JP2015063921A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧ポンプの駆動に起因した圧力脈動が低圧燃料通路に伝達することを抑制できる内燃機関の燃料噴射装置を提供する。【解決手段】内燃機関の燃料噴射装置は、ポート噴射弁2と筒内噴射弁4とを有する。ポート噴射弁2には低圧燃料通路6を通じて燃料が供給され、低圧燃料通路6には同低圧燃料通路6内の燃圧が第1の所定圧以上のときに開弁する第1のプレッシャレギュレータ9が設けられている。また、分岐通路10には高圧ポンプ12が接続され、この高圧ポンプ12によって加圧された燃料が高圧燃料通路13を通じて筒内噴射弁4に供給される。さらに、分岐通路10には、逆止弁15が設けられており、分岐通路10の逆止弁15よりも下流側の部分には、この部分の燃圧が第1の所定圧よりも高い第2の所定圧以上のときに開弁する第2のプレッシャレギュレータ21が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射装置に関する。
内燃機関の吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備えた内燃機関の燃料噴射装置が知られている(例えば特許文献1など)。こうした燃料噴射装置では、ポート噴射弁に接続された低圧燃料通路を通じて燃料タンクに貯留された燃料をポート噴射弁に供給する。また、燃料噴射装置は、低圧燃料通路から分岐した分岐通路を有し、分岐通路に接続された高圧ポンプにより昇圧した燃料を高圧燃料通路を通じて筒内噴射弁に供給する。
ここで、高圧ポンプは、カムシャフトの回転に連動して上下動するプランジャと、電磁弁とを有している。電磁弁は高圧ポンプと分岐通路との接続部に設けられ、プランジャが下降するときにこの電磁弁を開弁させることで分岐通路から高圧ポンプ内に燃料を吸引する。また、こうして高圧ポンプ内に燃料が吸引された状態で電磁弁を閉弁させることでプランジャが上昇する際に燃料が加圧されて同加圧された燃料が高圧燃料通路に吐出される。
特開平07‐103048号公報
ところで、特許文献1に記載の燃料噴射装置では、高圧ポンプから吐出した燃料の一部を高圧ポンプの上流側の分岐通路に還流させることにより高圧燃料通路に供給される燃料の量を調節している。すなわち、分岐通路から高圧ポンプへの燃料の吸引と、高圧ポンプから分岐通路への燃料の還流とが繰り返し行われるため、分岐通路、ひいては低圧燃料通路に圧力脈動が生じる。この結果、低圧燃料通路内の燃圧が安定せず、ポート噴射弁から噴射される燃料の量にばらつきが生じ、空燃比を所望の値に制御することができなくなるおそれがある。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高圧ポンプの駆動に起因した圧力脈動が低圧燃料通路に伝達することを抑制できる内燃機関の燃料噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決するための内燃機関の燃料噴射装置は、低圧燃料通路から燃料を噴射する第1の噴射弁と、低圧燃料通路に設けられて同低圧燃料通路内の燃圧が第1の所定圧以上のときに開弁するプレッシャレギュレータと、低圧燃料通路から分岐した分岐通路と、分岐通路に電磁弁を介して接続され、プランジャの上下動に伴い電磁弁を開閉することにより、低圧燃料通路から供給される燃料を加圧する高圧ポンプと、高圧ポンプにより加圧された燃料を噴射する第2の噴射弁と、高圧ポンプに接続され、同高圧ポンプによって加圧された燃料を第2の噴射弁に供給する高圧燃料通路と、分岐通路に設けられて同分岐通路から低圧燃料通路への燃料の流入を規制する逆止弁と、分岐通路の逆止弁よりも下流側の部分に設けられ、同部分の燃圧が第1の所定圧よりも高い第2の所定圧以上のときに開弁するリリーフ弁と、を有する。
上記構成では、分岐通路に逆止弁が設けられており、高圧ポンプから低圧燃料通路への燃料の流入が規制されるため、高圧ポンプの駆動に起因した圧力脈動が低圧燃料通路に伝達されない。したがって、高圧ポンプの駆動に起因した圧力脈動が低圧燃料通路に伝達することを抑制できる。
しかし、分岐通路に逆止弁を設け、高圧ポンプから低圧燃料通路への燃料の流入を規制すると、高圧ポンプの駆動によって生じた圧力脈動の逃げ場がなくなり、分岐通路内に大きな圧力が繰り返しかかることになる。この点、上記構成では、圧力脈動によって分岐通路内の燃圧が第2の所定圧以上となった場合にはリリーフ弁が開弁するため、燃料が分岐通路から排出されて同通路内の燃圧が過大となることを抑制することができる。
また、上記構成では、低圧燃料通路に設けられたプレッシャレギュレータの開弁圧よりも、リリーフ弁の開弁圧を高くしている。プレッシャレギュレータの開弁圧とリリーフ弁の開弁圧とが同じである場合には、低圧燃料通路の上限圧力に達すると、プレッシャレギュレータに加え、リリーフ弁も開弁してしまい、高圧ポンプに燃料を供給している間も燃料がリリーフ弁から排出され続けることとなる。このため、機関運転条件によって筒内噴射弁から多量の燃料を噴射する場合には、低圧ポンプの駆動量を増大したり、ポンプ自体を大型化したりする等して分岐通路に十分な量の燃料を供給する必要がある。これに対し、上記構成によれば、低圧燃料通路から分岐通路に流入した燃料は第2の所定圧になるまでリリーフ弁から排出されないため、分岐通路から高圧ポンプに供給される燃料の量を増大させることができる。その結果、低圧ポンプの駆動量を増大させたり、ポンプ自体を大型化させたりすることなく筒内噴射弁に十分な量の燃料を供給することができる。
また、上記高圧燃料通路には、同高圧燃料通路から高圧ポンプへの燃料の逆流を規制する吐出弁と、同吐出弁の上流側の部分と下流側の部分とに接続するバイパス通路とを設け、同バイパス通路には、高圧ポンプから高圧燃料通路への燃料の流出を規制するバイパス弁を設けることが望ましい。
上記構成では、機関停止後のデッドソーク時等、高圧燃料通路内の燃圧が過度に上昇したときには、バイパス通路に設けられたバイパス弁が開弁し、バイパス通路を通じて高圧燃料通路から高圧ポンプへ燃料が還流する。このため、高圧燃料通路内の燃圧が過度に上昇したときに第2の噴射弁から燃料が漏出することを抑制できる。
なお、上記第1の噴射弁として内燃機関の吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を採用し、上記第2の噴射弁として内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する筒内噴射弁を採用することができる。
内燃機関の燃料噴射装置の全体構成を示す模式図。 (a)、(b)は高圧ポンプの動作態様を示す略図。
以下、内燃機関の燃料噴射装置の一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関の燃料噴射装置は、吸気通路1に燃料を噴射するポート噴射弁2と、各気筒3に燃料を噴射する筒内噴射弁4とを有している。ポート噴射弁2は低圧デリバリパイプ5に接続され、この低圧デリバリパイプ5を含む低圧燃料通路6は、図1の下方に示すように燃料タンク7に接続されている。燃料タンク7には低圧ポンプ8が設けられている。低圧ポンプ8は、燃料タンク7に貯留された燃料を低圧燃料通路6を通じてポート噴射弁2に供給する。そして、ポート噴射弁2によって、低圧燃料通路6から吸気通路1に燃料が噴射される。したがって、ポート噴射弁2が第1の噴射弁として機能する。
また、低圧燃料通路6には第1のプレッシャレギュレータ9が設けられている。第1のプレッシャレギュレータ9は、低圧燃料通路6内の燃圧が第1の所定圧以上のときに開弁して低圧燃料通路6から燃料タンク7に燃料を排出する。このため、低圧燃料通路6内の燃圧は、第1の所定圧(上限圧力)以上になることがなく、機関運転中には同圧力に一定に維持される。
また、内燃機関の燃料噴射装置は、低圧燃料通路6から分岐した分岐通路10を有している。分岐通路10は、高圧ポンプ12に接続されている。高圧ポンプ12は電磁弁11を内蔵しており、高圧ポンプ12はこの電磁弁11を介して分岐通路10と接続されている。さらに、高圧ポンプ12には高圧燃料通路13が接続され、高圧燃料通路13に設けられた高圧デリバリパイプ14には筒内噴射弁4が接続されている。すなわち、高圧ポンプ12によって加圧された燃料は、高圧燃料通路13を通じて筒内噴射弁4に供給されて同筒内噴射弁4から各気筒3に噴射される。したがって、筒内噴射弁4が第2の噴射弁として機能する。
また、分岐通路10には逆止弁15が設けられている。逆止弁15は、低圧燃料通路6から分岐通路10へ燃料を流出させる一方、分岐通路10から低圧燃料通路6への燃料の流入を規制する。
また、分岐通路10にはパルセーションダンパー16が設けられている。パルセーションダンパー16は、ダイアフラム17によってその内部がばね室18と受圧室19とに区画されている。ばね室18には、ばね20が設けられ、このばね20によってダイアフラム17は図1の下方に付勢されている。また、受圧室19に流入した燃料の圧力によりダイアフラム17は図1の上方に押圧される。すなわち、この押圧力とばね20の付勢力とに応じてダイアフラム17の撓み量が変化し、これによりパルセーションダンパー16内の受圧室19の容積が変化することで分岐通路10内の燃圧の変動を吸収する。
また、分岐通路10の逆止弁15よりも下流側の部分には、リリーフ弁として第2のプレッシャレギュレータ21が設けられている。第2のプレッシャレギュレータ21は、この部分の燃圧が第1の所定圧よりも高い第2の所定圧以上のときに開弁して、分岐通路10から燃料タンク7に燃料を排出する。この第2の所定圧は、分岐通路10に設けられたパルセーションダンパー16等の構成部品の耐久圧力よりも低い圧力に設定されている。
次に、図2を参照して高圧ポンプ12の構成について説明する。
図2に示すように、高圧ポンプ12は、分岐通路10との接続部に電磁弁11を有している。また、そのシリンダ22には上下動可能にプランジャ23が収容されている。プランジャ23の基端にはリフタ24が固定されている。リフタ24はスプリング25によってプランジャ23を下降させる方向(図2の下方)に付勢されている。また、リフタ24は吸気カムシャフト26に固定された駆動カム27に当接している。駆動カム27はノーズ部28を有し、駆動カム27の回転に伴ってこのノーズ部28がリフタ24をスプリング25の付勢力に抗して押し上げることによりプランジャ23を上昇させる。一方、ノーズ部28がリフタ24を押し上げた後はスプリング25の付勢力によってリフタ24が押し下げられ、プランジャ23が下降する。このように、プランジャ23は駆動カム27の回転に伴いシリンダ22内で周期的に上下動する。
また、プランジャ23の先端とシリンダ22の内壁とによって区画された加圧室29には、高圧燃料通路13の一部を構成する吐出通路30が接続されている。吐出通路30には、加圧室29から高圧燃料通路13に燃料を吐出させる一方、高圧燃料通路13から高圧ポンプ12への燃料の逆流を規制する吐出弁31が設けられている。また、高圧燃料通路13には、吐出弁31の上流側の部分と下流側の部分とに接続する、すなわち吐出弁31を迂回して高圧燃料通路13と吐出通路30とを接続するバイパス通路32が設けられている。バイパス通路32には、高圧燃料通路13から加圧室29に燃料を還流させる一方、高圧ポンプ12から高圧燃料通路13への燃料の流出を規制するバイパス弁33が設けられている。バイパス弁33は、機関運転中は閉弁状態に維持され同バイパス通路32を遮断する一方、機関停止後のデッドソーク時などに開弁し、高圧燃料通路13から高圧ポンプ12に燃料を還流させる。
また、図1に示すように、内燃機関の燃料噴射装置には、制御装置34が設けられている。制御装置34には、機関回転速度NEを検出する回転速度センサ35、内燃機関の各気筒3に吸入される吸入空気量GAを検出するエアフロメータ36、及び運転者によるアクセル操作量ACCPを検出するアクセルポジションセンサ37から検出信号が入力される。また、排気の空燃比AFを検出する空燃比センサ38、及び高圧デリバリパイプ14内の燃圧を検出する燃圧センサ39からも検出信号が入力される。制御装置34はこれら各種センサの検出信号に基づいて種々の制御を実行する。例えば、機関回転速度NE及びアクセル操作量ACCPに基づいてスロットルバルブを制御し、これにより吸入空気量GAを調量する。また、吸入空気量GA及び空燃比AFに基づいて燃料噴射量を設定し、各噴射弁2,4から噴射される燃料量を調量する。なお、ポート噴射弁2及び筒内噴射弁4から噴射される燃料量の割合は、機関回転速度NEと機関負荷率KLとに基づいて設定する。こうした制御により機関運転状態に応じた燃料噴射態様を設定する。また、制御装置34は、筒内噴射弁4から噴射する燃料の量や高圧デリバリパイプ14内の燃圧に応じて高圧ポンプ12の電磁弁11を制御することにより、高圧ポンプ12から高圧燃料通路13に圧送される燃料の量を調量する。
次に、機関運転時における高圧ポンプ12の動作態様について説明する。
図2(a)に示すように、プランジャ23が下降するときに電磁弁11を開弁させると、分岐通路10から高圧ポンプ12の加圧室29に燃料が吸引される。そして、図2(b)に示すように、燃料が高圧ポンプ12に吸引された状態で電磁弁11を閉弁させることで、プランジャ23が上昇する際に加圧室29内の燃料が加圧される。そして、加圧室29内の燃圧が吐出弁31の開弁圧よりも高くなると吐出弁31が開弁して燃料が高圧燃料通路13に吐出される。このように制御装置34によって電磁弁11が開閉制御されることにより、高圧ポンプ12から高圧燃料通路13に燃料が供給される。なお、その供給量は、電磁弁11の開閉タイミングに応じて変更することができる。例えば、プランジャ23の上昇時における電磁弁11の閉弁タイミングを遅らせれば、加圧室29から分岐通路10に燃料が吐き出され、高圧燃料通路13に供給される燃料の量が減少する。また、プランジャ23の下降時における電磁弁11の開弁タイミングを遅らせれば、分岐通路10から高圧ポンプ12に吸引される燃料の量が減少し、高圧燃料通路13に供給される燃料の量が減少する。なお、こうした高圧ポンプ12の駆動により、分岐通路10から高圧ポンプ12への燃料の吸引や、高圧ポンプ12から分岐通路10への燃料の吐き出しが繰り返し実行されるため、分岐通路10内には燃料圧力の脈動が発生する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、分岐通路10に設けられた逆止弁15により、高圧ポンプ12から低圧燃料通路6への燃料の流入が規制される。これにより、高圧ポンプ12の駆動に起因して分岐通路10に燃料圧力の脈動が発生したとしても、同脈動が低圧燃料通路6に伝達されない。
ここで、こうして分岐通路10に逆止弁15を設け、高圧ポンプ12から低圧燃料通路6への燃料の流入を規制すると、高圧ポンプ12の駆動によって生じた圧力脈動の逃げ場がなくなる。このため、パルセーションダンパー16を備えていても圧力脈動を十分に抑制することができず、分岐通路10内に大きな圧力が繰り返しかかることになる。このため、パルセーションダンパー16等の構成部品の耐久性が低下するおそれがある。
この点、本実実施形態では、分岐通路10内の燃圧が上記構成部品の耐久圧力よりも低い第2の所定圧以上となった場合に第2のプレッシャレギュレータ21が開弁される。このため、圧力脈動によって分岐通路10内の燃圧が過大となることが抑制される。
また、低圧燃料通路6に設けられた第1のプレッシャレギュレータ9の開弁圧と分岐通路10に設けられた第2のプレッシャレギュレータ21の開弁圧とが同じである場合には、低圧燃料通路6の上限圧力に達すると、第1のプレッシャレギュレータ9に加えて第2のプレッシャレギュレータ21も開弁するようになる。このため、高圧ポンプ12に燃料を供給している間も燃料が第2のプレッシャレギュレータ21から排出され続けることとなる。したがって、機関運転条件によって筒内噴射弁4から多量の燃料を噴射する場合には、低圧ポンプ8の駆動量を増大したり、低圧ポンプ8自体を大型化したりする等して分岐通路10に十分な量の燃料を供給する必要がある。
これに対し、本実施形態では、第1のプレッシャレギュレータ9の開弁圧よりも第2のプレッシャレギュレータ21の開弁圧を高くしているため、低圧燃料通路6から分岐通路10に流入した燃料はその圧力が第2の所定圧以上になるまで排出されない。その結果、分岐通路10から高圧ポンプ12に供給される燃料の量が増大する。
また、機関停止後のデッドソーク時等、高圧燃料通路13内の燃圧が過度に上昇したときには、バイパス通路32に設けられたバイパス弁33が開弁し、バイパス通路32を通じて高圧燃料通路13から高圧ポンプ12へ燃料が還流する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)分岐通路10に逆止弁15が設けられており、高圧ポンプ12から低圧燃料通路6への燃料の流入が規制されるため、高圧ポンプ12の駆動に起因した圧力脈動が低圧燃料通路6に伝達することを抑制できる。
(2)圧力脈動によって分岐通路10内の燃圧が第2の所定圧以上となった場合には第2のプレッシャレギュレータ21が開弁するため、燃料が分岐通路10から排出されて同通路10内の燃圧が過大となることを抑制できる。
(3)第1のプレッシャレギュレータ9の開弁圧よりも、第2のプレッシャレギュレータ21の開弁圧を高くしているため、低圧ポンプ8の駆動量を増大させたり、低圧ポンプ8自体を大型化させたりすることなく筒内噴射弁4に十分な量の燃料を供給することができる。
(4)高圧燃料通路13にバイパス通路32を設け、同バイパス通路32にバイパス弁33を備えるようにしているため、高圧燃料通路13内の燃圧が過度に上昇したときに筒内噴射弁4から燃料が漏出することを抑制できる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、高圧ポンプ12の上流側にパルセーションダンパー16を備えた例を示したが、こうした構成を省略してもよい。こうした構成によっても上記(1)〜(4)と同様の効果を得ることができる。
・上記各実施形態では、高圧ポンプ12にバイパス通路32を設けた構成を例示したが、この構成を省略して、高圧デリバリパイプ14に同デリバリパイプ14から燃料タンク7に燃料を排出するリリーフ通路を別途設けるようにしてもよい。そして、こうした場合には、リリーフ通路にバイパス弁33と同様の構成のリリーフ弁を設ければよい。こうした構成によっても上記(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。
1…吸気通路、2…ポート噴射弁(第1の噴射弁)、3…気筒、4…筒内噴射弁(第2の噴射弁)、5…低圧デリバリパイプ、6…低圧燃料通路、7…燃料タンク、8…低圧ポンプ、9…第1のプレッシャレギュレータ、10…分岐通路、11…電磁弁、12…高圧ポンプ、13…高圧燃料通路、14…高圧デリバリパイプ、15…逆止弁、16…パルセーションダンパー、17…ダイアフラム、18…ばね室、19…受圧室、20…ばね、21…第2のプレッシャレギュレータ、22…シリンダ、23…プランジャ、24…リフタ、25…スプリング、26…吸気カムシャフト、27…駆動カム、28…ノーズ部、29…加圧室、30…吐出通路、31…吐出弁、32…バイパス通路、33…バイパス弁、34…制御装置、35…回転速度センサ、36…エアフロメータ、37…アクセルポジションセンサ、38…空燃比センサ、39…燃圧センサ。

Claims (3)

  1. 低圧燃料通路から燃料を噴射する第1の噴射弁と、
    前記低圧燃料通路に設けられて同低圧燃料通路内の燃圧が第1の所定圧以上のときに開弁するプレッシャレギュレータと、
    前記低圧燃料通路から分岐した分岐通路と、
    前記分岐通路に電磁弁を介して接続され、プランジャの上下動に伴い前記電磁弁を開閉することにより、前記低圧燃料通路から供給される燃料を加圧する高圧ポンプと、
    前記高圧ポンプにより加圧された燃料を噴射する第2の噴射弁と、
    前記高圧ポンプに接続され、前記高圧ポンプによって加圧された燃料を前記第2の噴射弁に供給する高圧燃料通路と、
    前記分岐通路に設けられて同分岐通路から前記低圧燃料通路への燃料の流入を規制する逆止弁と、
    前記分岐通路の前記逆止弁よりも下流側の部分に設けられ、同部分の燃圧が前記第1の所定圧よりも高い第2の所定圧以上のときに開弁するリリーフ弁と、を有する内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記高圧燃料通路は、同高圧燃料通路から前記高圧ポンプへの燃料の逆流を規制する吐出弁と、同吐出弁の上流側の部分と下流側の部分とに接続するバイパス通路とを有し、
    前記バイパス通路には、前記高圧ポンプから前記高圧燃料通路への燃料の流出を規制するバイパス弁が設けられてなる
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 前記第1の噴射弁は、内燃機関の吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁であり、
    前記第2の噴射弁は、内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する筒内噴射弁である
    請求項1または請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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