JP2015066061A - 洗濯機 - Google Patents

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金田 至功
Yoshinori Kaneda
至功 金田
川端 真一郎
Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
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Abstract

【課題】水槽の主として上下方向並びに単純な水平方向の振動のほか、サスペンションの可動軸部を中心軸としての回動による水平方向の振動の抑制ができる洗濯機を提供する。
【解決手段】外箱と、この外箱の内部に位置する水槽と、この水槽の内部に位置して回転駆動される回転槽と、前記水槽を前記外箱の内部で主として上下方向に緩衝支持する、ダンパ21を有するサスペンション7とを具備するものにおいて、ダンパ21が、水槽の振動に伴い上下方向の振動を含む変位をするロッド23(可動軸部)と、外箱に固定されてロッド23の主として上下方向の振動を減衰する減衰主体部56とを具えるものであり、ロッド23の、軸心を中心としての回転を規制する回転規制手段59を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は洗濯機に関する。
従来より、洗濯機、中でもドラム式洗濯機においては、外箱の内部に水槽が位置し、この水槽の内部に回転槽であるドラムが位置していて、このドラムが水槽外のモータにより回転駆動されることにより、洗濯、脱水、更には乾燥を行うようになっている。又、水槽は、外箱の内部でサスペンションにより支持されている(例えば特許文献1参照)。
この洗濯機におけるサスペンションは、重量の大きな水槽を支持するために、軸方向がほゞ上下方向となるように設置されており、その上下方向に緩衝機能を果たすようになっている。すなわち、洗濯機におけるサスペンションは、水槽の主として上下方向の振動に対して有効に機能するようになっている。
又、洗濯機におけるサスペンションは、その一端部(上端部)を水槽側にゴム材から成る防振クッションを介して取付け、他端部(下端部)を外箱側に同じくゴム材から成る防振クッションを介して取付けており、その両防振クッションによっても水槽の上下方向に緩衝機能を果たし、同時に、水槽の水平方向にも緩衝機能を果たすようになっている。すなわち、両防振クッションも、水槽の上下方向の振動に対しても有効に機能し、同時に水槽の水平方向の振動に対しても有効に機能ようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−245577号公報
しかしながら、洗濯機の水槽は、サスペンションの可動軸部(ロッド)を中心軸として回動するようにも振動するものであり、それによっても水平方向に振動するが、このサスペンションの可動軸部を中心軸としての回動による水槽の水平方向の振動を抑制することができなかった。
このために、水槽と外箱の左右の側壁部との間には、水槽の上記サスペンションの可動軸部を中心軸としての回動による水平方向の振動の振幅以上の間隔をあけて、外箱側板部に対する水槽の衝突を避けるようにしている。
その結果、外箱が大形化して全体の大形化を招来し、もしくは反対に水槽並びにドラムが小形化して洗濯容量の低下を招来していた。
そこで、水槽の主として上下方向並びに単純な水平方向の振動のほか、サスペンションの可動軸部を中心軸としての回動による水平方向の振動の抑制ができる洗濯機を提供する。
本実施形態の洗濯機は、外箱と、この外箱の内部に位置する水槽と、この水槽の内部に位置して回転駆動される回転槽と、前記水槽を前記外箱の内部で主として上下方向に緩衝支持する、ダンパを有するサスペンションとを具備するものにおいて、前記ダンパが、前記水槽の振動に伴い上下方向の振動を含む変位をするロッドと、前記外箱に固定されて前記ロッドの主として上下方向の振動を減衰する減衰主体部とを具えるものであり、前記ロッドの、軸心を中心としての回転を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする。
第1の実施形態を示す主要部分の縦断面図 洗濯機全体の、一部を破断した縦断側面図 サスペンション単体の縦断面図 作用を、従来(a)と第1の実施形態(b)とで比較して説明するための概略図 第2の実施形態を示す図1相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 第4の実施形態を示す各ワッシャと各減衰部材のそれぞれ平面図
以下、第1の実施形態につき、図1から図3を参照して説明する。
まず、図2には、ドラム式洗濯乾燥機の全体構造を示しており、外箱1を外殻としている。この外箱1は、最下部に底板1aを有しており、この底板1aの外下面の四隅部にそれぞれ脚1bを有している。外箱1の前側板部(図2で左側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口2を有しており、この出入口2に対しては、それを開閉する扉3を設けている。又、外箱1の前側板部の上部には、操作パネル4を設けており、その裏側(外箱1内)に運転制御用の制御装置5を設けている。
外箱1の内部には、水槽6を配設している。この水槽6は軸方向が前後(図2で左右)の横軸筒状を成すものであり、それを外箱1の前記底板1a上に、左右一対(図2には正面より見て右側の一方のみ図示)の二つのサスペンション7によって前上がりの傾斜状に弾性支持している。サスペンション7の詳細構造は後に述べる。
水槽6の背部にはモータ8と軸受ハウジング9を取付けている。モータ8は、この場合、例えば直流のブラシレスモータであって、アウターロータ形であり、ロータ8aの中心部に有する回転軸(図示省略)を、軸受ハウジング9を介して水槽6の内部に挿入している。
水槽6の内部には、ドラム10を配設している。このドラム10も軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、それを図示しない後部の中心部で上記モータ8の回転軸の先端部に取付けることにより、水槽6と同軸の前上がりの傾斜状に支持している。又、その結果、ドラム10はモータ8により回転されるようになっており、従って、ドラム10は回転槽であり、モータ8はドラム10を回転させるドラム駆動装置として機能するようになっている。
ドラム10の周側部(胴部)には、小孔11を全域にわたって多数(一部のみ図示)形成している。又、ドラム10及び水槽6は、ともに前面部に開口部12,13を有しており、そのうちの水槽6の開口部13に、環状のベローズ14を介して前記洗濯物出入口2を連ねている。この結果、洗濯物出入口2は、ベローズ14、水槽6の開口部13、及びドラム10の開口部12を介して、ドラム10の内部に連なっている。
水槽6の最低部である底部の後部には、図示しない排水口を形成しており、この排水口に排水弁15を介して、排水管16を接続している。又、水槽6の背部から上方そして前方には、乾燥ユニット17を配設している。この乾燥ユニット17は、除湿器18と、送風装置19、及び加熱装置20を有しており、水槽6内の空気を除湿し、次いで加熱して、水槽6内に戻す循環を行わしめることにより、洗濯物を乾燥させるようになっている。
ここで、サスペンション7の詳細について述べる。サスペンション7はダンパ21を有しており、このダンパ21は、図3に示すように、シリンダ22とロッド23とを具えており、このシリンダ22及びロッド23はともに磁性材から成っている。又、そのうちのシリンダ22は円筒状を成しており、ロッド23は円棒状を成している。
シリンダ22の内部には、下端寄りの中間部の周囲部に突出部24を形成し、更にその直上部の一箇所に凸部25を形成している。加えて、シリンダ22の上端部の一箇所には、該シリンダ22の開放端部から下方へU字状の欠除部26を形成している。
一方、ロッド23のほゞ下半部には、磁場ユニット27を嵌装している。この磁場ユニット27は、リング状の中間ヨーク28と、これの上下にOリング29,30を介して配置した上下両ボビン31,32、及びこの両ボビン31,32にそれぞれあらかじめ巻装した上下両コイル33,34、上下両ボビン31,32の更に上下にOリング35,36を介して配置した上下両ヨーク37,38、下コイル34から上コイル33にかけてそれらの外側に配設したリード線39、リード線39の導出部分を覆ったブッシュ40を有し、これらをモールド樹脂41で覆って、該樹脂41を固化させることにより、一体化したものである。
なお、リード線39は、上下両コイル33,34に通電するためのもので、詳細にはそれら両コイル33,34に直列に通電するようになっている。
上記磁場ユニット27における中間ヨーク28と上下両ボビン31,32及び上下両ヨーク37,38と、ロッド23との間には、微小な間隙42が存在しており、従って、ロッド23は中間ヨーク28と上下両ボビン31,32及び上下両ヨーク37,38をそれらとの間に微小な間隙42を存し貫通している。
加えて、上記磁場ユニット27の上下部である上ヨーク37の上部と下ヨーク38の下部には、上下両オイルシール43,44を密嵌しており、ロッド23はこの両オイルシール43,44に密接してそれらをも貫通しており、その上で、上述の間隙42には磁気粘性流体(MR流体)45を充填している。
磁気粘性流体45は、例えば、オイルの中に鉄、カルボニル鉄などの強磁性粒子を分散させたもので、磁力が印加されると強磁性粒子が鎖状のクラスタを形成することで粘度が上昇するものである。上下両オイルシール43,44は、その磁気粘性流体45の、磁場ユニット27からの漏出を抑止すべく機能するものである。
上記上下両オイルシール43,44の更に上下に位置してロッド23には、第2の上オイルシール46及び上軸受47を収容したケース48と、下軸受49を収容したハウジング50とを嵌装している。この場合、軸受47,49は、ともに焼結含油メタルから成るものであり、下軸受49はロッド23の磁場ユニット27より下端側を、上軸受47はロッド23の磁場ユニット27より上端側を、それぞれ軸方向(上下方向)移動可能で且つロッド23の軸心Oを中心としての回転可能に支承するものであり、それによって又、ロッド23はサスペンション7の可動軸部として機能するようになっている。
又、前記下ヨーク38には下方へ突出する突起51をあらかじめ形成しており、それに対応して、ハウジング50には凹部52を形成し、これらを係合させることにより、下ヨーク38にハウジング50を回り止めしている。ハウジング50には又、シリンダ22の前記凸部25と対応する凹部53を形成している。
そして、ロッド23の下端部にはストップリング54を取付けて、ロッド23の抜け止めをしている。
以上のように構成して後、ロッド23と共にハウジング50、磁場ユニット27及びケース48を、上方よりシリンダ22の内部に挿入し、ハウジング50をシリンダ22の突出部24に当接させている。これにより、ハウジング50がシリンダ22の下方に位置決めされ、ひいては磁場ユニット27及びケース48もシリンダ22の下方に位置決めされている。
又、そのとき、ハウジング50は先に凹部52を下ヨーク38の突起51に係合させており、このハウジング50の凹部53をシリンダ22の凸部25に係合させている。これにより、上記ハウジング50、磁場ユニット27及びケース48がシリンダ22に回り止めされ、同時に、磁場ユニット27のブッシュ40部分(リード線39の導出部分)の位置がシリンダ22の欠除部26の位置に合致されて、その欠除部26にブッシュ40が挿入されている。
この後、シリンダ22の、ケース48が収納された部分である上方の開放端部を径方向の外方よりかしめて、ケース48をシリンダ22のそのかしめ部により締め付け固定している。
そして、シリンダ22の上記かしめ部には、それを覆うキャップ55を圧嵌している。それにより、ケース48と磁場ユニット27及びハウジング50を抜け止めすると共に、シリンダ22の前記欠除部26に挿入したブッシュ40の抜け止めをしており、このようにしてダンパ21を構成している。このダンパ21の、ロッド23を除く部分は減衰主体部56として機能するものであり、後述するように、この減衰主体部56がロッド23の、ひいては水槽6の主として上下方向の振動を減衰するようになっている。
キャップ55は中心部に孔55aを有しており、この孔55aを貫通してロッド23が上方に突出し、その突出部分にスプリング57を囲繞させている。スプリング57は圧縮コイルスプリングである。
又、ロッド23には、ダンパ21より所定距離上方の箇所につば部23aを形成していて、このつば部23aに、ロッド23に嵌挿したスプリングシート58を下方より接合しており、このスプリングシート58と前記減衰主体部56の最上部であるキャップ55との間に上記スプリング57を介在させ、このようにして前記サスペンション7を構成している。
そして、この場合、スプリング57の一端部である上端部を接合部J1で示すようにスプリングシート58に接合し、スプリング57の他端部である下端部を接合部J2で示すように上記キャップ55に接合しており、これによって、ロッド23がスプリングシート58からスプリング57を介してキャップ55(減衰主体部56)に固定され、図3及び図1に矢印Rで示すロッド23の前記軸心Oを中心としての回転を規制する回転規制手段59を構成している。
なお、この場合の接合は、例えば溶接であり、そのほか、接着や係合等の手段がある。
ロッド23の上記スプリングシート58より上方の上端部は取付部23bであり、それに対して、前記水槽6は図2に示すように外周側面に取付部6aを有し、この取付部6aに取付板60を図示しない複数のねじ等で取付けている。そして、その取付板60に、図2のほか、図1に示すように、ゴム材から成る上下の防振クッション61,62と上下のワッシャ63,64を介して、上記ロッド23の取付部23bを挿通し、その上方突出端部にナット65を螺合して締付けることにより、ロッド23の上端部を取付板60に取付け、ひいてはサスペンション7の上端部を水槽6に取付けている。
一方、シリンダ22の下端部には、図3に示す突起66aを中心部下に有する取付キャップ66を取付けており、それに対して、前記外箱1の底板1aには図2に示す取付板67を図示しない複数のねじ等で取付けており、この取付板67に、図2のほか、図1に示すように、ゴム材から成る上下の防振クッション68,69とワッシャ70を介して、上記取付キャップ66の突起66aを挿通し、その下方突出端部にナット71を螺合して締付けることにより、取付キャップ66を取付板67に取付け、ひいてはサスペンション7の下端部であって且つ前記減衰主体部56を、外箱1の底板1aに取付けて固定している。
このようにして水槽6を外箱1の底板1a上にサスペンション7を介在させて取付けており、そのサスペンション7、特にはこれの前記ダンパ21とスプリング57により、後述するように、水槽6を外箱1の底板1a上で主として上下方向に緩衝支持するようにしている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機においては、操作パネル4の操作に基づき、制御装置5が運転を開始させると、標準的には洗濯、脱水、及び乾燥が行われる。
そのうち、洗濯は、図示しない給水弁から水槽6内への所定水位の給水が行われた後に、ドラム10がモータ8により正逆両方向に交互に低速回転されることにより行われるもので、それにより、ドラム10内にあらかじめ収容された洗濯物が上昇されてから落下されること(タンブリング)が繰返されて撹拌され、洗浄される。
洗濯物の洗濯には、洗剤を含む水で洗浄する洗いと、清水で洗浄するすすぎとがあり、そのいずれの場合にも、上述の運転が行われ、それらの終了後には、排水弁15が開放されて水槽6内の水を排水管16を通じ機外に排出する排水が行われる。
脱水は、排水弁15を開放させた状態で、ドラム10がモータ8により一方向に高速回転されることにより行われるもので、それにより、ドラム10内の洗濯後の洗濯物が小孔11を通して遠心脱水される。
そして、乾燥は、ドラム10がモータ8により正逆両方向に交互に低速回転されると同時に、乾燥ユニット17が作動されることにより行われるもので、乾燥ユニット17では、前述のように、水槽6内の空気が、送風装置19で循環される状況で、除湿器18で除湿され、次いで加熱装置20で加熱されて、水槽6内に戻されることを繰返すことにより、ドラム10内の脱水後の洗濯物が乾燥される。
このようなドラム式洗濯乾燥機の運転の中で、ドラム10が回転されるときには、該ドラム10が振動し、中でもドラム10が高速回転される脱水時に大きく振動する。更にその場合、ドラム10内の洗濯物に偏在があれば、ドラム10は偏荷重のために一層大きく振動する。このようにドラム10が振動すると、ドラム10を収容して該ドラム10と一体化した水槽6も振動する。
水槽6の振動、中でも上下方向の振動に対して、サスペンション7では、水槽6に取付けたダンパ21のロッド23が、スプリング57を伸縮させつつ、キャップ55、上軸受47、上オイルシール43、上ヨーク37、上ボビン31(上コイル33)、中間ヨーク28、下ボビン32(下コイル34)、下ヨーク38、下オイルシール44、及び下軸受49、すなわち減衰主体部56を通って、シリンダ22内を上下方向(軸方向)に往復動する。
このようにロッド23が上記各部品を通って上下方向に往復動するとき、ロッド23と減衰主体部56の上下両ヨーク37,38及び中間ヨーク28との間の間隙42に充填した磁気粘性流体45は、その粘性による摩擦抵抗でサスペンション7に減衰力を与え、水槽6の振幅を減衰させる。
そして、このとき、中でも水槽6が共振するとき、ダンパ21の上下両コイル33,34にリード線39を介して通電(直流)をする。すると、その両コイル33,34による磁界が発生して、磁気粘性流体45に磁力が印加され、磁気粘性流体45の粘度が高まる。
詳細には、両コイル33,34に通電したことで、ロッド23−磁気粘性流体45−上ヨーク37−シリンダ22−中間ヨーク28−磁気粘性流体45−ロッド23の磁気回路が発生すると共に、ロッド23−磁気粘性流体45−中間ヨーク28−シリンダ22−下ヨーク38−磁気粘性流体45−ロッド23の磁気回路が発生し、それぞれ磁束が通過する箇所の磁気粘性流体45の粘度が高まる。特に磁束密度の高いロッド23と上ヨーク37との間、中間ヨーク28とロッド23との間、及び下ヨーク38とロッド23との間の、各磁気粘性流体45の粘度が高まり、摩擦抵抗が増加する。
このようにして、ロッド23が減衰主体部56の前記各部品、特には上下両コイル33,34と、上ヨーク37、中間ヨーク28、及び下ヨーク38を通って上下方向に振動するとき、中でも水槽6が共振するときの、摩擦抵抗が増加することにより、減衰力が大きくなる。これにより、水槽6に上下方向の振動が発生しにくくできる。
なお、水槽6の共振が現れる回転速度域以後の高速回転域では、両コイル33,34の通電をせず、あるいはその通電を少なくして、ダンパ21の減衰力を小さくし、それにより、水槽6の振動が外箱1に伝わるのを避け、更にその振動が洗濯機を設置した家屋の床面に伝わるのを避けることができる。
又、このような水槽6の上下方向の振動に対して、サスペンション7の一端部(上端部)を水槽6に、他端部(下端部を)外箱1に、それぞれ取付けた防振クッション61,62、68,69はいずれもゴム材から成ることで、水槽6の上下方向に緩衝機能を果たし、同時に、水槽6の水平方向にも緩衝機能を果たす。
そして、水槽6は、サスペンション7の可動軸部であるロッド23を中心軸として回動するようにも振動するものであり、それによっても水平方向に振動しようとするが、このサスペンション7のロッド23を中心軸としての回動による水槽6の水平方向の振動に対しては、ロッド23の軸心Oを中心としての回転を規制する回転規制手段59を設けていることにより、ロッド23の軸心Oを中心としての回転が規制され、水槽6がサスペンション7のロッド23を中心軸として回動するように振動することがなくなる、もしくはそれが減じられるので、水槽6の水平方向の振動を抑制することができる。
図4はこのときの水槽6の様子を発明者の実験結果をもとに示しており、同図の(a)が従来、(b)が本実施形態の、それぞれ水槽6の様子であって、従来(a)では水槽6が水平方向に大きく振動していたのに対して、本実施形態(b)では水槽6の水平方向の振動が抑制されているのが分かる。
このようにして、水槽6の、主として上下方向並びに単純な水平方向の振動のほか、サスペンション7の可動軸部であるロッド23を中心軸としての回動による水平方向の振動の抑制ができることにより、外箱1の大形化(洗濯機全体の大形化)を回避でき、もしくは反対に水槽6並びにドラム10の小形化を回避できて、洗濯容量の低下を招来することのないようにできる。
又、本実施形態においては、サスペンション7が、ダンパ21の減衰主体部56と、ロッド23に接合したスプリングシート58との間に介在させたスプリング57によって、水槽6の主として上下方向の緩衝支持に供するものであり、その構成のもとで、回転規制手段59が、上記スプリング57をスプリングシート58と減衰主体部56とに接合して構成されるようにしている。
これにより、回転規制手段59を、サスペンション7が本来有する部品であるスプリング57を使用して(新たな部品を要することなく)構成でき、構造の複雑化や価格の上昇を抑えることができる。
以上に対して、図5から図7は第2から第4の実施形態を示すもので、それぞれ、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2の実施形態]
図5に示す第2の実施形態においては、サスペンション7のスプリング57とスプリングシート58との間に減衰部材81を介在させ、スプリング57と減衰主体部56との間に減衰部材82を介在させている。
減衰部材81,82は、この場合、ともにゴムやエラストマー等の弾性材から成るもので、減衰部材81はスプリングシート58より径小、減衰部材82はキャップ55とほゞ同径の、ともに円盤状を成しており、減衰部材81は、隣り合う、スプリング57の上端部とスプリングシート58の下面部とに弾性材の粘着摩擦力により接合し、減衰部材82は、隣り合う、スプリング57の下端部と減衰主体部56の上面部(キャップ55)とに同じく弾性材の粘着摩擦力により接合している。
従って、この場合には、スプリング57は、スプリングシート58に減衰部材81を介して接合し、キャップ55に減衰部材82を介して接合していて、回転規制手段59を構成している。
このようにすることにより、回転規制手段59によるロッド23の回転規制力に加えて、減衰部材81,82が水槽6の水平方向の振動により剪断方向に変形されることで熱としてそれを減衰させる働きをするものであり、それによって、水槽6の水平方向の振動を一段と抑制することができる。又、減衰部材81,82は、水槽6の上下方向にも緩衝機能を果たし、その上下方向の振動の一層の低減に寄与する。
なお、減衰部材81,82はそのいずれかいずれか一方のみを設けるものであっても良い。
[第3の実施形態]
図6に示す第3の実施形態においては、上記第2の実施形態の構成に加えて、サスペンション7のスプリング57と減衰部材81との間にワッシャ91を介在させ、スプリング57と減衰部材82との間にワッシャ92を介在させている。この場合、スプリング57とワッシャ91,92とは前記溶接等の手段によって接合している。又、ワッシャ91,92は特には平ワッシャである。
このようにすることにより、減衰部材81,82にはスプリング57がワッシャ91,92を介して面接触するようになるので、減衰部材81,82に対するスプリング57の接合力が増し、ロッド23の軸心Oを中心としての回転を規制する力が大きくなることによって、水槽6の水平方向の振動を更に抑制することができる。
なお、この場合も、減衰部材81,82はそのいずれかいずれか一方のみを設けるものであっても良いものであり、それに応じて、ワッシャ91,92もそのいずれか一方のみを設けるものであっても良い。
[第4の実施形態]
図7に示す第4の実施形態においては、上記第3の実施形態のワッシャ91,92に代わるワッシャ101,102を非円形(例えば多角形であって、図示例は六角形)とし、このワッシャ101,102をそれぞれに嵌合する非円形(同じく、例えば多角形であって、図示例は六角形)の凹部103,104を減衰部材81,82に形成している。
このようにすることにより、減衰部材81,82に対するワッシャ101,102の回転ずれがなくなり、ロッド23の軸心Oを中心としての回転を規制する力が更に大きくなることによって、水槽6の水平方向の振動をなお一層抑制することができる。
なお、この場合も、減衰部材81,82とワッシャ101,102は、そのそれぞれいずれか一方のみを設けるものであっても良い。
このほか、上記第1から第5の実施形態の構成に加えて、減衰部材81,82とこれに当接する相手部材(スプリングシート58、キャップ55すなわち減衰主体部56の上面部、ワッシャ91,92)とを接合するのも良い。この場合の接合手段は、接着やインサート成形が好ましい。
このようにしても、減衰部材81,82に対する相手部材の回転ずれがなくなり、ロッド23の軸心Oを中心としての回転を規制する力が更に大きくなることによって、水槽6の水平方向の振動をなお一層抑制することができる。
以上説明した洗濯機は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、特に洗濯機の全体としては、ドラム式には限られず、槽を縦軸状に有する縦軸形洗濯機にも同様に適用して実施できるし、乾燥機能は有していなくても良。又、ダンパ21は上述の磁気粘性流体45を使用するものに限られず、オイルの自然粘性で減衰力を得る通常のオイルダンパや、摩擦部材の摩擦で減衰力を得る摩擦ダンパ等であっても良いなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
そのほか、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は外箱、6は水槽、7はサスペンション、8はモータ(ドラム駆動装置)、10はドラム(回転槽)、23はロッド、56は減衰主体部、57はスプリング、58はスプリングシート、59は回転規制手段、81,82は減衰部材、91,92,101,102はワッシャ、103,104は凹部を示す。

Claims (6)

  1. 外箱と、
    この外箱の内部に位置する水槽と、
    この水槽の内部に位置して回転駆動される回転槽と、
    前記水槽を前記外箱の内部で主として上下方向に緩衝支持する、ダンパを有するサスペンションとを具備する洗濯機において、
    前記ダンパが、前記水槽の振動に伴い上下方向の振動を含む変位をするロッドと、前記外箱に固定されて前記ロッドの主として上下方向の振動を減衰する減衰主体部とを具えるものであり、
    前記ロッドの、軸心を中心としての回転を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記サスペンションが、前記ダンパの前記減衰主体部と、前記ロッドに接合したスプリングシートとの間に介在させたスプリングによって、前記水槽の主として上下方向の緩衝支持に供するものであり、
    前記回転規制手段が、前記スプリングを前記スプリングシートと前記減衰主体部とに接合して構成されることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記スプリングと前記スプリングシートとの間、並びに前記スプリングと前記減衰主体部との間の少なくともいずれか一方に、減衰部材を介在させたことを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 前記スプリングと前記減衰部材との間にワッシャを介在させたことを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
  5. 前記ワッシャを非円形とし、このワッシャを嵌合する非円形の凹部を前記減衰部材に形成したことを特徴とする請求項4項記載の洗濯機。
  6. 前記減衰部材とこれに当接する相手部材とを接合したことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項記載の洗濯機。
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