JP2015061218A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末装置の把持状態を考慮することによって、従来よりも低消費電力化が可能な携帯端末装置を提供する。【解決手段】携帯端末装置1は、複数のアンテナANT1〜ANT3と、携帯端末装置1の把持状態を検出する検出部210と、通信制御部230とを備える。通信制御部230は、検出部210の検出結果に基づいて、各アンテナについて手の影響を受ける可能性があるか否かを判定し、手の影響を受ける可能性があると判定したアンテナを使用不可に設定し、使用不可に設定されていない使用可能なアンテナが複数ある場合には、使用可能な複数のアンテナの各々の受信状態と、通信レートとの少なくとも一方に基づいて、通信に使用する1または複数のアンテナを選択するように構成される。【選択図】図2
Description
この発明は、携帯端末装置に関し、たとえば、複数のアンテナを備えることにより通信に使用するアンテナを切替えることが可能な携帯端末装置に好適に用いられる。
複数のアンテナを備えた携帯端末装置では、受信信号強度および使用状況などに応じて使用するアンテナの本数を切替える制御が行われる場合がある。特開2011−18988号公報(特許文献1)に開示される受信装置は、さらに、ユーザによって選択された動作モードに応じて通信に使用するアンテナの本数を変化させる。具体的に、省電力優先モードでは受信感度優先モードに比べて通信に使用するアンテナが減少する。
ところで、携帯端末装置に用いられるアンテナは人体の近傍で特性が劣化する。このため、携帯端末装置の把持状態によっては特性劣化のために使用できないアンテナが存在する。受信感度を上げるために使用するアンテナの本数を増加させる場合、手の影響を受けて特性が劣化しているアンテナを使用しても受信感度の向上は得られず、無駄に電力を消費してしまうことになる。
この発明の目的は、携帯端末装置の把持状態を考慮することによって、従来よりも低消費電力化が可能な携帯端末装置を提供することである。
一実施の形態による携帯端末装置は、複数のアンテナと、携帯端末装置の把持状態を検出する検出部と、通信制御部とを備える。通信制御部は、検出部の検出結果に基づいて、各アンテナについて手の影響を受ける可能性があるか否かを判定し、手の影響を受ける可能性があると判定したアンテナを使用不可に設定し、使用不可に設定されていない使用可能なアンテナが複数ある場合には、使用可能なアンテナの各々の受信状態と、通信レートとの少なくとも一方に基づいて、通信に使用する1または複数のアンテナを選択するように構成される。
上記の実施の形態によれば、携帯端末装置の把持状態を考慮することによって、従来よりも低消費電力化が可能になる。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
<実施の形態1>
[携帯端末装置の全体構成]
図1は、実施の形態1による携帯端末装置の外観を模式的に示す図である。図1(A)は主面側の平面図を示し、図1(B)は側面図を示す。
[携帯端末装置の全体構成]
図1は、実施の形態1による携帯端末装置の外観を模式的に示す図である。図1(A)は主面側の平面図を示し、図1(B)は側面図を示す。
図1(A)および(B)を参照して、携帯端末装置1は、ほぼ平板状の筺体10と、筺体10の主面に設けられたタッチスクリーン108と、筺体10の主面上でタッチスクリーン108の下部に設けられた操作キー105と、筺体10の側面および背面にそれぞれ設けられたタッチセンサ110(110a〜110d),109と、筺体10の内部に設けられたアンテナANT1,ANT2,ANT3とを含む。
タッチスクリーン108は、ディスプレイ(図2の参照符号1081)とタッチパネル(図2の参照符号1082)とが一体的に形成されたものである。タッチパネル1082は、タッチ位置(タッチパネル上で押圧された位置)の座標を出力する。
操作キー105は、たとえば、ホーム画面を表示させるためのホームキーとして機能する。筺体10には、図示しない電源キーおよび音量キーなども設けられている。
タッチセンサ110(110a〜110d),109は、筺体10の外表面上でユーザの手(指)が触れている位置を検出し、手(指)が触れている箇所の座標を出力する。図1において、筺体10の上側面、左側面、下側面、および右側面にそれぞれ設けられているタッチセンサ110a,110b,110c,110dを側面タッチセンサ110と称し、筺体10の背面に設けられているタッチセンサを背面タッチセンサ109と称する。
アンテナANT1〜ANT3は筺体10の内部に設けられる。図1(A)には、アンテナANT1〜ANT3の配置と各々の給電点P1〜P3の配置とが示されている。なお、筺体10の外表面上に一部のアンテナを設けることも可能である。この場合、アンテナに手が直接触れないように、アンテナの表面には絶縁膜が形成されている。4個以上のアンテナを携帯端末装置1に設けることも可能である(すなわち、アンテナの本数はN本(N≧3)となる)。
図2は、実施の形態1による携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。携帯端末装置1は、図1に示したタッチスクリーン108、タッチセンサ110a〜109、およびアンテナANT1〜ANT3に加えて、筺体10の内部に設けられている加速度センサ111、制御部200、記憶部300、無線回路401、アンテナ切替え装置400、および受信状態検出部402を含む。無線回路401、アンテナ切替え装置400、および受信状態検出部402によって、無線通信インターフェース(IF)112が構成される。
加速度センサ111は、重力の方向を検出するための3軸加速度センサであり、自装置の姿勢の検知に用いられる。なお、上記のタッチパネル1082、背面タッチセンサ109、側面タッチセンサ110、および加速度センサ111によって構成されるセンサ群SNは、ユーザが携帯端末装置1をどのように把持しているか(すなわち、携帯端末装置の把持状態)を検出するために用いられる。
制御部200は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を含み、記憶部300を構成するメモリに記憶された制御プログラムがCPUで実行されることによって携帯端末装置1全体の動作を制御する。たとえば、ディスプレイ1081の表示内容は、制御部200にその機能の1つとして含まれる表示制御部240によって制御される。
表示制御部240は、加速度センサ111からの出力に基づき携帯端末装置1の姿勢が第1の姿勢(たとえば縦)から第2の姿勢(たとえば横)に変化したと検知された場合に、ディスプレイ1081の表示画面を90度回転させる。つまり、表示制御部240は、画面回転機能を有する。
制御部200は、通信に使用するアンテナの選択に関する機能ブロックとして、状態検出部210、可動領域推定部220、および通信制御部230を含む。状態検出部210は、センサ群SNの出力に基づいて携帯端末装置1の把持状態を検出する。可動領域推定部220は、状態検出部210による携帯端末装置1の把持状態の検出結果に基づいて、筺体10の主面上(タッチスクリーン108を含む)における手の親指の可動領域を推定する。
通信制御部230は、無線通信IF112を用いた通信を制御するために、無線通信の設定に必要な各種の処理を行なう。たとえば、通信制御部230は、アンテナANT1〜ANT3のうち通信に使用するアンテナを選択し、選択したアンテナを使用するようにアンテナ切替え装置400を制御する選択部231として機能する。
後で詳しく説明するように、通信に使用するアンテナを選択する際にはまず、選択部231は、状態検出部210の検出結果および可動領域推定部220の推定結果に基づいて、各アンテナについて給電点が手または親指の可動範囲で覆われることによって受信信号の品質が劣化する可能性があるか否か(すなわち、手の影響を受ける可能性があるか否か)を判定する。この結果、選択部231は、手の影響を受ける可能性があると判定したアンテナを使用不可に設定する。次に、選択部231は、使用不可に設定されていない使用可能なアンテナが1本だけの場合は当該アンテナを通信に使用するアンテナに決定する。一方、選択部231は、使用不可に設定されていない使用可能なアンテナが複数ある場合には、使用可能な複数のアンテナの各々の電波受信状態に基づいて、通信に使用するアンテナを決定する。
なお、通信制御部230は、さらに、通信レート(データ転送レートまたはビットレートとも称する)を検出する通信レート検出部232を含む。この通信レート検出部232の検出結果に基づくアンテナ選択方法については、実施の形態2で詳しく説明する。
無線回路401は、通信制御部230から出力されたベースバンド送信信号を所定の周波数帯域にアップコンバートすることによってRF(Radio Frequency)送信信号を生成し、生成されたRF送信信号をパワーアンプによって増幅する。無線回路401は、さらに、アンテナANT1〜ANT3のいずれかを介して受信したRF受信信号をダウンコンバートすることによってベースバンド受信信号を生成し、生成されたベースバンド受信信号をローノイズアンプによって増幅する。
アンテナ切替え装置400は、通信制御部230の指令に従って、無線回路401とアンテナANT1,ANT2,ANT3との間の接続を切替えるためのスイッチ群である。アンテナANT1,ANT2,ANT3のうち通信制御部230によって選択された1または複数本が無線回路401と接続されることによって使用状態になる。
受信状態検出部402は、各アンテナごとに電波の受信状態を検出する。具体的に受信状態検出部402は、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を検出するRSSI検出部403と、希望波受信電力(RSCP:Received Signal Code Power)を検出するRSCP検出部404とを含む。
[アンテナの受信状態の検出]
以下、受信状態検出部402について詳しく説明する。図2に示す受信状態検出部402は、給電点が手で覆われているために使用不可とされたアンテナを除いて、各アンテナの受信状態(具体的には、RSSIおよび/またはRSCP)を検出する。
以下、受信状態検出部402について詳しく説明する。図2に示す受信状態検出部402は、給電点が手で覆われているために使用不可とされたアンテナを除いて、各アンテナの受信状態(具体的には、RSSIおよび/またはRSCP)を検出する。
図3は、RSSIおよびRSCPについて説明するための図である。図2、図3を参照して、RSSIの検出中には制御部(CPU)200を動作させる必要がないので、消費電力(電流消費)を低減させる必要がある間欠待受け中では、RSCPよりもRSSIの検出が適している。しかしながら、受信信号強度が比較的小さくなるとサーマルノイズが増加するために検出値の誤差が増大する。図6に示すように、検出限界DLまでは、アンテナでの受信レベルとRSSI検出部403での検出レベルとが線形関係にあるが、検出限界DL以下では、RSSI検出部403での検出レベルに多くのサーマルノイズが含まれるようになる。
一方、RSCPの検出は、受信信号を復調することにより希望波の受信電力を検出することになるので、制御部(CPU)200を動作させる必要がある。したがって、間欠待受け中よりも通信中(通話中またはデータ通信中)での検出に適している。図6に示すように、RSCPの場合には、アンテナでの受信レベルとRSCP検出部404での検出レベルとは線形関係にあり、サーマルノイズの影響を受け難い。このため、RSSI値が検出限界DL以下の領域において、各アンテナの受信状態の良否を判定するためには、間欠待受け中であってもRSCPを検出する。
[アンテナが手で覆われているか否かの判定]
次に、アンテナの給電点が手で覆われているか否かの判定方法について詳しく説明する。
次に、アンテナの給電点が手で覆われているか否かの判定方法について詳しく説明する。
(1.判定方法の概略)
図4は、ユーザが携帯端末装置1を縦向きに把持した状態を表した図である。図4では、縦向きの姿勢の携帯端末装置1において右側面の下端寄りの位置(図4の場合には操作キー105に近い側)を、ユーザが右手で把持した状態が示されている。
図4は、ユーザが携帯端末装置1を縦向きに把持した状態を表した図である。図4では、縦向きの姿勢の携帯端末装置1において右側面の下端寄りの位置(図4の場合には操作キー105に近い側)を、ユーザが右手で把持した状態が示されている。
この場合、アンテナANT1の給電点P1の近傍の表面(主面、背面、および側面)が手で覆われることになるため、図2の携帯端末装置1の通信制御部230(選択部231)は、アンテナANT1を使用不可に設定する。携帯端末装置1は、使用不可のアンテナANT1以外のアンテナを用いて他の通信機器と無線通信を行なう。
図5は、ユーザが携帯端末装置1を横向きに把持した状態を表した図である。図5では、横向きの姿勢の携帯端末装置1において右側面(図5の場合には操作キー105と反対側)の下端寄りの位置を、ユーザが右手で把持した状態が示されている。
この場合には、アンテナANT2の給電点P2の近傍の携帯端末装置1の表面(主面、背面、および側面)が手で覆われることになるため、図2の携帯端末装置1の通信制御部230(選択部231)は、アンテナANT2を使用不可に設定する。携帯端末装置1は、使用不可のアンテナANT2以外のアンテナを用いて他の通信機器と無線通信を行なう。
なお、「給電点の近傍の表面」とは、典型的には、給電点を通る主面の法線と当該主面との交点、給電点を通る背面の法線と当該背面との交点、および給電点を通る側面(典型的には、給電点に最も近い側面)の法線と当該側面との交点である。すなわち、「給電点の近傍の表面」とは、筺体10の主面、背面、および側面の各々に対する給電点の正射影点である。あるいは、「給電点の近傍の表面」は、上記各交点を含む予め定められた範囲の領域(たとえば、半径5mmの円領域、あるいは一辺が5mmの矩形領域)とすることができる。
(2.親指の可動範囲の推定)
実施の形態1の通信端末では、さらに、主面上で親指の可動領域を推定し、推定した可動領域がアンテナの給電点を覆っている場合にも当該アンテナが使用不可に設定される。親指の可動領域の推定を簡単化するために、携帯端末装置1の主面は複数の領域に分割されている。
実施の形態1の通信端末では、さらに、主面上で親指の可動領域を推定し、推定した可動領域がアンテナの給電点を覆っている場合にも当該アンテナが使用不可に設定される。親指の可動領域の推定を簡単化するために、携帯端末装置1の主面は複数の領域に分割されている。
図4および図5を参照して、主面の領域は、一例として、複数の領域α,β,γ,δに分割(分類)される。領域α,β,γ,δの各々は、この順に、携帯端末装置1の姿勢が縦方向の場合の上端側から下端側(操作キー105側)に位置している。
給電点P1から主面への法線は、領域δで主面と交わる。つまり、給電点P1は、複数の領域α〜δにおける領域δの直下に位置する。給電点P2から主面への法線は、領域αで主面と交わる。つまり、給電点P2は、複数の領域α〜δにおける領域αの直下に位置する。給電点P3から主面への法線は、領域γで主面と交わる。つまり、給電点P2は、複数の領域α〜δにおける領域γの直下に位置する。
以下では、領域α,β,γ,δを用いて、ユーザが携帯端末装置1を把持している手の親指の主面における可動範囲を説明する。なお、上記においては、主面を4つの領域に分けているが、複数であればよく、4つに限定されるものではない。タブレット端末のように画面サイズが大型化するほど、領域の数を増やすのが望ましい。
主面上での親指の可動範囲の推定と、アンテナが手で隠れているか否かの判定は、記憶部300に記憶されているデータテーブルD6に基づいて行われる。以下、データテーブルD6の概要について説明する。
図6は、データテーブルD6の概略構成を表した図である。図6を参照して、データテーブルD6では、携帯端末装置1の姿勢(縦,横)と、ユーザの携帯端末装置1の持ち手(把持している方の手)と、主面における接触領域(親指の接触領域)と、主面における親指の可動範囲(つまり、把持状態で親指が動くことが可能な主面上の領域)と、給電点が手で覆われる可能性があるために利用不可にするアンテナとが対応付けられている。
主面における接触領域は、説明の便宜上、複数の領域α,β,γ,δのいずれかとする。また、親指の可動範囲は、複数の領域α,β,γ,δのいずれか、または複数の領域α,β,γ,δのうちの2つまたは3つの組み合わせとする。利用不可に設定するアンテナとしては、アンテナANT1〜ANT3のいずれかが利用不可になる場合と利用不可のものがない場合(全て使用可能の場合)とが規定されている。
なお、図6のデータテーブルD6では、携帯端末装置1としてスマートフォンなどの比較的小型の端末を想定している。したがって、図4に示すように縦画面の場合には、携帯端末装置1を右手で持っても左手で持っても持ち手の位置を動かすことによって親指で主面上(タッチスクリーン108上)の全ての領域α〜δをタッチ可能であるとする。図5に示すように横画面の場合、携帯端末装置1を右手で持ったときには領域α〜γは親指でタッチ可能であるとするが、領域δは親指でタッチできないものとする。逆に携帯端末装置1を左手で持ったときには、領域β〜δは親指でタッチ可能であるとするが、領域αは親指でタッチできないものとする。
さらに、図6のデータテーブルD6では、携帯端末装置1を両手で把持することは想定していないが、両手で把持した場合も含めるようにデータテーブルD6を拡張することは容易にできる。
(3.アンテナが手で覆われているかの判定処理)
以下、図2、図6を参照して、携帯端末装置1において各アンテナの給電点が手で覆われているか判定する処理を説明する。背面タッチセンサ109は、携帯端末装置1の背面における手の接触位置を検知する。背面タッチセンサ109は、検知した接触位置の座標情報を制御部200の状態検出部210に送る。
以下、図2、図6を参照して、携帯端末装置1において各アンテナの給電点が手で覆われているか判定する処理を説明する。背面タッチセンサ109は、携帯端末装置1の背面における手の接触位置を検知する。背面タッチセンサ109は、検知した接触位置の座標情報を制御部200の状態検出部210に送る。
側面タッチセンサ110は、携帯端末装置1の側面における手の接触位置を検知する。側面タッチセンサ110は、検知した接触位置の座標情報を状態検出部210に送る。なお、各側面タッチセンサ110a〜110dからの座標情報は、側面タッチセンサ毎に区別された状態で状態検出部210に送られる。
加速度センサ111は、携帯端末装置1の現在の向き(縦向きか横向きか)を重力により検知するとともに、ユーザの動作による携帯端末装置1の加速度を検出する。加速度センサ111は、測定した加速度の情報を制御部200に送る。より詳しくは、加速度センサ111は、測定した加速度の情報を、状態検出部210と表示制御部240とに送る。
状態検出部210は、ユーザによる携帯端末装置1の把持状態を検出する。状態検出部210の持手判断部211は、接触位置に基づき、携帯端末装置1に接触している手が左手および右手のいずれであるかを判断する。
把持状態の検出について、詳しく説明すれば、以下のとおりである。状態検出部210は、タッチパネル1082からの座標情報と、背面タッチセンサ109からの座標情報と、側面タッチセンサ110からの座標情報と、加速度センサ111からの加速度情報とに基づき、把持状態を検出する。より詳しくは、状態検出部210は、検知された接触位置の情報と、携帯端末装置1の姿勢情報(縦向きまたは横向き)と、接触している手が左手および右手のいずれであるかを表す持手情報とに基づき、把持状態を検出する。
状態検出部210は、検出した把持状態を、可動領域推定部220に送る。具体的には、状態検出部210は、把持状態を表す情報として、手の接触位置の情報と、携帯端末装置1の姿勢情報と、持手情報とを、可動領域推定部220に送る。
可動領域推定部220は、手の接触位置の情報と、姿勢情報と、持手情報とに基づき、接触している手の親指の表面における可動領域を推定する。具体的には、可動領域推定部220は、データテーブルD6を参照して、親指の主面における可動領域を推定する。具体的には、可動領域推定部220は、可動領域として、領域α,β,γ,δ(図4および図5参照)のうちから少なくとも1つの領域を推定する。また、可動領域推定部220は、手の接触位置の情報と、姿勢情報と、持手情報と、推定した可動領域を表す情報を、通信制御部230に送る。
通信制御部230の選択部231は、複数のアンテナANT1〜ANT3の各々について、アンテナの給電点の近傍の携帯端末装置1の表面が手で覆われているか否かを判定する。より詳しくは、選択部231は、複数のアンテナANT1〜ANT3の各々について、アンテナの給電点の近傍の表面が手で覆われているか否か、さらには推定された可動領域が給電点の近傍となっているか否かを判定する。選択部231は、データテーブルD6を参照して、給電点が手で覆われているか又は親指の可動領域で覆われているアンテナを使用不可に設定する。
具体例を挙げて説明すれば、以下のとおりである。図4に示すように、携帯端末装置1の姿勢が縦向き、持ち手が右、主面における接触領域がγとなるように、ユーザが携帯端末装置1を把持していたとする。このとき、当該把持状態に基づき推定される親指の可動領域が、領域γ,δであったとする。この場合、選択部231は、図6のデータテーブルD6を参照して、姿勢が「縦」,持ち手が「左手」、主面における接触領域が「α」,および親指の可動領域が「γ,δ」に対応付けられたアンテナANT1およびANT3を使用不可に設定する。
[使用アンテナの選択手順]
次に、これまでの説明に基づいて、実施の形態1の携帯端末装置1において、通信に使用するアンテナの選択手順について説明する。
次に、これまでの説明に基づいて、実施の形態1の携帯端末装置1において、通信に使用するアンテナの選択手順について説明する。
図7は、通信に使用するアンテナを選択する手順を示すフローチャートである。図2、図7を参照して、制御部200(状態検出部210)は、ネットワークへの接続を開始するための処理要求をユーザから受付けると(ステップS105でYES)、センサ群SNの出力に基づいて携帯端末装置1の把持状態を検出する(ステップS110)。
図8は、図7のステップS110における把持状態の検出処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図8を参照して、ステップS402において、制御部200の状態検出部210は、加速度センサ111からの出力に基づき、携帯端末装置1の姿勢を判断する。ステップS404において、制御部200の状態検出部210は、背面タッチセンサ109および側面タッチセンサ110から、手の接触位置を表す座標情報を取得する。ステップS406において、制御部200の状態検出部210は、携帯端末装置1を把持している持ち手が、左手であるか右手であるかを判断する。
再び図7を参照して、制御部200の可動領域推定部220は、携帯端末装置1の把持状態の検出結果に基づいて主面上での親指の可動範囲を推定する(ステップS110)。
次に、制御部200の通信制御部230(選択部231)は、記憶部300に記憶されているデータテーブルD6に従って、把持状態の検出結果および親指の可動範囲の推定結果に基づいて、給電点近傍の表面が手(指を含む)または親指の可動範囲によって覆われているアンテナを特定し、当該アンテナを使用不可に設定する(ステップS120)。
次に、通信制御部230(選択部231)は、手または親指の可動範囲で給電点が覆われていないアンテナが複数あるか否か(すなわち、使用可能なアンテナが複数あるか否か)を判定する(ステップS125)。この結果、使用可能なアンテナが1個のみの場合には(ステップS125でNO)、通信制御部230(選択部231)は、当該アンテナを通信に使用するアンテナに選択し(ステップS165)、選択したアンテナを使用するようにアンテナ切替え装置400のスイッチを切替える(ステップS160)。
一方、給電点が手または親指の可動範囲によって覆われていないアンテナ、すなわち使用可能なアンテナが複数ある場合には(ステップS125でYES)、これらの使用可能な複数のアンテナの各々について受信状態が検出される。具体的には、受信状態検出部402は、間欠待受け中の場合には(ステップS135でYES)、使用不可に設定したアンテナを除いた複数のアンテナの各々についてRSSIを検出する(ステップS140)。各アンテナについて検出したRSSI値の全てが検出限界(図3のDL)以上にならない場合には(ステップS145でNO)、受信状態検出部402は、使用不可に設定したアンテナを除く各アンテナについてRSCPを検出する(ステップS150)。一方、受信状態検出部402は、間欠待受け中でない場合、すなわち、通信中(通話中またはデータ通信中)の場合には(ステップS135でNO)、使用不可に設定したアンテナを除く複数のアンテナの各々についてRSCPを検出する(ステップS150)。
通信制御部230は、検出されたRSSIまたはRSCPに基づいて、使用不可に設定したアンテナを除く複数のアンテナうち通信に使用する1または複数のアンテナを選択する。具体的手順としては、検出されたRSSI値またはRSCP値と通信に使用するアンテナとの関係は、アンテナ切替えテーブル301に予め定められており、通信制御部230は、アンテナ切替えテーブル301に従って使用するアンテナを選択することになる(ステップS155)。アンテナ切替え装置400は、通信制御部230によって選択されたアンテナが使用状態になるように無線回路401と各アンテナANT1〜ANT3との接続を切替える(ステップS160)。
上記の一連の処理手順(ステップS110〜S165)は、ネットワークへの接続を終了するための処理要求をユーザから受付けるまで(ステップS170でNOとなるまで)繰り返される。接続終了要求を受付けると処理が終了する。
図9は、アンテナ切替えテーブルの一例を示す図である。図9では、携帯端末装置1に設けられているアンテナは、図4に示すようにアンテナANT1〜ANT3の3本とする。携帯端末装置1は縦方向に右手で把持されており、図4の領域δに親指が接触し、親指の可動範囲が領域δに限られるとする。したがって、図6のデータテーブルD6に従って、アンテナANT1は、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているために使用不可に設定される。携帯端末装置1は通信中であるし、アンテナANT2について検出されたRSCP値をB(dBm)とし、アンテナANT3について検出されたRSCP値をC(dBm)とする。
図2、図9を参照して、通信制御部230(選択部231)は、使用不可のアンテナANT1を除く2個のアンテナANT2,ANT3のうち、電波受信状態が許容範囲である(具体的には、RSCP値が閾値電力TP以上である)アンテナがある場合、許容範囲であるアンテナのうちで最も受信状態が良好なアンテナ(すなわち、RSCP値が最大のアンテナ)を通信に使用するアンテナに選択する。図9のテーブルでは、(3)〜(6)の場合に相当する。
一方、通信制御部230(選択部231)は、電波受信状態が許容範囲であるアンテナがない場合には、使用不可のアンテナANT1を除く使用可能な複数のアンテナから通信に使用する複数のアンテナ(アンテナANT2およびANT3の両方)を選択する。図9のテーブルでは、(1)〜(2)の場合に相当する。
図10は、アンテナ切替えテーブルの他の例を示す図である。図10では、携帯端末装置1に設けられているアンテナは、図5に示すようにアンテナANT1〜ANT3の3本とする。携帯端末装置1は横方向に右手で把持されており、図5の領域αに親指が接触し、親指の可動範囲は領域αおよびβであるとする。したがって、図6のデータテーブルD6に従って、アンテナANT2は、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているために使用不可に設定される。携帯端末装置1は通信中であるとし、アンテナANT1について検出されたRSCP値をA(dBm)とし、アンテナANT3について検出されたRSCP値をC(dBm)とする。
図2、図10を参照して、通信制御部230(選択部231)は、使用不可のアンテナANT2を除く2個のアンテナANT1,ANT3のうち、電波受信状態が許容範囲である(具体的には、RSCP値が閾値電力TP以上である)アンテナがある場合、許容範囲であるアンテナのうちで最も受信状態が良好なアンテナ(すなわち、RSCP値が最大のアンテナ)を通信に使用するアンテナに選択する。図10のテーブルでは、(3)〜(6)の場合に相当する。
一方、通信制御部230(選択部231)は、電波受信状態が許容範囲であるアンテナがない場合には、使用不可のアンテナANT2を除く使用可能な複数のアンテナから通信に使用する複数のアンテナ(アンテナANT1およびANT3の両方)を選択する。図10のテーブルでは、(1)〜(2)の場合に相当する。
[実施の形態1の効果]
以上のとおり、実施の形態1による携帯端末装置によれば、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているアンテナを使用不可に設定する。使用不可に設定されたアンテナを除くその他のアンテナが複数ある場合には、使用不可のアンテナを除く各アンテナの電波受信状態(RSSI値またはRSCP値)に基づいて、受信状態の比較的良好な1または複数のアンテナを通信に使用する。給電点が手で覆われているアンテナ(親指の可動範囲で覆われているものも含む)を除外しているので、無駄に電力を消費することがない。ここで、通信に使用するアンテナの選択は、アンテナ切替えテーブルに従って容易に行うことができる。
以上のとおり、実施の形態1による携帯端末装置によれば、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているアンテナを使用不可に設定する。使用不可に設定されたアンテナを除くその他のアンテナが複数ある場合には、使用不可のアンテナを除く各アンテナの電波受信状態(RSSI値またはRSCP値)に基づいて、受信状態の比較的良好な1または複数のアンテナを通信に使用する。給電点が手で覆われているアンテナ(親指の可動範囲で覆われているものも含む)を除外しているので、無駄に電力を消費することがない。ここで、通信に使用するアンテナの選択は、アンテナ切替えテーブルに従って容易に行うことができる。
<実施の形態2>
実施の形態2による携帯端末装置は、通信に使用するアンテナの選択方法が実施の形態1と異なる。具体的には、図2の通信レート検出部232によって検出された通信レートに基づいて、通信に使用するアンテナの本数が決定される。通信制御部230は、比較的高い通信レートで通信を行っている場合には、使用するアンテナの本数を増やし、比較的低い通信レートで通信を行っている場合には、使用するアンテナの本数を減らす。
実施の形態2による携帯端末装置は、通信に使用するアンテナの選択方法が実施の形態1と異なる。具体的には、図2の通信レート検出部232によって検出された通信レートに基づいて、通信に使用するアンテナの本数が決定される。通信制御部230は、比較的高い通信レートで通信を行っている場合には、使用するアンテナの本数を増やし、比較的低い通信レートで通信を行っている場合には、使用するアンテナの本数を減らす。
実施の形態2の携帯端末装置のその他の構成は、図2に示した実施の形態1の場合と同じであるので説明を繰り返さない。実施の形態2の携帯端末装置では、図2の受信状態検出部402の検出結果は、通信に使用するアンテナの選択には用いられない。
図11は、実施の形態2において、通信に使用するアンテナを選択する手順を示すフローチャートである。図2、図11を参照して、制御部200(状態検出部210)は、ネットワークへの接続を開始するための処理要求をユーザから受付けると(ステップS105でYES)、センサ群SNの出力に基づいて携帯端末装置1の把持状態を検出する(ステップS110)。具体的な検出手順については図8のフローチャートで説明したとおりである。
その後、図7で説明したように、制御部200の可動領域推定部220は親指の稼働範囲を推定し(ステップS110)、通信制御部230(選択部231)は手または親指の可動範囲によって給電点が覆われているために使用不可に設定するアンテナを特定する(ステップS120)。この結果、使用不可に設定されていないアンテナが1個のみの場合には(ステップS125でNO)、通信制御部230(選択部231)は、当該アンテナを通信に使用するアンテナに選択し(ステップS165)、選択したアンテナを使用するようにアンテナ切替え装置400のスイッチを切替える(ステップS160)。
一方、給電点が手または親指の可動範囲によって覆われていないアンテナ、すなわち、使用可能なアンテナが複数ある場合には(ステップS125でYES)、通信制御部230は、通信レートを検出し(ステップS130)、検出された通信レートに基づいて、使用可能な複数のアンテナのうち通信に使用するアンテナを選択する。具体的に、検出された通信レートと通信に使用するアンテナとの関係は、アンテナ切替えテーブル301予め定められており、通信制御部230は、アンテナ切替えテーブル301に従って使用するアンテナを選択することになる(ステップS155)。アンテナ切替え装置400は、通信制御部230によって選択されたアンテナが使用状態になるように無線回路401と各アンテナANT1〜ANT3との接続を切替える(ステップS160)。
図12は、実施の形態2において、アンテナ切替えテーブルの一例を示す図である。図12では、携帯端末装置1に設けられているアンテナは、図4に示すようにアンテナANT1〜ANT3の3本とする。携帯端末装置1は縦方向に右手で把持されており、図4の領域δに親指が接触し、親指の可動範囲は領域δに限られるとする。したがって、図6のデータテーブルD6に従って、アンテナANT1は、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているために使用不可に設定される。携帯端末装置1は通信中であるとし、さらに図12の例では、アンテナANT1、アンテナANT2、アンテナANT3の順にアンテナの性能が良いものとする。
図2、図12を参照して、通信制御部230(選択部231)は、検出された通信レートが予め定める閾値レートTR(kbps)以上の場合には、使用不可のアンテナANT1を除く2個のアンテナANT2およびANT3の両方を通信に使用するアンテナに選択する。通信に使用するアンテナの本数を増やすことによって受信感度を上げて高速通信に対応できるようにする。図12のテーブルでは、(1)の場合に相当する。
一方、通信制御部230(選択部231)は、検出された通信レートが予め定める閾値レートTR(kbps)未満の場合には、使用不可のアンテナANT1を除く2個のアンテナANT2およびANT3のうちで性能のよいアンテナANT2を通信に使用するアンテナに選択する。比較的低速の通信の場合には、使用するアンテナの本数を減らすことによって消費電力を低減させる。図12のテーブルでは、(2)の場合に相当する。
図13は、実施の形態2において、アンテナ切替えテーブルの他の例を示す図である。図13では、携帯端末装置1に設けられているアンテナは、図5に示すようにアンテナANT1〜ANT3の3本とする。携帯端末装置1は横方向に右手で把持されており、図5の領域αに親指が接触し、親指の可動範囲は領域αおよびβであるとする。したがって、図6のデータテーブルD6に従って、アンテナANT2が、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているために使用不可に設定される。携帯端末装置1は通信中であるとし、さらに図13の例では、アンテナANT1、アンテナANT2、アンテナANT3の順にアンテナの性能が良いものとする。
図2、図13を参照して、通信制御部230(選択部231)は、検出された通信レートが予め定める閾値レートTR(kbps)以上の場合には、使用不可のアンテナANT2を除く2個のアンテナANT1およびANT3の両方を通信に使用するアンテナに選択する。図13のテーブルでは、(1)の場合に相当する。
一方、通信制御部230(選択部231)は、検出された通信レートが予め定める閾値レートTR(kbps)未満の場合には、使用不可のアンテナANT2を除く2個のアンテナANT1およびANT3のうちで性能のよいアンテナANT1を通信に使用するアンテナに選択する。図13のテーブルでは、(2)の場合に相当する。
以上のとおり、実施の形態2による通信装置では、給電点が手で覆われているアンテナを除外するとともに、通信レートに応じて使用するアンテナの本数を調整することによって、消費電力を従来よりも低減させることができる。
<実施の形態3>
実施の形態3による携帯端末装置では、実施の形態1,2を組み合わせた方法で、すなわち、図2の受信状態検出部402の検出結果と通信レート検出部232によって検出された通信レートとに基づいて、通信に使用するアンテナが選択される。具体的に、通信レートに基づいて通信使用するアンテナの最小本数が決定され、決定した最小本数を下回らないようにしながらRSSI値またはRSCP値に基づいて最終的に通信に使用するアンテナが決定される。
実施の形態3による携帯端末装置では、実施の形態1,2を組み合わせた方法で、すなわち、図2の受信状態検出部402の検出結果と通信レート検出部232によって検出された通信レートとに基づいて、通信に使用するアンテナが選択される。具体的に、通信レートに基づいて通信使用するアンテナの最小本数が決定され、決定した最小本数を下回らないようにしながらRSSI値またはRSCP値に基づいて最終的に通信に使用するアンテナが決定される。
たとえば、通信レートに基づいて決定されたアンテナの本数の下限をM本とする。電波受信状態(検出されたRSSI値,RSSP値)が許容範囲であるアンテナの本数がM本以上の場合には、通信制御部230(選択部231)は、許容範囲にある複数のアンテナのうち最も電波受信状態が良好なアンテナから順番にM本のアンテナを通信に使用するアンテナに選択する。電波受信状態(検出されたRSSI値,RSSP値)が許容範囲であるアンテナの本数がM本未満の場合には、通信制御部230(選択部231)は、受信状態が許容範囲である全てのアンテナを通信に使用するとともに、許容範囲外のアンテナも通信に使用する(例えば、受信状態が良好な順にさらに複数を選択する)。これにより、合計でM本を超えるアンテナを通信に使用するアンテナとして選択する。
実施の形態3の携帯端末装置のその他の構成は、図2に示した実施の形態1の場合と同じであるので説明を繰り返さない。
図14は、実施の形態3において、通信に使用するアンテナを選択する手順を示すフローチャートである。図2、図14を参照して、制御部200(状態検出部210)は、ネットワークへの接続を開始するための処理要求をユーザから受付けると(ステップS105でYES)、センサ群SNの出力に基づいて携帯端末装置1の把持状態を検出する(ステップS110)。具体的な検出手順については図8のフローチャートで説明したとおりである。
その後、図7で説明したように、制御部200の可動領域推定部220は親指の稼働範囲を推定し(ステップS110)、通信制御部230(選択部231)は手または親指の可動範囲によって給電点が覆われているために使用不可に設定するアンテナを特定する(ステップS120)。この結果、使用不可に設定されていないアンテナが1個のみの場合には(ステップS125でNO)、通信制御部230(選択部231)は、当該アンテナを通信に使用するアンテナに選択し(ステップS165)、選択したアンテナを使用するようにアンテナ切替え装置400のスイッチを切替える(ステップS160)。
一方、給電点が手または親指の可動範囲によって覆われていないアンテナ、すなわち、使用可能なアンテナが複数ある場合には(ステップS125でYES)、通信レート検出部232によって通信レートが検出される(ステップS130)。受信状態検出部402は、使用不可に設定したアンテナを除く使用可能な各アンテナについてRSSIを検出する(ステップS145)。各アンテナについて検出したRSSI値の全てが検出限界(図3のDL)以上にならない場合には(ステップS145でNO)、受信状態検出部402は、使用不可に設定したアンテナを除く各アンテナについてRSCPを検出する(ステップS150)。
通信制御部230(選択部231)は、通信レートおよびアンテナ受信状態(RSSIまたはRSCP)に基づいて、使用不可に設定したアンテナを除く複数のアンテナのうち通信に使用する1または複数のアンテナを選択する。具体的に、通信レートならびにアンテナ受信状態(RSSIまたはRSCP)と通信に使用するアンテナとの関係は、アンテナ切替えテーブル301に予め定められており、通信制御部230(選択部231)は、アンテナ切替えテーブル301に従って使用するアンテナを選択することになる(ステップS155)。アンテナ切替え装置400は、通信制御部230によって選択されたアンテナが使用状態になるように無線回路401と各アンテナANT1〜ANT3との接続を切替える(ステップS160)。
図15は、実施の形態3において、アンテナ切替えテーブルの一例を示す図である。図15では、携帯端末装置1に設けられているアンテナは、図4に示すようにアンテナANT1〜ANT3の3本とする。携帯端末装置1は縦方向に右手で把持されており、図4の領域δに親指が接触し、親指の可動範囲が領域δに限られるとする。したがって、図6のデータテーブルD6に従って、アンテナANT1は、給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われているために使用不可に設定される。携帯端末装置1は通信中であるとし、アンテナANT2について検出されたRSCP値をB(dBm)とし、アンテナANT3について検出されたRSCP値をC(dBm)とする。
図2、図15を参照して、通信制御部230(選択部231)は、検出された通信レートが予め定める閾値レートTR(kbps)以上の場合には、使用不可のアンテナANT1を除く2個のアンテナANT2およびANT3の両方を通信に使用するアンテナに選択する。通信に使用するアンテナの本数を増やすことによって受信感度を上げて高速通信に対応できるようにする。図15のテーブルでは、(2−1)〜(2−6)の場合に相当する。
一方、検出された通信レートが予め定める閾値レートTR(kbps)未満の場合には、通信に使用するアンテナ数の下限が1本になる。この場合、通信制御部230は、使用不可のアンテナANT1を除く複数のアンテナANT2,ANT3の両方の電波受信状態に基づいて通信に使用するアンテナを選択する。具体的に、通信制御部230は、アンテナANT2,ANT3のうち、電波受信状態が許容範囲である(具体的には、RSCP値が閾値電力TP以上である)アンテナがある場合、許容範囲であるアンテナのうちで最も受信状態が良好なアンテナ(すなわち、RSCP値が最大のアンテナ)を通信に使用するアンテナに選択する。これによって、受信信号の品質を維持しながら、消費電力を低減させることができる。図15のテーブルでは、(1−3)〜(1−6)の場合に相当する。
一方、通信制御部230(選択部231)は、電波受信状態が許容範囲であるアンテナがない場合には、受信感度を上げるために、使用不可のアンテナANT1を除くアンテナANT2およびANT3を通信に使用するアンテナに選択する。図15のテーブルでは、(1−1)〜(1−2)の場合に相当する。
図14および図15に示したアンテナ選択動作は、アンテナの本数が3本の場合であるが、アンテナ本数が4本以上の場合も同様の方法で通信に使用するアンテナを選択することができる。具体的には次のようになる。
通信制御部230(選択部231)は、手の影響を受ける可能性があるために使用不可に設定したアンテナを除く残りのアンテナが1本のみの場合は、当該アンテナを通信に使用するアンテナに選択する。一方、使用不可に設定されていない使用可能なアンテナが複数ある場合には、通信制御部230(選択部231)は、通信レートが閾値以上のとき、使用可能な複数のアンテナから通信レートに応じて設定された本数のアンテナを通信に使用するアンテナに選択する。通信制御部230(選択部231)は、通信レートが閾値未満であり、かつ、使用可能な複数のアンテナのうちで受信状態が許容範囲であるアンテナがあるとき、許容範囲であるアンテナのうちで受信状態が最も良好なアンテナを通信に使用するアンテナに選択する。通信制御部230(選択部231)は、通信レートが閾値未満であり、かつ、使用可能な複数のアンテナのうちで受信状態が許容範囲であるアンテナがないとき、使用可能な複数のアンテナから通信に使用する複数のアンテナを選択する。
<変形例>
上記の各実施の形態においては、可動領域推定部が親指の可動領域のみを推定する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。可動領域推定部が、各センサからの座標情報、姿勢情報等に基づいて、人差指、中指、薬指、および小指の可動領域を推定してもよい。親指以外の指の可動領域を求める一例として、これらの指は、親指のようには自由に移動できないので、例えば、現在の指位置から所定の平行移動可能距離を設定して、その距離離れた位置までを可動領域としてもよい。
上記の各実施の形態においては、可動領域推定部が親指の可動領域のみを推定する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。可動領域推定部が、各センサからの座標情報、姿勢情報等に基づいて、人差指、中指、薬指、および小指の可動領域を推定してもよい。親指以外の指の可動領域を求める一例として、これらの指は、親指のようには自由に移動できないので、例えば、現在の指位置から所定の平行移動可能距離を設定して、その距離離れた位置までを可動領域としてもよい。
上記の各実施の形態においては、指の可動範囲を毎回推定するようにしたが、携帯端末装置1の把持状態と手の影響を受けるアンテナとの対応付けができれば十分であるので、指の可動範囲を毎回推定しなくてもよい。たとえば、携帯端末装置1の把持状態を多数のパターンに分類し、各パターンごとに指の可動範囲を予め実験等で確認し、確認した指の可動範囲に基づいてどのアンテナの給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われるかについの判定を行い、判定結果を上記のパターンに対応付けて予め記憶部300に記憶しておくようにしてもよい。そうすると、その後は、携帯端末装置1の把持状態を検出し、検出した把持状態がどのパターンに該当するかを判定すれば、直ちに給電点が手(指の可動範囲を含む)で覆われるアンテナを特定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 携帯端末装置、10 筺体、108 タッチスクリーン、1081 ディスプレイ、1082 タッチパネル、109 背面タッチセンサ、110 側面タッチセンサ、111 加速度センサ、200 制御部、210 状態検出部、211 持手判断部、220 可動領域推定部、230 通信制御部、231 選択部、232 通信レート検出部、240 表示制御部、300 記憶部、301 アンテナ切替えテーブル、400 アンテナ切替え装置、401 無線回路、402 受信状態検出部、403 RSSI検出部、404 RSCP検出部、ANT1〜ANT3 アンテナ、D6 データテーブル、112 無線通信IF、P1,P2,P3 給電点。
Claims (5)
- 携帯端末装置であって、
複数のアンテナと、
前記携帯端末装置の把持状態を検出する検出部と、
通信制御部とを備え、
前記通信制御部は、
前記検出部の検出結果に基づいて、各前記アンテナについて手の影響を受ける可能性があるか否かを判定し、手の影響を受ける可能性があると判定したアンテナを使用不可に設定し、
前記使用不可に設定されていない使用可能なアンテナが複数ある場合には、前記使用可能な複数のアンテナの各々の受信状態と、通信レートとの少なくとも一方に基づいて、通信に使用する1または複数のアンテナを選択するように構成される、携帯端末装置。 - 前記通信制御部は、前記使用可能なアンテナが複数ある場合には、
前記使用可能な複数のアンテナのうちで前記受信状態が許容範囲であるアンテナが存在するとき、前記許容範囲であるアンテナのうちで前記受信状態が最も良好なアンテナを通信に使用するアンテナに選択し、
前記受信状態が許容範囲であるアンテナがない場合には、前記使用可能な複数のアンテナから通信に使用する複数のアンテナを選択するように構成される、請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記通信制御部は、前記使用可能なアンテナが複数ある場合には、前記使用可能な複数のアンテナのうちで通信に使用するアンテナの本数を前記通信レートに応じて設定する、請求項1に記載の携帯端末装置。
- 前記通信制御部は、前記使用可能なアンテナが複数ある場合には、
前記使用可能な複数のアンテナのうちで通信に使用するアンテナの最小本数を前記通信レートに応じて決定し、
決定したアンテナの最小本数を下回らないようにしながら、通信に使用するアンテナを前記使用可能な複数のアンテナの各々の受信状態に基づいて選択するように構成される、請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記通信制御部は、前記使用可能なアンテナが複数ある場合には、
前記通信レートが閾値以上のとき、前記使用可能な複数のアンテナから通信レートに応じて設定された本数のアンテナを通信に使用するアンテナに選択し、
前記通信レートが前記閾値未満であり、かつ、前記使用可能な複数のアンテナのうちで前記受信状態が許容範囲であるアンテナがあるとき、前記許容範囲であるアンテナのうちで前記受信状態が最も良好なアンテナを通信に使用するアンテナに選択し、
前記通信レートが前記閾値未満であり、かつ、前記使用可能な複数のアンテナのうちで前記受信状態が許容範囲であるアンテナがないとき、前記使用可能な複数のアンテナから通信に使用する複数のアンテナを選択するように構成される、請求項1に記載の携帯端末装置。
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Cited By (3)
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JP2020197771A (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-10 | 株式会社リコー | 電子ペン及び入力システム |
KR20210000399A (ko) * | 2019-06-25 | 2021-01-05 | 주식회사 엘지유플러스 | 통신 신호 저하에 따른 경고를 출력하기 위한 장치 및 방법 |
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-
2013
- 2013-09-19 JP JP2013194257A patent/JP2015061218A/ja active Pending
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