JP2015061274A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信方式が利用可能な場合、通信速度の著しい低下や通信不能状態となることを回避することを課題とする。【解決手段】複数の通信方式には、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限のない第1通信方式と、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限がある第2通信方式とが含まれ、通信が行われている通信方式による現実の通信速度を取得する通信速度取得部と、第2通信方式により行われた前記一定期間内の累積通信量を測定する累積通信量測定部と、第1通信方式及び第2通信方式の現実の通信速度の差と、第2通信方式の通信速度制限を行うまでの通信量上限値から第2通信方式の測定された一定期間内の累積通信量を減算した通信累積残量とを用い、所定の選択基準に基づいて通信方式を選択する方式選択部と、以後の通信で用いる通信方式を、選択された通信方式に切り替える通信切替部とを備える。【選択図】図3

Description

この発明は、通信装置に関し、特に、通信状態に対応して複数の通信方式のうちいずれかの通信方式に切替えて通信をすることが可能な通信装置に関する。
無線通信が可能な携帯電話やスマートフォンなどの通信端末では、複数の無線通信方式を備えたものが利用されている。
たとえば、音声通信を主体とする通信方式と、複数の通信速度の上限値が規定されているデータ通信専用の通信方式を備え、主として通信速度が速い方の通信方式を選択して無線通信が行われている。
また、通信の混雑程度や電波状態の悪化の程度に対応して、データ通信の通信速度の上限値を変動させたり、通信方式を、データ通信から音声通信に切り替えたりすることにより、通信を継続することが行われている。
さらに、通信速度の上限値が変動する第1の通信方式と、通信速度の固定された第2の通信方式による通信が可能な無線通信端末において、基地局から受信した第1の通信方式の通信速度の上限値が、予め定めた基準値よりも低い場合、あるいは上記上限値が基準値よりも低く、かつ第1の通信方式で通信すべきデータの未送信データ量が所定の閾値以上の場合に、第2の通信方式に切替えて通信を行い、その端末のスループットを高める技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−42053号公報
ところで、今日利用されている通信方式には、毎月の通信したデータ量(累積通信量)に上限値を設け、現在の累積通信量が上限値に達するまでは、比較的高速の通信速度でデータ通信が可能であるが、使用した累積通信量がその上限値を超えた場合には、その月の残りの期間において、通信速度の上限値を著しく低下させるものや、通信を一時停止させるものがある。
たとえば、1ヶ月の累積通信量が数ギガバイトに達するまでは、最大100Mbps程度の高速でデータの受信ができるが、累積通信量が上記数ギガバイトの上限値を超えた場合は、最大100kbpsという1/1000程度の低速でしかデータ通信ができなくなるものが存在する。
しかし、従来の複数の通信方式を切り替えて通信を行う端末では、2つの通信方式の通信速度の比較や通信方式の切り替えにかかるスループットを考慮して、できるだけ速い通信速度で通信が可能となるように通信方式を選択していた。
したがって、従来の通信方式の切り替えでは、一定期間内の累積通信量については考慮されていないので、累積通信量が上限値を超えてしまったとき、今まで高速で通信していた状態であったのに突然通信速度が著しく低下したり、あるいは通信ができなくなったりするという状態が起こりうる。
また、一定期間内において、著しい通信速度の低下や通信不能となるような状況は好ましくなく、通信速度と累積通信量とを考慮しながら、通信可能な状態を維持することが望ましい。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、一定期間内の累積通信量を考慮して、複数の通信方式の切替を行うことにより、通信速度の著しい低下や通信不能状態となることを回避することのできる通信装置を提供することを課題とする。
この発明は、複数の通信方式による通信が利用可能な通信装置であって、前記複数の通信方式には、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限のない第1通信方式と、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限がある第2通信方式とが含まれ、通信が行われている通信方式による現実の通信速度を取得する通信速度取得部と、前記第2通信方式により行われた前記一定期間内の累積通信量を測定する累積通信量測定部と、前記第1通信方式及び第2通信方式の現実の通信速度の差と、前記第2通信方式の通信速度制限を行うまでの通信量上限値から第2通信方式の前記測定された一定期間内の累積通信量を減算した通信累積残量とを用い、所定の選択基準に基づいて通信方式を選択する方式選択部と、以後の通信で用いる通信方式を、前記選択された通信方式に切り替える通信切替部とを備えたことを特徴とする通信装置を提供するものである。
この発明は、前記第2通信方式の累積通信量を測定する一定期間が開始されてから現在時刻までの経過時間を測定する経過時間測定部と、記憶部とを、さらに備え、前記記憶部には、前記一定期間と、前記第2通信方式の通信量上限値と、前記選択基準が設定された通信方式選択情報とを予め記憶し、前記一定期間には、前記第2通信方式の累積通信量を測定する期間として定められた通信量測定期間が記憶され、前記第2通信方式の現実の通信速度が、前記第1通信方式の現実の通信速度よりも大きい場合、前記記憶された一定期間から前記測定された経過時間を減算した残時間を計算し、かつ前記通信量上限値から、前記測定された一定期間内の累積通信量を減算した前記通信累積残量を計算した後、前記通信累積残量を前記残時間で除算することにより残量平均値を計算し、前記方式選択部が、前記通信方式選択情報を用いて、前記第2通信方式と第1通信方式の現実の通信速度の差と、前記残量平均値とによって予め定められた通信方式を選択することを特徴とする。
この発明は、前記通信方式選択情報には、前記第2通信方式の残量平均値の複数の数値範囲と、前記第1通信方式及び第2通信方式の通信速度差の複数の数値範囲とに対応づけて、選択すべき通信方式が予め設定されていることを特徴とする。
この発明は、前記第2通信方式と第1通信方式の現実の通信速度の差が所定値よりも大きく、かつ前記残量平均値が所定値よりも大きい場合には、前記方式選択部は、第2通信方式を選択することを特徴とする。
この発明は、前記第1通信方式の現実の通信速度が前記第2通信方式の現実の通信速度よりも大きいか、あるいは等しい場合、前記方式選択部は、第1通信方式を選択することを特徴とする。
この発明は、前記通信速度制限は、前記第2通信方式の前記一定期間内の累積通信量が、所定の前記通信量上限値を超えた場合に、第2通信方式の通信速度の上限値を、予め設定された制限後の通信速度上限値に低下させることを特徴とする。
この発明によれば、2つの通信方式の通信速度の差と、通信速度制限のある第2通信方式の通信累積残量とを用いて、通信方式を選択するので、第2通信方式の通信速度制限が実行されないように通信方式を切り替えることができ、第2通信方式における通信速度の著しい低下や、通信不能となることを回避することができる。
この発明の通信装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。 この発明の通信方式の選択および切替処理の一実施例のフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。なお、これによって、この発明が限定されるものではない。
<通信装置の構成>
図1に、この発明の通信装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
この発明の通信装置は、複数の通信方式による通信が可能な装置であり、複数の通信方式のインターフェース11を備える。また、複数のインターフェース11のうち、いずれか1つのインターフェースを選択し、選択されたインターフェースを介して、無線通信により、インターネット等のネットワーク100に接続する。
たとえば、通信方式Aのインターフェース11を介して無線通信を行っている場合は、他の通信方式(B,…N)のインターフェース11は使用されない。
この通信装置は、単独で無線通信を行う装置として利用してもよいが、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末の中に、この通信装置と同じ構成を備えて、無線通信を行ってもよい。
なお、以下の実施例では、各インターフェースは、無線通信を行うためのインターフェースを用いるものとするが、有線通信のインターフェースを含んでいてもよい。
この発明の通信装置は、主として、複数の通信方式のインターフェース11と、制御部1、通信制御部2、経過時間測定部3、累積残量計算部4、残時間計算部5、方式選択部6、記憶部7を備える。
また、通信制御部2は、通信速度取得部21、累積通信量測定部22、通信切替部23を備える。
通信方式A,B,…Nは、いずれも無線通信で利用される通信方式のうち、現在用いられている既存のいずれかの無線通信方式とする。
以下の実施例では、説明を容易なものとするために、2つの通信方式を備え、この2つの通信方式の切替処理をする場合について説明する。
ただし、3つ以上の通信方式を有する場合も、同様の切替処理をすることができる。
また、以下の実施例では、2つの通信方式AとBを備えるものとし、通信方式Aは、上記した第1通信方式に相当し、通信速度の上限値が一定であり、一定期間内の累積通信量によって通信速度が制限されない通信方式とする。
一方、通信方式Bは、上記した第2通信方式に相当し、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限があり、通信速度の上限値が変化する通信方式とする。
ここで、一定期間とは、後述するように、通信方式Bで行われたデータ通信の累積通信量を測定する期間(通信量測定期間Tmax)を意味し、たとえば、月初から月末までの1ヶ月間が設定される。また、一定期間内の累積通信量とは、上記1ヶ月間に、通信方式Bによって、送信されるデータ量(送信バイト数)と、受信されるデータ量(受信バイト数)とを合計したものである。通信方式の通信速度制限とは、一定期間内の累積通信量が、所定の通信量上限値を超えた場合に、その通信方式の通信速度の上限値を、制限後の通信量上限値に低下させるものである。
たとえば、通信方式Aを、国際規格であるIEEE802.11nに準拠した通信方式とし、ネットワークから装置への下り方向の通信速度を、最大72Mbpsで固定とする。
一方、通信方式Bについては、下り方向の通信速度を最大110Mbpsとし、月初から月末までの1ヶ月当たりの累積通信量が数ギガバイト以下の場合は、最大通信速度110Mbpsが維持されるが、月初から現在までの累積通信量が数ギガバイトを超過した場合は、下り方向の最大通信速度が128kbpsに変更されるものとする。上記数ギガバイトの値としては、特に限定されるものではなく、通信事業者、通信の混雑度、料金プランなどによって適切な数値が設定されるが、たとえば、3ギガバイト(3GB)が設定される。
上記通信速度は、理論的な最大値を規定したものであって、実際に行われる通信の速度は、上記最大値よりも低い値となり、通信の混雑度や電波品質などによって変動する。
したがって、電波の送受信状況が良好であれば、通信方式Bの方が通信方式Aよりも高速で通信できる場合があるが、電波品質が悪化すると、通信方式Bによる通信が、通信方式Aよりも低速となる場合もあり得る。
さらに、通信方式Bが、累積通信量によって通信速度を変更するものとすると、1ヶ月の間に使用した累積通信量が3Gバイトを超えてしまった場合、通信方式Bでは、一定速度の通信方式Aに比べて、かなり低速の通信が行われることになる。
制御部1は、この発明の通信機能を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータにより実現できる。また、CPUは、ROM等に記憶されたプログラムに基づいて、各種ハードウェアを動作させることにより、この発明のデータ通信機能、通信方式の切替機能などを実行させる。
経過時間測定部3、累積残量計算部4、残時間計算部5、方式選択部6は、主として、制御部の一つの機能ブロックであって、ソフトウェアによって実現される。
通信制御部2は、通信方式インターフェース11を介して行われるデータの送信と受信を実際に制御する部分であり、そのデータ送受信を監視する部分でもある。
この発明では、特に、データ送受信の状態を監視する機能ブロックとして、通信速度取得部21と、累積通信量測定部22を備える。
また、取得された通信速度や累積通信量に基づいて、使用する通信方式インターフェースを切り替える通信切替部23を備える。
通信速度取得部21は、通信が行われている通信方式による現実の通信速度を取得する部分であり、具体的には、通信方式AまたはBのインターフェースを介して通信されるデータの通信速度(bps)を取得する部分である。
たとえば、一定サイズ(データ量)のパケットデータを受信するのにかかる時間を測定し、そのデータ量と受信時間とから通信速度を計算する。あるいは、各通信方式のインターフェース11で検知される電波強度と通信方式の電波強度と通信速度の関係性により通信速度を推定することもできる。
取得された通信速度は、通信方式の選択処理に用いられる。2つの通信方式(A,B)のそれぞれの現実の通信速度を比較し、たとえば通信方式Bを用いた累積通信量が少ない状況では、通信速度が速い方の通信方式が採用される。
通信方式Aの現実の通信速度をVa、通信方式Bの現実の通信速度をVbとする。
累積通信量測定部22は、一定期間内に送受信した累積通信量(バイト数)を測定する部分である。
後述するように通信方式の選択処理において、累積通信量の上限値によって通信速度が変化する通信方式Bの累積通信量Dbが測定される。
ここでの一定期間も、月初から月末までの1ヶ月間とする。
通信切替部23は、以後の通信で用いる通信方式を、方式選択部6によって選択された通信方式に切り替える部分であり、データの送受信を行うインターフェース11を、選択された通信方式のインターフェースに切り替える部分である。
以下の実施例では、選択された通信方式に対応させて、通信方式AあるいはBのいずれかのインターフェースに切り替えるものとする。
経過時間測定部3は、通信方式Bの累積通信量を測定する一定期間が開始された最初の時点から現在時刻までの経過時間を測定する部分であり、たとえば、月初の日付の午前0時からカウントを開始し、現在時刻までに経過した時間Tb(日時分秒)を測定する。
累積残量計算部4は、通信方式Bの通信累積残量Drを、次式により計算する部分である。
通信累積残量Dr=通信量上限値Dmax−累積通信量Db
通信量上限値Dmaxは、通信方式Bの通信速度の上限値が大きく変更(低下)されるときの通信量を意味し、上記したように、たとえば、110Mbpsの速度上限値を、128kbpsに変更するときの通信量(3GB)に相当する。この上限値Dmaxは、契約内容によって予め固定値として設定記憶される。
通信累積残量Drは、通信方式Bの通信速度が大きく低下されるまでの通信量、すなわち、通信速度を低速に変化させるまでに送受信可能なデータ量を意味する。
言いかえれば、この通信累積残量Drに相当するデータ量のデータは、通信方式Bにおいて、まだ比較的高速で通信可能であることを意味する。
残時間計算部5は、一定期間の残時間を計算する部分であり、定められた通信量測定期間Tmaxの中で、現在時刻までの経過時間Tbを除いた残りの時間(残時間Tr)を計算する部分である。
すなわち、次式により計算される。
一定期間の残時間Tr=通信量測定期間Tmax−経過時間Tb
通信累積残量Drと、残時間Trは、通信方式を選択するのに用いられる。
方式選択部6は、所定の選択基準に基づいて、通信方式を選択する部分である。
この発明では、通信方式の選択基準は2つあり、1つは、通信方式Aと通信方式Bの現実の通信速度の差(Vb−Va)であり、もう1つは、通信方式Bの通信速度制限を行うまでの通信量上限値から、測定された一定期間内の累積通信量を減算した通信累積残量Drと、残時間Trとから求めた残量平均値DTである。
具体的には、後述するように、上記選択基準を予め設定記憶した通信方式選択情報71を用いて、両方式の通信速度の差(Vb−Va)と、残量平均値DTとによって予め定められた通信方式を選択する。
記憶部7は、この発明の通信装置の各種機能を実行するために必要な情報や、プログラムを記憶した部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部7には、上記した各機能ブロックで測定あるいは計算されたデータが一時記憶され、上記した一定期間、通信方式Bの通信量上限値Dmax、選択基準が設定された通信方式選択情報71などが予め記憶される。
通信方式選択情報71は、通信方式を選択する基準を示したテーブルであり、実際の通信速度などの現在の通信状況を示す測定値と、このテーブルに予め設定された基準値とを比較することによって、データ通信に利用する通信方式を決定する。
このテーブルの選択基準としては、可能な限り、通信速度が高速となる通信方式を選択するように条件が設定される。ただし、通信方式Bの通信速度が著しく低下したり、あるいは通信停止状態となることを回避することが可能な条件が予め設定される。
定性的に言えば、累積通信量によって通信速度の上限値が低下する通信方式Bの通信速度Vbと通信速度の上限値が変化しない通信方式Aの通信速度Vaとが、Vb>Vaであって、その速度差(Vb−Va)が比較的大きい場合は、通信方式Bの通信累積残量Drに所定量以上の余裕があれば、通信方式Bを採用する。逆に、Vb>Vaであっても速度差(Vb−Va)が比較的小さくなった場合や、通信方式Bの通信累積残量Drが所定量以下となって余裕がなくなってきた場合は、通信方式Aを採用する。
ここで、前提として、後述する図2に示すように、通信方式Bの通信速度の上限値Vb1は、通信方式Aの通信速度の上限値Va1よりも大きく(Vb1>Va1)、通信方式Bの現在までの累積通信量Dbが通信方式Bの通信量上限値Dmaxを超過したために、通信方式Bの通信速度の上限値が低下した場合、低下した後の通信方式Bの通信速度の上限値Vb2は、通信方式Aの通信速度の上限値Va1に比べて十分に小さいものとする(Vb2<Vb1、Vb2<Va1)。
図2に、この発明の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
図2(a)において、通信方式Aの通信速度Vaと、通信方式Bの通信速度Vbは、通信速度取得部21によって取得される現実の通信速度である。速度差Voは、両通信方式の通信速度の差(Vb−Va)である。
通信方式Bの累積通信量Dbは、上記したように、一定期間内における現在までの通信方式Bの通信による通信量の合計の測定値である。
経過時間Tbは、一定期間内の最初から現在時刻までの時間である。
通信方式Bの通信累積残量Drは、Dmax−Dbの計算値である。
ここで、Dmaxは、通信方式Bの通信速度の上限値を低下させるときの通信方式Bの通信量上限値である。通信方式Bの累積通信量Dbが、この上限値Dmaxを超えると、通信方式Bの通信速度の上限値が低下させられる。
一定期間内の残時間Trは、Tmax−Tbの計算値である。
ここで、Tmaxは、上記した一定期間に相当し、通信方式Bの通信量測定期間である。
通信方式Bの残量平均値DT(MB/h)は、Dr/Trの計算値である。すなわち、残量平均値DTは、通信方式Bの通信累積残量Drを、一定期間内の残時間Trで除算したものである。
通信方式Aの通信速度の上限値Va1は、通信方式Aで予め設定された固定値である。通信方式Bの通信速度の上限値Vb1は、通信方式Bにおいて通常の通信が行われるときの上限値であり、予め設定された固定値である。また、通信方式Bの通信速度の制限後の上限値Vb2は、累積通信量Dbが上限値Dmaxを超えたために設定される上限値であり、予め設定された固定値である。
これらの上限値(Va1、Vb1、Vb2)は、通信規格として定められた数値であるので、ROM等に固定値として記憶すればよい。
図2(b)の通信方式選択情報71には、2つの通信方式A,Bの通信速度の速度差Voの複数の数値範囲と、通信方式Bの残量平均値DTの複数の数値範囲とに対応づけて、選択されるべき通信方式が予め設定されている。
ここで、速度差Vo(=Vb−Va)については、4つの数値範囲を設定している。
また、残量平均値DT(=Dr/Tr)についても、4つの数値範囲を設定している。
ただし、いずれの数値範囲も、この4つに限定されるものではなく、実際の使用状況などによって異なる範囲を設定してもよい。
また、この情報71は、通信方式Bの現実の通信速度Vbが、通信方式Aの現実の通信速度Vaよりも大きい場合(Vb>Va)に用いられる。
通信方式Aの通信速度Vaが、通信方式Bの通信速度Vbよりも大きいか、あるいは等しい場合(Va≧Vb)は、この情報71とは関係なく、通信方式Aが選択される。
図2(b)の通信方式選択情報71において、たとえば、速度差Voが10Mbps以上の場合、残量平均値DTが1MB/h以上の3つの範囲内であれば、通信方式Bの速度制限がかかったために通信方式Bの通信速度の上限値が低下するまでには、まだ余裕があると考えられるので、通信方式Bが選択される。
たとえば、速度差Vo=15Mbpsで、DT=3MB/hであったとすると、通信方式Bが選択される。
一方、速度差Voが10Mbps以上であったとしても、残量平均値DTが1MB/hよりも少なくなった場合(DT<1)、通信方式Bの通信速度の上限値が著しく低下するまでに、それほど余裕はないと考えられるので、通信方式Aが選択される。
また、速度差Voが8Mbpsとなり、5M≦Vo<10Mの数値範囲に属している場合において、残量平均値DTが3MB/hとなり、1≦DT<5の数値範囲になったとすると、通信方式Bの通信速度の上限値が低下させられるまでにはいくらかの余裕があったとしても、通信速度差が比較的小さくなったので、通信速度の上限値が変更されない通信方式Aを選択する。
また、速度差Voが1Mbpsよりも小さくなった場合(Vo<1M)、残量平均値DTが小さい場合だけでなく、DTが10MB/h以上の場合で、通信方式Bの通信速度の上限値が低下させられるまでにかなりの余裕がある場合であっても、DTのすべての数値範囲において、わずかに遅い通信速度ではあるが大きく低下しない速度で通信が可能な通信方式Aを選択する。
<通信方式の選択および切替処理>
図3に、この発明の通信装置における通信方式の選択および切替処理の一実施例のフローチャートを示す。
ステップS1において、現在、通信方式Aのインターフェース11を介して、すでに通信方式Aによる通信が実行中であるものとする。
このとき、通信方式Aの現実の通信速度Vaが取得されているものとする。
ステップS2において、通信制御部2が、通信方式Bの電波状態を確認する。
すなわち、通信方式Bのインターフェース11に、通信方式Bの通信電波が受信され、取得可能な状態にあるか否かを確認する。
ステップS3において、制御部1が、上記確認の結果、通信方式Bの通信が可能か否かを判断する。通信電波が取得可能な状態であれば、通信可能と判断し、ステップS4へ進む。一方、通信電波が取得できなければ、通信不可と判断し、ステップS1へ戻る。
ステップS4において、通信速度取得部21が、通信方式Bの現実の通信速度Vbを取得する。
たとえば、ステップS2において通信方式Bの電波状態を確認したときに、その電波強度を測定し、電波強度の大きさから通信速度Vbを取得する。
ステップS5において、方式選択部6が、通信方式Aの通信速度Vaと、通信方式Bの通信速度Vbとを比較する。
ステップS6において、上記比較の結果、Vb>Vaの場合、ステップS7へ進む。一方そうでない場合はステップS1へ戻り、通信方式Aによる通信を継続させる。
ステップS7からステップS10において、通信方式Bの累積通信量等に基づいて、通信方式選択情報71を利用して、通信方式の選択処理を行う。
ステップS7において、累積通信量測定部22が、一定期間内に通信方式Bによって通信されたデータ量である通信累積量Dbを、記憶部7から読み出す。
また、経過時間測定部3が、一定期間内の最初から現在時刻までの経過時間Tbを取得する。ここで、一定期間は、通信方式Bの通信量測定期間Tmaxであり、たとえば、月初から月末までの1ヶ月間がTmaxに設定されている場合、経過時間Tbとして、月初である1日の午前0時から現在時刻までに経過した時間が取得される。
ステップS8において、累積残量計算部4が、DmaxとDbとを利用して、通信方式Bの通信累積残量Drを、Dr=Dmax−Dbにより計算する。
また、残時間計算部5が、通信方式Bにおける一定期間内の残時間Trを、Tr=Tmax−Tbにより計算する。この残時間Trは、通信方式Bの通信量を測定する期間Tmaxの最終日時までの残りの時間に相当する。
さらに、通信方式Bの残量平均値DTを、DT=Dr/Trにより計算する。
ステップS9において、方式選択部6が、通信方式AとBの通信速度の差(速度差Vo)と、通信方式Bの残量平均値DTとを用いて、通信方式を選択する。
ここで、図2(b)に示した通信方式選択情報71が用いられ、現在の速度差Voが属する数値範囲と、計算された残量平均値DTが属する数値範囲とによって対応づけられた部分に予め設定されている通信方式が選択される。
ステップS10において、通信方式Bが選択された場合は、ステップS11へ進み、そうでない場合すなわち通信方式Aが選択された場合はステップS1へ戻る。
ステップS11において、通信切替部23が、通信を行うインターフェースを、通信方式Aから通信方式Bに切り替える。また、通信速度取得部21が、通信方式Bの現実の通信速度Vbを取得する。これにより、以後の通信は通信方式Bにより行われる。
ステップS12において、通信方式Bによる通信中の状態で、通信制御部2が、通信方式Aの電波状態を確認する。
ステップS13において、制御部1が、確認した電波状態に基づいて、通信方式Aの通信が可能か否かを判断する。
通信方式Aの電波が取得可能であれば、通信方式Aによる通信が可能であると判断し、ステップS14へ進む。
一方、通信方式Aの電波が取得できなければ、通信方式Aによる通信が不可能と判断し、ステップS12へ戻る。
ステップS14において、通信速度取得部21が、通信方式Aの現実の通信速度Vaを取得する。
ステップS15において、ステップS5と同様に、方式選択部6が、通信方式Aの通信速度Vaと、通信方式Bの通信方式Vbとを比較する。
ステップS16において、Vb>Vaの場合、ステップS17へ進み、そうでない場合はステップS20へ進む。
ステップS17において、ステップS7およびS8と同様の処理を行い、通信方式Bの通信累積量Dbと経過時間Tbを取得した後、通信累積残量Drと残時間Trを計算し、通信方式Bの残量平均値DT=Dr/Trを計算する。
ステップS18において、ステップS9と同様に、方式選択部6が、速度差Voと計算したDTとを用い、通信方式選択情報71を利用して、VoとDTに対応する通信方式を選択する。
ステップS19において、上記選択の結果、通信方式Bが選択された場合は、ステップS12へ戻る。一方、通信方式Aが選択された場合は、ステップS20へ進む。
ステップS20において、通信切替部23が、通信を行うインターフェースを、通信方式Bから通信方式Aに切り替える。この後、ステップS1へ戻り、通信方式Aによる通信が行われる。
以上のように、累積通信量に基づく通信速度制限がなく通信速度の上限値が固定されている通信方式Aと、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限があり、累積通信量Dbが所定の通信量上限値Dmaxを超えた場合には通信速度の上限値が著しく低下させられる通信方式Bとが利用できる場合において、両方式の現実の通信速度の差(速度差Vo)と、通信方式Bの通信量測定期間(Tmax)内の残時間(Tr)に対する通信累積残量(Dr)により計算した残量平均値(DT)とに基づいて、現時点以降に行う通信の通信方式を選択する。
このように、速度差Voと残量平均値DTという2つの基準によって、選択すべき通信方式を決定して通信方式の切り替えを行うので、通信速度が著しく低下することや通信不能状態になってしまうことを回避することができる。
1 制御部
2 通信制御部
3 経過時間測定部
4 累積残量計算部
5 残時間計算部
6 方式選択部
7 記憶部
11 通信方式インターフェース
21 通信速度取得部
22 累積通信量測定部
23 通信切替部
71 通信方式選択情報
100 ネットワーク

Claims (5)

  1. 複数の通信方式による通信が利用可能な通信装置であって、
    前記複数の通信方式には、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限のない第1通信方式と、一定期間内の累積通信量に基づく通信速度制限がある第2通信方式とが含まれ、
    通信が行われている通信方式による現実の通信速度を取得する通信速度取得部と、
    前記第2通信方式により行われた前記一定期間内の累積通信量を測定する累積通信量測定部と、
    前記第1通信方式及び第2通信方式の現実の通信速度の差と、前記第2通信方式の通信速度制限を行うまでの通信量上限値から第2通信方式の前記測定された一定期間内の累積通信量を減算した通信累積残量とを用い、所定の選択基準に基づいて通信方式を選択する方式選択部と、
    以後の通信で用いる通信方式を、前記選択された通信方式に切り替える通信切替部とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第2通信方式の累積通信量を測定する一定期間が開始されてから現在時刻までの経過時間を測定する経過時間測定部と、記憶部とを、さらに備え、
    前記記憶部には、前記一定期間と、前記第2通信方式の通信量上限値と、前記選択基準が設定された通信方式選択情報とを予め記憶し、
    前記一定期間には、前記第2通信方式の累積通信量を測定する期間として定められた通信量測定期間が記憶され、
    前記第2通信方式の現実の通信速度が、前記第1通信方式の現実の通信速度よりも大きい場合、前記記憶された一定期間から前記測定された経過時間を減算した残時間を計算し、かつ前記通信量上限値から、前記測定された一定期間内の累積通信量を減算した前記通信累積残量を計算した後、
    前記通信累積残量を前記残時間で除算することにより残量平均値を計算し、
    前記方式選択部が、前記通信方式選択情報を用いて、前記第2通信方式と第1通信方式の現実の通信速度の差と、前記残量平均値とによって予め定められた通信方式を選択することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記通信方式選択情報には、
    前記第2通信方式の残量平均値の複数の数値範囲と、前記第1通信方式及び第2通信方式の通信速度差の複数の数値範囲とに対応づけて、選択すべき通信方式が予め設定されていることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第2通信方式と第1通信方式の現実の通信速度の差が所定値よりも大きく、かつ前記残量平均値が所定値よりも大きい場合には、前記方式選択部は、第2通信方式を選択することを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 前記第1通信方式の現実の通信速度が前記第2通信方式の現実の通信速度よりも大きいか、あるいは等しい場合、前記方式選択部は、第1通信方式を選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信装置。
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