JP2015064026A - マルチディスク変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチディスク変速機において潤滑が必要な箇所に油を供給する。【解決手段】目標変速比に応じた位置で入力ディスク11と出力ディスク12とを挟持押圧する押圧手段40と、押圧手段40を回転可能に支持し、押圧手段40とともに移動するシャフト42とを備えたマルチディスク変速機3であって、シャフト42に第1油路42cと、第1油路42cに油を流入させる流入口42dとを形成し、シャフト42に向けて油を流入させる油流出手段91を備える。【選択図】図6

Description

本発明はマルチディスク変速機に関するものである。
従来、入力ディスクの一部と出力ディスクの一部とが互いに重なり合うディスク重合領域を設け、ディスク重合領域で入力ディスクと出力ディスクとを一対の押付ローラで挟んで接触させ、入力ディスクから出力ディスクへ回転を伝達する変速機が特許文献1に開示されている。
特開2010−53995号公報
上記の変速機では、押付ローラ、入力ディスク、及び出力ディスクなどを潤滑するために油を供給しなければならないが、油の供給方法については開示されていない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、変速機で潤滑が必要な箇所に油を供給することを目的とする。
本発明のある態様に係るマルチディスク変速機は、動力源に接続される入力軸と、入力軸に平行配置される出力軸と、入力軸に設けられ、外周端を出力軸に近接配置した円板状の入力ディスクと、出力軸に設けられ、外周端を入力軸に近接配置した円板状の出力ディスクと、入力ディスクと出力ディスクとが互いに重なり合うディスク重合領域において、目標変速比に応じた位置にて両ディスクを挟持押圧し、両ディスクの弾性変形によりトルク伝達接触部を形成する押圧手段と、押圧手段を回転可能に支持し、目標変速比に応じて押圧手段とともに入力軸と出力軸との間を移動するシャフトとを備えたマルチディスク変速機であって、シャフトの上側からシャフトに向けて油を流出させる油流出手段を備え、シャフトには、第1油路と、油流出手段から流出する油を、第1油路に流入させる流入口とが形成される。
この態様によると、マルチディスク変速機において、油流出手段から流出した油をシャフトに形成した第1油路に流入させて、潤滑が必要な箇所に油を供給することができる。
本実施形態の車両の全体概略図である。 変速機をエンジン側から見た図である。 図2の下面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図2のV−V断面図である。 油流出管を説明するための変速機の概略平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るマルチディスク変速機3を備えた車両1の全体概略図である。
車両1は、動力源としてのエンジン2と、マルチディスク変速機(以下、変速機と言う。)3と、左右の駆動軸4、5と、左右の駆動輪6、7を備える。
変速機3は、変速機ケース9と、入力軸10と、プライマリディスク11と、セカンダリディスク12と、押付機構13と、出力軸14と、乾式発進クラッチ15と、リバースギア16と、リバースアイドラギア17と、出力ギア18と、シンクロ機構19と、ファイナルギア20と、デファレンシャルギアユニット21と、一対の油流出管91とを備える。
入力軸10と出力軸14とは平行に配置され、変速機ケース9によって回転可能に支持される。
図2は変速機3をエンジン2側から見た図である。図3は図2の下面図である。図4は図2のIV−IV断面図である。なお、図2以降の図面については説明のため部材の一部を省略している。
プライマリディスク11は、2枚の円形のディスク11aを入力軸10の軸方向に並べて入力軸10に取り付けて構成され、入力軸10と一体となって回転する。2枚のディスク11aの間にはスペーサ22が設けられ、2枚のディスク11aは、スペーサ22によって入力軸10の軸方向に所定の間隔を設けて配置される。プライマリディスク11は、ディスク11aの外周端が出力軸14に近接するように配置される。プライマリディスク11は入力軸10とともに図2の矢印方向に回転する。
セカンダリディスク12は、センターディスク12aと、センターディスク12aの両面側に向かい合わせて設けた2枚のサイドディスク12bとを備える。セカンダリディスク12は、センターディスク12aとサイドディスク12bとを出力軸14の軸方向に並べて出力軸14に取り付けて構成され、出力軸14と一体となって回転する。センターディスク12aとサイドディスク12bとの間にはスペーサ23が設けられ、センターディスク12aとサイドディスク12bとは、スペーサ23によって出力軸14の軸方向に所定の間隔を設けて配置される。セカンダリディスク12は、センターディスク12aの外周端、及びサイドディスク12bの外周端が入力軸10に近接するように配置される。
プライマリディスク11のディスク11aは、セカンダリディスク12のセンターディスク12aとサイドディスク12bとの間に配置される。プライマリディスク11とセカンダリディスク12とは、入力軸10と出力軸14との間で、ディスク11、12の一部が重なり合うディスク重合領域を形成する。
ディスク重合領域において、プライマリディスク11とセカンダリディスク12との間には、以下に詳述する押付機構13による押付力が作用しない状態、または押付力が小さい状態では、隙間が形成される。
これに対し、押付機構13による押付力が作用し、押付力が大きい状態では、プライマリディスク11とセカンダリディスク12とが弾性変形して接触し、トルク伝達接触部が形成される。変速機3においては、プライマリディスク11とセカンダリディスク12との間にトルク伝達接触部が形成されることで、入力軸10から出力軸14への回転の伝達が実現される。
押付機構13は、一対の押付ローラ機構30と、ディスククランプ機構31と、押付力調整機構32と、第1アクチュエータ33と、第2アクチュエータ90とを備える。
第1アクチュエータ33は、押付ローラ機構30を軸心連結線Oに沿って移動させる。軸心連結線Oは、入力軸10の軸心と出力軸14の軸心とを結び、入力軸10と出力軸14とに直交する線である。
第1アクチュエータ33は、第1電動モータ34と、ボールスクリュー機構35と、ブラケット37とを備える。
ボールスクリュー機構35は、一方の端部が第1電動モータ34の回転軸に連結され、第1電動モータ34の回転軸の回転方向に応じて正方向または逆方向に回転する。ボールスクリュー機構35は軸心連結線O方向に延設される。
ブラケット37は、ボールスクリュー機構35が回転すると、ボールスクリュー機構35の回転に応じてボールスクリュー機構35の軸方向、つまり軸心連結線O方向に沿って移動する。ブラケット37には、第1電動モータ34側となるにつれてボールスクリュー機構35からの距離が短くなるテーパ面37aがエンジン2側の面に形成される。ブラケット37が第1電動モータ34によって往復動されると、テーパ面37aに所謂カムフォロアのように追随するプッシュロッド(図示せず)が往復動され、プッシュロッドによって乾式発進クラッチ15のレリーズレバーが駆動されてクラッチの締結及び解放がなされる。
ブラケット37は、軸心連結線O方向に延設される第1シャフト38を介して、押付ローラ機構30の第2支持部44、ローラフォロアサポートブロック48に連結する。第1電動モータ34によってボールスクリュー機構35が回転されると、ブラケット37はボールスクリュー機構35の回転方向に応じて軸心連結線O方向に沿って前後進し、押付ローラ機構30がブラケット37及び第1シャフト38と一体となって軸心連結線O方向に沿って前後進する。
図5は、図2のV−V断面図である。
押付ローラ機構30は、押付ローラ40と、保持部41と、押付ローラシャフト42と、第1支持部43と、第2支持部44と、サポートブロック46と、第1ローラフォロア47とを備える。
一対の押付ローラ機構30は、プライマリディスク11及びセカンダリディスク12を挟んで両側に配置され、ガイドブロック49に取り付けられている。ガイドブロック49は、変速機ケース9に取り付けられる2つのガイドシャフトブロック50の間に設けられて軸心連結線O方向に延設される2本のガイドシャフト51に摺動可能に支持される。つまり、押付ローラ機構30は、ガイドブロック49を介してガイドシャフト51に摺動可能に支持され、第1アクチュエータ33により軸心連結線O方向に移動し、目標変速比に対応する位置にトルク伝達接触部を形成する。
押付ローラシャフト42は、軸心連結線O方向に交差する方向に延設され、一方の端部42aを第1支持部43によって支持され、もう一方の端部42bを第2支持部44によって支持される。押付ローラシャフト42は、第2支持部44によって支持される端部42bが球形状となっている。押付ローラシャフト42には第1支持部43と第2支持部44との間に押付ローラ40を支持する保持部41が取り付けられ、押付ローラシャフト42は、保持部41を介して押付ローラ40を回転可能に支持している。押付ローラシャフト42には、内部に第1油路42cが形成され、上側、つまりガイドシャフト51側に第1油路42cに油を流入させる流入口42dが形成される。また、押付ローラシャフト42には、第1油路42cから押付ローラ40の第1軸部(回転軸)57に油を供給する第1供給口42eと、潤滑ノズル93を介して押付ローラ40とセカンダリディスク12のサイドディスク12bとの間に油を供給する第2供給口42fとが形成される。
第1支持部43は、ガイドシャフト51と平行に設けた回動軸52を介してガイドブロック49に回動可能に支持されている。第1支持部43は、押付ローラシャフト42の一方の端部42aをニードルベアリング53を介して支持する。
第2支持部44は、押付ローラシャフト42のもう一方の端部42bをサポートブロック46及びニードルベアリング54を介して支持する。入力軸10の軸方向における第2支持部44とサポートブロック46との間には、球形状の先端部55aを有するブッシュ55が設けられ、第2支持部44とサポートブロック46との間に隙間が形成される。入力軸10の軸方向において隙間はブッシュ55よりもプライマリディスク11側に位置し、ブッシュ55の先端部55aがサポートブロック46に当接する。第2支持部44には軸心連結線O方向、及び入力軸10の軸方向に直交する方向に延び、第1ローラフォロア47が取り付けられた第2シャフト56の端部が連結する。第2支持部44は第1ローラフォロア47にかかる押付力によって入力軸10の軸方向に移動し、この移動に応じて第1支持部43と、押付ローラ40を支持する保持部41とは、回動軸52を中心として回動する。
第1支持部43は、軸心連結線O方向において、ニードルベアリング53と押付ローラシャフト42との間に隙間を形成するように設けられる。第2支持部44に支持される押付ローラシャフト42の端部42bは球形状となっており、この端部42bがニードルベアリング54と当接している。これにより、押付ローラシャフト42は、回動、かつ、軸心連結線O方向に対して傾動可能に第1支持部43及び第2支持部44に支持される。
保持部41は、第1支持部43と第2支持部44との間に設けられ、押付ローラシャフト42に取り付けられる。保持部41は、押付ローラシャフト42と一体となって回動、及び傾動する。
保持部41には第1軸部57が固定される。入力軸10の軸方向から見た場合に、押付ローラシャフト42が軸心連絡線Oに対して直角な方向にある場合には、第1軸部57は軸心連絡線Oと一致する。また、第1軸部57は、図4において第1軸部57がディスク面に対して傾斜するように設けられる。
押付ローラ40は、第1軸部57に回転可能に支持される。
押付ローラ40は、ディスク重合領域において、サイドディスク12bと当接し、第1軸部57を中心に回転する。押付ローラ40は、第1ローラフォロア47を介して伝達される押付力が大きくなると、ディスク11、12を弾性変形させて、トルク伝達接触部を形成する。
押付ローラ40には、保持部41を介して付勢部45a、45bのバネ60の付勢力が作用する。
第1ローラフォロア47は、図5に示すように第2支持部44と連結する第2シャフト56が内周孔47aに挿入され、フロントクランプアーム67及びリアクランプアーム68のディスク11、12側の側面67a、68aに当接して転動する。
第2支持部44に連結する端部とは反対側の第2シャフト56の端部は、ローラフォロアサポートブロック48に形成された孔48aに挿入される。孔48aは、入力軸10の軸方向に沿って形成されるオーバル形状の孔である。ローラフォロアサポートブロック48は孔48aに沿って第2シャフト56を入力軸10の軸方向に摺動可能に支持する。また、ローラフォロアサポートブロック48は、軸心連結線O方向に延びる第1シャフト38を介してブラケット37に連結しており、ブラケット37の移動に応じて軸心連結線O方向に移動する。つまり、ブラケット37が軸心連結線O方向に移動すると、その移動に応じてローラフォロアサポートブロック48、第2シャフト56とともに一対の押付ローラ機構30が軸心連結線O方向に移動する。
ディスククランプ機構31は、アームシャフト65、フロントクランプアーム67及びリアクランプアーム68を備える。
アームシャフト65は、軸心連結線O、及び入力軸10に対して直角な方向に延びる円柱状の部材である。アームシャフト65は、入力軸10と直交し、かつ図5に示すように入力軸10の軸方向におけるプライマリディスク11の中心と重なるように設けられる。
フロントクランプアーム67は、図3に示すように略L字状となる板状部材である。フロントクランプアーム67は一方の端部側でアームシャフト65に回動可能に支持されている。フロントクランプアーム67のもう一方の端部は、後述する押付力調整機構32の係合部72が形成されている。フロントクランプアーム67は、図5に示すようにディスク11、12側の側面67aが第1ローラフォロア47に当接する。
リアクランプアーム68は、図3に示すように略L字状となる板状部材である。リアクランプアーム68は一方の端部側でアームシャフト65に回動可能に支持されている。リアクランプアーム68のもう一方の端部は、後述する押付力調整機構32のケース70に連結する。リアクランプアーム68は、図5に示すようにディスク11、12側の側面68aが第1ローラフォロア47に当接する。
フロントクランプアーム67及びリアクランプアーム68は、押付力調整機構32によって発生する押付力によってアームシャフト65を支点として回動し、一対の押付ローラ機構30を挟持することで保持部41に押付力を作用させ、押付ローラ40からプライマリディスク11及びセカンダリディスク12に押付力を作用させる。
押付力調整機構32は、図3に示すようにケース70と、第2軸部71と、係合部72と、回動部73と、圧縮バネ74とを備える。
ケース70は、リアクランプアーム68の端部に連結する。ケース70は回動部73の一部を収容し、第2軸部71が取り付けられる。
第2軸部71は、アームシャフト65と平行な円柱状の部材であり、回動部73を回動可能に支持する。
回動部73は、第2アクチュエータ90によって回動する。
係合部72は、フロントクランプアーム67の端部に形成され、同端部からリアクランプアーム68側に延びる連結部75と、連結部75のリアクランプアーム68側の端部から第2軸部71を囲繞するように延びる曲面部76とを備える。曲面部76は、第2軸部71を中心とした円弧状の外周壁を有する。曲面部76の外周壁には、回動部73の第2ローラフォロア79が接触して転動する。
回動部73は、回転ボディ77と、回転伝達ブロック78と、第2ローラフォロア79とを備える。回転ボディ77は、第1ボディ80と、第2ボディ81とを備える。
第1ボディ80は、第2軸部71を挟むように延びた略U字状の部材である。第1ボディ80は、第2軸部71の外周壁に当接し、第2軸部71によって回動可能、且つ摺動可能に支持される。第1ボディ80は、開放側の端部に圧縮バネ74の一方の端部を支持するストッパー82を備える。
回転伝達ブロック78は、第2軸部71が貫通し、第2軸部71によって回動可能に支持される。回転伝達ブロック78は、圧縮バネ74のストッパー82によって支持される端部とは反対側の端部を支持する。
第1ボディ80と第2ボディ81とは接合されており、第2ボディ81には、第2ローラフォロア79が取り付けられる。
回転ボディ77は、圧縮バネ74の復元力によって、常に第2軸部71からストッパー82に向かう向きに付勢されている。しかし、第2軸部71に対して圧縮バネ74とは反対側に位置する第2ボディ81が回転伝達ブロック78に当接し、第2軸部71から圧縮バネ74方向への回転ボディ77の移動は規制される。
第2ローラフォロア79は曲面部76の円弧状の外周壁に当接して転動する。第2ローラフォロア79は、第2アクチュエータ90によって第2軸部71を介して回転ボディ77と一体となって回動し、圧縮バネ74によって常に第2軸部71に向けて付勢される。
押付力調整機構32は、第2アクチュエータ90によって、第2ローラフォロア79を第2軸部71を中心に回動させることで、圧縮バネ74によって第2ローラフォロア79を第2軸部71に向けて付勢する力の方向を変更する。これにより、フロントクランプアーム67をリアクランプアーム68側へ押す力、すなわち一対の押付ローラ機構30を挟持する押付力を変更する。
油流出管91は、変速機ケース9に取り付けられる2つのガイドシャフトブロック50の間に設けられて軸心連結線O方向に延設される。油流出管91は、押付ローラ機構30の上側に設けられる。油流出管91の内部には、軸心連結線O方向に沿って第2油路91aが形成されている。また、油流出管91には、第2油路91aと連通する流出口91bが図6に示すように軸心連結線O方向に沿って複数形成される。図6は油流出管91を説明するための変速機3の概略平面図である。流出口91bは、鉛直方向に、つまり押付ローラ機構30を向いて形成されており、流出口91bから流出された油は、押付ローラシャフト42に形成される流入口42dを介して第1油路42cに流入する。押付ローラ機構30の位置に関わらず、油が第1流路42cに流入するように流出口91bは形成される。第2油路91aは、ガイドシャフトブロック50に形成された第3油路50aと連通しており、ガイドシャフトブロック50に形成された第3油路50aを介して油が流入する。なお、第3油路50aにはオイルパン(図示せず)内の油がオイルポンプ(図示せず)によって流入する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
オイルポンプによってオイルパンから汲み上げられた油は、ガイドシャフトブロック50に形成された第3油路50aを介して、油流出管91の第2油路91aに流入し、流出口91bから押付ローラ機構30の押付ローラシャフト42に向けて流出する。流出口91bから流出した油は、押付ローラシャフト42の流入口42dから第1油路42cに流入し、第1供給口42eから押付ローラ40の第1軸部57に供給され、第2供給口42fから潤滑ノズル93を介して押付ローラ40とセカンダリディスク12のサイドディスク12bとの間に供給される。
油流出管91の流出口91bは、軸心連結線O方向に沿って複数形成されており、押付ローラ機構30の位置に関わらず、押付ローラシャフト42の第1油路42cに油が流入する。そのため、目標変速比に応じて押付ローラ機構30が移動しても、第1油路42cに油が流入し、潤滑が必要な第1軸部57、押付ローラ40とサイドディスク12bとの間に油を供給することができる。
本実施形態の効果について説明する。
押付ローラシャフト42に第1油路42cを形成し、油流出管91から第1油路42cに油を流入させることで、押付ローラ40を支持する押付ローラシャフト42を用いて、潤滑が必要な箇所、例えば押付ローラ40の第1軸部57に油を供給することができる。また押付ローラ40を支持する押付ローラシャフト42に第1油路42cを形成することで、油を供給するための部品数を少なくすることができる(請求項1に対応する効果)。
流出口91bを押付ローラ機構30の移動方向である軸心連結線O方向に沿って複数形成することで、目標変速比に応じて押付ローラ機構30を移動させても、押付ローラシャフト42の第1油路42cに油を流入させることができる(請求項2に対応する効果)。
押付ローラシャフト42に、押付ローラ40の第1軸部57に油を供給する第1供給口42eと、押付ローラ40とセカンダリディスク12のサイドディスク12bとの間に油を供給するための第2供給口42fとを形成することで、潤滑が必要な箇所に油を供給することができる(請求項3に対応する効果)。
ガイドシャフトブロック50に第3油路50aを形成し、第3油路50aを介して油流出管91の第2油路91aに油を供給することで、油を供給するための部品数を少なくすることができる(請求項4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本実施形態では、押付ローラ40がセカンダリディスク12のサイドディスク12bに当接してトルク伝達接触部を形成するので、第2供給口42f、潤滑ノズル93を介して押付ローラ40とサイドディスク12bとの間に油を供給したが、押付ローラ40がプライマリディスク11に当接する場合には、第2供給口42f、潤滑ノズル93を介して押付ローラ40とプライマリディスク11との間に油を供給する。
2 エンジン(動力源)
3 マルチディスク変速機
10 入力軸
11 プライマリディスク(入力ディスク)
12 セカンダリディスク(出力ディスク)
14 出力軸
40 押付ローラ(押圧手段)
42 押付ローラシャフト(シャフト)
42c 第1油路
42d 流入口
42e 第1供給口
42f 第2供給口
50 ガイドシャフトブロック
50a 第3油路
51 ガイドシャフト
91 油流出管(油流出手段)
91a 第2油路
91b 流出口

Claims (4)

  1. 動力源に接続される入力軸と、
    前記入力軸に平行配置される出力軸と、
    前記入力軸に設けられ、外周端を前記出力軸に近接配置した円板状の入力ディスクと、
    前記出力軸に設けられ、外周端を前記入力軸に近接配置した円板状の出力ディスクと、
    前記入力ディスクと前記出力ディスクとが互いに重なり合うディスク重合領域において、目標変速比に応じた位置にて両ディスクを挟持押圧し、両ディスクの弾性変形によりトルク伝達接触部を形成する押圧手段と、
    前記押圧手段を回転可能に支持し、前記目標変速比に応じて前記押圧手段とともに前記入力軸と前記出力軸との間を移動するシャフトとを備えたマルチディスク変速機であって、
    前記シャフトの上側から前記シャフトに向けて油を流出させる油流出手段を備え、
    前記シャフトには、
    第1油路と、
    前記油流出手段から流出する前記油を、前記第1油路に流入させる流入口とが形成されることを特徴とするマルチディスク変速機。
  2. 請求項1に記載のマルチディスク変速機であって、
    前記油流出手段には、前記シャフトの移動方向に沿って複数の流出口が形成されることを特徴とするマルチディスク変速機。
  3. 請求項1または2に記載のマルチディスク変速機であって、
    前記シャフトには、
    前記押圧手段の回転軸に前記油を供給する第1供給口と、
    前記押圧手段と、前記入力ディスクまたは前記出力ディスクとの間に前記油を供給する第2供給口とが形成されることを特徴とするマルチディスク変速機。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のマルチディスク変速機であって、
    前記シャフトを前記入力軸と前記出力軸との間で摺動可能に支持するガイドシャフトと、
    前記ガイドシャフトが取り付けられるガイドシャフトブロックとを備え、
    前記油流出手段は、前記ガイドシャフトブロックに連結し、前記油が流通する第2油路が形成され、
    前記ガイドシャフトブロックには、前記第2油路に連通する第3油路が形成されることを特徴とするマルチディスク変速機。
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