JP2015059796A - 組合せ計量装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】稼働率を低減させずに継続して運転することが可能な組合せ計量装置を提供する。
【解決手段】組合せ計量装置1は、複数のホッパ5と、複数の計量部11と、選択部84cと、設定部84bとを備える。複数のホッパは、物品を貯留する。計量部は、複数のホッパのそれぞれに対応して設けられ、複数のホッパのそれぞれに貯留されている物品の重量を計量する。選択部は、複数の計量部による計量結果に基づいて組合せ演算を実行することにより、複数のホッパのうち目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を得るホッパの組合せを選択する。設定部は、選択部によって組合せ演算が実行された回数に占める組合せの成立回数の割合である稼働率に基づいて、前記許容上限値を修正した値である修正許容上限値を設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、組合せ計量装置に関する。
従来、組合せ計量装置によって物品の組合せ(組合せ物品)を生成する場合、組合せ計量装置に対して許容重量範囲を予め設定している。許容重量範囲は、目標重量値と許容上限重量値(許容上限値)とからなる。組合せ計量装置は、物品を貯留している複数の計量ホッパのうち、物品の合計重量値が許容重量範囲内に収まる計量ホッパの組合せを選択する。すなわち、組合せ計量装置は、貯留されている物品の重量値の合計が目標重量値以上かつ許容上限値以下となる計量ホッパの組合せを選択する。その後、組合せ計量装置は、選択した計量ホッパから物品を排出する。
ところで、組合せ計量装置の稼働率を向上させるため、例えば、特許文献1(特開2010−160127号公報)に記載の組合せ計量装置は、直近の複数回の組合せ演算によって得られた複数の合計重量値の平均値に基づいて、許容上限値を変更する。ここで、特許文献1に記載の組合せ計量装置では、複数の合計重量値の平均値に基づいて、許容上限値を変動させるが、この組合せ計量装置では、稼働率を低減させることなく継続して運転することが難しい場合がある。
本発明の課題は、稼働率を低減させずに継続して運転することが可能な組合せ計量装置を提供することにある。
本発明に係る組合せ計量装置は、複数のホッパと、複数の計量部と、選択部と、設定部とを備える。複数のホッパは、物品を貯留する。計量部は、複数のホッパのそれぞれに対応して設けられ、複数のホッパのそれぞれに貯留されている物品の重量を計量する。選択部は、複数の計量部による計量結果に基づいて組合せ演算を実行することにより、複数のホッパのうち目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を得るホッパの組合せを選択する。設定部は、選択部によって組合せ演算が実行された回数に占める組合せの成立回数の割合である稼働率に基づいて、修正許容上限値を設定する。修正許容上限値は、許容上限値を修正した値である。本発明に係る組合せ計量装置では、稼働率に基づいて、許容上限値を修正する。これにより、稼働率を低減させずに継続して運転することができる。
また、設定部は、目標閾値範囲と稼働率とを比較し、稼働率が目標閾値範囲にあるとき、許容上限値を維持することが好ましい。また、設定部は、稼働率が目標閾値範囲から外れた値であって、目標閾値範囲に近い値であるとき、第1修正許容上限値を設定することが好ましい。第1修正許容上限値は、許容上限値を僅かに変更した修正許容上限値である。また、設定部は、稼働率が目標閾値範囲から外れた値であって、目標閾値範囲から遠い値であるとき、第2修正許容上限値を設定することが好ましい。第2修正許容上限値は、許容上限値を大きく変更した修正許容上限値である。現実の稼働率と、稼働率の目標閾値範囲との関係で、修正許容上限値が変更されるため、現実の稼働率に応じた適切な許容上限値を設定できる。その結果、適切な稼働率を維持することができる。
また、設定部は、第2修正許容上限値を設定した後、稼働率が目標閾値範囲に近づくと、第2修正許容上限値を第1修正許容上限値に変更し、第1修正許容上限値を設定した後、稼働率が目標閾値範囲内の値になると、第1修正許容上限値を許容上限値に戻すことが好ましい。稼働率が改善すると、修正許容上限値が少し戻される。これにより、稼働率の低減を抑え、継続的な運転を可能にする。
また、設定部は、修正許容上限値を設定した後、選択部による組合せ演算が所定回数実行されるまで修正許容上限値の変更を待機し、選択部による組合せ演算が所定回数行われた後、稼働率に基づいて、新たな修正許容上限値を設定することが好ましい。修正許容上限値は、組合せ演算が所定回数行われた後、稼働率に基づいて、設定される。これにより、修正許容上限値の頻繁な変更を抑制することができる。
さらに、設定部は、稼働率の平均値に基づいて、許容上限値を設定する。稼働率とは、直近の複数回の組合せ演算に占める組合せの成立回数の割合である。稼働率が、移動平均であるため、突発的な事象に影響を受けることなく適切な許容上限値を設定することができる。
本発明に係る組合せ計量装置では、稼働率を低減させずに継続して運転することができる。
本発明の一実施形態に係る組合せ計量装置の側面図である。 組合せ計量装置の平面図である。 組合せ計量装置の制御ブロック図である。 組合せ計量装置の機能ブロック図である。 補正情報記憶領域に記憶されている補正情報の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る組合せ計量装置1の側面図である。また、図2は、組合せ計量装置1の平面図である。本実施形態に係る組合せ計量装置1では、被計量物(物品)Mとして、例えば、鶏肉などの柔らかく、粘着性の高い物品を取り扱う。
図1から図3のいずれかに示すように、組合せ計量装置1は、主として、分散テーブル2と、複数のヘッドH(H1〜H12)と、集合排出シュート70と、制御装置80とで構成されている。
分散テーブル2は、上方に配置された搬送コンベア150から投下される物品Mを受け取り、物品Mを周方向に分散させる。分散テーブル2によって分散された物品Mは、複数のヘッドHに供給される。複数のヘッドHは、分散テーブル2の周囲に配列されている。本実施形態では、組合せ計量装置1が、12個のヘッドH(H1〜H12)を備える。複数のヘッドHのぞれぞれは、搬送部3、プールホッパ4、および計量ホッパ(ホッパ)5を有する。
図1および図2に示すように、搬送部3の第1端部は、分散テーブル2の外周縁の下方に位置し、搬送部3の第2の端部は、プールホッパ4の上方に位置する。計量ホッパ5は、プールホッパ4の下方に位置する。分散テーブル2によって分散された物品Mは、搬送部3を介して、プールホッパ4に送られる。物品Mは、プールホッパ4で一時的に貯留され、その後、計量ホッパ5に供給される。
なお、プールホッパ4には、第1ロードセル10が設けられている。プールホッパ4で一時的に貯留された物品Mは、第1ロードセル10によって計量される。計量ホッパ5は、複数の物品の重量を第2ロードセル(計量部)11で計量する。組合せ計量装置1は、第2ロードセル11によって得られた計量結果に基づき、所定の重量となる複数の物品をそれぞれ保持する計量ホッパ5の組合せを選択する。ここで、許容重量範囲とは、予め定められた重量の範囲(許容重量範囲)を意味する。具体的に、所定の重量とは、目標重量値以上であって、かつ、許容上限値以下の値である。なお、許容上限値は、後述する初期許容上限値および修正許容上限値のいずれか一方を意味する。組合せ計量装置1は、組合せを選択すると、選択した組合せに係る計量ホッパ5に貯留される複数の物品を、計量ホッパ5から落下させる。計量ホッパ5から落下した複数の物品の組み合わせは、集合排出シュート70で集合して、その後、集合排出シュート70から排出される。以下、組合せ計量装置1に含まれる各部の構成を詳細に説明する。
(2)詳細構成
(2−1)分散テーブル
分散テーブル2は、上述した搬送コンベア150から供給された物品Mを受けて、当該物品Mを複数のヘッダH1〜H12へ搬送する。具体的に、分散テーブル2は、搬送コンベア150から供給された物品Mを周方向に分散させて、物品Mを各ヘッダH1〜H12に送る。
分散テーブル2は、テーブル部2aと、分散テーブル駆動部2bとを有する(図1または図3参照)。テーブル部2aは、頂点Vが偏心した円錐状の形状を有する。具体的に、テーブル部2aは、母線の長い緩傾斜面2fと母線の短い急傾斜面2eとを有する。テーブル部2aは、母線の長い緩傾斜面2f上に回転中心Cが設定されている。
分散テーブル駆動部2bは、テーブル部2aを回転駆動する。分散テーブル駆動部2bの駆動源は、ステッピングモータである。分散テーブル駆動部2bは、後述する制御装置80から送られる制御指令に基づいて、ON・OFF制御、或いは、所定定速で回転するように制御される。また、分散テーブル駆動部2bは、後述する制御装置80によって、分散テーブル2の緩傾斜面2fを、空のプールホッパ4が属するヘッドHに向けるように駆動される。
また、分散テーブル駆動部2bは、予め設定されている速度でテーブル部2aを回転させるよう制御される。なお、テーブル部2aの回転速度は、物品Mの供給量に応じて変更されてもよい。
物品Mは、回転するテーブル部2aの遠心力と傾斜により、テーブル部2aの表面上を滑落し、搬送部3に供給される。すなわち、分散テーブル2は、分散テーブル駆動部2bの駆動により、分散テーブル2上の物品Mを周方向(外縁方向)に分散させながら半径方向に搬送する。
(2−2)搬送部
搬送部3は、分散テーブル2の外周縁から排出された物品Mを受け取る位置に配置されている。搬送部3は、分散テーブル2から受け取った物品Mを、プールホッパ4に搬送する。搬送部3は、トラフ31と、2つのスパイラル部材32,33と有する。トラフ31は、円筒のほぼ上半部が切り取られた形状を有する。すなわち、トラフ31は、円筒の内面として規定される底面と、開口した上面とを有する。
トラフ31は、第1端部および第2端部を有する。トラフ31の第1端部は、組合せ計量装置1の中心軸Cに近い位置にある端部である。トラフ31の第2端部は、組合せ計量装置1の中心軸Cから遠い位置にある端部である。トラフ31は、第1端部よりも第2端部のほうが下方に位置するように、水平面に対して傾斜している(図1参照)。これにより、トラフ31の底面は、その第1端部から第2端部に向かって下りのスロープとなる。
スパイラル部材32,33は、トラフ31の底面上で、回動自在に配置されている。スパイラル部材32,33それぞれの第1端部は、図1に示すように、回転軸34に固定されている。回転軸34は、スパイラル部材回転駆動部30によって回転駆動される(図1および図3参照)。回転軸34の回転により、スパイラル部材32,33は、トラフ31内の物品Mをトラフ31の第1端部側からトラフ31の第2端部側に向けて押し出す方向に回転駆動される。また、スパイラル部材32,33は、スパイラル部材回転駆動部30による回転駆動が停止された状態で、物品Mの滑落を停止するためのストッパとして機能する。
(2−3)プールホッパ
プールホッパ4は、搬送部3によって搬送された物品Mを一時的に貯留する。プールホッパ4は、第1ロードセル10を用いて、内部に収容される物品Mの重量を計量する。第1ロードセル10によって計量された物品Mの重量に従って、分散テーブル2の回転および搬送コンベア150の動作が制御される。
プールホッパ4は、搬送部3の第2端部近傍の下方に配置される。各プールホッパ4は、平面視で、等間隔に配置される(図2参照)。
プールホッパ4は、筒形状の部材であり、投入口および排出口を有する。投入口はプールホッパ4の上部に設けられ、排出口はプールホッパ4の下部に設けられる。各プールホッパ4の排出口には第1ゲート41が設けられる。プールホッパ4の排出口は、第1ゲート41によって開閉される。第1ゲート41は、第1ゲート開閉モータ42によって駆動される(図3参照)。第1ゲート開閉モータ42は、ステッピングモータである。第1ゲート開閉モータ42は、制御装置80によって制御される。プールホッパ4は、第1ゲート41が閉状態のとき、物品Mを一時的に保持し、第1ゲート41が開状態のとき、同一のヘッドHに属する計量ホッパ5に物品Mを供給する。
(2−4)計量ホッパ
計量ホッパ5は、プールホッパ4から供給された物品Mを一時的に貯留する。計量ホッパ5は、第2ロードセル11を用いて、内部に収容される物品Mの重量を計量する。すなわち、計量ホッパ5は、第2ロードセル11を用いて、プールホッパ4から供給された物品Mの重量を計量する。
計量ホッパ5は、プールホッパ4の第1ゲート41の下方に配置される。計量ホッパ5もまた、プールホッパ4と同様、平面視で、等間隔に配置される。
計量ホッパ5もまた、筒形状の部材であり、投入口と排出口とを有する。投入口は、計量ホッパ5の上部に設けられ、排出口は計量ホッパ5の下部に設けられている。計量ホッパ5の排出口には、第2ゲート51が設けられる。計量ホッパ5の排出口は、第2ゲート51によって開閉される。第2ゲート51は、第2ゲート開閉モータ52によって駆動される(図3参照)。第2ゲート開閉モータ52は、ステッピングモータである。第2ゲート開閉モータ52は、制御装置80によって制御される。計量ホッパ5は、第2ゲート51が閉状態のとき、物品Mを保持し、第2ゲート51が開状態のとき物品Mを集合排出シュート70へ落下させる。
(2−5)集合排出シュート
集合排出シュート70は、計量ホッパ5の下方に配置される。集合排出シュート70は、投入口71と、排出口72とを有する。投入口71は、集合排出シュート70の上部に設けられる。排出口72は、集合排出シュート70の下部に設けられる。排出口72の中心位置と、投入口71の中心位置とは一致する。集合排出シュート70は、計量ホッパ5から落下した物品Mを集合させ、その後、下流に配置されている包装装置90に向けて集合させた物品M(物品の集合体)を排出する。
(2−6)制御装置
制御装置80は、組合せ計量装置1を制御するための装置である。図3に、組合せ計量装置1の制御ブロック図を示す。図3に示すように、制御装置80は、CPU81およびメモリ82を搭載している。また、制御装置80は、搬送コンベア150、分散テーブル駆動部2b、スパイラル部材回転駆動部30、第1ロードセル10、第1ゲート開閉モータ42、第2ロードセル11、および第2ゲート開閉モータ52に接続されている。
制御装置80には、第1ロードセル10および第2ロードセル11のそれぞれから、計量結果(計量信号)が入力される。制御装置80は、第1ロードセル10から入力された計量信号(第1計量信号)に基づいて、物品Mが貯留されていないプールホッパ(空のプールホッパ)4を特定する。また、制御装置80は、第2ロードセル11から入力された計量信号(第2計量信号)に基づいて、物品Mが貯留されていない計量ホッパ(空ホッパ)5を特定する。
また、制御装置80は、搬送コンベア150、分散テーブル駆動部2b、スパイラル部材回転駆動部30、第1ゲート開閉モータ42、および第2ゲート開閉モータ52に制御指令を送る。
さらに、制御装置80は、記憶部83および制御部84として機能する(図4参照)。以下、図各部の機能を詳細に説明する。
(2−6−1)記憶部
記憶部83には、組合せ計量装置1を動作させるために必要な各種プログラムが記憶されている。また、記憶部83には、第1ロードセル10によって入力された第1計量信号および第2ロードセル11によって入力された第2計量信号が、各ヘッドH1〜H12に対応付けて記憶されている。さらに、記憶部83は、主として、設定値記憶領域83a、計量情報記憶領域83b、および補正情報記憶領域83cを有する。
(a)設定値記憶領域
設定値記憶領域83aには、組合せ計量装置1を動作させるための各種設定値が記憶される。各種設定値には、組合せ演算に用いる目標重量値、許容上限値の初期値(初期許容上限値)、許容上限値の補正値(修正許容上限値)、計量能力、および稼働率の目標値(目標稼働率)が含まれる。
ここで、目標重量値とは、組合せ演算によって得られる組合せ物品の総重量(合計重量)の目標値である。後述する選択部84cは、組合せ物品を生成するための計量ホッパ5を選択する際、目標重量値と等しい値、あるいは、目標重量値よりも大きい値となる組合せ物品が生成されるよう複数の計量ホッパ5からいくつかの計量ホッパ5を選択する。すなわち、目標重量値とは、許容重量範囲の下限値である。許容重量範囲は、目標重量値と、初期許容上限値または補正許容上限値とによって定義される範囲である。
初期許容上限値とは、組合せ物品の許容重量範囲の上限値である。具体的に、初期許容上限値は、組合せ計量装置1の駆動開始時、もしくは、組合せ計量装置1の稼働率が90%〜100%の範囲にある場合に参照される許容重量範囲の上限値である。初期許容上限値は、オペレータによって予め設定される。
補正許容上限値もまた、組合せ物品の許容重量範囲の上限値である。但し、補正許容上限値は、組合せ計量装置1の稼働率が90%より低い場合に参照される許容重量範囲の上限値である。補正許容上限値は、組合せ計量装置1の稼働率に応じて設定される値である。補正許容上限値は、後述する設定部84bによって設定される。
計量能力とは、所定時間内に実行する組合せ演算の回数である。例えば、組合せ計量装置1が、1分間に60回の組合せ演算を実行する場合、組合せ計量装置1の計量能力は、60回/分で表される。計量能力は、オペレータによって予め入力される。
稼働率とは、所定の時間内に実行される組合せ演算の回数に占める、組合せの成立回数の割合である。より具体的に、稼働率とは、直近の複数回の組合せ演算に占める組合せの成立回数の割合である。組合せの成立回数とは、組合せ演算において、目標重量値以上であって、かつ、初期許容上限値あるいは補正許容上限値以下の値の組合せが成立した回数である。例えば、計量能力が60回/分であった場合に、組合せの成立回数が60回/分であれば、稼働率が100%であり、組合せの成立回数が30回/分であれば、稼働率が50%である。稼働率は、後述する稼働率算出部84aによって算出される毎に記憶される。
(b)計量情報記憶領域
計量情報記憶領域83bは、組合せ物品の合計重量値を記憶する。すなわち、計量情報記憶領域83bには、各組合せ演算によって得られた合計重量値が蓄積される。
(c)補正情報記憶領域
補正情報記憶領域83cは、補正許容上限値を生成するために参照する情報(補正情報)が記憶されている。図5に示すように、補正情報記憶領域83cには、稼働率に応じた補正値が記憶されている。言い換えると、補正情報記憶領域83cでは、稼働率と、稼働率に応じた補正値とが関連付けて記憶されている。
詳細に、補正情報記憶領域83cでは、稼働率に関する複数の閾値範囲と、複数の閾値範囲のそれぞれに対して準備された補正値とが記憶されている。具体的に、複数の閾値範囲には、一つの目標閾値範囲と、目標閾値範囲から外れた5つの閾値範囲とが含まれる。稼働率rの目標閾値範囲(第1閾値範囲)は、90%≦r≦100%である。目標閾値範囲から外れた5つの閾値範囲には、80%≦r<90%(第2閾値範囲)、70%≦r<80%(第3閾値範囲)、60%≦r<70%(第4閾値範囲)、50%≦r<60%(第5閾値範囲)、およびr<50%(第6閾値範囲)が含まれる。図5では、第1閾値範囲(目標閾値範囲)の稼働率と、補正値0gとが関連付けられている。また、第2閾値範囲の稼働率と、補正値5gとが関連付けられている。さらに、第3閾値範囲の稼働率には、補正値10g、第4閾値範囲の稼働率には、補正値15g、第5閾値範囲の稼働率には、補正値20g、第6閾値範囲の稼働率には、補正値30gがそれぞれ関連付けられている。
(2−6−2)制御部
制御部84は、記憶部83に記憶されている各種プログラムおよびデータに基づいて、主として、稼働率算出部84a、設定部84b、および選択部84cとして機能する。
(a)稼働率算出部
稼働率算出部84aは、組合せ計量装置1の稼働率を算出する。稼働率とは、上述したように、所定の時間内に実行される組合せ演算の回数に占める、組合せの成立回数の割合である。ここで、所定の時間内に実行される組合せ演算の回数は、上述した設定値記憶領域83aの計量能力に対応する。稼働率算出部84aは、稼働率を算出する度に、算出した稼動率を記憶部83に記憶する。
また、稼働率算出部84aは、記憶部83に記憶した複数の稼働率に基づいて、稼働率の平均値を算出する。詳細に、稼働率算出部84aは、直近の複数の稼働率に基づいて、稼働率の移動平均を算出する。なお、稼働率算出部84aは、稼働率が算出されるたびに、稼働率の移動平均を算出する。算出された稼働率の平均値は、記憶部83に記憶される。
(b)設定部
設定部84bは、組合せ計量装置1の稼働率に応じて、許容重量範囲の上限値(許容上限値)を設定する。具体的に、設定部84bは、補正情報記憶領域83cに記憶された補正情報に基づいて、現実の稼働率に応じた許容上限値を設定する。より具体的に、設定部84bは、現実の稼働率に応じて、初期許容上限値を補正した値である修正許容上限値、あるいは、修正許容上限値を補正して元に戻した値である初期許容上限値を設定する。
なお、ここで、許容上限値を設定する際に考慮する稼働率は、上述の稼働率算出部84aによって算出された稼働率の平均値である。言い換えると、稼働率は、直近の複数の稼働率に基づいて算出された稼働率の移動平均である。すなわち、設定部84bは、稼働率の平均値に基づいて、許容上限値を設定する。以下、設定部84bによって設定される許容上限値について説明する。
設定部84bは、稼働率(すなわち、直近の複数の稼働率の平均値)と目標閾値範囲とを比較して、許容上限値を設定する。具体的に、設定部84bは、稼働率が目標閾値範囲にあるとき、許容上限値を維持する。すなわち、稼働率が目標閾値範囲にあるとき、設定部84bは、許容上限値の設定を変更しない。また、稼働率が目標閾値範囲から外れた値であって、目標閾値範囲に近い値であるとき、設定部84bは、初期許容上限値を僅かに変更した補正許容上限値である補正許容上限値(第1修正許容上限値)を設定する。また、稼働率が目標閾値範囲から外れた値であって、目標閾値範囲から遠い値であるとき、設定部84bは、初期許容上限値を大きく変更した補正許容上限値(第2修正許容上限値)を設定する。
詳細に、稼働率が第1閾値範囲であった場合、設定部84bは、許容重量範囲の上限値を、初期許容上限値とする。すなわち、設定されている許容上限値が、初期許容上限値である場合、設定を維持する。また、設定されている許容上限値が、修正許容上限値である場合、設定を補正して、初期許容上限値に戻す。
一方、稼働率が第1閾値範囲ではなかった場合、設定部84bは、稼働率と閾値範囲との関係で、設定されている許容上限値を、稼働率に応じた許容上限値に補正する。具体的に、稼働率が第2閾値範囲であった場合、設定部84bは、上限値を、初期許容上限値stに5gを加えた値(st+5g)に補正し、補正後の上限値(補正許容上限値)を許容上限値に設定する。また、稼働率が第3閾値範囲であった場合、設定部84bは、上限値を、初期許容上限値stに10gを加えた値(st+10g)に補正し、補正許容上限値を許容上限値に設定する。また、稼働率が第4閾値範囲であった場合、設定部84bは、上限値を、初期許容上限値stに15gを加えた値(st+15g)に補正し、補正許容上限値を許容上限値に設定する。また、稼働率が第5閾値範囲であった場合、設定部84bは、上限値を、初期許容上限値stに20gを加えた値(st+20g)に補正し、補正許容上限値を許容上限値に設定する。さらに、稼働率が第6閾値範囲であった場合、設定部84bは、上限値を、初期許容上限値stに30gを加えた値(st+30g)に補正し、補正許容上限値を許容上限値に設定する。
また、設定部84bは、補正許容上限値を設定した後も、稼働率に応じた許容上限値を設定する。すなわち、設定部84bは、補正許容上限値を設定した後、稼働率が変化すると、変化後の稼働率に応じて、許容上限値を補正し、新たな許容上限値を設定する。
なお、設定部84bは、稼働率を確実に改善するために、補正許容上限値の設定後、稼働率が15%以上改善した場合に、許容上限値を再度設定する。また、設定部84bは、補正許容上限値の設定後、選択部84cによる組合せ演算が所定回数実行されるまで補正許容上限値の変更を待機する。すなわち、設定部84bは、補正許容上限値の設定後、選択部84cによる組合せ演算が所定回数行われた後に、稼働率に基づいて、新たな許容上限値を設定する。具体的に、設定部84bは、補正許容上限値の設定後、補正許容上限値に変更した後のデータに基づいて得られた稼働率の平均値に基づき、許容上限値を改めて設定する。
(c)選択部
選択部84cは、許容重量範囲に関する情報に基づいて、組合せ演算を実行する。許容重量範囲とは、上述したように、目標重量値以上であって、かつ、許容上限値以下の値である。ここで、許容上限値とは、現在の稼働率の閾値範囲に応じた上限値(初期許容上限値または補正許容上限値)である。すなわち、許容上限値は、上述の設定部84bによって設定された許容上限値である。
選択部84cは、第2ロードセル11による計量結果を用いて、組合せ演算を実行する。また、選択部84cは、所定重量の組合せ物品を生成するために、組合せ演算の結果に基づいて、複数の計量ホッパ5から、いくつかの計量ホッパ5を選択する。具体的に、選択部84cは、複数の計量ホッパ5のうち、目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を有する組合せ物品を生成しうる計量ホッパ5の組合せを選択する。
(3)組合せ計量装置の動作
制御装置80は、第1ロードセル10によって入力された第1計量信号に基づいて、物品Mが貯留されていないプールホッパ(空のプールホッパ)4を特定する。制御装置80は、分散テーブル2の緩傾斜面2fが、空のプールホッパ4が属するヘッドHに向くように、分散テーブル駆動部2bを駆動する。制御装置80は、搬送コンベア150を駆動し、分散テーブル2に物品Mを排出する。物品Mは、緩傾斜面2f上に投下され、緩傾斜面2f上を滑落して分散テーブル2から排出される。その後、物品Mは、空のプールホッパ4が属するヘッドHに物品Mを搬送する搬送部3に供給される。搬送部3では、スパイラル部材32,33による後方からの押圧と、下りのスロープの滑落との相互作用によって、物品Mが効率的に下流に搬送される。
制御装置80は、第2ロードセル11によって入力された第2計量信号に基づいて、物品Mが貯留されていない計量ホッパ(空ホッパ)5を特定する。制御装置80は、空ホッパ5を含むヘッドHを対象として、第1ゲート41を開く。これにより、空ホッパ5と同一のヘッドに属するプールホッパ4内の物品Mが計量ホッパ5に供給される。
制御装置80は、設定値記憶領域83aに記憶されている計量能力に基づいて、所定時間あたり複数回の組合せ演算を実行する。本実施形態では、1分間に60回の組合せ演算を実行するものとする。組合せ演算では、選択部84cによって、物品Mを貯留している全ての計量ホッパ5のうち、目標重量値以上であって、かつ、許容上限値以下の重量値を有する組合せ物品の生成を実現する計量ホッパ5の組合せが選択される。
ここで、許容上限値は、稼働率の平均値(平均稼働率)に応じて適宜変更される。具体的には、平均稼働率が目標閾値範囲にあるか否かに応じて、設定部84bによって許容上限値が補正される(図5参照)。具体的に、稼働率が第2閾値範囲内の値であった場合、許容上限値は、初期許容上限値stに5gを加えた値(st+5g)に設定され、稼働率が第3閾値範囲内の値であった場合には、許容上限値は、初期許容上限値stに10gを加えた値(st+10g)に設定される。また、稼働率が第4閾値範囲内の値であった場合、許容上限値は、初期許容上限値stに15gを加えた値(st+15g)に設定され、稼働率が第5閾値範囲内の値であった場合、許容上限値は、初期許容上限値stに20gを加えた値(st+20g)に設定される。さらに、稼働率が第6閾値範囲であった場合、許容上限値は、初期許容上限値stに30gを加えた値(st+30g)に設定される。さらに、許容上限値は、平均稼働率が目標閾値範囲に近づいてくると、改めて、許容上限値を設定する。
制御部84は、選択部84cによって選択された当該組合せに係る計量ホッパ5の第2ゲート開閉モータ52を駆動させ、第2ゲート51を開く。それにより、組合せに係る計量ホッパ5内で貯留された物品Mを集合排出シュート70に向けて排出する。計量ホッパ5から排出された物品Mは、集合排出シュート70によって集合されて、包装装置90に向けて排出される。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る組合せ計量装置1は、複数の計量ホッパ(ホッパ5)と、複数の第2ロードセル(計量部)11と、選択部84cと、設定部84bとを備える。複数の計量ホッパ5は、物品Mを貯留する。第2ロードセル11は、複数の計量ホッパ5のそれぞれに対応して設けられ、複数の計量ホッパ5のそれぞれに貯留されている物品Mの重量を計量する。選択部84cは、複数の第2ロードセル11による計量結果に基づいて組合せ演算を実行することにより、複数の計量ホッパ5のうち目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を得る計量ホッパ5の組合せを選択する。設定部84bは、選択部84cによって組合せ演算が実行された回数に占める、組合せの成立回数の割合である稼働率に基づいて、許容上限値を修正(補正)した値である修正許容上限値を設定する。
従来の組合せ計量装置では、稼働率を向上させるため、計量ホッパによって直近の複数回の計量によって複数の合計重量値を取得し、複数の合計重量値の平均値に基づいて、許容上限値を変更していた。このような従来の組合せ計量装置では、稼働率を低減させることなく継続して運転することが難しい場合があった。合計重量値の平均値に基づいて許容上限値を変更すると、所望する稼働率を得るまでに時間がかかる。その結果、稼働率が所望する稼働率から外れた状態が長く続くことがあった。
しかし、上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、稼働率に基づいて、許容重量範囲の許容上限値を設定する。具体的には、初期設定値に補正値を加えて新たな許容上限値を設定する。ここで、許容上限値が補正されて、新たな許容上限値が初期設定値よりも大きい値に設定されると、許容重量範囲に含まれる組合せ物品の生成確率が高くなる。すなわち、稼働率が目標閾値範囲から外れている場合、設定部84bによって許容重量範囲が広げられると、組合せ演算によって組合せ物品が生成しやすくなる。その結果、稼働率が改善される。すなわち、組合せの不成立が頻発する事態を回避できるため、組合せ計量装置1の稼働率を向上することができる。これにより、稼働率の低減を確実に抑えることができる。
なお、上記実施形態に係る組合せ計量装置1において、第1ロードセル10および第2ロードセル11の両方を備える構成としているが、組合せ演算に関し第1ロードセル10は、必須の構成ではない。すなわち、組合せ計量装置1は、第1ロードセル10から入力される第1計量信号に関係なく、第2ロードセル11から入力される第2計量信号に基づいて、所定の計量能力で組合せ演算を実行し、また、所定の時間内に実行される組合せ演算の回数に占める、組合せの成立回数の割合である稼働率に基づいて、修正許容上限値を設定する。
(4−2)
また、上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、設定部84bは、目標閾値範囲と稼働率とを比較し、稼働率が目標閾値範囲にあるとき、許容上限値を維持する。すなわち、稼働率が目標閾値範囲にあるときには、設定されている許容上限値を補正しない。また、設定部84bは、稼働率が目標閾値範囲から外れた値であって、目標閾値範囲に近い値であるとき、第1修正許容上限値を設定する。第1修正許容上限値は、初期許容上限値を僅かに変更した修正許容上限値である。また、設定部84bは、稼働率が目標閾値範囲から外れた値であって、目標閾値範囲から遠い値であるとき、第2修正許容上限値を設定する。第2修正許容上限値は、初期許容上限値を大きく変更した修正許容上限値である。
組合せ計量装置1の稼働率が安定しない場合、所定時間で製造される製品の量に予測がつかない。したがって、所定時間で所望する量の製品を製造するためには、組合せ計量装置1の稼働率を安定させる必要がある。しかし、重量にばらつきがある物品Mを組み合わせて組合せ物品を生成する場合、合計重量値が当初の許容重量範囲内に収まるような組合せ物品を生成し続け、所定範囲の稼働率を維持することは困難である。
しかし、上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、現実の稼働率と、稼働率の目標閾値範囲との関係で、許容上限値が修正される。すなわち、現実の稼働率に応じた適切な許容上限値が設定される。その結果、所望する稼働率を維持することができる。
(4−3)
また、上記実施形態に係る組合せ計量装置1において、設定部84bは、第2修正許容上限値を設定した後、稼働率が目標閾値範囲に近づくと、第2修正許容上限値を第1修正許容上限値に変更する。また、第1修正許容上限値を設定した後、稼働率が目標閾値範囲内の値になると、第1修正許容上限値を初期上限値に戻す。
現実の稼働率を目標閾値範囲に近づけるために初期許容上限値を修正して新たな許容上限値(修正許容上限値)を設定すると、稼働率は改善する。しかし、稼働率を改善するために、許容上限値を初期許容上限値から離れた値に設定し、その状態を維持することは好ましくない。具体的に、初期許容上限値を修正して目標閾値範囲を広げると、各組合せ物品に必要な物品Mの数が増え、歩留まりが悪くなる。したがって、設定される許容上限値は、初期許容上限値に近ければ近いほど好ましい。
上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、稼働率が改善すると、その後、修正許容上限値を初期許容上限値に近づく方向に少し戻す。すなわち、稼働率が目標閾値範囲に近づくと、設定されている修正許容上限値を、初期許容上限値に近づく方向に補正し、許容上限値が改めて設定される。これにより、稼働率の低減を継続して抑えることができるとともに、歩留まりの著しい低減も抑えることができる。
(4−4)
また、上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、設定部84bは、修正許容上限値を設定した後、選択部84cによる組合せ演算が所定回数実行されるまで修正許容上限値の変更を待機し、選択部84cによる組合せ演算が所定回数行われた後、稼働率に基づいて、新たな修正許容上限値を設定する。すなわち、組合せ計量装置1は、許容上限値を修正したあと、所定回数の組合せ演算が実行されるまでは、新たな許容上限値を設定しない。
例えば、現実の稼働率が、第6閾値範囲内にあった場合、設定部84bは、まず、許容上限値を初期許容上限値+30gに設定する(図5参照)。その後、稼働率算出部84aは、組合せ計量装置1の稼働率を算出し、記憶部83に記憶する。稼働率とは、上述したように、所定の時間内に実行される組合せ演算の回数に占める、組合せの成立回数の割合である。また、稼働率算出部84aは、記憶部83に記憶した複数の稼働率に基づいて、複数の稼働率の平均値を算出する。すなわち、稼働率算出部84aは、直近の複数の稼働率に基づいて、稼働率の移動平均を算出する。このように、稼働率算出部84aは、直近の複数の稼働率に基づいて算出されるため、設定部84bによって許容上限値が修正された後すぐに新たな稼働率が算出されると、許容上限値の修正による状況の改善を正確に把握することができない。言い換えると、設定部84bによって許容上限値が修正された後、直ぐに算出された稼働率に基づいて、稼働率がいずれの閾値範囲内にあるかが判断されると、許容上限値を修正した後の正しい稼働率が算出できない。また、正しい稼働率が算出されないため、正しい平均稼働率も算出されない。
上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、一旦、許容上限値が修正されると、組合せ演算が所定回数行われるまで、新たな許容上限値を設定しない。すなわち、組合せ計量装置1は、許容上限値を修正したことによる結果が反映された後の稼働率に基づいて、新たな許容上限値を設定する。これにより、修正許容上限値の頻繁な変更を抑制することができる。また、これにより、稼働率を確実に向上させることができる。
(4−5)
さらに、上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、設定部84bは、稼働率の平均値に基づいて、許容上限値を設定する。稼働率とは、上述したように、近の複数回の組合せ演算に占める組合せの成立回数の割合である。稼働率が、移動平均であるため、突発的な事象に影響を受けることなく適切な許容上限値を設定することができる。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、一旦許容上限値を修正した後、組合せ演算が所定回数行われるまで、新たな許容上限値を設定しない。
ここで、組合せ計量装置1は、組合せ演算の回数に代えて、所定の時間が経過するまで、新たな許容上限値を設定しない構成にしてもよい。いずれの構成であっても、修正許容上限値の頻繁な変更を抑制することができ、また、稼働率を確実に向上させることができる。
(5−2)変形例B
上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、被計量物(物品)Mとして、例えば、鶏肉などの柔らかく、粘着性の高い物品を取り扱う。しかし、組合せ計量装置1で取り扱う物品Mは、粘着性の高い物品に限られるものではない。
(5−3)変形例C
上記実施形態に係る組合せ計量装置1では、組合せ演算において第1ロードセル10は必須の構成ではない。しかし、組合せ演算を行う際、第1ロードセル10から入力される第1計量信号を参照して、組合せ演算のレスポンス性を向上させるような構成としてもよい。また、第1ロードセル10によって得られる値に応じて、分散テーブル2に供給する物品Mの量を変動させたり、第1ロードセル10によって得られる値に基づいて、予め仮の組合せ演算を行ったりすることにより、組合せの成立回数を上げることもできる。
1 組合せ計量装置
2 分散テーブル
3 搬送部
4 プールホッパ
5 計量ホッパ
10 第1ロードセル
11 第2ロードセル
70 集合排出シュート
80 制御装置
83 記憶部
83a 設定値記憶領域
83b 計量情報記憶領域
83c 補正情報記憶領域
84 制御部
84a 稼働率算出部
84b 設定部
84c 選択部
150 搬送コンベア
H(H1〜H12) ヘッド
特開2010−160127号公報

Claims (5)

  1. 物品を貯留する複数のホッパと、
    前記複数のホッパのそれぞれに対応して設けられ、前記複数のホッパのそれぞれに貯留されている物品の重量を計量する複数の計量部と、
    前記複数の計量部による計量結果に基づいて組合せ演算を実行することにより、前記複数のホッパのうち目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を得るホッパの組合せを選択する、選択部と、
    前記選択部によって前記組合せ演算が実行された回数に占める組合せの成立回数の割合である稼働率に基づいて、前記許容上限値を修正した値である修正許容上限値を設定する設定部と、
    を備える、組合せ計量装置。
  2. 前記設定部は、
    目標閾値範囲と前記稼働率とを比較し、
    前記稼働率が前記目標閾値範囲にあるとき、前記許容上限値を維持し、
    前記稼働率が前記目標閾値範囲から外れた値であって、前記目標閾値範囲に近い値であるとき、前記許容上限値を僅かに変更した前記修正許容上限値である第1修正許容上限値を設定し、
    前記稼働率が前記目標閾値範囲から外れた値であって、前記目標閾値範囲から遠い値であるとき、前記許容上限値を大きく変更した前記修正許容上限値である第2修正許容上限値を設定する、
    請求項1に記載の組合せ計量装置。
  3. 前記設定部は、
    前記第2修正許容上限値を設定した後、前記稼働率が前記目標閾値範囲に近づくと、前記第2修正許容上限値を前記第1修正許容上限値に変更し、
    前記第1修正許容上限値を設定した後、前記稼働率が前記目標閾値範囲内の値になると、前記第1修正許容上限値を前記許容上限値に戻す、
    請求項2に記載の組合せ計量装置。
  4. 前記設定部は、前記修正許容上限値を設定した後、前記選択部による組合せ演算が所定回数実行されるまで前記修正許容上限値の変更を待機し、前記選択部による組合せ演算が前記所定回数行われた後、前記稼働率に基づいて、新たな前記修正許容上限値を設定する、
    請求項1から3のいずれかに記載の組合せ計量装置。
  5. 前記設定部は、直近の複数回の前記組合せ演算に占める前記組合せの成立回数の割合である稼働率の平均値に基づいて、前記許容上限値を設定する、
    請求項1から4のいずれかに記載の組合せ計量装置。
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