JP2015063465A - 皮膚外用剤フィルムおよび皮膚外用剤フィルムの製造方法 - Google Patents

皮膚外用剤フィルムおよび皮膚外用剤フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚外用剤を容易に取り扱い可能としつつ、皮膚への転写性が向上する皮膚外用剤フィルムおよび皮膚外用剤フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】皮膚外用剤フィルム1であって、疎水性の不織布2の片面に、液状の皮膚外用剤を加熱乾燥させて皮膚外用剤の成分層3を形成した。
【選択図】図1

Description

本願は、皮膚外用剤フィルムおよび皮膚外用剤フィルムの製造方法を開示する。
近年、マスクまたはパック(フェイシャルマスク)等の化粧料シートを用いたスキンケアが行なわれている。化粧料シートには、スキンケア成分であるコラーゲン、ゼラチン、ヒアルロン酸、キチン、キトサン、アミノ酸またはこれらの混合物を含浸させた不織布または織布が用いられている(例えば、特許文献1参照)。これら不織布または織布の化粧料シートは、化粧水等を含浸させて肌面に貼付される。
また、コラーゲン様の構造を有する合成ポリペプチド等の皮膚外用剤成分のみを加温、冷却、凍結乾燥、減圧乾燥等の物理的処理によってスポンジ状、ゲル状、またはフィルム状のシートとし、これらを皮膚外用剤シートとして使用するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。その場合、まず大きめのシートを製造し、適用部分の寸法形状に合わせて裁断または型抜きしたものが肌面に貼付される。
また、皮膚外用剤シートを貼付している期間の使用者の行動の制限を軽減するためや、皮膚外用剤シートの取り扱いを容易にするためのものとして、皮膚外用剤成分シートの周囲に外縁を形成しうる形状と面積を有する撥水性の不織布または織布からなる基布の片面に、皮膚外用剤成分シートを圧着積層したものが提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2005−263759号公報 特開2007−137875号公報 特開2010−163386号公報
コラーゲン等の皮膚外用剤成分をシート状に形成したものは、ひび割れ等を生じやすいため、指で取り扱うことが可能な程度の強度を確保するには、各種の結合材を含有したり、厚さを厚くしたりする必要がある。しかしながら、結合材を含有したり厚さを厚くしたりすると、皮膚外用剤成分の量が増えて、使用時に皮膚外用剤成分や結合材が肌の表面に多く残留し、外観上観察されやすくなる。
そこで、使用時に肌の表面に残留する皮膚外用剤成分が外観上残留物として観察されにくいよう、皮膚外用剤成分の量を減らすことが望まれるが、指で取り扱うことが可能な程度の強度の確保と、皮膚への転写性の向上とを両立することは困難であった。そこで、本願は、皮膚外用剤を容易に取り扱い可能としつつ、皮膚への転写性が向上する皮膚外用剤フィルムおよび皮膚外用剤フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、疎水性の不織布の片面に、液状の皮膚外用剤を加熱乾燥させて皮膚外用剤の成分層を形成した。不織布の片面に皮膚外用剤の成分層が形成されていれば、成分層に結合材を含有させたり、成分層を厚く形成したりしなくても、成分層の強度を不織布によって担保することができる。また、不織布が疎水性であるため、
皮膚外用剤フィルムに付与した水分が成分層を不織布から速やかに剥離させるので、皮膚外用剤フィルムの使用に際し、皮膚外用剤成分を不織布から速やかに剥離させて皮膚に転写させることが可能である。
また、前記成分層は、前記液状の皮膚外用剤を塗った基材の表面に前記不織布を重ねて加熱乾燥させることにより形成されるものであってもよい。このようにして形成される成分層であれば、液状の皮膚外用剤が不織布に接触した状態で成分層が形成されるので、成分層を不織布の片面に強固に固定することができる。
また、前記成分層は、20μm以下の厚さであってもよい。このように形成される成分層であれば、皮膚外用剤フィルムの使用に際し、皮膚に残留する皮膚外用剤成分が外観上残留物として観察されにくいものとなる。
また、前記皮膚外用剤は、コラーゲン、ポリペプチド、ヒアルロン酸、プルラン、エラスチン、トレハロースの少なくとも何れかを有するものであってもよい。皮膚外用剤がこのような成分を有することにより、皮膚外用剤フィルムをあてがった部位の皮膚の創傷被覆効果や美容効果が促進される。
また、皮膚外用剤は、化粧料であってもよい。上記皮膚外用剤を化粧料として用いれば、線維芽細胞によって合成される成分が補われ、皮膚外用剤フィルムをあてがった部位の美容効果が促進される。
また、前記成分層は、前記皮膚外用剤フィルムを皮膚にあてがった状態で水分を与えると前記肌へ転写されるものであってもよい。上記皮膚外用剤フィルムは、不織布が疎水性であるため、皮膚外用剤フィルムに水分を付与すれば成分層が不織布から速やかに剥離する。よって、皮膚外用剤フィルムを皮膚にあてがった状態で水分を与えれば、成分層を不織布から容易に剥離させて皮膚へ転写させることが可能である。
また、本発明は、方法の側面から捉えることもできる。例えば、本発明は、皮膚外用剤の成分層を疎水性の不織布の片面に形成した皮膚外用剤フィルムの製造方法であって、液状の皮膚外用剤を塗った基材の表面に前記不織布を重ね、前記不織布を重ねた前記基材を加温して前記皮膚外用剤を固化し、固化した前記皮膚外用剤から前記基材を剥がすことにより前記皮膚外用剤を前記基材から前記不織布へ転写するものであってもよい。上記皮膚外用剤フィルムをこのようにして製造すれば、フィルム層を不織布の片面に強固に固定することができるので、基材の表面に塗った皮膚外用剤が不織布へ転写されやすい。
本発明によれば、皮膚外用剤を容易に取り扱い可能としつつ、皮膚への転写性が向上する。
皮膚外用剤フィルムの構造図である。 皮膚外用剤フィルムの製造プロセスの第一例を示した図である。 皮膚外用剤フィルムの使用方法の一例を示した図である。 皮膚外用剤フィルムの形状の例を示した図である。
上記発明の実施形態を以下に説明する。以下に示す実施形態は例示であり、本願で開示する発明の技術的範囲をこれらに限定するものではない。
実施形態に係る皮膚外用剤フィルムの構造を図1に示す。皮膚外用剤フィルム1は、図1に示すように、疎水性の不織布2の片面に皮膚外用剤の成分層3を形成している。図1では、不織布2と成分層3との関係を図示する必要上、皮膚外用剤フィルム1を厚く図示しているが、皮膚外用剤フィルム1の厚さは極めて薄い。皮膚外用剤フィルム1は、顔などにあてがう都合上、指で摘むことが可能な大きさを有していることが好ましい。不織布2は、疎水性で曲面への貼り付けも容易な伸縮性のある素材であれば如何なるものであってもよいが、例えば、医療用のニットやコットンであれば衛生面にも優れて好適である。また、不織布2の素材は、疎水性の物質によって表面を改質した繊維を用いたものであってもよい。
不織布2の片面を覆う成分層3は、皮膚外用剤成分の水溶液を固化したものである。成分層3を構成する皮膚外用剤成分としては、コラーゲン、合成ポリペプチド、ヒアルロン酸、プルラン、エラスチン、トレハロースを例示できる。コラーゲンは天然に存在するコラーゲンや遺伝子組換えで製造されるコラーゲンでもよいが、合成コラーゲンでもよい。合成コラーゲンとしては、例えば、下記式で表されるアミノ酸配列の合成ペプチドが挙げられ、これはコラーゲン様の構造を形成する。また、病原体の感染や病原性因子の伝達を生じない故に安全性が高く、また、保湿性や安定性も高く、更に臭気を生じさせない利点を有する。
(Pro−X−Gly)n
上記式において、XはProまたはHypを表し、ProはL−プロリン残基を、HypはL−ヒドロキシプロリン残基を、Glyはグリシン残基を表し、nは1以上の整数であるが、好ましくはコラーゲンと同様の3重らせん構造を取り始める4以上の整数が好ましい。nの上限は特に定めるものではないが、好ましくは水溶液として状態を保持できる分子量に相当するn<100,000が好ましい。なお、上記皮膚外用剤フィルム1の製造には、必要に応じて、通常、化粧用または医療用に用いられる増粘剤、賦形剤等の添加剤を用いてもよい。
上記成分層3は、有効成分が肌に効果的に浸透する程度の厚さであることが好ましい。成分層3の厚さが厚過ぎると肌に浸透し切れない有効成分が肌の表面に固形物となって多く残留し、外観上観察されやすくなる可能性がある。そこで、成分層3の厚さは、成分層3を構成する皮膚外用剤の成分に応じて適宜決定する。
皮膚外用剤フィルム1は、例えば、以下のようなプロセスによって製造することができる。皮膚外用剤フィルム1の製造プロセスを実現する製造装置の一例を図2に示す。
皮膚外用剤フィルム1を製造する際は、固化した皮膚外用剤成分が容易に剥離可能なフィルム10をフィルムロール20から引き出し、皮膚外用剤成分の液体をコーティング装置30でフィルム10に塗布する。コーティング装置30は、皮膚外用剤成分の液体をフィルム10に塗布可能なローラ31と、板状の部材の端部がローラ31の周面に近接配置されることにより、当該板状の部材の上に盛られた皮膚外用剤成分の液体をローラ31の周面に塗布可能な塗布板32とを備えており、フィルム10の移動に合わせてローラ31を回転させることにより、フィルム10の表面に皮膚外用剤成分の液体を塗布する。表面に皮膚外用剤成分の液体が塗布されたフィルム10には、不織布ロール50から引き出された不織布2がローラ51によって押し重ねられる。不織布2とフィルム10との間に挟まれた皮膚外用剤成分の液体は、乾燥機40内で温風により乾燥処理が施されて固化し、成分層3となる。乾燥処理の際の温度は、成分層3を構成する皮膚外用剤成分の耐熱温度やラインの送り速度等にもよるが、皮膚外用剤成分が破壊されることなく十分に固化する温度にする。乾燥機40を通過したフィルム10は、ローラ60Uとローラ60Bとに挟まれて支持された状態で成分層3から引き離される。成分層3は、液体の皮膚外用剤成分
が不織布2の中に入り込むことにより、不織布2に物理的に十分に吸着している。このため、フィルム10は、成分層3を不織布2から剥ぎ取ることなく、成分層3からスムーズに引き離される。成分層3が形成された不織布2をパンチで打ち抜くと、皮膚外用剤フィルム1が完成する。
皮膚外用剤フィルム1を使用する際は、美容液を顔に馴染ませる(図3(A))。この美容液は、成分層3を溶解させるためのものなので、顔にたっぷりと馴染ませることが好ましい。そして、成分層3が肌に直接触れるように、皮膚外用剤フィルム1を顔にあてがう(図3(C))。美容液を馴染ませた顔に皮膚外用剤フィルム1をあてがうと、成分層3に美容液が浸透すると共に、不織布2と成分層3との間に美容液が入りこむ。不織布2と成分層3との間に美容液が入りこむと、不織布2の疎水効果が発揮され、成分層3が不織布2から速やかに分離する。よって、不織布2を剥がすと、成分層3を構成していた皮膚外用剤成分が、粘性を帯びた液状のまま、不織布2の表面から顔の表面へ速やかに転写され、顔の表面に残留する(図3(D))。最後に、顔の表面に残留した液状の皮膚外用剤を手で広げ、有効成分を馴染ませる。これにより、皮膚外用剤成分が肌に浸透する。
なお、上記実施形態では、楕円状の皮膚外用剤フィルム1を図示していたが、本発明は、このような態様に限定されるものではない。すなわち、皮膚外用剤フィルム1は、ユーザが容易に摘むことが可能な形状や大きさであれば如何なる形態であってもよく、皮膚外用剤をあてがう肌の部分の形状に合せて、その形態を選択することができる。皮膚外用剤フィルム1の形状は、例えば、図4に示すように、楕円状、三日月状、方形、多角形、台形状、その他、如何なる形状であってもよい。また、皮膚外用剤フィルム1は、上記のようにロール状のフィルムや不織布を使って連続的に製造する必要は無く、例えば、非連続のバッチ式で製造してもよい。
また、上記皮膚外用剤フィルム1は、成分層3を構成する成分として香料や着色料を含むものであってもよい。成分層3に香料が含まれていれば、嗅覚を刺激して生理的、心理的な効果を得ることができる。また、成分層3に着色料が含まれていれば、肌に転写された成分を視覚的に認識できるため、不織布2から肌への皮膚外用剤成分の転写を実感することができる。
また、上記皮膚外用剤フィルム1の形状は、顔を全面的あるいは部分的に覆うフェイスマスク状に形成してもよい。この場合、成分層3は、皮膚外用剤フィルム1の全域に渡って形成されていてもよいが、例えば、目尻や目の下、頬といった特定の部位に対応する領域のみにスポット的に形成されていてもよい。このような皮膚外用剤フィルム1は、コーティング装置30に代わり、例えば、プリント印刷のように、皮膚外用剤成分の微細な粒子をフィルム10に吹き付ける装置を用いることにより、フィルム10の表面に成分層3をスポット的に形成することが可能である。
<皮膚外用剤フィルムの製造>
固化した皮膚外用剤成分が容易に剥離可能なPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルム10(厚さ0.2mm)に、0.5重量%の合成コラーゲン水溶液(JNC株式会社品、商品名:ピュアコラ0.5%水溶液)を塗布(厚さ500μm)した。この合成コラーゲン水溶液は、耐熱性に優れ、100〜120℃程度にしても成分が破壊されることが無い。なお、製造の都合上、フィルム10の厚さは一般的に0.05〜1mmが好ましく、PETの場合は0.1〜0.3mmが好ましい。
また、合成コラーゲン水溶液がコーティング装置30によりフィルム10の表面に適正な厚さで付着するよう、合成コラーゲン水溶液の粘度は0.5〜10Pa・s程度である
ことが好ましく、2〜5Pa・sのものがより好ましい。本実施例では、合成コラーゲン水溶液の粘度を概ね2Pa・sにしている。合成コラーゲンは界面活性剤でもあるので、フィルム10の表面に付着しやすく、適正に塗工することができる。
次に、合成コラーゲン水溶液が塗布されたフィルム10に不織布2(目付け40g/m2)を押し重ねた。なお、不織布2としては目付けが20〜100g/m2のものが好ましく、30〜60/m2のものがより好ましい。
次に、乾燥機40内で温風により乾燥処理を施した。乾燥処理の際の温度は、ラインの送り速度が1.0m/minであるため、80℃程度にした。なお、成分層3の厚さは、成分層3を構成する皮膚外用剤成分にもよるが、例えば20μm以下であれば、肌に十分に浸透し、肌の表面に残留する成分が外観上観察されにくいものとなる。本実施例では、成分層3の厚さを3〜15μmとし、平均8μm程度にしている。また、乾燥処理の際の温度は、確保できる製造ラインの長さにもよるが、ラインを十分に長くすることができるのであれば、例えば30〜40℃程度であってもよい。
次に、乾燥機40を通過したフィルム10を、ローラ60Uとローラ60Bとの間に挟んで支持した状態で、成分層3から引き離した。次に、成分層3が形成された不織布2をパンチで打ち抜き、皮膚外用剤フィルム1を完成させた。なお、パンチは、皮膚外用剤フィルム1を指で摘むことが可能な大きさとなるように切り抜くものが好ましいため、本実施例では、パンチの形状を楕円状とし、長辺を約30mm程度とし、短辺を約23mm程度とした。
<使用性の評価>
上記皮膚外用剤フィルム1の使用性について評価した。すなわち、目の下の肌の部分に化粧水を塗布し、上記の方法で作成した皮膚外用剤フィルム1をあてがった。皮膚外用剤フィルム1をあてがったところ、成分層3に美容液が浸透すると共に、不織布2と成分層3との間に美容液が入りこみ、成分層3が不織布2から速やかに分離した。よって、不織布2を剥がすと、成分層3を構成していた皮膚外用剤成分が肌に速やかに転写された。特に、上記皮膚外用剤フィルム1は、不織布2が疎水性であるため、不織布2が親水性である場合に比べて、成分層3が不織布2から速やかに分離する。そして、成分層3を構成する皮膚外用剤成分が不織布2にほとんど残留しない。よって、ユーザは、成分層3が皮膚に転写されたことを強く実感することができる。
成分層3を単体で取り扱おうとする場合、すなわち、不織布2を用いずに皮膚外用剤成分のみのフィルムを製造しようとする場合、フィルムには皮膚に有効な成分の他に、フィルムの形状を保つために必要な結合材(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等)を配合する必要がある。このため、このような結合材等を配合したフィルムの一部を化粧水で溶かし、肌の表面に広げて馴染ませても結合材等のカスが肌に不可避的に多く残留し、残留物が外観上観察されやすくなってしまう。しかし、本願のように、疎水性の不織布2を用いることにより、皮膚外用剤フィルムを所望の部位に十分にあてがい、有効成分を肌に浸透させることができる。なお、上記皮膚外用剤フィルムは、皮膚外用剤として創傷治療剤を用いれば、皮膚外用剤を所望の創傷部位にあてがい、創傷治療に用いることもできる。皮膚外用剤成分にコラーゲン、特に合成コラーゲンが含まれる場合、創傷部位に転写した皮膚外用剤は手などで広げず、そのままにすることで、止血効果が生ずる。
1・・・皮膚外用剤フィルム
2・・・不織布
3・・・成分層
10・・・フィルム
20・・・フィルムロール
30・・・コーティング装置
40・・・乾燥機
50・・・不織布ロール
60U,60B・・・ローラ

Claims (7)

  1. 疎水性の不織布の片面に、液状の皮膚外用剤を加熱乾燥させて皮膚外用剤の成分層を形成した皮膚外用剤フィルム。
  2. 前記成分層は、前記液状の皮膚外用剤を塗った基材の表面に前記不織布を重ねて加熱乾燥させることにより形成される、
    請求項1に記載の皮膚外用剤フィルム。
  3. 前記成分層は、20μm以下の厚さである、
    請求項1または2に記載の皮膚外用剤フィルム。
  4. 前記皮膚外用剤は、コラーゲン、ポリペプチド、ヒアルロン酸、プルラン、エラスチン、トレハロースの少なくとも何れかを有する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の皮膚外用剤フィルム。
  5. 前記皮膚外用剤は、化粧料である、
    請求項1から4の何れか一項に記載の皮膚外用剤フィルム。
  6. 前記成分層は、前記皮膚外用剤フィルムを皮膚にあてがった状態で水分を与えると前記肌へ転写される、
    請求項1から5の何れか一項に記載の皮膚外用剤フィルム。
  7. 皮膚外用剤の成分層を疎水性の不織布の片面に形成した皮膚外用剤フィルムの製造方法であって、
    液状の皮膚外用剤を塗った基材の表面に前記不織布を重ね、
    前記不織布を重ねた前記基材を加温して前記皮膚外用剤を固化し、
    固化した前記皮膚外用剤から前記基材を剥がすことにより前記皮膚外用剤を前記基材から前記不織布へ転写する、
    皮膚外用剤フィルムの製造方法。
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