JP2015065765A - 充電回路および充電システム - Google Patents

充電回路および充電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015065765A
JP2015065765A JP2013198791A JP2013198791A JP2015065765A JP 2015065765 A JP2015065765 A JP 2015065765A JP 2013198791 A JP2013198791 A JP 2013198791A JP 2013198791 A JP2013198791 A JP 2013198791A JP 2015065765 A JP2015065765 A JP 2015065765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
charging
value
current value
storage unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013198791A
Other languages
English (en)
Inventor
健介 馬場
Kensuke Baba
健介 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013198791A priority Critical patent/JP2015065765A/ja
Publication of JP2015065765A publication Critical patent/JP2015065765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02E70/40

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】回路規模の増大を抑制し、かつ高効率に充電を行う充電回路を提供する。
【解決手段】充電回路(2a)は、異なる複数の発電電力を蓄電部(3)の充電に適した電力へ個別に変換することにより、蓄電部(3)へ給電する充電電流を生成する複数の電力変換回路(102a,111a)と、検出された充電電流値に基づいて充電電流の設定値を設定するとともに設定値に基づいて充電電流を制御するMCU(8a)とを備える。MCU(8a)は、合算値が最大充電電流値を超えない範囲で最大値を維持するように少なくとも1つの設定値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の発電電力から蓄電部に充電を行う充電回路および充電システムに関する。
化石燃料および核燃料等の地下資源は、長年使用され続けているエネルギー源である。しかしながら、地下資源は、有限の枯渇性資源であるとともに、価格の高騰によって入手が困難になることがあるため、安定して確保することが課題となっている。また、化石燃料を使用することにより地球温暖化等の環境問題が引き起こされるという問題、核燃料を使用することにより放射性物質が発生するという問題等がある。
このため、安定したエネルギーを継続して確保することを目的とした蓄電システムへの関心が高まっている。このような状況の中、太陽光発電・風力発電等の自然エネルギー(再生可能エネルギー)を用いた充電方法が開発されている。このような充電方法は、自然エネルギーと蓄電容量を安定させるための商用電力とを併用する蓄電システムにまで発展してきている。
例えば、特許文献1には、自然エネルギー電力と、交流電源からの電力とによりバッテリを充電させる方法が開示されている。より具体的には、充電回路が、自然エネルギー電力のみをバッテリに供給することにより、バッテリの充電を完了すべき時刻までに、バッテリの充電が完了しないと判断した場合、充電回路は、自然エネルギー電力と、交流電源からの電力とによりバッテリを充電させる。
図8は、特許文献1に開示される充電システムを簡素化して示すブロック図である。図示のように、充電システム200は、太陽電池20からの自然エネルギー電力の電圧を昇圧する昇圧コンバータ201と、電源コンセント21から出力された交流電力を直流電力に変換する交流アダプタ211と、が並列に接続され、昇圧コンバータ201および交流アダプタ211の出力に共通のDC/DC変換回路22を介してバッテリ23を充電する構成である。
特開2012‐182922号公報(2012年9月20日公開)
しかし、充電システム200の構成では、DC/DC変換回路22は、太陽電池20または電源コンセント21のうち何れか一方を選択し、バッテリ23の充電を行うため、効率的に充電を行うことができないという問題が生じる。
効率的に充電を行うには、DC/DC変換回路22において、昇圧コンバータ201および交流アダプタ211に応じた変換経路をそれぞれ設ける必要がある。このため、DC/DC変換回路22の回路規模が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、回路規模の増大を抑制し、かつ高効率に充電を行う充電回路を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るは、異なる複数の発電電力から蓄電部へ給電を行う充電回路であって、複数の上記発電電力を上記蓄電部の充電に適した電力へ個別に変換することにより、上記蓄電部へ給電する充電電流を生成する複数の電力変換回路と、上記充電電流の充電電流値を検出する充電電流検出部と、検出された上記充電電流値に基づいて上記充電電流の設定値を設定する設定部と、上記設定値に基づいて上記充電電流を制御する制御部と、上記設定値の合算値と上記蓄電部に供給可能な最大の充電電流の最大充電電流値とを比較する比較部とを備え、上記設定部が、上記合算値が上記最大充電電流値を超えない範囲で最大値を維持するように少なくとも1つの上記設定値を変更することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、回路規模の増大を抑制し、かつ高効率に充電を行う充電回路を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る充電システムの構成を示す概要図である。 本発明の実施形態1に係る充電回路の一構成例を示す全体図である。 上記充電回路におけるMCUの要部構成を示すブロック図である。 上記MCUの動作を示すフローチャートである。 上記MCUが制御する充電電流値の一例を示したグラフである。 本発明の実施形態2に係る充電回路の一構成例を示す全体図である。 図6に示す充電回路におけるMCUの動作を示すフローチャートである。 従来の充電システムを簡素化して示すブロック図である。
〔充電システムの基本構成〕
本発明に係る一実施形態の概要を、図1を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る充電システムの構成を示す概要図である。図1に示すように、充電システム1は、充電回路2と、蓄電部3と、放電回路4とを備える。充電回路2は、蓄電部3へ電力を供給するものであり、給電部10,11,…,1nおよび変換回路101,111,…,1n1、充電スイッチ5、電圧検出部6、電流検出部7ならびにMCU(Micro Control Unit)8を備える。
給電部10,11,…,1nは、異なる複数の発電電力(不図示)から電力を各々入力する。変換回路101,111,…,1n1は、給電部10,11,…,1nから出力された電力を、個別に蓄電部3の充電に適した電力に各々変換する。充電スイッチ5(スイッチ)は、複数の変換回路101,111,…,1n1と蓄電部3との接続または切り離しを行う。電圧検出部6は、各変換回路101,111,…,1n1から出力される電圧の合算値を検出する。電流検出部7は、各変換回路101,111,…,1n1から出力される電流の合算値を検出する。MCU8は、電圧検出部6からの検出電圧および電流検出部7からの検出電流に基づいて、複数の変換回路101,111,…,1n1を各々制御するとともに、充電スイッチ5を制御する。MCU8の詳細については、図2〜5にて後述する。
蓄電部3は、複数の変換回路101,111,…,1n1から出力された電力を、充電スイッチ5を介して蓄えるとともに、出力した電力を放電回路4に供給する。放電回路4は、蓄電部3から出力された電力を充電システム1の外部へ放電する。
〔実施形態1〕
(充電回路の構成例)
図2は、本発明の実施形態1に係る充電回路の一構成例を示す全体図である。本実施形態では、商用電源(商用発電)および太陽光発電からの電力を、蓄電部3へ供給する。なお、説明を簡単にするため、発電電力を2系統として説明するが、3系統以上の複数の発電電力として実施することも可能である。
図2に示すように、充電システム1aは、充電回路2aと、蓄電部3と、放電回路4とを備える。充電回路2aは、蓄電部3へ電力を供給するものであり、商用電源給電部10a、太陽光発電給電部11a、AC/DC変換回路101a、DC/DC変換回路102a,111a、ダイオードD1,D2、充電スイッチ5、電圧検出部6、電流検出部7およびMCU(Micro Control Unit)8aを備える。
商用電源給電部10aは、商用電源(不図示)からの電力を入力する。太陽光発電給電部11aは、太陽光発電からの電力(第1発電電力)を入力する。AC/DC変換回路101aは、商用電源給電部10aから出力された電力(第2発電電力)を交流から直流に変換する。DC/DC変換回路102a(電力変換回路)は、AC/DC変換回路101aが変換した直流電力を、蓄電部3に供給する適切な直流電力に変換し、充電電流を生成する。DC/DC変換回路111a(電力変換回路)は、太陽光発電給電部11aからの直流電力を、蓄電部3に供給する適切な直流電力に変換し、充電電流を生成する。DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aのそれぞれの出力側には、ダイオードD1、D2を各々設ける。当該ダイオードD1、D2は、蓄電部3からの電流の逆流を防止するとともに、各発電電力の間に出力電圧の電位差があった場合、OR回路として機能する。
DC/DC変換回路111aには、太陽光発電から電力を効率よく取り出す制御が施されていることが好ましい。MCU8aは、DC/DC変換回路111aに対して、例えば、MPPT(Maximum Power Point Tracking)方式による制御を行う。MPPT方式は、常に変動する気象条件の下で、太陽光発電からの電力を最大で取り出すことができる。MPPT方式の詳細については、公知であるため、その説明を省略する。
また、商用電源給電部10aに入力される電力が大きい場合、AC/DC変換回路101aに、図示しないPFC回路(Power factor correction)を搭載することが好ましい。PFC回路の詳細については、公知であるため、その説明を省略する。
充電スイッチ5は、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aと蓄電部3との接続または切り離しを行う。なお、充電スイッチ5はなくてもよいが、後述するように、蓄電部3への浮動充電、および何らかの異常が充電回路2aに発生した場合の緊急的な充電停止などの対策として、設置することが好ましい。充電スイッチ5の詳細については、後述する。
電圧検出部6は、DC/DC変換回路102aおよび111aから出力される電圧の合算値を検出する。電流検出部7(充電電流検出部)は、DC/DC変換回路102aおよび111aから出力される電流の合算値を検出する。MCU8aは、電圧検出部6からの検出電圧および電流検出部7からの検出電流に基づいて、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aを各々制御するとともに、充電スイッチ5を制御する。
蓄電部3は、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aから出力された電力を、充電スイッチ5を介して蓄えるとともに、出力した電力を放電回路4に供給する。なお、蓄電部3は、蓄電池により構成され、本実施形態では、例えば、リチウムイオンバッテリを想定する。リチウムイオンバッテリの場合、充電電流をバッテリの制限に基づく充電可能な最大の充電電流に制御するとともに、充電電圧を非常に精密に制御する必要がある。
放電回路4は、蓄電部3から出力された電力を負荷(不図示)へ放電する。また、蓄電部3および負荷は、充電回路2aに対して並列に接続されているので、これにより充電回路からの供給電力を蓄電部3および負荷の両方に供給することが可能となる。
放電回路4は、蓄電部3から出力された電力を負荷(不図示)へ放電する。また、蓄電部3および負荷は、充電回路2aに対して並列に接続されているので、これにより充電回路からの供給電力を蓄電部3と負荷の両方に供給が可能となる。
(MCUの機能)
次に、MCU8aの機能について詳細に説明する。
以降の説明では、商用電源の電力により蓄電部3に供給される電流の値を充電電流値Iとし、太陽光発電の電力により蓄電部3に供給される電流の値を充電電流値Iとする。上記の充電電流値I,Iは、MCU8aによって設定された制御値(第1設定値および第2設定値)である。充電電流値I,IがそれぞれDC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aによって出力された値を合算した電流値を合算充電電流値(以降、単に「合算電流値」と称する)Iとする。また、商用電源の電力により蓄電部3に供給される電流の最大値を最大充電電流値IMaxとし、太陽光発電の電力により蓄電部3に供給される電流の値を最大充電電流値IMaxとする。最大充電電流値IMax,IMaxを合算した電流値を最大合算充電電流値(以降、単に「最大合算電流値」と称する)IMaxとする。上記の最大充電電流値IMax,IMaxおよび最大合算電流値IMaxは、MCU8aによって設定された制御値である。
図3は、図2におけるMCUの要部構成を示すブロック図である。図3に示すように、MCU8aは、比較部81、メモリ部82、設定部83および制御部84を備える。
比較部81は、電流検出部7により検出された検出電流の合算値である合算電流値Iと、メモリ部82から読み出した閾値とを比較し、比較結果を設定部83に通知する。メモリ部82には、閾値として、MCU8aに接続された蓄電部3に充電可能な、最大合算電流値IMaxが予め格納されているとともに、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aの出力電流の最大充電電流値IMaxおよび最大充電電流値IMaxが、各々予め格納されている。また、蓄電部3の充電が完了したことを示す電流または電圧の値は、所定の閾値として格納されているものとする。
設定部83は、比較部81からの比較結果に基づいて、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aが出力する電流および電圧の値を設定し、当該設定値を制御部84に通知する。特に、設定部83は、上記の充電電流値I,I、最大充電電流値IMax,IMaxおよび最大合算電流値IMaxを設定する。
制御部84は、設定部83からの設定値に基づいて、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aが出力する電流および電圧の値を制御する。
また、MCU8a(満充電検出部)は、電圧検出部6および電流検出部7で検出された検出値(電圧値や合算電流値I)に基づいて蓄電部3の満充電状態を検出する。MCU8aは、蓄電部3の満充電状態を検出すると、開放するように充電スイッチ5を制御する一方、蓄電部3の非満充電状態(満充電状態の解除)を検出すると、閉じるように充電スイッチ5を制御する。
また、MCU8a(異常検出部)は、電圧検出部6および電流検出部7の検出値が規定の基準値を超えたときに、充電回路2aの異常に生じていると判断する(異常を検出する)。MCU8aは、充電回路2aの異常が検出された場合、開放するように充電スイッチ5を制御する。
さらに、MCU8aは、次のようにして充電制御を行う。まず、MCU8aは、蓄電部3に最適な充電電圧を設定するとともに、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aに充電電流の初期値を設定する。蓄電部3に十分な充電容量が無い場合、MCU8aは定電流充電を行うように、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aを制御する。この定電流充電において、上記の初期設定値と、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aの出力電圧とは、MCU8aにより充電電流の電流値を設定すれば、蓄電部3が保有する電圧値によって自動的に決定される。
一方、蓄電部3の電圧が上昇して蓄電部3が満充電状態に近くなった場合、最大充電電圧と蓄電部3の電圧との電位差が小さくなり、設定した電流値の充電電流を蓄電部3に流すことができなくなる。このため、MCU8aは定電圧充電を行うように、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aを制御する。この定電圧充電において、MCU8aが設定した初期充電電圧値で、定電圧充電が行われる。また、定電圧充電における電流値は、充電回路2aの出力電圧と、蓄電部3が保有する電圧値との電位差で決定される。
(MCUの制御動作)
図4は、図2に示すMCUの動作を示すフローチャート図である。図4に示すように、蓄電部3への充電が開始されると(START)、まず、制御部84は、DC/DC変換回路111aに、太陽光発電給電部11aからの電力のみを蓄電部3へ充電させる(S1)。このため、MCU8aは、DC/DC変換回路102aの動作を停止する。また、このとき、DC/DC変換回路111aから出力される電力は、MPPT制御されることにより効率よく蓄電部3へ供給される。また、太陽光発電の電力による充電において、DC/DC変換回路111aが供給可能な電流の最大充電電流値IMaxを上限とする。
この充電において、電流検出部7は、蓄電部3に流れ込む電流、すなわちDC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aからの電流の合算電流値Iを検出する(S2)。このとき、DC/DC変換回路102aから電流が出力されないので、電流検出部7が合算電流値Iとして検出するのはDC/DC変換回路111aからの電流のみである。設定部83は、当該電流の合算電流値Iを太陽光発電の電力として充電電流値Iに設定して(S3)、メモリ部82に充電電流値Iを格納する。
次に、設定部83は、商用電源給電部10aから蓄電部3へ供給する電力を、暫定電流値Itempとして設定する。このとき、設定部83は、蓄電部3に供給可能な最大合算電流値IMaxから充電電流値Iを減算した値を、暫定電流値Itempとして一時的に設定する(S4)とともに、メモリ部82に暫定電流値Itempを格納する。
そして、比較部81は、一時的に設定された暫定電流値Itempと、メモリ部82に予め設定されている最大充電電流値IMaxとを比較する。暫定電流値Itempは、充電電流値Iによっては最大充電電流値IMaxより大きくなる場合があるので、上記の比較によってその場合を判定する。暫定電流値Itempが最大充電電流値IMax以下となる場合(S5においてYES)、設定部83は、充電電流値Iを暫定電流値Itempに設定して、メモリ部82へ格納する(S6)。一方、暫定電流値Itempが最大充電電流値IMaxよりも大きい場合(S5においてNO)、設定部83は、充電電流値Iを最大充電電流値IMaxに設定して、メモリ部82へ格納する(S7)。
比較部81は、最大充電電流値IおよびIを合算した合算電流値Iと、最大合算電流値IMaxとを比較し、合算電流値Iが最大合算電流値IMax以下である場合(S8においてYES)、設定部83は合算電流値I=I+Iを充電電流として設定し、制御部84は、充電電流値IおよびIの電流を出力するようにDC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aを各々制御し、蓄電部3へ充電させる(S10)。一方、電流の合算電流値Iが、最大合算電流値IMaxより大きい場合(S8においてNO)、設定部83は、充電電流値Iから所定の値kを減算した値を、新たな充電電流値Iとして再設定する(S9)。充電電流値Iから減算する所定の値kは、例えば充電電流値Iが16Aの場合、充電電流値Iを10段階で処理すると、1.6Aとなる。そして、S8以降の処理を繰り返す。
S10の後、電流検出部7は、蓄電部3に充電される電流の合算電流値Iを検出し(S11)、比較部81は、検出された電流の合算電流値Iと、メモリ部82に予め格納された所定の閾値とを比較する。合算電流値Iが所定の閾値未満であれば、設定部83は、蓄電部3が充電完了であると判断し(S12においてYES)、太陽光発電の充電電流値Iおよび商用電源の充電電流値Iを各々0と設定する。
そして、制御部84は蓄電部3への充電を終了させる(END)。一方、電流検出部7が検出した合算電流値Iが所定の閾値以上であれば(S12においてNO)、設定部83は蓄電部3が充電を完了していないと判断し、S1からの処理を繰り返す。
このように、合算電流値Iが最大合算電流値IMaxを超えない範囲で最大値を維持するように1つの充電電流値(ここでは充電電流値I)が変更(更新)される。これにより、複数の発電電力を同時に用いて効率よく蓄電部3への充電を行うことができる。
(MCUによる電流制御の例)
図5は、図2に示すMCUが制御する充電電流値の一例を示した、グラフである。図5は、それぞれ期間(a)〜期間(i)の各電流値を示す。
以下に説明する制御シーケンスは、MCU8aが行うMPPT制御において実行される。
期間(a)は、太陽光発電の電力が無い状態で蓄電部3への充電を開始する期間である。充電を立ち上げた直後の期間(a)には、DC/DC変換回路111aから電流が出力されないため、太陽光発電による充電電流値Iが0となる。このため、商用電源の充電電流値Iは、0から商用電源の電流の最大充電電流値IMaxに至るまで、時間の経過とともに単調に増加する。このとき、蓄電部3へ供給される電流の合算電流値I(=I+I)は、充電電流値Iに等しく、期間(a)における充電電流値Iの変化と同様に単調に増加する。
期間(b)は、太陽光発電の電力が無い状態で蓄電部3への充電を継続する期間である。期間(b)では、充電電流値Iは0を維持しているため、充電電流値Iは、MCU8aによって設定された電流の最大充電電流値IMaxで一定となる。このとき、蓄電部3への供給される充電電流値I,Iの合算値である合算充電電流値I(=I+I)は、充電電流値I、すなわち最大充電電流値IMaxとなる。
期間(c)は、太陽光発電の電力による蓄電部3への充電を開始する期間である。期間(c)では、太陽光発電の充電電流値Iが増加していき、蓄電部3へ供給される電流の合算電流値I(=I+I)が蓄電部3に供給可能な最大合算電流値IMaxに至るまでの間、充電電流値Iは、MCU8aによる最大充電電流値IMaxの設定が維持されている。このとき、合算電流値Iは、充電電流値Iと同様に単調に増加する。
期間(d)は、合算電流値Iが、最大合算電流値IMaxの状態で、太陽光発電の電力が上昇する期間である。期間(c)では、合算電流値Iが最大合算電流値IMaxに達すると、充電電流はこれ以上増加することができない。また、充電電流値Iは最大充電電流値IMaxに設定されている。このため、充電電流値Iは、MCU8aにより、最大合算電流値IMax−最大充電電流値IMaxに設定される。これにより、充電電流値Iが上記のように設定された設定値に向けて減少していく。この結果、合算電流値Iは、一定の最大合算電流値IMaxを超えない。すなわち、MCU8aが、充電電流値Iを減少させることにより、上昇する太陽光発電の電力を効率的に蓄電部3へ供給することを可能とし、合算電流値Iを最大合算電流値IMaxに保つことができる。
期間(e)は、太陽光発電量がMPPT制御によりあらかじめ定められた最大量となる期間である。期間(e)では、充電電流値Iが設定された最大充電電流値IMaxに達するため、充電電流値Iは、上記の設定、最大合算電流値IMax−最大充電電流値IMaxに応じた一定値で推移する。これにより、合算電流値Iは、蓄電部3へ供給可能な最大合算電流値IMaxが維持される。
期間(f)は、蓄電部3に充電される電流の合算電流値Iが最大合算電流値IMaxの状態で、太陽光発電の電力量が低下する期間である。期間(f)では、充電電流値Iが減少した場合、期間(d)とは逆に、MCU8aの制御によって充電電流値Iが増加する。このため、充電電流値Iが最大充電電流値IMaxに至るまで増加する間、蓄電部3に供給される電流の合算電流値Iは、一定の最大合算電流値IMaxを下回らない。すなわち、太陽光発電の電力量が低下していても、MCU8aが、充電給電流値Iを増加させることにより、合算電流値Iを一定の最大合算電流値IMaxに維持することが可能となる。
期間(g)は、合算電流値Iが最大合算電流値IMaxの状態で、太陽光発電の電力量が低下する期間である。期間(g)では、充電電流値Iが減少した場合、充電電流値Iは、MCU8aによって、最大充電電流値IMaxに継続して設定される。このとき、合算電流値Iは、充電電流値Iと同様に単調に減少する。
期間(h)は、合算電流値Iが最大合算電流値IMax未満の状態で、太陽光発電の電力量が上昇する期間である。この期間(h)では、合算電流値Iは、充電電流値Iと同様に変化する。
期間(i)は、蓄電部3に供給される電流の合算電流値Iが最大合算電流値IMaxの状態で、太陽光発電が電力を供給している期間である。この期間(i)では、MCU8aによって、充電電流値Iは最大合算電流値IMax−最大充電電流値IMaxに設定され、充電電流値Iは最大充電電流値IMaxに設定される。このとき、合算電流値Iは、一定の最大合算電流値IMaxに維持される。すなわち、太陽光発電中の場合、充電電流値Iを最大にすることにより、太陽光発電の不足を補うとともに、合算電流値Iを最大に保つことができる。
なお、充電システム1aにおいては、放電回路4により、充電回路2aからの供給電力が負荷側へも供給されるので、合算電流値Iが変動する。この場合においても、蓄電部3からの放電電力と、充電回路2aからの充電電力とによって得られる合算電流値Iで負荷側への電流供給を行うことが可能となる。
(スイッチ制御について)
次に、図2に示す充電スイッチ5について説明する。充電スイッチ5は、DC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aと蓄電部3との間に設置された、開閉可能なスイッチであり、前述のようにMCU8aにより開閉が制御される。
上記構成によれば、充電スイッチ5はDC/DC変換回路102aおよびDC/DC変換回路111aと蓄電部3との接続または切り離しを行う。これにより、充電スイッチ5が閉じることにより蓄電部3への充電が可能となり、充電スイッチ5が開くことにより蓄電部3への充電が不可能となる。それゆえ、MCU8aによる充電電圧の制御とは別に、蓄電部3への充電電圧印加有無を制御することができる。
例えば、蓄電部3への充電が完了している場合、充電スイッチ5を開放することで、蓄電部3への充電を停止することが可能となる。これにより、蓄電部3の電極腐蝕の進行を遅らせることができる。それゆえ、蓄電部3の長寿命化を図ることが可能となる。
この場合、MCU8aは、電圧検出部6および電流検出部7の検出値を基に蓄電部3の満充電状態を判定(検出)し、開く(OFFする)ように充電スイッチ5を制御する。その後、放電回路4による放電がなされ、MCU8aが、電圧検出部6および電流検出部7により蓄電部3が満充電状態ではない、例えば90%程度の容量に達したと判断した場合に、再度閉じる(ONする)ように充電スイッチ5を制御する。このような制御により、再充電が行われる。これにより、常に蓄電部3に充電電圧が印加されてしまう浮動充電状態となることがなく、蓄電部3の容量が90%以上に維持される。
また例えば、電圧検出部6によって検出された充電電圧が、MCU8aによって蓄電部3の仕様を超えると判定される場合、充電スイッチ5を開くことにより、蓄電部3への充電を停止することができる。このため、過充電により引き起こされる、蓄電部3の損傷を防止することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(充電回路の構成例)
図6は、本発明の実施形態2に係る充電回路の一構成例を示す全体図である。本実施形態では、異なる2つの自然エネルギーによる電力の組み合わせの一例であり、実施形態1でも使用した太陽光発電による電力と、太陽光発電以外の自然エネルギーを利用した風力発電による電力とを、蓄電部3へ供給する。なお、説明を簡単にするため、発電電力を2系統として説明するが、3系統以上の複数の発電電力として実施することも可能である。
図6に示すように、充電システム1bは、充電回路2bと、蓄電部3と、放電回路4とを備える。充電回路2bは、蓄電部3へ電力を供給するものであり、風力発電給電部10b(正極),11b(負極)、太陽光発電給電部12a、DC/DC変換回路101b,121a、ダイオードD1,D2、充電スイッチ5、電圧検出部6、電流検出部7、MCU(Micro Control Unit)8b、ダミー負荷部91、およびダミー負荷部スイッチ92を備える。
実施形態1と異なる点は、交流電圧を出力する商用電源ではなく直流電圧を出力する風力発電を利用していることである。このため、充電回路2bは、AC/DC変換回路を備えておらず、かつダミー負荷部91およびダミー負荷部スイッチ92を追加する構成となっている。
風力発電給電部10bは、風力発電による電力(第2発電電力)を入力する。DC/DC変換回路101b(電力変換回路)は、風力発電給電部10bから入力されるからの直流電力を、蓄電部3に印加する適切な直流電力に変換する。
ここで、風力発電では、回転したモータからの出力を電気信号へと変換する発電機が必要である。また、当該発電機が変換した電気信号を出力する方式は、直流出力、交流三相出力等、いくつかある。しかしながら、本実施形態では、風力発電の発電機および電気信号の出力方式については、どのようなものでもよい。ここでは、直流の風力発電の電力が、風力発電給電部10bに入力された以降の充電電圧および充電電流の制御について述べる。
太陽光発電給電部12aは、太陽光発電からの電力(第1発電電力)を入力する。DC/DC変換回路121a(電力変換回路)は、太陽光発電給電部12aを介して入力される直流電力を、蓄電部3に供給する適切な直流電力に変換する。
ダイオードD1,D2は、DC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aのそれぞれの出力側に各々設けられている。
また、DC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aには、風力発電および太陽光発電から電力を各々効率よく取り出す制御が施されていることが好ましい。このため、MCU8bは、実施形態1におけるMCU8aと同様、DC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aに対して、例えば、MPPT方式による制御を行う。
充電スイッチ5は、DC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aと蓄電部3との接続または切り離しを行う。蓄電部3には、DC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aから出力された電力が、充電スイッチ5を介して供給される。なお、実施形態1と同様、充電スイッチ5はなくてもよいが、実施形態1で説明した理由から、設置することが好ましい。
MCU8bは、実施形態1におけるMCU8aと同様な機能を有するが、DC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aの出力電圧および出力電流に対して、充電電圧および充電電圧の制御を行うことがMCU8aと異なる。また、MCU8bは、MCU8aと同様に充電スイッチ5の開閉を制御するだけでなくダミー負荷部スイッチ92の開閉を制御する。
ダミー負荷部91は、風力発電の発電機(不図示)に接続する負荷である。ダミー負荷部スイッチ92は、ダミー負荷部91と風力発電の発電機との接続または切り離しを行う開閉可能なスイッチである。ダミー負荷部91の一端は、DC/DC変換回路101bの正極出力端子(風力発電給電部10bと対応する)とダイオードD1との間に接続され、ダミー負荷部91の他端はダミー負荷部スイッチ92の一端に接続されている。ダミー負荷部スイッチ92の他端は、DC/DC変換回路101bの負極出力端子(風力発電給電部11b)に接続されている。
ダミー負荷部スイッチ92が閉じることにより、風力発電給電部10b,11bの間に接続される風力発電の発電機(不図示)に負荷を与えることが可能となり、ダミー負荷部スイッチ92が開くことにより、蓄電部3への給電を可能とする。これにより、風力発電の過回転を防止することが可能となる。
(MCUの制御動作)
図7は、図6に示すMCUの動作を示すフローチャート図である。
以降の説明では、太陽光発電の電力により蓄電部3に供給される電流の値を充電電流値Iとし、風力発電の電力により蓄電部3に供給される電流の値を充電電流値Iとする。上記の充電電流値I,Iは、MCU8bによって設定された制御値である。充電電流値I,IがそれぞれDC/DC変換回路101bおよびDC/DC変換回路121aによって出力された値を合算した電流値を合算充電電流値(以降、単に「合算電流値」と称する)Iとする。また、太陽光発電の電力により蓄電部3に供給される電流の値を最大充電電流値IMaxとし、風力発電の電力により蓄電部3に供給される電流の最大値を最大充電電流値IMaxとする。最大充電電流値IMax,IMaxを合算した電流値を最大合算充電電流値(以降、単に「最大合算電流値」と称する)IMaxとする。上記の最大充電電流値IMax,IMaxおよび最大合算電流値IMaxは、MCU8bによって設定された制御値である。
図7に示すように、蓄電部3への充電が開始されると(START)、まず、太陽光発電給電部12aからの電力のみを蓄電部3へ充電させる(S101)。このため、MCU8bは、DC/DC変換回路101bの動作を停止させる。また、このとき、DC/DC変換回路121aから出力される充電電流値Iは、MCU8bによりMPPT制御されており、DC/DC変換回路121aが供給可能な最大充電電流値IMaxを上限とする。そして、DC/DC変換回路121aから出力された充電電流値Iを暫定電流値Itempとして、一時的に設定する(S102)。
次に、風力光発電給電部11bからの電力のみを蓄電部3へ充電させる(S103)。このため、MCU8bは、DC/DC変換回路121aの動作を停止させる。また、このとき、DC/DC変換回路101bから出力される電力の電流値Iは、MCU8bによりMPPT制御されており、DC/DC変換回路101bが供給可能な最大充電電流値IMaxを上限とする。そして、DC/DC変換回路101bから出力された電流値Iを暫定電流値Itempとして、一時的に設定する(S104)。
暫定電流値ItempおよびItempの合算値が最大合算電流値IMax以下の場合(S105においてYES)、I=ItempおよびI=Itempとして各々設定する(S107)。一方、暫定電流値ItempおよびItempの合算値がIMaxより大きい場合(S105においてNO)、暫定電流値Itempから所定の値kを減算した値を、新たな暫定電流値Itempとして再設定し(S106)、S105以降の処理を繰り返す。ここで用いる値kは、実施形態1で用いた値kである。
設定された充電電流値IおよびIの合算電流値Iが最大合算電流値IMax以下の場合(S108においてYES)、I=I+Iを充電電流として蓄電部3へ充電させる(S110)。一方、合算電流値Iが最大合算電流値IMaxより大きい場合(S108においてNO)、充電電流値Iから所定の値kを減算した値を、新たな充電電流値Iとして再設定し(S109)、S108以降の処理を繰り返す。
これらのシーケンスにおいて、S106およびS109の処理では、充電電流値I(太陽光発電側の電流設定値)から値kを減算している。この処理によって、MPPT処理で得られた自然エネルギーからの最大点からはずれてしまう。これは、太陽光発電の方が風力発電よりも比較的変動が緩やかであることから、上記の処理を行うのであり、また、実際にはここでの演算処理を単純化することにより、再度MPPT判定を早くやり直す方が環境条件において変動の大きい自然エネルギーを効率よく取り出すことが可能となる。また、ここで説明を省略しているMCU8bのMPPT処理部分において、最大合算電流値IMaxと暫定電流値ItempおよびItempとをパラメータとして用いることにより、MPPT処理内で合算電流値をIを最大合算電流値IMaxよりも小さな値として設定することも可能である。
そして、蓄電部3に供給される合算電流値Iが、所定の閾値未満であれば、蓄電部3が充電完了であると判断され(S111においてYES)、充電を完了する。このとき、ダミー負荷部スイッチ92は閉じ(ON)(S112)、充電スイッチ5は開く(OFF)(S113)。これにより、充電が完了した後の風力発電にダミー負荷部91が接続されるので、風力発電の過回転を防止することができる。また、充電を再開する場合には、充電スイッチ5を閉じた後に、ダミー負荷部スイッチ92を開く。
なお、合算電流値Iが、所定の閾値以上であれば、蓄電部3が充電中であると判断され(S111においてNO)、S101からの処理が繰り返される。
このように、合算電流値Iが最大合算電流値IMaxを超えない範囲で最大値を維持するように1つの充電電流値(ここでは充電電流値I)が変更(更新)される。これにより、複数の発電電力を同時に用いて効率よく蓄電部3への充電を行うことができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る充電回路(2,2a,2b)は、異なる複数の発電電力から蓄電部(3)へ給電を行う充電回路であって、複数の上記発電電力を上記蓄電部の充電に適した電力へ個別に変換することにより、上記蓄電部へ給電する充電電流を生成する複数の電力変換回路(101〜1n1,101b,102a,111a,121a)と、上記充電電流の充電電流値を検出する充電電流検出部(電流検出部7)と、検出された上記充電電流値に基づいて上記充電電流の設定値を設定する設定部(82)と、上記設定値に基づいて上記充電電流を制御する制御部(84)と、上記設定値の合算値と上記蓄電部に供給可能な最大の充電電流の最大充電電流値とを比較する比較部(81)とを備え、上記設定部が、上記合算値が上記最大充電電流値を超えない範囲で最大値を維持するように少なくとも1つの上記設定値を変更する。
上記の構成によれば、ある発電電力の電力量が変動した場合、これに応じて当該発電電力から得られる充電電流と、当該充電電流に基づく設定値も変動する。例えば、当該発電電力が増加した場合、合算値も増加するので、比較部により、合算値が最大充電電流を超えると判定される。この場合、設定部により、合算値が上記最大充電電流値を超えない範囲で最大値を維持するように少なくとも1つの設定値が変更される。例えば、設定値が変更されるのは、増加した発電電力による充電電流であってもよいが、増加した発電電力以外の発電電力による充電電流であってもよい。増加した発電電力以外の発電電力による充電電流の設定値が変更されると、増加した発電電力による合算値の増加分が補正され。この場合、制御部により、変更された設定値に基づいて、該当する電力変換回路の充電電流が減少するように制御される。
このように、個々の充電電流を制御することより、複数の発電電力から同時に蓄電部に対して充電することができる。また、合算値が最大充電電流値を超えない範囲で最大値に維持されるので、上記のように、ある発電電力の充電電流が変動しても、その変動分を補正するように他の充電電流が制御される。さらに、充電電流を生成する電力変換回路が発電電力毎に設けられているので、従来の充電回路のように、共通の電力変換回路を設ける必要がなくなる。
本発明の態様2に係る充電回路は、上記態様1において、上記発電電力として商用発電による第1発電電力および太陽光発電による第2発電電力が用いられ、上記設定部が、上記第1発電電力および上記第2発電電力から生成される上記充電電流の上記充電電流値に基づいて、それぞれ第1設定値および第2設定値を上記設定値として設定し、上記第1設定値の変更に応じて、上記第2設定値を変更してもよい。
上記構成によれば、供給可能な最大の第2発電電力(太陽光発電による電力)を蓄電部に供給するとともに、蓄電部に供給する最大充電電流値に対する充電電流の過不足分は、第1発電電力(商用発電による電力)で調整することができる。このため、自然エネルギーである太陽光を利用した発電の電力を無駄なく使用した上で、安定して蓄電部へ電力を供給することができる。それゆえ、充電時間を短縮することが可能となる。
本発明の態様3に係る充電回路は、上記態様1において、上記発電電力として太陽光発電による第1発電電力および太陽光発電以外の自然エネルギーを利用した発電による第2発電電力が用いられ、上記設定部が、上記第1発電電力および上記第2発電電力から生成される上記充電電流の上記充電電流値に基づいて、それぞれ第1設定値および第2設定値を上記設定値として設定し、上記第1設定値の変更に応じて、第2設定値を変更してもよい。
上記構成によれば、供給可能な最大の第1発電電力(太陽光発電による電力)を蓄電部に供給するとともに、蓄電部に供給する最大充電電流値に対する充電電流の過不足分は、第2発電電力(太陽光以外の自然エネルギーを利用した発電による電力)で調整することができる。このため、自然エネルギーである太陽光を利用した発電の電力を無駄なく使用した上で、安定して蓄電部へ電力を供給することができる。それゆえ、充電時間を短縮することが可能となる。
また、太陽光発電は、比較的変動が緩やかであるため、設定部および制御部の処理を単純化することができる。それゆえ、太陽光以外の変動の大きい自然エネルギーを利用した発電の電力を効率よく取り込むことができる。
本発明の態様4に係る充電回路は、上記態様1から3において、上記各電力変換回路と上記蓄電部との接続または切り離しを行うスイッチを備えていてもよい。
上記構成によれば、スイッチは電力変換回路と蓄電部とを接続する。このため、スイッチを閉路することにより蓄電部への充電が可能となり、スイッチを開路することにより蓄電部への充電が停止される。それゆえ、上記蓄電部への充電電圧の印加を制御することができる。
本発明の態様5に係る充電回路は、上記態様4において、上記蓄電部の満充電状態を検出する満充電検出部(MCU8,MCU8a,MCU8b)を備え、上記スイッチが、上記蓄電部の満充電状態が検出された場合に開放し、上記蓄電部の満充電状態の解除が検出された場合に閉じてもよい。
上記構成によれば、蓄電部が満充電である場合、スイッチが開放され、満充電状態が検出されない(充電を再開させる)場合、スイッチが閉じる。このため、スイッチを開放することにより蓄電部への充電を停止しても、蓄電部の状態(容量減少)に応じてスイッチを閉じることで、蓄電部への充電を再開することが可能となる。それゆえ、容易に浮動充電が回避されるので、蓄電部の電極腐蝕の進行を遅らせて、蓄電部の長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の態様6に係る充電回路は、上記態様4または5において、上記充電回路の異常を検出する異常検出部(MCU8,MCU8a,MCU8b)を備え、上記スイッチが、上記充電回路の異常が検出された場合に開放してもよい。
上記構成によれば、充電回路に異常が生じた場合、蓄電部の仕様を超える電圧が蓄電部に印加されるといった不具合が生じる。このような異常が検出されると、スイッチが開放するので、蓄電部への給電を停止することができる。このため、過充電により引き起こされる、蓄電部の損傷を防止することができる。
本発明に係る充電システムは、上記態様1から6の充電回路と、上記蓄電部とを備えている。
上記の構成によれば、複数の発電電力から同時に蓄電部に対して充電すること、ある発電電力の充電電流の変動分を補正するように他の充電電流を制御すること、および各発電電力に共通の電力変換回路を設ける必要がなくなる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、複数の発電電力を用いた充電回路および充電システムに好適に利用することができる。
1,1a,1b 充電システム
2,2a,2b 充電回路
3 蓄電部
4 放電回路
5 充電スイッチ(スイッチ)
7 電流検出部(検出部)
8,8a,8b MCU(満充電検出部、異常検出部)
91 ダミー負荷部
92 ダミー負荷部スイッチ
10 給電部
10a 商用電源給電部
10b,11b 風力発電給電部
11a,12a 太陽光発電給電部
81 比較部
82 メモリ部
83 設定部
84 制御部
101〜1n1 変換回路(電力変換回路)
101a AC/DC変換回路
101b,102a,111a,121a,121b DC/DC変換回路(電力変換回路)
合算電流値
,I 充電電流値
Max 最大合算電流値
Max,IMax 最大充電電流値

Claims (5)

  1. 異なる複数の発電電力から蓄電部へ給電を行う充電回路であって、
    複数の上記発電電力を上記蓄電部の充電に適した電力へ個別に変換することにより、上記蓄電部へ給電する充電電流を生成する複数の電力変換回路と、
    上記充電電流の充電電流値を検出する充電電流検出部と、
    検出された上記充電電流値に基づいて上記充電電流の設定値を設定する設定部と、
    上記設定値に基づいて上記充電電流を制御する制御部と、
    上記設定値の合算値と上記蓄電部に供給可能な最大の充電電流の最大充電電流値とを比較する比較部とを備え、
    上記設定部は、上記合算値が上記最大充電電流値を超えない範囲で最大値を維持するように少なくとも1つの上記設定値を変更することを特徴とする充電回路。
  2. 上記発電電力として商用発電による第1発電電力および太陽光発電による第2発電電力が用いられ、
    上記設定部は、上記第1発電電力および上記第2発電電力から生成される上記充電電流の上記充電電流値に基づいて、それぞれ第1設定値および第2設定値を上記設定値として設定し、上記第1設定値の変更に応じて、上記第2設定値を変更することを特徴とする請求項1に記載の充電回路。
  3. 上記発電電力として太陽光発電による第1発電電力および太陽光発電以外の自然エネルギーを利用した発電による第2発電電力が用いられ、
    上記設定部は、上記第1発電電力および上記第2発電電力から生成される上記充電電流の上記充電電流値に基づいて、それぞれ第1設定値および第2設定値を上記設定値として設定し、上記第1設定値の変更に応じて、第2設定値を変更することを特徴とする請求項1に記載の充電回路。
  4. 各電力変換回路と上記蓄電部との接続または切り離しを行うスイッチを備えることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の充電回路。
  5. 請求項1から4までの何れか1項に記載の充電回路と、上記蓄電部と、を備える充電システム。
JP2013198791A 2013-09-25 2013-09-25 充電回路および充電システム Pending JP2015065765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198791A JP2015065765A (ja) 2013-09-25 2013-09-25 充電回路および充電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198791A JP2015065765A (ja) 2013-09-25 2013-09-25 充電回路および充電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015065765A true JP2015065765A (ja) 2015-04-09

Family

ID=52833201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013198791A Pending JP2015065765A (ja) 2013-09-25 2013-09-25 充電回路および充電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015065765A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109787306A (zh) * 2017-11-13 2019-05-21 艾达司股份有限公司 控制装置、控制系统、蓄电装置及控制方法
WO2020080543A1 (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 NExT-e Solutions株式会社 蓄電システム
JP2022508922A (ja) * 2018-10-16 2022-01-19 エナーキャンプ・カンパニー・リミテッド スマートバランシングエネルギー充電制御システム
US11552483B2 (en) 2018-10-05 2023-01-10 Next-E Solutions Inc. Electric storage system

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109787306A (zh) * 2017-11-13 2019-05-21 艾达司股份有限公司 控制装置、控制系统、蓄电装置及控制方法
CN109787306B (zh) * 2017-11-13 2023-09-29 艾达司股份有限公司 控制装置、控制系统、蓄电装置及控制方法
US11552483B2 (en) 2018-10-05 2023-01-10 Next-E Solutions Inc. Electric storage system
JP2022508922A (ja) * 2018-10-16 2022-01-19 エナーキャンプ・カンパニー・リミテッド スマートバランシングエネルギー充電制御システム
WO2020080543A1 (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 NExT-e Solutions株式会社 蓄電システム
JPWO2020080543A1 (ja) * 2018-10-19 2021-09-24 NExT−e Solutions株式会社 蓄電システム
US11482869B2 (en) 2018-10-19 2022-10-25 Next-E Solutions Inc. Electric storage system
JP7496134B2 (ja) 2018-10-19 2024-06-06 NExT-e Solutions株式会社 蓄電システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10756544B2 (en) Energy storage system and management method thereof
JP6024973B2 (ja) 電力制御装置、電力制御方法、プログラム、およびエネルギーマネジメントシステム
JP4641507B2 (ja) 給電システム
JP5541982B2 (ja) 直流配電システム
WO2014017141A1 (ja) 充電装置
JP6026713B1 (ja) 電力管理システム
JP5614626B2 (ja) 電力システム
KR100866097B1 (ko) 계통연계형 태양광 발전시스템 및 그 운용방법
US6541940B1 (en) Load follower using batteries exhibiting memory
JP5841279B2 (ja) 電力充電供給装置
JP5799210B2 (ja) 蓄電システム、充放電回路、及び系統連系装置
JP2015065765A (ja) 充電回路および充電システム
KR101570866B1 (ko) 태양광 발전을 이용한 배터리 에너지 저장시스템
KR20150085227A (ko) 에너지 저장 시스템 및 그의 제어 방법
KR20130051772A (ko) 태양광 발전 장치 연계형 전력공급장치 및 이의 제어 방법
JP2016116435A (ja) 電力変換システム
JP4267541B2 (ja) 電源装置
KR20170119439A (ko) 태양광 발전 시스템
JP6556482B2 (ja) 蓄電制御システム
JP2014230366A (ja) 発電装置
JP6479516B2 (ja) 入力制御蓄電システム
US20210091563A1 (en) Power supply system and power synthesis device
WO2011118771A1 (ja) 充放電システム
JP2015073368A (ja) パワーコンディショナシステム
Ishibashi et al. Control method of energy storage system to increase output power from power conditioning systems (PCS)