JP2015063085A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に発生するカールを抑制することができるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】本発明のインクジェット記録装置1は、記録媒体搬送機構320とヘッド部310と液体付与部400とを備える。記録媒体搬送機構320は、記録媒体を搬送する。ヘッド部310は、記録媒体にインクを吐出する。液体付与部400は、記録媒体搬送機構320に液体を付与する付与ローラー410を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、電子写真方式の記録装置に比べて小型で安価であり、且つ定着装置が不要なため消費電力を低くできることから、プリンター、複写機、複合機等として広く用いられている。インクジェット記録装置では、ノズルヘッドに設けられた複数のノズルからインク滴を吐出し、紙等の記録媒体上に画像形成を行う。
インクジェット記録装置に使用されるインクには、例えば溶剤として主に有機溶剤を使用する油性インクと、溶剤として主に水を使用する水性インクとがある。環境への配慮が求められている中、環境に有害である有機溶剤を含まない水性インクの開発が進められている。
水性インクを使用する場合、紙の印刷面に水が浸透して繊維が膨潤するため、印刷面の膨張が非印刷面の膨張より大きくなり、印刷面の伸びと非印刷面の伸びとに差が生じやすい。つまり、印刷面と非印刷面との間に応力差が生じやすい。この応力差に起因して、印刷面が凸状に反る、というカール(又はコックリング)現象が発生する。
カールを抑制するための対策として、カール方向とは逆向きに曲がるクセを付ける技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、互いに圧接する硬質ローラーと軟質ローラーとを有するデカール機構が開示されている。デカール機構に印刷後の紙をローラー間に通過させて紙をカール方向とは逆方向に屈曲させることによってカールを抑制する。
特開2006−082909号公報
特許文献1に記載のデカール機構は、電子写真方式の記録装置において、定着装置で加熱されて発生するカールを矯正するために使用されている。しかしながら、インクジェット方式の記録装置において特許文献1に記載のデカール機構を適用しても、カールの矯正は十分ではなく、特に水性インクを用いた場合、カールを十分に矯正することができなくなると考えられる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録媒体に発生するカールを抑制することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体搬送機構とヘッド部と液体付与部とを備える。前記記録媒体搬送機構は、記録媒体を搬送する。前記ヘッド部は、前記記録媒体にインクを吐出する。前記液体付与部は、前記記録媒体搬送機構に液体を付与する付与ローラーを有する。
本発明のインクジェット記録装置によれば、記録媒体に発生するカールを抑制することができる。
本実施形態のインクジェット記録装置1の概略構成を示す模式図 他の実施形態の付与ローラー410Aを示す模式図である。 更なる実施形態の付与ローラー410Bを示す模式図である。 本発明によるインクジェット記録装置1の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 本発明によるインクジェット記録装置1の更なる実施形態の概略構成を示す模式図である。 (a)は第1搬送部320Aが画像形成位置にある状態を示し、(b)は第1搬送部320Aがクリーニング位置にある状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明によるインクジェット記録装置の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は本実施形態のインクジェット記録装置1の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、インクジェット記録装置1は、装置筐体100と給紙部200と画像形成部300と液体付与部400と搬入搬送部500と排出搬送部600と反転搬送部700とを備える。
給紙部200は、給紙カセット201と手差しトレイ202と給紙ローラー203とを備える。給紙カセット201は、装置筐体100に対して着脱自在に、装置筐体100の内部の下方に設置されている。給紙カセット201内には、複数の記録媒体としての用紙Pが、積み重ねられた状態で収納される。手差しトレイ202は、装置筐体100の外部の一方側に設置されている。手差しトレイ202には、1枚ずつ送り込みたい用紙Pが載置される。給紙ローラー203は、給紙カセット201及び手差しトレイ202の一端側の上方に設置されている。給紙ローラー203は、給紙カセット201内の用紙P又は手差しトレイ202に載置された用紙Pを搬入搬送部500に搬送する。
搬入搬送部500は、画像形成部300の一方側に設置されている。搬入搬送部500は、用紙Pの搬入経路503を構成する複数の搬送ローラー対501を有する。給紙カセット201又は手差しトレイ202から搬送される用紙Pは、搬送ローラー対501により、搬入経路503に沿って画像形成部300に搬送される。本実施形態において、搬入搬送部500は、搬送ローラー対501として機能するレジストローラー対502を有する。レジストローラー対502は、搬入経路503の出口側に設けられている。レジストローラー対502は、用紙Pを一時待機させた後、用紙Pを印刷タイミングに合わせて画像形成部300に搬送する。
画像形成部300は、用紙Pに画像を形成する。画像形成部300が用紙Pに画像を形成する方式はインクジェット記録方式である。画像形成部300は、給紙部200の上方に設置されている。画像形成部300は、ヘッド部310と、記録媒体搬送機構320とを備える。
ヘッド部310は、記録媒体搬送機構320によって搬送される用紙Pにインクを吐出して画像を形成する。画像は、用紙Pの第1面(図1に示す面P1)及び第2面(図1に示す面P2)のうちの第1面に形成される。第1面とは、用紙Pが記録媒体搬送機構320によって搬送される際にヘッド部310に向いた面をいう。第2面とは、用紙Pが記録媒体搬送機構320によって搬送される際に記録媒体搬送機構320に接触する面をいう。本実施形態において、画像形成部300は、用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて並設された4個のヘッド部310Y、310M、310C、及び310Kを有している。
ヘッド部310Y、310M、310C、及び310Kの各々は、記録媒体搬送機構320の幅方向(Y方向)に配列された複数のノズル(図示せず)を備える。インクは、複数のノズルから用紙Pの第1面へ吐出される。ヘッド部310はライン型と称される。例えば、ライン型のヘッド部310は、装置筐体100に固定されている。
記録媒体搬送機構320は、支持ローラー321と駆動ローラー322とテンションローラー323と搬送ベルト324と吸引部325とを備える。
搬送ベルト324は無端状で、支持ローラー321、駆動ローラー322及びテンションローラー323を囲むように張設されている。搬送ベルト324は、搬入搬送部500から用紙Pを受け取って、用紙Pを排出搬送部600へ搬送する。搬送ベルト324には厚さ方向に貫通する複数の貫通孔(図示せず)が穿孔されている。
吸引部325は、ファンや真空ポンプ等の吸引手段として機能する。吸引部325を駆動すると負圧が発生する。負圧は搬送ベルト324の複数の貫通孔を介して搬送ベルト324の一方の面に支持された用紙Pに作用し、用紙Pが搬送ベルト324上に吸引される。
駆動ローラー322は、支持ローラー321に対して用紙搬送方向に間隔をおいて設置されている。駆動ローラー322は、駆動部322aによって回転駆動される。駆動部322aは、例えばモーターである。駆動ローラー322は、搬送ベルト324を用紙Pの搬送方向である第1方向(矢印D1方向)及び第1方向D1と背反する第2方向(矢印D2方向)に回転させる。テンションローラー323は支持ローラー321と駆動ローラー322との間の下方に設置され、搬送ベルト324にテンションを付与する。
排出搬送部600は、画像形成部300の他方側に設置されている。排出搬送部600は、搬出経路603を構成する複数の搬送ローラー対601と、排出トレイ602とを有する。排出トレイ602は、装置筐体100の外部の他方側に設置されている。記録媒体搬送機構320から搬送される片面印刷済みの用紙Pは、搬送ローラー対601により、搬出経路603に沿って排出トレイ602へ搬送される。
反転搬送部700は、両面印刷を行うための搬送部である。反転搬送部700は、画像形成部300の上方に設置されている。反転搬送部700は、反転経路702を構成する複数の搬送ローラー対701を有する。両面印刷を行う場合、第1面(面P1)に画像が形成された用紙Pは、排出搬送部600を介して反転搬送部700へ搬送される。反転搬送部700へ搬送された用紙Pは、反転経路702において搬送方向が切り替えられ、未印刷の面(面P2)が第1面としてヘッド部310に向いた状態で、用紙Pは再び記録媒体搬送機構320へ搬送される。
液体付与部400は、記録媒体搬送機構320に液体を付与する。具体的には、液体付与部400は、記録媒体搬送機構320の搬送ベルト324に液体を付与する。例えば、液体付与部400が付与する液体は水である。
液体付与部400は、付与ローラー410と付与量調整部420とを含む。付与ローラー410は、記録媒体搬送機構320の搬送ベルト324に対して遠近移動可能に構成されており、搬送ベルト324に圧接するように設置されている。付与ローラー410は、例えば円形の外周面を有しており、付与ローラー410の外周面に液体が付着している。付与ローラー410は、回転しながら、搬送ベルト324との接触領域(ニップ部)を介して搬送ベルト324に液体を付与(塗布)する。用紙Pに画像を形成する際、搬送ベルト324に付与された液体は、搬送ベルト324によって搬送される用紙Pの第2面に転移する。
付与量調整部420は、画像形成部300のヘッド部310によって用紙Pの第1面に吐出されるインクの量に応じて、付与ローラー410が搬送ベルト324に付与する液体の量を調整する。具体的には、用紙Pの第1面に吐出されるインクの量が多ければ、付与量調整部420は、付与ローラー410と搬送ベルト324との接触領域の面積が増えるように、付与ローラー410を搬送ベルト324に向けて移動させる。付与ローラー410と搬送ベルト324との接触領域の面積を増やすことで、搬送ベルト324に付与される液体の量が増える。付与量調整部420の一例として、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピューターが使用される。CPUはROMに格納されたプログラムに従って液体量の調整を実行する。
図1を参照して本実施形態のインクジェット記録装置1を説明した。本実施形態のインクジェット記録装置1によれば、片面印刷の場合では、用紙Pの第1面(面P1)にインクが付与され、用紙Pの第2面(面P2)に液体が付与される。インクを吸収して繊維が膨潤する第1面の応力と、液体を吸収して繊維が膨潤する第2面の応力とが相殺されて第1面と第2面との間の応力差が小さくなる。その結果、応力差に起因する用紙Pのカール現象を抑制することができる。
一方、両面印刷の場合では、用紙Pは、画像形成部300に再び搬送されて、用紙Pの第1面(ここでは面P2)にインクが付与される。用紙Pはカールを矯正した状態で画像形成部300に搬送されるため、画像形成部300において、用紙Pは記録媒体搬送機構320によって吸着されて平坦な状態で搬送される。その結果、用紙Pに画像を正確に形成することができる。なお、両面印刷の場合においても、カールを矯正するために、用紙Pの第2面(ここでは面P1)に液体を付与し得る。
なお、本実施形態において、付与ローラー410は、円形の外周面を有していたが、図2及び図3に示すように、本発明はこれに限定されない。
図2は、他の実施形態の付与ローラー410Aを示す模式図である。付与ローラー410Aの表面に、弾性体で構成された突起部413Aが形成されている。具体的には、付与ローラー410Aは、芯軸411Aと被覆層412Aとを有する。芯軸411Aは、付与ローラー410Aを回転駆動する駆動部(図示せず)に接続される。被覆層412Aは、芯軸411Aに被覆されて芯軸411Aと共に回転する。被覆層412Aは、例えばゴムで構成されている。被覆層412Aは、付与ローラー410Aの円周方向に沿って形成された環状の突起部413Aを複数有する。複数の突起部413Aは、付与ローラー410Aが回転する軸方向に沿って配列されている。突起部413Aは、付与ローラー410Aの径方向(回転軸の伸びる方向に直交する方向)に沿って先細りのテーパー形状を有している。
付与量調整部420の制御によって付与ローラー410Aが搬送ベルト324に向かって移動すると、弾性体で構成された突起部413Aの先端が押圧されて変形するため、突起部413Aと搬送ベルト324との接触領域の面積が増える。その結果、付与ローラー410Aから搬送ベルト324に転移する液体の量が増える。一方、付与量調整部420の制御によって付与ローラー410Aが搬送ベルト324から離れる方向に移動すると、押圧された突起部413Aの先端は、弾力によって元の形状に変化するため、突起部413Aと搬送ベルト324との接触領域の面積が小さくなる。その結果、付与ローラー410Aから搬送ベルト324に転移する液体の量が少なくなる。このように、本実施形態の付与ローラー410Aによれば、搬送ベルト324に付与する液体の量の調整は容易にできる。
図3は、更なる実施形態の付与ローラー410Bを示す模式図である。付与ローラー410Bの表面に、弾性体で構成される突起部413Bが形成されている。付与ローラー410Bは、突起部413Bが付与ローラー410Bの円周方向に対してスパイラル形状に形成されている点を除いて、図2を参照して説明した付与ローラー410Aと同様な構成を有している。本実施形態の付与ローラー410Aによれば、付与ローラー410Bが回転する際に、スパイラル形状の突起部413Bによって液体を搬送ベルト324の支持面に均一に付与することができる。
なお、本実施形態のインクジェット記録装置1において、付与量調整部420は必須な構成に限らない。例えば、付与ローラー410を所定の位置に固定させて付与ローラー410と搬送ベルト324との接触領域の面積を一定にすることにより、搬送ベルト324に予め設定した量の液体を付与してもよい。
図4は、本発明によるインクジェット記録装置1の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。以下、図4を参照して本実施形態のインクジェット記録装置1を説明する。本実施形態において、インクジェット記録装置1は、記録媒体搬送機構320が第1搬送部320Aと第2搬送部320Bとを有する点と、液体付与部400がタンク430と供給ローラー440とを更に有する点とを除いて、図1を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
記録媒体搬送機構320の第1搬送部320Aは、画像形成部300のヘッド部310と対向するように設置されている。第1搬送部320Aは、支持ローラー321Aと駆動ローラー322Aとテンションローラー323Aと搬送ベルト324Aと吸引部325Aとを備える。搬送ベルト324Aは、搬入搬送部500から用紙Pを受け取って、用紙Pを第2搬送部320Bへ搬送する。用紙Pが搬送ベルト324Aによって搬送される間に、画像形成部300が用紙Pの第1面(面P1)に画像を形成する。第1搬送部320Aの各構成要素は、図1を参照して説明した記録媒体搬送機構320の構成要素と同様であるため、詳細な説明を省略する。
記録媒体搬送機構320の第2搬送部320Bは、第1搬送部320Aに対して用紙Pの搬送方向の下流側に設置されている。第2搬送部320Bは、支持ローラー321Bと駆動ローラー322Bとテンションローラー323Bと搬送ベルト324Bと吸引部325Bとを備える。搬送ベルト324Bは、第1搬送部320Aから用紙Pを受け取って、用紙Pを排出搬送部600へ搬送する。第2搬送部320Bの各構成要素は、図1を参照して説明した記録媒体搬送機構320の構成要素と同様であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態において、液体付与部400は、第2搬送部320Bに液体を付与する。液体付与部400の付与ローラー410は、第2搬送部320Bの搬送ベルト324Bに圧接するように設置されている。液体付与部400のタンク430には、液体が貯留されている。供給ローラー440は、その一部がタンク430内の液体に浸かるように設置されている。供給ローラー440は、回転しながら、タンク430内の液体を付与ローラー410に供給する。付与ローラー410に供給された液体は、搬送ベルト324Bに付与された後、搬送ベルト324Bによって搬送される用紙Pの第2面に転移される。
図4を参照して本実施形態のインクジェット記録装置1を説明した。ジャム処理又はヘッド部310のクリーニングのため、インクジェット記録装置1では、記録媒体搬送機構320を画像形成部300に対して引き離すことがある。本実施形態によれば、記録媒体搬送機構320は第1搬送部320Aと第2搬送部320Bとによって構成されている。そのため、第1搬送部320Aのみを昇降可能に構成することができ、インクジェット記録装置1の可動部分が少なくて済む。
図4を参照して説明した実施形態では、液体付与部400は液体を第2搬送部320Bに付与していた。しかしながら、図5に示すように、本発明はこれに限定されない。
図5は、本発明によるインクジェット記録装置1の更なる実施形態の概略構成を示す模式図である。以下、図5を参照して本実施形態のインクジェット記録装置1を説明する。本実施形態において、インクジェット記録装置1は、第1搬送部320Aに液体が付与される点と、クリーニング機構800を更に備える点とを除いて、図4を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
本実施形態において、液体付与部400は、第1搬送部320Aの搬送ベルト324Aに液体を付与する。具体的には、液体付与部400の付与ローラー410は、第1搬送部320Aの搬送ベルト324Aに圧接するように設置されている。付与ローラー410に供給された液体は、搬送ベルト324に付与された後、搬送ベルト324Aによって搬送される用紙Pの第2面に転移される。
クリーニング機構800は、昇降部(図示せず)と昇降検知部(図示せず)とクリーニング部材810と搬送制御部820とを有する。
昇降部は、第1搬送部320Aを昇降させる。具体的には、第1搬送部320Aは、画像形成位置とクリーニング位置との間に移動できるように構成されている。画像形成位置は、用紙Pの第1面に画像形成を行う際の第1搬送部320Aの位置である。クリーニング位置は、第1搬送部320Aが画像形成位置から下降して搬送ベルト324Aとクリーニング部材810とが圧接する位置である。昇降部は、画像形成位置とクリーニング位置との間に移動するように第1搬送部320Aを昇降させる。
クリーニング部材810は、昇降部によって下降された第1搬送部320Aの搬送ベルト324Aに圧接するように、第1搬送部320Aの下方に設置されている。本実施形態において、クリーニング部材はローラーである。クリーニング部材810は、回転駆動部811(例えばモーターである)によって、第1方向D1(図6参照)と同じ方向(図6に示す矢印D3方向)及び第2方向D2(図6参照)と同じ方向(図6に示す矢印D4方向)に回転可能である。なお、クリーニング部材810は吸液性が良好な材料を含むように形成される。そのような材料としては、例えば、多孔質体又は不織布を用いることができる。
昇降検知部は、昇降部の位置を検知する。搬送制御部820は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピューターにより構成される。CPUはROMに格納されたプログラムに従って所定の処理を実行する。搬送制御部820は、昇降検知部から出力された情報に基づいて、駆動ローラー322Aの駆動部322a及びクリーニング部材810の回転駆動部811を制御する。
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。図6は、本実施形態の第1搬送部320Aとクリーニング機構800の動作説明図である。図6(a)は第1搬送部320Aが画像形成位置にある状態を示し、図6(b)は第1搬送部320Aがクリーニング位置にある状態を示す。
画像形成時には、ヘッド部310Y、310M、310C、及び310Kが用紙Pの第1面にインクを吐出し、用紙P上のインクが乾燥することで、用紙Pに画像が形成される。画像形成時には、搬送ベルト324Aが第1方向D1に回転するように駆動される。
クリーニング時には、操作パネル(図示せず)を介してベルトクリーニング開始の指示を行うと、クリーニング機構800の昇降部は、第1搬送部320Aを下方に移動させる。そして、図6(b)に示すように、第1搬送部320Aがベルトクリーニング位置に達すると、昇降検知部によって検知されて昇降部が停止する。
図6(b)に示すように、クリーニング部材810の外周面が搬送ベルト324Aにおける用紙Pの支持面に圧接される。そして、駆動ローラー322Aの駆動部322aが駆動され、搬送ベルト324Aが第2方向D2に回転するように駆動される。
駆動ローラー322Aは、搬送ベルト324Aとの間に生じる摩擦力によって搬送ベルト324Aを駆動する。そのため、搬送ベルト324Aが第2方向に駆動されると、駆動ローラー322Aに対して第2方向D2の上流側においては、駆動ローラー322Aから搬送ベルト324Aに与えられるテンションによって搬送ベルト324Aが緊張した状態となる。
その結果、搬送ベルト324Aに圧接されているクリーニング部材810は、搬送ベルト324Aから大きな反力を受けるため、搬送ベルト324Aとクリーニング部材810との間に生じる圧接力が大きくなる。したがって、搬送ベルト324Aのクリーニング効果を向上させることができる。
図5及び図6を参照して本実施形態のインクジェット記録装置1を説明した。本実施形態では、クリーニング部材810が搬送ベルト324Aに接離可能となっており、搬送ベルト324Aのクリーニングを行う際にのみ、クリーニング部材810が搬送ベルト324Aに圧接される。したがって、画像形成時において、クリーニング部材810が搬送ベルト324Aの駆動を妨げることがなく、画像形成における悪影響を抑制することができる。また、画像形成時において、クリーニング部材810が搬送ベルト324Aから離間することで、クリーニング部材の傷みを抑制することができるため、クリーニング部材810の寿命を長くすることができる。
なお、クリーニング部材810が搬送ベルト324Aのクリーニングを行う際に、クリーニング部材810は、第2方向D2と同じ方向D4に回転するように駆動される。クリーニング部材810のうちの搬送ベルト324Aに当接する箇所と、搬送ベルト324Aのうちのクリーニング部材810に当接する箇所とは、互いに反対方向に移動するため、クリーニング部材810と搬送ベルト324Aとの相対速度が大きくなり、クリーニング部材810と搬送ベルト324Aとの摩擦力が大きくなる。その結果、搬送ベルト324Aのクリーニング効果をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、搬送ベルト324Aのクリーニングを行う際にも、搬送ベルト324Aには液体を付与し得る。搬送ベルト324Aに液体を付与すると、搬送ベルト324Aの支持面に付着して固化したインクは液体を吸収することにより柔らかくなって除去しやすくなる。その結果、搬送ベルト324Aのクリーニング効果をさらに向上させることができる。
また、本実施形態において、クリーニング部材810は、クリーニング位置に下降した第1搬送部320Aの搬送ベルト324Aに圧接するが、本発明はこれに限定されない。クリーニング部材810は、画像形成位置に配置されている第1搬送部320Aの搬送ベルト324Aに圧接するように設置されてもよい。
また、上述した各実施形態において、記録媒体搬送機構320に付与される液体は水であったが、本発明はこれに限定されない。液体は、水に加えて添加剤を含んでもよい。添加剤は、例えば防腐剤、防ばい剤、及び界面活性剤である。例えば、液体は、顔料を含有しない透明インクであり得る。
また、上述した各実施形態では、装置筐体100に固定されたライン型のヘッド部310を備えたインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、そのようなインクジェット記録装置に限定されるものではない。例えば、装置筐体100に対して移動する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に本発明を適用してもよい。例えば、シリアル型のヘッド部を備えたインクジェット記録装置に本発明を適用してもよい。
本発明のインクジェット記録装置は、例えば、プリンター、複写機、複合機等の画像形成装置、FAX等の情報通信機器として好適に用いられる。本発明のインクジェット記録装置によれば、記録媒体に発生するカールを抑制することができる。
100 装置筐体
200 給紙部
201 給紙カセット
202 手差しトレイ
203 給紙ローラー
300 画像形成部
310 ヘッド部
320 記録媒体搬送機構
320A 第1搬送部
320B 第2搬送部
400 液体付与部
410 付与ローラー
420 付与量調整部
430 タンク
440 供給ローラー
500 搬入搬送部
501 搬送ローラー対
502 レジストローラー対
503 搬送経路
600 排出搬送部
603 搬出経路
601 搬送ローラー対
602 排出トレイ
700 反転搬送部
702 反転経路
701 搬送ローラー対
800 クリーニング機構
810 クリーニング部材
811 回転駆動部
820 搬送制御部

Claims (10)

  1. 記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構と、
    前記記録媒体にインクを吐出するヘッド部と、
    前記記録媒体搬送機構に液体を付与する付与ローラーを有する液体付与部と
    を備える、インクジェット記録装置。
  2. 前記付与ローラーの表面に、弾性体である突起部が円周方向に沿って形成されており、
    前記突起部は、前記付与ローラーの径方向に沿って先細りのテーパー形状を有する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記付与ローラーの表面に、弾性体で構成される突起部がスパイラル形状に形成されており、
    前記突起部は、前記付与ローラーの径方向に沿って先細りのテーパー形状を有する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録媒体搬送機構は、第1搬送部と第2搬送部とを有し、
    前記第1搬送部は前記ヘッド部に対向し、
    前記液体付与部の前記付与ローラーは、前記第1搬送部又は前記第2搬送部に前記液体を付与する、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記液体付与部は、前記液体を貯留するタンクと、前記タンクから前記液体を前記付与ローラーに供給する供給ローラーとを更に有する、請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. クリーニング部材を有するクリーニング機構を更に備え、
    前記第1搬送部は搬送ベルトを有し、
    前記クリーニング部材は、前記第1搬送部の前記搬送ベルトに圧接され、前記搬送ベルトをクリーニングする、請求項4又は請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1搬送部は、前記搬送ベルトを第1方向及び前記第1方向と背反する第2方向に駆動する駆動部を更に有し、
    前記クリーニング機構は、前記駆動部を制御する搬送制御部を更に有し、
    前記クリーニング部材は、前記駆動部に対して前記第1方向の下流側において前記第1搬送部の前記搬送ベルトに圧接され、
    前記搬送制御部は、前記クリーニング部材が前記搬送ベルトのクリーニングを行う際に、前記搬送ベルトが前記第2方向に駆動されるように前記駆動部を制御する、請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記クリーニング機構は、前記第1搬送部を昇降させる昇降部を更に有し、
    前記クリーニング部材は、前記昇降部によって下降された前記第1搬送部の前記搬送ベルトに圧接する、請求項6又は請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記液体は水を含む、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記液体は、防腐剤、防ばい剤、及び界面活性剤のうちの少なくとも1種を含む、請求項9に記載のインクジェット記録装置。
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