JP2015063979A - 送風装置 - Google Patents

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和宏 谷口
一平 小田
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一平 小田
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Abstract

【課題】吹出口に流体素子による自励発振現象に必要な循環風路が設けられた送風装置は、循環風路の形状によって循環風路内で共鳴現象が発生し、その共鳴周波数で発生するピーク騒音によって耳障りな騒音が発生するという課題があり、共鳴による耳障りな騒音を低減できる送風装置を提供することを目的とする。【解決手段】送風装置1は、流体素子ノズル部11としての流入口12、吹出口13、素子主流路14、循環風路15を備え、素子主流路14と循環風路15との開口部19に開口面積を縮小させる壁面22を素子主流路14の底面16側に備えことにより、共鳴音を低減し、耳障りな騒音を低減することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、居室内の天井や壁、床面に設置され、直接気流による体感温度の減少や室内の空気の循環に使用される扇風機や天井扇などの送風装置に関するものである。
従来、流体素子の発振原理を用いて気流を吹き出す構成として、例えば特許文献1に記載する構成が示されている。
以下、その流体素子吹出装置について図5を参照しながら説明する。
流体素子吹出装置101は、一端に空気を流入する矩形状の流入口102と、他端に流入口と平行な矩形状で、外部に向かって拡大する吹出口103を有している。流入口102と吹出口103を連通する断面積が矩形状の風路を形成した素子主流路104が設けられている。素子主流路104の風路内側面の一部に開口部105を設け、その反対側の内側面にも同様の大きさの開口部105を有している。素子主流路104の風路内に設けたそれぞれの開口部105をループ状に連通した循環流路106が設けられ、開口部105に接続される循環流路106の一部は、素子主流路104の流れ方向に対して略垂直に接続し、一定長の直線的な風路としての直線風路107を有している。
特表平2−501820号公報
下流側に向かって拡大する吹出口に流体素子を備え、気流を発振させて吹き出す従来の吹出構成において、吹出口の上流側に自励発振作用に必要な循環風路が設けられているが、この循環風路の形状によって循環風路内で共鳴現象が発生し、その共鳴周波数で発生するピーク騒音によって耳障りな騒音が発生するという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、共鳴現象によって特定の周波数で発生する耳障りな騒音を低減することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、高圧空気を発生する羽根車とこの羽根車を駆動するモータを備えた高圧空気発生部と、前記高圧空気発生部から延設したダクトによって接続し、高圧空気を前記ダクトの流れ方向に対して垂直方向に揺動させて気流を吹き出すようにした流体素子ノズル部を備えた送風装置であって、前記流体素子ノズル部は、前記ダクトの内周面に開口して高圧空気を流入させる流入口と、外部に向けて気流が拡大する吹出口と、前記流入口と前記吹出口を連通する素子主流路と、前記素子主流路の対向する面から各々分岐して連通させた循環風路を備えた構成であり、前記流入口の開口形状は、ダクトの流れ方向に垂直な2辺を有する矩形状とし、前記素子主流路は、前記2辺のうちの前記高圧空気発生部側の1辺を底面に含み、その前記底面から同一方向に延設した一対の側面と、前記底面と対向する天面を備え、前記循環風路は、前記側面に対向して設けた開口部を備え、各々の前記開口部を連通した構成とし、前記開口部の形状は、前記底面からの延設方向を長辺の方向とした長方形で形成し、前記開口部の開口面積を縮小させる壁面を前記底面側に備えたことを特徴とする送風装置としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、高圧空気を発生する羽根車とこの羽根車を駆動するモータを備えた高圧空気発生部と、前記高圧空気発生部から延設したダクトによって接続し、高圧空気を前記ダクトの流れ方向に対して垂直方向に揺動させて気流を吹き出すようにした流体素子ノズル部を備えた送風装置であって、前記流体素子ノズル部は、前記ダクトの内周面に開口して高圧空気を流入させる流入口と、外部に向けて気流が拡大する吹出口と、前記流入口と前記吹出口を連通する素子主流路と、前記素子主流路の対向する面を連通させた循環風路を備えた構成であり、前記流入口の開口形状は、ダクトの流れ方向に垂直な2辺を有する矩形状とし、前記素子主流路は、前記2辺のうちの前記高圧空気発生部側の1辺を底面に含み、その前記底面から同一方向に延設した一対の側面と、前記底面と対向する天面を備え、前記循環風路は、前記側面に対向して設けた開口部を備え、各々の前記開口部を連通した構成とし、前記開口部の形状は、前記底面側からの延設方向を長辺の方向とした長方形で形成し、前記開口部の開口面積を縮小させる壁面を前記底面側に備えたことを特徴とする送風装置としたことにより、流体素子の発振現象を大きく妨げることなく、開口部で発生する共鳴現象による共鳴音を低減することができるため、耳障りな騒音を低減でき、静粛性の高い送風装置を提供できる。
本発明の実施の形態1の送風装置の斜視図 本発明の実施の形態1の送風装置の構成を示す垂直断面図 本発明の実施の形態1のノズルユニットの水平断面図 本発明の実施の形態1の流体素子ノズル部の流入口の構成を示す部分断面斜視図 本発明の実施の形態1の流体素子ノズル部の構成を示す部分断面斜視図 従来技術の一例を示す斜視図
本発明の請求項1記載の送風装置は、高圧空気を発生する羽根車とこの羽根車を駆動するモータを備えた高圧空気発生部と、前記高圧空気発生部から延設したダクトによって接続し、高圧空気を前記ダクトの流れ方向に対して垂直方向に揺動させて気流を吹き出すようにした流体素子ノズル部を備えた送風装置であって、前記流体素子ノズル部は、前記ダクトの内周面に開口して高圧空気を流入させる流入口と、外部に向けて気流が拡大する吹出口と、前記流入口と前記吹出口を連通する素子主流路と、前記素子主流路の対向する面を連通させた循環風路を備えた構成であり、前記流入口の開口形状は、ダクトの流れ方向に垂直な2辺を有する矩形状とし、前記素子主流路は、前記2辺のうちの前記高圧空気発生部側の1辺を底面に含み、その前記底面から同一方向に延設した一対の側面と、前記底面と対向する天面を備え、前記循環風路は、前記側面に対向して設けた開口部を備え、各々の前記開口部を連通した構成とし、前記開口部の形状は、前記底面側からの延設方向を長辺の方向とした長方形で形成し、前記開口部の開口面積を縮小させる壁面を前記底面側に備えたことを特徴とするものである。
開口部に壁面を設け、開口面積を縮小したことにより、共鳴現象による共鳴音が発生して放射する開口面積が小さくなり、共鳴音を低減することができる。また、開口部に設けた壁面は底面側に設けたことで、流体素子の発振現象を大きく妨げることが無く、安定した発振を行うことができるという作用を有する。これは、ダクト内を流れる空気が流入口に流れ込む際、気流はダクトの流れ方向の速度ベクトル成分を有したまま流入口に流れ込み、素子主流路を通って吹出口から吹き出される構成であるため、素子主流路を流れる気流の中で流速が最も速くなる主流は天面側寄りになっている。したがって、開口部を通過する気流も、開口部の開口面積のうち、天面側寄りに比較的流速の速い流れが発生していることとなる。流体素子の発振現象は、素子主流路のいずれか一方の側面にコアンダ効果によって付着した気流が開口部を通過する際、気流が付着した側面に設けた開口部付近の循環流路内に生じる負圧の大きさは素子主流路を流れる気流の流速が速いほど大きくなり、気流が付着した側面の開口部付近の循環流路内の圧力(負圧)と、他方の側面の循環流路内の圧力(ほぼ大気圧)との圧力差が大きくなることで発振現象が発生しやすくなる。このことから、発振現象に大きく寄与する流速の速い開口部の天面側寄りは開口面積を減らさず、発振現象に寄与しにくい流速の遅い開口部の底面側寄りに壁面を設けて開口面積を縮小させることで発振現象を妨げることなく、共鳴音を低減することができ、耳障りな騒音を低減することができる。
また、本発明の請求項2記載の送風装置は、前記循環風路は、前記開口部から直線的に風路を形成した直線風路と、前記直線風路から湾曲しながら反対側の前記直線風路に連通する湾曲風路を備え、前記直線風路内に前記開口部の開口面積を縮小させる前記壁面に加えて断面積の一部を遮蔽する遮蔽部を備えたことを特徴とするもので、直線風路の断面において、断面の一部は開口部からの直線風路の風路長さが遮蔽部によって遮られるため、共鳴現象が発生する際に共鳴周波数が決まる要素となる開口部からの距離が遮蔽部を設けた部分は短くなり、風路長さが一様ではなくなる。したがって遮蔽部を設けた部分は風路長さが短くなることで遮蔽部が無い部分に比べて共鳴周波数が高くなり、共鳴周波数にずれが生じる。これにより、共鳴周波数が分散され、特定の周波数で顕著に共鳴音が発生しなくなることから耳障りな騒音を低減することができる。
また、本発明の請求項3記載の送風装置は、前記遮蔽部は、前記直線風路の奥行き方向に間隔をおいて複数備えたことを特徴とするもので、複数の遮蔽部毎に開口部から直線風路の風路長さが異なるため、複数の共鳴周波数に分散され、特定の周波数で顕著に共鳴音が発生しなくなり、耳障りな騒音を低減することができる。
また、本発明の請求項4記載の送風装置は、前記流体素子ノズル部は、ダクトの流れ方向に直列に複数配置し、同一の前記ダクトから各々の前記流入口に高圧空気が供給される構成であって、各々の前記開口部に設けた前記壁面は、前記ダクトの流れ方向の順に前記開口部の開口面積を縮小させる割合が小さくなるようにしたことを特徴とするもので、各々の流体素子ノズル部で生じる発振現象を妨げることなく、共鳴音を低減することができ、耳障りな騒音を低減することができる。詳細な作用について、以下に説明する。
ダクト内を流れる高圧空気は、ダクトの長手方向に配列された各々の流体素子ノズル部から順に吹き出されていくため、ダクト内を流れる高圧空気の流量は、ダクトの流れ方向に向かって徐々に減少し、それに伴ってダクト内の流速も徐々に減少していく。ダクト内を流れる気流の流速が減少することで、ダクトの流れ方向の速度ベクトル成分が小さくなるため、素子主流路を流れる気流の中で流速が最も速くなる主流が、天面側に寄らなくなっていく。したがって、開口部の天面側と底面側を通過する気流の流速差が小さくなり、均一流速に近づいていくため、流体素子ノズル部の各開口部について、ダクトの流れ方向の順に開口面積を縮小させる割合を減らしていくことで安定した発振現象を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態の送風装置1の斜視図である。図2は、図を垂直平面により切断した断面図である。
図1、図2に示すように送風装置1は、高圧空気発生部2と、ノズルユニット3とを備えている。
高圧空気発生部2は、箱体4と、この箱体4内に設けた羽根車5と、モータ6とから構成される。
箱体4は、鉛直方向へ伸びた円筒形状で、上面には、円形状の連通部7を有し、下面が閉塞している。側周面の下部には、円環状に吸気口8を有する。羽根車5は、モータ6によって駆動し、大気圧以上、大気圧+10kPa以下の高圧空気を発生させる。
ノズルユニット3は、高圧空気発生部2の箱体4の上面に接続され、上方へ伸びる円筒状で、その長手方向において閉塞部9を有する。つまり、ノズルユニット3の先端を閉塞部9で塞いでいる。このノズルユニット3内の空間が高圧空気発生部2で発生させた高圧空気を送風するダクト10となり、ノズルユニット3と長手方向を同一とした長尺の円筒状になっている。このダクト10内の風路の一端と、箱体4内とは、連通部7を介して連通している。ノズルユニット3の一方側の側周面には、縦長四角形状の開口である流体素子ノズル部11を備えている。
図3は、ノズルユニット3の横断面図である。図4は流体素子ノズル部11の流入口12周辺の構成を示す部分断面斜視図である。図5は、流体素子ノズル部11の構成を示す部分断面斜視図である。
図3に示すように、流体素子ノズル部11は、ダクト10の内周面から気流を流入させる流入口12と、外部に向けて拡大する吹出口13と、流入口12から吹出口13を連通する素子主流路14と、素子主流路14の対向する面から各々分岐して連通させた循環風路15を設けて、吹出口13から吹き出す気流を水平方向である矢印方向に振動させるものである。すなわち、ダクト10の外周側であって延設方向に対して垂直な方向で気流を振動させるものである。
図4に示すように、流入部12の開口形状は、ダクト10の流れ方向に対して垂直な2辺を短辺とした長方形としており、本実施の形態では鉛直方向が長辺、水平方向が短辺である。
素子主流路14は、その2辺の短辺のうち、高圧空気発生部2側の短辺を底面16に含み、その底面16から上方に向かって延設した一対の側面17と、底面16と対向する天面18を設けている。
素子主流路14の側面17には、対向する位置に開口部19を設け、それぞれの開口部19を連通するように環状の循環流路15を設けている。
開口部19の形状は、底面16側からの延設方向、すなわち鉛直方向を長辺の方向とした長方形で形成しており、その長辺の長さは側面17の高さとほぼ同一としている。
また、循環風路15は、素子主流路14の側面17から直角方向に分岐し、開口部19から一定距離の間、直線的な風路長さを有する直線風路20と、直線風路20から湾曲しながらダクト10を取り巻くように配置して反対側の直線風路20に連通する湾曲風路21で形成している。
また、図5に示すように、開口部19のダクト10の底面16側寄り、すなわち本実施の形態では開口部19の下部に、開口面積を縮小させるように壁面22を設けている。
吹出口13の拡大角としては20度から45度程度が気流の発振が安定して得られるため望ましく、循環風路15の長さとしては100mmから1000mm程度が気流の発振が体感できる周波数となるため望ましい。また流体素子ノズル部11を構成する材質としてPPやABSなど既知の樹脂や金属などで構成することができる。
以上の構成における、送風動作について説明する。まず、箱体4内に設けたモータ6によって羽根車5が駆動すると、箱体4外の空気は、箱体4の吸気口8から吸い込まれ、連通部7へ送風される。次に、この連通部7を介して、ノズルユニット3内のダクト10に送風され、このダクト10を介してノズルユニット3の一方側の側周面の流体素子ノズル部11に送られる。ダクト10の内周面に開口した流入口12から流入した気流は、素子主流路14を通過し、吹出口13から箱体4の外部へ吹き出される。
次に流体素子の発振現象について説明する。
流入口12から流入した気流は、素子主流路14の一方の側面17にコアンダ効果によって付着する。この付着した気流により、付着した側面17の開口部19付近の循環風路15内で負圧が生じる。このとき、気流が付着していない他方の側面17の開口部19付近の循環風路15内圧力は、ほぼ大気圧の状態である。すなわち、循環風路15の両方の開口部19付近で生じる圧力に差が生じることとなる。
気流が付着したことで生じた負圧は、循環風路15内を伝播して反対側の開口部19に伝わると、この圧力差が時間と共に小さくなり、いずれ圧力差が逆転し、気流が付着していた側面17から反対側の側面17に付着するように切り替わる。これが繰り返されることで自励的且つ継続的に発振現象が生じる。
本実施形態における特徴は、循環風路15の開口部19付近の形状にある。
開口部19に壁面22を設け、開口面積を縮小したことにより、共鳴現象による共鳴音が発生して放射する開口面積が小さくなり、共鳴音を低減することができるという効果がある。またこのとき、壁面22は開口部19の下部に設けたことで、流体素子の発振現象を大きく妨げることが無く、安定した発振を行うことができるという作用があり、所期の送風性能を維持することができるという効果もある。
これは、ダクト10内を上方に向かって流れる空気がダクト10の内周面に設けた流入口12に流れ込む際、気流はダクト10の流れ方向、すなわち上方に向かう速度ベクトル成分を有したまま流入口12に流れ込む。流入口12から流入した気流は、水平方向に流れ方向を変えながら素子主流路14を通って吹出口13から吹き出される構成であるため、素子主流路14を流れる気流の中で流速が最も速くなる主流23は天面18側(上方)に寄った流れになっている。したがって、開口部19を通過する気流も天面18側寄りに比較的流速の速い流れが発生していることとなる。
流体素子の発振現象は、対向する開口部19付近の循環風路15内に生じる圧力差が大きいほど安定して発振現象が起こる。この循環風路15内の圧力差は素子主流路14を流れる気流の流速が速いほど大きくなることから、発振現象に大きく寄与する流速の速い開口部19の上部は開口面積を減らさず、発振現象に寄与しにくい流速の遅い開口部19の下部に壁面22を設けて開口面積を縮小させることで発振現象を妨げることなく、共鳴音を低減することができ、耳障りな騒音を低減することができるという効果を発揮する。
更に図2に示すように、ダクト10の流れ方向に直列に流体素子ノズル部11を配列している構成においては、設置する壁面22の大きさを開口部19毎に変え、開口面積を縮小させる割合を変えている。具体的にはダクト10の流れ方向の順に開口部19の開口面積を縮小させる割合を徐々に小さくする方向に変化させていることが特徴である。
これにより、各々の流体素子ノズル部11で生じる発振現象を妨げることなく、共鳴音を低減することができ、耳障りな騒音を低減することができる。詳細な作用について、以下に説明する。
ダクト10内を流れる高圧空気は、ダクト10の流れ方向に配列された各々の流体素子ノズル部11から順に吹き出されていくため、ダクト10内を流れる高圧空気の流量は、ダクト10の流れ方向に向かって徐々に減少し、それに伴ってダクト10内を流れる気流の流速も徐々に減少していく。ダクト10内を流れる気流の流速が減少することで、ダクト10の流れ方向、すなわち鉛直上向き方向の速度ベクトル成分が小さくなり、素子主流路14を流れる気流の中で流速が最も速くなる主流23が、天面18側寄り(上方)に寄らなくなっていく。したがって、開口部19を通過する気流の上下方向に対する流速差が小さくなり、均一流速に近づいていくため、流体素子ノズル部11の各開口部19について、ダクト10の連通部7から流れ方向に向かって順に開口面積を縮小させる割合を減らしていくことで安定した発振現象を得ることができる。
具体的な開口面積の縮小割合としては、最大でも50%程度が適当であると考えられる。一例として本実施形態ではノズルを6個配置しているものであり、最も連通部7に近い流体素子ノズル部11の開口部19の縮小割合を50%とし、ダクト10の長手方向に向かって順に開口部19の縮小割合を45%、40%、35%、30%、25%と段階的に小さくしている。
また、直線風路20内に開口部19の開口面積を縮小させる壁面22に加えて断面積の一部を遮蔽する遮蔽部24を複数設置することで共鳴音の低減効果を高めることができる。
図4に示すように、開口部19の下部に設けた壁面22の上方で且つ、開口部19から直線風路20の風路長さの中央辺りに壁面22と平行な壁とした遮蔽部24aと、遮蔽部24aの上方で且つ、直線風路20の風路長さの終端辺りに壁面22と平行な壁とした遮蔽部24bを設置している。すなわち、遮蔽部24bは、遮蔽部24aに対して奥行き方向に間隔を置いて設置している。
この遮蔽部24の材質は、流体素子ノズル部11と同じ樹脂や金属で形成しても良いし、吸音効果のあるウレタンフォーム等で形成しても良い。
遮蔽部24による共鳴音低減作用について以下に説明する。
遮蔽部24a及び遮蔽部24bによって、開口部19の上下方向の位置によって開口部19から直線風路20の長さが変化するため、共鳴現象が発生する際に共鳴周波数が決まる要素となる開口部19からの風路長さが一様ではなくなる。したがって遮蔽部24を設けた部分は風路長さが短くなることで遮蔽部24が無い部分に比べて共鳴周波数が高くなり、共鳴周波数にずれが生じる。これにより、共鳴周波数が分散され、特定の周波数で顕著に共鳴音が発生しなくなることから耳障りな騒音を低減することができる。また、場合によっては共鳴現象自体が抑制されることで、共鳴音が発生しなくなることも期待できる。
ここで、共鳴現象の詳細について以下に説明する。
本発明で用いる共鳴現象は、共鳴音が伴う力学的共鳴現象であり、その種類は例えば気柱共鳴とヘルムホルツ共鳴がある。
気柱共鳴とヘルムホルツ共鳴自体の物理現象の説明は割愛するが、それぞれの共鳴周波数を特定する因子として、開口端から直線的に伸びる風路長さLが定義されており、本実施形態では直線風路20の風路長さLに当たると考えることができる。
共鳴周波数は、気柱共鳴の場合、長さLが概ね1/4波長となる周波数となり、風路長さLが小さくなると、共鳴周波数の波長が短くなるため、周波数が高くなる。また、ヘルムホルツ共鳴の場合、共鳴周波数自体は湾曲風路21の容積や開口部19の開口面積にもよるが、共鳴周波数と風路長さLは反比例の関係にあり、気柱共鳴と同様に風路長さLが小さくなると共鳴周波数は高くなる。
本実施形態では、遮蔽部24は壁面22と平行な面を有する壁としたが、壁面22に平行でない形状としても良いし、円柱形状や凸形状の突起などであっても、同一の作用が発生し、同様の効果が得られる。
なお、素子主流路14の構成において、天面18、底面16、側面17の言葉を用いて説明している。流体素子ノズル部11の配置または送風装置の設置状態によっては、天面18と底面16の天地が逆転した場合、または、天面18と底面16が左右に配置された場合といったように、その位置関係が変化することがあるが、送風装置としての作用効果に変化を生じないということは言うまでもない。
本発明にかかる送風装置は、流体素子技術を用いたノズル構成により、自励発振現象を用いて気流を広範囲に吹き出すことができるため、居室内の天井や壁に設置して直接気流による体感温度の減少や室内の空気の循環による快適性を向上できる送風装置や、人や物に付着した水分や異物等を気流によって除去する目的で使用される送風機器として有用である。
1 送風装置
2 高圧空気発生部
3 ノズルユニット
4 箱体
5 羽根車
6 モータ
7 連通部
8 吸気口
9 閉塞部
10 ダクト
11 流体素子ノズル部
12 流入口
13 吹出口
14 素子主流路
15 循環風路
16 底面
17 側面
18 天面
19 開口部
20 直線風路
21 湾曲風路
22 壁面
23 主流
24 遮蔽部
24a 遮蔽部
24b 遮蔽部

Claims (4)

  1. 高圧空気を発生する羽根車とこの羽根車を駆動するモータを備えた高圧空気発生部と、前記高圧空気発生部から延設したダクトによって接続し、高圧空気を前記ダクトの流れ方向に対して垂直方向に揺動させて気流を吹き出すようにした流体素子ノズル部を備えた送風装置であって、前記流体素子ノズル部は、前記ダクトの内周面に開口して高圧空気を流入させる流入口と、外部に向けて気流が拡大する吹出口と、前記流入口と前記吹出口を連通する素子主流路と、前記素子主流路の対向する面を連通させた循環風路を備えた構成であり、前記流入口の開口形状は、ダクトの流れ方向に垂直な2辺を有する矩形状とし、前記素子主流路は、前記2辺のうちの前記高圧空気発生部側の1辺を底面に含み、その前記底面から同一方向に延設した一対の側面と、前記底面と対向する天面を備え、前記循環風路は、前記側面に対向して設けた開口部を備え、各々の前記開口部を連通した構成とし、前記開口部の形状は、前記底面側からの延設方向を長辺の方向とした長方形で形成し、前記開口部の開口面積を縮小させる壁面を前記底面側に備えたことを特徴とする送風装置。
  2. 前記循環風路は、前記開口部から直線的に風路を形成した直線風路と、前記直線風路から湾曲しながら反対側の前記直線風路に連通する湾曲風路を備え、前記直線風路内に前記開口部の開口面積を縮小させる前記壁面に加えて断面積の一部を遮蔽する遮蔽部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記遮蔽部は、前記直線風路の奥行き方向に間隔をおいて複数備えたことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記流体素子ノズル部は、ダクトの流れ方向に直列に複数配置し、同一の前記ダクトから各々の前記流入口に高圧空気が供給される構成であって、各々の前記開口部に設けた前記壁面は、前記ダクトの流れ方向の順に前記開口部の開口面積を縮小させる割合が小さくなるようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置。
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