JP2015061485A - 送電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

送電機器及び非接触電力伝送装置 Download PDF

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Takuro Yanagihara
卓朗 柳原
山本 幸宏
Yukihiro Yamamoto
幸宏 山本
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Abstract

【課題】送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを好適に行うことができる送電機器及び非接触電力伝送装置を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送装置10は、交流電力が入力される1次側コイル13aを有する送電ユニット13と、1次側コイル13aから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイル23aを有する受電ユニット23とを備えている。ここで、非接触電力伝送装置10は、検出ビームBを照射するとともに当該検出ビームBの反射ビームBrを検出する検出部50と、検出部50の検出結果である反射ビームBrに基づいて、移動体としての車両Cの特定部位の位置であるタイヤT1,T2の中心座標を導出する電源側コントローラ14とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送装置として、例えば、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電ユニットを備えた送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電ユニットを備えた受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置では、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に非接触で交流電力が伝送される。また、受電機器は、例えば車両等の移動体に搭載されている。
特開2009−106136号公報
ここで、受電機器が移動体に搭載されている場合、送電ユニットと受電ユニットとの相対位置は変動する。そして、各コイル間の伝送効率は、送電ユニットと受電ユニットとの相対位置に依存する。このため、送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを好適に行う必要がある。かといって、送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを行うために、車両の駐車が煩雑となるのは好ましくない。
これに対して、送電ユニットを移動させることが考えられる。しかしながら、送電ユニットを移動させる場合であっても、送電ユニットの可動範囲は有限であるため、受電ユニットと送電ユニットとの位置合わせが行うことができない場合が生じ得る。
本発明の目的は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを好適に行うことができる送電機器及び非接触電力伝送装置を提供することである。
上記目的を達成する送電機器は、交流電力が入力される1次側コイルを備え、当該1次側コイルから、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに向けて、非接触で前記交流電力を送電可能であり、前記1次側コイルを有する送電ユニットを、前記受電機器が搭載された移動体が設置される設置面に沿う方向であって、予め定められた可動範囲内にて移動させる移動機構と、検出ビームを照射するとともに、当該検出ビームの反射ビームを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記移動体の特定部位の位置を導出する導出部と、前記導出部により導出された前記特定部位の位置に基づいて、前記設置面と直交する方向から見て、前記2次側コイルを有する受電ユニットが前記可動範囲内に配置されているか否かを判定する判定部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、判定部による判定を行うことにより、送電ユニットの移動によって、各ユニットの位置合わせを行うことができるか否かを判断することができる。これにより、仮に送電ユニットの移動によって各ユニットの位置合わせを行うことができない場合には、設置面と直交する方向から見て受電ユニットが可動範囲内に配置されるよう報知等の各種処理を行うことを通じて、移動体を好適に移動させることができる。よって、送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを好適に行うことができる。
上記送電機器は、前記特定部位の位置と前記受電ユニットの位置との位置関係に関する情報と、前記導出部の導出結果とに基づいて、前記受電ユニットの位置を特定する特定部を備え、前記判定部は、当該特定部によって特定された前記受電ユニットの位置が、前記設置面と直交する方向から見て前記可動範囲内に含まれているか否かを判定するものであるとよい。かかる構成によれば、特定部位の位置と受電ユニットの位置とがずれている場合であっても、受電ユニットの位置が、設置面と直交する方向から見て可動範囲内に含まれているか否かの判定を行うことができる。これにより、特定部位の自由度の向上を図りつつ、上記判定を行うことができる。
上記送電機器について、前記判定部は、前記設置面と直交する方向から見て、前記特定部位の位置が予め定められた規定範囲内に含まれているか否かを判定するものであり、前記規定範囲は、前記可動範囲を、前記受電ユニットの位置と前記特定部位の位置とのずれ量だけ、ずらした範囲であるとよい。かかる構成によれば、設置面と直交する方向から見て、特定部位の位置が規定範囲内に含まれている場合、自ずと設置面と直交する方向から見て、受電ユニットの位置が可動範囲内に含まれることとなる。これにより、特定部位の位置と受電ユニットの位置とがずれている場合であっても、受電ユニットの位置が、設置面と直交する方向から見て可動範囲内に含まれているか否かの判定を行うことができる。また、受電ユニットの位置を特定することなく、上記判定を行うことができるため、処理の簡素化を図ることができる。
上記送電機器について、前記判定部により、前記設置面と直交する方向から見て前記受電ユニットが前記可動範囲内に配置されていないと判定された場合、報知部を用いて報知を行う報知制御部を備えているとよい。かかる構成によれば、設置面と直交する方向から見て受電ユニットが可動範囲内に配置されていない場合、報知部にて報知が行われる。これにより、ユーザは、このままでは送電ユニットを移動させた場合であっても、各ユニットの位置合わせを行うことができないと把握することができる。よって、ユーザは、受電ユニットが可動範囲内に配置されるよう移動体を移動させることが想定される。したがって、各ユニットの位置合わせを好適に行うことができる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電ユニットと、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電ユニットと、前記送電ユニットを、前記受電ユニットが搭載された移動体が設置される設置面に沿う方向であって、予め定められた可動範囲内にて移動させる移動機構と、検出ビームを照射するとともに、当該検出ビームの反射ビームを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記移動体の特定部位の位置を導出する導出部と、前記導出部により導出された前記特定部位の位置に基づいて、前記設置面と直交する方向から見て、前記受電ユニットが前記可動範囲内に配置されているか否かを判定する判定部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、判定部による判定を行うことにより、送電ユニットの移動によって、各ユニットの位置合わせを行うことができるか否かを判断することができる。これにより、仮に送電ユニットの移動によって各ユニットの位置合わせを行うことができない場合には、設置面と直交する方向から見て受電ユニットが可動範囲内に配置されるよう報知等の各種処理を行うことを通じて、移動体を好適に移動させることができる。よって、送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを好適に行うことができる。
この発明によれば、送電ユニットと受電ユニットとの位置合わせを好適に行うことができる。
送電機器、及び非接触電力伝送装置の概要を模式的に示す側面図。 送電機器、及び非接触電力伝送装置を模式的に示す平面図。 電源側コントローラにて実行される充電処理を示すフローチャート。 送電ユニットの可動範囲、及び受電ユニットの中心座標等を説明するための平面図。 報知部による報知が行われる状況を説明するための平面図。 受電ユニットが可動範囲内に配置されているか否かの判定処理の別例を模式的に示す平面図。
以下、送電機器(送電装置)、受電機器(受電装置)及び非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)の一実施形態について説明する。なお、図5及び図6においては、図示の都合上、報知部15を実際の位置とは異なる位置にて示す。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11(地上側機器)及び受電機器21(車両側機器)を備えている。送電機器11は、車両Cが設置(駐車)される設置面Gに設けられている。受電機器21は、車両Cに搭載されている。なお、本実施形態では車両Cが移動体に対応する。なお、本実施形態では、設置面Gは水平面であり、設置面Gと直交する方向は鉛直方向である。
送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、インフラとしての系統電源から供給される系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力する。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた車両用バッテリ22の充電に用いられる。具体的には、送電機器11は、交流電源12から交流電力が入力される1次側コイル13aを有する送電ユニット13(送電器)を備えている。受電機器21は、1次側コイル13aから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイル23aを有する受電ユニット23(受電器)を備えている。
なお、本実施形態では、送電ユニット13及び受電ユニット23は円板状に形成されている。また、受電ユニット23の中心と2次側コイル23aの中心とは一致しており、送電ユニット13の中心と1次側コイル13aの中心とは一致している。
送電ユニット13及び受電ユニット23は磁場共鳴可能に構成されている。例えば、送電ユニット13は、1次側コイル13aと、その1次側コイル13aに直列又は並列に接続された1次側コンデンサ(図示略)とを含む共振回路を有している。受電ユニット23は、2次側コイル23aと、その2次側コイル23aに直列又は並列に接続された2次側コンデンサ(図示略)とを含む共振回路を有している。1次側コイル13aと1次側コンデンサとによって決まる共振周波数と、2次側コイル23aと2次側コンデンサとによって決まる共振周波数とは同一に設定されている。
かかる構成によれば、送電ユニット13及び受電ユニット23が磁場共鳴可能な位置に配置されている状況において交流電力が送電ユニット13に入力された場合、送電ユニット13の共振回路と受電ユニット23の共振回路とが磁場共鳴する。これにより、受電ユニット23は、非接触で送電ユニット13から交流電力を受電する。なお、交流電源12から出力される交流電力の周波数は、送電ユニット13及び受電ユニット23の共振回路の共振周波数と同一又はそれに近づくよう設定されている。
ちなみに、送電ユニット13は設置面Gに設置されており、その底面には車輪13bが設けられている。受電ユニット23は、車両Cにおいて設置面Gと対向する部位、詳細には車両Cの底部に配置されている。この場合、送電ユニット13と受電ユニット23とは鉛直方向(車高方向)に対向し得る。なお、車輪13bは、例えば自在輪やオムニホイール等で構成されている。
なお、図1においては、受電ユニット23は、当該受電ユニット23の底面が車両Cの底部から突出するように配置されているが、これに限られず、受電ユニット23の底面が車両Cの底部と同一平面上又はそれよりも上方に配置されるよう、車両Cに埋め込まれた状態で配置されていてもよい。
受電ユニット23にて受電された交流電力は、受電機器21に設けられた整流器24によって整流されて、車両用バッテリ22に入力される。これにより、車両用バッテリ22が充電される。
送電機器11は、交流電源12の制御等を行う電源側コントローラ14を備えている。電源側コントローラ14は、送電機器11に設けられた報知部15の報知制御を行うものである。つまり、本実施形態では、電源側コントローラ14が報知制御部に対応する。なお、報知部15の具体的な構成は任意であり、例えば文字表示等による報知を行う表示部であってもよいし、音声による報知を行うスピーカであってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
受電機器21は、電源側コントローラ14と無線通信可能な車両側コントローラ25を備えている。非接触電力伝送装置10は、各コントローラ14,25間で情報のやり取りを行いながら、車両用バッテリ22の充電の開始又は終了等を行う。
図1及び図2に示すように、送電機器11は、送電ユニット13を設置面Gに沿う方向(詳細には水平方向)に移動させる移動機構として、設置面Gと直交する方向(詳細には鉛直方向)を軸線方向として送電ユニット13を回転させるユニット回転機構30と、送電ユニット13を設置面Gに沿う方向に直動させる直動機構40とを備えている。以下、これらについて説明する。
図1に示すように、ユニット回転機構30は、設置面Gと直交する方向を軸線方向として回転可能なユニット回転板31と、ユニット回転板31を回転させる回転モータ32とを備えている。ユニット回転板31は、設置面Gに対して浮いた位置に配置されている。詳細には、送電機器11は、設置面G上に設けられた枠状のフレーム33を備えており、ユニット回転板31は、フレーム33の上に回転可能な状態で設置されている。この場合、ユニット回転板31の回転中心線Aは、ユニット回転板31の中心を通過し、且つ、鉛直方向に延びる直線である。
直動機構40は、一方向に延びた長尺状のものであって、延設方向(長手方向)の一端部が送電ユニット13に接合されたアーム部41と、ユニット回転板31の上に固定され、アーム部41を押し引きする直動駆動部42とを備えている。アーム部41は、延設方向の一端部側から延設方向の他端部側に向かうに従って水平方向から鉛直方向上方に向けて湾曲した湾曲部分を有している。アーム部41における湾曲部分よりも延設方向の一端部側は水平方向に延びている。アーム部41における湾曲部分よりも延設方向の他端部側は鉛直方向に延び、ユニット回転板31に形成された貫通孔31aを介して直動駆動部42内に入り込んでいる。そして、アーム部41の延設方向の他端部側は、鉛直方向に移動可能な状態で直動駆動部42内に収容されている。直動駆動部42は、アーム部41の延設方向の他端部を鉛直方向上方から鉛直方向下方に向けて直動させることにより送電ユニット13を押し出す。一方、直動駆動部42は、アーム部41の延設方向の他端部を鉛直方向下方から鉛直方向上方に向けて直動させることにより、送電ユニット13を引き戻す。この場合、アーム部41の延設方向の他端部の直動距離が送電ユニット13の直動距離に対応する。
ちなみに、図1に示すように、アーム部41の湾曲部分には、当該アーム部41の湾曲を補助する補助ローラ43が設けられている。補助ローラ43は、アーム部41の湾曲部分を挟むように配置されている。これにより、アーム部41は、湾曲した状態で、その延設方向に移動可能となっている。また、図示は省略するが、補助ローラ43は、連結部材によってユニット回転板31に連結されている。したがって、ユニット回転板31の回転に伴って、補助ローラ43は、枠状のフレーム33に対する相対位置が変更される。
ここで、ユニット回転板31が回転すると、それに伴い直動駆動部42及び補助ローラ43は、枠状のフレーム33に対する相対位置が変更される。すると、アーム部41が回転中心線Aを中心に回転する。これにより、送電ユニット13が回転中心線Aを中心に回転する。この場合、アーム部41によって送電ユニット13が押し出される方向、すなわち送電ユニット13の直動方向が変更される。つまり、ユニット回転機構30は、設置面Gと直交する方向に延びる回転中心線Aを中心として送電ユニット13を周方向に移動させることを通じて、送電ユニット13の直動方向を変更するものである。そして、直動機構40は、回転中心線Aに対して径方向に送電ユニット13を移動させるものである。
以上の通り、送電ユニット13は、回転中心線Aに対して径方向及び周方向の双方に移動可能となっている。これにより、送電ユニット13は、設置面Gに沿って、2次元的に移動可能となっている。この場合、図2に示すように、送電ユニット13の可動範囲S1は、鉛直方向上方から見て扇状となっている。なお、図2及び後述する図4において示す可動範囲S1は、送電ユニット13の中心座標P0を基準として示す。つまり、可動範囲S1は、送電ユニット13の中心の可動範囲である。
ここで、送電ユニット13が補助ローラ43(回転中心線A)に最も近づいた位置であって可動範囲S1において回転方向の中間位置を、送電ユニット13の初期位置とする。そして、初期位置における送電ユニット13の直動方向と一致する線を基準線L1とする。また、以降の説明において、説明の便宜上、設置面Gに沿う方向であって初期位置における送電ユニット13の直動方向に沿う方向をY方向と言い、設置面Gに沿う方向であってY方向に直交する方向をX方向と言う。さらに、Y方向において、送電機器11に対して車両Cが配置される側を前方とし、それとは反対側を後方とする。
なお、アーム部41は中空の筒状であり、その内部には、送電ユニット13と交流電源12とを接続するものであって、交流電力が伝送されるケーブルが収容されている。また、アーム部41は、その延設方向に対する応力に起因して縮まないよう剛性を有するもので形成されている。そして、アーム部41は、その短手方向の一方(送電ユニット13の直動方向及び鉛直方向の双方に直交する方向、詳細にはX方向)には湾曲しにくい。
次に、車両Cの位置検出に係る構成について説明する。
図1及び図2に示すように、非接触電力伝送装置10の送電機器11は、検出ビームBを照射するとともに検出ビームBの反射ビームBrを検出する検出部50を備えている。検出ビームBは、設置面Gに沿う方向である水平方向(X方向及びY方向)に沿って照射される。検出部50は、検出ビームBが物体に当たって検出部50に戻ってくる反射ビームBrを検出する。この場合、反射ビームBrが検出された方向における検出部50から物体までの距離は、反射ビームBrに関する情報、例えば検出ビームBが照射されてから反射ビームBrが検出されるまでの時間等を用いることにより導出できる。
ここで、図1に示すように、検出部50の取付位置は、検出ビームBが車両Cの底部(詳細には受電ユニット23)と設置面G(詳細には送電ユニット13)との間に検出ビームBが照射されるよう設定されている。かかる構成によれば、車両Cの底部と設置面Gとの間には、一対のタイヤT1,T2のみしか存在しないため、検出ビームBは一対のタイヤT1,T2には照射される一方、車両Cの他の部位には照射されない。よって、検出部50が反射ビームBrを検出した場合、当該反射ビームBrは、一対のタイヤT1,T2からのものであるとみなすことができる。
なお、検出ビームBの具体的な態様については任意であるが、例えば光、超音波、電波等が考えられる。なお、光には、可視光、紫外線、赤外線等、任意の波長のものが含まれる。例えば、検出ビームBとして赤外線を用いる場合には、反射光の遅延時間により光路長を計算する方式が考えられる。また、検出ビームBとして超音波を用いる場合には、超音波ホーン等を用いて指向性を高め、その超音波の反射波の遅延時間により伝播長を計算する方式が考えられる。また、検出ビームBは、鉛直方向の拡散角度が「0」又は「0」に近い比較的指向性(直進性)の高いものが用いられる。
ちなみに、図2に示すように、検出部50は、基準線L1上に配置されており、鉛直方向を軸線方向として回転可能となっている。詳細には、フレーム33のうち前方(車両C側)にあってX方向に延びた前側フレーム33aには、後方に延びた延出部51が設けられている。送電機器11は、延出部51の底面に回転可能な状態で取り付けられた検出回転板52を備えている。検出部50は、検出回転板52の底面に固定されており、検出回転板52の回転に伴って回転する。検出部50は、鉛直方向を軸線方向として回転することにより、複数方向に検出ビームBを照射することが可能となる。本実施形態では、検出ビームBの照射範囲S2は、鉛直方向上方から見て扇状となる。つまり、検出部50は、検出ビームBを複数方向に照射するものであって、各方向における検出ビームBをそれぞれ検出するものである。
図2に示すように、検出ビームBの照射範囲S2は、送電ユニット13の可動範囲S1よりも広い。詳細には、検出ビームBの照射範囲S2は、可動範囲S1と比較して、径方向の長さが長く、且つ、角度が大きい。そして、可動範囲S1の全体は、検出ビームBの照射範囲S2に含まれている。このため、車両C(一対のタイヤT1,T2)は、可動範囲S1に進入する前に、検出ビームBの照射範囲S2に進入することとなる。
なお、検出ビームBの照射範囲S2は、検出部50が一対のタイヤT1,T2を検出可能な範囲とも言える。また、説明の便宜上、以降の説明において、検出部50を原点としてX方向及びY方向で規定される平面をXY平面とする。
検出部50は、その検出結果に関する信号を、電源側コントローラ14に送信する。詳細には、検出部50は、反射ビームBrを検出した場合には、有効値として反射ビームBrに関する情報が含まれた有効信号を送信する一方、反射ビームBrを検出しない場合には無効信号を送信する。反射ビームBrに関する情報とは、検出部50から物体までの距離を特定可能な情報(例えば検出ビームBが照射されてから反射ビームBrが検出されるまでの時間)である。
電源側コントローラ14は、検出部50の検出結果に関する信号を受信する度に、当該検出部50の検出結果に対応した情報を導出し、その導出された情報を、所定の記憶領域に記憶させる。詳細には、電源側コントローラ14は、有効信号を受信した場合には、反射ビームBrに関する情報に基づいて当該反射ビームBrが検出された方向における検出部50から物体までの距離を導出し、その距離に関する情報を有効値として記憶させる。また、電源側コントローラ14は、無効信号を受信した場合には、無効値として例えば無限値を記憶させる。
ここで、既に説明した通り、検出ビームBは、一対のタイヤT1,T2に照射されるものであり、検出部50は一対のタイヤT1,T2からの反射ビームBrを検出するものである。このため、電源側コントローラ14は、反射ビームBrが検出された方向における検出部50から車両Cの一対のタイヤT1,T2までの距離を導出することとなる。
また、電源側コントローラ14は、検出ビームBの照射角度(走査角)、詳細には検出部50の回転角度を把握可能となっている。そして、電源側コントローラ14は、導出した距離と当該距離が導出された走査角とを対応付けて記憶領域に記憶させる。つまり、電源側コントローラ14は、検出部50を原点とした場合の角度と距離とを対応付けることにより、検出ビームBの各照射方向における一対のタイヤT1,T2の位置を極座標として導出し、その情報を記憶させている。なお、走査角とは、例えばX軸(原点を通りX方向に延びる直線)に対する角度である。
なお、検出部50から一対のタイヤT1,T2までの距離を非接触で導出することに着目すれば、検出部50及び電源側コントローラ14は、非接触で検出ビームBの各照射方向における物体の位置を導出するレーザ式の測域センサであると言える。
次に、電源側コントローラ14にて実行される充電処理について説明する。
図3に示すように、電源側コントローラ14は、まずステップS101にて、車両Cが検出されるまで待機する。詳細には、検出部50は、周囲に車両Cが存在するか否かに関わらず、予め定められた周期で回転しながら検出ビームBを照射して、定期的に位置検出を行う。詳細には、検出部50は、照射範囲S2の周方向の一端から他端までに亘って所定の走査角毎に検出ビームBを照射するとともにその反射ビームBrを検出する一連の動作(以降レーザスキャンという)を1回として、当該レーザスキャンを定期的に行う。
そして、電源側コントローラ14は、レーザスキャンによって得られた検出部50の検出結果に基づいて各走査角(各照射方向)における物体の位置を導出する。この場合、電源側コントローラ14は、有効値が存在し、且つ、当該有効値の分布(又は有効値から推定される物体の外形)が一対のタイヤT1,T2に対応したものか否かを判定する。そして、電源側コントローラ14は、有効値の分布等が一対のタイヤT1,T2に対応している場合には、車両Cの一対のタイヤT1,T2が、検出ビームBの照射範囲S2内にあるとして、ステップS102に進む。
ステップS102では、電源側コントローラ14は、検出ビームBの照射方向ごとに導出された一対のタイヤT1,T2の位置から一対のタイヤT1,T2の外形を推定する。そして、電源側コントローラ14は、その推定結果に基づいて、特定部位として、一方のタイヤT1の中心座標である第1中心座標P1(X1,Y1)を導出するとともに、他方のタイヤT2の中心座標である第2中心座標P2(X2,Y2)を導出する。なお、以降の説明においては、第1中心座標P1(X1,Y1)を単に第1中心座標P1とも示す。第2中心座標P2についても同様である。
本実施形態では、各中心座標P1,P2のうちX座標が大きい方を第1中心座標P1とし、X座標が小さい方を第2中心座標P2とする。つまり、車両Cの駐車位置に関わらずX1>X2となっている。また、車両Cは、検出部50に対して送電ユニット13側(前方)に配置される関係上、各中心座標P1,P2のY座標は「正」である(Y1>0、Y2>0)。ステップS102の処理が導出部に対応する。
続くステップS103では、電源側コントローラ14は、ステップS102にて導出された一対のタイヤT1,T2の中心座標P1,P2に基づいて、受電ユニット23の位置として、受電ユニット23の中心座標Px(X3,Y3)(以降、単に受電ユニット23の中心座標Pxともいう)を特定する。
詳細には、車両側コントローラ25は、タイヤT1,T2の中心座標P1,P2から、受電ユニット23の中心座標Pxを特定するための固有情報25a(図1参照)を備えている。電源側コントローラ14は、固有情報25aを車両側コントローラ25に要求するとともに固有情報25aを受信する。そして、電源側コントローラ14は、固有情報25aと、各中心座標P1,P2とを用いて、受電ユニット23の中心座標Pxを特定する。
なお、固有情報25aの具体的な内容については任意であるが、例えば図4に示すように、受電ユニット23の中心座標Pxから、タイヤT1,T2の中心座標P1,P2を結ぶ直線Lxに向けて垂線Lyを引いた場合の直線Lxと垂線Lyとの交点を特定点Pzとする。この場合、固有情報25aは、一方のタイヤT1の中心座標P1(又は他方のタイヤT2の中心座標P2)から特定点Pzまでの距離Lpと垂線Lyの長さLqとである。
なお、固有情報25aとしては、これに限られず、例えば第1中心座標P1と受電ユニット23の中心座標Pxとの距離、及び、第2中心座標P2と受電ユニット23の中心座標Pxとの距離等であってもよい。要は、固有情報25aは、タイヤT1,T2の中心座標P1,P2(特定部位の位置)と、受電ユニット23の中心座標Pxとの位置関係に関する情報である。
ちなみに、本実施形態では、受電ユニット23の中心座標Pxは、特定点Pzが上記直線Lxの中点となるよう設定されている。つまり、受電ユニット23の中心座標Pxは、一対のタイヤT1,T2の中心線上に存在する。
図3の説明に戻り、電源側コントローラ14は、ステップS103にて受電ユニット23の中心座標Pxが特定された場合には、ステップS104に進み、鉛直方向上方から見て、受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されているか否かを判定する。当該処理が判定部に対応する。
ここで、図4に示すように、可動範囲S1は、回転中心線Aを中心とする扇状である。可動範囲S1の径方向の長さは、送電ユニット13の直動可能距離Lmとなっており、可動範囲S1の角度(中心角)は、送電ユニット13の回転可能角度θmとなっている。電源側コントローラ14は、受電ユニット23の中心座標Pxが、可動範囲S1に含まれているか否かを判定する。
上記判定の具体的構成は任意であるが、例えば電源側コントローラ14は、まず受電ユニット23の中心座標Px(X3,Y3)と、原点(検出部50)及び回転中心線A間の最短距離aとに基づいて、回転中心線AとXY平面との交点を原点とした場合の当該原点から受電ユニット23の中心座標Pxまでの距離r及びX方向に対する角度θを導出する。詳細には、r=√(X3+(Y3+a))であり、X3>0である場合にはθ=tan−1((Y3+a)/X3)であり、X3=0である場合にはθ=90°であり、X3<0である場合にはθ=180°+tan−1((Y3+a)/X3)である。なお、検出部50及び回転中心線A間の最短距離aとは、鉛直方向上方から見た場合の検出部50と回転中心線Aとの距離であり、換言すれば回転中心線A及びXY平面の交点と検出部50との距離であるとも言える。
また、送電ユニット13が初期位置に配置されている状況における回転中心線A及びXY平面の交点と送電ユニット13の中心座標P0との距離をr1とする。この場合、電源側コントローラ14は、距離r及び角度θが、r1≦r≦r1+Lm、90°−θm/2≦θ≦90°+θm/2という条件を満たすか否かを判定する。上記距離r1は、送電ユニット13が初期位置に配置されている状況において鉛直方向上方から見た場合の回転中心線Aと送電ユニット13の中心座標P0との距離とも言える。
なお、各パラメータ(a,Lm,θm,r1)は、電源側コントローラ14の所定の記憶領域に記憶されており、電源側コントローラ14は、ステップS104の判定処理では、これら各パラメータを読み出して用いる。
図3の説明に戻り、電源側コントローラ14は、受電ユニット23の中心座標Pxが可動範囲S1に含まれない場合には、ステップS104を否定判定し、ステップS105に進む。ステップS105では、電源側コントローラ14は、受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されるよう誘導する誘導報知が行われるよう報知部15を制御し、ステップS102に戻る。
ここで、誘導報知の報知態様は任意であるが、例えば電源側コントローラ14は、r>r1+Lmである場合には、車両Cを送電機器11に近づける旨の誘導報知が行われるよう報知部15を制御する。また、電源側コントローラ14は、θ<90°−θm/2、又は、90°+θm/2<θである場合には、車両Cを基準線L1に近づける旨の誘導報知が行われるよう報知部15を制御する。
また、電源側コントローラ14は、各中心座標P1,P2のY座標の差を算出し、当該差が許容値以上である場合には、車両Cが基準線L1に対して傾いている旨の報知を行ってもよい。
一方、電源側コントローラ14は、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されている場合には、ステップS106に進み、車両Cを停止させる旨の報知である停止報知が行われるよう報知部15を制御する。
そして、電源側コントローラ14は、ステップS107にて、車両Cが停止しているか否かを判定する。詳細には、車両側コントローラ25は、第1のタイミングにおけるタイヤT1,T2の中心座標P1,P2と、第2のタイミングにおけるタイヤT1,T2の中心座標P1,P2との差を算出し、当該差が「0」又は予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。そして、電源側コントローラ14は、上記差が閾値以上である場合には、車両Cが移動中であるとして、ステップS102に戻る。一方、電源側コントローラ14、上記差が「0」又は閾値未満である場合には、ステップS108に進む。
電源側コントローラ14は、ステップS108では、受電ユニット23の中心座標Pxに基づいて、送電ユニット13の目標値を算出する。目標値とは、送電ユニット13が受電ユニット23の直下の位置に配置されるための初期位置からの移動値である。移動値とは、詳細には、回転中心線Aを原点とした場合の基準線L1に対する回転角度、及び、送電ユニット13の直動距離である。なお、この場合、電源側コントローラ14は、初期位置の座標に関する情報、すなわち上記距離r1を参照する。
その後、電源側コントローラ14は、ステップS109にて、送電ユニット13を移動させる。詳細には、電源側コントローラ14は、送電ユニット13が受電ユニット23の直下に配置されるよう、目標値に基づき直動駆動部42及び回転モータ32を制御する。
ここで、送電ユニット13の移動中、電源側コントローラ14は、送電ユニット13が目標位置、すなわち受電ユニット23の直下に配置されたか否かを判定する。具体的には、送電機器11は、ユニット回転板31の回転角度を検出する回転角度センサ、及び、アーム部41の延設方向の他端部の直動距離を検出する直動距離センサを備えている。電源側コントローラ14は、これら各センサの検出結果を取得することにより、送電ユニット13が目標値だけ回転及び直動したかを確認する。
電源側コントローラ14は、送電ユニット13が目標値だけ回転及び直動した場合、ステップS110に進み、車両用バッテリ22を充電するべく、交流電源12等を制御する充電制御処理を実行して、本充電処理を終了する。なお、電源側コントローラ14は、車両用バッテリ22の充電が終了した場合には、送電ユニット13が初期位置に配置されるよう直動駆動部42及び回転モータ32を制御する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5の実線に示すように、鉛直方向上方から見て、受電ユニット23が送電ユニット13の可動範囲S1内に配置されていない場合には、報知部15による誘導報知が行われる。一方、図5の点線に示すように、鉛直方向上方から見て、受電ユニット23が送電ユニット13の可動範囲S1内に配置されている場合には、報知部15によって停止報知が行われる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)電源側コントローラ14は、検出部50の検出結果に基づいて、車両Cの一対のタイヤT1,T2の中心座標P1,P2を導出し、導出された各中心座標P1,P2の位置に基づいて、鉛直方向上方から見て、受電ユニット23が送電ユニット13の可動範囲S1内に配置されているか否かを判定する。これにより、電源側コントローラ14は、送電ユニット13の移動によって、各ユニット13,23の位置合わせを行うことができるか否かを判断することができる。よって、電源側コントローラ14は、仮に送電ユニット13の移動によって各ユニット13,23の位置合わせを行うことができない場合には、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されるよう報知等の各種処理を行うことができる。したがって、車両Cを好適に移動させることができ、送電ユニット13と受電ユニット23との位置合わせを好適に行うことができる。
(2)電源側コントローラ14は、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されていない場合には報知部15による報知を行う。これにより、ユーザ(運転者)は、受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されるよう車両Cを移動させることが想定される。よって、受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されるようにすることができ、それを通じて各ユニット13,23の位置合わせを好適に行うことができる。
(3)電源側コントローラ14は、導出された各中心座標P1,P2と固有情報25aとに基づいて、受電ユニット23の中心座標Pxを特定する。固有情報25aは、一対のタイヤT1,T2の中心座標P1,P2と受電ユニット23の中心座標Pxとの位置関係に関する情報である。そして、電源側コントローラ14は、特定された受電ユニット23の中心座標Pxが、可動範囲S1に含まれているか否かを判定する。これにより、検出部50の検出結果に基づいて導出されるタイヤT1,T2の中心座標P1,P2と、受電ユニット23の中心座標Pxとがずれている場合であっても、受電ユニット23の中心座標Pxが可動範囲S1に含まれているか否かの判定を行うことができる。よって、導出対象である特定部位及び検出対象の自由度の向上を図りつつ、上記判定を行うことができる。
(4)特に、電源側コントローラ14は、受電ユニット23の中心座標Pxに基づいて、ユニット回転機構30と直動機構40とを制御する。つまり、受電ユニット23の中心座標Pxは、各ユニット13,23の位置合わせを行う場合に用いられるパラメータである。よって、各ユニット13,23の位置合わせを行う場合に用いられるパラメータを用いて、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されているか否かの判定を行うことにより、それぞれ別々のパラメータを用いる場合と比較して、処理の簡素化を図ることができる。
(5)電源側コントローラ14は、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されていることが確認された後に、送電ユニット13を移動させる。これにより、事前に受電ユニット23が位置合わせ可能な範囲内に配置されていることが確認されているため、送電ユニット13を移動させたにも関わらず、各ユニット13,23の位置合わせができないといった不都合が生じにくい。よって、無駄な送電ユニット13の移動を回避できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 電源側コントローラ14は、一対のタイヤT1,T2の中心座標P1,P2に基づいて、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されているか否かを判定してもよい。この場合、図6に示すように、電源側コントローラ14は、タイヤT1,T2が予め定められた規定範囲S11,S12に配置されているか否かを判定するとよい。当該規定範囲S11,S12は、可動範囲S1を、受電ユニット23の中心座標PxとタイヤT1,T2の中心座標P1,P2とのずれ量だけ、ずらした範囲である。詳細には、一方のタイヤT1に対応する第1規定範囲S11は、可動範囲S1を、第1中心座標P1から特定点Pzまでの距離Lpだけ+X方向にずらすとともに、垂線Lyの長さLqだけ−Y方向にずらした範囲である。他方のタイヤT2に対応する第2規定範囲S12は、可動範囲S1を、第2中心座標P2から特定点Pzまでの距離Lpだけ−X方向にずらすとともに、垂線Lyの長さLqだけ−Y方向にずらした範囲である。電源側コントローラ14は、タイヤT1,T2の中心座標P1,P2が規定範囲S11,S12内に含まれているか否かを判定する。
かかる構成によれば、タイヤT1,T2の中心座標P1,P2が規定範囲S11,S12に含まれている場合、自ずと鉛直方向上方から見て、受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されることとなる。これにより、受電ユニット23の中心座標Pxを特定することなく、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されているか否かを判定することができる。
○ 実施形態では、特定部位は、タイヤT1,T2の中心座標P1,P2であったが、これに限られず、車両Cの任意の部位を採用してよい。例えば、タイヤT1,T2の重心座標であってもよいし、タイヤT1,T2における所定の角部の座標であってもよい。また、特定部位は、一方のタイヤT1に検出ビームBが照射されることによって得られた各走査角の位置の平均座標と、他方のタイヤT2に検出ビームBが照射されることによって得られた各走査角の位置の平均座標とであってもよい。
○ また、検出部50による検出対象は、一対のタイヤT1,T2に限られず、例えば車両Cのボディであってもよい。この場合、特定部位として、ボディの両角部や、ナンバープレートが配置されている凹部の両角部等を採用してもよい。なお、特定部位を変更する場合、当該特定部位の位置と受電ユニット23の中心座標Pxとの位置関係に対応させて固有情報25aを設定するとよい。
○ さらに、受電ユニット23の底面の中心に、当該底面の中心から突出したマーカを設け、検出部50は、当該マーカに対して検出ビームBを照射する構成であってもよい。この場合、特定部位のXY座標が、受電ユニット23の中心座標Pxとなる。かかる構成によれば、一対のタイヤT1,T2の中心座標P1,P2から受電ユニット23の中心座標Pxを特定する処理を実行したり、可動範囲S1をシフトさせた規定範囲S11,S12を考慮したりすることなく、鉛直方向上方から見て、受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されているか否かを判定することができる。
○ ステップS102〜ステップS109の処理は、車両側コントローラ25が実行してもよい。この場合、電源側コントローラ14は、検出部50の検出結果等、各種処理に必要な情報を車両側コントローラ25に送信するとよい。また、車両側コントローラ25が、電源側コントローラ14を介して、直動駆動部42及び回転モータ32を制御するとよい。さらに、各コントローラ14,25とは別の専用のコントローラが、ステップS102〜ステップS109の処理を実行してもよい。
つまり、導出部(ステップS102)、特定部(ステップS103)、判定部(ステップS104)、報知制御部(ステップS105及びステップS106)及び移動制御部(ステップS109)が設けられている対象は、電源側コントローラ14に限られず、任意である。
○ 電源側コントローラ14は、鉛直方向上方から見て受電ユニット23が可動範囲S1内に配置されていない場合には、報知部15を用いた報知を行う構成であったが、これに限られない。例えば電源側コントローラ14は、受電ユニット23の中心座標Px及び可動範囲S1に関する情報を送信する。そして、車両側コントローラ25は、その情報に基づいて、受電ユニット23の中心座標Pxが可動範囲S1に含まれるよう車両Cを自動運転してもよいし、カーナビゲーションの表示部に、受電ユニット23の中心座標Pxが可動範囲S1に近づくよう誘導画面を表示させてもよい。
○ 検出ビームBを走査させる具体的な構成は任意である。例えば、検出回転板52に代えて、検出ビームBの照射方向を変化させるミラーが設けられていてもよい。
○ 検出ビームBの照射範囲S2は扇状となっていたが、これに限られず、円状であってもよい。この場合、電源側コントローラ14は、必要な範囲(例えば送電ユニット13の可動範囲)の検出結果のみを抽出して、その抽出された検出結果を用いて距離の導出を行なってもよい。
○ 受電ユニット23の中心と2次側コイル23aの中心とが一致していたが、これに限られず、ずれていてもよい。この場合、2次側コイル23aの中心に合わせて、固有情報25aを設定してもよい。
○ 実施形態では、電源側コントローラ14は、ステップS101にて、検出部50の検出結果に基づいて、車両Cの検出を行なっていたが、これに限られない。例えば、電源側コントローラ14は、車両側コントローラ25と無線通信が可能となったことに基づいて、車両Cが検出されたと判定してもよい。
○ 受電ユニット23の位置として、受電ユニット23の中心座標Pxを採用したが、これに限られず、中心からずれた位置を採用してもよい。
○ 送電ユニット13を移動させる移動機構の具体的な構成は任意である。例えば、送電ユニット13をXY方向に移動可能なアクチュエータであってもよいし、送電ユニット13を直動させるものとして、水平方向に伸縮自在なアーム部を用いてもよい。
○ 送電ユニット13に1次側コンデンサが設けられており、受電ユニット23に2次側コンデンサが設けられていたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 送電ユニット13の共振回路の共振周波数と受電ユニット23の共振回路の共振周波数とは、電力伝送が可能な範囲内で異なってもよい。
○ 非接触の電力伝送を実現させるために電磁誘導を用いてもよい。
○ 2次側コイル23aによって受電された交流電力を、車両用バッテリ22の充電以外の用途に用いてもよい。
○ 受電機器21の搭載対象は、移動体であれば任意であり、例えばロボットや電動車いす等に搭載されていてもよい。
○ 送電ユニット13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有する構成であってもよい。同様に、受電ユニット23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)前記特定部によって特定された前記受電ユニットの位置に基づいて、前記移動機構を制御する移動制御部を備えている請求項2に記載の送電機器。
(ロ)前記移動機構は、前記設置面と直交する方向に延びる軸線を中心として前記送電ユニットを回転させるユニット回転機構と、前記送電ユニットを前記軸線に対して径方向に直動させる直動機構とを備えている請求項1〜4及び(イ)のうちいずれか一項に記載の送電機器。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、13…送電ユニット、13a…1次側コイル、14…電源側コントローラ、15…報知部、21…受電機器、23…受電ユニット、23a…2次側コイル、25…車両側コントローラ、25a…固有情報、30…ユニット回転機構、40…直動機構、50…検出部、B…検出ビーム、Br…反射ビーム、G…設置面、S1…送電ユニットの可動範囲、S2…検出ビームの照射範囲、S11,S12…規定範囲。

Claims (5)

  1. 交流電力が入力される1次側コイルを備え、当該1次側コイルから、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに向けて、非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
    前記1次側コイルを有する送電ユニットを、前記受電機器が搭載された移動体が設置される設置面に沿う方向であって、予め定められた可動範囲内にて移動させる移動機構と、
    検出ビームを照射するとともに、当該検出ビームの反射ビームを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記移動体の特定部位の位置を導出する導出部と、
    前記導出部により導出された前記特定部位の位置に基づいて、前記設置面と直交する方向から見て、前記2次側コイルを有する受電ユニットが前記可動範囲内に配置されているか否かを判定する判定部と、
    を備えていることを特徴とする送電機器。
  2. 前記送電機器は、前記特定部位の位置と前記受電ユニットの位置との位置関係に関する情報と、前記導出部の導出結果とに基づいて、前記受電ユニットの位置を特定する特定部を備え、
    前記判定部は、当該特定部によって特定された前記受電ユニットの位置が、前記設置面と直交する方向から見て前記可動範囲内に含まれているか否かを判定するものである請求項1に記載の送電機器。
  3. 前記判定部は、前記設置面と直交する方向から見て、前記特定部位の位置が予め定められた規定範囲内に含まれているか否かを判定するものであり、
    前記規定範囲は、前記可動範囲を、前記受電ユニットの位置と前記特定部位の位置とのずれ量だけ、ずらした範囲である請求項1に記載の送電機器。
  4. 前記判定部により、前記設置面と直交する方向から見て前記受電ユニットが前記可動範囲内に配置されていないと判定された場合、報知部を用いて報知を行う報知制御部を備えている請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の送電機器。
  5. 交流電力が入力される1次側コイルを有する送電ユニットと、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電ユニットと、
    を備えた非接触電力伝送装置において、
    前記送電ユニットを、前記受電ユニットが搭載された移動体が設置される設置面に沿う方向であって、予め定められた可動範囲内にて移動させる移動機構と、
    検出ビームを照射するとともに、当該検出ビームの反射ビームを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記移動体の特定部位の位置を導出する導出部と、
    前記導出部により導出された前記特定部位の位置に基づいて、前記設置面と直交する方向から見て、前記受電ユニットが前記可動範囲内に配置されているか否かを判定する判定部と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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