレイ装置10に表示される。したがって、いずれの画面でも共通表示情報を使用者に提供できるので、複数の機能の集約と情報の閲覧性とを両立できる船舶用表示システムを提供できる。
また、この実施形態では、共通表示情報には、船外機3の出力情報としてのエンジン回転速度が含まれている。したがって、使用者は、機器操作画面151〜157または設定画面210を表示させているときでも、メイン画面120に切り換えることなく、船外機3の出力情報を得ることができる。また、この実施形態では、共通表示情報には、船速、水深、残燃料(消費可能なエネルギー残量)の表示が含まれている。したがって、使用者は、機器操作画面151〜157または設定画面210を表示させているときでも、メイン画面120に切り換えることなく、これらの情報を得ることができる。
機器操作画面151〜157には、操作者によって操作可能な操作キーとして、ボタン168A〜168D,172〜177,181〜186,195,196,201〜204が含まれている。操作者は、これらのボタンを操作することによって、操作しようとする機能を選択し、当該機能のために機器操作を行うことができる。機器操作画面151〜157には前記共通表示情報が表示されているので、操作者は、機器の操作を行いながらも、必要な船舶関連情報を得ることができる。また、設定画面210には、操作者によって操作可能な操作キー(設定キー)として、ボタン215,216,228,230〜232、240〜243が含まれている。操作者は、これらのボタンを操作することによって、必要な設定入力を行うことができる。設定画面210には前記共通表示情報が表示されているので、操作者は、設定入力操作を行いながらも、必要な船舶関連情報を得ることができる。これにより、設定情報入力機能をディスプレイ装置10に集約しながら、情報閲覧性にも優れた船舶用表示システムを実現できる。
また、この実施形態では、機器操作画面151〜157には、メニューキーとして、メニューボタン168A〜168Dが設けられている。したがって、メニューボタン168A〜168Dの操作によって、複数の機能のいずれかを選択して起動することができる。それにより、多数の機能を集約することができるから、多数の機能の集約と、情報閲覧性とを両立した、船舶用表示システムを提供することができる。
また、推進機操作画面151および統合制御操作画面153では、小型船舶1の移動を制御するための入力を受け付ける操船入力機能が提供される。したがって、タッチパネル10Aに対する操作を行うことで、小型船舶1の移動を制御するための操作を行うことができる。このとき、推進機操作画面151および統合制御操作画面153には、共通表示情報が表示されているので、使用者は、その共通表示情報の提供を受けながら、小型船舶1の移動のための操作を行うことができる。これにより、操船のための機能を集約し、かつ、情報閲覧性に優れた船舶用表示システムを提供することができる。また、推進機操作画面151および統合制御操作画面153では、小型船舶1の主要機器である推進機(船外機3)に関する主要機器制御入力機能が提供される。したがって、使用者は、共通表示情報を確認しながら、主要機器を制御するための入力操作を行うことができる。主要機器とは、ここでは、小型船舶1の航走に必要な機器であり、主として、推進力の発生および操舵に関連する機器である。
また、補助機器類操作画面152では、小型船舶1に備えられた補助機器(主要機器以外の機器)を制御するための入力を受け付ける補助機器制御入力機能が提供される。この構成により、補助機器類操作画面152における入力操作によって、小型船舶1に備えられた補助機器を制御することができる。補助機器類操作画面152には共通表示情報が表示されているので、使用者は共通表示情報の提供を受けながら小型船舶1に備えられた補助機器の制御のための入力操作を行うことができる。
また、この実施形態では、共通表示情報は、機器操作画面151〜157および設定画面210の上部領域に表示されており、各画面において実現されるべき主要な機能に関する表示は、各画面の中央領域に配置されている。しかも、共通表示情報を表示する共通情報領域159,212は、残余の領域よりも狭い。したがって、各画面の機能を阻害することなく、共通表示情報を提供することができる。
また、この実施形態では、メイン画面120は、操作者の操作を受け付けるための操作部として、エンジンタブ126、ファンクションタブ127、セットアップタブ128などを含む。メイン画面120は、船舶関連情報表示エリア121が、前記操作部の表示領域よりも広くなるように構成されている。したがって、メイン画面120においては、船舶関連情報を良好な視認性で提供することができる。
また、メイン画面120は、アナログ形式およびディジタル形式で表示することができる。とくに、アナログ形式の表示の場合には、船舶関連情報の直感的な表示が可能となる。一方、機器操作画面151〜157および設定画面210においては、共通表示情報はディジタル形式で表示される。これにより、小さな表示領域で共通表示情報を表示することができるので、各画面における主要な機能のための表示を阻害することなく、共通表示情報を表示できる。
また、この実施形態では、メイン画面120、機器操作画面151〜157および設定画面210において、ホーンスイッチ122およびワイパースイッチ123が共通に表示されている。すなわち、これらのスイッチ122,123は、いずれの画面においても設けられる共通操作キーである。これにより、いずれの画面表示の場合でも、使用者は、共通操作キーを操作することができる。
また、この実施形態では、メイン画面120、機器操作画面151〜157および設定画面210のいずれにもエンジンタブ126が設けられている。したがって、使用者は、いずれの画面が表示されているときでも、船外機3の停止およびシステムの停止のための操作を速やかに行うことができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、次に例示的に列挙するとおり、さらに他の形態で実施することもできる。
(1) 前述の実施形態では、3枚以上の画面がディスプレイ装置10に切り換えられて表示される例を示した。しかし、この発明は、少なくとも2つの画面が提供される場合に適用することができ、それらの画面に船舶関連情報の少なくとも一部を共通表示情報として共通に表示すればよい。必ずしも、前述の実施形態におけるメイン画面120を本発明における「第1画面」と考える必要はなく、機器操作画面151〜157および設定画面210のいずれかを「第1画面」と考え、他の画面を「第2画面」と考えることもできる。
(2) 前述の実施形態では、共通情報領域159,212が画面の上部に配置されている。しかし、共通情報領域は、画面の周縁領域に配置されれば、その画面の中央領域を当該画面の主要機能のために用いることができる。具体的には、共通情報領域は、画面の下部、右部または左部に表示されてもよい。
(3) 前述の実施形態では、機器操作画面151〜157は、メニューボタン168A〜168Dおよび外部機器選択ボタン201〜204の操作によって、ファンクションタブ領域160内の表示を切り換える構成となっている。しかし、セットアップタブ領域211の表示のように、スクロールによって画面の表示を切り換える構成としてもよい。反対に、セットアップタブ領域211の表示を、操作ボタンの操作によって切り換える構成としてもよい。また、スクロールの方向は、上下方向に限らず、左右方向であってもよい。
(4) 前述の実施形態では、メイン画面120に表示されたファンクションタブ127およびセットアップタブ128に対するタッチ操作によって、メイン画面120から機器操作画面および設定画面にそれぞれ画面が遷移している。しかし、タッチ操作に限らず、スクロール操作によって、メイン画面から機器操作画面および設定画面に遷移する構成としてもよい。たとえば、メイン画面120を左右のいずれか一方にスクロールすると機器操作画面に遷移し、メイン画面120を左右の他方にスクロールすると設定画面に遷移する構成としてもよい。また、タブにタッチする操作ではなく、タブを引き出す操作(ドラッグ操作)によって、対応する画面への遷移が生じるようにしてもよい。
(5) 前述の実施形態では、ファンクションタブ領域160およびセットアップタブ領域211は、ディスプレイ装置10の画面の中央領域に広く展開されている。しかし、たとえば、ファンクションタブ領域160は、メイン画面120における少なくとも一つの船外機のエンジン回転速度表示(たとえば左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示133L)を覆わないように設定してもよい。具体的には、メイン画面120の右半分程度の領域にファンクションタブ領域160を配置して、機器操作画面を構成してもよい。これにより、ファンクションタブ領域160が表示されているときも、使用者は、左舷船外機3Lのエンジン回転速度表示133Lを見ることができる。同様に、セットアップタブ領域211は、メイン画面120における少なくとも一つの船外機のエンジン回転速度表示(たとえば右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示133R)を覆わないように設定してもよい。具体的には、メイン画面120の左半分程度の領域にセットアップタブ領域211を配置して、設定画面を構成してもよい。これにより、セットアップタブ領域211が表示されているときも、使用者は、右舷船外機3Rのエンジン回転速度表示133Rを見ることができる。小型船舶1の運転中の大部分の時間は、左右の船外機3L,3Rのエンジン回転速度はほぼ等しい値になるので、一方の船外機のエンジン回転速度を知ることができれば充分な場合が多い。
(6) 前述の実施形態では、オン/オフパネル143の配置は、メイン画面120、機器操作画面151〜157および設定画面210において共通である。しかし、オン/オフパネル143の配置は共通である必要はない。たとえば、メイン画面120では、図5Bのような配置とし、機器操作画面151〜157および設定画面210においては図5Cのような配置として、共通情報領域159,212にオン/オフパネル143が重ならないようにしてもよい。
(7) 前述の実施形態では、各操船ステーション5M,5Sに一つのディスプレイ装置10が備えられている例を示した。しかし、各操船ステーション5M,5Sに複数のディスプレイ装置が備えられ、それらに異なる画面が表示されてもよい。この場合に、一つの操船ステーションに備えられた複数のディスプレイ装置に共通表示情報を表示しておけば、使用者は、いずれのディスプレイ装置を見た場合でも共通表示情報を得ることができる。操船ステーション5M,5Sは2つ設けられる必要はなく、一つだけの操船ステーションが設けられてもよい。
(8) 一つの操船席に複数のディスプレイ装置を配置して、異なる推進機の情報を表示してもよい。たとえば、4基の船外機を備える場合に、第1のディスプレイ装置に2基の船外機のエンジン回転速度等を表示し、第2のディスプレイ装置に別の2基の船外機のエンジン回転速度等を表示してもよい。これにより、一つのディスプレイ装置に4基分のエンジン回転速度等を表示する場合よりも、視認性がよくなる。また、第1のディスプレイ装置にエンジン回転速度等を表示し、第2のディスプレイ装置に機器操作画面や設定画面を表示するようにしてもよい。
(9) メイン画面120、機器操作画面151〜157および設定画面210のいずれかが表示されている場合に、異常発生に応答して、警告情報を画面上にポップアップ表示させてもよい。これにより、各画面に警告表示エリアを設ける必要がなくなる。ポップアップ表示領域は、半透明表示として、その背後の画像が透視できるようになっていることが好ましい。
(10) 操作キーの表示状態は、操作状態を表すだけでなく、対応する機能が有効化されているか無効とされているかを表すように制御されてもよい。たとえば、推進機操作画面151(図7参照)においてフリースロットルボタン174が操作されても、シフト位置が中立位置でない場合には、運転モードをフリースロットルモードに遷移させない制御が行われてもよい。このような場合には、フリースロットルボタン174の表示を非操作状態として、船外機3の実際の状態に対応させることが好ましい。
(11) 推進機の例は、船外機に限られない。推進機の例には、ほかにも、ウォータージェットポンプ、船内外機、船内機などがある。いずれの形態の推進機を用いる場合でも、この発明を適用できる。推進機の数の2基である必要はなく、1基または3基以上であってもよい。推進機の原動機は、エンジンに限らず、電動モータであってもよい。電動モータの場合には、消費可能なエネルギー残量の表示は、バッテリの残容量表示とすることが好ましい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 小型船舶
2 船体
3,3L,3R 船外機
4,4R,4L 転舵機構
5 操船ステーション
5M メインステーション
5S サブステーション
6 ステアリング装置
6M メインステアリング装置
6S サブステアリング装置
7 リモコン装置
7M メインリモコン装置
7S サブリモコン装置
8 中央コントローラ
10 ディスプレイ装置
10M メインディスプレイ装置
10S サブディスプレイ装置
10A タッチパネル
12 エンジン
13 プロペラ
18 シフト機構
28 転舵アクチュエータ
33 エンジンECU
41 第1付加機能システム
42 第2付加機能システム
45 リモコンECU
51 ワイパー
52 ホーン
53 ソナー
54 ビルジポンプ
55 生け簀ポンプ
56 船舶灯
57 スピーカ
58 カメラ
59 計測機器類
65 フレッシュウォーターポンプ
71 オートパイロット装置
72 GNSS受信機
73 計測機器類
74 携帯電話
75 オーディオデバイス
81 演算装置
82 メモリ
83 記憶装置
84 出力装置
85 通信装置
88 制御プログラム
89 画面データ
101 ディスプレイ制御ユニット
102 推進力制御ユニット
103 転舵制御ユニット
111 メイン画面表示ユニット
112 機器操作画面表示ユニット
113 設定画面ユニット
114 画面遷移制御ユニット
120 メイン画面
121 船舶関連情報表示エリア
122 ホーンスイッチ
123 ワイパースイッチ
124 アナログボタン
125 ディジタルボタン
126 エンジンタブ
127 ファンクションタブ
128 セットアップタブ
130 船速表示
131 水深表示
132 燃料残量表示
133L,133R エンジン回転速度表示
134L,134R トリム角表示
135L,135R シフト位置表示
136L,136R バッテリ電圧表示
137L,137R エンジン温度表示
138L,138R 冷却水圧力表示
139L,139R 潤滑油油圧表示
140L,140R 燃費表示
141L,141R 燃料流量表示
143 オン/オフパネル
144L,144R 船外機停止スイッチ
145 全船外機停止スイッチ
146 システム停止スイッチ
151 推進機操作画面(機器操作画面)
152 補助機器類操作画面(機器操作画面)
153 統合制御操作画面(機器操作画面)
154 外部機器接続画面(機器操作画面)
155 外部機器接続画面(機器操作画面)
156 外部機器接続画面(機器操作画面)
157 外部機器接続画面(機器操作画面)
159 共通情報領域
160 ファンクションタブ領域
161 船速表示
162L,162R エンジン回転速度表示
163L,163R バッテリ電圧表示
164 水深表示
165 燃料残量表示
166 メニューボタン領域
167 操作領域
168A 推進機操作選択ボタン(メニューボタン)
168B 補助機器類操作選択ボタン(メニューボタン)
168C 統合制御操作選択ボタン(メニューボタン)
168D 外部機器操作選択ボタン(メニューボタン)
170 エンジン回転速度表示部
171L,171R エンジン回転速度数値表示
172 ノーウェイクボタン
173 トロールボタン
174 フリースロットルボタン
175 操船席選択ボタン
176 エンジン回転速度可変設定ボタン
177 チルトトリムボタン
180 機器配置表示部
181 第1ビルジポンプボタン
182 第2ビルジポンプボタン
183 フレッシュウォーターボタン
184 生け簀ポンプボタン
185 バウライトボタン
186 室内灯ボタン
190 画像表示部
191 操作部
192 平面視画像
193 カメラ画像
195 移動指示部
196 回頭指示部
200 表示部
201 魚群探知機選択ボタン(外部機器選択ボタン)
202 携帯電話選択ボタン(外部機器選択ボタン)
203 カメラ選択ボタン(外部機器選択ボタン)
204 オーディオデバイス選択ボタン(外部機器選択ボタン)
209 ページ位置表示部
210 設定画面
211 セットアップタブ領域
212 共通情報領域
213 設定領域画像
213−1 単位・言語選択ページ
213−2 使用者情報設定ページ
213−3 船外機データ設定ページ
213−4 外部接続機器設定ページ
213−5 自己診断データページ
213−6 エンジン状態ページ
214 操作部
215 単位選択ボタン
216 言語選択ボタン
228 編集ボタン
230 燃料タンク数設定ボタン
231 燃料タンク容量設定ボタン
232 船外機数設定ボタン
233 船舶図形表示部
240 携帯電話名編集ボタン
241 カメラ名編集ボタン
242 魚群探知機名編集ボタン
243 周囲画像撮像装置名編集ボタン
250 自己診断データテーブル
260 エンジン状態データテーブル

Claims (13)

  1. 船舶の航行に関連する船舶関連情報を含む第1画面を表示する第1画面表示手段と、
    船舶の航行中に利用可能な機能に関連する機能情報と、前記第1画面に表示される船舶関連情報のうちの少なくとも一つを含む共通表示情報とを含む第2画面を表示する第2画面表示手段と、
    前記第1画面から前記第2画面へと遷移させる画面遷移手段とを含む、船舶用表示システム。
  2. 前記共通表示情報が、前記船舶の推進機の出力を表す出力情報を含む、請求項1に記載の船舶用表示システム。
  3. 前記共通表示情報が、さらに、船舶の速さ、船舶の周辺の水深、および前記船舶が消費可能なエネルギー残量のうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の船舶用表示システム。
  4. 前記第2画面が、操作者によって操作可能な操作キーを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶用表示システム。
  5. 前記操作キーが、複数の機能を択一的に選択するためのメニューキーを含む、請求項4に記載の船舶用表示システム。
  6. 前記複数の機能が、船舶の移動を制御するための入力を受け付ける操船入力機能を含む、請求項5に記載の船舶用表示システム。
  7. 前記複数の機能が、前記船舶に備えられた機器を制御するための入力を受け付ける機器制御入力機能を含む、請求項5または6に記載の船舶用表示システム。
  8. 前記操作キーが、設定情報を入力するための設定キーを含む、請求項4に記載の船舶用表示システム。
  9. 前記第2画面が、前記共通表示情報を当該第2画面の周縁領域に表示するように構成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の船舶用表示システム。
  10. 前記第2画面が、前記共通表示情報を表示する領域が残余の領域よりも狭くなるように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の船舶用表示システム。
  11. 前記第1画面が、操作者の操作を受け付けるための操作部の表示を含み、前記船舶関連情報の表示領域が前記操作部の表示領域よりも広くなるように構成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の船舶用表示システム。
  12. 前記共通表示情報が、前記第1画面ではアナログ形式で表示され、前記第2画面ではディジタル形式で表示される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の船舶用表示システム。
  13. 複数の機器と、
    前記複数の機器を制御するコントローラと、
    前記コントローラに接続された請求項1〜12のいずれか一項に記載の船舶用表示システムと
    を含む、小型船舶。
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