JP2015065045A - 航空標識灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】実施形態は、設置面からの高さを低減することが可能な航空標識灯を提供する。
【解決手段】実施形態に係る航空標識灯は、投光窓を有する上部灯体と、前記上部灯体に接続された下部灯体と、前記下部灯体の内部に配設された発光素子と、を備える。そして、前記上部灯体は、前記発光素子の放射光を前記投光窓から出射させる反射部を有する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態に係る航空標識灯は、投光窓を有する上部灯体と、前記上部灯体に接続された下部灯体と、前記下部灯体の内部に配設された発光素子と、を備える。そして、前記上部灯体は、前記発光素子の放射光を前記投光窓から出射させる反射部を有する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、航空標識灯に関する。
航空標識灯に用いられる光源は、ハロゲンランプなどの電球から発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の固体光源に置き換えられようとしている。これにより、消費電力を抑えると共に、標識灯の小型化を実現できる。例えば、滑走路に埋設される航空標識灯では、路面を平坦化するためにその突出高を低くすることが期待されている。しかしながら、光源から放射される光を直接投光窓から出射する従来の方式では、LEDを用いたとしても突出高の低減は不十分であった。
実施形態は、設置面からの高さを低減することが可能な航空標識灯を提供する。
実施形態に係る航空標識灯は、投光窓を有する上部灯体と、前記上部灯体に接続された下部灯体と、前記下部灯体の内部に配設された発光素子と、を備える。そして、前記上部灯体は、前記発光素子の放射光を前記投光窓から出射させる反射部を有する。
実施形態は、設置面からの高さを低減することが可能な航空標識灯を実現する。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
図1は、実施形態に係る航空標識灯1を表す模式図である。図1(a)は、航空標識灯1の外形を表す斜視図である。図1(b)は、図1(a)中に示したA−A線に沿った断面図である。
図1(a)に表すように、航空標識灯1は、投光窓13を有する上部灯体10と、上部灯体10に接続された下部灯体20と、を備える。上部灯体10は、例えば、上面視において円形の形状を有し、投光窓13からその径方向に光を出射する。投光窓13は、円形の中心から径方向に向くように設けられる。この例では、円の中心に対して対称に設けられるが、これに限定される訳ではない。投光窓13は、航空標識灯1を設置する場所に対応して好適な位置に設けられる。また、下部灯体20は、例えば、上部灯体10よりも小さい径の円筒状に設けられる。
図1(b)に表すように、下部灯体20の内部には、光源ユニット30が配設される。光源ユニット30は、発光素子33を含む。発光素子33は、例えば、LEDである。発光素子33は、OLED(Organic Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)であってもよい。光源ユニット30は、例えば、下部灯体20の底面23の上に配設される。これにより、発光素子33の放出する熱を下部灯体20を介して外部に効率良く放散させることができる。
また、上部灯体10には、反射部17が設けられる。図1(b)中に示すように、発光素子33から放射された光LA1およびLA2は、反射部17により伝播方向を変えられ、投光窓13から外部に出射される。投光窓13は、上部灯体10に取り付けられたプリズム15の端面である。
反射部17は、例えば、上部灯体10の上面10aから下方に突出した形状に設けられ、下部灯体20の底面23に向き合う。そして、反射部17の表面17aには、例えば、蒸着法を用いて図示しない反射膜を形成する。反射膜には、例えば、金属膜、または、誘電体多層膜を用いることができる。反射膜として誘電体多層膜を用いることにより、発光素子33の放射光を分光することができる。これにより、特定の波長の光をプリズム15に入射させ、投光窓13を介して外部に出射させることが可能となる。
航空標識灯1を設置する場合、下部灯体20および上部灯体10の下面10bは、地面に埋設される。そして、航空標識灯1は、水平に近い角度で光を出射する。例えば、設置面GFに対する投光窓13から出射される光の仰角θは、3.5〜4.5度である。また、航空標識灯1が設置される滑走路などの路面は、平坦であることが求められる。したがって、設置面GFから突出する上部灯体10の高さH1を低くすることが望ましい。
例えば、図8に表す比較例に係る航空標識灯5では、上部灯体10の内部に光源ユニット75が配設される。そして、光源ユニット75に配設された発光素子33の放射光を直接プリズム63に入射させ、投光窓65から外部に出射する構造を有する。このような構造において、発光素子33の放射光を効率良く投光窓65から出射させるには、設置面GFに対する投光窓65の傾斜を大きくすることが望ましい。このため、上部灯体10は、設置面GFに対して一定の突出高H2を有する必要がある。
これに対し、実施形態に係る航空標識灯1では、発光素子33を下部灯体20の底面23に配設し、反射部17によりその放射光の伝播方向を変えてプリズム15に入射させ、投光窓13から出射させる。そして、反射部17の形状を好適に制御することにより、プリズム15に入射する放射光の配光を狭めることが可能となる。これにより、設置面GFに対する投光窓13の傾斜を小さくすることができ、上部灯体10の突出高H1を航空標識灯5の突出高H2よりも低くすることができる。
実施形態では、発光素子として白色光源を用いた場合でも、反射部17に設ける反射膜の種類を変えることにより投光窓13から出射される光の色を切替ることができる。また、反射部17は、例えば、所定の形状に成形された上部灯体10の一部に反射膜を蒸着することにより形成できる。このため、その構造は単純化され、部品点数の低減が可能となる。
さらに、下部灯体20に光源ユニット30を直接固定する構造であるため、放熱性能を向上させることができる。例えば、航空標識灯5に比べて、光源ユニット30の近傍の温度上昇を約16%低減することが可能となる。下部灯体20には、光源ユニットを点灯させる回路ユニットを直接固定しても良い。
以下、図2〜図4を参照して、航空標識灯1の構造を詳細に説明する。
図2は、実施形態に係る航空標識灯1の部品を表す模式図である。同図に表すように、上部灯体10は、その本体と、プリズム15と、を有する。プリズム15は、上部灯体の下面10bから上面10aに連通するように設けられた開口に挿入される。
図2は、実施形態に係る航空標識灯1の部品を表す模式図である。同図に表すように、上部灯体10は、その本体と、プリズム15と、を有する。プリズム15は、上部灯体の下面10bから上面10aに連通するように設けられた開口に挿入される。
一方、下部灯体20には、複数の光源ユニット30が配設される。光源ユニット30は、例えば、下部灯体20の底面23にネジ止めされる。そして、光源ユニット30の位置、および、その光軸は、反射部17の形状に適合し、投光窓13からの光出力が最大となるように調整される。
図3は、実施形態に係る光源ユニット30を表す模式図である。同図に表すように、光源ユニット30は、発光素子33が配設された基板37と、導光体35と、を含む。発光素子33は、例えば、青色LEDチップを内蔵したSMDモジュールである。導光体35は、発光素子33の放射光を集光する凹面反射板36を含む。
導光体35は、発光素子33を囲むように、基板37の上に取り付けられる。また、基板37の上には、導光体35を固定するためのガイド39が設けられる。
図4は、実施形態に係る光源ユニット30の配置を表す模式図である。図4(a)は、上部灯体10の内部を表す斜視図である。図4(b)は、下部灯体20の内面を表す平面図である。
図4(a)に示すように、上部灯体10の内面に設けられた反射部17は、例えば、凸形状を有し、その側面17fおよび17gがそれぞれプリズム15に向き合うようにY方向に延在する。そして、側面17fおよび17gにおいて、発光素子33の放射光を反射し、プリズム15の方向に導く。
図4(b)に表すように、下部灯体20の底面23には、例えば、2つの光源ユニット30aおよび30bが配設される。各光源ユニット30の基板37aおよび37bには、それぞれ2つの発光素子33aおよび33bが配設される。発光素子33aおよび33bには、それぞれ導光体35が配設される。
以下の説明において、発光素子33と表現する場合は、発光素子33aおよび33bを包括して表し、発光素子33aもしくは33bと表現する場合は、それぞれを個別に表す。他の要素についても同じである。
発光素子33aおよび33bは、基板37の上にY方向に並べて配置される。そして、基板37aおよび37bは、X方向に並べて配置される。すなわち、基板37aの上に配置された発光素子33aおよび33bの放射光は、反射部17の一方の側面17gに向かって伝播し、その伝播方向を変えられる。そして、その側面17gに向き合うプリズム15を通過し、投光窓13から外部に放射される。一方、基板37bの上に配置された発光素子33aおよび33bの放射光は、反射部17の他方の側面17fに向かって伝播し、その伝播方向を変えられる。そして、その側面17fに向き合うプリズム15を通過し、投光窓13から外部に放射される。
この例では、同じ基板37に配設された発光素子33aおよび33bの放射光は、反射部17の同じ側面で反射される。そして、各発光素子33と、その放射光を反射する側面と、の間の距離は、等距離である。これにより、発光素子33の放射光を効率良く投光窓13から放射させることができる。
次に、図5〜図7を参照して、実施形態の変形例に係る航空標識灯2〜4を説明する。 図5は、実施形態の第1変形例に係る航空標識灯2を表す模式図である。図5(a)は、下部灯体20を表す平面図である。図5(b)は、図5(a)に示すB−B線に沿った断面図である。
図5(a)に示すように、下部灯体20は、その底面23に配設された2つの光源ユニット30aおよび30bを含む。各光源ユニット30の基板37には、それぞれ2つの発光素子33aおよび33bが配設される。各発光素子33に対して、1つの導光体35(第1導光体)が配設される。
この例では、4つの発光素子33の配光を制御する第2導光体(以下、導光体40)が設けられる。すなわち、航空標識灯2は、4つの発光素子33の放射光を反射部17に導く導光体40をさらに備える。
図5(a)および図5(b)に示すように、導光体40は、円筒状の導光管であり、2つの光源ユニット30を囲む。また、導光体40は、下部灯体20の底面23から上部灯体10に設けられた反射部17の方向に延在する。そして、導光体40は、その内面43が発光素子33の放射光を反射するように形成する。例えば、導光体40の内面に、銀(Ag)等を含む反射膜を形成しても良いし、導光体40の材料として、アルミニウム等の可視光に対する反射率の高い金属を用いても良い。これにより、投光窓13から出射される光の配光パターンを好適に変更することができる。
図6は、実施形態の第2変形例に係る航空標識灯3を表す模式図である。図6(a)は、下部灯体20を表す平面図である。図6(b)は、図6(a)に示すC−C線に沿った断面図である。
図6(a)に示すように、下部灯体20は、その底面23に配設された4つの光源ユニット30a〜30dを含む。各光源ユニット30の基板37には、それぞれ2つの発光素子33aおよび33bが配設される。各発光素子33に対して、1つの導光体35が配設される。同図に表すように、基板37a〜37dは、X、Y方向に並べて配置される。
基板37aおよび37dのペア、および、基板37bおよび37cのペアは、それぞれY方向に並べて配置される。基板37aおよび37dの上に配設された4つの発光素子33の放射光は、反射部17の一方の側面17gでプリズム15の方向に反射され、プリズム15を通過して投光窓13から出射される。一方、基板37bおよび37cの上に配設された4つの発光素子33の放射光は、反射部17の他方の側面17fで反射され、プリズム15を通過して投光窓13から出射される。この例でも、各発光素子33と、その放射光を反射する側面と、の間の距離は、等距離である。これにより、発光素子33の放射光を効率良く投光窓13から放射させることができる。
さらに、航空標識灯3は、8つの発光素子33の配光を制御する導光体45を備える。導光体45は、8つの発光素子33の放射光を反射部17に導く。図6(a)および図6(b)に示すように、導光体45は、略方形の導光管であり、4つの光源ユニット30を囲む。また、導光体45は、下部灯体20の底面23から上部灯体10に設けられた反射部17の方向に延在する。そして、導光体45は、その内面47が発光素子33の放射光を反射するように形成される。
このように、光源ユニット30の配置に対応して、導光管の形状を変化させることにより、投光窓13から出射される光の配光パターンを好適に変更することができる。
図7は、実施形態の第3変形例に係る航空標識灯4を表す模式図である。図7(a)は、下部灯体20を表す平面図である。図7(b)は、図7(a)に示すD−D線に沿った断面図である。
図7(a)に示すように、下部灯体20は、その底面23に配設された4つの光源ユニット30a〜30dを含む。基板37a、37dのペア、および、基板37b、37cのペアは、それぞれY方向に並べて配置される。そして、基板37a、37dのペアと、基板37b、37cのペアとは、X方向に隔離して配置される。
さらに、図7(b)に表すように、各光源ユニット30は、発光素子33の光軸CLが反射部17の側面に向くように傾けて配置される。各光源ユニット30の傾きは、各光源ユニット30と、下部灯体20の底面23と、の間に配置されたスペーサ53により好適に調整することができる。
例えば、図4(a)に表す反射部17に対し、ここに示すように、下部灯体20の底面23における光源ユニット30の配置を変更することにより、投光窓13から出射する配光を好適に制御することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1〜5・・・航空標識灯、 10・・・上部灯体、 10a・・・上面、 10b・・・下面、 13、65・・・投光窓、 15、63・・・プリズム、 17・・・反射部、 17a・・・反射部の表面、 17f、17g・・・反射部の側面、 20・・・下部灯体、 23・・・底面、 30、30a〜30d、75・・・光源ユニット、 33、33a、33b・・・発光素子、 35、40、45・・・導光体、 36・・・凹面反射板、 37、37a〜37d・・・基板、 39・・・ガイド、 43・・・導光体の内面、 53・・・スペーサ
Claims (5)
- 投光窓を有する上部灯体と;
前記上部灯体に接続された下部灯体と;
前記下部灯体の内部に配設された発光素子と;
を備え、
前記上部灯体は、前記発光素子の放射光を前記投光窓から出射させる反射部を有する航空標識灯。 - 前記反射部は、前記発光素子の放射光を分光し、所定の波長の光を前記投光窓から出射させる請求項1記載の航空標識灯。
- 前記下部灯体は、前記反射部に向き合う底面を有し、
前記発光素子は、前記底面上に配設される請求項1または2に記載の航空標識灯。 - 前記発光素子の放射光を前記反射部に導く導光体をさらに備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載の航空標識灯。
- 前記導光体は、前記発光素子を囲み、前記反射部の方向に延びる筒状の導光管である請求項4記載の航空標識灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198461A JP2015065045A (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 航空標識灯 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013198461A JP2015065045A (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 航空標識灯 |
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JP2015065045A true JP2015065045A (ja) | 2015-04-09 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019061761A (ja) * | 2017-09-25 | 2019-04-18 | 東芝ライテック株式会社 | 航空標識灯 |
-
2013
- 2013-09-25 JP JP2013198461A patent/JP2015065045A/ja active Pending
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