JP7009771B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、従来のシステムは漏洩同軸ケーブル無線で、通信帯域が狭く、インターネットアクセス提供が難しく、また、無線LANを使用したものは、基地局の切替えが頻繁で、切替え動作失敗により通信途絶の可能性もあり、さらに1つの通信エリアで通信可能な時間が短く、通信エリア切替え時間のために、ユーザーデータ通信時間がさらに短くなることを課題とし、移動体に搭載された移動体内通信機器群と、移動体外に設置された移動体外通信機器群との間で無線による通信を特性の異なる複数の通信方式で実行可能にし、移動体内通信機器群と、移動体外通信機器群は特性の異なる複数の通信方式にそれぞれ対応する複数の通信機器で構成され、通信データの特性に応じて通信方式を選択する移動体外通信機器群の通信制御手段と、移動体内通信機器群の移動体ルータにより、選択された通信方式で通信が実行されることが開示されている。
特許文献2には、データ通信に時間がかかるといった不満を利用者に感じさせないようにしつつ、消費電力が削減されるように、通信規格を切り替えることを課題とし、中継装置は、複数の通信規格に対応する端末装置と自装置との双方が対応している通信規格を特定し、また、中継装置は、端末装置と通信部との間でやり取りされるデータのデータ量を取得し、端末装置と自装置との双方が対応している複数の通信規格において、取得されたデータ量に応じた通信速度の通信規格を選択し、そして、中継装置は、選択された通信規格が、端末装置と通信部との通信で現在使用されている通信規格と異なる場合には、その通信において使用される通信規格が選択された通信規格に切り替わるように端末装置及び通信部を制御することが開示されている。
特開2006-080782号公報 特開2010-232724号公報
無線通信機器では、1つの伝送方式に複数のチャネルを有するものがあり、さらに伝送方式としても複数種類を装備しているものがある。そして、複数の通信相手機と通信が可能となっているものがある。
ところで、無線通信においては、通信相手機にも複数の伝送方式及びチャネルが用意されている場合がある。
本発明は、通信相手機との通信を行うにあたって、通信相手機が用意している伝送方式及びチャネルに合わせた通信を行うことができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネルを有しており、複数の伝送方式で無線通信可能な通信手段と、前記伝送方式及び前記チャネルの予め定められた選択順序と通信相手機が通信可能な伝送方式又はチャネルとにしたがって、該通信相手機との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する選択手段を有し、前記選択手段は、自情報処理装置で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルと、前記通信相手機で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルとが合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択し、予め定められたチャネル又は伝送方式による通信ができるようになるのを待って、該通信を行った場合における通信に要する時間と、他のチャネル及び伝送方式による通信を行った場合における通信に要する時間とを比較して、通信終了時間が短い方を選択する、情報処理装置である。
請求項の発明は、前記予め定められた伝送方式及びチャネルとして、最も通信品質のよい伝送方式及びチャネルとする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項の発明は、前記通信手段は、複数の通信相手機との通信が可能であって、前記選択手段は、通信相手機毎に、該通信相手機との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項の発明は、コンピュータを、少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネルを有しており、複数の伝送方式で無線通信可能な通信手段と、前記伝送方式及び前記チャネルの予め定められた選択順序と通信相手機が通信可能な伝送方式又はチャネルとにしたがって、該通信相手機との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する選択手段として機能させ、前記選択手段は、自情報処理装置で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルと、前記通信相手機で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルとが合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択し、
予め定められたチャネル又は伝送方式による通信ができるようになるのを待って、該通信を行った場合における通信に要する時間と、他のチャネル及び伝送方式による通信を行った場合における通信に要する時間とを比較して、通信終了時間が短い方を選択する、情報処理プログラムである。
請求項1の情報処理装置によれば、通信相手機との通信を行うにあたって、通信相手機が用意している伝送方式及びチャネルに合わせた通信を行うことができる。また、互いの予め定められた伝送方式及びチャネルが合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択できる。
請求項の情報処理装置によれば、予め定められた伝送方式及びチャネルとして、最も通信品質のよい伝送方式及びチャネルとすることができる。
請求項の情報処理装置によれば、複数の通信相手機との通信が可能である場合に、通信相手機毎に、チャネル及び伝送方式を選択することができる。
請求項の情報処理プログラムによれば、通信相手機との通信を行うにあたって、通信相手機が用意している伝送方式及びチャネルに合わせた通信を行うことができる。また、互いの予め定められた伝送方式及びチャネルが合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択できる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態の具体的な構成例を示す説明図である。 チャネルの例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 通信相手機通信能力情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 優先順位テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 優先順位テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態で使用する11adキューのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である情報処理装置100は、無線通信を行うものであって、図1の例に示すように、通信制御モジュール110、無線通信モジュール140を有している。
通信機器180は、通信回線を介して、情報処理装置100の無線通信モジュール140と接続されている。通信機器180は、無線通信可能な機器であって、例えば、携帯情報端末、ノートPC、アクセスポイント等がある。なお、情報処理装置100と無線通信可能な通信機器180は、複数あってもよい。例えば、WiGigを搭載した複数の通信機器180があり、情報処理装置100でWiGig通信可能な回線数よりも多い通信機器180が通信要求してくる場合がある。例えば、認証用のデバイスである通信機器180、記憶装置としての通信機器180、表示用装置である通信機器180等が、通信要求をしてきた場合が該当する。このような場合に、WiGigで通信が行われる通信機器180とともに、WiGig以外の伝送方式(WiGigよりも遅い通信速度である伝送方式)で通信が行われる通信機器180が発生することになる。しかし、通信時間はそれぞれ異なるのが一般的である。そこで、情報処理装置100は、WiGigで通信が行われている通信機器180での通信が終了したときに、他の通信機器180で既にWiGig以外の伝送方式で通信が行われていたとしても、WiGigに切り替えることを行う。これによって、WiGig以外の伝送方式で通信を続けた場合よりも早く終了させることができるようになる。
無線通信モジュール140は、通信制御モジュール110と接続されており、また、通信回線を介して通信機器180と接続されている。無線通信モジュール140は、複数の伝送方式で無線通信可能である。そして、複数の通信機器180との無線通信も可能である。複数の伝送方式として、例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11c、IEEE802.11g、IEEE802.11n、IEEE802.11ac、IEEE802.11j、IEEE802.11ad、ブルートゥース(登録商標)等がある。
また、無線通信モジュール140が有している伝送方式のうち、少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネル(無線通信路)を有している。もちろんのことながら、すべての伝送方式が、それぞれ複数のチャネルを有しているものであってもよい。
また、無線通信モジュール140が無線通信可能な伝送方式として、少なくともIEEE802.11adを含むようにしてもよい。
通信制御モジュール110は、通信機器情報記憶モジュール115、選択モジュール120、通信品質取得モジュール125、切替判断モジュール130、伝送方式・チャネル切替モジュール135を有しており、無線通信モジュール140と接続されている。通信制御モジュール110は、情報処理装置100と通信機器180との無線通信を制御する。
通信機器情報記憶モジュール115は、選択モジュール120と接続されている。通信機器情報記憶モジュール115は、伝送方式及びチャネルの予め定められた選択順序を記憶している。例えば、後述する図7の例に示す優先順位テーブル700、図8の例に示す優先順位テーブル800等を記憶している。
また、通信機器情報記憶モジュール115は、通信相手機である通信機器180が通信可能な伝送方式又はチャネルを記憶している。例えば、後述する図6の例に示す通信相手機通信能力情報テーブル600等を記憶している。
選択モジュール120は、通信機器情報記憶モジュール115と接続されている。選択モジュール120は、伝送方式及びチャネルの予め定められた選択順序と通信相手機である通信機器180が通信可能な伝送方式又はチャネルとにしたがって、その通信機器180との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する。
また、選択モジュール120は、通信相手機である通信機器180毎に、その通信機器180との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択してもよい。
また、選択モジュール120は、自情報処理装置で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルと、前記通信相手機で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルとが、合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択してもよい。
ここで「予め定められた伝送方式及びチャネル」として、最も通信品質のよい伝送方式及びチャネルとしてもよい。なお、「通信品質のよい」こととしては、例えば、通信速度が速いこと、エラー回数が少ないこと等がある。
また、選択モジュール120は、通信残量に応じて、通信機器180との通信におけるチャネル及び伝送方式の選択を行うようにしてもよい。ここで「通信残量に応じて」とは、予め定められたチャネルA1又は伝送方式A2による通信ができるようになるのを待ってその通信を行った場合における通信に要する時間(つまり、待機時間と通信時間の和)と、他のチャネルB1及び伝送方式B2による通信を今から行った場合における通信に要する時間とを比較して、いずれか通信終了時間が短い方を選択することをいう。
通信品質取得モジュール125は、無線通信モジュール140によって行われている通信における通信中の通信品質を取得する。ここで「通信品質」として、伝送品質、接続品質、安定品質がある。例えば、通信速度(通信スピード、遅延、応答性等)、安定性(データ損失率、信頼性等)、カバー範囲等がある、具体的には、無線の通信スピード、無線信号の受信レベル、無線通信途切れの発生等を検知することが該当する。
切替判断モジュール130は、通信中の通信品質よりもよい通信品質であるチャネル又は伝送方式が通信可能となったか否かを判断する。
ここで「通信中の通信品質よりもよい通信品質であるチャネル又は伝送方式」とは、現在、通信を行っているチャネル又は伝送方式で通信を行っているよりも、例えば、通信速度、エラー回数等において優れているチャネル又は伝送方式をいう。
また、「チャネルB1又は伝送方式B2が通信可能となった場合」とは、通信を開始した際には、そのチャネルB1又は伝送方式B2による通信を選択できない状況であったため、他のチャネルA1又は伝送方式A2による通信を行ったが、通信途中で、チャネルB1又は伝送方式B2が通信可能になった場合をいう。ここで、「チャネルB1又は伝送方式B2による通信を選択できない状況」として、例えば、そのチャネルB1又は伝送方式B2による通信が既に行われていた場合、そのチャネルB1又は伝送方式B2による通信がエラー等で通信できない状況であった場合等が該当する。
また、切替判断モジュール130は、通信残量に応じて、切り替えを行うか否かの判断を行うようにしてもよい。ここで「通信残量に応じて」として、現在、チャネルA1又は伝送方式A2による通信を続けた場合の残りの通信に要する時間と、切り替え可能となったチャネルB1又は伝送方式B2による通信を最初から行った場合における通信に要する時間とを比較して、短い時間となる場合をいう。
伝送方式・チャネル切替モジュール135は、通信中の通信品質よりもよい通信品質であるチャネル又は伝送方式が通信可能となった場合は、通信中の通信をそのチャネル又は伝送方式に切り替える。つまり、切替判断モジュール130による判断結果(通信中の通信品質よりもよいチャネル又は伝送方式が通信可能となったか否かの判断結果)にしたがって、通信品質がよくなるチャネル又は伝送方式に切り替える。
また、伝送方式・チャネル切替モジュール135は、通信残量に応じて、切り替えを行う。つまり、切替判断モジュール130による判断結果(通信残量に応じて、通信の切り替えを行うか否かの判断結果)にしたがって、チャネル又は伝送方式に切り替える。
また、伝送方式・チャネル切替モジュール135は、伝送方式に切り替える場合は、伝送方式をIEEE802.11adに切り替えるようにしてもよい。
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
図2(a)の例に示すように、情報処理装置100は、複数の通信機器180(通信機器180A、通信機器180B、通信機器180C)と無線通信を行う。情報処理装置100と通信機器180とで互いに通信可能な伝送方式で無線通信が行われる。通信開始時に、予め定められたアルゴリズムにしたがって、チャネルが決定される。
無線通信においては、通信中に通信品質が変化することがある。例えば、利用環境、混雑状況、故障等によって、通信品質が変化し得る。より具体的には、無線にとっての障害物(例えば、自動車、ドアの開閉、人間等)の移動、情報処理装置100又は通信機器180の移動(例えば、情報処理装置100又は通信機器180が携帯機器である場合の所有者の移動)、他の機器(例えば、電子レンジ、他の通信機器等)の使用、トラフィック等によって、通信品質は変わり得る。
情報処理装置100は、情報処理装置100が通信可能な伝送方式及びチャネルと通信相手機である通信機器180が通信可能な伝送方式及びチャネルのうち、最も通信品質のよい伝送方式及びチャネルで通信を行う。
そして、情報処理装置100は、通信中の通信品質よりも良い通信品質である通信が可能となった場合に、その可能となった通信における伝送方式又はチャネルに切り替える。
図2(b)の例に示すように、画像処理装置200が、情報処理装置100を有していてもよい。
画像処理装置200と、ユーザー280Dの通信機器180D、ユーザー280Eの通信機器180Eとは、無線通信可能である。
例えば、ユーザー280Dは、通信機器180Dを操作して、画像処理装置200に印刷指示を送信し、画像処理装置200で印刷物を取得する。また、ユーザー280Eは、画像処理装置200でスキャン操作をして、通信機器180Eにスキャンイメージである画像を送信し、通信機器180E内にその画像を取り込む。
図3は、本実施の形態(画像処理装置200)の具体的な構成例を示す説明図である。画像処理装置200は、SoC300(System on a Chip)、11b:310a、11a:310b、11ac:310c、WiGig:310d、WiGig:310e、11ac:310f、11n:310g、11g:310h、ブルートゥース310i、アンテナ320、システムメモリ342、ハードディスク344、USBデバイス346、ASIC330(Application Specific Integrated Circuit)、ユーザーインタフェース332、スキャナ334、プリンタ336を有している。
11b:310aは、アンテナ320、SoC300と接続されている。11a:310bは、アンテナ320、SoC300と接続されている。11ac:310cは、アンテナ320、SoC300と接続されている。WiGig:310dは、アンテナ320、SoC300と接続されている。WiGig:310eは、アンテナ320、SoC300と接続されている。11ac:310fは、アンテナ320、SoC300と接続されている。11n:310gは、アンテナ320、SoC300と接続されている。11g:310hは、アンテナ320、SoC300と接続されている。ブルートゥース310iは、アンテナ320、SoC300と接続されている。アンテナ320は共有してもよい。また、複数あってもよい。通信装置(通信用チップ)310とアンテナ320の組み合わせは、図1の例に示した無線通信モジュール140を具現化した一例である。11b:310a~11g:310hは、国際標準の無線通信規格である「IEEE 802.11規格」に準拠したものであり、「a」「a/b」「b/g」「a/b/g/n」等がある。もちろんのことながら、この規格に準拠した製品であるWi-Fi(Wireless Fidelity)であってもよい。特に、60GHz帯の無線通信規格であるIEEE802.11adを採用してもよい。つまり、IEEE802.11adに準拠した製品であるWiGig(Wireless Gigabit、ワイギグ)であってもよい。また、無線通信の伝送方式として、ブルートゥース310iのように、「IEEE 802.11規格」以外の伝送方式であってもよい。
SoC300は、11b:310a、11a:310b、11ac:310c、WiGig:310d、WiGig:310e、11ac:310f、11n:310g、11g:310h、ブルートゥース310i、システムメモリ342、ハードディスク344、USBデバイス346、ASIC330と接続されている。SoC300は、通信制御モジュール110を具現化した一例であり、主に、通信装置(通信用チップ)310、システムメモリ342、ハードディスク344、USBデバイス346を制御する。
システムメモリ342は、SoC300と接続されている。システムメモリ342は、例えば、通信制御モジュール110のプログラムを実施するにあたり利用されるメモリである。
ハードディスク344は、SoC300と接続されている。ハードディスク344には、例えば、通信内容等が格納される。
USBデバイス346は、SoC300と接続されている。USBデバイス346は、例えば、外部接続機器であるリムーバブル記録媒体、ICカード等の読み込み、書き込み等を行う。また、他の通信装置を接続してもよい。
ASIC330は、SoC300、ユーザーインタフェース332、スキャナ334、プリンタ336と接続されている。ASIC330は、画像処理装置200としての主な機能を実現させるためのスキャナ334、プリンタ336、ユーザーインタフェース332等を制御する。
ユーザーインタフェース332は、ASIC330と接続されている。ユーザーインタフェース332は、例えば、タッチパネルを兼ねる液晶ディスプレイを制御して、ユーザーの操作を受け付け、ユーザーに対してメッセージ等を提示する。この他、マウス、キーボード、カメラ、マイク等を用いたユーザーの操作(視線、ジェスチャ、音声等も含む)を受け付けるようにしてもよいし、スピーカーによる音声出力、触覚デバイスを用いた触感によって、ユーザーへのメッセージを提示するようにしてもよい。
スキャナ334は、ASIC330と接続されている。スキャナ334は、原稿の画像を読み取って、その画像を送信する。
プリンタ336は、ASIC330と接続されている。プリンタ336は、通信装置(通信用チップ)310又はユーザーインタフェース332が受け取った印刷指示にしたがって印刷を行う。
図4は、チャネルの例を示す説明図である。
例えば、「IEEE 802.11規格」の周波数「2.4GHz帯」と「5GHz帯」におけるチャネルを説明する。
「2.4GHz帯」を利用した無線規格は他の機器による影響を受けやすく安定した通信がしにくい。例えば、近くに電子レンジや同じ無線LAN機器があると、その通信は不安定なものになることが多い。一方、「5GHz帯」と比べると電波は遠くに届き、障害物等の影響が少ない。また、多くの機器が利用しており、互換性が高い。
「5GHz帯」は、この周波数帯を利用している機器が少ないため、電子レンジ等の影響も少なく安定した通信が期待できる。一方、遮蔽物があると「2.4GHz帯」と比べ影響を受けやすく、壁が多くなると安定した通信ができなくなる。
また、前述した60GHz帯のIEEE802.11adは、通信可能な距離は10mほどと短いが、大容量・高速通信ができる。そして、直進性が強いために遮蔽物を越えられないが、複数のアンテナによる指向性制御を取り入れることで送受信特性を向上させることも可能である。このように、伝送方式によって、メリット、デメリットがあるため、通信途中であっても、他の伝送方式に切り替えることは有効である。
また、通信途中であっても、他のチャネルに切り替えることは有効である場合がある。
無線通信で利用できる周波数の範囲は定まっている。その範囲内で、複数の通信機器が同時に通信できるように利用する周波数帯域を分割し、「チャネル」に分けている。
2.4GHz帯を使用するIEEE802.11b/g/nでは、チャネル幅:20MHzであり、1ch~13chの13チャネルに分かれている。
5GHz帯を使用するIEEE802.11a/n/acでは、チャネル幅:20/40MHz、80/160MHzであり、36ch~64ch、100ch~140chの19チャネルに分かれている。
60GHz帯を使用するIEEE802.11adでは、チャネル幅:9GHzであり、1ch~4chの4チャネルに分かれている。
図4(a)の例に示すように、2.4GHz帯を使用するIEEE802.11b/g/nでは、例えば、1chは、中心周波数:2412MHz、帯域:2401~2423MHzとしており、2chは、中心周波数:2417MHz、帯域:2406~2428MHzとしており、3chは、中心周波数:2422MHz、帯域:2411~2433MHzとしており、4chは、中心周波数:2417MHz、帯域:2416~2438MHzとしており、5chは、中心周波数:2432MHz、帯域:2421~2443MHzとしており、6chは、中心周波数:2437MHz、帯域:2426~2448MHzとしており、7chは、中心周波数:2442MHz、帯域:2431~2453MHzとしており、8chは、中心周波数:2447MHz、帯域:2436~2458MHzとしており、9chは、中心周波数:2452MHz、帯域:2441~2463MHzとしており、10chは、中心周波数:2457MHz、帯域:2446~2468MHzとしており、11chは、中心周波数:2462MHz、帯域:2451~2473MHzとしており、12chは、中心周波数:2467MHz、帯域:2456~2478MHzとしており、13chは、中心周波数:2472MHz、帯域:2461~2483MHzとしており、14chは、中心周波数:2484MHz、帯域:2473~2495MHzとしている。
このように、チャネルは隣り合っているチャネルの周波数帯と被ってしまっている。これをオーバーラップ(overlap)という。具体的には、「チャネル幅20MHz」の場合は前後3チャネル分、「チャネル幅22MHz」の場合は前後4チャネル分重複しており、互いに干渉してしまう関係にある。
つまり、無線通信で1台が「1ch」でもう一台が「2ch」を利用していると、互いに干渉してしまい通信が不安定になってしまうことがある。
3チャネル分(又は4チャネル分)重なっているのならば、重複分+1だけチャネル数をずらせばお互いのチャネルは干渉しなくなる。「チャネル幅20MHz」の場合は「1ch、5ch、9ch、13ch」、「チャネル幅22MHz」の場合は「1ch、6ch、11ch(2ch、7ch、12chや3ch、8ch、13ch)」をそれぞれ利用させればお互いの通信は安定する。したがって、安定した通信が期待できるチャネル(非オーバーラップチャネル)は、4チャネル分(又は3チャネル)ある。
図4(b)の例に示すように、5GHz帯を使用するIEEE802.11a/n/acでは、19チャネルあり、各チャネルの周波数帯は独立しており互いのチャネルが干渉しないようになっている。つまり、隣接チャネルを割り当てても干渉することはない。よって、5GHz帯を利用すると他の機器との干渉も無くなるだけでなく、チャネルによる干渉も無くなる。
また、チャネルの切り替えとして、「チャネルボンディング(Channel Bonding)」機能(倍速モード)を含めてもよい。つまり、チャネルの切り替えとして、チャネルボンディング機能を用いていない無線通信からチャネルボンディング機能を用いた無線通信への変更、チャネルボンディング機能を用いた無線通信からチャネルボンディング機能を用いていない無線通信への変更、チャネルボンディング機能におけるチャネルの切り替えが加わる。チャネルボンディング機能は、同時に2つのチャネルを使い、結合させることで通信速度を高める技術である。例えば、1つのチャネルが占有する帯域は20MHzであるが、これをまとめて40MHzの帯域として通信させるものである。ただし、チャネルボンディング機能を使うと利用できるチャネル数は減少することになり、干渉も起こりやすくなる。なお、親機と子機が、チャネルボンディング機能に対応していることが必要である。
また、伝送方式の切り替えとして、「MIMO(Multiple Input, Multiple Output)」を含めてもよい。つまり、伝送方式の切り替えとして、MIMOを用いていない無線通信からMIMOを用いた無線通信への変更、MIMOを用いた無線通信からMIMOを用いていない無線通信への変更、MIMOにおけるアンテナの変更が加わる。MIMOは、無線通信において送信機と受信機の双方で複数のアンテナを使って通信を高速化する技術である。なお、親機と子機が、MIMOに対応していることが必要である。
図5は、本実施の形態(主に選択モジュール120)による処理例を示すフローチャートである。通信を開始するにあたって、伝送方式、チャネルを選択する処理である。
ステップS502では、通信機器情報記憶モジュール115から通信相手機である通信機器180において可能な伝送方式を取得する。例えば、通信機器情報記憶モジュール115に記憶されている通信相手機通信能力情報テーブル600の可能伝送方式欄650から取得する。図6は、通信相手機通信能力情報テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。通信相手機通信能力情報テーブル600は、通信相手機ID欄610、通信相手機名称欄620、通信相手機ユーザー欄630、可能伝送方式数欄640、可能伝送方式欄650を有している。通信相手機ID欄610は、本実施の形態において、通信相手機である通信機器180を一意に識別するための情報(通信相手機ID:IDentification)を記憶している。通信相手機名称欄620は、その通信相手機の名称を記憶している。通信相手機ユーザー欄630は、その通信相手機を所有しているユーザー(又は使用者であるユーザー)を記憶している。可能伝送方式数欄640は、その通信相手機で可能な伝送方式の数を記憶している。可能伝送方式欄650は、その通信相手機において可能な伝送方式を記憶している。可能伝送方式数欄640内の数だけ可能伝送方式欄650内に伝送方式が記憶されている。
ステップS504では、優先順位にしたがって、ステップS502で取得した伝送方式を順位付けする。例えば、優先順位として、通信機器情報記憶モジュール115に記憶されている優先順位テーブル700又は優先順位テーブル800を取得する。そして、その優先順位テーブル700又は優先順位テーブル800にしたがって、通信相手機である通信機器180において可能な伝送方式を順位付けする。
図7は、優先順位テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。優先順位テーブル700は、優先順位欄710、伝送方式欄720を有している。優先順位欄710は、優先順位を記憶している。伝送方式欄720は、その優先順位での伝送方式を記憶している。この例では、送信速度の速い順に優先順位を振っている。
図8は、優先順位テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。優先順位テーブル800は、優先順位欄810、伝送方式欄820、チャネル欄830を有している。優先順位欄810は、優先順位を記憶している。伝送方式欄820は、その優先順位での伝送方式を記憶している。チャネル欄830は、その優先順位でのチャネルを記憶している。優先順位テーブル800は、例えば、通信速度だけでなく、通信エラーの回数が少ない伝送方式とチャネルの組み合わせを選択できるようにしたものである。通信エラーの回数は、過去の通信履歴から算出すればよい。また、優先順位テーブル800を、図9の例に示したフローチャートの処理によって順位付けされた伝送方式とチャネルの組み合わせとしてもよい。
ステップS506では、ステップS502で取得した伝送方式の数をNとする。例えば、通信機器情報記憶モジュール115に記憶されている通信相手機通信能力情報テーブル600の可能伝送方式数欄640内の数をNとすればよい。
ステップS508では、i=1とする(変数iに1を代入する)。なお、iは伝送方式の順位を示している。
ステップS510では、i番目の伝送方式でのチャネル数をMとする。
ステップS512では、j=1とする(変数jに1を代入する)。なお、jはチャネルの順位を示している。チャネルに優先順位を付していない場合(前述の優先順位テーブル700を用いた順位付けの場合)は、任意の順付け(例えば、チャネル番号順)を行えばよい。
ステップS514では、i番目の伝送方式、j番目のチャネルでの通信は可能か否かを判断し、通信可能である場合はステップS526へ進み、それ以外の場合(例えば、既に、情報処理装置100、通信機器180のいずれかで使用されている、又は、故障している等)はステップS516へ進む。
ステップS516では、j=j+1とする(変数jをインクリメントする)。
ステップS518では、M≦jであるか否かを判断し、M≦jである場合(i番目の伝送方式におけるチャネルを全てステップS514で判断した場合)はステップS520へ進み、それ以外の場合はステップS514へ戻る。
ステップS520では、i=i+1とする(変数iをインクリメントする)。
ステップS522では、N≦iであるか否かを判断し、N≦iである場合(対象としている通信機器180で可能な伝送方式を全てステップS514で判断した場合)はステップS524へ進み、それ以外の場合はステップS512へ戻る。
ステップS524では、その通信相手機との通信はできない旨のメッセージを提示する。また、通信待機として、キュー(待ち行列)にセットしてもよい。
ステップS526では、そのi番目の伝送方式、j番目のチャネルを選択する。
ステップS528では、無線通信モジュール140は、ステップS526で選択した伝送方式、チャネルでの通信を開始する。これによって、情報処理装置100と通信機器180で互いに通信可能な伝送方式、チャネルのうちで、優先順位にしたがった伝送方式、チャネルで通信を行うことになる。
図9は、本実施の形態(情報処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。情報処理装置100を設置する際、情報処理装置100のダイアグ機能(自己診断機能)にて、自動的に無線信号を発信し、相手機からの受信信号を受信し、その検知データにしたがって、最適な伝送方式、チャネルの組み合わせを構成できる(優先順位テーブル800を生成できる)ようにしてもよい。
ステップS902では、情報処理装置100の設置時(初期設定時)であるか否かを判断し、設置時である場合はステップS904へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS999)。情報処理装置100の設置時に、主な通信環境(その場所、地域)が決定されることになるからである。
ステップS904では、伝送方式を選択する。複数の伝送方式から、対象とする伝送方式の選択の順序として予め定められていてもよい。
ステップS906では、チャネルを選択する。複数のチャネルから、対象とするチャネルの選択の順序として予め定められていてもよい。
ステップS908では、ステップS904、ステップS906で選択された伝送方式、チャネルで試験的無線通信を行う。
ステップS910では、通信品質を取得する。
ステップS912では、すべての組み合わせを試したか否かを判断し、試した場合はステップS914へ進み、それ以外の場合はステップS904へ戻る。
ステップS914では、通信品質に基づいて、伝送方式とチャネルの組み合わせを順位付ける。つまり、通信品質がよい組み合わせから順位付けを行う。この順位付けの結果を優先順位テーブル800として生成する。
ステップS916では、最適なもの又はユーザーが選択した伝送方式とチャネルの組み合わせに設定する。予め定められた値よりもよい通信品質であった伝送方式とチャネルの組み合わせが複数ある場合には、ユーザーに選択させてもよい。
図10は、本実施の形態(主に、選択モジュール120)による処理例を示すフローチャートである。通信(図10の例では「対象としている通信」という)を開始するにあたって、伝送方式、チャネルを選択する処理であって、図5の例に示したフローチャートによる処理とは異なる処理である。
ステップS1002では、最も優先度の高い伝送方式A、チャネルAを選択する。具体的には、情報処理装置100と通信機器180との間で通信可能(可能性で足りる)な伝送方式、チャネルのうち、優先順位テーブル700又は優先順位テーブル800で最も優先度の高い伝送方式、チャネルを選択すればよい。
ステップS1004では、その選択された伝送方式A、チャネルAは情報処理装置100又は通信機器180で既に使用されているか否かを判断し、使用されている場合はステップS1006へ進み、それ以外の場合はステップS1024へ進む。
ステップS1006では、通信可能である伝送方式B、チャネルBを選択する。具体的には、情報処理装置100と通信機器180との間で通信可能(実際に通信できることが必要)な伝送方式、チャネルを選択すればよい。例えば、伝送方式A、チャネルAの次に優先度が高いものにすればよい。
ステップS1008では、通信中である伝送方式A、チャネルAにおける通信残量を取得する。この処理は、伝送方式A、チャネルAでの通信が終了するまでの通信残時間X(いわゆる待機時間)を算出するためである。
ステップS1010では、伝送方式A、チャネルAにおける通信残時間Xを算出する。伝送方式Aにおける公称値の通信速度を用いてもよいし、伝送方式A、チャネルAにおける実績としての通信速度を用いるようにしてもよい。
ステップS1012では、対象としている通信における通信量を取得する。この処理は、伝送方式A、チャネルAでの通信時間Y、伝送方式B、チャネルBでの通信時間Zを算出するためである。
ステップS1014では、伝送方式A、チャネルAにおける通信時間Yを算出する。伝送方式Aにおける公称値の通信速度を用いてもよいし、伝送方式A、チャネルAにおける実績としての通信速度を用いるようにしてもよい。
ステップS1016では、伝送方式B、チャネルBにおける通信時間Zを算出する。伝送方式Bにおける公称値の通信速度を用いてもよいし、伝送方式B、チャネルBにおける実績としての通信速度を用いるようにしてもよい。
ステップS1018では、「通信残時間X+通信時間Y≦通信時間Z」であるか否かを判断し、「通信残時間X+通信時間Y≦通信時間Z」である場合はステップS1020へ進み、それ以外の場合はステップS1022へ進む。なお、「通信残時間X+通信時間Y」は、伝送方式A、チャネルAで通信を行った場合、つまり、通信中である伝送方式A、チャネルAでの通信終了を待って、伝送方式A、チャネルAでの通信を行った場合の終了するまでの時間である。伝送方式A、チャネルAの通信速度が、伝送方式B、チャネルBよりも速く、対象としている通信における通信容量が大きい場合に、伝送方式A、チャネルAが空くのを待った方がよい場合があるからである。例えば、伝送方式Aとして、IEEE802.11adであり、高解像度の画像等を送信する場合に、伝送方式Aを待つ方が速い場合がある。
ステップS1020では、無線通信モジュール140は、通信中の伝送方式A、チャネルAの終了を待ち、伝送方式A、チャネルAでの対象としている通信を行う。
ステップS1022では、無線通信モジュール140は、伝送方式B、チャネルBでの通信を開始する。
ステップS1024では、無線通信モジュール140は、伝送方式A、チャネルAでの通信を開始する。
図11は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。通信中の切り替え処理である。
ステップS1102では、切替判断モジュール130が、切替判断処理を行う。ステップS1102の詳細な処理については、図12又は図14の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS1104では、ステップS1102での処理結果が切替必要か否かを判断し、必要な場合はステップS1106へ進み、それ以外の場合はステップS1108へ進む。
ステップS1106では、伝送方式・チャネル切替モジュール135が、伝送方式・チャネル切替処理を行う。ステップ1106の詳細な処理については、図13の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS1108では、無線通信モジュール140は、従前の伝送方式、チャネルでの通信を継続する。
図12は、本実施の形態(切替判断モジュール130)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1202では、他の伝送方式又はチャネルは通信可能となったか否かを判断し、通信可能となった場合はステップS1204へ進み、それ以外の場合は通信可能となるまで待機する。なお、図13の例に示すフローチャートのステップS1308において、ステップS1202で通信可能となった「他の伝送方式又はチャネル」で、新しい通信を開始することになる。
ステップS1204では、現通信の通信品質を取得する。
ステップS1206では、通信可能となった通信(「他の伝送方式又はチャネル」による通信)における通信品質を取得する。前述したように、「他の伝送方式又はチャネル」による通信が、それまで通信していたのであれば、その通信実績における通信品質を取得すればよいし、通信そのものができなかった場合であれば、その「他の伝送方式又はチャネル」による通信における公称値を通信品質として取得すればよい。
ステップS1208では、通信可能となった通信における通信品質は、現通信の通信品質よりも良いか否かを判断し、良い場合はステップS1210へ進み、それ以外の場合はステップS1212へ進む。
ステップS1210では、切替必要と判断する。
ステップS1212では、切替不要と判断する。
図13は、本実施の形態(伝送方式・チャネル切替モジュール135)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1302では、通信相手機である通信機器180に対して、伝送方式又はチャネル切替可否の問い合わせを行う。
ステップS1304では、通信機器180からの返信が切替可能か否かを判断し、切替可の場合はステップS1306へ進み、それ以外の場合はステップS1310へ進む。
ステップS1306では、現通信を切断する。
ステップS1308では、新しい伝送方式又はチャネルでの通信を開始する。例えば、新しい伝送方式又はチャネルで最初から通信をやり直してもよいし、残りの通信を新しい伝送方式又はチャネルで行ってもよい。
ステップS1310では、無線通信モジュール140は、従前の通信を継続する。
図14は、本実施の形態(切替判断モジュール130)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1402では、現通信の優先順位を取得し、変数Nの値に代入する。
ステップS1404では、N=1(変数Nが1)であるか否かを判断し、N=1である場合はステップS1414へ進み、それ以外の場合はステップS1406へ進む。
ステップS1406では、X=1とする(変数Xに1を代入する)。
ステップS1408では、優先順位:Xの伝送方式は空いている(通信可能)か否かを判断し、空いている場合はステップS1416へ進み、それ以外の場合はステップS1410へ進む。ここで「優先順位:Xの伝送方式」を、優先順位テーブル700又は優先順位テーブル800を用いて抽出する。
ステップS1410では、X=X+1とする(変数Xをインクリメントする)。
ステップS1412では、X=N(変数Xと変数Nの値は同じ)であるか否かを判断し、X=Nである場合(現通信の優先順位よりも高い伝送方式を全て検討した場合)はステップS1414へ進み、それ以外の場合はステップS1408へ戻る。
ステップS1414では、切替不要と判断する。
ステップS1416では、切替必要、優先順位:Xを返す。図13の例に示したフローチャートのステップS1308で、優先順位Xの伝送方式、チャネルで新しい通信を開始することになる。
図15は、本実施の形態(切替判断モジュール130)による処理例を示すフローチャートである。
図12の例に示すフローチャートのステップS1210にかえて、図15の例に示すフローチャートによる処理を行ってもよい。
また、図14の例に示すフローチャートのステップS1416にかえて、図15の例に示すフローチャートによる処理を行ってもよい。ただし、ステップS1510では「切替必要、優先順位:Xを返す」とする。
ステップS1502では、現通信における通信残量を取得する。
ステップS1504では、通信残量と、その伝送方式又はチャネルの通信速度(公称値、又は実績値)を用いて、通信残時間Aを算出する。
ステップS1506では、新しい伝送方式又はチャネルで通信を行った場合の通信時間Bを算出する。例えば、新しい伝送方式又はチャネルで最初から通信をやり直す場合は、通信容量と、新しい伝送方式又はチャネルの通信速度(公称値、又は実績値)を用いて、通信時間Bを算出する。残りの通信を新しい伝送方式又はチャネルで行う場合は、通信残量と、新しい伝送方式又はチャネルの通信速度(公称値、又は実績値)を用いて、通信時間Bを算出する。
ステップS1508では、「通信残時間A>通信時間B」であるか否かを判断し、「通信残時間A>通信時間B」の場合(新しい伝送方式又はチャネルに切り替えた方が早く終了する場合)はステップS1510へ進み、それ以外の場合はステップS1512へ進む。
ステップS1510では、切替必要と判断する。
ステップS1512では、切替不要と判断する。
図16は、本実施の形態で使用する11adキュー1600のデータ構造例を示す説明図である。
情報処理装置100において、情報処理装置100が同時通信可能な数を超える通信機器180と通信(例えば、同報等がある)を行うために、キューを用いる。つまり、通信待ちになっている通信ジョブを、キューにセットし、通信機器180が通信可能になった場合(通信中の通信が終了した場合)に、そのキューから通信ジョブを取り出して、通信を開始すればよい。情報処理装置100では、キューを通信装置(通信用チップ)310毎に用意してもよい。例えば、図16に示すように、IEEE802.11adの通信装置(通信用チップ)310用の11adキュー1600、IEEE802.11acの通信装置(通信用チップ)310用の11acキュー1610、IEEE802.11nの通信装置(通信用チップ)310用の11nキュー1620がある。
11adキュー1600には、待機通信ジョブとして、順にA通信ジョブ、C通信ジョブ、H通信ジョブ、I通信ジョブ、J通信ジョブがある。
11acキュー1610には、待機通信ジョブとして、順にB通信ジョブ、E通信ジョブ、F通信ジョブがある。
11nキュー1620には、待機通信ジョブとして、順にD通信ジョブ、G通信ジョブがある。
キューに貯められた通信ジョブを含めて、全体の通信を短時間で終了させるための処理について、図17、図18を用いて説明する。つまり、複数の通信装置(通信用チップ)310を、効率的に使用するための処理である。
ここでは、通信相手機である通信機器180の無線通信の伝送方式別に、キューを用意し、そのキュー毎に通信ジョブを処理する。
この場合、先のジョブが終了するまで、そのキューにて待つことになる。
図17は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1702では、伝送方式又はチャネル毎(通信装置(通信用チップ)310毎としてもよい)のキューは空になったか否かを判断し、空になった場合(その伝送方式又はチャネルでの通信が終了し、通信可能になった場合)はステップS1704へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1799)。
ステップS1704では、最も遅い終了時となるキューAから通信ジョブを選択する。
ステップS1706では、空となったキューBにステップS1704で選択したジョブをセットする。
ステップS1708では、キューAからステップS1706でセットしたジョブを削除する。
例えば、図16の例で示すと、11adキュー1600では通信速度が速いため、空となったが、11acキュー1610にはE通信ジョブ、F通信ジョブが残っていた場合は、F通信ジョブを11acキュー1610から11adキュー1600に移動させる。このようにして、待機通信ジョブを含めて全体の通信を短時間で終了させることができるようになる。
なお、通信ジョブの移動先のキューの伝送方式は、移動元のキューの伝送方式よりも必ずしも速いとは限らない。空きとなったキューの伝送方式が遅い場合であっても、通信資源を有効利用している。
また、移動候補となっている通信ジョブで送信するデータ量から、移動先のキューの伝送方式で送信した場合の通信終了時間と、移動させない場合の元のキューの伝送方式で送信した場合の通信終了時間とを比較して、通信終了時間が早くなるように、移動させるか否かを判断してもよい。
図18は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。キューを用いた通信処理であって、通信装置(通信用チップ)310の故障等に対処する処理である。
ステップS1802では、キューに対応する伝送方式又はチャネル(通信装置(通信用チップ)310としてもよい)は使用不可であるか否かを判断し、使用不可である場合(例えば、故障による通信断等)はステップS1804へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1899)。
ステップS1804では、他のキューを選択する。例えば、空であるキューを選択してもよい。また、例えば、キュー毎に終了時間を算出し、最も早く終了するキューを選択してもよい。また、複数の他のキューを選択してもよい。例えば、キューの終了時間が同じになるように、キュー、セットするジョブを選択してもよい。なお、その際に、使用不可となったキューにおけるジョブの終了時間が保たれるようにキュー、セットするジョブを選択してもよい。具体的には、仮にキューにジョブをセットした場合の終了時間を算出し、その終了時間のジョブの順序が元のキューにおけるジョブの順序と同じになるように、キュー、ジョブを選択すればよい。
ステップS1806では、使用不可となった伝送方式又はチャネルのキュー内の通信ジョブをステップS1804で選択したキューにセットする。
ステップS1808では、使用不可となった伝送方式又はチャネルのキュー内の通信ジョブを削除する。
なお、使用不可であった伝送方式又はチャネル(又は通信装置(通信用チップ)310)が回復/復活した場合には、元の状態に戻す。つまり、移動した通信ジョブ(通信終了した通信ジョブ、通信開始した通信ジョブを除く)を、回復/復活したキューに移動させる。
図19を参照して、本実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。図19に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1917と、プリンタ等のデータ出力部1918を備えたハードウェア構成例を示している。なお、図3に示す例は、ASIC等を用いて、主にチップとしての構成を示しているが、図19に示す例は、パーソナルコンピュータ等によって構成した場合の主に機能的な構成を記載したものである。例えば、SoC300、ASIC330による機能をCPU1901が担う。
CPU(Central Processing Unit)1901は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、通信制御モジュール110、選択モジュール120、通信品質取得モジュール125、切替判断モジュール130、伝送方式・チャネル切替モジュール135、無線通信モジュール140等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1902は、CPU1901が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1903は、CPU1901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス1904により相互に接続されている。
ホストバス1904は、ブリッジ1905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス1906に接続されている。
キーボード1908、マウス等のポインティングデバイス1909は、操作者により操作されるデバイスである。ディスプレイ1910は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。また、ポインティングデバイス1909とディスプレイ1910の両方の機能を備えているタッチスクリーン等であってもよい。その場合、キーボードの機能の実現について、キーボード1908のように物理的に接続しなくても、画面(タッチスクリーン)上にソフトウェアでキーボード(いわゆるソフトウェアキーボード、スクリーンキーボード等ともいわれる)を描画して、キーボードの機能を実現するようにしてもよい。
HDD(Hard Disk Drive)1911は、ハードディスク(フラッシュ・メモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1901によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクは通信機器情報記憶モジュール115等の機能を有し、通信相手機通信能力情報テーブル600、優先順位テーブル700、優先順位テーブル800、11adキュー1600、通信内容等が格納される。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
ドライブ1912は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1913に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1907、外部バス1906、ブリッジ1905、及びホストバス1904を介して接続されているRAM1903に供給する。なお、リムーバブル記録媒体1913も、データ記録領域として利用可能である。
接続ポート1914は、外部接続機器1915を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1914は、インタフェース1907、及び外部バス1906、ブリッジ1905、ホストバス1904等を介してCPU1901等に接続されている。通信部1916は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1917は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1918は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図19に示す情報処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図19に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図19に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
また、前述の実施の形態の説明内での比較処理において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
また、伝送方式を変更して、通信品質が改善されない場合には、異なるチャネルに切り替えるようにしてもよい。ここで「通信品質が改善されない場合」として、具体的には、伝送方式変更前後の通信品質の値の差分が予め定められた値以内である場合、又は、伝送方式変更前よりも伝送方式変更後の通信品質が悪くなっている場合がある。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
前述の実施の形態は以下のように把握してもよい。
[A1]少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネルを有しており、複数の伝送方式で無線通信可能な通信手段と、
通信中の通信品質よりもよい通信品質であるチャネル又は伝送方式が通信可能となった場合は、該チャネル又は伝送方式に切り替える切替手段
を有する情報処理装置。
[A2]前記切替手段は、通信残量に応じて、切り替えを行う、
[A1]に記載の情報処理装置。
[A3]前記切替手段は、伝送方式をIEEE802.11adに切り替える、
[A1]に記載の情報処理装置。
[A4]コンピュータを、
少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネルを有しており、複数の伝送方式で無線通信可能な通信手段と、
通信中の通信品質よりもよい通信品質であるチャネル又は伝送方式が通信可能となった場合は、該チャネル又は伝送方式に切り替える切替手段
として機能させるための情報処理プログラム。
そして、前述の発明は、以下の効果を有する。
[A1]の情報処理装置によれば、通信中の通信品質に応じて、チャネル又は伝送方式を切り替える場合に、チャネルを優先して切り替えることができる
[A2]の情報処理装置によれば、通信残量に応じて、切り替えを行うことができる。
[A3]の情報処理装置によれば、伝送方式をIEEE802.11adに切り替えることができる。
[A4]の情報処理プログラムによれば、通信中の通信品質に応じて、チャネル又は伝送方式を切り替える場合に、チャネルを優先して切り替えることができる。
100…情報処理装置
110…通信制御モジュール
115…通信機器情報記憶モジュール
120…選択モジュール
125…通信品質取得モジュール
130…切替判断モジュール
135…伝送方式・チャネル切替モジュール
140…無線通信モジュール
180…通信機器
200…画像処理装置
280…ユーザー

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネルを有しており、複数の伝送方式で無線通信可能な通信手段と、
    前記伝送方式及び前記チャネルの予め定められた選択順序と通信相手機が通信可能な伝送方式又はチャネルとにしたがって、該通信相手機との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する選択手段
    を有し、
    前記選択手段は、自情報処理装置で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルと、前記通信相手機で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルとが合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択し、
    予め定められたチャネル又は伝送方式による通信ができるようになるのを待って、該通信を行った場合における通信に要する時間と、他のチャネル及び伝送方式による通信を行った場合における通信に要する時間とを比較して、通信終了時間が短い方を選択する、
    情報処理装置。
  2. 前記予め定められた伝送方式及びチャネルとして、最も通信品質のよい伝送方式及びチャネルとする、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信手段は、複数の通信相手機との通信が可能であって、
    前記選択手段は、通信相手機毎に、該通信相手機との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. コンピュータを、
    少なくとも1つの伝送方式は複数のチャネルを有しており、複数の伝送方式で無線通信可能な通信手段と、
    前記伝送方式及び前記チャネルの予め定められた選択順序と通信相手機が通信可能な伝送方式又はチャネルとにしたがって、該通信相手機との通信におけるチャネル及び伝送方式を選択する選択手段
    として機能させ、
    前記選択手段は、自情報処理装置で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルと、前記通信相手機で用意されている伝送方式及びチャネルのうち予め定められた伝送方式及びチャネルとが合致するが、いずれか又は両方が使用できない場合は、使用できるようになるまで待つ、又は、他の伝送方式及びチャネルを選択し、
    予め定められたチャネル又は伝送方式による通信ができるようになるのを待って、該通信を行った場合における通信に要する時間と、他のチャネル及び伝送方式による通信を行った場合における通信に要する時間とを比較して、通信終了時間が短い方を選択する、
    情報処理プログラム。
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