JP2015063211A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】電気駆動源を備えた駆動機構の駆動によって伸縮するシャフトによってシート本体を上下方向に移動可能とする乗物用シートにおいて、駆動機構における電気駆動源の消費電力を抑制することを図る。
【解決手段】シート本体1と、基部と、リンク機構20と、中空モータ64を備えた駆動機構62の駆動によって伸縮することで全長が変位するシャフト60と、を有しており、シャフト60は一端が基部に回動可能に連結され他端がリンク機構20に回動可能に連結されており、シャフト60は長手方向の中間に位置する中空モータ64と、中空モータ64に対し長手方向の両側に隣接する第1、第2スクリュシャフト91、92を有しており、駆動機構62の駆動によって伸縮することで、リンク機構20を回動させてシート本体1を基部に対し上下方向に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、シャフトが伸縮することによってシート本体が上下に昇降するリフタ機構を有する乗物用シートが知られている(例えば特許文献1)。この特許文献1には、シート本体と、このシート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられシート本体を支持する基部と、この基部に回動可能に取付けられると共にシート本体に回動可能に取り付けられるリンク機構と、電気駆動源を備えた駆動機構とこの駆動機構の駆動によって伸縮することで全長が変位するシャフトと、を有しており、シャフトの伸縮によってリンク機構を回動させることでシート本体が基部に対し上下方向に移動可能とする技術が開示されている。
特開2011−235845号公報
しかしながら、上記特許文献1におけるシャフトは、一端側のシート本体に駆動機構が配設されており、この駆動機構から他端側の基部に向かってのみ伸縮して全長が変位してリンク機構を回動させる構成である。そのため、シャフトは、伸縮が一方側に限られるため全長を変位させてシート本体を上下方向に移動させる長さを鑑みると、駆動機構における電気駆動源の消費電力が大きくなってしまうことが懸念される。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、電気駆動源を備えた駆動機構の駆動によって伸縮するシャフトによってシート本体を上下方向に移動可能とする乗物用シートにおいて、駆動機構における電気駆動源の消費電力を抑制することを図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シート本体と、該シート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられ前記シート本体を支持する基部と、該基部に回動可能に取付けられると共にシート本体に回動可能に取り付けられるリンク機構と、電気駆動源を備えた駆動機構と該駆動機構の駆動によって伸縮することで全長が変位するシャフトと、を有しており、該シャフトの伸縮によって前記リンク機構を回動させることで前記シート本体が前記基部に対し上下方向に移動可能とする乗物用シートであって、前記シャフトは一端が前記基部に回動可能に連結され他端が前記リンク機構又は前記シート本体に回動可能に連結されており、前記シャフトは長手方向の中間に位置する中間部と、該中間部に対し長手方向の両側に隣接する二つの側方部を有しており、前記駆動機構の駆動によって前記二つの側方部または前記中間部の何れか一方が他方に対して長手方向に重なることで伸縮して、前記リンク機構を回動させて前記シート本体を前記基部に対し上下方向に移動させることを特徴とする。
この第1の発明によれば、シャフトは駆動機構の駆動によって二つの側方部または中間部の何れか一方が他方に対して長手方向に重なることでシャフトの両端が長手方向において位置が移動して全長が変位する(伸縮する)構成となる。そのため、シャフトは一端のみ伸縮することで全長が変位する構成に比べて効率がよいことから、電動駆動源の消費電力を抑制し得る。
次に、第2の発明に係る乗物用シートは、第1の発明において、前記電気駆動源は中空モータとして構成されており、前記中空モータは前記シャフトにおける前記中間部に設けられており、前記駆動機構は前記中間部の中空モータと前記二つの側方部が長手方向に螺合されて構成されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、シャフトは電気駆動源としての中空モータが駆動することで伸縮する構成であり、この中空モータが中間部に設けられて二つの側方部と長手方向に螺合される構成である。そのため、従来の駆動機構のように多くのギヤが噛み合う機構に比べて噛合い箇所が少なくなるため、構成部品の増加の抑制によりシャフトの構成をシンプルにすることができる。また、従来の駆動機構のように多くのギヤが噛み合う構成ではないためギヤの噛み合いにおける音を小さくすることができる。
次に、第3の発明に係る乗物用シートは、第1の発明または第2の発明において、前記シャフトは、前記シート本体の幅方向中間位置に構成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、シャフトは、シート本体の幅方向中間位置に構成される。これにより、シート本体を上下方向に移動させる際の荷重は、シート幅方向における偏りを抑制することができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、電気駆動源を備えた駆動機構の駆動によって伸縮するシャフトによってシート本体を上下方向に移動可能とする乗物用シートにおいて、駆動機構における電気駆動源の消費電力を抑制することを図ることができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの正面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリフタ機構の長手方向に沿った方向の断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリフタ機構の作動によりシート本体の上下方向の移動を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド機構の長手方向に沿った方向の断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライド機構の長手方向に直交した方向の断面図である。
以下に、本発明の乗物用シートの実施形態について、図1〜6を用いて説明する。なお、本実施形態では、乗物用シートのうち車両用シートの前方側の座席を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートを適用する車両の前方、後方、上方、下方、外方、内方とそれぞれ一致する方向である。なお、各図は、実施形態の構成を分かり易く説明するために、乗物用シートのリフタ機構及びスライド機構の構成を中心に説明し、その他の部位については説明を省略することがある。例えば、シートバック、シートクッションは、骨格を中心とした概略的な図示とし、パッド部材、表皮等の装備品の詳細な図示及び説明を省略している。
[車両用シート(乗物用シート)の全体構成]
車両用シートは、図1〜3に示されるように車両の前方側の座席として配設されている。車両用シートは、車両のフロア面F(乗物の床面等の乗物構成部材)上に前方支持ブラケット31L、31R、後方支持ブラケット32L、32R、第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36(基部)が配設されている。これら、前方支持ブラケット31L、31R、後方支持ブラケット32L、32R、第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36の上方には、リンク機構20が配設されている。そして、リンク機構20の上方にシート本体1が配設される。
シート本体1は、図1〜3に示されるように車両において着座者が着座する座席である。シート本体1は、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、スライド機構10を主体として有する。シートバック2は、骨格を成すバックフレームを有する。図示を省略するがバックフレームは、鉄鋼材よりなるパイプ部材、板部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工などを施すことで略矩形の枠状に形成されている。シートクッション3は、骨格を成すクッションフレームを有する。図示を省略するがクッションフレームは、鉄鋼材よりなるパイプ部材、板部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工などを施すことで略矩形の枠状に形成されている。シート本体1は、バックフレームの幅方向の下部に設けられたリクライニング装置によって、クッションフレームと連結されている。これにより、シートバック2は、シートクッション3に対する背凭れ角度の調整を行ったり、シートクッション3に前傾可能な構成である。シート本体1の下部には、シート本体1のフロア面Fに対する車両前後方向の着座位置を調整可能にするスライド機構10を有する。スライド機構10は、スライドレール11、11を有する。スライドレール11、11は、シートクッション3のシート幅方向に左右一対で且つ車両前後方向に向けて平行に配設されている。スライドレール11、11間には、第3連結ロッド15及び第4連結ロッド16が架け渡されている。スライドレール11、11には、それぞれロアレール14、14の前後端において下面部141、141(図7参照)から下方に向かって板状部材が突出する支持板145L、145R、146L、146Rが設けられており、この支持板145L、145R、146L、146Rの略中央には、第3連結ロッド15及び第4連結ロッド16が回動可能に軸支される孔部が形成されている。第3連結ロッド15は、ロアレール14の前端における左右の支持板145L、145Rの孔部に挿通され軸周りに回動可能に架け渡されている。第4連結ロッド16は、ロアレール14の後端における左右の支持板146L、146Rの孔部に挿通され軸周りに回動可能に架け渡されている。スライド機構10の詳細は、後述する。
図1〜3に示されるように車両のフロア面F(乗物の床面等の乗物構成部材)上には、シート本体1を支持する前方支持ブラケット31L、31R、後方支持ブラケット32L、32Rがシートクッション3の略四隅の位置の近傍に配設されている。前方支持ブラケット31L、31Rは、車両のフロア面Fのうちシートクッション3の前方において幅方向に離間した位置にそれぞれ配設されている。後方支持ブラケット32L、32Rは、車両のフロア面Fのうちシートクッション3の後方において幅方向に離間した位置にそれぞれ配設されている。前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32Rは、鉄鋼材の板部材を適宜折り曲げて断面略U字状に形成されており、車両のフロア面Fから車両上方に向かって壁部33、34が突設されている。かかる壁部33、34には、鉄鋼材よりなるパイプ状の第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36が回動可能に軸支される孔部が形成されている。第1連結ロッド35は、左右の前方支持ブラケット31L、31Rの孔部に挿通され軸周りに回動可能に架け渡されている。第2連結ロッド36は、左右の後方支持ブラケット32L、32Rの孔部に挿通され軸周りに回動可能に架け渡されている。ここで、前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32R、第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36がシート本体1を支持する構成として本発明の「基部」に相当する。なお、本実施形態においては、車両のフロア面Fにおける前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32Rを基部として示したが、シート本体1を支持するものであれば良い。そのため、上述のスライド機構10は、シート本体1として構成されるもの以外に車両のフロア面F(乗物の床面等の乗物構成部材)に構成されてシート本体1を支持する「基部」として構成されるものであってもよい。
リンク機構20は、図1〜3に示されるように回動することによってシート本体1を上記の基部としての前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32R、第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36(換言すれば車両のフロア面F)に対し上下方向に移動させる機構である。リンク機構20は、上記シート本体1のスライド機構10と、基部としての第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36の間に設けられている。リンク機構20は、鉄鋼材よりなるパイプ状のリフターパイプ22、鉄鋼材の板部材よりなる前方リンク25L、25R及び後方リンク26L、26Rで構成される。前方リンク25L、25Rは、シート本体1の前方側に配設された第1連結ロッド35と第3連結ロッド15に一体的に固定されている。後方リンク26L、26Rは、シート本体1の後方側に配設された第2連結ロッド36と第4連結ロッド16に一体的に固定されている。こうして前方リンク25L、25R及び後方リンク26L、26Rは、前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32R(基部)に回動可能に取付けられると共にシート本体1に回動可能に取り付けられている。また、リフターパイプ22は、前方リンク25L、25Rの間であって、且つ第3連結ロッド15の近傍に偏った位置において架け渡されている。リンク機構20における各リンクの回動は、リフタ機構50の作動によって行われる。
[リフタ機構50]
リフタ機構50は、図1〜3に示されるようにシャフト60を主体として構成される。シャフト60は、図1、2に示されるように一端が基部としての第2連結ロッド36に回動可能に連結され、他端がリンク機構20のリフターパイプ22と回動可能に連結されている。なお、シャフト60の連結態様は、種々適用できるものである。すなわち、シャフト60は一端が基部に回動可能に連結され他端がリンク機構又はシート本体1に回動可能に連結される構成であればよい。そのためリンク機構20にリフターパイプ22が構成されない場合には、シート本体1における第3連結ロッド15に回動可能に連結される構成であってもよい。また、シャフト60は、一端が基部としての第1連結ロッド35に回動可能に連結され、他端がシート本体1における第4連結ロッド16と回動可能に連結される構成であってもよい。
シャフト60は、図1〜3に示されるように電気駆動源として中空モータ64を備えており、この中空モータ64の長手方向両端に第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92が直接螺合された駆動機構62を構成している。シャフト60は、この駆動機構62の駆動によって伸縮することで全長が変位する。リンク機構50は、シャフト60の伸縮によって回動してシート本体1が前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32R(基部)に対し上下方向に移動可能とする。
中空モータ64は、図1〜4に示されるように概略、固定子(ステータ)として中空の筒状をなした外筒70と、回転子(ロータ)として中空の筒状をなした内筒80とを有している。なお、中空モータはブラシモータでもブラシレスモータのいずれでも適用できる。中空モータ64は、中空の筒状をなした外筒70を有する。この外筒70の内周面である外筒内周面72には、この外筒内周面に沿った円弧状に形成された板状の永久磁石73がS極とN極を交互に隣接するように全周に亘って配設されている。外筒70の両端は、蓋状の部材で覆われており、略中心部には、第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92が長手方向に摺動可能なスリット74が貫通形成されている。外筒70の径方向内方には、中空の筒状をなした内筒80が外筒70と同心上に配設されている。内筒80の外周面である内筒外周面87には、アーマチュアコイルによる電磁石90が構成されている。内筒80の内筒外周面87の両端と、外筒70の外筒内周面72の両端の間には、軸受装置98が配設されている。これにより、外筒70と内筒80は同心上に配設される。内筒80の内周面である内筒内周面82には、第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92が螺合可能なねじが切りかかれている。ここで、内筒内周面82は、長手方向中央を境界として一端側に向かってねじの切欠き方向が右方向の右ねじ部84が形成されている。また、内筒内周面82は、長手方向中央を境界として他端側に向かってねじの切欠き方向が右ねじ部84と逆方向の左ねじ部86が形成されている。第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92は金属製の円柱部材に形成されている。第1スクリュシャフト91の一端の外周面には、内筒80の内筒内周面82の右ねじ部84に対応して右ねじ部94が切欠き形成されている。第1スクリュシャフト91の他端は、リンク機構20のリフターパイプ22に回動可能に連結される第1連結部91a(図2参照)が構成されている。第2スクリュシャフト92の一端の外周面には、内筒80の内筒内周面82の左ねじ部86に対応して左ねじ部96が切欠き形成されている。第2スクリュシャフト92の他端は、基部としての第2連結ロッド36に回動可能に連結される第2連結部92a(図2参照)が構成されている。こうしてシャフト60は、長手方向の中間に位置する中間部として中空モータが設けられ、この中空モータ(中間部)に対し長手方向の両側に隣接する二つの側方部として第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92が直接螺合されて駆動機構62を構成している。また、シャフト60は、シート本体1の幅方向中間位置に構成されている。なお、本実施形態においては、二つの側方部としての第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92が、中間部としての中空モータに対し長手方向に重なることで伸縮する構成を採用した。これに限られず二つの側方部または中間部の何れか一方が他方に対して長手方向に重なることで伸縮する構成であればよい。そのため、中間部が側方部に対して長手方向に重なることで伸縮する構成であってもよい。この場合、中間部における電気駆動源は中空モータで無くてもよい。なお、中空モータ64は、固定子と回転子が逆の構成であってもよい。すなわち外筒70を回転子、固定子を内筒80とする構成であってもよい。また、内筒80と、第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92のねじの切り欠き方向は逆の構成であってもよい。すなわち、第1スクリュシャフト91側が左ねじの構成であり、第2スクリュシャフト92側が右ねじの構成であってもよい。
車両用シートにおけるリフタ機構50の作動を説明する。図1、4、5に示されるようにシャフト60の駆動機構62における中空モータ64は電力供給を受けることによって駆動する。中空モータ64の駆動は、内筒80が外筒70に対して軸回りに回転する。そうすると、両端の第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92は、内筒80との螺合に伴い互いに近接又は離間する。これにより、シャフト60は伸縮することで全長が変位する。シャフト60の全長が変位すると、リンク機構20の前方リンク25L、25R及び後方リンク26L、26Rは車両前後方向の何れかに回動する。これによりシート本体1は基部としての前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32R、第1連結ロッド35及び第2連結ロッド36(換言すれば車両のフロア面F)に対し上下方向に移動する構成となる。
[スライド機構10]
スライドレール11は、図1〜3、6に示されるようにシート本体1とリンク機構20との間に配設され、フロア面Fに対するシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させる機構である。スライドレール11は、ロアレール14と、アッパレール12と、シャフト260と、転動体13と、が主体的に構成される。ロアレール14は、車両前後方向に延びる形状に形成されており、フロア面Fの上に配設されている。アッパレール12は、シート本体1側に配設されており、ロアレール14に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。詳しくは、ロアレール14とアッパレール12は、転動体13を介して重なりあうことで筒状に構成される。これにより、アッパレール12は、ロアレール14に対して車両前後方向にスライド移動可能に案内されることに伴ってシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させるようになっている。
ロアレール14は、図1、2に示されるように車両前後方向に延びる形状に形成されており、リンク機構20側に配設されている。ロアレール14は、図7に示すように鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。具体的には、フロア面F上に面する平板形状の下面部141を有する。下面部141には、その下面部141の両端から立ち上がる平板形状の右側面部142R及び左側面部142Lを有する。これら右側面部142R及び左側面部142Lには、その上端から内側に折り返される平板形状の右上面部143R及び左上面部143Lを有する。右上面部143R及び左上面部143Lには、その内側端部から真っ直ぐに垂下する平板形状の右先端部144R及び左先端部144Lを有する。
アッパレール12は、図1、2に示されるようにシート本体1側に配設されており、ロアレール14に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。アッパレール12は、図7に示すように鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。具体的には、フロア面Fと略平行な平板形状の上面部121を有する。上面部121は、その上面部121の両端から真っ直ぐに垂下する平板形状の右側面部122R及び左側面部122Lを有する。右側面部122R及び左側面部122Lには、これらの下端から外側に湾曲状に折り返される右返し面部123R及び左返し面部123Lを有する。右返し面部123R及び左返し面部123Lには、その外側端部から屈曲状に立ち上がる右先端部124R及び左先端部124Lを有する。
シャフト260は、図1〜3、6に示されるようにスライドレール11、11内に内装されスライドレール11、11のスライド移動を規制する構成である。シャフト260は、電気駆動源として中空モータ264を備えており、この中空モータ264の内周に第3スクリュシャフト293が直接螺合された駆動機構262を構成している。中空モータ264は、上述の中空モータ64と基本的な構成は同様であるが、内筒280の内筒内周面282のねじ部284の形成が異なる。ねじ部284は、内筒内周面282の軸方向全域に同方向のに螺旋状に切欠き形成されている。また、第3スクリュシャフト293の外周面には、内筒内周面282のねじ部284に対応してねじ部294が切欠き形成されている。シャフト260の中空モータ264は、スライドレール11のアッパレール12の上面部121に固定されている。ここで中空モータ264は、アッパレール12の上面部121に固定される際に、ゴム、軟質樹脂材などによる弾性体295を介して固定されている。これにより中空モータ264は弾性体295によって振動が吸収される構成で固定される(防振固定)。シャフト260の第3スクリュシャフト293は、ロアレール14の下面部141に固定されており、スライドレール11内において長手方向に沿って配設される。なお、シャフト260の中空モータ264と第3スクリュシャフト293の固定の態様は、アッパレール12とロアレール14の何れか一方に、中空モータ264が固定され、他方に第3スクリュシャフト293が固定されていればよい。そのため、上記態様の逆の固定方法も適用し得る。
車両用シートにおけるスライド機構10の作動を説明する。シャフト260は、図1〜3、6に示されるように駆動機構262における中空モータ264が電力供給を受けることによって駆動して中空モータ264と第3スクリュシャフト293とが相対的にスライドレール11の長手方向の位置が変位する。スライド機構10は、中空モータ264と第3スクリュシャフト293との相対的な長手方向の位置の変位によりアッパレール12がロアレール14に対して車両前後方向にスライド移動可能に案内されることでシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させる。ここでシャフト260は、スライド機構10のスライドレール11、11にそれぞれ設けられるとともに、エンコーダ(図示省略)、制御手段(図示省略)等が設けられている。これにより、スライド機構10の作動は、エンコーダからのスライド位置情報に基づいて制御手段が中空モータ264の回転を制御して左右のスライドレール11、11のスライド移動が同期して行われる。
このように、実施形態の乗物用シートによれば、シャフト60は駆動機構62の駆動によって二つの第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92(側方部)または中空モータ64(中間部)の何れか一方が他方に対して長手方向に重なることでシャフト60の両端が長手方向において位置が移動して全長が変位する(伸縮する)構成となる。そのため、シャフト60は一端のみ伸縮することで全長が変位する構成に比べて効率がよいことから、電動駆動源である中空モータ64の消費電力を抑制し得る。また、シャフト60は電気駆動源が中空モータ64による駆動であり、この中空モータ64が中間部に設けられて二つの第1スクリュシャフト91、第2スクリュシャフト92(側方部)と長手方向に螺合される構成である。そのため、従来の駆動機構62のように多くのギヤが噛み合う機構に比べて噛合い箇所が少なくなるため、構成部品の増加の抑制によりシャフト60の構成をシンプルにすることができる。また、従来の駆動機構62のように多くのギヤが噛み合う構成ではないためギヤの噛み合いにおける音を小さくすることができる。また、シャフト60は、シート本体1の幅方向中間位置に構成される。これにより、シート本体1を上下方向に移動させる際の荷重は、シート幅方向における偏りを抑制することができる。
また、スライド機構10内に中空モータ264と第3スクリュシャフト293とが内装されているため構成がコンパクトとなりシートクッション3と車両のフロア面F間のスペースを有効利用することができる。また、車室内の省スペース化を図ることができる。また、スライド機構10における駆動機構262は、中空モータ264と第3スクリュシャフト293の構成による電動スライド構成のため、従来の電動スライド構成に比べて構成品を少なくする事ができ軽量化を図ることができる。また、スライド機構10は、構成をコンパクトにすることと軽量化を両立させたことで、スライド機構10の下方にリンク機構20を配設することが可能となる(換言すれば、シート本体1とリンク機構20の間に配設することが可能となる)。これにより、スライド機構をシートバック2により近接させることが可能となるため、衝撃荷重が及ぼされる際のモーメントアームを短くすることができる。また、スライド時にリンク機構を含めずにスライドさせることができるため電気効率が向上するため必要以上に出力の大きいモータを使用することを避けることができる。また、スライド機構10が車両のフロア面Fに配設しないことで、車両のフロアF上をすっきりさせることができる。そのため、より一層シートクッション3と車両のフロア面F間のスペースを有効利用を図ることができる。また、車室スペースの向上を図ることができる。また、車両のフロアFと車両用シートの連結はリンク機構20と前方支持ブラケット31L、31R及び後方支持ブラケット32L、32Rとの連結であるため、複雑な脱着が不要となる。そのため、車両用シートの交換等も容易となる。また、中空モータは、弾性体を介して固定する構成である。これにより、中空モータは、弾性体によって振動が吸収される構成となり信頼性の向上を図り得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の乗物用シートは、実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
10 スライド機構
11、11 スライドレール
12 アッパレール
121 上面部
122L 左側面部
122R 右側面部
123L 左返し面部
123R 右返し面部
124L 左先端部
124R 右先端部
13 転動体
14、14 ロアレール
141 下面部
142L 左側面部
142R 右側面部
143L 左上面部
143R 右上面部
144L 左先端部
144R 右先端部
145R、145L、146R、146L 支持板
15 第3連結ロッド
16 第4連結ロッド
20 リンク機構
22 リフターパイプ
25L、25R 前方リンク
26L、26R 後方リンク
31L、31R 前方支持ブラケット(基部)
32L、32R 後方支持ブラケット(基部)
33、34 壁部
35 第1連結ロッド(基部)
36 第2連結ロッド(基部)
50 リフタ機構
60 シャフト
62 駆動機構
64 中空モータ
70 外筒
72 外筒内周面
73 永久磁石
74 スリット
80 内筒
82 内筒内周面
84 右ねじ部
86 左ねじ部
87 内筒外周面
90 電磁石
91 第1スクリュシャフト
91a 第1連結部
92 第2スクリュシャフト
92a 第2連結部
94 右ねじ部
96 左ねじ部
98 軸受装置
260 シャフト
262 駆動機構
264 中空モータ
280 内筒
282 内筒内周面
284 ねじ部
293 第3スクリュシャフト
294 ねじ部
295 弾性体
F 車両のフロア面(乗物の床面等の乗物構成部材)

Claims (3)

  1. シート本体と、
    該シート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられ前記シート本体を支持する基部と、
    該基部に回動可能に取付けられると共にシート本体に回動可能に取り付けられるリンク機構と、
    電気駆動源を備えた駆動機構と該駆動機構の駆動によって伸縮することで全長が変位するシャフトと、を有しており、
    該シャフトの伸縮によって前記リンク機構を回動させることで前記シート本体が前記基部に対し上下方向に移動可能とする乗物用シートであって、
    前記シャフトは一端が前記基部に回動可能に連結され他端が前記リンク機構又は前記シート本体に回動可能に連結されており、
    前記シャフトは長手方向の中間に位置する中間部と、該中間部に対し長手方向の両側に隣接する二つの側方部を有しており、前記駆動機構の駆動によって前記二つの側方部または前記中間部の何れか一方が他方に対して長手方向に重なることで伸縮して、前記リンク機構を回動させて前記シート本体を前記基部に対し上下方向に移動させることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記電気駆動源は中空モータとして構成されており、
    前記中空モータは前記シャフトにおける前記中間部に設けられており、
    前記駆動機構は前記中間部の中空モータと前記二つの側方部が長手方向に螺合されて構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記シャフトは、前記シート本体の幅方向中間位置に構成されていることを特徴とする乗物用シート。
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