JP2015066390A - 反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース - Google Patents

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Abstract

【課題】火災時などの暗闇において、消火栓に収納状態にあるときのホースの所在や収納状態を簡単に認識でき、さらに該ホースを消火栓から引き出して使用する際に、該ホースの位置、ホースラインの確認と、消火作業者の消火栓へ帰還ルートの認識を容易にできる消火栓用保形ホースを提供する。
【解決手段】合成繊維からなる経糸と緯糸が筒状に織成されたジャケットの内側面に合成樹脂からなる内張層が設けられ、前記ジャケットの表面に、ホース長さ方向に延在する一つの反射材ライン領域Z1と、ホース長さ方向に延在する一つの蓄光材ライン領域Z2が形成され、かつ、該保形ホースの横断面上で、該反射材ライン領域Z1と該蓄光材ライン領域Z2が、形成されてなることを特徴とする反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
【選択図】図1

Description

本発明は消火栓用保形ホースに関し、さらに詳しくは、反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースに関する。
消火栓用の消防ホースとしては、一人で消火栓から引き出して消火活動ができるように常に円形断面を維持するように、経糸にポリエステル紡績糸あるいはフィラメント糸を用い、緯糸にナイロンモノフィラメントを用いて織ったジャケットの内側に樹脂チューブを貼り付けた比較的小径(内径d(図1、図2):約18〜41mm)の保形ホースがある。
この保形ホースは、通常、屋内消火栓設備として防火対象建物内において消火栓に常時繋がれて設置され、火災発生時には、特に防火対象建物の従業者等による初期消火活動に使用され、より有効な初期消火活動の実施に供されるものである。
保形ホースは、屋内消火栓設備内への格納時において、ホース本体の全体はその断面形状が円形状に保たれており、このため、格納状態から該ホースの全体を取り出さなくても放水を開始することができ、火災発生時には一人でも操作を行って放水できることから、初期消火活動を有効に行うことができるという有用さを有するものであり、この点が消火栓用保形ホースの特徴である。
これに対して、消火栓用のホースであっても、扁平な状態にされてジグザグに屈曲されてあるいはとぐろ状に巻かれて格納されるホース(平ホース)では、放水活動を開始するためには、バルブに繋がれた該ホース全体を取り出して、ホースが屈曲した状態等を呈さないようにして整えて後、通水して放水をすることが必要であり、そのために通常は2人で操作をするものである。
すなわち、平ホースでは、2人でないと有効かつスピーディな操作ができないのであり、初期消火活動の手段として、一人で操作できる保形ホースは有用である。ちなみに、屋内消火栓としての平ホースは内径が通常約40mm(呼び径40)であり、一般的に保形ホースよりも太く放水量も大きい。
上述した通り、保形ホースは、常時、屋内消火栓設備内に収納されており、該屋内消火栓設備は、建屋内の壁面に埋め込まれるように設けられているので、保形ホースの取り出しは、該消火栓設備の普段は閉まっている厚めの頑丈な鉄製扉を開放することにより緊急時のみ行われる。
したがって、通常、保形ホースは光が入ってこない真っ暗闇の中に置かれていることから、光をある程度の時間、照射されることにより光エネルギーを吸収しその蓄えたエネルギーを可視光線に変換することで光を放出する機能を持つ蓄光材を、消火栓用保形ホースに適用するという発想は従来存在しなかった。
一方で、大きなビル、地下街等で消火栓設備を使用して消火活動をしようとするとき、ほとんど真っ暗な状況に近い中で該消火活動をしなければならない場合がある。そうした場合、真っ暗な状況でも消火栓用保形ホースの所在(保管)場所や所在(保管)状況、さらに消火活動中の該ホースの進展状況が瞬時に正確に把握できることは消火活動をする上で有用である。
消火栓設備自体には、常時赤色に大きく点灯している表示灯や、音響により火災を知らせる警報ベルなどが付設されていて消火栓設備の設置場所自体はわかるが、緊急時、実際に消火活動にあたる者にとっては、上述したような暗い状況等でも消火栓ひいては消火栓用保形ホースの所在場所やその保管状況、さらに消火活動開始後は該ホースの進展状況が瞬時に正確に把握できることは極めて有効である。
また、火災が発生していない通常時でも、防火対象建物の従業者等が、常日頃から消火栓用保形ホースの所在(保管)場所や所在(保管)状況を目視することができれば、防火意識を高める上で意義があり、少なくとも、その消火栓設備の前に物を置くなどのことも抑制されると考えられる。
特許文献で先行技術を見てみると、暗い中でもその視認性を上げるために、保形ホースではなく、通常の平たくつぶされて収納される消防用ホースに関するものであるが、反射材と蓄光材の双方を含有する樹脂層を設けることによりホース表面に、ホース長さ方向に延びる縦色線あるいは識別文字や記号等を描くことが提案されている(特許文献1)。
また、消防用ホースに関して、ホース本体のジャケットの外面に避難方向を指示する矢印指標を設けることが開示されており、特に、該矢印指標の視認性を上げるために、該矢印指標を反射材で形成することあるいは夜光塗料を塗布することが提案され、それが保形ホースにも適用できることが記載されている(特許文献2(段落0019))。
同様に、暗い中での視認性を上げかつ高価な蓄光塗料の使用量を低減するため、反射材料を添加した蓄光塗料を消防用ホースに付与することが提案され、それが保形ホースにも適用できることが記載されている(特許文献3(段落0012、同0021))。
しかし、これらの提案のものは、いずれも、保形ホースに適用することを本来の技術本旨とするものではなく、内径の大きな、かつ、つぶされた状態で収納される消防用ホースに関するものであり、径の小さな消火栓用保形ホースに適用することは不向きなものであった。
特に、内径が約18〜41mmと径の小さな消火栓用保形ホースに対して、ホースを成形した後に、反射材などが含有されたインク塗料(蓄光塗料)をうまく所望の箇所に対して塗布することは難しく、生産性の点や製造コストの点で問題があった。
特開2009−150522号公報 特開2002−139182号公報 特開2000−140146号公報
本発明の目的は、火災時などの暗闇において、消火栓に収納状態にあるときのホースの所在や収納状態を簡単に認識できるようにし、さらに該ホースを消火栓から引き出して使用する際においても、ホースの一部が全長にわたって発光することや投射光に対して反射することにより、該ホースの位置、ホースラインの確認と、消火作業者の消火栓へ帰還ルートの認識を容易にできる消火栓用保形ホースを提供することにある。
上述した目的を達成する本発明の消火栓用保形ホースは、以下の(1)の構成を有する。
(1)合成繊維からなる経糸と緯糸が筒状に織成されたジャケットの内側面に合成樹脂からなる内張層が設けられ、かつ内径18〜41mmの消火栓用保形ホースであって、前記ジャケットの表面に、ホース長さ方向に延在する一つの反射材ライン領域Z1と、ホース長さ方向に延在する一つの蓄光材ライン領域Z2が形成され、かつ、該保形ホースの横断面上で、該反射材ライン領域Z1と該蓄光材ライン領域Z2が、それぞれ、下記(a)式、および(b)式に示す中心角(度)を満足して形成されてなることを特徴とする反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
90≦θ1≦180 ………式(a)
90≦θ2≦180 ………式(b)
ここで、θ1(度)は反射材ライン領域Z1の中心角、θ2(度)は蓄光材ライン領域Z2の中心角である。
また、かかる本発明の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースにおいて、好ましくは、以下の(2)〜(5)のいずれかの構成を有するものである。
(2)前記反射材ライン領域Z1に、1本の反射材ラインが配されてなることを特徴とする上記(1)記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
(3)前記蓄光材ライン領域Z2に、1本の蓄光材ラインが配されてなることを特徴とする上記(1)または(2)記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
(4)前記反射材ライン領域Z1に、複数本の反射材ラインが配されてなることを特徴とする上記(1)または(3)記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
(5)前記蓄光材ライン領域Z2に、複数本の蓄光材ラインが配されてなることを特徴とする上記(1)、(2)または(4)記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
(6)前記反射材ライン領域Z1と蓄光材ライン領域Z2が、ホース横断面の中心点を対称点とした点対称の位置にあることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
請求項1にかかる本発明の消火栓用保形ホースによれば、消火栓設備内に収納されているときでも、光の照射を受けることが可能なように、消火栓設備の蓋部(消火栓ボックスの蓋(前扉)部)を透明化すること、あるいは消火栓ボックス内に常時発光する発光体を設置しておくこと、あるいは消火栓に付設され常時点灯している表示灯の光を消火栓ボックス内に導くこと等により、火災発生などの緊急時において、暗闇の中にあっても、消火栓設備内で収納状態にあるときのホースの所在や収納状態をその蓄光材の発光や投射光に対する反射光により簡単に認識できる。さらに該ホースを消火栓から引き出して使用する際においても、ホースの一部が全長にわたって発光することや投射光に対して反射することにより、該ホースの位置、ホースラインの確認が容易であり、また消火栓付近への帰還路(退路)の認識も容易にできる。したがって、消火活動の開始や火災現場からの退却等を、より迅速にかつ的確に行うことを可能にし、ひいては消火活動をする者の安全確保につながる。
特に、本発明の消火栓用保形ホースによれば、ジャケットの表面に、ホース長さ方向に延在する一つの反射材ライン領域Z1と、ホース長さ方向に延在する一つの蓄光材ライン領域Z2が形成され、かつ、該保形ホースの横断面上で、該反射材ライン領域Z1と該蓄光材ライン領域Z2が、それぞれ、上記(a)式、および(b)式に示す中心角を満足して形成されていることから、蓄光機能および光の反射機能を発揮させるのに必要な光の照射を受けることを、いずれかの一方向のみからしかされないときであっても、反射材ライン、蓄光材ラインの双方ともに有効に光照射を受けることができるので、各ラインが有する反射機能、蓄光機能(蓄光発光機能)を十分に発揮することができる。
また、本発明の消火栓用保形ホースを使用するにあたり、消火栓設備の蓋部(消火栓ボックスの蓋部)を透明化することは、緊急時以外などでも、内部のある本発明にかかる保形ホースが観る者に常時視認されることで、消火栓設備の前に物を置かないなど、消火栓設備に対する意識の向上を通じて防火意識を高めることにつながるものでもあり有意義である。
特に、請求項2〜請求項6のうちのいずれかにかかる本発明の消火栓用保形ホースによれば、上述した請求項1にかかる本発明の消火栓用保形ホースの効果をより明確かつより大きく発揮することができる消火栓用保形ホースが提供される。
本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースの一実施態様例を示す斜視図である。 本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースの他の実施態様例を示す斜視図である。 本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースを消火栓ボックス内に収納した状態を示した斜視図であり、蓋部(前扉)を除いた状態で描いたものである。
以下、更に詳しく本発明の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースについて説明する。
本発明の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース1は、図1、図2にその構造の概略を示したように、合成繊維からなる経糸と緯糸が筒状に織成されたジャケットの内側面に合成樹脂からなる内張層が設けられ、かつ内径18〜41mmの消火栓用保形ホースであって、該ジャケットの表面に、ホース長さ方向に延在する一つの反射材ライン領域Z1と、ホース長さ方向に延在する一つの蓄光材ライン領域Z2が形成され、かつ、該保形ホースの横断面上で、該反射材ライン領域Z1と該蓄光材ライン領域Z2が、それぞれ、下記(a)式、および(b)式に示す中心角(度)を満足して形成されてなることを特徴とするものである。
90≦θ1≦180 ………式(a)
90≦θ2≦180 ………式(b)
ここで、θ1(度)は反射材ライン領域Z1の中心角であり、θ2(度)は蓄光材ライン領域Z2の中心角である。
本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース1は、図3に収納時の状態をモデル的に示したように、保形ホース1として、すなわち、扁平化されることなく円筒状形態を維持したまま、リール状もしくはとぐろ状に巻かれて消火栓ボックス10内に収納される。図3において、11は消火栓バルブ、12は放水時の水先となる保形ホースノズルである。13はホース収納支持棒であり、消火活動時には上方に回動されて保形ホース1を引き出すことが可能にされる。また、図3では、説明の便宜上、通常は存在する消火栓ボックスの蓋部(前扉)を描いておらず、蓋部(前扉)を取り外して状態で内部を描いている。
本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースは、ジャケット2の表面に、ホース長さ方向に延在する一つの反射材ライン領域Z1と、ホース長さ方向に延在する一つの蓄光材ライン領域Z2が、それぞれ上述した中心角θ(θ1、θ2)を有して形成されていることから、一方向からのみ光が照射されているときでも、両ラインともその保有機能を発揮するに十分な光照射を、少なくとも部分的であっても受けることができる。
すなわち、例えば、図2のA方向からの光照射を受けた場合であれば、両ラインともにほぼ同等に光照射を受ける。また、図2のB方向からの光照射を受けた場合は、蓄光材ラインが主に光照射を受けるが、該ホースは、保形ホースであるので円筒状を維持したまま消火栓ボックス内に収納されているときは、必ず捩れている状態を呈するので、ホース長さ方向全体でみると部分的に光照射を受けることになり、従って、両ラインとも光照射を受ける。
本発明において、反射材ライン領域Z1と蓄光材ライン領域Z2は、それぞれ一つずつ形成されていることが重要であり、本発明の消火栓用保形ホースは径が大きなものではないので、ある程度太い幅で各一つを設けることがより高い視認性を実現する上で重要である。
ここで、「反射材ライン領域Z1」とは、図1、図2に示したように、該領域Z1内で、反射材が幅を有して反射材ライン4を形成しているときの、その反射材が、現に形成しているラインの片側端部から多端側端部に至り、かつ横断面が円弧状でホース長さ方向に延在している領域の全体をいい、該円弧状とは、図1で示した中心角θ1に対応するものである。
「蓄光材ライン領域Z2」についても、同様に、図1、図2に示したように、該領域Z2内で、蓄光材が幅を有して蓄光材ライン5を形成しているときの、その蓄光材が、現に形成しているラインの片側端部から多端側端部に至り、かつ横断面が円弧状でホース長さ方向に延在している領域の全体をいい、該円弧状とは、図1で示した中心角θ2に対応するものである。
中心角θ(θ1、θ2)の、より好ましい範囲は、視認性、ハンドリングの点、製造コストの点などから総合的に判断して、θ1、θ2ともに100度以上150度以下である。中心角θ1と中心角θ2は、同一である必要はなく、大小の差異があってもかまわない。
該一つの領域の中においては、その全面的に反射材あるいは蓄光材が存在して各ラインが形成されてなることが好ましいが、ハンドリングの点、製造コストの点などから、必ずしも全面的に存在している必要はなく、ホース長さ方向または/およびホース周方向で一部が途切れたようにして、該一つの領域内で全体にわたって途切れ部分が形成されているものでもよい。
すなわち、反射材ライン領域Z1、蓄光材ライン領域Z2ともに、それぞれその全面に反射材あるいは蓄光材が存在して全体で太い一つのラインを形成しているのがよいが、該ライン領域内で、双方ともあるいはいずれか一方が、複数の反射材のラインあるいは蓄光材のラインを形成しているものであってもよい。それが、上記した(2)〜(5)に示した態様である。
反射材ライン領域Z1と蓄光材ライン領域Z2を配する位置は、図2に示したように、ホース横断面の中心点Cを対称点とした点対称の位置にあることが好ましい。双方の領域が確実に光照射を受けることができるからである。ただし、その場合でも、領域Z1、領域Z2の周方向幅は、一方が大きく他方が小さくてもよい。
本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホースは、その蓄光材のライン5を有効に機能させることができるように、消火栓ボックス10内に収納されているときに、常時、該蓄光材ライン5にある程度光が当たるようにして消火栓設備を構成することが重要である。そのためには、従来の消火栓設備では一般に不十分であり、たとえば、
(1)消火栓ボックスの蓋部(前扉)(図示せず)の主要部を透明な材料、例えば、透明な強化ガラスなどで形成し、消火栓ボックス外の光が消火栓ボックス内まで届くように構成して、少なくとも、消火栓ボックス外が明るいときは蓄光材ライン5にも光が当たるように構成する、
あるいは、
(2)消火栓の所在地を示すために常時点灯がされている消火栓表示灯の光を消火栓ボックス内まで届くように構成して、常時、蓄光材ライン5に光が当たるように構成する、
あるいは、
(3)消火栓ボックスの内部に、専用のボックス内部照明灯を常時設置し、該ボックス内部照明灯の光が、常時、蓄光材ライン5に当たるように構成する、
などの手段を一つまたは複数組み合わせて採用することが重要である。
また、本発明にかかる反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース1の反射材ライン4は、該保形ホース1が光を照射されたとき、その光を反射して該ホースの状態、位置等の情報を、消火活動者等に知らせることができる。好ましくは、再帰型反射をするものである。
本発明の消火栓用保形ホースは、上述のように消火栓設備と組み合わされて構成されることにより、火災発生などの緊急時において、暗闇の中にあっても、透明な前扉を通じてあるいは、前扉を開けることにより、消火栓ボックス内において収納状態にあるホースの所在や収納状態をその蓄光材の発光、および照射光に対する反射光により簡単に認識できる。
さらに該ホースを消火栓設備から引き出して使用する際においても、ホースの一部が全長にわたって発光することや照射光に対して反射することにより、該ホースの位置、ホースラインの確認が容易にでき、また、消火栓付近への帰還路(退路)の認識が容易にできる。したがって、消火活動および消火現場からの退却などをより迅速にかつ的確に行うことを可能にし、ひいては消火活動をする者の安全確保につながる。
上述したように保形ホースとして断面が円筒状を保ったまま、消火栓ボックス内で蓄光材ライン5が光りの照射を有効に受けるために、蓄光材ラインの幅ひいては蓄光材ライン領域Z2の幅は大きい方が好ましい。
同様の理由により、保形ホースとして断面が円筒状を保ったまま、消火栓ボックス内で、あるいは消火栓ボックス内から引き出された後で、反射材ライン4が光りの照射を有効に受けて反射機能を発揮するために、蓄光材ラインの幅ひいては蓄光材ライン領域Z1の幅は大きい方が好ましい。
ただし、消火栓用保形ホースは、本来、径自体がそれほど大きくはないものなので、各領域は、複数設けるというよりも、単一で設けることが有利なものである。
本発明において、ホースの内径は、消火栓設備として定められている範囲もあり、本発明では18mm以上41mm以下のもので構成することが、良好な効果が得られる点で好ましい。
反射材のライン4と蓄光材のライン5を形成するには、それぞれ、反射材を含んだ塗料を塗布すること、蓄光材を含んだ塗料を塗布すること、あるいは、反射材を糸表面に有する経糸、蓄光材を糸表面に有する経糸を使用してジャケットを織成することなどの手段を採用して形成することができる。
ジャケットの編成に使用される経糸(ジャケットの地部をなす経糸)としては、合成繊維からなる紡績糸あるいはマルチフィラメント糸を用いることが、強度、寸法安定性、生産性など総合的に優れていることから重要である。例えば、ポリエステル紡績糸、ポリエステルマルチフィラメント糸である。
同じく、緯糸は、円筒状を維持し、保形性能を保つために太めの合成繊維モノフィラメント糸を使用することが好ましく、直径で0.8〜1.3mm程度のナイロンモノフィラメント糸、あるいはポリエステルモノフィラメント糸などが好適に使用できる。
反射材あるいは蓄光材を糸表面に有する経糸を使用する場合は、少なくとも樹脂フィルムの表面に、反射材の層あるいは蓄光材の層が設けられたものを細くスリットして得られるスリットヤーンとしたものなどを使用することができる。
例えば、反射材としてのガラスビーズを、ウレタン樹脂をバインダーにしてポリエステルフィルムに塗布した反射材(ガラスビーズ等)含有樹脂ポリエステルコートフィルム、あるいは、ポリエステルフィルムの表面に反射材たる金属(例えば、アルミニウムなど)を蒸着した金属被覆ポリエステルフィルムを、1mm幅などにスリットした所謂スリットヤーンを複数本撚り合わせて、さらにその撚り合わせ糸とポリエステル紡績糸の適宜本数を撚り合わせて、該撚り合わせ糸を1本の経糸として用いることなどがホース全体の強度等の機械的特性を落とすことがほとんどなく好ましい。そうした構造の糸の場合、反射材としての、ガラスビーズあるいは金属は撚り合わせ状態に応じて、経糸の表面の一部にほぼ連続的に露出している。
蓄光材を糸表面に有する経糸は、たとえば、原料段階で、蓄光材をポリエステルに練り込んで溶融紡糸したポリエステル繊維を短繊維化した蓄光材含有ポリエステル原綿を使用して紡績糸を作り、さらに、その蓄光材含有紡績糸とポリエステル紡績糸の適宜本数を撚り合わせて、1本の経糸として用いることなどがホース全体の強度等の機械的特性を落とすことがほとんどなく好ましい。そうした構造の糸の場合、蓄光材は撚り合わせ状態に応じて、経糸の表面にほぼ連続的に該経糸の一部として露出している。
ジャケット2の内側面に設けられる合成樹脂からなる内張層3は、従来から用いられているウレタン系樹脂あるいは塩化ビニール系樹脂製などの樹脂チューブを用いて、ジャケット内周面に内貼りして設ければよい。
1:保形ホース
2:ジャケット
3:内張層
4:反射材ライン
5:蓄光材ライン
10:消火栓ボックス
11:消火栓バルブ
12:保形ホースノズル
13:ホース収納支持棒
Z1:反射材ライン領域
Z2:蓄光材ライン領域
θ1:反射材ライン領域の中心角
θ2:蓄光材ライン領域の中心角
C:ホース横断面の中心点

Claims (6)

  1. 合成繊維からなる経糸と緯糸が筒状に織成されたジャケットの内側面に合成樹脂からなる内張層が設けられ、かつ内径18〜41mmの消火栓用保形ホースであって、前記ジャケットの表面に、ホース長さ方向に延在する一つの反射材ライン領域Z1と、ホース長さ方向に延在する一つの蓄光材ライン領域Z2が形成され、かつ、該保形ホースの横断面上で、該反射材ライン領域Z1と該蓄光材ライン領域Z2が、それぞれ、下記(a)式、および(b)式に示す中心角(度)を満足して形成されてなることを特徴とする反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
    90≦θ1≦180 ………式(a)
    90≦θ2≦180 ………式(b)
    ここで、θ1(度)は反射材ライン領域Z1の中心角、θ2(度)は蓄光材ライン領域Z2の中心角である。
  2. 前記反射材ライン領域Z1に、1本の反射材ラインが配されてなることを特徴とする請求項1記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
  3. 前記蓄光材ライン領域Z2に、1本の蓄光材ラインが配されてなることを特徴とする請求項1または2記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
  4. 前記反射材ライン領域Z1に、複数本の反射材ラインが配されてなることを特徴とする請求項1または請求項3記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
  5. 前記蓄光材ライン領域Z2に、複数本の蓄光材ラインが配されてなることを特徴とする請求項1、2または4記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
  6. 前記反射材ライン領域Z1と蓄光材ライン領域Z2が、ホース横断面の中心点を対称点とした点対称の位置にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の反射・蓄光性を有する消火栓用保形ホース。
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